WO2022138629A1 - 加熱調理器 - Google Patents

Abstract

加熱調理器は、加熱調理室と、蓋部（２１）と、支持部材（２４１）と、移動ユニット（１１１）とを備える。移動ユニット（１１１）は、加熱調理室に取付けられたベース部材（１１５０）と、支持部材（２４１）に取付けられた取付部材（１１３０）と、ベース部材（１１５０）と取付部材（１１３０）とを連結する連結部材（１１４０）とを有する。閉塞位置は、蓋部（２１）が開口を閉塞する位置を示す。開放位置は、閉塞位置より所定方向（Ｄ１）に位置し、蓋部（２１）が開口を開放する位置を示す。連結部材（１１４０）は、ベース部材（１１５０）及び取付部材（１１３０）の各々に対して、所定方向（Ｄ１）に沿って移動可能である。

Description

加熱調理器

　本発明は、加熱調理器に関する。

　特許文献１には、加熱調理器が開示されている。特許文献１に開示の加熱調理器は、加熱調理器本体と、引出体と、レールユニットとを備える。加熱調理器本体は、加熱調理室を有する。レールユニットは、可動レールと、固定レールとを有する。

　引出体は、加熱調理器本体から所定方向に向かって引出し可能である。引出体は、蓋部を備える。引出体が加熱調理室に引込まれた状態において、蓋部は、加熱調理室の前側の開口を塞ぐ。

特開２０１１－０８９７３８号公報

　特許文献１に記載の開示の加熱調理器では、固定レールのような移動ユニットと、可動レールのような支持部材との接触箇所の強度が不充分であるため、所定方向に対して垂直な方向において、移動ユニットと支持部材とが、がたつくことがあった。

　本発明は、上記課題に鑑み、所定方向に対して垂直な方向において、移動ユニットと支持部材とが、がたつくことを低減できる加熱調理器を提供することを目的とする。

　本発明の一局面によれば、加熱調理器は、加熱調理室と、蓋部と、支持部材と、移動ユニットとを備える。前記加熱調理室は、水平面に含まれる所定方向に向かって開放された開口を有する。前記蓋部は、閉塞位置と開放位置との間を移動する。前記支持部材は、前記蓋部から前記所定方向に延びる。前記移動ユニットは、前記支持部材を移動させる。前記移動ユニットは、前記所定方向に沿って延び、前記加熱調理室に取付けられたベース部材と、前記所定方向に沿って延び、前記支持部材に取付けられた取付部材と、前記所定方向に沿って延び、前記ベース部材と前記取付部材とを連結する連結部材とを有する。前記閉塞位置は、前記蓋部が前記開口を閉塞する位置を示す。前記開放位置は、前記閉塞位置より前記所定方向に位置し、前記蓋部が前記開口を開放する位置を示す。前記連結部材は、前記ベース部材及び前記取付部材の各々に対して、前記所定方向に沿って移動可能である。

　本発明の加熱調理器によれば、所定方向に対して垂直な方向において、移動ユニットと支持部材とが、がたつくことを低減できる。

本発明の実施形態に係る引出し式加熱調理器を示す斜視図である。 本実施形態に係る引出し式加熱調理器を示す右側面図である。 本実施形態に係る引出し式加熱調理器を示す上面図である。 本実施形態に係る引出し式加熱調理器を示す正面図である。 本実施形態に係る引出体を示す分解斜視図である。 図３の切断線ＶＩで切断した引出し式加熱調理器を示す断面図である。 本実施形態に係る蓋部が開放位置に位置するときにおける右側レール部材を示す断面図である。 本実施形態に係る蓋部が閉塞位置に位置するときにおける右側レール部材を示す断面図である。 図３の切断線ＩＸで切断した右側レール部材を示す断面図である。 本実施形態に係る引出し式加熱調理器の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る引出し式加熱調理器が取付けられるキャビネットを示す斜視図である。

　以下、図面を参照して、本発明に係る引出し式加熱調理器の実施形態について説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。

　図１～図３を参照して、本実施形態に係る引出し式加熱調理器１００について説明する。図１は、引出し式加熱調理器１００を示す斜視図である。図２は、引出し式加熱調理器１００を示す右側面図である。図３は、引出し式加熱調理器１００を示す上面図である。詳しくは、図１～図３は、引出体２を引出した状態の引出し式加熱調理器１００を示す。また、図１は、引出し式加熱調理器１００を右斜め前の上方から観た外観を示す。引出し式加熱調理器１００は、「加熱調理器」の一例である。

　図１に示すように、引出し式加熱調理器１００は、被加熱物Ｈを加熱調理する。被加熱物Ｈは、例えば、食品である。引出し式加熱調理器１００は、加熱庫１と、引出体２と、操作パネル３と、加熱調理室１００Ａとを備える。加熱庫１は、「筐体」の一例である。

　本実施形態では、引出し式加熱調理器１００の操作パネル３が配置される側を引出し式加熱調理器１００の前側とし、その反対側（背面側）を引出し式加熱調理器１００の後側と規定する。また、引出し式加熱調理器１００を前側から視たときの右側を引出し式加熱調理器１００の右側とし、その反対側を引出し式加熱調理器１００の左側と規定する。また、引出し式加熱調理器１００の前後方向及び左右方向と直交する方向において、操作パネル３が配置される側を引出し式加熱調理器１００の上側とし、その反対側（底側）を引出し式加熱調理器１００の下側と規定する。なお、これらの向きは、本発明の引出し式加熱調理器１００の使用時の向きを限定するものではない。

　図１～図３に示すように、加熱庫１は、箱状部材である。具体的には、加熱庫１は、右外壁１Ｇ、左外壁１Ｈ、天外壁１Ｊ、底外壁１Ｆ、及び奥外壁１Ｋを有する。そして、加熱庫１は、加熱調理室１００Ａを収容する。

　引出体２は、加熱調理室１００Ａに対して第１方向Ｄ１に引出可能である。第１方向Ｄ１は、「所定方向」の一例である。第１方向Ｄ１は、水平面に含まれる。具体的には、第１方向Ｄ１は、前方向である。また、第３方向Ｄ３は、第１方向Ｄ１と交差する。本実施形態では、第３方向Ｄ３は、第１方向Ｄ１と直交する。本実施形態では、第３方向Ｄ３は、上方向である。具体的には、引出体２は、蓋部２１と、載置部２２と、支持部２３とを有する。載置部２２と支持部２３とは、「収容部」の一例である。

　加熱調理室１００Ａは、被加熱物Ｈを収容する配置空間１２０を有する。加熱調理室１００Ａの形状は、例えば、略直方体である。具体的には、加熱調理室１００Ａは、一対の側壁部１０と、奥壁１Ｅと、開口部１００Ｂとを有する。開口部１００Ｂは、「開口」の一例である。奥壁１Ｅは、第１方向Ｄ１と交差する。開口部１００Ｂは、奥壁１Ｅに対向する。開口部１００Ｂは、第１方向Ｄ１に向かって開放されている。開口部１００Ｂは、加熱調理室１００Ａ外と連通する。一対の側壁部１０は、第２方向Ｄ２に互いに対向する。第２方向Ｄ２は、左方向である。具体的には、一対の側壁部１０は、右壁１Ａと左壁１Ｂとを含む。加熱調理室１００Ａは、天壁１Ｃと底壁１Ｄとを更に含む。右壁１Ａ、左壁１Ｂ、天壁１Ｃ、底壁１Ｄ、及び奥壁１Ｅの材料は、例えば、金属である。

　加熱庫１は、加熱調理室１００Ａとの間に空間Ｒを更に有する。具体的には、加熱庫１は、底壁１Ｄと底外壁１Ｆとの間に空間Ｒを更に有する。加熱庫１は、右壁１Ａと右外壁１Ｇとの間に空間Ｒを更に有する。加熱庫１は、左壁１Ｂと左外壁１Ｈとの間に空間Ｒを更に有する。加熱庫１は、天壁１Ｃと天外壁１Ｊとの間に空間Ｒを更に有する。加熱庫１は、奥壁１Ｅと奥外壁１Ｋとの間に空間Ｒを更に有する。

　引出し式加熱調理器１００は、一対のレール部材１１を更に備える。一対のレール部材１１の各々は、「移動ユニット」の一例である。具体的には、一対のレール部材１１の一方のレール部材は、右側レール部材１１１を含み、一対のレール部材１１の他方のレール部材は、左側レール部材１１２を含む。右側レール部材１１１と、左側レール部材１１２とは、左右方向において対向する。

　また、右側レール部材１１１及び左側レール部材１１２の各々は、第１方向Ｄ１に延びる。右側レール部材１１１及び左側レール部材１１２の各々は、加熱庫１に配置される。具体的には、右側レール部材１１１及び左側レール部材１１２の各々は、加熱庫１と加熱調理室１００Ａとの間に配置される。より具体的には、右側レール部材１１１は、右壁１Ａと右外壁１Ｇとの間の空間Ｒ内で右壁１Ａに固定されている。左側レール部材１１２は、左壁１Ｂと左外壁１Ｈとの間の空間Ｒ内で左壁１Ｂに固定されている。その結果、右側レール部材１１１及び左側レール部材１１２の各々の温度が熱くなることを抑制できる。

　一方、引出し式加熱調理器１００は、一対のスライド部材２４を更に備える。一対のスライド部材２４の各々は、「支持部材」の一例である。具体的には、一対のスライド部材２４の一方のスライド部材は、右側スライド部材２４１を含み、一対のスライド部材２４の他方のスライド部材は、左側スライド部材２４２を含む。右側スライド部材２４１と、左側スライド部材２４２とは、左右方向において対向する。

　また、右側スライド部材２４１及び左側スライド部材２４２の各々は、蓋部２１から第１方向Ｄ１の反対方向に延びる。右側スライド部材２４１及び左側スライド部材２４２の各々は、蓋部２１に配置される。具体的には、右側スライド部材２４１の一端部は、蓋部２１の右側の縁部に取り付けられている。左側スライド部材２４２の一端部は、蓋部２１の左側の縁部に取り付けられている。

　右側レール部材１１１は、右側スライド部材２４１を移動させる。具体的には、右側スライド部材２４１は、右側レール部材１１１にスライド可能に支持される。また、左側レール部材１１２は、左側スライド部材２４２を移動させる。具体的には、左側スライド部材２４２は、左側レール部材１１２にスライド可能に支持される。換言すれば、右側スライド部材２４１及び左側スライド部材２４２の各々は、加熱庫１と加熱調理室１００Ａとの間に配置される。その結果、右側スライド部材２４１及び左側スライド部材２４２の各々の温度が熱くなることを抑制できる。

　引出し式加熱調理器１００は、駆動部材２５を更に備える。駆動部材２５は、蓋部２１を支持する。駆動部材２５の一端部は、蓋部２１の左右方向の中央部で、かつ載置部２２よりも下側に取付けられている。駆動部材２５は、蓋部２１から第１方向Ｄ１の反対方向に延びる板状部材である。駆動部材２５は、ラック部を有する。ラック部は複数の歯を有する。駆動部材２５は、１個の板状部材であってもよく、複数の板状部材であってもよい。

　一方、引出し式加熱調理器１００は、駆動機構４を更に有する。駆動機構４は、駆動部材２５を駆動する。そして、駆動機構４は、加熱調理室１００Ａより下方に位置する。具体的には、駆動機構４は、底壁１Ｄと底外壁１Ｆとの間の空間Ｒ内に収容されている。駆動機構４は、例えば、駆動モータ４１と、ピニオンと、駆動レール４２とを有する。駆動レール４２は、底壁１Ｄと底外壁１Ｆとの間の空間Ｒ内で固定されている。駆動レール４２は、前後方向を長手方向とする部材である。駆動部材２５は、駆動レール４２にスライド可能に支持される。ピニオンは、駆動モータ４１の先端部に取付けられている。

　ピニオンは、駆動部材２５のラック部と噛み合う。そして、ピニオンが回転することにより、駆動部材２５が前後方向に移動する。なお、駆動機構４は、駆動部材２５と右側スライド部材２４１と左側スライド部材２４２との内の少なくともいずれか一方を駆動してもよい。そして、右側スライド部材２４１と左側スライド部材２４２とを駆動する場合、駆動機構４は、加熱調理室１００Ａより側方に位置してもよい。

　引出し式加熱調理器１００は、マイクロ波供給部１５を更に備える。マイクロ波供給部１５は、マイクロ波を加熱調理室１００Ａ内に供給する。具体的には、マイクロ波供給部１５は、放射室と、マグネトロンと、導波管と、回転アンテナと、アンテナモータとを有する。マグネトロンはマイクロ波を発生する。導波管は、マグネトロンで発生したマイクロ波を放射室に伝播する。回転アンテナは、放射室内に収容されている。アンテナモータは、回転アンテナを駆動する。回転アンテナは、マイクロ波を撹拌し、加熱調理室１００Ａ内にマイクロ波を供給する。

　操作パネル３は、ユーザからの操作を受付ける。操作は、例えば、被加熱物Ｈを加熱調理する調理方法、又は、蓋部２１が閉塞位置と開放位置との間で移動する情報を含む。具体的には、操作パネル３は、表示部と、記憶部６と、制御部５とを有する。表示部は、各種の情報を表示する。具体的には、表示部は、液晶パネルを含む。

　記憶部６は、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）、及びＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）によって構成される。記憶部６は、引出し式加熱調理器１００の各部の動作を制御するための制御プログラムを記憶する。記憶部６は、表示部が操作されて入力された設定情報を記憶する。

　制御部５は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）のようなプロセッサーを含むハードウェア回路である。制御部５は、記憶部６に格納された制御プログラムを実行する。

　ここで、図４を参照して、パネル５０について更に説明する。図４は、引出し式加熱調理器１００を示す正面図である。詳しくは、図４は、引出体２を取り外した状態の引出し式加熱調理器１００を示す。図４に示すように、引出し式加熱調理器１００は、パネル５０を更に備える。

　パネル５０は、開口部１００Ｂの外周に配置される。開口部１００Ｂは、例えば、矩形状である。パネル５０は、例えば、四角環状の板状部材である。パネル５０は、第１貫通孔５１と、第２貫通孔５２と、第３貫通孔５３と、第４貫通孔５４と、第５貫通孔５５とを有する。

　第１貫通孔５１と、第２貫通孔５２と、第３貫通孔５３と、第４貫通孔５４と、第５貫通孔５５とは、開口部１００Ｂの周囲に形成される。詳しくは、第１貫通孔５１は、開口部１００Ｂより下側の位置に形成されている。第２貫通孔５２は、開口部１００Ｂより左側の位置に形成されている。第３貫通孔５３は、開口部１００Ｂより右側の位置に形成されている。第４貫通孔５４は、開口部１００Ｂより左側の位置で、かつ第２貫通孔５２より上側の位置に形成されている。第５貫通孔５５は、開口部１００Ｂより右側の位置で、かつ第３貫通孔５３より上側の位置に形成されている。

　続けて図５及び図６を参照して、引出体２について詳細に説明する。図５は、本実施形態に係る引出体２を示す分解斜視図である。図６は、図３の切断線ＶＩで切断した引出し式加熱調理器１００の断面図である。図５及び図６に示すように、蓋部２１は、板状部材２１１と、カバー部材２１２とを有する。

　板状部材２１１は、第１面２１１Ａと第２面２１１Ｂとを有する。第１面２１１Ａは、第１方向Ｄ１側に配置される。第２面２１１Ｂは、第１方向Ｄ１の反対方向側に配置される。

　板状部材２１１は、加熱調理室１００Ａの開口部１００Ｂを開閉する。具体的には、板状部材２１１は、閉塞位置と開放位置との間を移動する。閉塞位置は、板状部材２１１が開口部１００Ｂを閉塞する位置を示す。具体的には、閉塞位置は、パネル５０と第２面２１１Ｂとは対向する位置を示す。更に詳細には、閉塞位置は、パネル５０と第２面２１１Ｂとの間の距離は、所定距離である位置、又は、パネル５０と第２面２１１Ｂとが接触する位置を示す。所定距離は、例えば、０．５ｍｍである。パネル５０と第２面２１１Ｂとが接触する位置は、例えば、パネル５０と第２面２１１Ｂとが密接する位置である。一方、開放位置は、閉塞位置より第１方向Ｄ１に位置し、板状部材２１１が開口部１００Ｂを開放する位置を示す。

　カバー部材２１２は、第１面２１１Ａの全体を覆う。詳しくは、カバー部材２１２は、板状部材２１１が閉塞位置に位置する場合において、加熱調理室１００Ａ外に位置する。カバー部材２１２の材質は、合成樹脂である。合成樹脂は、例えば、ポリブチレンテレフタレートを含む。

　載置部２２は、被加熱物Ｈを載置可能である。具体的には、載置部２２は、被加熱物Ｈが載置される載置面を有する。載置部２２の材料は、非金属製であり、例えば、セラミックス製又はガラス製であることが好ましい。その結果、載置部２２は、マイクロ波を透過する。

　支持部２３は、蓋部２１の第２面２１１Ｂに取付けられ、載置部２２が水平に維持されるように、載置部２２の周縁部を支持する。具体的には、支持部２３は、底板部２３Ａと、一対の壁部２０とを有する。支持部２３の材料は、例えば、金属である。

　底板部２３Ａは、矩形状の開口部２３Ａ１を有する。矩形状の開口部２３Ａ１は、底板部２３Ａの略中央部に位置する。

　一対の壁部２０の一方の壁部は、右側板部２３Ｃを含み、一対の壁部２０の他方の壁部は、左側板部２３Ｄを含む。右側板部２３Ｃと、左側板部２３Ｄとの各々は、第１方向Ｄ１に沿って延びる。右側板部２３Ｃと、左側板部２３Ｄとは、左右方向において対向する。詳細には、右側板部２３Ｃと左側板部２３Ｄとは、底板部２３Ａの周縁部から上方に延びている。具体的には、右側板部２３Ｃと左側板部２３Ｄとの上端の位置は、右側レール部材１１１と左側レール部材１１２との上端の位置より高い。そして、載置部２２は、蓋部２１と右側板部２３Ｃと左側板部２３Ｄとの間に嵌合する。載置部２２の周縁部は、底板部２３Ａの周縁部の上面に固定される。その結果、被加熱物Ｈからの熱が、右側レール部材１１１と左側レール部材１１２とに伝達することを、右側板部２３Ｃと左側板部２３Ｄとは低減できる。

　支持部２３は、一対のローラ２３Ｅ及び一対のローラ２３Ｆを更に有する。一対のローラ２３Ｅ及び一対のローラ２３Ｆは、引出体２の移動に伴って回転する。具体的には、一対のローラ２３Ｅの一方のローラは、右側ローラ２３Ｅ１を含み、一対のローラ２３Ｅの他方のローラは、左側ローラ２３Ｅ２を含む。右側ローラ２３Ｅ１及び左側ローラ２３Ｅ２は、第２方向Ｄ２に沿った回転軸線で回転する。そして、右側ローラ２３Ｅ１は、右側板部２３Ｃの後側の端部に取り付けられている。左側ローラ２３Ｅ２は、左側板部２３Ｄの後側の端部に取り付けられている。右側ローラ２３Ｅ１及び左側ローラ２３Ｅ２は、底壁１Ｄと接触する。

　また、一対のローラ２３Ｆの一方のローラは、右側ローラ２３Ｆ１を含み、一対のローラ２３Ｆの他方のローラは、左側ローラ２３Ｆ２を含む。右側ローラ２３Ｆ１及び左側ローラ２３Ｆ２は、第３方向Ｄ３に沿った回転軸線で回転する。そして、右側ローラ２３Ｆ１は、右側板部２３Ｃの後側の端部に取り付けられている。左側ローラ２３Ｆ２は、左側板部２３Ｄの後側の端部に取り付けられている。右側ローラ２３Ｆ１は、右壁１Ａと接触する。左側ローラ２３Ｆ２は、左壁１Ｂと接触する。

　そして、板状部材２１１が閉塞位置に位置する場合において、載置部２２及び支持部２３は加熱調理室１００Ａ内に収容される。一方、板状部材２１１が開放位置に位置する場合において、一対のローラ２３Ｅ及び一対のローラ２３Ｆは加熱調理室１００Ａ内に収容された状態で、載置部２２及び支持部２３は加熱調理室１００Ａ内から外へ引出される。

　ここで、右側スライド部材２４１について説明する。右側スライド部材２４１は、上板２５１１と、下板２５１２と、側板２５１３とを有する。上板２５１１と下板２５１２とは、第１方向Ｄ１に沿って延びている。上板２５１１と下板２５１２とは、上下方向において対向する。側板２５１３は、上板２５１１から下方に向かって延びている。側板２５１３は、上板２５１１と下板２５１２とを連結する。右側スライド部材２４１の第１方向Ｄ１側の端部２５１Ａは、板状部材２１１と固定される。なお、左側スライド部材２４２は、右側スライド部材２４１と同様な構成を有する。

　続けて図７から図９を参照して、右側レール部材１１１について詳細に説明する。図７は、蓋部２１が開放位置に位置するときにおける右側レール部材１１１を示す断面図である。図８は、蓋部２１が閉塞位置に位置するときにおける右側レール部材１１１を示す断面図である。図９は、図３の切断線ＩＸで切断した右側レール部材１１１を示す断面図である。図７から図９に示すように、右側レール部材１１１は、ベース部材１１５０と、取付部材１１３０と、連結部材１１４０と、上側ベアリング部材１１７０と、下側ベアリング部材１１８０とを有する。なお、左側レール部材１１２は、右側レール部材１１１と同様な構成を有する。

　まず、取付部材１１３０について説明する。取付部材１１３０は、第１方向Ｄ１に沿って延びる。具体的には、取付部材１１３０は、第１方向Ｄ１に沿って延びる四角筒状部材を有する。四角筒状部材は、上板と、下板と、一対の側板とを有する。上板と下板とは、上下方向において対向する。側板は、上板と下板との間に配置される。取付部材１１３０の材料は、例えば金属である。

　取付部材１１３０の下板は、上下方向において貫通するスリット１１３３を有する。スリット１１３３は、取付部材１１３０の第１方向Ｄ１の反対方向側の端部から第１方向Ｄ１に延びている。

　取付部材１１３０は、右側スライド部材２４１に取付けられる。具体的には、取付部材１１３０は、右側スライド部材２４１の上板２５１１に取付けられる。また、取付部材１１３０は、右側スライド部材２４１の側板２５１３に取付けられる。詳細には、取付部材１１３０は、右側スライド部材２４１の側板２５１３と接触している。具体的には、取付部材１１３０の側板は、右側スライド部材２４１の側板２５１３の複数の突出部２５１３ａと接触している。複数の突出部２５１３ａは、第１方向Ｄ１に沿って配置されている。複数の突出部２５１３ａの各々は、側板２５１３から第２方向Ｄ２に向かって突出している。詳細には、取付部材１１３０と右側スライド部材２４１とは、固定されている。

　上側ベアリング部材１１７０は、第１方向Ｄ１に沿って延びる略円筒状部材１１７１と、複数の球状部材１１７２とを有する。複数の球状部材１１７２は、取付部材１１３０の内部で、第１方向Ｄ１に沿って配置されている。詳細には、略円筒状部材１１７１は、複数の開口部を有する。複数の開口部の各々は、取付部材１１３０に向かって開口している。複数の凹部に複数の球状部材１１７２は配置される。複数の球状部材１１７２は、回転可能に配置される。略円筒状部材１１７１の材料は、例えば合成樹脂である。複数の球状部材１１７２の材料は、例えば金属である。

　次に、ベース部材１１５０について説明する。ベース部材１１５０は、第１方向Ｄ１に沿って延びる。具体的には、ベース部材１１５０は、四角筒状部材を有する。四角筒状部材は、上板と、下板と、一対の側板とを有する。上板と下板とは、上下方向において対向する。側板は、上板と下板との間に配置される。ベース部材１１５０の材料は、例えば金属である。

　ベース部材１１５０の上板は、上下方向において貫通するスリット１１５３を有する。スリット１１５３は、ベース部材１１５０の第１方向Ｄ１側の端部から第１方向Ｄ１の反対方向に延びている。

　ベース部材１１５０は、取付部材１１３０の下方に配置される。ベース部材１１５０は、加熱調理室１００Ａに取付けられる。詳細には、引出し式加熱調理器１００は、取付支持部１１２０を更に備える。取付支持部１１２０は、ベース部材１１５０を支持するとともに、右壁１Ａに取り付けられる。取付支持部１１２０は、断面略Ｌ字状のブラケットである。具体的には、取付支持部１１２０は、ベース板部１１２２と、支持板部１１２１とを有する。ベース板部１１２２は、平板状物である。支持板部１１２１は、ベース板部１１２２の下側縁部から右方向に向けて延在している。ベース板部１１２２と、支持板部１１２１とは一体化されている。詳細には、ベース部材１１５０と支持板部１１２１とは、固定されている。なお、ベース部材１１５０は、右側スライド部材２４１の側板２５１３と離間している。

　下側ベアリング部材１１８０は、第１方向Ｄ１に沿って延びる略円筒状部材１１８１と、複数の球状部材１１８２とを有する。複数の球状部材１１８２は、ベース部材１１５０の内部で、第１方向Ｄ１に沿って配置されている。詳細には、略円筒状部材１１８１は、複数の開口部を有する。複数の開口部の各々は、ベース部材１１５０に向かって開口している。複数の凹部に複数の球状部材１１８２は配置される。複数の球状部材１１８２は、回転可能に配置される。略円筒状部材１１８１の材料は、例えば合成樹脂である。複数の球状部材１１８２の材料は、例えば金属である。

　次に、連結部材１１４０について説明する。連結部材１１４０は、取付部材１１３０とベース部材１１５０とを連結する。連結部材１１４０は、第１方向Ｄ１に沿って延びる。

　具体的には、連結部材１１４０は、上側板部１１４１と、下側板部１１４２と、中間部１１４３とを有する。上側板部１１４１は、「第１板部」の一例である。下側板部１１４２は、「第２板部」の一例である。

　上側板部１１４１は、板状部材である。上側板部１１４１は、上下方向に対して垂直である。上側板部１１４１は、取付部材１１３０内に配置される。詳細には、連結部材１１４０は、取付部材１１３０に対して、第１方向Ｄ１に沿って移動可能である。具体的には、上側板部１１４１は、上側ベアリング部材１１７０内に配置される。連結部材１１４０は、上側ベアリング部材１１７０を介して、取付部材１１３０に対して移動する。

　下側板部１１４２は、板状部材である。下側板部１１４２は、上下方向に対して垂直である。下側板部１１４２は、ベース部材１１５０内に配置される。詳細には、連結部材１１４０は、ベース部材１１５０に対して、第１方向Ｄ１に沿って移動可能である。具体的には、下側板部１１４２は、下側ベアリング部材１１８０内に配置される。連結部材１１４０は、下側ベアリング部材１１８０を介して、ベース部材１１５０に対して移動する。

　中間部１１４３は、上側板部１１４１と下側板部１１４２とを連結する。中間部１１４３は、板状部材である。中間部１１４３は、左右方向に対して垂直である。中間部１１４３は、取付部材１１３０のスリット１１３３とベース部材１１５０のスリット１１５３とを通過する。

　以上、図１から図９を参照して説明したように、右側レール部材１１１は、ベース部材１１５０と、取付部材１１３０と、連結部材１１４０とを有する。連結部材１１４０は、第１方向Ｄ１に沿って延びている。連結部材１１４０が存在するため、第１方向Ｄ１に対して垂直な方向において、右側レール部材１１１と右側スライド部材２４１とが、がたつくことを低減できる。

　特に、蓋部２１が開放位置に位置するときにも、左右方向（第２方向）と上下方向（第３方向Ｄ３）において、ベース部材１１５０の一部と連結部材１１４０の一部とが重なる。また、取付部材１１３０の一部と連結部材１１４０の一部とが重なる。右側レール部材１１１の重なった領域の強度は、左右方向（第２方向）と上下方向（第３方向Ｄ３）とにおいて強い。その結果、蓋部２１が開放位置に位置するときにも、右側レール部材１１１と右側スライド部材２４１とが、がたつくことを低減できる。更に、蓋部２１が開放位置に位置し、載置部２２に重い被加熱物Ｈが載置されたときにも、右側レール部材１１１と右側スライド部材２４１とが、がたつくことを低減できる。

　また、複数の球状部材１１７２と複数の球状部材１１８２とは、取付部材１１３０及びベース部材１１５０の内部で、第１方向Ｄ１に沿って配置されている。その結果、連結部材１１４０は、取付部材１１３０及びベース部材１１５０に対して、軽い力で滑らかに移動できる。また、ベース部材１１５０は、右側スライド部材２４１の側板２５１３と離間しているため、連結部材１１４０は、ベース部材１１５０に対して、軽い力で滑らかに移動できる。

　続けて図７から図９を参照して、右側スライド部材２４１と取付部材１１３０とを固定する固定方法について説明する。引出し式加熱調理器１００は、第１固定部材１１６０を更に備える。第１固定部材１１６０は、上下方向（第３方向Ｄ３）に沿って延びる。第１固定部材１１６０は、右側スライド部材２４１の上板２５１１の第１方向Ｄ１側の端部と、取付部材１１３０の第１方向Ｄ１側の端部とを固定する。例えば、第１固定部材１１６０は、ネジである。その結果、右側スライド部材２４１と取付部材１１３０とが、がたつくことを低減できる。

　また、引出し式加熱調理器１００は、第２固定部材１１６１を更に備える。第２固定部材１１６１は、左右方向（第２方向Ｄ２）に沿って延びる。第２固定部材１１６１は、右側スライド部材２４１の側板２５１３の第１方向Ｄ１側の端部と、取付部材１１３０の第１方向Ｄ１側の端部とを固定する。例えば、第２固定部材１１６１は、ネジである。その結果、右側スライド部材２４１と取付部材１１３０とが、がたつくことを低減できる。

　取付部材１１３０は、第３固定部材１１３１を更に有する。第３固定部材１１３１は、取付部材１１３０の第１方向Ｄ１の反対方向側の端部に配置される。具体的には、第３固定部材１１３１は、水平板部１１３１ａと、連結部１１３１ｂとを有する。水平板部１１３１ａは、取付部材１１３０の上板と第３方向Ｄ３で対向する。連結部１１３１ｂは、取付部材１１３０の上板と水平板部１１３１ａとを連結する。水平板部１１３１ａと取付部材１１３０の上板とは、右側スライド部材２４１の上板２５１１の第１方向Ｄ１の反対方向側の端部を挟持する。例えば、第３固定部材１１３１は、フックである。その結果、第３方向Ｄ３において、蓋部２１の重量によって、取付部材１１３０の第１方向Ｄ１の反対方向側の端部と、右側スライド部材２４１の第１方向Ｄ１の反対方向側の端部とが離間することを低減できる。

　また、図２、図７及び図８に示すように、右側スライド部材２４１の上板２５１１は、切込み部２５１４を更に有する。切込み部２５１４は、右側スライド部材２４１の第１方向Ｄ１の反対方向側の端部から第１方向Ｄ１に沿って延びる。連結部１１３１ｂは、切込み部２５１４に挿入されている。その結果、第２方向Ｄ２において、取付部材１１３０の第１方向Ｄ１の反対方向側の端部と、右側スライド部材２４１の第１方向Ｄ１の反対方向側の端部とが離間することを低減できる。

　図１０を参照して、引出し式加熱調理器１００の構成について詳細に説明する。図１０は、本実施形態に係る引出し式加熱調理器１００の構成を示すブロック図である。

　図１０に示すように、制御部５は、記憶部６に格納された制御プログラムを実行することにより、マグネトロン１５１、アンテナモータ１５４、駆動モータ４１、操作パネル３、及び記憶部６を制御する。

　制御部５は、マイクロ波供給部１５の駆動を制御する。詳細には、制御部５は、マグネトロン１５１及びアンテナモータ１５４を駆動する。

　続いて、図１１を参照して引出し式加熱調理器１００が取付けられるキャビネット２００について説明する。図１１は、本実施形態に係る引出し式加熱調理器１００が取付けられるキャビネット２００の外観を示す図である。

　引出し式加熱調理器１００は、キャビネット２００内に取付けられて設置される。図１１に示すように、キャビネット２００は、上壁２００Ａ、下壁２００Ｂ、右壁２００Ｃ、左壁２００Ｄ、及び後壁２００Ｅを有する。上壁２００Ａ、下壁２００Ｂ、右壁２００Ｃ、左壁２００Ｄ及び後壁２００Ｅは、収容部２００Ｆを形成する。収容部２００Ｆは、引出し式加熱調理器１００が嵌め込まれる直方体状の空間である。

　以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

　（１）図１～図１１を参照して説明したように、引出し式加熱調理器１００は、マイクロ波供給部１５を備えるが、本発明はこれに限定されない。例えば、引出し式加熱調理器１００は、加熱調理室１００Ａ内に熱風を送風する送風部を更に備えてもよい。

　（２）引出し式加熱調理器１００は、グリルヒータを更に備えてもよい。

　本発明は、加熱調理器を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。

　２０　　　壁部
　２１　　　蓋部
　２２　　　載置部
　４０　　　加熱庫（筐体）
　１００　　引出し式加熱調理器
１００Ａ　　加熱調理室
　１１１　　右側レール部材（移動ユニット）
　２４１　　右側スライド部材（支持部材）
１１３０　　取付部材
１１３２　　球状部材
１１４０　　連結部材
１１４１　　上側板部（第１板部）
１１４２　　下側板部（第２板部）
１１４３　　中間部
１１５０　　ベース部材
１１５２　　球状部材
１１６０　　第１固定部材
１１６１　　第２固定部材
　Ｄ１　　　所定方向

Claims (9)

1. 　水平面に含まれる所定方向に向かって開放された開口を有する加熱調理室と、
   　閉塞位置と開放位置との間を移動する蓋部と、
   　前記蓋部から前記所定方向に延びる支持部材と、
   　前記支持部材を移動させる移動ユニットと
   を備え、
   　前記移動ユニットは、
   　前記所定方向に沿って延び、前記加熱調理室に取付けられたベース部材と、
   　前記所定方向に沿って延び、前記支持部材に取付けられた取付部材と、
   　前記所定方向に沿って延び、前記ベース部材と前記取付部材とを連結する連結部材と
   を有し、
   　前記閉塞位置は、前記蓋部が前記開口を閉塞する位置を示し、
   　前記開放位置は、前記閉塞位置より前記所定方向に位置し、前記蓋部が前記開口を開放する位置を示し、
   　前記連結部材は、前記ベース部材及び前記取付部材の各々に対して、前記所定方向に沿って移動可能である、加熱調理器。
2. 　前記連結部材は、
   　前記取付部材内に配置された第１板部と、
   　前記ベース部材内に配置された第２板部と、
   　前記第１板部と前記第２板部とを連結する中間部と
   を有し、
   　前記取付部材及び前記ベース部材の各々の内部には、前記所定方向に沿って複数の球状部材が配置されている、請求項１に記載の加熱調理器。
3. 　上下方向に沿って延びた第１固定部材を更に備え、
   　前記第１固定部材は、前記支持部材の前記所定方向側の端部と、前記取付部材の前記所定方向側の端部とを固定する、請求項１又は請求項２に記載の加熱調理器。
4. 　前記所定方向と交差し、前記上下方向と交差する方向に沿って延びた第２固定部材を更に備え、
   　前記第２固定部材は、前記支持部材の前記所定方向側の端部と、前記取付部材の前記所定方向側の端部とを固定する、請求項３に記載の加熱調理器。
5. 　前記支持部材は、
   　前記所定方向に沿って延びた上板と、
   　前記上板から下方に向かって延びた側板と
   を有し、
   　前記取付部材は、前記ベース部材の上方に配置され、
   　前記取付部材は、前記支持部材の前記側板と接触し、
   　前記ベース部材は、前記支持部材の前記側板と離間している、請求項３又は請求項４に記載の加熱調理器。
6. 　前記取付部材は、
   　前記所定方向に沿って延びた上板と、
   　前記上板の前記所定方向の反対方向側の端部に配置された第３固定部材と
   を有し、
   　前記第３固定部材は、
   　前記取付部材の前記上板と上下方向で対向する水平板部と、
   　前記取付部材の前記上板と前記水平板部とを連結する連結部と
   を有し、
   　前記水平板部と前記取付部材の前記上板とは、前記支持部材の前記上板の前記所定方向の反対方向側の端部を挟持する、請求項５に記載の加熱調理器。
7. 　前記支持部材は、前記上板の前記所定方向の反対方向側の端部から前記所定方向に沿って延びた切込み部を更に有し、
   　前記連結部は、前記切込み部に挿入されている、請求項６に記載の加熱調理器。
8. 　前記加熱調理室を収容する筐体と、
   　一対の前記移動ユニットと、
   　一対の前記支持部材と
   を備え、
   　前記一対の移動ユニット及び前記一対の支持部材は、前記筐体と前記加熱調理室との間に配置される、請求項１から請求項７のいずれか１項に記載の加熱調理器。
9. 　前記蓋部に取付けられ、前記加熱調理室に収容可能な収容部を更に備え、
   　前記収容部は、
   　被加熱物が載置される載置部と、
   　前記載置部の周縁部から上方に延びる一対の壁部と
   を有し、
   　前記一対の壁部の上端の位置は、前記移動ユニットの上端の位置より高い、請求項８に記載の加熱調理器。

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