WO2022113723A1

WO2022113723A1 - 衛生管理システム及び衛生管理方法

Info

Publication number: WO2022113723A1
Application number: PCT/JP2021/041119
Authority: WO
Inventors: 小波黄
Original assignee: サラヤ株式会社
Priority date: 2020-11-30
Filing date: 2021-11-09
Publication date: 2022-06-02
Also published as: JP2024009385A

Abstract

衛生管理システム（１）は、監視装置（３）と薬液吐出装置（４）と薬液が吐出されることを条件に、建物に設置されたゲート開閉装置（６）のゲートが開かれることを許可する信号を出力する出力部（２９）を有する。　監視装置は、入場者の顔を撮影する撮影部（１３）と、撮影部によって撮影された入場者の撮影画像を表示する表示部（１２）と、入場者から放射される赤外線を検出して入場者の体表面温度を測定する温度検出部（１４）と、撮影部で撮影された入場者が装着しているマスクを認識するマスク認識部（２５）と、温度検出部で検出された体表面温度が所定値以下である第１の条件と入場者のマスクが認識される第２の条件が満たされたときに薬液吐出許可信号を出力する送信部（２６）とを有する。　薬液吐出装置は、送信部（２６）から出力された薬液吐出許可信号を受信する受信部（３６）と、入場者の手指を検出する手指検出部（３３）と、薬液を吐出する薬液吐出部（３４）と、手指検出部が手指を検出し且つ受信部が薬液吐出許可信号を受信すると薬液吐出部を駆動して薬液を吐出させる吐出制御部（３５）とを備える。

Description

衛生管理システム及び衛生管理方法

　本発明は、新型コロナウィルス（ＣＯＶＩＤ－１９）を含む各種感染症の拡大を防止する衛生管理システム及び衛生管理方法に関する。

　２０２０年、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、種々の衛生管理システムが提案されている。例えば、デパートなどの大型店舗では、来店者の入口に複数のサーマルカメラと手指消毒ユニットを設けるとともに、これらの装置の傍に監視員が立って、来店者の体表面温度が所定温度（例えば、３７．５℃）未満か否か、また、来店者がマスクを着用しているか否か、さらに来店者が手指消毒を行ったか否かを監視することが行われている。

　一方、オフィスや病棟、各種工場など事業所において、個々の従業員や従事者（以下、「社員」という。）の健康管理と衛生管理が重要になっている。そのため、従来は衛生管理者を入口に配置して社員の健康や衛生の管理を行っている。また、管理者は社員の就業管理も併せて行う必要がある。

　しかし、このような衛生管理システムは、営業時間中常に監視員が立ち会わなければならない、という課題がある。一方、オフィスや病棟、各種工場など事業所において、社員の衛生管理と就業管理をそれぞれ個別に行うことは、人員削減と業務の効率化を考えた場合、生産的ではない。

　この問題を解消するために、サーマルカメラの撮影画像をもとに来店者や社員等の入場者の体表面温度とマスクの着用の有無を検出し、体表面温度が所定温度を超えている場合又はマスクが着用されていない場合、画像又は音声もしくはそれらの両方によって警告を発することが可能である。しかし、感染症の拡大を防止するうえで、手指の消毒は欠かすことができない。また、手指消毒を入場者の自由意志に委ねるのは、感染症の拡大を防止するという点では不十分である。

　以上の問題を解消するため、本願発明の実施形態に係る衛生管理システムは、
　入場者の顔を撮影する撮影部（１３）と、前記撮影部（１３）によって撮影された入場者の撮影画像を表示する表示部（１２）と、入場者から放射される赤外線を検出して入場者の体表面温度を測定する温度検出部（１４）と、前記撮影部（１３）で撮影された入場者が装着しているマスクを認識するマスク認識部（２５）と、前記温度検出部（１４）で検出された体表面温度が基準値未満である第１の条件と入場者のマスクが認識される第２の条件が満たされたときに薬液吐出許可信号を出力する送信部（２６）とを備えた監視装置（３）と、
　前記送信部（２６）から出力された薬液吐出許可信号を受信する受信部（３６）と、入場者の手指を検出する手指検出部（３３）と、薬液を吐出する薬液吐出部（３４）と、前記薬液吐出部（３４）を駆動して薬液を吐出させる吐出制御部（３５）とを備えた薬液吐出装置（４）と、
　前記薬液が吐出されることを条件に、建物に設置されたゲートの開閉を許可する信号を出力する出力部（２９）を備えたことを特徴とする。

　本発明の他の実施形態に係る衛生管理システムは、
　複数の登録者の顔情報を記憶する記憶部（３０）と、
　前記撮影部（１３）によって撮影された入場者の画像から入場者の顔情報を取得し、入場者の顔情報を前記記憶部に記憶された顔情報と照合して、入場者が前記複数の登録者に含まれるか否か判断する顔認証部（２４）とを有し、
　前記送信部（２６）は、前記第１の条件及び前記第２の条件の他に、入場者が前記複数の登録者に含まれると前記顔認証部が判断する第３の条件が満たされたときは前記薬液吐出許可信号を出力する。

　本発明の他の実施形態に係る衛生管理方法は、
　建物への入場者がデータベースに登録された本人であるか否かを認証する第１のステップと、
　前記入場者が前記データベースに登録された本人である場合、前記入場者の体表面温度が基準値未満か否か又前記入場者がマスクを着用しているか否かを判断する第２のステップと、
　前記入場者の体表面温度が基準値未満で且つ前記入場者がマスクを着用している場合、薬液の吐出を許可する第３のステップと、
　前記第３のステップの後に薬液を吐出する第４のステップと、
　前記第４のステップの後に前記建物に設けられたゲートを開く第５のステップを有する。

　このように構成された衛生管理システム及び衛生管理方法によれば、入場者の体表面温度が所定温度未満で且つ入場者がマスクを装着していることの他に、入場者が手指消毒を行ったことを条件に、ゲートを開放する。したがって、建物の入口に立って入場者が手指消毒を行ったか否かを確認するまでもなく、感染の拡大を防止できる。

本発明の実施形態に係る衛生管理システムの外観を示す斜視図。図１に示すシステムに含まれる監視装置（サーマルカメラ）の正面図。図１に示すシステムの機能ブロック図。図１に示すシステムの一動作例を説明するフローチャート。図４と共に、図１に示すシステムの一動作例を説明するフローチャート。図４、５と共に、図１に示すシステムの一動作例を説明するフローチャート。衛生管理システムにおける情報の管理方法を示すフローチャート。

　以下、本発明に係る衛生管理システムの実施形態を説明する。

［１：システム構成］
　図１は、本発明の実施形態に係る衛生管理システムの外観を示す。図示する衛生管理システム（以下、「システム」という。）１は、建物（例えば、オフィスビル、娯楽施設、店舗、集合住宅）の入口近くに設けられ入出力管理ゲートの傍に配置されるもので、建物の床に固定は又は移動可能に設置される柱２を有する。柱２の上部には、監視装置３と、監視装置３の下に配置された薬液吐出装置４が固定されている。

　監視装置３は、システム全体を管理する管理サーバ５と有線又は無線の通信回線を通じて通信可能に接続されている。管理サーバ５は、記憶部３０、ゲート管理部４０を有する。ゲート管理部４０は、ゲート開閉装置６と有線又は無線の通信回線を通じて通信可能に接続されている。ゲート開閉装置６は、ゲートを開閉するゲート駆動部５０を有する。

　図面から省略されているが、管理サーバ５には複数の監視装置３が接続されており、個々の監視装置３が管理サーバ５によって管理されている。管理サーバ５は、監視装置３が設けられている建物に設けてもよいし、その建物から離れた別の建物に設けてもよい。いずれの場合でも、管理サーバ５は監視装置３から離れた場所で、監視装置３と薬液吐出装置４の動作状態や駆動実績を確認できる。

［１．１：監視装置］
　監視装置３は、建物の入場者とシステムの間を繋ぐタブレット型インターフェイス１０を有する。インターフェイス１０は、縦長四角形の箱型又は板状の筐体１１を有する。筐体１１の前面には、縦長四角形の表示部１２が配置されている。表示部１２には液晶ディスプレイ又は有機ＥＬディスプレイが利用される。表示部１２の上にある筐体上部前面には、インターフェイス１０の前に立った人（以下、「入場者」という。）の顔を撮影する撮影部（デジタルカメラ）１３と、入場者が発する赤外線をもとに入場者の体表面温度を検出する温度検出部（赤外線温度センサ）１４が設けられている。

　図２に示すように、表示部１２は、撮影部１３で撮影された画像（入場者の顔画像全体）を表示する第１の表示領域１５と、入場者の情報（例えば、撮影された入場者の顔画像）と後述する情報を表示する第２の表示領域１６を含む。第１の表示領域１５には、インターフェイス１０の電源スイッチがオンされると、図上点線で示す枠１７が常時表示される。したがって、インターフェイス１０の前に立った入場者は、表示部１２に映し出された自身の画像を見ながら、顔が概ね枠１７の中に収まるように立ち位置や顔の位置を調整する。

　図３に示すように、筐体１１の内部には、撮影部１３、温度検出部１４の他に、温度判定部２１、画像解析部２２、制御部２３等が収容されている。

　温度判定部２１は、温度検出部１４で検出された入場者の体表面温度が所定の基準値（例えば、３７．５℃）未満か否かを判断する。

　画像解析部２２は、顔認証部２４とマスク認識部２５を有する。

　顔認証部２４は、撮影部１３が撮影した入場者の画像から、目、鼻、口などの位置や形、大きさなどの特徴点等の顔情報を抽出し、ディープラーニングを使って、抽出された顔情報をデータベースに登録されている顔情報と照合することにより、入場者が登録された本人か否かを照合する。登録顔情報は、顔認証部２４の記憶部（図示せず）に記憶してもよいし、インターフェイス１０と有線又は無線を通じて通信可能に接続された管理サーバ５の記憶部３０に記憶してもよい。

　マスク認識部２５は、撮影部１３で撮影された画像をもとに、入場者がマスクを着用しているか否かを、ディープラーニングを使って判断する。

　制御部２３は、温度判定部２１からの出力（入場者の体表面温度が基準値未満か否かの情報）と、顔認証部２４からの出力（入場者がデータベースに登録されている本人か否かの情報）と、マスク認識部２５からの出力（入場者がマスクを着用しているか否かの情報）をもとに、表示部１２、例えば第２の表示領域１６に、入場者に通知すべき必要な情報（例えば、入場者が次に採るべき行動）を表示する。

　制御部２３が実行する処理は、システム管理者によって設定される動作モードによって異なる。動作モードを設定するために、システム１には、モード選択スイッチ（図示せず）が設けられている。例えば、モード選択スイッチは、機械的なスイッチであってもよいし、表示部１２又は他の管理用ディスプレイに表示される画面スイッチであってもよい。

　実施形態では、システム管理者が設定する３つのモード設定スイッチが用意されている。３つのモード設定スイッチは、入場者の体表面温度が所定温度未満であることをゲート開放条件に設定する第１の設定スイッチ（ＳＷ１）、入場者がマスクを着用していることをゲート開放条件に設定する第２の設定スイッチ（ＳＷ２）、顔情報から認識された入場者が事前に登録されていることをゲート開放条件に設定する第３の設定スイッチ（ＳＷ３）である。実施形態では、第１～第３の設定スイッチ（ＳＷ１～ＳＷ３）は監視装置３に設けられているが、これらの第１～第３の設定スイッチ（ＳＷ１～ＳＷ３）を管理サーバ５に設け、管理サーバ５で設定された設定スイッチ（ＳＷ１～ＳＷ３）の情報（ＯＮ／ＯＦＦ）を各監視装置３に送信してもよい。

　以上の構成以外に、監視装置３は、吐出許可送信部（送信部）２６、情報受信部（受信部）２７、情報記録部（記録部）２８、情報出力部（出力部）２９を有する。これらの部分の機能は後に説明する。

［１．２：薬液吐出装置］
　図１，３を参照すると、薬液吐出装置４は、筐体３１を有する。筐体３１の前面下部には、後方に奥まった薬液吐出空間３２が形成されている。薬液吐出空間３２を形成する壁（図示せず）には、薬液吐出空間３２に挿入された手指を非接触検出する手指検出部３３（図３にのみ示す。）が配置されている。筐体３１の内部には、アルコール消毒液などの薬液を収容したタンク、タンク内の薬液を吐出するポンプ、薬液吐出空間３２に向けて配置された薬液吐出ノズル等、薬液の吐出に必要な設備を備えた薬液吐出部３４（図３にのみ示す。）が配置されている。

　手指検出部３３と薬液吐出部３４は共に薬液吐出制御部（制御部）３５に接続されている。制御部３５は、薬液吐出空間３２に手指が挿入されたことを検出した信号が手指検出部３３から出力されると、その信号に基づいて薬液吐出部３４を所定時間起動し、薬液吐出空間３２に挿入された手指に向けて所定量の薬液を吐出する。

　以上の構成以外に、薬液吐出装置４は、吐出許可受信部（受信部）３６、吐出実績送信部（送信部）３７を有する。これらの部分の機能は後に説明する。

［２：システム動作］
　システム１の動作について、図４～６を参照して説明する。

［動作モードの判断］
（ステップＳ１～Ｓ３、ステップＳ２２）
　図４を参照すると、監視装置３の制御部２３は、まず第１の設定スイッチ（ＳＷ１）、第２の設定スイッチ（ＳＷ２），及び第３の設定スイッチ（ＳＷ３）の設定状態（ＯＮ／ＯＦＦ）を判断する。例えば、制御部２３は、入場者の体表面温度が所定温度未満であることをゲート開放条件に設定する第１の設定スイッチ（ＳＷ１）がオンされているか否か（ステップＳ１）、入場者がマスクを着用していることをゲート開放条件に設定する第２の設定スイッチ（ＳＷ２）がオンされているか否か（ステップＳ２）、及び、顔情報から認識された入場者が事前に登録されていることをゲート開放条件に設定する第３の設定スイッチ（ＳＷ３）がオンされているか否か（ステップＳ３、Ｓ２２）を判断する。

［第１の動作モード］
（ステップＳ１～Ｓ１５，ステップＳ２９）
　ＳＷ１：ＯＮ，ＳＷ２：ＯＮ、ＳＷ３：ＯＮの場合、制御部２３は、顔認証部２４の出力をもとに、入場者がデータベースに登録されている本人であるか否か判断する（ステップＳ４）。

　ステップＳ４で、入場者がデータベースに登録されていないと判断された場合（ステップＳ４：無）、制御部２３は、表示部１２の第２の表示領域１６に表示（１）『お客様』／『受付にお問い合わせください』を表示する（ステップＳ７）。『お客様』の表示は、入場者がデータベースに登録された本人でないことを意味する。表示（１）には、「体表面温度とマスク着用状況」を加えてもよい。「体表面温度とマスクの着用状況」の表示例は、例えば、測定された体表面温度（例えば、『３６．６℃』）、マスクの着用が確認できた場合は『マスクの着用確認できました』、マスクの着用を確認できなかった場合は『マスクの着用確認できませんでした』である。

　この状況で、入場者が薬液吐出装置４の薬液吐出空間３２に手指を入れると、その手指を薬液吐出装置４の手指検出部３３が検出し（ステップＳ２９：ＹＥＳ）、制御部３５に信号を出力する。制御部３５は、手指検出部３３からの信号を受けると、薬液吐出部３４を駆動して、所定量の薬液を薬液吐出空間３２に吐出し、入場者の手指に噴霧する（ステップＳ４０）。

　次に、制御部３５は、送信部３７を介して監視装置３の受信部２７に信号を出力する。監視装置３は、受信部２７が信号を受信すると、薬液吐出装置４の送信部３７から出力された信号に含まれる情報を記録部２８に記録する（ステップＳ１５）。ここで記録される情報には、例えば、撮影部１３が撮影した入場者の顔情報と薬液吐出時刻が含まれる。記録部２８に記録された情報は、後述するように、監視装置３から管理サーバ５に送信し、管理サーバ５の記憶部３０に記憶してもよい。

　ステップＳ４で入場者がデータベースに登録されていると判断された場合（ステップＳ４：有）、監視装置３の温度判定部２１が、赤外線温度センサ１４の出力をもとに、入場者の体表面温度が基準値（３７．５℃）未満か否か判断する（ステップＳ５）。

　ステップＳ５で入場者の体表面温度が基準値（３７．５℃）以上と判断された場合（ステップＳ５：ＮＯ）、制御部２３は、制御部２３は、表示部１２の第２の表示領域１６に表示（２）『登録者名』／『体表面温度』／『受付にお問い合わせください』を表示する（ステップＳ８）。『登録者名』の表示は、入場者がデータベースに登録された本人であること意味する。

　ステップＳ５で入場者の体表面温度が基準値（３７．５℃）未満と判断された場合（ステップＳ５：ＹＥＳ）、監視装置３のマスク認識部２５が、撮影部１３で撮影された画像をもとに、入場者がマスクを着用しているか否かを判断する（ステップＳ６）。入場者がマスクを着用していないと判断された場合（ステップＳ６：ＮＯ）、制御部２３は、表示部１２の第２の表示領域１６に表示（３）『登録者名』／『マスクの着用確認できませんでした』を表示する（ステップＳ９）。

　ステップＳ５で入場者の体表面温度が基準値（３７．５℃）未満と判断され（ステップＳ５：ＹＥＳ）、ステップＳ６で入場者がマスクを着用していると判断された場合（ステップＳ６：ＹＥＳ）、制御部２３は、表示部１２の第２の表示領域１６に表示（４）『登録者名』／『体表面温度』／『マスクの着用確認できました』／『手指消毒をお願いします』を表示する（ステップＳ１０）。

　このように、入場者がデータベースに登録されていると判断され（ステップＳ４：ＹＥＳ）、入場者の体表面温度が基準値（３７．５℃）未満と判断され（ステップＳ５：ＹＥＳ）、入場者がマスクを着用していることが確認される（ステップＳ６：ＹＥＳ）と、監視装置３の制御部２３は、第２の表示領域１６に表示（４）を表示させ、送信部２６に信号を出力させる。信号を受けた送信部２６は、薬液吐出装置４の吐出許可受信部（受信部）３６に信号を出力する。信号を受けた受信部３６は、対応する信号を制御部３５に送信する。

　次に、薬液吐出装置４では、手指検出空間３２に挿入された手指を手指検出部３３が検出すると（ステップＳ１１：ＹＥＳ）、手指検出部３３が制御部３５に信号を出力する。手指検出３３からの信号を受けた制御部３５は、薬液吐出部３４を駆動して薬液吐出空間３２に挿入された手指に向けて所定量の薬液を吐出させ（ステップＳ１２）、表示部１２に表示（５）『ご協力ありがとうございました』を表示させる（ステップＳ１３）。

　続いて、制御部３５は、送信部３７に信号を出力する。信号を受けた送信部３７は、監視装置３の受信部２７に信号を出力する。制御部３５と送信部３７から出力される信号は、薬液の吐出に関連する情報（例えば、薬液吐出部３４が薬液を吐出した時刻及び薬液の吐出量）を含む。

　監視装置３では、薬液吐出装置４の送信部３７からの信号を受けた受信部２７が、その信号に含まれる情報を記録部２８に出力する。記録部２８には、制御部２３からも信号が出力される。この信号には、例えば、撮影部１３が撮影した入場者の顔情報（入場者の顔情報が登録されている場合は該登録されている顔情報と、撮影部１３が撮影した画像又はその画像から得られた顔情報）、温度検出部１４が検出した入場者の体表面温度情報、マスク認識部２５が認識したマスク着用の有無情報、及び／又はその他の情報が含まれる。記録部２８に入力された情報は、記録部２８に記録される（ステップＳ１５）。この情報は、後述するように、監視装置３から管理サーバ５に送信し、管理サーバ５の記憶部３０に記憶してもよい。

　監視装置３は、記録部２８に記録された情報（制御部２３から出力された情報と、薬液吐出装置４から出力された情報）を出力部２９から管理サーバ３０に出力する。制御部２３から管理サーバ５に出力される信号には、薬液吐出部の薬液吐出情報（例えば、薬液吐出時刻及び薬液吐出量）の他に、監視装置３に対応するゲート開閉装置６の識別番号、撮影部１３が撮影した入場者の顔情報（入場者の顔情報が登録されている場合は該登録されている顔情報と、撮影部１３が撮影した画像又はその画像から得られた顔情報）、温度検出部１４で検出した入場者の体表面温度情報、及び／又はマスク認識部２５で認識したマスク着用の有無情報が含まれる。

　管理サーバ３０に入力された信号に含まれる情報は、該管理サーバ５の記憶部３０に記憶される（ステップＳ１５）。また、管理サーバ３０に入力された信号に含まれる情報の一部又は全部、及び管理サーバ３０に入力され信号に基づいて作成された新たな情報を含む信号が、ゲート管理部４０に送信される。信号を受信したゲート管理部４０は、ゲート開閉装置６のゲート駆動部５０にゲート開放許可信号を出力する。ゲート開放許可信号を受信したゲート開閉装置５は、監視装置３に対応するゲート駆動部５０を駆動してゲートを開放して入場者（登録者）の入室を許可する（ステップＳ１４）。

［第２の動作モード］
（ステップＳ１６～Ｓ２１，ステップＳ１１～Ｓ１５）
　ＳＷ１：ＯＮ，ＳＷ２：ＯＮ、ＳＷ３：ＯＦＦの場合、制御部２３は、顔認証部２４の出力をもとに、入場者がデータベースに登録されている本人であるか否か判断し（ステップＳ１６）、入場者がデータベースに登録されていれば（ステップＳ１６：有）、上述したステップＳ５～ステップＳ１５の処理を実行する。

　入場者がデータベースに登録されていない場合（ステップＳ１６：無）、制御部２３は、入場者の体表面温度が基準値未満か否か判断し（ステップＳ１７）、入場者がマスクを着用しているか否か判断する（ステップＳ１８）。

　入場者の体表面温度が基準値以上の場合（ステップＳ１７：ＮＯ）、制御部２３は、表示部１２の第２の表示領域１６に表示（６）『お客様』／『体表面温度』／『受付にお問い合わせください』を表示する（ステップＳ１９）。

　入場者の体表面温度が基準値未満である（ステップＳ１７：ＹＥＳ）が、入場者がマスクを着用していない場合（ステップＳ１８：ＮＯ）、制御部２３は、表示部１２の第２の表示領域１６に表示（７）『お客様』／『マスクの着用確認できませんでした』を表示する（ステップＳ２０）。

　入場者の体表面温度が基準値未満（ステップＳ１７：ＹＥＳ）で且つ入場者がマスクを着用している場合（ステップＳ１８：ＹＥＳ）、制御部２３は、表示部１２の第２の表示領域１６に表示（８）『お客様』／『体表面温度』と『マスクの着用確認できました』／『手指消毒をお願いします』を表示する（ステップＳ２１）。その後、制御部２３は、上述したステップＳ１１～ステップＳ１５の処理を実行する。

［第３の動作モード］
（ステップＳ１，Ｓ２，Ｓ２２，Ｓ２３～Ｓ２７，Ｓ１２～Ｓ１５）
　ＳＷ１：ＯＮ，ＳＷ２：ＯＦＦ、ＳＷ３：ＯＮ、またはＳＷ１：ＯＮ，ＳＷ２：ＯＦＦ、ＳＷ３：ＯＮ、もしくはＳＷ１：ＯＦＦ，ＳＷ３：ＯＮの場合、監視装置３の制御部２３は、顔認証部２４の出力をもとに、入場者がデータベースに登録されている本人であるか否か判断する（ステップＳ２３）。入場者が登録されている場合（ステップＳ２３：有）、制御部２３は、表示部１２の第２の表示領域１６に表示（９）『登録者名』／『手指消毒をお願い致します』を表示する（ステップＳ２４）。入場者がデータベースに登録されていない場合（ステップＳ２３：無）、制御部２３は、表示部１２の第２の表示領域１６に表示（１０）『お客様』／『手指消毒をお願い致します』を表示する（ステップＳ２５）。

　この第３の動作モードでは、ステップＳ２３で入場者が登録されていると判断された場合（ステップＳ２３：有）、表示（９）を見た登録入場者が手指消毒を行うことを条件（ステップＳ２６：ＹＥＳ．Ｓ１２）にゲートを開放し（Ｓ１４）、必要な情報を記録してもよい（ステップＳ１５）。一方、ステップＳ２３で入場者が登録されていないと判断された場合（ステップＳ２３：無）、表示（１０）を見た非登録者に対して手指消毒だけを許可し（ステップＳ２７，Ｓ４０）、ゲートの開放は禁止し、必要な情報を記録する（ステップＳ１５）。

［第４の動作モード］
（ステップＳ１，Ｓ２，Ｓ２２，Ｓ２８～Ｓ３２，Ｓ４０，Ｓ１５）
　ＳＷ１：ＯＮ，ＳＷ２：ＯＦＦ、ＳＷ３：ＯＦＦ、またはＳＷ１：ＯＮ，ＳＷ３：ＯＦＦの場合、制御部２３は、顔認証部２４の出力をもとに、入場者がデータベースに登録されている本人であるか否か判断する（ステップＳ２８）。入場者が登録されている場合（ステップＳ２８：有）、制御部２３は、表示部１２の第２の表示領域１６に表示（１１）『登録者名』／『手指消毒をお願い致します』を表示する（ステップＳ２９）。入場者がデータベースに登録されていない場合（ステップＳ２８：無）が、制御部２３は、表示部１２の第２の表示領域１６に表示（１２）『お客様』／『手指消毒をお願い致します』を表示する（ステップＳ３０）。

　この第４の動作モードでは、第３の動作モードと同様に、ステップＳ２７で入場者が登録されていると判断された場合（ステップＳ２８：有）、表示（１１）を見た登録入場者が手指消毒を行うことを条件（ステップＳ３２：ＹＥＳ，Ｓ１２）にゲートを開放し（ステップＳ１４）、必要な情報を記録してもよい（ステップＳ１５）。一方、ステップＳ２８で入場者が登録されていないと判断された場合（ステップＳ２８：無）、表示（１２）を見た非登録者に対して手指消毒だけを許可し（ステップＳ３２，Ｓ４０）、ゲートの開放を禁止し、必要な情報を記録する（ステップＳ１５）。

　以上で説明したように、実施形態に係る衛生管理システム１は、入場者の体表面温度が基準値未満であること、入場者がマスクを着用していること、入場者がデータベースに登録されていること、さらに、入場者が手指消毒を行ったこと、のすべての条件が満たされた場合のみ、ゲートの開放を許可するように設定できる。また、監視装置の傍に監視員を配置することなく、権限が付与された入場者だけの入室又は入門を許可することができる。したがって、百貨店などの商業施設に限らず、オフィス、病棟、工場等において入場者及び社員の感染を防止し、衛生面で安全な環境を維持できる。

　また、入場者の顔情報を登録しておくことで、誰が・いつ・どこで、検温と手指消毒を行ったのか管理することができる。

　さらに、衛生管理システムで得られた各種情報は、通信回線を介して管理サーバに収集されて保存される。したがって、管理サーバに収集・保存された情報を基に社員の健康管理を行うことができる。

［３．情報管理］
　衛生管理システムにおける情報の管理に関する実施例を説明する。図７に示すように、本実施例の場合、例えば薬液吐出装置４の送信部３７から監視装置３の受信部２７を介して監視装置３の記録部２８に送信された情報は、記録部２８に一時的に保存される（ステップＳ４１）。次に、制御部２３は、監視装置３が管理サーバ５と通信可能に接続されており、記録部２８に記録された情報を管理サーバ５に送信するように監視装置３が設定されている場合、制御部２３は管理サーバ５に情報を送信する（ステップＳ４２）。一方、監視装置３が管理サーバ５と通信可能に接続されていない場合、又は監視装置３と管理サーバ５が通信可能に接続されているが、記録部２８に記録された情報を管理サーバ５に送信するように監視装置３が設定されている場合、制御部２３は監視装置３の記憶部（図示せず）に情報を記憶する（ステップＳ４３）．

　管理サーバ５は、例えば、外部システム（図示しないクラウドサービスのデータセンタ等）との間で情報の送受信を行うように連携されているか否か判断する（ステップＳ４４）。管理サーバ５が外部システムと連携されていない場合、管理サーバ５は該管理サーバの記憶部（図示せず）に必要な情報を記憶する（ステップＳ４５）。また、必要であれば、記憶した情報を処理し（ステップＳ４６）、その処理結果を管理サーバ５の表示部（図示せず）又は監視装置３の表示部１２に表示させる（ステップＳ４７）。

　一方、管理サーバ５が外部システムと連携されている場合、管理サーバ５は、外部システムにアクセスする（ステップＳ４８）。外部システムは、管理サーバから外部システムに自動送信された権限情報（例えば、識別番号、パスワード）をもとに、管理サーバ５が外部システムと連結するサーバか否か判断する（ステップＳ４９）。外部システムにおいて、管理サーバ５が連携するサーバであることが確認されると、管理サーバ５は外部システムに接続が許可され、必要な情報の送信が可能になる。

　外部システムに送信される情報には、例えば、薬液吐出部の薬液吐出情報（例えば、薬液吐出時間、薬液吐出量）、ゲート開閉装置６の識別番号、撮影部１３が撮影した入場者の顔情報（入場者の顔情報が登録されている場合は該登録されている顔情報と、撮影部１３が撮影した画像又はその画像から得られた顔情報）、温度検出部１４で検出した入場者の体表面温度情報、又はマスク認識部２５で認識したマスク着用の有無情報が含まれる。その他、送信される情報には、入場者（職員）に関する情報（例えば、出退勤情報（出勤時刻￥）を含めてもよい。このように、送信される情報はテキストデータと画像データの両方が含まれる。したがって、管理サーバ５は、外部システムに送信する情報を、情報の種類や性質に応じて適当なファイル形式に変換したうえで外部システムに送信する。

　管理サーバ５が外部システムに自動認識されなかった場合、管理サーバ５は権限情報の送信が手動入力可能であれば、管理サーバの管理者がその権限情報を手動入力して外部サーバに送信して外部システムとの通信を確立したうえで、必要な情報を外部システムに送信する。

［３：他の実施形態］
　上述の実施形態では、判断ステップＳ１で第１のスイッチＳＷ１の状態（ＯＮ／ＯＦＦ）を判断し、判断ステップＳ２で第２のスイッチＳＷ２の状態（ＯＮ／ＯＦＦ）を判断したが、判断ステップＳ１で第２のスイッチＳＷ２の状態（ＯＮ／ＯＦＦ）を判断し、判断ステップＳ２で第１のスイッチＳＷ１の状態（ＯＮ／ＯＦＦ）を判断してもよい。

　上述の実施形態において、表示（１）～（１２）の後に、手指が薬液吐出空間３２に挿入されたときは、薬液吐出部３４を駆動して薬液を吐出するように構成してもよい。

　上述の実施形態において、薬液吐出空間３２に手指が挿入されたにも拘わらず薬液吐出部３３が駆動しない場合、表示部１２にエラーを表示するように構成してもよい。

　上述の実施形態において、入場者に情報を通知する通知手段として表示部１２を設け、この表示部１２に画面表示（１）～（１２）を表示することによって来店者に情報を通知するものとしたが、画面表示の他に又は画面表示に代えて、制御部２３に接続されたスピーカ等の音声発生手段（図示せず）（通知手段）を通じて音声で情報を通知してもよい。

　上述の実施形態では、管理サーバ５のゲート管理部４０がゲート開閉装置５にゲート開放許可信号を出力するものとしたが、図３に示すように、薬液吐出装置４の吐出実績送信部３７からゲート開閉装置５にゲート開放許可信号を出力してもよい。

１：衛生管理システム
３：監視装置
４：薬液吐出装置
５：管理サーバ
６：ゲート開閉装置
１０：インターフェイス
１２：ディスプレイ（表示部）
１３：撮影部（デジタルカメラ）
１４：温度検出部（赤外線温度センサ）
２１：温度判定部
２２：画像解析部
２３：制御部
２４：顔認証部
２５：マスク認識部
２６：吐出許可送信部（送信部）
２９：データ出力部（出力部）
３０：記憶部
３２：薬液吐出空間
３３：手指検出部
３４：薬液吐出部
３５：薬液吐出制御部
３６：吐出許可受信部（受信部）
４０：ゲート管理部

Claims

　入場者の顔を撮影する撮影部（１３）と、前記撮影部（１３）によって撮影された入場者の撮影画像を表示する表示部（１２）と、入場者から放射される赤外線を検出して入場者の体表面温度を測定する温度検出部（１４）と、前記撮影部（１３）で撮影された入場者が装着しているマスクを認識するマスク認識部（２５）と、前記温度検出部（１４）で検出された体表面温度が所定値以下である第１の条件と入場者のマスクが認識される第２の条件が満たされたときに薬液吐出許可信号を出力する送信部（２６）とを備えた監視装置（３）と、
　前記送信部（２６）から出力された薬液吐出許可信号を受信する受信部（３６）と、入場者の手指を検出する手指検出部（３３）と、薬液を吐出する薬液吐出部（３４）と、前記薬液吐出部（３４）を駆動して薬液を吐出させる吐出制御部（３５）とを備えた薬液吐出装置（４）と、
　前記薬液が吐出されることを条件に、建物に設置されたゲート開閉装置（６）のゲートが開かれることを許可する信号を出力する出力部（２９）を備えたことを特徴とする衛生管理システム（１）。
　前記衛生管理システム（１）はさらに、
　複数の登録者の顔情報を記憶する記憶部（３０）と、
　前記撮影部（１３）によって撮影された入場者の画像から入場者の顔情報を取得し、入場者の顔情報を前記記憶部に記憶された顔情報と照合して、入場者が登録者本人か否かを判断する顔認証部（２４）とを有し、
　前記送信部（２６）は、前記第１の条件及び前記第２の条件の他に、入場者が登録者本人であると前記顔認証部が判断する第３の条件が満たされたときは前記薬液吐出許可信号を出力することを特徴とする請求項１に記載の衛生管理システム（１）。
　前記衛生管理システム（１）はさらに管理サーバ（５）を有し、
　前記管理サーバ（５）は前記記憶部（３０）を有し、
　前記記憶部（３０が、前記顔情報、前記顔認証部（２４）が認識した入場者の顔情報、前記温度検出部（１４）が検出した入場者の体表面温度、前記マスク認識部（２５）が認識したマスク着用の有無、薬液吐出部（３４）の駆動実績を記憶することを特徴とする請求項２に記載の衛生管理システム。
　前記顔認証部（２４）の認識結果情報、前記温度検出部（１４）で検出した検温情報、前記マスク認識部（２５）で認識したマスクの有無情報、前記薬液吐出部（３４）の駆動の有無情報、さらに前記出力部（２９）の信号の有無情報うち１もしくは複数をキャンセルして使用することができる請求項１から３のいずれかに記載の衛生管理システム。
　入場者は登録者本人であると前記顔認識部（２４）が判断したときは前記入場者が登録者本人であることを通知し、
　入場者は登録者本人でないと前記顔認識部（２４）が判断したときは前記入場者が登録者本人でないことを通知する通知手段を有することを特徴とする請求項２又は３に記載の衛生管理システム。
　前記通知手段は、入場者が登録者本人であること又は入場者が登録者本人でないことを画像又は音声によって通知することを特徴とする請求項５に記載の衛生管理システム。
　前記通知手段（１２）は前記表示部（１２）を含み、
　前記表示部（１２）は第１の表示領域（１５）と第２の表示領域（１６）を有し、
　前記第１の表示領域（１５）は、前記撮影部（１３）で撮影された入場者の画像を表示し、
　前記第２の表示領域（１６）は、前記入場者が登録者本人であること、または前記入場者が登録者本人でないことを表示することを特徴とする請求項５に記載の衛生管理システム。
　前記衛生管理システムは、入場者の体表面温度が検出されることをゲート開放の条件とする第１の設定手段（ＳＷ１）、入場者のマスク着用の有無が検出されることをゲート開放の条件とする第２の設定手段（ＳＷ２）、入場者の顔情報が検出されることをゲート開放の条件とする第３の設定手段（ＳＷ３）を有し、
　上記第１～第３の設定手段によって前記衛生管理システムの動作モードが設定されることを特徴とする請求項１～７のいずれかに記載の衛生管理システム。
　前記衛生管理システムは、外部システムと連携可能であり、
　前記衛生管理システムで取得された情報は、前記情報の性質に応じたファイル形式に変換されて前記外部システムに送信されることを特徴とする請求項１～８のいずれかに記載の衛生管理システム。
　建物への入場者がデータベースに登録された本人であるか否かを認証する第１のステップと、
　入場者が前記データベースに登録された本人である場合、入場者の体表面温度が基準値未満か否か又前記入場者がマスクを着用しているか否かを判断する第２のステップと、
　前記入場者の体表面温度が基準値未満で且つ前記入場者がマスクを着用している場合、薬液の吐出を許可する第３のステップを有する衛生管理方法。
　前記第３のステップの後に薬液を吐出する第４のステップを有する請求項１０に記載の衛生管理方法。
　建物への入場者がデータベースに登録された本人であること、
　入場者の体表面温度が基準値未満であること、及び
　入場者がマスクを着用している、の３つの条件が満足された場合のみ、前記薬液の吐出が許可される、請求項１１に記載の衛生管理方法。
　建物への入場者がデータベースに登録された本人であること、
　入場者の体表面温度が基準値未満であること、及び
　入場者がマスクを着用している、の３つの条件のうち少なくとも一つが不満足の場合、前記薬液の吐出が禁止される、請求項１１に記載の衛生管理方法。
　前記第４のステップの後に前記建物に設けられたゲートを開く第５のステップを有する請求項１１又は１２に記載の衛生管理方法。
　入場者の顔を撮影する撮影部（１３）と、前記撮影部（１３）によって撮影された入場者の撮影画像を表示する表示部（１２）と、入場者から放射される赤外線を検出して入場者の体表面温度を測定する温度検出部（１４）と、前記撮影部（１３）で撮影された入場者が装着しているマスクを認識するマスク認識部（２５）と、前記温度検出部（１４）で検出された体表面温度が所定値以下である第１の条件と入場者のマスクが認識される第２の条件が満たされたときに薬液吐出許可信号を出力する送信部（２６）とを備えた監視装置（３）と、
　前記送信部（２６）から出力された薬液吐出許可信号を受信する受信部（３６）と、入場者の手指を検出する手指検出部（３３）と、薬液を吐出する薬液吐出部（３４）と、前記手指検出部（３３）が手指を検出し且つ前記受信部（３６）が前記薬液吐出許可信号を受信すると前記薬液吐出部（３４）を駆動して薬液を吐出させる吐出制御部（３５）とを備えた薬液吐出装置（４）と、
　前記薬液が吐出されることを条件に、建物に設置されたゲート開閉装置（６）のゲートが開かれることを許可する信号を出力する出力部（２９）を備えたことを特徴とする衛生管理システム（１）。
　入場者の顔を撮影する撮影部（１３）と、前記撮影部（１３）によって撮影された入場者の撮影画像を表示する表示部（１２）と、入場者から放射される赤外線を検出して入場者の体表面温度を測定する温度検出部（１４）と、前記撮影部（１３）で撮影された入場者が装着しているマスクを認識するマスク認識部（２５）と、ゲート解放条件に，体表面温度の検出を第１の条件とし，入場者のマスク着用の検出を第２の条件とし，顔情報の検出を第３の条件とし，実施信号を出力する送信部（２６）とを備えた監視装置（３）と，
　前記送信部（２６）から出力された信号を受信する受信部（３６）と、入場者の手指を検出する手指検出部（３３）と、薬液を吐出する薬液吐出部（３４）と、前記手指検出部（３３）が手指を検出し且つ前記受信部（３６）が前記薬液吐出許可信号を受信すると前記薬液吐出部（３４）を駆動して薬液を吐出させる吐出制御部（３５）とを備えた薬液吐出装置（４）と、
　建物に設置されたゲート開閉装置（６）のゲートが開かれることを許可する信号を出力する出力部（２９）を備えたことを特徴とする衛生管理システム（１）。