WO2022009938A1 - 表示装置 - Google Patents

Abstract

表示装置（１，１０１）は、車両に搭載され、表示部（２２，１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃ）と、反射部（３）と、遮熱部（２６，１２６ａ，１２６ｂ，１２６ｃ）とを備える。表示部は、車両の車室内に設置されて車両の前方から後方へ向かって張り出す庇状部材（ＭＦ）の下側において、表示する画像を表す表示光が照射される表示画面が下方を向くようにして設置され、表示光を表示画面から照射する。反射部は、表示部から照射される表示光を反射する。遮熱部は、庇状部材と表示部との間に設置され、庇状部材から放出される熱が表示部へ伝達されるのを抑制する。

Description

表示装置 関連出願の相互参照

　本国際出願は、２０２０年７月８日に日本国特許庁に出願された日本国特許出願第２０２０－１１７７７１号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第２０２０－１１７７７１号の全内容を参照により本国際出願に援用する。

　本開示は、車両に搭載される表示装置に関する。

　特許文献１には、車載用の液晶表示装置が記載されている。

特開２０１９－１８４６４３号公報

　発明者の詳細な検討の結果、車両に搭載される車載用表示装置では、車両の外部から車室内に入射した外光によって、車載用表示装置が高温となり、車載用表示装置が破損してしまう恐れがあるという課題が見出された。

　本開示は、表示装置の破損を抑制する。

　本開示の一態様は、車両に搭載される表示装置であって、少なくとも一つの表示部と、反射部と、少なくとも一つの遮熱部とを備える。

　少なくとも一つの表示部は、車両の車室内に設置されて車両の前方から後方へ向かって張り出す庇状部材の下側において、表示する画像を表す表示光が照射される表示画面が下方を向くようにして設置され、表示光を表示画面から照射するように構成される。

　反射部は、少なくとも一つの表示部から照射される表示光を反射するように構成される。

　少なくとも一つの遮熱部は、庇状部材と少なくとも一つの表示部との間に設置され、庇状部材から放出される熱が少なくとも一つの表示部へ伝達されるのを抑制するように構成される。

　このように構成された本開示の表示装置は、少なくとも一つの表示部から照射された表示光を反射部で反射して車室内へ照射する。これにより、反射部に虚像が投影され、車室内の乗員は、この虚像を視認することができる。そして、本開示の表示装置は、庇状部材と少なくとも一つの表示部との間に少なくとも一つの遮熱部を備える。これにより、本開示の表示装置は、車両の外部から車室内に入射した外光が庇状部材に照射されることにより庇状部材で発生する熱が、少なくとも一つの表示部へ伝達されるのを抑制することができる。このため、本開示の表示装置は、当該表示装置が高温となるのを抑制することができ、当該表示装置の破損を抑制することができる。

車室内における第１実施形態の表示装置の配置を示す断面図である。 メータフードおよび反射鏡の配置を示す斜視図である。 第１実施形態の照射部の断面図である。 第１実施形態の照射部の分解斜視図である。 車室内における第２実施形態の表示装置の配置を示す断面図である。 第２実施形態の照射部の分解斜視図である。 第２実施形態の照射部の断面図である。 ２つの有機ＥＬディスプレイが互いに重なる箇所の断面図である。

　［第１実施形態］
　以下に本開示の第１実施形態を図面とともに説明する。

　本実施形態の表示装置１は、例えば、自動運転および手動運転の両方が可能な自動運転車両に搭載され、図１に示すように、照射部２と、反射鏡３と、ヒートシンク４とを備える。

　照射部２は、表示する画像を表す表示光ＤＬを表示画面から照射する。照射部２は、車両のウインドシールドＷＳの下方に設置されて車両の後方へ向けて張り出すように形成されたメータフードＭＦの下面ＬＳに、表示画面が下方へ向くようにして取り付けられる。照射部２は、矩形板状に形成されている。矩形板状に形成されている照射部２の上面および下面のうち、表示画面が形成されている下面を以下、表示面ともいう。

　反射鏡３は、照射部２よりも下方に設置され、照射部２の表示画面から照射された表示光ＤＬを車両の後方へ向けて反射する。これにより、車両の乗員は、表示装置１により表示される画像を視認することができる。破線で示す矩形ＶＩは、車両の乗員により視認される虚像の位置を示す。

　ヒートシンク４は、反射鏡３を挟んで運転席とは反対側で照射部２に接触するように設置され、照射部２で発生した熱を放出する。

　メータフードＭＦは、図２に示すように、車両における左側のＡピラーＰＬ１と、車両における右側のＡピラーＰＬ２との間に架け渡されるようにして取り付けられている。

　反射鏡３は、図１に示すように、厚さが例えば０．３ｍｍ～０．５ｍｍの薄いガラス板１１と、ガラス板１１の表面に形成されたミラーコート層１２とを備える。反射鏡３は、図２に示すように、メータフードＭＦの下方において、ＡピラーＰＬ１とＡピラーＰＬ２との間に架け渡されるようにして車両の幅方向Ｄ１に沿って延びている。なお、図１は、図２におけるＩ－Ｉ線での断面図である。

　照射部２は、図３および図４に示すように、表面ガラス板２１、有機ＥＬディスプレイ２２、接着層２３、放熱部２４、接着層２５、遮熱板２６および接着層２７が、積層方向ＳＤに沿って順次積層されることにより形成されている。

　有機ＥＬディスプレイ２２は、複数の有機ＥＬ素子が行列状に配置されて、矩形板状に形成されている。

　表面ガラス板２１は、無色透明なガラスで、有機ＥＬディスプレイ２２の表示面の外周の形状と略一致する矩形板状に形成されている。

　接着層２３は、有機ＥＬディスプレイ２２を放熱部２４に貼り付けるために利用される。接着層２３は、導熱性を有する光学透明粘着材（以下、ＯＣＡ）で、有機ＥＬディスプレイ２２の表示面の外周の形状と略一致する矩形のフィルム状に形成された部材である。ＯＣＡは、Optical Clear Adhesiveの略である。なお、ＯＣＡの導熱性は、ＯＣＡ内に金属フィラーを分散させることにより得られている。

　放熱部２４は、熱伝導率が高い金属（例えば、銅）で矩形状に形成された板状部材を垂直に屈曲させることによって、第１取付部２４ａと第２取付部２４ｂとを備えるように形成されている。

　第１取付部２４ａは、有機ＥＬディスプレイ２２の表示面の外周の形状と略一致する矩形板状に形成されている。第１取付部２４ａは、その表面が積層方向ＳＤに対して垂直となるように配置されている。第１取付部２４ａの表面には、接着層２３を介して有機ＥＬディスプレイ２２が貼り付けられる。

　第２取付部２４ｂは、その長辺が第１取付部２４ａの長辺と一致する矩形板状に形成されている。第２取付部２４ｂは、その表面が積層方向ＳＤに対して平行となるように配置されている。第２取付部２４ｂの表面には、ヒートシンク４が取り付けられる。

　接着層２５は、放熱部２４を遮熱板２６に貼り付けるために利用される。接着層２５は、遮熱性を有するＯＣＡで、有機ＥＬディスプレイ２２の表示面の外周の形状と略一致する矩形のフィルム状に形成された部材である。なお、ＯＣＡの遮熱性は、例えば、赤外線を反射させる成分をＯＣＡ内に含有させることにより得られている。

　遮熱板２６は、金属（例えば、ステンレス）で、内部に中空を有するようにして、有機ＥＬディスプレイ２２の表示面の外周の形状と略一致する矩形板状に形成されている。

　遮熱板２６は、接着層２５に接している下側金属薄板３１と、接着層２７に接している上側金属薄板３２との間に、真空の密閉空間３３を有するように形成されている。

　接着層２７は、遮熱板２６をメータフードＭＦに貼り付けるために利用される。接着層２７は、導熱性を有するＯＣＡで有機ＥＬディスプレイ２２の表示面の外周の形状と略一致する矩形のフィルム状に形成された部材である。

　このように構成された表示装置１は、車両に搭載され、有機ＥＬディスプレイ２２と、反射鏡３と、遮熱板２６とを備える。

　有機ＥＬディスプレイ２２は、車両の車室内に設置されて車両の前方から後方へ向かって張り出すメータフードＭＦの下側において、表示する画像を表す表示光ＤＬが照射される表示画面が下方を向くようにして設置され、表示光ＤＬを表示画面から照射する。

　反射鏡３は、有機ＥＬディスプレイ２２から照射される表示光ＤＬを反射する。

　遮熱板２６は、メータフードＭＦと有機ＥＬディスプレイ２２との間に設置され、メータフードＭＦから放出される熱が有機ＥＬディスプレイ２２へ伝達されるのを抑制する。遮熱板２６は、メータフードＭＦ側に配置されて金属で形成された上側金属薄板３２と、有機ＥＬディスプレイ２２側に配置されて金属で形成された下側金属薄板３１と、上側金属薄板３２と下側金属薄板３１との間に配置されて、真空で密閉された密閉空間３３とを備える。メータフードＭＦと有機ＥＬディスプレイ２２との間に配置されている密閉空間３３内は真空であり、密閉空間３３内は熱を伝達する気体分子が非常に少ない。このため、遮熱板２６は、メータフードＭＦと有機ＥＬディスプレイ２２との間における熱伝導を抑制することができる。

　このように表示装置１は、有機ＥＬディスプレイ２２から照射された表示光ＤＬを反射鏡３で反射して車室内へ照射する。これにより、反射鏡３に虚像ＶＩが投影され、車室内の乗員は、この虚像ＶＩを視認することができる。そして、表示装置１は、メータフードＭＦと有機ＥＬディスプレイ２２との間に遮熱板２６を備える。これにより、表示装置１は、車両の外部から車室内に入射した外光がメータフードＭＦに照射されることによりメータフードＭＦで発生する熱が、有機ＥＬディスプレイ２２へ伝達されるのを抑制することができる。このため、表示装置１は、表示装置１が高温となるのを抑制することができ、表示装置１の破損を抑制することができる。

　また表示装置１は、放熱部２４を備える。放熱部２４は、遮熱板２６と有機ＥＬディスプレイ２２との間に配置されて、有機ＥＬディスプレイ２２から放出された熱を伝導させる材料で形成されるこれにより、表示装置１は、有機ＥＬディスプレイ２２で発生した熱を放熱部２４を介して表示装置１の外部へ放出することができる。このため、表示装置１は、表示装置１が高温となるのを抑制することができ、表示装置１の破損を更に抑制することができる。

　以上説明した実施形態において、有機ＥＬディスプレイ２２は表示部に相当し、反射鏡３は反射部に相当し、遮熱板２６は遮熱部に相当し、メータフードＭＦは庇状部材に相当する。

　また、上側金属薄板３２は上側金属部材に相当し、下側金属薄板３１は下側金属部材に相当し、密閉空間３３は密閉空間に相当し、放熱部２４は導熱部に相当する。

　［第２実施形態］
　以下に本開示の第２実施形態を図面とともに説明する。なお第２実施形態では、第１実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。

　第２実施形態の表示装置１０１は、図５に示すように、照射部２およびヒートシンク４の代わりに、照射部１０２およびヒートシンク１０４を備える点が、第１実施形態の表示装置１と異なる。

　照射部１０２は、表示する画像を表す表示光ＤＬを表示画面から照射する。照射部１０２は、車両のウインドシールドＷＳの下方に設置されて車両の後方へ向けて張り出すように形成されたメータフードＭＦの下面ＬＳに、表示画面が下方へ向くようにして取り付けられる。

　反射鏡３は、照射部１０２よりも下方に設置され、照射部１０２の表示画面から照射された表示光ＤＬを車両の後方へ向けて反射する。

　ヒートシンク１０４は、反射鏡３を挟んで運転席とは反対側で照射部１０２に接触するように設置され、照射部１０２で発生した熱を放出する。

　照射部２は、図６および図７に示すように、表面ガラス板１２１、接着層１２８、有機ＥＬディスプレイ群１２２、接着層１２３、放熱部１２４、接着層１２５、遮熱板群１２６および接着層１２７が、積層方向ＳＤに沿って順次積層されることにより形成されている。

　有機ＥＬディスプレイ群１２２は、有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃを備える。有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃは、複数の有機ＥＬ素子が行列状に配置されて、矩形板状に形成されている。

　そして、左側のＡピラーＰＬ１から近い順に、有機ＥＬディスプレイ１２２ａ、有機ＥＬディスプレイ１２２ｂおよび有機ＥＬディスプレイ１２２ｃが、左側のＡピラーＰＬ１から右側のＡピラーＰＬ２へ向かって車両の幅方向Ｄ１に沿って配列される。

　有機ＥＬディスプレイ１２２ｂは、その左側の端部が有機ＥＬディスプレイ１２２ａの右側の端部を覆うように設置される。有機ＥＬディスプレイ１２２ｃは、その左側の端部が有機ＥＬディスプレイ１２２ｂの右側の端部を覆うように設置される。

　表面ガラス板１２１は、無色透明なガラスで、有機ＥＬディスプレイ群１２２の表示面の外周の形状と略一致する矩形板状に形成されている。

　表面ガラス板１２１において有機ＥＬディスプレイ群１２２と対向する側の面１２１ａ（以下、裏面１２１ａ）には、裏面１２１ａの外周縁と、有機ＥＬディスプレイ１２２ａと有機ＥＬディスプレイ１２２ｂとが重なる箇所に対向する部分と、有機ＥＬディスプレイ１２２ｂと有機ＥＬディスプレイ１２２ｃとが重なる箇所に対向する部分とを覆う黒色の遮光パターン１４１が印刷により形成されている。

　接着層１２３は、接着層１２３ａ，１２３ｂ，１２３ｃを備える。接着層１２３ａ，１２３ｂ，１２３ｃはそれぞれ、有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃを放熱部１２４に貼り付けるために利用される。接着層１２３ａ，１２３ｂ，１２３ｃはそれぞれ、導熱性を有するＯＣＡで、有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃの表示面の外周の形状と略一致する矩形のフィルム状に形成された部材である。

　放熱部１２４は、熱伝導率が高い金属（例えば、銅）で矩形状に形成された板状部材を垂直に屈曲させることによって、第１取付部１２４ａと第２取付部１２４ｂとを備えるように形成されている。

　第１取付部１２４ａは、有機ＥＬディスプレイ群１２２の表示面の外周の形状と略一致する矩形板状に形成されている。第１取付部１２４ａは、その表面が積層方向ＳＤに対して垂直となるように配置されている。第１取付部１２４ａの表面には、接着層１２３を介して有機ＥＬディスプレイ群１２２が貼り付けられる。

　第２取付部１２４ｂは、その長辺が第１取付部１２４ａの長辺と一致する矩形板状に形成されている。第２取付部１２４ｂは、その表面が積層方向ＳＤに対して平行となるように配置されている。第２取付部１２４ｂの表面には、ヒートシンク１０４が取り付けられる。

　接着層１２５は、放熱部１２４を遮熱板群１２６に貼り付けるために利用される。接着層１２５は、遮熱性を有するＯＣＡで、有機ＥＬディスプレイ群１２２の表示面の外周の形状と略一致する矩形のフィルム状に形成された部材である。

　遮熱板群１２６は、遮熱板１２６ａ，１２６ｂ，１２６ｃを備える。遮熱板１２６ａ，１２６ｂ，１２６ｃはそれぞれ、遮熱板２６と同様に、金属（例えば、ステンレス）で、内部に中空を有するようにして、有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃの表示面の外周の形状と略一致する矩形板状に形成されている。

　遮熱板１２６ａ，１２６ｂ，１２６ｃは、遮熱板２６と同様に、接着層１２５に接している下側金属薄板１３１と、接着層１２７に接している上側金属薄板１３２との間に、真空の密閉空間１３３を有するように形成されている。

　接着層１２７は、遮熱板群１２６をメータフードＭＦに貼り付けるために利用される。接着層１２７は、導熱性を有するＯＣＡで、有機ＥＬディスプレイ群１２２の表示面の外周の形状と略一致する矩形のフィルム状に形成された部材である。

　接着層１２８は、表面ガラス板１２１を有機ＥＬディスプレイ群１２２の表示面に貼り付けるために利用される。接着層１２８は、無色透明のＯＣＡで、有機ＥＬディスプレイ群１２２の表示面の外周の形状と略一致する矩形のフィルム状に形成された部材である。

　このように構成された表示装置１０１は、車両に搭載され有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃと、反射鏡３と、遮熱板１２６ａ，１２６ｂ，１２６ｃとを備える。

　有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃは、車両の車室内に設置されて車両の前方から後方へ向かって張り出すメータフードＭＦの下側において、表示する画像を表す表示光ＤＬが照射される表示画面が下方を向くようにして設置され、表示光ＤＬを表示画面から照射する。

　反射鏡３は、有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃから照射される表示光ＤＬを反射する。

　遮熱板１２６ａ，１２６ｂ，１２６ｃはそれぞれ、メータフードＭＦと有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２との間に設置され、メータフードＭＦから放出される熱が有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２へ伝達されるのを抑制する。有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２は、メータフードＭＦ側に配置されて金属で形成された上側金属薄板１３２と、有機ＥＬディスプレイ２２側に配置されて金属で形成された下側金属薄板１３１と、上側金属薄板３２と下側金属薄板３１との間に配置されて、真空で密閉された密閉空間１３３とを備える。

　このように表示装置１０１は、有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃから照射された表示光ＤＬを反射鏡３で反射して車室内へ照射する。これにより、反射鏡３に虚像ＶＩが投影され、車室内の乗員は、この虚像ＶＩを視認することができる。そして、表示装置１０１は、メータフードＭＦと有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃとの間に遮熱板１２６ａ，１２６ｂ，１２６ｃを備える。これにより、表示装置１０１は、車両の外部から車室内に入射した外光がメータフードＭＦに照射されることによりメータフードＭＦで発生する熱が、有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃへ伝達されるのを抑制することができる。このため、表示装置１０１は、表示装置１０１が高温となるのを抑制することができ、表示装置１０１の破損を抑制することができる。

　遮熱板１２６ａ，１２６ｂ，１２６ｃはそれぞれ、有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃのそれぞれに対向するようにして、メータフードＭＦと有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃとの間に設置される。これにより、表示装置１０１は、有機ＥＬディスプレイと同数の遮熱板を用意して、各有機ＥＬディスプレイに対向するように遮熱板を設置することによって、表示装置１０１が備える有機ＥＬディスプレイの台数の増減に容易に対応することができる。

　また表示装置１０１は、透明な表面ガラス板１２１と、接着層１２８とを備える。表面ガラス板１２１は、有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃの下方において、有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃの表示画面を覆うようにして配置される。接着層１２８は、表面ガラス板１２１と有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃとの間に配置されて表面ガラス板１２１を有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃに接着する。

　これにより、例えば図８に示すように、有機ＥＬディスプレイ１２２ｂ，１２２ｃの端部を互いに重ねて配列することによって有機ＥＬディスプレイ１２２ｂ，１２２ｃの表示面に段差が形成されている場合であっても、有機ＥＬディスプレイ１２２ｂ，１２２ｃの表示面を接着層１２８で覆うことにより、接着層１２８において有機ＥＬディスプレイ１２２ｂ，１２２ｃと接していない側の面１２８ａを平坦にすることができる。このため、表示装置１０１は、有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃを重ねて配列することによって形成される段差を接着層１２８によって吸収することができ、有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃの表示画面を覆う表面ガラス板１２１の設置を容易にすることができる。

　以上説明した実施形態において、有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃは表示部に相当し、遮熱板１２６ａ，１２６ｂ，１２６ｃは遮熱部に相当する。

　また、上側金属薄板１３２は上側金属部材に相当し、下側金属薄板１３１は下側金属部材に相当し、密閉空間１３３は密閉空間に相当し、放熱部１２４は導熱部に相当する。

　また、表面ガラス板１２１は板状部材に相当し、接着層１２８は接着層に相当する。

　以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。

　［変形例１］
　例えば上記実施形態では、密閉空間３３，１３３が真空である形態を示した。しかし、密閉空間３３，１３３は、大気圧より減圧された密閉空間であってもよい。

　［変形例２］
　上記実施形態では、遮熱板１２６ａ，１２６ｂ，１２６ｃがそれぞれ有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃに対向するようにして設置される形態を示した。しかし、有機ＥＬディスプレイ１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃの全てと対向する一つの遮熱板を設置するようにしてもよい。

　［変形例３］
　上記実施形態では、照射部２が有機ＥＬディスプレイ２２を備える形態を示したが、有機ＥＬディスプレイの代わりに液晶ディスプレイを備えるようにしてもよい。

　上記実施形態における１つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、１つの構成要素が有する１つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、１つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される１つの機能を、１つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。

Claims (5)

1. 　車両に搭載される表示装置（１，１０１）であって、
   　前記車両の車室内に設置されて前記車両の前方から後方へ向かって張り出す庇状部材（ＭＦ）の下側において、表示する画像を表す表示光が照射される表示画面が下方を向くようにして設置され、前記表示光を前記表示画面から照射するように構成された少なくとも一つの表示部（２２，１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃ）と、
   　前記少なくとも一つの表示部から照射される前記表示光を反射するように構成された反射部（３）と、
   　前記庇状部材と前記少なくとも一つの表示部との間に設置され、前記庇状部材から放出される熱が前記少なくとも一つの表示部へ伝達されるのを抑制するように構成された少なくとも一つの遮熱部（２６，１２６ａ，１２６ｂ，１２６ｃ）と
   　を備える表示装置。
2. 　請求項１に記載の表示装置であって、
   　前記少なくとも一つの遮熱部（２６，１２６ａ，１２６ｂ，１２６ｃ）は、
   　前記庇状部材側に配置されて金属で形成された上側金属部材（３２，１３２）と、
   　前記少なくとも一つの表示部側に配置されて金属で形成された下側金属部材（３１，１３１）と、
   　前記上側金属部材と前記下側金属部材との間に配置されて、真空または減圧で密閉された密閉空間（３３，１３３）と
   　を備える表示装置。
3. 　請求項１または請求項２に記載の表示装置であって、
   　前記少なくとも一つの遮熱部と、前記少なくとも一つの表示部との間に配置されて、前記少なくとも一つの表示部から放出された熱を伝導させる材料で形成された導熱部（２４，１２４）を備える表示装置。
4. 　請求項１～請求項３の何れか１項に記載の表示装置であって、
   　前記少なくとも一つの表示部は、複数の表示部（１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃ）であり、
   　前記少なくとも一つの遮熱部は、前記複数の表示部と同数の複数の遮熱部（１２６ａ，１２６ｂ，１２６ｃ）であり、
   　前記複数の遮熱部はそれぞれ、前記複数の表示部のそれぞれに対向するようにして、前記庇状部材と前記複数の表示部との間に設置される表示装置。
5. 　請求項１～請求項４の何れか１項に記載の表示装置であって、
   　前記少なくとも一つの表示部は、複数の表示部（１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃ）であり、
   　前記複数の表示部はそれぞれ、有機ＥＬディスプレイであり、
   　前記複数の表示部の下方において、前記複数の表示部の前記表示画面を覆うようにして配置される透明な板状部材（１２１）と、
   　前記板状部材と前記複数の表示部との間に配置されて、前記板状部材を前記複数の表示部に接着する接着層（１２８）と
   　を備える表示装置。

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