WO2021240811A1

WO2021240811A1 - 見積算出装置、見積表示制御装置、見積システム、見積算出方法、及び見積表示制御方法

Info

Publication number: WO2021240811A1
Application number: PCT/JP2020/021449
Authority: WO
Inventors: 咲樹松井; 礼子坂田; 淳嶋田
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2020-05-29
Filing date: 2020-05-29
Publication date: 2021-12-02
Also published as: JPWO2021240811A1

Abstract

見積算出装置（１００）は、施工対象の建物付帯設備の仕様を示す仕様情報を取得する仕様取得部（１１０）と、過去に施工した過去建物付帯設備の仕様を示す過去仕様情報と、当該過去建物付帯設備を施工した際に要した金額を示す過去金額情報とを含む施工事例情報を取得する施工事例取得部（１２０）であって、過去仕様情報が示す仕様が、仕様情報が示す仕様と類似する施工事例情報を取得する施工事例取得部（１２０）と、過去金額情報に基づいて施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する見積金額を算出する見積算出部（１３０）と、過去仕様情報と過去金額情報とに基づいて仕様情報が示す仕様を変更した場合に、見積金額が減額される可能性がある仕様項目を抽出する減額仕様項目抽出部（１５０）と、見積金額を示す見積金額情報と、減額仕様項目抽出部（１５０）が抽出する仕様項目を示す減額仕様項目情報とを出力する出力部（１９０）とを備えた。

Description

見積算出装置、見積表示制御装置、見積システム、見積算出方法、及び見積表示制御方法

　本開示は、見積算出装置、見積表示制御装置、見積システム、見積算出方法、及び見積表示制御方法に関する。

　昇降機等の建物に付帯する設備（以下「建物付帯設備」という。）の導入、修繕、更新、又は改修等の施工に掛かる見積金額を算出する際、建物の設計又は施工管理を行う建設業者又は建物付帯設備の施工を行う施工業者等の営業担当者が、建物付帯設備の施主からの要望を仕様としてまとめ、営業担当者が、技術担当者又は施工担当者等の専門性の高い担当者に確認を行いながら、当該仕様の建物付帯設備の施工に掛かる見積金額を算出することが行われている。施主からの要望変更等に伴う仕様変更がなされた際に見積金額を再度算出する場合についても同様である。専門性の高い担当者に確認を行いながら見積金額を算出した場合、見積金額の精度が高くなる半面、営業担当者が建物付帯設備の施工に掛かる見積金額を施主に回答するまでに相当の期間を要する場合がある。
　建物付帯設備の施工に掛かる見積金額を施主に回答するまでに相当の期間を要した場合、施主にとっては、施工を開始する時期が遅延することにより施工が完了する時期が遅延してしまう場合があるばかりか、建設業者又は施工業者等にとっては、当該施工の契約を施主と取り交わすことができずに、商機を逸してしまう場合がある。

　ところで、住宅建築の分野においては、過去事例を管理する過去事例サーバと、画面表示装置を備えた端末とを備えたシステムにおいて、過去の建築事例を参考にしながら、施主の目の前で顧客の意見を取り入れつつ間取り設計を行い、予算を提示する技術が知られている（例えば、特許文献１参照。）。

特開２００１－２０９６７１号公報

　建物付帯設備の施工に掛かる見積金額を算出する場合においても、過去に施工した事例を示す施工事例情報に基づいて、施工対象の建物付帯設備についての施工に掛かる見積金額を算出する見積算出装置が考えられる。
　しかし、施工事例情報に基づいて、施工対象の建物付帯設備についての施工に掛かる見積金額を算出可能であったとしても、例えば、見積金額が予算金額を超える金額であった場合に、施主又は営業担当者は、どのようにすれば、見積金額を予算金額以下にできるか、又は、見積金額を予算金額に近づけることができるかを把握することは困難であるという問題点がある。

　本開示は、上述の問題点を解決するためのものであり、施工事例情報に基づいて、施工対象の建物付帯設備についての施工に掛かる見積金額を算出できるだけでなく、見積金額が予算金額を超える金額であった場合に、どのようにすれば見積金額を予算金額以下にできるか、又は、見積金額を予算金額に近づけることができるかを、施主又は営業担当者等のユーザに提示することを可能にする見積算出装置を提供することを目的としている。

　本開示の見積算出装置は、複数の仕様項目のそれぞれに対応する項目仕様の集合により構成される建物付帯設備の仕様であって、施工対象の建物付帯設備の仕様を示す仕様情報を取得する仕様取得部と、過去に施工した建物付帯設備である過去建物付帯設備の施工事例における過去建物付帯設備の仕様を示す過去仕様情報と、当該過去建物付帯設備を施工した際に要した金額を示す過去金額情報とを含む施工事例情報を取得する施工事例取得部であって、過去仕様情報が示す仕様が、仕様情報が示す仕様と類似する施工事例に対応する施工事例情報を取得する施工事例取得部と、施工事例取得部が取得する施工事例情報に含まれる過去金額情報に基づいて、施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する見積金額を算出する見積算出部と、施工事例取得部が取得する施工事例情報に含まれる過去仕様情報と過去金額情報とに基づいて、仕様情報が示す仕様を構成するいずれかの項目仕様を変更した場合に、当該変更後の見積金額が当該変更前の見積金額よりも減額される可能性がある項目仕様に対応する仕様項目を抽出する減額仕様項目抽出部と、見積算出部が算出する見積金額を示す見積金額情報と、減額仕様項目抽出部が抽出する仕様項目を示す減額仕様項目情報とを出力する出力部と、を備えたものである。

　本開示によれば、施工事例情報に基づいて、施工対象の建物付帯設備についての施工に掛かる見積金額を算出できるだけでなく、見積金額が予算金額を超える金額であった場合に、どのようにすれば見積金額を予算金額以下にできるか、又は、見積金額を予算金額に近づけることができるかを、施主又は営業担当者等のユーザに提示することができる。

図１は、実施の形態１に係る見積算出装置及び見積表示制御装置が適用された見積システムの要部の構成の一例を示すブロック図である。図２は、実施の形態１に係る見積算出装置の要部の構成の一例を示すブロック図である。図３Ａ及び図３Ｂは、実施の形態１に係る見積算出装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図４は、実施の形態１に係る見積算出装置の処理の一例を示すフローチャートである。図５は、実施の形態１に係る見積表示制御装置の要部の構成の一例を示すブロック図である。図６は、実施の形態１に係る見積表示制御装置が表示装置に表示させる表示画像の一例を示す説明図である。図７Ａ及び図７Ｂは、実施の形態１に係る見積表示制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図８は、実施の形態１に係る見積表示制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。

　以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。

実施の形態１．
　図１から図８までを参照して、実施の形態１に係る見積算出装置１００及び見積表示制御装置２００について説明する。
　図１を参照して、実施の形態１に係る見積算出装置１００及び見積表示制御装置２００が適用された見積システム１の要部の構成について説明する。
　図１は、実施の形態１に係る見積算出装置１００及び見積表示制御装置２００が適用された見積システム１の要部の構成の一例を示すブロック図である。
　見積システム１は、見積算出装置１００、見積表示制御装置２００、ネットワーク１０、操作入力装置２０、表示装置３０、及び記憶装置４０を備える。

　実施の形態１では、見積システム１は、図１に示すように、１個の見積算出装置１００に対して１個の見積表示制御装置２００を備えるものとして説明するが、見積システム１は、１個の見積算出装置１００に対して複数の見積表示制御装置２００を備えるものであってもよい。また、実施の形態１では、見積システム１は、図１に示すように、１個の見積算出装置１００に対して１個の記憶装置４０を備えるものとして説明するが、見積システム１は、１個の見積算出装置１００に対して複数の記憶装置４０を備えるものであってもよい。

　見積算出装置１００は、施工対象の建物付帯設備の仕様を示す仕様情報に基づいて、当該建物付帯設備を施工する際に要する金額（以下「見積金額」という。）を算出し、算出した見積金額を示す見積金額情報を出力する。
　見積算出装置１００の詳細については後述する。

　建物付帯設備とは、例えば、昇降機、階段昇降機、電気設備、又は空調設備等の建物に付帯する設備である。
　施工とは、建物付帯設備の新設、修繕、更新、又は改修等を行う際の工事又は作業である。
　施工する際に要する金額とは、建物付帯設備である機械、装置、又は部材等の材料を購入するための費用と、材料の交換又は取付等の工事又は作業等を行うための人件費等の施工費とを合算した金額である。
　実施の形態１では、一例として、施工対象の建物付帯設備が昇降機であるものとして説明する。

　見積表示制御装置２００は、施工対象の建物付帯設備の仕様、及び、見積金額情報が示す見積金額を含む表示画像を生成し、生成した表示画像を示す表示画像情報を出力する。
　見積表示制御装置２００の詳細については後述する。

　記憶装置４０は、見積算出装置１００が見積金額を算出する処理等を実行する際に必要な情報、及び、見積表示制御装置２００が表示画像を生成する処理等を実行する際に必要な情報を記憶する。

　ネットワーク１０は、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）等の有線ネットワーク、又は、無線ＬＡＮ等の無線ネットワーク等により構成される情報通信ネットワークである。ネットワーク１０には、例えば、ノードとして、見積算出装置１００、見積表示制御装置２００、及び記憶装置４０が接続されている。
　見積算出装置１００、見積表示制御装置２００、及び記憶装置４０は、ネットワーク１０を介して、互いに情報を送受信することができる。

　操作入力装置２０は、キーボード、マウス、又はタッチパット等の装置であり、施工対象の建物付帯設備を施工する施主（以下、単に「施主」という。）又は営業担当者等のユーザ（以下、単に「ユーザ」という。）からの操作入力を受けて当該操作入力に対応する操作情報を出力する装置である。操作入力装置２０は、見積表示制御装置２００と接続され、見積表示制御装置２００は、操作入力装置２０が出力する操作情報を取得して、取得した操作情報に基づく処理を実行する。

　表示装置３０は、ディスプレイ等の装置であり、表示画像情報を取得して、取得した表示画像情報が示す表示画像を表示する装置である。
　表示装置３０は、見積表示制御装置２００と接続され、見積表示制御装置２００は、表示装置３０に表示画像情報を出力して、表示装置３０に表示画像情報が示す表示画像を表示させる。

　図２を参照して、実施の形態１に係る見積算出装置１００の要部の構成について説明する。
　図２は、実施の形態１に係る見積算出装置１００の要部の構成の一例を示すブロック図である。
　見積算出装置１００は、仕様取得部１１０、施工事例取得部１２０、見積算出部１３０、見積施工期間算出部１４０、減額仕様項目抽出部１５０、短縮仕様項目抽出部１６０、予定取得部１７０、仕様判定部１８０、及び出力部１９０を備える。
　なお、見積算出装置１００において、見積施工期間算出部１４０、短縮仕様項目抽出部１６０、予定取得部１７０、及び仕様判定部１８０は、必須の構成ではない。

　仕様取得部１１０は、施工対象の建物付帯設備の仕様を示す仕様情報を取得する。具体的には、仕様取得部１１０は、見積表示制御装置２００が出力する仕様情報を、ネットワーク１０を介して取得する。
　仕様情報が示す仕様は、複数の仕様項目のそれぞれに対応する仕様（以下「項目仕様」という。）の集合により構成される。
　仕様取得部１１０が取得する仕様情報が示す仕様は、当該仕様を構成する複数の項目仕様のうちの少なくとも一部の項目仕様が設定されている。例えば、仕様取得部１１０が取得する仕様情報において、設定されていない項目仕様を示す情報は、ＮＵＬＬとなっている。

　施工対象の建物付帯設備が昇降機の場合、仕様項目には、建物の構造、建物の用途、昇降機の用途、階数、停止階床数、又は耐震基準等の基本的な仕様に関する項目、及び、操作盤、操作ボタン、インジケータ、照明、又は幕板等の装飾を伴う仕様に関する項目等がある。昇降機の仕様項目は、上述のものに限定されるものではなく、昇降機の仕様項目には、セキュリティに関する項目、又は、バリアフリーに関する項目等、様々な項目がある。

　施工事例取得部１２０は、過去に施工した建物付帯設備である過去建物付帯設備の施工事例における過去建物付帯設備の仕様を示す過去仕様情報と、当該過去建物付帯設備を施工した際に要した金額を示す過去金額情報とを含む施工事例情報を取得する。
　例えば、施工事例情報は、記憶装置４０に予め記憶されており、施工事例取得部１２０は、記憶装置４０から施工事例情報を読み出すことにより施工事例情報を取得する。

　具体的には、施工事例取得部１２０は、過去仕様情報が示す仕様が、仕様取得部１１０が取得した仕様情報が示す仕様と類似する施工事例に対応する施工事例情報を取得する。
　例えば、施工事例情報は、記憶装置４０に予め記憶された施工事例データベースにより管理された状態で記憶装置４０に記憶されている。施工事例取得部１２０は、データベースエンジンを備え、データベースエンジンを用いて記憶装置４０に記憶された施工事例データベースを検索することにより、過去仕様情報が示す仕様が、仕様取得部１１０が取得した仕様情報が示す仕様と類似する施工事例に対応する施工事例情報を取得する。

　例えば、施工事例取得部１２０は、仕様情報が示す仕様を構成する複数の項目仕様のうちの設定されている項目仕様と、当該項目仕様に対応する仕様項目に対応する項目仕様であって、過去仕様情報が示す仕様を構成する項目仕様とを比較することにより、過去仕様情報が示す仕様が、仕様情報が示す仕様と類似する施工事例に対応する施工事例情報を取得する。

　仕様取得部１１０が取得する仕様情報と、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報に含まれる過去仕様情報とは、いずれも仕様項目が階層化されたものであってもよい。
　仕様取得部１１０が取得する仕様情報と、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報に含まれる過去仕様情報とが、いずれも仕様項目が階層化されたものである場合、例えば、施工事例取得部１２０は、仕様情報における下位階層の仕様項目に対応する項目仕様が設定されていない場合、当該下位階層の上位に位置する上位階層の仕様項目に対応する項目仕様と、過去仕様情報における当該上位階層の仕様項目に対応する項目仕様とを比較することにより、過去仕様情報が示す仕様が、仕様情報が示す仕様と類似する施工事例に対応する施工事例情報を取得してもよい。

　具体的には、例えば、上位階層の仕様項目が、昇降機が移動する階数である場合、下位階層の仕様項目は、昇降機が移動する階数のうちの昇降機が停止する停止階床数等である。
　例えば、施工事例取得部１２０は、仕様情報における下位階層の仕様項目である昇降機の停止階床数が設定されていない場合、上位階層の仕様項目である昇降機の階数と、過去仕様情報における昇降機の階数とを比較する。

　施工事例取得部１２０は、仕様情報が示す仕様に対する過去仕様情報が示す仕様の類似度を算出し、類似度が最も高い仕様を示す過去仕様情報に対応する施工事例情報を取得する。
　施工事例取得部１２０は、過去仕様情報が示す仕様が、仕様情報が示す仕様と類似する１個以上の施工事例のそれぞれに対応する施工事例情報を取得してもよい。
　具体的には、例えば、施工事例取得部１２０は、仕様情報が示す仕様に対する過去仕様情報が示す仕様の類似度を算出し、類似度が予め定められた閾値以上の仕様を示す過去仕様情報に対応する施工事例情報を取得する。施工事例取得部１２０は、当該類似度が高いものから順に、予め定められた数の過去仕様情報に対応する施工事例情報を取得してもよい。

　また、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報は、過去仕様情報及び過去金額情報に加えて、施工事例情報に対応する過去建物付帯設備を施工した際に要した施工期間を示す過去施工期間情報を含むものであってもよい。
　この場合、記憶装置４０には、過去施工期間情報を含む施工事例情報が記憶されている。より具体的には、過去施工期間情報を含む施工事例情報は、記憶装置４０に予め記憶された施工事例データベースにより管理された状態で記憶装置４０に記憶されている。

　見積算出部１３０は、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報に含まれる過去金額情報に基づいて、施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する見積金額を算出する。
　具体的には、例えば、見積算出部１３０は、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報に含まれる過去金額情報が示す過去建物付帯設備を施工した際に要した金額を見積金額とする。
　このように構成することにより、見積算出部１３０は、過去建物付帯設備を施工した際に要した金額に基づいて、精度の高い見積金額を算出することができる。

　施工事例取得部１２０が、１個以上の施工事例のそれぞれに対応する施工事例情報を取得する場合、例えば、見積算出部１３０は、施工事例取得部１２０が取得した１個以上の施工事例情報のそれぞれに含まれる過去金額情報に基づいて、施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する施工金額を施工事例情報毎に算出し、算出した１個以上の施工金額の統計値を算出することにより、見積金額を算出してもよい。
　１個以上の施工金額の統計値とは、１個以上の施工金額の平均値、二乗平均値、最大値、又は最小値等である。また、見積算出部１３０は、仕様情報が示す仕様に対する過去仕様情報が示す仕様の類似度を算出し、算出した類似度を基づいて１個以上の施工金額の加重平均値を算出し、算出した加重平均値を統計値としてもよい。
　このように構成することにより、見積算出部１３０は、複数の過去建物付帯設備のそれぞれを施工した際に要した金額に基づいて、より精度の高い見積金額を算出することができる。

　また、例えば、見積算出部１３０は、１個以上の施工金額について統計処理を行い、施工金額の分布を示す情報を統計値としてもよい。
　このように構成することにより、項目仕様が設定されればされる程、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報の数が減少するため、見積算出部１３０は、より精度の高い見積金額を算出することができる。
　ユーザは、施工金額の分布及び見積金額を確認しつつ、施工対象の建物付帯設備を施工する際の予算金額を考慮して、施工対象の建物付帯設備の項目仕様を検討することができる。

　また、見積算出部１３０は、仕様情報が示す仕様が、過去仕様情報が示す仕様に対して手摺り又は防犯用ミラー等の簡易に追加可能なオプション部材が追加された仕様である場合、過去金額情報が示す過去建物付帯設備を施工した際に要した金額に、当該オプション部材を施工する際に要する予め定められた施工費を加算することにより、見積金額を算出してもよい。
　このように構成することにより、見積算出部１３０は、過去建物付帯設備を施工した際に要した金額に基づいて、より精度の高い見積金額を算出することができる。

　また、見積算出部１３０は、仕様情報が示す仕様が、特別注文部材等の標準仕様でない特別仕様を含むものである場合、過去金額情報が示す過去建物付帯設備を施工した際に要した金額に、予め定められた金額を加算、又は、予め定められた「１」以上の係数を乗ずることにより、見積金額を算出してもよい。
　このように構成することにより、見積算出部１３０は、過去建物付帯設備を施工した際に要した金額に基づいて、より精度の高い見積金額を算出することができる。

　見積施工期間算出部１４０は、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報に含まれる過去施工期間情報に基づいて、施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する見積施工期間を算出する。
　具体的には、例えば、見積施工期間算出部１４０は、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報に含まれる過去施工期間情報が示す過去建物付帯設備を施工した際に要した施工期間を見積施工期間とする。
　このように構成することにより、見積施工期間算出部１４０は、過去建物付帯設備を施工した際に要した施工期間に基づいて、精度の高い見積施工期間を算出することができる。

　見積施工期間算出部１４０は、施工事例取得部１２０が取得した１個以上の施工事例情報のそれぞれに含まれる過去施工期間情報に基づいて、施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する施工期間を施工事例情報毎に算出し、算出した１個以上の施工期間の統計値を算出することにより、見積施工期間を算出してもよい。
　１個以上の施工期間の統計値とは、１個以上の施工期間の平均値、二乗平均値、最大値、又は最小値等である。また、見積算出部１３０は、仕様情報が示す仕様に対する過去仕様情報が示す仕様の類似度を算出し、算出した類似度を基づいて１個以上の施工期間の加重平均値を算出し、算出した加重平均値を統計値としてもよい。
　このように構成することにより、見積施工期間算出部１４０は、複数の過去建物付帯設備のそれぞれを施工した際に要した施工期間に基づいて、より精度の高い見積施工期間を算出することができる。

　また、例えば、見積施工期間算出部１４０は、１個以上の施工期間について統計処理を行い、施工期間の分布を示す情報を統計値としてもよい。
　このように構成することにより、項目仕様が設定されればされる程、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報の数が減少するため、見積施工期間算出部１４０は、より精度の高い見積施工期間を算出することができる。
　ユーザは、施工期間の分布及び見積施工期間を確認しつつ、施工対象の建物付帯設備を施工する際に予定している施工期間である予定施工期間を考慮して、施工対象の建物付帯設備の項目仕様を検討することができる。

　減額仕様項目抽出部１５０は、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報に含まれる過去仕様情報と過去金額情報とに基づいて、仕様情報が示す仕様を構成するいずれかの項目仕様を変更した場合に、当該変更後の見積金額が当該変更前の見積金額よりも減額される可能性がある項目仕様に対応する仕様項目を抽出する。
　このように構成することにより、ユーザは、見積金額が施工対象の建物付帯設備を施工する際の予算金額を超える金額であった場合に、どのようにすれば見積金額を予算金額以下にできるか、又は、見積金額を予算金額に近づけることができるかを把握することができる。

　短縮仕様項目抽出部１６０は、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報に含まれる過去仕様情報と過去施工期間情報とに基づいて、仕様情報が示す仕様を構成するいずれかの項目仕様を変更した場合に、当該変更後の見積施工期間が当該変更前の見積施工期間よりも短縮される可能性がある項目仕様に対応する仕様項目を抽出する。
　このように構成することにより、ユーザは、見積施工期間が予定施工期間を超える期間であった場合に、どのようにすれば見積施工期間を予定している施工期間以下にできるか、又は、見積施工期間を予定している施工期間に近づけることができるかを把握することができる。

　予定取得部１７０は、施工対象の建物付帯設備を施工する際の予算金額を示す予算金額情報、又は、施工対象の建物付帯設備を施工する際に予定している施工期間である予定施工期間を示す予定施工期間情報を含む予定情報を取得する。具体的には、予定取得部１７０は、見積表示制御装置２００が出力する予定情報を、ネットワーク１０を介して取得する。

　見積算出装置１００が予定取得部１７０を備え、且つ、予定取得部１７０が取得する予定情報に予算金額情報が含まれる場合、例えば、減額仕様項目抽出部１５０は、予定取得部１７０が取得する予定情報に含まれる予算金額情報が示す予算金額と、見積算出部１３０が算出した見積金額とを比較する。減額仕様項目抽出部１５０は、見積金額が予算金額を超える金額であった場合に、仕様情報が示す仕様を構成するいずれかの項目仕様を変更後の見積金額が、当該変更前の見積金額よりも減額される可能性がある項目仕様に対応する仕様項目を抽出してもよい。

　また、見積算出装置１００が予定取得部１７０を備え、且つ、予定取得部１７０が取得する予定情報に予定施工期間情報が含まれる場合、例えば、減額仕様項目抽出部１５０は、予定取得部１７０が取得する予定情報に含まれる予定施工期間情報が示す施工期間と、見積施工期間算出部１４０が算出した見積施工期間とを比較する。減額仕様項目抽出部１５０は、見積施工期間が、予定施工期間情報が示す施工期間を超える期間であった場合に、仕様情報が示す仕様を構成するいずれかの項目仕様を変更後の見積施工期間が、当該変更前の見積施工期間よりも短縮される可能性がある項目仕様に対応する仕様項目を抽出してもよい。

　仕様判定部１８０は、仕様取得部１１０が取得する仕様情報が示す仕様を構成する項目仕様である第１項目仕様と第２項目仕様とが、互いに排他的な項目仕様であるか否かを判定する。
　具体的には、例えば、第１項目仕様に対応する仕様項目が照明器具についてのものであり、第１項目仕様が蛍光灯用シーリングライトからＬＥＤ用ダウンライトに変更された場合、照度、天井材、又は電源等についての仕様項目に対応する第２項目仕様では施工することができず、第１項目仕様と第２項目仕様とが互いに排他的な項目仕様となる場合がある。
　仕様判定部１８０は、仕様取得部１１０が取得する仕様情報における全ての仕様項目に対して、設定されている項目仕様が他の項目仕様と互いに排他的なものとなっているか否かを判定する。
　このように構成することにより、ユーザは、互いに排他的な項目仕様を把握することができる。

　出力部１９０は、見積算出部１３０が算出する見積金額を示す見積金額情報と、減額仕様項目抽出部１５０が抽出する仕様項目を示す減額仕様項目情報とを出力する。
　また、出力部１９０は、見積算出装置１００が見積施工期間算出部１４０を備える場合、見積金額情報及び減額仕様項目情報に加えて、見積施工期間算出部１４０が算出する見積施工期間を示す見積施工期間情報を出力する。
　また、出力部１９０は、見積算出装置１００が短縮仕様項目抽出部１６０を備える場合、見積金額情報、減額仕様項目情報、及び見積施工期間情報に加えて、短縮仕様項目抽出部１６０が抽出する仕様項目を示す短縮仕様項目情報を出力する。
　また、出力部１９０は、見積算出装置１００が仕様判定部１８０を備える場合、見積金額情報及び減額仕様項目情報と出力するのに加えて、仕様判定部１８０が、第１項目仕様と第２項目仕様とが互いに排他的な項目仕様であると判定した場合に、第１項目仕様及び第２項目仕様のそれぞれに対応する仕様項目を示す排他仕様項目情報を出力する。

　具体的には、例えば、出力部１９０は、ネットワーク１０を介して見積表示制御装置２００に、見積金額情報、減額仕様項目情報、見積施工期間情報、短縮仕様項目情報、及び排他仕様項目情報を出力する。

　図３Ａ及び図３Ｂを参照して、実施の形態１に係る見積算出装置１００の要部のハードウェア構成について説明する。
　図３Ａ及び図３Ｂは、実施の形態１に係る見積算出装置１００のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。

　図３Ａに示す如く、見積算出装置１００は、コンピュータにより構成されており、当該コンピュータはプロセッサ３０１及びメモリ３０２を有している。メモリ３０２には、当該コンピュータを、仕様取得部１１０、施工事例取得部１２０、見積算出部１３０、見積施工期間算出部１４０、減額仕様項目抽出部１５０、短縮仕様項目抽出部１６０、予定取得部１７０、仕様判定部１８０、及び出力部１９０として機能させるためのプログラムが記憶されている。メモリ３０２に記憶されているプログラムをプロセッサ３０１が読み出して実行することにより、仕様取得部１１０、施工事例取得部１２０、見積算出部１３０、見積施工期間算出部１４０、減額仕様項目抽出部１５０、短縮仕様項目抽出部１６０、予定取得部１７０、仕様判定部１８０、及び出力部１９０の機能が実現される。

　また、図３Ｂに示す如く、見積算出装置１００は、処理回路３０３により構成されても良い。この場合、仕様取得部１１０、施工事例取得部１２０、見積算出部１３０、見積施工期間算出部１４０、減額仕様項目抽出部１５０、短縮仕様項目抽出部１６０、予定取得部１７０、仕様判定部１８０、及び出力部１９０の機能が処理回路３０３により実現されても良い。

　また、見積算出装置１００はプロセッサ３０１、メモリ３０２及び処理回路３０３により構成されても良い（不図示）。この場合、仕様取得部１１０、施工事例取得部１２０、見積算出部１３０、見積施工期間算出部１４０、減額仕様項目抽出部１５０、短縮仕様項目抽出部１６０、予定取得部１７０、仕様判定部１８０、及び出力部１９０の機能のうちの一部の機能がプロセッサ３０１及びメモリ３０２により実現されて、残余の機能が処理回路３０３により実現されるものであっても良い。

　プロセッサ３０１は、例えば、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）、ＧＰＵ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はＤＳＰ（Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｓｉｇｎａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）を用いたものである。

　メモリ３０２は、例えば、半導体メモリ又は磁気ディスクを用いたものである。より具体的には、メモリ３０２は、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）、フラッシュメモリ、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ　Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ　Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）、ＥＥＰＲＯＭ（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ　Ｅｒａｓａｂｌｅ　Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ　Ｒｅａｄ－Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）、ＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ　Ｓｔａｔｅ　Ｄｒｉｖｅ）又はＨＤＤ（Ｈａｒｄ　Ｄｉｓｋ　Ｄｒｉｖｅ）などを用いたものである。

　処理回路３０３は、例えば、ＡＳＩＣ（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ　Ｓｐｅｃｉｆｉｃ　Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔ）、ＰＬＤ（Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ　Ｌｏｇｉｃ　Ｄｅｖｉｃｅ）、ＦＰＧＡ（Ｆｉｅｌｄ－Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ　Ｇａｔｅ　Ａｒｒａｙ）、ＳｏＣ（Ｓｙｓｔｅｍ－ｏｎ－ａ－Ｃｈｉｐ）又はシステムＬＳＩ（Ｌａｒｇｅ－Ｓｃａｌｅ　Ｉｎｔｅｇｒａｔｉｏｎ）を用いたものである。

　図４を参照して、実施の形態１に係る見積算出装置１００の動作について説明する。
　図４は、実施の形態１に係る見積算出装置１００の処理の一例を示すフローチャートである。
　見積算出装置１００は、例えば、当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。

　まず、ステップＳＴ４０１にて、仕様取得部１１０は、仕様情報を取得する。
　次に、ステップＳＴ４０２にて、施工事例取得部１２０は、施工事例情報を取得する。
　次に、ステップＳＴ４０３にて、予定取得部１７０は、予定情報を取得する。
　次に、ステップＳＴ４０４にて、見積算出部１３０は、施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する見積金額を算出する。
　次に、ステップＳＴ４０５にて、減額仕様項目抽出部１５０は、いずれかの項目仕様を変更した場合に、当該変更後の見積金額が当該変更前の見積金額よりも減額される可能性がある項目仕様に対応する仕様項目を抽出する。
　次に、ステップＳＴ４０６にて、見積施工期間算出部１４０は、施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する見積施工期間を算出する。
　次に、ステップＳＴ４０７にて、短縮仕様項目抽出部１６０は、いずれかの項目仕様を変更した場合に、当該変更後の見積施工期間が当該変更前の見積施工期間よりも短縮される可能性がある項目仕様に対応する仕様項目を抽出する。

　次に、ステップＳＴ４０８にて、仕様判定部１８０は、第１項目仕様と第２項目仕様とが、互いに排他的な項目仕様であるか否かを判定する。
　次に、ステップＳＴ４０９にて、出力部１９０は、見積金額情報、減額仕様項目情報、見積施工期間情報、短縮仕様項目情報、及び排他仕様項目情報を出力する。
　ステップＳＴ４０９の後、見積算出装置１００は、当該フローチャートの処理を終了する。見積算出装置１００は、当該フローチャートの処理を終了した後、ステップＳＴ４０１に戻り、当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。

　なお、ステップＳＴ４０５の処理の前にステップＳＴ４０４の処理が実行され、且つ、ステップＳＴ４０７の処理の前にステップＳＴ４０６の処理が実行されれば、ステップＳＴ４０４からステップＳＴ４０８までの処理の順序は任意である。
　また、ステップＳＴ４０３の処理は、ステップＳＴ４０５又はステップＳＴ４０７の処理の前に実行されればよい。
　また、見積算出装置１００が予定取得部１７０を備えていない場合、ステップＳＴ４０３の処理は省略可能である。
　また、見積算出装置１００が見積施工期間算出部１４０を備えていない場合、ステップＳＴ４０６及びステップＳＴ４０７の処理は省略可能であり、当該場合、ステップＳＴ４０９にて、出力部１９０は、見積金額情報、減額仕様項目情報、及び排他仕様項目情報を出力する。

　また、見積算出装置１００が短縮仕様項目抽出部１６０を備えていない場合、ステップＳＴ４０７の処理は省略可能であり、当該場合、ステップＳＴ４０９にて、出力部１９０は、見積金額情報、減額仕様項目情報、見積施工期間情報、及び排他仕様項目情報を出力する。
　また、見積算出装置１００が仕様判定部１８０を備えていない場合、ステップＳＴ４０８の処理は省略可能であり、当該場合、ステップＳＴ４０９にて、出力部１９０は、見積金額情報、減額仕様項目情報、見積施工期間情報、及び短縮仕様項目情報を出力する。

　図５を参照して、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００の要部の構成について説明する。
　図５は、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００の要部の構成の一例を示すブロック図である。
　見積表示制御装置２００は、操作入力取得部２０１、仕様設定部２１０、仕様出力部２１１、予定設定部２２０、予定出力部２２１、仕様項目取得部２３０、見積金額取得部２４０、減額仕様項目取得部２４１、見積施工期間取得部２５０、短縮仕様項目取得部２５１、排他仕様項目取得部２６０、施工判定部２７０、表示画像生成部２９０、及び表示画像出力部２９９を備える。
　なお、見積算出装置１００において、予定設定部２２０、予定出力部２２１、見積施工期間取得部２５０、短縮仕様項目取得部２５１、排他仕様項目取得部２６０、及び施工判定部２７０は、必須の構成ではない。

　操作入力取得部２０１は、操作入力装置２０から、ユーザからの操作入力を受けて当該操作入力に対応する操作情報を取得する。

　仕様設定部２１０は、複数の仕様項目のそれぞれに対応する項目仕様の集合により構成される建物付帯設備の仕様であって、施工対象の建物付帯設備の仕様を設定することにより当該仕様を示す仕様情報を取得する。
　具体的には、例えば、仕様設定部２１０は、操作入力取得部２０１が取得する操作情報が、仕様情報が示す仕様を構成する複数の項目仕様のうちの１個以上の項目仕様を設定するためのものである場合、当該操作情報に基づいて当該項目仕様を設定することにより仕様情報が示す仕様を変更して、変更後の仕様を示す仕様情報を取得する。
　ユーザは、項目仕様を設定する操作入力を行うことにより、項目仕様を入力する。

　仕様設定部２１０は、操作情報が、仕様情報が示す仕様を構成する複数の項目仕様のうちの１個以上の項目仕様を一括して設定することが可能なプリセットを選択するためのものである場合、当該操作情報に基づいてプリセットを選択し、選択したプリセットに対応する１個以上の項目仕様を一括して設定することにより仕様情報が示す仕様を変更して、変更後の仕様を示す仕様情報を取得してもよい。
　具体的には、例えば、プリセットとは、オフィス用ビル、集合住宅、空港ターミナルビル、又は駅舎等の建物種別を示す建物種別情報である。プリセットは、建物種別情報に限定されるものではない。例えば、プリセットは、昇降機の機種若しくは用途等を示す昇降機種別情報、又は、セキュリティ性能若しくはデザインコンセプト等の施主等が重視若しくは希望するポイントを示す情報等であってもよい。

　例えば、施工対象の建物付帯設備が昇降機の場合、最終的に決定すべき項目仕様は、数百にも及ぶ。そのため、プリセット毎に対応する１個以上の項目仕様を予め決定しておくことにより、ユーザは、プリセットを選択するための操作入力を行うだけで、１個以上の項目仕様を一括して入力することができる。
　プリセット毎に対応する予め定められた１個以上の項目仕様は、プリセット毎に推奨される仕様である。
　したがって、ユーザは、プリセットを選択するための操作入力を行うだけで大まかな仕様を入力することができるため、煩わしい操作入力を大幅に低減することができる。
入力することができる。

　例えば、プリセットは、建物種別、昇降機の機種、昇降機の用途、セキュリティ性能、又はデザインコンセプト等の仕様項目に対応する項目仕様が設定されることにより、選択される。プリセットの選択方法は、当該項目仕様が設定されることによる方法に限定されるものではなく、例えば、プリセットは、ユーザが予め定められたウィザード等のユーザインタフェースを用いることにより選択されてもよい。

　仕様出力部２１１は、仕様設定部２１０が取得した仕様情報を見積算出装置１００に出力する。
　具体的には、仕様出力部２１１は、ネットワーク１０を介して、仕様情報を見積算出装置１００に出力する。
　見積算出装置１００は、上述のとおり、仕様出力部２１１が出力する仕様情報、すなわち、見積表示制御装置２００が出力する仕様情報を、ネットワーク１０を介して取得し、取得した仕様情報に基づいて見積金額等を算出する。

　予定設定部２２０は、施工対象の建物付帯設備を施工する際の予算金額を設定することにより、当該予算金額を示す予算金額情報を取得する。
　予定設定部２２０は、施工対象の建物付帯設備を施工する際に予定している施工期間である予定施工期間を設定することにより、当該予定施工期間を示す予定施工期間情報を取得するものであってもよい。
　また、予定設定部２２０は、予算金額情報及び予定施工期間情報を取得するものであってもよい。
　具体的には、例えば、予定設定部２２０は、操作入力取得部２０１が取得する操作情報が、予算金額を設定するためのものである場合、当該操作情報に基づいて当該予算金額を設定することにより予算金額情報を取得する。
　また、例えば、予定設定部２２０は、操作入力取得部２０１が取得する操作情報が、予定施工期間を設定するためのものである場合、当該操作情報に基づいて当該予定施工期間を設定することにより予定施工期間情報を取得する。
　ユーザは、例えば、表示画面に表示されたスライダバーにおけるスライダの位置を操作入力装置２０を用いて変更することにより、予算金額又は予定施工期間の設定を行う。

　予定出力部２２１は、予定設定部２２０が取得した予算金額情報又は予定施工期間情報を含む予定情報を見積算出装置１００に出力する。
　具体的には、予定出力部２２１は、は、ネットワーク１０を介して、予定情報を見積算出装置１００に出力する。
　見積算出装置１００は、上述のとおり、予定出力部２２１が出力する予定情報、すなわち、見積表示制御装置２００が出力する予定情報を、ネットワーク１０を介して取得する。

　仕様項目取得部２３０は、建物付帯設備の仕様を構成する複数の項目仕様に対応する複数の仕様項目を示す仕様項目情報を取得する。
　例えば、仕様項目情報とは、仕様項目の名称を示す情報である。
　具体的には、例えば、仕様項目情報が示す仕様項目の名称とは、建物の構造、建物の用途、昇降機の用途、階数、停止階床数、耐震基準、操作盤、操作ボタン、インジケータ、照明、又は幕板等の装飾、照度、天井材、又は電源等である。

　見積金額取得部２４０は、施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する見積金額を示す見積金額情報を取得する。
　具体的には、見積金額取得部２４０が取得する見積金額情報が示す見積金額は、仕様設定部２１０が取得した仕様情報と、過去に施工した建物付帯設備である過去建物付帯設備の施工事例とに基づいて算出されたものである。
　より具体的には、見積金額取得部２４０は、見積算出装置１００が出力する見積金額情報を、ネットワーク１０を介して見積算出装置１００から取得する。

　例えば、見積金額取得部２４０は、仕様設定部２１０が操作情報に基づいて仕様情報が示す仕様を変更して、変更後の仕様を示す仕様情報を取得したときに、仕様を変更後の仕様情報に基づく見積金額情報を取得する。
　見積金額取得部２４０が取得する見積金額情報が示す見積金額は、１個以上の施工事例に基づいて１個以上算出された施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する施工金額の統計値であってもよい。

　減額仕様項目取得部２４１は、仕様設定部２１０が取得した仕様情報が示す仕様を構成するいずれかの項目仕様を変更した場合に、当該変更後の見積金額が当該変更前の見積金額よりも減額される可能性がある項目仕様に対応する仕様項目を示す減額仕様項目情報を取得する。
　具体的には、減額仕様項目取得部２４１は、見積算出装置１００が出力する減額仕様項目情報を、ネットワーク１０を介して見積算出装置１００から取得する。
　例えば、減額仕様項目取得部２４１は、仕様設定部２１０が操作情報に基づいて仕様情報が示す仕様を変更して、変更後の仕様を示す仕様情報を取得したときに、仕様を変更後の仕様情報に基づく減額仕様項目情報を取得する。

　見積施工期間取得部２５０は、施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する見積施工期間を示す見積施工期間情報を取得する。
　具体的には、見積施工期間取得部２５０が取得する見積施工期間情報が示す見積施工期間は、仕様設定部２１０が取得した仕様情報と、過去建物付帯設備の施工事例とに基づいて算出されたものである。
　より具体的には、見積施工期間取得部２５０は、見積算出装置１００が出力する見積施工期間情報を、ネットワーク１０を介して見積算出装置１００から取得する。

　例えば、見積施工期間取得部２５０は、仕様設定部２１０が操作情報に基づいて仕様情報が示す仕様を変更して、変更後の仕様を示す仕様情報を取得したときに、仕様を変更後の仕様情報に基づく見積施工期間情報を取得する。
　見積施工期間取得部２５０が取得する見積施工期間情報が示す見積施工期間は、１個以上の施工事例に基づいて１個以上算出された施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する施工期間の統計値であってもよい。

　短縮仕様項目取得部２５１は、仕様設定部２１０が取得した仕様情報が示す仕様を構成するいずれかの項目仕様を変更した場合に、当該変更後の見積施工期間が当該変更前の見積施工期間よりも短縮される可能性がある項目仕様に対応する仕様項目を示す短縮仕様項目情報を取得する。
　具体的には、短縮仕様項目取得部２５１は、見積算出装置１００が出力する短縮仕様項目情報を、ネットワーク１０を介して見積算出装置１００から取得する。
　例えば、短縮仕様項目取得部２５１は、仕様設定部２１０が操作情報に基づいて仕様情報が示す仕様を変更して、変更後の仕様を示す仕様情報を取得したときに、仕様を変更後の仕様情報に基づく短縮仕様項目情報を取得する。

　排他仕様項目取得部２６０は、仕様設定部２１０が取得する仕様情報が示す仕様を構成する複数の項目仕様のうち、互いに排他的な項目仕様である第１項目仕様と第２項目仕様とにそれぞれ対応する仕様項目を示す排他仕様項目情報を取得する。
　具体的には、排他仕様項目取得部２６０は、見積算出装置１００が出力する排他仕様項目情報を、ネットワーク１０を介して見積算出装置１００から取得する。
　例えば、排他仕様項目取得部２６０は、仕様設定部２１０が操作情報に基づいて仕様情報が示す仕様を変更して、変更後の仕様を示す仕様情報を取得したときに、仕様を変更後の仕様情報に基づく排他仕様項目情報を取得する。

　施工判定部２７０は、施工対象の建物付帯設備を施工することが可能であるか否かを判定する。
　具体的には、例えば、施工判定部２７０は、見積金額取得部２４０が取得する見積金額情報が示す見積金額と、予定設定部２２０が取得した予算金額情報が示す予算金額とを比較する。例えば、施工判定部２７０は、見積金額が予算金額を超える金額であった場合に、施工対象の建物付帯設備を施工することが可能でないと判定し、見積金額が予算金額を超える金額ではない場合に、施工対象の建物付帯設備を施工することが可能であると判定する。
　施工判定部２７０は、見積施工期間取得部２５０が取得する見積施工期間情報が示す見積施工期間と、予定設定部２２０が取得した予定施工期間情報が示す予定施工期間とを比較するものであってもよい。例えば、施工判定部２７０は、見積施工期間が予定施工期間を超える期間であった場合に、施工対象の建物付帯設備を施工することが可能でないと判定し、見積施工期間が予定施工期間を超える期間ではない場合に、施工対象の建物付帯設備を施工することが可能であると判定する。

　施工判定部２７０は、施工対象の建物付帯設備を施工するために、技術検討が必要であるか否かを判定するものであってもよい。
　具体的には、例えば、施工判定部２７０は、排他仕様項目取得部２６０が取得する排他仕様項目情報に、互いに排他的な項目仕様である第１項目仕様と第２項目仕様とにそれぞれ対応する仕様項目を示す情報が含まれているか否かを判定することにより、施工対象の建物付帯設備を施工するために、技術検討が必要であるか否かを判定する。
　より具体的には、例えば、施工判定部２７０は、排他仕様項目情報に、互いに排他的な項目仕様である第１項目仕様と第２項目仕様とにそれぞれ対応する仕様項目を示す情報が含まれている場合に、技術検討が必要であると判定し、当該情報が含まれていない場合に、技術検討が必要でないと判定する。

　表示画像生成部２９０は、仕様項目取得部２３０が取得する仕様項目情報が示す複数の仕様項目と、仕様設定部２１０が取得する仕様情報が示す仕様と、見積金額取得部２４０が取得する見積金額情報が示す見積金額とを含む表示画像を生成する。
　具体的には、例えば、表示画像生成部２９０は、表示画像を生成する際に、見積金額取得部２４０は取得する見積金額情報が示す統計値に基づいて、見積金額の分布を表示可能な表示画像を生成する。

　表示画像出力部２９９は、表示画像生成部２９０が生成する表示画像を表示画像情報として出力する。
　具体的には、表示画像出力部２９９は、表示画像情報を表示装置３０に出力する。表示画像出力部２９９が表示画像情報を表示装置３０に出力することにより、見積表示制御装置２００は、表示装置３０に表示画像情報が示す表示画像を表示させる。

　図６を参照して、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００が表示装置３０に表示させる表示画像６００について説明する。
　図６は、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００が表示装置３０に表示させる表示画像６００の一例を示す説明図である。
　図６に示すように、例えば、見積表示制御装置２００が表示装置３０に表示させる表示画像６００（以下、単に「表示画像６００」という。）、すなわち、表示画像生成部２９０が生成する表示画像６００は、入力切替領域６１０、項目仕様入力領域６２０、及び結果出力領域６３０を有する。

　項目仕様入力領域６２０は、仕様項目取得部２３０が取得する仕様項目情報が示す複数の仕様項目と、仕様設定部２１０が取得する仕様情報が示す仕様とが表示される領域である。
　項目仕様入力領域６２０には、複数の仕様項目が配置されている。また、項目仕様入力領域６２０には、各仕様項目に対応する項目仕様を入力するための領域であり入力された項目仕様を表示するための領域（以下「項目仕様領域」という）が、各項目仕様に対応する仕様項目に対応する位置に配置されている。
　ユーザは、表示装置３０に表示された表示画像６００を見て、操作入力装置２０を操作して操作入力を行い、項目仕様を入力する。

　入力切替領域６１０は、項目仕様入力領域６２０に表示される仕様項目及び項目仕様領域を切り替えるためのボタンが表示される領域である。複数の仕様項目は、予め定められたカテゴリに分類されており、ユーザが操作入力装置２０を介して当該ボタンを選択することにより、選択されたボタンに対応するカテゴリに属する複数の仕様項目及び項目仕様領域が表示される。
　図６に示す入力切替領域６１０には、一例として、基本情報、仕上げ情報、案件情報、建築情報、据付情報、及び改修情報に属する仕様項目及び項目仕様領域を、項目仕様入力領域６２０に表示させるためのボタンが配置されている。すなわち、基本情報、仕上げ情報、案件情報、建築情報、据付情報、及び改修情報のそれぞれは、上述のカテゴリに相当する。
　ユーザは、表示装置３０に表示された表示画像６００を見て、操作入力装置２０を操作して操作入力を行い、入力切替領域６１０に配置されたボタンを選択することにより、項目仕様入力領域６２０に表示させる仕様項目及び項目仕様領域を切り替える。

　結果出力領域６３０は、見積金額取得部２４０が取得する見積金額情報が示す見積金額が表示される領域である。
　図６は、見積金額情報が、施工金額の分布を示す統計値である場合における結果出力領域６３０の表示例を示している。
　図６に示すように、結果出力領域６３０には、見積金額の価格帯を示す情報と、見積金額の分布を示す情報とが表示されている。

　表示画像生成部２９０は、表示画像６００を生成する際に、仕様項目取得部２３０が取得する仕様項目情報が示す仕様項目のうちの減額仕様項目取得部２４１が取得する減額仕様項目情報が示す仕様項目を識別可能な表示画像６００を生成する。
　具体的には、例えば、表示画像生成部２９０は、減額仕様項目情報が示す仕様項目を強調した表示画像６００を生成する。強調とは、例えば、減額仕様項目情報が示す仕様項目を、他の仕様項目より目立たせることである。
　例えば、表示画像生成部２９０は、減額仕様項目情報が示す仕様項目又は当該仕様項目に対応する項目仕様をポップアップ表示可能な表示画像６００を生成することにより、減額仕様項目情報が示す仕様項目を識別可能な表示画像６００を生成する。

　表示画像生成部２９０が、減額仕様項目情報が示す仕様項目を識別可能な表示画像６００を生成する方法は、ポップアップ表示可能な表示画像６００を生成する方法に限定されるものではない。
　例えば、表示画像生成部２９０は、減額仕様項目情報が示す仕様項目又は当該仕様項目に対応する項目仕様を、他の仕様項目又は他の項目仕様と異なるフォントを用いた表示画像６００を生成してもよい。フォントは、例えば、文字の大きさ、色、若しくは太さ等の文字表現、又は、下線、枠線、網かけ、若しくは背景色等の文字装飾により決定される。
　図６は、表示画像生成部２９０が、減額仕様項目情報が示す仕様項目に対応する項目仕様領域を枠線で囲んだ表示画像６００を生成することにより、仕様項目情報が示す仕様項目のうちの減額仕様項目情報が示す仕様項目を識別可能にした表示例を示している。

　表示画像生成部２９０は、表示画像６００を生成する際に、仕様情報が示す仕様を構成する複数の項目仕様のうちの１個以上の項目仕様を設定するための操作情報に基づいて設定された項目仕様と、仕様情報が示す仕様を構成する複数の項目仕様のうちの１個以上の項目仕様を一括して設定することが可能なプリセットを選択するための操作情報に基づいて設定された項目仕様とを、互いに識別可能な表示画像６００を生成してもよい。
　具体的には、例えば、表示画像生成部２９０は、プリセットを選択するための操作情報に基づいて設定された項目仕様又は当該仕様項目に対応する項目仕様を、他の仕様項目又は他の項目仕様と異なるフォントを用いた表示画像６００を生成する。
　図６は、表示画像生成部２９０が、プリセットを選択するための操作情報に基づいて設定された項目仕様の背景色及びフォント自体の色を、他の項目仕様の背景色及びフォント自体の色とは異なるものにした表示画像６００を生成することにより、プリセットを選択するための操作情報に基づいて設定された項目仕様を識別可能にした表示例を示している。

　表示画像生成部２９０は、表示画像６００を生成する際に、仕様項目情報が示す複数の仕様項目、仕様情報が示す仕様、及び、見積金額情報が示す見積金額に加えて、見積施工期間取得部２５０が取得する見積施工期間情報が示す見積施工期間を含む表示画像６００を生成してもよい。
　具体的には、例えば、表示画像生成部２９０は、表示画像６００を生成する際に、見積施工期間取得部２５０が取得する見積施工期間情報が示す統計値に基づいて、見積施工期間の分布を表示可能な表示画像６００を生成する。
　見積施工期間情報が示す見積施工期間は、例えば、図６に示す結果出力領域６３０に表示される。
　図６は、見積施工期間情報が、見積施工期間の分布を示す統計値である場合における結果出力領域６３０の表示例を示している。
　図６に示すように、結果出力領域６３０には、見積施工期間の期間帯を示す情報と、見積施工期間の分布を示す情報とが表示されている。

　また、表示画像生成部２９０は、表示画像６００を生成する際に、仕様項目取得部２３０が取得する仕様項目情報が示す仕様項目のうちの短縮仕様項目取得部２５１が取得する短縮仕様項目情報が示す仕様項目を識別可能な表示画像６００を生成してもよい。
　短縮仕様項目情報が示す仕様項目を識別可能な表示画像６００は、上述の減額仕様項目情報が示す仕様項目を識別可能な表示画像６００と同様のものであるため、説明を省略する。

　また、表示画像生成部２９０は、表示画像６００を生成する際に、仕様項目取得部２３０が取得する仕様項目情報が示す仕様項目のうちの排他仕様項目取得部２６０が取得する排他仕様項目情報が示す仕様項目を識別可能な表示画像６００を生成してもよい。
　排他仕様項目情報が示す仕様項目を識別可能な表示画像６００は、上述の減額仕様項目情報が示す仕様項目を識別可能な表示画像６００と同様のものであるため、説明を省略する。

　また、表示画像生成部２９０は、表示画像６００を生成する際に、仕様項目情報が示す複数の仕様項目、仕様情報が示す仕様、及び、見積金額情報が示す見積金額に加えて、施工判定部２７０が判定した判定結果を含む表示画像６００を生成してもよい。
　具体的には、例えば、表示画像生成部２９０は、表示画像６００を生成する際に、施工判定部２７０が判定した判定結果を表示可能な表示画像６００を生成する。
　施工判定部２７０が判定した判定結果は、例えば、図６に示す結果出力領域６３０に表示される。

　図７Ａ及び図７Ｂを参照して、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００の要部のハードウェア構成について説明する。
　図７Ａ及び図７Ｂは、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。

　図７Ａに示す如く、見積表示制御装置２００は、コンピュータにより構成されており、当該コンピュータはプロセッサ７０１及びメモリ７０２を有している。メモリ７０２には、当該コンピュータを、操作入力取得部２０１、仕様設定部２１０、仕様出力部２１１、予定設定部２２０、予定出力部２２１、仕様項目取得部２３０、見積金額取得部２４０、減額仕様項目取得部２４１、見積施工期間取得部２５０、短縮仕様項目取得部２５１、排他仕様項目取得部２６０、施工判定部２７０、表示画像生成部２９０、及び表示画像出力部２９９として機能させるためのプログラムが記憶されている。メモリ７０２に記憶されているプログラムをプロセッサ７０１が読み出して実行することにより、操作入力取得部２０１、仕様設定部２１０、仕様出力部２１１、予定設定部２２０、予定出力部２２１、仕様項目取得部２３０、見積金額取得部２４０、減額仕様項目取得部２４１、見積施工期間取得部２５０、短縮仕様項目取得部２５１、排他仕様項目取得部２６０、施工判定部２７０、表示画像生成部２９０、及び表示画像出力部２９９の機能が実現される。

　また、図７Ｂに示す如く、見積表示制御装置２００は、処理回路７０３により構成されても良い。この場合、操作入力取得部２０１、仕様設定部２１０、仕様出力部２１１、予定設定部２２０、予定出力部２２１、仕様項目取得部２３０、見積金額取得部２４０、減額仕様項目取得部２４１、見積施工期間取得部２５０、短縮仕様項目取得部２５１、排他仕様項目取得部２６０、施工判定部２７０、表示画像生成部２９０、及び表示画像出力部２９９の機能が処理回路７０３により実現されても良い。

　また、見積表示制御装置２００はプロセッサ７０１、メモリ７０２及び処理回路７０３により構成されても良い（不図示）。この場合、操作入力取得部２０１、仕様設定部２１０、仕様出力部２１１、予定設定部２２０、予定出力部２２１、仕様項目取得部２３０、見積金額取得部２４０、減額仕様項目取得部２４１、見積施工期間取得部２５０、短縮仕様項目取得部２５１、排他仕様項目取得部２６０、施工判定部２７０、表示画像生成部２９０、及び表示画像出力部２９９の機能のうちの一部の機能がプロセッサ７０１及びメモリ７０２により実現されて、残余の機能が処理回路７０３により実現されるものであっても良い。

　プロセッサ７０１、メモリ７０２、及び処理回路７０３は、図３に示すプロセッサ３０１、メモリ３０２、及び処理回路３０３と同様のものであるため、説明を省略する。

　図８を参照して、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００の動作について説明する。
　図８は、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００の処理の一例を示すフローチャートである。
　見積表示制御装置２００は、例えば、当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
　なお、表示装置３０には、当該フローチャートの初期において、項目仕様の入力を受け付ける表示画像６００が表示されているものとする。

　まず、ステップＳＴ８０１にて、操作入力取得部２０１は、操作情報を取得する。
　次に、ステップＳＴ８０２にて、仕様設定部２１０は、仕様情報を取得する。
　次に、ステップＳＴ８０３にて、仕様出力部２１１は、仕様情報を出力する。
　次に、ステップＳＴ８０４にて、仕様項目取得部２３０は、仕様項目情報を取得する。
　次に、ステップＳＴ８０５にて、予定設定部２２０は、予定情報を取得する。
　次に、ステップＳＴ８０６にて、予定出力部２２１は、予定情報を出力する。

　次に、ステップＳＴ８０７にて、見積金額取得部２４０は、見積金額情報を取得する。
　次に、ステップＳＴ８０８にて、減額仕様項目取得部２４１は、減額仕様項目情報を取得する。
　次に、ステップＳＴ８０９にて、見積施工期間取得部２５０は、見積施工期間情報を取得する。
　次に、ステップＳＴ８１０にて、短縮仕様項目取得部２５１は、短縮仕様項目情報を取得する。
　次に、ステップＳＴ８１１にて、排他仕様項目取得部２６０は、排他仕様項目情報を取得する。
　次に、ステップＳＴ８１２にて、施工判定部２７０は、施工対象の建物付帯設備を施工することが可能であるか否か、又は、施工対象の建物付帯設備を施工するために、技術検討が必要であるか否かを判定する。
　次に、ステップＳＴ８１３にて、表示画像生成部２９０は、表示画像６００を生成する。
　次に、ステップＳＴ８１４にて、表示画像出力部２９９は、表示画像情報を出力する。
　ステップＳＴ８１４の後、見積表示制御装置２００は、当該フローチャートの処理を終了する。見積表示制御装置２００は、当該フローチャートの処理を終了した後、ステップＳＴ８０１に戻り、当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。

　なお、ステップＳＴ８０３の処理の前にステップＳＴ８０２の処理が実行され、且つ、ステップＳＴ８０５の処理の前にステップＳＴ８０４の処理が実行されれば、ステップＳＴ８０２からステップＳＴ８０６までの処理の順序は任意である。
　また、ステップＳＴ８０７からステップＳＴ８１１までの処理の順序は任意である。
　また、見積表示制御装置２００が予定設定部２２０及び予定出力部２２１を備えていない場合、ステップＳＴ８０５及びステップＳＴ８０６の処理は省略可能である。
　また、見積表示制御装置２００が見積施工期間取得部２５０を備えていない場合、ステップＳＴ８０９の処理は省略可能である。
　また、見積表示制御装置２００が短縮仕様項目取得部２５１を備えていない場合、ステップＳＴ８１０の処理は省略可能である。
　また、見積表示制御装置２００が排他仕様項目取得部２６０を備えていない場合、ステップＳＴ８１１の処理は省略可能である。
　また、見積表示制御装置２００が施工判定部２７０を備えていない場合、ステップＳＴ８１２の処理は省略可能である。

　以上のように、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、複数の仕様項目のそれぞれに対応する項目仕様の集合により構成される建物付帯設備の仕様であって、施工対象の建物付帯設備の仕様を示す仕様情報を取得する仕様取得部１１０と、過去に施工した建物付帯設備である過去建物付帯設備の施工事例における過去建物付帯設備の仕様を示す過去仕様情報と、当該過去建物付帯設備を施工した際に要した金額を示す過去金額情報とを含む施工事例情報を取得する施工事例取得部１２０であって、過去仕様情報が示す仕様が、仕様情報が示す仕様と類似する施工事例に対応する施工事例情報を取得する施工事例取得部１２０と、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報に含まれる過去金額情報に基づいて、施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する見積金額を算出する見積算出部１３０と、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報に含まれる過去仕様情報と過去金額情報とに基づいて、仕様情報が示す仕様を構成するいずれかの項目仕様を変更した場合に、当該変更後の見積金額が当該変更前の見積金額よりも減額される可能性がある項目仕様に対応する仕様項目を抽出する減額仕様項目抽出部１５０と、見積算出部１３０が算出する見積金額を示す見積金額情報と、減額仕様項目抽出部１５０が抽出する仕様項目を示す減額仕様項目情報とを出力する出力部１９０と、を備えた。

　このように構成することにより、見積算出装置１００は、施工事例情報に基づいて施工対象の建物付帯設備についての施工に掛かる見積金額を算出できるだけでなく、見積金額が予算金額を超える金額であった場合に、どのようにすれば見積金額を予算金額以下にできるか、又は、見積金額を予算金額に近づけることができるかを、ユーザに提示することができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、上述の構成において、施工事例取得部１２０は、過去仕様情報が示す仕様が、仕様情報が示す仕様と類似する１個以上の施工事例のそれぞれに対応する施工事例情報を取得し、見積算出部１３０は、施工事例取得部１２０が取得した１個以上の施工事例情報のそれぞれに含まれる過去金額情報に基づいて、施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する施工金額を施工事例情報毎に算出し、算出した１個以上の施工金額の統計値を算出することにより、見積金額を算出するように構成した。
　このように構成することにより、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、より精度の高い見積金額を算出することができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、上述の構成において、施工事例取得部１２０は、仕様情報が示す仕様を構成する複数の項目仕様のうちの設定されている項目仕様と、当該項目仕様に対応する仕様項目に対応する項目仕様であって、過去仕様情報が示す仕様を構成する項目仕様とを比較することにより、過去仕様情報が示す仕様が、仕様情報が示す仕様と類似する施工事例に対応する施工事例情報を取得するように構成した。
　このように構成することにより、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、施工対象の建物付帯設備の仕様に類似する施工事例に対応する施工事例情報を、適切に取得することができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、上述の構成において、仕様取得部１１０が取得する仕様情報と、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報に含まれる過去仕様情報とは、いずれも仕様項目が階層化されたものであって、施工事例取得部１２０は、仕様情報における下位階層の仕様項目に対応する項目仕様が設定されていない場合、当該下位階層の上位に位置する上位階層の仕様項目に対応する項目仕様と、過去仕様情報における当該上位階層の仕様項目に対応する項目仕様とを比較することにより、過去仕様情報が示す仕様が、仕様情報が示す仕様と類似する施工事例に対応する施工事例情報を取得するように構成した。
　このように構成することにより、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、施工対象の建物付帯設備の仕様に類似する施工事例に対応する施工事例情報を、適切に取得することができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、上述の構成に加えて、仕様取得部１１０が取得する仕様情報が示す仕様を構成する項目仕様である第１項目仕様と第２項目仕様とが、互いに排他的な項目仕様であるか否かを判定する仕様判定部１８０を備え、出力部１９０は、見積金額情報及び減額仕様項目情報と出力するのに加えて、仕様判定部１８０が、第１項目仕様と第２項目仕様とが互いに排他的な項目仕様であると判定した場合に、第１項目仕様及び第２項目仕様のそれぞれに対応する仕様項目を示す排他仕様項目情報を出力するように構成した。
　このように構成することにより、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、互いに排他的な状態となっている仕様項目をユーザに提示することができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報は、過去仕様情報及び過去金額情報に加えて、施工事例情報に対応する過去建物付帯設備を施工した際に要した施工期間を示す過去施工期間情報を含み、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、上述の構成に加えて、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報に含まれる過去施工期間情報に基づいて、施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する見積施工期間を算出する見積施工期間算出部１４０を備え、出力部１９０は、見積金額情報及び減額仕様項目情報に加えて、見積施工期間算出部１４０が算出する見積施工期間を示す見積施工期間情報を出力するように構成した。
　このように構成することにより、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、精度の高い見積施工期間をユーザに提示することができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、上述の構成に加えて、施工事例取得部１２０が取得する施工事例情報に含まれる過去仕様情報と過去施工期間情報とに基づいて、仕様情報が示す仕様を構成するいずれかの項目仕様を変更した場合に、当該変更後の見積施工期間が当該変更前の見積施工期間よりも短縮される可能性がある項目仕様に対応する仕様項目を抽出する短縮仕様項目抽出部１６０を備え、出力部１９０は、見積金額情報、減額仕様項目情報、及び見積施工期間情報に加えて、短縮仕様項目抽出部１６０が抽出する仕様項目を示す短縮仕様項目情報を出力するように構成した。
　このように構成することにより、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、見積施工期間が予定施工期間を超える期間であった場合に、どのようにすれば見積施工期間を予定施工期間以下にできるか、又は、見積施工期間を予定施工期間に近づけることができるかを、ユーザに提示することができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、上述の構成において、施工事例取得部１２０は、過去仕様情報が示す仕様が、仕様情報が示す仕様と類似する１個以上の施工事例のそれぞれに対応する施工事例情報を取得し、見積施工期間算出部１４０は、施工事例取得部１２０が取得した１個以上の施工事例情報のそれぞれに含まれる過去施工期間情報に基づいて、施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する施工期間を施工事例情報毎に算出し、算出した１個以上の施工期間の統計値を算出することにより、見積施工期間を算出するように構成した。
　このように構成することにより、実施の形態１に係る見積算出装置１００は、より精度の高い見積施工期間をユーザに提示することができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００は、複数の仕様項目のそれぞれに対応する項目仕様の集合により構成される建物付帯設備の仕様であって、施工対象の建物付帯設備の仕様を設定することにより当該仕様を示す仕様情報を取得する仕様設定部２１０と、建物付帯設備の仕様を構成する複数の項目仕様に対応する複数の仕様項目を示す仕様項目情報を取得する仕様項目取得部２３０と、施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する見積金額であって、仕様設定部２１０が取得した仕様情報と、過去に施工した建物付帯設備である過去建物付帯設備の施工事例とに基づいて算出された見積金額を示す見積金額情報を取得する見積金額取得部２４０と、仕様設定部２１０が取得した仕様情報が示す仕様を構成するいずれかの項目仕様を変更した場合に、当該変更後の見積金額が当該変更前の見積金額よりも減額される可能性がある項目仕様に対応する仕様項目を示す減額仕様項目情報を取得する減額仕様項目取得部２４１と、仕様項目取得部２３０が取得する仕様項目情報が示す複数の仕様項目と、仕様設定部２１０が取得する仕様情報が示す仕様と、見積金額取得部２４０が取得する見積金額情報が示す見積金額とを含む表示画像６００を生成する表示画像生成部２９０と、表示画像生成部２９０が生成する表示画像６００を表示画像情報として出力する表示画像出力部２９９と、を備え、表示画像生成部２９０は、表示画像６００を生成する際に、仕様項目取得部２３０が取得する仕様項目情報が示す仕様項目のうちの減額仕様項目取得部２４１が取得する減額仕様項目情報が示す仕様項目を識別可能な表示画像６００を生成するように構成した。

　このように構成することにより、見積表示制御装置２００は、施工対象の建物付帯設備についての施工に掛かる見積金額だけでなく、見積金額が予算金額を超える金額であった場合に、どのようにすれば見積金額を予算金額以下にできるか、又は、見積金額を予算金額に近づけることができるかを、ユーザに提示することができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００は、上述の構成に加えて、ユーザからの操作入力を受けて当該操作入力に対応する操作情報を出力する操作入力装置２０から、操作情報を取得する操作入力取得部２０１を備え、仕様設定部２１０は、操作入力取得部２０１が取得する操作情報が、仕様情報が示す仕様を構成する複数の項目仕様のうちの１個以上の項目仕様を設定するためのものである場合、当該操作情報に基づいて当該項目仕様を設定することにより仕様情報が示す仕様を変更して、変更後の仕様を示す仕様情報を取得するように構成した。
　このように構成することにより、見積表示制御装置２００は、ユーザが項目仕様の追加又は変更等により項目仕様を設定した際に、見積金額だけでなく、見積金額が予算金額を超える金額であった場合に、どのようにすれば見積金額を予算金額以下にできるか等を、ユーザの操作入力に対してインタラクティブにユーザに提示することができる。
　また、このように構成することにより、見積表示制御装置２００は、仕様項目毎に項目仕様の追加又は変更等の設定を行う機能を提供することができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００は、上述の構成において、仕様設定部２１０は、操作情報が、仕様情報が示す仕様を構成する複数の項目仕様のうちの１個以上の項目仕様を一括して設定することが可能なプリセットを選択するためのものである場合、当該操作情報に基づいてプリセットを選択し、選択したプリセットに対応する１個以上の項目仕様を一括して設定することにより仕様情報が示す仕様を変更して、変更後の仕様を示す仕様情報を取得するように構成した。
　このように構成することにより、見積表示制御装置２００は、ユーザがプリセットを選択した際に、見積金額だけでなく、見積金額が予算金額を超える金額であった場合に、どのようにすれば見積金額を予算金額以下にできるか等を、ユーザの操作入力に対してインタラクティブにユーザに提示することができる。
　また、このように構成することにより、見積表示制御装置２００は、プリセットに予め対応付けあれた１個以上の仕様項目について、ユーザが仕様項目毎に項目仕様を設定する手間を低減することができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００は、上述の構成において、表示画像６００を生成する際に、仕様情報が示す仕様を構成する複数の項目仕様のうちの１個以上の項目仕様を設定するための操作情報に基づいて設定された項目仕様と、仕様情報が示す仕様を構成する複数の項目仕様のうちの１個以上の項目仕様を一括して設定することが可能なプリセットを選択するための操作情報に基づいて設定された項目仕様とを、互いに識別可能な表示画像６００を生成するように構成した。
　このように構成することにより、見積表示制御装置２００は、ユーザがプリセットを選択することにより自動で設定された項目仕様と、ユーザが項目仕様を設定した項目仕様とを、識別可能にユーザに提示することができる。
　結果として、ユーザは、自動で設定された項目仕様を把握することができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００は、上述の構成において、仕様設定部２１０が、操作情報に基づいて仕様情報が示す仕様を変更して、変更後の仕様を示す仕様情報を取得したときに、見積金額取得部２４０は、仕様を変更後の仕様情報に基づく見積金額情報を取得し、減額仕様項目取得部２４１は、仕様を変更後の仕様情報に基づく減額仕様項目情報を取得するように構成した。
　このように構成することにより、見積表示制御装置２００は、見積金額だけでなく、見積金額が予算金額を超える金額であった場合に、どのようにすれば見積金額を予算金額以下にできるか等を、ユーザの操作入力に対してインタラクティブにユーザに提示することができる。
　ユーザは、仕様を変更する毎に見積金額等を把握することでき、予算金額等を考慮しつつ、柔軟に仕様の検討を行うことができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００は、上述の構成において、見積金額取得部２４０が取得する見積金額情報が示す見積金額は、１個以上の施工事例に基づいて１個以上算出された施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する施工金額の統計値であり、表示画像生成部２９０は、表示画像６００を生成する際に、見積金額取得部２４０は取得する見積金額情報が示す統計値に基づいて、見積金額の分布を表示可能な表示画像６００を生成するように構成した。
　このように構成することにより、見積表示制御装置２００は、見積金額の分布をユーザに提示することができる。
　ユーザは、見積金額の分布を参照することにより、見積金額の範囲又は確度を把握することができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００は、上述の構成に加えて、仕様設定部２１０が取得する仕様情報が示す仕様を構成する複数の項目仕様のうち、互いに排他的な項目仕様である第１項目仕様と第２項目仕様とにそれぞれ対応する仕様項目を示す排他仕様項目情報を取得する排他仕様項目取得部２６０を備え、表示画像生成部２９０は、表示画像６００を生成する際に、仕様項目取得部２３０が取得する仕様項目情報が示す仕様項目のうちの排他仕様項目取得部２６０が取得する排他仕様項目情報が示す仕様項目を識別可能な表示画像６００を生成するように構成した。
　このように構成することにより、見積表示制御装置２００は、互いに排他的になっている仕様項目をユーザに提示することができる。
　ユーザは、互いに排他的になっている仕様項目を参照することにより、当該仕様項目の項目仕様を変更する必要があることを把握することができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００は、上述の構成に加えて、施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する見積施工期間であって、仕様設定部２１０が取得した仕様情報と、過去建物付帯設備の施工事例とに基づいて算出された見積施工期間を示す見積施工期間情報を取得する見積施工期間取得部２５０を備え、表示画像生成部２９０は、表示画像６００を生成する際に、仕様項目情報が示す複数の仕様項目、仕様情報が示す仕様、及び、見積金額情報が示す見積金額に加えて、見積施工期間取得部２５０が取得する見積施工期間情報が示す見積施工期間を含む表示画像６００を生成するように構成した。
　このように構成することにより、見積表示制御装置２００は、見積金額、及び、どのようにすれば見積金額を予算金額以下にできるか等だけでなく、見積施工期間をユーザに提示することができる。
　ユーザは、見積金額、及び、どのようにすれば見積金額を予算金額以下にできるか等だけでなく、見積施工期間を考慮しつつ、仕様の検討を行うことができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００は、上述の構成に加えて、仕様設定部２１０が取得した仕様情報が示す仕様を構成するいずれかの項目仕様を変更した場合に、当該変更後の見積施工期間が当該変更前の見積施工期間よりも短縮される可能性がある項目仕様に対応する仕様項目を示す短縮仕様項目情報を取得する短縮仕様項目取得部２５１を備え、表示画像生成部２９０は、表示画像６００を生成する際に、仕様項目取得部２３０が取得する仕様項目情報が示す仕様項目のうちの短縮仕様項目取得部２５１が取得する短縮仕様項目情報が示す仕様項目を識別可能な表示画像６００を生成するように構成した。
　このように構成することにより、見積表示制御装置２００は、見積金額、及び、どのようにすれば見積金額を予算金額以下にできるか等、並びに、見積施工期間だけでなく、どのようにすれば見積施工期間を予定施工期間以下にできるか、又は、見積施工期間を予定施工期間に近づけることができるかをユーザに提示することができる。

　また、以上のように、実施の形態１に係る見積表示制御装置２００は、上述の構成において、見積施工期間取得部２５０が取得する見積施工期間情報が示す見積施工期間は、１個以上の施工事例に基づいて１個以上算出された施工対象の建物付帯設備を施工する際に要する施工期間の統計値であり、表示画像生成部２９０は、表示画像６００を生成する際に、見積施工期間取得部２５０が取得する見積施工期間情報が示す統計値に基づいて、見積施工期間の分布を表示可能な表示画像６００を生成するように構成した。
　このように構成することにより、見積表示制御装置２００は、見積施工期間の分布をユーザに提示することができる。
　ユーザは、見積施工期間の分布を参照することにより、見積施工期間の範囲又は確度を把握することができる。

　なお、本開示はその開示の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。

　本開示の見積算出装置又は見積表示制御装置は、見積システムに適用することができる。

　１　見積システム、１０　ネットワーク、２０　操作入力装置、３０　表示装置、４０　記憶装置、１００　見積算出装置、１１０　仕様取得部、１２０　施工事例取得部、１３０　見積算出部、１４０　見積施工期間算出部、１５０　減額仕様項目抽出部、１６０　短縮仕様項目抽出部、１７０　予定取得部、１８０　仕様判定部、１９０　出力部、２００　見積表示制御装置、２０１　操作入力取得部、２１０　仕様設定部、２１１　仕様出力部、２２０　予定設定部、２２１　予定出力部、２３０　仕様項目取得部、２４０　見積金額取得部、２４１　減額仕様項目取得部、２５０　見積施工期間取得部、２５１　短縮仕様項目取得部、２６０　排他仕様項目取得部、２７０　施工判定部、２９０　表示画像生成部、２９９　表示画像出力部、３０１，７０１　プロセッサ、３０２，７０２　メモリ、３０３，７０３　処理回路、６００　表示画像、６１０　入力切替領域、６２０　項目仕様入力領域、６３０　結果出力領域。

Claims

　複数の仕様項目のそれぞれに対応する項目仕様の集合により構成される建物付帯設備の仕様であって、施工対象の前記建物付帯設備の前記仕様を示す仕様情報を取得する仕様取得部と、
　過去に施工した前記建物付帯設備である過去建物付帯設備の施工事例における前記過去建物付帯設備の前記仕様を示す過去仕様情報と、当該過去建物付帯設備を施工した際に要した金額を示す過去金額情報とを含む施工事例情報を取得する施工事例取得部であって、前記過去仕様情報が示す前記仕様が、前記仕様情報が示す前記仕様と類似する前記施工事例に対応する前記施工事例情報を取得する前記施工事例取得部と、
　前記施工事例取得部が取得する前記施工事例情報に含まれる前記過去金額情報に基づいて、前記施工対象の前記建物付帯設備を施工する際に要する見積金額を算出する見積算出部と、
　前記施工事例取得部が取得する前記施工事例情報に含まれる前記過去仕様情報と前記過去金額情報とに基づいて、前記仕様情報が示す前記仕様を構成するいずれかの前記項目仕様を変更した場合に、当該変更後の前記見積金額が当該変更前の前記見積金額よりも減額される可能性がある前記項目仕様に対応する前記仕様項目を抽出する減額仕様項目抽出部と、
　前記見積算出部が算出する前記見積金額を示す見積金額情報と、前記減額仕様項目抽出部が抽出する前記仕様項目を示す減額仕様項目情報とを出力する出力部と、
　を備えたこと
　を特徴とする見積算出装置。
　前記施工事例取得部は、前記過去仕様情報が示す前記仕様が、前記仕様情報が示す前記仕様と類似する１個以上の前記施工事例のそれぞれに対応する前記施工事例情報を取得し、
　前記見積算出部は、前記施工事例取得部が取得した１個以上の前記施工事例情報のそれぞれに含まれる前記過去金額情報に基づいて、前記施工対象の前記建物付帯設備を施工する際に要する施工金額を前記施工事例情報毎に算出し、算出した１個以上の前記施工金額の統計値を算出することにより、前記見積金額を算出すること
　を特徴とする請求項１記載の見積算出装置。
　前記施工事例取得部は、前記仕様情報が示す前記仕様を構成する複数の前記項目仕様のうちの設定されている前記項目仕様と、当該項目仕様に対応する前記仕様項目に対応する前記項目仕様であって、前記過去仕様情報が示す前記仕様を構成する前記項目仕様とを比較することにより、前記過去仕様情報が示す前記仕様が、前記仕様情報が示す前記仕様と類似する前記施工事例に対応する前記施工事例情報を取得すること
　を特徴とする請求項１記載の見積算出装置。
　前記仕様取得部が取得する前記仕様情報と、前記施工事例取得部が取得する前記施工事例情報に含まれる前記過去仕様情報とは、いずれも前記仕様項目が階層化されたものであって、
　前記施工事例取得部は、前記仕様情報における下位階層の前記仕様項目に対応する前記項目仕様が設定されていない場合、当該下位階層の上位に位置する上位階層の前記仕様項目に対応する前記項目仕様と、前記過去仕様情報における当該上位階層の前記仕様項目に対応する前記項目仕様とを比較することにより、前記過去仕様情報が示す前記仕様が、前記仕様情報が示す前記仕様と類似する前記施工事例に対応する前記施工事例情報を取得すること
　を特徴とする請求項３記載の見積算出装置。
　前記仕様取得部が取得する前記仕様情報が示す前記仕様を構成する前記項目仕様である第１項目仕様と第２項目仕様とが、互いに排他的な前記項目仕様であるか否かを判定する仕様判定部を備え、
　前記出力部は、前記見積金額情報及び前記減額仕様項目情報と出力するのに加えて、前記仕様判定部が、前記第１項目仕様と前記第２項目仕様とが互いに排他的な前記項目仕様であると判定した場合に、前記第１項目仕様及び前記第２項目仕様のそれぞれに対応する前記仕様項目を示す排他仕様項目情報を出力すること
　を特徴とする請求項１記載の見積算出装置。
　前記施工事例取得部が取得する前記施工事例情報は、前記過去仕様情報及び前記過去金額情報に加えて、前記施工事例情報に対応する前記過去建物付帯設備を施工した際に要した施工期間を示す過去施工期間情報を含み、
　前記施工事例取得部が取得する前記施工事例情報に含まれる前記過去施工期間情報に基づいて、前記施工対象の前記建物付帯設備を施工する際に要する見積施工期間を算出する見積施工期間算出部を備え、
　前記出力部は、前記見積金額情報及び前記減額仕様項目情報に加えて、前記見積施工期間算出部が算出する前記見積施工期間を示す見積施工期間情報を出力すること
　を特徴とする請求項１記載の見積算出装置。
　前記施工事例取得部が取得する前記施工事例情報に含まれる前記過去仕様情報と前記過去施工期間情報とに基づいて、前記仕様情報が示す前記仕様を構成するいずれかの前記項目仕様を変更した場合に、当該変更後の前記見積施工期間が当該変更前の前記見積施工期間よりも短縮される可能性がある前記項目仕様に対応する前記仕様項目を抽出する短縮仕様項目抽出部を備え、
　前記出力部は、前記見積金額情報、前記減額仕様項目情報、及び前記見積施工期間情報に加えて、前記短縮仕様項目抽出部が抽出する前記仕様項目を示す短縮仕様項目情報を出力すること
　を特徴とする請求項６記載の見積算出装置。
　前記施工事例取得部は、前記過去仕様情報が示す前記仕様が、前記仕様情報が示す前記仕様と類似する１個以上の前記施工事例のそれぞれに対応する前記施工事例情報を取得し、
　前記見積施工期間算出部は、前記施工事例取得部が取得した１個以上の前記施工事例情報のそれぞれに含まれる前記過去施工期間情報に基づいて、前記施工対象の前記建物付帯設備を施工する際に要する施工期間を前記施工事例情報毎に算出し、算出した１個以上の前記施工期間の統計値を算出することにより、前記見積施工期間を算出すること
　を特徴とする請求項６記載の見積算出装置。
　複数の仕様項目のそれぞれに対応する項目仕様の集合により構成される建物付帯設備の仕様であって、施工対象の前記建物付帯設備の仕様を設定することにより当該仕様を示す仕様情報を取得する仕様設定部と、
　前記建物付帯設備の仕様を構成する複数の前記項目仕様に対応する複数の前記仕様項目を示す仕様項目情報を取得する仕様項目取得部と、
　前記施工対象の前記建物付帯設備を施工する際に要する見積金額であって、前記仕様設定部が取得した前記仕様情報と、過去に施工した前記建物付帯設備である過去建物付帯設備の施工事例とに基づいて算出された前記見積金額を示す見積金額情報を取得する見積金額取得部と、
　前記仕様設定部が取得した前記仕様情報が示す前記仕様を構成するいずれかの前記項目仕様を変更した場合に、当該変更後の前記見積金額が当該変更前の前記見積金額よりも減額される可能性がある前記項目仕様に対応する前記仕様項目を示す減額仕様項目情報を取得する減額仕様項目取得部と、
　前記仕様項目取得部が取得する前記仕様項目情報が示す複数の前記仕様項目と、前記仕様設定部が取得する前記仕様情報が示す仕様と、前記見積金額取得部が取得する前記見積金額情報が示す前記見積金額とを含む表示画像を生成する表示画像生成部と、
　前記表示画像生成部が生成する前記表示画像を表示画像情報として出力する表示画像出力部と、
　を備え、
　前記表示画像生成部は、前記表示画像を生成する際に、前記仕様項目取得部が取得する前記仕様項目情報が示す前記仕様項目のうちの前記減額仕様項目取得部が取得する前記減額仕様項目情報が示す前記仕様項目を識別可能な前記表示画像を生成すること
　を特徴とする見積表示制御装置。
　ユーザからの操作入力を受けて当該操作入力に対応する操作情報を出力する操作入力装置から、前記操作情報を取得する操作入力取得部を備え、
　前記仕様設定部は、前記操作入力取得部が取得する前記操作情報が、前記仕様情報が示す前記仕様を構成する複数の前記項目仕様のうちの１個以上の前記項目仕様を設定するためのものである場合、当該操作情報に基づいて当該項目仕様を設定することにより前記仕様情報が示す前記仕様を変更して、変更後の前記仕様を示す前記仕様情報を取得すること
　を特徴とする請求項９記載の見積表示制御装置。
　前記仕様設定部は、前記操作情報が、前記仕様情報が示す前記仕様を構成する複数の前記項目仕様のうちの１個以上の前記項目仕様を一括して設定することが可能なプリセットを選択するためのものである場合、当該操作情報に基づいて前記プリセットを選択し、選択した前記プリセットに対応する１個以上の前記項目仕様を一括して設定することにより前記仕様情報が示す前記仕様を変更して、変更後の前記仕様を示す前記仕様情報を取得すること
　を特徴とする請求項１０記載の見積表示制御装置。
　前記表示画像生成部は、前記表示画像を生成する際に、前記仕様情報が示す前記仕様を構成する複数の前記項目仕様のうちの１個以上の前記項目仕様を設定するための前記操作情報に基づいて設定された前記項目仕様と、前記仕様情報が示す前記仕様を構成する複数の前記項目仕様のうちの１個以上の前記項目仕様を一括して設定することが可能な前記プリセットを選択するための前記操作情報に基づいて設定された前記項目仕様とを、互いに識別可能な前記表示画像を生成すること
　を特徴とする請求項１１記載の見積表示制御装置。
　前記仕様設定部が、前記操作情報に基づいて前記仕様情報が示す前記仕様を変更して、変更後の前記仕様を示す前記仕様情報を取得したときに、
　前記見積金額取得部は、前記仕様を変更後の前記仕様情報に基づく前記見積金額情報を取得し、
　前記減額仕様項目取得部は、前記仕様を変更後の前記仕様情報に基づく前記減額仕様項目情報を取得すること
　を特徴とする請求項１０記載の見積表示制御装置。
　前記見積金額取得部が取得する前記見積金額情報が示す前記見積金額は、１個以上の前記施工事例に基づいて１個以上算出された前記施工対象の前記建物付帯設備を施工する際に要する施工金額の統計値であり、
　前記表示画像生成部は、前記表示画像を生成する際に、前記見積金額取得部は取得する前記見積金額情報が示す統計値に基づいて、前記見積金額の分布を表示可能な前記表示画像を生成すること
　を特徴とする請求項９記載の見積表示制御装置。
　前記仕様設定部が取得する前記仕様情報が示す前記仕様を構成する複数の前記項目仕様のうち、互いに排他的な前記項目仕様である第１項目仕様と第２項目仕様とにそれぞれ対応する前記仕様項目を示す排他仕様項目情報を取得する排他仕様項目取得部を備え、
　前記表示画像生成部は、前記表示画像を生成する際に、前記仕様項目取得部が取得する前記仕様項目情報が示す前記仕様項目のうちの前記排他仕様項目取得部が取得する前記排他仕様項目情報が示す前記仕様項目を識別可能な前記表示画像を生成すること
　を特徴とする請求項９記載の見積表示制御装置。
　前記施工対象の前記建物付帯設備を施工する際に要する見積施工期間であって、前記仕様設定部が取得した前記仕様情報と、前記過去建物付帯設備の施工事例とに基づいて算出された前記見積施工期間を示す見積施工期間情報を取得する見積施工期間取得部を備え、
　前記表示画像生成部は、前記表示画像を生成する際に、前記仕様項目情報が示す複数の前記仕様項目、前記仕様情報が示す仕様、及び、前記見積金額情報が示す前記見積金額に加えて、前記見積施工期間取得部が取得する前記見積施工期間情報が示す前記見積施工期間を含む前記表示画像を生成すること
　を特徴とする請求項９記載の見積表示制御装置。
　前記仕様設定部が取得した前記仕様情報が示す前記仕様を構成するいずれかの前記項目仕様を変更した場合に、当該変更後の前記見積施工期間が当該変更前の前記見積施工期間よりも短縮される可能性がある前記項目仕様に対応する前記仕様項目を示す短縮仕様項目情報を取得する短縮仕様項目取得部を備え、
　前記表示画像生成部は、前記表示画像を生成する際に、前記仕様項目取得部が取得する前記仕様項目情報が示す前記仕様項目のうちの前記短縮仕様項目取得部が取得する前記短縮仕様項目情報が示す前記仕様項目を識別可能な前記表示画像を生成すること
　を特徴とする請求項１６記載の見積表示制御装置。
　前記見積施工期間取得部が取得する前記見積施工期間情報が示す前記見積施工期間は、１個以上の前記施工事例に基づいて１個以上算出された前記施工対象の前記建物付帯設備を施工する際に要する施工期間の統計値であり、
　前記表示画像生成部は、前記表示画像を生成する際に、前記見積施工期間取得部が取得する前記見積施工期間情報が示す統計値に基づいて、前記見積施工期間の分布を表示可能な前記表示画像を生成すること
　を特徴とする請求項１６記載の見積表示制御装置。
　請求項１記載の見積算出装置と、
　前記施工対象の前記建物付帯設備の前記仕様を設定することにより当該仕様を示す前記仕様情報を取得する仕様設定部と、前記建物付帯設備の前記仕様を構成する複数の前記項目仕様に対応する複数の前記仕様項目を示す仕様項目情報を取得する仕様項目取得部と、前記仕様設定部が取得した前記仕様情報を前記見積算出装置に出力する仕様出力部と、前記見積算出装置が出力する前記見積金額情報を取得する見積金額取得部と、前記見積算出装置が出力する前記減額仕様項目情報を取得する減額仕様項目取得部と、前記仕様項目取得部が取得する前記仕様項目情報が示す複数の前記仕様項目と、前記仕様設定部が取得する前記仕様情報が示す前記仕様と、前記見積金額取得部が取得する前記見積金額情報が示す前記見積金額とを含む表示画像を生成する表示画像生成部と、前記表示画像生成部が生成する前記表示画像を表示画像情報として出力する表示画像出力部と、を有する見積表示制御装置であって、前記表示画像生成部は、前記表示画像を生成する際に、前記仕様項目取得部が取得する前記仕様項目情報が示す前記仕様項目のうちの前記減額仕様項目取得部が取得する前記減額仕様項目情報が示す前記仕様項目を識別可能な前記表示画像を生成することを特徴とする前記見積表示制御装置と、
　を備えたこと
　を特徴する見積システム。
　仕様取得部が、複数の仕様項目のそれぞれに対応する項目仕様の集合により構成される建物付帯設備の仕様であって、施工対象の前記建物付帯設備の前記仕様を示す仕様情報を取得する仕様取得ステップと、
　施工事例取得部が、過去に施工した前記建物付帯設備である過去建物付帯設備の施工事例における前記過去建物付帯設備の前記仕様を示す過去仕様情報と、当該過去建物付帯設備を施工した際に要した金額を示す過去金額情報とを含む施工事例情報を取得する施工事例取得ステップであって、前記過去仕様情報が示す前記仕様が、前記仕様情報が示す前記仕様と類似する前記施工事例に対応する前記施工事例情報を取得する前記施工事例取得ステップと、
　見積算出部が、前記施工事例取得ステップにより取得された前記施工事例情報に含まれる前記過去金額情報に基づいて、前記施工対象の前記建物付帯設備を施工する際に要する見積金額を算出する見積算出ステップと、
　減額仕様項目抽出部が、前記施工事例取得ステップにより取得された前記施工事例情報に含まれる前記過去仕様情報と前記過去金額情報とに基づいて、前記仕様情報が示す前記仕様を構成するいずれかの前記項目仕様を変更した場合に、当該変更後の前記見積金額が当該変更前の前記見積金額よりも減額される可能性がある前記項目仕様に対応する前記仕様項目を抽出する減額仕様項目抽出ステップと、
　出力部が、前記見積算出ステップにより算出された前記見積金額を示す見積金額情報と、前記減額仕様項目抽出ステップにより抽出された前記仕様項目を示す減額仕様項目情報とを出力する出力ステップと、
　を備えたこと
　を特徴とする見積算出方法。
　仕様設定部が、複数の仕様項目のそれぞれに対応する項目仕様の集合により構成される建物付帯設備の仕様であって、施工対象の前記建物付帯設備の仕様を設定することにより当該仕様を示す仕様情報を取得する仕様設定ステップと、
　仕様項目取得部が、前記建物付帯設備の仕様を構成する複数の前記項目仕様に対応する複数の前記仕様項目を示す仕様項目情報を取得する仕様項目取得ステップと、
　見積金額取得部が、前記施工対象の前記建物付帯設備を施工する際に要する見積金額であって、前記仕様設定ステップにより取得された前記仕様情報と、過去に施工した前記建物付帯設備である過去建物付帯設備の施工事例とに基づいて算出された前記見積金額を示す見積金額情報を取得する見積金額取得ステップと、
　減額仕様項目取得部が、前記仕様設定ステップにより取得された前記仕様情報が示す前記仕様を構成するいずれかの前記項目仕様を変更した場合に、当該変更後の前記見積金額が当該変更前の前記見積金額よりも減額される可能性がある前記項目仕様に対応する前記仕様項目を示す減額仕様項目情報を取得する減額仕様項目取得ステップと、
　表示画像生成部が、前記仕様項目取得ステップにより取得された前記仕様項目情報が示す複数の前記仕様項目と、前記仕様設定ステップにより取得された前記仕様情報が示す仕様と、前記見積金額取得部が取得する前記見積金額情報が示す前記見積金額とを含む表示画像を生成する表示画像生成ステップと、
　表示画像出力部が、前記表示画像生成ステップにより生成された前記表示画像を表示画像情報として出力する表示画像出力ステップと、
　を備え、
　前記表示画像生成ステップは、前記表示画像を生成する際に、前記仕様項目取得ステップにより取得された前記仕様項目情報が示す前記仕様項目のうちの前記減額仕様項目取得ステップにより取得された前記減額仕様項目情報が示す前記仕様項目を識別可能な前記表示画像を生成すること
　を特徴とする見積表示制御方法。