WO2021193858A1 - 銅部材用自動トーチろう付装置及び銅部材用自動トーチろう付方法 - Google Patents

銅部材用自動トーチろう付装置及び銅部材用自動トーチろう付方法 Download PDF

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    • B23K20/12Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating the heat being generated by friction; Friction welding
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry

Definitions

  • the present disclosure has been made in view of the above reasons, and an object of the present invention is to obtain an automatic torch brazing device for copper members and an automatic torch brazing method for copper members capable of highly reliable brazing.
  • the torch 25 can take an arbitrary position / posture and swing by the positioning mechanism 10.
  • a mixed gas of a combustible gas of acetylene, propane, natural gas or city gas and oxygen is supplied to the torch 25 by the gas flow rate adjusting device 130.
  • the mixing ratio of the flammable gas and oxygen of this mixed gas is adjusted so that the combustion flame 26 has reducing property.
  • the storage unit 123 includes a non-volatile semiconductor memory such as a flash memory, EPROM (ErasableProgrammableROM), and EEPROM (ElectricallyErasableProgrammableROM).
  • the storage unit 123 plays a role as a so-called secondary storage device or auxiliary storage device.
  • the storage unit 123 stores programs and data used by the control unit 122 to perform various processes. Further, the storage unit 123 stores data generated or acquired by the control unit 122 performing various processes.
  • the temperature A of the hottest part hit by the combustion flame 26 reaches the brazing temperature (step S130).
  • FIG. 7 shows the relationship between the reduction region 50 and the oxidation region 51 of the copper pipe when the rocking operation is performed. It is necessary to set the swinging position and speed in advance for the swinging operation.
  • the brazing temperature determination unit 121 outputs a temperature rise completion signal. After receiving the temperature rise completion signal, the control device 120 performs the control as shown above to complete the brazing.
  • the brazed object 301 is laminated and brazed as a copper plate 35 and a copper plate 36 which are copper members, and the vision sensor 21 is arranged at a position not affected by the combustion flame 26 from the torch 25. You may. Consider a case where the brazing material 301 is brazed by heating the copper plate 35 and the copper plate 36 with a torch 25 from the copper plate 35 side and charging the brazing material when the temperature of the brazing material inflow portion 37 reaches the brazing temperature. ..
  • the vision sensor 21, the non-contact temperature sensor 23, the brazing material supply device 24, and the torch 25 are all attached to the fixing jig 20 of the positioning mechanism 10, but are attached to another mechanism. May be done.

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Abstract

銅部材用自動トーチろう付装置であるろう付装置(100)は、ガスが供給される加熱用のトーチ(25)と、トーチ(25)の位置決めをする位置決め機構(10)と、銅部材の還元部の温度を計測する第1の温度計測手段(23)と、銅部材の酸化部の温度を計測する第2の温度計測手段(21、110)と、還元部の温度がろう付温度に到達するとともに前記銅部材の溶融温度未満であり、且つ、酸化部の温度がろう付温度に到達したと判断したときに、ろう付させる制御手段(120)と、を備える。

Description

銅部材用自動トーチろう付装置及び銅部材用自動トーチろう付方法
 本開示は、銅部材用自動トーチろう付装置及び銅部材用自動トーチろう付方法に関する。
 従来の自動ろう付装置は、加熱装置によって加熱された箇所の温度を温度測定手段によって求め、その温度に基づいて加熱装置を移動させる構成を有する。
 特許文献1の自動ろう付装置は、加熱用のバーナーと、バーナーの位置決め機構及びその制御装置と、温度センシングのための輝度から温度を換算する可視光のビジョンセンサ及び画像処理手段と、を有する。
 特許文献2の自動ろう付装置は、高周波誘導加熱装置とトーチ加熱手段と、非接触温度測定手段と、高周波加熱手段を制御する加熱制御手段と、を有し、温度検出領域をろう付対象物表面が還元される領域としている。
特開平6-182531号公報 特開平8-192262号公報
 特許文献1及び特許文献2の自動ろう付装置では、銅パイプが酸化される酸化部の温度を検出するためのビジョンセンサ、又は、ろう付対象物表面が還元される還元部の温度を検出するための非接触温度計測器が用いられている。銅パイプの酸化部と還元部との放射率が著しく異なることから、どちらか1つでは両方の温度を計測することが出来ないため、全体の温度分布を取得できない。これにより、例えばろうを流入させる継手部では酸化部と還元部とが両方発生し得るため、ろう付の信頼性が低下するおそれがある。
 本開示は、上記事由に鑑みてなされたものであり、信頼性の高いろう付ができる銅部材用自動トーチろう付装置及び銅部材用自動トーチろう付方法を得ることを目的とする。
 上記の目的を達成するため、本開示の銅部材用自動トーチろう付装置は、ガスが供給される加熱用のトーチと、トーチの位置決めをする位置決め機構と、銅部材の還元部の温度を計測する第1の温度計測手段と、銅部材の酸化部の温度を計測する第2の温度計測手段と、還元部の温度がろう付温度に到達するとともに銅部材の溶融温度未満であり、且つ、酸化部の温度がろう付温度に到達したと判断したときに、ろう付させる制御手段と、を備える。
 本開示によれば、銅部材の酸化部と還元部との両方を含む温度分布を計測できる構成が得られる。これにより、還元部に起こる過加熱による母材の溶融を防ぐとともに、ろうを流入させる継手部の適切な温度認識及び温度分布に基づくガス流量の制御又はトーチの位置が制御される。そのため、本開示によれば、信頼性の高いろう付ができる銅部材用自動トーチろう付装置及び銅部材用自動トーチろう付方法が得られる。
被ろう付物の銅パイプとろう付継手とを示す図 本開示の実施の形態1による銅部材用自動トーチろう付装置の全体図 図2のX部を示す部分拡大図 本開示の実施の形態1による銅部材用自動トーチろう付装置のブロック図 本開示の実施の形態1による銅部材用自動トーチろう付装置の温度分布判断による処理を示すフローチャート 本開示の実施の形態1による銅部材用自動トーチろう付装置のガス流量制御による温度プロファイル例を示す図 トーチ揺動動作を行った場合の銅パイプの酸化領域と還元領域の関係を示す図 本開示の実施の形態1による銅部材用自動トーチろう付装置のトーチ揺動制御による温度プロファイル例を示す図 本開示の実施の形態2による、リングろうを用いた銅パイプろう付を示す図 本開示の実施の形態3による、近接した箇所にろう付済パイプがある場合の銅パイプろう付を示す図 本開示の実施の形態3による銅部材用自動トーチろう付装置の温度分布判断による処理を示すフローチャート 本開示の実施の形態4による銅部材用自動トーチろう付装置のブロック図 本開示の実施の形態5による銅板の重ねろう付の温度計測方法を示す図 図13の矢視Y、Zを示し、温度計測領域を示す図
実施の形態1.
 まず、図1を参照して、本実施の形態においてろう付される被ろう付物300の構成を説明する。
 被ろう付物300は、銅部材である銅パイプ30とろう付継手31とが組み合わせられて構成される。銅パイプ30は、銅製の直管である。ろう付継手31は、銅製の直管の一端に銅パイプ30が挿入されるための挿入部31aを備える。挿入部31aの内径は、銅パイプ30の外径よりわずかに大きい。また、挿入部31aの内側には、銅パイプ30の端面を受ける面が設けられている。挿入部31aに銅パイプ30が挿入されて被ろう付物300となり、挿入部分の隙間にろう材が供給される。
 次に、図2及び図3を参照して、本開示の実施の形態1による銅部材用自動トーチろう付装置であるろう付装置100の構成を説明する。
 ろう付装置100は、位置決め機構10と、位置決め機構10に取り付けられた固定治具20と、を備える。
 位置決め機構10は、関節結合されたアームを備え、アームの一端がろう付に必要な直線運動及び回転運動を自在に行えるロボット装置である。
 固定治具20は、それぞれ直線状に延びた部材20aと部材20bとがL字形状に組み合わせられた部材である。部材20aの一端の近傍が、回転可能なアームの一端に取り付けられている。部材20bは、ろう付装置100の一端の軸方向と並行に延びている。
 固定治具20の部材20bには、温度分布計測手段であるビジョンセンサ21と、非接触式温度センサ23と、ろう材供給装置24と、加熱に用いるトーチ25と、が取り付けられている。これらは、いずれもろう付が行われる位置を向いている。ビジョンセンサ21の先端部には、バンドパスフィルター22が取り付けられている。
 ビジョンセンサ21は、ろう付部の画像を取得するセンサである。ビジョンセンサ21の先端にはバンドパスフィルター22が取り付けられている。ビジョンセンサ21は、燃焼炎26によって加熱された図3のろう付継手31の挿入部31aの一部である酸化領域51(格子部)を測定領域として含んで設置される。
 非接触式温度センサ23は、検出波長を3.6~3.95μmとした温度センサである。非接触式温度センサ23の検出波長については後述する。非接触式温度センサ23は、燃焼炎26の還元作用により表面が清浄になった銅パイプ30の還元領域50(斜線部)を測定領域として設置される。
 ろう材供給装置24は、位置決め機構10によってトーチ25と共に移動し、任意の位置・姿勢でろう材を供給する。図2で図示されていないろう材は、コイル状に形成されている。ろう材供給装置24は、エアシリンダによってろう供給部24aをろう付対象物に対して前進又は後退させることができる構成を有する。ろう材供給装置24は、ろう付時にろう供給部24aがエアシリンダによってろう付対象物に近づいた後に、ろう材をろう供給部24aの先端から送り出してろう付部に供給する。
 トーチ25は、位置決め機構10によって、任意の位置・姿勢をとることと揺動動作を行うことが可能である。トーチ25には、アセチレン、プロパン、天然ガス又は都市ガスの可燃性ガスと酸素との混合ガスが、ガス流量調節装置130により供給される。この混合ガスの可燃性ガスと酸素との混合比は、燃焼炎26が還元性を有することとして調整される。
 図3に示すように、トーチ25から出る燃焼炎26を、被ろう付物300の銅パイプ30との接合箇所に当たるろう付継手31の挿入部31aより上の位置に当たる設定とする。この理由は、挿入部31aの部分は、管同士を嵌め合うために管の端を拡げるといった加工をしてあり、加工していない部分よりも薄肉となっているためである。挿入部31aに直接燃焼炎26を当てると、燃焼炎26が挿入部31aより上に当たる設定としている場合と比較して、銅パイプ30が溶融し不良となる可能性が高くなる。
 ろう材供給装置24は、ろう付時にろう材の先端が挿入部31aより数mm上の部分に当たる設定に調整される。この理由は、ろう材を挿入部31a内に流入させるためである。
 次に、図4のブロック図を参照して、ろう付装置100の構成をさらに説明する。
 ビジョンセンサ21が取得した画像データは、画像処理装置110に送られる。画像データは、まず、画像処理装置110の輝度集計部111によって撮像した領域内の各ピクセルの輝度データとして集計される。輝度データは、さらに画像処理装置110の温度算出部112によって、温度データに換算される。温度データは、制御装置120に送られる。
 画像処理装置110は、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)等の画像処理用のプロセッサと、処理される画像を一時的に保存するバッファメモリと、を備える。画像処理装置110は、周知の画像処理の手法を用いて、画像処理装置110における撮影画像を制御する。
 非接触式温度センサ23が取得した温度データは、ビジョンセンサ21からの温度データと同様に、制御装置120に送られる。
 制御装置120のろう付温度判定部121は、ビジョンセンサ21及び非接触式温度センサ23に基づく各温度データに基づいて、ろう付温度に到達したか否かを判定する。本開示のろう付温度とは、ろう付可能な温度範囲であり、当該温度範囲の下限値以上であればろう付温度に到達したものとする。判定結果に基づいて、制御装置120は、位置決め機構10、ろう材供給装置24及びガス流量調整装置130の制御を行う。
 また、制御装置120は、制御部122と、記憶部123と、通信部124と、を備える。これら各部は通信バスを介して接続されている。
 制御部122は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備える。CPUは、中央処理装置、中央演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP等とも呼び、ろう付装置100の制御に係る処理及び演算を実行する中央演算処理部として機能する。制御部122において、CPUは、ROMに格納されているプログラム及びデータを読み出し、RAMをワークエリアとして用いて、ろう付装置100の各部を統括制御する。
 記憶部123は、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性の半導体メモリを備えている。記憶部123は、いわゆる二次記憶装置又は補助記憶装置としての役割を担う。記憶部123は、制御部122が各種処理を行うために使用するプログラム及びデータを記憶する。また、記憶部123は、制御部122が各種処理を行うことにより生成又は取得するデータを記憶する。
 通信部124は、ろう付装置100の各部と通信するための通信インタフェースを備える。通信部124は、例えば無線LAN(Local Area Network)である周知の通信規格に則って、ろう付装置100の各部との間で無線通信する。
 次に、ろう付装置100による温度分布計測について説明する。
 本開示では、温度分布を取得するために、還元領域50と酸化領域51とでセンサを2つに分けている。その理由としては、還元領域50と酸化領域51とでは放射率が著しく異なり、1個のセンサでは、両方の温度を取得するのが難しいためである。放射率の目安であるが、還元領域50の清浄な面の銅(純銅)は0.03程度であり、酸化領域51の酸化した銅は0.7程度であり、両者は20倍近く異なる。
 非接触式温度センサ23の測定領域を還元領域50とする理由は、以下の2つである。1つ目は、還元領域50の表面状態が清浄に保たれることから、物体表面より放射される光を検出して温度を測定する非接触式温度計測手段における測定精度が向上するためである。2つ目は、燃焼炎26が当たっている最も温度が高い部分の温度を取得するためである。
 また、非接触式温度センサ23で安定して温度を計測するためには、燃焼炎26の影響を受けない検出波長である必要がある。燃焼炎26は、2.9μm付近と4.3μm付近とにピークを持つ変化の激しいものである。2つのピークの間の3.6~3.95μm付近では全く放射強度がゼロの区域が認められる。一方、水蒸気と炭酸ガスとの赤外線相対吸収率は、燃焼炎26と同じく3.6~3.95μmの範囲では吸収率がゼロとなる。このため、非接触式温度センサ23の検出波長を3.6~3.95μmとすれば、燃焼炎26から放射される赤外線の影響を受けることなく、また、その燃焼炎26からの水蒸気及び炭酸ガスにより吸収される割合が少ない。従って、当該検出波長の範囲では、被ろう付物300の銅パイプ30の温度を正確に計測することが可能である。
 ビジョンセンサ21を酸化領域51を測定領域として含んで設置する理由は、ろう材を流入させる挿入部31aにおいて、還元領域50と酸化領域51の両方が含まれる場合に、酸化領域51の温度を取得するためである。なお、ビジョンセンサ21によって撮像された画像は、後述の画像処理装置110によって輝度情報が集計され輝度が温度に換算される。
 また、ビジョンセンサ21にはバンドパスフィルター22が取り付けられる。その理由としては、赤熱する銅パイプ30の酸化領域51からの熱放射を捉えるとともに、燃焼炎26からの熱放射の影響を小さくするためである。ビジョンセンサ21は、可視の赤外線領域から近赤外線領域の700nm~900nm付近に感度を持つ。また、バンドパスフィルター22が700~900nm以外の波長をカットすれば、酸化領域51からの熱放射を精度よく検出可能となる。
 次に、前述の図に加えて図5のフローチャートを参照して、実施の形態1のろう付装置100の動作について説明する。
 銅パイプ30とろう付継手31とは、予めそれぞれの寸法に加工され、銅パイプ30が挿入部31aに挿入済みである。また、ボンベより可燃性のガスと酸素とが適量供給され、混合器で混合された後、ガス流量調整装置130からトーチ25より噴出しており、すでに点火されているものとする。また、非接触式温度センサ23とビジョンセンサ21とからの画像を処理する画像処理装置110には予め、検出領域と判断の基準となるしきい値が設定してある。なお、非接触式温度センサ23から得られた温度を温度A、ビジョンセンサ21からの画像を処理する画像処理装置110から得られた温度を温度Bとする。
 位置決め機構10により、トーチ25は、図2に示す加熱位置にセットされる(ステップS110)。そして、銅パイプ30の還元領域50が昇温していく状態を、非接触式温度センサ23が捉えて温度Aのデータを取得する(ステップS120)。また、銅パイプ30の酸化領域51が昇温していく状態を、ビジョンセンサ21が捉えて温度Bのデータを取得する(ステップS122)。
 温度Bは、ビジョンセンサ21から得られた画像の輝度情報から得られたものである。温度Bの算出方法としては、酸化領域51を設定領域として、例えば、いくつかの区域に分けてその平均の輝度を取得してもよいし、その区域の最小の輝度を取得して温度換算してもよい。
 はじめに、燃焼炎26が当たっている最も温度が高い部分の温度Aがろう付温度に到達する(ステップS130)。
 次に、ろう付温度判定部121は、温度Aがろう材の溶融前温度に到達しているかどうかを判断する(ステップS140)。本開示の溶融前温度とは、被ろう付物300の溶融温度に近い温度で、被ろう付物300の溶融温度未満の温度である。本実施の形態では、銅パイプ30に燃焼炎26が当たるため、銅パイプ30の溶融前の温度と考えてよい。温度Aが溶融前温度に到達している場合には(ステップS140:Yes)、被ろう付物300の溶融を防ぐため、ろう付温度判定部121が過加熱信号を出力する(ステップS145)。過加熱信号を受けると、制御装置120は、ガス流量調整装置130にガス流量を調整させる、位置決め機構10にトーチ25を揺動させる、又は、それらの両方の動作を行う。これにより、温度Aを被ろう付物300の溶融前温度より低い温度まで低下させて、被ろう付物300の溶融を防ぐ。その後、処理はステップS120及びステップS122に戻る。
 温度Aが溶融前温度に到達していない場合(ステップS140:No)、ろう付温度判定部121は、温度Bがろう付温度に到達しているかを判断する(ステップS150)。温度Bがろう付温度に到達していない場合には(ステップS150:No)、ろう付温度判定部121が加熱調整信号を出力する(ステップS155)。加熱調整信号を受けると、制御装置120は、ガス流量調整装置130にガス流量を調整させる、位置決め機構10にトーチ25を揺動させる、又は、それらの両方の動作を行う。その後、処理はステップS120及びステップS122に戻る。
 温度Bがろう付温度に到達していた場合は(ステップS150:Yes)、ろう付温度判定部121が昇温完了信号を出力する(ステップS160)。昇温完了信号を受けると、制御装置120は、ろう材供給装置24にろう材の供給を開始させる(ステップS170)。また、制御装置120は、ろう付に必要な量のろう材を供給するために、ろう材供給装置24に対して、ろう材の供給量、及び、コイル状のろう材の供給速度の制御を行う。ろう材供給装置24が必要量のろう材を供給した後、制御装置120は位置決め機構10にトーチ25を待機位置まで退避させて(ステップS180)、ろう付を完了する。なお、次のろう付箇所がある場合は待機位置ではなく、次のろう付箇所の加熱位置まで移動してもよい。
 ガス流量調整装置130がガス流量の調整を行う場合は、ガス流量を抑制して温度上昇を緩やかにし、温度Bがろう付温度になるまで待機する。ある時間が経過して温度Bがろう付温度以上と判断された時に、ろう付温度判定部121が昇温完了信号を出力する。昇温完了信号を受けてからは、制御装置120が上記に示す通りの制御を行いろう付を完了する。
 図6に、自動トーチろう付装置のガス流量制御による温度プロファイル例を示す。T1はろう付温度下限、T2はろう付温度上限、T3は被ろう付物300の溶融温度、t1はガス流量制御を開始した時間、t2はろう材の供給を開始する時間、t3はろう材の供給が終了した時間をそれぞれ示す。t2からt3の間は、ろう付継手31にろうが回り、銅パイプ30とろう付継手31とが面で接触し一体となるため、温度Aの値と温度Bの値とが近づいている様子を示している。なお、ガス流量制御を開始する温度及びろう材の供給を開始する温度の設定は、被ろう付物300の径、熱容量又は形状によって適宜決定される。
 また、トーチ25の揺動を行う場合は、酸化領域51の温度がろう付温度になるまで、ろう付継手31に対してトーチ25を上下に動作させる揺動動作を行う。図7に揺動動作を行った場合の銅パイプの還元領域50と酸化領域51との関係を示す。揺動動作は予め、揺動させる位置と速度について設定しておく必要がある。ある時間が経過して温度Bがろう付温度以上と判断した時に、ろう付温度判定部121が昇温完了信号を出力する。昇温完了信号を受けてからは、制御装置120が上記に示す通りの制御を行いろう付を完了する。
 図8に、自動トーチろう付装置のトーチ揺動制御による温度プロファイル例を示す。T1~T3、t2、t3の説明は上記に示す通りで、t1は揺動制御を開始した時間である。t1~t2の間は、トーチを上下に一度揺動させて元に戻した場合を示している。t1~t2の間で、温度Aは温度の低い方へ移動した後、元の温度付近へと戻る。また、温度Bはトーチが近づいてくるときは大きく温度が上昇し、トーチが戻っていくときには緩やかな温度の上昇となる。t2からt3の間は、上記に示す通りである。なお、トーチの揺動の回数、揺動を開始する温度及びろう材の供給を開始する温度は、被ろう付物300の径、熱容量又は形状によって適宜決定する。
 なお、温度Bがろう付温度に到達する前に温度Aがろう付温度上限を超えて、ろう材の溶融温度に近づいた時は(ステップS140:Yes)、過加熱信号を出力する(ステップS145)。過加熱信号出力を受けると、制御装置120がトーチ25の揺動制御を行い、温度Aをろう付温度範囲まで減少させて溶融を防ぐ。
 実施の形態1の構成によれば、還元部に起こる過加熱による母材の溶融を防ぐことと、酸化部と還元部とが両方発生し得るろうを流入させる継手部の温度分布の認識ができることとなる。そのため、ろう付装置100が当該温度分布によりガス流量の制御又はトーチの揺動を行うため、信頼性の高いろう付が可能となる。また、温度分布を認識するため、周囲の温度又は被ろう付物300の初期温度の変動に対応することができる。
 なお、従来の構成では、温度取得に1つのセンサしか用いておらず、還元領域又は酸化領域の片側しか温度を取得できない。例えば、還元領域のみの温度を取得するセンサの場合、温度Aのみを取得して、温度Aがろう付温度に達する。この時、温度Bがろう付温度より低い温度である場合には、ろう材を供給すると、温度不足により、ろうのぬれ不足又はろう周り不足が発生し、不良となる可能性がある。また、酸化領域のみの温度を取得するセンサの場合、温度Bのみを取得して、温度Bがろう付温度に達したと判断する。この時、温度Aは温度Bより高くなっているので、銅パイプが溶融し、不良となる可能性がある。
実施の形態2.
 被ろう付物300のろうの供給は、実施の形態1のろう挿しではなく、置きろうとして図9に示すリングろう60を用いても良い。ろうの供給がリングろう60となった場合でも、温度分布の取得方法および加熱の制御方法は実施の形態1と同じである。また、ろう付動作は、図5の昇温完了信号(ステップS160)を受けてからは実施の形態1の動作とは異なり、トーチ25を待機位置まで後退させるのみである。
 実施の形態2の構成によれば、実施の形態1の効果に加え、ろう材供給装置24が不要となるので低コストで装置を構成できる。また、ろう材供給装置24のろう挿し位置ずれによるろう付不良がなくなるので、より信頼性の高いろう付が可能となる。
実施の形態3.
 図10に示す実施の形態3では、被ろう付物300のろう付される箇所が、ろう付済パイプ32と近接した箇所にある場合に、ろう付継手34に設定した酸化領域52の温度を追加で取得してろう付を行う。
 ろう付済パイプ32とろう材33との温度は、銅パイプ30のろう付の直前に行われてろう付開始時には温度が銅パイプ30より高い場合がある。又は、ろう付済パイプ32とろう材33との使用される材料が、銅パイプ30とは異なり、ろう材33の融点が、銅パイプ30のろう材の融点より低い場合がある。これらの状況で銅パイプ30のろう付を行う際は、ろう付継手34の温度がろう材33の融点を超えなくする必要がある。もし、ろう材33の融点を超えた場合、ろう材33に形成されたフィレットが無くなる可能性があり強度の面で信頼性が下がる可能性がある。また、ろう材33の融点を超えた場合、ろう材33がろう付継手34の内部に過度に流入して漏れが発生する可能性もある。
 次に、図11のフローチャートを参照して、実施の形態3のろう付装置100の動作について説明する。
 図11のフローチャートにおいて、非接触式温度センサ23から得られた温度を温度A、ビジョンセンサ21からの画像を処理する画像処理装置110から得られた温度を温度B、ろう付済パイプ32のろう付部の酸化領域52から得られた温度を温度Cとする。
 位置決め機構10により、トーチ25は、図2に示す加熱位置にセットされる(ステップS310)。そして、銅パイプ30の還元領域50が昇温していく状態を、非接触式温度センサ23が捉えて温度Aのデータを取得する(ステップS320)。また、銅パイプ30の酸化領域51が昇温していく状態を、ビジョンセンサ21が捉えて温度Bのデータを取得する(ステップS322)。さらに、ろう付済パイプ32の酸化領域52が昇温していく状態を、ビジョンセンサ21が捉えて温度Cのデータを取得する(ステップS324)。
 温度Cは、温度Bと同様に、ビジョンセンサ21から得られた画像の輝度情報から得られたものである。その算出方法は、上述した温度Bの算出方法と同様である。
 次に、ろう付温度判定部121は、温度Cがろう材33の溶融前温度に到達しているかどうかを判断する(ステップS330)。温度Cがろう材33の溶融前温度に到達している場合には(ステップS330:Yes)、ろう付温度判定部121が過加熱信号(C)を出力する(ステップS335)。過加熱信号(C)を受けると、制御装置120は、位置決め機構10にトーチ25を揺動させ、温度Cをろう材の溶融前温度より低い温度まで低下させて、ろう材33の溶融を防ぐ。その後、処理はステップS320、ステップS322及びステップS324に戻る。
 温度Cがろう材33の溶融前温度に到達しない場合には(ステップS330:No)、続いて、燃焼炎26が当たっている最も温度が高い部分の温度Aがろう付温度に到達する(ステップS340)。
 次に、ろう付温度判定部121は、温度Aがろう材の溶融前温度に到達しているかどうかを判断する(ステップS350)。温度Aが溶融前温度に到達している場合には(ステップS350:Yes)、ろう付温度判定部121が過加熱信号(A)を出力する(ステップS355)。過加熱信号(A)を受けると、制御装置120は、位置決め機構10にトーチ25を揺動させる。これにより、温度Aをろう材の溶融前温度より低い温度まで低下させて、ろう材33の溶融を防ぐ。その後、処理はステップS320、ステップS322及びステップS324に戻る。
 温度Aが溶融前温度に到達していない場合(ステップS350:No)、ろう付温度判定部121は、温度Bがろう付温度に到達しているかを判断する(ステップS360)。温度Bがろう付温度に到達していない場合には(ステップS360:No)、ろう付温度判定部121が加熱調整信号を出力する(ステップS365)。加熱調整信号を受けると、制御装置120は、ガス流量調整装置130にガス流量を調整させる、位置決め機構10にトーチ25を揺動させる、又は、それらの両方の動作を行う。その後、処理はステップS320、ステップS322及びステップS324に戻る。
 温度Bがろう付温度に到達していた場合は(ステップS360:Yes)、ろう付温度判定部121が昇温完了信号を出力する(ステップS370)。昇温完了信号を受けると、制御装置120は、ろう材供給装置24にろう材の供給を開始させる(ステップS380)。また、制御装置120は、ろう付に必要な量のろう材を供給するために、ろう材供給装置24に対して、ろう材の供給量、及び、コイル状のろう材の供給速度の制御を行う。ろう材供給装置24が必要量のろう材を供給した後、制御装置120は位置決め機構10にトーチ25を待機位置まで退避させて(ステップS390)、ろう付を完了する。なお、次のろう付箇所がある場合は待機位置ではなく、次のろう付箇所の加熱位置まで移動してもよい。なお、温度Bがろう付温度に到達する前に、温度Cがろう材の溶融温度に近づき、溶融前温度に到達した時は(ステップS330:Yes)、過加熱信号(C)を出力する(ステップS335)。また、温度Aがろう付温度上限を超えてろう材の溶融温度に近づき、溶融前温度に到達した時は(ステップS350:Yes)、過加熱信号(A)を出力する(ステップS355)。過加熱信号出力を受けると、制御装置120が上記に示す制御を行う。
 なお、酸化領域52の温度計測には、ビジョンセンサ21の視野を広げるのみで良く、画像処理の方法は酸化領域51と同じで問題ないため、センサの追加をする必要はない。
 実施の形態3の構成によれば、実施の形態1の効果に加え、ろう付済パイプ32の信頼性も保証できるため、近接した箇所のろう付がある製品でも安定してろう付が可能となる。
実施の形態4.
 酸化領域を計測するセンサを、非接触式温度センサとしてもよい。その場合、還元領域を計測する非接触式温度センサ(第1の温度計測手段)23とは異なる放射率の値を設定する。例えば、酸化領域を計測するセンサの放射率の設定を0.7、還元領域を計測するセンサの放射率の設定を0.03にする。
 実施の形態4によるろう付装置100のブロック図を図12に示す。図12のブロック図は、酸化領域を計測するビジョンセンサ21に代えて非接触式温度センサ21aを設けた他は、図4と同一である。
 実施の形態4の構成によれば、画像処理装置110が不要となるため装置の構成が簡素となり、安価に装置が構成可能となる。また、画像処理のプログラム及び関連するプログラム等が不要となり装置立ち上げ期間が短縮できる。
実施の形態5.
 図13に示すように、被ろう付物301を銅部材である銅板35と銅板36として重ねろう付するものとし、ビジョンセンサ21をトーチ25からの燃焼炎26の影響を受けない位置へ配置してもよい。被ろう付物301のろう付を、銅板35側からトーチ25で銅板35と銅板36を加熱し、ろう材流入部37の温度がろう付温度となった場合にろう材を投入する場合を考える。
 被ろう付物301を銅板35と銅板36として重ねろう付する場合、銅板35側と銅板36側の両方からトーチ25で加熱することが望ましい。本実施の形態5では、位置決め機構の動作範囲に制約がある場合、又は、製品で周囲に部品がある等で、片側のみからの加熱となる場合を考える。
 その場合の温度計測領域について説明する。非接触式温度センサ23の測定領域を、図14の矢視Yに示すように燃焼炎26の影響よって還元される還元領域53内に設定する。また、ビジョンセンサ21の測定領域を、矢視Zのトーチの影響を受けない部分の酸化領域54内に設定する。
 銅板35と銅板36との重ねろう付となった場合でも、ろう付動作は、実施の形態1の図5と同じである。トーチ25の加熱位置は、図13のように銅板35と銅板36を含んで加熱してもよいし、トーチ25を揺動させて銅板35と銅板36をろう付温度付近まで加熱させても良い。その場合、図5のステップS110の前にトーチ25を揺動させるフローが追加される。
 実施の形態5の構成によれば、被ろう付物301を銅板35と銅板36として重ねろう付する場合、還元部に起こる過加熱による母材の溶融を防ぐことができる。加えて、ろう材流入部の表側の還元部と裏側の酸化部の温度の認識と、ができる。そのため、ろう付装置100が当該温度分布によりガス流量の制御又はトーチの揺動を行うため、信頼性の高いろう付が可能となる。また、温度分布を認識するため、周囲の温度又は被ろう付物301の初期温度の変動に対応することができる。
 なお、本開示は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
 上述の実施の形態1では、ビジョンセンサ21、非接触式温度センサ23、ろう材供給装置24及びトーチ25がいずれも位置決め機構10の固定治具20に取付けられているが、別の機構に取付けられてもよい。
 被ろう付物300は、直管同士の突合せ構造を有するが、ろう付時に還元部及び酸化部の両方があり得る他の構造体であってもよい。
 また、温度B及び温度Cに対応するビジョンセンサ21と、温度Aに対応する非接触式温度センサ23は、それぞれ上述以外の構造を有するセンサであってもよい。例えば、燃焼炎越しで計測波長に対応可能なサーモビューアを使用することとしてもよい。その場合、画像処理装置110及び制御装置120は、温度A、温度B及び温度Cを適切に取得するための構成を有する。
 また、図5の過加熱信号出力(ステップS145)、並びに、図11の過加熱信号(C)出力(ステップS335)及び過加熱信号(A)出力(ステップS355)において、トーチ25の揺動、ガス流量の調整又はそれらの両方を使用することとしてもよい。
 本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。すなわち、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、この開示の範囲内とみなされる。
 本出願は、2020年3月27日に出願された日本国特許出願特願2020-057825号に基づく。本明細書中に、日本国特許出願特願2020-057825号の明細書、特許請求の範囲、及び図面全体を参照として取り込むものとする。
 本開示は、銅部材のろう付に好適に採用され得る。
 10 位置決め機構、20 固定治具、20a 部材、20b 部材、21 ビジョンセンサ(第2の温度計測手段)、21a 非接触式温度センサ(第2の温度計測手段)、22 バンドパスフィルター、23 非接触式温度センサ(第1の温度計測手段)、24 ろう材供給装置、24a ろう供給部、25 トーチ、26 燃焼炎、30 銅パイプ、31 ろう付継手、31a 挿入部、32 ろう付済パイプ(ろう付済銅部材)、33 ろう材、34 ろう付継手、35 銅板、36 銅板、37 ろう材流入部、50 還元領域、51 酸化領域、52 酸化領域、53 還元領域、54 酸化領域、60 リングろう、100 ろう付装置、110 画像処理装置(第2の温度計測手段、画像処理装置)、111 輝度集計部、112 温度算出部、120 制御装置(制御手段)、121 ろう付温度判定部、122 制御部、123 記憶部、124 通信部、130 ガス流量調整装置、300 被ろう付物、301 被ろう付物。

Claims (12)

  1.  銅部材用自動トーチろう付装置であって、
     ガスが供給される加熱用のトーチと、
     前記トーチの位置決めをする位置決め機構と、
     銅部材の還元部の温度を計測する第1の温度計測手段と、
     銅部材の酸化部の温度を計測する第2の温度計測手段と、
     前記還元部の温度がろう付温度に到達するとともに前記銅部材の溶融温度未満であり、且つ、前記酸化部の温度が前記ろう付温度に到達したと判断したときに、ろう付させる制御手段と、を備える
     銅部材用自動トーチろう付装置。
  2.  前記制御手段は、前記還元部の温度が溶融前温度に到達したときに、前記トーチを揺動させる、
     請求項1に記載の銅部材用自動トーチろう付装置。
  3.  前記制御手段は、前記還元部の温度が前記ろう付温度に到達するとともに溶融前温度未満であり、且つ、前記酸化部の温度が前記ろう付温度未満であると判断したときに、ガス流量を調整する、及び、前記トーチを揺動させる、の内の少なくとも1つをさせる、
     請求項1又は2に記載の銅部材用自動トーチろう付装置。
  4.  前記制御手段は、前記還元部と前記酸化部がろう付温度に到達した際にろう材供給を判断する信号を出す、
     請求項1から3のいずれか1項に記載の銅部材用自動トーチろう付装置。
  5.  ろう付部に置かれた置きろうを用いてろう付する、
     請求項1から4のいずれか1項に記載の銅部材用自動トーチろう付装置。
  6.  前記第2の温度計測手段は、ろう付部に近接して既にろう付されたろう付済銅部材の酸化部の温度を計測する、
     請求項1から5のいずれか1項に記載の銅部材用自動トーチろう付装置。
  7.  前記第1の温度計測手段は、銅板の重ねろう付のトーチ側に設置されて還元部の温度を計測し、前記第2の温度計測手段は、燃焼炎の影響を受けないトーチの反対側に設置されて酸化部の温度を計測する、
     請求項1から6のいずれか1項に記載の銅部材用自動トーチろう付装置。
  8.  前記第2の温度計測手段は、前記酸化部の画像を撮像するビジョンセンサと、前記画像を処理して温度に換算する画像処理手段と、を備える、
     請求項1から7のいずれか1項に記載の銅部材用自動トーチろう付装置。
  9.  前記第1の温度計測手段と前記第2の温度計測手段は、それぞれ還元部と酸化部に放射率の設定がされた非接触の温度計測器である、
     請求項1から8のいずれか1項に記載の銅部材用自動トーチろう付装置。
  10.  銅部材用自動トーチろう付方法であって、
     トーチで銅部材を加熱する工程と、
     前記銅部材の酸化部の温度と還元部の温度とを検出する工程と、
     前記還元部の温度がろう付温度に到達するとともに前記銅部材の溶融温度未満であり、且つ、前記酸化部の温度が前記ろう付温度に到達したと判断したときに、ろう付する工程と、を備える、
     銅部材用自動トーチろう付方法。
  11.  前記還元部の温度が溶融前温度に到達したときに、前記トーチを揺動させる工程をさらに備える、
     請求項10に記載の銅部材用自動トーチろう付方法。
  12.  前記還元部の温度が前記ろう付温度に到達するとともに溶融前温度未満であり、且つ、前記酸化部の温度が前記ろう付温度未満であると判断したときに、ガス流量を調整する、及び、前記トーチを揺動させる、の内の少なくとも1つをする工程をさらに備える、
     請求項10又は11に記載の銅部材用自動トーチろう付方法。
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