JPH06285625A - 自動ろう付け装置 - Google Patents

自動ろう付け装置

Info

Publication number
JPH06285625A
JPH06285625A JP7927393A JP7927393A JPH06285625A JP H06285625 A JPH06285625 A JP H06285625A JP 7927393 A JP7927393 A JP 7927393A JP 7927393 A JP7927393 A JP 7927393A JP H06285625 A JPH06285625 A JP H06285625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brazing
joined
metal
zone
emissivity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7927393A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Iizuka
正美 飯塚
Masaru Yamazaki
勝 山崎
Hiroyuki Kobayashi
裕行 小林
Nobuyuki Nagayasu
信之 長安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7927393A priority Critical patent/JPH06285625A/ja
Publication of JPH06285625A publication Critical patent/JPH06285625A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiation Pyrometers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】トーチろう付け,高周波ろう付け,電気抵抗ろ
う付けなど金属部材のろう付けに好適な、信頼性の高い
自動ろう付け装置を提供する。 【構成】被接合金属の加熱手段と、加熱部の温度を検出
する赤外線放射温度センサと、取り込まれた温度検出デ
ータの処理手段とを有し、赤外線放射温度センサの放射
率を被接合金属の放射率に設定し、温度検出領域を被接
合金属に含まれる領域、かつ、ろう溶融時にろう付け領
域1aではなく片方の被接合金属の表面にろうが広がる
領域1bとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトーチろう付け、高周波
ろう付け、電気抵抗ろう付けなど金属部材のろう付けに
好適な自動ろう付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3−94974号公報では、ろう材の供
給タイミング、加熱停止のタイミングをろう付け部位の
測温結果に基づいて行うことを特徴としている。また特
開平2−70376 号公報では、被接合金属に対してトーチ
を相対位置に設定し、長波長光透過フィルタを付けた視
覚カメラを被接合金属を含む所定範囲から放射する光を
受光する位置にセットして温度計測を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし赤外線放射温度
センサを用いたときに必ずと言ってよいほど注意すべき
放射率の問題については触れておらず、それを最大限に
利用する位置設定をしていない。特開平3−94974号,特
開平2−70376号公報のいずれも、センサで捕える領域に
ろう付け領域を含んでいるため、置きろう付けの場合ろ
う溶融前では置きろうを含み、材質の違い,形状の違い
によって昇温の仕方にばらつきを生じる。またろう溶融
時も、ろう付け領域は盛り上がったり、多少窪みを生じ
たりして形状の相違を生じて温度変化にばらつきを生じ
るため、温度検出領域として最適とはいえない。
【0004】本発明の目的は、材質あるいは物質の状態
によって生じる放射率の違いを上手に利用して、より信
頼性の高いろう付けを実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は被接合金属の加熱手段と、加熱部の温度を
検出する赤外線放射温度センサと、それにより取り込ま
れた温度測定データの処理手段とを有する自動ろう付け
装置において、赤外線放射温度センサの放射率を、一方
の被接合金属の溶融状態あるいは磨かれた状態あるいは
還元された状態の放射率に設定し、温度検出領域を先に
述べた一方の被接合金属に含まれる領域であり、かつろ
うが溶融したときにろう付け領域ではない領域で被接合
金属表面のぬれ性により広がる領域とする。さらに温度
検出データの処理手段を用いてろう材溶融の判断をし、
ろう付け完了信号を加熱制御手段に出力する。ここで赤
外線放射温度センサにおける放射率の設定を、レンズの
絞りあるいはフィルタの選択で設定することもできる。
また、赤外線放射温度センサとしては、赤外線放射温度
計や、赤外線カメラ,赤外線透過フィルタを装着した視
覚カメラが考えられる。
【0006】
【作用】以上の構成の被接合金属同士をろう付けする装
置では、被接合金属の放射率とろうの放射率を比較して
見ると、一般的にろうの放射率の方が大きい。赤外線放
射温度センサでは、放射率を大きくすると検出温度は高
くなる。そこで赤外線放射温度センサの放射率を一方の
被接合金属に設定しておく。その状態で加熱を行うと、
ろうが被接合金属表面のぬれ性により溶融して広がる。
その広がった領域を赤外線放射温度センサで検出する
と、放射率は非接合金属の放射率のままであるから、時
間に対する昇温カーブは急激に上昇することとなる。そ
の時の温度あるいは温度の変化率により、ろう溶融の判
断が容易にできる。ろう付け部、すなわち、ろう接合部
ではろうが盛り上がったり、逆に窪みを生じるというよ
うな形状のばらつきを生じるので、信頼性の高いろう溶
融の判断をするには、ろう付け部とは少しはずれたほぼ
一様に被接合金属に広がった部分を検出するほうがよ
い。以上によりろう材溶融の判断ができ、加熱制御手段
へろう付け完了信号を出力できるので、信頼性の高いろ
う付けができる。放射温度センサでハード的にレンズの
絞りを変更したり、フィルタの選択でも放射率の設定の
代用となるので、同じ作用を生じる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図3により
説明する。ここに図1は本発明の自動ろう付け装置を示
す概略図、図2はろうの溶融状態を示す図、図3は加熱
時の温度特性図である。なお、ここではトーチろう付け
の場合を示しているが、これに限定されるものではな
い。
【0008】まず、図1を用いて本発明を説明する。こ
こでは被接合金属である銅パイプ1,2,りん銅である
リングろう3を用いた自動置きろう付け装置を示してい
る。本ろう付け装置の構成は、銅パイプ1,2に対し相
対的に位置決めされたトーチ5,加熱ガスの圧力,流量
を制御したり、あるいはトーチ5の加熱位置を制御する
加熱制御手段7,銅パイプ1に対して相対的に位置決め
された赤外線放射温度センサである赤外線カメラ4,温
度検出データの処理手段である、検出された温度画像デ
ータを処理する画像データ処理手段6よりなる。画像デ
ータ処理手段6では、取り込まれた画像データをプリア
ンプ6a,メインアンプ6bによりまず温度と出力電圧
の関係を出す。それを放射率補正6cにより設定された
溶融時の銅パイプ1の放射率で補正し、リニアライザ6
dでリニアライズし、温度分布データを出す。それをモ
ニタ10へ出力してもよい。温度分布データは温度判定
処理6eで演算処理してろう溶融の判定をし、ろう付け
完了信号を加熱制御手段7に出力する。
【0009】次に図1,図2,図3によりろう付け時の
状況を説明する。トーチ5より炎を出して銅パイプ1,
2,リングろう3を加熱する。図1に示すように、赤外
線カメラ4で捕らえる温度検出領域は、リングろう3に
近い銅パイプ1の部分である。しかも、図2に示すよう
に、リングろう3が溶融を開始したときに、銅パイプ1
の表面と、銅パイプ2の内面のぬれ性によりろう付け領
域1aと銅パイプ1の表面でろうが広がる領域1bに分
かれるが、温度検出領域は、後者のろうが広がる領域1
bに設定する。その理由は、リングろう3及びろう付け
領域1aを含む領域で設定すると、リングの形状、溶融
したときのろう付け部の盛り上がり又は窪みなど形状が
変わり、形状による放射率のばらつきが結果的に温度の
ばらつきを引き起こすためである。赤外線カメラ4の温
度検出領域を、ろうが広がる領域1bに設定すると、銅
パイプ1の表面上にほぼ一様に広がるので、温度のばら
つきも小さくなる。図3は、画像データ処理手段6で放
射率を溶融時の銅パイプ1の値に設定したときの温度の
時特性を示す。図1に示す赤外線カメラ4の位置設定で
は、溶融ろうも銅パイプ1の放射率で捕らえる。一般的
に赤外線放射温度センサを用いてある物体を見た場合の
放射エネルギR(T)は、次式で表される。
【0010】
【数1】
【0011】ただし、αは定数、εは放射率、nはn値
と呼ばれ、観測波長域と温度Tで決まる値であり、だい
たい4以上で、観測波長域が短波長になるほど値が大き
くなる。本実施例の場合、溶融時の銅パイプ1,溶融ろ
う3aの放射率をそれぞれε1,ε3とし、溶融ろう3a
をそれぞれの放射率で観測した場合の検出温度をそれぞ
れT1、T3とすると、数1から
【0012】
【数2】
【0013】
【数3】
【0014】となる。ここで同じ溶融ろう3aを観測し
ているので、
【0015】
【数4】 R(T1)=R(T3) …(数4) が成立する。溶融時の銅パイプ1の放射率ε1と溶融ろ
う3aの放射率ε3を比較すると、
【0016】
【数5】 ε1<ε3 …(数5) であるので、数2ないし数5より
【0017】
【数6】 T1>T3 …(数6) となり、検出温度は実際の温度より高くなる。図3に示
すように、銅パイプ1の温度は時間が立つにつれて上昇
する。縦軸の温度は、ここでは温度判定処理6eで処理
した平均温度とする。また特性曲線8は溶融時の銅パイ
プ1の放射率ε1に設定して時特性を測定した場合であ
り、特性曲線9は、最初は溶融時の銅パイプ1の放射率
ε1 に設定して時特性を測定し、ろう溶融開始のa点で
放射率を溶融ろう3aの放射率ε3 に切り換えが可能な
場合の温度の時特性である。a点に達すると数6が成立
するため、特性曲線8ではそれ以降の温度上昇が急激に
変化する。よって、ろう全体の溶融の判断が容易とな
る。すなわち、温度上昇の変化率で判断するか、温度で
判断する方法,両者が満足したときにろう溶融と判断す
る方法などが考えられる。よって、この状態を判断して
ろう付け完了信号を加熱制御手段7に出力することがで
き、信頼性のあるろう付けができる。ここでは放射率の
設定を溶融時の銅パイプ1で設定したが、数5が成立す
るのであれば、固体の銅パイプであってもよい。また放
射率の設定を、代わりに絞りで調節したり、フィルタの
選択で調整してもよい。図2では、赤外線カメラ4で見
ている部分が全部溶融ろうに含まれているが、多少検出
精度は落ちるかもしれないが一部分であってもよい。ま
た赤外線放射温度センサが、赤外線放射温度計や赤外線
透過フィルタを装着した視覚カメラであってもよい。こ
こでは置きろう付けで説明したが、これは差しろう付け
であってもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、赤外線放射温度センサ
の放射率を一方の被接合金属の放射率に設定し、温度検
出領域をその被接合金属に含まれる領域、かつ、ろうが
溶融したときにろう付け領域ではない領域で先の一方の
被接合金属表面のぬれ性により広がる領域とすることに
より、ろう溶融の判断を容易にできる。その結果、加熱
制御手段へろう付け完了信号を出力でき、信頼性のある
ろう付けができる。放射率の設定を、ハード的にレンズ
の絞りあるいはフィルタの選択で設定しても同じ効果を
生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動ろう付け装置を示すブロック図。
【図2】ろうの溶融状態を示す説明図。
【図3】加熱時の温度の特性図。
【符号の説明】
1,2…銅パイプ、1a…ろう付け領域、1b…ろうが
広がる領域、3…リングろう、4…赤外線カメラ、6…
画像データ処理手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長安 信之 栃木県下都賀郡大平町大字富田709番地の 2 株式会社日立栃木エレクトロニクス内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被接合金属同士をろう付けする装置におい
    て、被接合金属の加熱手段と、加熱部の温度を検出する
    赤外線放射温度センサと、前記赤外線放射温度センサに
    より取り込まれた温度検出データの処理手段とを有し、
    前記赤外線放射温度センサの放射率を一方の被接合金属
    の溶融状態における放射率に設定し、温度検出領域を前
    記一方の被接合金属に含まれる領域、かつ、ろうが溶融
    したときにろう付け領域ではない領域で前記一方の被接
    合金属表面のぬれ性により広がる領域とすることを特徴
    とする自動ろう付け装置。
JP7927393A 1993-04-06 1993-04-06 自動ろう付け装置 Pending JPH06285625A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7927393A JPH06285625A (ja) 1993-04-06 1993-04-06 自動ろう付け装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7927393A JPH06285625A (ja) 1993-04-06 1993-04-06 自動ろう付け装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06285625A true JPH06285625A (ja) 1994-10-11

Family

ID=13685262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7927393A Pending JPH06285625A (ja) 1993-04-06 1993-04-06 自動ろう付け装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06285625A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09210838A (ja) * 1996-02-01 1997-08-15 Fujita Corp 風洞実験方法
JPH09210842A (ja) * 1996-01-31 1997-08-15 Fujita Corp 風速測定方法および装置
JPH1122643A (ja) * 1997-07-04 1999-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷媒圧縮機及びそのフィルター及びそのフィルターの組立方法
JP2018176246A (ja) * 2017-04-18 2018-11-15 株式会社ジャパンユニックス レーザー式はんだ付け方法及びレーザー式はんだ付け装置
US10486262B2 (en) 2012-07-11 2019-11-26 Carrier Corporation Method and system for joining workpieces
CN115279531A (zh) * 2020-03-27 2022-11-01 三菱电机株式会社 铜构件用自动火焰钎焊装置及铜构件用自动火焰钎焊方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09210842A (ja) * 1996-01-31 1997-08-15 Fujita Corp 風速測定方法および装置
JPH09210838A (ja) * 1996-02-01 1997-08-15 Fujita Corp 風洞実験方法
JPH1122643A (ja) * 1997-07-04 1999-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷媒圧縮機及びそのフィルター及びそのフィルターの組立方法
US10486262B2 (en) 2012-07-11 2019-11-26 Carrier Corporation Method and system for joining workpieces
JP2018176246A (ja) * 2017-04-18 2018-11-15 株式会社ジャパンユニックス レーザー式はんだ付け方法及びレーザー式はんだ付け装置
CN115279531A (zh) * 2020-03-27 2022-11-01 三菱电机株式会社 铜构件用自动火焰钎焊装置及铜构件用自动火焰钎焊方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101170154B1 (ko) 용접 상태 감시 장치 및 방법
US6084205A (en) Method for enhanced control of welding processes
US7032801B2 (en) Friction stir tool for friction welding
KR20050084436A (ko) 레이저 스폿 용접 방법 및 디바이스
JP2001191187A (ja) 材料加工プロセスのプロセス・パラメータを測定する方法および装置
JPH06285625A (ja) 自動ろう付け装置
KR101006632B1 (ko) 감압식 가열 장치와 그 가열 방법 및 전자 제품의 제조 방법
CN105081522B (zh) Ti-6Al-4V钛合金电弧焊接熔池表面温度场监测方法
JPH05230615A (ja) セラミック溶着方法及び装置
JP4491996B2 (ja) 溶融部温度をフィードバック制御する溶接制御装置及び溶接制御方法
JP3483860B2 (ja) ろう付け方法及びろう付け装置
SU1221587A1 (ru) Способ контрол качества сварных соединений
JP2010247180A (ja) ろう付け装置およびその装置を用いたろう付け方法
JP4345033B1 (ja) 高周波ろう付け装置および高周波ろう付け方法
JPS5825882A (ja) 高周波溶接鋼管の溶接入熱制御方法
JP2001009576A (ja) 金属材料接合方法およびそれに用いる高周波誘導加熱コイル
JPH10137929A (ja) ろう付け方法、および、ろう付け装置
JPH08332564A (ja) 自動ろう付け装置、温度異常の判定方法、補正ウィンドウの設定方法
HUT73828A (en) Process and plant for joining aluminium parts by soldering, uses of the process and plant for implementing the process
JP4260673B2 (ja) 火点放射計測方法及びその装置
JPH03193266A (ja) ろう付け方法
JP2003080394A (ja) 溶接の品質評価装置および品質評価方法
JPH10153489A (ja) ろう付け温度測定装置
JPH0788639A (ja) ろう付け装置
JP4439991B2 (ja) 火点放射計測方法及びその装置