WO2021172438A1

WO2021172438A1 - 料理レシピ表示システム、情報端末、料理レシピの表示方法、およびプログラム

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Publication number: WO2021172438A1
Application number: PCT/JP2021/007132
Authority: WO
Inventors: 幸　裕弘; 幸田岡; 大樹寺田; 詠美阿久津; 寿美子田中; 浩貴山田
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2020-02-27
Filing date: 2021-02-25
Publication date: 2021-09-02
Also published as: JP2021135728A; US20230066514A1; US11907518B2; CN115176268A

Abstract

本開示の一態様の料理レシピ表示システム（５１）は、表示画面および制御部（２１０）を有する情報端末（２００）と、データ管理部（１１０）と、決定部（１２０）とを備える。データ管理部（１１０）は、各々が料理の作り方を示す複数の手順と料理のための複数の材料とを含む複数の料理レシピを有するレシピ群マスタを備える。決定部（１２０）は、複数の料理レシピから選択された一の料理レシピに含まれた複数の手順に対して、表示画面での配置を示す割当表示フォーマットを決定する。制御部（２１０）は、当該割当表示フォーマットで表示画面に料理レシピを表示させる。

Description

料理レシピ表示システム、情報端末、料理レシピの表示方法、およびプログラム

　本開示は、料理レシピ表示システムに関する。

　近年、スマートフォンまたはタブレット端末などの情報端末に料理レシピを表示する料理レシピ表示システムが構築されている。このシステムを用いれば、使用者は、インターネットを利用して料理レシピを掲載するサイトを検索し、そのサイトから料理レシピをダウンロードすることができる。

　特許文献１は、料理レシピにおける複数の調理工程を準備工程と仕上げ工程とに分けて表示する料理レシピ表示システムを開示する。

特開２０１８－７３３８３号公報

　料理レシピには、料理の材料を示す材料リストと、料理の作り方を示す複数の手順（調理手順）と、料理を連想させる画像とが含まれる。スマートフォンまたはタブレット端末などの小型の情報端末は表示画面が小さい。このような表示画面に料理レシピを表示させると、料理レシピの一部しか表示することができない。

　従って、小型の情報端末で料理レシピを見るには、料理レシピの一部が表示された表示画面をスクロールする必要がある。この場合、使用者は、料理レシピのどの部分を見ているのかが分かりにくい。

　特許文献１に開示された技術では、料理レシピの手順を説明する文字列が長い。このため、スクロール操作は必要である。

　調理手順を説明する文字列の文字サイズを小さくすれば、料理レシピ全体を表示画面に表示することができる。この場合、調理手順の内容を確認するために、料理レシピの画像を拡大する必要がある。すなわち、画面を拡大するための操作、例えば、指で表示画面をピンチアウトするなどが必要である。しかしながら、料理中の使用者の手は汚れていることが多く、料理中に情報端末を手で操作しないことが望ましい。

　本開示は、あまりスクロール操作をしなくても料理レシピを表示画面に見やすく表示可能な料理レシピ表示システムを提供することを目的とする。

　本開示の第１の態様は料理レシピ表示システムである。本態様の料理レシピ表示システムは、表示画面および制御部を有する情報端末と、データ管理部と、決定部とを備える。データ管理部は、各々が料理の作り方を示す複数の手順と当該料理のための複数の材料とを含む複数の料理レシピを有するレシピ群マスタを備える。決定部は、複数の料理レシピから選択された一の料理レシピに含まれた複数の手順に対して、表示画面での配置を示す割当表示フォーマットを決定する。制御部は、当該割当表示フォーマットで表示画面に一の料理レシピを表示させる。

　本開示の第２の態様は情報端末である。本態様の情報端末は、表示画面と、決定部と、制御部とを備える。決定部は、各々が料理の作り方を示す複数の手順と当該料理のための複数の材料とを含む複数の料理レシピから選択された一の料理レシピに含まれた複数の手順に対して、表示画面での配置を示す割当表示フォーマットを決定する。制御部は、当該割当表示フォーマットで表示画面に一の料理レシピを表示させる。

　本開示の第３の態様は料理レシピの表示方法である。本態様の料理レシピの表示方法では、各々が料理の作り方を示す複数の手順と当該料理のための複数の材料とを含む複数の料理レシピから選択された一の料理レシピに含まれた複数の手順に対して、表示画面での配置を示す割当表示フォーマットを決定する。当該割当表示フォーマットで情報端末の表示画面に一の料理レシピを表示させる。

　本開示の第４の態様は、上記の料理レシピの表示方法をコンピュータに実行させるように構成されたプログラムである。

　本開示によれば、あまりスクロール操作をしなくても料理レシピを表示画面に見やすく表示することができる。

図１は、実施の形態１に係る料理レシピ表示システムの概略を示す図である。図２は、実施の形態１に係る料理レシピ表示システムの構成を示すブロック図である。図３は、実施の形態１におけるマスタデータベースの一例を示す図である。図４は、材料テーブルの一例を示す図である。図５は、手順テーブル（手順１～手順５）の一例を示す図である。図６は、手順テーブル（手順６～手順１０）の一例を示す図である。図７は、実施の形態１におけるパターンＡの割当表示フォーマットを示す図である。図８は、図７に示すパターンＡの割当表示フォーマットに従って表示画面に表示された料理レシピの画面の一例を示す図である。図９は、文字数が上限に達した場合におけるパターンＡの割当表示フォーマットを示す図である。図１０は、図９に示すパターンＡの割当表示フォーマットに従って表示画面に表示された料理レシピの画面の一例を示す図である。図１１は、実施の形態１におけるパターンＢの割当表示フォーマットを示す図である。図１２は、図１１に示すパターンＢの割当表示フォーマットに従って表示画面に表示された料理レシピの画面の一例を示す図である。図１３は、機器連携の数が上限に達した場合におけるパターンＢの割当表示フォーマットを示す図である。図１４は、実施の形態１における手順グループの第１の定義例を説明するための図である。図１５は、実施の形態１における手順グループの第２の定義例を説明するための図である。図１６は、実施の形態１における手順グループの第３の定義例を説明するための図である。図１７は、実施の形態１における手順グループの第４の定義例を説明するための図である。図１８は、パターンＢの割当表示フォーマットに従って図１７の表示制限情報に従って表示画面に表示された料理レシピの画面の一例を示す図である。図１９は、情報端末を縦向きにした場合のタテ表示モードの場合における実施の形態１に係る料理レシピ表示システムの概略を示す図である。図２０は、タテ表示モードの場合におけるパターンＡの割当表示フォーマットを示す図である。図２１は、図２０に示すパターンＡの割当表示フォーマットに従って表示画面に表示された料理レシピの画面の一例を示す図である。図２２は、タテ表示モードの場合におけるパターンＢの割当表示フォーマットを示す図である。図２３は、図２２に示すパターンＢの割当表示フォーマットに従って表示画面に表示された料理レシピの画面の一例を示す図である。図２４は、情報端末の表示画面と料理レシピとの関係を示す図である。図２５は、情報端末の表示画面に表示された料理レシピをスクロールする様子を説明するための図である。図２６は、実施の形態１におけるパターンＣの割当表示フォーマットを示す図である。図２７は、図２６に示すパターンＣの割当表示フォーマットに従って表示画面に表示された料理レシピの画面の一例を示す図である。図２８は、実施の形態１におけるパターンＣの割当表示フォーマットの第１の変形例を示す図である。図２９は、図２８に示すパターンＣの割当表示フォーマットの第１の変形例に従って表示画面に表示された料理レシピの画面の一例を示す図である。図３０は、実施の形態１におけるパターンＣの割当表示フォーマットの第２の変形例を示す図である。図３１は、図３０に示すパターンＣの割当表示フォーマットの第２の変形例に従って表示画面に表示された料理レシピの画面の一例を示す図である。図３２は、パターンＤの割当表示フォーマットを説明するための図である。図３３は、図３２に示すパターンＤの割当表示フォーマットに従って表示画面に表示された料理レシピの画面の一例を示す図である。図３４は、パターンＤの割当表示フォーマットの変形例を示す図である。図３５は、情報端末の表示画面に表示された料理レシピをスクロールする様子を説明するための図である。図３６は、パターンＥの割当表示フォーマットにおけるリンク設定を説明するための図である。図３７は、パターンＥの割当表示フォーマットを説明するための図である。図３８は、実施の形態１の変形例に係る料理レシピ表示システムを説明するための第１の具体例を示す図である。図３９は、実施の形態１の変形例に係る料理レシピ表示システムを説明するための第２の具体例を示す図である。図４０は、実施の形態２に係る料理レシピ表示システムの構成を示すブロック図である。図４１は、実施の形態２における表示連携テーブルの一例を示す図である。図４２は、実施の形態２における表示モード切替処理のフローチャートである。図４３は、実施の形態２における複数の情報端末間の連携処理のフローチャートである。図４４は、実施の形態２における情報端末内の表示モードの切り替えの具体例を示す図である。図４５は、実施の形態２における複数の情報端末間の表示モードの切り替えの具体例を示す図である。図４６は、実施の形態３に係る料理レシピ表示システムの構成を示すブロック図である。図４７は、実施の形態３における情報端末の表示画面の第１の具体例を示す図である。図４８は、実施の形態３における情報端末の表示画面の第２の具体例を示す図である。図４９は、実施の形態３における情報端末の表示画面の第３の具体例を示す図である。図５０は、実施の形態３における情報端末の表示画面の第４の具体例を示す図である。

　以下、本開示の実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態は本開示の具体例である。実施の形態における数値、構成要素、構成要素の配置および接続、ならびに、ステップおよびステップの順序などは一例である。

　（実施の形態１）
　［料理レシピ表示システム］
　本開示の実施の形態１に係る料理レシピ表示システム５１の全体の構成について、図１および図２を用いて説明する。図１は、料理レシピ表示システム５１の概略を示す図である。図２は、料理レシピ表示システム５１の構成を示すブロック図である。

　図１および図２に示すように、料理レシピ表示システム５１は、サーバ１００と、情報端末２００と、家電機器３００とを備える。サーバ１００はウェブサーバである。サーバ１００と情報端末２００と家電機器３００とは、互いにインターネットなどのネットワークを介して接続されている。

　サーバ１００は、料理レシピを提供するレシピ提供サーバである。サーバ１００は、クラウドサーバ、物理サーバのいずれであってもよい。サーバ１００は、料理レシピを提供するだけではなく、料理レシピを生成したり管理したりしてもよい。

　図２に示すように、サーバ１００は、データ管理部１１０と、決定部１２０と、通信部１３０とを備える。

　データ管理部１１０は、マスタデータベース１１１と、コマンドデータベース１１２とを管理する。簡単のため、図面では、データベースをＤＢと略記する。

　マスタデータベース１１１は、複数の料理レシピをレシピ群マスタとして有する。マスタデータベース１１１は、複数のレシピ群マスタを料理レシピごとに有する。マスタデータベース１１１において、新たな料理レシピのレシピ群マスタが追加登録されたり、古い料理レシピのレシピ群マスタが削除されたりしてもよい。マスタデータベース１１１に含まれる料理レシピに関するレシピ群マスタは、必要に応じて適宜更新される。レシピ群マスタの更新は、通常、サーバ１００を管理するシステム管理者により行われる。しかし、料理レシピ表示システム５１の使用者により行われてもよい。

　図３は、マスタデータベース１１１の一例を示す。図３に示すように、マスタデータベース１１１にレシピ群マスタデータとして含まれる複数の料理レシピの各々は、「レシピＩＤ」、「レシピ名」、「宣伝文」、「量」、および、「分類」に関する情報を含む。

　レシピ群マスタにおいて、「レシピＩＤ」は、料理レシピの管理ＩＤ（identifier）を示す。「レシピ名」は、料理レシピの名称を示す。「宣伝文」は、料理の特徴を表す要約文を示す。「量」は、料理レシピに従って作ったときの料理の量を示す。「分類」は、料理レシピに記載された料理が主菜、副菜のいずれかを示す。

　各料理レシピは、料理の材料を示す材料リストと、料理の作り方を示す複数の手順（調理手順）とを含む。材料リストおよび複数の手順の各手順はレシピ用語を含む。自然言語文で表される手順に含まれるレシピ用語は、自然言語処理を行うことで抽出することができる。料理レシピは、料理を連想させる画像（例えば挿絵）を含んでもよい。料理の材料は食材だけではなく、調味料および水などを含む。

　マスタデータベース１１１は、手順テーブル１１１ｂと、挿絵データベース１１１ｃとを有する。これらは料理レシピを示すデータを含むテーブルである。

　材料テーブル１１１ａは、料理レシピごとに料理の材料の情報を有する。具体的には、材料テーブル１１１ａは、料理の材料を示す材料リストを構成する材料データを有する。図４は、図３に示す「羽根つき餃子：２人前」に関する材料テーブル１１１ａの一例を示す。

　図４に示すように、材料テーブル１１１ａに含まれる材料データは、「グループ」、「材料ＩＤ」、「材料名」、「状態」、「分量」、および、「別呼称」に関する情報である。

　材料テーブル１１１ａにおいて、「グループ」は、料理の材料そのもの（食材、調味料など）、または、調理工程における複数の材料で構成された中間材料を示す。「材料ＩＤ」は、材料の管理ＩＤを示す。「材料名」は、材料の名称を示す。「状態」は、調理工程での材料の状態を示す。「分量」は、材料の量を示す。「別呼称」は、材料の別名または代替可能な材料の名称を示す。

　手順テーブル１１１ｂは、料理レシピごとに複数の手順を有する。具体的には、手順テーブル１１１ｂは、料理の手順として、料理の作り方を示す複数の手順（調理手順）を構成する手順データを有する。複数の手順の順序は、数字などにより示される。使用者は、材料テーブル１１１ａに示す材料を用いて、手順テーブル１１１ｂに示す複数の手順の順序に従って調理を行うことで所望の料理を作ることができる。

　図５および図６は、図３に示す「羽根つき餃子：２人前」に関する手順テーブル１１１ｂの一例を示す。図５および図６に示す手順テーブル１１１ｂは、手順１～手順１０の手順（料理工程）を含む。手順１～手順５は図５に記載され、手順６～手順１０は図６に記載される。

　図５および図６に示すように、手順テーブル１１１ｂに含まれる手順データは、「作業内容」、「文字数」、「挿絵」、「分類」、「作業時間」、「待機時間」、「機器連携／コツ呼び出し」、および、「材料」に関する情報である。これらの情報は、手順ごとに表示される。

　手順テーブル１１１ｂにおいて、「作業内容」は、当該手順における作業内容を示す。「文字数」は、「作業内容」を表す自然言語文に含まれる文字の数を示す。「挿絵」は、当該手順における作業内容を連想させる画像に対応するファイル名を示す。「分類」は、一つの料理レシピにおける当該手順（調理工程）の種類を示す。「作業時間」は、当該手順に従って作業したときに要する時間を示す。「待機時間」は、当該手順の後または途中に作業をすることなく待機する場合に要する時間を示す。「機器連携／コツ呼び出し」は、当該手順において機器連携システムと連携する場合の情報、または、当該手順における作業のコツを示す情報を示す。「材料」は、当該手順に用いられる材料を示す。

　手順テーブル１１１ｂに含まれた複数の手順の各手順は文字列を含む。図５および図６に示すように、手順テーブル１１１ｂに含まれた複数の手順の各手順において、「作業内容」、「分類」、「作業時間」、「待機時間」、「機器連携／コツ呼び出し」および「材料」の各々が文字列で記載される。

　挿絵データベース１１１ｃは、各料理レシピにおける複数の手順の各手順の作業内容を連想させる挿絵のデータファイルを有する。挿絵データベース１１１ｃに含まれる挿絵のファイル名は、手順テーブル１１１ｂにおける「挿絵」のファイル名に対応する。挿絵データベース１１１ｃは、料理レシピに従って作成された料理を連想させる挿絵のデータファイルを有してもよい。

　コマンドデータベース１１２は、機器連携システムに対してコマンドを送信する際のデータを有する。機器連携システムは、図１および図２に示す家電機器３００と、サーバ１００および情報端末２００の両方または一方とで構成されるシステムである。コマンドデータベース１１２は、料理レシピの手順の作業を家電機器３００に行わせるために、家電機器３００に対してコマンドを送信する。

　決定部１２０は、データ管理部１１０で管理された料理レシピにおける複数の手順に対して、情報端末２００の表示画面での配置を示す割当表示フォーマットを決定する。情報端末２００の表示画面は、決定部１２０により決定された割当表示フォーマットに従って料理レシピの内容を表示する。

　具体的には、決定部１２０は、フォーマットデータベース１２１と割当結果データベース１２２とを管理する。

　フォーマットデータベース１２１は、決定部１２０により決定された割当表示フォーマットを有する少なくとも一つのデータを有する。本実施の形態において、フォーマットデータベース１２１は、複数の割当表示フォーマットのデータを有する。割当表示フォーマットは、複数の手順の各手順に関する情報端末２００の表示画面２２１における表現を制限する表示制限情報（表示ルール）を含む表示制限テーブルを規定する。表示制限情報は、表示制限テーブルに予め規定された文字数などである。表示制限情報を有する表示制限テーブルを含めて、割当表示フォーマットの具体的な内容については後述する。

　割当結果データベース１２２は、所定の表示制限ルールに従って決定部１２０により生成された割当結果データを有する。割当結果データベース１２２は、決定部１２０により決定された割当表示フォーマットの結果を割当結果データとして有してもよい。

　通信部１３０は、ネットワークを介して外部との通信を行う。通信部１３０は、外部装置または外部システムと通信可能な通信アダプタである。具体的には、通信部１３０は、情報端末２００または家電機器３００と通信可能である。

　通信部１３０による通信方式は、ＷＡＮ（wide area network）、ＬＡＮ（local area network）、電力線通信、赤外線通信、近距離無線通信（例えばBluetooth（登録商標））、または、携帯電話用のモバイル通信などの通信方式である。

　情報端末２００について説明する。情報端末２００は、表示画面を有する電子機器である。情報端末２００は、スマートフォン、タブレット端末、携帯可能なテレビ、ノート型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置である。情報端末２００は、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、スマートディスプレイ、サイネージなどの据置型情報処理装置でもよい。

　本実施の形態において、情報端末２００は、図１に示すように、表示画面２２１を含む入出力部２２０を有するスマートフォンである。

　情報端末２００は、ネットワーク接続機能を有する。図１に示すように、使用者は、情報端末２００を操作してサーバ１００にアクセスすることができる。使用者は、料理を検索して複数の料理レシピの中から一の料理レシピを選択し、当該一の料理レシピを情報端末２００の表示画面２２１に表示させることができる。

　図２に示すように、情報端末２００は、制御部２１０と、入出力部２２０と、通信部２３０とを有する。

　制御部２１０は情報端末２００を制御する。制御部２１０は、入出力部２２０および通信部２３０を制御して、情報端末２００に各種機能を実行させる。具体的には、制御部２１０は、記憶部、プロセッサ、および、各種入出力ポートなどを有する制御回路である。制御部２１０は、プロセッサが記憶部に格納されたアプリケーションプログラム（以下、アプリという）などのプログラムを実行することで各種制御を行う。プロセッサは、ＭＰＵ（micro processing unit）、ＣＰＵ（central processing unit）、ＤＳＰ（digital signal processor）、ＧＰＵ（graphical processing unit）、または、ＳＯＣ（system on a chip）などによって構成される。

　本実施の形態において、制御部２１０は、サーバ１００の決定部１２０で決定された割当表示フォーマットで入出力部２２０の表示画面２２１に料理レシピを表示させる。具体的には、制御部２１０は、決定部１２０で生成された割当結果データに従って割当表示フォーマットで表示画面２２１に料理レシピを表示させる。

　制御部２１０は、データキャッシュ領域２１１を有する。データキャッシュ領域２１１は、例えば、制御部２１０のワーキングメモリとして用いられる。制御部２１０は、使用者からの指示に応答して、処理に必要な情報をデータキャッシュ領域２１１に蓄積しながら所望の処理を実行する。

　入出力部２２０はユーザインタフェースである。入出力部２２０は、使用者からの入力などを受け付けるための入力部と、制御部２１０による処理結果などを出力するための出力部との両方として機能する。本実施の形態において、入出力部２２０は、液晶ディスプレイまたは有機ＥＬ（electroluminescence）ディスプレイなどの表示デバイスで構成された表示画面２２１を有する。

　情報端末２００がスマートフォンである場合、表示画面２２１は、一つのタッチパネルで構成される。表示画面２２１には、使用者によるタッチ操作に適したＧＵＩ（graphical user interface）が表示される。

　入出力部２２０は、表示デバイスに加えて、マイクロホンおよびスピーカの音声入出力デバイスをさらに有してもよい。本実施の形態では、入力部と出力部との両方として機能する入出力部２２０が用いられる。しかし、入出力部２２０は、入力部と出力部とを別々のデバイスとして有してもよい。

　通信部２３０は、ネットワークを介して外部との通信を行う。通信部２３０は、サーバ１００を含む外部装置または外部システムと通信可能な通信アダプタである。具体的には、通信部２３０は、サーバ１００および家電機器３００と通信することができる。

　通信部２３０による通信方式は、ＷＡＮ、ＬＡＮ、電力線通信、赤外線通信、近距離無線通信（例えばBluetooth（登録商標））、または、携帯電話用のモバイル通信などの通信方式である。

　情報端末２００は、各種データを記憶する記憶部を別途有してもよい。記憶部は、サーバ１００からダウンロードした料理レシピを記憶してもよい。記憶部は、ＲＡＭ（random access memory）、ＲＯＭ（read only memory）などの一次記憶装置を含む。記憶部は、ＨＤＤ（hard disc drive）、ＳＳＤ（solid state drive）などの二次記憶装置、および、光ディスク、ＳＤカードなどの三次記憶装置を含んでもよい。記憶部は、不揮発性メモリ、揮発性メモリのいずれでもよい。

　家電機器３００について説明する。家電機器３００は、キッチンで使用される家電機器である。家電機器は、電子レンジ、ＩＨ（induction heating）クッキングヒータ、冷蔵庫などである。

　家電機器３００は、ネットワーク接続機能を有する。従って、家電機器３００は、ネットワークを介してサーバ１００または情報端末２００からのコマンドを受信し、そのコマンドに応じた処理を行う。

　図２に示すように、家電機器３００は、機器制御部３１０と、入出力部３２０と、通信部３３０とを有する。

　機器制御部３１０は家電機器３００を制御する。機器制御部３１０は、入出力部３２０および通信部３３０を制御して、家電機器３００に各種機能を実行させる。具体的には、機器制御部３１０は、記憶部、プロセッサ、および、各種入出力ポートなどを有する制御回路である。機器制御部３１０は、プロセッサが記憶部に格納されたアプリなどのプログラムを実行することで各種制御を行う。プロセッサは、ＭＰＵ、ＣＰＵ、ＤＳＰ、ＧＰＵ、または、ＳＯＣなどによって構成される。機器制御部３１０は、ワーキングメモリとしてデータキャッシュ領域を有してもよい。

　入出力部３２０は、使用者からの入力を受け付けるための入力部と、機器制御部３１０による処理結果などを出力するための出力部との両方として機能する。入出力部３２０は、タッチパネルなどの表示入出力デバイス、または、マイクロホンなどの音声入出力デバイスである。入出力部３２０は、入力部と出力部とを一体的に含む。しかし、入出力部３２０が、別個の構成要素である入力部と出力部とを含んでもよい。

　通信部３３０は、ネットワークを介して外部との通信を行う。通信部３３０は、サーバ１００を含む外部装置または外部システムと通信可能な通信アダプタである。具体的には、通信部３３０は、サーバ１００および情報端末２００と通信することができる。

　通信部３３０による通信方式は、ＷＡＮ、ＬＡＮ、電力線通信、赤外線通信、近距離無線通信（例えばBluetooth（登録商標））、または、携帯電話用のモバイル通信などの通信方式である。

　料理レシピ表示システム５１において、サーバ１００の決定部１２０は、データ管理部１１０で管理された料理レシピにおける複数の手順に対して、割当表示フォーマットを決定する。割当表示フォーマットは、情報端末２００の表示画面２２１での配置を示す。情報端末２００の制御部２１０は、決定部１２０により決定された割当表示フォーマットで情報端末２００の表示画面２２１に料理レシピを表示させる。

　情報端末２００の制御部２１０は、決定部１２０で生成された割当結果データに従って割当表示フォーマットで情報端末２００の表示画面２２１に料理レシピを表示させる。

　本実施の形態の料理レシピ表示システム５１では、決定部１２０で決定された割当表示フォーマットで情報端末２００の表示画面２２１に料理レシピが表示される。本実施の形態によれば、スクロール操作を極力回避することで使用者の負担を軽減するとともに、料理レシピを表示画面２２１に見やすく表示することができる。

　本実施の形態において、サーバ１００の決定部１２０は、マスタデータベース１１１内のレシピ群マスタを参照して、手順テーブル１１１ｂから使用者が選択した一の料理レシピに含まれる複数の手順を抽出する。決定部１２０は、抽出された複数の手順の各手順の情報と、表示制限テーブルにおける各手順に対する表示制限情報とを比較する。決定部１２０は、抽出された各手順の情報が表示制限情報に規定された条件を満たすように、情報端末２００の表示画面２２１での複数の手順の配置を決定することで割当結果データを生成する。

　具体的には、決定部１２０は、抽出された複数の手順の各手順に含まれる文字数の情報と、文字数に対する表示制限情報とに応じて、表示画面２２１での複数の手順の配置を決定することで割当結果データを生成する。すなわち、各手順の情報が文字数に対する表示制限情報に従うように、複数の手順の配置が決定される。

　同様に、決定部１２０は、抽出された複数の手順の各手順に含まれる挿絵の数と、挿絵の数に対する表示制限情報とに応じて、表示画面２２１での複数の手順の配置を決定することで割当結果データを生成してもよい。すなわち、各手順の情報が表示制限情報に規定された挿絵の数に対する条件を満たすように、複数の手順の配置を決定してもよい。

　このように、決定部１２０は、複数の手順の各手順の情報が、表示制限情報に規定された条件を満たすように、表示画面での複数の手順の配置を決定する。これにより、あまりスクロール操作をしなくても料理レシピが見やすい割当表示フォーマットを得ることができる。

　決定部１２０は、抽出された各手順の情報と表示制限情報とを比較する。決定部１２０は、抽出された複数の手順のうちの二つ以上の手順の情報が、表示制限情報に規定された二つ以上の条件を満たすように、表示画面での複数の手順の配置を決定する。これにより、割当結果データを生成してもよい。ここで、表示制限情報に規定された二つ以上の条件の各々は、二つ以上の手順の対応する一つに関連する。すなわち、少なくとも二つ以上の手順に対して表示制限情報を規定してもよい。

　二つ以上の手順に対して表示制限情報を規定することで、あまりスクロール操作をしなくても料理レシピが見やすい割当表示フォーマットを得ることができる。

　［割当表示フォーマットの具体例］
　料理レシピ表示システム５１における割当表示フォーマットの具体例について説明する。

　［パターンＡ、Ｂ］
　パターンＡの割当表示フォーマットについて、図７を用いて説明する。図７は、パターンＡの割当表示フォーマットを示す。図７の（ａ）は、パターンＡの割当表示フォーマットにおける表示画面２２１の画面レイアウトを示す。図７の（ｂ）は、パターンＡの割当表示フォーマットにおける表示制限テーブルの一例を示す。

　図７の（ａ）に示すように、パターンＡの割当表示フォーマットでは、料理レシピの複数の手順の少なくとも一つを表示画面２２１の手順領域に表示する。左向きの矢印の操作ボタンと右向きの矢印の操作ボタンとを操作すると、コマ送りで料理レシピの複数の手順を見ることができる。

　図７の（ａ）に示すパターンＡの割当表示フォーマットでは、材料領域と手順領域とが一つの画面に表示される。材料領域には料理レシピの材料リストが表示され、手順領域には料理レシピの手順が表示される。この割当表示フォーマットは、情報端末２００を横向きにした場合のヨコ表示モードのフォーマットである。

　図７の（ｂ）に示すように、パターンＡの割当表示フォーマットは表示制限テーブルを規定する。表示制限テーブルは、料理レシピにおける複数の手順の各手順に関する表示画面２２１における表現を制限する表示制限情報を含む。

　図７の（ｂ）に示すように、本実施の形態における表示制限テーブルは、複数の「領域」の各々に対する、「行数」、「文字数／行」、「文字数」、「総計」および「挿絵」に関する表示制限情報を含む。図７の（ｂ）に示す表示制限テーブルにおいて、「行数」は、一つの領域における最大行数を示す表示制限情報である。「文字数／行」は、１行あたりの最大文字数を示す表示制限情報である。「文字数」は、「行数」と「文字数／行」とを掛けた値である。「総計」は、一つの領域全体における最大文字数を示す表示制限情報である。「挿絵」は、一つの領域における挿絵の数の上限を示す表示制限情報である。

　図７に示すパターンＡの割当表示フォーマットにおいて、表示画面２２１の手順領域には、料理レシピの複数の手順のうちの少なくとも一つの手順が表示される。具体的には、表示画面２２１の手順領域には、図７の（ｂ）の表示制限テーブルの表示制限情報に従って、一つまたは複数の手順が表示される。図７の（ａ）に示す例では、手順１と手順２との二つの手順が手順領域に表示される。

　図８は、図７に示すパターンＡの割当表示フォーマットに従って、表示画面２２１に表示された料理レシピの画面の一例を示す。この料理レシピは、図３に示す「羽根つき餃子：２人前」に関するものである。

　図８に示すように、表示画面２２１は材料リストを表示する。それとともに、表示画面２２１は、図７の（ｂ）に示す表示制限テーブルの表示制限情報に従って、料理レシピにおける手順１～手順１０のうちの手順３と手順４とを表示する。

　図７および図８に示す例では、手順領域に二つの手順が表示される。手順領域に二つの手順を表示すると、手順の文字数が、表示制限テーブルの表示制限情報に記載された文字数の上限に達する場合、図９の（ａ）に示すように、手順領域には一つの手順しか表示されない。

　図９の（ａ）は、パターンＡの割当表示フォーマットにおいて、二つの手順を手順領域に表示すると、手順の文字数が、表示制限テーブルの表示制限情報に規定された文字数の上限に達する場合の表示画面２２１の画面レイアウトを示す。図９の（ｂ）は、図９の（ａ）の場合におけるパターンＡの割当表示フォーマットの表示制限テーブルの一例を示す。

　図１０は、表示画面２２１の手順領域に表示される手順の具体例を示す。この例では、パターンＡの割当表示フォーマットに従って料理レシピが情報端末２００の表示画面２２１に表示される。手順領域に二つの手順を表示すると、手順の文字数が、図９の（ｂ）に示す表示制限テーブルの表示制限情報に記載された文字数の上限に達する。この料理レシピは、図３に示す「羽根つき餃子：２人前」に関するものである。

　具体的には、この料理レシピについて、手順１～手順１０のうちの手順１および手順２を表示すると、これらの手順の文字数の合計は１０９（図５参照）である。この数字は、図７の（ｂ）に示す表示制限テーブルにおける総計に対する表示制限情報である１００を超える。従って、図１０に示すように、図９に示すパターンＡの割当表示フォーマットに従って、表示画面２２１の手順領域には手順１のみが表示される。

　パターンＢの割当表示フォーマットについて、図１１を用いて説明する。図１１は、情報端末２００を横向きにした場合のパターンＢの割当表示フォーマットを示す。図１１の（ａ）は、パターンＢの割当表示フォーマットにおける表示画面２２１の画面レイアウトを示す。図１１の（ｂ）は、パターンＢの割当表示フォーマットにおける表示制限テーブルの一例を示す。

　図１１の（ａ）に示すように、パターンＢの割当表示フォーマットは、パターンＡと同様に、情報端末２００を横向きにした場合のヨコ表示モードのフォーマットである。しかし、パターンＢの割当表示フォーマットは、パターンＡとは異なり、手順領域に複数の手順が４コマ漫画のように横並びで配置されたフォーマットである。使用者は、表示画面２２１をスクルール操作することなく、複数の手順を見ることができる。

　図１１の（ａ）に示すように、パターンＢの割当表示フォーマットでは、パターンＡとは異なり、材料領域と手順領域とが異なる画面に表示される。材料領域には料理レシピの材料リストが表示され、手順領域には料理レシピの手順が表示される。

　具体的には、パターンＢの割当表示フォーマットにおいて、材料画面の画像と手順画面の画像とがそれぞれ「材料タブ」と「手順タブ」とによって選択可能である。材料画面の画像は材料領域に表示され、手順画面の画像は手順領域に表示される。材料画面の画像は、文字列、画像で構成されるＨＴＭＬ（hyper text markup language）のような画面なども含む。パターンＢの割当表示フォーマットには、献立が表示される献立画面の画像も選択できるように、「献立タブ」も設定される。タブによって表示画面に表示される画像を選択することで、材料および献立が表示画面の前面にポップアップウィンドウとして表示され、または、自動でスクロールされて表示画面に表示される。従って、使用者は、表示画面２２１をスクロールすることなく料理レシピを見ることができる。

　図１１の（ｂ）に示すように、パターンＢの割当表示フォーマットは、パターンＡと同様に、表示制限テーブルを規定する。この表示制限テーブルは、料理レシピにおける複数の手順のそれぞれに関する表示画面２２１における表現を制限する表示制限情報を含む。

　図１１の（ｂ）に示す表示制限テーブルは、図７の（ｂ）に示す表示制限テーブルとは異なり、「連携」に関する表示制限情報などを含む。図１１の（ｂ）に示す表示制限テーブルにおいて、「連携」は、一つまたは複数の手順において、連携システムにおける家電機器との連携である機器連携リンクの数の上限を示す。すなわち、「連携」は、連携可能な家電機器の最大台数を示す。「連携」の上限を、「連携」の数に図５および図６に示す「コツ呼び出し」のコツの数を足した数としてもよい。

　図１１に示すパターンＢの割当表示フォーマットでは、表示画面２２１の手順領域に、料理レシピの複数の手順のうちの少なくとも一つの手順が表示される。具体的には、表示画面２２１の手順領域には、図１１の（ｂ）の表示制限テーブルの表示制限情報に従って、一つまたは複数の手順が表示される。図１１の（ａ）に示す例では、手順１、２および３が、この順序で横並びの配置で手順領域に表示される。

　図１２は、図１１に示すパターンＢの割当表示フォーマットに従って、表示画面２２１に表示された料理レシピの画面の一例を示す。この料理レシピは、図３に示す「羽根つき餃子：２人前」に関するものである。

　図１２に示すように、表示画面２２１には、図１１の（ｂ）に示す表示制限テーブルの表示制限情報に従って、料理レシピにおける手順１～手順１０のうちの手順１～手順３が表示される。

　図１１および図１２に示す例では、手順領域に三つの手順が表示される。手順領域に三つの手順が表示されると表示制限情報に規定された「連携」の数の上限を超える場合、図１３の（ａ）に示すように、手順領域には手順１と手順２としか表示されない。

　図１３の（ａ）は、表示画面２２１の画面レイアウトを示す。これは、パターンＢの割当表示フォーマットにおいて、三つの手順を手順領域に表示すると、「連携」の数が、表示制限情報に規定された「連携」の数の上限に達する場合である。図１３の（ｂ）は、図１３の（ａ）の場合におけるパターンＢの割当表示フォーマットの表示制限テーブルの一例を示す。

　具体的には、手順１～手順１０のうちの手順１～手順３を手順領域に表示すると、「連携」の数が表示制限情報に規定された「連携」の数の上限である２を超える。従って、図１３の（ａ）に示すように、表示画面２２１の手順領域には、手順１および手順２が表示される。

　図１１の（ａ）および図１３の（ａ）に示すように、パターンＢの割当表示フォーマットでは、複数の手順グループが「ＳＴＥＰ」として規定される。複数の手順グループの各々は、一つまたは複数の手順を含む。具体的には、図１１の（ａ）および図１３の（ａ）に示す例では、「ＳＴＥＰ１」～「ＳＴＥＰ４」の四つの手順グループが規定される。

　以下、複数の手順から手順グループを生成する際の処理方法について説明する。

　サーバ１００の決定部１２０は、マスタデータベース１１１が有するレシピ群マスタを参照して、手順テーブル１１１ｂから使用者が選択した一の料理レシピに含まれる複数の手順の情報を抽出する。決定部１２０は、抽出された複数の手順各手順の情報と表示制限情報とを比較する。各手順の情報が表示制限情報に規定された条件を満たす場合、決定部１２０は、複数の手順のうちの少なくとも二つの手順を一つの手順グループの組成として定義する。そうでない場合、決定部１２０は、割当表示フォーマットの規定に従って手順グループの組成を変更して定義し、定義された手順グループを割当結果データとして生成する。

　本実施の形態では、手順テーブル１１１ｂに含まれた複数の手順の各手順が文字列を含む。従って、文字数制限によって複数の手順を複数の手順グループに分けることができる。決定部１２０は、抽出された各手順の情報と表示制限情報とを比較する。抽出された各手順の文字数が、文字数に対する表示制限情報の値以下の場合、決定部１２０は、手順グループの割り当てを調整する。

　文字数制限による手順グループの定義例について、図１４および図１５を用いて説明する。

　図１４の（ａ）に示すように、料理レシピが、図５および図６に示す料理レシピと同様に手順１～手順１０を含む場合、料理レシピは、表示制限テーブルの表示制限情報の文字数制限に従って、複数の手順グループに分割される。これにより、各手順グループの全体が、スクロール操作しなくても表示画面に表示される。その結果、図１４の（ｂ）に示すように、手順１～手順１０は手順グループＡ～Ｄに分割される。手順グループＡは手順１～手順３を含む。手順グループＢは手順４～手順６を含む。手順グループＣは手順７～手順９を含む。手順グループＤは手順１０のみを含む。

　手順グループＡ～Ｄは、それぞれ「ＳＴＥＰ１」～「ＳＴＥＰ４」に設定される。「ＳＴＥＰ１」～「ＳＴＥＰ４」のいずれかの操作ボタンが押下されると、押下されたボタンに応じて表示画面２２１の手順領域に表示される手順が切り替わる。図１１の（ａ）に示す例では、「ＳＴＥＰ１」が選択された結果、手順領域には手順１～手順３が表示されている。この状態で、「ＳＴＥＰ２」の操作ボタンが押下されると、手順領域には手順４～手順６が表示される。「ＳＴＥＰ３」の操作ボタンが押下されると、手順領域には手順７～手順９が表示される。「ＳＴＥＰ４」の操作ボタンが押下されると、手順領域には手順１０が表示される。

　さらに、表示制限テーブルの表示制限情報の一つとして文字数制限に、図１１（ｂ）に示すような連携数制限を加味して、複数の手順を複数の手順グループに分けてもよい。この場合、図１５の（ａ）に示すように、料理レシピが手順１～手順１０を含む場合、料理レシピは、表示制限テーブルの表示制限情報の文字数制限と連携数制限とに従って複数の手順グループに分割される。これにより、各手順グループの全体が、スクロール操作しなくても表示画面に表示される。その結果、図１５の（ｂ）に示すように、手順１～手順１０は手順グループＡ～Ｄに分割される。手順グループＡは手順１～手順３を含む。手順グループＢは手順４～手順６を含む。手順グループＣは手順７および手順８を含む。手順グループＤは手順９および手順１０を含む。すなわち、図１５に示す例では、連携上限数に基づいて、手順グループＣと手順グループＤとがそれぞれ二つの手順を含むように、１０個の手順がグループ分けされる。

　図１６に示すように、各手順グループは、その略称を示すラベルを有してもよい。この場合、決定部１２０は、手順グループごとに当該手順グループの概要を示すラベルを管理する。情報端末２００の制御部２１０またはサーバ１００は、手順グループを表示画面２２１に表示する場合、当該手順グループのラベルである略称を表示画面に表示するのが望ましい。これにより、複数の手順を詳細に読まなくても各手順グループの内容を把握することができる。図１６に示す例では、手順グループＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄはそれぞれ、「餃子の具を作る」、「包んで焼き始める」、「蒸し焼き」、「焼き上げ」というラベルを有する。

　各手順グループがラベルで管理される場合、情報端末２００の制御部２１０またはサーバ１００は、同一ラベルの手順グループの総作業時間を表示画面に表示するのが望ましい。すなわち、手順グループごとの総作業時間を表示画面に表示するのが望ましい。この場合、決定部１２０は、手順グループごとに要する作業時間を算出する。情報端末２００の制御部２１０またはサーバ１００は、算出した作業時間を手順グループごとに表示画面に表示する。これにより、使用者は、手順グループごとの作業時間を容易に把握することができる。

　使用者が手順グループを選択すると、表示画面に表示される作業時間が変化してもよい。図１１の（ａ）および図１３の（ａ）において、各手順グループに対応する「ＳＴＥＰ１」～「ＳＴＥＰ４」の操作ボタンを押下すると、手順領域に表示される手順の内容が切り替えられてもよい。それとともに、表示画面に表示される作業時間が切り替えられてもよい。

　手順グループごとではなく、図１７に示すように、複数の手順グループを大別して調理工程の間に節目を設け、調理工程の節目ごとの時間を算出して表示画面に表示してもよい。図１７に示す例では、表示制限テーブルの表示制限情報の一つとして、文字数制限に連携数制限を加味して複数の手順を複数の手順グループに分ける。さらに、複数の手順グループを調理工程の節目で分けて、作業時間および待機時間を表示画面に表示する。

　具体的には、図１７に示す例では、手順グループＡの準備の調理工程と手順グループＢ～Ｄの仕上げの調理工程との間に節目が設けられる。準備の調理工程については、作業時間が２０分であること、および、待機時間が６０分であることが表示画面に表示される。仕上げの調理工程については、作業時間が１０分であることが表示画面に表示される。

　図１８は、パターンＢの割当表示フォーマットと、図１７の表示制限情報とに従って表示画面に表示された料理レシピの画面の一例を示す。この料理レシピは、図３に示す「羽根つき餃子：２人前」に関するものである。具体的には、図１８の（ａ）は、手順グループＡに含まれる手順１～手順３が表示画面の手順領域に表示された画面を示す。図１８の（ｂ）は、手順グループＢに含まれる手順４～手順６が表示画面の手順領域に表示された画面を示す。図１８の（ｃ）は、手順グループＣに含まれる手順７および手順８が表示画面の手順領域に表示された画面を示す。図１８の（ｄ）は、手順グループＤに含まれる手順９および手順１０が表示画面の手順領域に表示された画面を示す。図１８の（ａ）～（ｄ）に示すように、「ＳＴＥＰ１」～「ＳＴＥＰ４」にそれぞれ対応する手順グループＡ～手順グループＤのラベルも表示画面に表示される。

　図１８の（ｃ）のタイマについて、必要なタイマ時間が予め設定されたタイマボタンがアイコンとともに表示される。この表示は、図６の手順８における機器連携／コツの呼び出しに記載の「タイマ開始２：００」の情報に基づいて行われる。タイマボタンをタッチ操作すると、時間経過のカウントアップまたはカウントダウンが行われる。これにより、タイマ機能を有するアプリなどを起動する必要がなくなる。

　複数の手順を複数の手順グループに分ける場合、手順グループごとに表示画面での表現が規定されていてもよい。この場合、情報端末２００の制御部２１０またはサーバ１００は、各手順グループが規定された表現に収まるように、表示画面に表示する手順の配置およびサイズの少なくとも一方を調整してもよい。

　本実施の形態において、パターンＡおよびＢの割当表示フォーマットは、情報端末２００を横向きにした場合を例示した。図１９に示すように、パターンＡおよびＢの割当表示フォーマットは、情報端末２００を縦向きにした場合のタテ表示モードにも適用することができる。

　具体的には、図２０の（ａ１）および（ａ２）に示すパターンＡの割当表示フォーマットでは、図７の（ａ）に示すパターンＡの割当表示フォーマットと同様に、料理レシピの複数の手順の少なくとも一つが表示画面２２１の手順領域に表示される。左向きの矢印の操作ボタンと右向きの矢印の操作ボタンとを操作すると、コマ送りで料理レシピの複数の手順を見ることができる。

　図２０の（ａ１）および（ａ２）に示すパターンＡの割当表示フォーマットでは、図７の（ａ）に示されるパターンＡの割当表示フォーマットとは異なり、材料領域と手順領域とが別々の画面に表示される。材料領域には、図２０の（ａ１）に示す料理レシピの材料リストが表示され、手順領域には、図２０の（ａ２）に示す料理レシピの手順が表示される。このため、図２０の（ａ１）および（ａ２）に示すパターンＡの割当表示フォーマットは、それぞれ「手順」および「材料」の操作ボタンを有する。これらのボタンを押下すると、料理レシピの複数の手順が表示される画面と、料理レシピの材料リストが表示される画面とを切り替えることができる。

　図２０の（ｂ）に示すように、図２０の（ａ１）および（ａ２）のパターンＡの割当表示フォーマットは、図７の（ａ）のパターンＡの割当表示フォーマットと同様に、表示制限テーブルを規定する。表示制限テーブルは、料理レシピにおける複数の手順のそれぞれに関する表示画面２２１における表現を制限する表示制限情報を有する。

　図２０に示すパターンＡの割当表示フォーマットでは、図２０の（ａ２）に示すように、表示画面２２１の手順領域に、料理レシピの複数の手順のうちの少なくとも一つの手順が表示される。具体的には、表示画面２２１の手順領域に、図２０の（ｂ）の表示制限テーブルの表示制限情報に従って、一つまたは複数の手順が表示される。図２０の（ａ１）に示す例では、手順１と手順２との二つの手順が手順領域に表示される。

　図２１は、図２０に示すパターンＡの割当表示フォーマットに従って、表示画面２２１に表示された料理レシピの画面の一例を示す。この料理レシピは、図３に示す「羽根つき餃子：２人前」に関するものである。

　図２１の（ａ１）に示すように、材料表示の画面に材料リストが表示される。図２１の（ａ２）に示すように、図２０の（ｂ）に示す表示制限テーブルの表示制限情報に従って、料理レシピにおける手順１～手順１０のうちの手順１と手順２とが表示される。

　図２２を用いて、情報端末２００を縦向きにした場合のタテ表示モードのパターンＢの割当表示フォーマットについて説明する。図２２は、情報端末２００を縦向きにした場合のパターンＢの割当表示フォーマットを示す。図２２の（ａ１）および（ａ２）は、パターンＢの割当表示フォーマットにおける表示画面２２１の画面レイアウトを示す。図２２の（ｂ）は、パターンＢの割当表示フォーマットにおける表示制限テーブルの一例を示す。

　図２２の（ａ１）および（ａ２）に示すパターンＢの割当表示フォーマットでは、複数の手順グループを示す複数の操作ボタンが４コマ漫画のように横並びで配置される。このフォーマットにより、複数の手順グループをコマ送りで選択することができる。図２２の（ａ２）は、四つの手順グループを示す複数の操作ボタンに対して「１」、「２」、「３」、「４」を表示する。

　図２２の（ａ１）および（ａ２）に示すパターンＢの割当表示フォーマットでは、図１１の（ａ）に示すパターンＢの割当表示フォーマットとは異なり、材料領域と手順領域とが別々の画面に表示される。材料領域には、図２２の（ａ１）に示す料理レシピの材料リストが表示される。手順領域には、図２２の（ａ２）に示す料理レシピの手順が表示される。このため、図２２の（ａ１）および（ａ２）に示すパターンＢの割当表示フォーマットは、図２０の（ａ１）および（ａ２）に示すパターンＢの割当表示フォーマットと同様に、「手順」および「材料」のボタンを有する。これらのボタンを押下すると、料理レシピの複数の手順が表示される画面と、料理レシピの材料リストが表示される画面とを切り替えることができる。

　図２２の（ｂ）に示すように、図２２の（ａ１）および（ａ２）のパターンＢの割当表示フォーマットは、図１１の（ａ）のパターンＢの割当表示フォーマットと同様に、表示制限テーブルを規定する。表示制限テーブルは、料理レシピにおける複数の手順のそれぞれに関する表示画面２２１における表現を制限する表示制限情報を有する。

　図２２に示すパターンＢの割当表示フォーマットでは、図２０の（ａ２）に示すように、表示画面２２１の手順領域には、料理レシピの複数の手順のうちの少なくとも一つの手順が表示される。具体的には、表示画面２２１の手順領域には、図２２の（ｂ）の表示制限テーブルの表示制限情報に従って、一つまたは複数の手順が表示される。図２２の（ａ２）に示す例では、手順１と手順２との二つの手順が手順領域に表示される。

　図２３は、図２２に示すパターンＢの割当表示フォーマットに従って、表示画面２２１に表示された料理レシピの画面の一例を示す。この料理レシピは、図３に示す「羽根つき餃子：２人前」に関するものである。

　図２３の（ａ１）に示すように、材料表示の画面には材料リストが表示される。図２３の（ａ２）に示すように、図２２の（ｂ）に示す表示制限テーブルの表示制限情報に従って料理レシピにおける手順１～手順１０のうちの手順１と手順２とが表示される。

　以上のように、パターンＡ、Ｂの割当表示フォーマットに従って表示画面２２１に料理レシピを表示する。これにより、コマ送りで、または、４コマ漫画のように、料理レシピの複数の手順を見ることができる。従って、スクロール操作しなくても料理レシピを見ることができる。

　［パターンＣ、Ｄ］
　パターンＣの割当表示フォーマットについて説明する。

　図２４に示すように、情報端末２００の表示画面２２１は、使用者が注視する注視領域を有する。表示画面２２１が小さいので、スマートフォンなどの小型の情報端末２００は料理レシピの一部しか表示することができない。

　図２５に示すように、小型の情報端末２００で料理レシピを見る場合、使用者は、表示画面２２１に表示された料理レシピをスクロールして、表示画面２２１の注視領域に料理レシピの見たい部分を表示させる。具体的には、図２５に示す例では、注視領域に手順１が表示されている場合に、使用者が料理レシピを上方向にスクロールすると、注視領域に手順２の表示を移動させることができる。

　この場合、料理レシピの材料リストが表示画面２２１から外れるので、使用者は、手順２を見ながら材料リストを見ることができなくなる。

　そこで、図２６に示すように、パターンＣの割当表示フォーマットは、複数の手順のうちの一部の手順が表示された表示画面２２１の周辺部に、材料表示領域２２１ａを有する。材料表示領域２２１ａには、材料リストの少なくとも一部が表示される。すなわち、材料表示領域２２１ａには、材料リストのレシピ用語に関連する情報が重畳して表示される。

　本実施の形態において、材料表示領域２２１ａは、表示画面２２１の上部に位置する。材料表示領域２２１ａは、材料リストが表示画面２２１から外れたときのみに一時的に表示される。しかし、本開示はこれに限らない。

　図２７は、図３に示す「羽根つき餃子：２人前」に関する料理レシピをパターンＣの割当表示フォーマットに従って表示したときの画面の一例を示す。図２７に示すように、表示画面２２１の上部に位置する材料表示領域２２１ａに、料理レシピの材料リストが表示される。

　このように、パターンＣの割当表示フォーマットに従って表示画面２２１に料理レシピが表示される。複数の手順のうちの一部の手順が表示画面２２１に表示されたときに料理レシピの材料リストが表示画面２２１から外れても、材料表示領域２２１ａに材料リストが表示される。これにより、使用者は、手順を見ながら材料リストを見ることができる。材料表示領域２２１ａは表示画面２２１の周辺部に位置するので、注視領域との干渉を抑制しながら、材料リストを表示画面２２１に表示することができる。

　材料表示領域２２１ａには、材料リストの全ての材料が表示されてもよく、一部の材料のみが表示されてもよい。材料表示領域２２１ａには、注視領域に表示される手順の材料のみが表示されてもよく、注視領域に表示される手順の材料とその前後の手順の材料とのみが表示されてもよい。

　図２８に示すように、パターンＣの割当表示フォーマットは、材料表示領域２２１ａに加えて、表示画面２２１の周辺部に補足表示領域２２１ｂを有してもよい。このフォーマットでは、注視領域が、補足表示領域２２１ｂと材料表示領域２２１ａとに挟まれる。これにより、注視領域との干渉を抑制しつつ、材料表示領域２２１ａと補足表示領域２２１ｂとを表示画面２２１に同時に表示することができる。図２８に示す例では、表示画面２２１の上部に材料表示領域２２１ａが配置され、表示画面２２１の下部に補足表示領域２２１ｂが配置される。

　補足表示領域２２１ｂには、材料リストの一部が表示される。すなわち、料理レシピの材料リストが表示画面２２１から外れた場合に、材料リストの材料を材料表示領域２２１ａと補足表示領域２２１ｂとに分けて表示してもよい。これにより、材料リストに掲示されるべき材料が多い場合でも、材料リストの材料を表示画面２２１に表示することができる。

　図２９は、図３に示す「羽根つき餃子：２人前」に関する料理レシピをパターンＣの割当表示フォーマットで表示したときの画面の一例を示す。図２９に示すように、表示画面２２１の上部に、料理レシピの材料リストにおける食材が掲示された材料表示領域２２１ａが表示される。表示画面２２１の下部には、料理レシピの材料リストにおける調味料および水が掲示された補足表示領域２２１ｂが表示される。

　図３０に示すように、パターンＣの割当表示フォーマットにおいて、注視するべき手順を強調して表示してもよい。図３０に示す例では、料理レシピの複数の手順のうち、注視領域に表示される手順が、それを囲む枠に影を付けることで強調表示される。このような強調表示により、使用者が注視するべき手順を見やすくすることができる。

　図３１は、図３に示す「羽根つき餃子：２人前」に関する料理レシピをパターンＣの割当表示フォーマットで表示した場合を示す。図３１に示すように、注視領域に位置する手順２が、それを囲む枠に影を付けることで強調表示される。

　図３２を用いて、パターンＤの割当表示フォーマットについて説明する。図３２は、パターンＤの割当表示フォーマットを説明するための図である。

　図２６に示すように、パターンＣの割当表示フォーマットは、複数の手順のうちの一部の手順が表示された表示画面２２１の周辺部に材料表示領域２２１ａを有する。図３２に示すように、パターンＤの割当表示フォーマットは、複数の手順のうちの一部の手順が表示された表示画面２２１の周辺部に料理レシピの材料の分量を表示するための拡張表示領域２２１ｃを有する。すなわち、拡張表示領域２２１ｃに、料理レシピの材料の分量に関連する情報が重畳して表示される。

　本実施の形態において、拡張表示領域２２１ｃは、表示画面２２１の上部に位置する。拡張表示領域２２１ｃは、材料リストが表示画面２２１から外れたときのみに一時的に表示される。しかし、本開示はこれに限らない。

　図３２に示すように、拡張表示領域２２１ｃに位置する材料の分量は、当該材料の上に表れる吹き出し状のポップアップウィンドウに表示される。

　図３３は、図３に示す「羽根つき餃子：２人前」に関する料理レシピをパターンＤの割当表示フォーマットで表示したときの画面レイアウトの一例を示す。図３３に示すように、表示画面２２１の上部の拡張表示領域２２１ｃに位置する料理レシピの材料の上に、吹き出し状のポップアップウィンドウが表示される。このポップアップウィンドウに当該材料の分量が表示される。図３３の表示例（１）では、拡張表示領域２２１ｃにキャベツ、ニラおよびネギの分量が表示される。図３３の表示例（２）では、拡張表示領域２２１ｃにひき肉の分量が表示される。

　このように、パターンＤの割当表示フォーマットに従って表示画面２２１に料理レシピを表示する。これにより、複数の手順のうちの一部の手順が表示画面２２１に表示されたときに、料理レシピの材料リストが表示画面２２１から外れても、拡張表示領域２２１ｃに材料の分量が表示される。その結果、使用者は、その手順を見ながら材料の分量を、スクロールを行うことなく認識することができる。拡張表示領域２２１ｃは表示画面２２１の周辺部に表示されるので、注視領域との干渉を抑制しつつ材料の分量を表示画面２２１に表示することができる。

　拡張表示領域２２１ｃに表示される材料のうち、一番上の行に表示される材料の分量だけが表示されてもよい。しかし、図３４に示すように、拡張表示領域２２１ｃの上から複数行（図３４では上から２行）にわたって材料の分量が表示されてもよい。

　以上のように、パターンＣ、Ｄの割当表示フォーマットに従って表示画面２２１に料理レシピを表示することで、あまりスクロールしなくても料理レシピを表示画面２２１に見やすく表示することができる。

　［パターンＥ］
　パターンＥの割当表示フォーマットについて説明する。

　図３５に示すように、スマートフォンなどの小型の情報端末は、表示画面２２１が小さく、料理レシピの一部しか表示することができない。従って、使用者は、表示画面２２１に表示された料理レシピをスクロール操作しながら見る必要がある。図３５に示す例では、料理レシピの上から下を見るために、料理レシピを上方向に移動させるように、表示画面２２１がスクロール操作されている。このとき、料理レシピの材料リストが表示画面２２１から外れるので、使用者は、材料リストを見ることができなくなる。

　従って、図３６に示すように、パターンＥの割当表示フォーマットでは、材料リストの材料と手順に登場する材料とに対して予めリンク設定が行われる。例えば、手順に登場する材料に下線を引くことで、使用者は、材料リストの材料が手順に登場する材料に予め関連付けられていることが分かる。

　図３７に示すように、パターンＥの割当表示フォーマットは、表示画面２２１の上部に材料リストの材料が表示されるリンク先ガイド表示領域２２１ｄを有する。このフォーマットは、元の手順に復帰するための手順復帰ボタン２２１ｎを有する。

　使用者が料理レシピをスクロールして材料リストが見えなくなると（図３７の（ａ）参照）、使用者が、表示された手順に登場する材料（図３７ではひき肉）をタップする（図３７の（ｂ）参照）。そうすると、表示画面２２１が自動的にスクロールされて、表示画面２２１に材料リストが表示される（図３７の（ｃ）参照）。すなわち、使用者がリンク設定された材料をタップすると、材料リストまでジャンプするようにスクロールして表示画面２２１に材料リストが表示される。このとき、タップした材料が表示画面２２１の最上段に表示されるのが望ましい。分かり易さのため、タップした材料を示す文字に対して、色を付けたり、背景色を付したり、太さやフォントを変えたりして強調表示するのが望ましい。

　材料リストが表示されると同時に、手順復帰ボタン２２１ｎが表示される。使用者が手順復帰ボタン２２１ｎをタップすると、リンク設定された材料をタップする前に表示されていた元の手順まで、表示画面２２１が自動的にスクロールされる（図３７の（ｄ）参照）。すなわち、手順復帰ボタン２２１ｎをタップすると、元の手順までジャンプするように表示画面２２１に元の手順が表示される。

　パターンＥの割当表示フォーマットは、図３７に示すように、表示画面２２１に材料リストを表示させるための材料表示ボタン２２１ｍを有してもよい。表示画面２２１に材料リストが表示されない場合に、使用者が材料表示ボタン２２１ｍをタップすると、表示画面２２１が自動的にスクロールされて表示画面２２１に材料リストが表示される。すなわち、材料表示ボタン２２１ｍをタップすると、材料リストまでジャンプするようにスクロールして表示画面２２１に材料リストが表示される。

　以上のように、パターンＥの割当表示フォーマットに従って表示画面２２１に料理レシピを表示することで、あまりスクロールしなくても料理レシピを表示画面２２１に見やすく表示することができる。

　（実施の形態１の変形例）
　実施の形態１の変形例について説明する。

　実施の形態１では、材料リストと手順とが同時に表示される場合、手順に表示されない材料であっても材料リストには全ての材料を同じように表示する。しかし、本開示はこれに限らない。

　具体的には、図３８および図３９に示すように、材料リストの複数の材料のうちの表示画面２２１に表示された手順に含まれない材料（手順に不要な材料）を非強調表示してもよい。すなわち、材料リストと手順とが同時に表示される場合に、材料リストの複数の材料のうちの表示画面２２１に表示された手順には登場しない不要な材料については非強調表示しながら、料理レシピを表示画面２２１に表示する。

　図３８および図３９は、図３に示す「羽根つき餃子：２人前」に関する料理レシピをヨコ表示モードのパターンＡの割当表示フォーマットで表示する場合を示す。この場合、図３８では、手順領域に手順１のみが表示される。すなわち、材料リストの材料のうち、「餃子の皮」、「豚ひき肉」、「片栗粉」、「水」、「油」が、手順１に登場しない不要な材料である。従って、これらの材料およびこれに関する情報の文字が薄く表示される。図３９では、手順領域に手順３および手順４のみが表示される。すなわち、材料リストの材料のうち、「餃子の皮」以外の材料が手順３および手順４に登場しない不要な材料である。従って、「餃子の皮」以外の材料およびこれに関する情報の文字が薄く表示される。

　このように、手順に不要な材料を非強調表示することで、使用者は、材料リストの複数の材料のうちの表示画面２２１に表示された手順に登場する必要な材料を容易に理解することができる。

　非強調表示の方法には、図３８および図３９に示すように、手順に不要な材料を示す文字を薄く表示することが含まれる。しかし、本開示はこれに限らない。手順に不要な材料を示す文字を、小さく表示する、または、破線で表示することで非強調表示してもよい。手順に不要な材料を示す文字を非表示にしてもよい。情報端末２００の制御部２１０またはサーバ１００はこのような処理を行うことができる。

　（実施の形態２）
　本開示の実施の形態２に係る料理レシピ表示システム５２について説明する。本実施の形態において、実施の形態１と同じ構成を有する要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。

　図４０を用いて、料理レシピ表示システム５２の全体の構成について説明する。図４０は、料理レシピ表示システム５２の構成を示すブロック図である。

　図４０に示すように、料理レシピ表示システム５２は、サーバ１００と、第１情報端末２０１と、第２情報端末２０２とを備える。図示されないが、料理レシピ表示システム５２も家電機器３００を備えてもよい。

　サーバ１００と第１情報端末２０１と第２情報端末２０２とは、互いにインターネットなどのネットワークを介して接続される。

　料理レシピ表示システム５２でも、実施の形態１に係る料理レシピ表示システム５１と同様の処理を行うことができる。従って、料理レシピ表示システム５１と同様に、あまりスクロールしなくても料理レシピを表示画面２２１に見やすく表示することができる。

　料理レシピ表示システム５２では、第１情報端末２０１および第２情報端末２０２は、実施の形態１における情報端末２００と異なる構成を有する。第１情報端末２０１および第２情報端末２０２はいずれも、情報端末２００の構成に加えて、表示連携部２４０をさらに有する。

　第１情報端末２０１における表示連携部２４０は、第１情報端末２０１内の表示連携を行い、第１情報端末２０１と第２情報端末２０２との間の表示連携を行う。第２情報端末２０２における表示連携部２４０は、第２情報端末２０２内の表示連携を行い、第２情報端末２０２と第１情報端末２０１との間の表示連携を行う。

　図示しないが、料理レシピ表示システム５２は、第１情報端末２０１および第２情報端末２０２と同様の構成を有する第３情報端末を含んでもよい。すなわち、料理レシピ表示システム５２は複数の情報端末を備える。

　料理レシピ表示システム５２は、表示連携部２４０によって情報端末内または複数の情報端末間で表示連携を行うことを特徴とする。

　料理レシピ表示システム５２では、図４１に示す表示連携テーブルに従って情報端末内または複数の情報端末間の表示連携を行って表示モードを切り替える。すなわち、上記のパターンＡ～Ｅのうち、どのパターンの割当表示フォーマットで料理レシピの表示を行うかを決定する。図４１に示す表示連携テーブルは、サーバ１００、または、第１情報端末２０１および第２情報端末２０２に格納される。

　図４１において、スマートフォン、タブレット端末およびスマートディスプレイは、第１情報端末２０１および第２情報端末２０２のいずれかである。

　図４２は、本実施の形態における表示モード切替処理のフローチャートである。図４３は、本実施の形態における複数の情報端末間の連携処理のフローチャートである。これらのフローチャートに従って、情報端末内または複数の情報端末間の表示連携を行って表示モードが切り替えられる。以下に示す処理は、図４０における第１情報端末２０１および第２情報端末２０２の表示連携部２４０により行われる。

　図４２に示すように、ステップＳ１１において、第１情報端末２０１の表示連携部２４０は、第１情報端末での表示が終了しているか否かを判断する。第１情報端末での表示が終了している場合（ステップＳ１１で“Ｙｅｓ”の場合）、表示モードの切り替え処理を終了させる。

　表示が終了していない場合（ステップＳ１１で“Ｎｏ）、ステップＳ１２において、第１情報端末２０１の表示連携部２４０は、第１情報端末２０１の現在の表示モードがタテ表示モードであるか否かを判断する。第１情報端末２０１の現在の表示モードがタテ表示モードでない場合（ステップＳ１２で“Ｎｏ”の場合）、ステップＳ１３において、割当表示フォーマットのヨコ表示のパターンが参照される。ステップＳ１６において、第１情報端末２０１の表示連携部２４０は、指定された割当表示フォーマットに応じた表示を実行する。

　第１情報端末２０１の現在の表示モードがタテ表示モードである場合（ステップＳ１２で“Ｙｅｓ”の場合）、ステップＳ１４において、割当表示フォーマットのタテ表示のパターンが参照される。ステップＳ１５において、第１情報端末２０１の表示連携部２４０は、第１情報端末２０１においてタテ表示のパターンが定義されているか否かを判断する。

　タテ表示のパターンが定義されていない場合（ステップＳ１５で“Ｎｏ”の場合）、ステップＳ１３において、割当表示フォーマットのヨコ表示のパターンが参照される。ステップＳ１６において、第１情報端末２０１の表示連携部２４０は、指定された割当表示フォーマットに応じた表示を実行する。

　タテ表示のパターンが定義されている場合（ステップＳ１５で“Ｙｅｓ”の場合）、ステップＳ１６において、第１情報端末２０１の表示連携部２４０は、指定された割当表示フォーマットに応じた表示を実行する。

　ステップＳ１６の処理の後、ステップＳ１７において、第１情報端末２０１の表示連携部２４０は、第１情報端末２０１の周辺に連携可能な他の情報端末である第２情報端末２０２が存在するか否かを判断する。

　第２情報端末２０２が周辺に存在しない場合（ステップＳ１７で“Ｎｏ”の場合）、第１情報端末２０１の表示連携部２４０は、表示モードの切り替え処理を再度行う。

　ステップＳ１７において、第２情報端末２０２が周辺に存在する場合（ステップＳ１７で“Ｙｅｓ”の場合）、ステップＳ１８において、第１情報端末２０１の表示連携部２４０は、レシピＩＤを含む情報を第２情報端末２０２に送信する。

　図４３に示すように、ステップＳ２１において、第２情報端末２０２の表示連携部２４０は、レシピＩＤを含む情報を第１情報端末２０１から受信しているか否かを判断する。第２情報端末２０２がレシピＩＤを含む情報を第１情報端末２０１から受信していない場合（ステップＳ２１で“Ｎｏ”の場合）、第２情報端末２０２の表示連携部２４０は、第１情報端末２０１と第２情報端末と２０２の間の連携処理を終了させる。

　第１情報端末２０１から情報が受信されている場合（ステップＳ２１で“Ｙｅｓ”の場合）、ステップＳ２２において、第２情報端末２０２の表示連携部２４０は、当該レシピＩＤを含む情報により料理レシピの表示可否を使用者に通知する。すなわち、第１情報端末２０１で表示されている料理レシピを第２情報端末２０２にも表示するか否かが第２情報端末２０２の使用者に通知される。

　ステップＳ２３において、第２情報端末２０２の使用者はその表示を許可するかしないかを判断する。その表示を許可しない場合（ステップＳ２３で“Ｎｏ”の場合）、第２情報端末２０２の表示連携部２４０は、第１情報端末２０１と第２情報端末２０２との間の連携処理は終了させる。

　その表示を許可する場合（ステップＳ２３で“Ｙｅｓ”の場合）、ステップＳ２４において、第２情報端末２０２の表示連携部２４０は、当該料理レシピを、指定された割当表示フォーマットに応じて第２情報端末の表示画面に表示する。

　図４４および図４５は上記処理の具体例である。図４４および図４５に示す例では、図４１に示す表示連携テーブルに従って表示モードが切り替えられる。

　図４４は、使用者が一つのスマートフォン（第１情報端末２０１）において表示モードを切り替える例を示す。

　図４４の（ａ）は、使用者が移動中にスマーフォンで検索した料理レシピの手順を閲覧している状況を示す。図４４に示す料理レシピは、図３に示す「羽根つき餃子：２人前」に関する料理レシピである。図４４の（ａ）では、スマートフォンは、タテ表示モードのパターンＢの割当表示フォーマットで料理レシピを表示する。

　その後、図４４の（ｂ）に示すように、移動中にそのスマーフォンにおいて表示モードを切り替えることにより、ヨコ表示モードのパターンＢの割当表示フォーマットで料理レシピが表示される。

　このように、同じ情報端末においてパターンを引き継ぎながら表示モードを切り替えることができる。

　図４５は、使用者が移動中にスマートフォン（第１情報端末２０１）からタブレット端末（第２情報端末２０２）に割当表示フォーマットの設定を引き継ぐ例を示す。

　図４５の（ａ）は、図４４の（ａ）と同様に、使用者が移動中にスマーフォンで検索した料理レシピの手順を閲覧している状況を示す。図４５に示す料理レシピは、図４４に示すものと同じである。図４５の（ａ）では、スマートフォンは、タテ表示モードのパターンＢの割当表示フォーマットで料理レシピを表示する。

　その後、図４５の（ｂ）に示すように、使用者が帰宅後にタブレット端末で料理レシピの手順を閲覧する場合、スマートフォンの表示モードのパターンをタブレット端末に転送ことにより、タブレット端末では、ヨコ表示モードのパターンＢの割当表示フォーマットで料理レシピが表示される。

　このように、第１情報端末２０１と第２情報端末２０２との間で表示モードのパターンを引き継ぐことができる。

　（実施の形態３）
　本開示の実施の形態３に係る料理レシピ表示システム５３について説明する。本実施の形態において、実施の形態１および２と同じ構成を有する要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。

　図４６を用いて、料理レシピ表示システム５３の全体の構成について説明する。図４６は、料理レシピ表示システム５３の構成を示すブロック図である。

　図４６に示すように、料理レシピ表示システム５３は、実施の形態１と同様に、サーバ１００と、情報端末２００と、家電機器３００とを備える。

　料理レシピ表示システム５３でも、実施の形態１に係る料理レシピ表示システム５１と同様の処理を行うことができる。従って、料理レシピ表示システム５１と同様に、あまりスクロールしなくても料理レシピを表示画面２２１に見やすく表示することができる。

　料理レシピ表示システム５３では、情報端末２００は、実施の形態１における情報端末２００と異なる構成を有する。本実施の形態における情報端末２００は、実施の形態１に係る情報端末２００の構成に加えて、マイク２２２と音声処理部２５０とをさらに有する。

　マイク２２２は、使用者が発した音声などの音情報を受信するための入力部の一例である。音声処理部２５０は、マイク２２２で受け付けた音情報をもとに所定の制御処理を行う。

　料理レシピ表示システム５３は、音声処理部２５０が、マイク２２２で受信した音情報に対して種々の処理を行うことを特徴とする。

　図４７に示すように、料理レシピの手順に含まれる料理のコツまたはポイントを示す呼称マーク２２１ｘが表示画面２２１に表示される場合に、音声によって手順に含まれる料理のコツまたはポイントに関するリンク指示を行う。呼称マーク２２１ｘは、呼称マーク２２１ｘを構成する文字列の意味などを示す情報と関連付けられる。

　図４７に示す例では、表示画面２２１は、「ポイント：寝かせる」という文字列からなる呼称マーク２２１ｘを表示する。この場合、使用者は、呼称マーク２２１ｘを構成する文字列、または、この文字列に似た文字列を発声する。この文字列に似た文字列は、例えば、「ポイント、寝かせる」である。情報端末２００は、マイク２２２を介して使用者の音声を受信する。音声処理部２５０は、受信した音声を解析し、使用者が呼称マーク２２１ｘに記載の文字列に関することを発声したと認識する。これにより、情報端末２００は、呼称マーク２２１ｘを構成する文字列の意味などを示す情報を音声としてスピーカから出力する。具体的には、この情報は、具を冷蔵庫で１時間ほど寝かせることの意味などを知らせるポイント情報である。すなわち、呼称マーク２２１ｘを発声することで、音声によりリンク指示が行われる。

　呼称マーク２２１ｘは操作ボタンであってもよい。この場合、使用者が呼称マーク２２１ｘをタップすると、情報端末２００は、ポイント情報をスピーカから音声として出力してもよい。操作ボタンである呼称マーク２２１ｘがタップされたときに、情報端末２００は、音声として出力するとともに、または音声としては出力することなく、ポイント情報を文字として表示画面に表示してもよい。手順に含まれる呼称マーク２２１ｘを構成する文字列に関するリンク指示は、音声ではなく使用者のジェスチャによって行われてもよい。

　リンク指示を行う文字列は、料理のコツまたはポイントを示すものに限らない。図４８に示す例では、表示画面２２１は、料理レシピの手順に機器連携システムとの連携を示す呼称マーク２２１ｙを表示する。この場合、手順に含まれる機器連携システムに対して、音声によりリンク指示が行われてもよい。呼称マーク２２１ｙは、呼称マーク２２１ｙに含まれる機器連携システムと関連付けられる。

　図４８に示す例では、表示画面２２１は、「冷蔵庫：温度設定の送信」という文字列からなる呼称マーク２２１ｙを表示する。この場合、使用者は、呼称マーク２２１ｙを構成する文字列、または、この文字列に似た文字列を発声する。この文字列に似た文字列は、例えば、「冷蔵庫、温度設定、送信」である。情報端末２００は、マイク２２２を介して使用者の音声を受信する。音声処理部２５０は、受信した音声を解析して、使用者が呼称マーク２２１ｙに記載の文字列に関することを発声したと認識する。これにより、情報端末２００は、呼称マーク２２１ｙを構成する文字列を発声することで、機器連携システムに対するコマンドを送信する。すなわち、音声によりリンク指示が行われる。具体的には、図４８に示す例では、情報端末２００は、手順に必要な温度情報を含む温度設定コマンドを冷蔵庫に送信する。冷蔵庫は、温度設定コマンドを受信すると、温度設定コマンドの設定温度に従って冷蔵庫内の温度を調整する。

　呼称マーク２２１ｙは操作ボタンであってもよい。この場合、使用者が呼称マーク２２１ｙをタップすると、冷蔵庫に温度設定コマンドが送信される。手順に含まれる呼称マーク２２１ｙを構成する文字列に関するリンク指示は、音声ではなく使用者のジェスチャによって行われてもよい。

　図４９に示す例では、呼称マーク２２１ｘと、呼称マーク２２１ｙとが表示される。呼称マーク２２１ｘは、「コツ：なぜ強火？」という文字列からなるコツを示し、呼称マーク２２１ｙは、「ＩＨに設定を送る」という文字列からなる機器連携システムとの連携を示す。この場合でも、使用者がこれらの文字列、または、これらの文字列に似た文字列を発声することで、上記と同様のリンク指示を行うことができる。

　図５０に示す例では、使用者は、表示画面２２１に表示された手順に含まれる文字列の周辺に配置されたアイコン２２１ｐおよび２２１ｑに関連する文字を発声することで、当該文字列に関するリンク指示を行う。具体的には、数字の１が丸で囲まれたアイコン２２１ｐを使用者が発声する（例えば「１を教えて」と発声する）ことで、そのアイコン２２１ｐの周辺に位置する文字列である「半分に折り」のコツに関する情報が音声に出力されたり文字として表示されたりする。同様に、数字の２が丸で囲まれたアイコン２２１ｑを使用者が発声する（例えば「２を教えて」と発声する）ことで、そのアイコン２２１ｐの周辺に位置する文字列である「中火で約３０秒」のコツに関する情報が音声に出力されたり文字として表示されたりする。「半分に折り」および「中火で焼く３０秒」のコツに関する情報については、文字の色、フォントまたはサイズなどを変えたり文字の背景色を変えたり（ハイライト表示など）するのが望ましい。

　使用者は、表示画面２２１に表示された手順に含まれる文字列のうち、装飾された文字列を発声することによって当該文字列に関するリンク指示を行ってもよい。図５０に示す例では、「半分に折り」および「中火で約３０秒」という文字列が背景色で装飾される。使用者が、これらの文字列、または、これらに似た文字列を発声すると、「半分に折り」または「中火で約３０秒」のコツに関する情報が音声として出力され、または文字として表示される。

　図５０に示す例でも、「ＩＨコンロ：中火　送信」という文字列からなる呼称マーク２２１ｙが表示される。この場合、呼称マーク２２１ｙは、機器連携システムとの連携を示す。使用者がこの文字列を発声することで、ＩＨクッキングヒータに対して温度設定に関するリンク指示を行うことができる。

　（その他の変形例）
　以上、本開示について実施の形態１～３に基づいて説明した。しかし、本開示は、実施の形態１～３に限定されるものではない。

　実施の形態１～３における、割当表示フォーマットの表示制限テーブルにおいて、複数の手順の各々の表示制限情報は、手順に含まれる文字の文字数、手順に含まれる挿絵の数、または、手順に含まれる連携システムにおける家電機器の数である。しかし、本開示はこれに限らない。具体的には、複数の手順の各々の表示制限情報が、料理のコツ、タイマ、代替食材、および、機器連携リンクのいずれか一つを含んでもよい。この場合、情報端末２００の制御部２１０は、表示画面２２１に表示する手順を調整するのが望ましい。具体的には、表示画面２２１に登場する、料理のコツ、タイマ、代替食材および機器連携リンクの数を、表示制限情報に規定された上限以下とする。

　実施の形態１～３において、種々の表示の切り替えは、情報端末２００の表示画面２２１に表示されたボタンをタップすることで行われる。種々の表示の切り替えには、材料領域と手順領域の表示の切り替え、材料タブと手順タブとの表示の切り替え、または、手順領域に表示される手順の表示の切り替えなどの種々の表示の切り替えが含まれる。しかし、本開示はこれに限らない。表示画面２２１に表示された操作ボタンに記載の文字列、または、手順の文字列の周辺に配置されたアイコンに関連する文字列を発声することで、これらの表示の切り替えを行ってもよい。

　実施の形態１～３において、割当表示フォーマットは、料理レシピの手順および料理レシピの材料について、表示画面２２１での配置を規定する。しかし、本開示はこれに限らない。割当表示フォーマットは、料理レシピの手順および料理レシピの材料以外に、料理レシピの名称、料理レシピに記載された料理の特徴を示す要約文、および、ボタンについても表示画面２２１での配置を規定してもよい。すなわち、割当表示フォーマットは、少なくとも料理レシピの手順の配置を規定すればよい。従って、割当表示フォーマットは、料理レシピの手順以外に、料理レシピの名称、料理レシピに記載された料理の特徴を示す要約文、料理レシピの材料、および、ボタンの少なくとも一つの配置を規定すればよい。

　実施の形態１～３において、料理レシピは食べ物に関するものである。しかし、本開示はこれに限らない。料理レシピが飲み物に関するものでもよい。

　実施の形態１～３に係る料理レシピ表示システムは、料理レシピの表示方法の態様により構成されてもよい。当該料理レシピの表示方法では、各々が料理の作り方を示す複数の手順と当該料理のための複数の材料とを含む複数の料理レシピから選択された一の料理レシピに含まれた複数の手順に対して、表示画面での配置を示す割当表示フォーマットを決定する。当該割当表示フォーマットで情報端末の表示画面に料理レシピを表示する。

　実施の形態１～３に係る料理レシピ表示システムは、上記の料理レシピの表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして構成されてもよい。本態様のプログラムは、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。この記録媒体は、ＲＯＭ、ＣＤ－ＲＯＭ（compact disk read only memory）、磁気テープ、フレキシブルディスク、ハードディスク、ＤＶＤ（digital versatile disc）、ＢＤ（blu-ray disc）、または、半導体メモリでもよい。

　本開示に係る料理レシピ表示システムは、情報端末を料理のために使用する場合に有用である。

　５１、５２、５３　料理レシピ表示システム
　１００　サーバ
　１１０　データ管理部
　１１１　マスタデータベース
　１１１ａ　材料テーブル
　１１１ｂ　手順テーブル
　１１１ｃ　挿絵データベース
　１１２　コマンドデータベース
　１２０　決定部
　１２１　フォーマットデータベース
　１２２　割当結果データベース
　１３０、２３０、３３０　通信部
　２００　情報端末
　２０１　第１情報端末
　２０２　第２情報端末
　２１０　制御部
　２１１　データキャッシュ領域
　２２０、３２０　入出力部
　２２１　表示画面
　２２１ａ　材料表示領域
　２２１ｂ　補足表示領域
　２２１ｃ　拡張表示領域
　２２１ｄ　リンク先ガイド表示領域
　２２１ｍ　材料表示ボタン
　２２１ｎ　手順復帰ボタン
　２２１ｐ、２２１ｑ　アイコン
　２２１ｘ、２２１ｙ　呼称マーク
　２２２　マイク
　２４０　表示連携部
　２５０　音声処理部
　３００　家電機器
　３１０　機器制御部

Claims

　表示画面および制御部を有する情報端末と、
　各々が料理の作り方を示す複数の手順と前記料理のための複数の材料とを含む複数の料理レシピを有するレシピ群マスタを備えたデータ管理部と、
　前記複数の料理レシピから選択された一の料理レシピに含まれた前記複数の手順に対して、前記表示画面での配置を示す割当表示フォーマットを決定するように構成された決定部と、を備え、
　前記制御部は、前記割当表示フォーマットで前記表示画面に前記一の料理レシピを表示させるように構成された、
　料理レシピ表示システム。
　前記レシピ群マスタは、前記複数の料理レシピの各々に対して前記複数の手順を有する手順テーブルを含み、
　前記割当表示フォーマットは、前記複数の手順の各手順に関する前記表示画面における表現を制限する表示制限情報を有する表示制限テーブルを規定し、
　前記決定部は、
　前記レシピ群マスタを参照して前記手順テーブルから、前記一の料理レシピに含まれた前記複数の手順を抽出し、
　抽出された前記複数の手順の前記各手順の情報と前記表示制限情報とを比較し、
　抽出された前記複数の手順の前記各手順の情報が前記表示制限情報に規定された条件を満たすように、前記表示画面での前記複数の手順の配置を決定することで割当結果データを生成する、
ように構成され、
　前記制御部は、前記決定部で生成された前記割当結果データに従って前記割当表示フォーマットで前記表示画面に前記一の料理レシピを表示させるように構成された、
　請求項１に記載の料理レシピ表示システム。
　前記手順テーブルに含まれた前記複数の手順の前記各手順は文字列を含み、
　前記決定部は、
　抽出された前記複数の手順の前記各手順の文字数と前記文字数に対する前記表示制限情報とに応じて、前記複数の手順の前記各手順の情報が前記表示制限情報に規定された条件を満たすように、前記表示画面での前記複数の手順の配置を決定することで前記割当結果データを生成するように構成された、
　請求項２に記載の料理レシピ表示システム。
　前記決定部は、
　前記複数の手順の前記各手順の情報が前記表示制限情報に規定された条件を満たす場合は、前記複数の手順のうちの少なくとも二つ以上の手順を一つの手順グループの組成として定義し、
　前記複数の手順の前記各手順の情報が前記表示制限情報を満たさない場合は、前記割当表示フォーマットの規定に従って手順グループの組成を変更して定義し、
　定義された前記手順グループを前記割当結果データとして生成する、
　請求項２に記載の料理レシピ表示システム。
　前記手順テーブルに含まれた前記複数の手順の前記各手順は文字列を含み、
　前記決定部は、
　抽出された前記複数の手順の前記各手順の文字数が前記表示制限情報に規定された前記文字数に対する上限以下の場合、前記手順グループの割り当てを調整する、
　請求項４に記載の料理レシピ表示システム。
　前記決定部は、前記手順グループごとに要する作業時間を算出し、
　前記制御部は、算出した前記作業時間を前記手順グループごとに前記表示画面に表示する、
　請求項４または５に記載の料理レシピ表示システム。
　前記決定部は、前記手順グループごとに当該手順グループの概要を示すラベルを管理し、
　前記制御部は、同一ラベルの前記手順グループの総作業時間を前記表示画面に表示する、
　請求項６に記載の料理レシピ表示システム。
　使用者が前記手順グループを選択することで、前記表示画面に表示される作業時間が変化する、
　請求項６または７に記載の料理レシピ表示システム。
　前記手順グループごとに前記表示画面での表現が規定されており、
　前記制御部は、前記手順グループが規定された表現に収まるように、前記表示画面に表示する手順の配置およびサイズの少なくとも一方を調整する、
　請求項４～８のいずれか１項に記載の料理レシピ表示システム。
　前記複数の手順の前記各手順の前記表示制限情報は、前記料理のコツ、タイマ、代替食材および機器連携リンクのいずれか一つを含み、
　前記制御部は、前記表示画面に登場する、前記料理の前記コツ、前記タイマ、前記代替食材および前記機器連携リンクの数が、前記表示制限情報に規定された前記機器連携リンクの数に対する上限以下となるように前記表示画面に表示する手順を調整する、
　請求項１～９のいずれか１項に記載の料理レシピ表示システム。
　前記決定部は、
　抽出された前記複数の手順の前記各手順に含まれる挿絵の数と、前記挿絵の数に対する前記前記表示制限情報とに応じて、前記各手順の情報が前記表示制限情報に規定された前記挿絵の数に対する条件を満たすように、前記表示画面での前記複数の手順の配置を決定することで前記割当結果データを生成する、
　請求項２～１０のいずれか１項に記載の料理レシピ表示システム。
　前記決定部は、
　抽出された前記複数の手順のうちの二つ以上の手順が、抽出された前記複数の手順における前記二つ以上の手順に対応する前記表示制限情報に規定された二つ以上の条件を満たすように、前記表示画面での前記複数の手順の配置を決定することで前記割当結果データを生成する、
　請求項２～１１のいずれか１項に記載の料理レシピ表示システム。
　前記割当表示フォーマットは、前記一の料理レシピの手順以外に、前記一の料理レシピの名称、前記一の料理レシピに記載された前記料理の特徴を示す要約文、前記一の料理レシピの材料、および、操作ボタンの少なくとも一つの配置を規定する、
　請求項１～１２のいずれか１項に記載の料理レシピ表示システム。
　前記制御部は、前記複数の材料のうち、前記表示画面に表示された前記手順に含まれない材料を非強調表示し、または非表示にする、
　請求項１～１３のいずれか１項に記載の料理レシピ表示システム。
　音声またはジェスチャによって、前記表示画面の表示モードの切り替えまたは前記手順に含まれる文字列のリンクの呼び出しを行う、
　請求項１～１４のいずれか１項に記載の料理レシピ表示システム。
　前記表示画面に表示されたボタンに記載の文字列または前記手順の文字列の周辺に配置されたアイコンに関連する文字列を発声することで表示の切り替えを行う、
　請求項１～１５のいずれか１項に記載の料理レシピ表示システム。
　前記表示画面に表示された前記手順に含まれる文字列のうち、装飾された文字列または前記手順に含まれる文字列の周辺に配置されたアイコンを発声することで、当該文字列に関するリンク指示を行う、
　請求項１～１６のいずれか１項に記載の料理レシピ表示システム。
　前記割当表示フォーマットは、前記手順が表示された前記表示画面の周辺部に前記複数の材料の少なくとも一部を表示するための材料表示領域を有する、
　請求項１に記載の料理レシピ表示システム。
　前記割当表示フォーマットは、前記手順が表示された前記表示画面の周辺部に前記一の料理レシピの材料の分量を表示するための拡張表示領域を有する、
　請求項１に記載の料理レシピ表示システム。
　前記割当表示フォーマットは、前記表示画面の上部に前記複数の材料の少なくとも一部が表示されるリンク先ガイド表示領域を有するとともに元の手順に復帰するための手順復帰ボタンを有する、
　請求項１に記載の料理レシピ表示システム。
　表示画面と、
　各々が料理の作り方を示す複数の手順と前記料理のための複数の材料とを含む複数の料理レシピから選択された一の料理レシピに含まれた前記複数の手順に対して、前記表示画面での配置を示す割当表示フォーマットを決定するように構成された決定部と、
　前記割当表示フォーマットで前記表示画面に前記一の料理レシピを表示させるように構成された制御部と、を備えた、
　情報端末。
　各々が料理の作り方を示す複数の手順と料理のための複数の材料とを含む複数の料理レシピから選択された一の料理レシピに含まれた前記複数の手順に対して、表示画面での配置を示す割当表示フォーマットを決定し、
　前記割当表示フォーマットで情報端末の前記表示画面に前記一の料理レシピを表示させる、
　料理レシピの表示方法。
　請求項２２に記載の料理レシピの表示方法をコンピュータに実行させるように構成されたプログラム。