WO2021157182A1 - 画像設定装置、方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

プロセッサは、複数の断層画像から構造強調型の合成２次元画像を生成し、複数の断層画像および構造強調型の合成２次元画像から関心構造を検出する。プロセッサは、複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との比較結果に応じて、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像または非要保存画像に設定する。

Description

画像設定装置、方法およびプログラム
　本開示は、画像設定装置、方法およびプログラムに関する。
　近年、乳がんの早期発見を促すため、乳房を撮影する放射線画像撮影装置（マンモグラフィと呼ばれる）を用いた画像診断が注目されている。また、マンモグラフィにおいて、放射線源を移動させて複数の線源位置から乳房に放射線を照射して撮影を行い、これにより取得した複数の投影画像を再構成して所望の断層面を強調した断層画像を生成するトモシンセシス撮影が提案されている。トモシンセシス撮影では、撮影装置の特性および必要な断層画像に応じて、放射線源を放射線検出器と平行に移動させたり、円または楕円の弧を描くように移動させたりして、複数の線源位置において乳房を撮影することにより複数の投影画像を取得し、単純逆投影法若しくはフィルタ逆投影法等の逆投影法、または逐次再構成法等を用いてこれらの投影画像を再構成して断層画像を生成する。
　このような断層画像を乳房における複数の断層面において生成することにより、乳房内において断層面が並ぶ深さ方向に重なり合った構造を分離することができる。このため、予め定められた方向から被写体に放射線を照射する、従来の単純撮影により取得される２次元画像（以下、単純２次元画像とする）においては検出が困難であった病変等の異常部位を発見することが可能となる。
　また、トモシンセシス撮影により取得された、放射線検出器の検出面から放射線源側に向けた距離（高さ方向の位置）が異なる複数の断層画像を、加算法、平均法、最大値投影法または最小値投影法等によって合成することにより、単純２次元画像に相当する擬似的な２次元画像（以下、合成２次元画像とする）を生成する技術が知られている（特開２０１４－１２８７１６号公報参照）。合成２次元画像においては、単純２次元画像と比較して、断層画像に含まれる異常部位が、乳房の厚さ方向における組織により影響されることが少なくなる。このため、合成２次元画像を用いることにより、１枚の画像によって乳房内の異常部位を読影することが容易なものとなる。
　一方、医療分野においては、画像中の異常陰影等の構造物を自動的に検出し、検出された構造物の強調表示等を行うコンピュータ支援画像診断システム（ＣＡＤ: Computer Aided Diagnosis、以下ＣＡＤと称する）が知られている。例えば、トモシンセシス撮影により取得された断層画像から、石灰化、スピキュラおよび腫瘤等の診断上重要な構造物を、ＣＡＤを用いて検出することが行われている。また、乳房をトモシンセシス撮影することにより取得した複数の断層画像から合成２次元画像を生成するに際し、ＣＡＤにより構造物を含む関心領域を検出し、検出した関心領域を例えば投影画像または単純撮影により取得された２次元画像上に合成することにより、合成２次元画像を生成する手法が提案されている（米国特許第８９８３１５６号明細書参照）。また、ＣＡＤにより検出された構造物のみを含む断層画像を合成することにより、合成２次元画像を生成する手法が提案されている（米国特許第９７９２７０３号明細書参照）。米国特許第８９８３１５６号明細書または米国特許第９７９２７０３号明細書に記載された手法を用いることによって、異常陰影等の構造物が強調されることから、異常陰影を観察しやすい合成２次元画像を生成することができる。
　また、病気の治癒状況あるいは進行状況の診断を行うために、過去の放射線画像を用いて経時比較観察を行う場合がある。この場合、診断のための複数の画像を保管する画像保管通信システム（PACS：Picture Archiving and Communication System）から、最新の検査により取得された放射線画像および過去の検査により取得された放射線画像が読影端末に送信されて、読影医により比較読影が行われる。
　ところで、トモシンセシス撮影を行うことにより、複数の断層画像が取得される。しかしながら、診断に用いる画像の数が多くなるとＰＡＣＳにおける画像の保存容量が大きくなるため、保存コストが増大する。また、撮影装置のコンソールからＰＡＣＳへ、さらにはＰＡＣＳから読影端末への画像の転送時にも時間を要するため、転送コストが増大する。このため、複数の断層画像を予め定められた枚数単位で合成したスラブ画像を生成し、スラブ画像を保存したり転送したりする手法が提案されている（特開２０１７－５１０３２３号公報参照）。特開２０１７－５１０３２３号公報に記載された手法によれば、断層画像の数を減らすことができるため、画像の保存または転送のためのコストを低減することができる。
　しかしながら、特開２０１７－５１０３２３号公報に記載された手法のようにスラブ画像を生成したとしても、なおも保存または転送される画像のデータ量は多い。このため、さらに保存または転送のためのコストを低減することが望まれている。
　本開示は上記事情に鑑みなされたものであり、トモシンセシス撮影により取得される画像の保存または転送のためのコストをより低減することを目的とする。
　本開示による画像設定装置は、少なくとも１つのプロセッサを備え、
　プロセッサは、複数の断層画像から構造強調型の合成２次元画像を生成し、
　複数の断層画像および構造強調型の合成２次元画像から関心構造を検出し、
　複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との比較結果に応じて、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像または非要保存画像に設定するように構成される。
　「構造強調型の合成２次元画像」とは、複数の断層画像を合成することにより生成される擬似的な２次元画像であり、例えば上記米国特許第８９８３１５６号明細書または米国特許第９７９２７０３号明細書に記載された手法を用いることにより、断層画像に含まれる異常陰影等の構造物が強調された合成２次元画像である。
　「要保存画像」とは、保存または外部装置への転送が必要な画像を意味する。「非要保存画像」とは、保存または外部装置への転送が不要な画像を意味する。
　なお、本開示による画像設定装置においては、プロセッサは、複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致しない場合、複数の断層画像の少なくとも一部を非要保存画像に設定し、構造強調型の合成２次元画像を要保存画像に設定するように構成されるものであってもよい。
　また、本開示による画像設定装置においては、プロセッサは、複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致しない場合、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付け、
　複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致しない場合において、複数の断層画像の少なくとも一部が要保存画像にする設定を受け付けた場合、複数の断層画像の少なくとも一部および構造強調型の合成２次元画像を要保存画像に設定するように構成されるものであってもよい。
　また、本開示による画像設定装置においては、プロセッサは、複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致する場合、複数の断層画像の少なくとも一部および構造強調型の合成２次元画像を要保存画像に設定するように構成されるものであってもよい。
　また、本開示による画像設定装置においては、プロセッサは、複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致する場合、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付け、
　複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致する場合において、複数の断層画像の少なくとも一部が要保存画像にする設定を受け付けた場合、複数の断層画像の少なくとも一部および構造強調型の合成２次元画像を要保存画像に設定するように構成されるものであってもよい。
　また、本開示による画像設定装置においては、プロセッサは、複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致する場合、複数の断層画像の少なくとも一部を非要保存画像に設定し、構造強調型の合成２次元画像を要保存画像に設定するように構成されるものであってもよい。
　また、本開示による画像設定装置においては、プロセッサは、複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致する場合、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付け、
　複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致する場合において、複数の断層画像の少なくとも一部が要保存画像にする設定を受け付けた場合、複数の断層画像の少なくとも一部および構造強調型の合成２次元画像を要保存画像に設定するように構成されるものであってもよい。
　また、本開示による画像設定装置においては、プロセッサは、複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致しない場合、複数の断層画像の少なくとも一部および構造強調型の合成２次元画像を要保存画像に設定するように構成されるものであってもよい。
　また、本開示による画像設定装置においては、プロセッサは、複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致しない場合、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付け、
　複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致しない場合において、複数の断層画像の少なくとも一部が要保存画像にする設定を受け付けた場合、複数の断層画像の少なくとも一部および構造強調型の合成２次元画像を要保存画像に設定するように構成されるものであってもよい。
　また、本開示による画像設定装置においては、プロセッサは、複数の断層画像から構造強調型の合成２次元画像を生成するか否かを設定し、
　構造強調型の合成２次元画像を生成する設定がなされた場合に、構造強調型の合成２次元画像を生成するように構成されるものであってもよい。
　また、本開示による画像設定装置においては、プロセッサは、構造強調型の合成２次元画像を生成しない設定がなされた場合、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像に設定するように構成されるものであってもよい。
　また、本開示による画像設定装置においては、プロセッサは、構造強調型の合成２次元画像を生成しない設定がなされた場合、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像または非要保存画像にする設定を受け付け、
　複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像にする設定を受け付けた場合、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像に設定するように構成されるものであってもよい。
　また、本開示による画像設定装置においては、プロセッサは、構造強調型の合成２次元画像を生成しない設定がなされた場合、複数の断層画像から構造強調型とは異なる他の合成２次元画像を生成し、
　他の合成２次元画像を要保存画像に設定するように構成されるものであってもよい。
　「構造強調型とは異なる他の合成２次元画像」とは、例えば、上記特開２０１４－１２８７１６号公報に記載された手法により生成される、放射線検出器の検出面から放射線源側に向けた距離（高さ方向の位置）が異なる複数の断層画像を、加算法、平均法、最大値投影法または最小値投影法等によって合成することにより生成される擬似的な２次元画像であり、上記米国特許第８９８３１５６号明細書または米国特許第９７９２７０３号明細書に記載された手法を用いることにより生成される合成２次元画像とは異なり、構造が強調されていない合成２次元画像である。
　また、本開示による画像設定装置においては、プロセッサは、要保存画像に設定された画像をストレージに保存するように構成されるものであってもよい。
　この場合、プロセッサは、関心構造の検出結果を表す情報をストレージに保存するように構成されるものであってもよい。
　また、本開示による画像設定装置においては、プロセッサは、要保存画像に設定された画像を外部装置に転送するように構成されるものであってもよい。
　この場合、プロセッサは、関心構造の検出結果を表す情報を、外部装置に転送するように構成されるものであってもよい。
　また、本開示による画像設定装置においては、複数の断層画像の少なくとも一部は、関心構造が検出された断層画像であってもよい。
　また、本開示による画像設定装置においては、複数の断層画像の少なくとも一部は、複数の断層画像のそれぞれの厚さを厚くした複数のスラブ画像であってもよい。
　「複数の断層画像のそれぞれの厚さを厚くする」とは、複数の断層画像に含まれる一部の複数の断層画像を加算または重み付け加算等することにより合成して、一部の複数の断層画像から１つの断層画像を生成することを意味する。したがって、一部の複数の断層画像から生成された１つの断層画像がスラブ画像となる。
　また、本開示による画像設定装置においては、プロセッサは、被写体をトモシンセシス撮影することにより取得された複数の投影画像を再構成することにより、複数の断層画像を取得するように構成されるものであってもよい。
　また、本開示による画像設定装置においては、複数の断層画像に含まれる被写体は乳房であり、関心構造は石灰化、腫瘤およびスピキュラの少なくとも１つの候補を含むものであってもよい。
　本開示による画像設定方法は、複数の断層画像から構造強調型の合成２次元画像を生成し、
　複数の断層画像および構造強調型の合成２次元画像から関心構造を検出し、
　複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との比較結果に応じて、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像または非要保存画像に設定する。
　なお、本開示による画像設定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
　本開示によれば、保存または転送のためのコストをより低減することができる。
本開示の第１の実施形態による画像設定装置を適用した放射線画像読影システムの概略構成図 放射線画像撮影システムの概略構成図 マンモグラフィ装置を図２の矢印Ａ方向から見た図 コンソールを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される第１の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図 投影画像の取得を説明するための図 断層画像の生成を説明するための図 構造強調型の合成２次元画像の生成を説明するための図 複数の断層画像および合成２次元画像からの関心構造の検出を説明するための図 複数の断層画像および合成２次元画像からの関心構造の検出を説明するための図 第１の実施形態において行われる処理を示すフローチャート コンソールを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される第２の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図 複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置が一致しない場合において、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける設定画面を示す図 第２の実施形態において行われる処理を示すフローチャート コンソールを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される第３の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図 複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置が一致する場合において、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける設定画面を示す図 第３の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 第４の実施形態において行われる処理を示すフローチャート コンソールを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される第５の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図 複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置が一致する場合において、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける設定画面を示す図 第５の実施形態において行われる処理を示すフローチャート コンソールを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される第６の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図 複数の断層画像から検出された関心構造と構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置が一致しない場合において、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける設定画面を示す図 第６の実施形態において行われる処理を示すフローチャート コンソールを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される第７の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図 構造強調型の合成２次元画像を生成するか否かの設定画面を示す図 第７の実施形態において行われる処理を示すフローチャート コンソールを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される第８の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図 構造強調型の合成２次元画像を生成しない設定がなされた場合において、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける設定画面を示す図 第８の実施形態において行われる処理を示すフローチャート コンソールを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される第９の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図 スラブ画像の生成を説明するための図 ＰＡＣＳを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される第１０の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図 第１０の実施形態において行われる処理を示すフローチャート
　以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。図１は本開示の実施形態による画像設定装置を適用した放射線画像読影システムの概略構成図である。図１に示すように、本実施形態の放射線画像読影システムは、コンソール２およびマンモグラフィ装置１０を有する放射線画像撮影システム１、ＲＩＳ（Radiology Information System：放射線情報システム）６、ＰＡＣＳ(Picture Archiving and Communication System：画像保管通信システム）７、並びに複数の読影端末（図１においては２つ）８が、ネットワーク５を介して通信可能に接続されている。
　図２は、放射線画像撮影システムの概略構成図、図３は放射線画像撮影システムに含まれるマンモグラフィ装置を図２の矢印Ａ方向から見た図である。
　図２に示すように、放射線画像撮影システム１は、コンソール２およびマンモグラフィ装置１０を有する。コンソール２は、ディスプレイ３および入力デバイス４を備える。コンソール２は、ネットワーク５を介して、ＲＩＳ６およびＰＡＣＳ７と通信可能に接続されている。
　本実施形態の放射線画像撮影システム１は、コンソール２を介してＲＩＳ６から入力された指示（撮影オーダ）に基づいて、医師および放射線技師等の操作者の操作により、マンモグラフィ装置１０によって乳房Ｍの撮影を行って、乳房Ｍの断層画像および合成２次元画像を取得する機能を有する。本実施形態においては、マンモグラフィ装置１０はトモシンセシス撮影および各種撮影方向の単純撮影の双方を行って、乳房Ｍの断層画像および２次元の乳房画像を生成することが可能なものである。なお、２次元の乳房画像は単純撮影により取得される乳房画像を意味する。放射線画像撮影システム１において後述するように生成された断層画像および合成２次元画像を含む画像セットは、ＰＡＣＳ７に転送されて保存される。また、放射線画像撮影システム１において保存してもよい。
　マンモグラフィ装置１０は、不図示の基台に対して回転軸１１により連結されたアーム部１２を備えている。アーム部１２の一方の端部には撮影台１３が、その他方の端部には撮影台１３と対向するように放射線照射部１４が取り付けられている。アーム部１２は、放射線照射部１４が取り付けられた端部のみを回転することが可能に構成されており、これにより、撮影台１３を固定して放射線照射部１４のみを回転することが可能となっている。なお、アーム部１２の回転は、コンソール２により制御される。
　撮影台１３の内部には、フラットパネルディテクタ等の放射線検出器１５が備えられている。放射線検出器１５は放射線の検出面１５Ａを有する。また、撮影台１３の内部には、放射線検出器１５から読み出された電荷信号を電圧信号に変換するチャージアンプ、チャージアンプから出力された電圧信号をサンプリングする相関２重サンプリング回路、および電圧信号をデジタル信号に変換するＡＤ(Analog Digital)変換部等が設けられた回路基板等も設置されている。
　放射線検出器１５は、放射線画像の記録および読み出しを繰り返して行うことができるものであり、放射線を直接電荷に変換する、いわゆる直接型の放射線検出器を用いてもよいし、放射線を一旦可視光に変換し、その可視光を電荷信号に変換する、いわゆる間接型の放射線検出器を用いるようにしてもよい。また、放射線画像信号の読出方式としては、ＴＦＴ（Thin Film Transistor）スイッチをオンおよびオフすることによって放射線画像信号が読み出される、いわゆるＴＦＴ読出方式のもの、または読取光を照射することによって放射線画像信号が読み出される、いわゆる光読出方式のものを用いることが望ましいが、これに限らずその他のものを用いるようにしてもよい。
　放射線照射部１４の内部には、放射線源１６が収納されている。放射線源１６は放射線として例えばＸ線を出射するものであり、放射線源１６から放射線を照射するタイミングおよび放射線源１６における放射線発生条件、すなわちターゲットおよびフィルタの材質の選択、管電圧並びに照射時間等は、コンソール２により制御される。
　また、アーム部１２には、乳房Ｍを押さえつけて圧迫する圧迫板１７、圧迫板１７を支持する支持部１８、および支持部１８を図２および図３の上下方向に移動させる移動機構１９が設けられている。なお、圧迫板１７と撮影台１３との間隔、すなわち圧迫厚はコンソール２に入力される。また、圧迫板１７は、撮影の種類に応じた複数のサイズおよび形状のものが用意されている。このため、圧迫板１７は、支持部１８に対して交換可能に取り付けられている。また、圧迫板１７の図２における左右の縁部には側壁１７Ａが形成されている。側壁１７Ａは、圧迫板１７の圧迫面１７Ｂにより圧迫された乳房Ｍが圧迫板１７からはみ出した場合に、患者の痛みを軽減するために形成されている。
　ディスプレイ３は、ＣＲＴ（Cathode Ray Tube）または液晶ディスプレイ等の表示装置であり、後述する断層画像および合成２次元画像の他、操作に必要なメッセージ等を表示する。なお、ディスプレイ３は音声を出力するスピーカを内蔵するものであってもよい。
　入力デバイス４はキーボード、マウスまたはタッチパネル方式等の入力装置からなり、操作者によるマンモグラフィ装置１０の操作の指示を受け付ける。また、トモシンセシス撮影を行うために必要な、撮影条件等の各種情報の入力および情報の修正の指示も受け付ける。本実施形態においては、操作者が入力デバイス４から入力した情報に従って、マンモグラフィ装置１０の各部が動作する。
　コンソール２には、トモシンセシス撮影等を行うための撮影プログラムおよび本実施形態による画像設定プログラムがインストールされている。コンソール２が本実施形態による画像設定装置に対応する。本実施形態においては、コンソール２は、操作者が直接操作するワークステーションあるいはパーソナルコンピュータでもよいし、それらとネットワークを介して接続されたサーバコンピュータでもよい。撮影プログラムは、ネットワークに接続されたサーバコンピュータの記憶装置、あるいはネットワークストレージに、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じてコンピュータにダウンロードされ、インストールされる。または、ＤＶＤ（Digital Versatile Disc）、ＣＤ－ＲＯＭ（Compact Disc Read Only Memory）等の記録媒体に記録されて配布され、その記録媒体からコンピュータにインストールされる。
　図４はコンソール２を構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される画像設定装置の概略構成を示す図である。図４に示すように、画像設定装置は、標準的なコンピュータの構成として、ＣＰＵ(Central Processing Unit)２１、メモリ２２、ストレージ２３および通信インターフェース（Ｉ／Ｆ）２４を備える。
　ストレージ２３は、ハードディスクドライブまたはＳＳＤ（Solid State Drive）等のストレージデバイスからなり、マンモグラフィ装置１０の各部を駆動してトモシンセシス撮影を行うための撮影プログラムおよび画像設定プログラムを含む各種情報が記憶されている。また、撮影により取得された投影画像、並びに後述するように生成された複数の断層画像および合成２次元画像等もストレージ２３に記憶される。
　通信Ｉ／Ｆ２４は、ネットワーク５を介した各種情報の伝送制御を行うネットワークインターフェースである。
　メモリ２２には、各種処理をＣＰＵ２１に実行させるために、ストレージ２３に記憶された撮影プログラムおよび画像設定プログラム等が一時的に記憶される。撮影プログラムは、ＣＰＵ２１に実行させる処理として、マンモグラフィ装置１０にトモシンセシス撮影を行わせて、複数の線源位置のそれぞれに対応する乳房Ｍの複数の投影画像を取得する画像取得処理を規定する。画像設定プログラムは、ＣＰＵ２１に実行させる処理として、複数の投影画像を再構成することにより、被写体である乳房Ｍの複数の断層面のそれぞれにおける複数の断層画像を生成する再構成処理、複数の断層画像から石灰化、スピキュラおよび腫瘤等の診断上重要な構造物を関心構造として検出する第１関心構造検出処理、複数の断層画像から構造強調型の合成２次元画像を生成する合成処理、複数の断層画像および構造強調型の合成２次元画像から石灰化、スピキュラおよび腫瘤等の診断上重要な構造物を関心構造として検出する第２関心構造検出処理、複数の断層画像から検出された関心構造と、構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との比較結果に応じて複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像または非要保存画像に設定する設定制御処理、要保存画像に設定された画像をストレージ２３に保存する保存制御処理、並びに要保存画像に設定された画像をＰＡＣＳ７に転送する転送制御処理を規定する。
　そして、ＣＰＵ２１が撮影プログラムに従い処理を実行することで、コンソール２のＣＰＵ２１は、画像取得部３１として機能する。また、ＣＰＵ２１が画像設定プログラムに従い処理を実行することで、ＣＰＵ２１は、再構成部３２、第１関心構造検出部３３、合成部３４、第２関心構造検出部３５、設定制御部３６、保存制御部３７および転送制御部３８として機能する。
　画像取得部３１は、アーム部１２を回転軸１１の周りに回転させることにより放射線源１６を移動させ、放射線源１６の移動による複数の線源位置において、トモシンセシス撮影用の撮影条件により乳房Ｍに放射線を照射し、乳房Ｍを透過した放射線を放射線検出器１５により検出して、複数の線源位置における複数の投影画像Ｇｉ（ｉ＝１～ｎ、ｎは線源位置の数であり、例えばｎ＝１５）を取得する。図５は投影画像Ｇｉの取得を説明するための図である。図５に示すように、放射線源１６をＳ１、Ｓ２、・・Ｓｃ、・・、Ｓｎの各線源位置に移動し、各線源位置において放射線源１６を駆動して乳房Ｍに放射線を照射し、乳房Ｍを透過した放射線を放射線検出器１５により検出することにより、各線源位置Ｓ１～Ｓｎに対応して、投影画像Ｇ１、Ｇ２、・・Ｇｃ、・・、Ｇｎが取得される。ここで、図５に示す線源位置Ｓｃは、放射線源１６から出射された放射線の光軸Ｘ０が放射線検出器１５の検出面１５Ａと直交する線源位置である。以降、線源位置Ｓｃを基準線源位置Ｓｃと称するものとする。なお、各線源位置Ｓ１～Ｓｎにおいては、同一の線量の放射線が乳房Ｍに照射される。取得された複数の投影画像Ｇｉはストレージ２３に保存される。
　再構成部３２は、投影画像Ｇｉを再構成することにより、乳房Ｍの所望とする断層面を強調した断層画像を生成する。具体的には、再構成部３２は、単純逆投影法あるいはフィルタ逆投影法等の周知の逆投影法等を用いて複数の投影画像Ｇｉを再構成して、図６に示すように、乳房Ｍの複数の断層面のそれぞれにおける複数の断層画像Ｄｊ（ｊ＝１～ｍ）を生成する。この際、乳房Ｍを含む３次元空間における３次元の座標位置が設定され、設定された３次元の座標位置に対して、複数の投影画像Ｇｉの対応する画素位置の画素値が再構成されて、その座標位置の画素値が算出される。なお、再構成により生成された複数の断層画像Ｄｊにより、乳房Ｍの３次元画像が構成される。
　第１関心構造検出部３３は、複数の断層画像Ｄｊのそれぞれから異常陰影等の構造物、具体的には、石灰化、スピキュラおよび腫瘤等の診断上重要な構造物を関心構造として検出する。本実施形態において、第１関心構造検出部３３は、上述したＣＡＤにより、複数の断層画像Ｄｊのそれぞれから関心構造を検出する。なお、ＣＡＤにより関心構造を検出する際には、画像に含まれる画素の画素値が関心構造であるか否かを判別するためのしきい値が用いられる。第１関心構造検出部３３は、予め定められた第１しきい値Ｔｈ１を用いて、関心構造を検出するものとする。
　合成部３４は、複数の断層画像Ｄｊを用いて合成２次元画像を生成する。なお、本実施形態においては、合成部３４は、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１を生成する。
　ここで、合成２次元画像は、基準線源位置Ｓｃから乳房Ｍに放射線を照射して撮影した単純２次元画像に相当する擬似的な２次元画像である。第１の実施形態においては、合成部３４は、上記米国特許第８９８３１５６号明細書または米国特許第９７９２７０３号明細書に記載された手法により、乳房Ｍに含まれる関心構造を強調した構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１を生成する。
　合成部３４は、米国特許第８９８３１５６号明細書に記載された手法に従って、以下のようにして構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１を生成する。図７は構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１の生成を説明するための図である。まず、合成部３４は、第１関心構造検出部３３が検出した関心構造を含む関心領域を、複数の断層画像Ｄｊのそれぞれに設定する。本実施形態においては、複数の断層画像Ｄｊから構造物として３つの関心構造Ｔ１～Ｔ３が検出されたものとする。なお、病変は乳房Ｍの厚さ方向に存在するため、関心構造Ｔ１～Ｔ３は複数の断層画像に跨がって存在する。例えば、関心構造Ｔ１は４つの断層画像Ｄ３～Ｄ６に跨がって存在し、関心構造Ｔ２は３つの断層画像Ｄ７～Ｄ９に跨がって存在し、関心構造Ｔ３は３つの断層画像Ｄ１０～Ｄ１２に跨がって存在する。
　合成部３４は、複数の断層画像に関心構造Ｔ１～Ｔ３を含む関心領域を設定する。これにより、図７に示すように、関心構造Ｔ１については、断層画像Ｄ３～Ｄ６のそれぞれについての４つの関心領域からなる関心領域群４０が取得される。また、関心構造Ｔ２については、断層画像Ｄ７～Ｄ９のそれぞれについての３つの関心領域からなる関心領域群４１が取得される。また、関心構造Ｔ３については、断層画像Ｄ１０～Ｄ１２のそれぞれについての３つの関心領域からなる関心領域群４２が取得される。
　次いで、合成部３４は、関心領域のみを、例えば加算法により合成して、関心領域の合成２次元画像を生成する。加算法は、複数の断層画像Ｄｊを積層した状態で、基準線源位置Ｓｃからの放射線検出器１５へ向かう方向、すなわち図５に示す光軸Ｘ０に沿って、各関心領域群４０～４２において、対応する画素の画素値を重み付け加算する方法である。加算法においては、重み付け加算する際の各画素に対する重みは、関心領域群４０～４２に含まれる関心領域の数をｘとした場合、１／ｘに設定される。なお、関心領域の合成２次元画像の生成は、加算法に限定されるものではなく、例えば平均法、最小値投影法または最大値投影法等、公知の技術を適用することができる。これにより、合成部３４は、関心領域群４０～４２のそれぞれについての関心領域合成２次元画像ＣＧ２－１，ＣＧ２－２，ＣＧ２－３を生成する。
　さらに、合成部３４は、予め定められた２次元画像に関心領域合成２次元画像ＣＧ２－１，ＣＧ２－２，ＣＧ２－３を合成して、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１を生成する。予め定められた２次元画像としては、放射線源１６が基準線源位置Ｓｃにあるときに取得された投影画像を用いればよい。また、別途単純撮影により取得された単純２次元画像を用いてもよい。
　なお、合成部３４は、米国特許第８９８３１５６号明細書に記載された手法に代えて、米国特許第９７９２７０３号明細書に記載された手法により、構造物が検出された断層画像に基づいて合成を行って、構造物が強調された合成２次元画像ＣＧ１を生成してもよい。また、第１関心構造検出部３３により、関心構造が検出されない場合がある。このような場合、合成部３４は、例えば特開２０１４－１２８７１６号公報に記載された手法により合成２次元画像を生成すればよい。
　第２関心構造検出部３５は、複数の断層画像Ｄｊおよび合成２次元画像ＣＧ１から異常陰影等の構造物、具体的には、石灰化、スピキュラおよび腫瘤等の診断上重要な構造物を関心構造として検出する。本実施形態において、第２関心構造検出部３５は、第１関心構造検出部３３と同様に、上述したＣＡＤにより、複数の断層画像Ｄｊのそれぞれおよび合成２次元画像ＣＧ１から関心構造を検出する。なお、第２関心構造検出部３５が関心構造を検出する際の第２のしきい値Ｔｈ２は、第１のしきい値Ｔｈ１よりも小さい値とされる。これにより、第２関心構造検出部３５は、第１関心構造検出部３３よりも、関心構造の検出感度が高くなる。なお、複数の断層画像Ｄｊからの関心構造の検出は、複数の断層画像Ｄｊのそれぞれから関心構造を検出することを意味する。
　設定制御部３６は、複数の断層画像から検出された関心構造と、構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との比較結果に応じて複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像または非要保存画像に設定する。具体的には、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を非要保存画像に設定し、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する。一方、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する。複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部とは、複数の断層画像Ｄｊの全部であってもよく、複数の断層画像Ｄｊのうちの１以上の一部の断層画像であってもよい。複数の断層画像Ｄｊのうちの一部の断層画像としては、第１関心構造検出部３３または第２関心構造検出部３５により関心構造が検出された断層画像としてもよい。また、操作者が指定した断層画像を、複数の断層画像Ｄｊのうちの一部の断層画像としてもよい。
　図８および図９は、複数の断層画像Ｄｊおよび合成２次元画像ＣＧ１からの関心構造の検出結果を示す図である。図８に示すように、複数の断層画像Ｄｊの一部に線状の構造が含まれている場合、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１においては、線状の構造が重なって関心構造Ｋ１が検出される場合がある。このような場合、複数の断層画像Ｄｊからは関心構造が検出されない。このため、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とは一致しない。一方、図９に示すように、複数の断層画像Ｄｊの一部に関心構造Ｋ２が含まれている場合、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１においても関心構造Ｋ２と対応する位置に、関心構造Ｋ３が検出される。この場合、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とは一致する。
　ここで、複数の断層画像Ｄｊと合成２次元画像ＣＧ１とはサイズが一致する。このため、断層画像Ｄｊにおける関心構造の位置および合成２次元画像ＣＧ１における関心構造の位置とは、それぞれの画像において検出された関心構造の重心等の２次元の座標位置となる。
　なお、関心構造の位置が一致するとは、座標位置が完全に一致する場合のみならず、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部と合成２次元画像ＣＧ１とで、対応する関心構造の少なくとも一部が重なっている場合も含む。また、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部における関心構造の重心の２次元座標位置と、合成２次元画像ＣＧ１における関心構造の重心の２次元座標位置とが、予め定められた距離以下となる場合に、関心構造の位置が一致すると判定するようにしてもよい。また、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１のそれぞれにおいて、複数の関心構造が検出された場合には、すべての関心構造の位置が一致するか否かにより、関心構造の位置の一致を判断するようにしてもよい。また、例えば石灰化、スピキュラおよび腫瘤のように、関心構造の種類が異なる場合には、関心構造の種類毎に位置が一致するか否かを判定すればよい。
　なお、設定制御部３６は、要保存画像に設定された画像の画像ファイルのヘッダに、要保存画像である旨のフラグを設定することにより、要保存画像であることの設定を行う。また、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊおよび合成２次元画像ＣＧ１についてのデータベースをストレージ２３に生成し、要保存画像に設定された画像に対して、データベースのフラグに「１」を付与するようにしてもよい。なお、要保存画像に設定されていない断層画像、すなわち非要保存画像に設定された断層画像については、フラグは「０」となる。フラグが関心構造の検出結果を表す情報に対応する。
　保存制御部３７は、要保存画像に設定された画像をストレージ２３に保存する。すなわち、設定制御部３６により、合成２次元画像ＣＧ１が要保存画像に設定された場合には、保存制御部３７は、合成２次元画像ＣＧ１をストレージ２３に保存する。一方、設定制御部３６により、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１が要保存画像に設定された場合には、保存制御部３７は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１をストレージ２３に保存する。なお、非要保存画像に設定された画像については、ストレージ２３には保存されない。
　転送制御部３８は、要保存画像に設定された画像を、通信Ｉ／Ｆ２４からネットワーク５を介して、ＰＡＣＳ７に転送する。すなわち、設定制御部３６により、合成２次元画像ＣＧ１が要保存画像に設定された場合には、転送制御部３８は、合成２次元画像ＣＧ１をＰＡＣＳ７に転送する。一方、設定制御部３６により、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１が要保存画像に設定された場合には、転送制御部３８は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１をＰＡＣＳ７に転送する。ＰＡＣＳ７においては、転送された画像が保存され、必要な場合に読影端末８にさらに転送されることとなる。なお、非要保存画像に設定された画像については、ＰＡＣＳ７には転送されない。
　次いで、第１の実施形態において行われる処理について説明する。図１０は第１の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。まず、操作者による撮影の指示が行われることにより処理が開始され、画像取得部３１がマンモグラフィ装置１０に対してトモシンセシス撮影を行う旨の指示を行う。これにより、マンモグラフィ装置１０が乳房Ｍのトモシンセシス撮影を行う（ステップＳＴ１）。トモシンセシス撮影により、複数の投影画像Ｇｉが取得される。次いで、再構成部３２が、トモシンセシス撮影により取得された複数の投影画像Ｇｉを再構成する（ステップＳＴ２）。これにより、複数の断層画像Ｄｊが生成される。次いで、第１関心構造検出部３３が、複数の断層画像Ｄｊのそれぞれから関心構造を検出する（第１関心構造検出：ステップＳＴ３）。
　そして、合成部３４が、第１関心構造検出部３３が検出した関心構造を用いて、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１を生成する（ステップＳＴ４）。次いで、第２関心構造検出部３５が、複数の断層画像Ｄｊおよび合成２次元画像ＣＧ１から関心構造を検出する（第２関心構造検出：ステップＳＴ５）。
　次いで、設定制御部３６が、要保存画像の設定を行う。すなわち、設定制御部３６は、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造の位置とが一致するか否かを判定する（関心構造一致するか？：ステップＳＴ６）。ステップＳＴ６が否定された場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を非要保存画像に設定し、合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ７）。一方、ステップＳＴ６が肯定された場合、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ８）。なお、以降の説明において、フローチャートには要保存画像に設定するステップのみを記載するものとする。そして、保存制御部３７が、要保存画像に設定された画像をストレージ２３に保存し（ステップＳＴ９）、転送制御部３８が、要保存画像に設定された画像をＰＡＣＳ７に転送し（ステップＳＴ１０）、処理を終了する。ＰＡＣＳ７においては、コンソール２から転送された要保存画像が保存される。
　ここで、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部に含まれる関心構造は、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１に表現されていると考えられる。このため、断層画像Ｄｊがなくても、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１のみにより診断を行うことが可能な場合がある。このような場合、複数の断層画像Ｄｊを保存または転送する必要性は少ない。一方、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合、上述したように、複数の断層面にある正常構造が重なり合うことで、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１において、病変のように見える場合がある。そのような場合は、断層像を読影することで病変ではないと判断することができる。
　第１の実施形態においては、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を非要保存画像に設定し、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定するようにした。また、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定するようにした。このため、要保存画像のみを保存したり、転送したりすることにより、複数の断層画像Ｄｊのすべてを保存したり転送したりする場合と比較して、保存または転送する画像の数を低減することができる。したがって、本実施形態によれば、保存または転送のためのコストをより低減することができる。
　また、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合、関心構造が検出された断層画像等、複数の断層画像Ｄｊの一部の断層画像のみを要保存画像に設定することにより、すべての断層画像の保存または転送する場合と比較して、保存または転送する画像の数を低減することができる。したがって、保存または転送のためのコストをより低減することができる。
　また、関心構造が検出された画像の画像ファイルのヘッダに要保存画像である旨のフラグを設定することにより、関心構造の検出結果を表す情報は、要保存画像に設定された画像と併せて、ストレージ２３に保存されたり、ＰＡＣＳ７に転送されたりすることとなる。このため、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１を読影し、病変であることが疑わしい関心構造が含まれる場合に、フラグに基づいて関心構造を含む断層画像Ｄｊを参照するという読影が可能となる。
　次いで、本開示の第２の実施形態について説明する。図１１は、コンソールを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される、本開示の第２の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図である。なお、図１１において図４と同一の構成については同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。第２の実施形態による画像設定装置は、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否の設定を受け付ける第１設定部３９をさらに備え、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合において、第１設定部３９により、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にする設定を受け付けた場合、設定制御部３６が、合成２次元画像ＣＧ１に加えて、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部をさらに要保存画像に設定するようにした点が第１の実施形態と異なる。
　第１設定部３９は、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける。複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定の受け付けは、設定画面をディスプレイ３に表示し、設定画面を用いての操作者による入力デバイス４からの指示により行えばよい。図１２は、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合において、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける設定画面を示す図である。図１２に示すように、設定画面６０には、「関心構造が一致しない場合に、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像に設定しますか？」のテキスト６１、設定する場合に選択されるＹＥＳボタン６２、および設定しない場合に選択されるＮＯボタン６３が表示されている。操作者は入力デバイス４を用いて、ＹＥＳボタン６２またはＮＯボタン６３を選択することにより、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を行うことができる。第１設定部３９による設定の結果は、ストレージ２３に保存される。
　なお、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定の受け付けは、任意のタイミングで行うことが可能である。例えば、撮影の開始前、再構成処理の開始前、第１関心構造検出処理前、構造強調型の合成２次元画像の生成の処理前、第２関心構造検出処理前、または関心構造が一致するか否かの判定の前に行うことが可能である。本実施形態においては、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定の受け付けは、関心構造が一致するか否かの判定の前に行うものとする。
　次いで、第２の実施形態において行われる処理について説明する。図１３は第２の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、第２の実施形態においては、第２関心構造検出処理までの処理は、図１０に示す第１の実施形態の処理におけるステップＳＴ１～ステップＳＴ５までの処理と同一であるため、ここでは、図１０におけるステップＳＴ５以降の処理について説明する。
　第２関心構造検出部３５が、複数の断層画像Ｄｊおよび合成２次元画像ＣＧ１から関心構造を検出する処理を行うと、第１設定部３９が、操作者による指示に基づいて、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合において、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける（ステップＳＴ２１）。
　次いで、設定制御部３６が、要保存画像の設定を行う。すなわち、設定制御部３６は、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致するか否かを判定し（関心構造一致するか？：ステップＳＴ２２）、ステップＳＴ２２が否定された場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にする設定を受け付けたか否かを判定する（ステップＳＴ２３）。ステップＳＴ２３が肯定されると、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ２４）。ステップＳＴ２３が否定されると、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を非要保存画像に設定し、合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ２５）。
　ステップＳＴ２２が肯定された場合、すなわち、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ２６）。なお、ステップＳＴ２４，ＳＴ２５，ＳＴ２６以降の処理は、図１０に示すステップＳＴ９以降の処理と同一であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
　このように、第２の実施形態においては、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合において、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かを設定するようにした。このため、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合において、さらに複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を保存または転送する要望がある場合にも対応することができる。
　次いで、本開示の第３の実施形態について説明する。図１４は、コンソールを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される、本開示の第３の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図である。なお、図１４において図４と同一の構成については同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。第３の実施形態による画像設定装置は、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合に、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける第２設定部４５をさらに備え、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合において、第２設定部４５により、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にする設定を受け付けた場合にのみ、設定制御部３６が、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像に設定するようにした点が第１の実施形態と異なる。
　第２設定部４５は、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合に、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける。複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定の受け付けは、設定画面をディスプレイ３に表示し、設定画面を用いての操作者による入力デバイス４からの指示により行えばよい。図１５は、関心構造が検出された場合において、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける設定画面を示す図である。図１５に示すように、設定画面７０には、「関心構造が一致する場合に、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像に設定しますか？」のテキスト７１、設定する場合に選択されるＹＥＳボタン７２、および設定しない場合に選択されるＮＯボタン７３が表示されている。操作者は入力デバイス４を用いて、ＹＥＳボタン７２またはＮＯボタン７３を選択することにより、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を行うことができる。第２設定部４５による設定の結果は、ストレージ２３に保存される。
　なお、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定の受け付けは、任意のタイミングで行うことが可能である。例えば、撮影の開始前、再構成処理の開始前、第１関心構造検出処理前、構造強調型の合成２次元画像の生成の処理前、第２関心構造検出処理前、または関心構造が一致するか否かの判定の前に行うことが可能である。本実施形態においては、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定の受け付けは、関心構造が一致するか否かの判定の前に行うものとする。
　次いで、第３の実施形態において行われる処理について説明する。図１６は第３の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、第３の実施形態においては、第２関心構造検出処理までの処理は、図１０に示す第１の実施形態の処理におけるステップＳＴ１～ステップＳＴ５までの処理と同一であるため、ここでは、図１０におけるステップＳＴ５以降の処理について説明する。
　第２関心構造検出部３５が、複数の断層画像Ｄｊおよび合成２次元画像ＣＧ１から関心構造を検出する処理を行うと、第２設定部４５が、操作者による指示に基づいて、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合において、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける（ステップＳＴ３１）。次いで、設定制御部３６が、要保存画像の設定を行う。すなわち、設定制御部３６は、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致するか否かを判定し（関心構造一致するか？：ステップＳＴ３２）、ステップＳＴ３２が否定された場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を非要保存画像に設定し、合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ３３）。
　ステップＳＴ３２が肯定された場合、すなわち、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にする設定を受け付けたか否かを判定する（ステップＳＴ３４）。ステップＳＴ３４が肯定されると、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ３５）。ステップＳＴ３４が否定されると、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を非要保存画像に設定し、合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ３６）。なお、ステップＳＴ３３，ＳＴ３５，ＳＴ３６以降の処理は、図１０に示すステップＳＴ９以降の処理と同一であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
　このように、第３の実施形態においては、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合において、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かを設定するようにした。このため、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合において、さらに複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を保存または転送しない要望がある場合にも対応することができる。
　なお、上記第３の実施形態においては、第２の実施形態と同様に、第１設定部３９を備えるものとしてもよい。この場合、図１６に示すフローチャートのステップＳＴ３２が否定された以降の処理において、図１３に示すフローチャートのステップＳＴ２３以降の処理が行われることとなる。
　次いで、本開示の第４の実施形態について説明する。なお、第４の実施形態による画像設定装置の構成は、上記第１の実施形態による画像設定装置の構成と同一であり、行われる処理のみが異なるため、ここでは装置についての詳細な説明は省略する。上記第１の実施形態においては、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合に、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を非要保存画像に設定し、合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定し、関心構造の位置が一致しない場合に、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定している。第４の実施形態においては、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合に、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定し、関心構造の位置が一致する場合に、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を非要保存画像に設定し、合成２次元画像ＣＧ１のみを要保存画像に設定するようにした点が、第１の実施形態と異なる。
　次いで、第４の実施形態において行われる処理について説明する。図１７は第４の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、第４の実施形態においては、第２関心構造検出処理までの処理は、図１０に示す第１の実施形態の処理におけるステップＳＴ１～ステップＳＴ５までの処理と同一であるため、ここでは、図１０におけるステップＳＴ５以降の処理について説明する。
　第２関心構造検出部３５が、複数の断層画像Ｄｊおよび合成２次元画像ＣＧ１から関心構造を検出する処理を行うと、設定制御部３６が、要保存画像の設定を行う。すなわち、設定制御部３６は、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致するか否かを判定し（関心構造一致するか？：ステップＳＴ４１）、ステップＳＴ４１が肯定された場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を非要保存画像に設定し、合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ４２）。一方、ステップＳＴ４１が否定された場合、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ４３）。なお、ステップＳＴ４２，ＳＴ４３以降の処理は、図１０に示すステップＳＴ９以降の処理と同一であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
　次いで、本開示の第５の実施形態について説明する。図１８は、コンソールを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される、本開示の第５の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図である。なお、図１８において図４と同一の構成については同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。第５の実施形態による画像設定装置は、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける第３設定部４６をさらに備え、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合において、第３設定部４６により、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にする設定を受け付けた場合、設定制御部３６が、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部をさらに要保存画像に設定するようにした点が第４の実施形態と異なる。
　第３設定部４６は、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける。複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定の受け付けは、設定画面をディスプレイ３に表示し、設定画面を用いての操作者による入力デバイス４からの指示により行えばよい。図１９は、関心構造が一致する場合において、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける設定画面を示す図である。図１９に示すように、設定画面６５には、「関心構造が一致する場合に、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像に設定しますか？」のテキスト６６、設定する場合に選択されるＹＥＳボタン６７、および設定しない場合に選択されるＮＯボタン６８が表示されている。操作者は入力デバイス４を用いて、ＹＥＳボタン６７またはＮＯボタン６８を選択することにより、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を行うことができる。第３設定部４６による設定の結果は、ストレージ２３に保存される。
　なお、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定の受け付けは、任意のタイミングで行うことが可能である。例えば、撮影の開始前、再構成処理の開始前、第１関心構造検出処理前、構造強調型の合成２次元画像の生成の処理前、第２関心構造検出処理前、または関心構造が一致するか否かの判定の前に行うことが可能である。本実施形態においては、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定の受け付けは、関心構造が一致するか否かの判定の前に行うものとする。
　次いで、第５の実施形態において行われる処理について説明する。図２０は第５の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、第５の実施形態においては、第２関心構造検出処理までの処理は、図１０に示す第１の実施形態の処理におけるステップＳＴ１～ステップＳＴ５までの処理と同一であるため、ここでは、図１０におけるステップＳＴ５以降の処理について説明する。
　第２関心構造検出部３５が、複数の断層画像Ｄｊおよび合成２次元画像ＣＧ１から関心構造を検出する処理を行うと、第３設定部４６が、操作者による指示に基づいて、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致する場合において、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける（ステップＳＴ５１）。
　次いで、設定制御部３６が、要保存画像の設定を行う。すなわち、設定制御部３６は、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致するか否かを判定し（関心構造一致するか？：ステップＳＴ５２）、ステップＳＴ５２が肯定された場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にする設定を受け付けたか否かを判定する（ステップＳＴ５３）。ステップＳＴ５３が肯定されると、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ５４）。ステップＳＴ５３が否定されると、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を非要保存画像に設定し、合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ５５）。
　ステップＳＴ５２が否定された場合、すなわち、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ５６）。なお、ステップＳＴ５４，ＳＴ５５，ＳＴ５６以降の処理は、図１０に示すステップＳＴ９以降の処理と同一であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
　次いで、本開示の第６の実施形態について説明する。図２１は、コンソールを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される、本開示の第６の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図である。なお、図２１において図４と同一の構成については同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。第６の実施形態による画像設定装置は、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合に、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける第４設定部４７をさらに備え、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合において、第４設定部４７により、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にする設定を受け付けた場合にのみ、設定制御部３６が、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像に設定するようにした点が第４の実施形態と異なる。
　第４設定部４７は、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合に、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける。複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定の受け付けは、設定画面をディスプレイ３に表示し、設定画面を用いての操作者による入力デバイス４からの指示により行えばよい。図２２は、関心構造が一致しない場合において、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける設定画面を示す図である。図２２に示すように、設定画面７５には、「関心構造が一致しない場合に、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像に設定しますか？」のテキスト７６、設定する場合に選択されるＹＥＳボタン７７、および設定しない場合に選択されるＮＯボタン７８が表示されている。操作者は入力デバイス４を用いて、ＹＥＳボタン７７またはＮＯボタン７８を選択することにより、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を行うことができる。第４設定部４７による設定の結果は、ストレージ２３に保存される。
　なお、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定の受け付けは、任意のタイミングで行うことが可能である。例えば、撮影の開始前、再構成処理の開始前、第１関心構造検出処理前、構造強調型の合成２次元画像の生成の処理前、第２関心構造検出処理前、または関心構造が一致するか否かの判定の前に行うことが可能である。本実施形態においては、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定の受け付けは、関心構造が一致するか否かの判定の前に行うものとする。
　次いで、第６の実施形態において行われる処理について説明する。図２３は第６の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、第６の実施形態においては、第２関心構造検出処理までの処理は、図１０に示す第１の実施形態の処理におけるステップＳＴ１～ステップＳＴ５までの処理と同一であるため、ここでは、図１０におけるステップＳＴ５以降の処理について説明する。
　第２関心構造検出部３５が、複数の断層画像Ｄｊおよび合成２次元画像ＣＧ１から関心構造を検出する処理を行うと、第４設定部４７が、操作者による指示に基づいて、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合において、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける（ステップＳＴ６１）。次いで、設定制御部３６が、要保存画像の設定を行う。すなわち、設定制御部３６は、第２関心構造検出部３５により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致するか否かを判定し（関心構造一致するか？：ステップＳＴ６２）、ステップＳＴ６２が肯定された場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を非要保存画像に設定し、合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ６３）。
　ステップＳＴ６２が否定された場合、すなわち、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致しない場合、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にする設定を受け付けたか否かを判定する（ステップＳＴ６４）。ステップＳＴ６４が肯定されると、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ６５）。ステップＳＴ６４が否定されると、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を非要保存画像に設定し、合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ６６）。なお、ステップＳＴ６３，ＳＴ６５，ＳＴ６６以降の処理は、図１０に示すステップＳＴ９以降の処理と同一であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
　なお、上記第６の実施形態においては、第５の実施形態と同様に、第３設定部４６を備えるものとしてもよい。この場合、図２３に示すフローチャートのステップＳＴ６２が肯定された以降の処理において、図２０に示すフローチャートのステップＳＴ５３以降の処理が行われることとなる。
　次いで、本開示の第７の実施形態について説明する。図２４は、コンソールを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される、本開示の第７の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図である。なお、図２４において図４と同一の構成については同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。第７の実施形態による画像設定装置は、複数の断層画像Ｄｊから構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１を生成するか否かを設定する第５設定部４８をさらに備え、構造強調型の合成２次元画像を生成する設定がなされた場合に、合成部３４が、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１を生成するようにした点が第１の実施形態と異なる。
　第５設定部４８は、複数の断層画像Ｄｊから構造強調型の合成２次元画像を生成するか否かを設定する。構造強調型の合成２次元画像を生成するか否かの設定は、設定画面をディスプレイ３に表示し、設定画面を用いての操作者による入力デバイス４からの指示により行えばよい。図２５は構造強調型の合成２次元画像を生成するか否かの設定画面を示す図である。図２５に示すように、設定画面５０には、「構造強調型の合成２次元画像を生成しますか？」のテキスト５１、生成する場合に選択されるＹＥＳボタン５２、および生成しない場合に選択されるＮＯボタン５３が表示されている。操作者は入力デバイス４を用いて、ＹＥＳボタン５２またはＮＯボタン５３を選択することにより、構造強調型の合成２次元画像を生成するか否かの設定を行うことができる。第５設定部４８による設定の結果は、ストレージ２３に保存される。
　なお、複数の断層画像Ｄｊから構造強調型の合成２次元画像を生成するか否かの設定は、任意のタイミングで行うことが可能である。例えば、撮影の開始前、再構成処理の開始前、第１関心構造検出処理前、または構造強調型の合成２次元画像の生成の処理前に行うことが可能である。本実施形態においては、複数の断層画像Ｄｊから構造強調型の合成２次元画像を生成するか否かの設定は、構造強調型の合成２次元画像の生成の処理前に行うものとする。
　第７の実施形態においては、第５設定部４８により構造強調型の合成２次元画像を生成する設定がなされた場合には、上記第１の実施形態と同様の処理が行われる。一方、第５設定部４８により、構造強調型の合成２次元画像を生成する設定がなされなかった場合、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を非要保存画像に設定し、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像に設定する。さらに、第７の実施形態においては、構造強調型の合成２次元画像を生成する設定がなされなかった場合、合成部３４が、構造強調型ではない他の合成２次元画像を生成する。そして、設定制御部３６が、他の合成２次元画像も複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部と併せて要保存画像に設定する。
　なお、合成部３４は、特開２０１４－１２８７１６号公報に記載された手法にしたがって、以下のようにして他の合成２次元画像ＣＧ２を生成する。まず、合成部３４は、複数の断層画像Ｄｊのそれぞれを周波数分解して、複数の断層画像Ｄｊのそれぞれについての、複数の周波数帯域毎の周波数成分を表す複数の帯域断層画像を導出する。また、合成部３４は、周波数帯域毎に、複数の帯域断層画像を合成して帯域合成２次元画像を生成する。合成の手法は、加算法、平均法、最大値投影法または最小値投影法等を用いることができる。そして、合成部３４は、帯域合成２次元画像を周波数帯域毎に重み付けて周波数合成して、他の合成２次元画像ＣＧ２を生成する。
　次いで、第７の実施形態において行われる処理について説明する。図２６は第７の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。まず、操作者による撮影の指示が行われることにより処理が開始され、画像取得部３１がマンモグラフィ装置１０に対してトモシンセシス撮影を行う旨の指示を行う。これにより、マンモグラフィ装置１０が乳房Ｍのトモシンセシス撮影を行う（ステップＳＴ７１）。トモシンセシス撮影により、複数の投影画像Ｇｉが取得される。次いで、再構成部３２が、トモシンセシス撮影により取得された複数の投影画像Ｇｉを再構成する（ステップＳＴ７２）。これにより、複数の断層画像Ｄｊが生成される。次いで、第１関心構造検出部３３が、複数の断層画像Ｄｊのそれぞれから関心構造を検出する（第１関心構造検出：ステップＳＴ７３）。
　そして、第５設定部４８が、操作者による指示に基づいて、構造強調型の合成２次元画像を生成するか否かを設定する（ステップＳＴ７４）。次いで、合成部３４が、合成２次元画像を生成する。すなわち、合成部３４は、第５設定部４８により、構造強調型の合成２次元画像を生成する設定がなされているか否かを判定し（ステップＳＴ７５）、ステップＳＴ７５が肯定されると、合成部３４は、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１を生成する（ステップＳＴ７６）。なお、ステップＳＴ７６以降の処理は、図１０に示す第１の実施形態におけるステップ５以降の処理と同一であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
　ステップＳＴ７５が否定されると、合成部３４は、構造強調型ではない他の合成２次元画像ＣＧ２を生成する（ステップＳＴ７７）。次いで、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および他の合成２次元画像ＣＧ２を要保存画像に設定する（ステップＳＴ７８）。なお、ステップＳＴ７８以降の処理は、図１０に示すステップＳＴ９以降の処理と同一であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
　なお、上記第７の実施形態においては、構造強調型の合成２次元画像を生成する設定がなされていない場合、構造強調型ではない他の合成２次元画像ＣＧ２を生成し、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部と併せて要保存画像に設定しているが、これに限定されるものではない。他の合成２次元画像ＣＧ２を生成することなく、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部のみを要保存画像に設定するようにしてもよい。
　次いで、本開示の第８の実施形態について説明する。図２７は、コンソールを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される、本開示の第８の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図である。なお、図２７において図２４と同一の構成については同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。第８の実施形態による画像設定装置は、第７の実施形態による画像設定装置において、構造強調型の合成２次元画像を生成しない設定がなされた場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける第６設定部４９をさらに備え、設定制御部３６が、構造強調型の合成２次元画像を生成しない設定がなされた場合において、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にする設定を受け付けた場合に、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像に設定するようにした点が第７の実施形態と異なる。
　第６設定部４９は、構造強調型の合成２次元画像を生成しない設定がなされた場合において、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける。複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定の受け付けは、設定画面をディスプレイ３に表示し、設定画面を用いての操作者による入力デバイス４からの指示により行えばよい。図２８は、構造強調型の合成２次元画像を生成しない設定がなされた場合において、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける設定画面を示す図である。図２８に示すように、設定画面５５には、「構造強調型の合成２次元画像を生成しない場合に、複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像に設定しますか？」のテキスト５６、設定する場合に選択されるＹＥＳボタン５７、および設定しない場合に選択されるＮＯボタン５８が表示されている。操作者は入力デバイス４を用いて、ＹＥＳボタン５７またはＮＯボタン５８を選択することにより、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を行うことができる。第６設定部４９による設定の結果は、ストレージ２３に保存される。
　なお、構造強調型の合成２次元画像を生成しない設定がなされた場合において、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定の受け付けは、任意のタイミングで行うことが可能である。例えば、撮影の開始前、再構成処理の開始前、第１関心構造検出処理前、または構造強調型の合成２次元画像の生成の処理前に行うことが可能である。本実施形態においては、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定の受け付けは、構造強調型の合成２次元画像の生成の処理前に行うものとする。
　次いで、第８の実施形態において行われる処理について説明する。図２９は第８の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、第８の実施形態においては、第１関心構造検出部３３による関心構造検出処理までの処理は、図２６に示す第７の実施形態の処理におけるステップＳＴ７１～ステップＳＴ７３までの処理と同一であるため、ここでは、図２６におけるステップＳＴ７３以降の処理について説明する。
　第１関心構造検出部３３が、複数の断層画像Ｄｊのそれぞれから関心構造を検出すると、第５設定部４８が、操作者による指示に基づいて、構造強調型の合成２次元画像、すなわち構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１を生成するか否かを設定する（ステップＳＴ８１）。次いで、第６設定部４９が、操作者による指示に基づいて、構造強調型の合成２次元画像を生成しない設定がなされた場合において、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にするか否かの設定を受け付ける（ステップＳＴ８２）。次いで、合成部３４が、合成２次元画像を生成する。すなわち、合成部３４は、第５設定部４８により、構造強調型の合成２次元画像を生成する設定がなされているか否かを判定し（ステップＳＴ８３）、ステップＳＴ８３が肯定されると、合成部３４は、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１を生成する（ステップＳＴ８４）。なお、ステップＳＴ８４以降の処理は、図１０に示す第１の実施形態におけるステップ５以降の処理と同一であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
　一方、ステップＳＴ８３が否定されると、合成部３４は、構造強調型ではない他の合成２次元画像ＣＧ２を生成する（ステップＳＴ８５）。次いで、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像にする設定を受け付けた否かを判定する（ステップＳＴ８６）。ステップＳＴ８６が肯定されると、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および他の合成２次元画像ＣＧ２を要保存画像に設定する（ステップＳＴ８７）。ステップＳＴ８６が否定されると、設定制御部３６は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を非要保存画像に設定し、他の合成２次元画像ＣＧ２を要保存画像に設定する（ステップＳＴ８８）。なお、ステップＳＴ８７，ＳＴ８８以降の処理は、図１０に示すステップＳＴ９以降の処理と同一であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
　なお、上記第７および第８の実施形態においては、ステップＳＴ７６およびステップＳＴ８４以降の処理として、図１０に示す第１の実施形態におけるステップ５以降の処理を行っているが、これに限定されるものではない。図１３に示す第２の実施形態におけるステップＳＴ２１以降の処理、図１６に示す第３の実施形態におけるステップＳＴ３１以降の処理、図１７に示す第４の実施形態におけるステップＳＴ４１以降の処理、図２０に示す第５の実施形態におけるステップＳＴ５１以降の処理、または図２３に示す第６の実施形態におけるステップＳＴ６１以降の処理を行うようにしてもよい。
　次いで、本開示の第９の実施形態について説明する。図３０は、コンソールを構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される、本開示の第９の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図である。なお、図３０において図４と同一の構成については同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。第９の実施形態による画像設定装置は、複数の断層画像Ｄｊから少なくとも１つのスラブ画像を生成するスラブ画像生成部１００をさらに備えるようにした点が第１の実施形態と異なる。
　スラブ画像生成部１００は、複数の断層画像Ｄｊから少なくとも１つのスラブ画像を生成する。図３１はスラブ画像の生成を説明するための図である。図３１に示すように、スラブ画像生成部１００は、複数の断層画像Ｄｊのうちの予め定められた数の断層画像（図３１においては５つ）を加算することにより、１つのスラブ画像Ｄｓｋを生成する。これにより、複数の断層画像Ｄｊにおいて、５枚の断層画像毎に１つのスラブ画像Ｄｓｋが生成される。
　第９の実施形態においては、生成されたスラブ画像Ｄｓｋが、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部として要保存画像に設定される。このため、複数の断層画像Ｄｊが要保存画像に設定された場合、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部として、スラブ画像Ｄｓｋが要保存画像に設定されて、保存または転送される。このため、複数の断層画像Ｄｊを保存または転送する場合よりも、データの容量を少なくすることができるため、保存または転送のコストを低減することができる。
　なお、上記第９の実施形態においては、第１の実施形態による画像設定装置にスラブ画像生成部１００を設けているが、これに限定されるものではない。第２から第８の実施形態による画像設定装置にスラブ画像生成部１００を設けるようにしてもよい。
　また、上記各実施形態においては、要保存画像に設定された画像をストレージ２３に保存し、かつＰＡＣＳ７に転送しているが、これに限定されるものではない。要保存画像に設定された画像のストレージ２３への保存のみを行ってもよく、ＰＡＣＳ７への転送のみを行ってもよい。
　また、上記各実施形態においては、コンソール２において、画像設定処理を行っているが、これに限定されるものではない。コンソール２において生成した複数の断層画像ＤｊのすべてをＰＡＣＳ７に転送し、ＰＡＣＳ７において、第１関心構造検出処理、合成処理、第２関心構造検出処理、および設定制御処理等を行うようにしてもよい。図３２は、ＰＡＣＳ７を構成するコンピュータに撮影プログラムおよび画像設定プログラムをインストールすることにより実現される第１０の実施形態による画像設定装置の概略構成を示す図である。なお、第１０の実施形態においては、上記第１の実施形態と同様の処理をＰＡＣＳ７において行うものとする。
　図３２に示すように、ＰＡＣＳ７は、標準的なコンピュータの構成として、ＣＰＵ８１、メモリ８２、ストレージ８３、通信Ｉ／Ｆ８４、ディスプレイ８５および入力デバイス８６を備えている。ＣＰＵ８１、メモリ８２、ストレージ８３、通信Ｉ／Ｆ８４、ディスプレイ８５および入力デバイス８６は、上記第１の実施形態におけるＣＰＵ２１、メモリ２２、ストレージ２３、通信Ｉ／Ｆ２４、ディスプレイ３および入力デバイス４と同一の機能を有するため、ここでは詳細な説明は省略する。
　第１０の実施形態においては、ＣＰＵ８１が第１０の実施形態による画像設定プログラムに従い、画像設定処理を実行することで、ＣＰＵ８１は、第１関心構造検出部９１、合成部９２、第２関心構造検出部９３、設定制御部９４および保存制御部９５として機能する。
　次いで、第１０の実施形態において行われる処理について説明する。図３３は第１０の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、第１０の実施形態においては、放射線画像撮影システム１から複数の断層画像ＤｊがＰＡＣＳ７に転送されてストレージ８３に保存されているものとする。ＰＡＣＳ７の操作者による処理開始の指示が行われることにより処理が開始され、第１関心構造検出部９１が、複数の断層画像Ｄｊのそれぞれから関心構造を検出する（第１関心構造検出：ステップＳＴ９１）。
　そして、合成部９２が、第１関心構造検出部９１が検出した関心構造を用いて、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１を生成する（ステップＳＴ９２）。次いで、第２関心構造検出部９３が、複数の断層画像Ｄｊおよび合成２次元画像ＣＧ１から関心構造を検出する（第２関心構造検出：ステップＳＴ９３）。
　次いで、設定制御部９４が、要保存画像の設定を行う。すなわち、設定制御部９４は、第２関心構造検出部９３により複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致するか否かを判定する（関心構造一致するか？：ステップＳＴ９４）。ステップＳＴ９４が否定された場合、設定制御部９４は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を非要保存画像に設定し、合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ９５）。一方、ステップＳＴ９４が肯定された場合、設定制御部９４は、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部および合成２次元画像ＣＧ１を要保存画像に設定する（ステップＳＴ９６）。そして、保存制御部９５が、要保存画像に設定された画像をストレージ２３に保存し（ステップＳＴ９７）、処理を終了する。この場合、ストレージ８３に保存されていた複数の断層画像Ｄｊは、必要に応じて削除される。
　なお、上記第１０の実施形態においては、ＰＡＣＳ７は、放射線画像撮影システム１から複数の断層画像Ｄｊに代えて、投影画像の送信を受けるものであってもよい。この場合、ＰＡＣＳ７には再構成部が設けられ、再構成部により複数の投影画像から断層画像が生成されて、処理に供されることとなる。
　また、上記第１０の実施形態においては、ＰＡＣＳ７において第１の実施形態における処理を行うようにしているが、これに限定されるものではない。第２から第９の実施形態におけるいずれかの処理をＰＡＣＳ７において行うようにしてもよいことはもちろんである。
　また、上記各実施形態においては、第１関心構造検出部３３，９１および第２関心構造検出部３５，９３は、ＣＡＤを用いて複数の断層画像Ｄｊから関心構造を検出しているが、これに限定されるものではない。複数の断層画像Ｄｊをディスプレイ３に表示し、操作者が断層画像Ｄｊを観察することにより断層画像Ｄｊにおいて関心構造を指定するようにしてもよい。
　また、上記各実施形態においては、複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の位置と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の位置とが一致するか否かに応じて、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像または非要保存画像に設定しているが、これに限定されるものではない。複数の断層画像Ｄｊから検出された関心構造の数と、構造強調型の合成２次元画像ＣＧ１から検出された関心構造の数とが一致するか否かに応じて、複数の断層画像Ｄｊの少なくとも一部を要保存画像または非要保存画像に設定するようにしてもよい。
　また、上記実施形態においては、第２関心構造検出部３５は、複数の断層画像Ｄｊおよび合成２次元画像ＣＧ１から関心構造を検出しているが、これに限定されるものではない。第２関心構造検出部３５は、合成２次元画像ＣＧ１からのみ関心構造を検出するものとしてもよい。この場合、設定制御部３６は、第１関心構造検出部３３が複数の断層画像Ｄｊから検出した関心構造と、第２関心構造検出処理３５が構造強調型の合成２次元画像から検出した関心構造との比較結果に応じて複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像または非要保存画像に設定すればよい。
　また、上記各実施形態における放射線は、とくに限定されるものではなく、Ｘ線の他、α線またはγ線等を適用することができる。
　また、上記各実施形態において、例えば、画像設定装置であるコンソール２の画像取得部３１、再構成部３２、第１関心構造検出部３３、合成部３４、第２関心構造検出部３５、設定制御部３６、保存制御部３７、転送制御部３８、第１設定部３９、第２設定部４５、第３設定部４６、第４設定部４７、第５設定部４８、第６設定部４９、およびスラブ画像生成部１００、並びに画像設定装置であるＰＡＣＳ７の第１関心構造検出部９１、合成部９２、第２関心構造検出部９３、設定制御部９４および保存制御部９５といった各種の処理を実行する処理部（Processing Unit）のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ（Processor）を用いることができる。上記各種のプロセッサには、上述したように、ソフトウェア（プログラム）を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるＣＰＵに加えて、ＦＰＧＡ（Field　Programmable Gate Array）等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス（Programmable Logic Device :PLD）、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
　１つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの１つで構成されてもよいし、同種または異種の２つ以上のプロセッサの組み合わせ（例えば、複数のＦＰＧＡの組み合わせまたはＣＰＵとＦＰＧＡとの組み合わせ）で構成されてもよい。また、複数の処理部を１つのプロセッサで構成してもよい。
　複数の処理部を１つのプロセッサで構成する例としては、第１に、クライアントおよびサーバ等のコンピュータに代表されるように、１つ以上のＣＰＵとソフトウェアとの組み合わせで１つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第２に、システムオンチップ（System On Chip:SoC）等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を１つのＩＣ（Integrated Circuit）チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの１つ以上を用いて構成される。
　さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路（Circuitry）を用いることができる。
　　　１　　放射線画像撮影システム
　　　２　　コンソール
　　　３，８５　　ディスプレイ
　　　４，８６　　入力デバイス
　　　５　　ネットワーク
　　　６　　ＲＩＳ
　　　７　　ＰＡＣＳ
　　　８　　読影端末
　　　１０　　マンモグラフィ装置
　　　１１　　回転軸
　　　１２　　アーム部
　　　１３　　撮影台
　　　１４　　放射線照射部
　　　１５　　放射線検出器
　　　１５Ａ　　検出面
　　　１６　　放射線源
　　　１７　　圧迫板
　　　１７Ａ　　側壁
　　　１７Ｂ　　圧迫面
　　　２１，８１　　ＣＰＵ
　　　２２，８２　　メモリ
　　　２３，８３　　ストレージ
　　　２４，８４　　通信部
　　　３１　　画像取得部
　　　３２　　再構成部
　　　３３，９１　　第１関心構造検出部
　　　３４，９２　　合成部
　　　３５，９３　　第２関心構造検出部
　　　３６，９４　　設定制御部
　　　３７，９５　　保存制御部
　　　３８　　転送制御部
　　　３９　　第１設定部
　　　４０，４１，４２　　関心領域群
　　　４５　　第２設定部
　　　４６　　第３設定部
　　　４７　　第４設定部
　　　４８　　第５設定部
　　　４９　　第６設定部
　　　５０，５５，６０，６５，７０，７５　　設定画面
　　　５１，５６，６１，６６，７１，７６　　テキスト
　　　５２，５７，６２，６７，７２，７７　　ＹＥＳボタン
　　　５３，５８，６３，６８，７３，７８　　ＮＯボタン
　　　１００　　スラブ画像生成部
　　　ＣＧ１　　構造強調型の合成２次元画像
　　　ＣＧ２　　他の合成２次元画像
　　　Ｄｊ（ｊ＝１～ｍ）　　断層画像
　　　Ｄｓｋ　　スラブ画像
　　　Ｇｉ（ｉ＝１～ｎ）　　投影画像
　　　Ｋ１～Ｋ３　　関心構造
　　　Ｍ　　乳房
　　　Ｓｉ（ｉ＝１～ｎ）　　線源位置
　　　Ｓｃ　　基準線源位置
　　　Ｔ１～Ｔ３　　関心構造
　　　Ｘ０　　光軸

Claims (23)

  1. 　少なくとも１つのプロセッサを備え、
    　前記プロセッサは、
    　複数の断層画像から構造強調型の合成２次元画像を生成し、
    　前記複数の断層画像および前記構造強調型の合成２次元画像から関心構造を検出し、
    　前記複数の断層画像から検出された関心構造と前記構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との比較結果に応じて、前記複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像または非要保存画像に設定するように構成される画像設定装置。
  2. 　前記プロセッサは、前記複数の断層画像から検出された関心構造と前記構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致しない場合、前記複数の断層画像の少なくとも一部を前記非要保存画像に設定し、前記構造強調型の合成２次元画像を要保存画像に設定するように構成される請求項１に記載の画像設定装置。
  3. 　前記プロセッサは、前記複数の断層画像から検出された関心構造と前記構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致しない場合、前記複数の断層画像の少なくとも一部を前記要保存画像にするか否かの設定を受け付け、
    　前記複数の断層画像から検出された関心構造と前記構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致しない場合において、前記複数の断層画像の少なくとも一部が前記要保存画像にする設定を受け付けた場合、前記複数の断層画像の少なくとも一部および前記構造強調型の合成２次元画像を前記要保存画像に設定するように構成される請求項１に記載の画像設定装置。
  4. 　前記プロセッサは、前記複数の断層画像から検出された関心構造と前記構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致する場合、前記複数の断層画像の少なくとも一部および前記構造強調型の合成２次元画像を前記要保存画像に設定するように構成される請求項１から３のいずれか１項に記載の画像設定装置。
  5. 　前記プロセッサは、前記複数の断層画像から検出された関心構造と前記構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致する場合、前記複数の断層画像の少なくとも一部を前記要保存画像にするか否かの設定を受け付け、
    　前記複数の断層画像から検出された関心構造と前記構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致する場合において、前記複数の断層画像の少なくとも一部が前記要保存画像にする設定を受け付けた場合、前記複数の断層画像の少なくとも一部および前記構造強調型の合成２次元画像を前記要保存画像に設定するように構成される請求項２に記載の画像設定装置。
  6. 　前記プロセッサは、前記複数の断層画像から検出された関心構造と前記構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致する場合、前記複数の断層画像の少なくとも一部を前記非要保存画像に設定し、前記構造強調型の合成２次元画像を要保存画像に設定するように構成される請求項１に記載の画像設定装置。
  7. 　前記プロセッサは、前記複数の断層画像から検出された関心構造と前記構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致する場合、前記複数の断層画像の少なくとも一部を前記要保存画像にするか否かの設定を受け付け、
    　前記複数の断層画像から検出された関心構造と前記構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致する場合において、前記複数の断層画像の少なくとも一部が前記要保存画像にする設定を受け付けた場合、前記複数の断層画像の少なくとも一部および前記構造強調型の合成２次元画像を前記要保存画像に設定するように構成される請求項１に記載の画像設定装置。
  8. 　前記プロセッサは、前記複数の断層画像から検出された関心構造と前記構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致しない場合、前記複数の断層画像の少なくとも一部および前記構造強調型の合成２次元画像を前記要保存画像に設定するように構成される請求項１，６または７に記載の画像設定装置。
  9. 　前記プロセッサは、前記複数の断層画像から検出された関心構造と前記構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致しない場合、前記複数の断層画像の少なくとも一部を前記要保存画像にするか否かの設定を受け付け、
    　前記複数の断層画像から検出された関心構造と前記構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との位置または数が一致しない場合において、前記複数の断層画像の少なくとも一部が前記要保存画像にする設定を受け付けた場合、前記複数の断層画像の少なくとも一部および前記構造強調型の合成２次元画像を前記要保存画像に設定するように構成される請求項６に記載の画像設定装置。
  10. 　前記プロセッサは、前記複数の断層画像から前記構造強調型の合成２次元画像を生成するか否かを設定し、
    　前記構造強調型の合成２次元画像を生成する設定がなされた場合に、前記構造強調型の合成２次元画像を生成するように構成される請求項１から９のいずれか１項に記載の画像設定装置。
  11. 　前記プロセッサは、前記構造強調型の合成２次元画像を生成しない設定がなされた場合、前記複数の断層画像の少なくとも一部を前記要保存画像に設定するように構成される請求項１０に記載の画像設定装置。
  12. 　前記プロセッサは、前記構造強調型の合成２次元画像を生成しない設定がなされた場合、前記複数の断層画像の少なくとも一部を前記要保存画像または前記非要保存画像にする設定を受け付け、
    　前記複数の断層画像の少なくとも一部を前記要保存画像にする設定を受け付けた場合、前記複数の断層画像の少なくとも一部を前記要保存画像に設定するように構成される請求項１０に記載の画像設定装置。
  13. 　前記プロセッサは、前記構造強調型の合成２次元画像を生成しない設定がなされた場合、前記複数の断層画像から前記構造強調型とは異なる他の合成２次元画像を生成し、
    　前記他の合成２次元画像を前記要保存画像に設定するように構成される請求項１０から１２のいずれか１項に記載の画像設定装置。
  14. 　前記プロセッサは、前記要保存画像に設定された画像をストレージに保存するように構成される請求項１から１３のいずれか１項に記載の画像設定装置。
  15. 　前記プロセッサは、前記関心構造の検出結果を表す情報を、前記ストレージに保存するように構成される請求項１４に記載の画像設定装置。
  16. 　前記プロセッサは、前記要保存画像に設定された画像を外部装置に転送するように構成される請求項１から１５のいずれか１項に記載の画像設定装置。
  17. 　前記プロセッサは、前記関心構造の検出結果を表す情報を、前記外部装置に転送するように構成される請求項１６に記載の画像設定装置。
  18. 　前記複数の断層画像の少なくとも一部は、前記関心構造が検出された断層画像である請求項１から１７のいずれか１項に記載の画像設定装置。
  19. 　前記複数の断層画像の少なくとも一部は、前記複数の断層画像のそれぞれの厚さを厚くした複数のスラブ画像である請求項１から１８のいずれか１項に記載の画像設定装置。
  20. 　前記プロセッサは、さらに被写体をトモシンセシス撮影することにより取得された複数の投影画像を再構成することにより、前記複数の断層画像を取得するように構成される請求項１から１９のいずれか１項に記載の画像設定装置。
  21. 　前記複数の断層画像に含まれる被写体は乳房であり、前記関心構造は石灰化、腫瘤およびスピキュラの少なくとも１つの候補を含む請求項１から２０のいずれか１項に記載の画像設定装置。
  22. 　複数の断層画像から構造強調型の合成２次元画像を生成し、
    　前記複数の断層画像および前記構造強調型の合成２次元画像から関心構造を検出し、
    　前記複数の断層画像から検出された関心構造と前記構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造の比較結果に応じて、前記複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像または非要保存画像に設定する画像設定方法。
  23. 　複数の断層画像から構造強調型の合成２次元画像を生成する手順と、
    　前記複数の断層画像および前記構造強調型の合成２次元画像から関心構造を検出する手順と、
    　前記複数の断層画像から検出された関心構造と前記構造強調型の合成２次元画像から検出された関心構造との比較結果に応じて、前記複数の断層画像の少なくとも一部を要保存画像または非要保存画像に設定する手順とをコンピュータに実行させる画像設定プログラム。
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