WO2021059343A1

WO2021059343A1 - 固定具、及び排泄物受け具ユニット

Info

Publication number: WO2021059343A1
Application number: PCT/JP2019/037347
Authority: WO
Inventors: 高橋　克英
Original assignee: アド・ロールス株式会社
Priority date: 2019-09-24
Filing date: 2019-09-24
Publication date: 2021-04-01

Abstract

使用者に対して排泄物受け具を正しい位置に装着することが望まれている。固定具は、排泄物受け具を使用者の股間に固定するための固定具でもよい。固定具は、使用者の腰部に装着される装着部を備えてよい。固定具は、排泄物受け具を支持し、装着部の腹部側に着脱可能に接続される腹部側接続帯を備えてよい。固定具は、排泄物受け具を支持し、装着部の背部側に着脱可能に接続される背部側接続帯を備えてよい。背部側接続帯は、装着部と着脱可能に接続される第１幅の第１接続部を有してよい。装着部は、背部側の中央に、第１幅より長い第２幅を有し、かつ第１接続部を着脱可能に接続する第１接続領域を有してよい。

Description

固定具、及び排泄物受け具ユニット

　本発明は、固定具、及び排泄物受け具ユニットに関する。

　特許文献１には、使用者の股間に装着されて排泄物を受ける排泄物受け具が開示されている。
　特許文献１　特開２０１７－７０４０７号公報

解決しようとする課題

　使用者に対して排泄物受け具を正しい位置に装着することが望まれている。

一般的開示

　本発明の一態様に係る固定具は、排泄物受け具を使用者の股間に固定するための固定具でもよい。固定具は、本体部と、本体部の長手方向の両端から外側に延びる延長部とを有し、本体部及び延長部を使用者の腰部に巻くことで使用者の腰部に装着される装着部を備えてよい。固定具は、排泄物受け具を支持し、装着部の腹部側に着脱可能に接続される腹部側接続帯を備えてよい。固定具は、排泄物受け具を支持し、装着部の背部側に着脱可能に接続される背部側接続帯を備えてよい。背部側接続帯は、装着部と着脱可能に接続される第１幅の第１接続部を有してよい。装着部の本体部は、第１幅より長い第２幅を有し、かつ第１接続部を着脱可能に接続する第１接続領域を有してよい。

　第１接続部及び前記第１接続領域は、面ファスナーで構成されてよい。

　第１接続領域は、使用者の腰部に装着された場合に使用者の仙骨または背骨に対向する位置に配置されてもよい。

　腹部側接続帯は、排泄物受け具を支持する支持部を有してよい。腹部側接続帯は、支持部の両端から延び、装着部と着脱可能に接続される２つの第２接続部とを有してよい。装着部は、腹部側に、２つの第２接続部を着脱可能に接続する第２接続領域を有してよい。

　２つの第２接続部及び第２接続領域は、面ファスナーで構成されてよい。

　第２接続領域は、使用者の腰部に装着された場合に使用者の腸骨に対向する位置に少なくとも配置されてよい。

　本発明の一態様に係る排泄物受け具ユニットは、上記の固定具を備えてよい。排泄物受け具ユニットは、排泄物受け具を備えてよい。

　排泄物受け具は、排泄物を受ける第１凹部と、第１凹部を取り囲む壁部とを有する第１受け部を備えてよい。排泄物受け具は、第１受け部から立ち上がり、第１凹部に排尿を導く第２凹部を有する第２受け部を備えてよい。壁部は、第１凹部内の前記排泄物を外部に排出する排出口を有する第１端部を有してよい。壁部は、第１端部に対向し、排出口に向かって空気を噴射し、排泄物を排出口に導く噴射口を有する第２端部を有してよい。壁部は、互いに対向し、第１端部と第２端部との間に設けられる第１側部及び第２側部を有してもよい。第１側部と第２側部との間の幅は、第１端部側から第２端部側に向かって狭くなってもよい。

　背部側接続帯は、一端に第１接続部と、他端に排泄物受け具に係合する係合部とを有してよい。第１受け部は、第１凹部の裏側の表面の長手方向の中心線上に設けられ、かつ背部側接続帯の係合部に係合する係合部を有してよい。第１受け部は、第１凹部の裏側の表面に長手方向の中心線に沿って設けられ、かつ背部側接続帯を位置決めする溝とを有してよい。

　腹部側接続帯は、排泄物受け具を支持する支持部を有してよい。腹部側接続帯は、支持部の両端から延び、装着部と着脱可能に接続される２つの第２接続部を有してよい。装着部は、腹部側に、２つの第２接続部を着脱可能に接続する第２接続領域を有してよい。第１受け部は、第１端部の排出口の裏側の表面から突出して設けられ、排泄物を外部に排出する配管を接続する第１配管接続部を有してよい。第２受け部は、第２凹部の裏側の表面から突出して設けられ、噴射口に空気を供給する配管を接続する第２配管接続部を有してよい。支持部は、第１配管接続部と第２配管接続部との間で排泄物受け具を支持してよい。

　なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。

自動排泄処理装置に接続された排泄物受け具の使用状態の一例を示す図である。排泄物受け具の外観斜視図の一例を示す図である。排泄物受け具のＸＺ面に沿う断面図である。排泄物受け具の分解斜視図である。排泄物受け具を背面側から見た外観斜視図の一例を示す図である。排泄物受け具を底面側から見た外観斜視図の一例を示す図である。排泄物受け具のＺＹ面に沿う断面図であり、空気供給経路を底面側から示す図である。排泄物受け具の第１受け部の壁部に設けられた追加の空気供給口を示す斜視図である。固定具の装着ベルト及び背部側接続帯を示す背面図である。固定具の腹側接続帯を示す図である。固定具を介して使用者に固定された排泄物受け具を背部側から示す図である。

　以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。

　図１は、自動排泄処理装置２０に接続された排泄物受け具１００の使用状態の一例を示す。使用者１０は、例えば、ベッドなどに寝たきりの被介護者である。排泄物受け具１００は、使用者１０の股間に固定具２００を介して装着される。排泄物受け具１００は、使用者１０から排出された排泄物及び排尿を受ける容器を含んでよい。

　なお、各図において、直交する３方向を矢印で示している。Ｘ方向は、第１方向でもよい。Ｙ方向は、第２方向でもよい。Ｚ方向は、第３方向でもよい。排泄物受け具１００が使用者１０に装着されている状態において、例えば、Ｘ方向は、使用者１０の腹部と背部とが対向する方向でもよい。Ｙ方向は、使用者１０の幅方向でもよい。使用者１０の幅方向は、使用者１０を腹部側から見た場合の左右方向でもよい。Ｚ方向は、使用者１０の身長に沿う方向でもよい。なお、以下の説明において、上下に関する記載は、図に示された状態における上下を指す。

　自動排泄処理装置２０は、排泄物受け具１００で受けた排泄物及び排尿を回収することができる。自動排泄処理装置２０には、複数の配管２２，２４が接続されていてもよい。複数の配管２２，２４は、自動排泄処理装置２０と排泄物受け具１００とを接続することができる。配管２２は、排泄物受け具１００に温水などの液体を供給することができる。配管２４は、排泄物受け具１００から排出された排泄物を自動排泄処理装置２０内に回収することができる。自動排泄処理装置２０は、温水を貯留するタンク、温水を供給するポンプ、及び排泄物等を回収するタンクを含んでよい。排泄物受け具１００には、空気を供給する配管が接続されていてもよい。

　図２は、排泄物受け具の外観斜視図の一例を示す図である。図３は、排泄物受け具のＸＹ面に沿う断面図である。図２は、斜め上方から排泄物受け具１００を見た場合の斜視図である。図３は、排泄物受け具１００のＹ方向の中央においてＸＺ面に沿って切った断面図である。排泄物受け具１００には、使用者１０から排出された排泄物及び排尿を受ける凹部１０４，１１２が形成されている。凹部１０４は第１凹部の一例である。凹部１１２は第２凹部の一例である。排泄物受け具１００は、第１受け部１０２及び第２受け部１１０を備えてよい。なお、排泄物受け具１００において、凹部１１２の開口が形成されている側を正面側とし、Ｚ方向において、正面側と対向する側を背面側とする。

　第１受け部１０２には、凹部１０４が形成され、第２受け部１１０には、凹部１１２が形成されている。第１受け部１０２は、Ｚ方向に延在し、第２受け部１１０は、Ｘ方向に延在している。第２受け部１１０は、第１受け部１０２の第１端部１０７から、Ｘ方向に延在している。第１受け部１０２の第１端部１０７は、Ｚ方向における一方の端部でもよい。

　第１受け部１０２の凹部１０４は、使用者１０から排泄された排泄物を受けることができる。凹部１０４は、例えばＸ方向に窪んでよい。凹部１０４は、下向きに窪んでよい。凹部１０４は、排泄物受け具１００が使用者１０に装着された状態において、腹部側から背部側に凹んでよい。凹部１０４は、Ｚ方向に連続し、凹部１０４のＺ方向の長さは、凹部１０４のＹ方向の長さより長くてもよい。

　第１受け部１０２の長手方向は、Ｚ方向に沿っている。第１受け部１０２は、Ｚ方向に対向する第１端部１０７及び第２端部１０８を含んでよい。排泄物受け具１００が使用者１０に装着された状態において、第１端部１０７は、足先側に配置され、第２端部１０８は、頭側に配置される。

　第１受け部１０２は、凹部１０４を取り囲む壁部１０２１を有してよい。壁部１０２１は凹部１０４を区画する壁面を含むことができる。第１受け部１０２は、底部１０５を含んでよい。底部１０５は、凹部１０４を区画する底面を含んでよい。底部１０５は、Ｘ方向に交差する面を含むことができる。

　壁部１０２１は、第１端部１０７及び第２端部１０８を含んでよい。壁部１０２１は、Ｙ方向に対向する第１側部１０２２及び第２側部１０２３を含んでよい。壁部１０２１の第１側部１０２２及び第２側部１０２３は、Ｚ方向において第１端部１０７と第２端部１０８との間に設けられている。Ｘ方向から見た場合、壁部１０２１の第１端部１０７、第１側部１０２２、第２端部１０８、及び第２側部１０２３は、連続して形成されていてもよい。これらの第１端部１０７、第１側部１０２２、第２端部１０８、及び第２側部１０２３によって囲まれた領域が凹部１０４である。壁部１０２１は、Ｘ方向から見て、底部１０５を取り囲むように形成されていてもよい。

　壁部１０２１には、凹部１０４内の排泄物を排泄物受け具１００の外部に排出する排出口１０６が形成されている。排出口１０６は、壁部１０２１の第１端部１０７に設けられている。排出口１０６の中心線が延在する方向は、例えばＺ方向に沿っている。

　壁部１０２１の第２端部１０８には、凹部１０４内に空気を供給する空気供給口１０２４が形成されていてもよい。空気供給口１０２４は、空気を噴射する噴射口でもよい。空気供給口１０２４から凹部１０４内に供給された空気は、凹部１０４内において、排出口１０６に向かってＺ方向に流れることができる。排出口１０６には、配管２４が接続されている。凹部１０４内の空気は、排出口１０６及び配管２４を通り、排泄物受け具１００外に排出される。

　第２受け部１１０は、第１受け部１０２から立ち上がるように形成されていてもよい。第１受け部１０２から立ち上るとは、第１受ける１０２が延在する方向と交差する方向に延在することを含む。第２受け部１１０は、第１受け部１０２から上方に延びている。例えば、ベッドに横たわる使用者１０に対して排泄物受け具１００が装着された状態において、第２受け部１１０は、第１受け部１０２から立ち上がるように配置される。

　第１受け部１０２が、使用者１０の背部側に配置される。第２受け部１１０の第１受け部１０２から遠い側の端部１１１が、使用者１０の腹部側に配置される。

　第２受け部１１０の凹部１１２は、使用者１０の排尿を受けることができる。凹部１１２は、例えばＺ方向に窪んでよい。凹部１１２は、図３において左側に窪んでよい。凹部１１２は、排泄物受け具１００が使用者１０に装着された状態において、頭側から足先側に凹んでよい。凹部１１２は、凹部１１２は、Ｘ方向に連続してよい。凹部１０４は、第１受け部１０２の凹部１０４に連通されている。凹部１１２内の排尿は、凹部１０４内に流れ込んでもよい。凹部１１２は、凹部１０４に排尿を導くことができる。

　第２受け部１１０は、凹部１１２を取り囲む壁部１１０１を有してよい。壁部１１０１は凹部１１２を区画する壁面を含んでよい。第２受け部１１０は、底部１１３を含んでよい。底部１１３は、凹部１１２を区画する底面を含んでよい。底部１１３は、Ｚ方向に交差する面を含む。

　壁部１１０１は、第１受け部１０２から遠い側の端部１１１を含んでよい。壁部１１０１は、Ｙ方向に対向する第１側部１１０２及び第２側部１１０３を含んでよい。壁部１１０１の第１側部１１０２及び第２側部１１０３は、Ｘ方向において、第１受け部１０２と遠い側の端部１１との間に設けられている。壁部１１０１の第１側部１１０２、遠い側の端部１１１、及び第２側部１１０３は、連続して形成されていてもよい。

　第１受け部１０２の縁部分１０３及び第２受け部１１０の縁部分１１４は、一体的に、使用者１０の股間に合わせて側面側から見てＵ字状に形成されていてもよい。第２受け部１１０の遠い側の端部１１１は、使用者１０の陰部を覆うように形成されていてもよい。第２受け部１１０の遠い側の端部１１１は、Ｙ方向に延びていてもよい。遠い側の端部１１１の大きさは、使用者１０の性別、使用者１０の陰部の大きさなどによって調整してよい。排泄物受け具１００が使用者１０に装着された状態において、遠い側の端部１１１は、Ｚ方向において、使用者１０の股間側から腹部側に延びていてもよい。

　第１受け部１０２の第２端部１０８は、先細でよい。第２端部１０８は、第１端部１０７から離れるにつれて先細でよい。第１側部１０２２と第２側部１０２３との間の幅は、第１端部１０７側から第２端部１０８側に向かって狭くなっている。Ｘ方向から見た場合に、第１側部１０２２と第２側部１０２３とが成す角度は、９０度より小さくてよい。

　第１受け部１０２は、第２端部１０８に対応する部分に頂部１０８１を有してもよい。頂部１０８１は、使用者１０に対する排泄物受け具１００の位置を案内する突起部でもよい。頂部１０８１は、例えば円錐部を含むことができる。頂部１０８１は、Ｙ方向から見た場合に、斜め上方に向かって突出していてもよい。頂部１０８１は、斜め上方に向かう先細り形状を含んでもよい。頂部１０８１は、Ｚ方向において第１端部１０７から離れるにつれて、Ｘ方向において遠い側の端部１１１に向かうように配置されていてもよい。

　第１受け部１０２の第２端部１０８は、Ｘ方向から見て三角形を成してよい。第１受け部１０２の第２端部１０８は、Ｘ方向から見て、先細で、かつ先端が丸みを帯びた形状でよい。排泄物受け具１００が使用者１０に装着されている状態において、第１受け部１０２の第２端部１０８は、使用者１０の臀部に挟まれてよい。第１受け部１０２の第２端部１０８は、使用者１０の左右の臀部の間に配置されてよい。

　第１受け部１０２の第２端部１０８が先細になっているので、使用者１０が仰臥位の状態でも、使用者１０の臀部が第１受け部１０２の上に載らないようにすることができる。これにより、第２端部１０８が使用者１０の左右の臀部の間に挟まれた状態になる。したがって、使用者１０の肌への負担が抑制される。また、使用者１０の臀部の脂肪が壁になり、排泄物受け具１００の位置ずれが抑制される。

　排泄物受け具１００は、排出口１０６の周囲に、排泄物の有無を検出するセンサを備えてよい。凹部１０４の底部１０５の複数の位置に排泄物の有無を検出するセンサが配置されてよい。

　図４は、排泄物受け具の分解斜視図である。図５は、排泄物受け具を背面側から見た外観斜視図の一例を示す図である。図６は、排泄物受け具を底面側から見た外観斜視図の一例を示す図である。排泄物受け具１００の背面側には、配管２２，２４，２６が接続されるポート３０２，３０４，３０６がそれぞれ設けられている。排泄物受け具１００の背面側とは、第２受け部１１０の底部１１３が設けられている側である。Ｘ方向において、遠い側の端部１１１から第１受け部１０２に向かって、ポート３０２、ポート３０６、ポート３０４が順に設けられてよい。

　ポート３０２には、温水などの液体を供給する配管２２が接続されてよい。ポート３０２は、円筒状を成し、Ｚ方向に延びている。ポート３０２は、第２受け部１１０の凹部１１２に連通されている。ポート３０２は、底部１１３から外方に張り出してよい。

　ポート３０４には、排泄物等を排出する配管２４が接続されてよい。ポート３０４は、円筒状を成し、Ｚ方向に延びている。ポート３０４は、第１受け部１０２の排出口１０６に連通されている。ポート３０４は、第１受け部１０２の第１端部１０７から外方に張り出してよい。

　ポート３０６には、第１受け部１０２の凹部１０４内に空気を供給する配管が接続されてよい。ポート３０６は、円筒状を成し、Ｚ方向に延びている。ポート３０６は、後述する空気供給経路５００、及び第１受け部１０２の凹部１０４に連通されている。ポート３０６は、第２受け部１１０の背面側から外方に張り出してよい。

　排泄物受け具１００には、ポート３０６と空気供給口１０２４とを接続する空気供給流路５００が形成されている。空気供給流路５００は、第１端部１０７、第１側部１０２２、第２側部１０２３、及び第２端部１０８の内部に形成されていてもよい。空気供給経路５００は、第１端部１０７側から第１側部１０２２及び第２側部１０２３の少なくとも一方を経由して空気供給口１０２４まで空気を案内する案内溝でもよい。

　空気供給経路５００は、排泄物受け具１００の背面側から底部にかけて形成されていてもよい。排泄物受け具１００の背面側の空気供給経路５００には、第２受け部１１０の背面側の部分が含まれてよい。第２受け部１１０の背面側の部分には、凹部１１２の底部１１３の背面側の領域が含まれてよい。底部１１３の背面側の領域には、例えばポート３０６内に配置される円筒部５０２が設けられていてもよい。円筒部５０２には、空気が通過可能な切欠き部が設けられていてもよい。

　空気供給経路５００は、排出口１０６の径方向の外側の領域を含んでよい。空気供給経路５００は、Ｙ方向において、排出口１０６の両側に形成された案内溝を含んでよい。排出口１０６の径方向の外側の領域は、第１受け部１０２の第１端部１０７に形成された案内溝でもよい。

　図７は、排泄物受け具のＺＹ面に沿う断面図であり、空気供給経路を底面側から示す図である。図７は、Ｘ方向において、下側から見た場合の断面図である。空気供給経路５００は、第１受け部１０２の底部１０５に形成された案内溝を含んでよい。案内溝は、底部１０５のＹ方向における両側に形成されていてもよい。Ｙ方向の両側の案内溝は、第１端部１０７側から第２端部１０８側に向かうにつれて、接近するように配置されていてもよい。

　ポート３０６から流入した空気は、空気供給経路５００内を流れ、空気供給口１０２４から凹部１０４内に供給される。具体的には、ポート３０６から流入した空気は、円筒部５０２の切欠き部を通過して、第２受け部１１０の背面側の部分に供給される。第２受け部１１０の背面側の部分に供給された空気は、下向きに流れ、排出口１０６の両側に形成された案内溝を通り、第１受け部１０２の底部１０５側に到達する。

　空気供給経路５００は、壁部１１０１の第１側部１１０２及び第２側部１１０３において、Ｚ方向に連続する案内溝を含んでよい。空気供給経路５００は、第１側部１１０２又は第２側部１１０３に形成されていてもよい。

　第１受け部１０２の底部１０５に到達した空気は、Ｚ方向において、第１端部１０７側から第２端部１０８側に向かって空気供給経路５００内を流れる。第２端部１０８に到達した空気は、上向きに流れた後、Ｚ方向において、第２端部１０８側から第１端部１０７側に向かって流れる。具体的には、空気供給経路５００内を流れた空気は、空気供給口１０２４を通過して、凹部１０４内に流入する。空気は、空気供給口１０２４を通過して、凹部１０４内に噴出されてよい。

　凹部１０４内に供給された空気は、Ｚ方向において、第２端部１０８から第１端部１０７に向かって流れ、排出口１０６を通過して、排泄物受け具１００から排出される。凹部１０４内を流れる空気は、凹部１０４内の排泄物等を排出口１０６に向けて移送することができる。排出口１０６を通過した空気及び排泄物等は、配管２４内を流れて自動排泄処理装置２０に回収される。

　排泄物受け具１００は、空気供給口１０２４とは別に、凹部１０４内に空気を供給する追加の空気供給口４００を備えてよい。追加の空気供給口４００は、図２～図４に図示されている。第２端部１０８側に設けられた空気供給口１０２４を第１空気供給口とし、追加の空気供給口４００を第２空気供給口としてもよい。追加の空気供給口４００は、空気供給口１０２４より小さくてよい。

　追加の空気供給口４００は、空気供給経路５００に連通していてもよい。追加の空気供給口４００は、第１受け部１０２の第１側部１０２２及び第２側部１０２３に形成されていてもよい。追加の空気供給口４００は、第１側部１０２２及び第２側部１０２３の少なくとも一方に形成されていてもよい。追加の空気供給口４００は、第１側部１０２２及び第２側部１０２３に形成された穴でもよい。追加の空気供給口４００は、２つ以上設けられてもよい。追加の空気供給口４００の形状は、任意の形状でよい。追加の空気供給口４００の形状は、三角形、円形または矩形でよい。

　追加の空気供給口４００は、凹部１０４内の任意の位置に設けられてよい。追加の空気供給口４００は、第１端部１０７と第２端部１０８との間で、中央より第１端部１０７側に配置されていてもよい。Ｚ方向において、追加の空気供給口４００と第１端部１０７との距離は、追加の空気供給口４００と第２端部１０８との距離より短くてもよい。追加の空気供給口４００は、Ｚ方向において、第１端部１０７の近傍に設けられていてもよい。ポート３０６から流入した空気は、空気供給経路５００内を流れて、その一部が、追加の空気供給口４００から排出されて、凹部１０４内に供給される。凹部１０４内に供給された空気は、排出口１０６から排出される。

　図３～図５に示されるように、排泄物受け具１００は、第１ユニット１２０及び第２ユニット１３０を備えてよい。第１ユニット１２０は、排泄物受け具１００の排出口１０６側を構成し、第２ユニット１３０は、使用者１０に接触する側を構成してよい。

　第１ユニット１２０は、凹部１０４の底部１０５及び凹部１１２の底部１１３を含んでよい。第１ユニット１２０は、複数の部材から構成されてよい。第１ユニット１２０は、第１部材１４０、第２部材１５０、第３部材１６０、及び第４部材１７０を含んでよい。第１部材１４０は、排泄物受け具１００の基台として機能することができる。第１部材１４０は、Ｙ方向から見てＬ字状を成していてもよい。第１部材１４０は、Ｚ方向に延びる第１受け部１０２側の部分と、Ｘ方向に立ち上がる第２受け部１１０側の部分とを含んでよい。

　図８は、排泄物受け具の第１受け部の壁部に設けられた追加の空気供給口を示す斜視図である。図８は、第２部材１５０を凹部１１２の内側から示している。第２部材１５０は、第２受け部１１０の凹部１１２の底部１１３を含んでよい。第２部材１５０には、排出口１０６が設けられている。追加の空気供給口４００が第２部材１５０の排出口１０６より下側の部分に配置されている。Ｙ方向において、追加の空気供給口４００の外側に、空気供給経路５００である案内溝が形成されていてよい。第２部材１５０は、底部１１３の背面側に形成された領域を含んでよい。

　第３部材１６０は、第２部材１５０の背面側の領域を覆うカバーとして機能することができる。第３部材１６０には、背面側に張り出す複数のポート３０２，３０４，３０６が設けられている。

　第４部材１７０は、第１部材１４０のＺ方向に延びる第１受け部１０２側の部分を覆うカバーとして機能できる。

　第２ユニット１３０は、凹部１０４の縁部１０３及び凹部１１２の縁部１１４を構成する。第２ユニット１３０は、第１ユニット１２０の基台に載るカバーとして機能してよい。

　第２ユニット１３０は、第１受け部１０２の第１側部１０２２及び第２側部１０２３に対応する部分に、傾斜面１３２が形成されていてもよい。この傾斜面１３２は、第１受け部１０２の縁部１０３を形成してもよい。傾斜面１３２は、例えば使用者１０の内股に当接可能な面を含んでもよい。傾斜面１３２は、Ｙ方向において内側から外側に向かって傾斜してよい。傾斜面１３２は、Ｙ方向において、内側から外側に向かうにつれて、Ｘ方向において底部１０５側に接近するように傾斜していてもよい。傾斜面１３２は、Ｚ方向において、第１端部１０７側から第２端部１０８側へ滑らかに連続する面を含んでよい。傾斜面１３２は、幅方向の内側から外側に向かって傾斜してよい。

　第１ユニット１２０は、第２ユニット１３０の第２素材より硬度が高い第１素材で構成されてよい。第２素材は、発泡ウレタン、発泡シリコン、発泡ゴムなどの低反発、軽量、かつ軟質な素材でよい。第１素材は、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂などの合成樹脂でよい。第１素材は、光透過性材料でよい。光透過性材料は、可視光域における光の透過率が概ね５０％を超える性質を有する材料でよい。可視光域は、３５０ｎｍ以上７８０ｎｍ以下でもよい。第１ユニット１１１を透明な素材で構成することで、排泄物受け具１００を使用者１０の股間に装着した状態で、使用者１０の肛門及び陰部の位置を確認できる。したがって、排泄物受け具１００を正しい位置に装着されているか容易に確認できる。

　排泄物受け具１００において、第１受け部１０２の第２端部１０８側が、使用者１０の左右の臀部の間に収まるように小さくなっている。すなわち、第２端部１０８側の凹部１０４の容積が小さい。凹部１０４の容積が小さいと、排出口１０６からの排泄物の排出が追い付かず、凹部１０４から排泄物が漏れ出す可能性がある。そこで、凹部１１２の第１受け部１０２側の深さを深くして、排泄物受け具１００の排泄物を収容する容積を大きくする。言い換えれば、第１受け部１０２の排出口１０６側の第１端部１０７を、第２端部１０８と反対側に突出させて、排泄物受け具１００の排泄物を収容する容積を大きくする。

　第１受け部１０２の底部１０５には、係止部６０と、背部側接続帯５０を位置決めする溝６１が設けられている。係止部６０は、凹部１０４の裏側の表面のＺ方向である長手方向の中心線上に設けられ、かつ背部側接続帯５０の端部に係合する。溝６１は、凹部１０４の裏側の表面にＺ方向である長手方向の中心線に沿って設けられる。背部側接続帯５０が溝６１に収まることで、背部側接続帯５０が位置ずれすることを防止できる。

　係止部６０は、排泄物受け具１００の底部１０５からＸ方向に突出する一対の支持板と、一対の支持板とを連結する連結板とを含んでよい。一対の支持板は、Ｙ方向に離間している。連結板は、Ｙ方向に延在している。Ｘ方向において、排泄物受け具１００の底部と、連結板との間には隙間が形成されている。係止部６０には、固定具２００の後述する背部側接続帯５０が係止されうる。連結板のＹ方向の長さは、後述する背部側接続帯５０の幅に対応している。係止部６０は、Ｚ方向において、第１端部１０７側に配置されてよい。

　次に、固定具２００について説明する。図９は、固定具の装着ベルト及び背部側接続帯を示す背面図である。図１０は、固定具の腹側接続帯を示す図である。図１１は、固定具を介して使用者に固定された排泄物受け具を背部側から示す図である。

　固定具２００は、使用者１０の股間に排泄物受け具１００を固定することができる。固定具２００は、使用者１０の腰部に装着される装着ベルト２１０と、装着ベルト２１０の腹部側に着脱可能に接続される腹部側接続帯２６０と、装着ベルト２１０の背部側に着脱可能に接続される背部側接続帯５０とを備える。腹部側接続帯２６０及び背部側接続帯５０は、排泄物受け具１００を支持することができる。排泄物受け具ユニットは、固定具２００と排泄物受け具１００とを備えてよい。装着ベルト２１０は、使用者１０の腰部に装着される装着部の一例である。

　装着ベルト２１０は、使用者１０の胴回りに巻きつけることが可能な長さを有する。装着ベルト２１０は、長手方向に連続する第１部分２５０、中央部２２０、及び第２部分２４０を有する。中央部２２０は、本体部の一例である。中央部２２０は、装着ベルト２１０の長手方向の中央部である。第１部分２５０及び第２部分２４０は、中央部２２０の両端部から長手方向の外側に延びている。第１部分２５０及び第２部分２４０は、本体部の長手方向の両端から外側に延びる延長部の一例である。中央部２２０及び第１部分２５０及び第２部分２４０を使用者１０の腰部に巻くことで、装着ベルト２１０は、使用者１０の腰部に装着される。

　装着ベルト２１０が使用者１０に装着された状態において、中央部２２０は、使用者１０の腰部の背面側を覆うように配置されてもよい。装着ベルト２１０の第１部分２５０及び第２部分２４０は、使用者１０の腰部の腹部側において、互いに重なるように配置されてもよい。装着ベルト２１０の中央部２２０の幅は、第１部分２５０及び第２部分２４０の幅よりも大きくてよい。ここでの幅は、装着ベルト２１０の長手方向に交差する方向の長さである。図９において、装着ベルト２１０の長手方向は、Ｙ方向に沿って配置されている。装着ベルト２１０の幅方向は、Ｚ方向に沿って配置されている。装着ベルト２１０の中央部２２０において、使用者１０側に配置される面を正面側とし、その反対側の面を背面側とする。図９では、背面側から見た場合の装着ベルト２１０を示している。装着ベルト２１０を使用者１０に装着した状態において、正面側が内側に配置され、背面側が外側に配置される。

　背部側接続帯５０は、装着ベルト２１０に対して着脱可能に接続される第１接続部５２を含む。第１接続部５２は、第１幅Ｗ５０を有してよい。第１幅Ｗ５０は、背部側接続帯５０の長手方向と交差する幅である。図９では、第１幅Ｗ５０は、装着ベルト２１０の長手方向に沿って配置されている。

　装着ベルト２１０は、背部側の中央に第１接続領域２３０有してよい。第１接続領域２３０は、中央部２２０の背面側に設けられている。第１接続領域２３０は、背部側接続帯５０の第１接続部５２を着脱可能に接続できる。装着ベルト２１０の背部側は、装着ベルト２１０が使用者１０に装着された状態において、使用者１０とは反対側に配置される。第１接続領域２３０は、背部側から見て矩形状を成していてもよい。

　第１接続領域２３０は、背部側接続帯５０の第１幅Ｗ５０よりも長い第２幅Ｗ２３０を有してよい。第１接続領域２３０の第２幅Ｗは、装着ベルト２１０の長手方向に沿う長さである。第１幅Ｗ５０及び第２幅Ｗ２３０は、同一方向の長さである。第１接続部５２及び第１接続領域２３０は、面ファスナーで構成されてよい。これにより、第１接続部５２及び第１接続領域２３０は、着脱可能となっている。

　第１接続領域２３０は、使用者１０の腰部に装着された場合に使用者１０の仙骨または背骨に対向する位置に配置されてよい。「使用者１０の仙骨または背骨に対向する位置」とは、例えば、背部側から使用者を見た場合に、第１接続領域２３０が仙骨または背骨に重なるように配置される位置を含む。Ｘ方向から見た場合に、仙骨または背骨の一部に第１接続領域２３０が重なるように、装着部２２０が配置されてよい。Ｘ方向から見た場合に、使用者１０の幅方向の中心にかかる位置に、第１接続領域２３０が配置されればよい。

　図１０は、固定具の腹側接続帯を示す図である。図１０（ａ）は、腹側接続帯の正面図である。図１０（ｂ）は、腹側接続帯の側面図である。腹部側接続帯２６０は、排泄物受け具１００を支持する支持部２６１と、支持部２６１の両端から延び、装着ベルト２１０と着脱可能に接続される複数の第２接続部２６３とを含んでよい。

　支持部２６１は、腹部側接続帯２６０の長手方向の中央部に配置されてよい。支持部２６１は、例えば紐状を成してよい。支持部２６１は、排泄物受け具１００を使用者１０に固定する際に、排泄物受け具１００のポート３０６の外周面に当接可能な部分を含む。支持部２６１は、排泄物受け具１００を固定している状態において、排泄物受け具１００のその他の突起部に当接してもよい。突起部は、腹部側接続帯２６０を係止可能であり、排泄物受け具１００の背面側から突出してよい。

　腹部側接続帯２６０は、支持部２６１の両端から延びる２つの帯状部２６２を備えてよい。第２接続部２６３は、帯状部２６２に設けられてよい。第２接続部２６３は、腹部側接続帯２６０の一方の面に設けられている。第２接続部２６３は、帯状部２６２の長手方向において、部分的に形成されていてもよい。支持部２６１は、ポート３０４とポート３０６との間で排泄物受け具１００を支持してよい。

　装着ベルト２１０は、第２接続領域２５１を腹部側に有してよい。第２接続領域２５１は、装着ベルト２１０が使用者に装着された状態において、腹部側に配置される。第２接続領域２５１は、第１部分２５０の外面側に設けられていてよい。第２接続領域２５１は、第２接続部２６３を着脱可能に接続する。第２接続領域２５０は、２つの第２接続部に対応するようにそれぞれ設けられてよい。第２接続部２６３及び第２接続領域２５０は、面ファスナーで構成されてよい。

　第２接続領域２５１は、使用者１０の腰部に装着された場合に使用者１０の腸骨に対向する位置に少なくとも配置されていてよい。「使用者１０の腸骨に対向する位置」は、例えば、正面側から使用者を見た場合に、第２接続領域２５１が腸骨に重なる位置を含む。Ｘ方向から見た場合に、腸骨の一部に第２接続領域２５１が重なるように、装着ベルト２１０が配置されてよい。

　次に、排泄物受け具１００を使用者１０に対して固定する方法について説明する。まず、作業者は、使用者１０に対して装着ベルト２１０を装着する。例えば、ベッドに横たわる使用者１０の腰部を回転させ、使用者１０の姿勢を変えて装着ベルト２１０を使用者１０に巻き付けることができる。装着ベルト２１０の長手方向の両端部には、例えば面ファスナーが設けられている。これらの面ファスナー同士が接続されて、装着ベルト２１０が使用者１０に対して固定される。

　装着ベルト２１０が使用者１０に対して装着された状態において、中央部２２０は使用者１０の腰部に対応する位置に配置され、第１接続領域２３０は、使用者１０の仙骨または背骨に対向する位置に配置され、第２接続部２６３は、使用者１０の腸骨に対向する位置に配置されうる。

　例えば、図１１に示されるように、第１接続領域２３０の中心は、使用者１０の幅方向の中心に対して、ずれて配置されていてもよい。第１接続領域２３０が、使用者１０の仙骨または背骨に対向する位置に配置されていればよい。

　使用者１０は、例えばベッド上で横向きに配置されていてもよい。次に、作業者は、Ｘ方向において、排泄物受け具１００の底部１０５を使用者１０の背部側に配置して、Ｚ方向において、第２端部１０８を使用者１０の頭部側に配置して、第１端部１０７を使用者１０の足先側に配置する。排泄物受け具１００を足先側から股間に向けて移動させて、排泄物受け具１００を股間に配置する。

　排泄物受け具１００の第２端部１０８が円錐形状の頂部１０８１を有するので、排泄物受け具１００を移動させた場合に、頂部１０８１の周面が使用者１０に当接して、第２端部１０８が使用者１０の左右の臀部の間に案内される。これにより、排泄物受け具１００の幅方向の中心が、使用者１０の幅方向の中心に案内される。排泄物受け具１００は、使用者１０の股間に対して適切な位置に配置されうる。

　次に、腹部側接続帯２６０及び背部側接続帯５０を用いて、排泄物受け具１００を固定する。作業者は、腹部側接続帯２６０の支持部２６１をポート３０６に係止する。作業者は、支持部２６１を、ポート３０６の背部側の外周面を経由するように配置し、２つの帯状部２６２を、排泄物受け具１００の遠い側の端部１１１を経由させて、使用者１０の腹部側に引き出す。作業者は、２つの帯状部２６２を、遠い側の端部１１１から使用者１０の幅方向に広げるように、Ｖ字状に配置する。作業者は、腹部側接続帯２６０の長手方向の両端部を、使用者１０の腸骨に対向する位置に配置する。言い換えると、２つの第２接続領域２５１を使用者１０の腸骨に対向する位置に配置する。作業者は、２つの第２接続領域２５１を装着ベルト２１０の第２接続領域２５１に対して接続して、面ファスナ同士を接続させる。

　次に、背部側接続帯５０の一方の端部５４を、排泄物受け具１００の係止部６０に係止する。背部側接続帯５０の長手方向の端部５４には、着脱可能な面ファスナーが設けられていてよい。作業者は、背部側接続帯５０を係止部６０と底部１０５との間の隙間に挿入し、背部側接続帯５０を折り返して、背部側接続帯５０の対向する部分同士を接続する。背部側接続帯５０を、第１端部１０７側から第２端部１０８側に引っ張り、背部側接続帯５０の他方の端部の第１接続部５２を、第１接続領域２３０に接続する。

　仮に、装着ベルト２１０の第１接続領域２３０が、使用者１０の幅方向にずれていたとしても、第１接続領域２３０の一部が使用者１０の背骨又は仙骨に対向する位置に配置される。これにより、装着ベルト２１０の位置を修正する必要がない。装着ベルト２１０を装着ベルト２１０の位置調整のために使用者１０の姿勢を変えたり、装着し直したりする必要がない。そのため、固定具２００によれば、使用者１０及び作業者の負担を軽減できる。背部側接続帯５０を使用者１０の幅方向の中心に沿って、引っ張るだけで、第１接続部５２を第１接続領域２３０に対向する位置に配置して、第１接続部５２を第１接続領域に接続することができる。その結果、排泄物受け具１００が使用者１０に対して適切な位置に固定されうる。なお、背部側接続帯５０を取り付けた後に、腹部側接続帯２６０を取り付けてもよく、背部側接続帯５０及び腹部側接続帯２６０の取り付けを同時に行ってもよい。

　以上、固定具２００によれば、作業者及び使用者１０の負担を軽減して、排泄物受け具１００を適切な位置に確実に配置できる。固定具２００により、排泄物受け具１００を使用者１０の股間に固定できるので、排泄物受け具１００がずれて、液体等が漏れることを防止できる。

　第１受け部１０２の第２端部１０８が先細である場合、空気供給経路５００に連通された空気供給口１０２４のＹ方向の幅が狭くなる。そのため、第１受け部１０２の第２端部１０８が先細でない場合に比べて、空気供給口１０２４から凹部１０４内に供給される空気の流量または風圧が制限されてしまう。空気の流量または風圧が制限されることで、凹部１０４内に供給される空気により、排泄物を排出口１０６に良好に排出できない場合がある。

　そこで、本発明者らは、鋭意研究した結果、空気供給口１０２４に加えて追加の空気供給口４００を設けることで、空気供給経路５００内の空気の流れが良好になり、空気供給口１０２４から凹部１０４内に供給される空気の流量または風圧を増加させられることを見出した。

　排泄物受け具１００によれば、空気供給経路５００に連通された空気供給口１０２４及び追加の空気供給口４００を備えるので、凹部１０４内に空気の流れを形成できる。空気供給口１０２４から空気を噴出させて、凹部１０４内の排泄物を排出口１０６に向けて移送することができる。排泄物受け具１００は、追加の空気供給口４００を備えるので、凹部１０４内の空気の流れを向上させることができる。排泄物受け具１００は、追加の空気供給口４００を備えることで、空気供給経路５００内の空気の乱流を抑制し、空気供給口１０２４から凹部１０４内に供給される空気の流量または風圧を増加させることができる。その結果、排泄物を排出口１０６に向けて移送でき、排泄物の凹部１０４内での滞留を抑制できる。排泄物受け具１００では、排泄物を良好に排出して、回収できる。

　排泄物受け具１００では、壁部内に案内溝が形成されているので、壁部内に空気が流れる経路が形成される。これにより、排泄物受け具１００の外部に、別途配管を設ける必要がなくなる。

　排泄物受け具１００では、第１側部１０２２及び第２側部１０２３の両方に、追加の空気供給口４００が設けられているので、Ｙ方向の両側から凹部１０４内に空気を供給できる。

　排泄物受け具１００では、追加の空気供給口４００から第１端部１０７までの距離は、追加の空気供給口４００から第２端部１０８までの距離より短い。これにより、凹部１０４において、第１端部１０７の近傍に、空気をさらに供給できる。

　排泄物受け具１００は、凹部１０４，１１２のそれぞれの底部１０５，１１３を構成する第１ユニット１２０と、凹部１０４，１１２のそれぞれの縁部１０３，１１４を構成する第２ユニットとを備える。これにより、排泄物受け具１００が複数のユニットから構成されうる。

　第２ユニット１３０は、第１側部１１０２及び第２側部１１０３に対応する部分に、幅方向の内側から外側に向かって傾斜する傾斜面１３２を備える。これにより、傾斜面１３２が使用者１０の内股に密着されやすくなるので、排泄物受け具１００内の液体の漏れが抑制される。

　第２ユニット１３０は、第１ユニット１２０の第１素材より硬度が低い第２素材で構成されている。これにより、第１ユニット１２０に強度を負担させて、使用者１０に触れる第２ユニット１３０を柔らかくすることができる。

　第１ユニット１２０は、空気供給経路５００に空気を供給する配管２６と接続されるポート３０６を有する。これにより、ポート３０６に配管２６を接続して、空気供給経路５００内に空気を供給できる。

　以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。

　請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。

１０　使用者
２０　自動排泄処理装置
２２，２４，２６　配管
５０　背部側接続帯
５２　第１接続部
５４　端部
６０　係止部
６１　溝
１００　排泄物受け具
１０２　第１受け部
１０２１　壁部
１０２２　第１側部
１０２３　第２側部
１０２４　空気供給口
１０３　縁部
１０４　凹部
１０５　底部
１０６　排出口
１０７　第１端部
１０８　第２端部
１０８１　頂部
１１０　第２受け部
１１０１　壁部
１１０２　第１側部
１１０３　第２側部
１１１　遠い側の端部
１１２　凹部
１１３　底部
１１４　縁部
１２０　第１ユニット
１３０　第２ユニット
１４０　第１部材
１５０　第２部材
１６０　第３部材
１７０　第４部材
２００　固定具
２１０　装着ベルト
２２０　中央部
２３０　第１接続領域
２４０　第２部分
２５０　第１部分
２５１　第２接続領域
２６０　腹部側接続帯
２６１　支持部
２６２　帯状部
２６３　第２接続部
３０２，３０４，３０６　ポート
４００　追加の空気供給口
５００　空気供給経路
５０２　円筒部

Claims

　排泄物受け具を使用者の股間に固定するための固定具であって、
　本体部と、本体部の長手方向の両端から外側に延びる延長部とを有し、前記本体部及び前記延長部を前記使用者の腰部に巻くことで前記使用者の腰部に装着される装着部と、
　前記排泄物受け具を支持し、前記装着部の腹部側に着脱可能に接続される腹部側接続帯と、
　前記排泄物受け具を支持し、前記装着部の背部側に着脱可能に接続される背部側接続帯と
を備え、
　前記背部側接続帯は、前記装着部と着脱可能に接続される第１幅の第１接続部を有し、
　前記装着部の前記本体部は、前記第１幅より長い第２幅を有し、かつ前記第１接続部を着脱可能に接続する第１接続領域を有する、固定具。
　前記第１接続部及び前記第１接続領域は、面ファスナーで構成される、請求項１に記載の固定具。
　前記第１接続領域は、前記使用者の腰部に装着された場合に前記使用者の仙骨または背骨に対向する位置に配置される、請求項１または２に記載の固定具。
　前記腹部側接続帯は、前記排泄物受け具を支持する支持部と、前記支持部の両端から延び、前記装着部と着脱可能に接続される２つの第２接続部とを有し、
　前記装着部は、腹部側に、前記２つの第２接続部を着脱可能に接続する第２接続領域を有する、請求項１から３の何れか１つに記載の固定具。
　前記２つの第２接続部及び前記第２接続領域は、面ファスナーで構成される、請求項４に記載の固定具。
　前記第２接続領域は、前記使用者の腰部に装着された場合に前記使用者の腸骨に対向する位置に少なくとも配置される、請求項４または５に記載の固定具。
　請求項１から６の何れか１つに記載の固定具と、
　前記排泄物受け具と
を備える、排泄物受け具ユニット。
　前記排泄物受け具は、
　排泄物を受ける第１凹部と、前記第１凹部を取り囲む壁部とを有する第１受け部と、
　前記第１受け部から立ち上がり、前記第１凹部に排尿を導く第２凹部を有する第２受け部と
を備え、
　前記壁部は、
　前記第１凹部内の前記排泄物を外部に排出する排出口を有する第１端部と、
　前記第１端部に対向し、前記排出口に向かって空気を噴射し、前記排泄物を前記排出口に導く噴射口を有する第２端部と、
　互いに対向し、前記第１端部と前記第２端部との間に設けられる第１側部及び第２側部と
を有し、
　前記第１側部と前記第２側部との間の幅は、前記第１端部側から前記第２端部側に向かって狭くなる、請求項７に記載の排泄物受け具ユニット。
　前記背部側接続帯は、一端に前記第１接続部と、他端に前記排泄物受け具に係合する係合部とを有し、
　前記第１受け部は、前記第１凹部の裏側の表面の長手方向の中心線上に設けられ、かつ前記背部側接続帯の前記係合部に係合する係合部と、前記第１凹部の裏側の表面に長手方向の中心線に沿って設けられ、かつ前記背部側接続帯を位置決めする溝とを有する、請求項８に記載の排泄物受け具ユニット。
　前記腹部側接続帯は、前記排泄物受け具を支持する支持部と、前記支持部の両端から延び、前記装着部と着脱可能に接続される２つの第２接続部とを有し、
　前記装着部は、腹部側に、前記２つの第２接続部を着脱可能に接続する第２接続領域を有し、
　前記第１受け部は、前記第１端部の前記排出口の裏側の表面から突出して設けられ、排泄物を外部に排出する配管を接続する第１配管接続部を有し、
　前記第２受け部は、前記第２凹部の裏側の表面から突出して設けられ、前記噴射口に空気を供給する配管を接続する第２配管接続部を有し、
　前記支持部は、前記第１配管接続部と前記第２配管接続部との間で前記排泄物受け具を支持する、請求項８または９に記載の排泄物受け具ユニット。