WO2021054146A1

WO2021054146A1 - 情報処理装置、サーバ装置、情報端末、及び、情報処理システム

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Publication number: WO2021054146A1
Application number: PCT/JP2020/033553
Authority: WO
Inventors: 裕司亀田
Original assignee: ソニー株式会社
Priority date: 2019-09-20
Filing date: 2020-09-04
Publication date: 2021-03-25
Also published as: US20220312201A1; CN114365524A; JPWO2021054146A1

Abstract

本技術は、安全性の高いネットワーク接続環境を提供することができるようにする情報処理装置、サーバ装置、情報端末、及び、情報処理システムに関する。利用者を特定する個人情報が取得され、利用者が使用する通信端末を特定する端末情報が取得され、識別情報を記憶した媒体又は識別情報が発行され、前記個人情報、前記端末情報、及び、前記識別情報がサーバ装置に送信される。本技術は、例えば、Ｗｉ－Ｆｉを利用したインターネットへの接続を提供するサービス（公衆無線ＬＡＮ）を構築する情報処理システムに適用することができる。

Description

情報処理装置、サーバ装置、情報端末、及び、情報処理システム

　本技術は、情報処理装置、サーバ装置、情報端末、及び、情報処理システムに関し、特に、安全性の高いネットワーク接続環境を提供する情報処理装置、サーバ装置、情報端末、及び、情報処理システムに関する。

　公衆無線ＬＡＮ等の公共のネットワークを利用するにあたり、自己の通信端末（単に端末という）をネットワークに接続するための様々な方法が提案されている（特許文献１乃至５参照）。

特開２０１５－１３９１０４号公報特開２０１６－１４９６号公報特開２０１５－１２６４５２号公報特許第４７７４８２３号公報特開２０１７－１４７５３６号公報

　公共のネットワークは不特定多数のユーザが利用するため安全性が低い。

　本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、安全性の高いネットワーク接続環境を提供する。

　本技術の一側面の情報処理装置は、利用者を特定する個人情報を取得する個人情報取得部と、前記利用者が使用する通信端末を特定する端末情報を取得する端末情報取得部と、識別情報を記憶した媒体又は識別情報を発行する発行部と、前記個人情報、前記端末情報、及び、前記識別情報をサーバ装置に送信する通信部と、を有する情報処理装置である。

　本技術の一側面の情報処理装置においては、利用者を特定する個人情報が取得され、利用者が使用する通信端末を特定する端末情報が取得され、識別情報を記憶した媒体又は識別情報が発行され、前記個人情報、前記端末情報、及び、前記識別情報がサーバ装置に送信される。

　本技術の一側面のサーバ装置は、利用者の個人情報と、前記利用者が使用する通信端末の端末情報と、前記利用者に対して発行された識別情報とを紐付けして記憶する利用者情報記憶部と、外部情報機器と通信を行う通信部とを含み、前記通信部は、前記外部情報機器から与えられた前記識別情報に対して紐付けされた前記利用者情報記憶部の前記個人情報及び前記端末情報のうちの少なくとも一方を前記外部情報機器に送信するサーバ装置である。

　本技術の一側面のサーバ装置においては、利用者の個人情報と、前記利用者が使用する通信端末の端末情報と、前記利用者に対して発行された識別情報とが紐付けして記憶され、外部情報機器と通信が行われ、前記外部情報機器から与えられた前記識別情報に対して紐付けされた前記利用者情報記憶部の前記個人情報及び前記端末情報のうちの少なくとも一方が前記外部情報機器に送信される。

　本技術の一側面の情報端末は、利用者に対して発行された識別情報を取得する識別情報取得部と、前記識別情報をサーバ装置に送信し、前記識別情報に紐付けされた前記利用者の通信端末の端末情報を受信する通信部と、前記端末情報に基づいて、前記利用者の通信端末と無線接続により無線通信を行う無線通信部とを有する情報端末である。

　本技術の一側面の情報端末においては、利用者に対して発行された識別情報が取得され、前記識別情報がサーバ装置に送信され、前記識別情報に紐付けされた前記利用者の通信端末の端末情報が受信され、前記端末情報に基づいて、前記利用者の通信端末と無線通信により接続される。

　本技術の一側面の情報処理システムは、利用者を特定する個人情報を取得する個人情報取得部と、利用者が使用する通信端末を特定する端末情報を取得する端末情報取得部と、識別情報を記憶した媒体又は識別情報を発行する発行部と、前記個人情報と、前記端末情報と、前記識別情報とを紐付けして記憶する記憶部と、前記発行部により発行された前記媒体に記憶された前記識別情報又は前記発行部により発行された前記識別情報を取得する識別情報取得部と、前記識別情報取得部により取得された前記識別情報に紐付けされた前記端末情報を前記記憶部から取得する端末情報取得部と、前記端末情報取得部により取得された前記端末情報により特定される通信端末を無線接続を介してネットワークに接続する通信部とを有する情報処理システムである。

　本技術の一側面の情報処理システムにおいては、利用者を特定する個人情報が取得され、利用者が使用する通信端末を特定する端末情報が取得され、識別情報を記憶した媒体又は識別情報が発行され、前記個人情報と、前記端末情報と、前記識別情報とが紐付けされて記憶され、発行された前記媒体に記憶された前記識別情報又は発行された前記識別情報が取得され、取得された前記識別情報に紐付けされた前記端末情報が取得され、取得された前記端末情報により特定される通信端末が無線接続を介してネットワークに接続される。

本技術を適用した情報処理システムの第１の実施の形態の概略構成例を示すブロック図である。ＩＣカード発行機の外観及びＩＣカードの発行までの流れを説明する図である。ＩＣカード発行時における利用者、端末、ＩＣカード発行機、及び認証用サーバの処理について説明するシーケンス図である。Ｗｉ－Ｆｉスポットの外観、及び、ＩＣカード発行後の公衆無線ＬＡＮの利用開始までの流れを説明する図である。公衆無線ＬＡＮの利用開始時における利用者、端末、Ｗｉ－Ｆｉスポット、及び認証用サーバの処理について説明するシーケンス図である。端末とＷｉ－ＦｉスポットとのＷｉ－Ｆｉ接続が確立した際に、端末のディスプレイに表示される情報画面を例示した図である。ＩＣカード発行機１３の構成例を説明するブロック図である。ＩＣカード発行時における図７のＩＣカード発行機のユーザインタフェースに関する処理の例を説明するフローチャートである。図８のステップＳ８１でディスプレイに表示される選択画面を例示した図である。図８のステップＳ８３でディスプレイに表示される誘導画面を例示した図である。図８のステップＳ８５でディスプレイに表示される誘導画面を例示した図である。図８のステップＳ８７でディスプレイに表示される確認画面を例示した図である。図８のステップＳ８９でディスプレイに表示される誘導画面を例示した図である。図８のステップＳ９０で端末のディスプレイに表示されるＷｉ－Ｆｉ接続設定画面を例示した図である。図８のステップＳ９２でディスプレイに表示される確認画面を例示した図である。図８のステップＳ９４でディスプレイに表示される通知画面を例示した図である。Ｗｉ－Ｆｉスポットの構成例を示すブロック図である。公衆無線ＬＡＮの利用開始時におけるＷｉ－Ｆｉスポットのユーザインタフェースに関する処理の例を説明するフローチャートである。図１８のステップＳ１５１において利用者がＩＣカードをかざすタッチ枠部を例示する図である。タッチ枠部を例示した図である。図１８のステップＳ１５６で端末のディスプレイに表示されるＷｉ－Ｆｉ接続設定画面を例示した図である。認証用サーバの構成例を説明するブロック図である。認証用サーバの処理の例を説明するフローチャートである。本技術を適用した情報処理システムの第２の実施の形態の概略構成例を示すブロック図である。２次元コード発行時の処理の流れを説明する図である。２次元コードを用いたＩＣカード発行時の処理の流れを説明する図である。２次元コード発行機の構成例を説明するブロック図である。２次元コードを用いたＩＣカード発行機の構成例を説明するブロック図である。２次元コード発行時における２次元コード発行機のユーザインタフェースに関する処理の例を説明するフローチャートである。図２９のステップＳ３０１でディスプレイに表示される開始画面を例示した図である。図２９のステップＳ３０２でディスプレイに表示される誘導画面を例示した図である。図２９のステップＳ３０４でディスプレイに表示される確認画面を例示した図である。図２９のステップＳ３０６でディスプレイに表示される誘導画面を例示した図である。図２９のステップＳ３０７で端末のディスプレイに表示されるＷｉ－Ｆｉ接続設定画面を例示した図である。図２９のステップＳ３０９でディスプレイに表示される確認画面を例示した図である。図２９のステップＳ３１１でディスプレイ１３１に表示される通知画面２１２（２次元コード発行画面）を例示した図である。ＩＣカード発行時における図２８のＩＣカード発行機１０３のユーザインタフェースに関する処理の例を説明するフローチャートである。図３７のステップＳ３５１でディスプレイに表示される選択画面を例示した図である。図３７のステップＳ３５３でディスプレイ１５１に表示される誘導画面を例示した図である。図３７のステップＳ３５５でディスプレイ１５１に表示される誘導画面を例示した図である。図３７のステップＳ３５７でディスプレイ１５１に表示される通知画面を例示した図である。一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。

　以下、図面を参照しながら本技術の実施の形態について説明する。

＜＜情報処理システムの第１の実施の形態＞＞
　図１は、本技術を適用した情報処理システムの第１の実施の形態の概略構成例を示すブロック図である。

　図１において、情報処理システム１１は、通信端末としての端末１２、情報処理装置としてのＩＣカード発行機１３、外部情報機器又は情報端末としてのＷｉ－Ｆｉスポット１４、サーバ装置としての認証用サーバ１５、及び、識別情報を記憶した媒体としてのＩＣカード１６を有する。

　端末１２は、無線ＬＡＮ（Local Area Network）の規格であるＷｉ－Ｆｉ（登録商標）に準拠した無線通信の機能を有する通信端末である。例えば、端末１２は、スマートフォン、タブレット端末等の任意の種類の端末である。図１の端末１２は、公衆無線ＬＡＮ（Ｗｉ－Ｆｉを利用したインターネット１７への接続を提供するサービス）の利用者が所持する不特定の端末を表す。また、情報処理システム１１が主に対象としている利用者は、海外からの旅行者であるが、利用者は海外からの旅行者に限定されない。

　ＩＣカード発行機１３は、空港や駅などの複数の場所に設置される。ＩＣカード発行機１３は、端末１２の所有者が公衆無線ＬＡＮを利用するためのＩＣカード１６を発行する。ＩＣカード１６を発行する際に、ＩＣカード発行機１３は、利用者を特定する個人情報と利用者が使用する端末１２を特定する端末情報とを取得する。

　また、ＩＣカード発行機１３は、取得した利用者の個人情報と、端末情報と、利用者に発行されるＩＣカード１６に記憶されている固有の識別情報（カード識別番号）とを紐付けして（関連付けして）利用者情報として認証用サーバ１５に登録させる。

　Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、観光地、駅等の複数の場所に設置される。Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、端末１２とＷｉ－Ｆｉにより無線接続（Ｗｉ－Ｆｉ接続）する機能と、Ｗｉ－Ｆｉ接続した端末１２をインターネット１７に接続する機能とを有する。

　Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、公衆無線ＬＡＮの利用を開始しようとする利用者のＩＣカード１６からカード識別番号を取得し、取得したカード識別番号と認証用サーバ１５に登録されている利用者情報とを認証用サーバ１５に照合させる。そして、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４はカード識別番号に紐付けされた端末情報を認証用サーバ１５から取得し、取得した端末情報の端末１２に対してＷｉ－Ｆｉを利用したインターネット１７への接続を許可する。

　認証用サーバ１５は、通信回線を介してＩＣカード発行機１３及びＷｉ－Ｆｉスポット１４に接続される。認証用サーバ１５はＩＣカード１６の発行の際にＩＣカード発行機１３から供給された利用者の個人情報と端末情報とカード識別番号とを紐付けして利用者情報として記憶（登録）する。

　また、認証用サーバ１５は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からＩＣカード１６のカード識別番号が供給された際に、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からのカード識別番号と、事前に登録されている利用者情報とを照合する。そして、認証用サーバ１５は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からのカード識別番号に紐付けされた端末情報を利用者情報の中から抽出し、抽出した端末情報をＷｉ－Ｆｉスポット１４に送信する。

　ＩＣカード１６は、例えば、ＦｅｌｉＣａ（登録商標）規格に準拠した非接触型ＩＣカードであり、ＩＣチップとアンテナが組み込まれたカードである。ただし、ＩＣカード１６は、ＦｅｌｉＣａ（登録商標）規格以外の非接触型ＩＣカードであってもよいし、接触型ＩＣカードであってもよい。また、ＩＣカード１６は、利用者の利便性を図るため、電子マネー機能と乗車カード機能のうちの少なくとも一方の機能を有していてもよい。

　以上の情報処理システム１１によれば、国内における公衆無線ＬＡＮを利用したい海外からの旅行者等の利用者は、空港等に設置されているＩＣカード発行機１３に対して、身分証明となるパスポートや運転免許証等を用いて個人情報を取得させる。また、利用者は、ＩＣカード発行機１３に対して、公衆無線ＬＡＮに利用する端末１２の機種、ＭＡＣ（Media Access Control）アドレスなどの端末情報を取得させる。これによって、ＩＣカード発行機１３からはＩＣカード１６が発行され、利用者はＩＣカード１６を取得する。認証用サーバ１５には、利用者の個人情報及び端末情報と、利用者が取得したＩＣカード１６のカード識別番号とが紐付けされて利用者情報として登録される。

　このように利用者は、ＩＤやパスワードの入力といった冗長な操作や事前登録などの準備が不要であるため、ＩＣカード１６を手間無く取得することができる。また、利用者の個人情報と端末情報とが紐付けされるため不特定の利用者によるＷｉ－Ｆｉスポット１４の利用が回避され、悪意のある利用者によるサイバー攻撃を抑止することができる。また、ＩＣカード１６を紛失した場合であってもＩＣカード１６には個人情報等が記憶されていないため個人情報の流出が防止される。

　ＩＣカード１６を取得した利用者は、公衆無線ＬＡＮを利用したい場合、観光地や駅などに設置されているＷｉ－Ｆｉスポット１４においてＩＣカード１６のカード識別番号を取得させる。Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、ＩＣカード１６のカード識別番号に予め紐付けされた端末情報を認証用サーバ１５から取得し、端末情報が示す端末１２のＷｉ－Ｆｉを利用したインターネット１７への接続を許可する。

　利用者は、端末１２のネットワーク設定のＷｉ－Ｆｉ接続設定において、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４のネットワーク名（ＳＳＩＤ）とのＷｉ－Ｆｉ接続を選択することで、端末１２がＷｉ－Ｆｉスポット１４にＷｉ－Ｆｉ接続され、端末１２がＷｉ－Ｆｉスポット１４を介してインターネット１７に接続される。

　このように公衆無線ＬＡＮの利用は、ＩＣカード１６のカード識別番号をＷｉ－Ｆｉスポット１４に取得させるだけで許可されるため、利用者の手間や負担は少ない。

＜ＩＣカードの発行までの流れ＞
　図２は、ＩＣカード発行機１３の外観及びＩＣカード１６の発行までの流れを説明する図である。なお、図中、図１の情報処理システム１１と対応する部分には、同じ符号を付しており、その説明は適宜省略する。

　図２において、ＩＣカード発行機１３は、ディスプレイ３１、個人情報取得部３２、端末情報取得部３３、ＩＣカード発行部３４、及び、ＩＣカード情報取得部３５を有する。

　ディスプレイ３１は、公衆無線ＬＡＮの利用を申請する利用者に申請手続きの操作を案内する案内画面等を表示する。また、ディスプレイ３１は、画面表面にタッチパネルを備えており、タッチパネルにより画面に対する利用者のタッチ操作が検出される。

　個人情報取得部３２は、利用者が申請に必要となるパスポート２１を挿入するパスポート挿入口３２Ａを有する。個人情報取得部３２は、パスポート挿入口３２Ａから挿入されたパスポート２１の身分事項の情報を個人情報として取得する。パスポート２１の身分事項の情報には、パスポート番号（旅券番号）、氏名、国籍、生年月日、性別、顔写真等が含まれており、個人情報取得部３２は、パスポート２１の身分事項の情報の全てを取得してもよいし、一部のみを取得してもよい。

　ＩＣカード発行機１３は、個人情報取得部３２により取得した個人情報を、通信回線で接続された認証用サーバ１５に送信する。認証用サーバ１５は、ＩＣカード発行機１３からの個人情報に基づいてＩＣカード１６の発行を申請している利用者がブラックリストに登録されていないかを調査し、その調査結果をＩＣカード発行機１３に送信する。ブラックリストは、ＩＣカード１６の発行（公衆無線ＬＡＮの利用）を禁止する人物のリストである。

　なお、個人情報取得部３２は、スキャナによりパスポート２１の必要な箇所の文字画像及び顔写真を読み取り、文字画像を文字認識処理により文字情報（文字コード）に変換してもよいし、ＩＣチップが組み込まれたＩＣ旅券の場合には、リーダによりＩＣチップから身分事項の情報を取得してもよい。

　また、個人情報取得部３２は、パスポート２１以外に運転免許証２２のような母国での身分を証明できる身分証明書類から個人情報（運転免許証番号、氏名、国籍、生年月日、性別、顔写真等）を取得してもよい。さらに、個人情報取得部３２は、身分証明書類からの個人情報に代えて、又は、身分証明書類からの個人情報に加えて、撮影部により利用者の顔写真２３を取得してもよいし、指紋センサにより利用者の指紋画像２４を取得してもよい。また、パスポート番号と運転免許証番号のうちの少なくとも一方は個人情報として必ず取得するようにしてもよい。

　ただし、以下においては、個人情報取得部３２が主としてパスポート２１から個人情報を取得する場合について説明する。

　端末情報取得部３３は、端末１２を特定する端末情報を取得する。取得する端末情報は、例えば、端末１２の機種名、ＭＡＣアドレスである。

　端末情報取得部３３は、例えば、無線ＬＡＮアクセスポイントとして動作し、Ｗｉ－Ｆｉ接続により無線通信を行う無線通信部（不図示）を含む。利用者は、ディスプレイ３１に表示されるＳＳＩＤと認証キー（パスワード）を用いて、自己の端末１２を端末情報取得部３３の無線通信部にＷｉ－Ｆｉ接続させる。端末情報取得部３３は、端末１２とのＷｉ－Ｆｉ接続により端末１２の機種名、ＭＡＣアドレス等を取得する。

　なお、端末情報取得部３３は、ＮＦＣ（Near Field Communication）規格に準拠した近距離無線通信を行う近距離無線通信部を備えていてもよい。端末１２がＮＦＣ機能を有する場合、端末情報取得部３３の近距離無線通信部のＮＦＣ受信部に端末１２を近接させて近距離無線通信を行うことで端末情報取得部３３が端末１２の端末情報を取得する。ＮＦＣ機能を有する端末１２であれば、利用者がＷｉ－Ｆｉ接続する手間を低減できる。ＮＦＣ機能を有していない端末１２であってもＷｉ－Ｆｉ接続により端末情報の取得が可能であるので多くの利用者がＩＣカード１６を取得できる。

　ＩＣカード発行部３４は、ＩＣカード送出口３４Ａを有する。認証用サーバ１５からの調査結果において、利用者がブラックリストに登録されていない場合には、ＩＣカード発行部３４は、保管部（不図示）から未使用の１枚のＩＣカード１６を取り出してＩＣカード送出口３４Ａから送出する。なお、ＩＣカード発行部３４は、利用者がブラックリストに登録されている場合には、ＩＣカード１６を発行しない。ただし、ブラックリストに登録されている利用者に対してもＩＣカード１６を発行してもよい。ブラックリストに登録されている利用者がＷｉ－Ｆｉスポット１４を利用してインターネットに接続した際に利用者の属性に応じたアクセスコントロールを行うようにしてもよい。

　ＩＣカード発行部３４がＩＣカード１６を発行する際には、ＩＣカード１６に事前に記録されているカード識別番号をＩＣカードリーダ（不図示）により取得する。

　ＩＣカード発行機１３は、ＩＣカード発行機１３がＩＣカード１６を発行した際に、利用者のパスポート２１から取得された利用者の個人情報と、端末１２の端末情報と、発行したＩＣカード１６のカード識別番号とを認証用サーバ１５に送信する。

　ただし、ＩＣカード１６のカード識別番号とは別の識別情報を生成してＩＣカード１６に記憶させてもよい。

　ＩＣカード情報取得部３５は、１枚のＩＣカード１６で複数の利用者が公衆無線ＬＡＮを利用する場合に、発行済みのＩＣカード１６のカード識別番号を取得する。ＩＣカード情報取得部３５は、ＩＣカード１６を利用者がかざすタッチ枠部３５Ａと、ＩＣカード１６とＮＦＣによる近距離無線通信を行う近距離無線通信部（不図示）を有する。利用者が発行済みのＩＣカード１６をタッチ枠部３５Ａにかざすと、ＩＣカード情報取得部３５は、ＩＣカード１６と近距離無線通信部との近距離無線通信により、ＩＣカード１６のカード識別番号を取得する。ＩＣカード情報取得部３５は、発行済みのＩＣカード１６のカード識別番号を取得した後は、新規にＩＣカード１６を発行する場合と同様にして、新たに追加する利用者の個人情報と端末情報とを個人情報取得部３２と端末情報取得部３３とにより取得し、取得した個人情報及び端末情報とカード識別番号とを認証用サーバ１５に送信し、利用者情報として登録する。

　認証用サーバ１５は、ＩＣカード１６の発行に伴い、ＩＣカード発行機１３から送信された個人情報と端末情報とカード識別番号とを紐付けして利用者情報として登録する。

＜ＩＣカード発行時の処理＞
　図３は、ＩＣカード発行時における利用者、端末１２、ＩＣカード発行機１３、及び認証用サーバ１５の処理について説明するシーケンス図である。

　ステップＳ１１では、利用者は、ＩＣカード発行機１３に対して、公衆無線ＬＡＮの利用の申請の手続きを開始する操作を行う。

　ステップＳ１２では、ＩＣカード発行機１３は、ステップＳ１１の利用者の操作を検出する。

　ステップＳ１３では、ＩＣカード発行機１３は、利用者に対してパスポート情報を要求する。

　ステップＳ１４では、利用者は、パスポート情報の要求を受ける。

　ステップＳ１５では、利用者は、ＩＣカード発行機１３の個人情報取得部３２のパスポート挿入口３２Ａからパスポート２１を挿入する。

　ステップＳ１６では、ＩＣカード発行機１３は、個人情報取得部３２においてパスポート２１を受け取る。

　ステップＳ１７では、ＩＣカード発行機１３は、個人情報取得部３２においてパスポート２１の身分事項の情報を個人情報として取得する。

　ステップＳ１８では、ＩＣカード発行機１３は、ステップＳ１７で取得した個人情報を認証用サーバ１５に送信する。

　ステップＳ１９では、認証用サーバ１５は、ＩＣカード発行機１３からの個人情報を受信する。

　ステップＳ２０では、認証用サーバ１５は、個人情報に基づいて利用者がブラックリストとして登録されている人物でないかを調べる。

　ステップＳ２１では、認証用サーバ１５は、ステップＳ２０での調査結果をＩＣカード発行機１３に送信する。

　ステップＳ２２では、ＩＣカード発行機１３は認証用サーバ１５からの調査結果を受信する。なお、ステップＳ２２において、ＩＣカード発行機１３は、利用者がブラックリストとして登録されている人物ではないという調査結果を受信したものとする。利用者がブラックリストとして登録されている人物である場合にはＩＣカード１６は発行しない。

　ステップＳ２３では、ＩＣカード発行機１３は、接続テスト用の認証キーを発行し、ディスプレイ３１にＷｉ－Ｆｉ接続用のＳＳＩＤと認証キーを表示する。

　ステップＳ２４では、利用者は、ディスプレイ３１に表示されたＷｉ－Ｆｉ接続用のＳＳＩＤと認証キーを認識する。

　ステップＳ２５では、利用者は、端末１２を操作し、ネットワーク設定のＷｉ－Ｆｉ接続設定において、ステップＳ２４で認識したＳＳＩＤを選択し、ステップＳ２４で認識した認証キーを入力する。

　ステップＳ２６では、端末１２は、ステップＳ２５で行われた操作を受けて、ステップＳ２５で選択されたＳＳＩＤとステップＳ２５で入力された認証キーを取得する。

　ステップＳ２７では、端末１２は、ステップＳ２６で取得したＳＳＩＤのネットワーク（アクセスポイント）へのＷｉ－Ｆｉ接続をステップＳ２６で取得した認証キーにより要求する。

　ステップＳ２８では、ＩＣカード発行機１３は、ステップＳ２７での端末１２からの接続要求を受けて、端末１２とＷｉ－Ｆｉ接続を確立する。

　ステップＳ２９では、ＩＣカード発行機１３は、端末１２の端末情報を取得する。

　ステップＳ３０では、ＩＣカード発行機１３は、ステップＳ２９で取得した端末１２の端末情報をディスプレイ３１に表示し、利用者に対して利用者の端末１２の端末情報であることを確認する。

　ステップＳ３１では、利用者は、ステップＳ３０でディスプレイ３１に表示された確認の要求を認識する。

　ステップＳ３２では、利用者は、ＩＣカード発行機１３を操作し、利用者の端末１２の端末情報であると確認したことを入力する。

　ステップＳ３３では、ＩＣカード発行機１３は、ステップＳ３２での利用者の操作を受け入れる。

　ステップＳ３４では、ＩＣカード発行機１３は、ＩＣカード１６をＩＣカード発行部３４のＩＣカード送出口３４Ａから送出し、ＩＣカード１６を発行する。

　ステップＳ３５では、利用者は、ステップＳ３４で発行されたＩＣカード１６を受け取る。

　ステップＳ３６では、ＩＣカード発行機１３は、ステップＳ１７で取得した個人情報と、ステップＳ２９で取得した端末１２の端末情報と、ステップＳ３４で発行したＩＣカード１６のカード識別番号とを、認証用サーバ１５に送信する。

　ステップＳ３７では、認証用サーバ１５は、ＩＣカード発行機１３からの個人情報、端末情報、及び、カード識別番号を受信する。

　ステップＳ３８では、認証用サーバ１５は、ステップＳ３７で受信した個人情報と端末情報とカード識別番号とを紐付けして利用者情報として登録（管理）する。

　以上により、利用者はＩＣカード１６を取得することができる、また、利用者の個人情報と利用者が使用する端末１２の端末情報と利用者に発行されたＩＣカード１６のカード識別番号とが紐付けされて認証用サーバ１５に登録される。利用者は、パスポート２１を用いるだけで個人情報の登録を行うことができ、端末１２をＩＣカード発行機１３に無線接続するだけで端末１２の端末情報の登録を行うことができるため、ＩＣカード１６の発行手続きを簡単かつ迅速に行うことができる。また、利用者がＩＣカード１６を紛失した場合であってもＩＣカード１６には個人情報等が記憶されていないため個人情報の流出が防止される。

　図４は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４の外観、及び、ＩＣカード発行後の公衆無線ＬＡＮの利用開始までの流れを説明する図である。なお、図中、図１の情報処理システム１１と対応する部分には、同じ符号を付しており、その説明は適宜省略する。

　図４において、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、ＩＣカード情報取得部５１、認証結果通知部５２、及び、無線通信部５３を有する。

　ＩＣカード情報取得部５１は、ＩＣカード１６をかざすタッチ枠部５１Ａを有する。利用者は、ＩＣカード発行機１３により取得したＩＣカード１６をタッチ枠部５１Ａにかざす（近接させる）。ＩＣカード情報取得部５１は、タッチ枠部５１Ａに近接されたＩＣカード１６とＮＦＣによる近距離通信を行い、ＩＣカード１６のカード識別番号を取得する。

　Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、ＩＣカード情報取得部５１により取得されたカード識別番号を認証用サーバ１５に送信する。認証用サーバ１５は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からのカード識別番号が利用者情報として登録されているか否かを調べる。認証用サーバ１５は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からのカード識別番号が利用者情報として登録されている場合、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からのカード識別番号に紐付けされている個人情報及び端末情報とともに認証が成功した旨の通知をＷｉ－Ｆｉスポット１４に送信する。認証用サーバ１５は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からのカード識別番号が利用者情報として登録されていない場合、認証が失敗した旨の通知をＷｉ－Ｆｉスポット１４に送信する。

　認証結果通知部５２は、インジケータを有し、認証用サーバ１５からの認証結果（成功又は失敗）をインジケータの点灯等により利用者に通知する。認証結果通知部５２は、認証結果を音により利用者に通知してもよい。

　無線通信部５３は、端末１２とＷｉ－Ｆｉ接続による無線通信を行う。無線通信部５３は、認証用サーバ１５からの認証の成功の通知とともに認証用サーバ１５から与えられた端末情報が表す端末１２とのＷｉ－Ｆｉ接続を許可する。利用者は、端末１２を操作してネットワーク設定のＷｉ－Ｆｉ接続設定においてＷｉ－Ｆｉスポット１４のＳＳＩＤを選択すると、端末１２と無線通信部５３とがＷｉ－Ｆｉ接続され、端末１２がＷｉ－Ｆｉ接続を介してインターネットに接続される。

　また、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、端末１２と無線通信部５３とのＷｉ－Ｆｉ接続が確立した際に、Ｗｉ－Ｆｉ接続による通信により端末１２の各種案内情報を送信して端末１２に案内画面を表示させる。

＜公衆無線ＬＡＮの利用開始時の処理＞
　図５は、公衆無線ＬＡＮの利用開始時における利用者、端末１２、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４、及び認証用サーバ１５の処理について説明するシーケンス図である。

　ステップＳ５１では、利用者は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４のタッチ枠部５１Ａ（図４参照）に対してＩＣカード１６をかざす。

　ステップＳ５２では、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、ＩＣカード情報取得部５１のタッチ枠部５１ＡにＩＣカード１６が近接される。

　ステップＳ５３では、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４のＩＣカード情報取得部５１は、ＩＣカード１６とＮＦＣによる近距離通信を行い、ＩＣカード１６のカード識別番号を取得する。

　ステップＳ５４では、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、ステップＳ５２で取得したカード識別番号を認証用サーバ１５に送信し、カード識別番号が利用者情報として登録されているかを問い合わせる。

　ステップＳ５５では、認証用サーバ１５はＷｉ－Ｆｉスポット１４からカード識別番号を受信する。

　ステップＳ５６では、認証用サーバ１５は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からのカード識別番号が利用者情報の中に存在するか否かの認証の処理を行う。すなわち、認証用サーバ１５は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からのカード識別番号を利用者情報の中から検索する。そして、認証用サーバ１５は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からのカード識別番号が利用者情報の中に存在した場合には、認証が成功したとする。また、認証用サーバ１５は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からのカード識別番号が利用者情報の中に存在しない場合には、認証が失敗したとする。ここでは、認証が成功したものとする。

　ステップＳ５７では、認証用サーバ１５は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からのカード識別番号に紐付けされた個人情報及び端末情報を利用者情報から抽出し、抽出した個人情報及び端末情報を認証が成功した旨の通知とともにＷｉ－Ｆｉスポット１４に送信する。

　ステップＳ５８では、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、認証用サーバ１５から送信された個人情報及び端末情報とともに認証が成功した旨の通知を受信する。

　ステップＳ５９では、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、認証結果通知部５２のインジケータをオン（点灯）にする。

　ステップＳ６０では、利用者は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４の認証結果通知部５２のインジケータがオンされたことを認識し、認証が成功したことを認識する。

　ステップＳ６１では、利用者は、端末１２を操作して、ネットワーク設定のＷｉ－Ｆｉ接続設定においてＷｉ－Ｆｉスポット１４のＳＳＩＤを選択する。なお、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４のＳＳＩＤは、ＩＣカード１６をかざすタッチ枠部５１Ａの近傍等に表記される。

　ステップＳ６２では、端末１２は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４のＳＳＩＤへのＷｉ－Ｆｉ接続が設定される。

　ステップＳ６３では、端末１２は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４に対してＷｉ－Ｆｉ接続の要求を送信する。

　ステップＳ６４では、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４の無線通信部５３は、端末１２からのＷｉ－Ｆｉ接続の要求を受信するとともに端末１２の端末情報を取得する。

　ステップＳ６５では、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、ステップＳ６４で取得した端末１２の端末情報と、ステップＳ５７で認証用サーバ１５から取得した端末情報とを照合する。ここでは、前者と後者とが合致したとする。

　ステップＳ６６では、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４の無線通信部５３は、端末１２とのＷｉ－Ｆｉ接続の要求を受け入れ、端末１２とのＷｉ－Ｆｉ接続を確立し、インターネットへの接続を可能にする。

　ステップＳ６７では、端末１２は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４の無線通信部５３にＷｉ－Ｆｉ接続され、インターネットに接続される。

　ステップＳ６８では、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、端末１２がＷｉ－Ｆｉ接続されたことの通知（利用端末の追加通知）を認証用サーバ１５に送信する。

　ステップＳ６９では、認証用サーバ１５は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４から利用端末の追加通知を受信する。認証用サーバ１５は、複数の場所に設置されているＷｉ－Ｆｉスポット１４ごとにＷｉ－Ｆｉ接続された端末の累積数を求めて各Ｗｉ－Ｆｉスポット１４の利用履歴情報として記録する。認証用サーバ１５はＷｉ－Ｆｉスポット１４から利用端末の追加通知を受信することにより、各Ｗｉ－Ｆｉスポット１４の利用履歴情報を更新する。利用履歴情報はビッグデータとして活用することができる。

　以上により、利用者は簡単かつ安全に公衆無線ＬＡＮの利用を開始することができる。また、ＩＣカード１６を取得していない利用者は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４にＷｉ－Ｆｉ接続することができないため、不特定の利用者の公衆無線ＬＡＮの利用を回避することができ、悪意のある利用者によるサイバー攻撃が抑止される。

　なお、認証用サーバ１５は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からカード識別番号を受信した際に利用履歴情報を更新してもよい。また、認証用サーバ１５は、利用履歴情報としてＷｉ－Ｆｉスポット１４の位置情報、利用状況に関する情報、個人情報を記録してもよい。

　また、端末１２のＷｉ－Ｆｉスポット１４へのＷｉ－Ｆｉ接続が確立した際に、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、近隣のＷｉ－Ｆｉスポットの設置場所や近隣の観光スポット等の案内情報を端末１２に送信して端末１２のディスプレイに表示させるようにしてもよい。

＜Ｗｉ－Ｆｉ接続が確立した際の情報画面の例示＞
　図６は、端末１２とＷｉ－Ｆｉスポット１４とのＷｉ－Ｆｉ接続が確立した際に、端末１２のディスプレイに表示される情報画面を例示した図である。

　図６において、端末１２のディスプレイ１２Ａに表示される情報画面６１は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４において利用者の国籍に応じた言語で例えばＷｅｂページとして生成されて端末１２に送信される。端末１２ではウェブブラウザが起動して情報画面６１がディスプレイ１２Ａに表示される。なお、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、ＩＣカード１６のカード識別番号に紐付けされている個人情報を認証用サーバ１５から取得して利用者の国籍を検出する。

　図６の情報画面６１において、最上部には現在においてＷｉ－Ｆｉ接続されているＷｉ－Ｆｉスポット１４の場所が表示される。その下の第１情報部６２は、近隣に設置されているＷｉ－Ｆｉスポットに関する情報を表示する領域である。第２情報部６３は、人気のＷｉ－Ｆｉスポットに関する情報を表示する領域である。第３情報部６４は、ＳＮＳ上での情報共有に関する情報を表示する領域である。

　第１情報部６２には、近隣のＷｉ－Ｆｉスポット（アクセスポイント）の設置場所、各設置場所への行き方を表示するページへのリンク、各設置場所周囲のレストラン及びショッピングに関する情報を表示するページへのリンク、及び、ＳＮＳ検索を行うページへのリンクが表示される。例えば、第１情報部６２で示されたリンクから移動するページには、近隣のＷｉ－Ｆｉスポットに関して一般的な地図では調べにくい構内の地図、電車時刻表、駅のホーム番号などの情報が画像等で表示される。

　第２情報部６３には、人気のＷｉ－Ｆｉスポットの設置場所、各Ｗｉ－Ｆｉスポットへの行き方を表示するページへのリンクが表示される。人気のＷｉ－Ｆｉスポットを決定する際には、認証用サーバ１５に記録されている利用履歴情報が参照される。

　第３情報部６４には、ＳＮＳで写真をアップロードする際のＳＮＳへのリンク、ハッシュタグが表示される。

＜ＩＣカード発行機の構成例＞
　図７は、ＩＣカード発行機１３の構成例を説明するブロック図である。

　図７において、ＩＣカード発行機１３は、ディスプレイ３１、個人情報取得部３２、端末情報取得部３３、ＩＣカード発行部３４、ＩＣカード情報取得部３５、操作入力部３６、有線通信部３７、ＣＰＵ（Central Processing Unit）３８、及び、バス３９を有する。

　ディスプレイ３１は、公衆無線ＬＡＮの利用を申請する利用者に申請手続きの操作を案内する案内画面等を表示する。

　個人情報取得部３２は、利用者のパスポート２１に記録されている身分事項の情報であるパスポート番号（旅券番号）、氏名、国籍、生年月日、性別、顔写真等を個人情報として取得する。

　端末情報取得部３３は、利用者が公衆無線ＬＡＮの利用の際に使用する端末１２の端末情報を取得する。端末情報取得部３３は、無線ＬＡＮアクセスポイントとして動作する無線通信部（不図示）を含み、無線通信部が端末１２とＷｉ－Ｆｉ接続することにより端末１２から、例えば、端末１２の機種名、ＭＡＣアドレスを端末情報として取得する。

　ＩＣカード発行部３４は、多数の未使用のＩＣカード１６を保管した保管部（不図示）から１枚のＩＣカード１６を取り出してＩＣカード送出口３４Ａ（図２参照）から送出する。

　ＩＣカード情報取得部３５は、１枚のＩＣカード１６で複数の利用者が公衆無線ＬＡＮを利用する場合等に、発行済みのＩＣカード１６のカード識別番号を取得する。ＩＣカード情報取得部３５は、利用者がＩＣカード１６をかざすタッチ枠部３５Ａ（図２参照）と、ＩＣカード１６とＮＦＣによる近距離無線通信を行う近距離無線通信部（不図示）を有する。利用者が発行済みのＩＣカード１６をタッチ枠部３５Ａにかざすと、ＩＣカード情報取得部３５は、ＩＣカード１６と近距離無線通信部との近距離無線通信により、ＩＣカード１６のカード識別番号を取得する。

　操作入力部３６は、ディスプレイ３１に設けられたタッチパネルや操作ボタンのユーザ操作を検出する。

　有線通信部３７は、認証用サーバ１５と専用回線等を通じて有線により通信を行う。なお、ＩＣカード発行機１３と認証用サーバ１５とはインターネットを介して接続されていてもよい。

　ＣＰＵ３８は、不図示のＲＯＭ（Read Only Memory）又は磁気ディスクや不揮発性の不図示の記憶部に記録されたプログラムを実行することにより、ＩＣカード発行機１３における統括的な処理を実行する。また、ＣＰＵ３８は、ディスプレイ３１、個人情報取得部３２、端末情報取得部３３、ＩＣカード発行部３４、操作入力部３６、及び、有線通信部３７に対してバス３９を介してコマンドを与えて各部の動作を制御し、また、バス３９を介して各種データのやり取りを行う。

　バス３９は、ディスプレイ３１、個人情報取得部３２、端末情報取得部３３、ＩＣカード発行部３４、ＩＣカード情報取得部３５、操作入力部３６、有線通信部３７、及び、ＣＰＵ３８を相互に接続し、各種データを伝送する。

＜ＩＣカード発行時におけるユーザインタフェースに関する処理＞
　図８は、ＩＣカード発行時における図７のＩＣカード発行機１３のユーザインタフェースに関する処理の例を説明するフローチャートである。

　ステップＳ８１では、ＣＰＵ３８は、ＩＣカードの新規作成と、ＩＣカード（カード識別番号）への利用者の追加登録（ＩＣカードに追加登録）とのいずれかを利用者が選択する選択画面をディスプレイ３１に表示させる。処理はステップＳ８１からステップＳ８２に進む。なお、言語を選択する初期画面の表示、操作については省略しており、ディスプレイ３１には利用者により選択された言語で情報表示が行われる。本フローチャートでの説明においては日本語が選択されたものとする。

　図９は、ステップＳ８１でディスプレイ３１に表示される選択画面を例示した図である。図９において、選択画面８１には、第１ボタン画像８２と第２ボタン画像８３とが表示される。第１ボタン画像８２には、第１選択肢である“ＩＣカードを新規作成”という文字情報が重ねて表示される。第２ボタン画像８３には、第２選択肢である“ＩＣカードに追加登録”という表示情報が重ねて表示される。利用者は、選択画面８１上の第１ボタン画像８２又は第２ボタン画像８３の表示位置をタッチして第１選択肢と第２選択肢のいずれかを選択する。

　ここで、１枚のＩＣカード１６で複数の利用者が公衆無線ＬＡＮを利用する場合、または、１人の利用者が複数の端末１２を使用する場合は第２選択肢を選択する。家族で旅行している場合や複数人が同行する場合に、複数人又は複数の端末１２の公衆無線ＬＡＮの利用を１枚のＩＣカード１６で行うことができるため、公衆無線ＬＡＮの利用開始の手続きの手間や時間を低減できる。また、本技術を適用した情報処理システム以外で使用される同種のＩＣカードを所有している場合に、そのＩＣカードを、本技術を適用した情報処理システムで使用したい場合も第２選択肢を選択する。

　ステップＳ８２では、ＣＰＵ３８は、操作入力部３６により得られるユーザ操作（タッチ位置）に基づいて、第１選択肢と第２選択肢のいずれが選択されたかを判定する。

　ステップＳ８２において、利用者が第１選択肢を選択した場合には、処理はステップＳ８３及びステップＳ８４をスキップしてステップＳ８５に進む。

　一方、ステップＳ８２において、利用者が第２選択肢を選択した場合には、処理がステップＳ８３に進み、ＣＰＵ３８は、発行済みのＩＣカード１６をＩＣカード情報取得部３５のタッチ枠部３５Ａ（図２参照）にかざすことを誘導する誘導画面をディスプレイ３１に表示させる。処理はステップＳ８３からステップＳ８４に進む。

　図１０は。ステップＳ８３でディスプレイ３１に表示される誘導画面を例示した図である。図１０において、誘導画面８５には“お手持ちのＩＣカードをかざしてください。”という文字情報が表示される。

　ステップＳ８４では、利用者がＩＣカード１６をタッチ枠部３５Ａにかざす。ＣＰＵ３８は、ＩＣカード情報取得部３５によりＩＣカード１６のカード識別番号を取得する。処理はステップＳ８４からステップＳ８５に進む。

　ステップＳ８５では、ＣＰＵ３８は、個人情報取得部３２のパスポート挿入口３２Ａ（図２参照）にパスポート２１を挿入することを誘導する誘導画面をディスプレイ３１に表示させる。処理はステップＳ８５からステップＳ８６に進む。

　図１１は、ステップＳ８５でディスプレイ３１に表示される誘導画面を例示した図である。図１１において、誘導画面８６には、“パスポートを挿入口に差し込んでください。”という文字情報が表示される。

　ステップＳ８６では、利用者がパスポート２１を個人情報取得部３２のパスポート挿入口３２Ａに挿入する。ＣＰＵ３８は、個人情報取得部３２によりパスポート２１の身分事項の情報であるパスポート番号、氏名、国籍、生年月日、性別、顔写真等の情報を取得する。処理はステップＳ８６からステップＳ８７に進む。

　ステップＳ８７では、ＣＰＵ３８は、パスポート２１から取得した個人情報の確認画面をディスプレイ３１に表示させる。処理はステップＳ８７からステップＳ８８に進む。

　図１２は、ステップＳ８７でディスプレイ３１に表示される確認画面を例示した図である。図１２において、確認画面８７には、ステップＳ８６で取得した個人情報の内容が表示される。また、確認画面８７には、第１ボタン画像８８と第２ボタン画像８９とが表示される。第１ボタン画像８８には、“次へ”という文字情報が重ねて表示され、確認画面８７に表示された個人情報が正しい場合に利用者が第１ボタン画像８８の位置をタッチする。第２ボタン画像８９には、“戻る”という文字情報が重ねて表示され、確認画面８７に表示された個人情報が誤りの場合に利用者が第２ボタン画像８９の位置をタッチする。

　ステップＳ８８では、ＣＰＵ３８は、操作入力部３６により得られるユーザ操作（タッチ位置）に基づいて、図１２の確認画面８７に表示された個人情報が正しいか否かを判定する。

　ステップＳ８８において、確認画面８７に表示された個人情報が誤りと判定された場合（第２ボタン画像８９の位置がタッチされた場合）には、処理はステップＳ８８からステップＳ８５に戻り、ステップＳ８５乃至ステップＳ８８を繰り返す。

　一方、ステップＳ８８において、確認画面８７に表示された個人情報が正しいと判定された場合（第１ボタン画像８８の位置がタッチされた場合）には、処理はステップＳ８９に進み、ＣＰＵ３８は、端末１２をＩＣカード発行機１３のテスト用のアクセスポイントとして動作する端末情報取得部３３にＷｉ－Ｆｉ接続させるための誘導画面をディスプレイ３１に表示させる。処理はステップＳ８９からステップＳ９０に進む。

　図１３は、ステップＳ８９でディスプレイ３１に表示される誘導画面を例示した図である。図１３において、誘導画面９０には、端末１２をＩＣカード発行機１３の端末情報取得部３３にＷｉ－Ｆｉ接続することを誘導する“ご利用のスマートフォンまたはタブレットから接続テスト用のアクセスポイントにＷｉ－Ｆｉ接続してください。”という文字情報が表示される。また、誘導画面９０には、利用者の端末１２がＷｉ－Ｆｉ接続する接続先の端末情報取得部３３（ＩＣカード発行機１３）のネットワーク名（ＳＳＩＤ）を表す例えば“ＳＳＩＤ：ＩＣｃａｒｄＴｅｓｔ”という文字情報と、認証キーを表す“認証キー：ｘｘｘｘ”という文字情報が表示される。

　ステップＳ９０では、利用者は、端末１２を操作して、ネットワーク設定のＷｉ－Ｆｉ接続設定において図１３の誘導画面９０に表示されたＳＳＩＤ（ＩＣｃａｒｄＴｅｓｔ）を接続先として選択する。ＩＣカード発行機１３の端末情報取得部３３は端末１２からＷｉ－Ｆｉ接続の要求を受ける。処理はステップＳ９０からステップＳ９１に進む。

　図１４は、ステップＳ９０で端末１２のディスプレイに表示されるＷｉ－Ｆｉ接続設定画面を例示した図である。図１４において、Ｗｉ－Ｆｉ接続設定画面には、端末１２が受信しているビーコンのネットワーク名（ＳＳＩＤ）の一覧が表示される。利用者は、その一覧の中から図１３の誘導画面９０に表示された端末情報取得部３３のＳＳＩＤ（ＩＣｃａｒｄＴｅｓｔ）を選択する。

　ステップＳ９１では、利用者は、端末１２のディスプレイに続いて表示される認証キーの入力画面において、図１３の誘導画面９０に表示された認証キー（ｘｘｘｘ）を入力する。これにより、利用者の端末１２がＩＣカード発行機１３の端末情報取得部３３にＷｉ－Ｆｉ接続される。そして、端末情報取得部３３は、端末１２とのＷｉ－Ｆｉ接続による無線通信により、端末１２の機種名、ＭＡＣアドレスを端末情報として取得し、ＣＰＵ３８に供給する。処理はステップＳ９１からステップＳ９２に進む。

　ステップＳ９２では、ＣＰＵ３８は、ステップＳ９１で取得した端末情報の確認画面をディスプレイ３１に表示させる。処理はステップＳ９２からステップＳ９３に進む。

　図１５は、ステップＳ９２でディスプレイ３１に表示される確認画面を例示した図である。図１５において、確認画面９２には、ステップＳ９１で取得した端末情報のうちの機種名が表示される。また、確認画面９２には、第１ボタン画像９３と第２ボタン画像９４とが表示される。第１ボタン画像９３には、“次へ”という文字情報が重ねて表示され、確認画面９２に表示された機種名が正しい場合に利用者が第１ボタン画像９３の位置をタッチする。第２ボタン画像９４には、“戻る”という文字情報が重ねて表示され、確認画面９２に表示された機種名が誤りの場合に利用者が第２ボタン画像９４の位置をタッチする。

　ステップＳ９３では、ＣＰＵ３８は、操作入力部３６により得られるユーザ操作（タッチ位置）に基づいて、図１５の確認画面９２に表示された機種名が正しいか否かを判定する。

　ステップＳ９３において、確認画面９２に表示された機種名が誤りと判定された場合（第２ボタン画像９４の位置がタッチされた場合）には、処理はステップＳ９３からステップＳ８９に戻り、ステップＳ８９乃至ステップＳ９３を繰り返す。

　一方、ステップＳ９３において、確認画面９２に表示された機種名が正しいと判定された場合（第１ボタン画像９３の位置がタッチされた場合）には、処理はステップＳ９４に進み、ＣＰＵ３８は、ＩＣカード１６を発行した旨の通知画面をディスプレイ３１に表示させる。また、ＣＰＵ３８は、ＩＣカード発行部３４に対してＩＣカード１６をＩＣカード送出口３４Ａから送出させる。

　図１６は、ステップＳ９４でディスプレイ３１に表示される通知画面を例示した図である。図１６において、通知画面９５には、“ＩＣカードを発行しました。”という文字情報と、“ＩＣカードをアクセスポイントにかざすだけでＷｉ－Ｆｉがご利用頂けます。”という文字情報が表示される。

　なお、ステップＳ８２で第２選択肢が選択されたと判定された場合は、新たなＩＣカード１６は発行されず、ステップＳ８４でＩＣカード情報取得部３５により取得されたＩＣカード１６のカード識別番号が利用者の個人情報及び端末情報に紐付けされて認証用サーバ１５に登録される。また、ＩＣカード１６の発行はステップＳ８６で個人情報が取得されてからの経過時間により制限されるようにしてもよい。すなわち、ステップＳ８６で個人情報が取得されてからの経過時間が所定の制限時間を超えた場合はＩＣカード１６が発行されないようにしてもよい。また、ステップＳ８２で第２選択肢が選択されたと判定された場合（ＩＣカードに追加登録が選択された場合）、ＩＣカード１６に対して利用者の個人情報が初めて紐付けされたときからの経過時間が所定の制限時間を超えた場合には、追加登録ができないようにしてもよい。利用者がＩＣカード１６を紛失したときに他人に悪用されないようにするためである。

　以上でＩＣカード発行時の処理が終了する。以上により、利用者は簡単な操作でＩＣカード１６を取得することができる。また、利用者の個人情報と利用者が使用する端末１２の端末情報と利用者に発行されたＩＣカード１６（又は手持ちのＩＣカード１６）のカード識別情報とが紐付けされて認証用サーバ１５に登録される。利用者は、パスポート２１を用いるだけで個人情報の登録を行うことができ、端末１２をＩＣカード発行機１３に無線接続するだけで端末１２の端末情報の登録を行うことができる。また、ＩＣカード１６を紛失した場合であっても個人情報等は認証用サーバ１５に記憶されるため個人情報の流出が防止される。

　図１７は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４の構成例を示すブロック図である。

　Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、ＩＣカード情報取得部５１、認証結果通知部５２、無線通信部５３、インターネット通信部５４、有線通信部５５、ＣＰＵ５６、及び、バス５７を有する。

　ＩＣカード情報取得部５１は、ＩＣカード発行機１３により発行されたＩＣカード１６のカード識別番号を取得する。ＩＣカード情報取得部５１は、タッチ枠部５１Ａ（図４参照）と、近距離無線通信部（不図示）とを有する。タッチ枠部５１Ａは、利用者がＩＣカード１６をかざす部分である。近距離無線通信部は、ＩＣカード１６とＮＦＣによる近距離無線通信を行う。利用者がＩＣカード１６をタッチ枠部５１Ａにかざすと、ＩＣカード情報取得部５１は、ＩＣカード１６と近距離無線通信部との近距離無線通信により、ＩＣカード１６のカード識別番号を取得する。

　認証結果通知部５２は、インジケータ（表示器）を有し、認証用サーバ１５からの認証結果（成功または失敗）をインジケータの点灯や色などにより利用者に通知する。

　無線通信部５３は、端末１２とＷｉ－Ｆｉ接続による無線通信を行う。無線通信部５３は、認証用サーバ１５からの認証の成功の通知とともに送信された端末情報が表す端末１２とのＷｉ－Ｆｉ接続を許可する。利用者は、端末１２を操作してネットワーク設定のＷｉ－Ｆｉ接続設定においてＷｉ－Ｆｉスポット１４のＳＳＩＤを選択すると、端末１２と無線通信部５３とがＷｉ－Ｆｉ接続される。

　インターネット通信部５４は、インターネットに通じる通信回線に接続され、無線通信部５３にＷｉ－Ｆｉ接続された端末１２からのインターネット（インターネットに接続された機器）への送信データをバス５７から取得してインターネットへと送信する。また、インターネット通信部５４は、インターネットからの端末１２への送信データをバス５７から無線通信部５３に伝送して無線通信部５３から端末１２に送信させる。

　有線通信部５５は、認証用サーバ１５と専用回線等を通じて有線により通信を行う。

　ＣＰＵ５６は、不図示のＲＯＭ又は磁気ディスクや不揮発性の不図示の記憶部に記録されたプログラムを実行することにより、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４における統括的な処理を実行する。また、ＣＰＵ５６は、ＩＣカード情報取得部５１、認証結果通知部５２、無線通信部５３、インターネット通信部５４、及び、有線通信部５５に対してバス５７を介してコマンドを与えて各部の動作を制御し、また、バス５７を介して各種データのやり取りを行う。

　バス５７は、ＩＣカード情報取得部５１、認証結果通知部５２、無線通信部５３、インターネット通信部５４、有線通信部５５、及び、ＣＰＵ５６を相互に接続し、各種データを伝送する。

＜公衆無線ＬＡＮの利用開始時におけるユーザインタフェースに関する処理＞
　図１８は、公衆無線ＬＡＮの利用開始時における図１７のＷｉ－Ｆｉスポット１４のユーザインタフェースに関する処理の例を説明するフローチャートである。

　ステップＳ１５１では、利用者がＩＣカード発行機１３により発行されたＩＣカード１６をＷｉ－Ｆｉスポット１４のタッチ枠部５１Ａにかざす。Ｗｉ－Ｆｉスポット１４のＣＰＵ５６は、ＩＣカード情報取得部５１によりＩＣカード１６のカード識別番号を取得する。処理はステップＳ１５１からステップＳ１５２に進む。

　図１９は、ステップＳ１５１において利用者がＩＣカード１６をかざすタッチ枠部５１Ａを例示する図である。図１９において、タッチ枠部５１Ａは、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４の筐体表面に設けられる。タッチ枠部５１Ａには、“Ｔｏｕｃｈ”という文字が表記される。また、タッチ枠部５１Ａの近傍には、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４とＷｉ－Ｆｉ接続する際のネットワーク名（ＳＳＩＤ）を表す例えば“ＳＳＩＤ：Ｓｈｉｎｊｕｋｕ１２３”という表記ラベルが貼られている。

　ステップＳ１５２では、ＣＰＵ５６は、ＩＣカード情報取得部５１から取得したＩＣカード１６のカード識別番号を有線通信部５５と認証用サーバ１５との間の通信により認証用サーバ１５に送信し、ＩＣカード１６のカード識別番号が利用者情報として登録されているかを問い合わせる。認証用サーバ１５は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からのカード識別番号を利用者情報の中から検索する。そして、認証用サーバ１５は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からのカード識別番号が、利用者情報の中に存在したか否かの結果をＷｉ－Ｆｉスポット１４に送信する。

　Ｗｉ－Ｆｉスポット１４のＣＰＵ５６は、認証用サーバ１５からの結果により、利用者のＩＣカード１６のカード識別番号が利用者情報として登録されていた場合（認証された場合）には、ステップＳ１５２からステップＳ１５４の処理に進む。利用者のＩＣカード１６のカード識別番号が利用者情報として登録されていない場合（認証されない場合）には、ステップＳ１５２からステップＳ１５３の処理に進む。

　ステップＳ１５３では、ＣＰＵ５６は、認証結果通知部５２によりタッチ枠部５１Ａを赤色に点灯させる。処理はステップＳ１５４乃至ステップＳ１５８をスキップして終了する。

　ステップＳ１５４では、ＣＰＵ５６は、認証結果通知部５２によりタッチ枠部５１Ａを緑色に点灯させる。処理はステップＳ１５４からステップＳ１５５に進む。

　図２０は、ステップＳ１５４で緑色に点灯したタッチ枠部５１Ａを例示した図である。図２０において、タッチ枠部５１Ａが認証結果通知部５２のバックライトにより緑色に点灯する。なお、認証結果通知部５２はスピーカを含み、認証された場合又は認証されない場合に、認証結果通知部５２は、スピーカから音（音声等）を出力するようにしてもよい。

　ステップＳ１５５では、認証用サーバ１５からＷｉ－Ｆｉスポット１４にＩＣカード１６のカード識別番号に紐付けされた個人情報及び端末情報が送られる。ＣＰＵ５６は、認証用サーバ１５からの個人情報及び端末情報を有線通信部５５を介して取得する。処理はステップＳ１５５からステップＳ１５６に進む。

　ステップＳ１５６では、利用者は端末１２を操作して、ネットワーク設定のＷｉ－Ｆｉ接続設定において図１９及び図２０のタッチ枠部５１Ａの近傍に表記されたＳＳＩＤ（Ｓｈｉｎｊｕｋｕ１２３）を接続先として選択する。Ｗｉ－Ｆｉスポット１４の無線通信部５３は端末１２からＷｉ－Ｆｉ接続の要求を受ける。処理はステップＳ１５６からステップＳ１５７に進む。

　図２１は、ステップＳ１５６で端末１２のディスプレイ１２Ａに表示されるＷｉ－Ｆｉ接続設定画面を例示した図である。図２１において、Ｗｉ－Ｆｉ接続設定画面９６には、端末１２が受信しているビーコンのネットワーク名（ＳＳＩＤ）の一覧が表示される。利用者は、その一覧の中からタッチ枠部５１Ａの近傍に表記されたＳＳＩＤ（Ｓｈｉｎｊｕｋｕ１２３）を接続先として選択する。タッチ枠部５１Ａの近傍にＳＳＩＤが表記されているので、利用者が誤って異なるＳＳＩＤを選択して予期しないＷｉ－Ｆｉスポットに接続してしまうリスクが低減される。

　ステップＳ１５７では、ＣＰＵ５６はステップＳ１５６で取得した認証用サーバ１５からの端末情報が表す端末１２の無線通信部５３とのＷｉ－Ｆｉ接続を許可する。これにより、無線通信部５３は、ステップＳ１５７で受けた端末１２からのＷｉ－Ｆｉ接続の要求に対してＷｉ－Ｆｉ接続を確立する。そして、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４の無線通信部５３とのＷｉ－Ｆｉ接続、バス５７による無線通信部５３とインターネット通信部５４との接続、及び、インターネット通信部５４のインターネットへの接続により、端末１２がＷｉ－Ｆｉ接続を介してインターネットに接続され、公衆無線ＬＡＮの利用が可能となる。処理はステップＳ１５７からステップＳ１５８に進む。

　ステップＳ１５８では、ＣＰＵ５６は、図６に示した情報画面６１を表示するＷｅｂページを無線通信部５３から端末１２に送る。端末１２のディスプレイ１２Ａには、図６に例示したような情報画面６１が表示される。

　また、ＣＰＵ５６は、ステップＳ１５６で取得した認証用サーバ１５からの個人情報に含まれる国籍に対応した言語でＷｅｂページを生成して端末１２のディスプレイ１２Ａに表示させる。さらに、ＣＰＵ５６は、図６において説明したように、情報画面６１として、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４の周辺施設の案内、地図、クーポン、広告などの情報を表示させる。

　以上で、公衆無線ＬＡＮの利用開始の処理は終了する。

　Ｗｉ－Ｆｉスポット１４によれば、パスワードロックされたＷｉ－Ｆｉ接続のネットワーク環境と同等以上の安全性を保ちながら、略全ての端末１２でシームレスな接続設定が可能となる。また、ＩＣカード１６に紐付けられた個人情報に基づいて、利用者の言語や嗜好に合わせた周辺地図、レストラン・カフェ情報、クーポン・広告などを利用者に提示することができ、認証用サーバ１５に保管されたデータをビッグデータとして活用することができる。そして、個人情報を活用した情報提供により、利用者だけでなく、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４の設置事業者にも利潤効果を与えることができる。

＜認証用サーバの構成例＞
　図２２は、認証用サーバ１５の構成例を説明するブロック図である。

　図２２において、認証用サーバ１５は、有線通信部７１、記憶部７２、ＣＰＵ７３、及び、バス７４を有する。

　有線通信部７１は、ＩＣカード発行機１３及びＷｉ－Ｆｉスポット１４と専用回線等を通じて有線により通信を行う。

　記憶部７２は、ＩＣカード発行機１３からの個人情報、端末情報、及び、カード識別番号を利用者情報として記憶する。また、記憶部７２は、複数の場所に設置されたＷｉ－Ｆｉスポット１４の各々に対してＷｉ－Ｆｉ接続された端末の累積数を表す利用履歴情報を記憶する。また、記憶部７２は、ＩＣカード１６の発行（公衆無線ＬＡＮの利用）を禁止する人物のリストであるブラックリストを記憶する。

　ＣＰＵ７３は、不図示のＲＯＭ（Read Only Memory）又は磁気ディスクや不揮発性の記憶部７２に記録されたプログラムを実行することにより、認証用サーバ１５における統括的な処理を実行する。また、ＣＰＵ７３は、有線通信部７１及び記憶部７２に対してバス７４を介してコマンドを与えて各部の動作を制御し、また、バス７４を介して各種データのやり取りを行う。

　バス７４は、有線通信部７１、記憶部７２、及び、ＣＰＵ７３を相互に接続し、各種データを伝送する。

＜認証用サーバの処理＞
　図２３は、認証用サーバ１５の処理の例を説明するフローチャートである。

　ステップＳ２０１では、ＣＰＵ７３は、ＩＣカード発行機１３においてＩＣカード１６の発行（公衆無線ＬＡＮの利用）を申請している利用者に関する調査の要求（利用者調査要求）をＩＣカード発行機１３から受信したか否かを判定する。

　ステップＳ２０１において、利用者調査要求を受信していないと判定された場合、処理はステップＳ２０１乃至ステップＳ２０３をスキップしてステップＳ２０４に進む。

　ステップＳ２０１において、利用者調査要求を受信したと判定された場合、処理はステップＳ２０２に進み、ＣＰＵ７３は、利用者のパスポート２１から取得された個人情報であって、ＩＣカード発行機１３から与えられた個人情報に基づいて、利用者がブラックリストとして記憶部７２に登録されていないかを調査（検索）する。処理はステップＳ２０２からステップＳ２０３に進む。

　ステップＳ２０３では、ＣＰＵ７３は、ステップＳ２０２での調査結果を有線通信部７１からＩＣカード発行機１３に送信する。処理はステップＳ２０３からステップＳ２０４に進む。ＩＣカード発行機１３は、認証用サーバ１５からの調査結果により、利用者がブラックリストとして登録されている場合にはＩＣカード１６を発行しないようにすることで、サイバー攻撃を未然に防止することができる。

　ステップＳ２０４では、ＣＰＵ７３は、ＩＣカード発行機１３から利用者登録の要求（利用者登録要求）を受信したか否かを判定する。

　ステップＳ２０４において、利用者登録要求を受信していないと判定された場合処理はステップＳ２０５をスキップしてステップＳ２０６に進む。

　ステップＳ２０４において、利用者登録要求を受信したと判定された場合、処理はステップＳ２０５に進み、ＣＰＵ７３は、ＩＣカード発行機１３からの個人情報、端末情報、及び、カード識別番号を紐付けして利用者情報として記憶部７２に登録する。処理はステップＳ２０５からステップＳ２０６に進む。

　ステップＳ２０６では、ＣＰＵ７３は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からカード識別番号とともに利用者情報として登録されているか否かの確認の要求（利用者確認要求）を受信したか否かを判定する。

　ステップＳ２０６において、利用者確認要求を受信していないと判定された場合、処理はステップＳ２０７及びステップＳ２０８をスキップしてステップＳ２０９に進む。

　ステップＳ２０６において、利用者確認要求を受信したと判定された場合、処理はステップＳ２０７に進み、ＣＰＵ７３は、ステップＳ２０６でＷｉ－Ｆｉスポット１４から受信したカード識別番号が利用者情報として記憶部７２に登録されているか否かを検出する。カード識別番号が利用者情報として登録されていれば、利用者が登録されていることが確認され、カード識別番号が利用者情報として登録されていなければ、利用者が登録されていないことが確認される。ＣＰＵ７３は、確認結果をＷｉ－Ｆｉスポット１４に送信する。処理はステップＳ２０７からステップＳ２０８に進む。

　ステップＳ２０８では、ＣＰＵ７３は、ステップＳ２０６でＷｉ－Ｆｉスポット１４から受信したカード識別番号に紐付けされた個人情報及び端末情報を記憶部７２の利用者情報から抽出し、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４に送信する。処理はステップＳ２０８からステップＳ２０９に進む。Ｗｉ－Ｆｉスポット１４は、認証用サーバ１５からの端末情報が示す端末１２のＷｉ－Ｆｉ接続を許可する。ただし、ステップＳ２０７で利用者が登録されていないことが確認された場合、ステップＳ２０８では、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４には個人情報及び端末情報は送信されず、利用者はＷｉ－Ｆｉスポット１４とのＷｉ－Ｆｉ接続を許可されない。

　ステップＳ２０９では、ＣＰＵ７３は、端末１２が新たにＷｉ－Ｆｉ接続されたことの通知（利用端末の追加通知）をＷｉ－Ｆｉスポット１４から受信したか否かを判定する。

　ステップＳ２０９において、利用端末の追加通知を受信していないと判定された場合には、処理はステップＳ２１０をスキップして、ステップＳ２１１に進む。

　ステップＳ２０９において、利用端末の追加通知を受信したと判定された場合には、処理はステップＳ２１０に進み、ＣＰＵ７３は、記憶部７２に記憶されている利用履歴情報を更新する。すなわち、利用履歴情報は、複数の場所に設置されているＷｉ－Ｆｉスポット１４ごとに過去から現在までにＷｉ－Ｆｉ接続された端末１２の累積数の情報を含む。ＣＰＵ７３は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４から利用端末の追加通知を受信するごとに、利用端末の追加通知を送信したＷｉ－Ｆｉスポット１４に対する利用履歴情報の累積数を１加算した数に更新する。処理はステップＳ２１０からステップＳ２１１に進む。

　なお、利用履歴情報は、利用者情報とは別のデータベースとして記憶部７２に記憶される。利用履歴情報は、例えば、各場所のＷｉ－Ｆｉスポット１４に関する位置情報、利用状況、及び、利用者の個人情報を含む情報である。ＣＰＵ７３は、任意の場所のＷｉ－Ｆｉスポット１４からの利用端末の追加通知（カード識別番号）を受信すると、利用履歴情報を更新する。

　ステップＳ２１１では、ＣＰＵ７３は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４から利用履歴情報の送信の要求（利用履歴情報要求）を受信したか否かを判定する。

　ステップＳ２１１において、利用履歴情報要求を受信していないと判定された場合、処理はステップＳ２０１に戻り、ステップＳ２０１乃至ステップＳ２１２を繰り返す。

　ステップＳ２１１において、利用履歴情報要求を受信したと判定された場合、処理はステップＳ２１２に進み、ＣＰＵ７３は、記憶部７２から利用履歴情報を読み出してＷｉ－Ｆｉスポット１４に送信する。なお、図６で示した情報画面６１において人気のＷｉ－Ｆｉスポットに関する第２情報部６３は、利用履歴情報に基づいて生成される。処理はステップＳ２１２からステップＳ２０１に戻り、ステップＳ２０１乃至ステップＳ２１２を繰り返す。

　ここで、利用者情報又は利用履歴情報をビッグデータとして活用する際に、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４が解析を行ってもよいし、認証用サーバ１５が解析を行ってもよい。さらに、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４及び認証用サーバ１５とは別の外部情報機器において認証用サーバ１５から利用者情報（個人情報と端末情報のうちの少なくともいずれか一方）や利用履歴情報を取得して解析、記憶を行ってもよい。利用者情報や利用履歴情報は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４を設置した事業者等がＷｉ－Ｆｉスポット１４の利用者の傾向を把握できるため、マーケティング情報として活用できる。

　また、認証用サーバ１５において、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４から利用者確認要求された際のカード識別番号に紐付けされた個人情報から利用者の属性を判断し、利用者の属性によってＷｉ－Ｆｉスポット１４からの公衆無線ＬＡＮの利用に際してアクセスコントロールを行うようにしてもよい、例えば、利用者がサイバー攻撃者、不法滞在者、又は、犯罪者である場合には、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４におけるＷｉ－Ｆｉ接続を禁止することや、インターネットの利用の時間や場所（接続先等）に制限を加える等のアクセスコントロールを行う。このようなアクセスコントロールは、認証用サーバ１５から利用者の属性についての情報を取得したＷｉ－Ｆｉスポット１４において行ってもよい。利用者の属性に応じてアクセスコントロールを行うことでサイバー攻撃が抑止される。

　また、利用者が所定の場所のＷｉ－Ｆｉスポット１４のタッチ枠部５１ＡにＩＣカード１６をかざしたとき（又は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４から認証用サーバ１５に利用者確認要求があったとき）からの経過時間が、所定の制限時間が経過した場合に、認証用サーバ１５はＷｉ－Ｆｉスポット１４に対して利用者の端末１２とのＷｉ－Ｆｉ接続を切断（公衆無線ＬＡＮの利用を中止）させるようにしてもよい。Ｗｉ－Ｆｉ接続の制限時間は、例えば、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４の設置場所や利用の時間帯に応じて設定されるようにしてもよい。このようなＷｉ－Ｆｉ接続の制限は、認証用サーバ１５ではなくＷｉ－Ｆｉスポット１４において行ってもよい。このような制限により、サイバー攻撃が抑止される。

　また、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４の利用を設置場所などによって有料としてもよい。例えば、富士山の頂上のように設置作業やメンテナンスが困難な場所のＷｉ－Ｆｉスポット１４の利用は有料とする。その場合に、認証用サーバ１５又はＷｉ－Ｆｉスポット１４は課金処理を行う。事業者は付加的な利益を得ることができる。

　以上の情報処理システムの第１の実施の形態によれば、利用者の個人情報と端末１２の端末情報とが紐付けされるため、不特定の利用者の接続を回避できることから、悪意のある利用者によるサイバー攻撃を抑止することができる。

　また、利用者は、どのＷｉ－Ｆｉスポット１４に接続するか視覚的にわかりやすいため、誤って異なるＷｉ－Ｆｉスポットに接続するリスクが低減される。

　また、ＩＤやパスワードの入力といった冗長な操作や、入国前等の事前登録などの準備が不要となる。

　また、ほぼ全ての端末がＷｉ－Ｆｉスポット１４に接続可能であり、Ｓｕｉｃａ（登録商標）などのＩＣカードを持つ利用者であれば訪日外国人等でも全員が利用できる。

　また、ＩＣカード１６を紛失したとしても、データは認証用サーバ１５で管理されているため、個人情報の流出が防止される。

＜＜情報処理システムの第２の実施の形態＞＞
　図２４は、本技術を適用した情報処理システムの第２の実施の形態の概略構成例を示すブロック図である。なお、図中、図１の情報処理システム１１と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明は省略する。

　図２４の情報処理システム１０１は、端末１２、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４、ＩＣカード１６、情報処理装置としての２次元コード発行機１０２、情報処理装置としてのＩＣカード発行機１０３、及び、サーバ装置としての認証用サーバ１０４を有する。したがって、図２４の情報処理システム１０１は、端末１２、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４、及び、ＩＣカード１６を有する点で、図１の場合と共通する。但し、図２４の情報処理システム１０１は、ＩＣカード発行機１０３及び認証用サーバ１０４が図１のＩＣカード発行機１３及び認証用サーバ１５の代わりに設けられている点、及び、２次元コード発行機１０２が新たに設けられている点で、図１の場合と相違する。

　２次元コード発行機１０２は、例えば、海外からの旅行者の母国の空港等に設置される。２次元コード発行機１０２は、端末１２の所有者が公衆無線ＬＡＮを利用するためのＩＣカード１６を発行するための２次元コード１０５を発行する。２次元コードは例えばＱＲコード（登録商標）である。なお、２次元コード１０５は、用紙にプリンタされた２次元コード、又は、端末１２等で撮影されてディスプレイに表示された２次元コードを表す。２次元コード１０５を発行する際に、２次元コード発行機１０２は、利用者を特定する個人情報と利用者が使用する端末１２を特定する端末情報とを取得する。

　また、２次元コード発行機１０２は、取得した利用者の個人情報及び端末情報と、利用者に発行した２次元コード１０５で表された識別情報（コード情報という）とを紐付けして利用者情報として認証用サーバ１０４に登録させる。

　ＩＣカード発行機１０３は、国内の空港や駅などの複数の場所に設置される。ＩＣカード発行機１０３は、端末１２の所有者が公衆無線ＬＡＮを利用するためのＩＣカード１６を発行する。ＩＣカード１６を発行する際に、ＩＣカード発行機１０３は、利用者が事前に２次元コード発行機１０２で取得している２次元コード１０５のコード情報を取得する。

　ＩＣカード発行機１０３は、取得したコード情報を認証用サーバ１０４に送信して、利用者情報として登録されていることを確認してＩＣカード１６を発行する。

　また、ＩＣカード発行機１０３は、利用者に発行するＩＣカード１６のカード識別番号を認証用サーバ１０４に送信し、既に利用者情報として登録されている利用者の個人情報、端末情報、及び、コード情報に紐付けしてカード識別番号を利用者情報として追加登録する。なお、認証用サーバ１０４はコード情報を削除し、コード情報の代わりにＩＣカード１６のカード識別番号を登録してもよい。

　認証用サーバ１０４は、通信回線を介して２次元コード発行機１０２、ＩＣカード発行機１０３、及び、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４に接続される。認証用サーバ１０４は２次元コード１０５の発行の際に２次元コード発行機１０２から供給された利用者の個人情報及び端末情報とコード情報とを紐付けして利用者情報として記憶（登録）する。

　また、認証用サーバ１０４は、ＩＣカード発行機１０３によりＩＣカード１６を発行する際にＩＣカード発行機１０３から供給されたＩＣカード１６のカード識別番号を既に利用者情報として登録されている利用者の個人情報、端末情報、及び、コード情報に紐付けして利用者情報として追加登録する。

　また、認証用サーバ１０４は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４において利用者のＩＣカード１６から取得されたカード識別番号が与えられた際に、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からのカード識別番号と、事前に登録されている利用者情報とを照合する。そして、認証用サーバ１０４は、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４からのカード識別番号に紐付けされた端末情報を利用者情報から抽出し、抽出した端末情報をＷｉ－Ｆｉスポット１４に送信する。

＜２次元コード発行時の処理の流れ＞
　図２５は、２次元コード発行時の処理の流れを説明する図である。

　図２５において、２次元コード発行機１０２は、海外からの旅行者の母国の空港などに設置される。また、図２５では、２次元コード発行機１０２を用いずに、又は、利用者の代わりに受付の担当者が利用者に代わって２次元コード発行機１０２を操作して、２次元コード発行の手続きを行ってもよいことが示されている。

　２次元コード発行機１０２は、利用者のパスポート２１又は運転免許証２２のような母国で身分を証明できる身分証明書類から個人情報を取得する。

　また、２次元コード発行機１０２は、利用者の端末１２の端末情報を取得する。

　２次元コード発行機１０２が、個人情報及び端末情報を取得する方法は、図２等のＩＣカード発行機１３と同じであるので説明は省略する。

　２次元コード発行機１０２は、利用者ごとに固有のコード情報となる２次元コード１０５を発行する。２次元コード発行機１０２は、例えば、２次元コード１０５を用紙１１１に印刷して利用者に提供する。また、２次元コード発行機１０２は、例えば、ディスプレイ１３１に２次元コード１０５を表示して利用者に端末１２等（以下、単に端末１２）で撮影させ、端末１２のディスプレイ１３１に２次元コード１０５の撮影画像１１２を表示させるようにしてもよい。

　また、２次元コード発行機１０２は、２次元コード１０５を発行した際に、利用者の個人情報、端末１２の端末情報、発行した２次元コード１０５のコード情報を認証用サーバ１０４に送信し、個人情報、端末情報、及び、コード情報を紐付けして利用者情報として登録させる。

＜２次元コードを用いたＩＣカード発行時の処理の流れ＞
　図２６は、２次元コードを用いたＩＣカード発行時の処理の流れを説明する図である。

　図２６において、ＩＣカード発行機１０３は、例えば、日本国内の空港や駅などに設置される。ＩＣカード発行機１０３は、２次元コード１０５を撮影してコード情報を読み取る２次元コード情報取得部１５２を有する。利用者は、２次元コード発行機１０２により発行された２次元コード１０５であって、用紙１１１に印刷された２次元コード１０５を２次元コード情報取得部１５２のスキャン部１５２Ａにかざす。または、利用者は、２次元コード発行機１０２により発行された２次元コード１０５であって、端末１２で撮影した２次元コード１０５の撮影画像１１２の表示画面を２次元コード情報取得部１５２のスキャン部１５２Ａにかざす。これにより、ＩＣカード発行機１０３の２次元コード情報取得部１５２が２次元コード１０５からコード情報を取得する。

　ＩＣカード発行機１０３は、２次元コード情報取得部１５２により取得したコード情報を認証用サーバ１０４に送信し、コード情報が利用者情報として登録されているか否かを問い合わせる。

　認証用サーバ１０４は、ＩＣカード発行機１０３からのコード情報を利用者情報の中から検索し、該当するコード情報が検出された場合には、コード情報が正当なものであると認証してその旨をＩＣカード発行機１０３に通知する。

　ＩＣカード発行機１０３は、認証用サーバ１０４から認証の通知が得られると、未使用のＩＣカード１６をＩＣカード発行部１５３のＩＣカード送出口１５３Ａから送出する。

　また、ＩＣカード発行機１０３は、発行したＩＣカード１６のカード識別番号を認証用サーバ１０４に送信し、利用者の個人情報、端末情報、及び、コード情報に紐付けして利用者情報として登録する。

＜２次元コード発行機の構成例＞
　図２７は、２次元コード発行機１０２の構成例を説明するブロック図である。

　図２７において、２次元コード発行機１０２は、ディスプレイ１３１、個人情報取得部１３２、端末情報取得部１３３、２次元コード発行部１３４、操作入力部１３５、有線通信部１３６、ＣＰＵ（Central Processing Unit）１３７、及び、バス１３８を有する。

　図２７において、ディスプレイ１３１は、公衆無線ＬＡＮの利用を申請する利用者に申請手続きの操作を案内する案内画面等を表示する。

　個人情報取得部１３２は、公衆無線ＬＡＮの利用を申請する利用者のパスポート２１に記録されている身分事項の情報であるパスポート番号（旅券番号）、氏名、国籍、生年月日、性別、顔写真等を個人情報として取得する。

　端末情報取得部１３３は、利用者が公衆無線ＬＡＮの利用の際に使用する端末１２の端末情報を取得する。端末情報取得部１３３は、無線ＬＡＮアクセスポイントとして動作する無線通信部（不図示）を含み、無線通信部が端末１２とＷｉ－Ｆｉ接続することにより端末１２から、例えば、端末１２の機種名、ＭＡＣアドレスを端末情報として取得する。

　２次元コード発行部１３４は、２次元コード１０５を用紙に印刷して排紙口（不図示）から出力する。なお、ＣＰＵ１３７は、２次元コード発行部１３４により発行する２次元コード１０５と同一の２次元コード１０５をディスプレイ１３１にも表示させる。なお、２次元コード発行部１３４は、端末１２と近距離無線通信を行う通信部を備え、または、端末情報取得部１３３の無線通信部を利用して、端末１２との通信により２次元コード１０５を端末１２に送信するようにしてもよい。

　操作入力部１３５は、ディスプレイ１３１に設けられたタッチパネルや操作ボタンのユーザ操作を検出する。

　有線通信部１３６は、認証用サーバ１０４と専用回線等を通じて有線により通信を行う。

　ＣＰＵ１３７は、不図示のＲＯＭ（Read Only Memory）又は磁気ディスクや不揮発性の不図示の記憶部に記録されたプログラムを実行することにより、２次元コード発行機１０２における統括的な処理を実行する。また、ＣＰＵ１３７は、ディスプレイ１３１、個人情報取得部１３２、端末情報取得部１３３、２次元コード発行部１３４、操作入力部１３５、及び、有線通信部１３６に対してバス１３８を介してコマンドを与えて各部の動作を制御し、また、バス１３８を介して各種データのやり取りを行う。

　バス１３８は、ディスプレイ１３１、個人情報取得部１３２、端末情報取得部１３３、２次元コード発行部１３４、操作入力部１３５、有線通信部１３６、及び、ＣＰＵ１３７を相互に接続し、各種データを伝送する。

＜２次元コードを用いたＩＣカード発行機の構成例＞
　図２８は、２次元コードを用いたＩＣカード発行機１０３の構成例を説明するブロック図である。

　図２８において、ＩＣカード発行機１０３は、ディスプレイ１５１、２次元コード情報取得部１５２、ＩＣカード発行部１５３、ＩＣカード情報取得部１５４、操作入力部１５５、有線通信部１５６、ＣＰＵ１５７、及び、バス１５８を有する。

　ディスプレイ１５１は、ＩＣカード１６の発行を申請する利用者に申請手続きの操作を案内する案内画面等を表示する。

　２次元コード情報取得部１５２は、スキャン部１５２Ａ（図２６参照）を有する。２次元コード情報取得部１５２は、用紙１１１に印刷された２次元コード１０５や、端末１２の画面に表示された２次元コード１０５をスキャン部１５２Ａにより撮影して、２次元コード１０５が表すコード情報を取得する。

　ＩＣカード発行部１５３は、多数の未使用のＩＣカード１６を保管した保管部（不図示）から１枚のＩＣカード１６を取り出してＩＣカード送出口１５３Ａ（図２６参照）から送出する。

　ＩＣカード情報取得部１５４は、１枚のＩＣカード１６で複数の利用者が公衆無線ＬＡＮを利用する場合等に、発行済みのＩＣカード１６のカード識別番号を取得する。ＩＣカード情報取得部１５４は、利用者がＩＣカード１６をかざすタッチ枠部（不図示）と、ＩＣカード１６とＮＦＣによる近距離無線通信を行う近距離無線通信部（不図示）を有する。利用者が発行済みのＩＣカード１６をタッチ枠部にかざすと、ＩＣカード情報取得部１５４は、ＩＣカード１６と近距離無線通信部との近距離無線通信により、ＩＣカード１６のカード識別番号を取得する。

　操作入力部１５５は、ディスプレイ１５１に設けられたタッチパネルや操作ボタンのユーザ操作を検出する。

　有線通信部１５６は、認証用サーバ１０４と専用回線等を通じて有線により通信を行う。

　ＣＰＵ１５７は、不図示のＲＯＭ（Read Only Memory）又は磁気ディスクや不揮発性の不図示の記憶部に記録されたプログラムを実行することにより、ＩＣカード発行機１０３における統括的な処理を実行する。また、ＣＰＵ１５７は、ディスプレイ１５１、２次元コード情報取得部１５２、ＩＣカード発行部１５３、ＩＣカード情報取得部１５４、操作入力部１５５、及び、有線通信部１５６に対してバス１５８を介してコマンドを与えて各部の動作を制御し、また、バス１５８を介して各種データのやり取りを行う。

　バス１５８は、ディスプレイ１５１、２次元コード情報取得部１５２、ＩＣカード発行部１５３、ＩＣカード情報取得部１５４、操作入力部１５５、有線通信部１５６、ＣＰＵ１５７を相互に接続し、各種データを伝送する。

＜２次元コード発行時におけるユーザインタフェースに関する処理＞
　図２９は、２次元コード発行時における図２７の２次元コード発行機１０２のユーザインタフェースに関する処理の例を説明するフローチャートである。

　ステップＳ３０１では、ＣＰＵ１３７は、２次元コードの新規作成を開始する開始画面をディスプレイ１３１に表示させる。処理はステップＳ３０１からステップＳ３０２に進む。なお、言語を選択する初期画面の表示、操作については省略しており、ディスプレイ３１には利用者により選択された言語で情報表示が行われる。本フローチャートでの説明においては日本語が選択されたものとする。また、２次元コード発行機１０２が設置される国の言語でディスプレイ１３１の情報表示が行われるようにしてもよい。

　図３０は、ステップＳ３０１でディスプレイ１３１に表示される開始画面を例示した図である。図３０において、開始画面２０１には、ボタン画像２０２が表示される。ボタン画像２０２には、“ｘｘコード新規作成”という文字情報が重ねて表示される。“ｘｘコード”は２次元コードの名称を表し、実際には例えば“ＱＲコード”（登録商標）と表示される。利用者は、開始画面２０１上のボタン画像２０２の表示位置をタッチして２次元コードの作成の手続きを開始する。

　ステップＳ３０２では、ＣＰＵ１３７は、個人情報取得部１３２のパスポート挿入口１３２Ａ（図２５参照）にパスポート２１を挿入することを誘導する誘導画面をディスプレイ１３１に表示させる。処理はステップＳ３０２からステップＳ３０３に進む。

　図３１は、ステップＳ３０２でディスプレイ１３１に表示される誘導画面を例示した図である。図３１において、誘導画面２０３には、“パスポートを挿入口に差し込んでください。”という文字情報が表示される。

　ステップＳ３０３では、利用者がパスポート２１を個人情報取得部１３２のパスポート挿入口１３２Ａに挿入する。ＣＰＵ１３７は、個人情報取得部１３２によりパスポート２１の身分事項の情報であるパスポート番号、氏名、国籍、生年月日、性別、顔写真等の情報を取得する。処理はステップＳ３０３からステップＳ３０４に進む。

　ステップＳ３０４では、ＣＰＵ１３７は、パスポート２１から取得した個人情報の確認画面をディスプレイ１３１に表示させる。処理はステップＳ３０４からステップＳ３０５に進む。なお、パスポート２１の代わりに運転免許証等の他の種類の身分証明書から個人情報を取得してもよい。

　図３２は、ステップＳ３０４でディスプレイ１３１に表示される確認画面を例示した図である。図３２において、確認画面２０４には、ステップＳ３０３で取得した個人情報の内容が表示される。また、確認画面２０４には、第１ボタン画像２０５と第２ボタン画像２０６とが表示される。第１ボタン画像２０５には、“次へ”という文字情報が重ねて表示され、確認画面２０４に表示された個人情報が正しい場合に利用者が第１ボタン画像２０５の位置をタッチする。第２ボタン画像２０６には、“戻る”という文字情報が重ねて表示され、確認画面２０４に表示された個人情報が誤りの場合に利用者が第２ボタン画像２０６の位置をタッチする。

　ステップＳ３０５では、ＣＰＵ１３７は、操作入力部１３５により得られるユーザ操作（タッチ位置）に基づいて、図３２の確認画面２０４に表示された個人情報が正しいか否かを判定する。

　ステップＳ３０５において、確認画面に表示された個人情報が誤りと判定された場合（第２ボタン画像２０６の位置がタッチされた場合）には、処理はステップＳ３０５からステップＳ３０２に戻り、ステップＳ３０５乃至ステップＳ３０２を繰り返す。

　一方、ステップＳ３０５において、図３２の確認画面２０４に表示された個人情報が正しいと判定された場合（第１ボタン画像２０５の位置がタッチされた場合）には、処理はステップＳ３０６に進み、ＣＰＵ１３７は、端末１２を２次元コード発行機１０２のテスト用のアクセスポイントとして動作する端末情報取得部１３３にＷｉ－Ｆｉ接続させるための誘導画像をディスプレイ１３１に表示させる。処理はステップＳ３０６からステップＳ３０７に進む。

　図３３は、ステップＳ３０６でディスプレイ１３１に表示される誘導画面を例示した図である。図３３において、誘導画面２０７には、２次元コード発行機１０２の端末情報取得部１３３とＷｉ－Ｆｉ接続することを誘導する“ご利用のスマートフォンまたはタブレットから接続テスト用のアクセスポイントにＷｉ－Ｆｉ接続してください。”という文字情報が表示される。また、誘導画面２０７には、利用者の端末１２がＷｉ－Ｆｉ接続する接続先の端末情報取得部１３３（２次元コード発行機１０２）のネットワーク名（ＳＳＩＤ）を表す例えば“ＳＳＩＤ：ＩＣカードＴｅｓｔ”という文字情報と、認証キーを表す“認証キー：ｘｘｘｘ”という文字情報が表示される。

　ステップＳ３０７では、利用者は、端末１２を操作して、ネットワーク設定のＷｉ－Ｆｉ接続設定において図３３の誘導画面２０７に表示されたＳＳＩＤ（ＩＣカードＴｅｓｔ）を接続先として選択する。２次元コード発行機１０２の端末情報取得部１３３は端末１２からＷｉ－Ｆｉ接続の要求を受ける。処理はステップＳ３０７からステップＳ３０８に進む。

　図３４は、ステップＳ３０７で端末１２のディスプレイに表示されるＷｉ－Ｆｉ接続設定画面を例示した図である。図３４において、Ｗｉ－Ｆｉ接続設定画面２０８には、端末１２が受信しているビーコンのネットワーク名（ＳＳＩＤ）の一覧が表示される。利用者は、その一覧の中から図３３の誘導画面２０７に表示された端末情報取得部１３３のＳＳＩＤ（ＩＣカードＴｅｓｔ）を選択する。

　ステップＳ３０８では、利用者は、端末１２のディスプレイに続いて表示される認証キーの入力画面において、図３３の誘導画面２０７に表示された認証キー（ｘｘｘｘ）を入力する。これにより、利用者の端末１２が２次元コード発行機１０２の端末情報取得部１３３にＷｉ－Ｆｉ接続される。そして、端末情報取得部１３３は、端末１２とのＷｉ－Ｆｉ接続による無線通信により、端末１２の機種名、ＭＡＣアドレスを端末情報として取得し、ＣＰＵ３８に供給する。処理はステップＳ３０８からステップＳ３０９に進む。

　ステップＳ３０９では、ＣＰＵ１３７は、ステップＳ３０８で取得した端末情報の確認画面をディスプレイ１３１に表示させる。処理はステップＳ３０９からステップＳ３１０に進む。

　図３５は、ステップＳ３０９でディスプレイ１３１に表示される確認画面を例示した図である。図３５において、確認画面２０９には、ステップＳ３０８で取得した端末情報のうちの機種名が表示される。また、確認画面２０９には、第１ボタン画像２１０と第２ボタン画像２１１とが表示される。第１ボタン画像２１０には、“次へ”という文字情報が重ねて表示され、確認画面２０９に表示された機種名が正しい場合に利用者が第１ボタン画像２１０の位置をタッチする。第２ボタン画像２１１には、“戻る”という文字情報が重ねて表示され、確認画面２０９に表示された個人情報が誤りの場合に利用者が第２ボタン画像２１１の位置をタッチする。

　ステップＳ３１０では、ＣＰＵ１３７は、操作入力部１３５により得られるユーザ操作（タッチ位置）に基づいて、図３５の確認画面２０９に表示された機種名が正しいか否かを判定する。

　ステップＳ３１０において、確認画面２０９に表示された機種名が誤りと判定された場合（第２ボタン画像２１１の位置がタッチされた場合）には、処理はステップＳ３１０からステップＳ３０７に戻り、ステップＳ３０７乃至ステップＳ３１０を繰り返す。

　一方、ステップＳ３１０において、確認画面２０９に表示された機種名が正しいと判定された場合（第１ボタン画像２１０の位置がタッチされた場合）には、処理はステップＳ３１１に進み、ＣＰＵ１３７は、２次元コード１０５を生成し、ディスプレイ１３１に表示させる。また、２次元コード１０５を発行した旨の通知画面をディスプレイ１３１に表示させる。さらに、ＣＰＵ１３７は、操作入力部１３５に対するユーザ操作（タッチ位置）により印刷が指示されると、２次元コード発行部１３４に対して２次元コード１０５を用紙に印刷させて排紙口（不図示）から排紙させる。

　図３６は、ステップＳ３１１でディスプレイ１３１に表示される通知画面２１２（２次元コード発行画面）を例示した図である。図３６において、通知画面２１２には、“登録完了です。ｘｘコードを保存してください。”という文字情報と、２次元コード１０５と、印刷ボタン２１３とが表示される。“ｘｘコード”は２次元コードの名称を表し、実際には例えば“ＱＲコード”（登録商標）と表示される。利用者は、ディスプレイ１３１に表示された２次元コード１０５を端末１２等により撮影して撮影画像として２次元コード１０５を保存してもよいし、印刷ボタン２１３をタッチして２次元コード１０５が印刷された用紙を取得してもよい。

　以上で、２次元コード発行の処理が終了する。以上により、利用者は簡易な操作で２次元コード１０５を取得することができる。また、利用者の個人情報と利用者が使用する端末１２の端末情報と利用者に発行された２次元コード１０５のコード情報とが紐付けされて認証用サーバ１０４に登録される。利用者は、パスポート２１を用いるだけで個人情報の登録を行うことができ、端末１２を２次元コード発行機１０２に無線接続するだけで端末１２の端末情報の登録を行うことができる。また、２次元コード１０５が印刷された用紙や２次元コード１０５の撮影画像を保存した端末１２を紛失した場合であっても個人情報等は認証用サーバ１０４に記憶されるため個人情報の流出が防止される。

＜２次元コードを用いたＩＣカード発行機におけるユーザインタフェースに関する処理＞
　図３７は、ＩＣカード発行時における図２８のＩＣカード発行機１０３のユーザインタフェースに関する処理の例を説明するフローチャートである。

　ステップＳ３５１では、ＣＰＵ１５７は、ＩＣカードの新規作成と、ＩＣカード（カード識別番号）への利用者の追加登録（ＩＣカードに追加登録）とのいずれかを利用者が選択する選択画面をディスプレイ１５１に表示させる。処理はステップＳ３５１からステップＳ３５２に進む。なお、言語を選択する初期画面の表示、操作については省略しており、ディスプレイ３１には利用者により選択された言語で情報表示が行われる。本フローチャートでの説明においては日本語が選択されたものとする。

　図３８は、ステップＳ３５１でディスプレイ１５１に表示される選択画面を例示した図である。図３８において、選択画面２２１には、第１ボタン画像２２２と第２ボタン画像２２３とが表示される。第１ボタン画像２２２には、第１選択肢である“ＩＣカードを新規作成”という文字情報が重ねて表示される。第２ボタン画像２２３には、第２選択肢である“ＩＣカードに追加登録”という表示情報が重ねて表示される。利用者は、選択画面２２１上の第１ボタン画像２２２又は第２ボタン画像２２３の表示位置をタッチして第１選択肢と第２選択肢のいずれかを選択する。

　ステップＳ３５２では、ＣＰＵ１５７は、操作入力部３６により得られるユーザ操作（タッチ位置）に基づいて、第１選択肢と第２選択肢のいずれが選択されたかを判定する。

　ステップＳ３５２において、利用者が第１選択肢を選択した場合には、処理はステップＳ３５３及びステップＳ３５４をスキップしてステップＳ３５５に進む。

　一方、ステップＳ３５２において、利用者が第２選択肢を選択した場合には、処理はステップＳ３５３に進み、ＣＰＵ１５７は、発行済みのＩＣカード１６をＩＣカード情報取得部１５４のタッチ枠部１５４Ａ（図２６参照）にかざすことを誘導する誘導画面をディスプレイ１５１に表示させる。処理はステップＳ３５３からステップＳ３５４に進む。

　図３９は、ステップＳ３５３でディスプレイ１５１に表示される誘導画面を例示した図である。図３９において、誘導画面２２４には、“お手持ちのＩＣカードをかざしてください。”という文字情報が表示される。

　ステップＳ３５４では、利用者がＩＣカード１６をタッチ枠部１５４Ａにかざす。ＣＰＵ１５７は、ＩＣカード情報取得部１５４によりＩＣカード１６のカード識別番号を取得する。処理はステップＳ３５４からステップＳ３５５に進む。

　ステップＳ３５５では、ＣＰＵ１５７は、２次元コード発行機１０２により発行された２次元コード１０５を２次元コード情報取得部１５２のスキャン部１５２Ａ（図２６参照）にかざすことを誘導する誘導画面をディスプレイ１５１に表示させる。処理はステップＳ３５５からステップＳ３５６に進む。

　図４０は、ステップＳ３５５でディスプレイ１５１に表示される誘導画面を例示した図である。図４０において、誘導画面２２５には、“ｘｘコード用紙もしくは表示画面をスキャン部にかざしてください。”という文字情報が表示される。“ｘｘコード”は２次元コードの名称を表し、実際には例えば“ＱＲコード”（登録商標）と表示される。

　ステップＳ３５６では、利用者が２次元コード発行機１０２で取得した２次元コード１０５が印刷された用紙、又は、端末１２等における２次元コード１０５の撮影画像が表示された表示画面を２次元コード情報取得部１５２のスキャン部１５２Ａにかざす。ＣＰＵ１５７は、２次元コード情報取得部１５２により２次元コード１０５のコード情報を取得する。処理はステップＳ３５６からステップＳ３５７に進む。

　ステップＳ３５７では、ＣＰＵ１５７は、ＩＣカード１６を発行した旨の通知画面をディスプレイ１５１に表示させる。また、ＣＰＵ１５７は、ＩＣカード発行部１５３に対してＩＣカード１６をＩＣカード送出口１５３Ａ（図２６参照）から送出させる。

　図４１は、ステップＳ３５７でディスプレイ１５１に表示される通知画面を例示した図である。図４１において、通知画面２２６には、“ＩＣカードを発行しました。”という文字情報と、“ＩＣカードをアクセスポイントにかざすだけでＷｉ－Ｆｉがご利用頂けます。”という文字情報が表示される。

　なお、ステップＳ３５２で第２選択肢が選択されたと判定された場合は、新たなＩＣカード１６は発行されず、ＩＣカード情報取得部１５４により取得されたＩＣカード１６のカード識別番号が利用者の個人情報及び端末情報に紐付けされる。また、ステップＳ３５６でコード情報が取得されてからの経過時間が所定の制限時間を超えた場合はＩＣカード１６が発行されないようにしてもよい。また、ステップＳ３５２で第２選択肢が選択されたと判定された場合（ＩＣカードに追加登録が選択された場合）、ＩＣカード１６に対して利用者の個人情報が初めて紐付けされたとき（利用者の個人情報が初めて取得されたとき）からの経過時間が所定の制限時間を超えた場合には、追加登録ができないようにしてもよい。利用者がＩＣカード１６を紛失したときに他人に悪用されないようにするためである。２次元コード発行機１０２により２次元コード１０５が発行されてからの経過時間が所定の制限時間を超えた場合もＩＣカード１６が発行されないようにしてもよい。

　以上でＩＣカード発行時の処理は終了する。以上により、利用者はＩＣカード１６を取得することができる、また、利用者の個人情報と利用者が使用する端末１２の端末情報と利用者に発行されたＩＣカード１６（又は手持ちのＩＣカード１６）のカード識別番号とが紐付けされて認証用サーバ１０４に登録される。利用者は、２次元コード１０５を用いるだけで、ＩＣカード１６の発行手続きを簡易かつ迅速に行うことができる。また、利用者がＩＣカード１６を紛失した場合であってもＩＣカード１６には個人情報等が記憶されていないため個人情報の流出が防止される。

　以上の情報処理システムの第２の実施の形態によれば、利用者の端末１２の端末情報と個人情報が紐付けされるため、不特定の利用者の接続を回避できることから、悪意のある利用者によるサイバー攻撃を抑止することができる。

　また、ＩＤやパスワードの入力といった冗長な操作が不要となる。

　また、ＩＣカード１６を紛失したとしても、データは認証用サーバ１０４で管理されているため、個人情報の流出が防止される。

　なお、情報処理システムの第１の実施の形態におけるＩＣカード発行機１３（図１等参照）と情報処理システムの第２の実施の形態における２次元コード発行機１０２及びＩＣカード発行機１０３（図２４等参照）とが混在した情報処理システムであってもよい。また、情報処理システムの第１の実施の形態にＩＣカード発行機１３と情報処理システムの第２の実施の形態におけるＩＣカード発行機１０３の両方の機能を有するＩＣカード発行機、すなわち、利用者の個人情報及び端末情報を取得してＩＣカード１６を発行する機能と、２次元コード１０５のコード情報を取得してＩＣカード１６を発行する機能とを有するＩＣカード発行機を情報処理システムの第２の実施の形態のおけるＩＣカード発行機１０３の代わりに用いてもよい。

　また、情報処理システムの第２の実施の形態において、２次元コード発行機１０２により発行された２次元コード１０５からコード情報をＷｉ－Ｆｉスポット１４が識別情報として取得し、認証用サーバ１０４にコード情報に紐付けされた個人情報及び端末情報が利用者情報として登録されている場合には、コード情報に紐付けされた端末情報の端末がＷｉ－Ｆｉスポット１４とＷｉ－Ｆｉ接続されるようにしてもよい。この場合にはＩＣカード１６は不要である。

＜プログラム＞

　図１の情報処理システム１１におけるＩＣカード発行機１３、Ｗｉ－Ｆｉスポット１４、及び、認証用サーバ１５における処理、図２４の情報処理システム１０１における２次元コード発行機１０２、ＩＣカード発行機１０３、及び、認証用サーバ１０４における一連の処理の一部又は全ては、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理の一部又は全てをソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。

　図４２は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。

　コンピュータにおいて、CPU（Central Processing Unit）４０１，ROM（Read Only Memory）４０２，RAM（Random Access Memory）４０３は、バス４０４により相互に接続されている。

　バス４０４には、さらに、入出力インタフェース４０５が接続されている。入出力インタフェース４０５には、入力部４０６、出力部４０７、記憶部４０８、通信部４０９、及びドライブ４１０が接続されている。

　入力部４０６は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部４０７は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部４０８は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部４０９は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ４１０は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア４１１を駆動する。

　以上のように構成されるコンピュータでは、CPU４０１が、例えば、記憶部４０８に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース４０５及びバス４０４を介して、RAM４０３にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。

　コンピュータ（CPU４０１）が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア４１１に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線又は無線の伝送媒体を介して提供することができる。

　コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア４１１をドライブ４１０に装着することにより、入出力インタフェース４０５を介して、記憶部４０８にインストールすることができる。また、プログラムは、有線又は無線の伝送媒体を介して、通信部４０９で受信し、記憶部４０８にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM４０２や記憶部４０８に、あらかじめインストールしておくことができる。

　なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。

　なお、本技術は、以下のような構成も取ることができる。
＜１＞　利用者を特定する個人情報を取得する個人情報取得部と、
　前記利用者が使用する通信端末を特定する端末情報を取得する端末情報取得部と、
　識別情報を記憶した媒体又は識別情報を発行する発行部と、
　前記個人情報、前記端末情報、及び、前記識別情報をサーバ装置に送信する通信部と、
　を有する情報処理装置。
＜２＞　前記発行部は、ＩＣカードを発行する
　＜１＞に記載の情報処理装置。
＜３＞　前記発行部は、２次元コードを発行する
　＜１＞に記載の情報処理装置。
＜４＞　前記個人情報取得部は、前記利用者の身分証明書から前記個人情報を取得する
　＜１＞乃至＜３＞のいずれかに記載の情報処理装置。
＜５＞　前記端末情報取得部は、前記通信端末との通信により前記端末情報を取得する
　＜１＞乃至＜４＞のいずれかに記載の情報処理装置。
＜６＞　前記端末情報取得部は、前記通信端末との近距離無線通信により前記端末情報を取得する
　＜１＞乃至＜５＞のいずれかに記載の情報処理装置。
＜７＞　前記ＩＣカードは、電子マネー機能又は乗車カード機能を有する
　＜２＞に記載の情報処理装置。
＜８＞　前記発行部による前記媒体又は前記識別情報の発行は、前記個人情報取得部により前記個人情報が取得されてからの経過時間により制限される
　＜１＞乃至＜７＞のいずれかに記載の情報処理装置。
＜９＞　前記個人情報取得部は、１枚の前記ＩＣカードに対して複数の利用者の前記個人情報を取得する
　＜２＞又は＜７＞に記載の情報処理装置。
＜１０＞　前記個人情報取得部は、前記利用者のパスポート番号、及び、運転免許証番号のうちの少なくとも一方を前記個人情報として取得する
　＜１＞乃至＜９＞のいずれかに記載の情報処理装置。
＜１１＞　利用者の個人情報と、前記利用者が使用する通信端末の端末情報と、前記利用者に対して発行された識別情報とを紐付けして記憶する利用者情報記憶部と、
　外部情報機器と通信を行う通信部と
　を含み、
　前記通信部は、前記外部情報機器から与えられた前記識別情報に対して紐付けされた前記利用者情報記憶部の前記個人情報及び前記端末情報のうちの少なくとも一方を前記外部情報機器に送信する
　サーバ装置。
＜１２＞　前記外部情報機器は、無線通信アクセスポイントである
　＜１１＞に記載のサーバ装置。
＜１３＞　前記無線通信アクセスポイントから前記識別情報が与えられた際に、前記無線通信アクセスポイントの位置情報、利用状況に関する情報、及び、前記個人情報を記憶する利用履歴情報記憶部
　をさらに含む
　＜１２＞に記載のサーバ装置。
＜１４＞　前記無線通信アクセスポイントの利用時間を制限する
　＜１２＞又は＜１３＞に記載のサーバ装置。
＜１５＞　前記無線通信アクセスポイントの利用者の属性に基づいて、利用者に対するアクセスコントロールを行う
　＜１２＞乃至＜１４＞のいずれかに記載のサーバ装置。
＜１６＞　利用者に対して発行された識別情報を取得する識別情報取得部と、
　前記識別情報をサーバ装置に送信し、前記識別情報に紐付けされた前記利用者の通信端末の端末情報を受信する通信部と、
　前記端末情報に基づいて、前記利用者の通信端末と無線接続により無線通信を行う無線通信部と
　を有する情報端末。
＜１７＞　前記通信部は、前記端末情報とともに前記利用者を特定する個人情報を受信する
　＜１６＞に記載の情報端末。
＜１８＞　前記識別情報は、ＩＣカードに記憶された識別情報である
　＜１６＞又は＜１７＞に記載の情報端末。
＜１９＞　前記識別情報取得部は、前記ＩＣカードから前記識別情報を取得する部分であって、前記ＩＣカードがかざされる部分の点灯色を状況に応じて変化させる
　＜１８＞に記載の情報端末。
＜２０＞　利用者を特定する個人情報を取得する個人情報取得部と、
　利用者が使用する通信端末を特定する端末情報を取得する端末情報取得部と、
　識別情報を記憶した媒体又は識別情報を発行する発行部と、
　前記個人情報と、前記端末情報と、前記識別情報とを紐付けして記憶する記憶部と、
　前記発行部により発行された前記媒体に記憶された前記識別情報又は前記発行部により発行された前記識別情報を取得する識別情報取得部と、
　前記識別情報取得部により取得された前記識別情報に紐付けされた前記端末情報を前記記憶部から取得する端末情報取得部と、
　前記端末情報取得部により取得された前記端末情報により特定される通信端末を無線接続を介してネットワークに接続する通信部と
　を有する情報処理システム。

　１１，１０１　情報処理システム，　１２　端末，　１３　ＩＣカード発行機，　１４　Ｗｉ－Ｆｉスポット，　１５，１０４　認証用サーバ，　１６　ＩＣカード，　１７　インターネット，　２１　パスポート，　２２　運転免許証，　３１　ディスプレイ，　３２，１３２　個人情報取得部，　３３，１３３　端末情報取得部，　３４，１０３，１５３　ＩＣカード発行部，　３５，１５４　ＩＣカード情報取得部，　３６，１３５，１５５　操作入力部，　３７，７１，１３６　有線通信部，　３８，５６，１３７，１５７　ＣＰＵ，　５１　ＩＣカード情報取得部，　５２　認証結果通知部，　５３　無線通信部，　５４　インターネット通信部，　５５　有線通信部，　７２　記憶部，　１０２　２次元コード発行機，　１３２　個人情報取得部，　１３４　２次元コード発行部，　１５２　２次元コード情報取得部

Claims

　利用者を特定する個人情報を取得する個人情報取得部と、
　前記利用者が使用する通信端末を特定する端末情報を取得する端末情報取得部と、
　識別情報を記憶した媒体又は識別情報を発行する発行部と、
　前記個人情報、前記端末情報、及び、前記識別情報をサーバ装置に送信する通信部と、
　を有する情報処理装置。
　前記発行部は、ＩＣカードを発行する
　請求項１に記載の情報処理装置。
　前記発行部は、２次元コードを発行する
　請求項１に記載の情報処理装置。
　前記個人情報取得部は、前記利用者の身分証明書から前記個人情報を取得する
　請求項１に記載の情報処理装置。
　前記端末情報取得部は、前記通信端末との通信により前記端末情報を取得する
　請求項１に記載の情報処理装置。
　前記端末情報取得部は、前記通信端末との近距離無線通信により前記端末情報を取得する
　請求項１に記載の情報処理装置。
　前記ＩＣカードは、電子マネー機能又は乗車カード機能を有する
　請求項２に記載の情報処理装置。
　前記発行部による前記媒体又は前記識別情報の発行は、前記個人情報取得部により前記個人情報が取得されてからの経過時間により制限される
　請求項１に記載の情報処理装置。
　前記個人情報取得部は、１枚の前記ＩＣカードに対して複数の利用者の前記個人情報を取得する
　請求項２に記載の情報処理装置。
　前記個人情報取得部は、前記利用者のパスポート番号、及び、運転免許証番号のうちの少なくとも一方を前記個人情報として取得する
　請求項１に記載の情報処理装置。
　利用者の個人情報と、前記利用者が使用する通信端末の端末情報と、前記利用者に対して発行された識別情報とを紐付けして記憶する利用者情報記憶部と、
　外部情報機器と通信を行う通信部と
　を含み、
　前記通信部は、前記外部情報機器から与えられた前記識別情報に対して紐付けされた前記利用者情報記憶部の前記個人情報及び前記端末情報のうちの少なくとも一方を前記外部情報機器に送信する
　サーバ装置。
　前記外部情報機器は、無線通信アクセスポイントである
　請求項１１に記載のサーバ装置。
　前記無線通信アクセスポイントから前記識別情報が与えられた際に、前記無線通信アクセスポイントの位置情報、利用状況に関する情報、及び、前記個人情報を記憶する利用履歴情報記憶部
　をさらに含む
　請求項１２に記載のサーバ装置。
　前記無線通信アクセスポイントの利用時間を制限する
　請求項１２に記載のサーバ装置。
　前記無線通信アクセスポイントの利用者の属性に基づいて、利用者に対するアクセスコントロールを行う
　請求項１２に記載のサーバ装置。
　利用者に対して発行された識別情報を取得する識別情報取得部と、
　前記識別情報をサーバ装置に送信し、前記識別情報に紐付けされた前記利用者の通信端末の端末情報を受信する通信部と、
　前記端末情報に基づいて、前記利用者の通信端末と無線接続により無線通信を行う無線通信部と
　を有する情報端末。
　前記通信部は、前記端末情報とともに前記利用者を特定する個人情報を受信する
　請求項１６に記載の情報端末。
　前記識別情報は、ＩＣカードに記憶された識別情報である
　請求項１６に記載の情報端末。
　前記識別情報取得部は、前記ＩＣカードから前記識別情報を取得する部分であって、前記ＩＣカードがかざされる部分の点灯色を状況に応じて変化させる
　請求項１８に記載の情報端末。
　利用者を特定する個人情報を取得する個人情報取得部と、
　利用者が使用する通信端末を特定する端末情報を取得する端末情報取得部と、
　識別情報を記憶した媒体又は識別情報を発行する発行部と、
　前記個人情報と、前記端末情報と、前記識別情報とを紐付けして記憶する記憶部と、
　前記発行部により発行された前記媒体に記憶された前記識別情報又は前記発行部により発行された前記識別情報を取得する識別情報取得部と、
　前記識別情報取得部により取得された前記識別情報に紐付けされた前記端末情報を前記記憶部から取得する端末情報取得部と、
　前記端末情報取得部により取得された前記端末情報により特定される通信端末を無線接続を介してネットワークに接続する通信部と
　を有する情報処理システム。