WO2021049307A1 - 貢献度算定システム、貢献度算定方法、およびプログラム - Google Patents

貢献度算定システム、貢献度算定方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
WO2021049307A1
WO2021049307A1 PCT/JP2020/032298 JP2020032298W WO2021049307A1 WO 2021049307 A1 WO2021049307 A1 WO 2021049307A1 JP 2020032298 W JP2020032298 W JP 2020032298W WO 2021049307 A1 WO2021049307 A1 WO 2021049307A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
contribution
power demand
charging
period
vehicle
Prior art date
Application number
PCT/JP2020/032298
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
幸太郎 坂田
富美乘 生田
Original Assignee
パナソニックIpマネジメント株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by パナソニックIpマネジメント株式会社 filed Critical パナソニックIpマネジメント株式会社
Priority to JP2021545205A priority Critical patent/JPWO2021049307A1/ja
Publication of WO2021049307A1 publication Critical patent/WO2021049307A1/ja

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L55/00Arrangements for supplying energy stored within a vehicle to a power network, i.e. vehicle-to-grid [V2G] arrangements
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q50/00Systems or methods specially adapted for specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • G06Q50/06Electricity, gas or water supply

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

貢献度算定システムは、車両(20)に搭載された蓄電池(21)の、充放電設備(30)を利用した系統(60)からの充電又は系統(60)への放電の履歴データを取得する車両充放電履歴取得部(11)と、充放電設備(30)が位置する地域における、電力需要の時間推移を示す時間推移データを取得する電力需要取得部(13)と、車両充放電履歴取得部(11)で取得された履歴データと、電力需要取得部(13)で取得された時間推移データとに基づき、地域の電力需要の調整に対する車両(20)の利用者の貢献度を算定して出力する電力需要貢献度算定部(15)と、を備える。

Description

貢献度算定システム、貢献度算定方法、およびプログラム
 本発明は、電力需要の調整に対する貢献度算定システムおよび貢献度算定方法に関する。
 近年、電力の需要と供給のバランスが崩れる事態がしばしば発生しており、適正な電力利用が求められている。このような状況に対して、電力の消費量のモニタリングにより電力の利用者の省エネ貢献度を決定することで、適正な電力利用を当該利用者に促す省エネ貢献度算定システムが知られている(特許文献1参照)。
特開2007-094745号公報
 しかしながら、上記特許文献1に開示された省エネ貢献度算定システムでは、適正な電力利用を促すには十分でない場合がある。そこで、本開示では、より適正な電力利用を利用者に促す貢献度算定システム等を提供する。
 本開示の一態様に係る貢献度算定システムは、車両に搭載された蓄電池の、充放電設備を利用した系統からの充電又は前記系統への放電の履歴データを取得する車両充放電履歴取得部と、前記充放電設備が位置する地域における、電力需要の時間推移を示す時間推移データを取得する電力需要取得部と、前記車両充放電履歴取得部で取得された前記履歴データと、前記電力需要取得部で取得された前記時間推移データとに基づき、前記地域の電力需要の調整に対する前記車両の利用者の貢献度を算定して出力する電力需要貢献度算定部と、を備える。
 また、本開示の一態様に係る貢献度算定方法は、車両に搭載された蓄電池への充放電設備を利用した充電又は放電の履歴データを取得する第一取得ステップと、前記充放電設備が位置する地域における、電力需要の時間推移を示す時間推移データを取得する第二取得ステップと、前記第一取得ステップで取得された前記履歴データと、前記第二取得ステップで取得された前記時間推移データとに基づき、前記地域の電力需要の調整に対する前記車両の利用者の貢献度を算定して出力する算定ステップと、を含む。
 また、上記の貢献度算定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現することもできる。つまり、本開示の一態様に係るプログラムは、上記の貢献度算定方法をコンピュータに実行させる。
 本発明の一態様に係る貢献度算定システム等は、より適正な電力利用を利用者に促すことができる。
図1は、実施の形態において取得される時間推移データを示す図である。 図2は、実施の形態に係る貢献度算定システムを説明するための概観図である。 図3は、実施の形態に係る貢献度算定システムによる貢献度算定を示すフローチャートである。 図4は、実施の形態に係る時間推移データの処理を説明する図である。 図5は、実施の形態に係る貢献度算定システムによる算定ステップを示すサブフローチャートである。 図6は、実施の形態の変形例において取得される時間推移データを示す図である。 図7は、実施の形態の変形例に係る時間推移データの処理を説明する図である。
 (開示に至った経緯)
 近年、電力の需要と供給のバランスが崩れる事態がしばしば発生しており、適正な電力利用が求められている。このような状況に対して、電力の消費量のモニタリングにより利用者の省エネ貢献度を決定することで、適正な電力利用を当該利用者に促す省エネ貢献度算定システムが知られている(特許文献1参照)。
 特許文献1に開示された省エネ貢献度算定システムでは、電力の利用者の電力の消費量そのものを低減させることで、電力需要を全体として減少させ、電力の需要と供給のバランスの適正化を図っている。しかしながら、特許文献1に開示された省エネ貢献度算定システムを利用して、電力の消費量を低減させた場合、ピーク時刻における電力需要が変化しない場合がある。
 上記について、図1を用いて説明する。詳細は後述するが、図1は、実施の形態において取得される時間推移データを示す図である。図1では、各時刻における相対的な電力需要の日内変動を示している。
 図1に示すように、電力需要は、最も電力需要が多くなるピーク時刻を有して日内において大きく変動している。例えば、もともと消費量の少ない時間帯(図1の2時から6時等)の電力の削減が重点的に行われ、ピーク時間帯(図1の14時から18時等)における電力需要に変化が生じない場合、ピーク時間帯においては変わらず多い電力需要に対応するために火力、天然ガス等の発電コストの高い発電方法に頼らざるを得ない。この場合、消費電力の総量が減っているにも関わらすコストの高い発電方法を用いるために経済的メリットが得られないといった場合が生じる。
 したがって、特許文献1に開示された省エネ貢献度算定システムでは、適正な電力利用が促されているとは言えない場合が生じ得る。
 また、さらに、上記のような電力需要のシフトが起こった場合、電力需要の少ない時刻ではより電力需要が減少され、電力需要の多い時刻ではそのままの多い電力需要が維持されるために、日内において電力需要の急激な減少及び増加を示す時間帯が生じてしまう。このような電力需要の急激な減少及び増加は、発電不足及び発電過多を引き起こし、適正な電力利用が促されているとは言えない場合が生じ得る。
 そこで、本開示では、上記に鑑みて、電力が消費される時間をスライドさせてピーク時間帯における電力需要を減少させることで、より適正な電力利用を、電力の利用者に促す貢献度算定システム等を提供する。
 以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
 なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
 (実施の形態)
 [貢献度算定システム]
 はじめに、実施の形態における貢献度算定システムの全体構成について説明する。図2は、実施の形態に係る貢献度算定システムを説明するための概観図である。
 本実施の形態においては、貢献度算定システムは、蓄電池21を搭載した車両20において、系統60から蓄電池21への充電、及び蓄電池21から系統60への放電が、電力需要の調整に対して、どのように影響したかによって、当該車両20の利用者の貢献度として数値化する。数値化された貢献度は、例えば、車両20の利用者が何らかの物品との交換、及び電気料金の割引等、通貨に準ずるものとして用いることができる。つまり、貢献度は、電力需要の調整に対して、車両20の利用者の貢献に応じて支払われる報酬を意味する。なお、貢献度が意味する報酬は、蓄電池21から系統60への放電による売電に対して支払われる報酬とは区別される。
 貢献度算定システムは、例えば、図2に示す貢献度算定サーバ10として実現される。貢献度算定サーバ10は、ネットワーク50を介して通信接続された車両20と通信することで、車両20の利用者の貢献度を算定する。また、貢献度の算定の際には、ネットワーク50を介して通信接続された電力供給会社データベース40にアクセスすることで、図1に示した電力需要の時間推移データを取得することで車両20の利用者の貢献度を算定する。なお、ネットワーク50は、インターネット等の広域通信網であってもよく、車両20が格納される車庫等に配備されたLAN(Local Area Network)等であってもよい。
 貢献度算定サーバ10は、車両充放電履歴取得部11と、電力需要取得部13と、電力需要貢献度算定部15と、送信部17と、を備える。また、車両20は、蓄電池21と、GPS(Global positioning system)23と、提示部25と、を備える。
 車両充放電履歴取得部11は、貢献度算定サーバ10によって利用者の貢献度が算定される車両20から、当該車両20に搭載された蓄電池21の系統60からの充電又は系統60への放電(以下、充電及び放電を併せて充放電ともいう)の履歴データを取得する処理部である。なお、車両20の充放電は、充放電設備30を用いて行われる。充放電設備30は、蓄電池21の充電又は放電の少なくとも一方が行える系統60に電気接続された終端装置である。充放電設備30は、例えば、公共施設、コンビニエンスストア等の店舗、及びコインパーキング等に設置された充放電用スタンド、並びに、車両20の利用者の自宅等の充放電用ソケット等である。蓄電池21は、充放電設備30とケーブル等を介して接続され、系統60からの充電又は系統60への放電が行われる。
 車両充放電履歴取得部11は、例えば、充放電が行われるごとに車両20から送信される履歴データを受信することで取得する。なお、車両20から履歴データが送信される頻度は、1日に1回でもよく、1週間に1回でもよく、1か月に1回でもよく、その他でもよい。
 ここで、履歴データには、車両20の充電又は放電の少なくとも一方に関する情報が含まれる。具体的には、履歴データには、車両20の利用者を示す識別情報、充電又は放電が行われた位置を示す位置情報、及び、充電又は放電が開始された時刻から終了された時刻までの充放電時間が含まれる。車両20が複数の利用者によってシェアされる場合、履歴データには、複数の識別情報が含まれる。
 また、位置情報及び充放電時間は、識別情報に紐づけられるため、複数の識別情報が含まれる履歴データには、少なくとも識別情報と同数の位置情報及び充放電時間が含まれる。さらに、履歴データが送信されるまでの期間内に一人の利用者によって複数回の充放電が行われた場合、履歴データには、識別情報に対応して、当該回数分の位置情報及び充放電時間が含まれる。
 識別情報に示された利用者は、車両20の所有者として登録された利用者であってもよく、車両20が利用されるごとに登録された利用者の中から生体情報等を用いて特定された利用者であってもよい。
 位置情報には、蓄電池21の充電又は放電が行われているときにGPS23によって測位された車両20の位置が用いられる。なお、位置情報としては、充放電設備30が設置された位置を用いてもよく、車両20がネットワーク50に接続する際に利用する複数のアクセスポイントとの通信に基づいて特定された位置を用いてもよい。位置情報に示される車両20の位置は、つまり、充放電設備30の位置に略一致しており、当該位置を用いて、充放電設備30が位置する地域に電力を供給する電力供給会社(不図示)を特定することができる。言い換えると、位置情報に示される車両20の位置に基づき、充放電設備30に電力を供給する又は充放電設備30から電力を回収する系統60を管轄する電力供給会社を特定することができる。
 電力需要取得部13は、充放電設備30が位置する地域における、電力需要の時間推移を示す時間推移データを取得する処理部である。電力需要取得部13は、位置情報に示された位置を用いて、上記のようにして充放電設備30が位置する地域に電力を供給する電力供給会社を特定する。電力需要取得部13は、特定した電力供給会社の電力供給会社データベース40にアクセスする。これにより、電力需要取得部13は、充放電設備30が位置する地域における電力需要の時間推移を示す時間推移データを取得する。
 このようにして、電力需要取得部13は、複数の地域のそれぞれにおいて、電力を供給する電力供給会社の中から、車両20の蓄電池21の充放電に用いた充放電設備30に電力を供給する電力供給会社を特定する。言い換えると、電力需要取得部13は、複数の電力供給会社のそれぞれの複数の時間推移データの中から、位置情報に基づき、充放電設備30が位置する地域における時間推移データを取得する。
 電力需要貢献度算定部15は、取得された履歴データと、取得された時間推移データとに基づき、車両20の蓄電池21の充放電が行われた地域の電力需要の調整に対する車両20の利用者の貢献度を算定して出力する処理部である。
 送信部17は、出力された貢献度を送信するための処理部である。送信部17は、送信に用いる通信プロトコルに適合した貢献度を示す送信情報を生成し、送信に用いる通信モジュールへと当該送信情報を出力する。なお、貢献度算定サーバ10内で出力された貢献度が利用される等、貢献度を外部に送信しない場合、送信部17は備えられなくてもよい。
 以上に説明した車両充放電履歴取得部11、電力需要取得部13、電力需要貢献度算定部15、送信部17である各処理部は、例えばプロセッサ及び当該プロセッサに接続されたメモリによって実現される。各処理部は、プロセッサ及びメモリによって各種処理のためのプログラムを実行することで、車両充放電履歴取得部11、電力需要取得部13、電力需要貢献度算定部15、送信部17における上記の機能を実現する。
 車両20は、例えば、プラグインハイブリッドカー又はEV等の蓄電池21を搭載した電気自動車である。
 蓄電池21は、充電によって電力を蓄え、放電によって蓄えた電力を取り出すことができる、リチウムイオン電池等の電池である。車両20は、蓄電池21に蓄えられた電力を取り出して、取り出した電力によりモータ等の動力装置を作動させることで走行する。車両20が停止する際にも回生制動によって蓄電池21の充電が行われる。
 GPS23は、当該GPS23を搭載する車両20の位置情報をGPS衛星との通信によって測位するためのモジュールである。GPS23は、車両20を走行させて目的地まで誘導するナビゲーションシステムに搭載されるモジュールが用いられてもよい。
 提示部25は、電力需要貢献度算定部15によって出力された貢献度を車両20の利用者に提示する装置である。具体的には、提示部25は、出力された貢献度を音声または画像により車両20の利用者に提示する。提示部25は、例えば、上記のナビゲーションシステムによって用いられる液晶ディスプレイ、及び、カーオーディオ等に用いられるスピーカによって実現される。なお、本実施の形態においては、提示部25が車両20に備えられるものとして説明するが、提示部25は、利用者の自宅等に備えられた専用の提示装置又は兼用されるコンピュータであってもよく、利用者が携行する携帯端末等であってもよい。また、利用者の電気料金の請求に貢献度が直接反映される等の場合、提示部25は備えられなくてもよい。
 [動作]
 次に、上記に説明した貢献度算定システムによる、車両20の利用者の貢献度算定について説明する。図3は、実施の形態に係る貢献度算定システムによる貢献度算定を示すフローチャートである。
 図3に示すように、車両充放電履歴取得部11は、車両20から送信された当該車両20の蓄電池21の充電又は放電の履歴データを受信して取得する第一取得ステップ(S11)を実施する。
 電力需要取得部13は、取得した履歴データに含まれる位置情報に基づき、車両20が充放電を行った充放電設備30の位置から当該充放電設備30が位置する地域に電力を供給する電力供給会社を特定する。電力需要取得部13は、特定した電力供給会社の電力供給会社データベース40にアクセスし、充放電設備30が位置する地域の時間推移データを取得する第二取得ステップ(S13)を実施する。取得された時間推移データは、例えば、図1に示すような日内における時間に対する電力需要の大きさをプロットしたグラフである。
 車両充放電履歴取得部11において取得された履歴データ、及び、電力需要取得部13において取得された時間推移データは、電力需要貢献度算定部15へと送信され、当該電力需要貢献度算定部15によって受信される。電力需要貢献度算定部15は、このようにして受信した履歴データと時間推移データとに基づき地域の電力需要の調整に対する前記車両の利用者の貢献度を算定して出力する算定ステップ(S15)を実施する。
 以下、算定ステップ(S15)についてさらに詳しく説明する。
 まず、電力需要貢献度算定部15は、時間推移データをもとに、日内における単位時間あたりの単位貢献度を算出する。図4は、実施の形態に係る時間推移データの処理を説明する図である。図4では、図1に示した時間推移データに対して、電力需要の大きさに応じて一日を、第一期間及び第二期間を含む少なくとも二つの期間に区分した時間推移データが示されている。また、図5は、実施の形態に係る貢献度算定システムによる算定ステップを示すサブフローチャートである。
 本実施の形態においては、電力需要貢献度算定部15は、一日を第一期間から第四期間までの四つの期間に区分して利用者の貢献度の算定を行う。図中に示すように、電力需要貢献度算定部15は、電力需要が最大値の90%よりも多い期間を第一期間とし、第一期間よりも電力需要が少ない75%から90%までの期間を第二期間とし、第二期間よりも電力需要が少ない60%から75%までの期間を第三期間とし、第三期間よりも電力需要が少ない0%から60%までの期間を第四期間として期間の区分を行う。なお、期間の区分数に特に限定はなく、2以上の期間に区分されれば、何区分であってもよい。
 以上のように区分けされた各期間には、当該期間において単位時間の充電が行われた場合に算定される単位貢献度(以下、第一単位貢献度ともいう)が設定される。具体的には、単位時間の蓄電池21の充電に対する第一単位貢献度は、当該充電が第二期間に行われたときに、第一期間に行われたときよりも高い値として設定される。同様に、充電が第三期間に行われたときに、第二期間に行われたときよりも高い値として、第四期間に行われたときに、第三期間に行われたときよりも高い値として第一単位貢献度がそれぞれ設定される。
 例えば、第一期間において、1分間の充電に対して設定される第一単位貢献度は-1である。第二期間において、1分間の充電に対して設定される第一単位貢献度は0である。第三期間において、1分間の充電に対して設定される第一単位貢献度は1である。第四期間において、1分間の充電に対して設定される第一単位貢献度は2である。このように、単位時間あたりに算定される単位貢献度は、0であってもよく、負の値であってもよい。
 また、充電の場合とは別に、各期間には、当該期間において単位時間の放電が行われた場合に算定される単位貢献度(以下、第二単位貢献度ともいう)が設定される。具体的には、単位時間の蓄電池21の放電に対する第二単位貢献度は、当該放電が第一期間に行われたときに、第二期間に行われたときよりも高い値として設定される。同様に、充電が第二期間に行われたときに、第三期間に行われたときよりも高い値として、第三期間に行われたときに、第四期間に行われたときよりも高い値として第二単位貢献度がそれぞれ設定される。
 例えば、第一期間において、1分間の充電に対して設定される第二単位貢献度は2である。第二期間において、1分間の充電に対して設定される第二単位貢献度は1である。第三期間において、1分間の充電に対して設定される第二単位貢献度は0である。第四期間において、1分間の充電に対して設定される第二単位貢献度は-1である。
 なお、このような期間の設定ルールは、上記に限らず、電力需要のピークを示すピーク時刻を含む時間帯の電力需要を減少させるために任意に設定されればよい。例えば、電力需要のピーク時刻の前後の任意の時間幅を第一期間、その他を第二期間としてもよい。具体的には、図1の時間推移データにおいては、任意の時間幅として前後の1時間が設定された場合、15時のピーク時刻を境として、14時から16時までの2時間が第一期間として設定される。期間をさらに細かく区分する場合、第一期間の両側1時間ずつを第二期間、第二期間の両側1時間ずつを第三期間、その他を第四期間のように、時間幅で期間を区分してもよい。また、期間の設定ルールの他の例は、変形例において後述する。
 算定ステップ(S15)においては、上記のように区分した期間の単位時間あたりの単位貢献度により、履歴データに含まれた充放電時間に対する車両20の利用者の貢献度を算定する。具体的には、電力需要貢献度算定部15は、第一期間から第四期間までの各期間それぞれにおいて、蓄電池21から系統60への放電が行われた放電時間を算出する(S21)。
 例えば、図4に示すように、第四期間が6:49以前、第三期間が6:50から8:29まで、第二期間が8:30から9:59まで、第一期間が10:00から以後であり、このときに6:00から12:59まで放電を行った場合を考える。この場合の放電時間は、第一期間から第四期間まで、それぞれ、120分、90分、100分、及び50分である。電力需要貢献度算定部15は、算出された放電時間を用いて、単位時間あたりの第二単位貢献度により、すべての放電時間に対する貢献度である放電貢献度を算定する(S23)。上記の例の第二単位貢献度を用いれば、120分×2+90分×1+100分×0+50分×(-1)=280のように、放電貢献度として280が算定される。
 続いて、電力需要貢献度算定部15は、第一期間から第四期間までの各期間それぞれにおいて、系統60から蓄電池21への充電が行われた充電時間を算出する(S25)。
 例えば、図4に示すように、第一期間が19:29以前、第二期間が19:30から22:39まで、第三期間が22:40から以後であり、このときに18:00から23:59まで充電を行った場合を考える。この場合の充電時間は、第一期間から第四期間まで、それぞれ、90分、190分、80分、及び0分である。電力需要貢献度算定部15は、算出された充電時間を用いて、単位時間あたりの第一単位貢献度により、すべての充電時間に対する貢献度である充電貢献度を算定する(S27)。上記の例の第一単位貢献度を用いれば、90分×(-1)+190分×0+80分×1+0分×2=-10のように、充電貢献度として-10が算定される。
 電力需要貢献度算定部15は、放電貢献度と充電貢献度とを加算することで、充放電設備30が位置する地域における電力需要の調整に対する当該車両20の利用者の貢献度を算定する(S29)。例えば、上記の放電貢献度及び充電貢献度の例では、280+(-10)=270のように、車両20の利用者の貢献度として270が算定される。
 なお、電力需要の増加により供給電力が逼迫するような夏季(例えば、8月から9月の間)等、特定の時期に単位貢献度を1.5倍、2倍、又は3倍等、任意の倍率によって割り増しするキャンペーンが行われてもよい。つまり、単位貢献度は、都度、変動して設定されてもよい。このような割り増しは、上記の第一期間から第四期間までのすべての期間に適用されてもよく、第一期間のみ又は第四期間のみ等のように、一部の期間に限って適用されてもよい。
 電力需要貢献度算定部15によって算定された貢献度は、出力され、送信部17によって車両20の利用者が確認できるように送信される。例えば、送信部17は、通信モジュールを用いて出力された貢献度を車両20へと送信する。送信された貢献度は、車両20の提示部25において、音声又は画像として利用者に提示される。車両20の利用者は、提示部25による提示に基づき、車両20の蓄電池21を充放電することによって自身が獲得した貢献度を知ることができる。このように、車両20の利用者が獲得した貢献度は、当該利用者が使用することによって消費される。
 貢献度は、上記に説明したように、物品との交換、電気料金の割引等、あらかじめ提示された1以上の使用形態の中から車両20の利用者が所望する形態で使用される。このようにして、貢献度の形で対価を提示することで、ピーク時間帯の電力需要減少させるためにあらかじめ設定された期間に合わせて、車両20の利用者の充放電のタイミングを適正なタイミングに誘導できる。したがって、充放電設備30が位置する地域においてピーク時間帯の電力需要が減少されるように促される。言い換えると、電力需要が調整されるように、車両20の利用者に適正な電力利用が促される。
 なお、車両20は、移動可能であるため、充放電設備30が常に一定でない場合がある。すなわち、充放電が行われるごとに、当該充放電によって電力需要の適正化に貢献される度合いが異なる場合がある。本実施の形態では、上記したように充放電を行うごとに充放電設備30の位置に応じた位置情報を履歴データに含めて、貢献度算定サーバ10へと送信する。したがって、車両20の移動により、異なる充放電設備30において充放電を行ったとしても、各々の充放電設備30が位置する地域に応じた時間推移データを取得して貢献度が算定される。よって、本実施の形態における貢献度算定サーバ10は、ピーク時間帯の電力需要の減少に対して車両20の利用者の貢献度を正確に算定することができる。
 [効果等]
 以上、説明したように、本実施の形態における貢献度算定サーバ10(貢献度算定システム)は、車両20に搭載された蓄電池21の、充放電設備30を利用した系統60からの充電又は系統60への放電の履歴データを取得する車両充放電履歴取得部11と、充放電設備30が位置する地域における、電力需要の時間推移を示す時間推移データを取得する電力需要取得部13と、車両充放電履歴取得部11で取得された履歴データと、電力需要取得部13で取得された時間推移データとに基づき、地域の電力需要の調整に対する車両20の利用者の貢献度を算定して出力する電力需要貢献度算定部15と、を備える。
 このような貢献度算定サーバ10は、電力需要の時間推移データと、車両20に搭載された蓄電池21の充放電の履歴データとを用いて、当該充放電が対応する時間推移データ上の時間範囲を算出できる。言い換えると、貢献度算定サーバ10は、蓄電池21の充放電が行われたタイミングにおける、時間推移データ上の電力需要がどの程度であったかを算出できる。したがって、貢献度算定サーバ10は、車両20の利用者による、電力需要の増減のタイミングと、蓄電池21から系統60への放電及び系統60から蓄電池21への充電とに基づいて電力需要の調整に対するプラスの貢献を数値化することができる。このような車両20の利用者の電力需要の調整に対するプラスの貢献に対して、貢献度の形で報酬を提示することで、利用者に、適正なタイミングでの蓄電池21の充放電を促すことができる。よって、貢献度算定サーバ10は、適正な電力利用を車両20の利用者に促すことができる。
 また、例えば、履歴データには、充電又は放電が行われた位置を示す位置情報が含まれ、電力需要取得部13は、複数の地域のそれぞれにおける複数の時間推移データの中から、位置情報に基づき、充放電設備30が位置する地域における時間推移データを取得してもよい。
 これによれば、貢献度算定サーバ10は、履歴データを取得することで、車両20に搭載された蓄電池21への充放電が行われた位置を示す位置情報を取得できる。電力需要取得部13は、取得した位置情報から、複数の地域のうちの充放電に用いられた充放電設備30が位置する地域の時間推移データを取得して貢献度の算定に用いることができる。このように、貢献度算定サーバ10は、充放電が行われた充放電設備30の位置に基づいた貢献度の算定を行うことができ、充放電を行った地域が異なり、電力需要の時間推移のパターンが異なるような場合においても正確に車両20の利用者の貢献度を算定できる。よって、貢献度算定サーバ10は、正確に算定された貢献度をもとに、適正な電力利用を車両20の利用者に促すことができる。
 また、例えば、電力需要貢献度算定部15は、時間推移データに基づいて、貢献度の算定の対象期間を第一期間及び第一期間よりも電力需要が少ない第二期間に区分し、単位時間の蓄電池21の放電に対する単位貢献度を、当該放電が第一期間に行われたときに、第二期間に行われたときよりも高い値として、履歴データに基づく貢献度の算定を行ってもよい。
 これによれば、電力需要貢献度算定部15は、取得された時間推移データに基づき、電力需要の大きさに基づいた2以上の期間を設定できる。電力需要貢献度算定部15は、各期間に設定された単位時間あたりの単位貢献度を用いて、車両20の放電のタイミングが設定した2以上の期間のいずれに該当するかによって放電に対する貢献度を算定できる。電力需要貢献度算定部15は、電力需要の多い期間に行われた放電に対して、電力需要の少ない期間に行われた放電に対するよりも貢献度を高い値に設定できる。放電によって系統60に供給された電力は、他の需要家へと供給されることで、全体として電力需要の多い期間における電力需要を減少させるように作用する。したがって、このような電力需要の多い期間における放電に対して、より高い貢献度が算定されることで、電力需要の多い期間における電力需要の減少が促進され、適正な電力利用を車両20の利用者に促すことができる。
 また、例えば、電力需要貢献度算定部15は、時間推移データに基づいて、貢献度の算定の対象期間を第一期間及び第一期間よりも電力需要が少ない第二期間に区分し、単位時間の蓄電池21の充電に対する単位貢献度を、当該充電が第二期間に行われたときに、第一期間に行われたときよりも高い値として、履歴データに基づく貢献度の算定を行ってもよい。
 これによれば、電力需要貢献度算定部15は、取得された時間推移データに基づき、電力需要の大きさに基づいた2以上の期間を設定できる。電力需要貢献度算定部15は、各期間に設定された単位時間あたりの単位貢献度を用いて、車両20の充電のタイミングが設定した2以上の期間のいずれに該当するかによって充電に対する貢献度を算定できる。電力需要貢献度算定部15は、電力需要の少ない期間に行われた充電に対して、電力需要の多い期間に行われた充電に対するよりも貢献度を高い値に設定できる。充電によって系統60から供給される電力は、電力需要の少ない期間における比較的発電コストの低い電力である。したがって、このような電力需要の少ない期間における充電に対して、より高い貢献度が算定されることで、発電コストの低い電力の利用が促進され、適正な電力利用を車両20の利用者に促すことができる。
 また、例えば、履歴データには、充電又は放電が開始された時刻から終了された時刻までの充放電時間が含まれ、電力需要貢献度算定部15は、単位時間あたりの単位貢献度により、充放電時間に対する貢献度の算定を行ってもよい。
 これによれば、充放電が行われている時間に基づいて車両20の利用者の貢献度を算定できる。充放電の時間が反映されることで、電力需要の調整に対して影響する量を加味した貢献度が算定される。よって、貢献度算定サーバ10は、正確に算定された貢献度をもとに、適正な電力利用を車両20の利用者に促すことができる。
 また、例えば、さらに、出力された貢献度を送信する送信部17を備えてもよい。
 これによれば、送信部17を介して、貢献度を外部に送信できる。貢献度を算定する処理部と、その他の部分とを分離することができ、貢献度算定サーバ10を含む貢献度算定を行うためのシステムを、より柔軟な構成で実現できる。例えば、送信された貢献度は、貢献度算定サーバ10とは異なるデータ蓄積用のサーバに受信されてもよく、貢献度を利用者が確認できるように携帯端末等の外部の装置に受信されてもよい。導入障壁を下げることができ貢献度算定を広範にわたって普及させることができる。よって、より広範な地域にわたって適正な電力利用を車両20の利用者に促すことができる。
 また、例えば、さらに、出力された貢献度を音声または画像により提示部25に提示させてもよい。
 これによれば、出力された貢献度を音声又は画像により利用者に提示できる。利用者は、自身の貢献度を容易に知ることができる。電力需要の調整に対して貢献していることを利用者が実感でき、蓄電池21の充放電をより貢献度が高くなるように利用者に促すことができる。つまり、適正な電力利用につながる蓄電池21の充放電が実施されるようになる。よって、より適正な電力利用を車両20の利用者に促すことができる。
 また、本実施の形態における貢献度算定方法は、車両20に搭載された蓄電池21への充放電設備30を利用した充電又は放電の履歴データを取得する第一取得ステップ(S11)と、充放電設備30が位置する地域における、電力需要の時間推移を示す時間推移データを取得する第二取得ステップ(S13)と、第一取得ステップ(S11)で取得された履歴データと、第二取得ステップ(S13)で取得された時間推移データとに基づき、地域の電力需要の調整に対する車両20の利用者の貢献度を算定して出力する算定ステップ(S15)と、を含む。
 これによれば、電力需要の時間推移データと、車両20に搭載された蓄電池21の充放電の履歴データとを用いて、当該充放電が対応する時間推移データ上の時間範囲を算出できる。言い換えると、貢献度算定方法では、蓄電池21の充放電が行われたタイミングにおける、時間推移データ上の電力需要がどの程度であったかを算出できる。したがって、貢献度算定方法では、車両20の利用者による、電力需要の増減のタイミングと、蓄電池21から系統60への放電及び系統60から蓄電池21への充電とに基づいて電力需要の調整に対するプラスの貢献を数値化することができる。このような車両20の利用者の電力需要の調整に対するプラスの貢献に対して、貢献度の形で報酬を提示することで、利用者に、適正なタイミングでの蓄電池21の充放電を促すことができる。よって、貢献度算定方法では、適正な電力利用を車両20の利用者に促すことができる。
 また、本実施の形態は、上記に記載の貢献度算定方法をコンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。
 これによれば、コンピュータを用いて貢献度の算定を行うことができる。つまり、コンピュータを用意するのみで貢献度の算定を行うことができる。
 [変形例]
 次に、実施の形態の変形例について、図6及び図7を用いて説明する。図6は、実施の形態の変形例において取得される時間推移データを示す図である。また、図7は、実施の形態の変形例に係る時間推移データの処理を説明する図である。図6では、図1に示した時間推移データの地域とは異なる地域における時間推移データが示されている。図6の示した時間推移データの地域では、例えば、太陽光発電等が普及し、各需要家において一部の時間帯において発電が可能な点で、上記実施の形態と異なっている。つまり、本変形例における電力需要では、ピーク時刻がずれているとともに、電力需要の急激な減少及び増加がみられる。
 このような電力需要のパターンにおいては、可能な限り電力需要の減少及び増加を平滑化することが望ましい。そこで、図7に示すように、電力需要貢献度算定部15は、所定の時間あたりに減少した電力需要があらかじめ定められた閾値を超える急激な電力需要の減少を示す時間帯を第五期間として設定する。電力需要貢献度算定部15は、単位時間の蓄電池21の充電に対する単位貢献度を、当該充電が第五期間に行われたときに、その他の期間に行われたときよりも高い値として設定して、車両20の利用者の貢献度を算定する。
 また、図7に示すように、電力需要貢献度算定部15は、所定の時間あたりに増加した電力需要があらかじめ定められた閾値を超える急激な電力需要の増加を示す時間帯を第六期間として設定する。電力需要貢献度算定部15は、単位時間の蓄電池21の放電に対する単位貢献度を、当該放電が第六期間に行われたときに、その他の期間に行われたときよりも高い値として設定して、車両20の利用者の貢献度を算定する。
 このようにして、貢献度算定サーバ10は、電力需要が急激に減少する際の充電、及び、電力需要が急激に増加する際の放電に対して、他よりも高い貢献度を設定して、車両20の利用者の貢献度を算定する。これによれば、電力需要が急激に減少する際に、充電によって電力需要減少を抑制し、また、電力需要が急激に増加する際に放電によって電力需要増加を抑制することができる。よって、貢献度算定サーバ10は、適正な電力利用を利用者に促すことができる。
 (その他の実施の形態)
 以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
 例えば、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
 また、上記実施の形態において、電力需要貢献度算定部などの各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
 また、電力需要貢献度算定部などの各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
 また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
 また、例えば、上記実施の形態においては、貢献度算定システムとして貢献度算定サーバを一例に説明したが、貢献度算定システムは、貢献度算定装置として実現されてもよい。この場合、貢献度算定装置は、車両に搭載されてもよく、利用者の自宅に設置されてもよい。
 また、例えば、上記実施の形態では、当日の時間推移データを用いて、結果としての貢献度を算定するのみの構成であったが、さらに、過去の時間推移データを用いて、おすすめの充放電時間を利用者に提示してもよい。過去の時間推移データとしては、傾向が近いと考えられる前日の時間推移データを用いてもよく、一年前の同じ日の時間推移データが用いられてもよい。また、過去の時間推移データを使用するにあたり、当該時間推移データが取得されたときに、上記の貢献度算定システムが利用されているか否かによって傾向が異なる可能性がある。したがって、過去の時間推移データとして、貢献度算定システムが利用されているときの時間推移データを用いてもよい。
 また、系統に接続された状態で利用されていない車両の蓄電池に対して、自動的に適正な充放電を行わせ、車両を利用していないときにも電力需要の調整に対して貢献できるようにしてもよい。この場合、車両の所有者として登録された車両の利用者に対して、貢献度が付与されればよい。
 また、上記実施の形態においては、蓄電池の充電及び放電の両方に基づいて貢献度の算定を行ったが、例えば、充電又は放電のいずれか一方のみに基づいて貢献度の算定を行ってもよい。
 また、本発明は、上記実施の形態の貢献度算定システムなどのコンピュータによって行われる情報の提示方法として実現されてもよいし、情報の提示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。また、本発明は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
 その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
  10 貢献度算定サーバ(貢献度算定システム)
  11 車両充放電履歴取得部
  13 電力需要取得部
  15 電力需要貢献度算定部
  17 送信部
  20 車両
  21 蓄電池
  25 提示部
  30 充放電設備
  60 系統

Claims (9)

  1.  車両に搭載された蓄電池の、充放電設備を利用した系統からの充電又は前記系統への放電の履歴データを取得する車両充放電履歴取得部と、
     前記充放電設備が位置する地域における、電力需要の時間推移を示す時間推移データを取得する電力需要取得部と、
     前記車両充放電履歴取得部で取得された前記履歴データと、前記電力需要取得部で取得された前記時間推移データとに基づき、前記地域の電力需要の調整に対する前記車両の利用者の貢献度を算定して出力する電力需要貢献度算定部と、を備える
     貢献度算定システム。
  2.  前記履歴データには、充電又は放電が行われた位置を示す位置情報が含まれ、
     前記電力需要取得部は、複数の地域のそれぞれにおける複数の時間推移データの中から、前記位置情報に基づき、前記充放電設備が位置する地域における前記時間推移データを取得する
     請求項1に記載の貢献度算定システム。
  3.  前記電力需要貢献度算定部は、
     前記時間推移データに基づいて、前記貢献度の算定の対象期間を第一期間及び前記第一期間よりも電力需要が小さい第二期間に区分し、
     単位時間の前記蓄電池の放電に対する単位貢献度を、当該放電が前記第一期間に行われたときに、前記第二期間に行われたときよりも高い値として、前記履歴データに基づく前記貢献度の算定を行う
     請求項1又は2に記載の貢献度算定システム。
  4.  前記電力需要貢献度算定部は、
     前記時間推移データに基づいて、前記貢献度の算定の対象期間を第一期間及び前記第一期間よりも電力需要が小さい第二期間に区分し、
     単位時間の前記蓄電池の充電に対する単位貢献度を、当該充電が前記第二期間に行われたときに、前記第一期間に行われたときよりも高い値として、前記履歴データに基づく前記貢献度の算定を行う
     請求項1~3のいずれか一項に記載の貢献度算定システム。
  5.  前記履歴データには、充電又は放電が開始された時刻から終了された時刻までの充放電時間が含まれ、
     前記電力需要貢献度算定部は、前記単位時間あたりの前記単位貢献度により、前記充放電時間に対する前記貢献度の算定を行う
     請求項3又は4に記載の貢献度算定システム。
  6.  さらに、出力された前記貢献度を送信する送信部を備える
     請求項1~5のいずれか一項に記載の貢献度算定システム。
  7.  さらに、出力された前記貢献度を音声または画像により提示部に提示させる
     請求項1~6のいずれか一項に記載の貢献度算定システム。
  8.  車両に搭載された蓄電池への充放電設備を利用した充電又は放電の履歴データを取得する第一取得ステップと、
     前記充放電設備が位置する地域における、電力需要の時間推移を示す時間推移データを取得する第二取得ステップと、
     前記第一取得ステップで取得された前記履歴データと、前記第二取得ステップで取得された前記時間推移データとに基づき、前記地域の電力需要の調整に対する前記車両の利用者の貢献度を算定して出力する算定ステップと、を含む
     貢献度算定方法。
  9.  請求項8に記載の貢献度算定方法をコンピュータに実行させる
     プログラム。
PCT/JP2020/032298 2019-09-09 2020-08-27 貢献度算定システム、貢献度算定方法、およびプログラム WO2021049307A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021545205A JPWO2021049307A1 (ja) 2019-09-09 2020-08-27

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019163475 2019-09-09
JP2019-163475 2019-09-09

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2021049307A1 true WO2021049307A1 (ja) 2021-03-18

Family

ID=74867337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2020/032298 WO2021049307A1 (ja) 2019-09-09 2020-08-27 貢献度算定システム、貢献度算定方法、およびプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2021049307A1 (ja)
WO (1) WO2021049307A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011050240A (ja) * 2008-09-25 2011-03-10 Hitachi Ltd 充放電管理装置および充放電管理方法
JP2014128140A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Hitachi Ltd 電力抑制制御システムおよび電力抑制制御方法
JP2016521536A (ja) * 2013-04-08 2016-07-21 ジョ−ライン コーポレーション リミテッド 位置基盤電力仲介用モジュール、電気自動車及び仲介サーバー、並びにこれに用いられる使用者認証コンセント又はコネクタ
JP2017147912A (ja) * 2016-02-19 2017-08-24 株式会社日本総合研究所 電力需要制御システム、電力需要制御方法、及び電力需要制御プログラム
JP2018073033A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 株式会社日立製作所 資源割当装置および資源割当方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011050240A (ja) * 2008-09-25 2011-03-10 Hitachi Ltd 充放電管理装置および充放電管理方法
JP2014128140A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Hitachi Ltd 電力抑制制御システムおよび電力抑制制御方法
JP2016521536A (ja) * 2013-04-08 2016-07-21 ジョ−ライン コーポレーション リミテッド 位置基盤電力仲介用モジュール、電気自動車及び仲介サーバー、並びにこれに用いられる使用者認証コンセント又はコネクタ
JP2017147912A (ja) * 2016-02-19 2017-08-24 株式会社日本総合研究所 電力需要制御システム、電力需要制御方法、及び電力需要制御プログラム
JP2018073033A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 株式会社日立製作所 資源割当装置および資源割当方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2021049307A1 (ja) 2021-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9731615B2 (en) Grid overlay for a zip coded map system and method therefor
US11192466B2 (en) Electric charge management system and method for a vehicle
JP6624114B2 (ja) 充放電システム用サーバ及び充放電システム
Guille et al. Design of a conceptual framework for the V2G implementation
White et al. Using vehicle-to-grid technology for frequency regulation and peak-load reduction
JP5635199B2 (ja) アンシラリーサービスのリアルタイムのオークションを行い電気自動車のエネルギー需要を充電サービスに対してリアルタイムで最小コストにてマッチングするために電気自動車の情報をリアルタイムに収集するための方法ならびにシステム
US20100079004A1 (en) System and Method for Managing the Distributed Generation of Power by a Plurality of Electric Vehicles
EP3914992A1 (en) Power distribution management based on distributed networking protocol analytics
Hou et al. Optimal scheduling of the plug‐in electric vehicles aggregator energy and regulation services based on grid to vehicle
TWI788631B (zh) 充電設備之充電管理系統及方法
JP5557561B2 (ja) 共用駐車場用の電気自動車充電設備の管理システム及び管理方法
JP2019095988A (ja) 賃貸料金設定装置、賃貸料金設定方法および賃貸料金設定システム
Broneske et al. How do contract parameters influence the economics of vehicle-to-grid?
US20190156407A1 (en) Rental fee setting apparatus, method and system
Brandt et al. Road to 2020: IS-supported business models for electric mobility and electrical energy markets
EP2793342B1 (en) Power demand amount calculation system, power demand amount calculation method, power demand amount calculation apparatus, program, and recording medium
US11338692B2 (en) Electric vehicle charging optimization
WO2021049307A1 (ja) 貢献度算定システム、貢献度算定方法、およびプログラム
JP5791736B2 (ja) ロードプライシングシステム、課金要求装置、制御方法、及びプログラム
Khan et al. Strategies for integrating electric vehicles into the grid
JP2020119080A (ja) 管理装置、管理方法、及びプログラム
US20210142349A1 (en) Storage method of secondary battery, storage system of secondary battery and recording medium
JP7446137B2 (ja) 電力算出装置
US20220194254A1 (en) Methods and systems for determining electric vehicle electricity consumption cost
JP6901320B2 (ja) 電気料金演算装置、電気自動車、電気料金演算方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 20862038

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2021545205

Country of ref document: JP

Kind code of ref document: A

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 20862038

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1