WO2020202318A1

WO2020202318A1 - 販売管理システム、店舗装置、販売管理方法、およびプログラム

Info

Publication number: WO2020202318A1
Application number: PCT/JP2019/014184
Authority: WO
Inventors: 壮馬白石; 岩元　浩太; 晋哉山崎
Original assignee: 日本電気株式会社
Priority date: 2019-03-29
Filing date: 2019-03-29
Publication date: 2020-10-08
Also published as: US20220172228A1; JPWO2020202318A1; JP7342943B2

Abstract

販売管理システム（１）は、画像処理部（１１０）および出力部（１３０）を含んで構成される。画像処理部（１１０）は、購入商品の画像に基づいて、当該商品および当該商品のパッケージデザインを識別する。出力部（１３０）は、商品および商品のパッケージデザインの識別結果に基づいて、商品のパッケージデザイン別の売行情報を出力する。

Description

販売管理システム、店舗装置、販売管理方法、およびプログラム

　本発明は、商品分析技術に関する。

　マーケティングのための技術の一例が、例えば、下記特許文献１に開示されている。特許文献１には、同一商品で複数のパッケージデザインが存在する場合に、パッケージデザイン別にバーコードのシンボル列の図形を異ならせて、パッケージデザイン別に様々な情報を取得する技術が開示されている。

特開２０１４－００６６５１号公報

　商品のパッケージデザインは、顧客の購入意欲に影響与える主要な要素の１つである。中身が全く同じ商品であっても、パッケージデザインの違いによって売れ行きに有意な差が生じることもある。商品のパッケージデザイン別の売れ行きが分かれば、その商品の売上を更に向上させることもできる。

　本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的の一つは、商品のパッケージデザイン別の売れ行きを示す情報を得ることを可能とする技術を提供することである。

　本発明の販売管理システムは、
　購入商品の画像に基づいて、前記商品および前記商品のパッケージデザインを識別する画像処理手段と、
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果に基づいて、前記商品のパッケージデザイン別の売行情報を出力する出力手段と、
　を備える。

　本発明の販売管理方法は、
　コンピュータが、
　購入商品の画像に基づいて、前記商品および前記商品のパッケージデザインを識別し、
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果に基づいて、前記商品のパッケージデザイン別の売行情報を出力する、
　ことを含む。

　本発明のプログラムは、
　コンピュータを、
　購入商品の画像に基づいて、前記商品および前記商品のパッケージデザインを識別する手段、
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果に基づいて、前記商品のパッケージデザイン別の売行情報を出力する手段、
　として機能させる。

　本発明の店舗装置は、
　商品および当該商品のパッケージデザインの識別結果を取得する取得手段と、
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果に基づいて、前記商品のパッケージデザイン別の売行情報を出力する出力手段と、
　を備える。

　本発明によれば、商品のパッケージデザイン別の売れ行きを示す情報を得ることができる。

　上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。

第１実施形態における販売管理システムの機能構成を例示する図である。第１実施形態における販売管理システムの具体的な構成を例示する図である。販売管理システムを構成する店舗装置のハードウエア構成を例示する図である。第１実施形態の販売管理システムにより実行される識別結果蓄積処理の流れを例示するシーケンス図である。商品のパッケージデザイン毎の特徴データを、その商品を識別する商品識別情報と対応付けて記憶する特徴データ記憶部の一例を示す図である。画像処理部の動作の一例を説明するための図である。第１実施形態の販売管理システムにより実行される売行情報出力処理の流れを例示するフローチャートである。出力部が出力する、商品のパッケージデザイン別の売行情報の一例を示す図である。第２実施形態における販売管理システムの機能構成を例示する図である。第２実施形態の販売管理システムにより実行される識別結果蓄積処理の流れを例示するフローチャートである。

　以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、特に説明する場合を除き、各ブロック図において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。また、図中の矢印の向きは、情報の流れを分かり易くするためのものであり、特に説明のない限り通信の方向（一方向通信／双方向通信）を限定しない。

　［第１実施形態］
　＜機能構成例＞
　図１は、第１実施形態における販売管理システム１の機能構成を例示する図である。図１に示されるように、販売管理システム１は、画像処理部１１０および出力部１３０を含んで構成される。

　画像処理部１１０は、顧客により購入される商品（購入商品）の画像に基づいて、当該商品および当該商品のパッケージデザインを識別する。ここで、「商品のパッケージデザイン」は、例えば、商品の表面部分やラベルに印刷された写真、イラスト、キャラクター、商品ロゴ、その他の装飾といった、商品そのものの外観的特徴を含む。また、「商品のパッケージデザイン」は、先に例示した商品そのものの外観的特徴のほか、商品に別途付与される物体（例えば商品に貼付されたＰＯＰ（Point Of Purchase）シールなど）の外観的特徴を含んでいてもよい。画像処理部１１０は、既知の画像認識アルゴリズムを利用して、画像に写る商品およびその商品のパッケージデザインを識別可能に構成される。出力部１３０は、画像処理部１１０の画像処理結果（商品および商品のパッケージデザインの識別結果）に基づいて、商品のパッケージデザイン別の売行情報を生成して出力する。例えば、出力部１３０は、複数の画像処理結果に基づいて、所定期間における商品の売上総数や売上高などをパッケージデザイン別に集計し、その集計結果を売行情報として表示装置などに出力することができる。

　上述した各機能部（画像処理部１１０、および出力部１３０）は、プログラムモジュールとして、少なくとも１つのコンピュータのストレージデバイス等に格納される。そして、コンピュータに搭載されたプロセッサが、これらプログラムモジュールを読み込んで実行することにより、それぞれのモジュールに対応する機能が実現される。

　＜作用・効果＞
　本実施形態の販売管理システム１では、まず、顧客が購入する商品（購入商品）の画像を処理することによって、当該商品の識別結果および当該商品のパッケージデザインの識別結果が生成される。商品および商品のパッケージデザインの識別結果は、商品が購入される度に生成および蓄積されていく。そして、蓄積された識別結果（商品および商品のパッケージデザインの識別結果）に基づいて、商品のパッケージデザイン別の売れ行きを示す売行情報が生成される。例えば、ある１つの商品が複数のパッケージデザインで展開されている場合、本実施形態の販売管理システム１によって蓄積された識別結果（商品および商品のパッケージデザインの識別結果）から、現行の各パッケージデザインの売れ行き（売上総数や売上高など）を示す売行情報が生成される。このような売行情報は、商品分析に有用な情報となる。

　一例として、本実施形態の販売管理システム１で得られる売行情報は、商品の発注業務にとって有用な情報となる。例えば、発注業務の担当者は、複数のパッケージデザインで展開されている商品について、パッケージデザイン毎の発注数をどのように決めれば売上の向上が期待できるかを、パッケージデザイン別の売れ行きを示す売行情報に基づいて判断することができる。

　その他にも、商品のパッケージデザインに変更があった場合、本実施形態の販売管理システム１によれば、新旧パッケージデザイン間の売れ行きの違いを示す売行情報が得られる。現行の各パッケージデザインの売れ行きの違いや新旧パッケージデザイン間の売れ行きの違いなどを示す売行情報は、その商品のメーカーにとって、パッケージデザインの効果を測定する際に有用な情報となる。販売管理システム１を利用する店舗は、商品メーカーに提供する情報として、売行情報を活用することもできる。例えば、販売管理システム１を利用する店舗からメーカーに対して、そのメーカーが製造する商品のパッケージデザイン別の売れ行きを示す情報を送信（或いは販売）するといった活用方法が考えられる。

　＜具体例＞
　以下、本実施形態に係る販売管理システム１について、より具体的な構成を例示して説明する。

　図２は、第１実施形態における販売管理システム１の具体的な構成を例示する図である。図２に例示される販売管理システム１は、店舗装置３０および商品登録装置２０を含んで構成されている。なお、図を簡潔にするために省略しているが、販売管理システム１には、複数の商品登録装置２０が存在し得る。

　店舗装置３０は、例えば、店員が店舗の管理業務（商品の発注など）で使用する店員用の端末である。商品登録装置２０は、顧客が購入する商品を登録する機能を少なくとも備える所謂レジ端末である。商品登録装置２０は、店舗の会計処理システムを構成する一要素でもある。

　ここで、店舗の会計処理システムは、以下の３つの種類に大きく分けることができる。一つ目は、店員が操作する装置によって精算対象の商品（顧客が購入する商品）の登録から代金の支払いまでを行う従来のシステムである。二つ目は、店員が操作する第１の装置によって精算対象の商品の登録までを行い、顧客が操作する第２の装置によって代金の支払いを行うシステム（これを「セミセルフ形式」と呼ぶこともある）である。三つ目は、顧客が操作する装置によって精算対象の商品の登録から代金の支払いまでを行うシステム（これを「セルフ形式」と呼ぶこともある）である。図２に例示される商品登録装置２０は、上記一つ目および二つ目のシステムでは店員が操作する装置であり、上記三つ目のシステムでは、顧客が操作する装置である。その他にも、店舗内に設置したカメラを使って、顧客が手に取った商品をレジ端末を使わずに登録する方法もある。この場合、店舗内に設置したカメラの画像を処理して商品を認識および登録するサーバ装置が、商品登録装置２０に相当する。また、専用のアプリケーションを顧客の携帯端末にインストールすることで、当該携帯端末を商品登録用の装置として機能させる方法もある。この場合、顧客の携帯端末（厳密には、当該携帯端末にインストールされたアプリケーション）が、商品登録装置２０に相当する。

　図２の例において、商品登録装置２０は、画像処理部１１０および撮像部２１０を備えている。撮像部２１０は、レンズ、撮像素子、信号処理基板などによって構成されるカメラモジュールであり、顧客が購入する商品の画像を生成する。なお、図示しないが、商品登録装置２０は、会計業務で利用されるその他の機能処理部を更に備えている。また、図２の例において、店舗装置３０は、蓄積部１２０、データベース１２２および出力部１３０を備えている。データベース１２２は、画像処理部１１０による画像処理結果（商品および商品のパッケージデザインの識別結果）を格納する。本図の例において、蓄積部１２０は、画像処理部１１０から画像処理結果を取得する処理部としての役割を有している。蓄積部１２０は、画像処理部１１０から取得した画像処理結果を、データベース１２２（所定の記憶領域）に蓄積する。なお、データベース１２２は、店舗装置３０と通信可能に接続された外部装置（図示せず）に備えられていてもよい。

　＜ハードウエア構成例＞
　図３は、販売管理システム１を構成する店舗装置３０のハードウエア構成を例示する図である。

　商品登録装置２０は、バス２０１０、プロセッサ２０２０、メモリ２０３０、ストレージデバイス２０４０、入出力インタフェース２０５０、及びネットワークインタフェース２０６０を有する。

　バス２０１０は、プロセッサ２０２０、メモリ２０３０、ストレージデバイス２０４０、入出力インタフェース２０５０、及びネットワークインタフェース２０６０が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ２０２０などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。

　プロセッサ２０２０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）やＧＰＵ（Graphics Processing Unit）などで実現されるプロセッサである。

　メモリ２０３０は、ＲＡＭ（Random Access Memory）などで実現される主記憶装置である。

　ストレージデバイス２０４０は、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）、ＳＳＤ（Solid State Drive）、メモリカード、又はＲＯＭ（Read Only Memory）などで実現される補助記憶装置である。ストレージデバイス２０４０は，画像処理部１１０の機能や、その他の会計処理用の機能を実現するプログラムモジュールが記憶される。プロセッサ２０２０が、これらのプログラムモジュールをメモリ２０３０に読み出して実行することにより、上述の画像処理部１１０の機能や会計処理用の各種機能が実現される。

　入出力インタフェース２０５０は、商品登録装置２０と周辺機器とを接続するためのインタフェースである。入出力インタフェース１０５０には、商品画像を生成するためのカメラモジュール２０５２（撮像部２１０）が接続されている。また、図示していないが、入出力インタフェース２０５０には、キーボードやマウスなどの入力機器、ディスプレイ（タッチパネルディスプレイ）やスピーカーなどの出力機器、バーコードスキャナ、レシートプリンタ、カードリーダ／ライタ、キャッシャ、ドロワ、自動釣銭機などのレジ業務用の周辺機器が接続される。

　ネットワークインタフェース２０６０は、商品登録装置２０をネットワークに接続するためのインタフェースである。このネットワークは、例えばＬＡＮ（Local Area Network）やＷＡＮ（Wide Area Network）である。ネットワークインタフェース２０６０がネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。商品登録装置２０は、ネットワークインタフェース２０６０を介して、販売管理システム１０と通信可能に接続される。商品登録装置２０は、カメラモジュール２０５２（撮像部２１０）によって生成された画像の処理結果（商品の識別結果およびパッケージデザインの識別結果）を、ネットワークインタフェース１０６０を介して店舗装置３０に送信することができる。

　店舗装置３０も、商品登録装置２０と同様に、バス３０１０、プロセッサ３０２０、メモリ３０３０、ストレージデバイス３０４０、入出力インタフェース３０５０、ネットワークインタフェース３０６０を有する。店舗装置３０のストレージデバイス３０４０には、店舗装置３０の各機能（蓄積部１２０、出力部１３０など）を実現するプログラムモジュールが記憶される。プロセッサ３０２０が、プロセッサ１０２０がこれら各プログラムモジュールをメモリ１０３０上に読み込んで実行することで、上述の蓄積部１２０の機能や出力部１３０の機能が実現される。また、データベース１２２は、ストレージデバイス３０４０上に構築されてもよい。

　なお、図３に例示される構成はあくまで一例であり、商品登録装置２０および店舗装置３０のハードウエアの構成は図３の例に制限されない。

　＜処理の流れ＞
　以下、本実施形態の販売管理システム１により実行される処理の流れについて説明する。販売管理システム１において実行される処理は、購入される商品の画像を処理した結果（商品およびその商品のパッケージデザインの識別結果）をデータベース１２２に蓄積する処理と、データベース１２２に蓄積された情報に基づいてパッケージデザイン別の売行情報を生成する処理とに分けられる。

　＜＜識別結果蓄積処理＞＞
　まず、図４を用いて、商品および当該商品のパッケージデザインの識別結果をデータベース１２２に蓄積する処理（識別結果蓄積処理）の流れを説明する。図４は、第１実施形態の販売管理システム１により実行される識別結果蓄積処理の流れを例示するシーケンス図である。

　まず、撮像部２１０が、顧客が購入する商品の画像を生成する（Ｓ１０２）。撮像部２１０は、生成した商品の画像を、メモリ２０３０やストレージデバイス２０４０などの記憶領域に記憶する。画像処理部１１０は、Ｓ１０２で生成された商品の画像を処理して、当該画像に写る商品およびその商品のパッケージデザインを識別する（Ｓ１０４）。

　一例として、画像処理部１１０は、機械学習によって商品およびパッケージデザインを識別可能に構築された識別器を用いて、画像に写る商品およびその商品のパッケージデザインを識別するように構成されていてもよい。他の一例として、画像処理部１１０は、画像から抽出可能な特徴データと、予め登録された各商品のパッケージデザイン別の特徴データとを照合することによって、画像に写る商品およびその商品のパッケージデザインを識別するように構成されていてもよい。

　後者の構成の場合、例えば、画像処理部１１０は、図５に例示されるような情報を記憶するテーブル（特徴データ記憶部）を用いて、画像に写る商品およびその商品のパッケージデザインを識別することができる。図５は、商品のパッケージデザイン毎の特徴データを、その商品を識別する商品識別情報と対応付けて記憶するテーブル（特徴データ記憶部１１２）の一例を示す図である。図５に例示されるテーブル（特徴データ記憶部１１２）は、各商品の商品識別情報と対応付けて、パッケージデザイン別の基準画像（特徴データ）を記憶している。図５に例示されるテーブル（特徴データ記憶部１１２）は、商品登録装置２０に備えられていてもよいし、商品登録装置２０と通信可能に接続された外部装置（店舗装置３０など）に備えられていてもよい。

　ここで、図６に示されるような商品画像が処理対象の画像として取得されたとする。図６は、画像処理部１１０の動作の一例を説明するための図である。この場合、画像処理部１１０は、図６の処理対象画像から得られる特徴データと、図５のテーブルに記憶されている商品のパッケージデザイン毎の特徴データとの照合結果から、「商品Ａ」および「パッケージデザインα」という識別結果を得ることができる。

　ここで、商品登録装置２０の赤外線あるいはイメージスキャナによって、商品に付与されたコードシンボル（例えば、ＪＡＮ（Japan Article Number）がエンコードされたバーコード）から、その商品の商品識別情報（ＪＡＮ）が取得できる場合もある。この場合、画像処理部１１０は、取得した商品識別情報を使って、テーブルに記憶されている複数の商品のパッケージデザイン毎の特徴データの中から照合対象のデータを絞り込むことができる。例えば、「商品Ａ」の商品識別情報を商品登録装置２０から取得できた場合、画像処理部１１０は、図５に例示されるテーブルの１～３行目を照合対象のデータとして絞り込むことができる。このような構成によれば、数多の商品の特徴データを照合対象から除外することができるため、商品のパッケージデザインを識別する処理時間を短縮する効果が見込める。

　図４に戻り、画像処理部１１０は、各商品の画像を処理した結果（商品の識別結果および商品のパッケージデザインの識別結果）を、店舗装置３０に送信する（Ｓ１０６）。なお、画像処理部１１０は、商品登録装置２０で商品登録作業が完了する（例えば、レジ業務用の画面で「小計」ボタン等が押下される）まで、メモリ２０３０などの記憶領域に画像処理の結果を蓄積しておき、商品登録作業が完了した段階で、記憶領域に蓄積された処理結果をまとめて店舗装置３０に送信するように構成されていてもよい。

　蓄積部１２０は、画像処理部１１０による画像の処理結果（画像に写る商品の識別結果、および、当該商品のパッケージデザインの識別結果）をデータベース１２２に蓄積する（Ｓ１０８）。これにより、商品のパッケージデザイン別の売行情報の基となる情報が、データベース１２２に蓄積される。

　＜＜売行情報出力処理＞＞
　次に、図７を用いて、データベース１２２に蓄積された情報に基づいてパッケージデザイン別の売行情報を出力する処理（売行情報出力処理）の流れを説明する。図７は、第１実施形態の販売管理システム１により実行される売行情報出力処理の流れを例示するフローチャートである。

　まず、出力部１３０は、売行情報の出力要求を受け付ける（Ｓ２０２）。出力要求には、どの商品の売行情報を出力するかを指定する情報（例えば、対象とする商品の商品識別コードや商品名など）が含まれる。例えば、発注業務を担当する店員が、店舗装置３０の入出力インタフェース２０５０に接続された入力装置を用いて、対象とする商品を指定する情報（商品識別コードや商品名など）を入力する。また、発注業務を担当する店員は、ネットワークインタフェース３０６０を介して店舗装置３０と接続された図示しない端末（タブレット端末など）を用いて、対象の商品を指定する情報を入力してもよい。出力部１３０は、このように入力された情報（対象の商品を指定する情報）を含む出力要求を受け付ける。

　出力部１３０は、売行情報の出力要求に応じて、その出力要求で指定された商品についての売行情報を生成する（Ｓ２０４）。出力部１３０は、まず、Ｓ２０２の処理で受け付けた出力要求で指定される商品（指定商品）に関する情報を、データベース１２２から読み出す。そして、出力部１３０は、データベース１２２から読み出した指定商品の情報に基づいて、パッケージデザイン別に売上総数や売上高など集計し、パッケージデザイン別の売行情報を生成する。

　出力部１３０は、Ｓ２０４の処理で生成された、商品のパッケージデザイン別の売行情報を、入出力インタフェース３０５０を介して接続された表示装置や、ネットワークインタフェース３０６０を介して接続された端末（図示せず）の表示装置に出力する（Ｓ２０６）。出力部１３０は、例えば、図８に示されるような情報を、表示装置に出力する。

　図８は、出力部１３０が出力する、商品のパッケージデザイン別の売行情報の一例を示す図である。図８に例示される画面は、指定された商品（商品Ａ）につき、３種類のパッケージデザイン（α、β、γ）毎の売上数を示す売行情報を含んでいる。発注業務を担当する店員は、図８に示されるような売行情報に基づいて、指定した商品について売れ行きの好調なパッケージデザインを把握することができる。そして、発注業務を担当する店員は、当該商品を発注する際、売れ行きの好調なパッケージデザインの発注数を多くするなどして、商品売上の向上を図ることができる。

　なお、図８に例示されるように、出力部１３０は、パッケージデザイン別の集計結果に基づいて、売れ行きの好調或いは不調なパッケージデザインを区別可能な状態で表示するように構成されていてもよい。例えば、出力部１３０は、売上数が所定の基準以上（および所定の基準未満）のパッケージデザインを強調表示するように構成されていてもよい（図中斜線部）。また、出力部１３０は、売上数が所定の基準以上（および所定の基準未満）のパッケージデザインに関する表示部分について、文字のサイズや色を変えたり、特定のマークを付与したりしてもよい。

　［第２実施形態］
　本実施形態の販売管理システム１は、以下で説明する点を除き、第１実施形態と同様の構成を有する。

　＜機能構成例＞
　図９は、第２実施形態における販売管理システム１の機能構成を例示する図である。図９に示されるように、本実施形態の販売管理システム１は、取得部１４０を更に備える点で、図２に例示される第１実施形態の販売管理システム１と異なっている。

　取得部１４０は、顧客により購入される商品の陳列位置を示す陳列位置情報を取得する。ここで、陳列位置情報は、店舗内の売り場を示す情報であってもよいし、商品陳列棚における位置を示す情報であってもよい。本実施形態の蓄積部１２０は、取得部１４０により取得された陳列位置情報を、顧客により購入される商品の識別結果および当該商品のパッケージデザインの識別結果と対応付けてデータベース１２２に蓄積する。

　＜処理の流れ＞
　以下、本実施形態の販売管理システム１により実行される処理の流れについて説明する。図１０は、第２実施形態の販売管理システム１により実行される識別結果蓄積処理の流れを例示するフローチャートである。

　まず、画像処理部１１０が、撮像部２１０により生成された商品の画像を取得する（Ｓ３０２）。そして、画像処理部１１０が、Ｓ３０２の処理で取得された画像を処理して、当該画像に写る商品およびパッケージデザインを識別する（Ｓ３０４）。

　また、取得部１４０は、画像に写る商品の陳列位置を示す陳列位置情報を取得する（Ｓ３０６）。例えば、商品の陳列位置（棚割）がパッケージデザイン別に予め決められているとする。この場合、パッケージデザイン別の商品位置を記憶するテーブルを用意しておく。取得部１４０は、画像処理部１１０によるパッケージデザインの識別結果に基づいて、画像に写る商品の陳列位置情報を当該テーブルから取得することができる。また例えば、個別のタグＩＤが記憶されたタグ（ＲＦ（Radio Frequency）タグなど）が各商品に付与されており、個々の商品をタグＩＤによって区別可能であるとする。この場合、タグに記憶されているタグＩＤと商品の陳列位置情報との対応関係を記憶するテーブルをあらかじめ用意しておくことで、タグＩＤに基づいて商品の陳列位置情報が取得可能となる。この場合、取得部１４０は、図示しないタグ読取装置によってタグから読み取ったタグＩＤに基づいて、そのタグが付与された商品の陳列位置情報を取得することができる。

　蓄積部１２０は、画像処理部１１０による画像の処理結果（商品およびパッケージデザインの識別結果）と、取得部１４０により取得された商品の陳列位置情報とを、互いに対応付けてデータベース１２２に蓄積する（Ｓ３０８）。

　本実施形態では、データベース１２２に商品および商品のパッケージデザインの識別結果と、その商品の陳列場所を示す情報とが、互いに対応付けた状態で蓄積される。本実施形態のデータベース１２２を使えば、商品の陳列位置に基づく商品分析が可能となる。例えば、店舗レイアウトを管理する人物が、商品のパッケージデザイン別の売れ行きと、商品の陳列位置との関連性などを、データベース１２２に蓄積された情報から推測することが可能となる。

　以上、図面を参照して本発明の実施の形態について述べたが、本発明はこれらに限定されて解釈されるべきものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、改良等を行うことができる。実施形態に開示されている複数の構成要素は、適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよいし、異なる実施形態の構成要素を内容が相反しない範囲で適宜組み合わせてもよい。

　また、上述の説明で用いたシーケンス図やフローチャートでは、複数の工程（処理）が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。

　上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
１．
　購入商品の画像に基づいて、前記商品および前記商品のパッケージデザインを識別する画像処理手段と、
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの複数の識別結果に基づいて、前記商品のパッケージデザイン別の売行情報を出力する出力手段と、
　を備える販売管理システム。
２．
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果をデータベースに蓄積する蓄積手段を更に備える、
　１．に記載の販売管理システム。
３．
　前記商品の陳列位置を示す陳列位置情報を取得する取得手段を更に備え、
　前記蓄積手段は、前記陳列位置情報を、前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果と対応付けて前記データベースに蓄積する、
　２．に記載の販売管理システム。
４．
　前記画像処理手段は、前記画像から得られる特徴データと、前記商品のパッケージデザイン毎の特徴データとを照合することによって、前記商品および前記商品のパッケージデザインを識別する、
　１．から３．のいずれか１つに記載の販売管理システム。
５．
　前記商品のパッケージデザイン毎の特徴データを、前記商品の識別情報と対応付けて記憶する特徴データ記憶手段を更に備える、
　４．に記載の販売管理システム。
６．
　前記画像処理手段は、前記商品の識別情報を用いて、前記商品のパッケージデザイン毎の特徴データの中から照合対象のデータを絞り込む、
　５．に記載の販売管理システム。
７．
　コンピュータが、
　購入商品の画像に基づいて、前記商品および前記商品のパッケージデザインを識別し、
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの複数の識別結果に基づいて、前記商品のパッケージデザイン別の売行情報を出力する、
　ことを含む販売管理方法。
８．
　前記コンピュータが、
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果をデータベースに蓄積する、
　ことを更に含む７．に記載の販売管理方法。
９．
　前記コンピュータが、
　前記商品の陳列位置を示す陳列位置情報を取得し、
　前記陳列位置情報を、前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果と対応付けて前記データベースに蓄積する、
　ことを更に含む８．に記載の販売管理方法。
１０．
　前記コンピュータが、
　前記画像から得られる特徴データと、前記商品のパッケージデザイン毎の特徴データとを照合することによって、前記商品および前記商品のパッケージデザインを識別する、
　ことを更に含む７．から９．のいずれか１つに記載の販売管理方法。
１１．
　前記コンピュータが、
　前記商品のパッケージデザイン毎の特徴データを、前記商品の識別情報と対応付けて記憶する特徴データ記憶手段を更に備える、
　ことを含む１０．に記載の販売管理方法。
１２．
　前記コンピュータが、
　前記商品の識別情報を用いて、前記商品のパッケージデザイン毎の特徴データの中から照合対象のデータを絞り込む、
　１１．に記載の販売管理方法。
１３．
　コンピュータを、
　購入商品の画像に基づいて、前記商品および前記商品のパッケージデザインを識別する手段、
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの複数の識別結果に基づいて、前記商品のパッケージデザイン別の売行情報を出力する手段、
　として機能させるためのプログラム。
１４．
　前記コンピュータを、
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果をデータベースに蓄積する手段、
　として更に機能させるための１３．に記載のプログラム。
１５．
　前記コンピュータを、
　前記商品の陳列位置を示す陳列位置情報を取得する手段、および、
　前記陳列位置情報を、前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果と対応付けて前記データベースに蓄積する手段、
　として更に機能させるための１４．に記載のプログラム。
１６．
　前記コンピュータを、
　前記画像から得られる特徴データと、前記商品のパッケージデザイン毎の特徴データとを照合することによって、前記商品および前記商品のパッケージデザインを識別する手段、
　として更に機能させるための１３．から１５．のいずれか１つに記載のプログラム。
１７．
　前記コンピュータを、
　前記商品のパッケージデザイン毎の特徴データを、前記商品の識別情報と対応付けて記憶する特徴データ記憶手段、
　として更に機能させるための１６．に記載のプログラム。
１８．
　前記コンピュータを
　前記商品の識別情報を用いて、前記商品のパッケージデザイン毎の特徴データの中から照合対象のデータを絞り込む手段、
　として更に機能させるための１７．に記載のプログラム。
１９．
　商品および当該商品のパッケージデザインの識別結果を取得する取得手段と、
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果に基づいて、前記商品のパッケージデザイン別の売行情報を出力する出力手段と、
　を備える店舗装置。

Claims

　購入商品の画像に基づいて、前記商品および前記商品のパッケージデザインを識別する画像処理手段と、
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果に基づいて、前記商品のパッケージデザイン別の売行情報を出力する出力手段と、
　を備える販売管理システム。
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果をデータベースに蓄積する蓄積手段を更に備える、
　請求項１に記載の販売管理システム。
　前記商品の陳列位置を示す陳列位置情報を取得する取得手段を更に備え、
　前記蓄積手段は、前記陳列位置情報を、前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果と対応付けて前記データベースに蓄積する、
　請求項２に記載の販売管理システム。
　前記画像処理手段は、前記画像から得られる特徴データと、前記商品のパッケージデザイン毎の特徴データとを照合することによって、前記商品および前記商品のパッケージデザインを識別する、
　請求項１から３のいずれか１項に記載の販売管理システム。
　前記商品のパッケージデザイン毎の特徴データを、前記商品の識別情報と対応付けて記憶する特徴データ記憶手段を更に備える、
　請求項４に記載の販売管理システム。
　前記画像処理手段は、前記商品の識別情報を用いて、前記商品のパッケージデザイン毎の特徴データの中から照合対象のデータを絞り込む、
　請求項５に記載の販売管理システム。
　コンピュータが、
　購入商品の画像に基づいて、前記商品および前記商品のパッケージデザインを識別し、
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果に基づいて、前記商品のパッケージデザイン別の売行情報を出力する、
　ことを含む販売管理方法。
　コンピュータを、
　購入商品の画像に基づいて、前記商品および前記商品のパッケージデザインを識別する手段、
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果に基づいて、前記商品のパッケージデザイン別の売行情報を出力する手段、
　として機能させるためのプログラム。
　商品および当該商品のパッケージデザインの識別結果を取得する取得手段と、
　前記商品および前記商品のパッケージデザインの識別結果に基づいて、前記商品のパッケージデザイン別の売行情報を出力する出力手段と、
　を備える店舗装置。