WO2020166181A1

WO2020166181A1 - 情報処理装置

Info

Publication number: WO2020166181A1
Application number: PCT/JP2019/047692
Authority: WO
Inventors: 寧蒲原; 敏也波川; 英揮川端; 海洋石川
Original assignee: サインポスト株式会社
Priority date: 2019-02-15
Filing date: 2019-12-05
Publication date: 2020-08-20

Abstract

情報処理装置１は、対象物を載置する載置部３と、載置部３の左右両側のそれぞれに配置される一対の第１側壁４１及び第２側壁４２及び第１側壁４１と第２側壁４２の上部を接続する天板４０を有するカードボード製のカバー部４と、天板４０における載置部３に対向する対向面４５０に配置され、対象物を含む画像を取得する撮像装置としての上部カメラユニット１３０と、上部カメラユニット１３０が撮像した画像に基づいて取得される対象物に関連する情報をユーザに報知する処理を行う制御装置１００と、を備える。

Description

情報処理装置

　本発明は、画像処理を行う情報処理装置に関する。

　従来、主に小売店舗における業務の効率化の向上のため、ＰＯＳ（Ｐｏｉｎｔ　Ｏｆ　Ｓａｌｅｓ）端末として利用される情報処理装置の開発が行われている。この種のＰＯＳ端末装置では、業務の効率化の向上や、設置作業及び保守点検作業のコスト削減の観点からの開発が行われている。内蔵ユニットの筐体からの着脱作業性に優れ、組立、保守点検等、及び修理が容易なＰＯＳ端末装置の技術が提案されている（例えば、特許文献１）。

特開２０１３－０９７８１８号公報

　しかしながら、上述の特許文献１に記載の技術を含む従来技術のみでは、単に、組立、保守点検等が容易であるだけで、人件費等のコストの削減等を目的としているにすぎない。また、筐体の素材は、従来どおりの樹脂や金属を利用しているにすぎない。そのため、例えば、店舗の設置する場所に応じてＰＯＳ端末装置の大きさ等を変更することは容易ではない。更に、従来のＰＯＳ端末装置では、輸送の際、多くの緩衝材が必要となり、それに伴い、ごみが大量に発生するため、環境対策等についても十分とは言えない。

　本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、製造コスト及び輸送コストを低減できるとともに環境対策にも有効な情報処理装置を提供することを目的とする。

　上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、対象物を載置する載置部と、前記載置部の左右両側のそれぞれに配置される一対の側壁及び前記一対の側壁の上部を接続する天板を有するカードボード製のカバー部と、前記天板における前記載置部に対向する対向面に配置され、前記対象物を含む画像を取得する撮像装置と、前記撮像装置が撮像した画像に基づいて取得される前記対象物に関連する情報をユーザに報知する処理を行う制御装置と、を備える。

　本発明の情報処理装置によれば、製造コスト及び輸送コストを低減できるとともに環境対策にも有効な情報処理装置を提供できる。

本発明の一実施形態に係る情報処理装置の外観の一例を示す構成図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置の縦断面図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置のカバー部を構成する各部品の展開図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置のケーブルの配線例を示す図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置のカメラカバーを取り付けた状態の上部カメラユニットを下から見た斜視図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置のカメラカバーを取り外した状態の上部カメラユニットを下から見た斜視図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置のカメラカバーを上から見た斜視図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置の上部カメラユニットの取付状態を示す図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置の筐体部を構成する各部品の展開図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置の筐体部の底面図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置の筐体部の前板における表示装置を外した状態を示す拡大図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置の筐体部の設置板を外部に引き出した状態を模式的に示す横断面図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置のプリンタ装置の外装部の上蓋が開いている状態を示す斜視図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置のプリンタ装置の外装部の展開図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置の載置部の構成を示す横断面図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置の載置部の構成を示す分解斜視図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置の電気的な構成を模式的に示す機能ブロック図である。本発明の一実施形態に係る情報処理装置の照明制御の一例を示すフローチャートである。

　以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。図１は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１の外観の一例を示す構成図である。図２は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１の縦断面図である。図１及び図２に示す情報処理装置１は、商品の自動会計を実現できる次世代レジ端末である。次世代レジ端末は、ユーザが自ら会計処理を行ういわゆるセルフレジにも適用できるし、スタッフが常住する場合であっても処理効率を効果的に高めることができるレジ端末である。

　まず、本実施形態の情報処理装置１の全体的な構成について説明する。情報処理装置１は、筐体部２と、載置部３と、カバー部４と、制御装置１００と、前部カメラユニット１２１と、表示装置１２２と、カードリーダ１２３と、プリンタ装置１４０と、上部カメラユニット１３０と、を備える。

　筐体部２は、カードボードによって箱状に形成される。図２に示すように、筐体部２は、その内部に制御装置１００や制御装置１００等の電子部品に接続されるケーブル、スイッチングハブ等の電装部品を収容する中空部２０を有する。本実施形態では、カードボードの素材としていわゆる段ボールが用いられる。

　載置部３は、画像処理の対象となる対象物としての商品を載置するためのものである。本実施形態の載置部３は、筐体部２の上部に配置される。

　カバー部４は、載置部３の上方の空間を覆う形状にカードボードによって形成される。本実施形態のカバー部４は、天板４０と、天板４０の一側に接続される第１側壁４１と、天板４０の他側に接続される第２側壁４２と、カメラカバー４５と、を含んで構成される。カバー部４は筐体部２に固定された状態では、前後方向が開口する構成となる。

　カバー部４の詳細な構成について説明する。図３は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１のカバー部４を構成する各部品の展開図である。図３に示すように、カバー部４の、天板４０、第１側壁４１及び第２側壁４２は、一枚の板状部材を折り曲げて形成される。また、第１側壁４１の下端部には、筐体部２の下面側に折れ曲がる嵌合部４１５が形成される。同様に、第２側壁４２の下端部には、筐体部２の下面側に折れ曲がる嵌合部４２５が形成される。

　また、カバー部４は、第１側壁４１の内側面に配置される第１内板４１１と、第２側壁４２の内側面に配置される第２内板４２１と、を備える。更に、カバー部４は、天板４０の下面に配置される前側内板４０１と、天板４０の下面に配置される後側内板４０２と、前側内板４０１と後側内板４０２の間に配置されるカメラカバー４５と、を備える。

　第１側壁４１の内側面には、収容溝４１０が形成される。図２や図４に示すように、収容溝４１０は、その上端が天板４０の下面まで達するとともにその下端が筐体部２の中空部２０に連通する位置まで延びている（図２参照）。また、第１内板４１１には、第１側壁４１の内側面に固定された状態で収容溝４１０に対応する収容溝４１２が形成される。収容溝４１０及び収容溝４１２は、何れも上下方向に延びる細長の溝である。第１側壁４１に第１内板４１１を配置した状態では、収容溝４１０と収容溝４１２が向かい合う状態となる。

　図４は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１のケーブル１５０の配線例を示す図である。図４には、情報処理装置１が組み立てられた状態（以下、組立状態）において、第１内板４１１が貼り付けられる前の状態が示されている。図４に示すように、第１側壁４１の収容溝４１０にケーブル１５０を配線する。中空部２０に接続される収容溝４１０から筐体部２の上方に引き出されたケーブル１５０を上方の上部カメラユニット１３０まで配線する。この状態で、第１内板４１１を取り付ける。上述の通り、第１側壁４１の収容溝４１０と第１内板４１１の収容溝４１２は向かい合う状態となり、ケーブルを収容する空間が形成される。図１や図２に示すように、第１内板４１１が取り付けられることにより、最終的にケーブル１５０は外側から見えない状態となる。なお、本実施形態では第１側壁４１に第１内板４１１を配置する構成を説明したがこの構成に限定されない。例えば、シート状の化粧材を配置して収容溝４１０に収容されるケーブル１５０を外側から見えない状態にする構成としてもよい。

　図５は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１のカメラカバー４５を取り付けた状態の上部カメラユニット１３０を下から見た斜視図である。図５に示すように、天板４０の下面には、前後方向に隙間を挟んで前側内板４０１と後側内板４０２が固定される。前側内板４０１と後側内板４０２の間の隙間にカメラカバー４５が配置される。前側内板４０１と後側内板４０２は、何れも載置部３に対向する対向面４５０を有する。

　図６は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１のカメラカバー４５を取り外した状態の上部カメラユニット１３０を下から見た斜視図である。図６に示すように、カメラカバー４５を取り外した状態では、上部カメラユニット１３０は隙間における左右方向の中央に位置する。また、カメラカバー４５を取り外した状態では、隙間における上部カメラユニット１３０の両側には磁石が内蔵される天板側固定部材４６が配置される。

　図７は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１のカメラカバー４５を上から見た斜視図である。図7に示すように、カメラカバー４５は、断面略Ｕ字状の細長の部材である。図３に示すように、本実施形態のカメラカバー４５は板状のカードボードを折り曲げて形成される。

　カメラカバー４５には、撮像用開口部４５５が形成され、この撮像用開口部４５５には矩形の光学部材４７が配置される。光学部材４７は上部カメラユニット１３０の位置に対応している。また、光学部材４７の両側には天板側固定部材４６に磁力によって結合するカバー側固定部材４９が配置される。なお、光学部材４７は光を透過させる部材である。本実施形態では、赤外線の影響を低減する光学ガラスであるＩＲカットフィルタが光学部材４７として配置されている。光学部材４７は、ＩＲカットフィルタに限定されるわけではなく、レンズや保護ガラスを光学部材４７として用いることができる。また、光学部材４７の形状は矩形に限られず、円形であってもよい。

　図８は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１の上部カメラユニット１３０の取付状態を示す図である。図８に示すように、天板４０は、前側が高く後側が低くなるように水平方向に対して所定角度（例えば、角度α）傾斜している。上部カメラユニット１３０は、この角度αに基づいて設計された角度変更部材４８を介して天板４０に固定される。本実施形態の角度変更部材４８は、五角柱状に形成される。角度変更部材４８の天板４０への取付面は、水平方向に対して所定角度αで傾斜しており、角度変更部材４８の下面が天板４０に取り付けられた状態では水平方向に沿う状態となる。

　筐体部２の詳細な構成について説明する。図９は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１の筐体部２を構成する各部品の展開図である。図９に示すように、筐体部２は、複数のカードボード製の板状部品を組み合わせて構成される。

　筐体部２の底部を構成する部品について説明する。本実施形態の筐体部２の底部は、底板２２と、底板２２の下面に固定される嵌合板２５と、底板２２の上面前部に配置される前側板２８と、３枚の板状部材２４１，２４２，２４３を積層して構成される背面板２４と、を含んで構成される。

　嵌合板２５について図１０を参照して説明する。図１０は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１の筐体部２の底面図である。図１０に示すように、嵌合板２５は筐体部２の下部に位置する。嵌合板２５には、第１側壁４１の嵌合部４１５が嵌合されるとともに第２側壁４２の嵌合部４２５が嵌合される。嵌合板２５と第１側壁４１の嵌合部４１５の嵌合構造は、いわゆるくさび型の形状となっており、左右方向や前後方向には抜けない構造となっている。嵌合板２５に対して第１側壁４１の嵌合部４１５を押し込むようにして嵌合が行われる。嵌合板２５と第２側壁４２の嵌合部４２５の関係も左右方向が異なる以外は同様である。

　また、図１０に示すように、本実施形態では、筐体部２の下側には筐体支持部材４６０が配置される。本実施形態の筐体支持部材４６０は、情報処理装置１の底面を形成する部位の４か所に配置される。筐体支持部材４６０は、弾性変形可能な四角形状の板状部材である。これにより、筐体部２が意図せず滑り出す事態の発生を防止できる。このように、筐体部２の下面には、筐体支持部材４６０が配置される。なお、本実施形態では、厚さ２～３ｍｍ程度のシリコン製のゴムが筐体支持部材４６０として用いられるが、シリコン製に限定されるわけではなく、シリコン以外の材料により筐体支持部材４６０を構成してもよい。

　本実施形態では、図１０に示す底面視において、第１板状部材２８３及び第２板状部材２８４が背面側に取り付けられた前板２３と底板２２の間には隙間４９６が形成される。この隙間４９６は、筐体部２の内部に空気を導入するための換気口の役割を果たす。上述の筐体支持部材４６０により情報処理装置１を設置する設置面から筐体部２は浮いた状態で支持されているので、当該筐体部２の下側から隙間４９６を通じて筐体部２の内部に空気が効率的に流入する構成となっている。本実施形態では、背面板２４に換気ファン（図示省略）が配置されており、制御装置１００や後述する照明装置２００で発生する熱を効率的に冷却することが可能となっている。

　図９に示すように、底板２２には、前部柱部材２１０を差し込むための嵌合孔２２０が形成される。この嵌合孔２２０は、底板２２の前側の左右二箇所に形成される。また、底板２２には、側部柱部材２１１を差し込むための嵌合孔２２１が形成される。嵌合孔２２１は、底板２２の左右両側に前後方向に間隔をあけて２箇所形成される。即ち、嵌合孔２２１は、底板２２に合計４箇所形成される。

　次に、筐体部２の上部及び前面を構成する部品について説明する。本実施形態の筐体部２の上部及び前面は、天井板２６と、天井板２６の上面に固定される枠体２７と、筐体部２の前面を形成する前板２３と、筐体部２の背面側上部に配置される支持板３１と、を含んで構成される。

　天井板２６には、側部柱部材２１１を差し込むための嵌合孔２６０が合計４箇所形成される。また、天井板２６の四隅のそれぞれには、後述する照明装置２００と中空部２０に位置する制御装置１００とを接続するケーブル（図示省略）を通すための矩形の開口部２６１が形成される。天井板２６は、載置部３と中空部２０を隔離する隔離壁となる。即ち、天井板２６の上面が載置部３を支持する部位となり、天井板２６の下面が中空部２０の天井面となる。

　枠体２７は、矩形に形成される。前板２３は、枠体２７の形状に対応する枠体部２３１と、筐体部２の前面を形成するパネル部２３２と、を備える。

　パネル部２３２には、表示装置１２２を嵌め込むための嵌合孔２３３と、前部カメラユニット１２１が配置されるカメラ孔２３４と、が形成される。なお、図９では前板２３等の一部の構成は裏側が示されている。

　パネル部２３２の裏側には、第１板状部材２８３及び第２板状部材２８４が固定される。第２板状部材２８４は、第１板状部材２８３の裏側に固定される。即ち、パネル部２３２に対して第１板状部材２８３及び第２板状部材２８４が積層される。

　第１板状部材２８３は、嵌合孔２３３に対応する位置に開口部２８３ａを有する。開口部２８３ａの両側のそれぞれは、上方に向かうに従って左右方向に拡がる段差部２８３ｂが形成されている。左右の段差部２８３ｂは、何れも、パネル部２３２に取り付けられた状態で嵌合孔２３３の内側に突出する位置関係となっている。また、開口部２８３ａの左右両側には、前部柱部材２１０の前側下部が差し込まれる嵌合孔２８３ｄが形成される。

　また、左右の段差部２８３ｂのそれぞれには、Ｌ字板２８３ｃが固定される。また、開口部２８３ａを形成する枠の上部には細長の板状部材２８３ｅが配置される。

　図１１は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１の筐体部２の前板２３における表示装置１２２を外した状態を示す拡大図である。図１１に示すように、Ｌ字板２８３ｃ及び板状部材２８３ｅは、正面視において嵌合孔２３３の内側に位置する。Ｌ字板２８３ｃ及び板状部材２８３ｅは、筐体部２における表示装置１２２の裏側に接触する部位となる。

　第２板状部材２８４は、嵌合孔２３３に対応する位置に開口部２８４ａを有する。開口部２８４ａの両側のそれぞれは、上方に向かうに従って左右方向に拡がる段差部２８４ｂが形成されている。左右の段差部２８４ｂの形状は、第１板状部材２８３の段差部２８３ｂの形状に対応している。また、開口部２８４ａの左右両側には、前部柱部材２１０の前側下部が差し込まれる嵌合孔２８４ｄが形成される。更に、左右の嵌合孔２８４ｄの上方には、前部柱部材２１０の前側上部が差し込まれる嵌合孔２８４ｅが形成される。

　次に、筐体部２の内部に配置される設置板２９について説明する。図１２は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１の筐体部２の設置板２９を外部に引き出した状態を模式的に示す横断面図である。なお、図１２において鎖線は、筐体部２の内部に位置する設置板２９を示すものである。設置板２９は、基板部２９０と、基板部２９０の上面に固定される第１区画部材２９１と、基板部２９０の上面に固定される第２区画部材２９２と、を備える。第１区画部材２９１は、略Ｌ字状の板状部材である。基板部２９０の背面側には、貫通孔２９０ａが形成されており、第１区画部材２９１の貫通孔２９０ａの位置に対応する位置には把持用の取手孔２９１ａが形成される（図９参照）。第２区画部材２９２は、矩形の板状部材である。

　本実施形態では、第１区画部材２９１と第２区画部材２９２により、基板部２９０上に溝状（凹凸状）の設置部２９５が形成される。この設置部２９５に制御装置１００やスイッチングハブ等の電子機器が配置される。

　設置板２９は、底板２２に載置されており、底板２２に固定されているわけではない。これにより、図１２に示すように、設置板２９は、背面板２４を取り外した状態で筐体部２の外部に引き出すことができる。本実施形態では、ユーザは取手孔２９１ａを把持することで、容易かつ確実に設置板２９を筐体部２の外部に引き出すことができる。

　次に、プリンタ装置１４０の構成について説明する。図１３は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置のプリンタ装置の箱体１３１の上蓋１３２が開いている状態を示す斜視図である。

　図１３に示すように、プリンタ装置１４０は、プリンタ１２４と、プリンタ１２４を覆う箱体１３１と、を備える。プリンタ１２４は、商品情報や価格等をシートに印字可能な出力装置である。本実施形態のプリンタ１２４は、ロール状のシート１３５を引き出して印刷を行った後、当該シート１３５を切断可能に構成される。

　箱体１３１は、カードボードによって箱状に形成される。箱体１３１の上蓋１３２は、一側の端部を持ち上げることで内部を露出させることができる。プリンタ１２４は、箱体１３１の内部に収容される。また、箱体１３１の一側面には横長のシート取出口１３３が形成される。更に、箱体１３１におけるシート取出口１３３が形成される面の反対側の面には、コード通過口１３４が形成される。コード通過口１３４を通じコード（図示省略）が箱体１３１の外側に引き出される。

　図１４は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１のプリンタ装置１４０の箱体１３１の展開図である。図１４に示すように、本実施形態では、箱体１３１は一枚のカードボード製の板状部材を折り曲げて形成される。

　次に、載置部３の構成について説明する。図１５は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１の載置部３の構成を示す横断面図である。図１６は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１の載置部３の構成を示す分解斜視図である。なお、図１６において、導光板３０と物体載置台３５と左右一対の支持プレート３６の位置関係を示すため、後述する照明装置２００（白色ＬＥＤ照明２０１，２０２及びカラーＬＥＤ照明２０３，２０４）の図示は省略している。

　図１５に示すように、載置部３は、筐体部２の上面に配置される。図１６に示すように、載置部３は、照明装置２００から光が照射される導光板３０と、導光板３０の上方に配置される物体載置台３５と、左右一対の支持プレート３６と、を備える。

　導光板３０は、透光性を有する材料により、矩形の板状に形成される。物体載置台３５は、その上面が波状に形成される板状部材であり、透光性を有する材料によって形成される。物体載置台３５により、例えば、検出する対象物の商品が所定方向に転がりやすい円柱状の商品であっても、波の窪みの部分に嵌まって停止するので、対象物を確実に静止状態にすることができる。従って、上部カメラユニット１３０による撮像も適切に行うことができ、画像による対象物の検出精度をより向上させることができる。

　左右一対の支持プレート３６は、導光板３０を支持する金属製の支持部材である。一対の支持プレート３６は、何れも板状の本体部３７と、端部に形成される立ち上がり部３８と、を有する。本体部３７の上面に導光板３０が載置される。立ち上がり部３８により、前後左右方向での導光板３０の移動が規制される。本実施形態では、アルミニウムによって支持プレート３６が構成されており、支持プレート３６を介して照明装置２００で発生した熱を効率的に拡散させることができる。

　本実施形態の照明装置２００は、白色ＬＥＤ照明２０１，２０２と、カラーＬＥＤ照明２０３，２０４と、を含む。白色ＬＥＤ照明２０１、白色ＬＥＤ照明２０２、カラーＬＥＤ照明２０３及びカラーＬＥＤ照明２０４は、何れも導光板３０の各端面のそれぞれに対向する位置に配置される。即ち、導光板３０は、白色ＬＥＤ照明２０１、白色ＬＥＤ照明２０２、カラーＬＥＤ照明２０３及びカラーＬＥＤ照明２０４によって４周を囲まれた状態である。白色ＬＥＤ照明２０１と白色ＬＥＤ照明２０２は、導光板３０を挟んで対向する位置関係にある。同様に、カラーＬＥＤ照明２０３とカラーＬＥＤ照明２０４も、導光板３０を挟んで対向する位置関係にある。なお、本実施形態では、白色ＬＥＤ照明２０１と白色ＬＥＤ照明２０２は導光板３０の長辺側の端面３０１，３０２に向きあうように配置され、カラーＬＥＤ照明２０３とカラーＬＥＤ照明２０４は導光板３０の短辺側の端面３０３，３０４に向き合うように配置されるが、この配置に限定されるわけではない。白色ＬＥＤ照明２０１，２０２と、カラーＬＥＤ照明２０３，２０４の数や配置場所は、適宜変更することができる。

　以上説明したように、本実施形態の情報処理装置１は、対象物を載置する載置部３と、載置部３の左右両側のそれぞれに配置される一対の第１側壁４１及び第２側壁４２及び第１側壁４１と第２側壁４２の上部を接続する天板４０を有するカードボード製のカバー部４と、天板４０における載置部３に対向する対向面４５０に配置され、対象物を含む画像を取得する撮像装置としての上部カメラユニット１３０と、上部カメラユニット１３０が撮像した画像に基づいて取得される対象物に関連する情報をユーザに報知する処理を行う制御装置１００と、を備える。これにより、環境問題を考慮した素材で製造コストが低く、設計変更が容易なため、輸送に合わせた形状での輸送を可能とし、輸送コストそのものを低く提供することができる。また、決済機能を有するカードリーダ１２３等の機器の追加や省略も容易に行うことができる。

　また、本実施形態では、載置部３は、カードボード製の筐体部２に配置され、制御装置１００は、筐体部２に配置される。これにより、制御装置１００の外装としてカードボード製の筐体部２を用いることができるので、製造コスト及び輸送コストをより一層低減することができる。

　また、本実施形態では、一対の第１側壁４１及び第２側壁４２は、それぞれ筐体部２の下面に嵌合する嵌合部４１５，４２５を有し、嵌合部４１５，４２５により、一対の第１側壁４１及び第２側壁４２の左右方向の移動が規制される。これにより、カバー部４の内側から第１側壁４１又は第２側壁４２を筐体部２から引き離すような力が作用したとしても、第１側壁４１が有する嵌合部４１５及び第２側壁４２が有する嵌合部４２５により、筐体部２からの第１側壁４１又は第２側壁４２の離脱を強固に防止できる。

　また、本実施形態では、筐体部２は、内部に制御装置１００を収容する中空部２０を有し、当該中空部２０には制御装置１００が設置される設置板２９が配置され、設置板２９を筐体部２の内部から外部に引き出すことができる。これにより、制御装置１００やスイッチングハブ等の電子機器のメンテナンス作業を容易に行うことができる。また、本実施形態のように載置部３と中空部２０が隔てられているため、上から内部にアクセスできない構造であっても、筐体部２を分解することなく設置板２９を水平方向に抜き出すだけで制御装置１００を外部に取り出すことができる。

　また、本実施形態では、天板４０は、水平方向に対して傾斜しており、天板４０には、水平方向に対する上部カメラユニット１３０の角度を当該天板４０の傾斜角度に応じて変更する角度変更部材４８が配置される。これにより、天板４０が傾斜している場合であっても、角度変更部材４８により上部カメラユニット１３０の撮像方向を容易かつ適切に設定できる。

　また、本実施形態では、一対の第１側壁４１及び第２側壁４２のうち一方には、上部カメラユニット１３０と制御装置１００を接続するケーブル１５０を収容する収容溝４１２が形成され、収容溝４１２に収容されたケーブル１５０を介して上部カメラユニット１３０と制御装置１００が電気的に接続される。これにより、ケーブル１５０を目立たせることなく上部カメラユニット１３０と制御装置１００の電気的接続を実現できる。

　また、本実施形態では、ケーブル１５０は、収容溝４１２の上端から対向面４５０に沿って延びた後に上部カメラユニット１３０に接続され、天板４０には、対向面４５０に沿って延びたケーブル１５０及び上部カメラユニット１３０を覆うとともに、上部カメラユニット１３０に対向する位置に撮像用開口部４５５が形成される撮像カバーとしてのカメラカバー４５が配置される。これにより、天板４０の下面に配置されるケーブル１５０及び上部カメラユニット１３０を外部から隠すことができる。

　また、本実施形態では、天板４０の対向面４５０には、磁石又は金属部材を有する天板側固定部材４６が配置され、カメラカバー４５は、撮像用開口部４５５に配置される光学部材４７と、天板側固定部材４６の磁力により固定されるカバー側固定部材４９と、を有する。これにより、磁石によりカメラカバー４５の天板４０の固定作業をワンタッチで行うことができ、効率化できる。また、カメラカバー４５の位置も適切に決まるので、上部カメラユニット１３０に対する光学部材４７の位置ずれも防止できる。

　また、本実施形態では、制御装置１００から送信される情報を印刷可能なプリンタ１２４を収容可能なカードボード製の箱体１３１を更に備え、箱体１３１は、上部を開閉可能に構成されるとともに、１枚のカードボードを折り曲げて形成される。これにより、上部の開閉機能により、プリンタ１２４のロールシートを容易に交換できるメンテナンス性と、カバー部４や筐体部２とのデザイン的な一体感と、を一枚のカードボードを用いた容易な構成で実現できる。また、プリンタ装置１４０の置き場所が自由になる。プリンタ装置１４０を外付けとできるので、不要な場合は省略する等のオプション機能とすることもできる。

　次に、本実施形態の情報処理装置１の電気的な構成について説明する。図１７は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１の電気的な構成を模式的に示す機能ブロック図である。

　本実施形態の制御装置１００には、前部カメラユニット１２１、表示装置１２２、カードリーダ１２３、プリンタ１２４及び上部カメラユニット１３０等の電子機器が電気的に接続されている。制御装置１００は、これらの電子機器の各種の制御を実行するコンピュータである。前部カメラユニット１２１は、情報処理装置のユーザ（会計処理を行う人）の顔や体の一部を撮像する撮像装置である。この前部カメラユニット１２１により、情報処理装置に人が接近したことが検知される。表示装置１２２は、会計処理の結果等を表示する表示機能を有する。カードリーダ１２３は、交通系ＩＣカード等の各種カードと会計に必要な情報のやり取りを行う。

　また、制御装置１００は、記憶装置１１０にも電気的に接続されている。なお、この記憶装置１１０は、筐体部２の中空部２０に配置されていてもよいし、情報処理装置１の外部に配置されているサーバであってもよい。記憶装置１１０が外部のサーバの場合は、制御装置１００は、通信部（図示省略）を介して記憶装置１１０と情報のやり取りを行う。例えば、いわゆるクラウドコンピューティングのように、画像処理や商品特定処理等の情報処理をＷｅｂ上で行ってクライアントである情報処理装置１に処理結果を送るというような構成であってもよい。

　本実施形態の記憶装置１１０には商品データベース１１１が含まれる。商品データベースには、画像から対象物を検出するための画像等のキー情報や検出した商品に関する情報等（商品価格等）が登録されている。

　制御装置１００は、画像処理及び画像処理に関わる照明制御を行うため機能ブロックを有する。本実施形態の制御装置１００は、画像処理部１０１と、商品特定部１０２と、精算部１０３と、表示制御部１０４と、照明制御部１０５と、含んで構成される。

　画像処理部１０１は、上部カメラユニット１３０によって撮像された画像から対象物を検出する処理を実行する。商品特定部１０２は、検出した対象物の画像から、商品を特定する処理を実行する。この商品を特定するための技術には、例えば、ディープラーニング、機械学習、一般物体認識、特定物体認識等の種々の画像認識技術を用いることができる。精算部１０３は、特定した商品の価格やユーザの支払いに関する処理を実行する。例えば、カードリーダ１２３に設置されたＩＣカードを介する入金処理を受け付けたり、商品や価格に関する商品情報を印字したレシートをプリンタ１２４から主力させたりする処理を実行する。表示制御部１０４は、ユーザに各種の情報を伝達させるために表示装置１２２に各種の情報を表示するための処理を実行する。

　照明制御部１０５は、商品特定部１０２の特定結果や精算部１０３の精算結果に基づいて照明装置２００の照明を制御する。以下、照明制御の例を示す。

＜起動時及び待機時＞
　情報処理装置１が起動状態時又は待機状態にある場合、照明制御部１０５は、白色ＬＥＤ照明２０１及び白色ＬＥＤ照明２０２を制御して白色で導光板３０を光らせる。待機状態の白色の点灯は、上部カメラユニット１３０による撮像時の撮像用照明でもある。なお、待機状態は常に白色点灯を継続しなければならないわけではない。起動後、一旦全消灯し、前部カメラユニット１２１等により、人が近づいたことが検知された後に白色を点灯するようにしてもよい。

＜商品特定成功＞
　商品特定部１０２により、商品の特定が成功した場合、照明制御部１０５は、待機状態の照明制御（白色点灯）とは異なる成功用照明制御を実行して照明方法を切り替える。例えば、照明制御部１０５は、カラーＬＥＤ照明２０３及びカラーＬＥＤ照明２０４を制御してシアンで導光板３０が光るように色調を変更する制御を実行する。

＜商品特定失敗＞
　商品特定部１０２により、商品の特定ができなかった場合、照明制御部１０５は、待機状態の照明制御（白色点灯）とは異なるエラー用照明制御を実行して照明方法を切り替える。例えば、照明制御部１０５は、カラーＬＥＤ照明２０３及びカラーＬＥＤ照明２０４を制御して黄色で光るように色調を変更する制御を実行する。ユーザへの喚起をより向上させるという観点では、黄色の光が点滅するように制御してもよい。なお、ユーザが表示装置１２２等を介して再度商品認識を試みる操作を行った場合、撮像用照明制御を実行して照明方法を切り替える。本実施形態では、白色に導光板３０を光らせるように照明方法が切り替えられる。これにより、上部カメラユニット１３０による対象物の撮像が同じ条件で実行されるので、画像処理への影響を効果的に低減できる。

＜店員呼び出し＞
　ユーザが表示装置１２２等を介して店員を呼び出す操作が行われると、制御装置１００は、予め登録されている店員が所持する端末等に呼出通知を送信するとともに、呼出用照明制御を実行して照明方法を切り替える。例えば、エラー用照明制御のように導光板３０を黄色で光らせたり、黄色で点滅させたりするように、照明制御を切り替える。

＜合計金額確認画面＞
　精算部１０３により決済対象となる商品の合計金額が取得されると、表示制御部１０４が表示装置１２２の画面に購入者に支払いを促す情報を表示するとともに、照明制御部１０５が決済用照明制御を実行する。本実施形態では、決済時には、導光板３０が白色で光るように白色ＬＥＤ照明２０１及び白色ＬＥＤ照明２０２が制御される。なお、購入者に支払いを促す情報は画面表示のみならず、スピーカー（図示省略）等により音声で報知してもよい。

＜決済完了及び初期状態復帰＞
　精算部１０３による決済処理が完了すると、表示制御部１０４が表示装置１２２の画面を初期画面に戻る処理を実行するとともに、照明制御部１０５が待機状態の撮像用照明制御を実行する。本実施形態では、白色の点灯状態が維持される。なお、上述の待機状態と同様に、一旦消灯し、人が近づいたことを前部カメラユニット１２１で検知された後に白色で点灯させるようにしてもよい。

＜その他のエラー発生＞
　制御装置１００は、通信不良や電源系統の不良等、何等かのエラーを検知すると、エラー用照明制御を実行して照明方法を切り替える。本実施形態において、待機状態にエラーが検知された場合、導光板３０が白色で点灯していた状態から黄色又は黄色の点滅に切り替えられることになる。エラー用照明制御は、不具合が解消されるまで継続される。加えて、スピーカー（図示省略）等により音声でエラーが発生した旨を報知してもよい。

＜停止時＞
　情報処理装置１を停止させる操作を受け付けた場合、照明制御部１０５は、導光板３０の光を消灯する、又は時間の経過とともに徐々に光を暗くさせるフェードアウト処理を実行する。

　以上説明した照明制御の例は一例である。上記例示した以外の色を使用することもできるし、点滅、フェードイン、フェードアウト等の時間とともに光量が変化する方式を組み合わせたりすることもできる。照明方法には種々の方法を採用することができる。

　次に、図１８を参照して商品特定結果に基づく照明制御の例について説明する。図１８は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置１の照明制御の一例を示すフローチャートである。この図１８のフローチャートは、対象物が載置部３に置かれたことをユーザの操作又は画像処理によって検知された後の照明制御の流れを示している。

　ステップＳ１０１において、照明制御部１０５は撮像用照明制御を実行する。本実施形態では、載置部３の導光板３０が白色で光る待機状態と同じ状態が維持される。

　ステップＳ１０２において、商品特定部１０２により、商品特定が適切に完了したか否かが判定される。商品特定部１０２による商品特定が成功している場合（ＹＥＳの場合）はステップＳ１０３の処理に移行し、成功しなかった場合（ＮＯの場合）ステップＳ１０６の処理に移行する。

　ステップＳ１０３では、照明制御部１０５は、撮像用照明制御から成功用照明制御に照明方法を切り替える。次に、ステップＳ１０４において、精算部１０３により、精算処理が完了したか否かが判定される。精算処理が完了している場合（ＹＥＳの場合）はステップＳ１０５の処理に移行し、完了していない場合（ＮＯの場合）は完了するまでステップＳ１０４の処理を繰り返す。ステップＳ１０５において、照明制御部１０５は、成功用照明制御から撮像用照明制御に切り替える。そして、一旦商品を特定する処理を終了する。

　ステップＳ１０６では、照明制御部１０５は、撮像用照明制御からエラー用照明制御に照明方法を切り替える。次に、ステップＳ１０７において制御装置１００により、上部カメラユニット１３０による再撮像が行われるか否かが判定される。再撮像が行われるか否かを判定するためのトリガは、種々の方式を採用できる。例えば、所定時間経過し、対象物が載置部３に存在する場合は自動で再撮像が実行されるようにしてもよいし、ユーザの操作により再撮像を実行されるようにしてもよい。ステップＳ１０７で再撮像が行われると判定された場合（ＹＥＳの場合）は、ステップＳ１０１の処理に戻り、照明制御部１０５は、エラー用照明制御から撮像用照明制御に照明方法を切り替える。ステップＳ１０７で再撮像が行われないと判定された場合（ＮＯの場合）は、一旦商品を特定する処理終了する。

　以上説明したように、本実施形態の情報処理装置１は、対象物を載置する載置部３と、対象物を含む画像を取得する撮像装置としての上部カメラユニット１３０と、載置部３を発光させる照明装置２００と、上部カメラユニット１３０が撮像した画像に基づいて取得される対象物に関連する情報をユーザに報知する処理を行う制御装置１００と、を備え、制御装置１００は、対象物を撮像した結果に応じて照明装置２００の照明方法を切り替え可能に構成される。これにより、載置部３の発光を撮像用の照明とユーザの報知手段の両方に利用することができる。即ち、カバー部４に光源を配置するようなフレームライトを別途用意しなくても、商品台として機能する載置部３に報知用の発光部の機能を持たせることにより、情報処理装置１の構成をシンプルなものにすることができる。

　また、本実施形態では、制御装置１００は、上部カメラユニット１３０による対象物の撮像時には撮像用に設定された撮像用モードで照明装置２００を制御し、対象物の撮像後に、対象物を撮像した結果に応じて照明装置２００の照明方法を切り替える。これにより、撮像した結果をユーザが体感的に分かり易く把握することができる。

　また、本実施形態では、照明装置２００は、色調を変化可能に構成され、制御装置１００は、対象物を撮像した結果に応じて照明装置２００の光の色調を変えることにより照明方法を切り替える。これにより、色の種別により、状況を区別させることもでき、情報処理装置１の状態をユーザにより分かり易く報知することができる。

　また、本実施形態では、載置部３は、複数の端面を有する導光板３０を備え、照明装置２００は、複数の端面の１つに対向配置される撮像用照明器具としての白色ＬＥＤ照明２０１，２０２と、複数の端面３０１，３０２，３０３，３０４における白色ＬＥＤ照明２０１，２０２が配置される端面３０１，３０２とは異なる端面３０３，３０４に対向配置され、色調を変化可能な色調変化用照明器具としてのカラーＬＥＤ照明２０３，２０４と、を有する。これにより、シンプルかつ省スペースな構成で、導光板３０の全面を光らせ、かつ色調が変更可能な機能を有する照明装置２００を実現できる。

　また、本実施形態では、制御装置１００は、対象物を撮像した結果に応じて照明装置２００の光を点滅させることにより照明方法を切り替える。これにより、変化が把握し易い点滅を利用することにより、状態の変化をユーザにより分かり易く報知することができる。

　また、本実施形態では、制御装置１００は、対象物を撮像した結果に応じて照明装置２００の光量を時間の経過とともに変化させることにより照明方法を切り替える。これにより、グラデ―ションを利用することもでき、より一層報知すべき状態に適した照明装置２００の照明制御を実現できる。

　以上説明してきた本実施形態の情報処理装置１のメリットについて更に説明する。カバー部４、筐体部２及びプリンタ装置１４０の箱体１３１がカードボード製であるため、リサイクル原料である段ボールを素材として用いることで、外装部分の９５％をリサイクルすることもできる。また、生分解性素材であるため、廃棄しても自然に還すことができる。また、従来の金属製や樹脂製のものに比べ、“ＬｉｆｅＣｉｃｌｅＡｓｓｅｓｍｅｎｔ”ベースでＣｏ_２排出量も少ない。

　また、製造コストの面でも、金型が不要である。素材も流通性や加工性が高く、取替や交換を容易にできる素材を利用できる。製造原価を低くすることができる。組立性も定期的な交換もサービス等の提供が可能となる。また、重量も軽くなり、輸送費も削減できる。また、店舗スペースに合わせて、制御装置１００を情報処理装置１の筐体部２の外側、例えばカウンターに配置したり、表示装置１２２を筐体部２の外側に配置して情報処理装置１の高さを低くしたりする等のカスタマイズも容易である。製造コストが低く、設計変更が簡単なので、棚やカウンターへの埋込等、形状変更やサイズ変更も容易である。

　デザイン性の観点でも、外観・表面デザインを自由に設計できる。また、外装に印刷することも容易であるため、自由なカラーリングで企業イメージに合った製品を提供できる。外装に写真を印刷することもできる。従って、設置場所の店舗のデザインや子供用のデザイン等、種々のデザインを選択することができる。従って、イベント用外装等の企画への対応も容易にできる。また、ユーザビリティの向上の観点から、組立手順やサポート先等、個別の情報をカバー部４や筐体部２に追加することもできる。背面に店員用使い方や運用方法等を記載することも容易である。更に、企業名や店舗独自の端末識別子等の追加も容易にできる。あるいは、弱視の方向けのデザインへの変更対応も容易である。特殊印刷で、デザインに違和感のない点字の追加もできる。

　耐久性の観点でも、用途に必要十分な耐久性・耐汚性得るためにカードボードにコーティングを行うこともでできる。必要に応じて様々なコーティングを行うことで、耐熱、防火、耐薬、耐水、防水、耐汚、防汚等の機能追加もできる。あるいは強化段ボールを用いて耐久性を向上させてもよい。また、傷み等により機能的な障害が発生した場合は、カバー部４や筐体部２を気軽に交換可能である。

　輸送の観点でも、切り抜ける状態で、均一のダンボール形状にまとめられるため、輸送時に生じる破損を効果的に低減できる。まとめることで緩衝材を使用しなくても輸送時に生じる傷を低減できる。また、輸送時や不使用時には、最小体積とすることができ、収納・保管時のスペースの確保も容易である。また、簡単設置、簡単撤去が可能なので、初期設置時の作業を軽減でき、現地での開梱と組立が可能となる。重要パーツをコンポーネント化することで、誰でも設置、分解撤去が可能となり、専門担当者以外での組立、分解作業を行うことができる。移設しやすく、イベント等での対応が簡単になる。混雑時、深夜、緊急時等、必要なときだけレジを増設することも簡単である。多店舗での貸出利用も容易である。例えば、フランチャイジーであれば、巡回する人の車等に積んでおいて、柔軟にレジの増減をすることもできる。

　以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。

　例えば、機能ブロックの存在場所は、図１７の例に限定されず、任意でよい。また、１つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせとして構成してもよい。各機能ブロックの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他、汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。また、このようなプログラムを含む記録媒体は、各ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各ユーザに提供される記録媒体等で構成されてもよい。

　また例えば、上述の実施形態において、段ボール素材を用いた次世代レジとしての情報処理装置１について説明したが、キャッシュレス式のレジ端末に限定されるわけではない。現金釣銭機に対応する情報処理装置にも本発明を適用することができる。より具体的には、情報処理装置が商品の特定後に、外部に接続される現金釣銭機で釣銭を算出するための処理を行うことができる構成としてもよい。このように情報処理装置は次世代レジ以外の装置にも利用可能である。即ち、レジ端末以外の糖尿病治療薬の有効性を判定する判定装置等の医療機器や、テレビや音響機器等の家電機器にも利用可能である。

　また例えば、上述の実施形態において、情報処理装置１の正面側からカバー部４を通じて情報処理装置１の後方を確認できる構成となっているが、この構成に限定されるわけではない。例えば、カバー部４の背面側に板状部材を配置し、該カバー部４の背面側を閉鎖する構成としてもよい。

　また例えば、上述の実施形態において、カバー部４や筐体部２がカードボード製であるが、全てがカードボード製である構成に限定されるわけでない。即ち、カバー部４や筐体部２の一部に、段ボールや厚紙等のカードボードのほか、油粘土、木材等の素材や金属製の部材を組み合わせて用いてもよい。例えば、カメラカバー４５を金属製に変更してもよい。

　また例えば、上述の実施形態において、筐体部２を省略し、載置部３に対してカバー部４を固定する構成としてもよい。この場合、載置部３の外側に制御装置１００を配置し、載置部３の外側から上部カメラユニット１３０や照明装置２００の制御を実行する構成とすることもできる。また、上記実施形態では、表示装置１２２が筐体部２に設置される構成であるが、筐体部の外側に表示装置が配置される構成としてもよい。また、カードリーダ１２３やプリンタ装置１４０が筐体部２に内蔵される構成としてもよい。

　１　情報処理装置
　３　載置部
　４　カバー部
　１００　制御装置
　１３０　上部カメラユニット（撮像装置）
　２００　照明装置

Claims

　対象物を載置する載置部と、
　前記載置部の左右両側のそれぞれに配置される一対の側壁及び前記一対の側壁の上部を接続する天板を有するカードボード製のカバー部と、
　前記天板における前記載置部に対向する対向面に配置され、前記対象物を含む画像を取得する撮像装置と、
　前記撮像装置が撮像した画像に基づいて取得される前記対象物に関連する情報をユーザに報知する処理を行う制御装置と、
を備える情報処理装置。
　前記載置部は、カードボード製の筐体部に配置され、
　前記制御装置は、前記筐体部に配置される請求項１に記載の情報処理装置。
　前記一対の側壁部は、それぞれ前記筐体部の下面に嵌合する嵌合部を有し、
　前記嵌合部により、前記一対の側壁部の左右方向の移動が規制される請求項２に記載の情報処理装置。
　前記筐体部は、内部に前記制御装置を収容する中空部を有し、当該中空部には前記制御装置が設置される設置板が配置され、
　前記設置板を前記筐体部の内部から外部に引き出すことができる請求項２又は３に記載の情報処理装置。
　前記天板は、水平方向に対して傾斜しており、
　前記天板には、水平方向に対する前記撮像装置の角度を当該天板の傾斜角度に応じて変更する角度変更部材が配置される請求項１から４の何れかに記載の情報処理装置。
　前記一対の側壁のうち一方には、前記撮像装置と前記制御装置を接続するケーブルを収容する収容溝が形成され、前記収容溝に収容された前記ケーブルを介して前記撮像装置と前記制御装置が電気的に接続される請求項１から５の何れかに記載の情報処理装置。
　前記ケーブルは、前記収容溝の上端から前記対向面に沿って延びた後に前記撮像装置に接続され、
　前記天板には、前記対向面に沿って延びた前記ケーブル及び前記撮像装置を覆うとともに、前記撮像装置に対向する位置に撮像用開口部が形成される撮像カバーが配置される請求項６に記載の情報処理装置。
　前記天板の前記対向面には、磁石又は金属部材を有する天板側固定部材が配置され、
　前記撮像カバーは、
　前記撮像用開口部に配置される光学部材と、
　前記天板側固定部材に磁力により固定されるカバー側固定部材と、
を有する請求項７に記載の情報処理装置。
　前記制御装置から送信される情報を印刷可能なプリンタを収容可能なカードボード製の箱体を更に備え、
　前記箱体は、上部を開閉可能に構成されるとともに、１枚のカードボードを折り曲げて形成される請求項１から８の何れかに記載の情報処理装置。