WO2020138394A1 - 空気供給回路 - Google Patents

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Abstract

パーキングブレーキを制御する電子制御装置の電源が喪失したとしても、パーキングブレーキの動作状態を維持することのできる空気供給回路を提供する。空気供給回路(10)は、エアタンク(13)とパーキングブレーキ用のブレーキチャンバとの間にリレーバルブ(40)を有し空気を供給する供給流路(50)と、エアタンク(13)と大気開放する開放回路(39)との間にノーマルクローズの第1電磁弁(41)とノーマルクローズの第2電磁弁(42)とが直列配置されて空気圧信号を伝達する信号回路(60)と、第1電磁弁(41)のオン及びオフの切り替えと第2電磁弁(42)のオン及びオフの切り替えとをそれぞれ制御するECU(21)とを備える。第1電磁弁(41)と第2電磁弁(42)との間の空気圧信号を、リレーバルブ(40)を制御する制御圧信号としてリレーバルブ(40)に印加する。

Description

空気供給回路
 本発明は、車両のブレーキ機構へ空気を供給する空気供給回路に関する。
 車両には、サービスブレーキ機構(フットブレーキ機構)、及びパーキングブレーキ機構を備えた空気圧ブレーキシステムが設けられている。空気圧ブレーキシステムは、コンプレッサから圧縮空気を供給し、乾燥させた圧縮空気をパーキングブレーキ機構に供給する空気供給回路を備えている。最近では、電子制御装置を備え、当該電子制御装置によって制御される空気供給回路が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007-326516号公報
 しかし、上記システムでは、電子制御装置の電源が喪失したときに、パーキングブレーキが適切な動作状態を維持することまでは考慮されていない。
 本発明の目的は、パーキングブレーキを制御する電子制御装置の電源が喪失したとしても、パーキングブレーキの動作状態を維持することのできる空気供給回路を提供することにある。
 上記目的を達成する空気供給回路は、エアタンクとパーキングブレーキ用のブレーキチャンバとの間にリレーバルブを有し空気を供給する供給流路と、前記エアタンクと大気開放する開放回路との間に直列配置されているノーマルクローズの第1電磁弁とノーマルクローズの第2電磁弁とを有し、空気圧信号を伝達する信号回路と、前記第1電磁弁のオン及びオフの切り替えと前記第2電磁弁のオン及びオフの切り替えとをそれぞれ制御する制御装置とを備え、前記第1電磁弁と前記第2電磁弁との間の空気圧信号を、前記リレーバルブを制御する制御圧信号として前記リレーバルブに対し印加する。
 この場合、第1電磁弁と第2電磁弁とがノーマルクローズであるため、これら電磁弁のオン/オフを制御する制御装置の電源が喪失したとき、第1電磁弁と第2電磁弁との間の電源喪失直前の空気圧が第1電磁弁と第2電磁弁との間の空気圧信号の圧力として保持される。よって、空気圧信号を制御圧信号として入力するリレーバルブの動作が維持される。これによって、パーキングブレーキを制御する制御装置の電源が喪失したとしても、パーキングブレーキの動作状態を維持することができる。
 一実施形態では、前記リレーバルブに対し印加される前記制御圧信号を大気に開放することのできる開放バルブを有してよい。
 この場合、圧縮空気の圧力を有する空気圧信号によって解除状態に保持されたパーキングブレーキを、開放バルブの操作で作動状態にすることができる。
 一実施形態では、前記第1電磁弁と前記リレーバルブとの間には、前記第1電磁弁がオフであるとき、前記リレーバルブに前記第1電磁弁からの空気圧を伝達させない空気圧保持機構が設けられていてよい。
 パーキングブレーキは空気圧の上昇で解除され、大気圧への下降で作動する。この点、この場合には、第1電磁弁がオフであるとき、空気圧が上昇してパーキングブレーキが解除されるおそれがない。
 一実施形態では、前記信号回路には、前記エアタンク側に配置される前記第1電磁弁から前記開放回路側に配置される前記第2電磁弁への空気の流通を許容するチェックバルブが設けられ、前記制御圧信号は、前記チェックバルブと前記第2電磁弁との間の空気圧信号であり、前記第1電磁弁は、前記第1電磁弁がオフのとき前記チェックバルブとの間を大気に開放する3ポート弁であってよい。
 この場合、第1電磁弁が3ポート弁であるが、チェックバルブが第1電磁弁側よりも第2電磁弁側の空気圧を高く保持させることを可能とするため、制御装置の電源喪失により第1電磁弁及び第2電磁弁がいずれもオフしたとしても、空気圧信号の圧力が電源喪失の前後で同様に維持される。
 また、第1電磁弁がオフのとき、第1電磁弁から圧縮空気が漏れたとしても、漏れた圧縮空気は、チェックバルブのシール力によって第1電磁弁の大気開放されるポートに誘導される。これにより、第2電磁弁側の空気圧を上昇させることが防止されて、一旦作動状態となったパーキングブレーキが不意に解除されることがない。つまり、空気圧保持機構は、チェックバルブと第2電磁弁とで構成される。
 一実施形態では、前記信号回路はクイックリリース弁を有し、前記空気圧信号が前記クイックリリース弁の作動圧以上の空気圧を有するとき、前記空気圧信号が前記クイックリリース弁を介して前記制御圧信号として前記リレーバルブに対し印可され、前記空気圧信号が前記クイックリリース弁の前記作動圧未満の空気圧を有するとき、大気圧が前記クイックリリース弁を介して前記制御圧信号として前記リレーバルブに対し印可されるってよい。
 この場合、第1電磁弁と第2電磁弁とが制御装置の電源喪失によりオフしたとき、リレーバルブへの制御圧信号は喪失前の状態が維持される。
 また、第1電磁弁がオフのとき、第1電磁弁から圧縮空気が漏れたとしても、第1電磁弁と第2電磁弁との間の空気圧信号がクイックリリース弁の作動圧まで上昇しなければ制御圧信号は大気圧に維持される。さらに、クイックリリース弁は、作動圧以下の空気圧がゆっくり印加されても開放回路に漏れるため制御圧信号が作動圧まで上昇することもない。つまり、空気圧保持機構が、クイックリリース弁で構成される。
 一実施形態では、前記空気供給回路は、トラクタのブレーキチャンバとトレーラ制御弁とに接続されており、前記信号回路は第3電磁弁を有し、前記空気圧信号は、前記トレーラ制御弁に対し出力されるとともに、前記第3電磁弁を介して前記リレーバルブに対し印加され、前記リレーバルブにより調節された圧縮空気が前記トラクタのブレーキチャンバに対し供給されてよい。
 この場合、トラクタのパーキングブレーキの動作状態と、トレーラのパーキングブレーキの動作状態とを別々の状態とすることができるようになる。例えば、第3電磁弁でリレーバルブへの空気圧信号を遮断することにより、トラクタのパーキングブレーキを作動させたまま、トレーラのパーキングブレーキのみを解除することが可能となり、トラクタのパーキングブレーキのみの検査が行えるようになる。なお、ここでトレーラのパーキングブレーキには、トレーラの主ブレーキを利用するパーキングブレーキが含まれる。
 一実施形態では、前記第3電磁弁は、ノーマルクローズであり、前記制御装置は、前記第3電磁弁のオン及びオフの切り替えを制御してよい。
 この場合、第3電磁弁がノーマルクローズであるため、電磁弁のオン/オフを制御する制御装置の電源が喪失したとき、第1電磁弁から空気が漏れたとしてもノーマルクローズの第3電磁弁によってリレーバルブに空気圧信号が印加されることを防止することができる。
 一実施形態では、前記空気圧信号は、クイックリリース弁を介して前記トレーラ制御弁に対し出力されてよい。
 この場合、トレーラ制御弁にクイックリリース弁を介して空気圧信号が供給される。トレーラ制御弁に圧縮空気が供給されていないとき、第1電磁弁から圧縮空気が漏れて空気圧信号に作動圧未満の圧力が印加されたとしても、クイックリリース弁が大気に開放するので、トラクタ及びトレーラにおけるパーキングブレーキが解除状態になることはない。
空気供給回路を具体化した第1の実施形態についてその概略構成を示す回路図。 空気供給回路を具体化した第2の実施形態についてその概略構成を示す回路図。 空気供給回路を具体化した第3の実施形態についてその概略構成を示す回路図。 空気供給回路を具体化した第4の実施形態についてその概略構成を示す回路図。 空気供給回路を具体化した第5の実施形態についてその概略構成を示す回路図。 空気供給回路を具体化した他の実施形態についてその概略構成を示す回路図。 空気供給回路を具体化した他の実施形態についてその概略構成を示す回路図。 空気供給回路を具体化した他の実施形態についてその概略構成を示す回路図。 空気供給回路を具体化した他の実施形態についてその概略構成を示す回路図。 空気供給回路を具体化した他の実施形態についてその概略構成を示す回路図。
 (第1の実施形態)
 図1は、空気供給回路10を、車両としてのトラクタ(図示略)のパーキングブレーキ機構に適用した第1の実施形態を示す。パーキングブレーキ機構は、圧縮乾燥空気を駆動源とする。トラクタは、トレーラを連結できる車両である。すなわち、トラクタにはトレーラを連結できる。
 一般に、トラクタには、サービスブレーキ機構と、パーキングブレーキ機構とが設けられている。サービスブレーキ機構に対し空気が供給されることによってサービスブレーキが作動し、サービスブレーキ機構から空気が排出されるとサービスブレーキが解除(非作動)される。パーキングブレーキ機構に対し空気が供給されるとパーキングブレーキが解除され、パーキングブレーキ機構から空気が排出されるとパーキングブレーキが作動する。空気供給回路10は、パーキングブレーキ機構に適用される回路である。
 図1が示すように、空気供給回路10は、供給された圧縮空気を調整して、調整した圧縮空気をトラクタのブレーキチャンバやトレーラの制御弁に供給する。
 トラクタは、エンジン(図示略)によって駆動されるコンプレッサ(図示略)から供給される乾燥及び清浄化された空気を貯留するエアタンク13及び空気供給回路10を備えている。空気供給回路10は、第13ポートP13を介してエアタンク13から供給される圧縮空気を調整し、調整した圧縮空気を第21ポートP21及び第22ポートP22に供給することによって、第21ポートP21及び第22ポートP22を介してトラクタのパーキングブレーキを解除する又は作動させる。
 空気供給回路10の第31ポートP31には、トレーラ制御弁(TCV:Trailer Control Valve)が接続される。トレーラ制御弁は、トレーラの空気圧回路に対する空気の供給及び排出を制御することによって、トレーラのパーキングブレーキを解除する又は作動させる。なお、ここでトレーラのパーキングブレーキとはトレーラの主ブレーキを利用しているものであるが、説明便宜上、以下、トレーラのパーキングブレーキと記載する。
 空気供給回路10の構成について説明する。
 空気供給回路10では、制御装置としてのECU21に複数の配線E61~E66が接続されている。なお、その他の配線については説明を割愛する。ECU21は、演算部、揮発性記憶部、不揮発性記憶部を備えており、不揮発性記憶部に格納されたプログラムに従って、空気供給回路に指令値を与える。ECU21は、車載LAN等の通信線である配線E61を介して車両ECU等の他の制御装置に対し、それら制御装置と車両情報を授受可能であるように接続されている。
 空気供給回路10は、主に、エアタンク13から各ポートP21,P22に圧縮空気を供給する供給流路50と、主に、パーキングブレーキに供給する空気圧を調整する空気圧信号を伝達する信号回路60とを備えている。
 供給流路50は、第13ポートP13から第21ポートP21及び第22ポートP22までの流路であり、流路の途中にリレーバルブ40と、第21ポートP21と第22ポートP22とに分岐する分岐部とを備える。第13ポートP13からリレーバルブ40の入力までが第1流路51であり、リレーバルブ40の出力から分岐部までが第2流路52であり、分岐部から第21ポートP21までが第3流路53であり、分岐部から第22ポートP22までが第4流路54である。
 信号回路60は、パーキングブレーキの強度を調整する空気圧信号を、リレーバルブ40へ伝達するとともに、第31ポートP31を介してトレーラ制御弁へ伝達する。リレーバルブ40は、空気圧信号に基づいてトラクタのパーキングブレーキを解除又は作動させる。トレーラ制御弁は、空気圧信号に基づいてトラクタのパーキングブレーキを解除又は作動させる。
 信号回路60は、第13ポートP13から開放回路39までの回路であり、回路上流から順に、第1電磁弁41、チェックバルブ45、第3電磁弁43、及び第2電磁弁42を備えている。第13ポートP13から第1電磁弁41の入力までが第1回路61であり、第1電磁弁41の出力からチェックバルブ45の入力までが第2回路62であり、チェックバルブ45から第3電磁弁43までが第3回路63であり、第3電磁弁43から第2電磁弁42までが第4回路64であり、第2電磁弁42の出口が開放回路39に接続されている。第3回路63は分岐しており、第31ポートP31に接続される第6回路66と、空気圧を検出する信号空気圧センサ(PU)47とにさらに接続されている。第4回路64は分岐しており、リレーバルブ40の接続される第5回路65にさらに接続されている。また、第5回路65は、第101ポートP101を介して開放バルブ101に接続される。開放回路39は、大気に開放する排出口49に連通している。開放バルブ101は、ECU21の電源が喪失した場合にも操作可能なように、手動のバルブであってもよいし、車両ECU等の他の制御装置から操作可能なバルブであってもよい。
 チェックバルブ45は、第2回路62からの第3回路63への方向(許容方向)における圧縮空気の流れを許容する。一方、チェックバルブ45は、第3回路から第2回路62への方向(禁止方向)における圧縮空気の供給を禁止する。なお、チェックバルブ45は、許容方向への流れであっても、所定の圧力未満である空気の流通を許可しないシール力を有している。
 ECU21は、配線E62を介して第1電磁弁41に接続され、配線E64を介して第3電磁弁43に接続され、E65を介して第2電磁弁42に接続されている。また、ECU21は、配線E63を介して信号空気圧センサ47に接続され、配線E66を介して供給空気圧センサ48に接続されている。ECU21は、信号空気圧センサ47から信号回路60の空気圧を取得することができ、供給空気圧センサ48から供給流路50の空気圧を取得することができる。
 第1電磁弁41、第2電磁弁42及び第3電磁弁43はそれぞれ、ECU21の制御に基づく電源の入り切りで動作が切り換わる2位置電磁弁である。以下では、電源が切れている状態を「オフ」、電源が入れられている状態を「オン」として説明する。
 第1電磁弁41は、ノーマルクローズの3ポート、2位置の電磁弁であって、配線E62を介してオン/オフが制御される。第1電磁弁41は、オフで図1が示す封止位置に配置され、オンで連通位置に配置される。第1電磁弁41は、封止位置では、第1回路61と第2回路62との間の連通を遮断するとともに、第2回路62を開放回路39に連通させる。第1電磁弁41は、連通位置では、第1回路61と第2回路62とを連通させるとともに、第2回路62と開放回路39との間の連通を遮断する。
 第2電磁弁42は、ノーマルクローズの2ポート、2位置の電磁弁であって、配線E65を介してオン/オフが制御される。第2電磁弁42は、オフで図1が示す封止位置に配置され、オンで連通位置に配置される。第2電磁弁42は、封止位置では、第4回路64と開放回路39との間の連通を遮断する一方、連通位置では、第4回路64と開放回路39とを連通させる。
 第3電磁弁43は、検査のためにトレーラのパーキングブレーキだけを解除させるための電磁弁である。第3電磁弁43は、通常、オフに維持され、検査のときにオンされる。第3電磁弁43は、ノーマルオープンの2ポート、2位置の電磁弁であって、配線E64を介してオン/オフが制御される。第3電磁弁43は、オフで図1が示す連通位置に配置され、オンで封止位置に配置される。第3電磁弁43は、封止位置では、第3回路63と第4回路64との間の連通を遮断する一方、連通位置では、第3回路63と第4回路64とを連通させる。
 こうした空気供給回路10の動作について説明する。
 まず、パーキングブレーキを作動状態(オン状態)から解除状態(オフ状態)にさせる場合、ECU21は、第1電磁弁41をオン、第3電磁弁43及び第2電磁弁42をオフにする。これにより、第2回路62、第3回路63及び第4回路64には、エアタンク13からの圧縮空気に基づく空気圧の空気圧信号が保持されて、第5回路65を介して第4回路64の空気圧信号がリレーバルブ40を作動させる。リレーバルブ40は、エアタンク13からの圧縮空気を第2流路52、第3流路53及び第4流路54を介して各ブレーキチャンバに供給する。ECU21は、信号空気圧センサ47により第3回路63の空気圧を検出し、供給空気圧センサ48により第3流路53及び第4流路54の空気圧を検出する。ECU21は、信号空気圧センサ47及び供給空気圧センサ48の検出圧力がそれぞれの目標圧力に到達すると、第1電磁弁41をオフするとともに、第2電磁弁42をオンして第2~第5回路62~65の空気圧信号の圧力を大気圧にする。一方、ECU21は、信号空気圧センサ47及び供給空気圧センサ48のいずれか一方の検出圧力が対応する目標圧力未満になると、第2電磁弁42をオフしてから第1電磁弁41をオンさせて空気圧信号の圧力をエアタンク13からの圧縮空気とする。これにより、第2流路52、第3流路53及び第4流路54の空気圧が目標圧力に調整、維持されるとともに、ブレーキチャンバに対し所定圧の圧縮空気が供給され、トラクタのパーキングブレーキが解除される。また、トレーラ制御弁に対し目標圧力の圧縮空気が供給されてトレーラのパーキングブレーキが解除される。
 なお、ECU21は、信号空気圧センサ47及び供給空気圧センサ48のいずれか一方の検出圧に基づいて第1電磁弁41及び第2電磁弁42のオン/オフを制御してもよい。また、ECU21は、供給空気圧センサ48の検出空気圧を目標の空気圧にするために信号回路60に必要とされる空気圧を信号空気圧センサ47から学習してもよい。
 次に、パーキングブレーキを解除状態から作動状態にさせる場合、ECU21は、第1電磁弁41及び第3電磁弁43をオフ、第2電磁弁42をオンにする。これにより、第3回路63及び第4回路64は、開放回路39に接続され、空気圧信号の圧力が大気圧に保持される。大気圧の空気圧信号はリレーバルブ40を不作動とさせ、第2流路52、第3流路53及び第4流路54からブレーキチャンバに対し圧縮空気が供給されないので、ブレーキチャンバはパーキングブレーキを作動させる。ECU21は、信号空気圧センサ47により第3回路63の空気圧を検出し、供給空気圧センサ48により第3流路53及び第4流路54の空気圧を検出する。ECU21は、信号空気圧センサ47及び供給空気圧センサ48の検出圧力がそれぞれ大気圧であることを確認する。ECU21は、検出圧力が大気圧になったとき、第2電磁弁42をオフしてもよい。このとき、ECU21は、信号空気圧センサ47及び供給空気圧センサ48のいずれか一方の検出圧力が大気圧でなくなったとき、第2電磁弁42をオンさせて検出圧力が大気圧となるようにする。これにより、第3流路53及び第4流路54の空気圧が大気圧に維持される。よって、ブレーキチャンバが大気圧に維持されてトラクタのパーキングブレーキが作動される。また、トレーラ制御弁の空気圧が大気圧にされてトレーラのパーキングブレーキが作動される。
 また、空気供給回路10は、検査のためにトレーラのパーキングブレーキだけを解除させることができる。検査を行うとき、ECU21は、まず、第2電磁弁42をオン及び第3電磁弁43をオフしてトラクタ及びトレーラのパーキングブレーキを作動状態(オン)とする。次に、第3電磁弁43をオンして、第4回路64の空気圧を維持させることによって、トラクタのパーキングブレーキの作動状態が維持される。続いて、第1電磁弁41をオンすると、第3回路63及び第6回路66を介してポートP31に圧縮空気が供給されて、トレーラのパーキングブレーキが解除される。検査中に、電源が喪失したとしても、トラクタのパーキングブレーキのみ作動した状態を維持することができる。これにより、トレーラのパーキングブレーキを解除させた状態になり、トラクタのパーキングブレーキのみの検査が行える。ここでの検査は、トレーラの接続されたトラクタが、トレーラのパーキングブレーキは解除された状態で、トラクタのパーキングブレーキのみで勾配12%の坂道で停止状態を保持できるかどうかの検査である。
 本実施形態の作用について説明する。
 ところで、ECU21では、断線等により電源が喪失するおそれがある。このとき、パーキングブレーキの動作状態が電源喪失直前の運転者の操作と相違しないように、電源喪失時の解除状態又は作動状態を維持させる必要がある。すなわち、ECU21の電源喪失によって、パーキングブレーキが解除状態から作動状態に切り替わったり、作動状態から解除状態に切り替わったりすることを防ぐ必要がある。この点、本実施形態によれば、ECU21が断線等により電源喪失したとしても、パーキングブレーキの動作状態が電源喪失時の動作状態に維持される。なお、以下、トレーラのパーキングブレーキの検査時ではないものとし、ノーマルオープンの第3電磁弁43はオープンしていて、第3回路63と第4回路64とが連通されているものとする。
 まず、パーキングブレーキが作動状態のときECU21の電源が喪失した場合について説明する。
 電源喪失直前、第1電磁弁41はオフし、第2電磁弁42はオン又は大気開放後にオフしていて、第2回路62、第3回路63及び第4回路64はいずれも大気に開放されている。これが電源喪失により、ノーマルクローズである第1電磁弁41及び第2電磁弁42はいずれもオフしてクローズになり、チェックバルブ45と第2電磁弁42との間に挟まれた第3回路63及び第4回路64には電源喪失直前の大気圧が維持されるようになる。よって、第4回路64から空気圧信号を受けるリレーバルブ40は、クローズを維持してトラクタのパーキングブレーキの作動状態を維持させる。また、第3回路63から空気圧信号を受けるトレーラ制御弁は、トレーラのパーキングブレーキの作動状態を維持させる。
 ところで、第1電磁弁41は、オフしていても、エアタンク13から圧縮空気が常時供給されているため、弁の劣化等によりチェックバルブ45側に圧縮空気が漏れるおそれがある。このとき、第1電磁弁41は、チェックバルブ45側の第2回路62を開放回路39に連通させているため、漏れてきた圧縮空気を大気に開放させて、チェックバルブ45側の圧力を大気圧に維持する。また、チェックバルブ45は、所定の開弁圧が印加されないと開弁しないことから、閉弁状態を維持する。換言すると、第1電磁弁41から漏れた圧縮空気が、チェックバルブ45を介して第3回路63及び第4回路64の空気圧を上昇させてリレーバルブ40を開いて作動中のパーキングブレーキを解除させるおそれがない。よって、第3回路63及び第4回路64の空気圧信号の圧力は、電源喪失後も電源喪失直前と同様の大気圧に維持されるため、安定し、信頼性が高い。
 次に、パーキングブレーキが解除状態のときECU21の電源が喪失した場合について説明する。
 パーキングブレーキが解除状態であるから、電源喪失直前、第1電磁弁41はオン又は調圧後にオフし、第2電磁弁42はオフしていて、第3回路63及び第4回路64は所定の空気圧に維持されている。これが電源喪失により、ノーマルクローズである第1電磁弁41及び第2電磁弁42はいずれもオフしてクローズになると、チェックバルブ45と第2電磁弁42との間に挟まれた第3回路63及び第4回路64には電源喪失直前の所定の空気圧が維持される。よって、第4回路64から所定の空気圧の空気圧信号を受けるリレーバルブ40は、オープンを維持してトラクタのパーキングブレーキの解除状態を維持させる。また、第3回路63から空気圧信号を受けるトレーラ制御弁は、トレーラのパーキングブレーキの解除状態を維持させる。
 ところで、第1電磁弁41は、オフするとチェックバルブ45側の第2回路62を開放回路39に連通させるが、チェックバルブ45は第3回路63から第2回路62に空気を流さないため、第3回路63及び第4回路64の空気圧が低下することがなく、解除中のパーキングブレーキが作動するおそれもない。よって、第3回路63及び第4回路64の空気圧信号は、電源喪失後も電源喪失直前と同様の空気圧に維持されるため、安定し、信頼性が高い。
 なお、パーキングブレーキが解除状態のとき、解除状態が維持されるが、車両を適切な位置に移動させた後、パーキングブレーキを作動させることもできる。つまり、第4回路64から分岐する第5回路65には、リレーバルブ40とともに、開放バルブ101が接続されている。ECU21の電源喪失時にパーキングブレーキが解除状態であると、電源喪失後もパーキングブレーキが解除状態に保持されるが、開放バルブ101を開くと第5回路65、第4回路64及び第3回路63が大気圧に開放される。これにより、トラクタのパーキングブレーキを解除状態から作動状態に切り替えさせることができ、トレーラのパーキングブレーキを解除状態から作動状態を切り替えさせるとともに、それら作動状態が維持される。
 本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
 (1)第1電磁弁41と第2電磁弁42とがノーマルクローズであるため、これら電磁弁のオン/オフを制御するECU21の電源が喪失したとき、第1電磁弁41と第2電磁弁42との間の電源喪失直前の空気圧が第1電磁弁41と第2電磁弁42との間の空気圧信号の圧力として保持される。よって、第4回路64の空気圧信号を第5回路65の制御圧信号として入力するリレーバルブ40の動作が維持される。これによって、パーキングブレーキを制御するECU21の電源が喪失したとしても、パーキングブレーキの動作状態を維持することができる。
 (2)圧縮空気の圧力を有する空気圧信号によって解除状態に保持されたパーキングブレーキを、開放バルブ101の操作で作動状態にすることができる。
 (3)パーキングブレーキは空気圧が上昇すると解除され、空気圧が大気圧になると作動する。第1電磁弁41が3ポート弁であり、第1電磁弁41の下流にチェックバルブ45を設けたため、第1電磁弁41がオフであるとき、空気圧が上昇してパーキングブレーキが解除されるおそれがない。
 (4)第1電磁弁41が3ポート弁であるが、チェックバルブ45のシール力が第1電磁弁41側よりも第2電磁弁42側の空気圧を高く保持させることを可能とする。このため、ECU21の電源喪失により第1電磁弁41及び第2電磁弁42がいずれもオフしたとしても、空気圧信号の圧力が電源喪失の前後で同様に維持される。つまり、空気圧保持機構は、チェックバルブ45と第2電磁弁42とで構成される。
 また、第1電磁弁41がオフのとき、第1電磁弁41から圧縮空気が漏れたとしても、漏れた圧縮空気は、チェックバルブ45によって第1電磁弁41の大気開放されるポートに誘導される。これにより、第2電磁弁42側の空気圧を上昇させることが防止されて、一旦作動状態となったパーキングブレーキが不意に解除されることがない。
 (5)第3電磁弁43の操作によって、トラクタのパーキングブレーキの動作状態と、トレーラのパーキングブレーキの動作状態とを別々の状態とすることができるようになる。例えば、第3電磁弁43でリレーバルブ40への空気圧信号を遮断することにより、トラクタのパーキングブレーキを作動させたまま、トレーラのパーキングブレーキのみを解除することが可能となり、トラクタのパーキングブレーキのみの検査が行えるようになる。詳述すると、トラクタ及びトレーラのパーキングブレーキを作動させた後、第3電磁弁43をオンして、トレーラ制御弁には圧縮空気を供給可能にし、リレーバルブ40には圧縮空気を供給不可能にすることができる。これにより、トラクタのパーキングブレーキを作動させたまま、トレーラのパーキングブレーキを解除することができる。
 (第2の実施形態)
 図2を参照して、空気供給回路を具体化した第2の実施形態について説明する。本実施形態は、信号回路60Aが、第1の実施形態の信号回路60に対して相違する。なお、説明の便宜上、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を割愛する。
 図2に示すように、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、空気供給回路10は、供給流路50と、空気圧信号を伝達する信号回路60Aとを備えている。
 信号回路60Aは、第1回路61と第3回路63との間に第1電磁弁41Aを備えている。第1電磁弁41Aは、ノーマルクローズの2ポート、2位置の電磁弁であって、配線E62からの電源の入り切りでオン/オフが制御される。第1電磁弁41Aは、オフで図2が示す封止位置に配置され、オンで連通位置に配置される。第1電磁弁41Aは、封止位置では、第1回路61と第3回路63との接続を遮断する一方、連通位置では、第1回路61と第3回路63とを接続させる。第3回路63の分岐回路63Aは、クイックリリース弁46を介して開放回路39及び第6回路66に接続されている。
 クイックリリース弁46は、分岐回路63A、開放回路39及び第6回路66に接続されている。クイックリリース弁46は、分岐回路63Aの空気圧が所定の圧力未満である場合、第6回路66に開放回路39を接続させる。一方、クイックリリース弁46は、分岐回路63Aの空気圧が所定の圧力以上である場合、第6回路66に分岐回路63Aを介して第3回路63を接続させる。
 本実施形態における、ECU21の電源が喪失した場合について説明する。
 まず、パーキングブレーキが作動状態のときECU21の電源が喪失した場合について説明する。
 電源喪失直前、第1電磁弁41Aはオフし、第2電磁弁42はオン又は大気開放後にオフしていて、第3回路63及び第4回路64は大気に開放されている。これが電源喪失により、第1電磁弁41A及び第2電磁弁42はいずれもオフでクローズになり、第1電磁弁41Aと第2電磁弁42との間に挟まれる第3回路63及び第4回路64には電源喪失直前の大気圧が維持される。よって、第5回路65を介して第4回路64から空気圧信号を受けるリレーバルブ40は、クローズを維持してトラクタのパーキングブレーキの作動状態を維持させる。また、分岐回路63Aが所定の圧力未満であるとき、クイックリリース弁46は、第6回路66を開放回路39に接続させる。よって、第6回路66から大気圧を受けるトレーラ制御弁は、トレーラのパーキングブレーキの作動状態を維持させる。
 ところで、パーキングブレーキが作動している場合、第1電磁弁41Aは、オフしていても、エアタンク13から圧縮空気が常時供給されているため、弁の劣化等により第3回路63に圧縮空気が漏れるおそれがある。このとき、クイックリリース弁46は、作動圧よりも低い分岐回路63Aから印加される所定の圧力未満の空気を開放回路39に開放する。このため、第1電磁弁41Aから圧縮空気が漏れたとしても第3回路63の圧力をクイックリリース弁46の動作圧よりも低い圧力に維持することができる。また、クイックリリース弁46の動作圧は、リレーバルブ40の動作圧よりも低いため、漏れた圧縮空気が第3回路63及び第4回路64の空気圧を上昇させるおそれがなく、作動中のパーキングブレーキが解除されるおそれもない。よって、第3回路63及び第4回路64の空気圧信号は、電源喪失後であっても電源喪失直前と同様の大気圧に維持されて安定して信頼性が高い。
 次に、パーキングブレーキが解除状態のときECU21の電源が喪失した場合について説明する。
 電源喪失直前、第1電磁弁41Aはオン又は調圧後にオフし、第2電磁弁42はオフしていて、第3回路63及び第4回路64は所定の空気圧に維持されている。これが電源喪失により、第1電磁弁41A及び第2電磁弁42はいずれもオフでクローズになり、第1電磁弁41Aと第2電磁弁42との間に挟まれる第3回路63及び第4回路64には電源喪失直前の空気圧が維持されるようになる。このとき、分岐回路63Aの空気圧信号によりクイックリリース弁46による分岐回路63Aと第6回路66との間の連通も維持される。よって、第5回路65を介して第4回路64から空気圧信号を受けるリレーバルブ40は、オープンを維持してトラクタのパーキングブレーキの解除状態を維持させる。また、分岐回路63Aが所定の圧力以上であるクイックリリース弁46は、分岐回路63Aを第6回路66に接続させる。よって、分岐回路63Aから空気圧信号を受けるトレーラ制御弁は、トレーラのパーキングブレーキの解除状態を維持させる。
 ところで、第1電磁弁41Aは、オフしていても、エアタンク13から圧縮空気が常時供給されているため、弁の劣化等により第3回路63に圧縮空気が漏れるおそれがある。しかし、第3回路63に圧縮空気が漏れたとしても、もともと圧縮空気が供給されていた第3回路63及び第4回路64の空気圧が維持されてパーキングブレーキの解除状態が維持されるようになる。換言すると、第3回路63及び第4回路64の空気圧が低下して、解除中のパーキングブレーキが作動するおそれがない。よって、第3回路63及び第4回路64の空気圧信号は、電源喪失後も電源喪失直前と同様の空気圧に維持されて安定し信頼性が高い。
 なお、第1の実施形態と同様に、開放バルブ101を開放することで、第5回路65、第4回路64及び第3回路63が大気圧に開放される。これにより、トラクタのパーキングブレーキを解除状態から作動状態に切り替えさせ、トレーラのパーキングブレーキを解除状態から作動状態に切り替えさせるとともに、それらの作動状態を維持できるようになる。
 本実施形態によれば、第1の実施形態に記載の効果(1)~(3)に加えて、以下の効果が得られるようになる。
 (6)空気圧信号がクイックリリース弁46を介して制御圧信号としてリレーバルブ40に印加されるので、第1電磁弁41Aと第2電磁弁42とがECU21の電源喪失によりオフしたとき、リレーバルブ40への制御圧信号は喪失前の状態が維持される。
 また、第1電磁弁41Aがオフのとき、第1電磁弁41Aから圧縮空気が漏れたとしても、第1電磁弁41Aと第2電磁弁42との間の空気圧信号がクイックリリース弁46の作動圧まで上昇しなければ制御圧信号は大気圧に維持される。さらに、クイックリリース弁46は、作動圧以下の空気圧がゆっくり印加されても開放回路39に漏れるため制御圧信号が作動圧まで上昇することもない。
 (7)トレーラ制御弁にクイックリリース弁46を介して空気圧信号が供給される。トレーラ制御弁に圧縮空気が供給されていないとき、第1電磁弁41Aから圧縮空気が漏れて空気圧信号に作動圧未満の圧力が印加されたとしても、クイックリリース弁46が大気に開放するので、トラクタ及びトレーラのパーキングブレーキが解除状態になることはない。
 (第3の実施形態)
 図3を参照して、空気供給回路を具体化した第3の実施形態について説明する。本実施形態は、トレーラを牽引しないときのトラクタ(単車)用であって、主に、信号回路60Bが第3電磁弁43を有していない点が第1の実施形態と相違する。
 図3に示すように、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、空気供給回路10は、供給流路50と、空気圧信号を伝達する信号回路60Bとを備えている。
 信号回路60Bは、第13ポートP13から開放回路39までの間に、第1電磁弁41、チェックバルブ45、及び第2電磁弁42を順に備えている。第13ポートP13から第1電磁弁41までが第1回路61であり、第1電磁弁41からチェックバルブ45までが第2回路62であり、チェックバルブ45から第2電磁弁42までが第4回路64であり、第2電磁弁42が開放回路39に接続されている。本実施形態は、第1の実施形態にある第3回路63が設けられていない。空気圧を検出する信号空気圧センサ47は、第4回路64に接続されている。第4回路64は、第5回路65が分岐されている。第5回路65は、リレーバルブ40に接続されるとともに、第101ポートP101を介して開放バルブ101に接続される。
 本実施形態の空気供給回路10は、第1の実施形態が有していた、検査のためにトレーラのパーキングブレーキだけを解除させる機構を有していない。そこで、空気供給回路10の動作は、第1の実施形態において第3電磁弁43がオフで検査が行われないときの動作と同様であるので説明を割愛する。
 本実施形態によれば、第1の実施形態に記載の効果(1)~(4)に加えて、以下の効果が得られるようになる。
 (8)トレーラを牽引しないときのトラクタ(単車)では、トレーラを牽引するときのトラクタにおけるよりも空気供給回路10の構造を簡単にすることができる。
 (第4の実施形態)
 図4を参照して、空気供給回路を具体化した第4の実施形態について説明する。本実施形態は、トレーラを牽引しないときのトラクタ(単車)用である点が第2の実施形態と相違する。
 図4に示すように、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、空気供給回路10は、供給流路50と、空気圧信号を伝達する信号回路60Cとを備えている。
 信号回路60Cは、第2の実施形態の信号回路60Aに対して、第3電磁弁43を有していないとともに、分岐回路63Aを備えない代わりに、第4回路64から分岐する第5回路65の途中にクイックリリース弁46が接続されている点が相違する。
 詳述すると、信号回路60Cは、第13ポートP13から開放回路39までの間に、第1電磁弁41、及び第2電磁弁42を備えている。第13ポートP13から第1電磁弁41までが第1回路61であり、第1電磁弁41から第2電磁弁42までが第4回路64であり、第2電磁弁42が開放回路39に接続されている。信号空気圧センサ47は、第4回路64に接続されている。第4回路64から第5回路65が分岐している。第5回路65では、リレーバルブ40と第101ポートとの間にクイックリリース弁46が接続されている。
 クイックリリース弁46は、第5回路65の上流側、開放回路39、及び第5回路65の下流側に接続されている。クイックリリース弁46は、第5回路65の上流側(第4回路64)の空気圧が所定の圧力未満である場合、第5回路65の下流側(リレーバルブ40)に開放回路39を接続させる。一方、クイックリリース弁46は、第5回路65の上流側(第4回路64)の空気圧が所定の圧力以上である場合、第5回路65の上流側を第5回路65の下流側に接続させる。
 本実施形態の空気供給回路10は、第2の実施形態が有していた、検査のためにトレーラのパーキングブレーキだけを解除させる機構を有していない。そこで、空気供給回路10の動作は、クイックリリース弁46と第5回路65との関係以外、第2の実施形態において第3電磁弁43がオフで検査が行われないときの動作と略同様である。
 パーキングブレーキが作動状態のときECU21の電源が喪失した場合について説明する。
 まず、パーキングブレーキが作動状態であるとき、ECU21は、第1電磁弁41Aをオフ、第2電磁弁42をオン又は大気開放後にオフする。これにより、第4回路64は、開放回路39に接続され、空気圧信号が大気圧に保持される。大気圧の空気圧信号はリレーバルブ40を不作動とさせ、第2流路52、第3流路53及び第4流路54からブレーキチャンバに対し圧縮空気が供給されないので、ブレーキチャンバはパーキングブレーキを作動させる。
 この後、ECU21の電源が喪失すると、第1電磁弁41Aは、オフしていても、エアタンク13から圧縮空気が常時供給されているため、弁の劣化等により第4回路64に圧縮空気が漏れるおそれがある。このとき、クイックリリース弁46は、作動圧よりも低い第4回路64から印加される所定の圧力未満の空気を開放回路39に開放する。このため、第1電磁弁41Aから圧縮空気が漏れたとしても第4回路64の圧力をクイックリリース弁46の動作圧よりも低い圧力に維持することができる。よって、リレーバルブ40が作動して、作動中のパーキングブレーキが解除されるおそれもない。
 次に、パーキングブレーキが解除状態のときECU21の電源が喪失した場合について説明する。
 まず、パーキングブレーキが解除状態であるとき、ECU21は、第1電磁弁41Aをオン、第2電磁弁42をオフにする。これにより、第4回路64には、エアタンク13からの圧縮空気に基づく空気圧の空気圧信号が保持されて、クイックリリース弁46及び第5回路65を介して第4回路64の空気圧信号がリレーバルブ40を作動させる。リレーバルブ40は、第2流路52、第3流路53及び第4流路54を介して各ブレーキチャンバにエアタンク13からの圧縮空気を供給してパーキングブレーキを解除させる。
 この後、ECU21の電源が喪失すると、第1電磁弁41A及び第2電磁弁42はいずれもオフでクローズになり、第1電磁弁41Aと第2電磁弁42との間に挟まれる第4回路64には電源喪失直前の空気圧が維持されるようになる。このとき、第4回路64の空気圧信号によりクイックリリース弁46による第5回路65の上流と下流との連通も維持される。よって、第5回路65を介して第4回路64から空気圧信号を受けるリレーバルブ40は、オープンを維持してトラクタのパーキングブレーキの解除状態を維持させる。
 本実施形態によれば、第1の実施形態に記載の効果(1)~(4)及び第2の実施形態に記載の効果(6),(7)に加えて、以下の効果が得られるようになる。
 (9)トレーラを牽引しないときのトラクタ(単車)では、トレーラを牽引するときのトラクタにおけるよりも空気供給回路10の構造をより簡単にすることができる。
 (第5の実施形態)
 図5を参照して、空気供給回路を具体化した第4の実施形態について説明する。本実施形態は、第3電磁弁43及びチェックバルブ45が第1の実施形態と相違する。
 図5に示すように、信号回路60に設けられる第3電磁弁43Aは、検査のためにトレーラのパーキングブレーキだけを解除させるための電磁弁である。第3電磁弁43Aは、通常、オンに維持され、検査のときにオフされる。第3電磁弁43Aは、ノーマルクローズの2ポート、2位置の電磁弁であって、配線E64を介してオン/オフが制御される。第3電磁弁43Aは、オフで図5が示す封止位置に配置され、オンで連通位置に配置される。第3電磁弁43Aは、封止位置では、第3回路63と第4回路64との間の連通を遮断する一方、連通位置では、第3回路63と第4回路64とを連通させる。
 信号回路60に設けられるチェックバルブ45Aは、スプリング付チェックバルブであって、ノーマルクローズの第1電磁弁41から漏れた空気が流れることを防止して、リレーバルブ40の空気圧信号の空気圧の上昇を防止する。
 こうした空気供給回路10の動作について説明する。
 まず、パーキングブレーキを作動状態(オン状態)から解除状態(オフ状態)にさせる場合、ECU21は、第1電磁弁41及び第3電磁弁43Aをオン、第2電磁弁42をオフにする。これにより、第2回路62、第3回路63、及び第4回路64には、エアタンク13からの圧縮空気に基づく空気圧の空気圧信号が保持されて、第5回路65を介して第4回路64の空気圧信号がリレーバルブ40を作動させる。リレーバルブ40は、エアタンク13からの圧縮空気を第2流路52、第3流路53及び第4流路54を介して各ブレーキチャンバに供給する。ECU21は、信号空気圧センサ47により第3回路63の空気圧を検出し、供給空気圧センサ48により第3流路53及び第4流路54の空気圧を検出する。ECU21は、信号空気圧センサ47及び供給空気圧センサ48の検出圧力がそれぞれの目標圧力に到達すると、第1電磁弁41をオフするとともに、第2電磁弁42をオフして第2~第5回路62~65の空気圧信号を維持することによりパーキングブレーキを解除状態に維持する。また、第1電磁弁41をオフにした状態で第2電磁弁42及び第3電磁弁43Aをオンして第2~第5回路62~65の空気圧信号を大気圧にすることにより、第2流路52、第3流路53及び第4流路54の空気圧を大気圧とすることによりパーキングブレーキを作動状態とする。一方、ECU21は、信号空気圧センサ47及び供給空気圧センサ48のいずれか一方の検出圧力が対応する目標圧力未満になると、第2電磁弁42をオフしてから第1電磁弁41及び第3電磁弁43Aをオンさせてエアタンク13からの圧縮空気が再び第2回路62、第3回路63、及び第4回路64に空気圧信号として供給される。これにより、第2流路52、第3流路53及び第4流路54の空気圧が目標圧力に調整、維持されるとともに、ブレーキチャンバに所定圧の圧縮空気が供給され、トラクタのパーキングブレーキが解除される。また、トレーラ制御弁に目標圧力の圧縮空気が供給されてトレーラのパーキングブレーキが解除される。
 なお、ECU21は、信号空気圧センサ47及び供給空気圧センサ48のいずれか一方の検出圧に基づいて第1電磁弁41及び第2電磁弁42のオン/オフを制御してもよい。また、ECU21は、供給空気圧センサ48の検出空気圧を目標の空気圧にするために信号回路60に必要とされる空気圧を信号空気圧センサ47から学習してもよい。
 次に、パーキングブレーキを解除状態から作動状態にさせる場合、ECU21は、第1電磁弁41をオフ、第2電磁弁42及び第3電磁弁43Aをオンにする。これにより、第3回路63及び第4回路64は、開放回路39に接続され、空気圧信号が大気圧に保持される。大気圧の空気圧信号はリレーバルブ40を不作動とさせ、第2流路52、第3流路53及び第4流路54から圧縮空気が供給されないブレーキチャンバはパーキングブレーキを作動させる。ECU21は、信号空気圧センサ47により第3回路63の空気圧を検出し、供給空気圧センサ48により第3流路53及び第4流路54の空気圧を検出する。ECU21は、信号空気圧センサ47及び供給空気圧センサ48の検出圧力がそれぞれの大気圧であることを確認する。ECU21は、検出圧力が大気圧になったとき、第2電磁弁42及び第3電磁弁43Aをオフしてもよい。このとき、ECU21は、信号空気圧センサ47及び供給空気圧センサ48のいずれか一方の検出圧力が大気圧でなくなったとき、第2電磁弁42及び第3電磁弁43Aをオンさせて大気圧とさせるようにする。これにより、第3流路53及び第4流路54の空気圧が大気圧に維持される。よって、ブレーキチャンバが大気圧に維持されてトラクタのパーキングブレーキが作動される。また、トレーラ制御弁の空気圧が大気圧にされてトレーラのパーキングブレーキが作動される。
 また、空気供給回路10は、検査のためにトレーラのパーキングブレーキだけを解除させることができる。検査を行うとき、ECU21は、まず、第2電磁弁42及び第3電磁弁43Aをオンしてトラクタ及びトレーラのパーキングブレーキを作動状態(オン)とする。次に、第3電磁弁43Aをオフして、第4回路64の空気圧を維持させることで、トラクタのパーキングブレーキの作動状態が維持される。続いて、第1電磁弁41をオンすると、第3回路63及び第6回路66を介してポートP31に圧縮空気が供給されて、トレーラのパーキングブレーキが解除される。これにより、トレーラのパーキングブレーキを解除させた状態になり、トラクタのパーキングブレーキのみの検査が行える。検査中に、電源が喪失したとしても、トラクタのパーキングブレーキのみ作動した状態を維持することができる。ここでの検査は、トレーラの接続されたトラクタが、トレーラのパーキングブレーキは解除された状態で、トラクタのパーキングブレーキのみで勾配12%の坂道で停止状態を保持できるかどうかの検査である。
 本実施形態の作用について説明する。
 ところで、ECU21では、断線等により電源が喪失するおそれがある。このとき、パーキングブレーキの動作状態が電源喪失直前の運転者の操作と相違しないように、電源喪失時の解除状態又は作動状態を維持させる必要がある。すなわち、ECU21の電源喪失によって、パーキングブレーキが解除状態から作動状態に切り替わったり、作動状態から解除状態に切り替わったりすることを防ぐ必要がある。この点、本実施形態によれば、ECU21が断線等により電源喪失したとしても、パーキングブレーキの動作状態が電源喪失時の動作状態に維持される。なお、以下、トレーラのパーキングブレーキの検査時ではないものとし、ノーマルクローズの第3電磁弁43Aはオープンしていて、第3回路63と第4回路64とが連通されているものとする。
 まず、パーキングブレーキが作動状態のときECU21の電源が喪失した場合について説明する。
 電源喪失直前、第1電磁弁41はオフし、第2電磁弁42はオン又は大気開放後にオフしていて、第2回路62、第3回路63、及び第4回路64はいずれも大気に開放されている。これが電源喪失により、ノーマルクローズである第1電磁弁41及び第2電磁弁42及び第3電磁弁43Aはいずれもオフしてクローズになり、チェックバルブ45Aと第2電磁弁42との間に挟まれた第3回路63及び第4回路64には電源喪失直前の大気圧が維持されるようになる。よって、第4回路64から空気圧信号を受けるリレーバルブ40は、クローズを維持してトラクタのパーキングブレーキの作動状態を維持させる。また、第3回路63から空気圧信号を受けるトレーラ制御弁は、トレーラのパーキングブレーキの作動状態を維持させる。
 ところで、第1電磁弁41は、オフしていても、エアタンク13から圧縮空気が常時供給されているため、弁の劣化等によりチェックバルブ45A側に圧縮空気が漏れるおそれがある。このとき、第1電磁弁41は、チェックバルブ45A側の第2回路62を開放回路39に連通させているため、漏れてきた圧縮空気を大気に開放させて、チェックバルブ45A側の圧力を大気圧に維持する。また、チェックバルブ45Aは、所定の開弁圧が印加されないと開弁しないことから、閉弁状態を維持する。換言すると、第1電磁弁41を漏れた圧縮空気が、チェックバルブ45Aを介して第3回路63及び第4回路64の空気圧を上昇させてリレーバルブ40を開いて作動中のパーキングブレーキを解除させるおそれがない。よって、第3回路63及び第4回路64の空気圧信号は、電源喪失後も電源喪失直前と同様の大気圧に維持されるため、安定し、信頼性が高い。
 次に、パーキングブレーキが解除状態のときECU21の電源が喪失した場合について説明する。
 パーキングブレーキが解除状態であるから、電源喪失直前、第1電磁弁41はオン又は調圧後にオフし、第2電磁弁42はオフ及び第3電磁弁43Aはオンしていて、第3回路63及び第4回路64は所定の空気圧に維持されている。これが電源喪失により、ノーマルクローズである第1電磁弁41及び第2電磁弁42はいずれもオフしてクローズになると、チェックバルブ45Aと第2電磁弁42との間に挟まれた第3回路63及び第4回路64には電源喪失直前の所定の空気圧が維持される。よって、第4回路64から所定の空気圧の空気圧信号を受けるリレーバルブ40は、オープンを維持してトラクタのパーキングブレーキの解除状態を維持させる。また、第3回路63から空気圧信号を受けるトレーラ制御弁は、トレーラのパーキングブレーキの解除状態を維持させる。
 ところで、第1電磁弁41は、オフするとチェックバルブ45A側の第2回路62を開放回路39に連通させるが、チェックバルブ45Aは第3回路63から第2回路62に空気を流さないため、第3回路63及び第4回路64の空気圧が低下することがなく、解除中のパーキングブレーキが作動するおそれもない。よって、第3回路63及び第4回路64の空気圧信号は、電源喪失後も電源喪失直前と同様の空気圧に維持されるため、安定し、信頼性が高い。
 なお、パーキングブレーキが解除状態のとき、解除状態が維持されるが、車両を適切な位置に移動させた後、パーキングブレーキを作動させることもできる。つまり、第4回路64から分岐する第5回路65には、リレーバルブ40とともに、開放バルブ101が接続されている。ECU21の電源喪失時にパーキングブレーキが解除状態であると、電源喪失後もパーキングブレーキが解除状態に保持されるが、開放バルブ101を開くと第5回路65、第4回路64、及び第3回路63が大気圧に開放される。これにより、トラクタのパーキングブレーキを解除状態から作動状態に切り替えさせることができ、トレーラのパーキングブレーキを解除状態から作動状態を切り替えさせるとともに、それら作動状態が維持される。
 本実施形態によれば、第1の実施形態に記載の効果(1)~(4)に加えて、以下の効果が得られるようになる。
 (5)第3電磁弁43Aの操作によって、トラクタのパーキングブレーキの動作状態と、トレーラのパーキングブレーキの動作状態とを別々の状態とすることができるようになる。例えば、第3電磁弁43Aでリレーバルブ40への空気圧信号を遮断することにより、トラクタのパーキングブレーキを作動させたまま、トレーラのパーキングブレーキのみの解除が可能となり、トラクタのパーキングブレーキのみの検査が行えるようになる。詳述すると、トラクタ及びトレーラのパーキングブレーキを作動させた後、第3電磁弁43Aをオフして、トレーラ制御弁には圧縮空気を供給可能にし、リレーバルブ40には圧縮空気を供給不可能にすることができる。これにより、トラクタのパーキングブレーキを作動させたまま、トレーラのパーキングブレーキを解除することができる。
 (10)第3電磁弁43Aがノーマルクローズであるため、電磁弁のオン/オフを制御するECU21の電源が喪失したとき、第1電磁弁41から空気が漏れたとしてもノーマルクローズの第3電磁弁43Aによってリレーバルブ40に空気圧信号が印加されることを防止することができる。
 (他の実施形態)
 上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
 ・上記各実施形態では、供給流路50のリレーバルブ40の下流に供給空気圧センサ48を設け、信号回路60の第3回路63又は第4回路64に信号空気圧センサ47を設ける場合について例示した。しかしこれに限らず、パーキングブレーキの動作状態を制御することができるのであれば、供給空気圧センサ及び信号空気圧センサは、いずれか一方に設けられていてもよい。また、詳細な圧力制御が不要であれば、時間等で制御し、供給空気圧センサ及び信号空気圧センサの両方を設けなくてもよい。これにより、空気供給回路の構造を簡単にすることができる。
 ・第6回路66において、第3回路63と第31ポートP31との間にクイックリリース弁がない構成の場合、第3回路63と第31ポートP31との間にクイックリリース弁が設けられていてもよい。
 ・第5回路65において、第4回路64とリレーバルブ40との間にクイックリリース弁がない構成の場合、第4回路64とリレーバルブ40との間にクイックリリース弁が設けられていてもよい。
 ・図6に示すように、上記第2の実施形態において、信号回路60の第3電磁弁43をノーマルクローズの第3電磁弁43Aに置き換えてもよい。第3電磁弁43Aは、通常、オンさせることで第3回路63及び第4回路64の空気圧が、第1電磁弁41や第2電磁弁42により調整される。一方、ECU21の電源が喪失して第2電磁弁42及び第3電磁弁43Aがオフすると、電源喪失直前の空気圧が第3回路63及び第4回路64に維持されて、トラクタのパーキングブレーキとトレーラのパーキングブレーキの動作状態が維持される。また、第1電磁弁41においてエアタンク13からの圧縮空気が漏れてきたとしても、第3回路63と第4回路64とは第3電磁弁43Aによって遮断されているとともに、第3回路63が開放回路39に接続されている。よって、漏れた圧縮空気が第3回路63及び第4回路64の空気圧を上昇させて作動中のパーキングブレーキが解除されるおそれがない。
 ・図7に示すように、上記第1の実施形態において、信号回路60のチェックバルブ45をノーマルクローズの第4電磁弁44に置き換えてもよい。第4電磁弁44は、通常、オンさせることで第3回路63及び第4回路64の空気圧が、第1電磁弁41や第2電磁弁42により調整される。一方、ECU21の電源が喪失して第4電磁弁44と第2電磁弁42とがオフすると、電源喪失直前の空気圧が第3回路63及び第4回路64に維持されて、トラクタのパーキングブレーキとトレーラのパーキングブレーキの動作状態が維持される。また、第1電磁弁41においてエアタンク13からの圧縮空気が漏れてきたとしても、第2回路62と第3回路63とは第4電磁弁44によって遮断されているとともに、第2回路62が開放回路39に接続されている。よって、漏れた圧縮空気が第3回路63及び第4回路64の空気圧を上昇させて作動中のパーキングブレーキが解除されるおそれがない。なお、第5の実施形態においても、信号回路60のチェックバルブ45をノーマルクローズの第4電磁弁に置き換えてもよい。
 ・上記第1及び第2の実施形態では、信号回路60からトレーラのパーキングブレーキに空気圧信号が伝達される場合について例示した。しかしこれに限らず、トレーラのパーキングブレーキに伝達する空気圧信号を供給流路50の第2流路52から取得してもよい。
 図8に示すように、第2流路52から分岐した分岐流路52Aにトレーラ制御弁に接続される第31ポートP31を設けてもよい。また、このとき、第3電磁弁43を信号回路60から取り除くとともに、第2流路52の分岐流路52Aの下流に第3電磁弁43Bとして設けてもよい。第3電磁弁43Bはノーマルオープンであるから、通常、トラクタのパーキングブレーキと、トレーラのパーキングブレーキとの両方はリレーバルブ40の出力に応じて動作する。したがって、トラクタのパーキングブレーキの動作とトレーラのパーキングブレーキとの動作は同期する。一方、検査のために、第3電磁弁43を閉じることで、トラクタのパーキングブレーキの動作とトレーラのパーキングブレーキとの動作を非同期にすることができる。例えば、トラクタのパーキングブレーキを動作させたままでトレーラのパーキングブレーキを解除させることができるようになる。
 図9に示すように、図8に示したノーマルオープンの第3電磁弁43Bをノーマルクローズの第3電磁弁43Cに置き換えてもよい。第3電磁弁43Cはノーマルクローズであるから、通常、第3電磁弁43Cをオンすることで、トラクタのパーキングブレーキと、トレーラのパーキングブレーキとの両方はリレーバルブ40の出力に応じて動作する。したがって、トラクタのパーキングブレーキの動作とトレーラのパーキングブレーキとの動作は同期する。一方、検査のために、第3電磁弁43Cをオフすることで、トラクタのパーキングブレーキの動作とトレーラのパーキングブレーキとの動作を非同期にすることができる。また、ECU21の電源が喪失して第3電磁弁43Cがオフすると、電源喪失直前の空気圧が第3流路53及び第4流路54に維持されて、トラクタのパーキングブレーキの動作状態が維持される。
 ・各実施形態において、スプリングのないチェックバルブ45はスプリング付のチェックバルブ45Aにしてもよい。また、スプリング付のチェックバルブ45Aはスプリングのないチェックバルブ45にしてもよい。
 ・図10に示すように、上記第3の実施形態において、信号回路60Bのチェックバルブ45をノーマルクローズの第4電磁弁44に置き換えてもよい。第4電磁弁44は、通常、オンしており第4回路64の空気圧が、第1電磁弁41や第2電磁弁42によって調整される。一方、ECU21の電源が喪失して第4電磁弁44がオフすると、電源喪失直前の空気圧が第4電磁弁44と第2電磁弁42との間の第4回路64に維持されて、トラクタのパーキングブレーキの動作状態が維持される。また、第1電磁弁41においてエアタンク13からの圧縮空気が漏れてきたとしても、第4電磁弁44が第2回路62と第4回路64とを遮断しているとともに、第2回路62が開放回路39に接続されている。このため、漏れた圧縮空気が、第4回路64の空気圧を上昇させて作動中のパーキングブレーキが解除されるおそれがない。
 ・上記各実施形態では、空気供給回路10は、トラクタのみ、又はトラクタ及びトレーラを備える連結車両に用いられるものとして説明した。これ以外の態様として、空気供給回路は、乗用車、鉄道車両など、他の車両に用いられてもよい。
 10…空気供給回路、13…エアタンク、21…ECU、39…開放回路、40…リレーバルブ、41,41A…第1電磁弁、42…第2電磁弁、43,43B…第3電磁弁、44…第4電磁弁、45…チェックバルブ、46…クイックリリース弁、47…信号空気圧センサ、48…供給空気圧センサ、49…開放回路、49…排出口、50…供給流路、51…第1流路、52…第2流路、52A…分岐流路、53…第3流路、54…第4流路、60,60A,60B,60C…信号回路、61…第1回路、62…第2回路、63…第3回路、63A…分岐回路、64…第4回路、65…第5回路、66…第6回路、101…開放バルブ。

Claims (8)

  1.  エアタンクとパーキングブレーキ用のブレーキチャンバとの間にリレーバルブを有し空気を供給する供給流路と、
     前記エアタンクと大気開放する開放回路との間に直列配置されているノーマルクローズの第1電磁弁とノーマルクローズの第2電磁弁とを有し、空気圧信号を伝達する信号回路と、
     前記第1電磁弁のオン及びオフの切り替えと前記第2電磁弁のオン及びオフの切り替えとをそれぞれ制御する制御装置とを備え、
     前記第1電磁弁と前記第2電磁弁との間の空気圧信号を、前記リレーバルブを制御する制御圧信号として前記リレーバルブに対し印加する
     空気供給回路。
  2.  前記リレーバルブに対し印加される前記制御圧信号を大気に開放することのできる開放バルブを有する
     請求項1に記載の空気供給回路。
  3.  前記第1電磁弁と前記リレーバルブとの間には、前記第1電磁弁がオフであるとき、前記リレーバルブに前記第1電磁弁からの空気圧を伝達させない空気圧保持機構が設けられている
     請求項1又は2に記載の空気供給回路。
  4.  前記信号回路には、前記エアタンク側に配置される前記第1電磁弁から前記開放回路側に配置される前記第2電磁弁への空気の流通を許容するチェックバルブが設けられ、
     前記制御圧信号は、前記チェックバルブと前記第2電磁弁との間の空気圧信号であり、
     前記第1電磁弁は、前記第1電磁弁がオフのとき前記チェックバルブとの間を大気に開放する3ポート弁である
     請求項3に記載の空気供給回路。
  5.  前記信号回路はクイックリリース弁を有し、
     前記空気圧信号が前記クイックリリース弁の作動圧以上の空気圧を有するとき、前記空気圧信号が前記クイックリリース弁を介して前記制御圧信号として前記リレーバルブに対し印可され、前記空気圧信号が前記クイックリリース弁の前記作動圧未満の空気圧を有するとき、大気圧が前記クイックリリース弁を介して前記制御圧信号として前記リレーバルブに対し印可される
     請求項3に記載の空気供給回路。
  6.  前記空気供給回路は、トラクタのブレーキチャンバとトレーラ制御弁とに接続されており、
     前記信号回路は第3電磁弁を有し、前記空気圧信号は、前記トレーラ制御弁に対し出力されるとともに、前記第3電磁弁を介して前記リレーバルブに対し印加され、
     前記リレーバルブにより調節された圧縮空気が前記トラクタのブレーキチャンバに対し供給される
     請求項1~5のいずれか一項に記載の空気供給回路。
  7.  前記第3電磁弁は、ノーマルクローズであり、
     前記制御装置は、前記第3電磁弁のオン及びオフの切り替えを制御する
     請求項6に記載の空気供給回路。
  8.  前記空気圧信号は、クイックリリース弁を介して前記トレーラ制御弁に対し出力される
     請求項6又は7に記載の空気供給回路。
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