WO2019194266A1 - 横筋ノイズを低減する固体撮像装置及びその駆動方法並びに電子機器 - Google Patents

横筋ノイズを低減する固体撮像装置及びその駆動方法並びに電子機器 Download PDF

Info

Publication number
WO2019194266A1
WO2019194266A1 PCT/JP2019/014911 JP2019014911W WO2019194266A1 WO 2019194266 A1 WO2019194266 A1 WO 2019194266A1 JP 2019014911 W JP2019014911 W JP 2019014911W WO 2019194266 A1 WO2019194266 A1 WO 2019194266A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
signal lines
imaging device
control signal
solid
state imaging
Prior art date
Application number
PCT/JP2019/014911
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
鈴木 肇
Original Assignee
株式会社Imaging Device Technologies
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社Imaging Device Technologies filed Critical 株式会社Imaging Device Technologies
Publication of WO2019194266A1 publication Critical patent/WO2019194266A1/ja

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/78Readout circuits for addressed sensors, e.g. output amplifiers or A/D converters
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/06Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters
    • H03M1/08Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters of noise
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/50Analogue/digital converters with intermediate conversion to time interval
    • H03M1/56Input signal compared with linear ramp

Definitions

  • the gate nodes of the MOS transistors 230, 240, and 260 are controlled by input signals RD, RST, and SEL, respectively.
  • the buffer circuit 270 of FIG. 2 includes two MOS transistors 250 and 260 in the pixel circuit 200 and a current source 280 outside the pixel circuit 200.
  • the inversion of the potential of the differential input of the operational amplifier 122 in the third column occurs at a location where the change in the ramp waveform of the reference voltage VREF1 is large because the voltage VCN [3] of the inverting input is low. Therefore, the timing at which the counter 130 is stopped is later than that in the other columns, so that the total count is also larger than that in the other columns.

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

複数本の画素信号線(102)の各1本に各1個が接続された複数個のA/D変換器(110)の各々は、参照電圧(VREF1)が入力される第1入力端子(+)と、複数本の画素信号線のうちの対応する1本がオートゼロ処理に用いられる容量(108)を介して接続される第2入力端子(-)と、を含む差動増幅器(120)と、差動増幅器(120)の出力端子と第2入力端子とを接続する帰還配線に設けられたスイッチ(107)と、を含む。複数個のA/D変換器(106)のオートゼロ処理を制御する制御回路(140)は、複数個のA/D変換器の一部に設けられたスイッチ(108)を開放するタイミングと、複数個のA/D変換器の他の一部に設けられたスイッチ(108)を開放するタイミングとを異ならせる。

Description

横筋ノイズを低減する固体撮像装置及びその駆動方法並びに電子機器
 本発明は、横筋ノイズを低減する固体撮像装置及びその駆動方法並びに電子機器等に関する。
 特許文献1,2に、横筋ノイズを低減する固体撮像素子が開示されている。特許文献1,2では、有効画素領域の列が並び終わった両端に配置され、遮光された無効画素領域を利用する。無効画素領域から読み出された暗時のA/D変換結果の中央値や平均値を用い、有効画素のA/D変換結果をデジタルクランプすることで、横筋ノイズを除去しようとしている。
特開2014-207631号公報 特開2006-157263号公報
 特許文献1,2では、暗時のA/D変換結果の中央値や平均値を作る母数が少ないと、量子化誤差が大きくなる。そうすると、有効画素の1行全画素が同じ暗時のA/D変換結果でデジタルクランプされる結果、新たな横筋ノイズを発生させてしまう。
 また、特許文献1では、複数行の暗時のA/D変換結果の中央値や平均値をメモリに蓄えて、ある1つの画素のデジタルクランプに使う値をランダムにメモリから参照している。この場合、参照される値の多くにはその行の並列A/D変換で受けた参照電圧ノイズや電源ノイズへの相関性が無い。そのため、横筋ノイズの低減効果が低く、また画像平面空間のランダムノイズが増した結果として、横筋ノイズが目立たなくなるため、良好な画像が得られない可能性がある。
 本発明は、横筋ノイズを低減する効果が高い固体撮像装置及びその駆動方法並びに電子機器等を提供することを目的とする。
 (1)本発明の一態様は、
 複数行及び複数列に配列された、各画素が光電変換素子をそれぞれ含む複数の画素と、各1本が各列の前記画素に共通接続される複数本の画素信号線と、を含む画素アレイと、
 前記複数本の画素信号線の前記各1本に各1個が接続された複数個のA/D変換器と、
 オートゼロ処理期間に、時間軸に従って連続的に又は段階的に電圧レベルが変化する参照電圧を供給する電圧供給部と、
 前記複数個のA/D変換器のオートゼロ処理を制御する制御回路と、
を有し、
 前記複数個のA/D変換器の各々は、
 前記参照電圧が入力される第1入力端子と、前記複数本の画素信号線のうちの対応する1本が、オートゼロ処理に用いられる容量を介して接続される第2入力端子と、出力端子と、を含む差動増幅器と、
 前記差動増幅器の前記出力端子と前記第2入力端子とを接続する帰還配線に設けられたスイッチと、
を含み、
 前記制御回路は、前記オートゼロ処理期間において、前記複数個のA/D変換器の一部に設けられた前記スイッチを開放するタイミングと、前記複数個のA/D変換器の他の一部に設けられた前記スイッチを開放するタイミングとを異ならせる固体撮像装置に関する。
 本発明の一態様によれば、各列の差動増幅器の一部と他の一部とは、スイッチの開放タイミングで決せられる基準電圧でオートゼロを取る。こうして、並列に読み出されるアナログ信号が同一の場合でも差動増幅器の差動入力の電位が反転するタイミングを分散することで、複数のA/D変換結果が同じノイズの影響を同時に受けることを回避している。それにより、横筋ノイズが目立たなくなるため、良好な画像が得られる。
 (2)本発明の一態様(1)において、前記制御回路は、前記スイッチを開放制御するタイミングが異なる複数の制御信号が供給される複数の制御信号線を含み、前記複数個のA/D変換器の各一つに設けられた前記スイッチは、前記複数本の制御信号線の1本に接続することができる。それにより、各列の差動増幅器の一部と他の一部とは、スイッチの開放タイミングを異ならせることができる。
 (3)本発明の一態様(2)において、前記複数の制御信号線の数をN(Nは2以上の整数)とし、前記複数列の画素の列数をLとしたとき、前記複数の制御信号の数はNであり、かつ、N≪Lとすることができる。実際の固定撮像装置の列数Lは例えば数千規模となる。このため、制御信号の数Nを列数Lと同数にしてすることは、限られたチップ規模に収めるのは困難である。そのため、列数Lよりも十分に少ない数Nであって制御信号線と同数の制御信号を用いることが好ましい。本明細書においてN≪Lとは、例えば、100≦L≦20000であるとき、2≦N≦L/10とすることができる。
 (4)本発明の一態様(3)において、前記L列のうちの行方向で連続するN個のA/D変換器の各一つに設けられた前記スイッチに対する前記N本の制御信号線の接続順序と、前記行方向で連続する他のN個のA/D変換器の各一つに設けられた前記スイッチに対する前記N本の制御信号線の接続順序とを異なることができる。こうすると、オートゼロ完了時の各列の差動増幅器の第2入力端子のフィードバック電圧の周期性(以下、列方向の周期性と言う)自体を低減することができる。
 (5)本発明の一態様(2)~(4)において、前記画素アレイは、各1本が各行の前記画素に共通接続される複数本の走査信号線と、行選択走査回路とを含み、前記制御回路は、前記行選択走査回路が前記複数本の走査信号線の1本を選択した時に、前記複数の制御信号の中の一つの制御信号を前記複数本の制御信号線の1本に供給し、前記行選択走査回路が前記複数本の走査信号線の他の1本を選択した時に、前記一つの制御信号を前記複数本の制御信号線の他の1本に供給することができる。それにより、列方向の周期性を、行選択毎に異ならせることができる。
 (6)本発明の一態様(2)において、前記画素アレイは、各1本が各行の前記画素に共通接続される複数本の走査信号線と、行選択走査回路とを含み、前記複数の制御信号線の数をN(Nは2以上の整数)とし、前記複数の制御信号の数をM(Mは整数)とし、前記複数列の画素の列数をLとしたとき、N≦M≪Lであり、前記制御回路は、前記行選択走査回路が前記複数本の走査信号線の1本を選択する毎に、前記M個の制御信号の中から選ばれた前記N個の制御信号を供給することができる。こうすると、限りある数Nの制御信号を用いながら、列方向の周期性を、行選択毎に異ならせることができる。本明細書においてM≪Lとは、例えば、2≦L≦20000であるとき、N≦M≦L/5とすることができる。
 (7)本発明の一態様(5)または(6)において、前記制御回路は、前記行選択走査回路が前記複数本の走査信号線の各1本を順次選択するN回の走査の各々で、前記N本の制御信号線に前記N個の制御信号を供給するN種類の供給先の異なる一つを選択することができる。こうすると、列方向の周期性を、行選択毎により異ならせることができる。
 (8)本発明の一態様(7)において、前記制御回路は、前記N回の走査が終了する毎に、前記N本の制御信号線に前記N個の制御信号を供給する前記N種類の供給順序を変更することができる。こうすると、列方向の周期性を、行選択毎にランダムに異ならせることができる。
 (9)本発明の一態様(5)または(6)において、前記制御回路は、前記行選択走査回路が前記複数本の走査信号線の1本を選択する毎に、前記複数本の制御信号線に対する前記複数の制御信号の供給先をランダムに変更することができる。それにより、列方向の周期性を、行選択毎にランダムに変更することができる。
 (10)本発明の一態様(5)または(6)において、
 前記参照電圧は、階段的に変化する第1レベル電圧と第2レベル電圧とを少なくとも含み、前記行選択走査回路が前記複数本の走査信号線の1本を選択した時に、前記複数の制御信号の中の一つの制御信号を前記複数本の制御信号線の1本に供給し、かつ、前記一つの制御信号により決められる前記スイッチを開放制御するタイミングでの前記参照電圧を、前記第1レベル電圧とし、前記行選択走査回路が前記複数本の走査信号線の他の1本を選択した時に、前記一つの制御信号を前記1本の制御信号線に供給し、前記一つの制御信号により決められる前記スイッチを開放制御するタイミングでの前記参照電圧を、前記第2レベル電圧とすることができる。このように、特定の1本の制御信号線に供給される特定の一つの制御信号を行選択に拘わらず変更せずに、行選択毎に参照電圧の電圧レベルを変更している。こうしても、列方向の周期性を、行選択毎に異ならせることができる。よって、このようにしても、オートゼロ完了時の各列の差動増幅器の第2入力端子のフィードバック電圧を、ランダムに変更することができる。
 (11)本発明の他の態様は、
 参照電圧が入力される第1入力端子と、複数本の画素信号線のうちの対応する各1本がオートゼロ処理に用いられる容量を介して接続される第2入力端子と、出力端子と、を含む複数個の差動増幅器を用いて、光電変換されたアナログ信号をデジタル信号に変換する固体撮像装置の駆動方法であって、
 オートゼロ処理期間に、前記差動増幅器の前記第1入力端子に、時間軸に従って連続的に又は段階的に電圧レベルが変化する前記参照電圧を入力させるステップと、
 前記出力端子と前記第2入力端子とを接続する帰還配線に設けられたスイッチを開放して、前記複数個の差動増幅器をオートゼロ処理するステップと、
を有し、
 前記オートゼロ処理するステップは、前記複数個の差動増幅器の一部に設けられた前記スイッチを開放するタイミングと、前記複数個の差動増幅器の他の一部に設けられた前記スイッチを開放するタイミングとを異ならせる固体撮像装置の駆動方法に関する。
 本発明の他の態様においても、各列の差動増幅器の一部と他の一部とは、スイッチの開放タイミングで決せられる基準電圧でオートゼロを取る。こうして、並列に読み出されるアナログ信号が同一の場合でも差動増幅器の差動入力の電位が反転するタイミングを分散することで、複数のA/D変換結果が同じノイズの影響を同時に受けることを回避することができる。それにより、横筋ノイズが目立たなくなるため、良好な画像が得られる。
 (12)本発明のさらに他の態様は、
 光を集光する光学系と、
 前記光学系を介して受光し、画像を撮像する本発明の一態様(1)~(10)のいずれかに記載の固体撮像装置と、
 前記固体撮像装置から出力される信号を処理する信号処理回路と、
を有する電子機器に関する。
 本発明のさらに他の態様に係る電子機器によれば、横筋ノイズが低減された画像を撮像することができる。
本発明の第1実施形態である固体撮像装置を示すブロック図である。 図1中の各画素の画素回路を示す図である。 比較例である固体撮像装置を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態であるの固体撮像装置のタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態であるの固体撮像装置により得られる横筋ノイズを低減した画像を示す図である。 比較例の固体撮像装置のタイミングチャートである。 比較例の固体撮像装置により得られる横筋ノイズが発生した画像を示す図である。 制御信号線に対するオートゼロ制御信号の供給のランダム配列を示す図である。 オートゼロ制御信号線とスイッチとの接続のランダム配列を示す図である。 本発明の第3実施形態である電子機器のブロック図である。 画素出力に重畳したノイズに起因する横筋ノイズの発生を説明するための図である。 参照電圧を階段波とした変形例を示す図である。
 以下の開示において、提示された主題の異なる特徴を実施するための多くの異なる実施形態や実施例を提供する。もちろんこれらは単なる例であり、限定的であることを意図するものではない。さらに、本開示では、様々な例において参照番号および/または文字を反復している場合がある。このように反復するのは、簡潔明瞭にするためであり、それ自体が様々な実施形態および/または説明されている構成との間に関係があることを必要とするものではない。さらに、第1の要素が第2の要素に「接続されている」または「連結されている」と記述するとき、そのような記述は、第1の要素と第2の要素とが互いに直接的に接続または連結されている実施形態を含むとともに、第1の要素と第2の要素とが、その間に介在する1以上の他の要素を有して互いに間接的に接続または連結されている実施形態も含む。
 1.第1実施形態の固体撮像装置
 図1に本実施形態の固体撮像装置100Aを示す。固体撮像装置100Aは、複数例えば3列×3行に画素が並んだ画素アレイ101を有する。画素アレイ101は、各一列の画素に共通接続された画素信号線102と、各1行の画素に共通接続された走査信号線103とを含む。複数の走査信号線103は、行選択走査回路104に接続される。各一列の画素信号線102からのアナログ信号VPIXを高速にアナログ/デジタル変換するために、A/D変換器110が各列に1つ以上配置される。行選択走査回路104から走査信号線103に供給される走査信号により1行の画素が同時に選択されて、画素のアナログ信号を並列にA/D変換する。それにより、全画素をA/D変換するのに必要な時間を短くしている。
 固体撮像装置100AのA/D変換器110の多くは積分型が採用される。積分型A/D変換器110の主要構成は、比較器120と、比較器120の出力をカウントするカウンタ130である。比較器120は、容量121と、差動増幅器(オペアンプともいう)122と、スイッチ123と、を含む。差動増幅器122の第1入力端子例えば非反転入力端子(+)には参照電圧VREF1が入力される。差動増幅器122の第2入力端子例えば反転入力端子(-)には、複数本の画素信号線102のうちの対応する1本が、オートゼロ処理に用いられる容量121を介して接続される。スイッチ123は、差動増幅器122の出力端子と第2入力端子(-)とを接続する帰還配線124に設けられる。なお、本実施形態では、差動増幅器122の出力端子には、論理の反転と信号増幅とを行うインバータ125が接続される。
 図1に示す参照電圧生成回路(電圧供給部)140Aは、差動増幅器122の非反転入力端子(+)に供給される参照電圧VREF1を生成する。参照電圧VREF1は、後述するように、オートゼロ処理期間、リセットレベルA/D変換期間および信号レベルA/D変換期間とで、それぞれランプ波形の電圧を供給する。参照電圧生成回路140は、各列のA/D変換器110に共通して一つ設けられる。
 図1に示す制御回路150Aは、後述するオートゼロ処理期間において、3つのA/D変換器110に設けられたスイッチ123を開放するタイミングを異ならせた3種類の制御信号AZ[1],AZ[2]及びAZ[3]をスイッチ123に供給する。本実施形態では、制御回路150Aは、スイッチ123を開放制御するタイミングが異なる複数の制御信号が供給される3本の制御信号線を含む。3つのA/D変換器110の各一つに設けられたスイッチ123は、3本の制御信号線の1本に接続されて、開閉制御される。
 図2は、図1に示す画素アレイ101中の各画素の画素回路を示している。画素回路200は、光電変換を行うフォトダイオード210と、フォトダイオード210で発生した電子をFDノード220の拡散層容量221へ転送するためのMOSトランジスタ230と、フォトダイオード210とFDノード220の各容量の電位を電源電圧VDDで初期化するためのMOSトランジスタ240と、容量221,223に保存された電圧VFDを読み出し電圧VSIGとして出力するためのMOSトランジスタ250と、読み出す画素を選択するためのMOSトランジスタ260と、で構成される。MOSトランジスタ230,240,260のゲートノードはそれぞれ入力信号RD,RST,SELで制御される。図2のバッファ回路270は、画素回路200内の2つのMOSトランジスタ250,260と、画素回路200外の電流源280とで構成される。
 画素回路200のフォトダイオード210で発生した電子は、画素回路200内の浮遊拡散領域からなるFDノード220が持つ拡散層容量221へ転送されて電圧に変換される。そのFDノード220の電圧は、MOSトランジスタ250を画素回路200外部の電流源280が駆動して読み出される。
 2.比較例の固体撮像装置
 上述した本実施形態の固体撮像装置100Aの動作を比較例の固体撮像装置と比較して説明するために、先ず比較例の固体撮像装置について図3を参照して説明する。図3に示す比較例の固体撮像装置100Bは、図1に示す本実施形態の固体撮像装置100Aと対比して、参照電圧生成回路140Bと制御回路150Bとが異なる。参照電圧生成回路140Bは、オートゼロ処理期間ではランプ波形ではない一定電圧の参照電圧VREF2を生成する点が、参照電圧生成回路140Aと異なる。制御回路150Bは、1本の制御信号線に1種類の制御信号AZを供給する点が、制御回路150Aと異なる。つまり、制御回路150Bは、3つのA/D変換器110の各一つに設けられたスイッチ123を同時にオン/オフする。
 3.固体撮像装置の動作
 図1に示す本実施形態に係る固体撮像装置100Aの動作を図4のタイミンクチャートと図5の出力画像とを用いて説明する。併せて、図3に示す比較例の固体撮像装置100Bの動作を図6のタイミンクチャートと図7の出力画像とを用いて説明する。図4又は図6のタイミングチャートは、図1又は図3の固体撮像装置で全画素から同一のアナログ信号が出力されるフラット画像における動作を表している。図4及び図6では、3×3の画素配列の1行目から3行目まで逐次行選択走査した時の波形が示されている。図4及び図6では、1行走査中のオートゼロ処理期間、リセットレベルA/D変換期間及び信号レベルA/D変換期間が示されている。図4及び図6に示す画素出力のレベル差は、リセットレベルA/D変換の値と、信号レベルA/D変換の値との差によって特定される。
 3.1.本実施形態と比較例との共通動作
 3.1.1.オートゼロ処理期間
 画素信号のA/D変換を実施する前に、差動増幅器122の入力オフセットをキャンセルするためと、差動増幅器122の同相入力電圧を適切な範囲へ設定するために、画素のリセットレベルと任意の参照電圧を基準にオペアンプのオートゼロを行う必要がある。
 差動増幅器122とスイッチ123と容量121とは、スイッチド容量回路を構成する。スイッチ123を閉じて差動増幅器122の出力と反転入力(-)とを短絡する。それにより、非反転入力(+)の任意の参照電圧にオペアンプ106の入力オフセットを加えたフィードバック電圧が、反転入力(-)の電圧となる。その後、スイッチ123を開いて短絡を解除した時のフィードバック電圧が、容量121に保存されて、オートゼロが完了する。
 オートゼロ処理期間での動作を、図4及び図6を参照して具体的に説明する。先ず、行選択走査回路104からの信号SEL1(図6参照)によって図2のMOSトランジスタ260がオンされ、1行の画素が選択される。次に、図2に示すMOSトランジスタ240のゲートに、図6に示す信号RST1が入力され、図2に示すフォトダイオード210とFDノード220の各容量の電位を電源電圧VDDで初期化(リセット)する。選択された行の画素からのリセット時のアナログ信号VPIXは、各列の画素信号線102を介して各列の比較器120へと入力される。
 比較器120を構成するオペアンプ122の非反転入力(+)には、参照電圧VREF1(比較例ではVREF2)が入力される。オートゼロ制御信号AZ[1]~AZ[3](比較例ではAZ)がHighの期間中は、スイッチ107は閉じられている。参照電圧VREF1(比較例ではVREF2)は、初期電圧からオペアンプ122のオートゼロを取る基準電圧(本実施形態ではランプ波形、比較例では一定電圧)へと変化する。スイッチ123を閉じて出力と反転入力(-)とを短絡する。それにより、非反転入力(+)の任意の参照電圧VREF1(比較例ではVREF2)に、オペアンプ122の入力オフセットを加えたフィードバック電圧が、反転入力(-)の電圧となる。
 その後、オートゼロ制御信号AZ[1]~AZ[3](比較例ではAZ)をLOWにする。こうして、スイッチ107を開いて短絡を解除した時のフィードバック電圧(オートゼロ制御信号AZ[1]~AZ[3](比較例ではAZ)がHighからLowへ変位したタイミングのフィードバック電圧)が容量121に保存されて、オートゼロが完了する。それにより、アナログ信号VPIXは画素のリセットレベル(フィードバック電圧)へとセットされる。その後、参照電圧VREF1(比較例ではVREF2)は初期電圧へ戻る。このリセットレベルは、図4及び図6中の「オペアンプ入力」の欄に破線で示す通り、参照電圧VREF1(比較例ではVREF2)が初期電圧へ戻っても一定に維持される。
 3.1.2.リセットレベルA/D変換期間
 アナログ信号VPIXは画素のリセットレベルを維持したまま、リセットレベルA/D変換期間では参照電圧VREF1,2はある傾きで変化するランプ波に変位する。それと同時に、カウンタ130はカウント数0からカウントダウンを開始する。カウンタ130は、比較器120の出力COUTがLowからHIGHへ反転することでカウントダウンを停止する。こうして信号レベルA/D変換期間だけカウンタ130が動作することで、カウンタ130は、画素のアナログ信号がデジタル信号へ変換された値CODEを出力する。例えば図6の1行目の走査では、カウンタ130は例えば-7までカウントダウンした時点で停止する。その後、参照電圧VREF1,2は初期電圧へ戻る。
 3.1.3.信号レベルA/D変換期間
 次に、アナログ信号VPIXと容量121でAC結合するオペアンプ122の反転入力(-)の電圧VCNは、図4及び図6の破線で示すように、画素のリセットレベルから画素の受光量に相当する信号レベルの分だけ変化する。一方、参照電圧VREF1(比較例ではVREF2)は、リセットレベルA/D変換期間と同じ傾きで変化するランプ波に変化する。ランプ波への変化と同時に、カウンタ130はリセットレベルのカウント値(例えば-7)からカウントアップを開始する。その後カウンタ130は、リセットレベルA/D変換期間と同様に、オペアンプ122及びインバータ125の出力が反転すると、比較器120からの出力COUTによりカウントアップを停止する。例えば図6の1行目操作では、カウンタ105は-7から+7へと14回カウントアップした時点で停止する。このカウント値+7は、画素の信号レベルをA/D変換したデジタル値となる。
 図6に示すように、1行目の走査は信号SEL1がLowとなることで終了する。その後、図6に示す信号SEL2がHIGHとなり、2行目の走査が1行目の走査と同様にして実施される。3行目の走査以降も同様にして行われる。ここで、全画素で信号レベルが同一でA/D変換にノイズの影響が無い理想的な条件では、画素アレイ101を全て走査して得られる信号レベルのデジタル値は全て7となる。
 3.2.比較例での横筋ノイズの発生
 図6のタイミングチャートでは、1行目の走査では、カウンタ130は例えば+7までカウントアップした時点で停止する。2行目の走査のリセットレベルA/D変換の参照電圧VREFにノイズが加わり、その影響でカウンタ130を停止するタイミングが他の行より早まった結果を表している。2行目のリセットレベルA/D変換のカウントダウン数が少なくなるためカウント値(-5)となる。その一方で、信号レベルA/D変換では他の行と同じ14回カウントアップして停止する。それにより、-5から14回カウントアップしたカウント値+9が、2行目における信号レベルをA/D変換したデジタル値となる。
 全画素の信号レベルをA/D変換した結果をマトリクス状に配置した画像にすると、図7に示すように、1行目と3行目はノイズの影響を受けなかったデジタル値7が並ぶ一方で、ノイズの影響を受けた2行目のデジタル値9が並ぶ。このため、ノイズの影響が横筋として表れてしまう。
 複数のA/D変換器の特性を揃えて並列で動作させるために1つ参照電圧を全てのA/D変換器で共通する手段は一般的であるが、参照電圧にノイズが加わったタイミングで出力されたA/D変換結果には全て同じ傾向の影響が出てしまう弊害がある。固体撮像装置では、A/D変換器の参照電圧や画素の電源グランドに乗るノイズが、並列のA/D変換結果に同じ傾向の影響を与えてしまい、横筋ノイズとして画像に現れてしまう。
 3.3.本実施形態での横筋ノイズの低減
 3.3.1.オートゼロ処理期間
 本実施形態では、図4に示すように、参照電圧VREF1はオートゼロ処理期間でもランプ波形とされる。つまり、一つの参照電圧VREF1で各列のオペアンプ122のオートゼロをそれぞれ異なる基準電圧で行うために、全てのオペアンプ122がオートゼロを実施している期間で参照電圧VREF1は時間軸に従って初期電圧からある傾きで変化するランプ波を採用している。参照電圧VREF1が変化している間に、オートゼロ制御信号AZ[1]~AZ[3]の順に時間差をつけてHighからLowに変位させて、各列のスイッチ123を異なるタイミングで開く。こうすると、各列の容量121に保持されるオートゼロ完了時のオペアンプ122の反転入力(-)の電圧VCNは、各列で差を持つことになる。図4のタイミングチャートでは1列目のVCN[1]は一番電位が高く、3列目のVCN[3]は一番電位が低くなる。
 3.3.2.リセットレベルA/D変換期間及び信号レベルA/D変換期間
 リセットレベルA/D変換期間と信号レベルA/D変換期間において、例えば1列目のオペアンプ122の差動入力の電位の反転は、反転入力の電圧VCN[1]が高いため、参照電圧VREF1のランプ波形の変化が小さい箇所で起こることになる。そのため、カウンタ130を停止するタイミングは、他の列より早くなるので、総カウント数も他の列より少なくなる。一方、例えば3列目のオペアンプ122の差動入力の電位の反転は、反転入力の電圧VCN[3]が低いため、参照電圧VREF1のランプ波形の変化が大きい箇所で起こることになる。そのため、カウンタ130を停止するタイミングは、他の列より遅くなるので、総カウント数も他の列より多くなる。
 しかし、参照電圧VREF1のランプ波形の傾きはリセットレベルA/D変換期間と信号レベルA/D変換期間で同じであるため、VCNの違いによるリセットレベルA/D変換期間のカウンタダウン回数増減と、信号レベルA/D変換期間のカウンタアップ回数増減は等しくなる。よって、カウントダウンした値からカウントアップした値となる画素の信号レベルのデジタル値は、VCNの違いによらず各列で等しくなる(図4に示すデジタル値7)。
 2行目の走査のリセットレベルA/D変換期間の参照電圧VREF1に、比較例と同じノイズが加わった場合、各列のカウンタの停止のタイミングは参照電圧VREF1のランプ波形の異なる電圧を参照して起こる。そのため、このノイズは2行目の各列全てのA/D変換結果に影響を与えなくなる。図4のタイミングチャートでは、2行目2列目の信号レベルA/D変換の結果だけが、ノイズの影響を受けたデジタル値9を得る。
 全画素の信号レベルをA/D変換した結果をマトリクス状に配置した画像にすると、図5の通りとなる。図5の通り、2行2列目の画素のA/D変換だけがノイズの影響を受けてデジタル値9となり、他の画素のデジタル値7と異なるが、図7と比較すると1行全体に亘ってノイズの影響が連続する横筋にはならず、ノイズの視認性は低下している。
 4.第2実施形態
 図1の実施形態では画素列の数Lが3に対して制御信号のビット数Nが3で一致していたが、実際の固定撮像装置の列数は例えば数千規模となる。このため、制御信号のビット数Nを列数Lと同数にしてすることは、限られたチップ規模に収めるのは困難である。そのため、N≪Lとした列数Lよりも十分に少ないビット数Nの制御信号を使う必要がある。N≪Lとは、例えば、100≦L≦20000であるとき、2≦N≦L/10とすることができる。
 ここで、図1に示す第1実施形態では、制御信号AZ[1]~AZ[3]の数と制御信号線の数を共にNと等しくしている。そして、3ビットの制御信号AZ[1]~AZ[3]のうち、1番目の制御信号線に制御信号AZ[1]を、2番目の制御信号線に制御信号AZ[2]を、3番目の制御信号線に制御信号AZ[3]を、各行の走査で共通して供給している。こうすると、制御信号AZ[1]~AZ[3]で決まる各列のオートゼロを取るタイミングは、各行の走査で同じとなる。
 このため、もし参照電圧VRF1のランプ波形に生じる非線形性や、オペアンプ122のオフセットや、ゲインや周波数特性に同相入力電圧依存のドリフトがあると、これらの影響は信号レベルA/D変換のゲイン誤差やオフセット誤差となる。この結果、画像には視認性の強い縦方向の固定パターンとして表れる可能性がある。
 そこで、図8に示すように、各行の走査で、各列のスイッチ123に供給される制御信号AZを変更することが好ましい。例えば、制御回路150Aは、n行目の走査の時に制御信号AZ[1]を1番目の制御信号線に供給し、(n+1)行目の走査の時に制御信号AZ[1]を2番目の制御信号線に供給し、毎走査で制御信号AZ[1]の供給先を変更することができる。図8に示すように、他の制御信号AZ[2],AZ[3]も、同様にして各行の走査で供給先が変更される。供給先の変更は、一定の順序に従って繰り返しても良いし、好ましくはランダムに変更しても良い。それにより、オートゼロ完了時の各列の差動増幅器122の第2入力端子(-)のフィードバック電圧の周期性(列方向の周期性)は、行選択毎に異ならせることができる。
 図8では、制御信号線の数と制御信号の数とを共にN(図9ではN=3)とすることで、N本の制御信号線にN個の制御信号を供給するN種類の供給先が存在する。なお、図8では、(n+1)行目走査と(n+5)行目走査とが同じであるので、N=9種類のうちの6種類のみを示している。図9とは異なり、制御回路150Aは、行選択走査回路104が走査信号線103の各1本を順次選択するN回の走査の各々で、N本の制御信号線にN個の制御信号を供給するN種類の供給先の異なる一つを選択することができる。こうすると、列方向の周期を、行選択毎により異ならせることができる。
 さらに、制御回路150Aは、上述したN回の走査が終了する毎に、N本の制御信号線にN個の制御信号を供給するN種類の供給順序を変更することができる。こうすると、列方向の周期を、行選択毎にさらに異ならせることができる。
 あるいは、複数の制御信号線の数をN(Nは2以上の整数)とし、複数の制御信号の数をM(Mは整数)とし、画素列の数をLとしたとき、N≦M≪Lとすることができる。M≪Lとは、例えば、2≦L≦20000であるとき、N≦M≦L/5とすることができる。この場合、制御回路150Aは、行選択走査回路104が1本の走査信号線を選択する毎に、M個の制御信号AZ[1]~AZ[M]の中から選ばれたN個の制御信号を供給することができる。このようにしても、列方向の周期性を行選択毎に異ならせることができる。
 あるいは、図9に示すように、制御信号AZ[1]~AZ[3]が供給される列番号に対する周期性を無くすように、制御信号線とスイッチ123との接続をランダムに変更しても良い。図9では、制御信号AZ[1]が供給される一番目の制御信号線は、3列目と5列目に、制御信号AZ[2]が供給される二番目の制御信号線は、1列目と6列目に、制御信号AZ[3]が供給される三番目の制御信号線は、2列目、4列目及び7列目に接続される。つまり、図9では、L列のうちの行方向で連続するN個(図9中の例えば1~3列目)のA/D変換器110の各一つに設けられたスイッチ123に対するN本の制御信号線の接続順序(AZ[1]は3列目、AZ[2]は1列目、AZ[3]は2列目と接続)と、行方向で連続する他のN個(図9中の例えば左側の4~6列目)のA/D変換器110の各一つに設けられたスイッチ123に対するN本の制御信号線の接続順序(AZ[1]は5列目、AZ[2]は6列目、AZ[3]は4列目と接続)とを異ならせることができる。こうすると、列方向の周期性のパターンを生じることを防止できる。横筋ノイズと横方向の周期性を無くす上では、隣り合うオペアンプ122で同じ制御信号を使わないことや、制御信号の各ビットが制御するオペアンプ122の総数を等しくすることが望ましい。加えて、図8の行選択毎に制御信号の制御信号線に対する供給先の変更を、図9に示す接続形態の制御信号線を用いて実施することで、列方向の周期性を低減すると共に、その列方向の周期性を行選択毎に異ならせることができる。
 5.第3実施形態
 図10は、本発明の第3実施形態に係る電子機器例えば撮像装置のブロック図である。撮像装置300は、レンズ群などからなる光学系310と、図1に示す構成を有する固体撮像装置320と、信号処理回路(DSP:Digital Signal Processor)330と、表示部340とを有する。被写体からの入射光は、光学系310により固体撮像装置320の撮像面に結像される。固体撮像装置320は、撮像面上に結像された入射光を画素単位で電気信号に変換して、画素信号として出力する。信号処理部330は、固体撮像装置320からの信号を処理して、表示部340に表示する。固体撮像装置320が図1の構成を備えることで、表示部340に表示される画像では、横筋ノイズが低減される。
 なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。
 本発明は、図4に示すように参照電圧VERF1に重畳したノイズに起因する横筋ノイズを低減するものとは限らない。例えば、図2に示す電源電圧VDDが変動し、図4に示す画素出力にノイズが重畳した図11の場合にも適用できる。図11は、リセットレベルの画素出力にノイズが重畳している。この場合は、比較例の固体撮像装置100Bでは、図10に示すようにVCNに重畳したノイズによって、オペアンプ122の出力は、ノイズが無い場合の実線の出力から、ノイズの影響がある破線の出力に変化し、図6と同様な横筋ノイズの原因となる。図1に示す固体撮像装置100Aは、図4に示すフローチャートの動作と同様にして、画素出力にノイズが重畳した場合でも横筋ノイズを低減できる。
 本発明は、図8に示すように、各行の走査で、各列のスイッチ123に供給される制御信号AZを変更するものに限らない。例えば、参照電圧VREF1は、図12に示すように、オートゼロ処理期間では、時間軸で階段的に変化する複数例えば3つの第1~第3レベル電圧を含むことができる。図12では、行選択走査毎に、1本目の制御信号線には制御信号AZ[1]を、2本目の制御信号線には制御信号AZ[2]を、3本目の制御信号線には制御信号AZ[3]を、それぞれ供給している。
 ただし、第1行目走査では、制御信号AZ[1]により、最も大きいフィードバック電圧VCN[1]が得られるように、参照電圧VREF1は第1レベル電圧に設定される。第2行目走査では、制御信号AZ[1]により、最も小さいフィードバック電圧VCN[3]が得られるように、照電圧VREF1は第3レベル電圧に設定される。第3行目走査では、制御信号AZ[1]により、中間のフィードバック電圧VCN[2]が得られるように、照電圧VREF1は第2レベル電圧に設定される。他の二本の制御信号線に供給される制御信号AZ[2]及びAZ[3]も、それと対で設定される参照電圧VREF1の電圧レベルが行選択毎に変更される。こうしても、オートゼロ完了時の各列のオペアンプ122の反転入力端子(-)のフィードバック電圧VCNの周期性は、行選択毎に異ならせることができる。よって、このようにしても、オートゼロ完了時の各列のオペアンプ122の反転入力端子(-)のフィードバック電圧を、ランダムに変更することができる。
 100A 固体撮像装置、101 画素アレイ、102 画素信号線、103 走査信号線、104 行選択走査回路、110 A/D変換器、120 比較器、121 容量、122 差動増幅器(オペアンプ)、123 スイッチ、124 帰還配線、125 インバータ、130 カウンタ、140A 電圧供給部(参照電圧生成回路)、150A 制御回路、200 画素回路、210 光電変換素子、220 FDノード、221,223 容量、230,240,250,260 MOSトランジスタ、280 電流源、300 電子機器(撮像装置)、310 光学系、320 固体撮像装置、330 信号処理回路、340 表示部、AZ[1]~AZ[3] 制御信号、VREF1 参照電圧

Claims (12)

  1.  複数行及び複数列に配列された、各画素が光電変換素子をそれぞれ含む複数の画素と、各1本が各列の前記画素に共通接続される複数本の画素信号線と、を含む画素アレイと、
     前記複数本の画素信号線の前記各1本に各1個が接続された複数個のA/D変換器と、
     オートゼロ処理期間に、時間軸に従って連続的に又は段階的に電圧レベルが変化する参照電圧を前記複数のA/D変換器に供給する電圧供給部と、
     前記複数個のA/D変換器のオートゼロ処理を制御する制御回路と、
    を有し、
     前記複数個のA/D変換器の各々は、
     前記参照電圧が入力される第1入力端子と、前記複数本の画素信号線のうちの対応する1本が、オートゼロ処理に用いられる容量を介して接続される第2入力端子と、出力端子と、を含む差動増幅器と、
     前記差動増幅器の前記出力端子と前記第2入力端子とを接続する帰還配線に設けられたスイッチと、
    を含み、
     前記制御回路は、前記オートゼロ処理期間において、前記複数個のA/D変換器の一部に設けられた前記スイッチを開放するタイミングと、前記複数個のA/D変換器の他の一部に設けられた前記スイッチを開放するタイミングとを異ならせることを特徴とする固体撮像装置。
  2.  請求項1において、
     前記制御回路は、前記スイッチを開放制御するタイミングが異なる複数の制御信号が供給される複数の制御信号線を含み、
     前記複数個のA/D変換器の各一つに設けられた前記スイッチは、前記複数本の制御信号線の1本に接続されることを特徴とする固体撮像装置。
  3.  請求項2において、
     前記複数の制御信号線の数をN(Nは2以上の整数)とし、前記複数列の画素の列数をLとしたとき、前記複数の制御信号の数はNであり、かつ、N≪Lであることを特徴とする固体撮像装置。
  4.  請求項3において、
     前記L列のうちの行方向で連続するN個のA/D変換器の各一つに設けられた前記スイッチに対する前記N本の制御信号線の接続順序と、前記行方向で連続する他のN個のA/D変換器の各一つに設けられた前記スイッチに対する前記N本の制御信号線の接続順序とが異なることを特徴とする固体撮像装置。
  5.  請求項2乃至4のいずれか一項において、
     前記画素アレイは、各1本が各行の前記画素に共通接続される複数本の走査信号線と、行選択走査回路とを含み、
     前記制御回路は、前記行選択走査回路が前記複数本の走査信号線の1本を選択した時に、前記複数の制御信号の中の一つの制御信号を前記複数本の制御信号線の1本に供給し、前記行選択走査回路が前記複数本の走査信号線の他の1本を選択した時に、前記一つの制御信号を前記複数本の制御信号線の他の1本に供給することを特徴とする固体撮像装置。
  6.  請求項2において、
     前記画素アレイは、各1本が各行の前記画素に共通接続される複数本の走査信号線と、行選択走査回路とを含み、
     前記複数の制御信号線の数をN(Nは2以上の整数)とし、前記複数の制御信号の数をM(Mは整数)とし、前記複数列の画素の列数をLとしたとき、N≦M≪Lであり、
     前記制御回路は、前記行選択走査回路が前記複数本の走査信号線の1本を選択する毎に、前記M個の制御信号の中から選ばれた前記N個の制御信号を供給することを特徴とする固体撮像装置。
  7.  請求項5または6において、
     前記制御回路は、前記行選択走査回路が前記複数本の走査信号線の各1本を順次選択するN回の走査の各々で、前記N本の制御信号線に前記N個の制御信号を供給するN種類の供給先の異なる一つを選択することを特徴とする固体撮像装置。
  8.  請求項7において、
     前記制御回路は、前記N回の走査が終了する毎に、前記N本の制御信号線に前記N個の制御信号を供給する前記N種類の供給順序を変更することを特徴とする固体撮像装置。
  9.  請求項5または6において、
     前記制御回路は、前記行選択走査回路が前記複数本の走査信号線の1本を選択する毎に、前記複数本の制御信号線に対する前記複数の制御信号の供給先をランダムに変更することを特徴とすることを特徴とする固体撮像装置。
  10.  請求項5または6において、
     前記参照電圧は、階段的に変化する第1レベル電圧と第2レベル電圧とを少なくとも含み、
     前記行選択走査回路が前記複数本の走査信号線の1本を選択した時に、前記複数の制御信号の中の一つの制御信号を前記複数本の制御信号線の1本に供給し、かつ、前記一つの制御信号により決められる前記スイッチを開放制御するタイミングでの前記参照電圧は、前記第1レベル電圧であり、
     前記行選択走査回路が前記複数本の走査信号線の他の1本を選択した時に、前記一つの制御信号を前記1本の制御信号線に供給し、前記一つの制御信号により決められる前記スイッチを開放制御するタイミングでの前記参照電圧は、前記第2レベル電圧であることを特徴とする固体撮像装置。
  11.  参照電圧が入力される第1入力端子と、複数本の画素信号線のうちの対応する各1本がオートゼロ処理に用いられる容量を介して接続される第2入力端子と、出力端子と、を含む複数個の差動増幅器を用いて、光電変換されたアナログ信号をデジタル信号に変換する固体撮像装置の駆動方法であって、
     オートゼロ処理期間に、前記差動増幅器の前記第1入力端子に、時間軸に従って連続的に又は段階的に電圧レベルが変化する前記参照電圧を入力させるステップと、
     前記出力端子と前記第2入力端子とを接続する帰還配線に設けられたスイッチを開放して、前記複数個の差動増幅器をオートゼロ処理するステップと、
    を有し、
     前記オートゼロ処理するステップは、前記複数個の差動増幅器の一部に設けられた前記スイッチを開放するタイミングと、前記複数個の差動増幅器の他の一部に設けられた前記スイッチを開放するタイミングとを異ならせることを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  12.  光を集光する光学系と、
     前記光学系を介して受光し、画像を撮像する請求項1乃至10のいずれか一項に記載の固体撮像装置と、
     前記固体撮像装置から出力される信号を処理する信号処理回路と、
    を有することを特徴とする電子機器。
PCT/JP2019/014911 2018-04-06 2019-04-04 横筋ノイズを低減する固体撮像装置及びその駆動方法並びに電子機器 WO2019194266A1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018074075 2018-04-06
JP2018-074075 2018-04-06

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2019194266A1 true WO2019194266A1 (ja) 2019-10-10

Family

ID=68100576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2019/014911 WO2019194266A1 (ja) 2018-04-06 2019-04-04 横筋ノイズを低減する固体撮像装置及びその駆動方法並びに電子機器

Country Status (1)

Country Link
WO (1) WO2019194266A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117294968A (zh) * 2023-08-01 2023-12-26 脉冲视觉(北京)科技有限公司 信号处理电路和电子设备

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009124513A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Sony Corp 固体撮像素子、およびカメラシステム
JP2014096670A (ja) * 2012-11-08 2014-05-22 Sony Corp コンパレータ、比較方法、adコンバータ、固体撮像素子、および電子装置
JP2016092662A (ja) * 2014-11-07 2016-05-23 ソニー株式会社 処理装置、処理方法、イメージセンサ、及び、電子機器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009124513A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Sony Corp 固体撮像素子、およびカメラシステム
JP2014096670A (ja) * 2012-11-08 2014-05-22 Sony Corp コンパレータ、比較方法、adコンバータ、固体撮像素子、および電子装置
JP2016092662A (ja) * 2014-11-07 2016-05-23 ソニー株式会社 処理装置、処理方法、イメージセンサ、及び、電子機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117294968A (zh) * 2023-08-01 2023-12-26 脉冲视觉(北京)科技有限公司 信号处理电路和电子设备
CN117294968B (zh) * 2023-08-01 2024-05-07 脉冲视觉(北京)科技有限公司 信号处理电路和电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10681294B2 (en) Solid-state imaging device and camera system
US10104326B2 (en) Imaging apparatus including analog-to-digital conversion circuits to convert analog signals into digital signals, imaging system including analog-to-digital conversion circuits to convert analog signals into digital signals, and imaging apparatus driving method
TWI381726B (zh) 固態影像感測器件、讀取固態影像感測器件信號之方法及影像擷取裝置
US8174604B2 (en) Solid-state imaging apparatus
US9029752B2 (en) Solid state imaging apparatus including reference signal generator with a slope converting circuit
EP2538664B1 (en) Imaging apparatus and method of driving the same
JP5187550B2 (ja) 撮像装置
JP5407264B2 (ja) 固体撮像素子およびカメラシステム
US10523882B2 (en) Ad converter, signal processing method, solid-state imaging device, and electronic apparatus
US8477384B2 (en) Solid-state image pickup device and image pickup method
US9826186B2 (en) Imaging apparatus and imaging system
US11445138B2 (en) Solid-state imaging device
US11601610B2 (en) Image sensor
WO2019194266A1 (ja) 横筋ノイズを低減する固体撮像装置及びその駆動方法並びに電子機器
US9462204B2 (en) Analog to digital converter for imaging device
JP2023002407A (ja) 固体撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 19781619

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 19781619

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: JP