WO2019150983A1 - 撮像装置、および撮像方法 - Google Patents

撮像装置、および撮像方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、高価な大口径のレンズを用いることなく、明るい画像を撮像することができるようにする撮像装置、および撮像方法に関する。 撮像素子の前段に撮像素子の面積よりも大きな面積の開口部を備えた、被写体面からの光を集光する鏡面を形成し、撮像素子に直接入射する光と、鏡面を反射する光とにより形成される画像を撮像し、撮像した画像から最終画像を再構成する。本開示は、撮像装置に適用することができる。

Description

撮像装置、および撮像方法
 本開示は、撮像装置、および撮像方法に関し、特に、高価な大口径のレンズを用いることなく、明るい画像を撮像できるようにした撮像装置、および撮像方法に関する。
 撮像装置における光学的な効率(光利用効率)は、レンズのサイズを大きくすることで、向上させることができる。
 しかしながら、レンズのサイズを大きくするほど、レンズのコストが増大し、特に、赤外光のレンズにおいては、コストの増大が大きい。
 そこで、レンズのサイズを大きくさせることなく、光利用効率を向上させる技術として、被写体からの入射光を平面ミラーにより分割し、撮像素子上の複数の領域に分割して複数の画像として投影させ、それぞれ独立したフィルタ処理を施した後、複数の画像を利用して画像を再構成することで、光利用効率の高い画像を生成する技術が提案されている(特許文献1参照)。
米国公開公報2016/0065938号
 しかしながら、特許文献1の技術において、再構成される画像は、撮像素子の解像度の一部の画像から生成されるため、解像度が低下してしまう。
 本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、特に、高価な大口径のレンズを用いることなく、明るい画像を撮像できるようにする。
 本開示の一側面の撮像装置は、被写体からの入射光を撮像素子に誘導する誘導部と、前記誘導部により誘導された入射光を、画素信号として撮像する撮像部と、前記画素信号を信号処理により最終画像として再構成する信号処理部とを含む撮像装置である。
 本開示の一側面の撮像方法は、被写体からの入射光を撮像素子に誘導する誘導処理と、前記誘導処理により誘導された入射光を、画素信号として撮像する撮像処理と、前記画素信号を信号処理により最終画像として再構成する信号処理とを含む撮像方法である。
 本開示の一側面においては、被写体からの入射光が撮像素子に誘導され、誘導された入射光が、画素信号として撮像され、前記画素信号が信号処理により最終画像として再構成される。
 本開示の一側面によれば、特に、高価な大口径のレンズを用いることなく、明るい画像を撮像することが可能となる。
一般的な撮像装置の構成例を説明する図である。 図1の撮像装置における撮像原理を説明する図である。 本開示の撮像装置の第1の実施の形態の構成例を説明する外観斜視図である。 本開示の撮像装置の第1の実施の形態の構成例を説明する側面断面図である。 図3,図4の撮像装置の撮像原理を説明する図である。 再構成の原理を説明する図である。 図3,図4の撮像装置による撮像処理を説明するフローチャートである。 本開示の第1の実施の形態の変形例を説明する図である。 本開示の撮像装置の第2の実施の形態の構成例を説明する外観斜視図である。 本開示の撮像装置の第2の実施の形態の構成例を説明する側面断面図である。 図9,図10により撮像される被写体面、撮像素子により撮像される画像、および、再構成される最終画像を説明する図である。 本開示の撮像装置の第2の実施の形態の構成例を説明する側面断面図である。 鏡面の開口角と光利用効率との関係を説明する図である。 鏡面の開口角と光利用効率との関係を説明する図である。 図9,図10の撮像装置による撮像処理を説明するフローチャートである。 本開示の第2の実施の形態の変形例を説明する図である。
 以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
 以下、本技術を実施するための形態について説明する。説明は以下の順序で行う。
 1.一般的な撮像装置
 2.第1の実施の形態
 3.第1の実施の形態の変形例
 4.第2の実施の形態
 5.第2の実施の形態の変形例
 <<1.一般的な撮像装置>>
 <一般的な撮像装置の構成>
 本開示の構成について説明する前に、一般的な撮像装置の構成について説明する。
 図1は、一般的な撮像装置の構成における側面断面図である。図1の撮像装置11は、レンズ31、撮像素子32、および出力部33を備えており、それらが一体となってケース21に内蔵されている。
 レンズ31は、視野(FOV:Field Of View)内の入射光を集光して、撮像素子32の撮像面において合焦させる。より詳細には、レンズ31は、撮像素子32に対して画角θにおける視野FOV内の光を集光して投影し、撮像素子32の撮像面において結像させる。
 撮像素子32は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサからなり、レンズ31を介して集光されて結像された像を撮像し、画素単位の信号として出力部33に出力する。
 出力部33は、撮像素子32より出力される画素単位の信号に基づいて、信号処理を施して、画像信号として出力する。
 尚、レンズ31および撮像素子32のそれぞれの光の透過方向に対する中心位置が、光軸AXに位置合わせがなされている。
 <一般的な撮像装置の撮像原理>
 次に、図2を参照して、図1の撮像装置11の撮像の原理について説明する。尚、図2においては、撮像装置11の構成のうち、説明に必要とされるレンズ31、撮像素子32、および出力部33のみが示されている。
 撮像装置11の撮像位置から、所定の距離であって、光軸AXに対して垂直な、被写体が存在する面を、被写体面Sとして定義し、被写体面S上の点P,Qについて考える。
 被写体面S上における点Pが点光源である場合、点光源である点Pより発せられる拡散光は、実線で示されるようにレンズ31を透過して、撮像素子32の撮像面において集光されて点P’に入射する。
 同様に、点光源である点Qより発せられる拡散光は、点線で示されるようにレンズ31を透過して、撮像素子32の撮像面において集光されて点Q’に入射する。
 また、その他の点についても同様に、レンズ31により集光されて、撮像素子32上の撮像面上に入射する。
 すなわち、レンズ31は、被写体面S状の各点光源からの拡散光を集光して、撮像素子32の撮像面の対応する点に集光するようにして、結像させる。
 これにより、撮像素子32の撮像面においては、被写体面Sの像が投影されることになり、結果として、撮像素子32により被写体面の画像が撮像される。
 すなわち、被写体面S上の点と、撮像素子32の撮像面上の点とは、1対1の対応となる。このため、光利用効率を向上させるためには、各点光源から発せられる拡散光をより多くレンズ31に入射させて集光させる必要があるので、レンズ31を大径化する必要がある。
 しかしながら、レンズ31の大径化は、コストを増大させるだけでなく、レンズ31の大径化に伴って装置構成を大型化させ、携帯性を低減させる。
 <<2.第1の実施の形態>>
 次に、図3,図4を参照して、本開示の撮像装置の第1の実施の形態の構成例について説明する。尚、図3は、撮像装置41の概観斜視図であり、図4は、側面断面図である。
 図3,図4の撮像装置41は、円錐台型鏡面51、ランダムマスク52、撮像素子53、再構成部54、および出力部55を備えている。
 円錐台型鏡面51は、円錐台状に形成された構成の内側が曲面状の鏡面とされ、大開口部51aと、大開口部51aよりも小口径の小開口部51bが設けられ、大開口部51aおよび小開口部51bのそれぞれの中心位置が光軸AXに合わせられた状態とされる。
 また、大開口部51aには、被写体面G1からの入射光が入射し、小口径の開口部51bに設けられたランダムマスク52を介して撮像素子53に入射する。小開口部51bは、ランダムマスク52および撮像素子53と略同サイズであるが、小開口部51b内に、ランダムマスク52および撮像素子53が全て内包される大きさである。
 より詳細には、被写体面G1の点Pからの入射光の光路には、図5の実線で示されるように、大開口部51aを通過した後、直接ランダムマスク52を介して撮像素子53上の点P’に入射する光路と、図5の一点鎖線および点線で示されるように、開口部51aを通過した後、鏡面51に反射してから、ランダムマスク52を介して撮像素子53の点P’に入射する光路とが存在する。
 すなわち、図3,図4の撮像装置41においては、点Pからの拡散光のうち、円錐台型鏡面51が設けられていなければ、撮像素子53に入射することのない光が、円錐台型鏡面51により反射されることにより、仮想点P1からの拡散光として、撮像素子53上における点P’に入射される。
 結果として、円錐台型鏡面51が設けられることにより、光利用効率を向上させることが可能となる。
 具体的な、光の集光能力は、円錐台型鏡面51が設けられていない場合と比べて、ほぼ(大開口部51aの面積)/(大開口部51b面積)倍となる。すなわち、小開口部51bに対して、大開口部51aが、例えば、5倍の面積である場合、ランダムマスク52を介して撮像素子53に入射される光量は、円錐台型鏡面51が設けられていないときの光量に比べて、ほぼ5倍となる。つまり、この場合、撮像装置41は、5倍明るい画像を撮像することができる。
 ランダムマスク52は、円錐台型鏡面51を介して被写体面G1から入射される光を変調させて撮像素子53の撮像面に入射させる。
 ここで、ランダムマスク52においては、図3の右上部で示されるように、開口部と遮光部とが、単位サイズΔで水平方向および垂直方向について、大きさがランダムに設定されることにより、マスクパターンが形成される。
 単位サイズΔは、少なくとも撮像素子53の画素サイズよりも大きいサイズである。また、撮像素子53とランダムマスク52との間には、微小な距離dの隙間が設けられている。
 例えば、図6の左上部で示されるように、被写体面G1上の点光源PA,PB,PCから、ランダムマスク52を透過して入射する撮像素子53上の位置Pa,Pb,Pcのそれぞれに光強度a,b,cの光線が入射するものとする。
 図6の左上部で示されるように、各画素の検出感度は、ランダムマスク52に、ランダムに設定される開口部より入射光が変調されることにより、入射角に応じた指向性を持つことになる。ここでいう各画素の検出感度に入射角指向性を持たせるとは、撮像素子53上の領域に応じて入射光の入射角度に応じた受光感度特性を異なるものとなるように持たせることである。
 すなわち、被写体面G1を構成する光源が点光源であることを前提とした場合、撮像素子53においては、同一の点光源より発せられた同一の光強度の光線が、入射されることになるが、ランダムマスク52により変調されることにより、撮像素子53の撮像面上の領域毎に入射角度が変化する。そして、ランダムマスク52により撮像素子53上の領域に応じて入射光の入射角度が変化することにより受光感度特性、すなわち、入射角指向性を有しているので、同一の光強度の光線であっても、撮像素子53の撮像面の前段に設けられたランダムマスク52により撮像素子53上の領域毎に異なる感度で検出されることになり、領域毎に異なる検出信号レベルの検出信号が検出される。
 より具体的には、図6の右上部で示されるように、撮像素子53上の位置Pa,Pb,Pcにおける画素の検出信号レベルDA,DB,DCは、それぞれ以下の式(1)乃至式(3)で表される。
 DA=α1×a+β1×b+γ1×c
                           ・・・(1)
 DB=α2×a+β2×b+γ2×c
                           ・・・(2)
 DC=α3×a+β3×b+γ3×c
                           ・・・(3)
 ここで、α1は、撮像素子53上の位置Paにおける復元する被写体面G1上の点光源PAからの光線の入射角度に応じて設定される検出信号レベルaに対する係数である。尚、点光源PAからの光線は、直接撮像素子53に入射するものと、円錐台型鏡面51において反射するものとの両方を含む。
 また、β1は、撮像素子53上の位置Paにおける復元する被写体面G1上の点光源PBからの光線の入射角度に応じて設定される検出信号レベルbに対する係数である。尚、点光源PBからの光線は、直接撮像素子53に入射するものと、円錐台型鏡面51において反射するものとの両方を含む。
 さらに、γ1は、撮像素子53上の位置Paにおける復元する被写体面G1上の点光源PCからの光線の入射角度に応じて設定される検出信号レベルcに対する係数である。尚、点光源PCからの光線は、直接撮像素子53に入射するものと、円錐台型鏡面51において反射するものとの両方を含む。
 従って、検出信号レベルDAのうちの(α1×a)は、位置Pcにおける点光源PAからの光線による検出信号レベルを示したものである。
 また、検出信号レベルDAのうちの(β1×b)は、位置Pcにおける点光源PBからの光線による検出信号レベルを示したものである。
 さらに、検出信号レベルDAのうちの(γ1×c)は、位置Pcにおける点光源PCからの光線による検出信号レベルを示したものである。
 従って、検出信号レベルDAは、位置Paにおける点光源PA,PB,PCの各成分に、それぞれの係数α1,β1,γ1を掛けたものの合成値として表現される。以降、係数α1、β1、γ1を合わせて係数セットと呼ぶこととする。
 同様に、点光源PBにおける検出信号レベルDBについて、係数セットα2,β2,γ2は、それぞれ点光源PAにおける検出信号レベルDAについての、係数セットα1,β1,γ1に対応するものである。また、点光源PCにおける検出信号レベルDCについて、係数セットα3,β3,γ3は、それぞれ点光源PAにおける検出信号レベルDAについての、係数セットα1,β1,γ1に対応するものである。
 ただし、位置Pa,Pb,Pcの画素の検出信号レベルについては、点光源PA,PB,PCのそれぞれより発せられた光線の光強度a,b,cと係数との積和により表現される値である。このため、これらの検出信号レベルは、点光源PA,PB,PCのそれぞれより発せられた光線の光強度a,b,cが入り交じったものとなるので、被写体の像が結像されたものとは異なるものである。尚、この位置Pa,Pb,Pcの画素の検出信号レベルDA,DB,DBからなる画像が、図3の画像G2に対応する。
 すなわち、この係数セットα1,β1,γ1,係数セットα2,β2,γ2,係数セットα3,β3,γ3と、検出信号レベルDA,DB,DCを用いた連立方程式を構成し、光強度a,b,cを解くことで、図6の右下部で示されるように各位置Pa,Pb,Pcの画素値を求める。これにより画素値の集合である復元画像(最終画像)が再構成されて復元される。
 また、図6の左上部で示される撮像素子53と被写体面G1との距離が変化する場合、係数セットα1,β1,γ1,係数セットα2,β2,γ2,係数セットα3,β3,γ3は、それぞれ変化することになるが、この係数セットを変化させることで、様々な距離の被写体面の復元画像(最終画像)を再構成させることができる。
 このため、1回の撮像により、係数セットを様々な距離に対応するものに変化させることで、撮像位置から様々な距離の被写体面の画像を再構成することができる。
 結果として、図3,図4の撮像装置41を用いた撮像においては、レンズを用いた撮像装置11での撮像において合焦点がずれた状態で撮像される、いわゆる、ピンぼけといった現象を意識する必要がなく、視野FOV内に撮像したい被写体が含まれるように撮像されていれば、距離に応じた係数セットを変化させることで様々な距離の被写体面の画像を、撮像後に再構成することができる。
 尚、図6の右上部で示される検出信号レベルは、被写体の像が結像された画像に対応する検出信号レベルではないので、画素値ではない。また、図6の右下部で示される検出信号レベルは、被写体の像が結像された画像に対応する画素毎の信号値、すなわち、復元画像(最終画像)の各画素の値なので、画素値となる。すなわち、この被写体面G1の復元画像(最終画像)が、画像G3に対応する。
 このような構成により、撮像装置41は、いわゆるレンズレスの撮像装置として機能させることが可能となる。結果として、撮像レンズが必須構成とならないので、撮像装置の低背化、すなわち、撮像機能を実現する構成における光の入射方向に対する厚さを薄くすることが可能になる。また、係数セットを様々に変化させることにより、様々な距離の被写体面における最終画像(復元画像)を再構成して復元することが可能となる。
 尚、以降においては、撮像素子53により撮像された、再構成される前の画像を単に撮像画像と称し、撮像画像が信号処理されることにより再構成されて復元される画像を最終画像(復元画像)と称する。従って、1枚の撮像画像からは、上述した係数セットを様々に変化させることにより、様々な距離の被写体面G1上の画像を最終画像として再構成させることができる。
 再構成部54は、上述した係数セットを備えており、撮像装置41の撮像位置から被写体面G1までの距離に応じて係数セットを用いて、撮像素子53により撮像された撮像画像に基づいて、最終画像(復元画像)を再構成して出力部55に出力する。
 出力部55は、再構成部54より供給されてきた最終画像に信号処理を加えて画像信号として出力する。
 <図3,図4の撮像装置による撮像処理>
 次に、図7のフローチャートを参照して、図3,図4の撮像装置41による撮像処理について説明する。
 ステップS11において、円錐台型鏡面51は、被写体面G1からの光を集光して、ランダムマスク52に透過させる。
 ステップS12において、ランダムマスク52は、鏡面51により集光された被写体面G1からの光に変調を掛けて、撮像素子53に入射させる。
 ステップS13において、撮像素子53は、被写体面G1からの光であって、円錐台型鏡面51により集光され、さらに、ランダムマスク52により変調が掛けられた光からなる像を撮像して、撮像画像として再構成部54に出力する。すなわち、この場合、図3の被写体面G1の画像が、円錐台型鏡面51により集光されて、ランダムマスク52により変調が加えられることにより、例えば、撮像素子53は、画像G2で示されるような撮像画像として撮像する。すなわち、画像G2は、被写体面G1における各点を点光源とする拡散光が円錐台型鏡面51により集光されて、撮像素子53の様々な画素に拡散した状態で受光され、さらに、画素単位で、様々な光が重畳されることにより、各画素の画素値が平滑化され、全体としてボヤっとした撮像画像G2として撮像される。
 ステップS14において、再構成部54は、撮像素子53より出力される変調された光からなる像が撮像された撮像画像である画像G2に基づいて、撮像装置41の撮像位置から被写体面G1までの距離に応じた所定の係数セットを用いて、画像を再構成して最終画像(復元画像)として出力部55に出力する。すなわち、画像G2に対して、上述した式(1)乃至式(3)を参照して説明した係数セットを用いた連立方程式を構成して解くことにより、例えば、画像G3で示されるような最終画像(復元画像)が求められることになる。
 ステップS15において、出力部55は、信号処理を施して、画像信号として出力する。
 すなわち、以上の一連の処理により、円錐台型鏡面51を用いることで、高価なレンズを用いることなく、光利用効率を高めることが可能となる。また、レンズを用いることなく、ランダムマスクを用いて変調を掛けた後、係数セットを用いて最終画像(復元画像)を再構成するようにしたので、低背化を実現することが可能となる。
 尚、ランダムマスク52は、入射光を変調するものであるので、入射光を変調できるパターンマスクなどの構成であれば、他の構成であってもよく、例えば、回折格子や拡散板であってもよい。
 <<3.第1の実施の形態の変形例>>
 以上においては、曲面状の鏡面からなる円錐台型鏡面51により構成される例について説明してきたが、曲面状の鏡面に代えて、平面状の鏡面により構成されるようにしてもよい。
 図8は、曲面状の鏡面からなる円錐台型鏡面51に代えて、4枚の平面状の鏡面からなる角錐台型鏡面71を設けるようにした第1の実施の形態の撮像装置11の変形例の構成例が示されている。
 図8の角錐台型鏡面71は、4枚の平面鏡71p乃至71sが設けられており、被写体面G11からの入射光が入射する大開口部71aは、ランダムマスク52、および撮像素子53が設けられる小開口部71bよりも大きく構成される。
 図8の撮像装置41においても、小開口部71bの面積に対する大開口部71aの面積の倍率に応じて、光利用効率を増大させることが可能となる。
 尚、角錐台型鏡面71を用いる場合、平面状の鏡面が用いられることにより、上述した行列による定義がし易くなるので、再構成部54の演算における負荷を低減させることが可能となる。
 <<4.第2の実施の形態>>
 以上においては、レンズを用いることなく鏡面を用いて構成される撮像装置の構成例について説明してきたが、レンズを用いて、被写体面上の点を撮像素子上の所定の位置に対応付けて撮像した画像を撮像画像として撮像し、撮像画像に基づいて最終画像を再構成するようにしてもよい。
 図9,図10は、ランダムマスク52に代えてレンズ101を設けるようにした撮像装置41の構成例を示している。尚、図9は、撮像装置41の外観斜視図であり、図10は、図9の撮像装置41の角錐台型鏡面71における平面鏡71qを正面に見たときの側面断面図である。
 図9,図10の撮像装置41は、角錐台型鏡面71、レンズ101、角柱状光吸収部91、および角柱状鏡面92、撮像素子53、再構成部54、および出力部55を備えている。尚、図9,図10の撮像装置41において、図8の撮像装置41における構成と同一の機能を備えた構成については、同一の符号を付しており、その説明は適宜省略する。
 すなわち、図9,図10の撮像装置41において、図8の撮像装置41と異なる点は、ランダムマスク52に代えて、レンズ101、並びに、角柱状光吸収部91、および角柱状鏡面92を備えた点である。
 レンズ101は、図1のレンズ31と同一の構成であり、被写体面G21からの光であって、角錐台型鏡面71により集光された光を、さらに、集光して、撮像素子53の撮像面上に投影する。
 角柱状光吸収部91は、レンズ101の後段に設けられる、レンズ101の径と同サイズの4枚の平面状光吸収部材91p乃至91sからなる角柱状の光吸収部材から構成される部位であり、角柱状の内側の平面状光吸収部材91p乃至91sにより入射する光を吸収することで、視野FOV以外の範囲からの入射光の撮像素子53への進入を防止する。視野FOV以外の範囲からの入射光の撮像素子53への進入を防止する原理については、図12を参照して詳細を後述する。
 角柱状鏡面92は、角柱状光吸収部91の後段に設けられ、レンズ101より透過される光を角柱状(開口断面が方形の筒状形状)の内側に設けられた4枚の平面鏡92p乃至92sにより反射し、撮像素子53の撮像面に入射させる。
 より詳細には、図10で示されるように、被写体面G21上の点Pを点光源とする拡散光のうち、実線で示される光は、レンズ101により集光されて、撮像素子53上の点P’に集光されて投影される。
 また、被写体面S上の点Pを点光源とする拡散光のうち、一点鎖線で示される光は、角錐台型鏡面71の平面鏡71pにより反射されて、点線で示される仮想点P1からの拡散光としてレンズ101を透過する。さらに、仮想点P1からの拡散光は、レンズ101を透過すると、撮像素子53とは異なる仮想的な撮像素子53’上の点P’’に仮想的に集光されて投影される。しかしながら、現実には、仮想点P1からの拡散光は、レンズ101を透過すると、角柱状鏡面92により反射して、撮像素子53上の点P1’に集光されて投影される。
 結果として、被写体面G21上の点Pからの拡散光は、撮像素子53上の複数の点に分散しつつ、レンズ101により集光されて投影されて撮像されることになる。
 すなわち、角錐台型鏡面71による光の集光は、被写体面G21上の点Pを点光源とする拡散光を角柱状鏡面92内に(レンズ101に)、拡散した状態のまま誘導する集光である。これに対して、レンズ101による集光は、被写体面G21上の点Pを点光源とする拡散光を焦点距離に応じた所定の1点の焦点位置に集める集光である。
 図9,図10の撮像装置41においては、被写体面G21上の各点を点光源とする拡散光が、角錐台型鏡面71の鏡面71pにより、拡散光の状態のままレンズ101に誘導され、さらに、レンズ101により撮像素子53上のいずれか1点の焦点位置に集光されながら、角柱状鏡面92内において反射されて、撮像素子53上に投影される。
 また、この際、図10で示されるように、被写体面G21上における各点を点光源とする拡散光は、レンズ101に直接入射して集光されて撮像素子53上に集光されて投影される場合の画素位置と、角錐台型鏡面71により反射してからレンズ101に入射し、さらに角柱状鏡面92により反射されて撮像素子53に投影される場合の画素位置とが異なる。すなわち、撮像素子53の各画素には、被写体面G21上の複数の点の光が重畳されて投影される。
 このため、被写体面G21上の像が、例えば、図11の左部で示されるような被写体面(の画像)G21であるような場合、撮像素子53により撮像される(出力される)画像は、図11の中央部で示されるような画像G22で示されるような、全体としてボケた画像となる。これは、図3を参照して説明した、ランダムマスク52が用いられることにより被写体面G11からの入射光に変調が掛けられて、画像G12として撮像される状態と同様の状態となる。すなわち、レンズ101と角柱状鏡面92により、誘導された被写体面G21からの入射光に変調が掛けられた状態と同様の状態となり、撮像素子53により画像G22として撮像されることになる。
 これにより、再構成部54は、撮像素子53より出力される画像に対して、上述した係数セットを用いた再構成により、例えば、図11の右部で示される画像G23を最終画像(復元画像)として出力する。
 さらに、上述したように、被写体面G21上の各点は、角錐台型鏡面71により反射されて複数の点に分散しつつ、レンズ101により集光されて撮像素子53上の各画素に投影されて、加算された画素信号となる。結果として、被写体面G21の像が、撮像素子53の全体として平滑化された状態で撮像されることになるので、画像G22の画像は、ダイナミックレンジが抑制されたボヤっとした画像となる。
 例えば、大開口部71aを小開口部71bの2.8倍とした場合、すなわち、撮像素子53の受光する光量を全体として2.8倍だけ増大させた場合、被写体面(上の画像)G21における光量は、角錐台型鏡面71が設けられなかったときの約2.8倍となる。つまり、2.8倍だけ明るい画像として撮像される。
 しかしながら、このときの撮像画像G22のダイナミックレンジは、角錐台型鏡面71が設けられなかったときに撮像素子53において撮像される画像の約1/2.15倍となる。
 これは、被写体面G21上の点光源からの光が、角錐台型鏡面71により反射された後、レンズ101により集光されることにより、撮像素子53上のいくつかの点に分散され、さらに、複数の点からの光が加算されることで、撮像素子53の全画素において、平滑化されることにより検出信号レベルが全体として平均化されて、ダイナミックレンジが小さくなることによるものである。
 ただし、画像G22を用いて、式(1)乃至式(3)を参照して説明した係数セットにより、最終画像である画像G23が復元されると、被写体面G21におけるダイナミックレンジと同程度のダイナミックレンジに復元される。
 結果として、撮像素子53により撮像される画像のダイナミックレンジが小さくなる分、露光時間を長くすることで、再構成される最終画像のダイナミックレンジを、角錐台型鏡面71がない場合よりも大きくすることが可能となる。また、撮像素子53のダイナミックレンジが、小さなものであっても、ダイナミックレンジの大きな撮像素子53を用いた場合と同等のダイナミックレンジの画像を再構成することが可能となる。
 尚、角柱状光吸収部91および角柱状鏡面92を合わせた長さ(図10中の水平方向の長さ)は、レンズ101の焦点距離に対応した長さである。このため、再構成部54は、レンズ101の焦点距離に対応した係数セット(撮像装置41においてレンズ101を用いたときの被写体面S21までの距離に対応した係数セット)を用いて、画像G22より最終画像(復元画像)である画像G23を再構成する。
 <角柱状光吸収部の作用について>
 次に、図12を参照して、角柱状光吸収部91の作用について説明する。
 図9,図10の撮像装置41は、視野FOV内の被写体面G21の画像を撮像するが、例えば、図12で示されるように、視野FOV外の点S1からなる点光源が存在する場合、角錐台型鏡面71において反射されることにより、仮想点S1を光源とする拡散光としてレンズ101を透過する。
 ここで、角柱状光吸収部91が鏡面構造である場合、仮想点S1を光源とする拡散光としてレンズ101を透過した光は、角柱状鏡面92内において反射を繰り返して、本来、撮像素子53において受光されるべきではない光として受光される。
 角柱状光吸収部91は、図12で示されるように、レンズ101を透過した仮想点S1を光源とする光を吸収することで、角柱状鏡面92内への進入を防止している。
 このため、視野FOV外からの入射光は、角柱状光吸収部91により吸収されるので、角柱状鏡面92内へと進入されることがなく、撮像素子53において受光されない。
 結果として、角柱状光吸収部91により、視野FOV外の光が撮像素子53において受光されない状態となるので、視野FOV内の被写体面G21からの光の利用効率を高めつつ、不要な光の進入を防ぐことが可能となる。
 尚、角柱状光吸収部91の図12の水平方向の長さは、視野FOVの境界の、光軸AXからみた外側の位置における入射光が、角柱状光吸収部91の図12の右端部となるように設定される。また、角柱状光吸収部91は、光を角柱状鏡面92に反射させない素材であればよく、遮光膜などにより構成するようにしてもよいし、角柱状鏡面92へと進入しないように透過させるような材質でもよい。
 <角錐台型鏡面の開口角について>
 次に、角錐台型鏡面71の開口角について説明する。
 ここで、例えば、図13で示されるように、角錐台型鏡面71の断面における対向する鏡面のなす角θ11を開口角と定義する。また、図10において、仮想点P1を点光源とする拡散光がレンズ101を透過して、角柱状鏡面92において反射して撮像素子53上の点P1’に入射するとき、点P1’に対して直接入射することを仮定したときの小開口部71bに対応する仮想的な開口部を仮想開口部71b’と定義する。
 上述したように、大開口部71aの面積と、小開口部71bの面積比により、集光できる光量を高めることができる。
 換言すれば、図10で示されるように、小開口部71bに対応する仮想開口部71b’の面積を広くすることで、より多くの拡散光を集光することができると考えることができる。
 例えば、図13で示されるように、平面鏡71p,71rの開口角を開口角θ11とした場合、現実の小開口部71bと、仮想開口部71b’-1,71b’-2により、図13の角錐台型鏡面71は、点Pxを点光源とする拡散光のうち、角度θ1の範囲の光を集光することができる。
 これに対して、図14で示されるように、平面鏡71p,71rにおいて開口角θ11(<θ12)とした場合、現実の開口部71bと、仮想開口部71b’-11乃至71b’-16により、図14の平面鏡71p,71rは、点Pxを点光源とする拡散光のうち、角度θ2(>θ1)の範囲の光を集光することができる。
 すなわち、開口角は、小さくても角錐台型鏡面71の入射光の入射方向に対して長さを確保することにより、仮想開口部を増やすことで、より多くの光を集光することができると考えることができる。換言すれば、開口角は、小さくても角錐台型鏡面71の入射光の入射方向に対して長さを確保することで、大開口部71aと小開口部71bとの比率を大きくすることができると考えることもできる。
 <図9,図10の撮像装置による撮像処理>
 次に、図15のフローチャートを参照して、図9,図10の撮像装置41による撮像処理について説明する。
 ステップS31において、角錐台型鏡面71は、被写体面G21からの光を集光して、レンズ101に透過させる。
 ステップS32において、レンズ101は、角錐台型鏡面71により集光された被写体面G21からの光を集光して、角柱状鏡面92に入射させる。この際、視野FOV外からの入射光は、角柱状光吸収部91により吸収される。
 ステップS33において、角中状鏡面92は、レンズ101により集光された被写体面G21からの光を反射させて、撮像素子53に入射させる。
 ステップS34において、撮像素子53は、被写体面G21からの光であって、角錐台型鏡面71とレンズ101により集光された光からなる像を撮像して、再構成部54に出力する。すなわち、この場合、図10の被写体面G21の像が、角錐台型鏡面71およびレンズ101により集光されて、撮像素子53により、例えば、画像G22が撮像される。画像G22は、角錐台型鏡面71およびレンズ101により集光された光が、撮像素子53の様々な画素に拡散した状態で受光され、さらに、画素単位で、様々な光を重畳することにより、各画素の画素値が平滑化されて、全体としてボヤっとした画像(ダイナミックレンジが小さくされた画像)として撮像される。
 ステップS35において、再構成部54は、撮像素子53より出力される集光された光からなる像が撮像された画素信号に基づいて、所定の係数セットを用いて、画像を再構成して最終画像(復元画像)として出力部55に出力する。すなわち、画像G22に対して、係数セットを用いた連立方程式を構成して解くことにより、例えば、画像G23で示されるような最終画像(復元画像)が求められることになる。
 ステップS36において、出力部55は、信号処理を施して、画像信号として出力する。
 すなわち、以上の一連の処理により、角錐台型鏡面71とレンズ101を用いることで、高価な大口径のレンズを用いることなく、明るい画像を撮像することが可能となる。また、レンズ101が用いられることにより、レンズ101が用いられない場合に比べて、撮像素子53により撮像される画像G22を、係数セットを用いて再構成される最終画像(復元画像)G23に近い画像として撮像することが可能となる。換言すれば、レンズ101を用いることで、画像G22を、よりスパース性の高い、最終画像である画像G23に再構成し易い画像として撮像することが可能となる。
 <<5.第2の実施の形態の変形例>>
 また、角錐台型鏡面については、大開口部と角柱状鏡面部へと接続される小開口部に対応する大小二種類の開口部が設けられ、被写体面からの入射光を筒状鏡面に誘導する内側に鏡面が設けられている構成であれば、その他の形状の鏡面であってもよく、例えば、図16で示されるような円錐台型鏡面51であってもよい。ただし、円錐台型鏡面51である場合、対応する形状(開口断面が円形の筒状形状)の筒状光吸収部121、および筒状鏡面122を設ける必要がある。また、入射光を誘導するための大小二種類の開口部が設けられている限り、大開口部および小開口部の形状は、非対称な形状であってもよいし、両者が相似の関係を持たないものであってもよい。
 尚、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
 また、本開示の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
 さらに、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
 また、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
 尚、本開示は、以下のような構成も取ることができる。
<1> 被写体からの入射光を撮像素子に誘導する誘導部と、
 前記誘導部により誘導された入射光を、画素信号として撮像する撮像部と、
 前記画素信号を信号処理により最終画像として再構成する信号処理部と
 を含む撮像装置。
<2> 前記誘導部は、大開口部と小開口部とが設けられた錐台形状であって、内側が鏡面とされ、前記大開口部より入射される前記入射光を、前記小開口部より前記撮像素子に誘導する
 <1>に記載の撮像装置。
<3> 前記誘導部は、前記大開口部と前記小開口部とが設けられた円錐台形状であって、内側が曲面状の鏡面とされる
 <2>に記載の撮像装置。
<4> 前記誘導部は、前記大開口部と前記小開口部とが設けられた角錐台形状であって、内側が平面状の鏡面とされる
 <2>に記載の撮像装置。
<5> 前記撮像素子は、前記小開口部に内包される大きさであり、
 前記誘導部は、前記被写体からの入射光を誘導することにより、前記小開口部の面積を基準としたとき、前記大開口部の面積の倍率分だけ、前記撮像部における前記入射光の光量を増大させる
 <2>に記載の撮像装置。
<6> 前記撮像素子の前段に前記入射光を変調する変調部をさらに含み、
 前記撮像部は、前記誘導部により誘導され、かつ、前記変調部により変調された前記入射光を、前記画素信号として撮像する
 <1>乃至<5>のいずれかに記載の撮像装置。
<7> 前記変調部は、ランダムマスク、または、回折格子である
 <6>に記載の撮像装置。
<8> 前記変調部は、
  前記誘導部により誘導された前記入射光を集光するレンズと、
  前記レンズにより集光された入射光を反射して、前記撮像部に誘導する筒状の鏡面からなる筒状鏡面をさらに含む
 <6>に記載の撮像装置。
<9> 前記変調部は、
  前記レンズにより集光された入射光を反射して、前記撮像部に誘導する筒状の鏡面からなる筒状鏡面をさらに含む
 <8>に記載の撮像装置。
<10> 前記筒状鏡面の開口断面は、円形である
 <9>に記載の撮像装置。
<11> 前記筒状鏡面の開口断面は、方形である
 <9>に記載の撮像装置。
<12> 前記レンズの後段であって、前記筒状鏡面の前段に、前記入射光を吸収する筒状の筒状光吸収部をさらに含む
 <9>に記載の撮像装置。
<13> 前記筒状光吸収部は、前記レンズの視野外の入射光が入射する位置に設けられる
 <12>に記載の撮像装置。
<14> 前記筒状光吸収部の筒長と、前記筒状鏡面の筒長との和が、前記レンズの焦点距離である
 <13>に記載の撮像装置。
<15> 被写体からの入射光を撮像素子に誘導する誘導処理と、
 前記誘導処理により誘導された入射光を、画素信号として撮像する撮像処理と、
 前記画素信号を信号処理により最終画像として再構成する信号処理と
 を含む撮像方法。
 11 撮像装置, 31 レンズ, 32 撮像素子, 33 出力部, 41 バンドパスフィルタ, 51 円錐台型鏡面, 51a 大開口部, 51b 小開口部, 52 ランダムマスク, 53 撮像素子, 54 再構成部, 55 出力部, 71 角錐台型鏡面, 71a 大開口部, 71b 小開口部, 71p乃至71s 平面鏡, 71b’,71b’-1,71b’-2,71b’-11乃至71b’-16 仮想開口部, 91 角柱状光吸収部, 92 角柱状鏡面, 101 レンズ, 121 筒状光吸収部, 122 筒状鏡面

Claims (15)

  1.  被写体からの入射光を撮像素子に誘導する誘導部と、
     前記誘導部により誘導された入射光を、画素信号として撮像する撮像部と、
     前記画素信号を信号処理により最終画像として再構成する信号処理部と
     を含む撮像装置。
  2.  前記誘導部は、大開口部と小開口部とが設けられた錐台形状であって、内側が鏡面とされ、前記大開口部より入射される前記入射光を、前記小開口部より前記撮像素子に誘導する
     請求項1に記載の撮像装置。
  3.  前記誘導部は、前記大開口部と前記小開口部とが設けられた円錐台形状であって、内側が曲面状の鏡面とされる
     請求項2に記載の撮像装置。
  4.  前記誘導部は、前記大開口部と前記小開口部とが設けられた角錐台形状であって、内側が平面状の鏡面とされる
     請求項2に記載の撮像装置。
  5.  前記撮像素子は、前記小開口部に内包される大きさであり、
     前記誘導部は、前記被写体からの入射光を誘導することにより、前記小開口部の面積を基準としたとき、前記大開口部の面積の倍率分だけ、前記撮像部における前記入射光の光量を増大させる
     請求項2に記載の撮像装置。
  6.  前記撮像素子の前段に前記入射光を変調する変調部をさらに含み、
     前記撮像部は、前記誘導部により誘導され、かつ、前記変調部により変調された前記入射光を、前記画素信号として撮像する
     請求項1に記載の撮像装置。
  7.  前記変調部は、パターンマスク、回折格子、または拡散板である
     請求項6に記載の撮像装置。
  8.  前記変調部は、
      前記誘導部により誘導された前記入射光を集光するレンズをさらに含む
     請求項6に記載の撮像装置。
  9.  前記変調部は、
      前記レンズにより集光された入射光を反射して、前記撮像部に誘導する筒状の鏡面からなる筒状鏡面をさらに含む
     請求項8に記載の撮像装置。
  10.  前記筒状鏡面の開口断面は、円形である
     請求項9に記載の撮像装置。
  11.  前記筒状鏡面の開口断面は、方形である
     請求項9に記載の撮像装置。
  12.  前記レンズの後段であって、前記筒状鏡面の前段に、前記入射光を吸収する筒状の筒状光吸収部をさらに含む
     請求項9に記載の撮像装置。
  13.  前記筒状光吸収部は、前記レンズの視野外の入射光が入射する位置に設けられる
     請求項12に記載の撮像装置。
  14.  前記筒状光吸収部の筒長と、前記筒状鏡面の筒長との和が、前記レンズの焦点距離である
     請求項13に記載の撮像装置。
  15.  被写体からの入射光を撮像素子に誘導する誘導処理と、
     前記誘導処理により誘導された入射光を、画素信号として撮像する撮像処理と、
     前記画素信号を信号処理により最終画像として再構成する信号処理と
     を含む撮像方法。
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