WO2019138911A1 - 基板処理装置、基板処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

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Abstract

本開示は、基板の周縁部に選択的に供給される処理液の供給幅をより均一化することが可能で且つ基板の周方向における処理液の供給ムラを抑制することが可能な基板処理装置を説明する。 基板処理装置は、基板を保持して回転させる回転保持部と、ノズルから処理液を表面の周縁部に供給させる供給部と、制御部とを備える。制御部は、回転保持部を制御して基板を回転させることと、ノズルから吐出される処理液が周縁部の基板中心寄りに供給される場合、供給部を制御して、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の径方向に沿い且つ外方に向かうようにノズルから処理液を吐出させることと、ノズルから吐出される処理液が周縁部の基板周縁寄りに供給される場合、供給部を制御して、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の回転方向に沿い且つ基板の回転順方向に向かうようにノズルから処理液を吐出させることとを実行する。

Description

基板処理装置、基板処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
 本開示は、基板処理装置、基板処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
 特許文献1は、基板(例えば、半導体ウエハ)を微細加工して半導体デバイスを製造するにあたり、塗布液ノズルから塗布液を吐出させながら塗布液ノズルを基板の周縁部上において水平方向に移動させることにより、基板の周縁部に選択的にレジスト膜を形成する技術が知られている。
特開2014-110386号公報
 本開示は、基板の周縁部に選択的に供給される処理液の供給幅をより均一化することが可能で且つ基板の周方向における処理液の供給ムラを抑制することが可能な基板処理装置、基板処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を説明する。
 本開示の一つの観点に係る基板処理装置は、基板を保持回転させる回転保持部と、基板の表面側に位置するノズルから処理液を表面の周縁部に供給させるように構成された供給部と、制御部とを備える。制御部は、回転保持部を制御して基板を回転させることと、ノズルから吐出される処理液が周縁部の基板中心寄りに供給される場合、供給部を制御して、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の径方向に沿い且つ外方に向かうようにノズルから処理液を吐出させることと、ノズルから吐出される処理液が基板周縁部の周縁寄りに供給される場合、供給部を制御して、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の回転順方向に向かうようにノズルから処理液を吐出させることとを実行する。
 本開示に係る基板処理装置、基板処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、基板の周縁部に選択的に形成される周縁塗布膜の塗布幅をより均一化することが可能で且つ基板の周方向における周縁塗布膜のムラを抑制することが可能となる。
図1は、基板処理システムを示す斜視図である。 図2は、図1のII-II線断面図である。 図3は、単位処理ブロック(BCTブロック、HMCTブロック、COTブロック及びDEVブロック)を示す上面図である。 図4は、液処理ユニットを側方から見た概略図である。 図5は、液処理ユニットを上方から見た概略図である。 図6は、ノズルの駆動機構を示す図である。 図7は、主としてノズル及び周縁塗布膜の様子を示す側面図である。 図8は、基板処理システムの主要部を示すブロック図である。 図9は、コントローラのハードウェア構成を示す概略図である。 図10(a)はノズルが径方向に沿う向きの場合の塗布処理を説明するための図であり、図10(b)はノズルが周方向に沿う向きの場合の塗布処理を説明するための図である。 図11(a)はノズルが径方向に沿う向きの場合の周縁塗布膜の例を示す拡大写真であり、図11(b)はノズルが周方向に沿う向きの場合の周縁塗布膜の例を示す拡大写真である。 図12は、他の例に係る液処理ユニットを上方から見た概略図である。 図13は、他の例に係る液処理ユニットを側方から見た概略図である。 図14は、他の例に係るノズルの駆動機構を示す図である。
 以下に説明される本開示に係る実施形態は本発明を説明するための例示であるので、本発明は以下の内容に限定されるべきではない。以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
 [基板処理システム]
 図1に示されるように、基板処理システム1(基板処理装置)は、塗布現像装置2(基板処理装置)と、コントローラ10(制御部)とを備える。基板処理システム1には、露光装置3が併設されている。露光装置3は、基板処理システム1のコントローラ10と通信可能なコントローラ(図示せず)を備える。露光装置3は、塗布現像装置2との間でウエハW(基板)を授受して、ウエハWの表面Wa(図4等参照)に形成された感光性レジスト膜の露光処理(パターン露光)を行うように構成されている。具体的には、液浸露光等の方法により感光性レジスト膜(感光性被膜)の露光対象部分に選択的にエネルギー線を照射する。エネルギー線としては、例えばArFエキシマレーザー、KrFエキシマレーザー、g線、i線、又は極端紫外線(EUV:Extreme Ultraviolet)が挙げられる。
 塗布現像装置2は、露光装置3による露光処理の前に、レジスト膜R(図4等参照)をウエハWの表面Waに形成する処理を行う。レジスト膜Rは、感光性レジスト膜及び非感光性レジスト膜を含む。塗布現像装置2は、露光装置3による感光性レジスト膜の露光処理後に、当該感光性レジスト膜の現像処理を行う。
 ウエハWは、円板状を呈してもよいし、多角形など円形以外の板状を呈していてもよい。ウエハWは、一部が切り欠かれた切り欠き部を有していてもよい。切り欠き部は、例えば、ノッチ(U字形、V字形等の溝)であってもよいし、直線状に延びる直線部(いわゆる、オリエンテーション・フラット)であってもよい。ウエハWは、例えば、半導体基板、ガラス基板、マスク基板、FPD(Flat Panel Display)基板その他の各種基板であってもよい。ウエハWの直径は、例えば200mm~450mm程度であってもよい。
 図1~図3に示されるように、塗布現像装置2は、キャリアブロック4と、処理ブロック5と、インターフェースブロック6とを備える。キャリアブロック4、処理ブロック5及びインターフェースブロック6は、水平方向に並んでいる。
 キャリアブロック4は、図1及び図3に示されるように、キャリアステーション12と、搬入搬出部13とを有する。キャリアステーション12は複数のキャリア11を支持する。キャリア11は、少なくとも一つのウエハWを密封状態で収容する。キャリア11の側面11aには、ウエハWを出し入れするための開閉扉(図示せず)が設けられている。キャリア11は、側面11aが搬入搬出部13側に面するように、キャリアステーション12上に着脱自在に設置される。
 搬入搬出部13は、キャリアステーション12及び処理ブロック5の間に位置している。搬入搬出部13は、複数の開閉扉13aを有する。キャリアステーション12上にキャリア11が載置される際には、キャリア11の開閉扉が開閉扉13aに面した状態とされる。開閉扉13a及び側面11aの開閉扉を同時に開放することで、キャリア11内と搬入搬出部13内とが連通する。搬入搬出部13は、受け渡しアームA1を内蔵している。受け渡しアームA1は、キャリア11からウエハWを取り出して処理ブロック5に渡し、処理ブロック5からウエハWを受け取ってキャリア11内に戻す。
 処理ブロック5は、図1及び図2に示されるように、単位処理ブロック14~17を有する。単位処理ブロック14~17は、床面側から単位処理ブロック17、単位処理ブロック14、単位処理ブロック15、単位処理ブロック16の順に並んでいる。単位処理ブロック14~17は、図3に示されるように、液処理ユニットU1(基板処理装置)と、熱処理ユニットU2とを有する。
 液処理ユニットU1は、各種の処理液又はガスをウエハWの表面Waに供給するように構成されている。熱処理ユニットU2は、例えば熱板によりウエハWを加熱し、加熱後のウエハWを例えば冷却板により冷却して熱処理を行うように構成されている。
 単位処理ブロック14は、ウエハWの表面Wa上に下層膜を形成するように構成された下層膜形成ブロック(BCTブロック)である。単位処理ブロック14は、各ユニットU1,U2にウエハWを搬送する搬送アームA2を内蔵している(図2参照)。単位処理ブロック14の液処理ユニットU1は、下層膜形成用の塗布液をウエハWの表面Waに塗布して塗布膜を形成する。単位処理ブロック14の熱処理ユニットU2は、下層膜の形成に伴う各種熱処理を行う。熱処理の具体例としては、塗布膜を硬化させて下層膜とするための加熱処理が挙げられる。下層膜としては、例えば、反射防止(SiARC)膜が挙げられる。
 単位処理ブロック15は、下層膜上に中間膜を形成するように構成された中間膜(ハードマスク)形成ブロック(HMCTブロック)である。単位処理ブロック15は、各ユニットU1,U2にウエハWを搬送する搬送アームA3を内蔵している(図2参照)。単位処理ブロック15の液処理ユニットU1は、中間膜形成用の塗布液を下層膜上に塗布して塗布膜を形成する。単位処理ブロック15の熱処理ユニットU2は、中間膜の形成に伴う各種熱処理を行う。熱処理の具体例としては、塗布膜を硬化させて中間膜とするための加熱処理が挙げられる。中間膜としては、例えば、SOC(Spin On Carbon)膜、アモルファスカーボン膜が挙げられる。
 単位処理ブロック16は、熱硬化性を有するレジスト膜Rを中間膜上に形成するように構成されたレジスト膜形成ブロック(COTブロック)である。単位処理ブロック16は、各ユニットU1,U2にウエハWを搬送する搬送アームA4を内蔵している(図2参照)。単位処理ブロック16の液処理ユニットU1は、レジスト膜形成用の塗布液(レジスト剤)を中間膜上に塗布して塗布膜を形成する。単位処理ブロック16の熱処理ユニットU2は、レジスト膜R(硬化膜)の形成に伴う各種熱処理を行う。熱処理の具体例としては、塗布膜を硬化させてレジスト膜Rとするための加熱処理(PAB:Pre Applied Bake)が挙げられる。
 単位処理ブロック17は、露光されたレジスト膜の現像処理を行うように構成された現像処理ブロック(DEVブロック)である。単位処理ブロック17は、各ユニットU1,U2にウエハWを搬送する搬送アームA5と、これらのユニットを経ずにウエハWを搬送する直接搬送アームA6とを内蔵している(図2参照)。単位処理ブロック17の液処理ユニットU1は、露光後のレジスト膜Rに現像液を供給してレジスト膜Rを現像する。単位処理ブロック17の液処理ユニットU1は、現像後のレジスト膜Rにリンス液を供給して、レジスト膜の溶解成分を現像液と共に洗い流す。これにより、レジスト膜Rが部分的に又は全体的に除去される。単位処理ブロック16の熱処理ユニットU2は、現像処理に伴う各種熱処理を行う。熱処理の具体例としては、現像処理前の加熱処理(PEB:Post Exposure Bake)、現像処理後の加熱処理(PB:Post Bake)等が挙げられる。
 処理ブロック5内におけるキャリアブロック4側には、図2及び図3に示されるように、棚ユニットU10が設けられている。棚ユニットU10は、床面から単位処理ブロック15にわたって設けられており、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。棚ユニットU10の近傍には昇降アームA7が設けられている。昇降アームA7は、棚ユニットU10のセル同士の間でウエハWを昇降させる。
 処理ブロック5内におけるインターフェースブロック6側には、棚ユニットU11が設けられている。棚ユニットU11は床面から単位処理ブロック17の上部にわたって設けられており、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。
 インターフェースブロック6は、受け渡しアームA8を内蔵しており、露光装置3に接続される。受け渡しアームA8は、棚ユニットU11のウエハWを取り出して露光装置3に渡し、露光装置3からウエハWを受け取って棚ユニットU11に戻すように構成されている。
 コントローラ10は、基板処理システム1を部分的又は全体的に制御する。コントローラ10の詳細については後述する。なお、コントローラ10は露光装置3のコントローラとの間で信号の送受信が可能であり、各コントローラの連携により基板処理システム1及び露光装置3が制御される。
 [液処理ユニットの構成]
 続いて、図4~図7を参照して、液処理ユニットU1についてさらに詳しく説明する。液処理ユニットU1は、回転保持部20と、塗布液供給部30(供給部)と、駆動機構40(供給部)とを備える。
 回転保持部20は、回転部21と、シャフト22と、保持部23とを有する。回転部21は、コントローラ10からの動作信号に基づいて動作し、シャフト22を回転させる。回転部21は、例えば電動モータ等の動力源である。保持部23は、シャフト22の先端部に設けられている。保持部23上にはウエハWが配置される。保持部23は、例えば吸着等によりウエハWを略水平に保持する。すなわち、回転保持部20は、ウエハWの姿勢が略水平の状態で、ウエハWの表面Waに対して垂直な中心軸Ax(回転軸)周りでウエハWを回転させる。本実施形態では、図4に示されるように、回転保持部20は、上方から見て時計回りにウエハWを所定の回転数で回転させる。
 塗布液供給部30は、ウエハWの表面Waのうち周縁部Wbに塗布液Lを供給するように構成されている。塗布液Lは、例えば、感光性レジスト膜となる感光性レジスト材料、非感光性レジスト膜となる非感光性レジスト材料等が挙げられる。
 塗布液供給部30は、液源31と、ポンプ32と、バルブ33と、ノズルNと、配管34と、駆動機構40とを有する。液源31は、塗布液Lの供給源として機能する。ポンプ32は、コントローラ10からの動作信号に基づいて動作し、液源31から塗布液Lを吸引し、配管34及びバルブ33を介してノズルNに送り出す。バルブ33は、コントローラ10からの動作信号に基づいて動作し、バルブ33の前後において配管34を開放及び閉塞させる。
 ノズルNは、吐出口がウエハWの周縁部Wbに向かうようにウエハWの上方に配置されている。ノズルNは、ポンプ32から送り出された塗布液Lを、周縁部Wbに吐出可能である。配管34は、上流側から順に、液源31、ポンプ32、バルブ33及びノズルNを接続している。
 駆動機構40は、コントローラ10からの動作信号に基づいて動作し、ノズルNを水平方向及び上下方向に移動させると共に、ノズルNの姿勢を変更させるように構成されている。具体的には、駆動機構40は、図5及び図6に示されるように、ガイドレール41と、移動体42と、アーム43と、スライダ44とを含む。
 ガイドレール41は、図5に示されるように、上方から見てウエハWの径方向に沿って直線状に且つ略水平に延びている。移動体42は、ガイドレール41に取り付けられている。移動体42は、アクチュエータ(例えばエンコーダ付きのサーボモータ)を含んでおり、コントローラ10からの動作信号に基づいて当該モータが動作し、ガイドレール41上をスライド可能に構成されている。
 アーム43は、移動体42に取り付けられている。アーム43は、上方から見て移動体42からウエハWに向けて直線状に且つ略水平に延びている。移動体42が含むアクチュエータは、コントローラ10からの動作信号に基づいて動作し、アーム43を上下方向に昇降させるようにも構成されている。
 アーム43の先端部にはノズルNが取り付けられている。ノズルNは、移動体42がガイドレール41に沿って移動するのに伴い、ウエハWの上方で且つウエハWの中心軸Axに直交する直線上を、ウエハWの径方向に移動する。
 図6に示されるように、アーム43には、その長手方向に延びるレール溝43aが設けられている。レール溝43a内にはスライダ44が取り付けられている。スライダ44は、アクチュエータ(例えばエンコーダ付きのサーボモータ)を含んでおり、コントローラ10からの動作信号に基づいて当該モータが動作し、レール溝43a内をスライド可能に構成されている。
 スライダ44とノズルNの基端部とは、リンク部材45で接続されている。より具体的には、リンク部材45の一端部がスライダ44に対して回転可能に取り付けられており、リンク部材45の他端部がノズルNの基端部に対して回転可能に取り付けられている。一方、ノズルNの先端部は、アーム43から側方に延びる支持部材43bに対して回転可能に取り付けられている。そのため、スライダ44がレール溝43a内をスライドすると、ノズルNは、ノズルNの先端部を中心に揺動(swing)する。なお、ウエハWの表面Waに対するノズルNの角度θ(図7参照)は、例えば15°~45°程度の間で設定されていてもよい。
 スライダ44がレール溝43a内をスライドすることにより、ノズルNの姿勢は、ノズルNの吐出口が上方から見てウエハWの回転方向(周方向)に沿い且つウエハWの回転順方向に向かう状態(第1の姿勢)と、ノズルNの吐出口が上方から見てウエハWの径方向に沿い且つウエハWの外周縁Wcに向かう状態(第2の姿勢)との間で変化する。上方から見て略90°の範囲内で第1の姿勢と第2の姿勢とが変化してもよい。より詳しくは、ウエハWの径方向とノズルNの吐出口とがなす角度φ(図6参照)が、0°~90°の範囲内であってもよいし、15°~75°の範囲内であってもよいし、30°~60°の範囲内であってもよい。なお、ノズルの吐出口の向きは、ノズルNから吐出される塗布液Lの吐出方向に略一致する。
 [コントローラの構成]
 コントローラ10は、図8に示されるように、機能モジュールとして、読取部M1と、記憶部M2と、処理部M3と、指示部M4とを有する。これらの機能モジュールは、コントローラ10の機能を便宜上複数のモジュールに区切ったものに過ぎず、コントローラ10を構成するハードウェアがこのようなモジュールに分かれていることを必ずしも意味するものではない。各機能モジュールは、プログラムの実行により実現されるものに限られず、専用の電気回路(例えば論理回路)、又は、これを集積した集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)により実現されるものであってもよい。
 読取部M1は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体RMからプログラムを読み取る。記録媒体RMは、基板処理システム1の各部を動作させるためのプログラムを記録している。記録媒体RMとしては、例えば、半導体メモリ、光記録ディスク、磁気記録ディスク、光磁気記録ディスクであってもよい。
 記憶部M2は、種々のデータを記憶する。記憶部M2は、例えば、読取部M1において記録媒体RMから読み出したプログラム、ウエハWを処理する際の各種データ(いわゆる処理レシピ)、外部入力装置(図示せず)を介してオペレータから入力された設定データ等を記憶する。
 処理部M3は、各種データを処理する。処理部M3は、例えば、記憶部M2に記憶されている各種データに基づいて、液処理ユニットU1(例えば、回転保持部20、ポンプ32、バルブ33、駆動機構40等)及び熱処理ユニットU2を動作させるための動作信号を生成する。
 指示部M4は、処理部M3において生成された動作信号を各種装置に送信する。
 コントローラ10のハードウェアは、例えば一つ又は複数の制御用のコンピュータにより構成される。コントローラ10は、ハードウェア上の構成として、例えば図9に示される回路10Aを有する。回路10Aは、電気回路要素(circuitry)で構成されていてもよい。回路10Aは、具体的には、プロセッサ10Bと、メモリ10C(記憶部)と、ストレージ10D(記憶部)と、ドライバ10Eと、入出力ポート10Fとを有する。プロセッサ10Bは、メモリ10C及びストレージ10Dの少なくとも一方と協働してプログラムを実行し、入出力ポート10Fを介した信号の入出力を実行することで、上述した各機能モジュールを構成する。メモリ10C及びストレージ10Dは、記憶部M2として機能する。ドライバ10Eは、基板処理システム1の各種装置をそれぞれ駆動する回路である。入出力ポート10Fは、ドライバ10Eと基板処理システム1の各種装置(例えば、回転保持部20、ポンプ32、バルブ33、駆動機構40等)との間で、信号の入出力を行う。
 本実施形態では、基板処理システム1は、一つのコントローラ10を備えているが、複数のコントローラ10で構成されるコントローラ群(制御部)を備えていてもよい。基板処理システム1がコントローラ群を備えている場合には、上記の機能モジュールがそれぞれ、一つのコントローラ10によって実現されていてもよいし、2個以上のコントローラ10の組み合わせによって実現されていてもよい。コントローラ10が複数のコンピュータ(回路10A)で構成されている場合には、上記の機能モジュールがそれぞれ、一つのコンピュータ(回路10A)によって実現されていてもよいし、2つ以上のコンピュータ(回路10A)の組み合わせによって実現されていてもよい。コントローラ10は、複数のプロセッサ10Bを有していてもよい。この場合、上記の機能モジュールがそれぞれ、一つのプロセッサ10Bによって実現されていてもよいし、2つ以上のプロセッサ10Bの組み合わせによって実現されていてもよい。
 [ウエハ処理方法]
 続いて、ウエハWに塗布液Lを供給して、ウエハWの周縁部Wbにレジスト膜Rを形成する方法(ウエハ処理方法;基板処理方法)について、図10を参照して説明する。まず、コントローラ10は、基板処理システム1の各部を制御して、ウエハWをキャリア11から液処理ユニットU1に搬送する。
 次に、コントローラ10は、回転保持部20を制御して、ウエハWを保持部23に保持させると共に、所定の回転数でウエハWを回転させる。この状態で、コントローラ10は、ポンプ32、バルブ33及び駆動機構40を制御して、ノズルNを周縁部Wbの上方において移動させつつ、ウエハWの周縁部Wbに対して塗布液LをノズルNから吐出させる。
 ノズルNが外周縁Wc側から中心軸Ax側に向けて移動するスキャンイン動作をする場合には、ノズルNの姿勢は、まず、ノズルNの吐出口が上方から見てウエハWの回転方向(周方向)に沿い且つウエハWの回転順方向に向かう状態(第1の姿勢)とされる(図10(a)参照)。従って、ノズルNからの塗布液Lの吐出方向も、上方から見てノズルNの吐出口がウエハWの回転方向(周方向)に沿い且つウエハWの回転順方向に向かう。このときのノズルNからの塗布液Lの吐出速度ベクトルを<L1>とすると、ベクトル<L1>の回転方向成分<L1θ>は、ベクトル<L1>の径方向成分<L1>に卓越する。なお、本明細書において、「<」及び「>」の記号は、これらで囲まれる値がベクトル量であることを意味する。
 ノズルNがスキャンイン動作を継続し、中心軸Ax寄りに移動すると、ノズルNの姿勢は、ノズルNの吐出口が上方から見てウエハWの径方向に沿い且つウエハWの外周縁Wcに向かう状態(第2の姿勢)とされる(図10(b)参照)。従って、ノズルNからの塗布液Lの吐出方向も、上方から見てノズルNの吐出口がウエハWの径方向に沿い且つ外周縁Wcに向かう。このときのノズルNからの塗布液Lの吐出速度ベクトルを<L2>とすると、ベクトル<L2>の径方向成分<L2>は、ベクトル<L2>の回転方向成分<L1θ>に卓越する。
 一方、ノズルNが中心軸Ax側から外周縁Wc側に向けて移動するスキャンアウト動作をする場合には、ノズルNが第2の姿勢から第1の姿勢へと変化する。ノズルNがスキャンイン動作する場合もスキャンアウト動作する場合も、ノズルN(移動体42)の移動に伴い、ノズルNから塗布液Lが吐出されたままの状態で、第1の姿勢と第2の姿勢との間でノズルNの姿勢が連続的に徐々に変化してもよいし、段階的に(間欠的に)変化してもよい。こうして、周縁部Wbに周縁塗布膜が形成される。
 次に、コントローラ10は、基板処理システム1の各部を制御して、ウエハWを液処理ユニットU1から熱処理ユニットU2に搬送する。次に、コントローラ10は、熱処理ユニットU2を制御して、ウエハWと共に塗布膜を加熱する。これにより、塗布膜が固化した固化膜であるレジスト膜Rが形成される。以上により、ウエハWの処理が完了し、レジスト膜RがウエハWの周縁部Wbに形成される。
 [作用]
 仮に、ノズルNが第1の姿勢(図10(a)参照)のまま変化せずに、ノズルNから周縁部Wbに塗布液Lが吐出されると、回転方向成分<L1θ>が径方向成分<L1>に卓越しているので、塗布液LがウエハWの周方向に拡がりやすい。そのため、ウエハWの周方向において周縁塗布膜のムラが生じ難い傾向にある(図11(a)参照)。一方で、塗布液LがウエハWの周方向に拡がる際に、ウエハWの中心軸Ax側と比較して周縁部Wb側において塗布液Lに大きな遠心力が作用するので、塗布液LのうちウエハWの中心軸Ax側の流速が比較的遅くなり、塗布液LのうちウエハWの外周縁Wcの流速が比較的早くなる。そのため、塗布液LがウエハWの中心軸Ax側において滞留しやすく、周縁塗布膜の内周縁の形状が乱れやすい。その結果、周縁塗布膜の塗布幅の均一性が低下すると共に(図11(a)参照)、周縁塗布膜の内周縁においてハンプH(図7参照)が生じやすい傾向にある。
 一方、仮に、ノズルNが第2の姿勢(図10(b)参照)のまま変化せずに、ノズルNから周縁部Wbに塗布液Lが吐出されると、径方向成分<L2>が回転方向成分<L2θ>に卓越しているので、塗布液Lは速やかにウエハWの外周縁Wcに向けて流れていく。そのため、ウエハWの表面Waに対する塗布液Lの着液位置において塗布液が乱れ難い。従って、周縁塗布膜の内周縁が均一になりやすい(図11(b)参照)。その結果、周縁塗布膜の塗布幅の均一性が高まると共に、周縁塗布膜の内周縁においてハンプH(図7参照)が生じ難くなる傾向にある。一方で、塗布液Lは、ウエハWの周方向に拡がりにくい。従って、ウエハWの周方向において周縁塗布膜がムラになりやすい傾向にある(図11(b)参照)。
 しかしながら、上記の実施形態では、ノズルNから吐出される塗布液Lが周縁部Wbの外周縁Wc寄りに供給される場合(ノズルNが外周縁Wc寄りに位置する場合)、ノズルNが第1の姿勢とされ、ノズルNから吐出される塗布液Lが周縁部Wbの中心軸Ax寄りに供給される場合(ノズルNが中心軸Ax寄りに位置する場合)、ノズルNが第2の姿勢とされる。そのため、周縁塗布膜の塗布幅の均一性が高まると共に、周縁塗布膜の内周縁においてハンプが生じ難くなる効果と、ウエハWの周方向において周縁塗布膜のムラが生じ難くなる効果との双方を得ることが可能となる。
 上記の実施形態では、コントローラ10がスライダ44を制御することにより、ノズルNの姿勢が変化する。そのため、一つのノズルNのみを用いて、塗布液Lの吐出方向を変化させることが可能となる。
 上記の実施形態では、ノズルNがその先端部を中心に揺動するように構成されている。そのため、ウエハWの表面Waに対するノズルNの角度θ(図7参照)が略一定に保たれた状態で、ノズルNの姿勢が変化する。従って、ノズルNの姿勢が変化しても、塗布液LのウエハWの表面Waへの着液位置の変化量が抑制される。その結果、周縁塗布膜を周縁部Wbにより均一に形成することが可能となる。
 上記の実施形態では、ノズルNがスキャンイン動作又はスキャンアウト動作しつつ、ノズルNから塗布液Lが連続的に吐出される。そのため、ノズルNからの塗布液Lの吐出が途切れることなく、周縁部Wbにスパイラル状に連続して塗布液Lが供給される。従って、ノズルNから吐出される塗布液Lが、ウエハWの表面Waにおいて重なり合い難い。従って、周縁塗布膜の膜厚が略均一となる。
 [変形例]
 以上、本開示に係る実施形態について詳細に説明したが、本発明の要旨の範囲内で種々の変形を上記の実施形態に加えてもよい。
 (1)例えば、図12に示されるように、塗布液供給部30が複数のノズルNを有しており、周縁部Wbの外周縁Wc側においてウエハWの上方に位置するノズルN(図12の右側のノズルN)が第1の姿勢とされ、周縁部Wbの中心軸Ax側においてウエハWの上方に位置するノズルN(図12の左側のノズルN)が第2の姿勢とされてもよい。
 (2)図13に示されるように、液処理ユニットU1がカメラ60(検出部)をさらに有していてもよい。この場合、予め多数のサンプルウエハについて、カメラ60でサンプルウエハの表面を撮像し、カメラ60の撮像画像データに基づいてコントローラ10が周縁部Wbの面内形状(例えば高さ位置)を算出し、当該面内形状に適したノズルNの動作設定(周縁部WbにおけるノズルNの位置とそのときのノズルNの姿勢との組合せ)をコントローラ10の記憶部M2に記憶させておく。その後、実際にウエハWを処理する際には、まずウエハWの表面Waをカメラ60で撮像し、カメラ60の撮像画像データに基づいてコントローラ10が周縁部Wbの面内形状を算出する。コントローラ10は、算出した当該面内形状に一致又は対応するノズルNの動作設定を記憶部M2から取得し、当該動作設定に従って駆動機構40を制御してノズルNの位置及び姿勢を変化させる。これにより、ウエハWの周縁部Wbが反っており平坦でない場合等であっても、周縁部Wbに対してノズルNから塗布液Lが適切に供給される。そのため、周縁塗布膜を周縁部Wbにいっそう均一に形成することが可能となる。なお、処理対象のウエハWの周縁部Wbの面内形状をカメラ60で撮像しながら直ちにコントローラ10が周縁部Wbの面内形状を算出し、ノズルNの位置及び姿勢を当該面内形状に適した状態にリアルタイムで変化させてもよい。ウエハWの周縁部Wbの面内形状を検出することができれば、カメラ60に代えて、距離センサ等の他の種々の検出部を用いてもよい。
 (3)図14に示されるように、駆動機構40は、スライダ46をさらに含んでいてもよい。スライダ46は、スライダ44と同様に、レール溝43a内に取り付けられている。スライダ46は、アクチュエータ(例えばエンコーダ付きのサーボモータ)を含んでおり、コントローラ10からの動作信号に基づいて当該モータが動作し、レール溝43a内をスライド可能に構成されている。
 スライダ46には、支持部材43bの基端が固定されている。一方、支持部材43bの先端には、ノズルNの先端部が回転可能に取り付けられている。そのため、スライダ46と共に支持部材43bが移動すると、ノズルNの先端部もレール溝43aに沿って移動する。
 コントローラ10は、各スライダ44,46のアクチュエータを制御して、塗布液LのノズルNからの吐出方向と、ノズルNから吐出された塗布液LがウエハWの表面Waに着液する位置とを調節する。すなわち、各スライダ44,46がコントローラ10によって独立に制御されることにより、ノズルNの向き(塗布液Lの吐出方向)を変化させても、塗布液Lの着液位置をより一定にすることが可能となる。
 (4)塗布液L以外の処理液に本技術を適用してもよい。例えば、処理液は、ウエハWの周縁領域に形成されたレジスト膜を除去するための有機溶剤であってもよい。
 [他の例]
 例1.本開示の一つの例に係る基板処理装置は、基板を保持回転させる回転保持部と、基板の表面側に位置するノズルから処理液を表面の周縁部に供給させるように構成された供給部と、制御部とを備える。制御部は、回転保持部を制御して基板を回転させることと、ノズルから吐出される処理液が周縁部の基板中心寄りに供給される場合、供給部を制御して、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の径方向に沿い且つ外方に向かうようにノズルから処理液を吐出させることと、ノズルから吐出される処理液が基板周縁部の周縁寄りに供給される場合、供給部を制御して、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の回転順方向に向かうようにノズルから処理液を吐出させることとを実行する。
 ところで、仮に、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の径方向に沿い且つ外方に向かうようにノズルから処理液が吐出されると、ノズルから吐出された処理液の速度ベクトルを基板の径方向とそれに直交する方向(回転方向)とに分解した場合に、径方向成分が回転方向成分に卓越する。そのため、処理液は、速やかに基板の周縁に向けて流れやすいので、基板の表面に対する処理液の着液位置において処理液が乱れ難い。従って、処理液の着液位置が一定になりやすい。その結果、処理液の供給幅の均一性が高まる傾向にある。一方で、処理液は、基板の周方向に拡がりにくい。従って、基板の周方向において処理液の供給ムラが生じやすい傾向にある。
 一方、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の回転順方向に向かうようにノズルから処理液が吐出されると、ノズルから吐出された処理液の速度ベクトルを基板の径方向とそれに直交する方向(回転方向)とに分解した場合に、回転方向成分が径方向成分に卓越する。そのため、処理液は、基板の周方向に拡がりやすい。従って、基板の周方向において処理液の供給ムラが生じ難い傾向にある。一方で、処理液が基板の周方向に拡がる際に、基板の中心側と比較して周縁側において処理液に大きな遠心力が作用するので、処理液のうち基板の中心側の流速が比較的遅くなり、処理液のうち基板の周縁側の流速が比較的早くなる。従って、処理液が基板の中心側において滞留しやすい。その結果、処理液の供給幅の均一性が低下しやすい傾向にある。
 しかしながら、例1に係る基板処理装置によれば、ノズルから吐出される処理液が周縁部の基板中心寄りに供給される場合、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の径方向に沿い且つ外方に向かうようにノズルから処理液が吐出され、ノズルから吐出される処理液が周縁部の基板周縁寄りに供給される場合、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の回転順方向に向かうようにノズルから処理液が吐出される。そのため、処理液の供給幅の均一性が高まると共に、処理液の供給ムラが生じ難くなる。
 例2.例1の装置において、供給部は、ノズルの姿勢を変更させるようにさらに構成されており、制御部は、ノズルから吐出される処理液が周縁部の基板中心寄りに供給される場合、供給部を制御して、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の径方向に沿い且つ外方に向かうようにノズルの姿勢を調節すると共に、ノズルから処理液を吐出させることと、ノズルから吐出される処理液が周縁部の基板周縁寄りに供給される場合、供給部を制御して、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の回転方向に沿い且つ基板の回転順方向に向かうようにノズルの姿勢を調節すると共に、ノズルから処理液を吐出させることとを実行してもよい。この場合、一つのノズルの姿勢を変化させることにより、一つのノズルのみを用いて例1の装置の効果を得ることが可能となる。
 例3.例2の装置において、制御部は、供給部を制御して、ノズルから吐出される処理液の基板の表面に対する角度が一定となるようにノズルの姿勢を調節してもよい。この場合、ノズルの姿勢が変化しても、処理液の基板の表面への着液位置の変化量が抑制される。そのため、処理液を周縁部により均一に供給することが可能となる。
 例4.例2又は例3の装置は、周縁部の面内形状を検出する検出部をさらに備え、制御部は、供給部を制御して、検出部において検出された面内形状に基づいてノズルの姿勢を調節してもよい。この場合、ノズルが周縁部の面内形状に適した姿勢に調節される。そのため、基板の周縁部に反り等が存在していても、処理液を周縁部にいっそう均一に供給することが可能となる。
 例5.例1~例4のいずれかの装置において、制御部は、供給部を制御して、ノズルが周縁部の周縁側から中心側に向けて移動するスキャンイン動作をノズルに行わせるか、又はノズルが周縁部の中心側から周縁側に向けて移動するスキャンアウト動作をノズルに行わせつつ、ノズルから処理液を連続的に吐出させてもよい。この場合、ノズルからの処理液の吐出が途切れることなく、周縁部にスパイラル状に連続して処理液が供給される。そのため、ノズルから吐出される処理液が、基板の表面において重なり合い難い。従って、処理液の供給ムラをよりいっそう抑制することが可能となる。
 例6.本開示の他の例に係る基板処理方法は、基板を回転させることと、基板の上方に位置するノズルから吐出される処理液が基板の表面の周縁部の基板中心寄りに供給される場合、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の径方向に沿い且つ外方に向かうようにノズルから処理液を吐出させ、ノズルから吐出される処理液が周縁部の基板周縁寄りに供給される場合、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の回転順方向に向かうようにノズルから処理液を吐出させることとを含む。この場合、例1の装置と同様の作用効果が得られる。
 例7.例6の方法において、ノズルから処理液を吐出させることは、ノズルから吐出される処理液が周縁部の基板中心寄りに供給される場合、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の径方向に沿い且つ外方に向かうようにノズルの姿勢を調節した状態で、ノズルから処理液を吐出させ、ノズルから吐出される処理液が周縁部の基板周縁寄りに供給される場合、ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て基板の回転順方向に向かうようにノズルの姿勢を調節した状態で、ノズルから処理液を吐出させることを含んでもよい。この場合、例2の装置と同様の作用効果が得られる。
 例8.例7の方法において、ノズルから処理液を吐出させることは、ノズルから吐出される処理液の基板の表面に対する角度が一定となるようにノズルの姿勢を調節しつつ、ノズルから処理液を吐出させることを含んでもよい。この場合、例3の装置と同様の作用効果が得られる。
 例9.例7又は例8の方法は、周縁部の面内形状を検出することをさらに含み、ノズルから処理液を吐出させることは、検出された面内形状に基づいてノズルの姿勢を調節しつつ、ノズルから処理液を吐出させることを含んでもよい。この場合、例4の装置と同様の作用効果が得られる。
 例10.例6~例9のいずれかの方法において、ノズルから処理液を吐出させることは、ノズルが周縁部の周縁側から中心側に向けて移動するスキャンイン動作をノズルに行わせるか、又はノズルが周縁部の中心側から周縁側に向けて移動するスキャンアウト動作をノズルに行わせつつ、ノズルから処理液を連続的に吐出させることを含んでもよい。この場合、例5の装置と同様の作用効果が得られる。
 例11.コンピュータ読み取り可能な記録媒体の一例は、例6~例10のいずれかの方法を基板処理装置に実行させるためのプログラムを記録している。この場合、例6~例10の方法と同様の作用効果が得られる。本明細書において、コンピュータ読み取り可能な記録媒体には、一時的でない有形の媒体(non-transitory computer recording medium)(例えば、各種の主記憶装置又は補助記憶装置)や、伝播信号(transitory computer recording medium)(例えば、ネットワークを介して提供可能なデータ信号)が含まれる。
 1…基板処理システム(基板処理装置)、2…塗布現像装置(基板処理装置)、10…コントローラ(制御部)、20…回転保持部、30…塗布液供給部(供給部)、40…駆動機構(供給部)、60…カメラ(検出部)、Ax…中心軸(回転軸)、L…塗布液、N…ノズル、R…レジスト膜、RM…記録媒体、U1…液処理ユニット(基板処理装置)、W…ウエハ(基板)、Wa…表面、Wb…周縁部、Wc…外周縁。

Claims (11)

  1.  基板を保持し回転させる回転保持部と、
     前記基板の表面側に位置するノズルから処理液を前記表面の周縁部に供給させるように構成された供給部と、
     制御部とを備え、
     前記制御部は、
      前記回転保持部を制御して前記基板を回転させることと、
      前記ノズルから吐出される処理液が前記周縁部の基板中心寄りに供給される場合、前記供給部を制御して、前記ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て前記基板の径方向に沿い且つ外方に向かうように前記ノズルから処理液を吐出させることと、
      前記ノズルから吐出される処理液が前記周縁部の基板周縁寄りに供給される場合、前記供給部を制御して、前記ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て前記基板の回転順方向に向かうように前記ノズルから処理液を吐出させることとを実行する、基板処理装置。
  2.  前記供給部は、前記ノズルの姿勢を変更させるようにさらに構成されており、
     前記制御部は、
      前記ノズルから吐出される処理液が前記周縁部の基板中心寄りに供給される場合、前記供給部を制御して、前記ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て前記基板の径方向に沿い且つ外方に向かうように前記ノズルの姿勢を調節すると共に、前記ノズルから処理液を吐出させることと、
      前記ノズルから吐出される処理液が前記周縁部の基板周縁寄りに供給される場合、前記供給部を制御して、前記ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て前記基板の回転順方向に向かうように前記ノズルの姿勢を調節すると共に、前記ノズルから処理液を吐出させることとを実行する、請求項1に記載の基板処理装置。
  3.  前記制御部は、前記供給部を制御して、前記ノズルから吐出される処理液の前記基板の表面に対する角度が一定となるように前記ノズルの姿勢を調節する、請求項2に記載の基板処理装置。
  4.  前記周縁部の面内形状を検出する検出部をさらに備え、
     前記制御部は、前記供給部を制御して、前記検出部において検出された前記面内形状に基づいて前記ノズルの姿勢を調節する、請求項2に記載の基板処理装置。
  5.  前記制御部は、前記供給部を制御して、前記ノズルが前記周縁部の周縁側から中心側に向けて移動するスキャンイン動作を前記ノズルに行わせるか、又は前記ノズルが前記周縁部の中心側から周縁側に向けて移動するスキャンアウト動作を前記ノズルに行わせつつ、前記ノズルから処理液を連続的に吐出させる、請求項1に記載の基板処理装置。
  6.  基板を回転させることと、
     前記基板の上方に位置するノズルから吐出される処理液が前記基板の表面の周縁部の基板中心寄りに供給される場合、前記ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て前記基板の径方向に沿い且つ外方に向かうように前記ノズルから処理液を吐出させ、前記ノズルから吐出される処理液が前記周縁部の基板周縁寄りに供給される場合、前記ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て前記基板の回転順方向に向かうように前記ノズルから処理液を吐出させることとを含む、基板処理方法。
  7.  前記ノズルから処理液を吐出させることは、前記ノズルから吐出される処理液が前記周縁部の基板中心寄りに供給される場合、前記ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て前記基板の径方向に沿い且つ外方に向かうように前記ノズルの姿勢を調節した状態で、前記ノズルから処理液を吐出させ、前記ノズルから吐出される処理液が前記周縁部の基板周縁寄りに供給される場合、前記ノズルからの処理液の吐出方向が上方から見て前記基板の回転順方向に向かうように前記ノズルの姿勢を調節した状態で、前記ノズルから処理液を吐出させることを含む、請求項6に記載の方法。
  8.  前記ノズルから処理液を吐出させることは、前記ノズルから吐出される処理液の前記基板の表面に対する角度が一定となるように前記ノズルの姿勢を調節しつつ、前記ノズルから処理液を吐出させることを含む、請求項7に記載の方法。
  9.  前記周縁部の面内形状を検出することをさらに含み、
     前記ノズルから処理液を吐出させることは、検出された前記面内形状に基づいて前記ノズルの姿勢を調節しつつ、前記ノズルから処理液を吐出させることを含む、請求項7に記載の方法。
  10.  前記ノズルから処理液を吐出させることは、前記ノズルが前記周縁部の周縁側から中心側に向けて移動するスキャンイン動作を前記ノズルに行わせるか、又は前記ノズルが前記周縁部の中心側から周縁側に向けて移動するスキャンアウト動作を前記ノズルに行わせつつ、前記ノズルから処理液を連続的に吐出させることを含む、請求項6に記載の方法。
  11.  請求項6に記載の基板処理方法を基板処理装置に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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