WO2018198306A1 - 無線端末、基地局、無線通信システム、及び通信制御方法 - Google Patents

無線端末、基地局、無線通信システム、及び通信制御方法 Download PDF

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Abstract

伝送特性の劣化を抑制すること。 第1の無線リソース(D#1)で送信される制御情報(31a)を受信する受信部と、制御情報(31a)を用いて、第1の無線リソース(D#1)に集約される複数の第2の無線リソース(D#2)での受信を制御し、第1の無線リソース(D#1)に集約可能な第2の無線リソース(D#2)の最大数を特定し、該最大数の第2の無線リソース(D#2)を第1の無線リソース(D#1)に集約した最大集約リソース(40)に関する情報を基地局(10)に通知する制御部(23)とを有する、無線端末(20)が提供される。

Description

無線端末、基地局、無線通信システム、及び通信制御方法
 本発明は、無線端末、基地局、無線通信システム、及び通信制御方法に関する。
 標準化団体である3GPP(Third Generation Partnership Project)が策定するLTE(Long Term Evolution)規格では、無線区間の上りリンク(UL:Uplink)及び下りリンク(DL:Downlink)のデータ伝送に用いる無線リソースが時間領域ではサブフレーム単位で割り当てられる。1つのサブフレームは、時間方向に連続する2つのスロットから構成される。LTE規格では、1つのサブフレームに含まれる少なくとも1つのスロットに、送信されるデータに適用される変調方式などの無線パラメータなどの情報が含まれる制御信号が配置される。
 3GPPでは、第5世代移動通信システムの実現に向けて、標準仕様観点での技術検討が行なわれている。そのシステムの無線部で用いる技術として、適応的に集約数を変化させられるスロット集約(slot aggregation)が提案されている。例えば、送信するデータの量に応じて、単数又は複数のスロットを時間領域で集約(aggregation)させ、集約されたスロットを1つのスロットとみなしてデータ送信のために用いる技術が提案されている。スロットの集約数は、ダイナミックに変更することが可能になる可能性がある。上記の制御信号は、基本的には、集約されるスロットの中の先頭のスロットの中に配置される。
Qualcomm Incorporated, "Summary of 86-19 Discussion on Slot Structure Use Cases", 3GPP TSG-RAN WG1 #86bis, R1-1610129
 無線通信を行なう無線装置間の無線チャネル状態(特性、品質)は時々刻々と変化するため、ある時点における好適な通信条件を設定しても時間の経過に伴って無線伝送特性が劣化することがある。そのため、良い無線伝送特性を維持するためには、好適な通信条件設定の更新を行なう必要がある。多数のスロットを集約すると伝送可能なデータ量が増加する反面、集約されたスロットのうち先頭スロットから遠いスロット上で伝送される信号の無線伝送特性の劣化が生じるリスクがある。なお、スロットは、単位時間幅を有する伝送区間(単位区間)の一例である。例えば、スロットよりも時間長が短いミニスロット、スロットよりも時間長が長いサブフレームなどを単位時間区間とし、ミニスロットの集約、サブフレームの集約を行なう場合もある。これらの場合も、上記と同様の無線伝送特性の劣化というリスクが生じうる。
 また、単位区間は無線リソースの一例である。上記の説明では、説明の都合上、時間方向に単位区間を集約する方法について述べたが、周波数方向に多数の無線リソースを集約する場合も集約数によっては伝送特性の劣化が生じうる。例えば、同じ通信条件により好適な伝送特性が得られる所定幅の帯域を超えて無線リソースの集約を実施すれば、その帯域外の周波数領域で伝送特性の劣化が生じうる。
 1つの側面によれば、本発明の目的は、伝送特性の劣化を抑制できる無線端末、基地局、無線通信システム、及び通信制御方法を提供することにある。
 一態様によれば、第1の無線リソースで送信される制御情報を受信する受信部と、制御情報を用いて、第1の無線リソースに集約される複数の第2の無線リソースでの受信を制御し、第1の無線リソースに集約可能な第2の無線リソースの最大数を特定し、該最大数の第2の無線リソースを第1の無線リソースに集約した最大集約リソースに関する情報を基地局に通知する制御部とを有する、無線端末が提供される。
 伝送特性の劣化を抑制できる。
 本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
第1実施形態に係る無線通信システムの一例を示した図である。 第2実施形態に係る無線通信システムの一例を示した図である。 集約区間の無線特性について説明するための図である。 第2実施形態に係る無線通信システムの動作について説明するためのシーケンス図である。 集約可否通知及び受信設定通知の通知方法について説明するための図である。 第2実施形態に係る基地局の機能を実現可能なハードウェアの一例を示したブロック図である。 第2実施形態に係る無線端末の機能を実現可能なハードウェアの一例を示したブロック図である。 第2実施形態に係る基地局が有する機能の一例を示したブロック図である。 単位区間の集約に関する各モードの性質及び各モードにおける集約数の計算について説明するための図である。 第2実施形態に係る無線端末が有する機能の一例を示したブロック図である。 無線端末における集約可否判断の条件について説明するための図である。 コヒーレンス時間を利用する集約可否判断について説明するための図である。 基地局における集約可否判断の条件について説明するための図である。 第2実施形態に係る基地局が実行する処理の流れを示したフロー図である。 第2実施形態に係る無線端末が実行する処理の流れを示したフロー図である。 第2実施形態の一変形例(単位帯域の集約)に係る無線通信システムの動作について説明するためのシーケンス図である。 コヒーレンス帯域幅を利用する集約可否判断について説明するための図である。 第2実施形態の一変形例(単位ブロックの集約)に係る無線通信システムの動作について説明するためのシーケンス図である。
 以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書及び図面において実質的に同一の機能を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する場合がある。
 <1.第1実施形態>
 図1を参照しながら、第1実施形態について説明する。第1実施形態は、複数の無線リソースを集約する制御に関し、その制御の中で伝送品質を考慮して集約する無線リソースの数を動的に制御する方法に関する。
 図1は、第1実施形態に係る無線通信システムの一例を示した図である。なお、図1に示した無線通信システム5は、第1実施形態に係る無線通信システムの一例である。
 図1に示すように、無線通信システム5は、基地局10及び無線端末20を有する。基地局10は、アンテナ11、無線部12、及び制御部13を有する。無線端末20は、アンテナ21、無線部22、及び制御部23を有する。なお、アンテナ11、21の本数は2本以上でもよい。無線通信システム5が有する無線端末の数は2以上でもよい。
 アンテナ11、21は、無線(RF:Radio Frequency)信号の送受信に用いるアンテナである。無線部12、22は、それぞれアンテナ11、21を介して送受信されるRF信号に関する処理を実行する信号処理回路である。
 例えば、無線部12、22は、RF信号とベースバンド(BB:Baseband)領域の信号(BB信号)との間の変換(周波数変換)、アナログ領域のBB信号とデジタル領域のBB信号との変換(AD(Analog to Digital)/DA(Digital to Analog)変換)、変調・復調などの処理を実行する。
 制御部13、23は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのプロセッサである。なお、制御部13、23は、それぞれ基地局10及び無線端末20に搭載されるRAM(Random Access Memory)などのメモリ(非図示)を利用して処理を実行する。
 制御部13、23は、それぞれ無線部12、22による送信及び受信を制御する。例えば、制御部23は、基地局10により設定された通信条件(変調方式(Modulation scheme)など)でRF信号を受信するように無線部22を制御する。変調方式としては、例えば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMなどがある。また、変調方式に加え、通信条件として、符号化率(Coding rate)などが設定されうる。
 無線通信システム5では、第1の無線リソースD#1、及び第2の無線リソースD#2を利用して基地局10から無線端末20へとデータが送信される。第1の無線リソースD#1及び第2の無線リソースD#2は、単位幅を有する無線リソースである。
 例えば、単位時間幅を有する時間区間(単位区間)は、単位幅を有する無線リソースの一例である。LTE規格の場合、単位時間幅が0.5msの場合にはスロットが単位区間に相当し、1msの場合にはサブフレームが単位区間に相当し、10msの場合にはフレームが単位区間に相当する。
 また、単位周波数幅を有する周波数帯域(単位帯域)は、単位幅を有する無線リソースの一例である。LTE規格の場合、単位周波数幅が180kHz(12サブキャリア)の場合には1RB(Resource Block)に対応する帯域が単位帯域に相当する。なお、時間方向の単位幅を0.5ms、周波数方向の単位幅を180kHzに設定すると、1RBが単位幅を有する無線リソースに相当する。
 上記のように、第1実施形態に係る技術は、様々な形態の無線リソースの集約に適用可能である。上述した無線リソースの例はあくまでも一例であり、単位時間幅、単位周波数幅、リソースブロックのサイズなどは変形可能である。但し、以下では、説明の都合上、単位区間を集約する場合を例に説明を行なう。
 第1の無線リソースD#1は、変調方式や符号化率などの通信条件を記した制御情報の送信区間を含む第1の単位区間である。第2の無線リソースD#2は、制御情報の送信区間を含まない第2の単位区間である。図1には、第1の無線リソースD#1である第1の単位区間31、第2の無線リソースD#2である第2の単位区間32、33、34が例示されている。第1の単位区間31には、制御情報31aが含まれる。
 制御部13は、第1の単位区間31に第2の単位区間32、33、34を集約することができる。また、制御部13は、第2の単位区間32、33、34のうち第1の単位区間31に集約する第2の単位区間の数を0又は1以上の数に制御することができる。以下、集約後の区間に含まれる単位区間の数を集約数と呼ぶ場合がある。
 制御部13は、集約後の無線リソース(集約リソース)における伝送特性に基づいて集約数を制御する。図1の(A)には、第1の単位区間31に第2の単位区間32、33、34を集約した集約リソース30a(集約数:4)、及び第1の単位区間31に第2の単位区間32を集約した集約リソース30b(集約数:2)が示されている。
 図1の例において、制御部13は、制御情報31aが送信される第1の単位区間31を含む集約リソース30aを用いて測定用信号14を無線端末20へと送信する。測定用信号14は、例えば、DLデータ伝送に用いる参照信号や、集約数の制御のための伝送特性の測定用に設定される専用のパイロット信号である。
 無線部22は、第1の単位区間31(第1の無線リソースD#1)で送信される制御情報31aを受信する。また、制御部23は、受信した制御情報31aを用いて、第2の単位区間32、33、34(第2の無線リソースD#2)での受信を制御する。
 また、制御部23は、(B)のように、集約リソース30aにおける測定用信号14の受信品質を測定する。そして、制御部23は、測定した受信品質に基づいて、第1の単位区間31(第1の無線リソースD#1)に集約可能な第2の単位区間(第2の無線リソースD#2)の最大数を特定する。
 例えば、制御部23は、受信品質が所定の基準値以下となるポイントを検出し、集約リソース30aの先頭から、検出したポイントまでの範囲に含まれる単位区間(無線リソース)の数を上記の最大数として特定する。図1(B)の例では最大数が2となる。以下、最大数の無線リソースを集約した無線リソースの集合を最大集約リソースと呼ぶ場合がある。図1(B)の例では、第1の単位区間31に第2の単位区間32を集約した最大集約リソース40が得られる。
 制御部23は、最大集約リソース40に関する情報(集約情報40a)を基地局10に通知する。この通知を受けた基地局10では、制御部13が、最大集約リソース40の集約数(最大集約数)に基づいてDLデータ伝送時の集約数(適用集約数)を設定する。例えば、制御部13は、(A)に示すように、最大集約数を適用集約数に設定する。この場合、制御部13は、第1の単位区間31に第2の単位区間32を集約した集約リソース30bを用いてDLデータ伝送を実施する。
 なお、適用集約数に関する情報は、制御部13により基地局10から無線端末20に通知される。また、この通知を受けた無線端末20では、制御部23が、集約リソース30bによる受信を実施できるように無線部22を制御する。
 適用集約数の設定方法としては、最大集約数をそのまま設定する上記の方法以外にも、例えば、制御部13が実施する伝送品質の評価と最大集約数とに基づいて適用集約数を設定する方法などを適用可能である。
 時分割複信(TDD:Time Division Duplex)方式を採用する場合、基地局10における受信品質を利用して基地局10と無線端末20との間のチャネル品質を評価することができる。例えば、制御部13は、無線端末20から送信されるULデータ伝送用の参照信号、又はチャネル品質の評価用に無線端末20から送信される専用のパイロット信号を利用して上記のチャネル品質を評価することができる。
 例えば、集約リソース30aと同様の集約リソースを利用してUL伝送された上記の参照信号又は専用のパイロット信号に基づいてチャネル品質の評価結果を得た場合、制御部13は、図1(B)と同様に、最大集約数を特定する。なお、チャネル状態の変化などにより、無線端末20で特定される最大集約数(端末側の最大集約数)と、基地局10で特定される最大集約数(基地局側の最大集約数)とが異なる場合がある。
 例えば、伝送特性の改善を重視する設定の場合、制御部13は、端末側の最大集約数及び基地局側の最大集約数のうち小さい方の最大集約数を適用集約数に設定する。この設定方法を採用すると、端末側の最大集約数を超えない範囲の集約数が適用集約数に設定される。一方、スループットの改善を重視する設定の場合、制御部13は、端末側の最大集約数及び基地局側の最大集約数のうち大きい方の最大集約数を適用集約数に設定する。なお、これらの設定方法は一例であり実施の態様に応じて適宜変形してもよい。
 上記のように、無線リソースを集約することで伝送データ量を増加させることができ、スループットの改善に寄与する。また、受信品質に応じて集約数を制御することにより集約リソースを利用するデータ伝送の際に所望の伝送特性が得られる。所望の伝送特性が安定的に得られることで再送制御の発生リスクを抑制でき、スループットの更なる改善に寄与する。なお、DLの無線リソースを集約する方法を例に説明したが、原理的にはULに対して適用する変形も可能である。このような変形も当然に第1実施形態の技術的範囲に属する。
 以上、第1実施形態について説明した。
 <2.第2実施形態>
 次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、複数の無線リソースを集約する制御に関し、その制御の中で伝送品質を考慮して集約する無線リソースの数を動的に制御する方法に関する。
 [2-1.システム]
 図2を参照しながら、無線通信システム50について説明する。図2は、第2実施形態に係る無線通信システムの一例を示した図である。図2に示した無線通信システム50は、第2実施形態に係る無線通信システムの一例である。
 図2に示すように、無線通信システム50は、基地局100及び無線端末200を有する。なお、無線通信システム50が有する基地局及び無線端末の数は2以上でもよい。
 無線通信システム50では、単位時間幅を有する単位区間L0を利用してデータ伝送が実施される。また、UL及びDLの伝送リソースが割り当てられる通信区間L1には、少なくとも1つの単位区間L0が含まれる。サブフレームは、通信区間L1の一例である。スロットやシンボルは、単位区間L0の一例である。(A)の例では、1つの通信区間L1に2つの単位区間L0が含まれている。(B)の例では、1つの通信区間L1に4つの単位区間L0が含まれている。
 通信区間L1の先頭に位置する単位区間L0には、その通信区間L1におけるデータ伝送に用いる制御信号Ctrlの送信が割り当てられる。制御信号Ctrlには、変調方式(QPSK、16QAM、64QAMなど)や符号化率などの通信条件を示す情報が含まれる。つまり、通信区間L1に含まれる各単位区間L0では、同じ通信条件でデータ伝送が実施される。
 通信区間L1に含まれる単位区間L0の数(集約数)が大きくなると、1つの通信区間L1に占める制御信号Ctrlの割り当てリソースが小さくなるため、より多くのデータを伝送することが可能になる。例えば、1つの通信区間L1が2つの単位区間L0を含む(A)の例に比べ、1つの通信区間L1が4つの単位区間L0を含む(B)の方が、より多くのデータを伝送可能である。
 集約数が大きくなるほど伝送データ量が増える反面、図3に示すように、同じ通信条件でデータ伝送する区間が大きくなると、チャネル状態の変化により通信区間L1の一部で伝送品質の劣化が生じうる。伝送品質の劣化が大きいと再送制御が多発して伝送遅延が生じるリスクがある。
 図3は、集約区間の無線特性について説明するための図である。(A)の例は集約数が2の場合を示しており、同じ通信条件でデータ伝送する区間が2つの単位区間L0に設定されている。この場合、2つの単位区間L0を単位として通信条件が更新されるため、チャネル状態の変化により伝送品質が大きく劣化するリスクは小さい。一方、(B)の例は集約数が10の場合を示しており、制御信号Ctrlの送信から遠い位置にある一部の単位区間L0で伝送品質が基準値以下になっている。
 上記のようなリスクを抑制するため、基地局100は、通信区間L1に含まれる単位区間L0の数(集約数)を動的に制御する。図3の例であれば、基地局100は、伝送品質が基準値以上となるように集約数(この例では6)を制御する。この制御により、伝送品質の劣化による再送の増大及びこれに起因するデータレートの低下や伝送遅延のリスクが低減される。また、伝送品質が基準値以上に維持される範囲で、多くの単位区間L0を通信区間L1に集約させることができ、伝送データ量の増加に寄与する。
 (集約制御シーケンス)
 複数の単位区間L0を集約した通信区間L1を利用可能にする制御(集約制御)のシーケンスは、図4のようになる。図4は、第2実施形態に係る無線通信システムの動作について説明するためのシーケンス図である。
 (S101)基地局100は、DLデータ復調用の参照信号、又は、集約制御用の専用パイロット信号を無線端末200に送信する。このとき、基地局100は、所定数(2以上の数)の単位区間L0を含む通信区間L1を利用して上記の参照信号又は専用パイロット信号を基地局100に送信する。
 なお、DLデータ復調用の参照信号としては、例えば、CRS(Cell Specific Reference Signal)、UERS(UE Specific Reference Signal)などがある。CRS/UERSは、DLデータの復調時に実施されるチャネル推定に利用される参照信号である。参照信号及び専用パイロット信号は、既知信号の一例である。
 (S102)無線端末200は、上記の参照信号又は専用パイロット信号を利用して無線特性(CQI(Channel Quality Indicator)など)を測定し、測定結果に基づいて最大集約数の決定、及び集約可否の判定を実施する。このとき、無線端末200は、集約制御に関する動作のモードとして、データレートの向上を優先する「レート向上モード」、又は、信頼性の向上(伝送特性の改善)を優先する「特性改善モード」を選択できる。
 レート向上モードの場合、無線端末200は、無線特性としてコヒーレンス時間Tc(下記の式(1)を参照)を測定し、測定したコヒーレンス時間Tcが下記の式(2)に示す条件を満たす場合に集約可能と判定する。但し、コヒーレンス時間Tcは、上記の参照信号又は専用パイロット信号に基づくチャネル推定の結果を利用し、チャネル推定値の時間方向の相関値から算出できる。下記の式(1)においてfDはドップラー周波数を表す。下記の式(2)においてTUは単位区間L0の長さである単位時間幅を表す。
 また、無線端末200は、下記の式(3)に基づいて最大集約数を決定する。最大集約数は、制御信号Ctrlが示す通信条件下において、無線特性の評価結果が基準値を満たす集約数の最大値である。この例において、無線特性の評価結果が基準値を満たす時間幅はコヒーレンス時間Tcで与えられるため、コヒーレンス時間Tcを単位時間幅TUに換算することで最大集約数が得られる。なお、floor(・)は、小数点以下を切り捨てる関数である。
 Tc≒1/fD …(1)
 Tc>2×TU …(2)
 最大集約数=floor(Tc/TU) …(3)
 コヒーレンス時間Tcを利用する方法以外でも、例えば、時間幅(例えば、TUの2倍、4倍、8倍)を変えながらSIR(Signal to Interference Ratio)の分散を測定し、測定した分散に基づいて集約可否を判定する方法などを適用できる。例えば、測定した分散が基準値より小さい場合(時変動量が小さい場合)に集約可能と判定される。そして、SIRの分散に基づいて最大集約数が決定される。なお、SIRの分散に代えて電力、干渉、位相の分散を利用する変形が可能である。
 また、フェーディングの推定値に基づいて集約の可否判定及び最大集約数の決定を実施する変形も可能である。この場合、フェーディングの推定値に基づいて無線端末200の移動が小さいと推定される場合に集約可能と判定される。
 他方、特性改善モードの場合、無線端末200は、SIRを測定し、測定したSIRに基づいて集約の可否を判定する。例えば、測定したSIRではサービス要求遅延を満たせない場合には、無線端末200により集約可能と判定され、集約される単位区間L0を再送期間として使用できるようにする。他の例として、平均再送回数を計測し、計測した平均再送回数に基づいて集約の可否を判定する方法が適用可能である。この方法を適用する場合、サービス要求遅延を満たせない場合に集約可能と判定される。
 (S103)無線端末200は、最大集約数及び集約可否の判定結果などの情報を含む集約可否通知を基地局100に送信する。
 集約可否通知には、最大集約数、集約可否の判定結果(集約可/集約不可)の他に、例えば、モード(レート向上モード/特性改善モード)の情報や、集約時の通信条件(CQIなど)などが含まれる。集約可否通知の通知方法は、集約制御に要求される速度(要求速度)や用途などに応じて選択されうる。
 例えば、集約可否通知は、図5に示すように、PHY(Physical)レイヤ、MAC(Medium Access Control)レイヤ、RRC(Radio Resource Control)レイヤの少なくとも1つを利用して通知される。図5は、集約可否通知及び受信設定通知の通知方法について説明するための図である。
 PHYレイヤで通知する場合、送達確認(例えば、DL HARQ(Hybrid ARQ) ACK(ACKnowledgement)/NACK(Negative ACKnowledgement))やDLの品質情報(例えば、CSI)のようにUL制御情報として無線端末200から基地局100へ集約可否通知が送信される。MACレイヤで通知する場合、専用のヘッダ(例えば、MAC CE(Control Element))を利用して無線端末200から基地局100へ集約可否通知が送信される。RRCレイヤで通知する場合、専用のメッセージ又は変更通知用のメッセージ(例えば、Measurement ReportやUE Capability Information)を利用して無線端末200から基地局100へ集約可否通知が送信される。
 また、集約制御に要求される速度(要求速度)に応じてPHYレイヤ、MACレイヤ、RRCレイヤを使い分ける方法(組み合わせ例)を適用することも可能である。例えば、要求速度が大きい場合(要求速度=高)、無線端末200は、集約可否通知をPHYレイヤで送信する。要求速度が中ぐらいの場合(要求速度=中)、無線端末200は、集約可否通知をMACレイヤで送信する。要求速度が小さい場合(要求速度=低)、無線端末200は、集約可否通知をRRCレイヤで送信する。
 上記の例では集約可否通知に含まれる情報が同じレイヤで送信されているが、最大集約数と、集約可否の判定結果とが異なるレイヤで基地局100に通知されてもよい。例えば、集約可否の判定結果がRRCレイヤ又はMACレイヤで通知され、最大集約数がPHYレイヤで通知されてもよい。つまり、無線端末200の能力などに関係する集約可否の判定結果はRRCレイヤ又はMACレイヤで通知され、チャネル状態の変化に応じて変動する最大集約数などの情報はPHYレイヤで通知される。
 また、上記の例では集約可否通知に含まれる情報が同じタイミングで送信されているが、最大集約数と、集約可否の判定結果とが異なるタイミングで基地局100に通知されてもよい。例えば、定期的に最大集約数が基地局100へ通知され、無線端末200の側で集約の実施を希望する場合に集約可の通知(集約可否の判定結果)が基地局100へ通知されてもよい。
 (S104)基地局100は、無線特性などの測定を実施すると共に、無線端末200から受信した集約可否通知に基づいて最大集約数の特定、集約可否の判定、及びDLデータ伝送に適用する集約数の決定を実施する。なお、基地局100は、受信した集約可否通知の最大集約数などをDLデータ伝送にそのまま適用してもよい。この場合、基地局100は、無線特性などの測定及び測定結果に基づく最大集約数の特定や集約可否の判定などを省略することができる。
 例えば、TDD方式を採用する無線通信システム50の場合、基地局100は、基地局100側でも最大集約数の特定などを実施する。この場合、基地局100は、無線端末200からULデータ受信用の参照信号(非図示)や専用パイロット信号(非図示)を受信して無線特性を測定する。そして、基地局100は、無線端末200によるS102の処理と同様の方法で集約の可否を判定すると共に最大集約数を特定する。また、基地局100は、システムの混雑状況やセル単位又はユーザ単位で現在の伝送レートを測定する。
 なお、基地局100は、集約可否通知で指定されるモードに応じて集約可否の判定などの処理を切り替えてもよい。
 例えば、レート向上モードの場合、基地局100は、無線端末200に対する集約を実施した場合の他の無線端末における待ち時間を推定し、推定した待ち時間に基づいて集約可否を判定する。例えば、基地局100は、他の無線端末の待ち時間がサービス要求遅延を超えない場合に集約可と判定する。他の判定方法として、基地局100は、セル全体における無線リソースの使用率を測定し、測定した使用率が所定の閾値を超えない場合に集約可と判定してもよい。
 他方、特性改善モードの場合、基地局100は、再送率や伝送レートを測定し、測定した再送率や伝送レートから評価される伝送品質が所定品質を下回る場合に集約可と判定する。他の判定方法として、基地局100は、無線端末200がデータを受信できるまでに要する時間(遅延時間)を測定し、測定した遅延時間がシステム要求遅延を超える場合に集約可と判定する。これらの例では、伝送品質が所定品質を上回る範囲、或いは、遅延時間がシステム要求遅延を超えない範囲で最大の集約数が最大集約数として特定される。
 基地局100側で最大集約数の特定及び集約可否の判定を実施した場合、基地局100は、自局で特定した最大集約数(基地局側の集約数)、及び無線端末200から受信した集約可否通知の最大集約数(端末側の集約数)に基づいて集約数を決定する。
 例えば、レート向上モードの場合、基地局100は、基地局側の集約数及び端末側の集約数のうち、大きい方をDLデータ伝送に適用する集約数として採用する。一方、特性改善モードの場合、基地局100は、基地局側の集約数及び端末側の集約数のうち、小さい方をDLデータ伝送に適用する集約数として採用する。この場合、DLデータ伝送に適用される集約数は、端末側の集約数以下の範囲で設定される。
 いずれの場合も基地局100又は無線端末200により無線特性を考慮して特定された最大集約数が適用される。そのため、過剰な集約による伝送品質の劣化に伴って再送が頻発するリスクは小さい。他方、より大きな最大集約数を採用することで、同じ通信条件でデータを伝送可能な区間が大きくなり、伝送レートの向上に寄与する。また、より小さな最大集約数を採用することで通信条件を更新できる機会が多くなり、チャネル状態の変化に対する耐性が向上し、無線特性の改善に寄与する。
 (S105)基地局100は、集約の有無、集約数、モードなどの情報を含む受信設定通知を無線端末200に送信する。集約の有無は、DLデータの伝送時に集約を実施するか否かを示す。なお、S104で集約可と判定した場合でも、集約を実施しないように設定することが可能である。
 集約数は、DLデータ伝送に適用される集約数を示し、1以上の数(集約無しの場合には1、集約有りの場合には2以上の数)になる。但し、集約無しの場合、受信設定通知に集約数が含まれないように変形してもよい。受信設定通知に含まれるモードの情報は、DLデータ伝送に適用されるモード(レート向上モード/特性改善モード)を示す。
 受信設定通知は、例えば、図5に示すように、PHYレイヤ、MACレイヤ、RRCレイヤの少なくとも1つを利用して通知される。
 PHYレイヤで通知する場合、DCI(Downlink Control Information)などのDL制御情報に専用のビットを定義しておき、基地局100は、専用のビットを受信設定通知の送信に利用する。MACレイヤで通知する場合、専用のヘッダ(例えば、MAC CE)を利用して基地局100から無線端末200へ受信設定通知が送信される。RRCレイヤで通知する場合、専用のメッセージ又は変更通知用のメッセージ(例えば、RRC Connection Reconfiguration)を利用して基地局100から無線端末200へ受信設定通知が送信される。
 また、集約制御に要求される速度(要求速度)に応じてPHYレイヤ、MACレイヤ、RRCレイヤを使い分ける方法(組み合わせ例)を適用することも可能である。例えば、要求速度が大きい場合(要求速度=高)、基地局100は、受信設定通知をPHYレイヤで送信する。要求速度が中ぐらいの場合(要求速度=中)、基地局100は、受信設定通知をMACレイヤで送信する。要求速度が小さい場合(要求速度=低)、基地局100は、受信設定通知をRRCレイヤで送信する。
 上記の例では受信設定通知に含まれる情報が同じレイヤで送信されているが、集約数と、集約の有無とが異なるレイヤで無線端末200に通知されてもよい。例えば、集約数がRRCレイヤ又はMACレイヤで通知され、集約の有無がPHYレイヤで通知されてもよい。
 また、上記の例では集約可否通知に含まれる情報が同じタイミングで送信されているが、集約数と、集約の有無とが異なるタイミングで無線端末200に通知されてもよい。例えば、定期的に集約数が無線端末200へ通知され、基地局100の側で集約の実施を希望する場合に集約有りの通知(集約の有無)が無線端末200へ通知されてもよい。また、DLデータ伝送の度に受信設定通知が送信されてもよいし、所定の周期で間欠的に受信設定通知が送信されてもよい。また、集約数が変化するタイミングで受信設定通知が送信されてもよい。
 (S106)無線端末200が受信設定通知に基づいて受信設定を完了すると、基地局100は、DLデータを無線端末200に送信する。このとき、基地局100は、S104で設定した集約数の単位区間L0を集約して通信区間L1を設定し、設定した通信区間L1でDLデータを送信する。無線端末200は、通信区間L1の先頭にある単位区間L0で制御信号Ctrlを受信し、制御信号Ctrlが規定する通信条件で、通信区間L1の各単位区間L0で送信されるDLデータを復調する。S106の処理が完了すると、図4に示した一連の処理は終了する。
 [2-2.ハードウェア]
 上述した基地局100及び無線端末200それぞれの機能及び動作を実現可能なハードウェアについて説明する。
 (基地局)
 基地局100は、例えば、図6に示すようなハードウェアを有する。図6は、第2実施形態に係る基地局の機能を実現可能なハードウェアの一例を示したブロック図である。
 図6に示すように、基地局100は、アンテナ100a、RF回路100b、信号処理回路100c、NIF(Network Interface)回路100d、CPU100e、及びメモリ100fを有する。
 アンテナ100aは、無線帯域の信号(RF信号)の送受信に用いられるアンテナである。なお、基地局100に搭載されるアンテナの本数は2以上でもよい。RF回路100bは、RF信号に対する変復調や周波数変換などの処理を実行する。信号処理回路100cは、ベースバンド帯域の信号(ベースバンド信号)に対する符号化・復号処理やAD・DA変換処理などを実行する。NIF回路100dは、コアネットワークに接続される通信回路である。
 CPU100eは、メモリ100fに格納されるプログラムやデータを用いて基地局100の動作を制御する。例えば、CPU100eは、単位区間の集約に関する判定や制御などの処理を実行する。また、CPU100eは、送信モードの切り替えや、無線リソースの割り当てなどの制御を実施する。
 図4に示した処理のうち、無線特性などの測定、最大集約数の特定、集約可否の判定、集約数の決定に関する処理は、主にCPU100eを用いて実現される。また、参照信号又は専用パイロット信号の送信、集約可否通知の受信、受信設定通知の送信、DLデータの送信に関する処理は、主にCPU100eによる制御に応じて、信号処理回路100c、RF回路100bが実行する。
 なお、CPU100eは、DSP、ASIC、FPGAなどで代替可能である。メモリ100fは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、RAM、ROM(Read Only Memory)などである。
 (無線端末200のハードウェア)
 無線端末200は、例えば、図7に示すようなハードウェアを有する。図7は、第2実施形態に係る無線端末の機能を実現可能なハードウェアの一例を示したブロック図である。
 図7に示すように、無線端末200は、アンテナ200a、RF回路200b、信号処理回路200c、CPU200d、及びメモリ200eを有する。なお、無線端末200が有するアンテナの本数は2以上であってもよい。
 アンテナ200aは、RF信号の送受信に用いられるアンテナである。RF回路200bは、RF信号に対する変復調や周波数変換などの処理を実行する。信号処理回路200cは、BB信号に対する符号化・復号処理やAD・DA変換処理などを実行する。CPU200dは、メモリ200eに格納されるプログラムやデータを用いて無線端末200の動作を制御する。例えば、CPU200dは、単位区間の集約に関する判定や制御などの処理を実行する。
 図4に示した処理のうち、無線特性の測定、最大集約数の決定、集約可否の判定に関する処理は、主にCPU200dを用いて実現される。また、参照信号又は専用パイロット信号の受信、集約可否通知の送信、受信設定通知の受信、DLデータの受信に関する処理は、主にCPU200dによる制御に応じて、信号処理回路200c、RF回路200bが実行する。なお、CPU200dは、DSP、ASIC、FPGAなどで代替可能である。メモリ200eは、例えば、HDD、SSD、RAM、ROMなどである。
 [2-3.機能]
 以下、基地局100及び無線端末200の機能について、さらに説明する。
 (基地局)
 図8を参照しながら、基地局100の機能について説明する。図8は、第2実施形態に係る基地局が有する機能の一例を示したブロック図である。
 図8に示すように、基地局100は、記憶部111、特性評価部112、集約制御部113、及び設定通知部114を有する。記憶部111の機能は、上述したメモリ100fを用いて実現されうる。特性評価部112、集約制御部113、及び設定通知部114の機能は、主に、上述したCPU100eの機能及びCPU100eによる制御に応じて動作するRF回路100bや信号処理回路100cの機能により実現されうる。
 記憶部111には、モード情報111a、基準値111b、集約数情報111cが格納される。モード情報111aは、集約制御に関する各モードを識別するためのモードID(Identifier)及び各モードに対応する集約数の計算に関する情報などを含む。例えば、モード情報111aは、図9のような内容(単位区間の集約に関する各モードの性質及び各モードにおける集約数の計算)を有する。図9は、単位区間の集約に関する各モードの性質及び各モードにおける集約数の計算について説明するための図である。
 集約制御に関するモードとしては、例えば、上述したレート向上モード及び特性改善モードがある。図9のモード欄にある「ID」が#1(モード#1)のレコードはレート向上モードに対応し、#2(モード#2)のレコードが特性改善モードに対応する。レート向上モードでは、DLデータ伝送に適用する集約数が、Max{端末側の集約数,基地局側の集約数}により計算される。一方、特性改善モードでは、DLデータ伝送に適用する集約数が、Min{端末側の集約数,基地局側の集約数}により計算される。
 また、基地局100では、DLデータ伝送に適用する集約数を決定する際に、端末側の集約数と基地局側の集約数とを両方使用する設定(設定A)と、端末側の集約数をそのまま使用する設定(設定B)とがある。図9のモード欄にある「使用情報」のうち「無線端末及び基地局」に対応するレコードは設定Aに対応し、「無線端末」に対応するレコードが設定Bに対応する。設定Bの場合、DLデータ伝送に適用する集約数は、端末側の集約数に設定される。
 基準値111bは、集約可否の判定及び最大集約数の特定を実施する際に無線特性の評価値と比較される閾値などの値である。図3のように伝送品質を評価値として利用する場合における許容可能な伝送品質の最低レベルは、基準値111bの一例である。その他にも、コヒーレンス時間Tc、SIRの分散、フェーディングの大きさ、平均再送回数などの評価値と比較される閾値は、基準値111bの一例である。
 また、他の無線端末の待ち時間や無線端末200の受信遅延を評価値として利用する場合のシステム要求遅延は、基準値111bの一例である。また、セルの総リソース使用率と比較される所定値、再送率や送信レートに基づく伝送品質と比較される所定品質の指標は、基準値111bの一例である。上記のように基地局100で集約可否の判定や最大集約数の特定を実施する際に判定基準として利用される値(基準値111b)が記憶部111に格納される。
 集約数情報111cは、集約可否通知により無線端末200から通知される最大集約数(端末側の集約数)、基地局100で特定される最大集約数(基地局側の集約数)、及びDLデータ伝送に適用される集約数を示す情報である。集約数情報111cは、例えば、集約数の決定、受信設定通知の生成、DLデータの送信時に参照される。
 特性評価部112は、基地局100側で最大集約数の特定や集約可否の判定を実施する場合に無線特性を評価する。例えば、特性評価部112は、無線端末200からULデータ受信用の参照信号(例えば、DRS(Demodulation Reference Signal)、SRS(Sounding Reference Signal))や専用パイロット信号を受信して無線特性を測定する。また、特性評価部112は、システムの混雑状況やセル単位又はユーザ単位で現在の伝送レートを測定する。
 集約制御部113は、集約の可否判定、最大集約数の特定、及びDLデータ伝送に適用する集約数の決定などを実施する。このとき、集約制御部113は、無線端末200から受信した集約可否通知で指定されるモードに応じた集約制御に関する処理を実行する。
 レート向上モードの場合、集約制御部113は、無線端末200に対する集約を実施した場合の他の無線端末における待ち時間を推定し、推定した待ち時間がサービス要求遅延を超えない場合に集約可と判定する。また、集約制御部113は、セル全体における無線リソースの使用率を測定し、測定した使用率が所定の閾値を超えない場合に集約可と判定してもよい。
 特性改善モードの場合、集約制御部113は、再送率や伝送レートを測定し、測定した再送率や伝送レートから評価される伝送品質が所定品質を下回る場合に集約可と判定する。また、集約制御部113は、無線端末200がデータを受信できるまでに要する時間(遅延時間)を測定し、測定した遅延時間がシステム要求遅延を超える場合に集約可と判定してもよい。上記の判定方法によれば、伝送品質が所定品質を上回る範囲、或いは、遅延時間がシステム要求遅延を超えない範囲で最大の集約数が最大集約数として特定される。
 また、集約制御部113は、基地局100で特定した最大集約数(基地局側の集約数)、及び無線端末200から受信した集約可否通知の最大集約数(端末側の集約数)に基づいて集約数を決定する。
 例えば、レート向上モードの場合、集約制御部113は、基地局側の集約数及び端末側の集約数のうち、大きい方をDLデータ伝送に適用する集約数として採用する。一方、特性改善モードの場合、集約制御部113は、基地局側の集約数及び端末側の集約数のうち、小さい方をDLデータ伝送に適用する集約数として採用する。この場合、DLデータ伝送に適用される集約数は、端末側の集約数以下の範囲で設定される。
 設定通知部114は、集約制御部113による判定結果などに応じて、集約の有無、集約数、モードなどの情報を含む受信設定通知を生成する。そして、設定通知部114は、無線端末200に受信設定通知を送信する。集約制御部113は、受信設定通知に応じて通信区間L1の設定が完了した無線端末200に対し、その通信区間L1にDLデータを割り当ててDLデータ伝送を実施する。
 (無線端末)
 次に、図10を参照しながら、無線端末200の機能について説明する。図10は、第2実施形態に係る無線端末が有する機能の一例を示したブロック図である。
 図10に示すように、無線端末200は、記憶部211、品質測定部212、集約判定部213、及び可否通知部214を有する。記憶部211の機能は、上述したメモリ200eを用いて実現されうる。品質測定部212、集約判定部213、及び可否通知部214の機能は、主に、上述したCPU200dの機能及びCPU200dによる制御に応じて動作するRF回路200bや信号処理回路200cの機能により実現されうる。
 記憶部211には、モード情報211a、基準値211b、集約数情報211cが格納される。モード情報211aは、集約制御に関する各モードを識別するためのモードID及び各モードに対応する集約数の計算に関する情報などを含む。例えば、モード情報211aは、上述したモード情報111a(図9を参照)のうち、モード#1、#2に関する情報(モードID、集約数の計算)を含む。
 基準値211bは、基準値111bと同様に、無線端末200で利用される評価値と比較される閾値などである。集約数情報211cは、無線端末200で測定される無線特性に基づいて決定される最大集約数、及び基地局100から受信設定通知により通知される集約数を含む。集約数情報211cは、集約可否通知の生成時やDLデータの受信時に参照される。
 品質測定部212は、DLデータ復調用の参照信号又は専用パイロット信号を利用して無線特性(CQIなど)を測定する。集約判定部213は、測定結果に基づいて最大集約数の決定、及び集約可否の判定を実施する。
 レート向上モードの場合、品質測定部212は、例えば、無線特性としてコヒーレンス時間Tc(上記の式(1)を参照)を測定する。集約判定部213は、測定されたコヒーレンス時間Tcに基づいて集約の可否を判定する(上記の式(2)を参照)。また、集約判定部213は、上記の式(3)に基づいて最大集約数を決定する。
 また、品質測定部212は、無線特性として、時間幅(例えば、TUの2倍、4倍、8倍)を変えながらSIRの分散を測定してもよい。この場合、集約判定部213は、測定された分散に基づいて集約可否を判定する。例えば、集約判定部213は、測定された分散が基準値より小さい場合(時変動量が小さい場合)に集約可能と判定する。なお、SIRの分散に代えて電力、干渉、位相の分散を利用する変形が可能である。
 また、品質測定部212は、無線特性として、フェーディングの大きさを推定してもよい。この場合、集約判定部213は、フェーディングの推定値に基づいて集約の可否判定及び最大集約数の決定を実施する。例えば、集約判定部213は、フェーディングの推定値に基づいて無線端末200の移動が小さいと推定される場合に集約可能と判定する。
 特性改善モードの場合、品質測定部212は、無線特性としてSIRを測定する。そして、集約判定部213は、測定されたSIRに基づいて集約の可否を判定する。例えば、集約判定部213は、測定されたSIRでサービス要求遅延を満たせないと判断される場合に集約可能と判定する。この場合、集約される単位区間L0は再送期間として使用されうる。
 また、品質測定部212は、無線特性として、平均再送回数を計測してもよい。この場合、集約判定部213は、計測された平均再送回数に基づいて集約の可否を判定する。例えば、集約判定部213は、サービス要求遅延を満たせない場合に集約可能と判定する。
 可否通知部214は、最大集約数及び集約可否の判定結果などの情報を含む集約可否通知を生成し、生成した集約可否通知を基地局100に送信する。集約可否通知には、最大集約数、集約可否の判定結果(集約可/集約不可)、モード(レート向上モード/特性改善モード)の情報、集約時の通信条件(CQIなど)などが含まれる。
 (無線端末における集約可否判断の条件)
 ここで、図11を参照しながら、無線端末200における集約可否判断の条件について、さらに説明する。図11は、無線端末における集約可否判断の条件について説明するための図である。なお、無線端末200における集約可否判断の処理は主に集約判定部213により実行される。
 図11に示すように、集約可否判断の条件は、モード毎に設定されうる。例えば、モード#1(レート向上モード)の場合、例えば、コヒーレンス時間Tcを利用する条件A、SIRの分散を利用する条件B、フェーディングの大きさを利用する条件Cが設定されうる。他方、モード#2(特性改善モード)の場合、例えば、SIRを利用する条件D、平均再送回数を利用する条件Eが設定されうる。
 図11に例示した条件Aでは、コヒーレンス時間Tcが単位時間幅の2倍(2×TU)より大きい場合に集約可と判定される。条件Bでは、SIRの分散が所定値より小さい場合に集約可と判定される。条件Cでは、フェーディングの大きさが所定値より小さい場合に集約可と判定される。条件Dでは、SIRが所定値より小さい場合に集約可と判定される。条件Eでは、平均再送回数が所定値より小さい場合に集約可と判定される。
 なお、条件Bから条件Eの所定値はシミュレーションや実験により事前に設定されるパラメータである。条件Aにおける単位時間幅の2倍、及び条件Bから条件Eにおける所定値は基準値211bの一例である。
 ここで、条件Aについて、図12を参照しながら、さらに説明する。図12は、コヒーレンス時間を利用する集約可否判断について説明するための図である。
 既に述べたように、コヒーレンス時間Tcは、チャネル推定値の時間方向の相関値から算出できる。この相関値が低下すると(チャネル状態の変化が大きくなると)、同じ通信条件でデータ伝送した場合に伝送品質が劣化する。言い換えると、同じ通信条件でデータ伝送した場合に一定の伝送品質が得られる時間幅がコヒーレンス時間Tcで与えられる。そのため、条件Aの場合、集約判定部213は、コヒーレンス時間Tcを単位時間幅で換算し、コヒーレンス時間Tcに収まる単位区間L0の数を最大集約数として特定する。
 図12の例では、コヒーレンス時間Tcに3つの単位区間L0が収まるため、最大集約数は3に決定される。また、集約判定部213は、最大集約数が単位時間幅の2倍より大きいため、集約可と判定する(図11を参照)。なお、通信条件は高データレートの設定(例えば、64QAMなどの設定)であり、モードはレート向上モードであるとする。この場合、可否通知部214は、集約「可」、最大集約数「3」、モード「レート向上モード」などの情報を含む集約可否通知を基地局100に送信する。
 (基地局における集約可否判断の条件)
 他方、基地局100における集約可否判断の条件は、図13のようになる。図13は、基地局における集約可否判断の条件について説明するための図である。なお、基地局100における集約可否判断の処理は主に集約制御部113により実行される。
 図13に示すように、集約可否判断の条件は、モード毎に設定されうる。例えば、モード#1(レート向上モード)の場合、例えば、無線端末200における集約可否条件の条件Aから条件Cと同じ条件Fに加え、他の無線端末の待ち時間を利用する条件G、セルの総リソース使用率を利用する条件Hが設定されうる。他方、モード#2(特性改善モード)の場合、例えば、再送率又は送信レートを利用する条件I、無線端末200の受信遅延を利用する条件Jが設定されうる。
 図13に例示した条件Fでは、無線端末200の条件Aから条件Cと同様に無線特性の測定結果が利用される。そのため、条件Fを適用する場合には、例えば、TDD方式を採用する無線通信システム50において、UL参照信号やULの専用パイロット信号を利用して基地局100により無線特性の測定が実施される。
 他方、条件Gから条件Jは、TDD以外の方式(FDD(Frequency Division Duplex)方式など)を採用する無線通信システム50にも容易に適用可能である。条件Gでは、無線端末200に対して単位区間L0の集約を実施する場合における他の無線端末の待ち時間がシステム要求遅延より小さい場合に集約可と判定される。条件Hでは、基地局100が形成するセルの総リソース使用率が所定値より小さい場合に集約可と判定される。
 条件Iでは、再送率又は送信レートが所定値(所定品質に相当する閾値)より小さい場合に集約可と判定される。但し、再送率及び/又は送信レートに基づく伝送品質の指標を用いて、評価時点の伝送品質が所定品質より低い場合に集約可と判定されるように変形してもよい。条件Jでは、無線端末200の受信遅延がシステム要求遅延より大きい場合に集約可と判定される。
 なお、条件Hの所定値及び条件Iの所定品質はシミュレーションや実験により事前に設定されるパラメータである。条件G及び条件Jのシステム要求遅延、条件Hの所定値、条件Iの所定品質は基準値111bの一例である。
 [2-4.処理フロー]
 以下、基地局100及び無線端末200が実行する処理の流れについて説明する。
 (基地局)
 まず、図14を参照しながら、基地局100が実行する処理の流れについて説明する。図14は、第2実施形態に係る基地局が実行する処理の流れを示したフロー図である。
 (S111)特性評価部112は、DLデータ復調用の参照信号(例えば、CRSやUERSなど)、又は、無線特性を測定するための専用パイロット信号を無線端末200に送信する。このとき、特性評価部112は、所定数(2以上の数)の単位区間L0を集約した通信区間L1で参照信号又は専用パイロット信号を無線端末200に送信する。
 (S112)集約制御部113は、無線端末200から集約可否通知を受信する。なお、集約可否通知には、集約可否の判定結果、最大集約数、モードなどの情報が含まれる。
 (S113)集約制御部113は、集約可否通知を参照し、無線端末200により集約可と判定されたか否かを判定する。集約可と判定された場合、処理はS114へと進む。一方、集約可と判定されない場合(集約不可と判定された場合)、処理はS120へと進む。
 (S114)集約制御部113は、無線端末200の測定結果(最大集約数:端末側の集約数)のみを使用するか否かを判定する。図9を参照しながら既に説明したように、集約制御部113は、端末側の集約数だけを使用する方法と、端末側の集約数及び基地局側の集約数の両方を使用する方法とを選択できる。いずれの方法を選択するかは予め設定されていてもよいし、例えば、無線特性の状況などに応じて動的に設定されてもよい。
 端末側の集約数のみを使用する場合、処理はS118へと進む。一方、端末側の集約数及び基地局側の集約数の両方を使用する場合、処理はS115へと進む。
 (S115)集約制御部113は、最大集約数の測定、及び集約の可否判定を実施する。TDD方式を採用する無線通信システム50の場合、特性評価部112が、UL参照信号又は専用パイロット信号をULで受信して無線特性を評価する。また、集約制御部113は、無線端末200と同様の方法で無線特性の評価結果に基づいて最大集約数を特定する(例えば、図12を参照)。また、特性評価部112は、システムの混雑状況やセル単位又はユーザ単位で現在の伝送レートを測定する。
 また、集約制御部113は、上述した条件Fから条件J(図13を参照)の中から、集約可否通知で指定されるモードに応じた条件を選択して集約可否の判定を実施する。例えば、モード#1(レート向上モード)の場合、条件Fから条件Hのうち少なくとも1つの条件が選択される。モード#2(特性改善モード)の場合、条件I及び条件Jのいずれか又は両方が選択される。複数の条件が選択される場合、例えば、全ての条件が集約可の場合に判定結果を集約可とする方法などが適用されうる。
 (S116)集約制御部113は、単位区間L0の集約を実施するか否かを判定する。集約を実施する場合(S115で集約可と判定された場合)、処理はS117へと進む。一方、集約を実施しない場合(S115で集約不可と判定された場合)、処理はS119へと進む。なお、S115で集約可と判定された場合でも、集約制御部113が集約を実施しないように制御条件を別途設定してもよい。例えば、特定の制御信号が伝送される通信区間L1における集約を回避する制御条件の設定などが可能である。
 (S117)集約制御部113は、モードに応じて集約数を決定する。
 例えば、レート向上モードの場合、集約制御部113は、基地局側の集約数及び端末側の集約数のうち、大きい方をDLデータ伝送に適用する集約数として採用する。一方、特性改善モードの場合、集約制御部113は、基地局側の集約数及び端末側の集約数のうち、小さい方をDLデータ伝送に適用する集約数として採用する。この場合、DLデータ伝送に適用される集約数は、端末側の集約数以下の範囲で設定される。S117の処理が完了すると、処理はS119へと進む。
 (S118)集約制御部113は、集約可否通知の最大集約数をDLデータ伝送に適用される集約数に設定する。
 (S119)設定通知部114は、集約の有無、集約数、モードなどの情報を含む受信設定通知を生成し、無線端末200に受信設定通知を送信する。
 (S120)集約制御部113は、受信設定通知に応じて通信区間L1の設定が完了した無線端末200に対し、通信区間L1にDLデータを割り当ててDLデータを送信する(データ送信(集約/非集約))。S120の処理が完了すると、図14に示した一連の処理は終了する。
 (無線端末)
 次に、図15を参照しながら、無線端末200が実行する処理の流れについて説明する。図15は、第2実施形態に係る無線端末が実行する処理の流れを示したフロー図である。
 (S121)品質測定部212は、DLデータ復調用の参照信号(例えば、CRSやUERSなど)、又は、無線特性を測定するための専用パイロット信号を受信する。そして、品質測定部212は、参照信号又は専用パイロット信号を利用して無線特性(CQIなど)を測定する。集約判定部213は、測定された無線特性に基づいてモードを選択する。
 (S122)集約判定部213は、無線特性の測定結果に基づいて最大集約数の測定、及び集約可否の判定を実施する。
 レート向上モードの場合、品質測定部212は、例えば、無線特性としてコヒーレンス時間Tc(上記の式(1)を参照)を測定する。集約判定部213は、測定されたコヒーレンス時間Tcに基づいて集約の可否を判定する(上記の式(2)を参照)。また、集約判定部213は、上記の式(3)に基づいて最大集約数を決定する(図11の条件A)。
 また、品質測定部212は、無線特性として、時間幅(例えば、TUの2倍、4倍、8倍)を変えながらSIRの分散を測定してもよい。この場合、集約判定部213は、測定された分散に基づいて集約可否を判定する(図11の条件B)。例えば、集約判定部213は、測定された分散が基準値より小さい場合(時変動量が小さい場合)に集約可能と判定する。なお、SIRの分散に代えて電力、干渉、位相の分散を利用する変形が可能である。
 また、品質測定部212は、無線特性として、フェーディングの大きさを推定してもよい。この場合、集約判定部213は、フェーディングの推定値に基づいて集約の可否判定及び最大集約数の決定を実施する(図11の条件C)。例えば、集約判定部213は、フェーディングの推定値に基づいて無線端末200の移動が小さいと推定される場合に集約可能と判定する。
 特性改善モードの場合、品質測定部212は、無線特性としてSIRを測定する。そして、集約判定部213は、測定されたSIRに基づいて集約の可否を判定する(図11の条件D)。例えば、集約判定部213は、測定されたSIRでサービス要求遅延を満たせないと判断される場合に集約可能と判定する。この場合、集約される単位区間L0は再送期間として使用されうる。
 また、品質測定部212は、無線特性として、平均再送回数を計測してもよい。この場合、集約判定部213は、計測された平均再送回数に基づいて集約の可否を判定する(図11の条件E)。例えば、集約判定部213は、サービス要求遅延を満たせない場合に集約可能と判定する。
 (S123)可否通知部214は、最大集約数及び集約可否の判定結果などの情報を含む集約可否通知を生成し、生成した集約可否通知を基地局100に送信する。集約可否通知には、最大集約数、集約可否の判定結果(集約可/集約不可)、モード(レート向上モード/特性改善モード)の情報、集約時の通信条件(CQIなど)などが含まれる。
 (S124)集約判定部213は、基地局100から受信設定通知を受信する。受信設定通知には、集約の有無、集約数、モードなどの情報が含まれる。
 (S125)集約判定部213は、通信区間L1に変更があるか否かを判定する。例えば、集約有りから集約無しへと変更された場合や集約数が変更された場合、集約判定部213は、通信区間L1に変更があると判定する。通信区間L1に変更がある場合、処理はS126へと進む。一方、通信区間L1に変更がない場合、処理はS127へと進む。
 (S126)集約判定部213は、受信設定通知で指定される集約数及びモードで受信できるように受信設定を更新する。
 (S127)集約判定部213は、基地局100から送信されるDLデータを通信区間L1で受信する。S127の処理が完了すると、図15に示した一連の処理は終了する。
 [2-5.変形例]
 これまで時間方向に無線リソースを集約する方法(単位区間の集約)について説明してきたが、周波数方向に無線リソースを集約する方法(単位帯域の集約)への変形が可能である。また、時間及び周波数で規定されるリソースブロックを集約する方法(単位ブロックの集約)への変形も可能である。以下では、これらの変形について説明する。なお、単位帯域は、単位帯域幅を有する周波数帯域である。単位ブロックは、単位時間幅及び単位帯域幅を有するリソースブロックである。
 (単位帯域の集約)
 図16及び図17を参照しながら、単位帯域の集約について説明する。図16は、第2実施形態の一変形例(単位帯域の集約)に係る無線通信システムの動作について説明するためのシーケンス図である。図17は、コヒーレンス帯域幅を利用する集約可否判断について説明するための図である。
 (S201)基地局100は、DLデータ復調用の参照信号、又は、集約制御用の専用パイロット信号を無線端末200に送信する。なお、参照信号及び専用パイロット信号は、単位区間の集約に利用する信号と同じ既知信号でよい。このとき、基地局100は、所定数(2以上の数)の単位帯域を含む通信帯域を利用して上記の参照信号又は専用パイロット信号を基地局100に送信する。
 (S202)無線端末200は、上記の参照信号又は専用パイロット信号を利用して無線特性(CQIなど)を測定し、測定結果に基づいて最大集約数の決定、及び集約可否の判定を実施する。
 例えば、無線端末200は、図17に示すように、無線特性としてチャネルの周波数特性を測定する。そして、無線端末200は、同じ通信条件で一定の伝送特性が得られる周波数帯域(コヒーレンス帯域)を特定する。例えば、図17に示すように、電力変化量が所定範囲に収まる周波数の範囲がコヒーレンス帯域として特定される。以下、コヒーレンス帯域の帯域幅をFと表記する。無線端末200は、下記の式(4)に基づいてコヒーレンス帯域Fを単位帯域幅に換算することで最大集約数を算出する。
 最大集約数=floor(F/単位帯域幅) …(4)
 (S203)無線端末200は、最大集約数及び集約可否の判定結果などの情報を含む集約可否通知を基地局100に送信する。
 集約可否通知には、最大集約数、集約可否の判定結果(集約可/集約不可)の他に、例えば、モード(レート向上モード/特性改善モード)の情報や、集約時の通信条件(CQIなど)などが含まれる。集約可否通知の通知方法は、単位区間の集約と同様に、集約制御に要求される速度(要求速度)や用途などに応じて選択されうる(図5を参照)。
 (S204)基地局100は、無線特性などの測定を実施すると共に、無線端末200から受信した集約可否通知に基づいて最大集約数の特定、集約可否の判定、及びDLデータ伝送に適用する集約数の決定を実施する。なお、基地局100は、受信した集約可否通知の最大集約数などをDLデータ伝送にそのまま適用してもよい。この場合、基地局100は、無線特性などの測定及び測定結果に基づく最大集約数の特定や集約可否の判定などを省略することができる。
 例えば、TDD方式を採用する無線通信システム50の場合、基地局100は、基地局100側でも最大集約数の特定などを実施する。この場合、基地局100は、無線端末200からULデータ受信用の参照信号(非図示)や専用パイロット信号(非図示)を受信して無線特性を測定する。そして、基地局100は、無線端末200によるS202の処理と同様の方法で集約の可否を判定すると共に最大集約数を特定する。また、基地局100は、システムの混雑状況やセル単位又はユーザ単位で現在の伝送レートを測定する。
 端末側の集約数及び基地局側の集約数を共に利用する場合、基地局100は、モードに応じて集約数を決定する。
 例えば、レート向上モードの場合、基地局100は、基地局側の集約数及び端末側の集約数のうち、大きい方をDLデータ伝送に適用する集約数として採用する。一方、特性改善モードの場合、基地局100は、基地局側の集約数及び端末側の集約数のうち、小さい方をDLデータ伝送に適用する集約数として採用する。この場合、DLデータ伝送に適用される集約数は、端末側の集約数以下の範囲で設定される。
 いずれの場合も基地局100又は無線端末200により無線特性を考慮して特定された最大集約数が適用される。そのため、過剰な集約による伝送品質の劣化に伴って再送が頻発するリスクは小さい。他方、より大きな最大集約数を採用することで、同じ通信条件でデータを伝送可能な帯域幅が大きくなり、伝送レートの向上に寄与する。また、より小さな最大集約数を採用することで細かな粒度で通信条件を設定でき、フェーディングなどの影響に対する耐性が向上し、無線特性の改善に寄与する。
 (S205)基地局100は、集約の有無、集約数、モードなどの情報を含む受信設定通知を無線端末200に送信する。集約の有無は、DLデータの伝送時に集約を実施するか否かを示す。なお、S204で集約可と判定した場合でも、集約を実施しないように設定することが可能である。なお、受信設定通知は、例えば、単位区間の集約と同様に、PHYレイヤ、MACレイヤ、RRCレイヤの少なくとも1つを利用して通知される(図5を参照)。また、集約数と、集約の有無とが異なるタイミングで無線端末200に通知されてもよい。
 (S206)無線端末200が受信設定通知に基づいて受信設定を完了すると、基地局100は、DLデータを無線端末200に送信する。このとき、基地局100は、S204で設定した集約数の単位帯域を集約して通信帯域を設定し、設定した通信帯域でDLデータを送信する。無線端末200は、通信帯域に含まれる単位帯域の1つで送信される制御信号Ctrlを受信し、制御信号Ctrlが規定する通信条件でDLデータを復調する。S206の処理が完了すると、図16に示した一連の処理は終了する。
 (単位ブロックの集約)
 次に、図18を参照しながら、単位ブロックの集約について説明する。図18は、第2実施形態の一変形例(単位ブロックの集約)に係る無線通信システムの動作について説明するためのシーケンス図である。なお、単位ブロックのサイズを規定する単位時間幅及び単位帯域幅は、LTE規格などで規定される幅(例えば、1サブフレーム×12サブキャリア)に限定されない。
 (S301)基地局100は、DLデータ復調用の参照信号、又は、集約制御用の専用パイロット信号を無線端末200に送信する。なお、参照信号及び専用パイロット信号は、単位区間の集約に利用する信号と同じ既知信号でよい。このとき、基地局100は、所定数(2以上の数)の単位ブロックを含む無線リソースを利用して上記の参照信号又は専用パイロット信号を基地局100に送信する。
 (S302)無線端末200は、上記の参照信号又は専用パイロット信号を利用して無線特性(CQIなど)を測定し、測定結果に基づいて最大集約数の決定、及び集約可否の判定を実施する。
 例えば、無線端末200は、無線特性として、同じ通信条件で一定の伝送特性が得られるコヒーレンス時間及びチャネルの周波数特性を測定する(図12及び図17を参照)。そして、無線端末200は、上記の式(3)及び式(4)に基づいてコヒーレンス時間Tc及びコヒーレンス帯域Fを単位ブロックサイズに換算して最大集約数を算出する。
 (S303)無線端末200は、最大集約数及び集約可否の判定結果などの情報を含む集約可否通知を基地局100に送信する。
 集約可否通知には、最大集約数、集約可否の判定結果(集約可/集約不可)の他に、例えば、モード(レート向上モード/特性改善モード)の情報や、集約時の通信条件(CQIなど)などが含まれる。集約可否通知の通知方法は、単位区間の集約と同様に、集約制御に要求される速度(要求速度)や用途などに応じて選択されうる(図5を参照)。
 (S304)基地局100は、無線特性などの測定を実施すると共に、無線端末200から受信した集約可否通知に基づいて最大集約数の特定、集約可否の判定、及びDLデータ伝送に適用する集約数の決定を実施する。また、基地局100は、システムの混雑状況やセル単位又はユーザ単位で現在の伝送レートを測定する。なお、基地局100は、受信した集約可否通知の最大集約数などをDLデータ伝送にそのまま適用してもよい。この場合、基地局100は、無線特性などの測定及び測定結果に基づく最大集約数の特定や集約可否の判定などを省略することができる。
 端末側の集約数及び基地局側の集約数を共に利用する場合、基地局100は、モードに応じて集約数を決定する。例えば、レート向上モードの場合、基地局100は、基地局側の集約数及び端末側の集約数のうち、大きい方をDLデータ伝送に適用する集約数として採用する。一方、特性改善モードの場合、基地局100は、基地局側の集約数及び端末側の集約数のうち、小さい方をDLデータ伝送に適用する集約数として採用する。この場合、DLデータ伝送に適用される集約数は、端末側の集約数以下の範囲で設定される。
 いずれの場合も基地局100又は無線端末200により無線特性を考慮して特定された最大集約数が適用される。そのため、過剰な集約による伝送品質の劣化に伴って再送が頻発するリスクは小さい。他方、より大きな最大集約数を採用することで、同じ通信条件でデータを伝送可能な無線リソースのサイズが大きくなり、伝送レートの向上に寄与する。また、より小さな最大集約数を採用することで細かな粒度で通信条件を設定でき、チャネル状態の変化やフェーディングなどの影響に対する耐性が向上し、無線特性の改善に寄与する。
 (S305)基地局100は、集約の有無、集約数、モードなどの情報を含む受信設定通知を無線端末200に送信する。集約の有無は、DLデータの伝送時に集約を実施するか否かを示す。なお、S304で集約可と判定した場合でも、集約を実施しないように設定することが可能である。なお、受信設定通知は、例えば、単位区間の集約と同様に、PHYレイヤ、MACレイヤ、RRCレイヤの少なくとも1つを利用して通知される(図5を参照)。また、集約数と、集約の有無とが異なるタイミングで無線端末200に通知されてもよい。
 (S306)無線端末200が受信設定通知に基づいて受信設定を完了すると、基地局100は、DLデータを無線端末200に送信する。このとき、基地局100は、S304で設定した集約数の単位ブロックを集約して無線リソースを設定し、設定した無線リソースでDLデータを送信する。無線端末200は、無線リソースに含まれる単位ブロックの1つで送信される制御信号Ctrlを受信し、制御信号Ctrlが規定する通信条件でDLデータを復調する。S306の処理が完了すると、図18に示した一連の処理は終了する。
 (その他の変形例)
 その他の変形例としては、例えば、TDD方式を採用する無線通信システム50において、無線端末200で実施される集約可否の判定や最大集約数の決定を省略する変形が原理的には可能である。この場合、基地局100側で無線特性の測定結果に基づく集約可否の判定及び集約数の決定を実施し、受信設定通知に基づいて無線端末200が受信設定を更新する。さらに他の変形例としては、集約可否通知に含まれる集約可否の判定結果や受信設定通知に含まれる集約の有無を省略し、集約数が1の場合に集約不可又は集約無しと判定する仕組みに変形することもできる。
 上述した各種の変形例についても当然に第2実施形態の技術的範囲に属する。
 以上、第2実施形態について説明した。
 上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
 5 無線通信システム
 10 基地局
 11、21 アンテナ
 12、22 無線部
 13、23 制御部
 14 測定用信号
 20 無線端末
 30a、30b 集約リソース
 31 第1の単位区間
 31a 制御情報
 32、33、34 第2の単位区間
 40 最大集約リソース
 40a 集約情報
 D#1 第1の無線リソース
 D#2 第2の無線リソース

Claims (15)

  1.  第1の無線リソースで送信される制御情報を受信する受信部と、
     前記制御情報を用いて、前記第1の無線リソースに集約される複数の第2の無線リソースでの受信を制御し、前記第1の無線リソースに集約可能な第2の無線リソースの最大数を特定し、該最大数の第2の無線リソースを前記第1の無線リソースに集約した最大集約リソースに関する情報を基地局に通知する制御部と
     を有する、無線端末。
  2.  前記第1の無線リソース及び前記複数の第2の無線リソースのそれぞれは、単位時間幅を有する通信区間である
     請求項1に記載の無線端末。
  3.  前記第1の無線リソース及び前記複数の第2の無線リソースのそれぞれは、単位帯域幅を有する周波数帯域である
     請求項1に記載の無線端末。
  4.  前記制御部は、下りリンクデータの受信に用いる参照信号を前記複数の第2の無線リソースで前記基地局から受信するように前記受信部を制御し、該受信の品質に基づいて前記最大数を特定する
     請求項1に記載の無線端末。
  5.  前記受信部は、前記最大集約リソースに関する情報に基づいて前記基地局が設定する、前記第1の無線リソースと、該第1の無線リソースで送信される制御情報を用いる少なくとも1つの第2の無線リソースとの集約に関する情報を受信し、
     前記制御部は、前記集約に関する情報に基づいて前記基地局からの受信を制御する
     請求項2に記載の無線端末。
  6.  前記制御部は、前記複数の第2の無線リソースのそれぞれで前記品質を測定し、該測定の結果と基準品質との比較に基づいて前記最大数を特定する
     請求項1に記載の無線端末。
  7.  前記制御部は、前記最大数に基づいて前記集約の可否を判定し、該判定の結果を前記基地局に通知する
     請求項1に記載の無線端末。
  8.  制御情報が送信される第1の無線リソースに対し、該制御情報を受信に用いる少なくとも1つの第2の無線リソースを集約した集約リソースを設定し、前記第1の無線リソースに集約される第2の無線リソースの数を制御する制御部と、
     前記集約に関する情報を無線端末に通知する通知部と
     を有する、基地局。
  9.  前記制御部は、
     前記集約リソースで前記無線端末が前記受信品質の測定に用いる第1の信号を送信し、
     前記第1の無線リソースに集約可能な最大数の第2の無線リソースを前記第1の無線リソースに集約した最大集約リソースであって、前記無線端末により前記第1の信号の受信品質に基づいて特定される前記最大集約リソースに関する情報を受信し、
     前記最大集約リソースに関する情報に基づいて前記第1の無線リソースに集約される第2の無線リソースの数を制御する
     請求項8に記載の基地局。
  10.  前記制御部は、前記無線端末との間で時分割復信で通信し、前記無線端末から前記集約リソースに相当する上りリンク区間で第2の信号を受信し、前記第2の信号の受信品質に基づいて前記第1の無線リソースに集約可能な第2の無線リソースの最大数を特定し、該最大数に基づいて前記第2の無線リソースの数を制御する
     請求項9に記載の基地局。
  11.  第1の無線リソースで送信される制御情報を受信する受信部と、
     前記制御情報を用いて、前記第1の無線リソースに集約される複数の第2の無線リソースでの受信を制御し、前記第1の無線リソースに集約可能な第2の無線リソースの最大数を特定し、該最大数の第2の無線リソースを前記第1の無線リソースに集約した最大集約リソースに関する情報を基地局に通知する第1の制御部とを有する、無線端末と;
     前記最大集約リソースに関する情報の通知を受信する第2の受信部と、
     前記最大集約リソースに関する情報に基づいて前記第1の無線リソースに集約される第2の無線リソースの数を制御する第2の制御部とを有する、前記基地局と;
     を有する、無線通信システム。
  12.  無線端末が、第1の無線リソースで送信される制御情報を受信し、前記制御情報を用いて、前記第1の無線リソースに集約される複数の第2の無線リソースでの受信を制御し、前記第1の無線リソースに集約可能な第2の無線リソースの最大数を特定し、該最大数の第2の無線リソースを前記第1の無線リソースに集約した最大集約リソースに関する情報を基地局に通知し、
     前記基地局が、前記最大集約リソースに関する情報の通知を受信し、前記最大集約リソースに関する情報に基づいて前記第1の無線リソースに集約される第2の無線リソースの数を制御する
     通信制御方法。
  13.  それぞれが単位時間幅を有する複数の単位区間が連続する通信区間のうち、制御情報が送信される区間を含む第1の単位区間に、前記制御情報が利用される少なくとも1つの第2の単位区間を基地局が通信品質に基づいて集約し、前記第1の単位区間に集約される第2の単位区間の数が前記基地局から無線端末へと通知される
     通信制御方法。
  14.  それぞれが単位時間幅を有する複数の単位区間が連続する通信区間のうち、制御情報が送信される区間を含む第1の単位区間に、前記制御情報が利用される少なくとも1つの第2の単位区間を通信品質に基づいて集約し、前記第1の単位区間に集約される第2の単位区間の数を無線端末に通知する制御部
     を有する、基地局。
  15.  それぞれが単位時間幅を有する複数の単位区間が連続する通信区間のうち、制御情報が送信される区間を含む第1の単位区間に、前記制御情報が利用される少なくとも1つの第2の単位区間を通信品質に基づいて基地局が集約したとき、前記基地局から、前記第1の単位区間と前記第1の単位区間に集約される第2の単位区間とを集約した集約区間に関する情報を受信し、前記集約区間に関する情報及び前記制御情報に基づいて前記少なくとも1つの第2の単位区間における通信を制御する制御部
     を有する無線端末。
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