WO2017158774A1

WO2017158774A1 - 位置決め装置および位置決め装置付き梱包装置

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Publication number: WO2017158774A1
Application number: PCT/JP2016/058387
Authority: WO
Inventors: 知己松井
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2016-03-16
Filing date: 2016-03-16
Publication date: 2017-09-21
Also published as: JP6486553B2; JPWO2017158774A1

Abstract

壁面設置機器を壁面（Ｗ）に装着するための位置決め装置（１０）であって、折り曲げ可能な板状体で構成された本体部（１１）と、右調整片（１３）、左調整片（１４）、天右調整片（１５）、天左調整片（１６）とからなる位置決め片とを備える。本体部（１１）に、壁面設置機器に設けられた取付け板（２０）が挿通される取付け位置穴であるネジ穴スリット（１７）が配されている。位置決め片は、壁面設置機器の少なくとも１つの外郭位置から、壁面（Ｗ）の位置までの距離分伸長可能な位置決め片を備え、位置決め片の先端を壁面に当接させることで、外郭位置から、壁面（Ｗ）の位置までの距離を位置決め片上で表示しつつネジ穴スリット（１７）を壁面（Ｗ）に位置決め可能に構成されている。

Description

位置決め装置および位置決め装置付き梱包装置

　本発明は、位置決め装置および位置決め装置付き梱包装置にかかり、屋内外の壁に設置されるエアコンディショナー、空気清浄機、サーキュレーター、温水器、パワーコンディショナー等の壁面設置機器の施工性を高めるための位置決め装置に関するものである。

　壁に設置して使用するエアコンディショナー、空気清浄機、サーキュレーター、温水器、パワーコンディショナー等の壁面設置機器は、施工時に、強固な金属等の材料で出来た取付け板を予めネジで壁に固定して、壁面設置機器をこの取付け板に係合することで壁面に保持される。このため、壁面設置機器を施工する際には、壁面設置機器が壁面、天井あるいは隣り合う機器と干渉しない様に一定の距離をおいて壁面設置機器を配する場合がある。また、壁面設置機器の発熱による温度上昇を防ぐために周囲の空気の流れを確保すべく、壁面設置機器の周囲からの距離を指定し、壁面設置機器の周囲に空間を設ける場合もある。その場合には、取付け板の固定位置が重要である。

　そこで特許文献１では、輸送時に製品を保護する梱包材として用いる緩衝材を型紙として利用して天井開口位置決めを行う技術が開示されている。

特開平７－１５８９５８号公報

　ところで、特許文献１では、梱包用の緩衝材を型紙として用いる技術によって、型紙コストの高騰を招くことなく、壁面設置機器と天井開口部の位置を合わせることができる。しかしながら、壁面設置機器と天井開口部の位置を合わせるだけで周辺との距離を調整することは出来ず、施工に時間を要するという課題があった。

　本発明は、上記に鑑みてなされたもので、施工に要する時間を短縮することができ、かつ低コストの位置決め装置を得ることを目的とする。

　上記課題を解決するために、本発明の位置決め装置は、壁面設置機器を壁面に装着するための位置決め装置であって、折り曲げ可能な板状体で構成された本体部と、位置決め片とを備える。本体部に、壁面設置機器に設けられた取付け部材が挿通される取付け位置穴が配されている。位置決め片は、壁面設置機器の外郭位置から、壁面の位置までの距離分伸長可能な位置決め片を備え、位置決め片の先端を壁面に当接させることで、外郭位置から、壁面の位置までの距離を位置決め片上で表示しつつ取付け位置穴を壁面に位置決め可能に構成されている。

　本発明によれば、施工に要する時間を短縮することができ、かつ低コストの位置決め装置を得ることができるという効果を奏する。

実施の形態１の位置決め装置を備えた位置決め装置付き梱包装置を用いた製品の梱包状態を示す斜視図実施の形態１の位置決め装置付き梱包装置の分解斜視図実施の形態１の位置決め装置を示す斜視図実施の形態１の位置決め装置を示す正面図実施の形態１の位置決め装置の壁面への取り付け状態を示す図実施の形態１の位置決め装置を用いた製品取り付け状態を示す図実施の形態２の位置決め装置を示す正面図実施の形態２の位置決め装置を示す背面図実施の形態２の位置決め装置の要部拡大説明図実施の形態２の位置決め装置の要部拡大説明図実施の形態２の位置決め装置の要部拡大説明図

　以下に、本発明に係る位置決め装置および位置決め装置付き梱包装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す図面においては、理解の容易のため、各部材の縮尺が実際とは異なる場合がある。各図面間においても同様である。

実施の形態１．
　図１は、実施の形態１の位置決め装置を備えた位置決め装置付き梱包装置を用いた製品の梱包状態を示す斜視図、図２は、実施の形態１の位置決め装置付き梱包装置の分解斜視図である。図３は、実施の形態１の位置決め装置を示す斜視図、図４は、実施の形態１の位置決め装置を示す正面図である。図５は、実施の形態１の位置決め装置の壁面への取り付け状態を示す図、図６は、実施の形態１の位置決め装置を用いた製品取り付け状態を示す図である。実施の形態１の位置決め装置付き梱包装置１００は、緩衝材である段ボールからなる位置決め装置１０を載置した状態で製品４０が、外装容器である梱包装置３０内に収納されている。実施の形態１では、製品４０の取付けに用いる取付け板２０の据え付け時の位置決め用型紙として、位置決め装置１０を用いることで、コストの高騰を押えつつ、壁面へ据え付ける際の周囲との距離をとった位置に取付けることができるようにしている。

　位置決め装置１０は、図４に示すように、折り曲げ可能な板状体で構成された位置決め装置本体部１１と、伸縮可能な位置決め片とを備える。位置決め片は、右調整片１３、左調整片１４、天右調整片１５、天左調整片１６の４つで構成され、左側、右側と、上部二箇所の位置調整を行うことができるようになっている。位置決め装置本体部１１には、ネジ５０が挿通される取付け板２０の取付け穴２３に対応する位置に取付け位置穴としてのネジ穴スリット１７が配されている。取付け穴２３は、取付け板２０に設けられた製品４０を装着するための穴である。右調整片１３、左調整片１４、天右調整片１５、天左調整片１６からなる位置決め片は、壁面設置機器の少なくとも１つの外郭位置から、壁面Ｗの位置までの距離分伸長可能な位置決め片となっている。

　図５および図６に示すように、位置決め片の先端を壁面Ｗに当接させることで、製品４０の外郭位置から、クリアランス分を考慮して位置決め可能となっている。つまり、位置決め片の先端を壁面Ｗに当接させることで、壁面Ｗの位置までの距離を各位置決め片上で表示しつつ取付け位置穴としてのネジ穴スリット１７を壁面Ｗに位置決め可能に構成されている。各位置決め片の折り曲げ部にはそれぞれ長さまたは符号が表示されていて、その部分が、取付け穴２３と壁面設置機器の少なくとも１つの外郭位置から、壁面Ｗの位置までどのくらいの距離にあるかが表示されるようになっている。

　梱包装置３０は、図２に示すように、箱底部３１と箱本体３２と箱蓋部３３とを有する。

　梱包装置３０には、製品４０を取付け板２０と製品４０とが同梱されており、製品４０と取り付け板２０が接触して製品４０に傷が付くのを防ぐために、取り付け板２０と製品４０との間には緩衝材である位置決め装置１０を挟んでいる。位置決め装置１０は段ボールで出来ており、取り付け板２０の周囲を囲む様に、周囲を折り曲げて梱包装置３０の内箱面との隙間を埋めて輸送振動で取り付け板２０が動かない様な構造としている。製品４０には、エアコンディショナーの室内機、空気清浄機、サーキュレーター、温水器、パワーコンディショナー等の壁面設置機器がある。取り付け板２０を住宅の屋内あるいは屋外等の壁面に取り付けた後に、製品４０は、取付け板２０に備えた製品引掛け部２２に引掛けられる。製品４０は、脱落防止のため製品固定用の取付け部２４に設けられたネジ穴２５にネジ５０を装着してネジ止め固定される。

　図３は、位置決め装置１０と取付け板２０を梱包装置３０から取り出した状態を示している。位置決め装置１０は、輸送時に取付け板２０が動いて梱包装置３０あるいは製品４０に傷が付かない様に取付け板２０を係止するための取付け板保持部１２を具備している。取付け板保持部１２は、位置決め装置本体部１１を構成する段ボールを折り曲げて形成したもので、同時に製品４０と共に提供される取扱い説明書４１あるいは図示しないアクセサリーを係止することができる。

　図４は、位置決め装置１０を展開した正面図である。位置決め装置１０は、取付け板２０を取り囲む様に、折り曲げ部で折り曲げられており、折り曲げ部を展開することで、右調整片１３、左調整片１４、天右調整片１５、天左調整片１６が現れる構造となっている。右調整片１３、左調整片１４、天右調整片１５、天左調整片１６のそれぞれは、折り曲げ部、つまり罫線を有している。罫線とは、ダンボール板を立体的な形状に組み立てる際に綺麗に折り曲がるように、対象の位置に加工する段を潰した折線をいう。

　右調整片１３は、罫線からなる右調整片第１折り曲げ部１３ａ、右調整片第２折り曲げ部１３ｂを有する。左調整片１４は、罫線からなる左調整片第１折り曲げ部１４ａ、左調整片第２折り曲げ部１４ｂを有する。天右調整片１５は、罫線からなる天右調整片第１折り曲げ部１５ａ、天右調整片第２折り曲げ部１５ｂを有する。天左調整片１６は、天左調整片第１折り曲げ部１６ａ、天左調整片第２折り曲げ部１６ｂを有する。

　右調整片１３、左調整片１４、天右調整片１５、天左調整片１６を広げた時の先端は、製品４０を取付け板２０に係合した時の製品外形仮想線４０ａに対して天井方向にａ、左方向にｂ、右方向にｃの距離を保つ様に作られている。例えば製品４０の冷却のために天井方向で１００ｍｍ、左右方向で５０ｍｍ以上が必要な場合にはａを１００ｍｍ、ｂおよびｃを５０ｍｍとすることで製品の周辺距離を確保することが出来る。また、右調整片１３は右調整片第１折り曲げ部１３ａおよび右調整片第２折り曲げ部１３ｂを備えている。従って、右調整片１３を伸ばした時には製品外形仮想線４０ａから先端まで１００ｍｍの時に、右調整片第２折り曲げ部１３ｂで折り曲げることで製品外形仮想線４０ａから５０ｍｍとすることができる。各位置決め片の調整については各位置決め片共に右調整片１３と同様に実施することができる。

　取付け板２０は、壁面Ｗに取り付けるための金属等の剛性材料で作られた取付け板本体部２１と、製品引掛け部２２と、複数の取付け穴２３と、脱落防止のための製品固定用の取付け部２４と、ネジ穴２５とを有している。取付け板２０は壁面にネジ止めするための複数の取付け穴２３を有し、この中で中央の２か所の取付け穴２３と同じ位置の位置決め装置１０にネジ穴スリット１７を備えている。ネジ穴スリット１７は、位置決め装置本体部１１の外縁で外部に開口したスリットであればよく、位置決め装置１０は、外縁に開口するネジ穴スリット１７を有することで、取付け板２０の取付け穴２３を通じて壁面Ｗにネジ５０を用いてネジ固定した場合でも、ネジ穴スリット１７を通じて位置決め装置１０を取り外すことが出来る。

　図４の位置決め装置と、図５の位置決め装置の取り付け状態図と図６の製品取り付け状態図を用いて実際の施工手順を説明する。まず、図１の梱包装置３０より、位置決め装置１０と取付け板２０を取り出し、次いで図３の取扱い説明書４１および図示しないアクセサリーを取り出す。図４に示すように、取出した位置決め装置１０を、平坦な場所に置き、右調整片１３の右調整片第１折り曲げ部１３ａおよび右調整片第２折り曲げ部１３ｂを広げる。そして図５に示すように、右調整片１３の右調整片第１折り曲げ部１３ａおよび右調整片第２折り曲げ部１３ｂを調整し、位置決め装置１０の右調整片１３の先端面を、右側の壁面Ｗに沿わせることで壁面Ｗからの距離を調整する。さらに、天右調整片１５の天右調整片第１折り曲げ部１５ａ、天右調整片第２折り曲げ部１５ｂを広げるとともに、天左調整片１６の天左調整片第１折り曲げ部１６ａ、天左調整片第２折り曲げ部１６ｂを広げる。そして図５に示すように、天右調整片１５および天左調整片１６を広げて天右調整片１５および天左調整片１６の先端面を天井Ｔに沿わせることで天井Ｔからの距離を調整する。また、左調整片１４の左調整片第１折り曲げ部１４ａおよび左調整片第２折り曲げ部１４ｂを広げ、左側面の壁面Ｗあるいは隣接配置される製品があれば当該製品との距離を調整する。

　次に、取り付板２０の取付け穴２３より、位置決め装置１０に設けたネジ穴スリット１７を通して壁面Ｗにネジ５０を締付する。位置決め装置１０を下側に引き下ろすと、ネジ５０がネジ穴スリット１７を通して外れるため、ネジ５０で壁面Ｗに締結された取付け板２０は、そのままに、位置決め装置１０を取り外すことができる。その後、応力を分散することで、壁の強度を保てる様に、取付け板２０の複数の取付け穴２３で、複数のネジ５０を打ち込み、取付け板２０の製品引掛け部２２に製品４０を係合する。また、脱落防止のため製品固定用の取付け部２４に形成されたネジ穴２５にネジ５０を貫通させ、製品４０に形成された図示しないネジ溝にネジ５０の先端を螺合させることで、製品４０を取付け板２０にネジ締結する。なお、このとき製品固定用の取付け部２４は、９０°折り曲げられて下方から製品４０を支えるように、ネジ穴２５にネジ５０が装着される。

　以上のように、実施の形態１の位置決め装置を取付け板の装着に用いることで、位置決め片は、取付け板と壁面との間隔を一定距離に保つための調整用折り曲げ部を有することで、効率よく壁面に取付け板の取付け位置を調整して位置合わせすることができる。また位置を調整して仮止めをする際に、位置調整をした位置決め装置を取り外すことなく、取付け板と一体で固定した後にネジ穴スリットよりネジを逃がして位置決め装置を取付け板より取り外すことが出来る。なお、位置決め装置をそのまま装着しておくようにしても良いことはいうまでもない。位置決め装置を取り外す必要がない場合、ネジ穴スリットは外縁に開口していなくてもよい。

　実施の形態１の位置決め装置は、取付け板用の輸送用梱包材として、段ボールで作られた緩衝材で構成して、施工時に取付け板と位置決め装置とを一体として梱包装置から取り出す構成としている。従って、梱包装置から取り出す際の取り出し作業が容易である。また、位置決め装置および取扱い説明書が梱包装置を開いたところに入っているため、誰でも、見落としなく、位置決め装置および取扱い説明書を使用することができる。さらにまた、位置決め装置から位置決め調整用の折り曲げ部を左右上下に展開して壁面、天井あるいは隣り合う製品から適切な距離を隔てて配することができるように、調整可能となっている。

　実施の形態１の位置決め装置は、特別に上質紙で印刷された型紙部品を必要とせず、取付け板用の輸送用梱包材である緩衝材で構成されているのでコストの高騰を抑えることが出来る。また施工の際に、取付け板を壁面据え付け位置決め装置として備えられた段ボール製の緩衝材から取り外すことなく取付け板と一体のまま梱包装置から取り出して壁あるいは天井へ位置決めできる。さらに壁面据え付け位置決め装置から展開された調整折り曲げ部を壁面、天井あるいは隣接する機器に合わせることで、製品本体が壁面、天井あるいは隣り合う機器との間に定められた距離に設置されるように取付け板の位置を調整することが出来る。また位置決め装置と取付け板を一体のまま壁に仮固定した後で、型紙として利用した位置決め装置だけを外すことが出来るため、作業者が型紙を当てて位置決めをし、位置調整のための別の型紙ととり替えるなど、脚立等で何度も高所の作業場へ上り下りする必要がなく作業効率の向上を図ることができる。

　なお、実施の形態１では、取付け板装着後に位置決め装置を取り外し、製品を取付け板に装着したが、取付け板は取り外すことなく、梱包状態と同様にそれぞれの折り曲げ部で折りこんで、そのまま壁面に残すようにしてもよい。

実施の形態２．
　図７は、実施の形態２の位置決め装置を示す正面図、図８は、実施の形態２の位置決め装置を示す背面図である。実施の形態２の位置決め装置１０Ｓは、４か所に形成した切り起こし片で位置決め片を構成したことを特徴とするもので、梱包状態では、取付け板２０を係止し周囲を折り曲げて梱包装置に収まる寸法となっている。

　図８は、実施の形態２の位置決め装置に取付け板を係止した背面図である。位置決め装置１０Ｓは取付け板２０の下方４か所に設けられたコの字状の切欠きＳで囲まれた切り起こし片を有する。梱包状態では切り起こし片を取り囲む様に周囲から、折り曲げ部で折り曲げられており、折り曲げ部を展開することで、右調整切り起こし片１３Ｓ、左調整切り起こし片１４Ｓ、天右調整切り起こし片１５Ｓ、天左調整切り起こし片１６Ｓが現れる構造となっている。それぞれの折り曲げ部つまり、切り起こし片第１折り曲げ部および切り起こし片第２折り曲げ部で切り起こすことによって先端位置を調整できるようになっている。

　図９は、位置決め装置の要部拡大説明図で、長さａ０の天左調整切り起こし片１６Ｓの詳細図で、梱包状態を示しており、切り込みＳ内に天左調整切り起こし片１６Ｓが収まった状態である。使用時は天左調整切り起こし片第１折り曲げ部１６Ｓａまたは天左調整切り起こし片第２折り曲げ部１６Ｓｂより天左調整切り起こし片１６Ｓを引き起こして使用する。

　図１０は、位置決め装置の要部拡大説明図で、天左調整切り起こし片第２折り曲げ部１６Ｓｂを構成する罫線で折り曲げた調整切り起こし片折り曲げ部の詳細を示しており、製品外形仮想線４０ａから天左調整切り起こし片１６Ｓの先端までａ１＝５０ｍｍとなっている。

　図１１は、位置決め装置の要部拡大説明図で天左調整切り起こし片第１折り曲げ部１６Ｓａを構成する罫線で折り曲げた調整折り曲げ部の詳細を示しており、製品外形仮想線４０ａから天左調整切り起こし片１６Ｓ先端までａ２＝１００ｍｍとなる。上記の調整切り起こし片折り曲げ部を構成する罫線の場所を任意に設けることで、製品側が必要とする周囲との空間距離を精度良く設置することが可能となる。

　位置決めに際しては、実施の形態１と同様、順次折り曲げ部を調整しつつ、各調整切り起こし片で位置合わせをして、取付け板を壁面に取り付ける。あとは実施の形態１と同様に、製品の固定を行う。

　実施の形態２の位置決め装置によれば、実施の形態１の作用効果に加え、位置決め片の分の突出部が不要であるため、材料の節減が可能であるという効果を奏する。

　実施の形態２の位置決め装置は、実施の形態１の位置決め装置と同様、取付け板装着後取り外してもよいし、そのまま残してもよい。

　位置決め装置は、段ボールに限定されることなく、普通紙でもよいし、金属板あるいは樹脂板など、加工性の高い剛性材料であれば、他の材料を用いても良いことはいうまでもない。

　また、位置決め装置は、４か所の位置決め片を用いたが、位置決め片の個数については限定されるものではなく、１個以上であればよい。また、折り曲げおよび切り起こしによって位置合わせを行ったが、ミシン目に沿って調整片の先端を切り落とすことで距離を調整してもよい。

　また、取付け板等の取付け部材あるいは製品を位置決め装置で規定して壁面に固定する手段としては、ネジを用いる他、くぎ、接着剤など、他の固定手段を用いてもよい。

　また、取付け部材としては取付け板を用いたが、本発明の取付け部材は、板状体に限らず、いかなる形状の取付け部材に対しても適用可能である。また、実施の形態１、２では位置決め装置は取付け板の位置決めに用いたが、取付け板に限定されることなく、位置決め装置は、直接製品の位置決めに用いることも可能である。壁面とは、天井、側部の壁面の他、床面、他の製品の外壁など、壁面一般を含むものとする。

　以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。

　１０　位置決め装置、１１　位置決め装置本体部、１２　取付け板保持部、１３　右調整片、１３ａ　右調整片第１折り曲げ部、１３ｂ　右調整片第２折り曲げ部、１４　左調整片、１４ａ　左調整片第１折り曲げ部、１４ｂ　左調整片第２折り曲げ部、１５　天右調整片、１５ａ　天右調整片第１折り曲げ部、１５ｂ　天右調整片第２折り曲げ部、１６　天左調整片、１６ａ　天左調整片第１折り曲げ部、１６ｂ　天左調整片第２折り曲げ部、Ｓ　切欠き、１３Ｓ　右切り起こし調整片、１３Ｓａ　右切り起こし調整片第１折り曲げ部、１３ｂ　右切り起こし調整片第２折り曲げ部、１４Ｓ　左切り起こし調整片、１４Ｓａ　左切り起こし調整片第１折り曲げ部、１４ｂ　左切り起こし調整片第２折り曲げ部、１５Ｓｓ　天右切り起こし調整片、１５Ｓａ　天右切り起こし調整片第１折り曲げ部、１５Ｓｂ　天右切り起こし調整片第２折り曲げ部、１６Ｓ　天左切り起こし調整片、１６Ｓａ　天左切り起こし調整片第１折り曲げ部、１６Ｓｂ　天左調整片第２折り曲げ部、１７　ネジ穴スリット、２０　取付け板、２１　取付け板本体部、２２　製品引掛け部、２３　取付け穴、２４　取付け部、２５　ネジ穴、３０　梱包装置、３１　箱底部、３２　箱本体、３３　箱蓋部、４０　製品、４０ａ　製品外形仮想線、４１　取扱い説明書、５０　ネジ、Ｗ　壁面、Ｔ　天井、１００　位置決め装置付き梱包装置。

Claims

　壁面設置機器を壁面に装着するための位置決め装置であって、
　折り曲げ可能な板状体で構成された本体部と、
　前記本体部に配され、前記壁面設置機器に設けられる取付け部材が挿通される取付け位置穴と、
　前記壁面設置機器の少なくとも１つの外郭位置から、前記壁面の位置までの距離分伸長可能な位置決め片とを備え、
　前記位置決め片の先端を前記壁面に当接させることで、
　前記外郭位置から、前記壁面の位置までの距離を前記位置決め片上で表示しつつ前記取付け位置穴を前記壁面に位置決め可能であることを特徴とする位置決め装置。
　前記位置決め片は、調整用折り曲げ部を構成する罫線を備え、前記罫線にて折り曲げ可能であることを特徴とする請求項１に記載の位置決め装置。
　前記位置決め片は、複数の調整用折り曲げ部を備え、前記位置決め片の長さは前記調整用折り曲げ部の位置を変更することにより調整可能であることを特徴とする請求項２に記載の位置決め装置。
　前記取付け位置穴は、外部に開口したスリットであり、前記板状体は、前記取付け部材を介して前記壁面に前記壁面設置機器を設置後に、取り外し可能であることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の位置決め装置。
　前記板状体は、前記壁面設置機器と、前記壁面設置機器を梱包する梱包装置との間に設けられる緩衝材で構成されたことを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の位置決め装置。
　壁面設置機器を収容する外装容器と、
　前記外装容器と前記壁面設置機器との間に配される緩衝材からなり、
　前記壁面設置機器を壁面に装着するための位置決め装置とを備え、
　前記位置決め装置は、
　折り曲げ可能な板状体で構成された本体部と、
　前記本体部に配され、前記壁面設置機器に設けられた取付け部材が挿通される取付け位置穴と、
　前記壁面設置機器の少なくとも１つの外郭位置から、前記壁面の位置までの距離分伸長可能な位置決め片とを備え、
　前記位置決め片の先端を前記壁面に当接させることで、
　前記外郭位置から、前記壁面の位置までの距離を前記位置決め片上で表示しつつ前記取付け位置穴を前記壁面に位置決め可能に構成されたことを特徴とする位置決め装置付き梱包装置。