WO2017119490A1 - 基地局、ユーザ装置、及びコンテクスト情報保持方法 - Google Patents

基地局、ユーザ装置、及びコンテクスト情報保持方法 Download PDF

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Abstract

ユーザ装置と基地局のそれぞれに保持されるコンテクスト情報を再利用して接続確立を行う機能をサポートする移動通信システムにおける前記基地局において、前記基地局が前記ユーザ装置に対応付けられたコンテクスト情報を保持した状態で、前記ユーザ装置が接続状態を終了する場合に、当該コンテクスト情報における所定の情報を削除する削除手段と、前記ユーザ装置が接続状態を再開する場合に、前記移動通信システムにおいて前記所定の情報を保持する通信制御装置から、当該所定の情報を取得する取得手段と、を備える。

Description

基地局、ユーザ装置、及びコンテクスト情報保持方法
 本発明は、移動通信システムにおけるユーザ装置UEと基地局eNBのそれぞれが、UEコンテクストを保持する技術に関連するものである。
 LTEシステムにおいて、ユーザ装置UE(以下、UEと記述する)における基地局eNB(以下、eNBと記述する)との間の接続状態はRRC(Radio Resource Control)アイドル状態(RRC_Idle)と、RRC接続状態(RRC_Connected)の2つで示される。
 UEがネットワークに接続する際に、UEコンテクストが生成され、RRC接続状態において、当該UEコンテクストはUEが接続するeNB及び当該UEに保持される。なお、UEコンテクストは、ベアラ関連情報、セキュリティ関連情報等を含む情報である。
 UEがRRCアイドル状態とRRC接続状態との間を遷移する際に、コアNW側も含めた呼制御のシグナリングが多く発生するため、シグナリングを如何にして削減するかが課題となっている。
 例えば、UEをRRC接続状態からRRCアイドル状態に遷移させる際には、図1に示すようなシグナリングが発生する(非特許文献1等)。図1のケースは、eNB2が、UE1の通信が所定時間発生しないことを検知し、UE1との接続を切断して、RRCアイドル状態に遷移させるようなケースである。
 図1において、eNB2が、UEコンテクスト解放要求(UE Context Release Request)をMME3に送信する(ステップ1)。MME3は、ベアラ解放要求(Release Access Bearers Request)をS-GW4に送信し(ステップ2)、S-GW4はベアラ解放応答(Release Access Bearers Response)をMME3に返す(ステップ3)。
 MME3は、UEコンテクスト解放指示(UE Context Release Command)をeNB2に送信する(ステップ4)。eNB2は、RRC接続解放(RRC Connection Release)をUE1に送信し(ステップ5)、UE1に対してUEコンテクストを解放させて、RRCアイドル状態に遷移させる。また、eNB2はUEコンテクストを解放し、UEコンテクスト解放完了(UE Context Release Complete)をMME3に送信する(ステップ6)。
3GPP TS 36.413 V12.4.0 (2014-12) 3GPP TSG RAN Meeting #66  RP-142030 Maui, USA, 8th - 11th December 2014 3GPP TR 23.720 V1.1.0(2015-10) 3GPP TSG-RAN WG3 Meeting #90 R3-152688 Anaheim, CA, U.S., 16th - 20th November 2015 3GPP TS 36.331 V12.6.0 (2015-06)
 図1に示すようなシグナリング手順では、RRC接続解放時に多くのシグナリングが発生するのみならず、UEがRRCアイドル状態から再びRRC接続状態に遷移する際に、UEコンテクストの設定のために多くのシグナリングが発生する。
 UEがRRCアイドル状態とRRC接続状態との間を遷移する際のシグナリングを削減するために、UEが同一eNB内でRRC接続状態‐>RRCアイドル状態->RRC接続状態と遷移する場合に、UEコンテクストをeNB及びUEで保持したままにしておき、再利用する方法が検討され始めている(非特許文献2)。当該方法において考えられる手順の例を図2を参照して説明する。
 図2の(a)に示す状態は、UE1がRRC接続状態にあり、コアNW側において、当該UE1に係るS1-CのコネクションとS1-Uのコネクション(図ではS1‐C/U)が確立されている状態である。なお、S1-Cのコネクションは、C-plane信号を送るS1コネクションであり、S1-UのコネクションはU-planeを通すS1コネクションである。
 (a)に示す状態から、(b)、(c)に示すように、RRC接続解放(RRC Connection Release)によりUE1がRRCアイドル状態に遷移される。このとき、eNB2におけるUE1に対するUEコンテクストは保持されたままであり、また、UE1におけるeNB2に対するUEコンテクストも保持されたままであり、UE1に対するS1‐C/Uコネクションも維持されたままである。そして、(d)に示すように、UE1がRRC接続状態に遷移する際に、eNB2とUE1は保持しておいたUEコンテクストを再利用することで、シグナリングを削減して、RRC接続を確立する。
 図2に示す構成において、eNB2は、RRC接続状態のUE1とデータ送受信を行うためには、UE capability(UE1の能力情報)を取得する必要がある。UE capabilityはUEコンテクストに含められることが想定される情報であるため、図2(c)に示すように、UE1がRRCアイドル状態のときに、eNB2が保持するUEコンテクストにはUE capabilityが含められる。
 しかし、UE capabilityのサイズは、通常、数百ビットにもなるため、数多くのUEのcapabilityをeNB2で保存しようとすると、大きなメモリ容量を確保する必要があり、eNB2のコスト高に繋がる。
 上記のような課題は、UE capabilityに限らず、UEコンテクストとして大きなサイズの情報を保持する場合に生じ得る課題である。
 本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ユーザ装置と基地局のそれぞれに保持されるコンテクスト情報を再利用して接続確立を行う機能をサポートする移動通信システムにおいて、基地局が保持するコンテクスト情報のサイズを削減することを可能とする技術を提供することを目的とする。
 本発明の実施の形態によれば、ユーザ装置と基地局のそれぞれに保持されるコンテクスト情報を再利用して接続確立を行う機能をサポートする移動通信システムにおける前記基地局であって、
 前記基地局が前記ユーザ装置に対応付けられたコンテクスト情報を保持した状態で、前記ユーザ装置が接続状態を終了する場合に、当該コンテクスト情報における所定の情報を削除する削除手段と、
 前記ユーザ装置が接続状態を再開する場合に、前記移動通信システムにおいて前記所定の情報を保持する通信制御装置から、当該所定の情報を取得する取得手段と、
 を備えることを特徴とする基地局が提供される。
 また、本発明の実施の形態によれば、ユーザ装置と基地局のそれぞれに保持されるコンテクスト情報を再利用して接続確立を行う機能をサポートする移動通信システムにおける前記基地局が実行するコンテクスト情報保持方法であって、
 前記基地局が前記ユーザ装置に対応付けられたコンテクスト情報を保持した状態で、前記ユーザ装置が接続状態を終了する場合に、当該コンテクスト情報における所定の情報を削除する削除ステップと、
 前記ユーザ装置が接続状態を再開する場合に、前記移動通信システムにおいて前記所定の情報を保持する通信制御装置から、当該所定の情報を取得する取得ステップと、
 を備えることを特徴とするコンテクスト情報保持方法が提供される。
 また、本発明の実施の形態によれば、ユーザ装置と基地局のそれぞれに保持されるコンテクスト情報を再利用して接続確立を行う機能をサポートする移動通信システムにおける通信制御装置と前記基地局とが実行するコンテクスト情報保持方法であって、
 前記基地局が前記ユーザ装置に対応付けられたコンテクスト情報を保持した状態で、前記ユーザ装置が接続状態を終了する場合に、前記基地局が、前記コンテクスト情報における所定の情報を削除するステップと、
 前記ユーザ装置が接続状態を再開する場合に、前記基地局が、当該接続状態の再開を示す信号を前記通信制御装置に送信するステップと、
 前記通信制御装置が、前記信号を受信し、前記所定の情報を含む応答信号を前記基地局に送信するステップと
 を備えることを特徴とするコンテクスト情報保持方法が提供される。
 本発明の実施の形態によれば、ユーザ装置と基地局のそれぞれに保持されるコンテクスト情報を再利用して接続確立を行う機能をサポートする移動通信システムにおいて、基地局が保持するコンテクスト情報のサイズを削減することを可能とする技術が提供される。
RRCアイドル状態に遷移する場合のシグナリングシーケンス例を示す図である。 UEコンテクストを保持する場合の処理の例を説明するための図である。 本発明の実施の形態における通信システムの構成図である。 実施例1におけるシステム全体の処理シーケンスの例を示す図である。 実施例1におけるシステム全体の処理シーケンスの例を示す図である。 UE context suspend procedureを示す図である。 UE context resume procedureを示す図である。 UE capabilityの送信手順例を示す図である。 UE context resume requestメッセージを説明するための図である。 UE context resume responseメッセージを説明するための図である。 UE context suspend requestメッセージを説明するための図である。 UE context suspend responseメッセージを説明するための図である。 実施例2におけるシステム全体の処理シーケンスの例を示す図である。 実施例2における接続確立手順を説明するための図である。 実施例2における接続解放手順を説明するための図である。 UE capabilityに関する仕様変更例を示す図である。 UE capabilityに関する仕様変更例を示す図である。 UE capabilityに関する仕様変更例を示す図である。 UE capabilityに関する仕様変更例を示す図である。 MMEとS-GWの構成図である。 MME30のHW構成図である。 UE50の構成図である。 UE50のHW構成図である。 eNB10の構成図である。 eNB10のHW構成図である。
 以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。例えば、本実施の形態では、LTEのシステムを対象としているが、本発明はLTEに限らずに適用可能である。例えば、5Gにも適用可能である。また、本明細書及び特許請求の範囲では、特に断らない限り、「LTE」の用語は3GPPの特定のRel(リリース)に限定されない。
 また、以下で説明する実施の形態では、保留/アイドル状態になったときに、eNBにおいて保持するUEコンテクストからUE capabilityを削除し、接続を再開する際に、UE capabilityをMMEから取得することとしているが、情報量削減の対象をUE capabilityとすることは一例に過ぎない。例えば、UE capabilityに代えて、もしくは、UE capabilityに加えて、RadioResourceConfigDedicatedの情報を削減の対象としてもよい。すなわち、保留/アイドル状態になったときに、eNBにおいて保持するUEコンテクストからRadioResourceConfigDedicatedの情報を削除し、接続を再開する際に、RadioResourceConfigDedicatedの情報をMMEから取得することとしてもよい。また、UE capability、RadioResourceConfigDedicated以外の情報を対象としてもよい。
 (システム全体構成)
 図3は、本発明の実施の形態における通信システムの構成例を示す図である。図3に示すように、本実施の形態の通信システムは、eNB10、eNB20、MME30、S-GW(Serving Gateway)40、UE50を含む。なお、図3は、コアネットワーク(EPC)に関して、本実施の形態に関連する部分のみを示している。
 UE50は携帯電話機等のユーザ装置である。eNB10、20はそれぞれ基地局である。MME30は、eNBを収容し、位置登録、ページング、ハンドオーバ等のモビリティ制御、ベアラ確立/削除等を行うノード装置である。S-GW40は、ユーザデータ(U-Planeデータ)の中継を行うノード装置である。なお、MME30を通信制御装置と称してもよい。また、MME30とS-GW40を1つの装置で構成し、それを通信制御装置と称してもよい。
 図3に示すように、MME30とeNB10、20間はS1-MMEインターフェースで接続され、S-GW40とeNB10、20間はS1-Uインターフェースで接続される。点線の接続線は制御信号インターフェースを示し、実線の接続線はユーザデータ転送のインターフェースを示す。
 本実施の形態では、前述したように、UE50が同一eNB内でRRC接続状態からRRCアイドル状態に遷移する場合でも、当該eNBにおいてUE50のUEコンテクストが保持されるとともに、UE50にも当該eNBとの接続に係るUEコンテクストが保持される方式を前提とする。前述したように、この方式は、シグナリング数削減を可能とする方式である。
 本実施の形態では、上記の方式の例として、非特許文献3に記載されている、RRC-Suspended(及びECM-Suspended)という新しいRRCの状態を定義する方式をベースとした実施例を実施例1として説明し、新たなRRCの状態を定義することなくUEコンテクストの再利用を行う方式をベースとした実施例を実施例2として説明する。
 (実施例1)
 まず、実施例1について説明する。上記のとおり、実施例1の方式では、従来のRRC-Idle(RRCアイドル状態)とRRC-Connected(RRC接続状態)に加えて、RRC-Suspended(RRC保留状態と呼ぶ)という状態が追加されている。RRC保留状態において、UEとeNBはそれぞれ、RRC保留状態になる前のRRC接続状態で接続に使用したUEコンテクストを保持する。そして、RRC保留状態からRRC接続状態に遷移するときに、当該保持したUEコンテクストを使用してRRC接続確立をする。
 <実施例1:全体シーケンス例>
 まず、実施例1における通信システム全体のシーケンス例として、UE50が、RRCアイドル状態からRRC保留状態(及びECM保留状態)に遷移する場合の処理シーケンスを図4を参照して説明する。なお、図4、及び後述する図5に示す全体の処理シーケンス自体は、非特許文献3に開示されているものなので、ここでは概要を説明する。もちろん、UE capabilityに関する動作は非特許文献3に開示されていない。
 ステップ101において、eNB10は、RRC接続を保留することを決定する。ステップ102において、eNB10は、UE50のRRC接続が保留されたことを示すメッセージをMME30に送信する。MME30とeNB30はUEコンテクストを保持する。
 ステップ103、104でのメッセージを経て、ステップ105において、MME30はステップ102に対するAckを返す。ステップ106で、MME30はECM-SUSPENDEDの状態に入る。
 ステップ107では、eNB10はUE50にRRC connection suspendメッセージを送信し、UE50をRRC保留状態にする(ステップ108)。RRC connection suspendメッセージには、Resume ID(再開ID)が含まれる。Resume IDは、次にRRC接続を再開する場合に使用される識別子である。RRC保留状態において、UE50とeNB10はそれぞれ、UEコンテクストを格納する。
 ここで、本実施の形態において、UE50とeNB10のそれぞれで保持されるUEコンテクストは、例えば、RRCコンフィギュレーション(RRC configuration)、ベアラコンフィギュレーション(bearer configuration: RoHC state information等を含む)、ASセキュリティコンテクスト(Access Stratum Security Context)、L2/L1パラメータ(MAC、PHYのコンフィギュレーション等)等である。
 UE50とeNB10とでUEコンテクストとして同じ情報を保持してもよいし、UE50は、eNB10との接続に必要なUEコンテクストの情報のみを保持し、eNB10は、UE50との接続に必要なUEコンテクストの情報のみを保持してもよい。
 より具体的には、RRC保留状態において、例えば、UE50とeNB10はそれぞれ、RRC Connection Setupで運ばれるRadioResourceConfigDedicatedの情報、RRC Connection Setup Completeで運ばれる能力情報、及びセキュリティ関連情報(キー情報等)、 RRC Security Mode Commandで運ばれるセキュリティ関連情報、RRC Connection Reconfigurationで運ばれるコンフィギュレーション情報等を、UEコンテクストとして保持する。なお、これらは一例であり、UEコンテクストとして保持する情報は、これらに限られず、追加で情報を保持してもよいし、これらの情報の一部を保持しないこととしてもよい。
 また、本実施の形態では、UE radio capability(これをUE capabilityと記述する)もUEコンテクストに含まれる情報である。ただし、後述するように、本実施の形態では、RRC保留状態において、基本的に、eNB10はUE capabilityを保持しないようにしている。また、UE capabilityはUE radio capabilityに限られるわけではない。
 UE10とeNB10はそれぞれUEコンテクストとして上記のような情報を保持することで、RRC保留状態からRRC接続状態に遷移する際に、RRC Connection Setup Complete、RRC Security Mode Command、RRC Security Mode Complete、RRC Connection Reconfiguration、RRC Connection Reconfiguration Complete、等のメッセージの送受信を行うことなくRRC接続確立を行うことができる。
 次に、UE50が、RRC保留状態からRRC接続状態に遷移する場合のシーケンス例を図5を参照して説明する。図5は、RRC保留状態(ステップ151)にあるUE50が着信を受ける(ステップ152~155)ケースを示しているが、これは例であり、RRC保留状態にあるUE50が発信をする場合も、UEコンテクストの再利用に関しては同様の処理が行われる。
 eNB10からページングを受信したUEにおいて、ステップ156では、EMMレイヤから、RRC再開手順(resume procedure)が起動される。ステップ157にてRandom Access PreambleがUE50からeNB10に送信され、ステップ158にて、Random Access ResponseがeNB10からUE10に返される。
 ステップ159では、メッセージ3として、UE50は、RRC Connection Resume RequestメッセージをeNB10に送信する。
 当該RRC Connection Resume Requestメッセージには、UE50がUEコンテクストを保持することを示す情報であるResume Id(再開ID)が含まれる。RRC Connection Resume Requestメッセージを受信したeNB10は、当該メッセージに含まれるResume Idに対応付けて格納されている、UE50のUEコンテクストを取得し、UEコンテクストの情報に基づき、ベアラの再開等を行う。ステップ160では、eNB10は、UE50に対してResume Idを含むRRC Connection Resume Completeメッセージを送信する。
 ステップ161では、UE50とeNB10は、格納したセキュリティコンテクストを再開する。そして、ステップ162~165において、MME30に対するUE50の状態変更の通知等が行われる。
 <UEコンテクストの保留手順、再開手順について>
 図4、図5を参照して説明したS1-AP UE Context Suspend, resumeに関するシグナリングの例が、例えば非特許文献4(R3-152688)に記載されている。非特許文献4には、非特許文献1(3GPP TS 36.413)に対する変更として、S1-AP UE Context Suspend, resumeに関するシグナリング等が記載されている。
 実施例1において、非特許文献4の技術を適用すると、図4に示すステップ102、ステップ105に対応して、図6に示すステップ201、ステップ202が実行される。
 UEコンテクストの保留手順(UE context suspend procedure)を示す図6において、ステップ201で、eNB10はUE Context Suspend request(UEコンテクスト保留要求)をMME30に送信する。これにより、MME30は、UEコンテクストが保留状態であることを把握する。また、ステップ202により、MME30はeNB10にUE Context Suspend response(UEコンテクスト保留応答)を送信する。これにより、eNB10はRRC接続を保留状態とする。
 また、実施例1において、非特許文献4の技術を適用すると、図5に示すステップ162、ステップ165に対応して、図7に示すステップ301、ステップ302が実行される。
 UEコンテクストの再開手順(UE context resume procedure)を示す図7において、ステップ301で、eNB10はUE Context Resume request(UEコンテクスト再開要求)をMME30に送信する。これにより、MME30は、UEコンテクストが再開されたことを把握する。また、ステップ302により、MME30はeNB10にUE Context Resume response(UEコンテクスト再開応答)を送信する。
 <UEコンテクストとしてのUE capabilityの保持/送信について>
 本実施の形態におけるシステムの通常の動作として、UE50の電源ON等に実施されるアタッチ手順、あるいは、UE50からMME30へのサービス要求手順等において、eNB10はMME30からUE capabilityを取得する。もしも、MME30に当該UE50のcapabilityが保存されていない場合は、eNB10がUE50に直接要求して取得する。
 eNB10がUE50に直接要求して取得する場合の手順の例を図8に示す(非特許文献5)。図8に示すとおり、eNB10がUE50にUECapabilityEnquiry(UE能力情報要求)を送信し(ステップ11)、当該要求に応じて、UE50がeNB10にUE capabilityを送信する(ステップ12)。eNB10は、UE50から取得したUE capabilityをMME30に送信し、MME30は当該UE capabilityを保持する。
 本実施の形態ではUEコンテクストにUE capabilityが含まれる。しかし、既に説明したように、UE capabilityのサイズは、通常、数百ビットにもなる。そのため、数多くの保留状態のUEのcapabilityをUEコンテクストとしてeNB10で保存しようとすると、大きなメモリ容量を確保する必要があり、eNB10のコスト高に繋がる。
 そこで、実施例1では、UE50がUEコンテクストを保持した状態で保留状態に遷移した場合、eNB10はUE50のUE capabilityを保存せず、消去する。
 具体的には、図4に示すシーケンスにおいて、ステップ107で、eNB10がUE50にRRC connection suspendメッセージを送信した後、eNB10は、eNB10に保持しているUE50のUE capabilityを消去する。
 また、UE50がRRC接続状態に復帰する場合には、S1-AP UE context resume procedure(図5のステップ162、165、図7でのステップ301、302)を用いることにより、eNB10はUE50のcapabilityを取得する。
 具体的には、まず図7を参照して説明すると、eNB10は、ステップ301のUE context resume requestでMME30にUE50のcapabilityを要求する。つまり、UE context resume requestには、UE50のcapabilityを要求することを示す要求情報が含まれる。
 MME30は、UE context resume requestに含まれる要求情報に応じて、保持していたUE50のcapabilityをUE context resume responseに含めてeNB10に送信する(ステップ302)。これにより、eNB10は、UE50のUE capabilityを取得することができる。
 なお、ステップ301において、UE context resume requestの中にUE50のcapabilityを要求することを示す要求情報を含めずに、ステップ302において、一律に、MME30が、保持していたUE50のcapabilityをUE context resume responseに含めてeNB10に送信することとしてもよい。なお、この場合、UE context resume request自体が上記要求情報に該当することになる。
 図5のシーケンスでは、ステップ162において、eNB10は、RRC接続を再開するUE50のcapabilityをMME30に要求する。ステップ165において、MME30は、保持していたUE50のcapabilityをeNB10に送信する。
 上記の処理を行う場合におけるUE context resume requestメッセージの内容例を図9に示す。図9は、非特許文献4に記載されている、非特許文献1(3GPP TS 36.413)に対して追加される内容に基づくが、下線を引いた部分は上述したUE capabilityの取得に関連し、非特許文献4に記載されていない。UE context resume procedure関連のメッセージ内容を示す他の図も同様である。
 図9に示すように、UE context resume requestメッセージには、UEの識別子として、MME UE S1AP ID、eNB UE S1AP ID、及びS-TMSI(SAE temporary mobile subscriber identity)が含まれる。S-TMSIは、UE50固有の識別子から生成される一時的なUE50の識別子であり、UE50の位置登録時等にMME30から払い出されるものである。本実施の形態において、MME30は、UE50のUE capabilityを、UE50のS-TMSIと対応付けて保持していることから、MME30は、UE context resume requestメッセージに含まれるUE50のS-TMSIを用いて、複数のUE capabilityを格納した記憶部を検索することで、UE50のUE capabilityを抽出することができる。
 なお、UEの識別子としてS-TMSIを用いることは一例に過ぎない。UE50のUE capabilityを抽出することができるのであれば、どのような識別子を用いてもよい。例えば、UE context resume requestメッセージに、S-TMSIを含めずに、MME30がMME UE S1AP ID又はeNB UE S1AP IDでUE50を特定し、UE50のUE capabilityを抽出することとしてもよい。
 図10は、UE context resume responseメッセージの内容例を示す。図10に示すように、MME30により抽出されたUE50のUE capabilityが含まれている。
 <保留状態に遷移する際のUE capabilityの転送について>
 実施例1において、UE50がUEコンテクストを保持した状態で保留状態に遷移する際に、eNB10がMME30にUE50のUE capabilityを転送することとしてもよい。具体的には、図4でのステップ102、図6でのステップ201においてUE50のUE capabilityが転送される。
 UE capability(転送UE capabilityと呼ぶ)を受信したMME30は、転送UE capabilityを格納する。既にUE capabilityを格納している場合には、例えば、既に格納しているUE capabilityに上書きして転送UE capabilityを格納する。また、転送UE capabilityが、既に格納しているUE capabilityに対して更新された情報や新たな情報を含む場合に、当該更新された情報や新たな情報のみを上書きしてもよい。
 UE capabilityは、この前の段階でアタッチ手順等においてeNB10からMME30に送信されているので、ここでの転送は必須ではないが、この転送を行うことで、最新のUE capabilityをMME30が保持できる。
 図11に、上記の転送を行う場合におけるUE context suspend requestメッセージの内容例を示す。図11に示すように、UE capabilityが含められる。図12は、UE context suspend responseメッセージの内容例を示す。
 (実施例2)
 次に、実施例2について説明する。前述したとおり、実施例2は、RRC-Suspendedのような新しい状態を定義することなく、RRCアイドル状態において、UEとeNBがUEコンテクストを保持し、RRC接続状態に遷移する際に、保持したUEコンテクストを再利用することで、シグナリング数削減を可能とする方式である。
 <全体のシーケンス例>
 まず、実施例2における通信システム全体のシーケンス例として、RRCアイドル状態のUE50に対する着信がある場合に、MME30からページングを行う方式について説明する。より具体的には、UE50がeNB10に接続してRRC接続状態となり、eNB10の配下のセルでRRCアイドル状態となり、同一セルで、その後に着信を受ける場合の処理シーケンスを図13を参照して説明する。
 図13の処理の前提として、UE50はeNB10のセルにおいてRRC接続状態にあり、UE50に関するS1-C/Uのコネクションが確立されている状態とする。図13において、S1-Cコネクションは、eNB10とMME30との間のコネクションとMME30とS-GW40間のコネクションを含み、S1-Uコネクションは、eNB10とS-GW40間のコネクションを含む。コネクションが確立されている場合、コネクション確立信号等のコネクションセットアップのための手順を実行することなく、該当ノード装置間でUE50に係る信号(データ)を送受信できる。
 図13の手順の説明に入る前に、UE50が最初にeNB10に接続する際の手順の一例の概要を説明しておく(非特許文献5)。なお、この最初の接続に係る手順は、実施例1にも適用できる。UE50のランダムアクセス時に、eNB10は、RRC Connection SetupをUE50に送信し、UE50をRRC接続状態とし、UE50からRRC Connection Setup Completeを受信する。その後、eNB10は、MME30からInitial Context Setup Requestを受信し、UE50に対してRRC Security Mode Commandを送信し、UE50からRRC Security Mode Completeを受信し、また、UE50に対してRRC Connection Reconfigurationを送信し、UE50からRRC Connection Reconfiguration Completeを受信し、MME30に対してInitial Context Setup Responseを送信する。このような手順を経て、UE50とeNB10におけるUEコンテクストの確立、保持等がなされる。また、MME30にもUEコンテクストが保持される。
 図13に示すように、RRC接続状態において、eNB10はMME30に対してコネクション維持指示信号を送信する(ステップ401)。また、MME30はコネクション維持指示信号をS-GW40に送信する(ステップ402)。
 コネクション維持指示信号は、当該UE50に関するS1-C/Uコネクションを維持しながら、UE50への着信時に下りデータをS-GW40に保留して、MME30からページングを行うことを指示する信号である。
 コネクション維持指示信号を受信したS-GW40は、指示を確認したことを示す確認応答をMME30に送信し(ステップ403)、MME30は、確認応答をeNB10に送信する(ステップ404)。
 UE50に関するeNB10からMME30へのコネクション維持指示信号の送信は、例えば、eNB10において、UE50をRRCアイドル状態に遷移させる事象が発生したことをトリガーとして行う。
 上記のRRCアイドル状態に遷移させる事象とは、例えば、所定のタイマ(例:UE Inactivity Timer)の満了によって、UE50との通信(上り下りのユーザデータ通信)が一定時間発生しないことを検知した場合であるが、これに限られるわけではない。
 図13は、UE50との通信(上り下りのユーザデータ通信)が一定時間発生しないことを検知したことをトリガーとする場合を想定しており、ステップ401~404の後に、RRC接続解放(RRC Connection Release)をUE50に送信し、UE50をRRCアイドル状態に遷移させる(ステップ405)。
 実施例2では、UE50が、RRCアイドル状態に遷移する場合でも、UE50とeNB10のそれぞれにおいて、RRC接続時に確立したUEコンテクストは保持される。
 ただし、実施例1と同様に、基本的に、eNB10はUEコンテクストのうち、UE capabilityを保持しないようにしている。
 よって、図4でのステップ107の後のUE capability消去と同様に、図13のステップ405(RRC Connection Release送信)の後、eNB10は、eNB10に保持しているUE50のUE capabilityを消去する。
 また、実施例1で、保留状態に遷移する際にUE capabilityを転送する場合と同様に、eNB10は、ステップ401において、コネクション維持指示信号にUE capabilityを含め、当該コネクション維持指示信号をMME30に送信することとしてもよい。
 UE capability(転送UE capabilityと呼ぶ)を受信したMME30は、転送UE capabilityを格納する。既にUE capabilityを格納している場合には、例えば、既に格納しているUE capabilityを上書きして転送UE capabilityを格納する。また、転送UE capabilityが、既に格納しているUE capabilityに対して更新された情報や新たな情報を含む場合に、当該更新された情報や新たな情報のみを上書きしてもよい。
 その後、UE50向けの下りデータが発生し、当該下りデータがS-GW40に到着する(ステップ406)。ここでは、S1-Uコネクションは確立済みであるが、ステップ402で受信したコネクション維持指示信号に基づき、S-GW40は、当該下りデータをeNB10に転送せずにバッファに保留しておく。
 S-GW40は、下りデータ着信通知をMME30に送信し(ステップ407)、MME30はUE50向けのS1-APページングの信号をeNB10に送信する(ステップ408)。このページング自体は、既存のページングと同様であり、UE50のトラッキングエリアの各eNBに送信されるが、図13ではeNB10への送信を示している。
 S1-APページングの信号を受信したeNB10は、配下のUE50にRRCページングの信号を送信する(ステップ409)。
 RRCページング信号を受信したUE50は、RRC接続確立手順を実行し、RRC接続を確立させる(ステップ410)。RRC接続確立手順の詳細例は後述する。
 ステップ410の手順により、UE50は、RRCアイドル状態からRRC接続状態になる。このとき、UE50とeNB10に保持されているUEコンテクストは、それぞれ、非アクティブ状態からアクティブ状態になる。つまり、ステップ410の手順により、UE50とeNB10に保持されているUEコンテクストは、それぞれ、アクティベートされる。
 ステップ411において、eNB10は、RRC接続の確立が完了したことを示す信号であるRRC接続確立完了をMME30に送信する。このRRC接続確立完了の信号は、UE50のUEコンテクストがアクティベートされたことを示す信号であってもよい。
 また、実施例1での図5のステップ162、図7でのステップ301と同様に、ステップ411において、eNB10はRRC接続確立完了の信号に、UE50のUE capabilityを要求することを示す要求情報を含めて送信する。当該要求情報は、例えば、UE50のS-TMSI(UE識別子の一例)である。実施例1の場合と同様に、当該要求情報を含めずに、一律に、MME30が後述するステップ414でUE50のUE capabilityをeNB10に送信することとしてもよい。
 MME30はRRC接続確立完了の信号をS-GW40に送信する(ステップ412)。
 そして、ステップ413において、S-GW40は、RRC接続確立完了の信号に対する応答の信号をMME30に送信する。また、ステップ414において、MME30は、ステップ411のRRC接続確立完了の信号に対する応答の信号をeNB10に送信する。ステップ414における応答の信号は、UEコンテクストがアクティベートされたことを示す信号に対するAckの信号であってもよい。
 また、実施例1での図5のステップ165、図7でのステップ302と同様に、MME30は、ステップ411のRRC接続確立完了の信号に含まれる要求情報(あるいは要求情報以外のUE識別子)に基づき、保持していたUE50のcapabilityを抽出し、これをステップ414の応答信号に含めてeNB10に送信する。これにより、eNB10は、UE50のUE capabilityを取得することができる。
 その後、S-GW40は保留していた下りデータのeNB10への転送を開始する(ステップ415)。当該下りデータはeNB10からUE50に届く(ステップ416)。このようにしてUE50への下りデータの伝送が開始される。
 図13のステップ410のRRC接続確立手順では、UE50とeNB10のそれぞれでRRC接続時に確立し、保持しておいたUEコンテクストが利用されるので、従来は必要であった、RRC Security Mode Command、RRC Security Mode Complete、RRC Connection Reconfiguration、RRC Connection Reconfiguration Complete、等のメッセージの送受信を行うことなくRRC接続確立を行うことができる。
 ここで、UE50とeNB10のそれぞれで保持されるUEコンテクストは、例えば、RRCコンフィギュレーション(RRC configuration)、ベアラコンフィギュレーション(bearer configuration: RoHC state information等を含む)、ASセキュリティコンテクスト(Access Stratum Security Context)、L2/L1パラメータ(MAC、PHYのコンフィギュレーション等)等である。また、UE capabilityもUEコンテクストに含まれるが、上述したように、eNB10は、UE50がRRCアイドル状態中において、UE capabilityを保持しないようにしている。
 また、UE50とeNB10とでUEコンテクストとして同じ情報を保持してもよいし、UE50は、eNB10との接続に必要なUEコンテクストの情報のみを保持し、eNB10は、UE50との接続に必要なUEコンテクストの情報のみを保持してもよい。
 また、実施例2では、eNB10は、UEコンテクストを、当該UEコンテクストに対応するUEの識別子(UE識別子)に対応付けて記憶手段に保持する。UE識別子の種類には限定はないが、実施例2では、一例として、UE識別子としてS-TMSI(SAE temporary mobile subscriber identity)を使用している。
 <RRC接続確立手順の例>
 次に、実施例2におけるUE50とeNB10との間のRRC接続確立手順について、図14のシーケンスを参照して説明する。なお、図14に示すシーケンスは、図13のステップ410の手順を想定しているが、これに限られない。例えば、図14に示すシーケンスが、UE50からの発信時のRRC接続確立手順におけるものであってもよい。
 図14に示すシーケンスの前に、UE50からeNB10にRandom Access Preambleが送信され、eNB10からUE50にRandom Access Responseが送信されているとする。
 UE50は、Random Access Responseに含まれるULグラントで割り当てられるリソースにより、ステップ501において、RRC Connection Requestメッセージ(RRC接続要求)をeNB10に送信する。実施例2では、ステップ501において、UE50は、RRC Connection Requestメッセージにおけるスペアビット(spare bit :1ビット)を使用して、UE50がUEコンテテクストを保持していることをeNB10に通知する。例えば、ビットが立っている(1である)場合に、UE50はUEコンテクストを保持していることを示す。UE50がUEコンテクストを保持していることを示すこの情報をUEコンテクスト保持情報と呼ぶことにする。
 また、RRC Connection Requestメッセージには、上記のビットに加えて、UE50を識別するUE識別子(具体的には、S-TMSI(SAE temporary mobile subscriber identity ))が含まれる。S-TMSIは、UE50固有の識別子から生成される一時的なUE50の識別子であり、UE50の位置登録時等にMME30から払い出されるものである。本実施の形態では、UE50と各eNBは、UE50を識別するためのS-TMSIを保持しているものとする。
 ステップ501で上記RRC Connection Requestメッセージを受信したeNB10は、当該メッセージからUEコンテクスト保持情報とUE識別子を読み出すことで、UE識別子で識別されるUE50がUEコンテクストを保持していることを認識し、保持している複数のUEコンテクストの中から、当該UE識別子に対応するUEコンテクストを記憶手段から検索する。すなわち、UE識別子のマッチング処理を行う。
 ステップ502において、eNB10は、検索の結果、UE識別子に対応するUEコンテクストを検出すると、RRC Connection Setupメッセージ(RRC接続確立メッセージ)により、eNB10がUE50のUEコンテクストを保持していることをUE50に通知するとともに、UE50の認証のための情報を送信するようにUE50に要求する。
 UE50のUEコンテクストを保持していることを示す情報が含まれるRRC Connection Setupメッセージを受信したUE50は、保持していたUEコンテクスト(ベアラ、security key、コンフィギュレーション等)を継続使用する。
 また、RRC Connection Setupメッセージに含まれるRadioResourceConfigDedicatedには、ベアラ、MAC及びPHYコンフィギュレーション等に関するパラメータ値が含まれるが、ステップ502において上記の通知・要求を含むRRC Connection Setupメッセージを受信したUE50は、RadioResourceConfigDedicatedにより通知されるパラメータ値を無視し、保持していたUEコンテクストのパラメータ値を継続使用する。なお、RadioResourceConfigDedicatedにより通知されるパラメータ値を無視せずに、通知されたパラメータ値を使用することとしてもよい。これにより、既に保持しているパラメータ値がeNB10により変更された場合に、その変更を反映することができる。
 次に、ステップ503において、UE50は、RRC Connection Setup Completeメッセージに、Authentication token、shortMAC-I等の認証情報を含めてeNB10に送信する。Authentication token、shortMAC-I等の認証情報は、eNB10がUE50を認証するために使用される情報である。
 RRC Connection Setup Completeメッセージを受信したeNB10は、当該メッセージに含まれる認証情報を使用して、UE50が、UE識別子により検索されたUEコンテクストに対応する正しいUEであることを認証する。その後、UE50とeNB10はそれぞれ、保持していたUEコンテクストを利用して接続を確立(再開)する。なお、保持していたUEコンテクストを利用して接続を確立(再開)するにあたって、ステップ503は必ずしも必須ではなく、ステップ503を実施しないこととしてもよい。
  <RRC接続確立手順の変形例>
 変形例のRRC接続確立手順におけるシーケンス自体は、図14に示したシーケンスと同じであるので、図14を参照してRRC接続確立手順の変形例について説明する。変形例においても、図14に示すシーケンスは、図13のステップ410の手順を想定しているが、これに限られない。
 図14に示すシーケンスの前に、UE50からeNB10にRandom Access Preambleが送信され、eNB10からUE50にRandom Access Responseが送信されているとする。
 UE50は、Random Access Responseに含まれるULグラントで割り当てられるリソースにより、ステップ501において、RRC Connection Requestメッセージ(RRC接続要求)をeNB10に送信する。変形例では、ステップ501において、UE50は、UEコンテクストを保持している場合に、認証情報をRRC Connection Requestメッセージに含めて送信する。当該認証情報は、eNB10がUE50を認証するために使用される情報であり、例えば、前回のRRC接続で使用したC-RNTI、PCI、及びShortMAC-Iを含む。
 また、この認証情報は、UE50がUEコンテテクストを保持していることをeNB10に通知するためのUEコンテクスト保持情報の例でもある。
 ステップ501で上記RRC Connection Requestメッセージを受信したeNB10は、認証情報を用いてUE50の認証を行い、認証に成功し、かつ、UE50のUEコンテクストを保持していることを検知した場合に、UE50に対し、UE50が保持しているUEコンテクストをアクティベート(アクティブ化)することを指示する情報を含むRRC Connection Setupメッセージ(RRC接続確立メッセージ)を送信する(ステップ502)。上記の検知は、例えば、eNB10が、保持している複数のUEコンテクストの中から、UE識別子(例:S-TMSI)に対応するUEコンテクストを記憶手段から検索することにより行うことができる。なお、UEコンテクストをアクティベート(アクティブ化)することを指示する情報は、eNB10がUE50のUEコンテクストを保持していることを示すコンテクスト保持情報の例である。
 eNB10がUE50のUEコンテクストを保持していることを検知できなかった場合には、eNB10は、UE50が保持しているUEコンテクストをアクティベート(アクティブ化)することを指示する情報を含まないRRC Connection Setupメッセージ(RRC接続確立メッセージ)をUE50に送信する。
 UEコンテクストをアクティベートすることを指示する情報が含まれるRRC Connection Setupメッセージを受信したUE50は、保持していたUEコンテクスト(ベアラ、security key、コンフィギュレーション等)をアクティベートする。アクティベートするとは、保持していたUEコンテクストを有効化することであり、例えば、各種無線リソースの設定、測定設定、認証キーの更新処理等を含む。
 また、RRC Connection Setupメッセージに含まれるRadioResourceConfigDedicatedには、ベアラ、MAC及びPHYコンフィギュレーション等に関するパラメータ値が含まれ得るが、ステップ502において上記のアクティベート指示を含むRRC Connection Setupメッセージを受信したUE50は、RadioResourceConfigDedicatedにより通知されるパラメータ値を適用する。適用は、例えば、非特許文献5における「5.3.10 Radio resource configuration」に従ってなされる。つまり、RadioResourceConfigDedicatedに含まれる情報に基づく設定を行う。
 一例として、UE50が、UEコンテクストの一部として、前回のRRC接続時のRadioResourceConfigDedicatedにおける「A」という情報を保持していて、ステップ502においてRadioResourceConfigDedicatedにより「B」という情報を受信した場合、UE50は、「A」という情報に加えて、「B」という情報を使用できる。
 また、UE50が、UEコンテクストの一部として、前回のRRC接続時のRadioResourceConfigDedicatedにおける「A」という情報を保持していて、ステップ502においてRadioResourceConfigDedicatedにより、「A」と同じ種類であるが値の異なる「A´」を受信した場合、保持していた「A」は、ステップ502で受信した「A´」により更新(変更)される。
 つまり、上記の処理により、保存していたRadioResourceConfigDedicatedの情報と、ステップ502において受信したRadioResourceConfigDedicatedの情報とのパラメータ差分の設定を行うことができる。これをdelta configurationと呼ぶ。
 次に、ステップ503において、UE50は、RRC Connection Setup CompleteメッセージをeNB10に送信する。
 <RRC接続解放手順の例>
 実施例2においては、UE50がeNB10からRRC Connection Releaseメッセージを受信してRRCアイドル状態に遷移する際に、常にUEコンテクストを保持することとしてもよいし、RRC Connection Releaseメッセージ内にUEコンテクストを保持することを指示する情報が含まれていた場合にのみUEコンテクストを保持することとしてもよい。後者の例を以下に説明する。
 図15に示すように、eNB10がUE50をRRCアイドル状態に遷移させる場合に、eNB10はUE50に対してRRC Connection Releaseメッセージを送信する(ステップ601)。
 当該RRC Connection Releaseメッセージには、RRCアイドル状態においてUEコンテクストを保持し続けることをUE50に指示する指示情報(indication)が含まれる。なお、指示情報については、新規のindicationをメッセージ中に含めても良いし、既存のrelease causeのスペアビットを用いることとしてもよい。
 UE50は、RRC Connection Releaseメッセージから上記指示情報を検知した場合、RRCアイドル状態の間、RRCアイドル状態遷移時のUEコンテクスト(ベアラ情報,セキュリティ情報等)を保持し続ける。なお、所定の時間をUE50に設定し、UE50がRRCアイドル状態に遷移した時点から、RRCアイドル状態のままで当該所定の時間が経過した場合には、UE50は、保持しているUEコンテクストを無効として、これを解放(削除)してもよい。
 (UE Capabilityのサイズ削減について)
 以下、本実施の形態におけるUE Capabilityのサイズ削減について説明する。ここで説明する事項は、実施例1、実施例2のいずれにも適用可能である。
 今後、NB-IoT UE(NarrowBand Internet of Things UE)やLow cost MTC UE(Machine Type Communication UE)のような、一般的な携帯端末よりも機能が限定された端末が増加することが考えられる。
 例えば、NB-IoT UEは、上り180KHz以下(最低3.75 or 15KHz)の帯域幅で通信するため、伝送速度が低い。以下、便宜上、NB-IoT UEやLow cost MTC UE等のUEを総称して低速度UEと呼ぶ場合がある。
 一方、既存のLTE UE capabilityはRel-8から規定されているパラメータを入れ子に拡張する形で規定されており、既存のLTE UE capabilityに追加でNB-IoT UE等の低速度UE向けのcapabilityを規定すると、Rel-8からRel-12までのパラメータを拡張して定義することによるオーバーヘッドが発生する。例えば,Rel-12 version 12.7.0仕様のUE capabilityに追加でNB-IoT UEのcapabilityを規定しようとすると、最低でも17 bytesの大きさになる。
 既存のLTE UE capabilityには、mandatoryで含まれるパラメータ(含めることが必須であるパラメータ)が幾つかあり、それらがUE capabilityのサイズ増加の一要因になっている。
 例えば、FGI (feature group indicators) については、UEが全てのFGIに対応していれば省略できるが、現状そのようなUEは世の中に存在しておらず、UEは、UE capabilityに必ずFGIの96ビットのビット列を付加し、各FGIの対応有無(1/0)を通知しなければならない。また、Measurement gap(測定ギャップ)の必要性有無を示す情報も必ず通知する必要がある。更に、PDCPのパラメータも必ず通知する必要がある。
 そこで、本実施の形態では、NB-IoT UE等の低速度UE向けに新しいUE capabilityを導入する。
 当該UE capabilityに対応する仕様書(非特許文献5)の変更例を図16~図18に示す。追加部分には下線が引かれている。
 図16A、Bは、UE50からeNB10(及びMME30)に送信されるUE Capability Informationメッセージに含められる情報要素であるUE-CapabilityRAT-ContainerListを示す。UE-CapabilityRAT-ContainerListは、RAT毎にueCapabilityRAT-Containerを含む。本実施の形態では、RAT:E-UTRAに対し、UE-EUTRA-Capability-BLが追加されている。BLは、「bandwidth reduced low complexity」の略であり、BL UEは、上述したNB-IoT UE等の低速度UEを示す。
 図17は、UE-EUTRA-Capability-BLの内容を示す。UE-EUTRA-Capability-BLは、低速度UE がUE Capability Informationメッセージに含めるUE capability (UE radio capability)に相当する。
 図17に記載されているとおり、UE-EUTRA-Capability-BLは、BL UE(ここでは例としてUE50)が、UE capability (UE Radio Access Capability Parameters)をE-UTRA (ここでは例としてeNB10)に送信するために使用される。
 図17に示すUE-EUTRA-Capability-BLの情報要素の内容について、UEカテゴリ(ue-Category)に関しては、既存のUEカテゴリは含めずに、新たに定めたBL UE用のUEカテゴリのみを含める。例えば、UE50は、自身のカテゴリに応じて、m1として「Low Cost MTC UE」を示すカテゴリを含め、m2として「NB-IoT UE」を示すカテゴリを含める。ただし、これらは一例である。
 既存技術においてmandatoryであるFGI、PDCPパラメータ、measurement gapに関しては、デフォルトの能力を規定しておき、パラメータとしてシグナリングしない。すなわち、デフォルトの情報についてはUE capabilityに含めない。BL UEは機能が限定されているため、全てのBL UEが持つべき最低限の機能を想定し良い。このように全てのBL UEが持つと考えられる機能(能力)がデフォルトの能力として規定される。
 デフォルトの能力に対して追加の能力を持つ等、デフォルトの能力に対して能力の差分を有するUEは、当該差分(例:追加の能力を示すパラメータ)のみをUE capabilityに含めて通知する。このような差分の通知を可能とすることで、BL UEに実装する機能に柔軟性を持たせることができる。
 より具体的に、例えば、measurement gapは対応する周波数バンドに対してデフォルトで必要とし、UE capabilityに含めない。gap無でmeasurement可能である場合のみ、図17における「GaplessMeas-r13」として、そのことを示す値を含める。
 PDCPパラメータに関しては、ROHC profileといったパラメータのデフォルト値を規定する。そして、UE50のPDCPパラメータが、デフォルト値と異なる場合にのみ図17における「PDCP-Parameters-r13」として、UE capabilityにその値を含める。
 また、物理レイヤパラメータについて、デフォルトで規定し、optionalで対応可能なものがあれば、図17における「PhyLayerParameters」として、UE capabilityにその値を含める。
 3G、GERAN等の他RATの対応能力については、例えばデフォルトで無しとし、対応可能な他RATがある場合のみ、図17における「interRAT-Parameters-r13」として、UE capabilityにその値を含める。
 Duplex方式に関し、対応する周波数バンドに対して、デフォルトでは、例えばhalf duplex対応のみとする。UE50は、追加でfull duplexに対応する場合のみ、図17における「FullDuplex-r13」として、UE capabilityに、そのことを示す値を含める。
 図18は、BL UE用に新たに規定するFGIの定義の例を示す。図18に示す例において、例えば、Rel-10対応のUE50が、カテゴリM1を通知する場合に、FDDとTDDの両方に対応している場合には、FGIの値(図17のupportedFGIs-r13)として、例えば103を含める。
 <UE capabilityサイズ削減を行う場合の実施例1、実施例2の動作について>
 上記のようなサイズの削減されたUE capabilityを用いる場合でも、実施例1、実施例2における動作は既に説明したものから変更しないこととしてもよいし、以下に示すように変更してもよい。
 すなわち、実施例1、実施例2において、eNB10は、UE50が保留状態/アイドル状態になる際に、UE capabilityを削除していたが、対象とするUE capabilityがサイズの削減されたUE capabilityである場合には、この削除を行わないこととしてもよい。削除しなくても、UE capabilityに関するメモリ容量削減の課題を解決できるからである。サイズの削減されたUE capabilityであるか否かについては、例えば、eNB10は、UE capabilityにおけるUEカテゴリがM1又はM2である場合に、該当UE capabilityはサイズの削減されたUE capabilityであると判断できる。
 また、上記のように、UE capabilityの削除を行わない場合は、eNB10はMME30からのUE capabilityの取得(例:図5のステップ162、165、図13のステップ411、414)を行わない。
 (装置構成例)
 次に、本発明の実施の形態(実施例1、実施例2、UE capabilityサイズ削減を含む)における装置の構成例を説明する。以下で説明する各装置の構成は、発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTE(EPCを含む意味のLTE)に準拠した通信システムにおける装置として動作するための図示しない機能も有するものである。また、各図に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分や機能部の名称はどのようなものでもよい。
 各装置は、実施例1、実施例2、UE capabilityサイズ削減の全ての機能を備えてもよいし、実施例1と実施例2のうちのいずれか一方のみを備えることとしてもよいし、実施例1と実施例2のうちのいずれか一方とUE capabilityサイズ削減の機能を備えることとしてもよい。以下の説明では、各装置は実施例1、実施例2、UE capabilityサイズ削減の全ての機能を備えるものとする。
  <MME、S-GWの構成例>
 まず、図19を参照して、MME30とS-GW40の構成例を説明する。図19に示すように、MME30は、eNB通信部31、SGW通信部32、通信制御部33、UEコンテクスト管理部34を含む。
 eNB通信部31は、eNBとの間でS1-MMEインターフェースによる制御信号の送受信を行う機能を含む。SGW通信部32は、S-GWとの間でS11インターフェースによる制御信号の送受信を行う機能を含む。UEコンテクスト管理部34は、UEコンテクストを保持する記憶手段を含む。また、UEコンテクスト管理部34は、MME30がeNB10からUE capabilityを要求する信号を受信した場合に、要求に含まれるUE識別子に対応するUE capabilityを記憶手段から取得し、eNB通信部31等を介してeNB10に送信する機能を含む。また、UEコンテクスト管理部34は、MME30がeNB10からUE capabilityを受信した際に、当該UE capabilityをUE識別子と対応付けて記憶手段に格納する機能を有する。
 また、S-GW40は、eNB通信部41、MME通信部42、NW通信部43、通信制御部44を含む。eNB通信部41は、eNBとの間でS1-Uインターフェースによるデータの送受信を行う機能を含む。MME通信部42は、MMEとの間でS11インターフェースによる制御信号の送受信を行う機能を含む。NW通信部43は、コアNW側のノード装置との間で制御信号の送受信及びデータの送受信を行う機能を含む。
 なお、ここまでの説明は実施例1と実施例2で共通である。以下では特に、実施例2についての機能を説明する。
 通信制御部33は、eNB10からコネクション維持指示信号を受信した場合に、コネクション維持指示信号をS-GWに送信するようSGW通信部32に指示するとともに、S-GW40から確認応答を受信した場合に、当該確認応答をeNBに送信するようeNB通信部31に指示する機能を含む。また、通信制御部33は、コネクション維持指示信号にUE capabilityが含まれている場合、UE capabilityをUEコンテクスト管理部34に通知する機能を含む。
 また、通信制御部33は、RRC接続確立完了信号をeNB10から受信した場合において、RRC接続確立完了信号をUEコンテクスト管理部34に通知し、UEコンテクスト管理部34にUE capabilityを取得させる。また、通信制御部33は、応答信号(図13のステップ414)をeNB10に送信する際に、UEコンテクスト管理部34により取得されたUE capabilityを応答信号に含める機能も有することとしてもよい。
 通信制御部44は、MME30からコネクション維持指示信号を受信した場合に、確認応答をMME30に送信するようMME通信部42に指示する機能を含む。また、通信制御部44は、MME30からコネクション維持指示信号を受信している場合において、該当UEへの下りデータを受信した場合に、当該下りデータをバッファに保留しておくようにNW通信部43に指示し、RRC接続確立完了をeNBから受信した場合に、当該下りデータを送信するようにNW通信部43に指示する機能を含む。
 なお、MME30とS-GW40を1つの装置として構成することもできる。その場合、SGW通信部32とMME通信部42間のS11インターフェースの通信は、装置内部の通信となる。
 MME30は、例えば、CPUとメモリを備え、プログラムがCPU(プロセッサ)により実行されることで実現されるコンピュータの構成を用いて実現できる。
 上記のようなコンピュータによりMME30を構成する場合におけるMME30のハードウェア(HW)構成の例を図20に示す。
 図20に示すように、当該MME30は、CPU351、RAM(Random Access Memory)352、ROM(Read Only Memory)353、通信を行うための通信モジュール354、ハードディスク等の補助記憶装置355、入力装置356、出力装置357を備える。
 RAM352、ROM353、補助記憶装置355等の記憶手段に格納されたプログラムをCPU351が読み出し、実行することにより、MME30の各機能の動作が実行される。また、通信を行う処理については、通信モジュール354が使用される。また、入力装置356により、例えば、MME30に対する設定情報の入力を行い、出力装置357により、例えば、MME30の稼働状態の出力等を行うことができる。
 次に、本発明の実施の形態におけるUE50とeNB10の構成例を説明する。
  <ユーザ装置UE>
 図21に、ユーザ装置(UE50)の機能構成図を示す。図21に示すように、UE50は、DL信号受信部51、UL信号送信部52、RRC処理部53、UEコンテクスト管理部54を備える。なお、図21は、UE50において本発明に特に関連する機能部のみを示すものであり、UE50は、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。
 DL信号受信部51は、基地局eNBから各種の下り信号を受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの情報を取得する機能を含み、UL信号送信部52は、UE50から送信されるべき上位のレイヤの情報から、物理レイヤの各種信号を生成し、基地局eNBに対して送信する機能を含む。また、UE50は、例えばNB-IOT用のユーザ装置UEであり、UL信号送信部52は、当該ユーザ装置UEのUE能力情報を基地局eNBに送信し、当該UE能力情報は、例えば、NB-IOT用のUEカテゴリを含み、FGIのパラメータ及び測定ギャップのパラメータを含まない。
 RRC処理部53は、図4~図5、図8、図13~図18等を参照して説明した、UE側の処理、RRCメッセージ(UE capability等)の生成・送信(送信はUL信号送信部52を介した送信)、DL信号受信部51により受信したRRCメッセージの解釈、解釈に基づく処理動作等を行う。また、RRC処理部53は、UEコンテクスト管理部54に保持しておいたUEコンテクストを利用してRRC接続を再開する機能等も含む。
 UEコンテクスト管理部54は、メモリ等の記憶手段を含み、例えば、図4のステップ107、図15等で説明した指示に基づいて、RRC保留状態/RRCアイドル状態においてUEコンテクスト及びUE識別子(S-TMSI等)を保持する。また、図14に示す手順においては、UEコンテクストの保持の有無を判断し、UEコンテクストを保持している場合には、UEコンテクストを保持していることを示す情報を通知するよう、RRC処理部53に指示する。
 図21に示すUE50の構成は、全体をハードウェア回路(例:1つ又は複数のICチップ)で実現してもよいし、一部をハードウェア回路で構成し、その他の部分をCPUとプログラムとで実現してもよい。
 図22は、UE50のハードウェア(HW)構成の例を示す図である。図22は、図21よりも実装例に近い構成を示している。図22に示すように、UEは、無線信号に関する処理を行うRE(Radio Equipment)モジュール151と、ベースバンド信号処理を行うBB(Base Band)処理モジュール152と、上位レイヤ等の処理を行う装置制御モジュール153と、USIMカードにアクセスするインタフェースであるUSIMスロット154とを有する。
 REモジュール151は、BB処理モジュール152から受信したデジタルベースバンド信号に対して、D/A(Digital-to-Analog)変換、変調、周波数変換、及び電力増幅等を行うことでアンテナから送信すべき無線信号を生成する。また、受信した無線信号に対して、周波数変換、A/D(Analog to Digital)変換、復調等を行うことでデジタルベースバンド信号を生成し、BB処理モジュール152に渡す。REモジュール151は、例えば、図21のDL信号受信部51及びUL信号送信部52における物理レイヤ等の機能を含む。
 BB処理モジュール152は、IPパケットとデジタルベースバンド信号とを相互に変換する処理を行う。DSP(Digital Signal Processor)162は、BB処理モジュール152における信号処理を行うプロセッサである。メモリ172は、DSP162のワークエリアとして使用される。BB処理モジュール152は、例えば、図21のDL信号受信部51及びUL信号送信部52におけるレイヤ2等の機能、RRC処理部53及びUEコンテクスト管理部54を含む。なお、RRC処理部53及びUEコンテクスト管理部54の機能の全部又は一部を装置制御モジュール153に含めることとしてもよい。
 装置制御モジュール153は、IPレイヤのプロトコル処理、各種アプリケーションの処理等を行う。プロセッサ163は、装置制御モジュール153が行う処理を行うプロセッサである。メモリ173は、プロセッサ163のワークエリアとして使用される。また、プロセッサ163は、USIMスロット154を介してUSIMとの間でデータの読出し及び書込みを行う。
  <基地局eNB>
 図23に、基地局eNB(eNB10)の機能構成図を示す。図23に示すように、eNB10は、DL信号送信部11、UL信号受信部12、RRC処理部13、UEコンテクスト管理部14、認証部15、NW通信部16を備える。なお、図23は、eNB10において本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、eNB10は、少なくともLTE方式に準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。
 DL信号送信部11は、eNB10から送信されるべき上位のレイヤの情報から、物理レイヤの各種信号を生成し、送信する機能を含む。UL信号受信部12は、ユーザ装置UEから各種の上り信号を受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの情報を取得する機能を含む。
 RRC処理部13は、図4~図5、図8、図13~図18等を参照して説明した、eNB側の処理、RRCメッセージの生成・送信(送信はDL信号送信部11を介した送信)、UL信号受信部12により受信したRRCメッセージの解釈、解釈に基づく処理動作等を行う。
 UEコンテクスト管理部14は、メモリ等の記憶手段を含み、例えば、図4のステップ107、図14等で説明した指示の送信に基づいて、RRC保留状態/RRCアイドル状態においてUEコンテクスト及びUE識別子(S-TMSI等)を保持する。また、UEコンテクスト管理部14は、RRC保留状態/RRCアイドル状態に遷移した際にUE capabilityの削除を行う機能を含む。また、対象UE capabilityが、サイズの削減されたUE capabilityかどうかを判断し、サイズの削減されたUE capabilityである場合に、削除を行わないこととしてもよい。また、UEコンテクスト管理部14は、図5のステップ165、図13のステップ414等においてMME30から取得したUE capabilityを記憶手段に格納する機能を含む。
 認証部15は、図14に示したステップ501、503等において、UEから認証情報を受信し、UEの認証を行う機能を含む。
 NW通信部16は、S1-MMEインターフェースでMMEとの間で制御信号を送受信する機能、及び、S1-UインターフェースでS-GWとの間でデータを送受信する機能、コネクション維持指示信号の送信機能、RRC接続確立完了の送信の送信機能等を含む。すなわち、NW通信部16は、図5のステップ162、図13のステップ411においてMME30にUE capabilityを要求する機能、図5のステップ165、図13のステップ414においてMME30からUE capabilityを受信する機能を含む。
 図23に示すeNB10の構成は、全体をハードウェア回路(例:1つ又は複数のICチップ)で実現してもよいし、一部をハードウェア回路で構成し、その他の部分をCPUとプログラムとで実現してもよい。
 図24は、eNB10のハードウェア(HW)構成の例を示す図である。図24は、図23よりも実装例に近い構成を示している。図24に示すように、eNB10は、無線信号に関する処理を行うREモジュール251と、ベースバンド信号処理を行うBB処理モジュール252と、上位レイヤ等の処理を行う装置制御モジュール253と、ネットワークと接続するためのインタフェースである通信IF254とを有する。
 REモジュール251は、BB処理モジュール252から受信したデジタルベースバンド信号に対して、D/A変換、変調、周波数変換、及び電力増幅等を行うことでアンテナから送信すべき無線信号を生成する。また、受信した無線信号に対して、周波数変換、A/D変換、復調等を行うことでデジタルベースバンド信号を生成し、BB処理モジュール252に渡す。REモジュール251は、例えば、図23のDL信号送信部11及びUL信号受信部12における物理レイヤ等の機能を含む。
 BB処理モジュール252は、IPパケットとデジタルベースバンド信号とを相互に変換する処理を行う。DSP262は、BB処理モジュール252における信号処理を行うプロセッサである。メモリ272は、DSP252のワークエリアとして使用される。BB処理モジュール252は、例えば、図23のDL信号送信部11及びUL信号受信部12におけるレイヤ2等の機能、RRC処理部13、UEコンテクスト管理部14、認証部15を含む。なお、RRC処理部13、UEコンテクスト管理部14、認証部15の機能の全部又は一部を装置制御モジュール253に含めることとしてもよい。
 装置制御モジュール253は、IPレイヤのプロトコル処理、OAM処理等を行う。プロセッサ263は、装置制御モジュール253が行う処理を行うプロセッサである。メモリ273は、プロセッサ263のワークエリアとして使用される。補助記憶装置283は、例えばHDD等であり、基地局eNB自身が動作するための各種設定情報等が格納される。
 また、装置制御モジュール253は、図23のNW通信部16により送受信する信号の処理を行う機能を含む。通信IF254は、図23のNW通信部16における信号送受信の機能に相当する。
 なお、図19~図24に示す装置の構成(機能区分)は、本実施の形態(実施例1、実施例2、UE capabilityサイズ削減を含む)で説明する処理を実現する構成の一例に過ぎない。本実施の形態で説明する処理を実現できるのであれば、その実装方法(具体的な機能部の配置、名称等)は、特定の実装方法に限定されない。
 (実施の形態のまとめ)
 以上、説明したように、本実施の形態により、ユーザ装置と基地局のそれぞれに保持されるコンテクスト情報を再利用して接続確立を行う機能をサポートする移動通信システムにおける前記基地局であって、前記基地局が前記ユーザ装置に対応付けられたコンテクスト情報を保持した状態で、前記ユーザ装置が接続状態を終了する場合に、当該コンテクスト情報における所定の情報を削除する削除手段と、前記ユーザ装置が接続状態を再開する場合に、前記移動通信システムにおいて前記所定の情報を保持する通信制御装置から、当該所定の情報を取得する取得手段と、を備える基地局が提供される。
 上記の構成により、ユーザ装置と基地局のそれぞれに保持されるコンテクスト情報を再利用して接続確立を行う機能をサポートする移動通信システムにおいて、基地局が保持するコンテクスト情報のサイズを削減することが可能となる。なお、eNB10のUEコンテクスト管理部14は、削除手段の例である。また、eNB10のNW通信部16は、取得手段の例である。
 前記取得手段は、前記接続状態の再開を示す信号を前記通信制御装置に送信し、前記所定の情報を含む応答信号を前記通信制御装置から受信することとしてもよい。このようにして所定の情報を取得することで、例えば、図5に示すような信号の送受信を行う方式において、新たな信号を加えることなく、効率的に本発明を適用できる。
 前記接続状態の再開を示す信号には、前記ユーザ装置の識別子が含まれ、前記通信制御装置は、当該ユーザ装置の識別子に基づき前記所定の情報を抽出することとしてもよい。本構成により、通信制御装置は正確に目的の情報を抽出できるようになる。
 前記ユーザ装置が接続状態を終了する場合に、前記所定の情報を前記通信制御装置に送信する送信手段を更に備えてもよい。この構成により、例えば、何らかの理由で通信制御装置が前記所定の情報を保持していない場合であっても、接続状態の再開時に、前記所定の情報を取得できる。
 前記所定の情報は、例えば、前記ユーザ装置の能力情報である。能力情報のサイズは大きいので、この構成により、効率的に、基地局が保持すべきコンテクスト情報のサイズを削減できる。
 前記所定の情報が、サイズの削減された能力情報である場合に、前記削除手段は、当該能力情報の削除を行わず、前記取得手段は、当該能力情報の取得を行わないこととしてもよい。この構成により、基地局が保持すべきコンテクスト情報のサイズを削減できるとともに、シグナリングシーケンスを削減できる。
 前記サイズの削減された能力情報は、例えば、前記ユーザ装置においてデフォルトで備えられる能力についての情報を含まないように生成された能力情報である。この構成により、不必要な情報を通知することを回避して、能力情報のサイズ削減を実現できる。
 なお、上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
 また、本実施の形態により、基地局とNB-IOT用のユーザ装置とを含む移動通信システムにおける前記ユーザ装置であって、前記基地局からUE能力要求を受信する受信部と、前記UE能力要求の受信に応じて、前記ユーザ装置のUE能力情報を前記基地局に送信する送信部と、を備え、前記UE能力情報は、NB-IOT用のUEカテゴリを含み、FGIのパラメータ及び測定ギャップのパラメータを含まないことを特徴とするユーザ装置が提供される。
 以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。説明の便宜上、各装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従って当該装置が有するプロセッサにより動作するソフトウェアは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD-ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
   <実施形態の補足>
 情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、MACシグナリング、ブロードキャスト情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCメッセージは、RRCシグナリングと呼ばれてもよい。また、RRCメッセージは、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
 本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
 判定又は判断は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
 なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナル)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。
 UEは、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
 本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
 本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
 本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
 また、本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンスなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
 入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
 所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
 本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
 本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
 本特許出願は2016年1月7日に出願した日本国特許出願第2016-002128号に基づきその優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2016-002128号の全内容を本願に援用する。
10、20 eNB
11 DL信号送信部
12 UL信号受信部
13 RRC処理部
14 UEコンテクスト管理部
15 認証部
16 NW通信部
30 MME
31 eNB通信部
32 SGW通信部
33 通信制御部
34 UEコンテクスト管理部
40 S-GW
41 eNB通信部
42 MME通信部
43 NW通信部
44 通信制御部
50 UE
51 DL信号受信部
52 UL信号送信部
53 RRC処理部
54 UEコンテクスト管理部
151 REモジュール
152 BB処理モジュール
153 装置制御モジュール
154 USIMスロット
251 REモジュール
252 BB処理モジュール
253 装置制御モジュール
254 通信IF
351 CPU
352 RAM
353 ROM
354 通信モジュール
355 補助記憶装置
356 入力装置
357 出力装置

Claims (10)

  1.  ユーザ装置と基地局のそれぞれに保持されるコンテクスト情報を再利用して接続確立を行う機能をサポートする移動通信システムにおける前記基地局であって、
     前記基地局が前記ユーザ装置に対応付けられたコンテクスト情報を保持した状態で、前記ユーザ装置が接続状態を終了する場合に、当該コンテクスト情報における所定の情報を削除する削除手段と、
     前記ユーザ装置が接続状態を再開する場合に、前記移動通信システムにおいて前記所定の情報を保持する通信制御装置から、当該所定の情報を取得する取得手段と、
     を備えることを特徴とする基地局。
  2.  前記取得手段は、前記接続状態の再開を示す信号を前記通信制御装置に送信し、前記所定の情報を含む応答信号を前記通信制御装置から受信する
     ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3.  前記接続状態の再開を示す信号には、前記ユーザ装置の識別子が含まれ、前記通信制御装置は、当該ユーザ装置の識別子に基づき前記所定の情報を抽出する
     ことを特徴とする請求項2に記載の基地局。
  4.  前記ユーザ装置が接続状態を終了する場合に、前記所定の情報を前記通信制御装置に送信する送信手段
     を更に備えることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の基地局。
  5.  前記所定の情報は、前記ユーザ装置の能力情報である
     ことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の基地局。
  6.  前記所定の情報が、サイズの削減された能力情報である場合に、前記削除手段は、当該能力情報の削除を行わず、前記取得手段は、当該能力情報の取得を行わない
     ことを特徴とする請求項5に記載の基地局。
  7.  前記サイズの削減された能力情報は、前記ユーザ装置においてデフォルトで備えられる能力についての情報を含まない
     ことを特徴とする請求項6に記載の基地局。
  8.  ユーザ装置と基地局のそれぞれに保持されるコンテクスト情報を再利用して接続確立を行う機能をサポートする移動通信システムにおける前記基地局が実行するコンテクスト情報保持方法であって、
     前記基地局が前記ユーザ装置に対応付けられたコンテクスト情報を保持した状態で、前記ユーザ装置が接続状態を終了する場合に、当該コンテクスト情報における所定の情報を削除する削除ステップと、
     前記ユーザ装置が接続状態を再開する場合に、前記移動通信システムにおいて前記所定の情報を保持する通信制御装置から、当該所定の情報を取得する取得ステップと、
     を備えることを特徴とするコンテクスト情報保持方法。
  9.  ユーザ装置と基地局のそれぞれに保持されるコンテクスト情報を再利用して接続確立を行う機能をサポートする移動通信システムにおける通信制御装置と前記基地局とが実行するコンテクスト情報保持方法であって、
     前記基地局が前記ユーザ装置に対応付けられたコンテクスト情報を保持した状態で、前記ユーザ装置が接続状態を終了する場合に、前記基地局が、前記コンテクスト情報における所定の情報を削除するステップと、
     前記ユーザ装置が接続状態を再開する場合に、前記基地局が、当該接続状態の再開を示す信号を前記通信制御装置に送信するステップと、
     前記通信制御装置が、前記信号を受信し、前記所定の情報を含む応答信号を前記基地局に送信するステップと
     を備えることを特徴とするコンテクスト情報保持方法。
  10.  基地局とNB-IOT用のユーザ装置とを含む移動通信システムにおける前記ユーザ装置であって、
     前記基地局からUE能力要求を受信する受信部と、
     前記UE能力要求の受信に応じて、前記ユーザ装置のUE能力情報を前記基地局に送信する送信部と、を備え、
     前記UE能力情報は、NB-IOT用のUEカテゴリを含み、FGIのパラメータ及び測定ギャップのパラメータを含まない
     ことを特徴とするユーザ装置。
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