WO2017022458A1

WO2017022458A1 - 生体情報表示装置、生体情報測定システム、制御装置、プログラム及び記録媒体

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Publication number: WO2017022458A1
Application number: PCT/JP2016/071005
Authority: WO
Inventors: 昭寿一色
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2015-07-31
Filing date: 2016-07-15
Publication date: 2017-02-09

Abstract

【課題】生体情報の正確な測定を実現する。【解決手段】生体情報表示装置（１０）は、血圧計（２０）を含む複数の生体情報測定装置から受信した情報をユーザに提供する。生体情報表示装置（１０）において、制御部（２）は、血圧計（２０）から、血圧の測定を開始したことを示す開始信号を受信した場合に、血圧計（２０）が血圧を測定中であることを示すコンテンツを選択して表示部（出力部）（１）に表示させる。

Description

生体情報表示装置、生体情報測定システム、制御装置、プログラム及び記録媒体

　本発明は、生体情報測定装置が測定した測定結果を表示する生体情報表示装置、生体情報測定システム、制御装置、プログラム、及び、記録媒体に関する。

　健康管理のために、ユーザの様々な生体情報を測定する装置が知られている。複数の測定装置を用いて複数の生体情報を測定する場合に、その測定状況を測定装置ごとに異なるモニタに表示するよりも１つのモニタに表示するほうが、ユーザによる確認が容易であるため便利である。特許文献１には、複数の測定装置の測定状況を１つのモニタに表示するときに、測定装置の種類に応じたレイアウトを採用する技術が記載されている。

特開２００２－１５３４２６号公報（２００２年５月２８日公開）

　血圧計、脈拍計等の測定装置を用いてユーザの生体情報を測定する場合、生体情報を正確に測定するためには、ユーザがストレスを感じず、安定した心理状態であることが望ましい。しかしながら、測定中の測定装置の状態が不明であると、正確に測定できているか、測定にどれぐらい時間がかかるか等の懸念事項が生じ、ユーザのストレスになり得る。

　特許文献１のような従来のモニタリングシステムは、上述したようなユーザの懸念に配慮されていないので、測定中のユーザに心理的負荷がかってしまう。その結果、生体情報を正確に測定できない、という問題が生じ得る。

　本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、生体情報測定中のユーザの心理的負担を軽減し、生体情報の正確な測定を実現することにある。

　上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る生体情報表示装置は、複数の生体情報測定装置から受信した情報をユーザに提供する生体情報表示装置であって、上記複数の生体情報測定装置のうち少なくとも１つの生体情報測定装置から、生体情報の測定を開始したことを示す開始信号を受信した場合に、当該生体情報測定装置を、生体情報を測定中の生体情報測定装置として特定し、上記複数の生体情報測定装置に関連付けられたコンテンツであって、生体情報を測定中であることを示す複数のコンテンツのうちから、上記生体情報を測定中の生体情報測定装置に関連付けられたコンテンツを選択する制御部と、上記制御部が選択したコンテンツを出力する出力部とを備えていることを特徴としている。

　本発明の一態様によれば、生体情報を測定中のユーザに、測定中の生体情報測定装置に応じたコンテンツを出力して測定状況を提供することにより、生体情報測定中のユーザの心理的負担を軽減し、より正確な生体情報の測定を実現することができる。

一実施形態に係る生体情報表示装置の要部構成の一例を示すブロック図である。一実施形態に係る生体情報表示装置の制御部の処理を示すフローチャートである。一実施形態に係る生体情報表示装置のデータベースに含まれる装置対応テーブルの一例を示す図である。一実施形態に係る生体情報表示装置のデータベースに含まれる測定性能対応テーブルの一例を示す図である。一実施形態に係る生体情報表示装置の表示部に生体情報の測定結果と測定性能情報とを表示する表示画面の例を示す図である。一実施形態に係る生体情報表示装置のデータベースに含まれる装置情報管理テーブルの一例を示す図である。一実施形態に係る生体情報表示装置の表示部に表示される画面遷移の例を示す図である。他の実施形態に係る生体情報表示装置の要部構成の一例を示すブロック図である。他の実施形態に係る生体情報表示装置の制御部の処理を示すフローチャートである。他の実施形態に係る生体情報表示装置を含む生体情報測定システムの外観を示す図である。他の実施形態に係る生体情報表示装置の表示部に表示される画面遷移の例を示す図である。

　〔実施形態１〕
　以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成は、特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。

　〈装置の構成及び概要〉
　本発明の一実施形態に係る生体情報表示装置の構成及び概要について、図１を参照して説明する。図１は、一実施形態に係る生体情報表示装置の要部構成の一例を示すブロック図である。図１に示すように、生体情報表示装置１０は、表示部（出力部）１、制御部２、受信部３、及びデータベース４を備えている。生体情報表示装置１０は、血圧計２０、脈拍計３０、体重計Ａ４０等のような、複数の生体情報測定装置に、有線若しくは無線（Bluetooth（登録商標）等）により、又は、ネットワークを介して通信接続される。本実施形態においては、生体情報表示装置１０を、Bluetooth（登録商標）により生体情報測定装置に通信接続した場合を例として説明する。

　表示部１は、生体情報測定装置を用いて生体情報を測定するユーザに対して、生体情報測定装置から受信した情報を提供するものである。表示部１は、生体情報測定装置による生体情報の測定中には、生体情報を測定中であることを示すコンテンツを出力する。表示部１が出力するコンテンツとしては、たとえば、画像データ及びアニメーション等の動画を含む映像データが挙げられる。なお、表示部１が出力する画像データ及び映像データには、音声データが付加されていてもよい。また、表示部１は、画像データ及び映像データの代わりに音声データを出力してもよい。表示部１は、コンテンツが画像データ又は映像データである場合には、画像データ又は映像データを出力して表示部１が備える表示画面に画像または映像を表示する。また、表示部１は、コンテンツに音声データが含まれている場合には、音声データを出力して表示部１が備えるスピーカから音声を出力する。

　表示部１は、複数の生体情報測定装置のうち、生体情報を測定中の生体情報測定装置のための、生体情報を測定中であることを示すコンテンツを出力する。すなわち、表示部１は、生体情報測定装置に応じた、生体情報を測定中であることを示すコンテンツを出力する。したがって、表示部１が出力するコンテンツが画像データ又は映像データである場合には、測定中の生体情報測定装置に応じて、表示部１の表示画面に表示する画像データ又は映像データを変化させる。また、表示部１が出力するコンテンツに音声データが含まれている場合には、測定中の生体情報測定装置に応じて、表示部１のスピーカから出力する音声の種類を変化させる等のように、音声データを変化させる。なお、画像データ又は映像データに音声データが付加されている場合、表示部１は、測定中の生体情報測定装置に応じた画像データ又は映像データを表示画面に表示させると共に、音声データをスピーカから出力させる。

　具体的には、表示部１は、血圧計２０による血圧の測定中には、血圧計２０により血圧を測定中であることを示すコンテンツを出力し、脈拍計３０による脈拍の測定中には、脈拍計３０により脈拍を測定中であることを示すコンテンツを出力する。同様に、表示部１は、体重計Ａ４０による体重の測定中には、体重計Ａ４０により体重を測定中であることを示すコンテンツを出力する。

　なお、複数の生体情報測定装置により複数の生体情報を並行して測定している場合には、表示部１は、複数の生体情報測定装置により生体情報を測定中であることを示すコンテンツを出力してもよい。たとえば、表示部１は、血圧計２０及び脈拍計３０により血圧及び脈拍の測定中には、血圧計２０及び脈拍計３０により血圧及び脈拍を測定中であることを示すコンテンツを出力する。

　これにより、ユーザは、どの生体情報測定装置により生体情報を測定中であるのかを明確に確認することができる。また、生体情報が首尾よく測定されている間は、生体情報を測定中であることを示すコンテンツが出力されているので、ユーザは、生体情報を首尾よく測定できているのかについても明確に確認することができる。その結果、生体情報測定中のユーザの心理的負担を軽減し、より正確な生体情報の測定を実現することができる。

　また、表示部１は、生体情報測定装置による生体情報の測定後には、生体情報の測定結果含むコンテンツを出力する。このように、表示部１の出力するコンテンツは、生体情報測定装置の状態に応じて順次遷移する。表示部１は、生体情報測定装置による生体情報の測定後に、生体情報を測定した生体情報測定装置のためのレイアウトで測定結果を表示するコンテンツを出力し、表示部１の表示画面に表示させる。すなわち、表示部１は、生体情報を測定した生体情報測定装置に応じたレイアウトで測定結果を表示する。具体的には、表示部１は、血圧計２０により測定した血圧を血圧表示用のレイアウトで表示し、脈拍計３０により測定した脈拍を脈拍表示用のレイアウトで表示する。同様に、表示部１は、体重計Ａ４０により測定した体重を体重表示用のレイアウトで表示する。これにより、ユーザは、最適なレイアウトで生体情報の測定結果を確認することができる。

　なお、複数の生体情報測定装置により複数の生体情報を並行して測定した場合には、表示部１は、複数の生体情報測定装置の測定結果を表示するためのレイアウトで測定結果を表示してもよい。たとえば、血圧計２０及び脈拍計３０により血圧及び脈拍を測定した場合には、表示部１は、血圧及び脈拍の両方を表示するためのレイアウトで測定結果を表示する。

　測定結果を表示するレイアウトは、たとえば、生体情報の正常値、測定結果と正常値との差、前回の測定結果、今回の測定結果と前回の測定結果との差等と共に、測定結果を表示するようなレイアウトであってもよい。また、測定結果を表示するレイアウトは、過去の測定結果と共にグラフ化した測定結果を表示するようなレイアウトであってもよい。さらに、表示部１は、今回の測定結果を表示した後に、過去の測定結果を履歴として表示するようになっていてもよい。

　また、表示部１は、生体情報を測定する生体情報測定装置の測定性能に関する情報を含むコンテンツを出力してもよい。生体情報測定装置の測定性能に関する情報には、測定精度、測定誤差等が含まれる。また、生体情報測定装置の測定性能に関する情報には、生体情報測定装置に外部から（たとえば、ユーザから）与えられる振動、及び生体情報の測定結果に影響し得る周辺環境情報が含まれていてもよい。ここで、生体情報測定装置の測定性能に関する情報に含まれる周辺環境情報の例としては、気温情報、気圧情報等が挙げられるが、これらに限定されない。また、周辺環境が測定結果に影響を及ぼす例として、(i)外気温が低い場合に血管が収縮して通常よりも血圧値が高くなる、(ii)低気圧時にストレスが生じて通常よりも血圧値が高くなる、(iii)外気温が低くユーザの指先が冷えている場合に正しく脈拍が測定できず、血管年齢を正しく測定できない、(iv)外気温が高い場合に脈拍数が通常より高くなる、(v)測定装置の動作保証範囲外の温度環境における他の測定等が挙げられるが、これらに限定されない。

　表示部１は、生体情報測定装置の測定性能に関する情報と測定結果とを含むコンテンツを出力してもよい。これにより、生体情報測定装置の測定性能に関する情報と共に測定結果を表示することが可能であり、ユーザは、測定結果の信頼性及び測定誤差を勘案して測定結果の妥当性を容易に確認することができる。

　制御部２は、生体情報表示装置１０の全体を制御するものである。制御部２は、生体情報測定装置から受信した情報を表示部１に表示させる処理を進める。制御部２の具体的な処理については、後述する。

　受信部３は、生体情報測定装置から送信された情報を受信するものである。受信部３は、生体情報測定装置から送信された、生体情報測定装置が生体情報の測定を開始したことを示す開始信号（たとえば、Bluetooth（登録商標）における接続要求等）を受信する。開始信号には、生体情報の測定を開始した生体情報測定装置が、自身を他の生体情報測定装置から識別する識別子が含まれる。また、受信部３は、生体情報測定装置による生体情報の測定結果を受信する。受信部３は、受信した開始信号と測定結果とを制御部２に提供する。

　受信部３が受信した開始信号に含まれる識別子は、複数の生体情報測定装置のうちから、当該開始信号を送信した生体情報測定装置、すなわち生体情報の測定を開始した生体情報測定装置を一意的に区別することができるものであればよい。本実施形態においては、生体情報表示装置１０を、Bluetooth（登録商標）により複数の生体情報測定装置に通信接続しているため、これらの生体情報測定装置から送信される信号に含まれるBluetooth（登録商標）デバイスアドレス（アドレス）を識別子として利用することができる。

　データベース４は、制御部２に提供する生体情報測定装置に関する情報を記憶する。データベース４には、後述する装置対応テーブル及び測定性能対応テーブル、又は、装置情報管理テーブルが予め記憶されている。また、データベース４は、生体情報測定装置が測定中であることを示すコンテンツ及び測定結果を表示するレイアウトを記憶していてもよい。さらに、データベース４は、生体情報表示装置１０が受信した生体情報の測定結果を記憶するようになっていてもよい。

　生体情報表示装置１０と通信接続する生体情報測定装置としては、ユーザの生体情報を測定し、生体情報の測定結果を生体情報表示装置１０に送信するものであればよく、上述した血圧計２０、脈拍計３０、及び体重計Ａ４０の他にも、体組成計、体温計、血糖計、身長計、パルスオキシメーター、脈波計等であってもよい。また、生体情報表示装置１０と通信接続する生体情報測定装置としては、異なる種類の生体情報測定装置を複数使用してもよいし、同じ種類の生体情報測定装置の異なる機種を複数使用することもできる。生体情報表示装置１０と通信接続する複数の生体情報測定装置は、それぞれ異なるタイミングで生体情報の測定を開始してもよいし、同時に生体情報の測定を開始してもよい。

　ここで、生体情報測定装置の種類とは、測定対象となる生体情報ごとに生体情報測定装置を分類したグループを意味している。したがって、たとえば、異なる種類の生体情報測定装置とは、血圧計２０、脈拍計３０及び体重計Ａ４０のように測定する生体情報が異なる生体情報測定装置を意味しており、同じ種類の生体情報測定装置とは、図１に示す体重計Ａ４０と体重計Ｂ５０とのように測定する生体情報が同じ生体情報測定装置を意味している。以下では、生体情報表示装置１０に、図１に示すように、血圧計２０、脈拍計３０及び体重計Ａ４０のように、種類の異なる複数の生体情報測定装置に加えて、体重計Ａ４０と同じ種類の体重計Ｂ５０のように、種類が同じ複数の生体情報測定装置も通信接続されている構成について説明する。

　血圧計２０は、ユーザの操作により血圧（生体情報）の測定を開始し、血圧の測定を開始したことを示す開始信号を生体情報表示装置１０に送信する。また、血圧計２０は、血圧の測定が終了した場合に、血圧の測定結果を生体情報表示装置１０に送信する。

　脈拍計３０は、ユーザの指が挿入されて測定可能になった（正常な測定結果が得られるようになった）ことを検出して脈拍の測定を開始し、脈拍の測定を開始したことを示す開始信号を生体情報表示装置１０に送信する。また、脈拍計３０は、脈拍の測定が終了した場合に、脈拍の測定結果を生体情報表示装置１０に送信する。

　体重計Ａ４０及び体重計Ｂ５０は、ユーザの体重を測定する機器であり、ユーザから力を加えられたことを検出して体重の測定を開始し、体重の測定を開始したことを示す開始信号を生体情報表示装置１０に送信する。また、体重計Ａ４０及び体重計Ｂ５０は、体重の測定が終了した場合に、体重の測定結果を生体情報表示装置１０に送信する。なお、体重計Ａ４０及び体重計Ｂ５０は、所定間隔で（たとえば、約５００ｍｓごとに）体重の測定を開始するようになっていてもよい。

　生体情報表示装置１０は、生体情報測定装置から受信した情報をユーザに提供する表示画面及びスピーカの少なくとも一方を有するものであればよく、スマートフォン、タブレット端末、ＰＣ（パーソナルコンピュータ）及びノートＰＣ等のような情報端末を、生体情報表示装置１０として好適に使用可能である。

　〈制御部２による処理〉
　生体情報表示装置１０の制御部２による処理について、図２を参照して説明する。図２は、本実施形態に係る生体情報表示装置１０の制御部２の処理を示すフローチャートである。以下では、表示部１が、生体情報測定装置による生体情報の測定中には、生体情報を測定中であることを示す画像データを表示する場合を例として説明する。

　まず、制御部２は、受信部３において、血圧計２０、脈拍計３０、体重計Ａ４０及び体重計Ｂ５０を含む生体情報測定装置から開始信号（たとえば、Bluetooth（登録商標）における接続要求等）を受信したか否かを監視する（ステップＳ１）。ステップＳ１において、受信部３が少なくとも１つの生体情報測定装置（たとえば、血圧計２０）から開始信号を受信した場合（Ｙｅｓ）、制御部２は、データベース４から装置対応テーブルを読み出す（ステップＳ２）。ステップＳ１において、受信部３がいずれの生体情報測定装置からも開始信号を受信していない場合（Ｎｏ）、ステップＳ１に戻って、制御部２は開始信号の受信の監視を継続する。

　次に、制御部２は、読み出した装置対応テーブルを参照することにより、生体情報を測定中の生体情報測定装置を特定する（ステップＳ３）。ここで、制御部２が、装置対応テーブルを参照して生体情報を測定中の生体情報測定装置を特定する処理について、図３を参照して説明する。図３は、データベース４に含まれる装置対応テーブルの一例を示す図である。

　装置対応テーブルは、図３に示すように、アドレスに関連付けて、生体情報測定装置のフレンドリ名、機種名、機種種別（種類）及びメーカー名を含む特定情報を予め格納している。図３に示す装置対応テーブルにおいて、たとえば、フレンドリ名ＡＢ－１２３は血圧計２０を表しており、フレンドリ名ＡＣ－１２３は脈拍計３０を表しており、フレンドリ名ＡＤ－３２１は体重計Ａ４０を表しており、フレンドリ名ＡＥ－３２１は体重計Ｂ５０を表している。

　したがって、制御部２は、受信部３において受信した開始信号に含まれるアドレスを用いて装置対応テーブルを参照することにより特定情報を取得すれば、生体情報を測定中の生体情報測定装置を特定することができる。このように、制御部２は、複数の生体情報測定装置を装置ごとに区別するので、種類の異なる複数の生体情報測定装置を用いる場合のみならず、同じ種類で機種の異なる複数の生体情報測定装置を用いる場合であっても、好適に処理することができる。

　なお、図３においては、種類の異なる複数の生体情報測定装置の特定情報を１つの装置対応テーブルに格納しているが、種類ごと又は機種ごとに異なる装置対応テーブルに特定情報を格納し、データベース４に複数の装置対応テーブルが記憶されていてもよい。

　開始信号を送信した生体情報測定装置を特定した制御部２は、次に、特定した生体情報測定装置が測定中であることを示す画像を選択する（ステップＳ４）。生体情報測定装置が測定中であることを示す画像データは、たとえば、複数の生体情報測定装置のそれぞれを識別するアドレスに関連付けて、データベース４に予め格納されている。

　したがって、制御部２は、受信部３において受信した開始信号に含まれるアドレスを用いてデータベース４を参照すれば、生体情報を測定中の生体情報測定装置に関連付けられた画像を選択し、その画像データを取得することができる。そして、制御部２は、選択した画像を表示部１に表示する（ステップＳ５）。なお、生体情報測定装置が測定中であることを示す画像データは、生体情報測定装置の種類に関連付けて、データベース４に予め格納されていてもよい。この場合、制御部２は、たとえば、体重計Ａ４０及び体重計Ｂ５０による体重の測定中に、体重を測定中であることを示す同じ画像を表示部１に表示する。

　さらに、制御部２は、受信部３において、生体情報測定装置から測定結果を受信したか否かを監視する（ステップＳ６）。ステップＳ６において、受信部３が少なくとも１つの生体情報測定装置から測定結果を受信した場合（Ｙｅｓ）、制御部２は、受信した測定結果を表示するレイアウトを選択する（ステップＳ７）。測定結果を表示するレイアウトは、たとえば、複数の生体情報測定装置のそれぞれを識別するアドレスに関連付けてデータベース４に予め格納されている。

　したがって、制御部２は、受信部において受信した開始信号に含まれるアドレスを用いてデータベース４を参照すれば、測定結果を送信した生体情報測定装置に関連付けられたレイアウトを選択し、そのレイアウトデータを取得することができる。そして、制御部２は、表示部１に、選択したレイアウトで測定結果を表示する（ステップＳ８）。なお、測定結果を表示するレイアウトは、生体情報測定装置の種類に関連付けて、データベース４に予め格納されていてもよい。この場合、制御部２は、たとえば、体重計Ａ４０及び体重計Ｂ５０による測定結果を、体重用の同じレイアウトで表示部１に表示する。

　なお、制御部２は、受信した測定結果をデータベース４に格納してもよい。ステップＳ６において、受信部３がいずれの生体情報測定装置からも測定結果を受信していない場合（Ｎｏ）、制御部２は処理を終了する。

　以上のように、制御部２は、複数の生体情報測定装置の少なくとも１つから、開始信号を受信した場合に、開始信号を送信した生体情報測定装置の種類及び機種に応じた、測定中であることを示す画像を選択して表示部１に表示するので、測定中の生体情報測定装置に適した表示をユーザに提供することができる。したがって、ユーザは生体情報測定装置の状態を正確に把握することが可能であり、その結果、生体情報を測定中のユーザの心理的負担を軽減し、より正確な生体情報の測定を実現することができる。

　また、制御部２は、生体情報測定装置から生体情報の測定結果を受信した場合に、測定結果を送信した生体情報測定装置の種類及び機種に応じたレイアウトを選択し、表示部１に、選択したレイアウトで測定結果を表示する。これにより、測定結果を送信した生体情報測定装置に適したレイアウトでユーザに測定結果を提供することができる。

　ここで、制御部２は、生体情報測定装置から受信した測定結果と共に、生体情報測定装置の測定精度、測定誤差等の測定性能情報を、表示部１に表示してもよい。生体情報測定装置の測定性能情報は、図４に示すように、アドレスに関連付けて測定性能対応テーブルに予め格納されている。図４は、データベース４に含まれる測定性能対応テーブルの一例を示す図である。測定性能対応テーブルは、図４に示すように、アドレスに関連付けて、測定精度及び測定誤差のデータを格納している。したがって、制御部２は、受信部３において受信した開始信号に含まれるアドレスを用いて測定性能対応テーブルを参照すれば、生体情報を測定中の生体情報測定装置に対応する測定性能情報を取得することができる。

　なお、図４においては、種類の異なる複数の生体情報測定装置の測定性能情報を１つの測定性能対応テーブルに格納しているが、種類ごと又は機種ごとに異なる測定性能対応テーブルに測定性能情報を格納し、データベース４に複数の測定性能対応テーブルが記憶されていてもよい。

　生体情報測定装置による生体情報の測定結果と共に、生体情報測定装置の測定性能情報を表示部１に表示する表示画面の例を、図５を参照して説明する。図５は、表示部１に生体情報の測定結果と測定性能情報とを表示する表示画面の例を示す図である。図５においては、血圧計２０により測定された血圧と血圧計２０の測定性能とを共に表示する場合を例として示している。図５において、測定結果値Ｒが８０ｍｍＨｇであり、測定精度（分解能）が１ｍｍＨｇであり、測定誤差が±２ｍｍＨｇである。図５に示すように、測定結果と共に測定精度及び測定誤差を表示部１に表示することによって、ユーザは、測定結果の信頼性及び測定誤差を勘案して測定結果の妥当性を容易に確認することができる。なお、測定性能は、たとえば、信頼性の高いグループと悪いグループといったようにグループ分けして表示してもよい。また、測定性能は、図５に示すように数値やグラフとして表示する態様に限られず、色分けやシンボルにより表示してもよい。

　なお、データベース４は、図３に示す装置対応テーブルと図４に示す測定性能対応テーブルとを別々に記憶していてもよいが、図６に示すように、これらのテーブルを統合した１つの装置情報管理テーブルを記憶していてもよい。図６は、データベース４に含まれる装置情報管理テーブルの一例を示す図である。図６に示すように、装置情報管理テーブルは、生体情報測定装置のフレンドリ名、機種名、機種種別、メーカー名、測定精度及び測定誤差を、アドレスに関連付けて予め格納している。したがって、制御部２は、受信部３において受信した開始信号に含まれるアドレスを用いて装置情報管理テーブルを参照すれば、生体情報を測定中の生体情報測定装置を特定する特定情報及び測定性能のデータを取得することができる。

　なお、図６においては、種類の異なる複数の生体情報測定装置の特定情報及び測定性能情報を１つの装置情報管理テーブルに格納しているが、種類ごと又は機種ごとに異なる装置情報管理テーブルに特定情報及び測定性能情報を格納し、データベース４に複数の装置情報管理テーブルが記憶されていてもよい。

　〈表示部１の表示画面〉
　このように、制御部２は、生体情報測定装置から受信したデータに応じて、表示部１の画面を順次遷移することにより、生体情報測定装置の状態及び測定結果をユーザに提供することができる。表示部１の表示画面の遷移を、図７を参照して説明する。図７は、本実施形態に係る生体情報表示装置１０の表示部１に表示される画面遷移の例を示す図である。

　図７中（ａ）は、生体情報表示装置１０が、生体情報測定装置から生体情報の測定を開始したことを示す開始信号を受信した場合に表示する、生体情報を測定中であることを示す画面である。図７中（ａ）の画面は、血圧計２０及び脈拍計３０のための、生体情報を測定中であることを示す画像を表示している。図７中（ａ）の画面を見たユーザは、血圧計２０及び脈拍計３０により生体情報を測定中であること、すなわち、血圧及び脈拍を測定中であると認識することができる。また、図７中（ａ）の画面を見たユーザは、血圧計２０及び脈拍計３０による生体情報の測定が首尾よく行なわれていることを確認することができる。

　図７中（ｂ）は、生体情報表示装置１０が、生体情報測定装置から測定結果を受信した場合に表示する、測定結果を示す画面である。図７中（ｂ）の画面は、血圧計２０及び脈拍計３０の測定結果を表示するためのレイアウトでこれらの測定結果を示す画像を表示している。生体情報表示装置１０は、生体情報測定装置から測定結果を受信した場合に、図７中（ａ）から図７中（ｂ）に画面遷移する。図７中（ｂ）の画面を見たユーザは、血圧計２０及び脈拍計３０による生体情報の測定が終了したことを認識すると共に、その測定結果を確認することができる。

　図７中（ｃ）は、生体情報測定装置の測定結果を、他の生体情報測定装置により得られた測定結果と共に表示する画面である。そして、図７中（ｄ）は、生体情報測定装置の測定結果を、過去の測定結果と共にグラフ化して表示する画面である。生体情報表示装置１０は、図７中（ｂ）の画面を所定時間表示した後に、図７中（ｃ）の画面に遷移する。そして、生体情報表示装置１０は、図７中（ｃ）の画面を所定時間表示した後に、図７中（ｄ）の画面に遷移する。また、生体情報表示装置１０は、図７中（ｂ）の画面、図７中（ｃ）の画面、及び図７中（ｄ）の画面を、所定の感覚で交互に表示するようになっていてもよい。図７中（ｃ）及び図７中（ｄ）の画面により、ユーザは生体情報の測定履歴を容易に確認することができる。

　なお、制御部２は、図７中（ａ）及び図７中（ｂ）に示すように、複数の生体情報測定装置が測定中であること及び複数の生体情報測定装置の測定結果を、同時に表示部１の画面に表示するが、それぞれ異なるタイミングで表示部１に表示してもよい。また、制御部２は、複数の生体情報測定装置の各測定結果を、測定が完了した順に、すなわち、測定結果を受信した順に、表示部１に表示してもよい。

　〔実施形態２〕
　本発明の他の実施形態について、図８及び図９に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態１にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その詳細な説明を省略する。

　図８は、本発明の他の実施形態に係る生体情報表示装置の要部構成の一例を示すブロック図である。図８に示すように、生体情報表示装置１０は、データサーバ（サーバ装置）６０に通信接続される点において、実施形態１の生体情報表示装置１０と異なっている。データサーバ６０は、データベース４に記憶された装置対応テーブル及び測定性能対応テーブル、又は、装置情報管理テーブルのマスタデータ（マスタ情報）を予め保有している。したがって、制御部２は、データベース４内の各テーブルに含まれていないデータを、データサーバに問い合わせて取得し、データベース４内の各テーブルに追加することができる。生体情報表示装置１０とデータサーバ６０とは、有線接続されていてもよいし、無線接続されていてもよい。また、生体情報表示装置１０とデータサーバ６０とは、ネットワークを介して接続されていてもよい。

　本実施形態に係る生体情報表示装置１０の制御部２による処理について、図９を参照して説明する。図９は、本発明の他の実施形態に係る生体情報表示装置１０の制御部２の処理を示すフローチャートである。まず、制御部２は、実施形態１と同様に、受信部３において、生体情報測定装置から開始信号を受信したか否かを監視し（ステップＳ１）、受信部３が開始信号を受信した場合に（Ｙｅｓ）、データベース４から装置対応テーブルを読み出す（ステップＳ２）。

　次に、制御部２は、読み出した装置対応テーブルに、開始信号を送信した生体情報測定装置の特定情報が含まれているか否かを判定する（ステップＳ８１）。すなわち、制御部２は、開始信号に含まれるアドレスに関連付けられた生体情報測定装置の特定情報が装置対応テーブルに含まれているか否かを判定する。ステップＳ８１において、開始信号を送信した生体情報測定装置の特定情報が、装置対応テーブルに含まれていると判定した場合（Ｙｅｓ）、制御部２は、実施形態１と同様に、ステップＳ３～Ｓ８の処理を行う。

　ステップＳ８１において、開始信号を送信した生体情報測定装置の特定情報が、装置対応テーブルに含まれていないと判定した場合（Ｎｏ）、制御部２は、データサーバ６０に問い合わせ、装置対応テーブルのマスタデータを取得する（ステップＳ８２）。そして、制御部２は、取得したマスタデータに含まれる、開始信号を送信した生体情報測定装置の特定情報を、アドレスに関連付けて装置対応テーブルに追加する（ステップＳ８３）。制御部２は、開始信号に含まれるアドレスを用いて、データが追加された装置対応テーブルを参照して、生体情報を測定中の生体情報測定装置を特定する（ステップＳ３）。なお、ステップＳ３～Ｓ８の制御部２の処理については、実施形態１と同様である。

　また、制御部２は、測定性能対応テーブル及び装置情報管理テーブルを参照する処理においても、同様に、所望のデータがこれらのテーブルに含まれていない場合には、データサーバ６０に問い合わせ、そのマスタデータを取得してこれらのテーブルに追加することができる。

　〔実施形態３〕
　本発明の他の実施形態に係る生体情報表示装置及び本発明の一実施形態に係る生体情報測定システムについて、図１０及び図１１に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態１について説明した部材と同じ機能を有する部材については、その詳細な説明を省略する。

　図１０は、本発明の他の実施形態に係る生体情報表示装置を含む本発明の一実施形態に係る生体情報測定システムの外観を示す図である。図１０に示すように、生体情報測定システム１０１は、椅子１０２、血圧計１０３、脈拍計１０４、体重計１０５及び生体情報表示装置１０６を備えている。血圧計１０３、脈拍計１０４及び体重計１０５を含む生体情報測定装置と、生体情報表示装置１０６とは、有線若しくは無線により、又はネットワークを介して通信接続されている。なお、体重計１０５は、体重の測定だけでなく、ユーザの状態監視にも利用されるので、信頼性を確保するために有線で通信接続されるのが好ましい。

　椅子１０２は、ユーザが座った状態で生体情報の測定を受けることを可能にするものであり、血圧計１０３及び脈拍計１０４の位置がそれぞれ腕及び指の位置に合うように姿勢の角度を調節可能であり、また、体重計１０５に連動している。

　なお、本発明に係る生体情報測定システムにおいては、ユーザが座った状態での測定に限られず、安定した姿勢であればよく、ユーザが立ったり、伏せたりした状態で測定してもよい。そのため、生体情報測定システムは、椅子型に限られず、立席型、ベッド型等であってもよい。また、本発明に係る生体情報測定システムは、本発明に係る生体情報表示装置と、複数の生体情報測定装置とを備えていればよく、その形式は限定されない。

　本実施形態において、体重計１０５は、椅子１０２と連動して、椅子１０２に座ったユーザの体重を測定する機器であり、ユーザの着座を検出して体重の測定を開始し、体重の測定を開始したことを示す開始信号を生体情報表示装置１０６に送信する。また、体重計１０５は、体重の測定が終了した場合に、体重の測定結果を生体情報表示装置１０６に送信する。なお、体重計１０５は、所定間隔で（たとえば、約５００ｍｓごとに）体重の測定を開始するようになっていてもよい。

　生体情報表示装置１０６は、実施形態１の生体情報表示装置１０と同様の機能を有するものであり、生体情報測定装置から生体情報の測定を開始したことを示す開始信号を受信して、生体情報を測定中であることを示すコンテンツを出力するものである。以下では、生体情報表示装置１０６が、生体情報測定装置による生体情報の測定中には、生体情報を測定中であることを示す画像データを表示する場合を例として説明する。また、生体情報表示装置１０６は、生体情報測定装置から測定結果を受信して、受信した測定結果を表示する。なお、生体情報表示装置１０６は、椅子１０２に座ったユーザに対して、生体情報測定システム１０１の利用案内を示す画面を表示するようになっていてもよい。

　生体情報表示装置１０６は、生体情報測定装置から受信したデータに応じて表示画面を順次遷移することにより、生体情報測定装置の状態及び測定結果をユーザに対して提供する。生体情報表示装置１０６の表示画面の遷移を、図１１を参照して説明する。図１１は、本実施形態に係る生体情報表示装置１０６に表示される画面遷移の例を示す図である。

　図１１中（ａ）は、生体情報表示装置１０６が生体情報測定装置から生体情報の測定を開始したことを示す開始信号を受信した場合に表示する、生体情報を測定中であることを示す画面である。図１１中（ａ）の画面は、血圧計１０３、脈拍計１０４及び体重計１０５のための、生体情報を測定中であることを示す画像を表示している。図１１中（ａ）の画面を見たユーザは、血圧計１０３、脈拍計１０４及び体重計１０５により生体情報を測定中であること、すなわち、血管健康度、ＢＭＩ及び血圧の測定中であることを認識することができる。また、図１１中（ａ）の画面を見たユーザは、血圧計１０３、脈拍計１０４及び体重計１０５による生体情報の測定が首尾よく行なわれていることを確認することができる。

　図１１中（ｂ）は、生体情報表示装置１０６が生体情報測定装置から測定結果を受信した場合に表示する、測定結果を示す画面である。図１１中（ｂ）の画面は、血圧計１０３、脈拍計１０４及び体重計１０５の測定結果を表示するためのレイアウトで、これらの測定結果を示す画像を表示している。生体情報測定システム１０１は、図１１中（ａ）の画面表示中に、全ての生体情報測定装置における生体情報の測定を行うようになっている。そして、全ての生体情報測定装置における生体情報の測定が完了し、生体情報表示装置１０６が、生体情報測定装置から測定結果を受信した場合に、図１１中（ａ）から図１１中（ｂ）に画面遷移する。図１１中（ｂ）の画面を見たユーザは、血圧計１０３、脈拍計１０４及び体重計１０５による生体情報の測定が終了したことを認識すると共に、その測定結果を確認することができる。また、図１１中（ｂ）の画面には、血圧の正常範囲が測定結果と共に表示されており、これにより、ユーザは容易に測定結果を分析することができる。

　図１１中（ｃ）は、生体情報測定装置の測定結果を、過去の測定結果と共にグラフ化して表示する画面である。生体情報表示装置１０６は、図１１中（ｂ）の画面を所定の時間表示した後に、図１１中（ｃ）の画面に遷移する。また、生体情報表示装置１０６は、図１１中（ｂ）の画面と図１１中（ｃ）の画面とを、所定の間隔で交互に表示するようになっていてもよい。図１１中（ｃ）の画面により、ユーザは生体情報の測定履歴を容易に確認することができる。

　〔制御装置〕
　本発明に係る生体情報表示装置の制御部の代わりに、有線若しくは無線（Bluetooth（登録商標）等）により、又は、ネットワークを介して生体情報表示装置に通信接続される外部の制御装置が、本発明に係る生体情報表示装置の処理を実行してもよい。したがって、複数の生体情報測定装置から受信した情報をユーザに提供する生体情報表示装置を制御する制御装置であって、複数の生体情報測定装置のうち少なくとも一つの生体情報測定装置から、生体情報の測定を開始したことを示す開始信号を受信した場合に、当該生体情報測定装置を、生体情報を測定中の生体情報測定装置であると特定し、複数の生体情報測定装置に関連付けられたコンテンツであって、生体情報を測定中であることを示す複数のコンテンツのうちから、生体情報を測定中の生体情報測定装置に関連付けられたコンテンツを選択して生体情報表示装置に出力させる制御部を備えた制御装置も、本発明の範疇に入る。

　〔ソフトウェアによる実現例〕
　生体情報表示装置１０の制御部２は、集積回路（ＩＣチップ）等に形成された論理回路（ハードウェア）によって実現してもよいし、ＣＰＵ（Central Processing Unit）を用いてソフトウェアによって実現してもよい。

　後者の場合、生体情報表示装置１０は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するＣＰＵ、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ（またはＣＰＵ）で読み取り可能に記録されたＲＯＭ（Read Only Memory）または記憶装置（これらを「記録媒体」と称する）、上記プログラムを展開するＲＡＭ（Random Access Memory）などを備えている。そして、コンピュータ（またはＣＰＵ）が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体（通信ネットワークや放送波等）を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。

　〔まとめ〕
　本発明の態様１に係る生体情報表示装置（１０）は、複数の生体情報測定装置（血圧計２０、脈拍計３０、体重計Ａ４０、体重計Ｂ５０）から受信した情報をユーザに提供する生体情報表示装置であって、複数の生体情報測定装置（血圧計２０、脈拍計３０、体重計Ａ４０、体重計Ｂ５０）のうち少なくとも一つの生体情報測定装置（血圧計２０）から、生体情報の測定を開始したことを示す開始信号を受信した場合に、当該生体情報測定装置（血圧計２０）を、生体情報を測定中の生体情報測定装置として特定し、複数の生体情報測定装置（血圧計２０、脈拍計３０、体重計Ａ４０、体重計Ｂ５０）に関連付けられたコンテンツであって、生体情報を測定中であることを示す複数のコンテンツのうちから、生体情報を測定中の生体情報測定装置（血圧計２０）に関連付けられたコンテンツを選択する制御部（２）と、制御部（２）が選択したコンテンツを出力する出力部（表示部１）とを備えている。

　上記の構成によれば、生体情報を測定中のユーザに、測定中の生体情報測定装置に応じたコンテンツを出力して測定状況を提供することができる。これにより、ユーザは、どの生体情報測定装置により生体情報を測定中であるのかを明確に確認することができる。また、生体情報が首尾よく測定されている間は、生体情報を測定中であることを示すコンテンツが出力されているので、ユーザは、生体情報を首尾よく測定できているのかについても明確に確認することができる。その結果、生体情報測定中のユーザの心理的負担を軽減し、より正確な生体情報の測定を実現することができる。

　本発明の態様２に係る生体情報表示装置（１０）は、上記態様１において、制御部（２）は、生体情報測定装置（血圧計２０）から生体情報の測定結果を受信した場合に、複数の生体情報測定装置（血圧計２０、脈拍計３０、体重計Ａ４０、体重計Ｂ５０）に関連付けられたレイアウトであって、測定結果を表示する複数のレイアウトのうちから、測定結果を送信した生体情報測定装置（血圧計２０）に関連付けられたレイアウトを選択し、選択したレイアウトで測定結果を表示するコンテンツを出力部（表示部１）に出力させてもよい。

　上記の構成によれば、測定結果を送信した生体情報測定装置に適したレイアウトでユーザに測定結果を提供することができる。

　本発明の態様３に係る生体情報表示装置（１０）は、上記態様１又は２において、複数の生体情報測定装置（血圧計２０、脈拍計３０、体重計Ａ４０、体重計Ｂ５０）のそれぞれを特定する特定情報を、生体情報測定装置ごとの識別子（アドレス）と関連付けて記録した装置対応テーブルを格納したデータベース（４）をさらに備え、開始信号には、識別子が含まれており、制御部（２）は、開始信号を受信した場合に、装置対応テーブルにおいて、受信した識別子に関連付けられた特定情報を取得し、生体情報を測定中の生体情報測定装置を特定してもよい。

　上記の構成によれば、複数の生体情報測定装置のうちから、生体情報を測定中の生体情報測定装置を好適に特定することができる。

　本発明の態様４に係る生体情報表示装置（１０）は、上記態様３において、制御部（２）は、受信した識別子と関連付けられた特定情報が装置対応テーブルに含まれていない場合に、装置対応テーブルのマスタ情報を保有するサーバ装置（６０）から、当該特定情報を取得して、受信した識別子に関連付けて装置対応テーブルに追加してもよい。

　本発明の態様５に係る生体情報表示装置（１０）は、上記態様３又は４において、複数の生体情報測定装置（血圧計２０、脈拍計３０、体重計Ａ４０、体重計Ｂ５０）のそれぞれの測定性能を示す測定性能情報を、識別子と関連付けて記録した測定性能対応テーブルを格納したデータベース（４）をさらに備え、制御部（２）は、開始信号を受信した場合に、測定性能対応テーブルにおいて、受信した識別子に関連付けられた測定性能情報を取得して、当該測定性能を含むコンテンツを出力部（表示部１）に出力させてもよい。

　上記の構成によれば、ユーザは、生体情報を測定中の生体情報測定装置における測定結果の信頼性及び測定誤差を容易に確認することができる。

　本発明の態様６に係る生体情報表示装置（１０）は、上記態様５において、制御部（２）は、受信した識別子と関連付けられた測定性能情報が測定性能対応テーブルに含まれていない場合に、測定性能対応テーブルのマスタ情報を保有するサーバ装置（６０）から、当該測定性能情報を取得して、受信した識別子に関連付けて測定性能対応テーブルに追加してもよい。

　本発明の態様７に係る生体情報表示装置（１０）は、上記態様１又は２において、複数の生体情報測定装置（血圧計２０、脈拍計３０、体重計Ａ４０、体重計Ｂ５０）のそれぞれを特定する特定情報と、それぞれの測定性能を示す測定性能情報とを、生体情報測定装置ごとの識別子と関連付けて記録した装置情報管理テーブルを格納したデータベース（４）をさらに備え、開始信号には、識別子が含まれており、制御部（２）は、装置情報管理テーブルに、受信した識別子に関連付けられた特定情報及び測定性能情報が含まれている場合に、装置情報管理テーブルにおいて、受信した識別子に関連付けられた特定情報及び測定性能情報を取得し、生体情報を測定中の生体情報測定装置を特定するとともに、取得した測定性能情報を含むコンテンツを出力部（表示部１）に出力させ、装置情報管理テーブルに、受信した識別子に関連付けられた特定情報及び測定性能情報が含まれていない場合に、装置情報管理テーブルのマスタ情報を保有するサーバ装置（６０）から、特定情報及び測定性能情報を取得して、受信した識別子に関連付けて装置情報管理テーブルに追加してもよい。

　上記の構成によれば、複数の生体情報測定装置のうちから、生体情報を測定中の生体情報測定装置を好適に特定することができると共に、ユーザは、生体情報を測定中の生体情報測定装置における測定結果の信頼性及び測定誤差を容易に確認することができる。

　本発明の態様８に係る生体情報表示装置（１０）は、上記態様２において、複数の生体情報測定装置（血圧計２０、脈拍計３０、体重計Ａ４０、体重計Ｂ５０）のそれぞれの測定性能を示す測定性能情報を、生体情報測定装置ごとの識別子と関連付けて記録した測定性能対応テーブルを格納したデータベース（４）をさらに備え、開始信号には、識別子が含まれており、制御部（２）は、測定結果を受信した場合に、測定性能対応テーブルにおいて、受信した識別子に関連付けられた測定性能情報を取得して、当該測定性能情報と測定結果とを含むコンテンツを出力部（表示部１）に出力させてもよい。

　上記の構成によれば、ユーザは、測定結果の信頼性及び測定誤差を勘案して測定結果の妥当性を容易に確認することができる。

　本発明の態様９に係る生体情報測定システム（１０１）は、上記態様１から８のいずれかに係る生体情報表示装置（１０６）と、ユーザの生体情報を測定する複数の生体情報測定装置（血圧計１０３、脈拍計１０４、体重計１０５）とを備えている。

　上記の構成によれば、上記態様１から８と同様の効果を奏する。

　本発明の態様１０に係る制御装置は、複数の生体情報測定装置（血圧計２０、脈拍計３０、体重計Ａ４０、体重計Ｂ５０）から受信した情報をユーザに提供する生体情報表示装置（１０）を制御する制御装置であって、複数の生体情報測定装置（血圧計２０、脈拍計３０、体重計Ａ４０、体重計Ｂ５０）のうち少なくとも一つの生体情報測定装置（血圧計２０）から、生体情報の測定を開始したことを示す開始信号を受信した場合に、当該生体情報測定装置（血圧計２０）を、生体情報を測定中の生体情報測定装置として特定し、複数の生体情報測定装置（血圧計２０、脈拍計３０、体重計Ａ４０、体重計Ｂ５０）に関連付けられたコンテンツであって、生体情報を測定中であることを示す複数のコンテンツのうちから、生体情報を測定中の生体情報測定装置（血圧計２０）に関連付けられたコンテンツを選択して生体情報表示装置（１０）に出力させる制御部を備えている。

　上記の構成によれば、上記態様１と同様の効果を奏する。

　本発明の態様１１に係るプログラムは、上記態様１０に係る制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、コンピュータを上記制御部として機能させるためのプログラムである。

　上記の構成によれば、上記態様１と同様の効果を奏する。

　本発明の態様１２に係る記録媒体は、上記態様１１に係るプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。

　上記の構成によれば、上記態様１と同様の効果を奏する。

　本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。

　１　　　表示部（出力部）
　２　　　制御部
　３　　　受信部
　４　　　データベース
　１０　　生体情報表示装置
　２０　　血圧計（生体情報測定装置）
　３０　　脈拍計（生体情報測定装置）
　４０　　体重計Ａ（生体情報測定装置）
　５０　　体重計Ｂ（生体情報測定装置）
　６０　　データサーバ（サーバ装置）
　１０１　生体情報測定システム

Claims

　複数の生体情報測定装置から受信した情報をユーザに提供する生体情報表示装置であって、
　上記複数の生体情報測定装置のうち少なくとも１つの生体情報測定装置から、生体情報の測定を開始したことを示す開始信号を受信した場合に、当該生体情報測定装置を、生体情報を測定中の生体情報測定装置として特定し、上記複数の生体情報測定装置に関連付けられたコンテンツであって、生体情報を測定中であることを示す複数のコンテンツのうちから、上記生体情報を測定中の生体情報測定装置に関連付けられたコンテンツを選択する制御部と、
　上記制御部が選択したコンテンツを出力する出力部と
を備えていることを特徴とする生体情報表示装置。
　上記制御部は、上記生体情報測定装置から生体情報の測定結果を受信した場合に、上記複数の生体情報測定装置に関連付けられたレイアウトであって、測定結果を表示する複数のレイアウトのうちから、上記測定結果を送信した生体情報測定装置に関連付けられたレイアウトを選択し、選択したレイアウトで上記測定結果を表示するコンテンツを上記出力部に出力させる、ことを特徴とする請求項１に記載の生体情報表示装置。
　上記複数の生体情報測定装置のそれぞれを特定する特定情報を、上記生体情報測定装置ごとの識別子と関連付けて記録した装置対応テーブルを格納したデータベースをさらに備え、
　上記開始信号には、上記識別子が含まれており、
　上記制御部は、上記開始信号を受信した場合に、上記装置対応テーブルにおいて、受信した上記識別子に関連付けられた上記特定情報を取得し、生体情報を測定中の上記生体情報測定装置を特定することを特徴とする請求項１又は２に記載の生体情報表示装置。
　上記制御部は、受信した上記識別子と関連付けられた特定情報が上記装置対応テーブルに含まれていない場合に、上記装置対応テーブルのマスタ情報を保有するサーバ装置から、当該特定情報を取得して、受信した上記識別子に関連付けて上記装置対応テーブルに追加することを特徴とする請求項３に記載の生体情報表示装置。
　上記複数の生体情報測定装置のそれぞれの測定性能を示す測定性能情報を、上記識別子と関連付けて記録した測定性能対応テーブルを格納したデータベースをさらに備え、
　上記制御部は、上記開始信号を受信した場合に、上記測定性能対応テーブルにおいて、受信した上記識別子に関連付けられた上記測定性能情報を取得して、当該測定性能情報を含むコンテンツを上記出力部に出力させることを特徴とする請求項３又は４に記載の生体情報表示装置。
　上記制御部は、受信した上記識別子と関連付けられた測定性能情報が上記測定性能対応テーブルに含まれていない場合に、上記測定性能対応テーブルのマスタ情報を保有するサーバ装置から、当該測定性能情報を取得して、受信した上記識別子に関連付けて上記測定性能対応テーブルに追加することを特徴とする請求項５に記載の生体情報表示装置。
　上記複数の生体情報測定装置のそれぞれを特定する特定情報と、それぞれの測定性能を示す測定性能情報とを、上記生体情報測定装置ごとの識別子と関連付けて記録した装置情報管理テーブルを格納したデータベースをさらに備え、
　上記開始信号には、上記識別子が含まれており、
　上記制御部は、
　　上記装置情報管理テーブルに、受信した上記識別子に関連付けられた上記特定情報及び上記測定性能情報が含まれている場合に、上記装置情報管理テーブルにおいて、受信した上記識別子に関連付けられた上記特定情報及び上記測定性能情報を取得し、生体情報を測定中の上記生体情報測定装置を特定するとともに、取得した当該測定性能情報を含むコンテンツを上記出力部に出力させ、
　　上記装置情報管理テーブルに、受信した上記識別子に関連付けられた上記特定情報及び上記測定性能情報が含まれていない場合に、上記装置情報管理テーブルのマスタ情報を保有するサーバ装置から、当該特定情報及び当該測定性能情報を取得して、受信した上記識別子に関連付けて上記装置情報管理テーブルに追加することを特徴とする請求項１又は２に記載の生体情報表示装置。
　複数の生体情報測定装置のそれぞれの測定性能を示す測定性能情報を、上記生体情報測定装置ごとの識別子と関連付けて記録した測定性能対応テーブルを格納したデータベースをさらに備え、
　上記開始信号には、上記識別子が含まれており、
　上記制御部は、上記測定結果を受信した場合に、上記測定性能対応テーブルにおいて、受信した識別子に関連付けられた上記測定性能情報を取得して、当該測定性能情報と上記測定結果とを含むコンテンツを上記出力部に出力させることを特徴とする請求項２に記載の生体情報表示装置。
　請求項１から８のいずれか１項に記載の生体情報表示装置と、
　ユーザの生体情報を測定する複数の生体情報測定装置と
を備えていることを特徴とする生体情報測定システム。
　複数の生体情報測定装置から受信した情報をユーザに提供する生体情報表示装置を制御する制御装置であって、
　上記複数の生体情報測定装置のうち少なくとも一つの生体情報測定装置から、生体情報の測定を開始したことを示す開始信号を受信した場合に、当該生体情報測定装置を、生体情報を測定中の生体情報測定装置として特定し、上記複数の生体情報測定装置に関連付けられたコンテンツであって、生体情報を測定中であることを示す複数のコンテンツのうちから、上記生体情報を測定中の生体情報測定装置に関連付けられたコンテンツを選択して上記生体情報表示装置に出力させる制御部を備えていることを特徴とする制御装置。
　請求項１０に記載の制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、コンピュータを上記制御部として機能させるためのプログラム。
　請求項１１に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。