WO2016163025A1 - データ量削減機能に関する課金額を算出する方法及び管理システム - Google Patents
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Abstract
ストレージシステムからサービスユーザのホストシステムに論理ボリューム(VOL)が提供される。VOLに格納されるデータに対してデータ量削減機能によりデータ量削減処理が施される。管理システムは、提供総容量(1以上のサービスユーザに提供された1以上のVOLの総容量)とユーザ使用総量(1以上のVOLに格納されるデータ量削減処理前の1以上のデータの総量)とのうちの少なくとも1つが、保有量(ストレージシステムがサービスプロバイダについて保有しデータが格納される記憶空間の容量の上限)を超えているか否かを判断する。その判断の結果が肯定の場合、管理システムは、第1の超過容量(ユーザ使用総量と保有量との差分)と、第2の超過容量(提供総容量と保有量との差分)と、第1及び第2の超過容量のうちの少なくとも1つに関わると定義されたサービスユーザに対応した金額とのうちの少なくとも1つに基づく課金額を算出する。
Description
本発明は、概して、課金額を算出するコンピュータ技術に関する。
近年、ストレージシステムに格納されるデータ量は増加の一途をたどっている。サービスプロバイダ(例えば、クラウドサービスのサービスプロバイダ)がストレージベンダから購入した又は借りたストレージ装置が、データが格納される記憶空間を有する。以下、その記憶空間を、「保有空間」と言い、保有空間の容量(データが格納される記憶空間の容量の上限)を、「保有量」と言う。保有空間に基づく記憶空間(例えば論理ボリューム)が、サービスプロバイダのサービスとして(又は、サービスの使用を可能にするために)、サービスユーザのホストシステムに提供される。ホストシステムが、提供された記憶空間を指定したライト要求を送信する。そのライト要求に従うデータが、指定された記憶空間の基になっている保有空間に格納される。
保有空間は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)のような記憶デバイスに基づく空間である。サービスプロバイダは、HDD又はSSDのような記憶デバイスを購入する等によって、保有量を増やし続ける必要がある。そのため、そのコストはサービスプロバイダにとって大きな負担である。
そこで、圧縮や重複排除のようなデータ量削減機能が注目される(例えば特許文献1)。
しかし、データ量削減機能により削減できるデータ量は、データ属性(例えばデータパターン)に依存するため、一律ではない。このため、データ量削減効果が低い(削減できたデータ量が小さい)ことがあり得る。
また、データ量が削減されることで保有量のうちの空き容量が増えても、その空き容量が利用されないこともあり得る。そのため、増えた空き容量ベースで課金額を決定することが好ましいとは必ずしも言えないと考えられる。
これらの場合、データ量削減機能の価格に対してサービスプロバイダにとってのメリットを見出すことは難しい。
データ量削減機能に関してサービスプロバイダにリーズナブルな課金をすることは、コンピュータを導入したとしても困難である。なぜなら、上述したように、データ量削減機能により削減できるデータ量は一律で無いことは依然として残るためである。
本明細書において、「サービスプロバイダにリーズナブルな課金をする」とは、少なくともサービスプロバイダにとって妥当だと考えられる課金をすることであり、その観点として、必ずしも課金額の高低である必要はなく、課金額の高低に代えて又は加えて、課金のタイミング及び課金額の算出根拠のうちの少なくとも1つがある。ストレージシステムからサービスユーザのホストシステムに論理ボリュームが提供され、論理ボリュームに格納されるデータに対してデータ量削減機能によりデータ量削減処理が施されるような環境において、以下の処理が行われる。すなわち、管理システム又はストレージシステムが、提供総容量(1以上のサービスユーザに提供された1以上の論理ボリュームの総容量)とユーザ使用総量(1以上の論理ボリュームに格納されるデータ量削減処理前の1以上のデータの総量)とのうちの少なくとも1つが、保有量(ストレージシステムがサービスプロバイダについて保有する記憶空間でありデータが格納される記憶空間の容量の上限)を超えているか否かを判断する。その判断の結果が肯定の場合、管理システム又はストレージシステムは、第1の超過容量(ユーザ使用総量と保有量との差分)と、第2の超過容量(提供総容量と保有量との差分)と、第1及び第2の超過容量のうちの少なくとも1つに関わると定義されたサービスユーザに対応した金額とのうちの少なくとも1つに基づく課金額を算出する。
データ量削減機能に関してサービスプロバイダにリーズナブルな課金額を算出することができる。
以下、一実施形態を説明する。
以下の説明では、「×××テーブル」の表現にて情報を説明することがあるが、情報は、どのようなデータ構造で表現されていてもよい。すなわち、情報がデータ構造に依存しないことを示すために、「×××テーブル」を「×××情報」と呼ぶことができる。また、以下の説明において、各テーブルの構成は一例であり、1つのテーブルは、2以上のテーブルに分割されてもよいし、2以上のテーブルの全部又は一部が1つのテーブルであってもよい。
また、以下の説明では、要素の識別情報として、ID又は名前が使用されるが、それに代えて又は加えて他種の識別情報が使用されてもよい。
また、以下の説明では、同種の要素を区別しないで説明する場合には、参照符号又は参照符号における共通番号を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、その要素の参照符号を使用又は参照符号に代えてその要素に割り振られたIDを使用することがある。
また、以下の説明では、I/O(Input/Output)要求は、ライト要求又はリード要求であり、アクセス要求と呼ばれてもよい。
また、以下の説明では、「記憶部」は、メモリを含んだ1以上の記憶デバイスでよい。例えば、記憶部は、主記憶デバイス(典型的には揮発性のメモリ)及び補助記憶デバイス(典型的には不揮発性の記憶デバイス)のうちの少なくとも主記憶デバイスでよい。また、記憶部は、キャッシュ領域(例えばキャッシュメモリ又はその一部領域)とバッファ領域(例えばバッファメモリ又はその一部領域)とのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
また、以下の説明では、「PDEV」は、物理的な記憶デバイスを示し、典型的には、不揮発性の記憶デバイス(例えば補助記憶デバイス)でよい。PDEVは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)でよい。
また、以下の説明では、「RAID」は、Redundant Array of Independent (or Inexpensive) Disksの略である。RAIDグループは、複数のPDEVで構成され、そのRAIDグループに関連付けられたRAIDレベルに従いデータを記憶する。RAIDグループは、パリティグループと呼ばれてもよい。パリティグループは、例えば、パリティを格納するRAIDグループのことでよい。
また、以下の説明では、「プログラム」を主語として処理を説明する場合があるが、プログラムは、プロセッサ(例えばCPU(Central Processing Unit))によって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶部(例えばメモリ)及び/又はインターフェースデバイス(例えば通信ポート)等を用いながら行うため、処理の主語がプロセッサとされてもよい。プログラムを主語として説明された処理は、プロセッサあるいはそのプロセッサを有する装置又はシステムが行う処理としてもよい。また、プロセッサは、処理の一部または全部を行うハードウェア回路を含んでもよい。プログラムは、プログラムソースから計算機のような装置にインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、プログラム配布サーバまたは計算機が読み取り可能な記憶メディアであってもよい。プログラムソースがプログラム配布サーバの場合、プログラム配布サーバはプロセッサ(例えばCPU)と記憶部を含み、記憶部はさらに配布プログラムと配布対象であるプログラムとを記憶してよい。そして、プログラム配布サーバのプロセッサが配布プログラムを実行することで、プログラム配布サーバのプロセッサは配布対象のプログラムを他の計算機に配布してよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
また、以下の説明では、管理システムは、一以上の計算機で構成されてよい。具体的には、例えば、管理計算機が情報を表示する場合(具体的には、例えば、管理計算機が自分の表示デバイスに情報を表示する、或いは、管理計算機が表示用情報を遠隔の表示用計算機に送信する場合)、管理計算機が管理システムである。また、例えば、複数の計算機で管理計算機と同等の機能が実現されている場合は、当該複数の計算機(表示を表示用計算機が行う場合は表示用計算機を含んでよい)が、管理システムである。管理計算機(例えば管理システム)は、表示システムを含むI/Oシステムに接続されたインターフェースデバイスと、記憶部(例えばメモリ)と、インターフェースデバイス及び記憶部に接続されたプロセッサとを有してよい。表示システムは、管理計算機が有する表示デバイスでもよいし、管理計算機に接続された表示用計算機でもよい。I/Oシステムは、管理計算機が有するI/Oデバイス(例えばキーボード及びポインティングデバイス、タッチパネル)でもよいし、管理計算機に接続された表示用計算機又は別の計算機でもよい。管理計算機が「表示用情報を表示する」ことは、表示システムに表示用情報を表示することであり、これは、管理計算機が有する表示デバイスに表示用情報を表示することであってもよいし、管理計算機が表示用計算機に表示用情報を送信することであってもよい(後者の場合は表示用計算機によって表示用情報が表示される)。また、管理計算機が情報を入出力するとは、管理計算機が有するI/Oデバイスとの間で情報の入出力を行うことであってもよいし、管理計算機に接続された遠隔の計算機(例えば表示用計算機)との間で情報の入出力を行うことであってもよい。情報の出力は、情報の表示であってもよい。
また、以下の説明では、「VOL」は、論理ボリュームの略である。サービスユーザに提供されるVOLは、実体的なVOL(RVOL)と、仮想的なVOL(VVOL)とのうちのいずれでもよいが、本実施形態では、ストレージシステムは、RVOLとVVOLの両方を提供できる。「RVOL」は、そのRVOLを有するストレージシステムが有する物理的な記憶部(例えば、1以上のRAIDグループ)に基づくVOLである。「VVOL」は、典型的には、容量拡張VOL(TPVOL)である。TPVOLは、複数の仮想領域(仮想的な記憶領域)で構成されており容量仮想化技術(典型的にはThin Provisioning)に従うVOLである。ストレージコントローラ21が、ホスト計算機からライト要求を受領した場合に、ライト要求が指定するアドレスが属する仮想領域(VVOL(TPVOL)の仮想領域)に実領域(実体的な記憶領域)が割り当てられていない場合、当該仮想領域にプールから実領域を割り当て、割り当てられた実領域に、そのライト要求に付随するライト対象データを書き込む。「プール」は、複数の実領域で構成された記憶領域でよい。具体的には、例えば、プールは、1以上のプールVOLの集合でよい。「プールVOL」は、プールの構成要素となるVOLでよい。プールVOLは、RAIDグループに基づくVOL(RVOL)であってもよいし、外部のストレージ装置の記憶資源(例えばVOL)に基づく仮想的なVOLであってもよい。
図1は、実施形態に係る情報システムの概要の一例を示す。
本実施形態では、ストレージベンダ、複数(又は1)のクラウドサービスプロバイダ(以下、CSP)、複数(又は1)のサービスユーザが存在する。1つのCSPにつき、1以上のサービスユーザが存在する。CSPは、サービスプロバイダの一例である。
ストレージベンダは、ストレージ装置121(又は記憶容量)をCSPに提供し(例えば販売し又は貸し出し)、CSP(又はサービスユーザ)から指定された容量の記憶空間(例えばVOL)をサービスユーザに提供するエンティティである。ストレージベンダは、ストレージシステム120と管理システム130とを管理する。ストレージシステム120は、ストレージベンダにより製造された、又は、ストレージベンダによりCSPに対して販売、貸出し又は使用が許可されたシステムでよい。ストレージシステム120は、第1の通信ネットワーク(例えばSAN(Storage Area Network)又はWAN(Wide Area Network))160及び第2の通信ネットワーク(例えばインターネットのようなIP(Internet Protocol)ネットワーク)150に接続されてよい。第1及び第2の通信ネットワーク150及び160に代えて1つの通信ネットワークが採用されてもよい。ストレージシステム120は、複数(又は1)のストレージ装置121を含む。ストレージ装置121は、CSPに提供される(例えば販売又は貸し出される)単位でよい。複数のストレージ装置121は、複数の物理的なストレージ装置であってもよいし、複数の仮想的なストレージ装置であってもよいし、1以上の物理的なストレージ装置と1以上の仮想的なストレージ装置との混在であってもよい。仮想的なストレージ装置は、物理的なストレージ装置のリソースが割り当てられたストレージLPAR(Logical Partitioning)でよい。本実施形態では、1つのストレージ装置121が複数のCSPにより共有されることは無いが、それに限られないでよい。管理システム130は、第2の通信ネットワーク150に接続されてよく、また、ストレージ管理者の計算機を含んでよい。
CSPは、ストレージ装置121(又は記憶容量)をストレージベンダから購入し(又は借り)、契約したサービスユーザに容量(典型的にはVOL)を貸し出す(又は販売する)クラウドサービスを提供するエンティティである。サービスユーザから要求された容量の記憶空間が、購入したストレージ装置121から、そのサービスユーザのホストシステム110に提供される。CSPが購入した(又は借りた)ストレージ装置121が、データが格納される記憶空間を有する。本実施形態において、その記憶空間を、「保有空間」と言い、保有空間の容量(データが格納される記憶空間の容量の上限)を、「保有量」と言う。CSPは、CSPシステム140を管理する。CSPシステム140は、CSPの計算機システム(例えば、CSPにより管理されるコンピュータ)であり、プロバイダシステムの一例である。CSPシステム140は、第2の通信ネットワーク150に接続されてよい。CSPシステム140は、1以上の計算機を含んでよい。その1以上の計算機は、クラウドサービスを提供するサーバと、そのサーバを管理するCSP管理者の計算機とを含んでよい。CSPシステム140は、ストレージシステム120、管理システム130及びホストシステム110のうちの少なくとも管理システム130と通信する。
サービスユーザは、CSPからクラウドサービスを受ける(つまりCSPから容量を借りる(又は購入する))エンティティである。サービスユーザは、ホストシステム110を管理する。ホストシステム110は、サービスユーザがCSPから借りた容量の記憶空間の提供をストレージシステム120から受ける。その記憶空間は、例えば、ファイルシステム空間のようなVOLであり、ホストシステム110は、その提供された記憶空間を指定したI/O要求を送信する。ホストシステム110は、1以上の計算機を含んでよい。その1以上の計算機は、提供された記憶空間を指定したI/O要求を送信するサーバと、そのサーバを管理するユーザ管理者の計算機とを含んでよい。
図2は、実施形態の概要の一例を示す。
本実施形態ではストレージ装置121がデータ量削減機能210を有する。CSPが、ストレージ装置121を購入する又は借りる(或いは、データ量削減機能210をオプションとして購入又は借りる)等により、CSPがサービスユーザに貸し出した容量を有する記憶空間を指定したライト要求に従うデータに対して、データ量削減機能210によるデータ量削減処理が施されることになる。
上述したように、コンピュータを導入したとしても、データ量削減機能210に関してサービスプロバイダにリーズナブルな課金をすることは困難である。データ量削減機能210により削減できるデータ量は一律で無いことは依然として残るからである。
そこで、本実施形態では、CSPシステム140及びストレージシステム120と通信可能な管理システム130に、ユーザ使用総量(ΣUU)及び貸出総量(ΣUT)のうちの少なくとも1つを特定するための第1の情報と、保有量(TS)を特定するための第2の情報とをCSPシステム140及びストレージシステム120のうちの少なくとも1つから受け付けるインターフェースが設けられる。ΣUUは、1以上のサービスユーザにそれぞれ対応した1以上のユーザ使用量(UU)の総量である。サービスユーザに対応したUUは、データ量削減処理前の1以上のデータでありそのサービスユーザのホストシステム110から記憶空間に書き込まれる1以上のデータの量である。ΣUTは、1以上のサービスユーザにそれぞれ対応した1以上の貸出量(UT)の総量である。貸出総量(ΣUT)は、提供総容量の一例であり、貸出量(UT)は、提供容量の一例である。サービスユーザに対応したUTは、そのサービスユーザに貸し出された容量(そのサービスユーザのホストシステム110に提供された記憶空間の容量)である。第1の情報は、ΣUU及びΣUTのうちの少なくとも1つ(例えばストレージシステム120によって算出されたΣUU及びΣUTのうちの少なくとも1つ)であってもよいし、ΣUU及びΣUTのうちの少なくとも1つの算出に必要な要素(例えば、前回受信した値との差分、或いは、サービスユーザ毎のUU及びUTのうちの少なくとも1つ)であってもよい。第2の情報は、TSであってもよいし、TSの算出に必要な要素(例えば前回受信した値との差分)であってもよい。
管理システム130は、受け付けた情報を用いて、ΣUU及びΣUTのうちの少なくとも1つが、TSを超えているか否かを判断する。その判断の結果が肯定の場合、管理システム130は、ΣUUとTSとの差分である第1の超過容量(ΣUU-TS)と、ΣUTとTSとの差分である第2の超過容量(ΣUT-TS)とのうちの少なくとも1つに基づく金額である超過容量金額を考慮した課金額を算出する。「超過容量金額を考慮した課金額」とは、超過容量金額それ自体であってもよいし、超過容量金額と他の何らかの金額とを含んだ課金額であってもよい。
CSPは、サービスユーザと契約して容量を貸し出すことでサービスユーザから対価を受け取るというビジネスを行っている(なお、このビジネス形態は一例であり、容量の販売等、容量の貸出し以外の形態が採用されてもよい)。ストレージ装置121に格納するデータの量をデータ量削減機能210により削減できるため、ΣUUがTSを超えてもよい。このため、CSPは、ΣUTがTSを超えるような容量貸出しをできる。すなわち、図2に示すように、1以上のサービスユーザに貸し出される1以上の記憶空間(典型的にはVOL)の集合220の総容量ΣUTがTSを超えてもよい。このように、CSPは、TSを増やすこと無しに、既存のサービスユーザに貸し出す容量を増やしたり、新規のサービスユーザに容量を貸し出したりできる。結果として、CSPの利益を増やすことができる。
このような観点から、上述したように、管理システム130は、ΣUU及びΣUTのうちの少なくとも1つがTSを超えたことを、データ量削減効果(データ量削減機能210の効果)でありCSPが得られた利益として関連付ける。そして、管理システム130は、(ΣUU-TS)と(ΣUT-TS)とのうちの少なくとも1つに基づく金額である超過容量金額を含んだ課金額を算出する。
これにより、CSPにとっては、データ量削減機能210の恩恵を受けた場合に、その恩恵に基づいて算出された金額をデータ量削減機能210の対価としてストレージベンダに支払えばよい。つまり、データ量削減機能210に関してCSPにとってリーズナブルな課金を実現できる。また、ストレージベンダにとっては、ストレージ装置121が購入された時だけでなくストレージ装置121の運用中も継続して収入を得ることが期待できる。
なお、リーズナブルな課金額を算出する一比較例として、データ量削減効果(削減率)を課金額のベースとすることが考えられる。しかし、データが更新されるとデータパターン(又は他のデータ属性)が変わり、結果として、データ量削減効果が変わる可能性がある。そうすると、課金額のベースとして採用するデータ量削減効果をどのタイミングで決めてよいかを決定するのが困難である。従って、本実施形態に係る課金額算出方法がより有効であると考えられる。
また、データ量削減機能210に関しCSPにとってリーズナブルな課金をすることは、データ量削減機能210の利用の促進の期待につながる。データ量削減機能210に関しリーズナブルな課金をすることは、1つの観点でいえば、機能を評価する技術の向上である。データ量削減機能210の利用の促進は、1つの観点でいえば、同一の保有量でより多くの容量を貸し出せる(より多くのデータ量を格納できる)ためクラウドサービス提供又は資源節約の促進である。従って、本実施形態によれば、機能評価技術の向上を通じてクラウドサービス提供又は資源節約という他の技術を向上することが期待できる。
なお、課金をするタイミング、課金額の算出の根拠となる対象について、幾つかのバリエーションがあるが、それらのバリエーションは後述する。
また、保有量TSを有する保有空間は、例えば、1以上のPDEV(典型的にはRAIDグループ)に基づく論理記憶空間であり、その論理記憶空間に基づくVOLがホストシステム110に提供されたり、その論理記憶空間がプールとして管理されプールに関連付けられたVVOLがホストシステム110に提供されたりする。TSを超えた容量貸出しが可能なので、サービスユーザから見れば空き容量が残っているにも関わらず、データを新たに格納できない(例えば、実使用総量(ΣUR)が保有量TSに達してしまう)といったことが生じ得る(なお、ΣURは、1以上のサービスユーザにそれぞれ対応した1以上の実使用量(UR)の総量であり、サービスユーザに対応したURは、データ量削減処理後の1以上のデータでありストレージシステム120に実際に書き込まれた1以上のデータの量である)。CSPにとって、サービスユーザがデータを書き込めなくなるというのは問題である。CSPはサービスユーザに容量を貸し出しているという前提があるため、CSPが自分のためにストレージ装置121を使うよりも、データを書き込める状態をサービスユーザに対して保証するという責任は大きい。このため、ΣUT(又はΣUU)がTSをどの程度超えてもよいかを判断することはCSPにとって難しい。そのため、ΣUT(又はΣUU)がTSを超える貸出しが積極的に行われず、結果として、データ量削減機能210のメリットが十分に出ないことになり得る。
そこで、本実施形態では、ΣURがTSに達してしまうことを回避するために、ΣURに関して1以上の閾値が設けられ、1以上の閾値に基づく閾値チェック機能及び閾値対策機能も設けられる。このような閾値があるために、CSPはΣUT(又はΣUU)がTSを超えるような容量貸出しを安心して行える。これにより、データ量削減機能210のメリットとしてCSPが得られる利益(サービスユーザから得られる金額)を増やすことができ、リーズナブルな課金をCSPに対して行うことができる。閾値チェック機能及び閾値対策機能についても後述する。
また、本実施形態では、管理システム130に設けられるインターフェースは、ΣURを特定するための第3の情報をストレージシステム120から受け付けることと、第3の情報(又は第3の情報から特定されたΣUR)をCSPシステム140に提供することとのうちの少なくとも1つを行うことができる。第3の情報は、ΣUR(例えばストレージシステム120によって算出されたΣUR)であってもよいし、ΣURの算出に必要な要素(例えば、前回受信した値との差分、或いは、サービスユーザ毎のUR)であってもよい。CSPシステム140(CSPシステム140が含む表示デバイス)に、ΣURとΣUU(又は、ΣURとΣUUとに基づいて算出されたデータ量削減効果)が表示される。これにより、CSP管理者は、ΣURとΣUUとに基づくデータ量削減効果から、追加量bA(既存サービスユーザへの貸出量に追加する容量及び新規サービスユーザへの貸出量のうちの少なくとも1つを含んだ容量)を決定し易い。管理システム130のインターフェースは、CSP管理者により決定された追加量bAをCSPシステム140から受け付けてもよい。管理システム130は、受け付けた追加量bAに基づいて課金額を決定できる。
管理システム130の機能は、管理システム130以外の少なくとも1つのシステムに集中して又は分散して設けられてもよい。例えば、管理システム130の機能がストレージシステム120に設けられている場合、CSPシステム140とストレージシステム120が通信可能に接続されてもよい。また、TS、ΣUT、ΣUU及びΣURのうちの少なくとも1つは、ストレージシステム120、管理システム130及びCSPシステム140のうちのいずれで算出されてもよい。例えば、管理システム130は、定期的に、TS(又は前回受信した値との差分)と、サービスユーザ毎の値セット(UT、UU及びUR)とを受信し、受信した情報を用いて、TS、ΣUT、ΣUU及びΣURの各々を算出してもよい。或いは、管理システム130は、定期的に、TS、ΣUT、ΣUU及びΣURの各々をストレージシステム120及びCSPシステム140のうちの少なくとも1つから受信し、受信したTS、ΣUT、ΣUU及びΣURの各々を記憶してもよい。以下、説明を分かり易くするために、管理システム130は、TSを特定するための情報として、TSそれ自体を、ストレージシステム120(又はCSPシステム140)から受信するとする。また、管理システム130は、ΣUTを特定するための情報として、ΣUTそれ自体と、1以上のサービスユーザにそれぞれ対応した1以上の貸出量(UT)とを、ストレージシステム120(又はCSPシステム140)から受信することとする。また、管理システム130は、ΣUUを特定するための情報として、ΣUUそれ自体と、1以上のサービスユーザにそれぞれ対応した1以上のユーザ使用量(UU)とを、ストレージシステム120から受信することとする。また、管理システム130は、ΣURを特定するための情報として、ΣURそれ自体と、1以上のサービスユーザにそれぞれ対応した1以上の実使用量(UR)とを、ストレージシステム120から受信することとする。
図3~図5を参照して、実施形態の具体例を説明する。なお、図3~図5のグラフにおいて、横軸は、基準日(例えばCSPとストレージベンダの契約日)からの経過時間(例えば単位は「月」))を示し、縦軸は、容量(例えば単位は「GB(ギガバイト)」)である。図3~図5のグラフを含んだ情報が、管理システム130によってCSPシステム140に表示されてよい。また、その情報が、サービスユーザへの貸出量の入力UI(ユーザインターフェース)を含んでもよい。
図3によれば、1ヶ月目において、TS=ΣUT=500GBである。つまり、TSの全てが1以上のサービスユーザに貸し出されている。ΣUU=150GBであり、ΣUR=50GBである。すなわち、ΣURは、ΣUUの1/3であり、故に、データ量削減効果は、3倍である。従って、CSP管理者は、TSに対して3倍の容量である1500GBをΣUTの上限と試算できる。
2ヶ月目において、CSP管理者は、新規サービスユーザに100GBの容量を貸し出した。このため、ΣUT=500GB+100GB=600GBとなり、ΣUTがTSを超えた。1サービスユーザが追加されても、データ量削減効果は3倍のままである。3ヶ月目までのΣURの遷移によれば、ΣURは、6ヶ月目でTSの60%、8ヶ月目でTSの80%になると、CSP管理者は試算できる。なお、この具体例では、ΣURに関する閾値として、第1の閾値Th1と第2の閾値Th2が管理システム130に設定されるとする。Th1<Th2である。本実施形態では、Th1及びTh2の各々は、TSに対する比率であり、この具体例では、Th1=TSの60%、Th2=TSの80%であるとする。
図4によれば、4ヶ月目において、ΣURは、データ量削減効果(3倍)のためTS未満であるが、ΣUUは、510GBとなり、TS(500GB)を超過した。この超過分を、CSPの事業拡大分(利益分)とみなし、その超過分に基づく課金額が管理システム130により算出された。
図5によれば、5ヶ月目において、4ヶ月間の傾向から、ΣUTが1300GBに拡大された。一方、データ量削減効果が、2.6倍に下がった。そのため、TS(500GB)*データ量削減効果(2.6)=1300GBとなり、ΣUTが1300GBであることは、容量枯渇が生じる(ΣUUが1300GBになる前にΣURが500GB(TS)に達してしまう)可能性がある。
6ヶ月目において、データ削減効果は更に悪化した(2.4倍に下がった)。このため、TS(500GB)に対してΣUUの上限は1200GBであるが、これは、ΣUT(1300GB)未満である。故に、容量枯渇の可能性が更に高まった。この2ヶ月間の傾向から、既に、実使用割合(TSに対するΣURの割合)が、Th1(TSの60%)に到達した。そして、この先2ヶ月間において、実使用割合は、Th2(TSの80%)に到達すると試算される。そこで、CSP管理者は、空き容量(書込み可能な容量)を確保する何かしらの対策が必要と判断できる。
以上の具体例によれば、管理システム130が、ストレージシステム120及びCSPシステム140から繰り返し(例えば定期的に)データを収集することで、複数の時点(例えば複数の月)の各々について、保有量(TS)、ユーザ使用総量(ΣUU)(1以上のサービスユーザにそれぞれ対応した1以上のユーザ使用量(UU)の合計)、貸出総量(ΣUT)(1以上のサービスユーザにそれぞれ対応した1以上の貸出量(UT)の合計)、及び、実使用総量(ΣUR)(1以上のサービスユーザにそれぞれ対応した1以上の実使用量(UR)の合計)の各々の値を記憶する。複数の時点のΣUU及びΣURから、データ量削減効果の傾向がわかる。本実施形態によれば、管理システム130からΣUR(又は1以上のUR)がCSPシステム140に送信されるので、CSP管理者は、データ量削減効果の傾向を知ることができる。これにより、CSP管理者は、その傾向を基に、TSを増やすこと無しに増やす貸出量を決定し易い。また、TSより大きな総容量を貸し出せるため、容量が枯渇する(ΣURがTSに達する)おそれがあるが、上記のようにΣURの傾向がわかるので、容量枯渇の時期を予測できる。また、ΣURに関する1以上の閾値の設定により、容量枯渇のおそれを検出できる。
以下、本実施形態を詳細に説明する。
図6は、実施形態に係る情報システムのハードウェア構成の一例を示す。
ストレージシステム120は、1以上の物理ストレージ装置20を含む。物理ストレージ装置20は、複数のPDEV28、及び、それらに接続されたストレージコントローラ21を有する。複数のPDEV28により1以上のRAIDグループが構成されてよい。
ストレージコントローラ21は、キャッシュメモリ23、共有メモリ25、F-I/F(フロントエンドインターフェースデバイス)22、B-I/F(バックエンドインターフェースデバイス)27、M-I/F(管理インターフェースデバイス)26、及びそれらに接続されたS-CPU24を有する(「S-CPU」は、ストレージコントローラ21内のCPUということを意味する表記である)。
F-I/F22は、第1の通信ネットワークを通じてホストシステム110に接続されるインターフェースデバイスである。B-I/F27は、PDEV28に接続されるインターフェースデバイスである。M-I/F26は、第2の通信ネットワークを通じてCSPシステム140及び管理システム130に接続されるインターフェースデバイスである。
キャッシュメモリ23は、PDEV28に入出力されるデータを一時的に記憶する。
共有メモリ25は、プログラム及び情報を記憶する。例えば、共有メモリ25は、図7に示すように、重複排除処理を行うための重複排除プログラム211と、圧縮処理(及び伸張処理)を行うための圧縮プログラム212と、その他の制御を行なうための制御プログラム213とを記憶してよい。これらのプログラムがS-CPU24により実行されることで発揮される機能が、データ量削減機能210である。しかし、それに限らず、重複排除処理や圧縮処理のようなデータ量削減処理は、プログラムがS-CPU24により実行されることで行われることに代えて又は加えて、ハードウェア回路により行われてもよいし、ストレージコントローラ21により行われることに代えて又は加えて、PDEV28により行われてもよい。例えば、ストレージコントローラ21が、プログラムを実行することにより又はハードウェア回路により、重複排除処理を行い、PDEV28が、プログラムを実行することにより又はハードウェア回路により、圧縮処理を行ってもよい。PDEV28が、圧縮処理又は重複排除処理のようなデータ量削減処理を行う場合、そのPDEV28は、データ量削減処理後のデータ量をストレージコントローラ21に通知し、ストレージコントローラ21が、通知されたデータ量を基に、VOL毎のURを管理してもよい。
また、共有メモリ25は、ストレージシステム120の構成に関する情報を含んだテーブルである構成テーブル221を記憶してよい。構成テーブル221は、例えば、1以上のホストシステム110にそれぞれ提供される1以上のVOL(記憶空間)の各々について、VOLのID、VOLの提供先のホストシステム110のID、VOLの容量(貸出量UT)、VOLのユーザ使用量UU、VOLの実使用量UR、及び、VOLに対応した物理領域アドレス(例えばPDEV28のIDとアドレス)を含んでよい。また、構成テーブル221は、データ量削減処理前後のデータ量とデータ属性(例えばデータパターン又はファイル識別子)との関係を表す情報を含んでもよい。
S-CPU24は、例えば、共有メモリ25内のコンピュータプログラムを実行することにより、VOLをホストシステム110に提供する、ホストシステム110からのI/O(Input/Output)要求で指定されているアドレス(例えばVOLのIDとLBA(Logical Block Address))に基づくPDEV28を特定する、特定したPDEV28に対してデータのI/Oを行う等の処理を行う。また、S-CPU24は、ストレージ管理情報内の情報(例えばVOL毎のID、UT、UU及びUR)を、管理システム130からの問い合わせに応答して(又はその問い合わせ無しに)、管理システム130に送信する。また、S-CPU24は、上述したように、重複排除処理や圧縮処理のようなデータ量削減処理を行う。S-CPU24は、データ量削減処理前後のデータ量とデータ属性(例えばデータパターン又はファイル識別子)との関係を表す情報を構成テーブル221に格納してもよい。
管理システム130は、I/F(インターフェースデバイス)33と、メモリ(記憶部の一例)32と、それらに接続されたM-CPU(プロセッサの一例)31とを有する(「M-CPU」は、管理システム130内のCPUということを意味する表記である)。メモリ32は、プログラム及び情報を記憶する。例えば、図8に示すように、メモリ32は、管理プログラム231と、サービス管理テーブル232とを記憶する。管理プログラム231がM-CPU31に実行されることにより、管理システム130が上述及び後述の処理を行う。サービス管理テーブル232は、管理システム130が保持する管理情報に含まれる情報の一例である。サービス管理テーブル232は、クラウドサービスに関する情報の管理テーブルであり、CSP毎に存在する。
図9は、サービス管理テーブル232の構成の一例を示す。
サービス管理テーブル232は、CSP情報と、サービスユーザ毎のユーザ情報と、複数時点の使用状況の履歴とを含む。
CSP情報は、CSPに関する情報であり、例えば、CSPの名前、CSPシステム140との通信に必要な情報(例えばIPアドレス)、CSPが購入(又は借りた)ストレージ装置121のID、及び、課金パターンIDを含む(符号501を参照)。課金パターンIDは、採用されている課金パターンのIDである。課金パターンID「1」、「2」、「3-1」、「3-2」、「4-1」及び「4-2」のうちのいずれかのIDが設定されている。ID「1」は、超過容量金額のベースがΣUUであり、課金額算出に契約中ユーザを意識しないパターンに該当する。ID「2」は、超過容量金額のベースがΣUTであり、課金額算出に契約中ユーザを意識しないパターンに該当する。ID「3-1」は、超過容量金額のベースがΣUTであり、課金額算出に契約中ユーザを意識し、積み替えが行われないパターンに該当する。ID「3-2」は、超過容量金額のベースがΣUTであり、課金額算出に契約中ユーザを意識し、積み替えが行われるパターンに該当する。ID「4-1」は、超過容量金額のベースがΣUUであり、課金額算出に契約中ユーザを意識し、積み替えが行われないパターンに該当する。ID「4-2」は、超過容量金額のベースがΣUUであり、課金額算出に契約中ユーザを意識し、積み替えが行われるパターンに該当する。
サービスユーザ毎のユーザ情報については、一のサービスユーザであるUser1を例に取り説明する。User1のユーザ情報は、User1に関する情報であり、例えば、User1の名前、利用開始日(User1に初めて容量が貸し出された日(又はUser1と契約が締結された日))、契約解除日(User1がサービスの利用契約を解除した日(又は契約解除の効力が発生した日)、課金対象フラグ(User1が課金対象であるか否かを示すフラグ)、VOL ID(User1のホストシステム110に提供されたVOLのID)等を含む(符号502を参照)。
複数時点の使用状況の履歴は、例えば、ストレージベンダとCSPとの契約が有効になってから現在月までの各々の月での使用状況である。使用状況は、CSPについて言えば、TS、ΣUT、ΣUU、ΣUR、Th1及びTh2の各々の値である。Th1及びTh2の各々は、上述したように、実使用割合((ΣUR/TS)*100%)と比較される閾値である。また、使用状況は、サービスユーザについて言えば、TS、UT、UU、UR、及び圧縮フラグの各々の値である。圧縮フラグは、圧縮機能(圧縮プログラム212の実行)が有効か否かを示すフラグである。Jヶ月目(Jは、1以上の整数)のTS、ΣUT、ΣUU、ΣUR、Th1、Th2、UT、UU、URを、それぞれ、TS(J)、ΣUT(J)、ΣUU(J)、ΣUR(J)、Th1(J)、Th2(J)、UT(J)、UU(J)、UR(J)と表記できる。上述した例によれば、管理システム130は、各種演算コマンドをストレージシステム120に発行し、ストレージシステム120から結果(TS(J)、ΣUT(J)、ΣUU(J)、ΣUR(J)、Th1(J)、Th2(J)、UT(J)、UU(J)及びUR(J))を受信し、受信した結果をサービス管理テーブル232における対応するカラムに登録したり、受信した結果に基づく情報を表示したりできる。しかし、それは一例であり、例えば、管理システム130は、サービスユーザ毎のUT(J)、UU(J)及びUR(J)等を受信し、受信した情報を基にΣUT(J)、ΣUU(J)及びΣUR(J)等を算出し、算出したΣUT(J)、ΣUU(J)及びΣUR(J)等をサービス管理テーブル232における対応するカラムに登録したり、算出したΣUT(J)、ΣUU(J)及びΣUR(J)等に基づく情報を表示したりしてもよい。なお、以下、「現在のaaa」(「aaa」は、例えば、TS、ΣUT、ΣUU、ΣUR、Th1、Th2、UT、UU、又はUR)のような表現を使用することがあるが、「aaa」は、サービス管理テーブル232における現在月(又は最新月)に対応するカラムから取得された値でもよいし、ストレージシステム120及びCSPシステム140のうちの少なくとも1つから最近受信した情報が表す値でもよい。
本実施形態では、重複排除機能はデフォルトであり(つまり常にオン(有効)であり)、圧縮機能はオプションである(つまり選択的にオン(有効)となる)。本実施形態において圧縮機能がオプションであることは、以下の少なくとも1つの利点があると考えられる。(1)CSPのクラウドサービスの提供に従い提供されたVOLのリード性能の低下を抑えることができる。なぜなら、VOLに書き込まれるデータが圧縮されなければそのVOLから読み出されるデータの伸長が不要となるからである。(2)実使用割合がTh1及びTh2のうちの少なくとも1つを超えてもTSを増やすこと無しに空き容量を増やすことが期待できる。なぜなら、1以上の非圧縮ユーザ(圧縮フラグがオフである1以上のサービスユーザ)から選択された非圧縮ユーザに対応した圧縮フラグがオンにされたことによりその選択された非圧縮ユーザに対応したVOLに格納されているデータが圧縮されれば、更なるデータ量削減が期待できるからである。
また、本実施形態では、圧縮フラグがサービスユーザ毎に設けられているので、サービスユーザ毎に圧縮フラグのオン/オフをCSP管理者が制御できる。このため、CSPは、サービスユーザに対する課金額を、そのサービスユーザの圧縮フラグがオンであるかオフであるかを基に決定することもできる。つまり、CSPのサービスユーザに対する課金額をよりリーズナブルにすることが期待でき、以って、CSPと契約するサービスユーザの増加も期待できる。また、CSPのサービスユーザに対する課金額をよりリーズナブルにすることが期待できるため、CSPが得られる利益に基づき算出される超過容量金額(CSPに対する課金額の少なくとも一部)もよりリーズナブルにすることが期待できる。なお、圧縮フラグは、本実施形態ではサービスユーザ毎に用意されるが、VOL毎、或いは、VOL部分(例えばLBA範囲)毎など、別の単位で用意されてもよい。
図10は、運用開始と運用開始後の定期データ収集とを含んだフローの一例を示す。このフローは、CSP毎に行われる。以下、1つのCSPを例に取る。なお、例としての1つのCSPを指す場合、以下、「対象CSP」と言うことがある。
運用開始において、S601及びS602が行われる。
具体的には、S601において、管理プログラム231が、サービスユーザ毎の貸出量の指定をCSPシステム140から受信する。管理プログラム231は、指定された貸出容量のVOL(記憶空間)をサービスユーザのホストシステム110に提供することを各サービスユーザについてストレージシステム120に指示する。これにより、ストレージシステム120のうちCSPにより購入されたストレージ装置121から、各サービスユーザのホストシステム110に、指定された貸出量のVOLが提供される。管理プログラム231は、対象CSPのサービス管理テーブル232に、各サービスユーザについて、ユーザ情報(ユーザ名、利用開始日、契約解除日、課金対象フラグ、提供されたVOLのID)を登録する。また、管理プログラム231は、対象CSPのサービス管理テーブル232のカラム(例えば「1ヶ月目」に対応したカラム)に、各サービスユーザについて、圧縮フラグとして「0」(オフ)を登録する。
次に、S602において、管理プログラム231が、Th1及びTh2の入力を、例えばCSPシステム140に表示したUIを通じて受け、入力されたTh1及びTh2を、対象CSPのサービス管理テーブル232(例えば「1ヶ月目」に対応したカラム)に登録する。Th1及びTh2は、ストレージシステム120に登録されていて、CSPシステム140に代えて、ストレージシステム120から入力されてもよい。
運用開始後、定期的に、データ収集が行われる(S603及びS604)。すなわち、定期的に、管理プログラム231が、ストレージシステム120及びCSPシステム140のうちの少なくとも1つから、TS(J)、ΣUT(J)、ΣUU(J)、ΣUR(J)、Th1(J)、Th2(J)、UT(J)、UU(J)及びUR(J)を受信し、受信した結果を、対象CSPのサービス管理テーブル232における対応するカラムに登録する。
運用開始後、CSPは、貸出量を追加できる。貸出量の追加は、既存サービスユーザへの貸出量に更なる容量を追加することと、新規サービスユーザへ容量を貸し出すこととのうちのいずれでもよい。CSPは、貸出量追加GUI(Graphical User Interface)を介して貸出量追加を指示できる。
図11は、貸出量追加GUIの一例を示す。
貸出量追加GUI1100は、管理プログラム231(又はCSPシステム140)によってCSPシステム140に表示される。貸出量追加GUI1100の少なくとも一部に入力された情報は管理プログラム231に送信され、貸出量追加GUI1100の少なくとも一部に表示の情報は管理プログラム231により出力された情報である。
貸出量追加GUI1100は、ユーザ名入力UI1101、容量入力UI1102、ユーザ使用量入力UI1103、削減効果入力UI1104、予測指示UI1105、予測結果表示1106、追加実行UI1107及び追加キャンセルUI1108を有する。
ユーザ名入力UI1101は、追加される貸出量の提供先ユーザの名前を入力するためのUI(例えばプルダウンメニュー)である。容量入力UI1102は、追加される貸出量(b)を入力するためのUI(例えばプルダウンメニュー)である。ユーザ使用量入力UI1103は、上記提供先ユーザのユーザ使用量の目安を入力するためのUIである。具体的には、例えば、ユーザ使用量入力UI1103には、上記追加される貸出量を使用し切るのに期待される期間(例えばfヶ月)が入力される。削減効果入力UI1104は、データ量削減効果の目安を入力するためのUIである。データ量削減効果の目安として、例えば、倍率が入力されてもよいし、データ属性(例えばファイル識別子)が入力されてもよい。
予測指示UI1105は、UI1102~1104に入力された情報に基づき今後(貸出量追加後)の実使用総量を予測することの指示である予測指示のためのUI(例えばボタン)である。予測結果表示1106は、予測指示に応答して行われた予測の結果を表示するためのUI(例えばウィンドウ)である。管理プログラム231は、予測指示に応答して、UI1102に入力された貸出量(b)、UI1103に入力された期間(f)、及び、UI1104に入力された情報を基に特定されたデータ量削減効果(k)から、今後一定期間における実使用総量の変化(増加量)を予測し、その変化と、現在の実使用量ΣURとを加算する。その結果が、今後一定期間における実使用総量の予測の結果である。なお、追加される貸出量(b)を使用し切るのに期待される期間(f)に代えて、単位期間(例えば1ヶ月)当たりの使用容量(v)が入力されてよい。管理プログラム231が、単位期間当たりの使用容量(v)と貸出量(b)とを基に、貸出量(b)を使用し切るのに期待される期間(f)を算出し、算出した期間(f)を基に、今後一定期間における実使用総量の変化(増加量)を予測してよい。また、サービス管理テーブル232には、現在のΣURの内訳(例えば、対象CSPに購入されたストレージ装置121毎の現在の実使用量)が登録されていて、管理プログラム231は、ストレージ装置121毎の現在の実使用量を基に、ストレージ装置121毎に今後一定期間における実使用量を予測し予測の結果を予測結果表示1106に表示してもよい。各ストレージ装置121についての現在の第1の閾値(XTH)及び第2の閾値(YTH)は、それぞれ、現在のTh1及びTh2と同じ値でよい。Th1及びTh2の少なくとも1つは、ストレージ装置121毎に異なっていてよく、サービス管理テーブル232は、1つのCSPについて、そのCSPが保有するストレージ装置毎に存在してよい。XTH及びYTHは、それぞれ、ストレージ装置121の容量に対する割合でよい。
図11の例によれば、CSP管理者は、Storage2というストレージ装置121から貸出量(b)の記憶空間を提供することが好ましいと判断できる。なお、管理プログラム231は、ストレージシステム120から、対象CSPに購入されたストレージ装置121毎の詳細情報(例えば装置状態)を取得し、取得した詳細情報をサービス管理テーブル232に登録したり、貸出量追加GUI1100に、各ストレージ装置121の詳細情報を表示したりしてもよい。例えば、Storage2について「装置リプレース中」といった状態が表示されている場合、CSP管理者は、Storage2以外のストレージ装置121から容量を貸し出すことを選択することもできる。
このように、管理プログラム231(或いは、ストレージシステム120又はCSPシステム140)は、入力されたユーザ使用総量変化(例えば上記(b)及び(f)から算出される変化)と、入力されたデータ量削減効果(k)(又は入力された削減効果属性から算出された(k))とに基づき、将来の実使用割合とTh1及びTh2のうちの少なくとも1つとの関係を予測し、予測された関係を表示する。これにより、CSP管理者は、貸出量(b)を決定し易い。また、将来の実使用割合とTh1及びTh2のうちの少なくとも1つとの関係の予測は、CSPが購入したストレージ装置121毎に行われる。これにより、CSP管理者は、貸出量(b)のVOLの提供元となるストレージ装置121を選択し易い。
なお、貸出量追加GUI1100には、図3~図5に示した経過グラフ(TS、ΣUT、ΣUU、ΣUR、Th1及びTh2のうちの少なくともΣUU及びΣURの履歴を示すグラフ)又はその経過グラフの表示を指示するためのUI1120が表示されてもよい。これにより、CSP管理者は、貸出量(b)を決定し易い。
追加キャンセルUI1108は、UI1101~1104に入力された情報をキャンセルするためのUI(例えば「キャンセル」ボタン)である。追加実行UI1107は、容量入力UI1102に入力された容量をユーザ名入力UI1101に入力されたユーザに貸し出す(提供する)ことを実行するためのUI(例えば「OK」ボタン)である。なお、追加実行UI1107が押された場合、管理プログラム231は、閾値対策をするか否かを問い合わせるGUI(例えばダイアログボックス)1110を表示する。例えば、管理プログラム231は、予測の結果として、基準日(例えば本日)から一定期間(10か月)以内に実使用割合が少なくともXTHを超えてしまうストレージ装置を検出した場合、検出したストレージ装置のIDと、XTHを超えてしまうおそれのある時期とに基づく問合せメッセージ(例えば、「Storage1では2ヶ月後にXTHに達することが予測されており、これを現段階で対策して、XTH超過を先延ばししますか?」)をGUI1110に表示してよい。そのGUI1110上のNoボタン1112が押された場合(閾値対策不要を指定された場合)、管理プログラム231は、閾値対策フローを実行すること無しに、貸出量(b)をユーザに貸し出すことを実行する。一方、GUI1110上のYesボタン1111が押された場合(閾値対策要を指定された場合)、管理プログラム231は、閾値対策フローを実行した上で、貸出量(b)をユーザに貸し出すことを実行する。
図12は、貸出量追加フローの一例を示す。
管理プログラム231は、貸出量(b)の入力を受け付ける(S701)。管理プログラム231は、貸出量(b)と現在のΣUTとの合計が現在のTS以下であるか否かを判断する(S702)。S702の判断結果が肯定の場合(S702:Yes)、管理プログラム231は、貸出量(b)のVOLを指定されたサービスユーザのホストシステム110に提供することをストレージシステム120に指示する(S708)。
S702の判断結果が否定の場合(S702:No)、管理プログラム231は、ユーザ使用量の目安(貸出量(b)を使用し切るのに期待される期間)(f)を受け付け(S703)、また、データ量削減効果の目安(k)を受け付ける(S704)。管理プログラム231は、貸出量(b)と、ユーザ使用量の目安(f)と、データ量削減効果の目安(k)と、現在のΣURとを基に、今後一定期間における実使用総量の予測の結果(グラフ)を表示する(S705)。
閾値対策要の指定を受けた場合(S706:Yes)、管理プログラム231は、少なくとも1つの閾値対策フローを実行した上で(S707)、S708を実行する。一方、閾値対策不要の指定を受けた場合(S706:No)、管理プログラム231は、S707無しに、S708を実行する。
図13は、閾値チェックフローの概要の一例を示す。なお、閾値チェックフローは、上述した閾値チェック機能に相当し、閾値対策フローは、上述した閾値対策機能に相当する。
閾値チェックフローは、ストレージシステム120内でのデータ収集が行われたことを契機にストレージシステム120(制御プログラム213)により開始されてもよいし、データ収集(図10のS603)が行われたことを契機に管理プログラム231により開始されてもよいし、管理プログラム231がCSPシステム140(CSP管理者)から所定のコマンドを受信したことを契機に開始されてもよい。管理プログラム231(又はストレージシステム120)が、現在の実使用割合(現在のTSに対する現在のΣURの割合)が現在のTh1を超えたか否かを判断する(S901)。S901の判断結果が肯定の場合(S901:Yes)、管理プログラム231(又はストレージシステム120)は、閾値対策するか否かを判断する(S902)。この判断は、予めメモリ等に記憶されているポリシーのような情報を参照して行われてもよいし、閾値対策要/不要の指定をCSP管理者から受け付けることにより行われてもよい。S902の判断結果が肯定の場合(S902:Yes)、管理プログラム231は、少なくとも1つの閾値対策フローを実行する(S903)。
図14は、閾値チェックフローの詳細の一例を示す。
この例によれば、ストレージシステム120(制御プログラム213)が、閾値チェックを行う。具体的には次の通りである。
すなわち、ストレージシステム120が、定期的にデータ(例えば、現在のTS、ΣUT、ΣUU、ΣUR、Th1及びTh2)を収集する(S10)。データ収集を契機に、又は、管理システム130(管理プログラム231)からの閾値チェックコマンドを契機に(S11)、ストレージシステム120が、現在の実容量割合(=(現在のΣUR/現在のTS)*100)を算出する(S12)。なお、閾値チェックコマンドは、管理プログラム231により定期的に発行されてもよいし、CSP管理者(又はストレージ管理者)からの指示に応答して発行されてもよい。
ストレージシステム120が、現在の実容量割合が現在のTh1未満か否かを判断する(S13)。S13の判断結果が肯定の場合(S13:Yes)、処理が終了する。
S13の判断結果が否定の場合(S13:No)、ストレージシステム120が、アラート(通知)を、管理システム130及びCSPシステム140の少なくとも1つ(ここでは両方)に出す(S14)。アラートは、管理システム130を通じてCSPシステム140に送られてもよい。
アラート(例えば容量枯渇のおそれありを意味するメッセージ)を受けた管理システム130が、そのアラートを表示する(S15)。管理システム130は、容量枯渇回避をする場合(S16:Yes)、閾値対策フローを実行する(S19)。なお、「容量枯渇回避をする場合」とは、ストレージ管理者から容量枯渇回避の指示を受け付けた場合でもよいし、現在のRが現在のTh1以上であることが原因で発行されたアラートを受けたら容量枯渇回避を行うことを定義したポリシーがある場合でもよい。
CSPシステム140でも同様の処理が行われてよい。すなわち、アラートを受けたCSPシステム140が、そのアラートを表示する(S17)。CSPシステム140は、容量枯渇回避をする場合(S18:Yes)、閾値対策フローの実行を管理システム130に指示する。その指示に応答して、閾値対策フローが実行される。
図15は、閾値チェックフローの詳細の別の一例を示す。
この例によれば、管理システム130(管理プログラム231)が、閾値チェックを行う。具体的には次の通りである。
管理システム130(管理プログラム231)が、データ取得コマンドをストレージシステム120に発行する(S21)。データ取得コマンドは、管理プログラム231により定期的に発行されてもよいし、CSP管理者(又はストレージ管理者)からの指示に応答して発行されてもよい。
ストレージシステム120が、データ取得コマンドに応答して、サービス管理テーブル232の少なくとも現在のTS、ΣUR及びTh1(例えばテーブルの全情報)を管理システム130に送信する(S22)。
管理プログラム231が、現在の実容量割合Rを算出し(S23)、現在のRと現在のTh1を表示する(S24)。
現在のRが現在のTh1以上の場合(S25:No)、管理プログラム231が、アラート(例えば容量枯渇のおそれありを意味するメッセージ)をCSPシステム140に表示する(S26)。CSPシステム140は、容量枯渇回避をする場合(S27:Yes)、閾値対策フローの実行を管理システム130に指示する。その指示に応答して、閾値対策フローが実行される。
以上が、閾値チェックフローの詳細の幾つかの例である。なお、いずれの例においても、一連の処理は、CSPにより購入されたストレージ装置121毎に行われてもよい。その場合、図14及び図15の説明における「現在の実容量割合R」は、((ストレージ装置121の現在の実使用総量)/(ストレージ装置121の容量))*100であってもよい。保有量TSは、CSPが購入した1以上のストレージ装置121にそれぞれ対応した1以上の容量の合計であってもよい。Th1(及びTh2)は、ストレージ装置121の容量に対する割合(%)であってもよい。
次に、閾値対策フローを説明する。
閾値対策フローとは、ストレージシステム120(又は指定されたストレージ装置121単体)の実使用割合を下げる処理のフローである。閾値対策フローとして、容量追加フロー、マイグレーションフロー、及び圧縮フローがある。
容量追加フロー及びマイグレーションフローの少なくとも1つ(ここでは両方)では、例えば図16に示す追加/マイグレーションGUI1400が表示され、そのGUI1400を通じて入力された指示に応答して、容量追加又はマイグレーションが行われる。「容量追加フロー」は、保有量TS(ストレージ装置121の容量)を増やすことで実使用割合を下げるフローである。容量の追加として、例えば、いずれかの(又は指定された)ストレージ装置121にPDEV28を追加する、又はストレージ装置121を追加購入する等が行われる。「マイグレーションフロー」は、指定されたストレージ装置121から別のストレージ装置121にデータをマイグレーションすることにより指定されたストレージ装置121の実使用割合を下げるフローである。
追加/マイグレーションGUI1400は、管理プログラム231により、管理システム130又はCSPシステム140に表示されてよい。従って、追加/マイグレーションGUI1400に対する入力(ユーザ操作)は、ストレージ管理者又はCSP管理者によって行われてよい。以下、CSP管理者及びストレージ管理者等を特に区別しない場合、単に「管理者」と言うことがある。
図16の例によれば、追加/マイグレーションGUI1400には、一ストレージ装置121の実使用割合の数直線(インジケータ)1401が表示される。また、数直線1401上に(現在のTh1に対応した位置)に、現在のTh1を表すオブジェクトであるTh1オブジェクト1402が表示される。また、数直線1401上に(現在のTh2に対応した位置)に、現在のTh2を表すオブジェクトであるTh2オブジェクト1403が表示される。また、数直線1401上に(現在の実使用割合に対応した位置)に、現在の実使用割合を表すオブジェクトである実使用オブジェクト1404が表示される。オブジェクト1402~1404のうちの少なくとも1つは、例えばマウスドラッグ等により数直線1401に沿って移動可能なスライダー(UIの一例)である。
容量追加フロー及びマイグレーションフローのいずれであっても、管理者は、実使用オブジェクト1404の位置を変更する(又は数値を入力する)ことにより、所望の実使用割合を追加/マイグレーションGUI1400に入力する。管理プログラム231は、その所望の実使用割合の入力に応答して、追加容量とマイグレーション候補とを表示する。
追加容量の表示は、例えば次のようにして行われる。すなわち、管理プログラム231は、入力された実使用割合R´と、現在の保有量TS(又はストレージ装置121の現在の容量)とを基に、追加しなければならない容量(PDEV28又はストレージ装置121の容量)Wを算出する。算出された容量Wは、(ΣUR/(TS+W))*100=R´、という式に従い算出される。管理プログラム231は、算出した容量を表示する。容量追加が指示された場合(GUI1400の「追加」ボタン1405が管理者により押された場合)、管理プログラム231は、表示された容量を追加する処理を行う。ここまでが、容量追加フローである。
マイグレーション候補の表示は、例えば次のようにして行われる。すなわち、管理プログラム231は、入力された実使用割合を基に、1以上のマイグレーション候補を選択し、選択されたマイグレーション候補を表示する。ここで、「マイグレーション候補」とは、データのマイグレーション元になり得るVOL又はそれに対応した対象(ここではサービスユーザ)である。本実施形態では、特に、所定値以上のデータ量削減効果(UR/UU)に対応したサービスユーザが「マイグレーション候補」として表示される。そのような1以上のマイグレーション候補の中から、マイグレーション候補が、管理プログラム231又は管理者により選択される(図16では、チェックマークが、選択されたマイグレーション候補を意味する)。マイグレーションが指示された場合(GUI1400の「マイグレーション」ボタン1406が押された場合)、管理プログラム231は、選択されたマイグレーション候補に対応したデータをストレージ装置121(実使用割合が少なくともTh1を超えているストレージ装置121)から別のストレージ装置121にマイグレーションすることをストレージシステム120に指示する。ここまでが、マイグレーションフローである。なお、データがストレージ装置121間でマイグレーションされることにより、ストレージ装置121の現在の実使用割合が下がる。また、マイグレーション候補がゼロ又は不足の場合(入力された実使用割合を実現できる程のマイグレーション可能なデータが無い場合)、マイグレーション候補の表示に代えて又は加えて、追加容量の表示がされてもよい。
圧縮フローは、例えば図17に示す圧縮GUI1500が表示され、そのGUI1500を通じて入力された指示に応答して、圧縮処理が行われる。「圧縮フロー」は、圧縮されていないデータを圧縮することで実使用割合を下げるフローである。圧縮GUI1500は、管理プログラム231により、管理システム130又はCSPシステム140に表示されてよい。
図17の例によれば、圧縮GUI1500には、ストレージシステム120の実使用割合の数直線1501(インジケータ)が表示される。その数直線1501上には、図16と同様に、Th1オブジェクト1502、Th2オブジェクト1503及び実使用オブジェクト1504が表示される。実使用オブジェクト1504は、現在のΣURに対応した位置に表示される。また、圧縮GUI1500には、圧縮フラグ「オフ」に対応したサービスユーザ(サービス管理テーブル232から管理プログラム231により特定されたサービスユーザ)のリスト1506が表示される。
圧縮フローでは、例えば次の処理が行われる。すなわち、(C1)管理者が、リストからサービスユーザを選択し(チェックマークを記入し)、圧縮を指示する(「圧縮」ボタン1507を押す)。(C2)管理プログラム231が、サービス管理テーブル232から、選択されたサービスユーザに対応したVOLを特定し、特定したVOLを指定した圧縮指示をストレージシステム120に送信する。(C3)ストレージシステム120が、圧縮指示に応答して、圧縮指示で指定されているVOL内のデータを圧縮し、圧縮後のΣUR(又はVOLについて圧縮後のデータ量)を、管理システム130に返す。(C4)管理プログラム231が、圧縮後の実使用割合(例えば、圧縮後のΣUR(回答されたΣUR、又は、回答されたデータ容量を現在のΣURから減算した値)に基づいて算出された実使用割合)を、圧縮GUI1500に表示する(例えば、実使用オブジェクト1504を、圧縮後の実使用割合に対応した位置に移動する)。このような(C1)~(C4)が、管理者所望の圧縮後の実使用割合が得られるまで繰り返される。なお、管理者所望の圧縮後の実使用割合が得られなければ、圧縮フローに代えて、容量追加フロー(又はマイグレーションフロー)が行われてもよい。また、「圧縮後のΣUR(又はVOLについて圧縮後のデータ量)」は、実際に圧縮された後の値に代えて又は加えて、圧縮したと仮定した場合の期待される値であってもよい。「圧縮したと仮定した場合の期待される値」は、例えば以下の(1)及び(2)の少なくともいずれかの方法により算出可能である。
(1)管理プログラム231が、入力画面(例えばGUI)を介して、VOL(以下、この段落において「指定VOL」)の主な用途の入力を受け付ける。管理プログラム231が、入力された用途と同じ用途で利用されている他のVOLを特定する(例えば、VOLと用途の関係を表す管理テーブルを参照することで特定する)。管理プログラム231が、特定した他のVOLの圧縮率を用いて、圧縮後のΣUR(又は指定VOLについて圧縮後のデータ量)の予測値を算出する。「用途」の具体例としては、テキストデータ用、画像データ用、データベース用等がある。
(2)管理プログラム231が、圧縮実行済みのVOLの圧縮率の平均値(又は、プール内又はストレージシステム内の圧縮率の平均値)を用いて、圧縮後のΣUR(又は指定VOLについて圧縮後のデータ量)の予測値を算出する。
(1)管理プログラム231が、入力画面(例えばGUI)を介して、VOL(以下、この段落において「指定VOL」)の主な用途の入力を受け付ける。管理プログラム231が、入力された用途と同じ用途で利用されている他のVOLを特定する(例えば、VOLと用途の関係を表す管理テーブルを参照することで特定する)。管理プログラム231が、特定した他のVOLの圧縮率を用いて、圧縮後のΣUR(又は指定VOLについて圧縮後のデータ量)の予測値を算出する。「用途」の具体例としては、テキストデータ用、画像データ用、データベース用等がある。
(2)管理プログラム231が、圧縮実行済みのVOLの圧縮率の平均値(又は、プール内又はストレージシステム内の圧縮率の平均値)を用いて、圧縮後のΣUR(又は指定VOLについて圧縮後のデータ量)の予測値を算出する。
いずれの閾値対策フローでも、実使用割合とTh1及びTh2のうちの少なくとも1つとの関係が表示される。また、所望の実使用割合に低減するために必要な対策処理(例えば容量追加又はマイグレーション)と、実行可能な対策処理(例えば圧縮)を実行した場合の期待される実使用割合とのうちの少なくとも一方が表示される。これにより、管理者は、実使用割合をどの程度下げるべきか、或いは実使用割合を下げるためにどのような閾値対策フローを選択すべきかを判断できる。
容量追加フロー、マイグレーションフロー及び圧縮フローのいずれの閾値対策フローを選択するかは、例えば以下の観点から決定されてよい。すなわち、容量追加(例えばPDEV28の追加)は、物理的なスペースがないとできない。容量追加では、PDEV28を搭載可能な筐体を新たに追加することも必要なことがあり、その場合には、設置面積も必要になる。また、マイグレーションは、マイグレーション対象のデータを格納できるだけの空き容量のある別のストレージ装置121が無いとできない。一方、圧縮は、ストレージ装置121内で行われるので、通常、物理的なスペース、設置面積又は別のストレージ装置121が必要になることは無い。このため、まずは圧縮で実使用割合を減らし、その後、将来の閾値超過に備えて(実使用割合が少なくともTh1を超えることに備えて)、PDEV28又はストレージ装置121の追加の検討を行うことができる。なお、圧縮には様々な圧縮方式(アルゴリズム)があり、圧縮率の低い圧縮方式が優先的に採用されてもよい。また、データ属性(例えばデータパターン)により圧縮率の高低が異なるので、管理プログラム231は、データ属性毎に、圧縮率の高い圧縮方式を自動学習してもよい(例えば、データ属性、圧縮率、及び、使用した圧縮方式の組の履歴を蓄積し、その履歴から、各データ属性について、圧縮率が最も高い圧縮方式を選択してもよい)。
以上が、閾値チェックとその対策の説明である。
次に、課金額算出処理を説明する。なお、上記の説明では、CSPはストレージ装置121を購入し、その後、ΣUU及びΣUTのうちの少なくとも1つがTSを超えている場合には、超過容量金額が課金される。以下の説明では、CSPは無償でストレージ装置121を購入し、そのため、図18に示すように、ストレージ装置121購入分の課金額が、実使用総量ΣURに基づいて算出されることとする。以下、ΣURに基づいて算出された金額を、「実使用金額」と言うことがある。そして、ΣUU及びΣUTのうちの少なくとも1つがTSを超えている場合には、実使用金額と超過容量金額の両方が課金されることとする。実使用金額及び超過容量金額のうちの少なくとも1つが、ビットコストBC(単位容量当たりの価格)に基づいて算出されるとする。BCは、CSPとストレージベンダ間の契約等に基づいて決められてよく、サービスユーザ毎に異なっていてもよいし、CSPの全てのサービスユーザについて同じ値であってもよい。前者の場合、例えば、サービスユーザ毎のユーザ情報(サービス管理テーブル232に登録されるユーザ情報)に、そのサービスユーザに対応したビットコスト(BCU)が含まれてよく(この場合、BCは、1以上のBCUの平均値等でよい)。後者の場合、サービス管理テーブル232に登録されるCSP情報に、BCが含まれてよい。BCは、単価に影響する一要素の一例でよい。なお、ストレージ装置121が有償で購入された場合は、実使用金額の算出はスキップされてもよいし、或いは、実使用金額が算出されるとしてもその金額はストレージ装置121が無償である場合に比べて低額であってもよい。これは、CSPとストレージベンダ間の契約等に基づいて柔軟に決められてよい。
また、上記の説明では、ΣUU及びΣUTのうちの少なくとも1つがTSを超えた場合に超過容量金額が算出されるが、以下の説明では、ΣUU及びΣUTのどちらがTSと比較されるか(超過容量金額についての課金タイミングを、ΣUU及びΣUTのどちらがTSを超えたときとするか)は、CSPとストレージベンダ間の契約に基づいて予め決められているとする。
課金額は、繰り返し(例えば定期的に)算出される。本実施形態では、課金額算出が毎月行われる。そして、Jヶ月目の課金額算出で使用されるTS(J)、ΣUR(J)、ΣUT(J)及びΣUU(J))の各々は、Jヶ月目に属する期間における一時点での値であってもよいし、Jヶ月目に属する期間における複数の時点にそれぞれ対応した複数の値を基に決定された値(例えば最大値、最小値又は平均値)でもよい。
図19~図21は、課金額算出フローの一例を示す。課金額算出フローは、例えば、毎月所定日の所定時刻に開始される。以下、Jヶ月目に開始された課金額算出フローを例に取る。
管理プログラム231が、使用状況を取得する(S1701)。使用状況の取得とは、TS(J)、ΣUR(J)、ΣUT(J)及びΣUU(J)の取得である。これらの値は、サービス管理テーブル232から取得される(或いは、ストレージシステム120及びCSPシステム140のうちの少なくとも1つから取得され、それらの値がサービス管理テーブル232に登録されてもよい)。
管理プログラム231は、超過容量金額のベースがΣUTであるかΣUUであるかを判断する(S1702)。別の言い方をすれば、管理プログラム231は、課金タイミングが、「ΣUT(J)がTS(J)を超えたこと」であるか、或いは、「ΣUU(J)がTS(J)を超えたこと」であるかを判断する。例えば、サービス管理テーブル232内のCSP情報中の課金パターンIDの値を基に、S1702の判断が行われる。
超過容量金額のベースがΣUUの場合(課金パターンIDが「1」、「4-1」又は「4-2」の場合)(S1702:No)、図20の処理が行われる。超過容量金額のベースがΣUTの場合(課金パターンIDが「2」、「3-1」又は「3-2」の場合)(S1702:Yes)、図21の処理が行われる。
超過容量金額のベースをΣUTとするかΣUUとするかは、例えば以下の観点に基づいて決定されてよい。
(観点1)超過容量金額のベースがΣUTの場合、CSPに対する超過容量金額は、超過容量金額のベースがΣUUであることに比べて高額になる傾向にある。なぜなら、典型的には、ΣUT(J)はΣUU(J)より大きく、故に、(ΣUT(J)-TS(J))は、(ΣUT(J)-TS(J))より大きくなるからである(ΣUT=ΣUUになることもある)。このため、超過容量金額のベースがΣUUの場合、CSPに対する超過容量金額は、超過容量金額のベースがΣUTであることに比べて低額になる傾向にある。
(観点2)超過容量金額のベースがΣUTの場合、CSPは、超過容量金額が課金されるタイミングがわかる。なぜなら、貸し出される容量は、CSPが決める容量であり、故に、いつΣUT(J)がTS(J)を超えたかをCSPはわかるからである。一方、超過容量金額のベースがΣUUの場合、CSPは、超過容量金額が課金されるタイミングがわからない(予測しづらい)。なぜなら、ΣUU(J)は、各サービスユーザが格納するデータの量によって決まり、いつΣUU(J)がTS(J)を超えるかをCSPはわからない(予測しづらい)からである。
(観点3)1以上のサービスユーザに提供される1以上のVOLに、1つでもVVOLが含まれるのであれば、少なくともVVOLについて、超過容量金額のベースは、ΣUUであり、ΣUTは採用されない。なぜなら、1つのプールについて、提供可能な1以上のVVOLの総容量は、最大予約量(プールの容量(PS)と最大予約率(例えば、100%より大きな値(%))との積)以下であればよく、データ削減効果に依存しないためである。具体的には、例えば図29に示すように、データ削減効果がゼロ(無し)でも、プール容量を超えた容量を貸し出すことができるためである。別の言い方をすれば、例えば図30に示すように、PSを超えたΣUUがデータ削減機能によりPS以下の実使用総量(ΣUR)とされた場合に、データ削減機能の効果が明確だからである。なお、少なくともVVOLについて、保有量TSは、プールの容量(PS)である。複数のプール(例えば、プール1、プール2、…)がある場合、プール容量は、プール毎に存在する(P1S、P2S、…)。VVOLにプールが関連付けられており、VVOLの仮想領域には、そのVVOLが関連付けられているプールから実領域が割り当てられるようになっていてよい。
(観点1)超過容量金額のベースがΣUTの場合、CSPに対する超過容量金額は、超過容量金額のベースがΣUUであることに比べて高額になる傾向にある。なぜなら、典型的には、ΣUT(J)はΣUU(J)より大きく、故に、(ΣUT(J)-TS(J))は、(ΣUT(J)-TS(J))より大きくなるからである(ΣUT=ΣUUになることもある)。このため、超過容量金額のベースがΣUUの場合、CSPに対する超過容量金額は、超過容量金額のベースがΣUTであることに比べて低額になる傾向にある。
(観点2)超過容量金額のベースがΣUTの場合、CSPは、超過容量金額が課金されるタイミングがわかる。なぜなら、貸し出される容量は、CSPが決める容量であり、故に、いつΣUT(J)がTS(J)を超えたかをCSPはわかるからである。一方、超過容量金額のベースがΣUUの場合、CSPは、超過容量金額が課金されるタイミングがわからない(予測しづらい)。なぜなら、ΣUU(J)は、各サービスユーザが格納するデータの量によって決まり、いつΣUU(J)がTS(J)を超えるかをCSPはわからない(予測しづらい)からである。
(観点3)1以上のサービスユーザに提供される1以上のVOLに、1つでもVVOLが含まれるのであれば、少なくともVVOLについて、超過容量金額のベースは、ΣUUであり、ΣUTは採用されない。なぜなら、1つのプールについて、提供可能な1以上のVVOLの総容量は、最大予約量(プールの容量(PS)と最大予約率(例えば、100%より大きな値(%))との積)以下であればよく、データ削減効果に依存しないためである。具体的には、例えば図29に示すように、データ削減効果がゼロ(無し)でも、プール容量を超えた容量を貸し出すことができるためである。別の言い方をすれば、例えば図30に示すように、PSを超えたΣUUがデータ削減機能によりPS以下の実使用総量(ΣUR)とされた場合に、データ削減機能の効果が明確だからである。なお、少なくともVVOLについて、保有量TSは、プールの容量(PS)である。複数のプール(例えば、プール1、プール2、…)がある場合、プール容量は、プール毎に存在する(P1S、P2S、…)。VVOLにプールが関連付けられており、VVOLの仮想領域には、そのVVOLが関連付けられているプールから実領域が割り当てられるようになっていてよい。
図20は、超過容量金額のベースがΣUUの場合に行われる処理のフローの一例を示す。
管理プログラム231が、まず、ΣUR(J)に基づいて実使用金額を算出する(S2201)。実使用金額は、例えば、BC*(ΣUR(J)-ΣUR(J-1))であり、0以上である。つまり、Jヶ月目の実使用金額は、先月までの実使用総量と今月(Jヶ月目)の実使用総量との差分と、ビットコストとに基づいて算出される。実使用金額は、他の方法で算出されてもよい。例えば、実使用金額として、毎月、BC*ΣUR(J)が算出されてもよい。
管理プログラム231が、超過容量金額の算出にユーザ順序(契約中ユーザの並び順)を考慮するか否かを判断する(S2203)。この判断は、例えば、サービス管理テーブル232内のCSP情報中の課金パターンIDの値を基に行われる。
S2203の判断結果が否定の場合(課金パターンIDが「1」の場合)(S2203:No)、管理プログラム231が、ΣUU(J)がTS(J)を超えているか否かを判断する(S2204)。S2204の判断結果が肯定の場合(S2204:Yes)、管理プログラム231は、以下の処理(S2205-1)~(S2205-2)のうちの少なくとも1つを行う(S2205)。
(S2205-1)管理プログラム231は、超過容量金額を算出する。超過容量金額は、ΣUU(J)-TS(J)に基づく値(例えば、(ΣUU(J)-TS(J))とBCとに基づく値)である。具体的には、例えば、超過容量金額は、(ΣUU(J)-TS(J))*BC*NPである。NPは、課金率であり、例えば、0<NP<1でよい。ΣUU(J)は、契約中のサービスユーザのUU(J)の合計である。
(S2205-2)管理プログラム231は、算出された実使用金額及び超過容量金額を用いて最終的な課金額を算出し、その算出結果を示す算出結果GUI2400を表示する。図22に、表示される算出結果GUI2400の一例を示す。この算出結果GUI2400が示す算出結果は、課金額合計、その内訳(例えば、実使用金額、超過容量金額)、課金額算出に使用された要素(例えば、TS(J)、ΣUR(J)、ΣUU(J)、BC及びNPのうちの少なくとも1つ)を含む。GUI上の「レポート」ボタンが押された場合、管理プログラム231が、算出結果GUI2400が表示する課金額の請求書発行のための処理を行ったり、算出結果GUI2400の表示内容を記載したレポートを印刷エンジン又は別の計算機等に送信したりしてよい。或いは、管理プログラム231は、算出結果GUI2400の表示内容を記載したレポートをCSPに対して発行し、CSPが、そのレポートの内容で支払う旨の宣言をストレージベンダに対して行なってもよい。
(S2205-1)管理プログラム231は、超過容量金額を算出する。超過容量金額は、ΣUU(J)-TS(J)に基づく値(例えば、(ΣUU(J)-TS(J))とBCとに基づく値)である。具体的には、例えば、超過容量金額は、(ΣUU(J)-TS(J))*BC*NPである。NPは、課金率であり、例えば、0<NP<1でよい。ΣUU(J)は、契約中のサービスユーザのUU(J)の合計である。
(S2205-2)管理プログラム231は、算出された実使用金額及び超過容量金額を用いて最終的な課金額を算出し、その算出結果を示す算出結果GUI2400を表示する。図22に、表示される算出結果GUI2400の一例を示す。この算出結果GUI2400が示す算出結果は、課金額合計、その内訳(例えば、実使用金額、超過容量金額)、課金額算出に使用された要素(例えば、TS(J)、ΣUR(J)、ΣUU(J)、BC及びNPのうちの少なくとも1つ)を含む。GUI上の「レポート」ボタンが押された場合、管理プログラム231が、算出結果GUI2400が表示する課金額の請求書発行のための処理を行ったり、算出結果GUI2400の表示内容を記載したレポートを印刷エンジン又は別の計算機等に送信したりしてよい。或いは、管理プログラム231は、算出結果GUI2400の表示内容を記載したレポートをCSPに対して発行し、CSPが、そのレポートの内容で支払う旨の宣言をストレージベンダに対して行なってもよい。
S2203の判断結果が肯定の場合(課金パターンIDが「4-1」又は「4-2」の場合)(S2203:Yes)、管理プログラム231が、積み替えを行うか否かを判断する(S2213)。「積み替え」とは、UU(J)の並び順を変更することである。デフォルトは、その並び順は、ユーザ情報内の利用開始日が古い順(契約順)である。
S2213の判断結果が否定の場合(課金パターンIDが「4-1」の場合)(S2213:No)、つまり、積み替えがされない場合、管理プログラム231は、以下の処理(S2214-1)~(S2214-5)のうちの少なくとも1つを行う(S2214)。
(S2214-1)管理プログラム231は、契約中のサービスユーザに対応したUU(J)を、契約順に並べる。具体的には、例えば、管理プログラム231は、サービスユーザ毎に、現在時刻と、そのサービスユーザに対応したユーザ情報内の利用開始日及び契約解除日とから、そのサービスユーザが契約中(契約後契約解除されていない)か否かを判断し、契約中と判断されたサービスユーザについて、UU(J)を、契約順に並べる。
(S2214-2)管理プログラム231は、課金対象フラグを更新する。管理プログラム231は、ΣUU(J)>TS(J)か否かを判断し、図28に例示するように、Month(J)においてTS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザの課金対象フラグのみを「オン」にする。「TS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザ」とは、TS(J)を超えた部分の少なくとも一部を含んだUU(J)に対応するサービスユーザである。例えば、図28のMonth(J)の状態では、白色の円を含んだボックスに対応するUser1とUser2が、課金対象とされるサービスユーザである。尚、月が、Month(J)からMonth(J+1)に変化した時に、TS(J)を超えなくなったサービスユーザの課金対象フラグは「オフ」にされる。
(S2214-3)管理プログラム231は、課金対象フラグ「オン」のサービスユーザのリストを表示する。リストは、各サービスユーザのユーザ情報のうちの少なくとも一部(例えばユーザ名)を含む。リストでは、サービスユーザが契約順に並んでいる。
(S2214-4)管理プログラム231は、超過容量金額を算出する。超過容量金額は、ΣUU(J)-TS(J)に基づく値(例えば、(ΣUU(J)-TS(J))とBC´とに基づく値)である。具体的には、例えば、超過容量金額は、(ΣUU(J)-TS(J))*BC´*NPである。ただし、BC´は、ΣUU(J)のうち、TS(J)を超えた部分に対応する1以上のサービスユーザにそれぞれ対応した1以上のビットコスト(BCU)に基づく値(例えば平均値)である((BC´=BCでもよい)。図23によれば、契約解除が生じる前は、TS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザは、User1及びUser2であったが、契約解除が生じた後の(S2214-1)及び(S2214-2)の結果、TS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザは、User1のみとなった。図23(及び後の図25)では、白色の円を含んだボックスに対応するサービスユーザが、課金対象とされるサービスユーザである。なお、図23の説明では、契約解除を例に取ったが、契約解除に代えて又は加えて、新規契約(新規サービスユーザの追加)があってもよいし、契約中のサービスユーザの使用量UUの増加又は減少があってもよい(例えば図28)。
(S2214-5)管理プログラム231は、算出された実使用金額及び超過容量金額を用いて最終的な課金額を算出し、その算出結果を示す算出結果GUI2600を表示する。図24に、表示される算出結果GUI2600の一例を示す。図22との相違点は、表示されるビットコストが、上述のBC´になり得る点でよい。TS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザのユーザ名等も、算出結果GUI2600に表示されてよい。
(S2214-1)管理プログラム231は、契約中のサービスユーザに対応したUU(J)を、契約順に並べる。具体的には、例えば、管理プログラム231は、サービスユーザ毎に、現在時刻と、そのサービスユーザに対応したユーザ情報内の利用開始日及び契約解除日とから、そのサービスユーザが契約中(契約後契約解除されていない)か否かを判断し、契約中と判断されたサービスユーザについて、UU(J)を、契約順に並べる。
(S2214-2)管理プログラム231は、課金対象フラグを更新する。管理プログラム231は、ΣUU(J)>TS(J)か否かを判断し、図28に例示するように、Month(J)においてTS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザの課金対象フラグのみを「オン」にする。「TS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザ」とは、TS(J)を超えた部分の少なくとも一部を含んだUU(J)に対応するサービスユーザである。例えば、図28のMonth(J)の状態では、白色の円を含んだボックスに対応するUser1とUser2が、課金対象とされるサービスユーザである。尚、月が、Month(J)からMonth(J+1)に変化した時に、TS(J)を超えなくなったサービスユーザの課金対象フラグは「オフ」にされる。
(S2214-3)管理プログラム231は、課金対象フラグ「オン」のサービスユーザのリストを表示する。リストは、各サービスユーザのユーザ情報のうちの少なくとも一部(例えばユーザ名)を含む。リストでは、サービスユーザが契約順に並んでいる。
(S2214-4)管理プログラム231は、超過容量金額を算出する。超過容量金額は、ΣUU(J)-TS(J)に基づく値(例えば、(ΣUU(J)-TS(J))とBC´とに基づく値)である。具体的には、例えば、超過容量金額は、(ΣUU(J)-TS(J))*BC´*NPである。ただし、BC´は、ΣUU(J)のうち、TS(J)を超えた部分に対応する1以上のサービスユーザにそれぞれ対応した1以上のビットコスト(BCU)に基づく値(例えば平均値)である((BC´=BCでもよい)。図23によれば、契約解除が生じる前は、TS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザは、User1及びUser2であったが、契約解除が生じた後の(S2214-1)及び(S2214-2)の結果、TS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザは、User1のみとなった。図23(及び後の図25)では、白色の円を含んだボックスに対応するサービスユーザが、課金対象とされるサービスユーザである。なお、図23の説明では、契約解除を例に取ったが、契約解除に代えて又は加えて、新規契約(新規サービスユーザの追加)があってもよいし、契約中のサービスユーザの使用量UUの増加又は減少があってもよい(例えば図28)。
(S2214-5)管理プログラム231は、算出された実使用金額及び超過容量金額を用いて最終的な課金額を算出し、その算出結果を示す算出結果GUI2600を表示する。図24に、表示される算出結果GUI2600の一例を示す。図22との相違点は、表示されるビットコストが、上述のBC´になり得る点でよい。TS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザのユーザ名等も、算出結果GUI2600に表示されてよい。
S2213の判断結果が肯定の場合(課金パターンIDが「4-2」の場合)(S2213:Yes)、つまり、積み替えがされる場合、管理プログラム231は、全てにサービスユーザの課金対象フラグを「オフ」にする(S2212)。そして、管理プログラム231は、以下の処理(S2215-1)~(S2215-3)のうちの少なくとも1つを行う(S2215)。
(S2215-1)管理プログラム231は、ΣUU(J)>TS(J)か否かを判断する。
(S2215-2)S2215-1の判断結果が肯定の場合、管理プログラム231は、契約中ユーザのUU(J)の積み替え(並び替え)を行う。これにより、典型的には、複数のパターン、すなわち、複数通りの並び(UU(J)の並び)ができる。図25の例によれば、4つのパターン2700-1~2700-4ができる。管理プログラム231は、パターン毎に、課金対象フラグを更新する(具体的には、TS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザの課金対象フラグのみを「オン」にする)。この結果、例えばパターン2700-3によれば、課金対象ユーザはUser3のみである。また、管理プログラム231は、パターン毎に、超過容量金額を算出し、算出された実使用金額及び超過容量金額を用いて最終的な課金額を算出する。超過容量金額は、ΣUU(J)-TS(J)に基づく値、具体的には、例えば、超過容量金額は、(ΣUU(J)-TS(J))*Q*NPである。Qは、1以上の課金対象ユーザにそれぞれ対応した1以上のビットコスト(BCU)に基づく値(例えば平均値)である(Q=BCでもよい)。なお、UU(J)の積み替え(並び替え)は、図20のフローが示すように、契約解除に代えて又は加えて、新規サービスユーザの追加があった場合にも行われる。
(S2215-3)管理プログラム231は、課金額算出結果を示す算出結果GUI2800を表示する。図26に、表示される算出結果GUI2800の一例を示す。図24との相違点は、課金対象ユーザのUI2801が設けられており、そのUI2801を操作することで、図27に示すように、パターン毎のユーザリストが管理プログラム231により表示される点である。図27の例では、表示されているユーザリストは、1つの表示対象パターン「Case1」に対応するユーザリスト2900-1であり、切替えボタン2901又は2902が押されると、表示対象パターンが切り替わる(全てのパターンのユーザリストが一GUIに表示されてもよい)。パターン毎のユーザリスト(2900-1、2900-2、2900-3、…)では、そのパターンに対応した並び順に従ってUU(J)が並んでおり、そのリストにおいて、課金対象ユーザの情報(例えばユーザ名を含んだ行)が強調表示されている。各ユーザリストには、各サービスユーザのBCUも表示されてもよい。算出結果GUI2800(図22、図24及び図26の少なくとも1つ)、又は、パターン毎のユーザリストには、算出された課金額の根拠が表示される。根拠は、ストレージベンダとCSP間の契約に従う情報(例えばビットコスト(BC))と、CSPとサービスユーザ間の契約に従う情報(例えばサービスユーザに対応したビットコスト(BCU))とのうちの少なくとも一方であってよい。これにより、CSP管理者は、課金額のチェックに際して、CSPとストレージベンダ又はサービスユーザ間の契約内容の一部をチェックできる。管理プログラム231は、複数のパターンの中から選択されたパターンに対応した課金額等を最終的に算出結果GUI2800に表示する。選択されたパターンは、CSP管理者により手動で選択されたパターンでもよいし、管理プログラム231により自動で選択されたパターンでもよい。選択されたパターンは、複数のパターンにそれぞれ対応した複数の課金額のうち最も低い課金額に対応したパターンでよい。これにより、CSPにとって最もリーズナブルな課金がされることになると考えられる。なお、パターンに対応した課金額の高低は、サービスユーザ(UU(J))の並び順だけでなく、単価(サービスユーザに対応したビットコスト(BCU))に依存する。単価は、サービスユーザに対応したビットコスト(BCU)に代えて又は加えて、サービスユーザの優先度等に依存してもよい。
(S2215-1)管理プログラム231は、ΣUU(J)>TS(J)か否かを判断する。
(S2215-2)S2215-1の判断結果が肯定の場合、管理プログラム231は、契約中ユーザのUU(J)の積み替え(並び替え)を行う。これにより、典型的には、複数のパターン、すなわち、複数通りの並び(UU(J)の並び)ができる。図25の例によれば、4つのパターン2700-1~2700-4ができる。管理プログラム231は、パターン毎に、課金対象フラグを更新する(具体的には、TS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザの課金対象フラグのみを「オン」にする)。この結果、例えばパターン2700-3によれば、課金対象ユーザはUser3のみである。また、管理プログラム231は、パターン毎に、超過容量金額を算出し、算出された実使用金額及び超過容量金額を用いて最終的な課金額を算出する。超過容量金額は、ΣUU(J)-TS(J)に基づく値、具体的には、例えば、超過容量金額は、(ΣUU(J)-TS(J))*Q*NPである。Qは、1以上の課金対象ユーザにそれぞれ対応した1以上のビットコスト(BCU)に基づく値(例えば平均値)である(Q=BCでもよい)。なお、UU(J)の積み替え(並び替え)は、図20のフローが示すように、契約解除に代えて又は加えて、新規サービスユーザの追加があった場合にも行われる。
(S2215-3)管理プログラム231は、課金額算出結果を示す算出結果GUI2800を表示する。図26に、表示される算出結果GUI2800の一例を示す。図24との相違点は、課金対象ユーザのUI2801が設けられており、そのUI2801を操作することで、図27に示すように、パターン毎のユーザリストが管理プログラム231により表示される点である。図27の例では、表示されているユーザリストは、1つの表示対象パターン「Case1」に対応するユーザリスト2900-1であり、切替えボタン2901又は2902が押されると、表示対象パターンが切り替わる(全てのパターンのユーザリストが一GUIに表示されてもよい)。パターン毎のユーザリスト(2900-1、2900-2、2900-3、…)では、そのパターンに対応した並び順に従ってUU(J)が並んでおり、そのリストにおいて、課金対象ユーザの情報(例えばユーザ名を含んだ行)が強調表示されている。各ユーザリストには、各サービスユーザのBCUも表示されてもよい。算出結果GUI2800(図22、図24及び図26の少なくとも1つ)、又は、パターン毎のユーザリストには、算出された課金額の根拠が表示される。根拠は、ストレージベンダとCSP間の契約に従う情報(例えばビットコスト(BC))と、CSPとサービスユーザ間の契約に従う情報(例えばサービスユーザに対応したビットコスト(BCU))とのうちの少なくとも一方であってよい。これにより、CSP管理者は、課金額のチェックに際して、CSPとストレージベンダ又はサービスユーザ間の契約内容の一部をチェックできる。管理プログラム231は、複数のパターンの中から選択されたパターンに対応した課金額等を最終的に算出結果GUI2800に表示する。選択されたパターンは、CSP管理者により手動で選択されたパターンでもよいし、管理プログラム231により自動で選択されたパターンでもよい。選択されたパターンは、複数のパターンにそれぞれ対応した複数の課金額のうち最も低い課金額に対応したパターンでよい。これにより、CSPにとって最もリーズナブルな課金がされることになると考えられる。なお、パターンに対応した課金額の高低は、サービスユーザ(UU(J))の並び順だけでなく、単価(サービスユーザに対応したビットコスト(BCU))に依存する。単価は、サービスユーザに対応したビットコスト(BCU)に代えて又は加えて、サービスユーザの優先度等に依存してもよい。
図21は、超過容量金額のベースがΣUTの場合に行われる処理のフローの一例を示す。
図21のフローは、図20のフローと実質的に同じである。具体的には、図21のフローの説明は、図20のフローの説明における「ユーザ使用総量(ΣUU(J))」を「貸出総量(ΣUT(J))」に読み替えたものに相当する。従って、図21のS2301、S2303~S2305は、図20のS2201、S2203~S2205にそれぞれ対応し、図21のS2312~S2315は、図20のS2212~S2215にそれぞれ対応する。但し、下記の点で相違がある。
(相違1)少なくともVVOLについて、超過容量金額のベースは、ΣUUであり、ΣUTは採用されない。
(相違2)S2214-2に対応するS2314-2は、例えば以下の通りである。すなわち、管理プログラム231は、ΣUT(J)>TS(J)か否かを判断し、TS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザの課金対象フラグのみを「オン」にする。そして、月が変わって、課金対象フラグ「オン」に対応したサービスユーザのUTの全体が、TS(J)を超えない部分に移動したとしても、課金対象フラグは「オン」に維持される(「オフ」にされてもよい)。TS(J)を超えなくなったサービスユーザの課金対象フラグが「オン」のままとされることは、例えば次の観点に従う。すなわち、一旦ΣUT(J)>TS(J)となったということは、CSPはデータ量削減機能210のメリットを受けた(CSPのビジネス拡大の1つの結果である)ことになる。このようなメリットを受けた場合には、以後のΣUTの変化に関わらず、TS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザを、データ量削減機能210によりCSPが受けたメリットに基づく超過容量金額としての一要素とすることが維持される。
(相違1)少なくともVVOLについて、超過容量金額のベースは、ΣUUであり、ΣUTは採用されない。
(相違2)S2214-2に対応するS2314-2は、例えば以下の通りである。すなわち、管理プログラム231は、ΣUT(J)>TS(J)か否かを判断し、TS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザの課金対象フラグのみを「オン」にする。そして、月が変わって、課金対象フラグ「オン」に対応したサービスユーザのUTの全体が、TS(J)を超えない部分に移動したとしても、課金対象フラグは「オン」に維持される(「オフ」にされてもよい)。TS(J)を超えなくなったサービスユーザの課金対象フラグが「オン」のままとされることは、例えば次の観点に従う。すなわち、一旦ΣUT(J)>TS(J)となったということは、CSPはデータ量削減機能210のメリットを受けた(CSPのビジネス拡大の1つの結果である)ことになる。このようなメリットを受けた場合には、以後のΣUTの変化に関わらず、TS(J)を超えた部分に対応するサービスユーザを、データ量削減機能210によりCSPが受けたメリットに基づく超過容量金額としての一要素とすることが維持される。
上述したように、少なくともVVOLについて、超過容量金額のベースは、ΣUUであり、ΣUTは採用されない。CSPがサービスユーザに対して提供するVOLがVVOLのみの場合、そのCSPについて、例えば、図10(データ収集)において、ΣUTは収集されないでよい。また、CSPがサービスユーザに対して提供するVOLがVVOLのみの場合、図9のサービス管理テーブルでは、保有量(TS(J))の一例としてプール毎のプール容量(PS(J))が採用されて、貸出総量及び貸出量のエントリが無くて、課金パターンIDはΣUUに対応したIDのみ(「1」、「4-1」又は「4-2」)でよい。CSPがサービスユーザに対して提供するVOLがRVOLとVVOLの両方の場合、そのCSPについて、RVOL用のサービス管理テーブル(例えば図9のテーブル)と、VVOL用のサービス管理テーブル(例えば、図9のテーブルの変更版(例えば保有量をプール容量に変更))が用意されてもよいし、1つのサービス管理テーブルにおいて、保有量とその内訳(例えば、保有量に対するプール容量の割合))が管理されてもよい。
以上、実施形態を説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
また、例えば、管理プログラム231は、CSP管理者のニーズを受け付けて、選択可能な課金パターンを提示し、提示した課金パターンの選択をCSP管理者から受け付けてもよい。具体的には、例えば、課金パターンIDとして、上述したように、「1」、「2」、「3-1」、「3-2」、「4-1」及び「4-2」があるが、管理プログラム231は、ニーズとして「VVOLの提供」を受け付けた場合、少なくともVVOLについて、貸出総量ΣUTをベースとした課金パターンID「2」、「3-1」及び「3-2」を、選択不可能とし、選択可能な課金パターンIDとして、「1」「4-1」及び「4-2」のみを提示してもよい。
110:ホストシステム、120:ストレージシステム、130:管理システム、140:CSP(クラウドサービスプロバイダ)システム
Claims (15)
- サービスプロバイダのサービスとして又はサービスの使用のためにストレージシステムからサービスユーザのホストシステムに論理ボリュームが提供され、その論理ボリュームに格納されるデータに対してデータ量削減機能によりデータ量削減処理が施される環境におけるサービスプロバイダへの課金額を算出する方法であって、
(A)第1の情報と第2の情報とを、プロバイダシステムと前記ストレージシステムとのうちの少なくとも1つから受信し、
前記第1の情報は、提供総容量とユーザ使用総量とのうちの少なくとも1つを特定するための情報であり、
前記提供総容量は、1以上のサービスユーザに提供された1以上の論理ボリュームの総容量であり、
前記ユーザ使用総量は、前記1以上の論理ボリュームに格納されるデータ量削減処理前の1以上のデータの総量であり、
前記第2の情報は、保有量を特定するための情報であり、
前記保有量は、前記ストレージシステムが前記サービスプロバイダについて保有する記憶空間でありデータが格納される記憶空間の容量の上限であり、
前記プロバイダシステムは、前記サービスプロバイダの計算機システムであり、
(B)前記受信した第1及び第2情報を基に、前記ユーザ使用総量及び前記提供総容量のうちの少なくとも1つが、前記保有量を超えているか否かを判断し、
(C)(B)の判断の結果が肯定の場合、前記ユーザ使用総量と前記保有量との差分である第1の超過容量と、前記提供総容量と前記保有量との差分である第2の超過容量と、前記第1及び第2の超過容量のうちの少なくとも1つに関わると定義されたサービスユーザに対応した金額とのうちの少なくとも1つに基づく課金額を算出する、
方法。 - (D)複数の課金方式から選択された課金方式とサービスプロバイダとを関連付けた第3の情報を参照することにより、前記サービスプロバイダについて選択されている課金方式を特定し、
(D)において特定された課金方式が、ユーザ使用総量ベースを含む場合、(B)において前記ユーザ使用総量を前記保有量と比較し、(C)において前記第1の超過容量と前記第1の超過容量に関わると定義されたサービスユーザに対応した金額とのうちの少なくとも1つに基づき課金額を算出し、
(D)において特定された課金方式が、提供総容量ベースを含む場合、(B)において前記提供総容量を前記保有量と比較し、(C)において前記第2の超過容量と前記第2の超過容量に関わると定義されたサービスユーザに対応した金額とのうちの少なくとも1つに基づき課金額を算出する、
請求項1記載の方法。 - (D)において特定された課金方式が、提供総容量ベースであることと、契約中サービスユーザの並び順を固定とすることとを含む場合、それぞれの一連の処理において、
(B)の判断結果が肯定の場合、前記第2の超過容量に関わると定義されたサービスユーザを、課金対象ユーザとして管理し、
(B)の判断結果が否定であっても、課金対象ユーザとして管理されているサービスユーザがいる場合、そのサービスユーザに関しての金額を含んだ課金額を算出する、
請求項2記載の方法。 - (D)において特定された課金方式が、ユーザ使用総量ベースであることと、契約中サービスユーザの並び順を可変とすることとを含む場合、それぞれの一連の処理において、
(B)の判断結果が肯定の場合、1以上の契約中サービスユーザにそれぞれ対応した1以上のユーザ使用量の複数通りの並び順を特定し、
単位容量当たりの金額に基づく単価をサービスユーザ毎に関連付けた第4の情報を参照することにより、特定された複数通りの並び順にそれぞれ対応する複数通りの課金額のうちの一の課金額を算出し、前記複数通りの課金額の各々は、その課金額に対応した並び順において前記第1の超過容量に関わるサービスユーザに対応した単価に基づく課金額であり、
(D)において特定された課金方式が、提供総容量ベースであることと、契約中サービスユーザの並び順を可変とすることとを含む場合、それぞれの一連の処理において、
(B)の判断結果が肯定の場合、1以上の契約中サービスユーザにそれぞれ対応した1以上の提供容量の複数通りの並び順を特定し、
前記第4の情報を参照することにより、特定された複数通りの並び順にそれぞれ対応する複数通りの課金額のうちの一の課金額を算出し、前記複数通りの課金額の各々は、その課金額に対応した並び順において前記第2の超過容量に関わるサービスユーザに対応した単価に基づく課金額である、
請求項2記載の方法。 - 前記1以上の論理ボリュームが、前記ホストシステムからのライト要求に応答してプールから記憶領域が割り当てられる仮想的な論理ボリュームである仮想ボリュームを含む場合、少なくとも前記仮想ボリュームについて、前記課金方式として提供総容量ベースの選択を不可能に制御し、
少なくとも前記仮想ボリュームについて、保有量は、プールの容量である、
請求項2記載の方法。 - (B)の判断結果が肯定の場合、前記第1の超過容量に関わると定義されたサービスユーザを、課金対象ユーザとして管理し、
(B)の判断結果が否定であっても、課金対象ユーザとして管理されているサービスユーザがいる場合、そのサービスユーザに関しての金額を含んだ課金額を算出する、
請求項1記載の方法。 - (B)の判断結果が肯定の場合、1以上の契約中サービスユーザにそれぞれ対応した1以上のユーザ使用量又は提供容量の複数通りの並び順を特定し、
単位容量当たりの金額に基づく単価をサービスユーザ毎に関連付けた第4の情報を参照することにより、特定された複数通りの並び順にそれぞれ対応する複数通りの課金額のうちの一の課金額を算出し、前記複数通りの課金額の各々は、その課金額に対応した並び順において前記第1又は第2の超過容量に関わるサービスユーザに対応した単価に基づく課金額である、
請求項1記載の方法。 - 前記決定された課金額と、その課金額の少なくとも1つの根拠とを示す情報を含んだ情報である課金結果情報を表示し、
前記課金結果情報に、前記決定された課金額の根拠を示す情報が関連付けられている、
請求項1記載の方法。 - データ量削減処理後の1以上のデータの総量に従う実使用総量を前記ストレージシステムから特定し、
以下の(X)及び(Y)を表示し、
(X)前記実使用総量及び前記ユーザ使用総量と、前記ユーザ使用総量及び前記実使用総量に基づき算出されるデータ量削減効果とのうちの少なくとも1つを示す情報、
(Y)既存のサービスユーザに提供されている論理ボリュームの容量に追加される容量と新規のサービスユーザに提供する論理ボリュームの容量とのうちの少なくとも1つの容量のための入力UI(ユーザインターフェース)、
前記提供総容量は、前記入力UIを通じて入力された容量を含む、
請求項1記載の方法。 - データ量削減処理後の1以上のデータの総量に従う実使用総量を前記ストレージシステムから特定し、
既存又は新規のサービスユーザについて期待されるユーザ使用総量変化のための第1の入力UIと、期待されるデータ量削減効果又はデータ量削減効果に影響する属性のための第2の入力UIとを表示し、
前記実使用総量と、前記第1の入力UIを通じて入力されたユーザ使用総量変化と、前記第2の入力UIを通じて入力されたデータ量削減効果又は属性とに基づき、前記保有量に対する将来の実使用総量の割合と、その割合の1以上の閾値との関係を予測し、予測された関係を表示する、
請求項1記載の方法。 - 前記ストレージシステムが有する1以上のストレージ装置のうち前記サービスプロバイダに提供されるストレージ装置毎に、そのストレージ装置での実使用総量と、前記入力されたユーザ使用量と、前記入力されたデータ量削減効果又は属性とに基づき、将来の実使用総量と、実使用総量に関する1以上の閾値との関係を予測する、
請求項10記載の方法。 - データ量削減処理後の1以上のデータの総量に従う実使用総量を前記ストレージシステムから特定し、
前記保有量に対する前記実使用総量の割合である実使用割合と、前記実使用割合の1以上の閾値との関係を表示し、
前記サービスプロバイダ所望の実使用割合に低減するために必要な対策処理と、実行可能な対策処理を実行した場合の期待される実使用割合とのうちの少なくとも1つを表示する、
請求項1記載の方法。 - 前記データ量削減機能は、重複排除機能と、圧縮機能とを含み、
前記重複排除機能が、デフォルトの機能であり、
前記圧縮機能が、サービスユーザ毎にオプショナルの機能であり、
前記期待される実使用割合は、圧縮機能がオンにされたサービスユーザに対応する論理ボリュームに格納されているデータが実際に圧縮された場合と圧縮されたと仮定した場合とのうちの少なくとも1つの場合に期待される実使用割合である、
請求項12記載の方法。 - 前記ストレージシステムは、ストレージベンダにより製造された、又は、前記ストレージベンダにより前記サービスプロバイダに対し販売、貸出し又は使用が許可されたシステムである、
請求項1記載の方法。 - サービスプロバイダの計算機システムであるプロバイダシステムと、ストレージシステムとに接続されたインターフェースデバイスと、
前記インターフェースデバイスに接続されたプロセッサと
を有し、
前記インターフェースデバイスが、第1の情報と第2の情報とを前記プロバイダシステムと前記ストレージシステムとのうちの少なくとも1つから受信し、
前記第1の情報は、提供総容量とユーザ使用総量とのうちの少なくとも1つを特定するための情報であり、
前記提供総容量は、1以上のサービスユーザに提供された1以上の論理ボリュームの総容量であり、
前記ユーザ使用総量は、前記1以上の論理ボリュームに格納されデータ量削減機能によるデータ量削減処理前の1以上のデータの総量であり、
前記第2の情報は、保有量を特定するための情報であり、
前記保有量は、前記ストレージシステムが前記サービスプロバイダについて保有する記憶空間でありデータが格納される記憶空間の容量の上限であり、
前記プロセッサが、
前記第1の情報から特定されたユーザ使用総量及び提供総容量のうちの少なくとも1つが、前記第2の情報から特定された保有量を超えているか否かを判断し、
その判断の結果が肯定の場合、前記ユーザ使用総量と前記保有量との差分である第1の超過容量と、前記提供総容量と前記保有量との差分である第2の超過容量と、前記第1及び第2の超過容量のうちの少なくとも1つに関わると定義されたサービスユーザに対応した金額とのうちの少なくとも1つに基づく課金額を算出する、
管理システム。
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