WO2016021482A1 - グループ視聴支援装置、グループ視聴支援方法、及び、視聴機器 - Google Patents

Abstract

　あまり抵抗感を与えることなく視聴者にグループ視聴をさせることが可能なグループ視聴支援装置を実現する。グループ視聴支援サーバ（１００）は、どのコンテンツがグループ視聴されているかをグループ毎に示した視聴環境リストを提示し、グループ視聴の希望者が指定したグループでの遠隔コミュニケーションに該希望者に参加させるための処理を実行しつつ、該グループがグループ視聴中のコンテンツを該希望者の視聴機器（２００）に再生させる。

Description

グループ視聴支援装置、グループ視聴支援方法、及び、視聴機器

　本発明は、主に、異なる場所に居る複数の視聴者によるグループ視聴を支援するグループ視聴支援装置およびグループ視聴支援方法に関する。

　近年、同じ番組を異なる場所で視聴している複数の視聴者の間での遠隔コミュニケーションを実現するための様々な技術が提案されている。

　例えば、特許文献１に記載されている発明を用いれば、同じ番組を視聴している視聴者同士がチャットまたは電子掲示板に参加してコミュニケーションを取ることができる。

　また、特許文献１に係る発明の「視聴者にとって自分と同じような話題や考え方を持った他の視聴者を見つけることが難しくなるので、コミュニケーションを上手く取ることができない」という課題を解決する目的で、特許文献２の技術が提案されている。

　特許文献２のサービス管理装置は、視聴者が映像コンテンツを視聴しているときの視聴の状態に関する情報である視聴情報を取得し、視聴者が参加することができるグループをその視聴者の視聴情報に基づいて判別し、視聴者が参加することができると判別されたグループのための仮想コミュニケーション空間をその視聴者の端末装置に通知するようになっている。

日本国特許公開公報「特開平１１－８８８６３号公報」（１９９９年３月３０日公開） 日本国特許公開公報「特開２００６－１０８９９６号公報」（２００６年４月２０日公開）

　特許文献２の発明を利用する視聴者は、参加を所望するグループのメンバとの間で番組の内容に関するコミュニケーションをとるためには、その番組を視聴するための操作と、そのグループに参加するための操作と、の両方を行わなければならない（特許文献２の段落００７４、０１０１、０１０５等を参照）。即ち、特許文献２の発明には、これらの操作に煩わしさを感じる視聴者が積極的にグループに参加しなくなる、という課題がある。

　また、特許文献１の発明にもこれらの課題と同様の課題がある。

　本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その主な目的は、あまり抵抗感を与えることなく視聴者にグループ視聴をさせることが可能なグループ視聴支援装置を実現することにある。

　本発明の一態様に係るグループ視聴支援装置は、共通のコンテンツを各自の視聴機器で視聴しながらのグループでの遠隔コミュニケーションを実現させるグループ視聴サービスを提供するグループ視聴支援装置であって、あるユーザの視聴機器に、どのコンテンツがグループ視聴されているかをグループ毎に示した情報を提示する情報提示手段と、該ユーザに指定されたグループでの遠隔コミュニケーションに該ユーザを参加させるための処理を実行する実行手段と、上記指定されたグループによってグループ視聴されているコンテンツを該ユーザの視聴機器に再生させる再生制御手段と、を備えている。

　本発明の一態様に係るグループ視聴支援方法は、共通のコンテンツを各自の視聴機器で視聴しながらのグループでの遠隔コミュニケーションを実現させるグループ視聴サービスに関し、その提供に利用される１台または複数台の装置によるグループ視聴支援方法であって、あるユーザの視聴機器に、どのコンテンツがグループ視聴されているかをグループ毎に示した情報を提示する情報提示ステップと、該ユーザに指定されたグループでの遠隔コミュニケーションに該ユーザを参加させるための処理を実行する実行ステップと、上記指定されたグループによってグループ視聴されているコンテンツを該ユーザの視聴機器に再生させる再生制御ステップと、を含んでいる。

　本発明の一態様に係るグループ視聴支援装置およびグループ視聴支援方法は、あまり抵抗感を与えることなく視聴者にグループ視聴をさせることができる、という効果を奏する。

本発明の実施形態１に係るシステムを構成するグループ視聴支援サーバおよび視聴機器のブロック図である。 図１のグループ視聴支援サーバが保持する各種テーブルを模式的に例示した図である。 図１のグループ視聴支援サーバが保持する視聴環境情報テーブルを模式的に例示した図である。 図１の視聴機器に表示される、ローンチャー画面、及び、グループ視聴アプリケーションのメイン画面（後述のマイハウス画面）を例示した図である。 グループ視聴アプリケーションの起動時および終了時における、実施形態１に係るシステムの動作を示すシーケンス図である。 図１の視聴機器に表示されるユーザ設定画面を例示した図である。 視聴機器が特定の操作（仮想地図画面を視聴機器に表示させるための操作）を受け付けた場合における、実施形態１に係るシステムの動作を示すシーケンス図である。 図１の視聴機器に表示される仮想地図画面を例示した図である。 視聴機器が別の特定の操作（仮想地図に対する操作）を受け付けた場合における、実施形態１に係るシステムの動作を示すシーケンス図である。 上記別の特定の操作に伴う仮想地図画面の変化について説明するための図である。 上記別の特定の操作に伴う仮想地図画面の変化について説明するための別の図である。 視聴機器が更に別の特定の操作（仮想地図上の他の家で行われているグループ視聴に参加するための操作）を受け付けた場合における、実施形態１に係るシステムの動作を示すシーケンス図である。 上記他の家を管理する者の視聴機器に表示される画面を例示した図である。 グループ視聴に参加する別の方法について説明するための図である。 本発明の実施形態３に係るシステムを構成する視聴機器に表示される画面を例示した図である。

　＜実施形態１＞
　以下、図１～図１４を参照して、本発明の一実施形態に係るシステムについて説明する。

　（本実施形態に係るシステムの概要）
　本実施形態に係るシステム（以下、単に「システム」と称する）の概要について図１を参照しながら説明する。図１は、システムを構成する各装置のブロック図である。

　図１に示すように、システムには、グループ視聴支援サーバ１００、及び、視聴機器２００が含まれている。

　グループ視聴支援サーバ１００は、グループ視聴（共通のコンテンツを各自の視聴機器で視聴しながらグループ内で遠隔コミュニケーションを行う視聴形式）を支援するサービスをユーザに提供するために利用されるサーバである。

　視聴機器２００は、グループ視聴アプリケーションがインストールされている視聴機器である。グループ視聴アプリケーションを実行中の視聴機器２００は、グループ視聴支援サーバ１００と協働して、グループ視聴サービスをユーザに提供する。

　視聴機器２００のユーザは、グループを指定する操作を行うことにより、指定したグループに参加する（即ち、該グループが視聴中のコンテンツを視聴機器２００に再生させるとともに、該グループのメンバとの間で該コンテンツの内容に関する文字チャットを行う）ことができるようになっている。

　なお、本実施形態における遠隔コミュニケーションは文字チャットであるが、遠隔コミュニケーションは、音声チャットであってもよいし、その他の種類の遠隔コミュニケーションであってもよい。

　（システムに含まれる各装置の構成）
　次にシステムに含まれる各装置の構成について引き続き図１を参照しながら説明する。

　（グループ視聴支援サーバ１００）
　図１に示すように、グループ視聴支援サーバ１００は、記憶部１１０、制御部１２０、及び、通信Ｉ／Ｆ部１３０を備えている。

　記憶部１１０は、グループ視聴サービスに関する様々なデータ（グループ視聴サービスに関連する各画面の画面雛形データのファイル、グループ視聴サービスに登録したユーザの情報を管理するためのユーザ情報テーブル等）が格納される記録媒体である。ここで、画面雛形データとは、グループ視聴支援サーバ１００がユーザに応じた画面を生成するために参照するデータである。画面雛形データのファイルとしては、例えば、ＡＳＰ（Active Server Page）形式のファイルやＰＨＰ（Personal Home Page）形式のファイルが挙げられる。

　制御部１２０は、グループ視聴支援サーバ１００全体を統括的に制御するＣＰＵである。

　制御部１２０は、グループ視聴支援サーバ１００がＷＥＢサーバとして動作している間、受信データ解析部１２１、画面データ送信処理部１２２、ＤＢ更新処理部１２３、画面更新用情報送信処理部１２４、及び、認証処理部１２５として機能する。

　受信データ解析部１２１は、グループ視聴アプリケーションがグループ視聴支援サーバ１００に送信したデータを解析することで、グループ視聴アプリケーションからの要求がどのような要求であるかを特定する。

　画面データ送信処理部１２２は、視聴機器２００のグループ視聴アプリケーションからの要求に基づき、該視聴機器２００を所有するユーザに応じた画面のデータを生成し、生成したデータ（例えばＨＴＭＬデータ）を送信する。なお、そのような画面のひとつに仮想地図画面が挙げられる。

　仮想地図画面は、グループ視聴サービスの各ユーザのキャラクタが暮らす仮想世界の一部を示す仮想地図と、現在どのコンテンツがグループ視聴されているかをグループ毎に示す視聴環境リストと、を含む画面である。各ユーザのキャラクタは仮想世界の中を移動できるようになっている。

　また、仮想世界には、ユーザのキャラクタが暮らす住居が各ユーザについて配置されている。各ユーザは、自身のキャラクタを他のユーザのキャラクタが居る住居に移動させることで、当該住居に集まっているグループでのグループ視聴を行うことができるようになっている。即ち、グループ視聴中の各グループは、仮想世界のいずれかの地点（例えば、住居）に紐付けられている、と言える。

　ＤＢ更新処理部１２３は、グループ視聴アプリケーションからの要求に基づき、データベース内の各種テーブル（例えば、前述のユーザ情報テーブルや、仮想世界内におけるグループ視聴の状況を示す視聴環境情報テーブル）を更新する。

　例えば、視聴機器２００のユーザが該ユーザにより指定されたグループでの遠隔コミュニケーション（グループ視聴）に参加することが決定した場合、ＤＢ更新処理部１２３は、該ユーザを遠隔コミュニケーションに参加させるための処理として、視聴環境情報テーブルの更新処理を行う。

　画面更新用情報送信処理部１２４は、視聴機器２００に表示されている各種画面を更新するためのデータを送信する。例えば、該視聴機器２００のユーザが参加しているあるグループの別のユーザが自身の発言内容を示す文字列を入力した場合、画面更新用情報送信処理部１２４は、該文字列を示すデータを該視聴機器２００に送信する。

　認証処理部１２５は、視聴機器２００からのグループ視聴サービスへのログイン要求に基づき、ログイン認証処理を実行する。

　通信Ｉ／Ｆ部１３０は、グループ視聴支援サーバ１００が他の機器とＩＰ通信することを可能にするために設けられた通信インタフェースである。

　（視聴機器２００）
　図１に示すように、視聴機器２００は、記憶部２１０、制御部２２０、チューナ部２３０、通信Ｉ／Ｆ部２４０、操作受付部２５０、表示部２６０、及び、スピーカ部２７０を備えている。

　記憶部２１０は、前述のグループ視聴アプリケーションや、ローンチャーアプリケーション等がインストールされている記録媒体である。記憶部２１０には、グループ視聴支援サーバ１００から受信した各種データが記録されるようになっている。

　制御部２２０は、視聴機器２００全体を統括的に制御するＣＰＵである。

　制御部２２０は、記憶部２１０にインストールされている各種プログラム（グループ視聴アプリケーションのプログラムを含む各種プログラム）を実行することにより、アプリケーション処理部２２１、選局処理部２２２、及び、再生部２２３として機能する。

　アプリケーション処理部２２１は、グループ視聴アプリケーションに関する様々な処理を実行する。例えば、アプリケーション処理部２２１は、グループ視聴支援サーバ１００から受信したデータを記憶部２１０に記録するとともに、該データの内容に応じた処理を実行する。

　選局処理部２２２は、アプリケーション処理部２２１からの指示に基づいて選局処理を実行する。

　再生部２２３は、チューナ部２３０が受信したコンテンツを再生する。

　チューナ部２３０は、コンテンツを含む放送信号を受信するチューナである。

　通信Ｉ／Ｆ部２４０は、視聴機器２００が他の機器とＩＰ通信することを可能にするために設けられた通信インタフェースである。

　操作受付部２５０は、ユーザ操作を受け付ける入力デバイスである。

　表示部２６０は、グループ視聴アプリケーションの各種画面（コンテンツの映像を含む画面）が表示されるディスプレイである。

　スピーカ部２７０は、コンテンツの音声を出力する音声出力デバイスである。

　以上、システムに含まれる各装置の構成について説明した。

　（各種テーブルについて）
　次に、記憶部１１０に記録されている各種テーブルについて、図１～図３を参照しながらより具体的に説明する。図２は、記憶部１１０に記録されている各種テーブルを模式的に例示した図である。また、図３は、記憶部１１０に記録されている視聴環境情報テーブルを模式的に例示した図である。

　図１に示すように、記憶部１１０に保存されているデータベースには、前述のユーザ情報テーブルおよび視聴環境情報テーブル、並びに、ハウス情報テーブルおよびコミュニティ情報テーブルが含まれている。

　（ユーザ情報テーブル）
　図２の（ａ）に示すように、ユーザ情報テーブルは、「ユーザＩＤ」「パスワード」「ニックネーム」「アバタ」「現在位置」「縮尺値」「ハウスＩＤ」「友人リスト」「所属コミュニティ」及び「ログインステータス」の各フィールドから構成されている。

　「ユーザＩＤ」フィールドの値は、グループ視聴サービスのユーザ毎に一意なＩＤを示す値である。「パスワード」フィールドの値は、対応するユーザがグループ視聴サービスに登録する際に設定した値であり、「ユーザＩＤ」フィールドの値とともにグループ認証に用いられる。

　「ニックネーム」フィールドの値は、対応するユーザがグループ視聴サービスに登録する際に設定した値であり、対応するユーザのニックネームを示す。「アバタ」フィールドの値は、対応するユーザがグループ視聴サービスに登録する際に選択したアバタのファイル名を示す値である。

　「現在位置」フィールドの値は、対応するユーザを示すキャラクタの仮想世界内における現在位置を示す値である。「縮尺値」フィールドの値は、対応するユーザが仮想地図画面を通じて設定した、仮想地図の縮尺を示す値である。

　「ハウスＩＤ」フィールドの値は、対応するユーザを示すキャラクタの仮想世界内における住居を示すＩＤである。なお、この住居は、対応するユーザがグループ視聴サービスに登録した時に仮想世界内に自動的に建てられた建物である。

　「友人リスト」フィールドの値は、対応するユーザとの間で友人関係を結んでいる各ユーザのユーザＩＤからなるリスト値である。

　「所属コミュニティ」フィールドの値は、対応するユーザが所属している各コミュニティのコミュニティＩＤからなるリスト値である。

　「ログインステータス」フィールドの値は、対応するユーザのログイン状況を示す値である。

　（ハウス情報テーブル）
　ハウス情報テーブルは、仮想世界内におけるグループ視聴が可能な各建物に関する情報を含むテーブルである。この建物としては、前述の住居、ユーザによって仮想世界内に建てられた建築物（ホール等）が挙げられる。

　図２の（ｂ）に示すように、ハウス情報テーブルは、「ハウスＩＤ」「アイコン画像」「名称」「位置」「パーツリスト」「再生中のコンテンツ」「入室できる者」および「管理人」の各フィールドから構成されている。

　「ハウスＩＤ」フィールドの値は、前述の建物毎に一意なＩＤを示す値である。

　「アイコン画像」フィールドの値は、対応する建物を示すアイコン（建物アイコン）のファイル名を示す値である。

　「名称」フィールドの値は、対応する建物の名称を示す値であり、仮想地図において、対応する建物アイコン（住居を模した建物アイコン等）の傍に表示される。

　「位置」フィールドの値は、対応する建物の仮想世界内における位置を示す値である。

　「パーツリスト」フィールドの値は、対応する建物の内部を示す画面（例えば、後述するマイハウス画面）を構成する部品（例えば、背景画像を表す画像ファイル等）のリストを示す値である。

　「再生中のコンテンツ」フィールドの値は、対応する建物内においてグループ視聴されているコンテンツを示す値である。

　「入室できる者」フィールドの値は、対応する建物内でのグループ視聴に参加できるユーザを示す値である。

　「管理人」フィールドの値は、対応する建物の管理人のユーザＩＤを示す値である。

　（コミュニティ情報テーブル）
　コミュニティ情報テーブルは、仮想世界内に形成された様々なコミュニティに関する情報を含むテーブルである。

　図２の（ｃ）に示すように、コミュニティ情報テーブルは、「コミュニティＩＤ」「アイコン画像」「名称」「デフォルトハウス」「管理人」および「メンバーリスト」の各フィールドから構成されている。

　「コミュニティＩＤ」フィールドの値は、前述のコミュニティ毎に一意なＩＤを示す値である。

　「アイコン画像」フィールドの値は、対応するコミュニティを示すアイコンのファイル名を示す値である。

　「名称」フィールドの値は、対応するコミュニティの名称を示す値である。

　「デフォルトハウス」フィールドの値は、仮想世界内のどの建物で、対応するコミュニティに関する設定を変更することが可能かを示す値である。

　「管理人」フィールドの値は、対応するコミュニティの管理人を示す値である。

　「メンバーリスト」フィールドの値は、対応するコミュニティに参加している各メンバのユーザＩＤからなるリスト値である。

　（視聴環境情報テーブル）
　図３に示すように、視聴環境情報テーブルは、「視聴場所ＩＤ」および「視聴参加メンバーリスト」の各フィールドから構成されている。

　「視聴場所ＩＤ」フィールドの値は、仮想世界内における、１人またはグループでコンテンツが視聴されている場所を示す値である。

　「視聴参加メンバーリスト」フィールドの値は、仮想世界内における対応する場所での視聴に参加している１人以上のユーザのユーザＩＤからなるリストである。

　次に、グループ視聴アプリケーションの起動時および終了時におけるシステムの動作について説明する。

　（グループ視聴アプリケーションの起動時におけるシステムの動作）
　まず、グループ視聴アプリケーションの起動時におけるシステムの動作について図４及び図５の（ａ）を参照しながら説明する。

　図４は、視聴機器２００に表示される、ローンチャー画面、及び、グループ視聴アプリケーションのメイン画面（後述のマイハウス画面）を例示した図である。図５の（ａ）はグループ視聴アプリケーションの起動時におけるシステムの動作を示している。

　視聴機器２００のユーザ（ここでは、該ユーザのニックネームが「Ｂ夫」であるものとする）が図４のメニュー画面内のアイコン３をクリックすると、Ｂ夫の視聴機器２００は、グループ視聴アプリケーションを起動する。

　（ステップＳ１）
　Ｂ夫の視聴機器２００のアプリケーション処理部２２１は、グループ視聴アプリケーションの起動時に、ユーザＩＤおよびパスワードの入力画面を表示する。そして、アプリケーション処理部２２１は、操作受付部２５０を用いて入力されたユーザＩＤおよびパスワードを含むデータをグループ視聴支援サーバ１００に送信する。

　（ステップＳ２）
　ステップＳ１の後、グループ視聴支援サーバ１００の受信データ解析部１２１は、ステップＳ１で送信されたデータを解析し、該データがログイン要求に関するデータであることを特定する。受信データ解析部１２１は、ユーザＩＤ及びパスワードを認証処理部１２５に供給することにより、ログイン認証処理を行うように認証処理部１２５に指示する。

　指示を受けた認証処理部１２５は、供給されたユーザＩＤおよびパスワードからなるペアを含むレコードがユーザ情報テーブル内に存在するか否かを判定する。

　（ステップＳ３）
　ステップＳ２の後、認証処理部１２５は、ログイン認証の結果を示す情報をＢ夫の視聴機器２００に通知する。即ち、認証処理部１２５は、ステップＳ２において該当するレコードがユーザ情報テーブル内に存在すると判定した場合には、ログイン認証に成功した旨を示す情報をＢ夫の視聴機器２００に通知する。一方、ステップＳ２において該当するレコードがユーザ情報テーブル内に存在しないと判定した場合には、認証処理部１２５は、ログイン認証に失敗した旨を示す情報をＢ夫の視聴機器２００に通知する。

　（ステップＳ４）
　Ｂ夫の視聴機器２００がログイン認証に成功した旨を示す情報を受信した場合、アプリケーション処理部２２１は、ＨＴＴＰプロトコルに従った処理を行うためのブラウザエンジンを起動する。

　（ステップＳ５）
　ステップＳ４の後、アプリケーション処理部２２１は、図４のマイハウス画面（ホーム画面）の送信を要求するＨＴＴＰリクエストをグループ視聴支援サーバ１００に送信する。このＨＴＴＰリクエストには、Ｂ夫のユーザＩＤ、及び、Ｂ夫の視聴機器２００が再生しているチャンネルを示す視聴チャンネル情報が含まれている。

　（ステップＳ６）
　ステップＳ５の後、受信データ解析部１２１は、ステップＳ５で送信されたＨＴＴＰリクエストを解析し、Ｂ夫のユーザＩＤと視聴チャンネル情報とを画面データ送信処理部１２２に供給するとともに、Ｂ夫用のマイハウス画面のデータの生成および送信を行うように画面データ送信処理部１２２に指示する。

　指示を受けた画面データ送信処理部１２２は、Ｂ夫用のマイハウス画面のデータを生成するために以下の３つの処理（処理１～処理３）を行う。
（処理１）ユーザ情報テーブルからＢ夫のユーザ情報（「ハウスＩＤ」、「友人リスト」、「所属コミュニティ」の各フィールド値）を読み出す。
（処理２）読み出した「ハウスＩＤ」フィールドの値を含むレコード（仮想世界におけるＢ夫のキャラクタの住居に関するハウス情報）をハウス情報テーブルから読み出す。
（処理３）記憶部２１０からマイハウス画面の雛形データを読み出し、該雛形データと、処理１および処理２で読み出したユーザ情報およびハウス情報と、視聴チャンネル情報と、を用いて、Ｂ夫用のマイハウス画面のデータを生成する。

　（ステップＳ７）
　画面データ送信処理部１２２は、Ｂ夫の視聴機器２００に向けて、ステップＳ６にて生成したＢ夫用のマイハウス画面のデータを含むＨＴＴＰレスポンスを送信する。

　（ステップＳ８）
　アプリケーション処理部２２１は、ステップＳ７にて送信されたＢ夫用のマイハウス画面のデータ（ＨＴＭＬデータ）を記憶部１１０に記録するとともに、該データに基づいてＢ夫用のマイハウス画面の表示処理を行う。この表示処理には、マイハウス画面内の各種画像（ＨＴＭＬデータにより指定されている各種画像）をＨＴＴＰ通信によりグループ視聴支援サーバ１００から取得する処理も含まれる。また、この表示処理には、ＨＴＴＰ通信により取得した各種画像、及び、放送中の番組の映像を、ＨＴＭＬデータにより指定された領域に表示する処理も含まれる。

　その結果、Ｂ夫の視聴機器２００の表示部２６０には、図４に例示されるようなマイハウス画面（ホーム画面）が表示される。

　（ステップＳ９）
　ステップＳ７の後、ＤＢ更新処理部１２３は、画面データ送信処理部１２２からの指示に基づき、Ｂ夫のログインステータスを更新する。即ち、ＤＢ更新処理部１２３は、ユーザ情報テーブルにおけるＢ夫に対応するレコードの「ログインステータス」フィールドの値を“ログアウト”から“ログイン”に更新する。

　以上のようにして、システムは、図５の（ａ）に示されている動作を行う。

　なお、ステップＳ３が行われた結果、Ｂ夫の視聴機器２００がログイン認証に失敗した旨を示す情報を受信した場合、Ｂ夫に視聴機器２００は、ログインに失敗した旨を示すメッセージを表示し、グループ視聴アプリケーションの起動処理を中止した上で、図４のメニュー画面を再度表示する。

　（グループ視聴アプリケーションの終了時におけるシステムの動作）
　次に、グループ視聴アプリケーションの終了時におけるシステムの動作について図４及び図５の（ｂ）を参照しながら説明する。

　図５の（ｂ）はグループ視聴アプリケーションの終了時におけるシステムの動作を示している。

　（ステップＳ１１）
　Ｂ夫の視聴機器２００の操作受付部２５０がグループ視聴アプリケーションを終了させる操作を受け付けると、アプリケーション処理部２２１は、ログアウト処理を要求するためのデータをグループ視聴支援サーバ１００に送信する。このデータには、Ｂ夫のユーザＩＤが含まれている。

　（ステップＳ１２）
　ステップＳ１１の後、グループ視聴支援サーバ１００の受信データ解析部１２１は、ステップＳ１１で送信されたデータを解析し、ユーザＩＤをＤＢ更新処理部１３３に供給することにより、ログアウト処理を行うようにＤＢ更新処理部１３３に指示する。

　指示を受けたＤＢ更新処理部１３３は、ユーザ情報テーブルにおける、供給されたユーザＩＤを含むレコードの「ログインステータス」フィールドの値を「ログイン」から「ログアウト」に更新する。

　（ステップＳ１３）
　ステップＳ１２の後、認証処理部１２５は、ログアウト処理が完了した旨を示す情報をＢ夫の視聴機器２００に通知する。

　（ステップＳ１４）
　Ｂ夫の視聴機器２００がステップＳ１３の通知を受信すると、アプリケーション処理部２２１は、ブラウザエンジンを終了させる。

　（ステップＳ１５）
　ステップＳ１４の後、アプリケーション処理部２２１は、グループ視聴アプリケーションを終了させるための処理を行う。

　以上のようにして、システムは、図５の（ａ）に示されている動作を行う。

　（マイハウス画面について）
　マイハウス画面の詳細について図４及び図６を参照しながら説明する。

　図６は、視聴機器２００に表示されるマイハウス画面（ユーザ設定画面）を例示した図である。

　図４及び図６からわかるように、マイハウス画面は、複数種類の画面（ホーム画面およびユーザ設定画面）から構成されている。

　図４に示すように、マイハウス画面（ホーム画面）には、コンテンツの映像（番組映像５Ａ）を表示するための領域が含まれている。また、マイハウス画面（ホーム画面）には、３つのリンク画像（リンク画像４Ａ、４Ｂ、４Ｃ）が含まれている。

　リンク画像４Ａは、後述する仮想地図画面へのリンクを含む画像である。

　リンク画像４Ｂは、視聴機器２００のユーザ（Ｂ夫）のアバタ画像（即ち、ファイル名JP1234.avatarに対応するアバタ画像）である。リンク画像４Ｂは、図６のマイハウス画面（ユーザ設定画面）へのリンクを含んでいる。

　リンク画像４Ｃは、検索画面へのリンクを含む画像である。この検索画面は、グループ視聴サービスに登録されている全ユーザ（及び／又は全コミュニティ）のうちの特定のユーザ（及び／又は特定のコミュニティ）の情報を検索するための画面である。なお、検索画面としては、公知の様々な画面を採用することができる。

　図６に示すように、マイハウス画面（ユーザ設定画面）にも、コンテンツの映像（番組映像５Ａ）を表示するための領域が含まれている。また、マイハウス画面（ユーザ設定画面）には、「ハウス設定」ボタン、「友人設定」ボタン、「コミュニティ設定」ボタン、「プロフィール設定」ボタン、「アバタ設定」ボタン、及び、「戻る」ボタンが含まれている。

　「ハウス設定」ボタンは、ユーザのマイハウス画面のルックアンドフィール（ユーザインターフェース）を変更するためのボタンである。「友人設定」ボタンは、ユーザが他のユーザとの友人関係を構築及び／又は解消するためのボタンである。「コミュニティ設定」ボタンは、ユーザが新たなコミュニティを立ち上げたり、ユーザが立ち上げたコミュニティを解散したりするためのボタンである。なお、「コミュニティ設定」ボタンを押すことにより表示されるコミュニティ設定画面は、コミュニティの立ち上げおよび解散だけでなく、既存のコミュニティへの参加、及び、既存のコミュニティからの脱退ができるような画面であることが望ましい。

　「プロフィール設定」ボタンは、ユーザのプロフィール（パスワードやニックネーム、公開情報等）を変更するためのボタンである。「アバタ設定」ボタンは、ユーザに対応するキャラクタの画像（アバタ画像）を変更するためのボタンである。

　なお、図４及び図６に示されているように、いずれのマイハウス画面においても、コンテンツの映像を表示するための領域の傍に、チャンネル番号が示されたタブ（選局タブ）が複数配置されている。これらの選局タブのうちのいずれかの選局タブがクリックされた場合、アプリケーション処理部２２１は、クリックされた選局タブに対応するチャンネルを選局するように選局処理部２２２に指示するようになっている。

　（グループ視聴アプリケーションの起動中における動作）
　次に、グループ視聴アプリケーションの起動中におけるシステムの動作について図７～図１３を参照しながら説明する。

　（仮想地図画面を表示させる操作がされた場合のシステムの動作）
　まず、仮想地図画面を視聴機器２００に表示させるための操作がされた場合のシステムの動作について図７および図８を参照しながら説明する。

　図７は、そのような操作を視聴機器２００が受け付けた場合におけるシステムの動作を示すシーケンス図である。また、図８は、視聴機器２００に表示される仮想地図画面を例示した図である。

　（ステップＳ２１）
　Ｂ夫の視聴機器２００が上記の操作を受け付けると、アプリケーション処理部２２１は、図８に例示される仮想地図画面の送信を要求するＨＴＴＰリクエストをグループ視聴支援サーバ１００に送信する。このＨＴＴＰリクエストには、Ｂ夫のユーザＩＤ、及び、Ｂ夫の視聴機器２００が再生しているチャンネルを示す視聴チャンネル情報が含まれている。

　（ステップＳ２２）
　ステップＳ２１の後、受信データ解析部１２１は、ステップＳ２１で送信されたＨＴＴＰリクエストを解析し、Ｂ夫のユーザＩＤをＤＢ更新処理部１２３に供給するとともに、Ｂ夫の家のハウスＩＤと値が同じであるような視聴場所ＩＤを含むレコードを視聴環境情報テーブルから削除するようにＤＢ更新処理部１２３に指示する。

　指示を受けたＤＢ更新処理部１２３は、指示に従って視聴環境情報テーブルを更新し、更新が完了した旨を受信データ解析部１２１に通知する。例えば、ＤＢ更新処理部１２３は、図３の（ａ）の視聴環境情報テーブルを図３の（ｂ）に視聴環境情報テーブルに更新する。

　通知を受けた受信データ解析部１２１は、Ｂ夫のユーザＩＤ及び視聴チャンネル情報を画面データ送信処理部１２２に供給するとともに、Ｂ夫用の仮想地図画面のデータの生成および送信を行うように画面データ送信処理部１２２に指示する。

　指示を受けた画面データ送信処理部１２２は、仮想地図画像データからＢ夫用の周辺地図画像データを生成する。

　具体的には、画面データ送信処理部１２２は、以下の３つの処理（処理４および処理５）を行う。
（処理４）ユーザ情報テーブルからＢ夫のユーザ情報（「現在位置」、「縮尺値」、「アバタ」の各フィールド値）を読み出し、更に、Ｂ夫のアバタ画像データを読み出す。
（処理５）仮想地図画像データを読み出し、仮想地図画像からＢ夫のキャラクタの現在位置を中心とする一部の範囲（縮尺値に応じた広さの範囲）の画像（周辺地図画像）を抽出することにより、周辺地図画像データを生成する。
（処理６）「現在位置」フィールドの値が上記一部の範囲内を示す値であるような、ユーザ情報テーブルの各レコード（Ｂ夫以外の他のユーザのユーザ情報に対応する各レコード）を特定する。そして、特定した各レコードのユーザ情報（「現在位置」及び「アバタ」の各フィールド値）を読み出し、更に、他のユーザのアバタ画像データを読み出す。

　（ステップＳ２３）
　ステップＳ２２の後、画面データ送信処理部１２２は、視聴環境リストを生成する。

　具体的には、画面データ送信処理部１２２は、以下の３つの処理（処理７～処理９）を行うことにより、視聴環境リストを生成する。
（処理７）「位置」フィールドの値が上記一部の範囲内を示す値であるような、ハウス情報テーブルの各レコードを特定し、特定した各レコードのハウス情報（「ハウスＩＤ」、「名称」、「アイコン画像」、「位置」、「管理人」及び「再生中のコンテンツ」の各フィールド値）を読み出す。更に、特定した各レコードのアイコン画像を読み出す。
（処理８）ユーザ情報テーブルを参照し、処理７で特定した各レコードの管理人のニックネームを特定する。
（処理９）「視聴場所ＩＤ」フィールドの値が処理７で特定したレコードの「ハウスＩＤ」フィールドの値と一致するような、視聴環境情報テーブルの各レコードを特定する。更に、特定した各レコードの「視聴参加メンバーリスト」フィールドの値を読み出す。

　例えば、処理７でハウス情報テーブルのあるレコード（「位置」フィールドの値がＢ夫のキャラクタの現在位置を示す値と最も近いレコード）の「名称」フィールドの値として“〇〇の家”という値を読み出したものとする。また、該レコードの「再生中のコンテンツ」フィールドの値として“ＣＳ－１０５「町の△」”という値を読み出し、処理８で「ニックネーム」フィールドの値として“〇〇”という値を読み出したものとする。更に、処理９で「視聴参加メンバーリスト」フィールドの値として“〇〇”のユーザＩＤを含む４つのユーザＩＤからなるリスト値を読み出したものとする。

　このような場合、画面データ送信処理部１２２は、図８に示すように、〇〇さんのグループ（仮想世界において、Ｂ夫のキャラクタの現在位置から最も近い〇〇さんの住居に集まっている、〇〇さんのキャラクタを含む４人のキャラクタ）に対応する要素が先頭の要素となるような視聴環境リストを生成する。即ち、本実施形態には、視聴環境リストにおける、より先頭側の要素に対応するグループが、Ｂ夫のキャラクタとの間の距離がより近い地点に紐付けられているグループになっている、という特徴がある。ただし、この特徴は本実施形態特有のものであり、本発明に係るグループ視聴支援装置は、そのような特徴を有していなくてもよい。

　なお、以上の説明からわかるように、視聴環境リストは、上記一部の範囲内の地点（例えば、住居）に紐付けられているグループ毎に、該グループが集まっている地点（例えば、上述の“〇〇の家”）と、該地点を管理しているユーザ（例えば、“〇〇家”を管理する“〇〇”）およびグループの人数と、どのコンテンツがグループ視聴されているかと、を示している。

　（ステップＳ２４）
　ステップＳ２３の後、画面データ送信処理部１２２は、記憶部２１０から仮想地図画面の雛形データを読み出し、該雛形データと、ステップＳ２３で生成した視聴環境リストと、視聴チャンネル情報と、処理４～処理９でテーブルから読み出した情報とを用いて、Ｂ夫用の仮想地図画面のデータ（ＨＴＭＬデータ）を生成する。

　なお、このＨＴＭＬデータを生成するのに必要な各建物アイコンの表示座標値は、処理４で読み出した「現在位置」フィールドの値、及び、処理５で読み出した各レコードの「位置」フィールドの値を用いて算出できる。また、このＨＴＭＬデータを生成するのに必要な各アバタ画像の表示座標値は、処理４で読み出した「現在位置」フィールドの値、及び、処理６で読み出した各レコードの「現在位置」フィールドの値を用いて算出できる。

　（ステップＳ２５）
　画面データ送信処理部１２２は、Ｂ夫の視聴機器２００に向けて、ステップＳ２４にて生成したＢ夫用の仮想地図画面のデータを含むＨＴＴＰレスポンスを送信する。

　（ステップＳ２６）
　アプリケーション処理部２２１は、ステップＳ２５にて送信されたＢ夫用の仮想地図画面のデータ（ＨＴＭＬデータ）を記憶部１１０に記録するとともに、該データに基づいてＢ夫用の仮想地図画面の表示処理を行う。この表示処理には、仮想地図画面内の各種画像（例えば、ＨＴＭＬデータにより指定されている、周辺地図画像データ、各建物アイコン、Ｂ夫のアバタ画像データ等）をＨＴＴＰ通信によりグループ視聴支援サーバ１００から取得する処理も含まれる。また、この表示処理には、ＨＴＴＰ通信により取得した各種画像、及び、放送中の番組の映像を、ＨＴＭＬデータにより指定された領域に表示する処理も含まれる。

　その結果、Ｂ夫の視聴機器２００の表示部２６０には、図８に例示されるような仮想地図画面（視聴環境選択画面）が表示される。

　なお、Ｂ夫は、仮想地図画面の表示中に自身のキャラクタを仮想世界内で移動させる操作を行うことができる。この操作は、具体的には、仮想地図画面の周辺地図画像の表示領域の周囲に配置されている８つの方向ボタン（三角矢印の方向ボタン）のうちの任意の方向ボタンをクリックする操作である。８つの方向ボタンのうちいずれかの方向ボタン（三角矢印）がクリックされると、Ｂ夫のキャラクタは、クリックされた三角矢印が向いている方向に移動する。

　また、Ｂ夫は、仮想地図画面の表示中に周辺地図画像の縮尺を変更する操作を行うことができる。この操作は、具体的には、周辺地図画像上の縮尺バーのつまみの位置を所望の縮尺に対応する位置に移動させる操作である。なお、周辺地図画像上に「＋」ボタンおよび「－」ボタンを設けてもよい。この場合、「＋」ボタンをクリックする操作を、周辺地図画像をズームインする操作とし、「－」ボタンをクリックする操作を、周辺地図画像をズームアウトする操作としてもよい。

　（仮想地図に対する操作がされた場合のシステムの動作）
　次に、仮想地図に対する操作がされた場合のシステムの動作について図９～図１１を参照しながら説明する。

　図９は、仮想地図に対する操作を視聴機器２００が受け付けた場合におけるシステムの動作を示すシーケンス図である。具体的には、図９の（ａ）は自分のキャラクタ（マイアバタ）を移動する操作がされた場合のシステムの動作を示し、図９の（ｂ）は、仮想地図の縮尺を変更する操作がされた場合のシステムの動作を示している。

　また、図１０は自分のキャラクタを移動させる操作に伴う仮想地図画面の変化について説明するための図であり、図１１は、仮想地図の縮尺を変更する操作に伴う仮想地図画面の変化について説明するための図である。

　まず、自分のキャラクタ（マイアバタ）を移動する操作がされた場合のシステムの動作について図９及び図１０の（ａ）を参照しながら説明する。

　（ステップＳ３１）
　Ｂ夫の視聴機器２００がＢ夫のキャラクタを移動させる操作を受け付けると、アプリケーション処理部２２１は、仮想地図画面を更新するための情報の送信を要求するＨＴＴＰリクエストをグループ視聴支援サーバ１００に送信する。このＨＴＴＰリクエストには、Ｂ夫のユーザＩＤ、及び、所定の８つの方向のうちのどの方向にキャラクタが移動したかを示す移動方向情報が含まれている。

　（ステップＳ３２）
　ステップＳ３１の後、受信データ解析部１２１は、ステップＳ３１で送信されたＨＴＴＰリクエストを解析し、Ｂ夫のユーザＩＤ及び移動方向情報をＤＢ更新処理部１２３に供給する。ＤＢ更新処理部１２３は、Ｂ夫のユーザＩＤに基づいてユーザ情報テーブルの中からＢ夫のユーザ情報を含むレコードを特定し、該レコードの「現在位置」フィールドの値を移動方向情報に基づいて更新する。

　ＤＢ更新処理部１２３から更新完了の通知を受けた受信データ解析部１２１は、Ｂ夫のユーザＩＤを画面更新用情報送信処理部１２４に供給するとともに、Ｂ夫用の仮想地図画面を更新するための情報の生成および送信を行うように画面更新用情報送信処理部１２４に指示する。

　指示を受けた画面更新用情報送信処理部１２４は、前述の処理４～処理６を実行することにより、周辺地図画像データを生成する。

　（ステップＳ３３）
　ステップＳ３２の後、画面更新用情報送信処理部１２４は、前述の処理７～処理９を行うことにより視聴環境リストを生成するとともに、各建物アイコン、及び、他のユーザの各アバタ画像を周辺地図画像内のどの領域に表示すべきかを示す表示領域情報を生成する。

　（ステップＳ３４）
　ステップＳ３３の後、画面更新用情報送信処理部１２４は、Ｂ夫用の仮想地図画面を更新するための情報として、周辺地図画像データ、視聴環境リスト、表示領域情報、各建物アイコン、及び、他のユーザの各アバタ画像をＢ夫の視聴機器２００に送信する。

　（ステップＳ３５）
　ステップＳ３４の後、アプリケーション処理部２２１は、周辺地図画像データ、視聴環境リスト、表示領域情報、各建物アイコン、及び、他のユーザの各アバタ画像を用いて、仮想地図画面を更新する。

　具体的には、アプリケーション処理部２２１は、以下の処理を行う。

　即ち、アプリケーション処理部２２１は、これまで表示していた周辺地図画像を消去し、ステップＳ３４で送信された周辺地図画像データが表す周辺地図画像を新たに表示する。また、アプリケーション処理部２２１は、これまで表示していた他のユーザのアバタ画像を消去し、ステップＳ３４で送信された各アバタ画像を、ステップＳ３４で送信された表示領域情報が示す領域に新たに表示する。

　同様に、アプリケーション処理部２２１は、これまで表示していた各建物アイコンを消去し、ステップＳ３４で送信された各建物アイコンを、ステップＳ３４で送信された表示領域情報が示す領域に新たに表示する。更に、アプリケーション処理部２２１は、これまで表示していた視聴環境リストを消去するとともに、ステップＳ３４で送信された視聴環境リストを新たに表示する。

　その結果、仮想地図画面は、例えば図１０に示すように更新される。

　次に、仮想地図の縮尺を変更する操作がされた場合のシステムの動作について図１０の（ｂ）、及び、図１１を参照しながら説明する。

　（ステップＳ４１）
　Ｂ夫の視聴機器２００が縮尺を変更する操作を受け付けると、アプリケーション処理部２２１は、縮尺バーの表示状態を更新するとともに、仮想地図画面を更新するための情報の送信を要求するＨＴＴＰリクエストをグループ視聴支援サーバ１００に送信する。このＨＴＴＰリクエストには、Ｂ夫のユーザＩＤ、及び、変更後の縮尺値が含まれている。

　（ステップＳ４２）
　ステップＳ４１の後、受信データ解析部１２１は、ステップＳ４１で送信されたＨＴＴＰリクエストを解析し、Ｂ夫のユーザＩＤ及び縮尺値をＤＢ更新処理部１２３に供給する。ＤＢ更新処理部１２３は、Ｂ夫のユーザＩＤに基づいてユーザ情報テーブルの中からＢ夫のユーザ情報を含むレコードを特定し、該レコードの「縮尺値」フィールドの値を、受信データ解析部１２１から供給された縮尺値と同じ値になるように更新する。

　ＤＢ更新処理部１２３から更新完了の通知を受けた受信データ解析部１２１は、Ｂ夫のユーザＩＤを画面更新用情報送信処理部１２４に供給するとともに、Ｂ夫用の仮想地図画面を更新するための情報の生成および送信を行うように画面更新用情報送信処理部１２４に指示する。

　指示を受けた画面更新用情報送信処理部１２４は、前述の処理４～処理６を実行することにより、周辺地図画像データを生成する。

　（ステップＳ４３～ステップＳ４５）
　ステップＳ４２の後、システムは、ステップＳ４３～ステップＳ４５の各処理を実行する。なお、システムは、ステップＳ４３～ステップＳ４５では、それぞれ、既に説明したステップＳ３３～ステップＳ３５と同じ処理を行う。

　その結果、仮想地図画面は、例えば図１１に示すように更新される。

　（仮想地図上の他の家で行われているグループ視聴に参加するための操作がされた場合のシステムの動作）
　システムの各種動作についてこれまで説明してきたが、最後に、仮想地図上の他の家で行われているグループ視聴に参加するための操作がされた場合のシステムの動作について図１２および図１３を参照しながら説明する。

　図１２は、視聴機器２００がそのような操作を受け付けた場合におけるシステムの動作を示すシーケンス図である。また、図１３は、上記他の家を管理する者であるＡ美の視聴機器２００に表示される画面を例示した図である。

　なお、仮想地図上の他の家に集まって行われているグループ視聴に関し、参加するグループを指定するための操作は、そのグループ（そのグループに属する各ユーザのキャラクタ）が集まっている他の家に対応するオブジェクトを指定する操作である。本実施形態では、自分のキャラクタ（マイアバタ）を該他の家のアイコン上に移動させる操作がオブジェクトを指定する操作に該当する。なお、他の実施形態では、オブジェクトを指定する操作は、他の種類の操作であってもよい。

　（ステップＳ５１）
　仮想世界におけるＡ美（Ａ美のキャラクタ）の家で行われているグループ視聴に参加するための操作をＢ夫の視聴機器２００が受け付けると、アプリケーション処理部２２１は、他のユーザのハウス画面のデータの送信を要求するＨＴＴＰリクエストをグループ視聴支援サーバ１００に送信する。このＨＴＴＰリクエストには、Ｂ夫のユーザＩＤ、及び、Ａ美の家のハウスＩＤが含まれている。

　（ステップＳ５２）
　ステップＳ５１の後、受信データ解析部１２１は、ステップＳ５１で送信されたＨＴＴＰリクエストを解析し、Ｂ夫のユーザＩＤ、及び、Ａ美の家のハウスＩＤを画面更新用情報送信処理部１２４に供給する。

　画面更新用情報送信処理部１２４は、受信データ解析部１２１から供給されたハウスＩＤに対応するレコードをハウス情報テーブルの中から特定する。画面更新用情報送信処理部１２４は、特定したレコードの「入室できる者」フィールドの値を参照することにより、Ｂ夫（Ｂ夫のキャラクタ）がＡ美の家に入室できるか否かを判定する。

　画面更新用情報送信処理部１２４は、Ｂ夫がＡ美の家に入室できると判定した場合、更に、受信データ解析部１２１から供給されたハウスＩＤと値が一致する視聴場所ＩＤを含むレコードが視聴環境情報テーブル内に存在するかを判定する。

　（ステップＳ５３）
　画面更新用情報送信処理部１２４は、ステップＳ５２にて該当レコードが視聴環境情報テーブル内に存在すると判定した場合には、Ｂ夫の入室可否の回答要求をＡ美の視聴機器２００に送信する。

　（ステップＳ５４）
　ステップＳ５３の後、Ａ美の視聴機器２００のアプリケーション処理部２２１は、Ｂ夫の入室可否を回答するためのダイアログが現れるように、Ａ美が見ているマイハウス画面を更新する。アプリケーション処理部２２１が、例えば、ステップＳ５３の後に図１３の（ａ）のマイハウス画面を更新し、更に、Ｂ夫が訪れたことに対してＡ美がチャットで発言した場合、Ａ美が見ているマイハウス画面は、例えば、図１３の（ｂ）に示すような状態になる。

　（ステップＳ５５、ステップＳ５６）
　Ａ美の視聴機器２００の操作受付部２５０がＢ夫の入室可否を回答する操作を受け付けると、アプリケーション処理部２２１は、Ｂ夫の入室可否の回答を示す回答データをグループ視聴支援サーバ１００に送信する。

　（ステップＳ５７）
　受信データ解析部１２１は、ステップＳ５６でＡ美の視聴機器２００から送信された回答データが“Ｂ夫がＡ美の家に入室可能である旨”を示すデータである場合、Ａ美の家のハウスＩＤと値が同じであるような視聴場所ＩＤを含むレコードを更新するように（具体的には、該レコードの「視聴参加メンバーリスト」フィールドの値をＢ夫のユーザＩＤを含むようなリスト値に更新するように）、ＤＢ更新処理部１２３に指示する。

　指示を受けたＤＢ更新処理部１２３は、指示に従って視聴環境情報テーブルを更新し、更新が完了した旨を受信データ解析部１２１に通知する。例えば、ＤＢ更新処理部１２３は、図３の（ｂ）の視聴環境情報テーブルを図３の（ｃ）に視聴環境情報テーブルに更新する。

　通知を受けた受信データ解析部１２１は、Ａ美のハウス画面のデータの生成及び送信を行うように画面データ送信処理部１２２に指示する。

　指示を受けた画面データ送信処理部１２２は、Ａ美のハウス画面のデータ（ＨＴＭＬデータ）を生成し、生成したデータをＢ夫の視聴機器２００に供給する。このＨＴＭＬデータにはＢ夫の視聴機器２００に実行させるスクリプトが埋め込まれており、このスクリプトには、Ａ美の視聴機器２００が再生しているコンテンツ（番組）をＢ夫の視聴機器２００に選局させるコマンドが含まれている。

　（ステップＳ５８）
　アプリケーション処理部２２１（再生手段）は、ステップＳ５７にて送信されたＡ美のハウス画面のデータ（ＨＴＭＬデータ）を記憶部１１０に記録するとともに、該データに基づいてＡ美のハウス画面の表示処理を行う。

　この表示処理には、Ａ美のハウス画面内の各種画像（例えば、ＨＴＭＬデータにより指定されている各メンバのアバタ画像データ等）をＨＴＴＰ通信によりグループ視聴支援サーバ１００から取得する処理も含まれる。また、この表示処理には、ＨＴＴＰ通信により取得した各種画像をＨＴＭＬデータにより指定された領域に表示する処理も含まれる。更に、この表示処理には、スクリプトに含まれるコマンドに従ってＡ美の視聴機器２００が再生しているコンテンツを選局するように選局処理部２２２に指示する処理、及び、再生部２２３が再生を開始した該コンテンツをＨＴＭＬデータにより指定された領域に表示する処理も含まれる。

　さらに、アプリケーション処理部２２１（実行手段）は、キーボード（あるいは、リモコン、コントローラ等）を用いた文字列入力の待受けを開始する。アプリケーション処理部２２１は、文字列の入力を受け付けると、入力された文字列をＢ夫の発言内容として表示部２６０（Ａ美のハウス画面）に表示するとともに、入力された文字列をグループ視聴支援サーバ１００に送信する（グループ視聴支援サーバ１００に送信された文字列は、Ａ美および他のメンバの視聴機器２００に送信され、Ａ美および他のメンバが見ているハウス画面内にＢ夫の発言内容として表示される）。

　（ステップＳ５９）
　ステップＳ５７の後、受信データ解析部１２１は、対応するキャラクタがＡ美の家（同じ地点、特定の地点）に集まっている各メンバの視聴機器２００に向けてＢ夫のアバタ画像を送信するように、画面更新用情報送信処理部１２４に指示する。

　指示を受けた画面更新用情報送信処理部１２４は、ユーザ情報テーブルからＢ夫のユーザ情報を含むレコードを特定し、該レコード内の「アバタ」フィールドの値を参照し、Ｂ夫のアバタ画像データを各メンバの視聴機器２００に送信する。

　（ステップＳ６０）
　ステップＳ５９の後、Ａ美の視聴機器２００のアプリケーション処理部２２１は、Ｂ夫の入室可否を回答するためのダイアログを消去した上でＢ夫のアバタ画像を表示することにより、Ａ美が見ているマイハウス画面を更新する。他の各メンバの視聴機器２００のアプリケーション処理部２２１も、Ｂ夫のアバタ画像を表示することにより、該メンバが見ているＡ美のハウス画面を更新する。

　Ａ美の視聴機器２００のアプリケーション処理部２２１が、例えば、ステップＳ５９の後に図１３の（ｂ）のマイハウス画面を更新し、更に、Ｂ夫が訪れたことに対してＢ夫以外の各メンバがチャットで発言した場合、Ａ美が見ているマイハウス画面は、例えば、図１３の（ｃ）に示すような状態になる。この場合、Ｂ夫を含む他のメンバが見ているＡ美のハウス画面も、図１３の（ｃ）に示すような状態になる。

　これにより、Ｂ夫は、対応するキャラクタがＡ美の家に集まっている他の各メンバ（実世界においては、Ｂ夫と同じ場所に居ない各メンバ）と、同じ番組を視聴しながらの遠隔コミュニケーション（文字チャット）を行うことができる。

　（ステップＳ６１）
　Ａ美の視聴機器２００のアプリケーション処理部２２１は、ステップＳ５６で“Ｂ夫はＡ美の家に入室不可能である旨”を示す回答データを送信した場合、Ｂ夫の入室可否を回答するためのダイアログが消去されるように、Ａ美が見ているマイハウス画面を更新する。

　（ステップＳ６２）
　受信データ解析部１２１は、ステップＳ５６でＡ美の視聴機器２００から送信された回答データが“Ｂ夫はＡ美の家に入室不可能である旨”を示すデータである場合、Ａ美に入室が拒否された旨を示す情報をＢ夫の視聴機器２００に送信するように画面更新用情報送信処理部１２４に指示する。

　画面更新用情報送信処理部１２４は、指示に従って、Ａ美に入室が拒否された旨を示す情報をＢ夫の視聴機器２００に送信する。

　（ステップＳ６３）
　ステップＳ６２の後、Ｂ夫の視聴機器２００のアプリケーション処理部２２１は、Ａ美に入室が拒否された旨のメッセージが表示されるように仮想地図画面を更新する。

　（ステップＳ６４）
　画面更新用情報送信処理部１２４は、ステップＳ５２にて該当レコードが視聴環境情報テーブル内に存在しないと判定した場合には、仮想世界においてＡ美（Ａ美のキャラクタ）が自宅に居ない旨を示す情報を、Ｂ夫の視聴機器２００に送信する。

　（ステップＳ６５）
　ステップＳ６４の後、Ｂ夫の視聴機器２００のアプリケーション処理部２２１は、Ａ美が自宅に居ない旨を示すメッセージが表示されるように仮想地図画面を更新する。

　以上、システムの各種動作について説明した。

　なお、ステップＳ６４において、画面更新用情報送信処理部１２４は、仮想世界におけるＡ美の居場所を特定することにより、仮想世界におけるＡ美の自宅から見たＡ美が居る方向を特定してもよい。そして、画面更新用情報送信処理部１２４は、仮想世界においてＡ美が自宅に居ない旨を示す情報とともに、仮想世界におけるＡ美の自宅から見たＡ美が居る方向を示す情報をＢ夫の視聴機器２００に送信してもよい。

　この場合、ステップＳ６５において、アプリケーション処理部２２１は、Ａ美が仮想世界における自宅に居ない旨を示すメッセージとともに、仮想世界におけるＡ美が居る方向を示す情報を表示してもよい。なお、該情報は、Ａ美が居る方向を示すマークの画像であってもよく、この画像は、赤色であってもよいし、Ｂ夫に点滅しているかのように視認させるアニメーション画像であってもよい。

　（付記事項１）
　Ｂ夫の視聴機器２００は、視聴環境リスト内のコンテンツの名称をクリックする操作を受け付けた場合、該コンテンツの名称を含む要素（行）に含まれている場所に対応する建物アイコンを強調表示してもよい。

　あるいは、Ｂ夫の視聴機器２００は、該操作を受け付けた場合、該コンテンツの詳細情報をグループ視聴支援サーバ１００から取得し、取得した詳細情報を表示してもよい。

　あるいは、Ｂ夫の視聴機器２００は、８つの方向ボタン（三角矢印）の各々について、Ｂ夫のキャラクタが居る位置から見て該三角矢印が向いている方向に位置する建物に集まっているグループの数をグループ視聴支援サーバ１００に問い合わせてもよい。

　この場合、問い合わせを受けたグループ視聴支援サーバ１００は、視聴環境情報テーブルの全レコードを参照し、グループ視聴されている全視聴場所の各々がＢ夫のキャラクタの居場所から見てどの方向にあるかを特定してもよい。そして、グループ視聴支援サーバ１００は、８つの方向の各々についてＢ夫のキャラクタの居場所から見て該方向に位置する視聴場所でグループ視聴しているグループの数をカウントし、その結果をＢ夫の視聴機器２００に通知してもよい。

　そして、通知を受けたＢ夫の視聴機器２００は、８つの方向ボタン（三角矢印）の各々について、Ｂ夫のキャラクタが居る位置から見て該三角矢印が向いている方向に位置する建物に集まっているグループの数を、該方向ボタン上に表示してもよい。

　（付記事項２）
　Ｂ夫の視聴機器２００は、Ｂ夫のキャラクタを他のユーザのキャラクタの上に移動させる操作を受け付けた場合、Ｂ夫と友人関係を結ぶように該他のユーザに申請するための処理をグループ視聴支援サーバ１００に依頼するようになっていてもよい。

　あるいは、Ｂ夫の視聴機器２００は、該操作を受け付けた場合、該他のユーザの公開情報をグループ視聴支援サーバ１００から取得し、取得した公開情報を表示してもよい。

　あるいは、Ｂ夫の視聴機器２００は、該操作を受け付けた場合、仮想世界における該他のユーザの自宅の位置を示す情報（例えば、仮想世界の座標系における、該他のユーザの住居を模した建物アイコンの位置を示す座標値や、Ｂ夫のキャラクタが居る位置から見た該他のユーザの住居を模した建物アイコンが位置する方向を示す情報）の送信をグループ視聴支援サーバ１００に要求してもよい。

　この場合、画面更新用情報送信処理部１２４は、要求に従って仮想世界における該他のユーザの自宅の位置を示す情報をＢ夫の視聴機器２００に送信してもよい。

　（付記事項３）
　前述のように、本実施形態における仮想地図上の他の家で行われているグループ視聴に参加するための操作は該他の家に対応するオブジェクトを指定する操作であるが、該オブジェクトを指定する操作は、該オブジェクト（具体的には、図１４に示すような、視聴環境リスト内における該他の家の場所を示す文字列７）をクリックする操作であってもよい。

　あるいは、該オブジェクトを指定する操作は、視聴環境リスト内の該文字列７を含む要素（該文字列７を含む行）をクリック操作であってもよい。

　これらの場合、Ｂ夫のキャラクタを該他の家に移動させる操作を受け付けたＢ夫の視聴機器２００は、該他の家の詳細情報をグループ視聴支援サーバ１００から取得し、取得した詳細情報を表示してもよい。

　（付記事項４）
　本実施形態では、グループ視聴サービスを提供するために使用するサーバの台数を１台としたが、本発明はこのような構成に限定されない。即ち、グループ視聴サービスを提供するために複数台のサーバを使用してもよい。

　この場合、本実施形態に係るグループ視聴支援サーバ１００が提供する複数の機能の各々が、上記複数台のサーバのうちのいずれかのサーバに備えられていればよい。

　（付記事項５）
　データベースには、アバタ画像のファイル名のフィールドと、そのアバタ画像における主要な色を示すフィールドと、からなるアバタ情報テーブルが含まれていてもよい。この場合において、「アバタ設定」ボタンの押下により表示されるアバタ設定画面では、色を示す文字列を入力して検索ボタンを押下することにより、全アバタ画像の中から、その色を主要な色とする対象のアバタ画像群を検索することができるようになっていてもよい。

　即ち、視聴機器２００において該検索ボタンが押下されると、グループ視聴支援サーバ１００は、アバタ情報テーブルを参照することにより対象のアバタ画像群を特定し、特定したアバタ画像群を視聴機器２００に送信してもよい。そして、視聴機器２００は、受信したアバタ画像群を、該アバタ画像群の中から所望のアバタ画像を選択させる（即ち、視聴機器２００のユーザに自身のアバタ画像を決定させる）ためのＵＩ部品とともにアバタ設定画面内に表示してもよい。

　また、ハウス情報テーブルには、アイコン画像（建物を模したアイコンの画像）における主要な色を示すフィールドが含まれていてもよい。この場合において、「ハウス設定」ボタンの押下により表示されるハウス設定画面では、色を示す文字列を入力して検索ボタンを押下することにより、全アイコン画像の中から、その色を主要な色とするアイコン画像を検索することができるようになっていてもよい。

　即ち、視聴機器２００において該検索ボタンが押下されると、グループ視聴支援サーバ１００は、ハウス情報テーブルを参照することにより対象のアイコン画像群を特定し、特定したアイコン画像群を視聴機器２００に送信してもよい。そして、視聴機器２００は、受信したアイコン画像群を、該アイコン画像群の中から所望のアイコン画像を選択させる（即ち、視聴機器２００のユーザに、仮想世界に表示される該ユーザの住居を示すアイコンを決定させる）ためのＵＩ部品とともにハウス設定画面内に表示してもよい。

　（付記事項６）
　「友人設定」ボタンの押下により表示される友人設定画面では、キーワードを入力して検索ボタンを押下することにより、全ユーザの中から、そのキーワードとマッチングするニックネームのユーザを検索することができるようになっていてもよい。

　即ち、視聴機器２００において該検索ボタンが押下されると、グループ視聴支援サーバ１００は、ユーザ情報テーブルを参照することにより対象のユーザ群を特定し、特定した各ユーザのネックネームを示す情報を視聴機器２００に送信してもよい。そして、視聴機器２００は、該情報が示す各ユーザのニックネームを、それらのニックネームの中から友人になってほしいユーザのニックネームを選択させるためのＵＩ部品とともに友人設定画面内に表示してもよい。

　同様に、「コミュニティ設定」ボタンの押下により表示されるコミュニティ設定画面では、キーワードを入力して検索ボタンを押下することにより、全コミュニティの中から、そのキーワードとマッチングする名称のコミュニティを検索することができるようになっていてもよい。

　即ち、視聴機器２００において該検索ボタンが押下されると、グループ視聴支援サーバ１００は、コミュニティ情報テーブルを参照することにより対象のコミュニティ群を特定し、特定した各コミュニティの名称を示す情報を視聴機器２００に送信してもよい。そして、視聴機器２００は、該情報が示す各コミュニティの名称を、それらのコミュニティの中から参加を所望するコミュニティを選択させるためのＵＩ部品とともにコミュニティ設定画面内に表示してもよい。

　（グループ視聴支援サーバ１００の利点）
　以上の説明から以下のことが言える。

　即ち、グループ視聴支援サーバ１００は、共通のコンテンツを各自の視聴機器で視聴しながらのグループでの遠隔コミュニケーションを実現させるグループ視聴サービスを提供するグループ視聴支援装置である。

　グループ視聴支援サーバ１００は、画面データ送信処理部１２２およびＤＢ更新処理部１２３を備えている。

　画面データ送信処理部１２２（情報提示手段）は、Ｂ夫の視聴機器２００にどのコンテンツがグループ視聴されているかをグループ毎に示した視聴環境リストを提示する。

　画面データ送信処理部１２２およびＤＢ更新処理部１２３（実行手段）は、Ｂ夫に指定されたグループ（例えば、Ａ美が属しているグループ）での遠隔コミュニケーションにＢ夫に参加させるための処理（例えば、画面データ送信処理部１２２によるＢ夫の視聴機器２００へのＡ美のハウス画面のデータの送信、及び、ＤＢ更新処理部１２３による視聴環境情報テーブルの更新）を実行する。

　画面データ送信処理部１２２（再生制御手段）は、Ｂ夫に指定されたグループ（例えば、Ａ美が属しているグループ）によってグループ視聴されているコンテンツをＢ夫の視聴機器２００に再生させる。

　上記の構成によれば、Ｂ夫は、グループを指定する操作を行うだけで、そのグループが視聴中のコンテンツの視聴と、そのグループとの遠隔コミュニケーションと、を同時に開始することができる。

　従って、グループ視聴支援サーバ１００は、あまり抵抗感を与えることなく視聴者にグループ視聴をさせることができる、と言える。

　（視聴機器２００の利点）
　以上のように、グループ視聴サービスに対応している視聴機器２００はアプリケーション処理部２２１、及び、操作受付部２５０を備えている。

　アプリケーション処理部２２１（情報提示手段）は、仮想地図画面（どのコンテンツがグループ視聴されているかをグループ毎に示した視聴環境リスト）を表示部２６０に提示する。

　操作受付部２５０は、仮想地図画面が表示されている間に、ユーザからグループの指定を受け付ける。

　アプリケーション処理部２２１（実行手段）は、グループの指定をトリガとして、指定されたグループでの遠隔コミュニケーションに該ユーザを参加させるための処理（例えば、該ユーザによる発言内容を示す文字列の入力を待ち受ける処理）を実行する。

　また、アプリケーション処理部２２１（再生手段）は、グループの指定をトリガとして、指定されたグループによってグループ視聴されているコンテンツを再生する。

　上記の構成によって、視聴機器２００も、あまり抵抗感を与えることなく視聴者にグループ視聴をさせることができる、と言える。

　〔実施形態２〕
　以下、本発明の別の一実施形態に係るシステムについて説明する。なお、説明の便宜上、実施形態１にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、基本的にその説明を省略する。

　本実施形態に係るシステムの構成は、実施形態１に係るシステムと同様の構成になっている。

　各ユーザの視聴機器２００は、仮想世界内のよく訪れる建物を示す情報（訪問情報）を登録する機能を備えている。また、グループ視聴支援サーバ１００のユーザ情報テーブルには、そのような訪問情報を保持するためのフィールドが設けられている。

　本実施形態に係るシステムは、マイハウス画面を表示しているＢ夫の視聴機器２００が選局タブ上にマウスカーソルを移動させる操作を受け付けた際の動作、及び、Ｂ夫の視聴機器２００が選択タブをクリックする操作を受け付けた際の動作に特徴がある。

　即ち、Ｂ夫の視聴機器２００では、操作受付部２５０が上記マウスカーソルを移動させる操作を受け付けると、アプリケーション処理部２２１は、Ｂ夫の訪問情報および視聴環境リストをグループ視聴支援サーバ１００から取得する。アプリケーション処理部２２１は、Ｂ夫の訪問情報および視聴環境リストに基づき、Ｂ夫のキャラクタがよく訪れる各建物について、該建物の中に該選局タブに対応するチャンネルのコンテンツを既に視聴している個人またはグループが居るかを判定する。

　そして、Ｂ夫の視聴機器２００のアプリケーション処理部２２１は、該選局タブに対応するチャンネルのコンテンツを既に視聴している個人またはグループが居る各建物について、該建物の管理人を特定するための情報を選局タブの傍に表示する。具体的には、アプリケーション処理部２２１は、一定時間が経過する度に、選局タブの傍に表示する情報を、ある建物の管理人を特定するための情報から、他の建物の管理人を特定するための情報に切り替える。

　ある建物の管理人の情報が選局タブの傍に表示されている間に操作受付部２５０が該選局タブをクリックする操作を受け付けると、アプリケーション処理部２２１は、Ｂ夫のマイハウス画面を消去して、該ある建物の管理人のハウス画面を表示する。

　即ち、本実施形態では、Ｂ夫は、仮想地図画面を表示させることなく、仮想世界におけるよく訪れる他人の家でのグループ視聴に参加することができる。

　＜実施形態３＞
　以下、更に図１５を参照して、本発明の更に別の一実施形態に係るシステムについて説明する。図１５は、本実施形態に係るシステムを構成する視聴機器に表示される画面を例示した図である。なお、説明の便宜上、実施形態１にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、基本的にその説明を省略する。

　本実施形態に係るシステムは、実施形態１に係るシステムと同様の構成になっている。

　一方、実施形態１、２と異なり、本実施形態に係る視聴機器２００にインストールされているグループ視聴用アプリケーションは仮想地図画面を表示する機能を備えておらず、本実施形態に係るグループ視聴支援サーバ１００は、仮想地図画面のデータを保持しないようになっている。

　また、実施形態１、２と異なり、本実施形態に係るグループ視聴サービスは、登録ユーザが自身を管理人とするチャットルームを作成するための機能を提供している。チャットルームに入室したユーザの視聴機器２００にはチャット画面が表示される。

　特に、該チャットルームを作成したユーザが該チャットルームに入室している間、該チャットルームに入室している各ユーザの視聴機器２００では、再生部２２３が該チャットルームを作成したユーザによって視聴されているコンテンツを再生する。そして、該各ユーザの視聴機器２００では、アプリケーション処理部２２１が、再生されたコンテンツの映像をチャット画面内に表示するようになっている。

　以下、Ｃ男が自身で作成したチャットルームに入室している間にＡ夫が該チャットルームに入室する例を挙げながら、本実施形態に係るシステムの動作をより具体的に説明する。

　Ａ夫の視聴機器２００がグループ視聴用アプリケーションを起動すると、アプリケーション処理部２２１が、図１５の（ａ）に例示されるような視聴環境選択画面のデータをグループ視聴支援サーバ１００から取得し、視聴環境選択画面を表示部２６０に表示する。この視聴環境選択画面における視聴環境リストは、上述のようなチャットルーム（管理人が入室中のチャットルーム）のリストである。

　操作受付部２５０が視聴環境リストの中からある要素（例えば、先頭の要素８）を選択する操作を受け付けた場合、アプリケーション処理部２２１は、Ｃ男とチャットが可能なチャット画面のデータを送信するように、グループ視聴支援サーバ１００に要求する。

　要求を受け付けたグループ視聴支援サーバ１００では、画面データ送信処理部１２２が、Ｃ男とチャットが可能なチャット画面のデータ（ＨＴＭＬデータ）をＡ夫の視聴機器２００に送信する。このＨＴＭＬデータにはＡ夫の視聴機器２００に実行させるスクリプトが含まれており、このスクリプトには、Ｃ男の視聴機器２００が再生しているコンテンツ（番組）をＡ夫の視聴機器２００に選局させるコマンドが含まれている。

　Ｃ男とチャットが可能なチャット画面のデータを受信したＡ夫の視聴機器２００では、アプリケーション処理部２２１が、該チャット画面の表示処理を行う。この表示処理には、スクリプトに含まれるコマンドに従ってＣ男の視聴機器２００が再生しているコンテンツを選局するように選局処理部２２２に指示する処理、及び、再生部２２３が再生を開始した該コンテンツをＨＴＭＬデータにより指定された領域に表示する処理も含まれる。

　以上のように、本実施形態では、Ａ夫は、より単純な操作により、グループ視聴に参加することができる。

　（付記事項７）
　実施形態１～３に係る視聴機器２００は、テレビ受信機であってもよいし、タブレット端末であってもよいし、スマートフォンであってもよいし、フィーチャーフォンであってもよいし、その他の機器であってもよい。また、視聴機器２００は、操作受付部２５０と表示部２６０とを備える代わりに、タッチパネル式表示部を備えていてもよい。

　この場合、実施形態１～３の説明中における「クリック」を「タップ」に置き換えた説明に基づき、実施形態１～３に係る発明を実施してもよい。また、実施形態２の説明中における「選局タブ上にマウスカーソルを移動させる操作」を「タッチパネル式表示部における、選局タブの表示されている領域に指を触れる操作」に置き換えた説明に基づき実施形態２に係る発明を実施してもよい。

　また、視聴機器２００は、リモコンによる操作を受け付けるように構成されてもよい。この場合、実施形態１～３の説明中における、任意のオブジェクトをクリックする操作を「オブジェクトを指し示す位置にカーソルが移動している状態においてリモコンの決定ボタンを押下する操作」に置き換えた説明に基づき、実施形態１～３に係る発明を実施してもよい。また、実施形態２の説明中における「選局タブ上にマウスカーソルを移動させる操作」を「リモコンの十字キーを用いて、選択タブを指し示す位置にカーソルを移動させる操作」に置き換えた説明に基づき、実施形態２に係る発明を実施してもよい。

　（付記事項８）
　実施形態１、２に関し、周辺地図画像中の建物アイコンは、対応する建物の中でグループ視聴されているコンテンツに応じた表示態様（例えば、表示色）で表示されてもよい。また、周辺地図画像中の建物アイコンの周囲には付属情報が表示されてもよい。付属情報は、例えば、対応する建物に居るグループのコミュニケーションの盛り上がり具合を示す情報であってもよいし、対応する建物に居るグループが大人数で構成されていることを示す情報であってもよい。なお、付属情報はグループ視聴支援サーバ１００が生成して視聴機器２００に送信したものであってもよいし、視聴機器２００が自ら生成してもよい。また、どのような種類の付属情報を表示させるかをユーザが指定できるようになっていてもよい。

　また、周辺地図画像中の他のユーザのアバタ画像は、該他のユーザが友人である場合と該他のユーザが友人でない場合とで異なる表示態様で表示されてもよい。

　（付記事項９）
　実施形態１、２の仮想地図画面に関し、仮想世界におけるユーザの自宅の傍には、そのユーザが管理人となっているコミュニティ用の画面へのリンクボタン（あるいは、リンクアイコン）が配置されてもよい。また、リンクボタンの傍には、該コミュニティに属する他の各メンバについて、仮想世界における該メンバの自宅の傍（あるいは居場所）に瞬時に移動するための移動手段（例えば、飛行機）のアイコンが配置されてもよい。

　さらに、実施形態１、２のマイハウス画面には、ユーザが所属している各コミュニティについて、仮想世界における該コミュニティの管理人の自宅の傍に瞬時に移動するための移動手段（例えば、飛行機）のアイコンが配置されてもよい。

　（付記事項１０）
　グループ視聴管理サーバ１００は、仮想世界内に広告画像を配置する機能を備えていてもよい。グループ視聴管理サーバ１００は、グループ視聴サービスを利用する各ユーザのキャラクタの仮想世界内における移動履歴を記録してもよい。そして、グループ視聴管理サーバ１００は、各ユーザの移動履歴に基づいて、仮想世界内の地域毎に、過去の一定期間におけるその地域への累計訪問者数を特定するようになっていてもよい。

　この場合、グループ視聴サービスを提供する事業者は、累計訪問者数が相対的に多い地域に広告画像を配置することを所望するスポンサーから、相対的に高額の広告料をとるようなビジネスを行うことができる。

　また、グループ視聴サービスでは、ユーザは、自身のアバタ画像、及び、自身の建物アイコンを有料で購入するようになっていてもよい。この場合、グループ視聴管理サーバ１００は、より人気のある（即ち、より多くのユーザに使用されている）アバタ画像および建物アイコンを、より高額で販売するようになっていてもよい。即ち、グループ視聴管理サーバ１００は、アバタ画像（あるいは建物アイコン）の使用者数に応じて、そのアバタ画像（あるいは建物アイコン）の金額を自動的に設定するようになっていてもよい。

　（付記事項１１）
　各ユーザのキャラクタが、仮想地図上の道の上に沿ってしか移動できないようになっていてもよい。この場合、グループ視聴管理サーバ１００は、あるユーザの仮想地図画面上に、そのユーザが指定した他のユーザのキャラクタの居場所（あるいは住居）への推奨移動経路を提示してもよい。なお、グループ視聴管理サーバ１００は、推奨移動経路を一般的な経路検索アルゴリズム（ダイクストラ法等）を用いて提示してもよい。また、仮想地図上の道の太さが一定でない場合には、各道の長さおよび太さの両方に応じた値を、ダイクストラ法における重み値としてもよい。

　（付記事項１２）
　グループ視聴管理サーバ１００は、グループ視聴サービスを利用する各ユーザの視聴履歴を管理し、各ユーザの嗜好を特定するようになっていてもよい。

　そして、グループ視聴管理サーバ１００は、あるユーザの仮想地図画面における、特定の建物アイコンおよび／または特定のアバタ画像を強調表示させてもよい。特定の建物アイコンとは、嗜好が該あるユーザと似ている他のユーザが管理する建物のアイコンである。また、特定のアバタ画像とは、嗜好が該あるユーザと似ている他のユーザのアバタ画像である。

　（プログラム等）
　実施形態１～３の各装置（グループ視聴支援サーバ１００および視聴機器２００）の制御ブロック（特に、画面データ送信処理部１２２及びＤＢ更新処理部１２３）は、集積回路（ＩＣチップ）等に形成された論理回路（ハードウェア）によって実現してもよいし、ＣＰＵ（Central Processing Unit）を用いてソフトウェアによって実現してもよい。

　後者の場合、各装置は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するＣＰＵ、上記プログラム及び各種データがコンピュータ（又はＣＰＵ）で読み取り可能に記録されたＲＯＭ（Read Only Memory）又は記憶装置（これらを「記録媒体」と称する）、上記プログラムを展開するＲＡＭ（Random Access Memory）などを備えている。そして、コンピュータ（又はＣＰＵ）が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体（通信ネットワークや放送波等）を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。

　〔まとめ〕
　本発明の態様１に係るグループ視聴支援装置（例えば、グループ視聴支援サーバ１００）は、共通のコンテンツを各自の視聴機器で視聴しながらのグループでの遠隔コミュニケーションを実現させるグループ視聴サービスを提供するグループ視聴支援装置であって、あるユーザ（例えば、Ｂ夫）の視聴機器（例えば、視聴機器２００）に、どのコンテンツがグループ視聴されているかをグループ毎に示した情報（例えば、視聴環境リスト）を提示する情報提示手段（例えば、画面データ送信処理部１２２）と、該ユーザに指定されたグループ（例えば、Ａ美が属するグループ）での遠隔コミュニケーションに該ユーザを参加させるための処理を実行する実行手段（例えば、画面データ送信処理部１２２およびＤＢ更新処理部１２３）と、上記指定されたグループによってグループ視聴されているコンテンツを該ユーザの視聴機器に再生させる再生制御手段（例えば、画面データ送信処理部１２２）と、を備えている。

　上記の構成により、上記あるユーザは、グループを指定する操作を行うだけで、そのグループが視聴中のコンテンツの視聴と、そのグループとの遠隔コミュニケーションと、を同時に開始することができる。

　従って、上記グループ視聴支援装置は、あまり抵抗感を与えることなく視聴者にグループ視聴をさせることができる、と言える。

　本発明の態様２に係るグループ視聴支援装置は、上記態様１において、上記グループは、各ユーザのキャラクタがその中を移動することが可能な仮想世界の何れかの地点（例えば、仮想世界における、Ａ美が管理する住居）に紐付けられており、上記あるユーザ（例えば、Ｂ夫）の視聴機器に、上記仮想世界における、該ユーザに対応するキャラクタが居る地点を含む一部の範囲を示す画像（例えば、Ｂ夫のキャラクタの周辺の範囲）を提示する画像提示手段（例えば、画面更新用情報送信処理部１２４）を備え、上記情報提示手段が提示する情報は、どのコンテンツがグループ視聴されているかを、上記範囲内の地点に紐付けられたグループ毎に示した情報であってもよい。

　上記の構成によれば、上記情報提示手段が提示する情報の情報量はそれほど多くならない。従って、上記グループ視聴支援装置は、上記あるユーザに、どのグループを指定すべきかについてあまり迷わせることなく、グループを指定させることができる、という更なる効果を奏する。

　本発明の態様３に係るグループ視聴支援装置は、上記態様２において、上記あるユーザがグループ（例えば、Ａ美が属するグループ）を指定する操作は、上記仮想世界内において、該あるユーザに対応するキャラクタを、該グループに紐付けられた地点（例えば、仮想世界における、Ａ美が管理する住居）に移動させる操作であってもよい。

　上記の構成によれば、上記グループ視聴支援装置は、上記あるユーザに、ゲーム感覚でグループ視聴に参加させることができる、という更なる効果を奏する。

　本発明の態様４に係るグループ視聴支援装置は、上記態様２または上記態様３において、上記情報提示手段は、上記情報をリスト形式で提示するように構成されており、上記情報を表すリストの中からあるグループに対応する要素を選択する操作が、該グループを指定する操作であり、上記リストにおける、より先頭側の要素に対応するグループは、上記あるユーザに対応するキャラクタとの間の距離がより近い地点に紐付けられたグループであってもよい。

　上記の構成によれば、上記グループ視聴支援装置は、上記あるユーザに、より簡単な操作でグループ視聴に参加させることができる、という更なる効果を奏する。

　本発明の態様５に係るグループ視聴支援装置は、上記態様２から上記態様４のいずれかの態様において、上記仮想世界には、ユーザの住居を模したオブジェクトが配置されており、上記あるユーザの視聴機器に、他のユーザの住居を模したオブジェクトが配置されている位置に関する情報を提示する情報提示手段と、を備え、該情報提示手段は、上記あるユーザに対応するキャラクタを上記他のユーザに対応するキャラクタが居る地点に移動させる操作がされた場合に上記情報を提示してもよい。

　上記の構成によれば、上記グループ視聴支援装置は、上記あるユーザに、仮想世界内で新たに出会った他のユーザとのグループ視聴をより容易にすることができる、という更なる効果を奏する。

　本発明の態様６に係るグループ視聴支援装置は、上記態様１から上記態様３のいずれかの態様において、上記情報提示手段は、上記情報をリスト形式で提示するように構成されており、上記情報を表すリストの中からあるグループに対応する要素を選択する操作が、該グループを指定する操作であってもよい。

　上記の構成によれば、上記グループ視聴支援装置は、上記あるユーザに、より簡単な操作でグループ視聴に参加させることができる、という更なる効果を奏する。

　本発明の態様７に係るグループ視聴支援方法は、共通のコンテンツを各自の視聴機器で視聴しながらのグループでの遠隔コミュニケーションを実現させるグループ視聴サービスに関し、その提供に利用される１台または複数台の装置によるグループ視聴支援方法であって、あるユーザの視聴機器に、どのコンテンツがグループ視聴されているかをグループ毎に示した情報を提示する情報提示ステップと、該ユーザに指定されたグループでの遠隔コミュニケーションに該ユーザを参加させるための処理を実行する実行ステップと、上記指定されたグループによってグループ視聴されているコンテンツを該ユーザの視聴機器に再生させる再生制御ステップと、を含んでいる。

　上記の構成によれば、上記グループ視聴支援方法は、上記態様１に係るグループ視聴支援装置と同様の作用効果を奏する。

　本発明の態様８に係る視聴機器（例えば、視聴機器２００）は、グループ視聴支援装置によって提供されるサービスである、共通のコンテンツを各自の視聴機器で視聴しながらのグループでの遠隔コミュニケーションを実現させるグループ視聴サービスに対応した視聴機器であって、どのコンテンツがグループ視聴されているかをグループ毎に示した情報を提示する情報提示手段（例えば、アプリケーション処理部２２１）と、ユーザからグループの指定を受け付ける受付部（例えば、操作受付部２５０）と、上記指定をトリガとして、指定されたグループでの遠隔コミュニケーションに該ユーザを参加させるための処理を実行する実行手段（例えば、アプリケーション処理部２２１）と、上記指定をトリガとして、指定されたグループによってグループ視聴されているコンテンツを再生する再生手段（例えば、アプリケーション処理部２２１）と、を備えている。

　上記の構成によれば、本発明の態様８に係る視聴機器は、上記態様１に係るグループ視聴支援装置と同様の作用効果を奏する。

　本発明の態様１から６に係るグループ視聴支援装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記グループ視聴支援装置が備える各手段として動作させることにより上記各手段をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。

　本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。

　本発明は、地上デジタル放送に関連する分野において好適に利用できる。

　１００　　　　　　　　グループ視聴支援サーバ（グループ視聴支援装置）
　１２０　　　　　　　　　制御部
　１２１　　　　　　　　　　受信データ解析部
　１２２　　　　　　　　　　画面データ送信処理部（情報提示手段、再生制御手段、実行手段）
　１２３　　　　　　　　　　ＤＢ更新処理部（実行手段）
　１２４　　　　　　　　　　画面更新用情報送信処理部（画像提示手段、情報提示手段）

Claims (8)

1. 　共通のコンテンツを各自の視聴機器で視聴しながらのグループでの遠隔コミュニケーションを実現させるグループ視聴サービスを提供するグループ視聴支援装置であって、
   　あるユーザの視聴機器に、どのコンテンツがグループ視聴されているかをグループ毎に示した情報を提示する情報提示手段と、
   　該ユーザに指定されたグループでの遠隔コミュニケーションに該ユーザを参加させるための処理を実行する実行手段と、
   　上記指定されたグループによってグループ視聴されているコンテンツを該ユーザの視聴機器に再生させる再生制御手段と、を備えていることを特徴とするグループ視聴支援装置。
2. 　上記グループは、各ユーザのキャラクタがその中を移動することが可能な仮想世界の何れかの地点に紐付けられており、
   　上記あるユーザの視聴機器に、上記仮想世界における、該ユーザに対応するキャラクタが居る地点を含む一部の範囲を示す画像を提示する画像提示手段を備え、
   　上記情報提示手段が提示する情報は、どのコンテンツがグループ視聴されているかを、上記範囲内の地点に紐付けられたグループ毎に示した情報である、ことを特徴とする請求項１に記載のグループ視聴支援装置。
3. 　上記あるユーザがグループを指定する操作は、上記仮想世界内において、該あるユーザに対応するキャラクタを、該グループに紐付けられた地点に移動させる操作である、ことを特徴とする請求項２に記載のグループ視聴支援装置。
4. 　上記情報提示手段は、上記情報をリスト形式で提示するように構成されており、
   　上記情報を表すリストの中からあるグループに対応する要素を選択する操作が、該グループを指定する操作であり、
   　上記リストにおける、より先頭側の要素に対応するグループは、上記あるユーザに対応するキャラクタとの間の距離がより近い地点に紐付けられたグループである、
   ことを特徴とする請求項２または３に記載のグループ視聴支援装置。
5. 　上記仮想世界には、ユーザの住居を模したオブジェクトが配置されており、
   　上記あるユーザの視聴機器に、他のユーザの住居を模したオブジェクトが配置されている位置に関する情報を提示する情報提示手段と、を備え、
   　該情報提示手段は、上記あるユーザに対応するキャラクタを上記他のユーザに対応するキャラクタが居る地点に移動させる操作がされた場合に上記情報を提示する、ことを特徴とする請求項２から４のいずれか１項に記載のグループ視聴支援装置。
6. 　上記情報提示手段は、上記情報をリスト形式で提示するように構成されており、
   　上記情報を表すリストの中からあるグループに対応する要素を選択する操作が、該グループを指定する操作である、ことを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載のグループ視聴支援装置。
7. 　共通のコンテンツを各自の視聴機器で視聴しながらのグループでの遠隔コミュニケーションを実現させるグループ視聴サービスに関し、その提供に利用される１台または複数台の装置によるグループ視聴支援方法であって、
   　あるユーザの視聴機器に、どのコンテンツがグループ視聴されているかをグループ毎に示した情報を提示する情報提示ステップと、
   　該ユーザに指定されたグループでの遠隔コミュニケーションに該ユーザを参加させるための処理を実行する実行ステップと、
   　上記指定されたグループによってグループ視聴されているコンテンツを該ユーザの視聴機器に再生させる再生制御ステップと、を含んでいることを特徴とするグループ視聴支援方法。
8. 　グループ視聴支援装置によって提供されるサービスである、共通のコンテンツを各自の視聴機器で視聴しながらのグループでの遠隔コミュニケーションを実現させるグループ視聴サービスに対応した視聴機器であって、
   　どのコンテンツがグループ視聴されているかをグループ毎に示した情報を提示する情報提示手段と、
   　ユーザからグループの指定を受け付ける受付部と、
   　上記指定をトリガとして、指定されたグループでの遠隔コミュニケーションに該ユーザを参加させるための処理を実行する実行手段と、
   　上記指定をトリガとして、指定されたグループによってグループ視聴されているコンテンツを再生する再生手段と、を備えていることを特徴とする視聴機器。

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