WO2015193952A1 - 冷凍装置 - Google Patents

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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B1/00Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle

Abstract

 流路切替装置は、冷媒回路の流路が圧縮機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器の順に接続される第1の接続状態と、冷媒回路の流路が圧縮機、絞り装置、蒸発器及び凝縮器の順に接続される第2の接続状態とを切り替え、圧縮機は、第1の接続状態のときにガス冷媒を圧縮して吐出するガス冷媒圧縮機能と、第2の接続状態のときに液冷媒を搬送する液冷媒搬送ポンプ機能とが切替可能に構成されている。 

Description

冷凍装置
 本発明は、冷凍装置に関する。
 従来の冷凍装置には、低外気温度時において、室外機に搭載された凝縮器に付設されている送風機の回転数を低減するように制御するものが知られている。これにより 凝縮器の熱交換量を低減させて高圧の値を所望の値まで上昇させ、圧縮機の運転を安定化させるようにしている。そして、この制御方法では、送風機の回転数を低減することができる分、消費電力を抑制することができる。
 このような冷凍装置以外にも、図14に示すように、ガス冷媒圧縮機1とは別に液冷媒循環ポンプ1’を備え、ガス冷媒圧縮機1と液冷媒循環ポンプ1’のいずれか一方だけを運転するようにした冷凍装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の冷凍装置では、通常、ガス冷媒圧縮機圧縮機1、レシーバD1、凝縮器2、レシーバD2、逆止弁D5、絞り装置3、蒸発器4及びアキュムレーターD3の順に冷媒を循環させる。そして、低外気温度時おいて、液冷媒循環ポンプ1’、絞り装置3、蒸発器4、アキュムレーター、バイパス配管D5、レシーバD1、凝縮器2及びレシーバD2の順番に冷媒を循環させる。
 また、従来の冷凍装置には、凝縮器を蒸発器よりも物理的に上部に配置し、外気温度が冷房したい室内よりも低温の場合に圧縮機を停止するとともにバイパス回路を形成するようにした自然循環による冷房運転を実施できるものが提案されている(たとえば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の冷凍装置は、凝縮した液冷媒が重力により下部の蒸発器に移動し、蒸発した軽いガス冷媒が上部の凝縮器に移動する。
特開平10-185342号公報(たとえば、第3-4頁及び第1図参照) 特開平11-287525号公報(たとえば、第4-5頁及び第2図参照)
 低外気温度時の冷房運転において凝縮能力を調整するため凝縮器に付設されている送風機の風量を減らし、高圧を得る制御方法を採用している冷凍装置では、外風の影響により、凝縮器に供給される風量が変動してしまい、高効率に消費電力を抑制することができないという課題がある。
 特許文献1に記載の冷凍装置では、低外気温度時にはガス冷媒圧縮機1よりも消費電力の小さい液冷媒循環ポンプ1’を運転することで消費電力を抑制することができるが、ガス冷媒圧縮機1及び液冷媒循環ポンプ1’の両方を搭載する必要があり、その分、製造コストが増大してしまうという課題がある。
 特許文献2に記載の冷凍装置では、自然循環方式を採用しているため、循環する冷媒の量が多くできず、圧縮機を用いた運転に比べると冷房能力が低いという課題がある。
 本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、製造コストの増大の抑制、及びより確実な冷房能力の確保を実現することができる冷凍装置を提供することを目的としている。
 本発明に係る冷凍装置は、圧縮機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器を有し、これらが冷媒配管で接続されて構成された冷媒回路を有する冷凍装置において、冷媒回路に接続され、冷媒回路の流路を切り替える流路切替装置と、凝縮器の周囲の温度を検出する凝縮器周囲温度センサと、蒸発器の周囲の温度を検出する蒸発器周囲温度センサと、凝縮器周囲温度センサ及び蒸発器周囲温度センサの検出結果に基づいて圧縮機及び流路切替装置を制御する制御部と、を有し、流路切替装置は、冷媒回路の流路が圧縮機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器の順に接続される第1の接続状態と、冷媒回路の流路が圧縮機、絞り装置、蒸発器及び凝縮器の順に接続される第2の接続状態とを切り替え、圧縮機は、第1の接続状態のときにガス冷媒を圧縮して吐出するガス冷媒圧縮機能と、第2の接続状態のときに液冷媒を搬送する液冷媒搬送ポンプ機能とが切替可能に構成されている。
 本発明に係る冷凍装置によれば、上記構成を有しているため、製造コストの増大の抑制、及びより確実な冷房能力の確保を実現することができる。
本発明の実施の形態に係る冷凍装置の冷媒回路構成などの一例を示す図である。 図1に示す冷凍装置の圧縮機の構成の一例である。 図2に示す圧縮機の吐出弁部などの説明図である。 図3に示す状態から開放圧力変更装置のバネ部を縮めるように動作させた様子の説明図である。 本発明の実施の形態に係る冷凍装置の制御部などの説明図である。 ガス冷媒圧縮モードの温度範囲と液冷媒搬送ポンプモードの温度範囲についての説明図である。 本発明の実施の形態に係る冷凍装置の切替弁が第1の接続状態である場合の冷媒回路及び冷媒の流れなどについての説明図である。 図7に示す第1の接続状態における冷媒回路を簡略化して示した図である。 本発明の実施の形態に係る冷凍装置の切替弁が第2の接続状態である場合の冷媒回路及び冷媒の流れなどについての説明図である。 図9に示す第2の接続状態における冷媒回路を簡略化して示した図である。 本発明の実施の形態に係る冷凍装置の切替弁の変形例である。 変形例に係る切替弁が第1の接続状態である場合の冷媒回路及び冷媒の流れなどについての説明図である。 変形例に係る切替弁が第2の接続状態である場合の冷媒回路及び冷媒の流れなどについての説明図である。 従来の冷凍装置の冷媒回路構成の説明図である。
 以下、本発明に係る冷凍装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態.
 図1は、本実施の形態に係る冷凍装置100の冷媒回路構成などの一例を示す図である。図1を参照して冷凍装置100の冷媒回路などについて説明する。
 本実施の形態に係る冷凍装置100は、製造コストの増大の抑制、及び冷房能力を確保することができる改良が加えられたものである。
[冷凍装置100の構成説明]
 冷凍装置100は、冷媒を搬送するのに利用される圧縮機1と、冷媒流路を切り替える切替弁5A及び切替弁5Bを有する流路切替装置5と、冷媒を凝縮する凝縮器2と、冷媒を減圧させる絞り装置3と、冷媒を蒸発させる蒸発器4とを有している。
 また、冷凍装置100は、圧縮機1の冷媒流出側と切替弁5Aとを接続する冷媒配管P1と、切替弁5Aと凝縮器2とを接続する冷媒配管P2と、凝縮器2と切替弁5Bとを接続する冷媒配管P3と、切替弁5Aと切替弁5Bとを接続する冷媒配管P4とを有している。また、冷凍装置100は、切替弁5Aと絞り装置3とを接続する冷媒配管P5と、絞り装置3と蒸発器4とを接続する冷媒配管P6と、蒸発器4と切替弁5Bとを接続する冷媒配管P7と、切替弁5Bと圧縮機1の冷媒流入側とを接続する冷媒配管P8とを有している。
 さらに、冷凍装置100は、凝縮器2に付設される送風機2Aと、凝縮器2の周囲の温度を検出する凝縮器周囲温度センサ2Bと、蒸発器4に付設される送風機4Aと、蒸発器4の周囲の温度を検出する蒸発器周囲温度センサ4Bと、圧縮機1を動作させるインバータなどの回路を有する駆動回路21と、各種機器の制御をする制御部20とを有している。
(圧縮機1)
 圧縮機1は、流路切替装置5が後述する第1の接続状態のときには、ガス冷媒を高温、高圧に圧縮して吐出する機能を有し、流路切替装置5が後述する第2の接続状態のときには、液冷媒を搬送するポンプとしての機能を有するものである。つまり、圧縮機1は、第1の接続状態のときにガス冷媒を圧縮して吐出するガス冷媒圧縮機能と、第2の接続状態のときに液冷媒を搬送する液冷媒搬送ポンプ機能とが切替可能に構成されているものである。圧縮機1の構成などについては、後述する図2~図4で詳しくする。
(流路切替装置5)
 流路切替装置5は、四方弁としての機能を有する切替弁5Aと、四方弁としての機能を有し、切替弁5Aと対となる切替弁5Bとを有しているものである。流路切替装置5は、第1の接続状態と、第2の接続状態とが切替自在となっているものである。なお、流路切替装置5は、四方弁を用いることに限定されるものではなく、たとえば、複数の2方弁などを複数組み合わせて構成することもできる。
 ここで、冷凍装置100は、冷凍装置100が通常の冷房運転を実施する場合に第1の接続状態での冷媒回路で運転し、外気温度が予め設定された温度よりも低くなると第2の接続状態での冷媒回路で運転する。
 第1の接続状態は、切替弁5Aが、冷媒配管P1を介して圧縮機1の冷媒流出側と冷媒配管P2を介して凝縮器2とを接続するとともに、冷媒配管P4を介して切替弁5Bと冷媒配管P5を介して絞り装置3を接続する状態である(図5参照)。また、第1の接続状態では、切替弁5Bが、冷媒配管P8を介して圧縮機1の冷媒流入側と冷媒配管P7を介して蒸発器4とを接続するとともに、冷媒配管P4を介して切替弁5Aと冷媒配管P3を介して凝縮器2とを接続する状態である。すなわち、第1の接続状態は、冷媒回路Cの流路が、圧縮機1、凝縮器2、絞り装置3及び蒸発器4の順に接続される。
 第2の接続状態は、切替弁5Aが、冷媒配管P1を介して圧縮機1の冷媒流出側と冷媒配管P5を介して絞り装置3とを接続するとともに、冷媒配管P2を介して凝縮器2と冷媒配管P4を介して切替弁5Bを接続する状態である(図9参照)。
 また、第2の接続状態では、切替弁5Bが、冷媒配管P8を介して圧縮機1の冷媒流入側と冷媒配管P3を介して凝縮器2とを接続するとともに、冷媒配管P4を介して切替弁5Aと冷媒配管P7を介して蒸発器4とを接続する状態である。すなわち、第2の接続状態は、冷媒回路Cの流路が、圧縮機1、絞り装置3、蒸発器4及び凝縮器2の順に接続される。
 このように、冷凍装置100は、圧縮機1及び流路切替装置5を備えているため、圧縮機1にガス冷媒圧縮機能を発揮させるとともに流路切替装置5が第1の接続状態とするガス冷媒圧縮運転モードと、圧縮機1に液冷媒搬送ポンプ機能を発揮させるとともに流路切替装置5を第2の接続状態とする液冷媒搬送ポンプモードとを実施することができる。
(凝縮器2)
 凝縮器2(放熱器)は、第1の接続状態のときに冷媒を凝縮させて高圧液冷媒にし、第2の接続状態のときに冷媒を凝縮させて液冷媒にするものである。凝縮器2は、第1の接続状態のときには圧縮機1の冷媒流出側と絞り装置3の冷媒流入側との間に設けられ(図8参照)、第2の接続状態のときには蒸発器4の冷媒流出側と圧縮機1の冷媒流入側との間に設けられる(図10参照)。
(絞り装置3)
 絞り装置3は、冷媒を減圧させるものであり、たとえばキャピラリーチューブ、開度を調整することができる絞り弁などで構成することができる。本実施の形態では、図1において、絞り装置3が、キャピラリーチューブである場合を一例として示している。
(蒸発器4)
 蒸発器4は、第1の接続状態及び第2の接続状態のときに冷媒を蒸発させてガス冷媒にするものである。蒸発器4は、第1の接続状態のときには絞り装置3の冷媒流出側と圧縮機1の冷媒流入側との間に設けられ(図8参照)、第2の接続状態のときには絞り装置3の冷媒流出側と凝縮器2の冷媒流入側との間に設けられる(図10参照)。
(送風機2A及び送風機4A)
 送風機2Aは凝縮器2に付設され、送風機4Aが蒸発器4に付設されているものである。冷凍装置100がたとえば空気調和装置である場合には、送風機2Aは凝縮器2とともに室外機に搭載され、送風機4Aは蒸発器4とともに室内機に搭載される。送風機2Aは、凝縮器2に空気を供給して凝縮器2を流れる冷媒と空気との熱交換を促進するのに利用されるものである。また、送風機4Aは、蒸発器4に空気を供給して蒸発器4を流れる冷媒と空気との熱交換を促進するのに利用されるものである。
(凝縮器周囲温度センサ2B及び蒸発器周囲温度センサ4B)
 凝縮器周囲温度センサ2Bは、凝縮器2の周囲の温度、すなわち外気温度を検出するのに利用されるセンサである。凝縮器周囲温度センサ2Bは、冷凍装置100がたとえば空気調和装置である場合には、室外機に設置されるものである。なお、凝縮器周囲温度センサ2Bは、室外機内に設置されていてもよいし、室外機外に設置されていてもよい。
 蒸発器周囲温度センサ4Bは、蒸発器4の周囲の温度を検出するのに利用されるセンサである。蒸発器周囲温度センサ4Bは、冷凍装置100がたとえば空気調和装置である場合には、室内機に設置されるものである。なお、蒸発器周囲温度センサ4Bは、室内機内に設置されているとよい。
(駆動回路21及び制御部20)
 駆動回路21は、たとえば、トランジスタなどのスイッチング素子などを構成されるインバータなどを有する回路である。駆動回路21は、制御部20によってスイッチング素子のスイッチング周波数の制御が実施される。これにより、図示省略の電源から固定子1B1(図2参照)に予め設定された電力が供給される。
 制御部20は、凝縮器周囲温度センサ2B及び蒸発器周囲温度センサ4Bの検出結果に基づいて、圧縮機1の回転数、及び、圧縮機1のガス冷媒圧縮機能と液冷媒搬送ポンプ機能との切替、流路切替装置5の第1の接続状態と第2の接続状態との切替を行うものである。制御部20の構成などについては、後述する図5で詳しくする。
[圧縮機1の詳細構成について]
 図2は、図1に示す冷凍装置100の圧縮機1の構成の一例である。図2を参照して、まず、圧縮機1の全体構成について説明する。なお、本実施の形態では、圧縮機1がロータリー圧縮機である場合を一例として説明する。
 圧縮機1は、密閉容器1A内に、電動機部1Bと圧縮機構部1Cとを収納している。また、密閉容器1A内の底部には、冷凍機油(図示せず)が貯留されている。密閉容器1Aには、アキュムレーター1Dと連通した1dが接続されており、アキュムレーター1Dから冷媒を取り込む。また、密閉容器1Aの上部には、吐出管1aが接続されており、圧縮された冷媒が排出される。電動機部1Bは、密閉容器1Aに固定された固定子1B1と、クランク軸1C5に接続された回転子1B2とを有している。電動機部1Bと圧縮機構部1Cとは、クランク軸1C5を介して連結されている。
 圧縮機構部1Cは、シリンダ1C3と、2つの軸受である上軸受1C1及び下軸受8と、クランク軸1C5と、ローリングピストン1C6と、吐出マフラー1C2と、ベーン1C7とを備えている。圧縮機1がガス冷媒圧縮機能を有するように切り替えられたときに、シリンダ1C3は、ガス冷媒を圧縮する圧縮室R(シリンダー室)を有している(図3及び図4参照)。また、圧縮機1が液冷媒搬送ポンプ機能を有するように切り替えられたときに、圧縮室Rには液冷媒が供給され、この液冷媒は、ローリングピストン9の作用により、圧縮室Rから後段に搬送される。
 シリンダ1C3には、ベーン1C7が摺動自在に嵌入している。ベーン1C7は、圧縮室R内を吸入空間と吐出空間とに分ける機能を有している。シリンダ1C3は、図示省略のベーンスプリングによって、ローリングピストン1C6に押し付けられている。クランク軸1C5の偏心軸部1C50には、ローリングピストン1C6が嵌入され、圧縮室R内を偏心回転(公転)する。ローリングピストン1C6は、リング状で、ローリングピストン1C6の内周がクランク軸1C5の偏心軸部1C50に摺動自在に嵌合している。上軸受1C1は、圧縮室Rの一方の端面(電動機部1B側)を閉塞する。また、上軸受1C1には、シリンダ1C3の吐出ポート7dと平面視で同位置となる部位にバルブ溝1C10が設けられ、バルブ溝1C10に吐出弁部1C11が取り付けられている。
 吐出弁部1C11は、圧縮室R内の圧力と密閉容器1A内の圧力を受け、圧縮室R内の圧力が密閉容器1A内の圧力より低い時に、吐出穴R1に押し付けられて吐出穴R1を閉塞する。また、吐出弁部1C11は、圧縮室R内の圧力が密閉容器1A内の圧力より高くなった時に、圧縮室R内の圧力により上方向へ押し上げられ、バルブ溝1C10を開放し、圧縮した冷媒を圧縮室R外へ導く。
 図3は、図2に示す圧縮機1の吐出弁部1C11などの説明図である。図4は、図3に示す状態から開放圧力変更装置70の弾性体77を縮めるように動作させた様子の説明図である。
 本実施の形態では、吐出弁部1C11は、吐出穴R1が開放されるときの開放圧力として、第1の開放圧力と第1の開放圧力よりも大きい第2の開放圧力とが切替自在に構成されているものである。図3及び図4を参照して、吐出弁部1C11など複数の開放圧力が切替自在となる構成について説明する。
 吐出弁部1C11は、圧縮室Rの吐出穴R1を閉塞するように配置された開閉自在のものである。吐出弁部1C11は、圧縮室Rの出口となる吐出穴R1を閉塞するバルブ71と、バルブ71に重ねて設けられるバルブストッパー72と、バルブ71の一端部及びバルブストッパー72の一端部をシリンダ1C3の上端面に固定する固定部材73と、ガス冷媒圧縮モードと液冷媒搬送ポンプモードとを切替るのに利用される開放圧力変更装置70とを有しているものである。
 バルブ71は、バルブ溝1C10に設けられ、一端部が固定部材73でシリンダ1C3に固定され、固定部材73を起点として撓み変形するものである。バルブ71は、吐出穴R1を覆い冷媒の逆流を防ぐようになっている。バルブ71には、バルブ71のリフト量を制限するバルブストッパー72が重ねて設けられている。バルブストッパー72は、一端部が固定部材73でシリンダ12に固定されている。バルブストッパー72も、規定部材30を起点として撓み変形するものである。
 バルブ71及びバルブストッパー72は、吐出穴R1から流出する冷媒の力によって撓むと、吐出穴R1が開放される。これにより、冷媒が圧縮室Rからバルブ溝1C10側に流出するようになっている。
 開放圧力変更装置70は、駆動部74と、上端側が駆動部74に設けられた軸部75と、下端側が軸部75に接続された弾性体支持部76と、弾性体支持部76及びバルブストッパー72に接続された弾性体77とを有しているものである。
 駆動部74は、制御部20からの出力に基づいて軸部75を回転させ、弾性体支持部76の上下位置を移動させるものである。駆動部74は、たとえば、小型のモータなどで構成することができる。本実施の形態では、上軸受1C1のバルブ溝1C10の内周面には、バルブ溝1C10の内径側に突出する突出部R2が形成されている。駆動部74は、この突出部R2上に設置されている。
 軸部75は、上端側が駆動部74に接続され、下端側が弾性体支持部76に接続されているものである。軸部75の上端側には、図示省略のらせん状の溝が形成されている。そして、軸部75は、駆動部74に回転させられると、駆動部74から徐々に飛び出す、或いは、引っ込むように構成されている。すなわち、駆動部74及び軸部75は、軸部75が回転すると、軸部75の先端部(弾性体支持部76の位置)の上下位置が移動するように構成されている。
 弾性体支持部76は、上下に移動自在な板状部材である。弾性体支持部76は、上面側が軸部75に接続され、下面側が弾性体77に接続されている。弾性体支持部76は、第1の位置(図4参照)と、第1の位置よりも上側の第2の位置(図3参照)とが切り替えられるものである。ガス冷媒圧縮モードを実施する場合には、弾性体支持部76は第1の位置に配置される。また、液冷媒搬送ポンプモードを実施する場合には、弾性体支持部76は第2の位置に配置される。
 弾性体77は、たとえばバネ状の部材で構成されるものであり、上端側が弾性体支持部76に接続され、下端側がバルブストッパー72に接続されているものである。弾性体77の作用により、バルブストッパー72の撓みが規制されるようになっている。より詳細には、図3の状態では図4の状態と比較すると弾性体支持部76の位置が上側になっている。このように、図4の状態では、弾性体支持部76が下側に降りているため、弾性体77が縮み、図3の状態と比較すると、より強くバルブストッパー72を押さえつける。すなわち、図3の状態がガス冷媒圧縮モードに対応し、図4の状態が液冷媒搬送ポンプモードに対応している。
 このように、開放圧力変更装置70は、駆動部74が弾性体支持部76の上下位置を変更することができる。すなわち、開放圧力変更装置70は、弾性体支持部76の上下位置の変更により、弾性体77の長さが変わり、弾性体77がバルブストッパー72を押し付ける力を変更することができる。これにより、開放圧力変更装置70は、吐出穴R1を開放するときにおける圧力を変更することができる。
[制御部20の詳細構成について]
 図5は、実施の形態に係る冷凍装置100の制御部20などの説明図である。図6は、ガス冷媒圧縮モードの温度範囲と液冷媒搬送ポンプモードの温度範囲についての説明図である。なお、次に説明するToutは、凝縮器周囲温度センサ2Bの検出結果に対応し、
Tinは、蒸発器周囲温度センサ4Bの検出結果に対応している。
 冷房運転としては、Toutより高い凝縮器2の凝縮温度TcおよびTinより低い蒸発器4の蒸発温度Teが存在する状態である。液冷媒搬送ポンプモードでは凝縮温度と蒸発温度がほぼ同等になっているので、Tin>Tc≒Te>Toutという状態が前提となる。すなわち、冷凍装置100が空気調和装置である場合には、Tinに対応する空調対象空間(たとえば、室内、ビルの一室、倉庫など)の温度よりも、Toutに対応する外気温度の方が低いという状態が前提となる。
 本実施の形態では、制御部20は、上記不等式に示す状態を確保するために第1の所定温度値△T1及び第2の所定温度値△T2というパラメータを用いて制御を実施する。
 すなわち、本実施の形態では、第1の所定温度値△T1(>0)を用いて、ToutがTin-△T1よりも低い場合(Tout<Tin-△T1)には、液冷媒搬送ポンプモード(第2の接続状態)に切り替える。また、液冷媒搬送ポンプモード(第2の接続状態)からガス冷媒圧縮モード(第1の接続状態)に戻る条件としては、第1の所定温度値よりも小さな第2の所定温度値△T2(>0)により、ToutがTin-△T2(>Tin-△T1)よりも高い(Tout>Tin-△T2)場合とする。次に、具体的な制御部20の構成について説明する。
 制御部20は、凝縮器周囲温度センサ2B及び蒸発器周囲温度センサ4Bの検出結果に基づいて予め設定された演算を実施するモード判定手段20Aと、モード判定手段20Aの判定したモードに基づいて各種機器を制御する流路切替装置制御手段20B、開放圧力変更手段20C及び回転数制御手段20Dとを有している。
(モード判定手段20A)
 モード判定手段20Aは、凝縮器周囲温度センサ2B及び蒸発器周囲温度センサ4Bの検出結果に基づいて、ガス冷媒圧縮モードと液冷媒搬送ポンプモードとのいずれを実施するかを判定するものである。
 具体的には、図6に示すように、モード判定手段20Aは、ガス冷媒圧縮モードを実施している場合において、凝縮器周囲温度センサ2Bの検出結果が、蒸発器周囲温度センサ4Bの検出結果から第1の所定温度値を減算した値よりも小さい場合(Tout<Tin-△T1)に、液冷媒搬送ポンプモードに切り替える判定をする。
 また、モード判定手段20Aは、液冷媒搬送ポンプモードを実施している場合において、凝縮器周囲温度センサ2Bの検出結果が、蒸発器周囲温度センサ4Bの検出結果から第2の所定温度値を減算した値よりも大きい場合(Tout>Tin-△T2)に、ガス冷媒圧縮モードに切り替える判定をする。
 制御部20は、図6に示すように、各モードの切り替えを実施する閾値が2つ設定されているため、ガス冷媒圧縮モード(第1の接続状態)と液冷媒搬送ポンプモード(第2の接続状態)との間を短期間に繰り返して切り替えることを抑制して安定した冷房運転を実現することができる。すなわち、冷凍装置100は、外気温度が低い場合において、ガス冷媒圧縮機運転ではなく液ポンプ運転に切り替えることで圧縮機1の回転数が低く入力(動力)を低く抑えた高効率な冷房運転を実現することができるだけでなく、第1の接続状態と第2の接続状態の間を短期間に繰り返して切り替えることを抑制して安定した冷房運転を実現することができる。
(流路切替装置制御手段20B)
 流路切替装置制御手段20Bは、モード判定手段20Aがガス冷媒圧縮モードを実施するとの判定をした場合に、流路切替装置5を第1の接続状態とするものである。また、流路切替装置制御手段20Bは、モード判定手段20Aが液冷媒搬送ポンプモードを実施するとの判定をした場合に、流路切替装置5を第2の接続状態とするものである。
(開放圧力変更手段20C)
 開放圧力変更手段20Cは、モード判定手段20Aがガス冷媒圧縮モードを実施するとの判定をした場合に、弾性体支持部76が第1の位置に配置されるように開放圧力変更装置70(駆動部74)を制御するものである。また、開放圧力変更手段20Cは、モード判定手段20Aが液冷媒搬送ポンプモードを実施するとの判定をした場合に、弾性体支持部76が第2の位置に配置されるように開放圧力変更装置70(駆動部74)を制御するものである。
(回転数制御手段20D)
 回転数制御手段20Dは、モード判定手段20Aがガス冷媒圧縮モードを実施するとの判定をした場合に、駆動回路21のインバータのスイッチング周波数を制御し、圧縮機1の回転子1B2の回転数が第1の回転数範囲になるように制御するものである。また、回転数制御手段20Dは、モード判定手段20Aが液冷媒搬送ポンプモードを実施するとの判定をした場合に、駆動回路21のインバータのスイッチング周波数を制御し、圧縮機1の回転子1B2の回転数が第2の回転数範囲になるように制御するものである。
 ここで、第1の回転数範囲は、第2の回転数範囲よりも大きい。これは、液冷媒搬送ポンプモードでは、液冷媒を圧縮室Rから排出する運転を実施するため、圧縮機1の回転数をガス冷媒圧縮運転モードのときよりも落としてもよいからである。
 なお、第1の回転数範囲の上限値が第2の回転数範囲の上限値よりも大きく、第1の回転数範囲の下限値が第2の回転数範囲の下限値よりも大きいとよい。すなわち、第1の回転数範囲と第2の回転数範囲とに重複する回転数があってもよい。
 また、本実施の形態では、回転数として複数の数値を設定できる回転数範囲であるものとして説明したが、それに限定されるものではなく、一定値であってもよい。たとえば、液冷媒搬送ポンプモードを実施する場合には、第2の回転数範囲ではなく、一定値であってもよい。
[動作説明]
 図7は、本実施の形態に係る冷凍装置100の切替弁5A及び切替弁5Bが第1の接続状態である場合の冷媒回路及び冷媒の流れなどについての説明図である。図8は、図7に示す第1の接続状態における冷媒回路を簡略化して示した図である。図7及び図8を参照して、ガス冷媒圧縮モード(第1の接続状態)における冷凍装置100の動作について説明する。
 図7及び図8において、圧縮機1で圧縮された高圧ガス冷媒は、圧縮機1から吐出される。圧縮機1から吐出された冷媒は、凝縮器2で外気と熱交換して熱を捨てて凝縮し高圧液冷媒となる。凝縮器2で凝縮した液冷媒は、絞り装置3により低圧2相冷媒となる。絞り装置3を通過した冷媒は、蒸発器4で室内空気と熱交換し、蒸発する。なお、室内空気は冷媒に冷やされ、送風機4Aの作用により、室内の冷房が実現される。蒸発器4で蒸発したガス冷媒は、圧縮機1に吸入される。
 図9は、本実施の形態に係る冷凍装置100の切替弁が第2の接続状態である場合の冷媒回路及び冷媒の流れなどについての説明図である。図10は、図9に示す第2の接続状態における冷媒回路を簡略化して示した図である。図9及び図10を参照して、液冷媒搬送ポンプモード(第2の接続状態)における冷凍装置100の動作について説明する。
 図9及び図10において、ガス冷媒が凝縮器2で冷媒温度より低温の外気と熱交換して熱を捨てて凝縮し液冷媒となる。そして、この液冷媒は、液ポンプとして機能する圧縮機1で搬送動力を得て圧縮機1から流出する。圧縮機1から流出した冷媒は、絞り装置3を通過して液又は2相冷媒となる。そして、絞り装置3を通過した冷媒は、蒸発器4で高温の室内空気と熱交換して熱を吸収して蒸発する。なお、室内空気は冷媒に冷やされ、送風機4Aの作用により、室内の冷房が実現される。蒸発器4で蒸発したガス冷媒は、凝縮器2に戻る。
 圧縮機構部1Cは、液冷媒搬送運転モードを実施している場合に液冷媒を搬送する。すなわち、液冷媒搬送運転モード時には、吐出弁部1C11が、第2の開放圧力よりも小さい第1の開放圧力で吐出穴R1を開放するため、ローリングピストン9の回転により、すみやかに圧縮室Rから液冷媒が押し出される(図2~図4参照)。
[本実施の形態に係る冷凍装置100の有する効果]
 本実施の形態に係る冷凍装置100は、ガス冷媒圧縮モード及び液冷媒搬送ポンプモードを切り替えることができるものである。すなわち、本実施の形態に係る冷凍装置100は、ガス冷媒圧縮モード及び液冷媒搬送ポンプモードのそれぞれに応じて、(1)吐出弁部1C11の開放圧力を変更でき、(2)圧縮機1の回転数を変更し、(3)流路切替装置5の接続状態を切り替えることができるものである。したがって、本実施の形態に係る冷凍装置100は、低外気温度時には、液冷媒搬送ポンプモードを実施して圧縮機1の回転数を落とし、消費電力の増大の抑制を実現することができる。
 本実施の形態に係る冷凍装置100は、従来の冷凍装置のように、圧縮機と液冷媒搬送ポンプとを別々に搭載する必要がない分、製造コストの増大の抑制をすることができる。
 本実施の形態に係る冷凍装置100は、従来の冷凍装置のように、圧縮機と液冷媒搬送ポンプとを別々に搭載する必要がない分、部品点数が増加することを抑制することができるとともに、製品重量及び製品寸法が増大することも抑制することができる。
 本実施の形態に係る冷凍装置100は、従来の冷凍装置のように、低外気温度時において、凝縮器に付設された送風機の回転数を低減する方式を採用せず、低外気温度時において圧縮機1のモードの切り替え、及び、流路切替装置5の接続状態の切り替えを実施するものである。このため、外風などの影響により冷房能力が変動してしまうことが抑制されている。
 本実施の形態に係る冷凍装置100では、冷媒を自然循環させるのではなく、圧縮機1から高圧ガス冷媒を吐出する、或いは、液冷媒を搬送するように構成されたものである。すなわち、本実施の形態に係る冷凍装置100は、冷媒に圧縮機1で搬送動力を加えているものであるため、通常の冷媒運転においても低外気温度時の冷媒運転においても、冷房能力が低減してしまうことを抑制することができる。
 本実施の形態に係る冷凍装置100では、自然循環方式ではないので、凝縮器2と蒸発器4の物理的な上下位置関係が規制されることも防止することができる。
 本実施の形態に係る冷凍装置100では、凝縮器2及び蒸発器4が空気熱交換器であるものとして説明したが、それに限定されるものではない。たとえば、水と冷媒とが熱交換する水冷媒熱交換器であっても、本実施の形態に係る冷凍装置100と同様の効果を得ることができる。すなわち、本実施の形態に係る冷凍装置100は、空冷(空気熱源)の空調機及び冷凍機のみならず、水冷(水熱源)の空調機及び冷凍機、水を介して冷房するチリングユニットシステムなどにも適用することができる。
 ここで、圧縮機1としては、ロータリー圧縮機である場合を例に説明したが、それに限定されるものではない。圧縮機1は、たとえばレシプロ圧縮機及びスクリュー圧縮機などであってもよい。すなわち、圧縮室が入口から出口まで1つの密閉空間を形成し、出口部に逆流通防止の開放弁を備えたものであり、圧縮動作の時には開放弁の開放圧力を高く設定し、ポンプ動作の時には低く設定するような構成を備えていれば、レシプロ圧縮機及びスクリュー圧縮機を用いることもできる。
 また、スクロール圧縮機のような複数の連続する密閉空間を備えた構造の圧縮機を用いることもできる。圧縮機1をスクロール圧縮機とする場合には、液ポンプ運転時に中間部から冷媒を抜き出す排出ポートを別途設けることで、ガス冷媒圧縮機能と液冷媒搬送ポンプ機能とを兼用とすることができる。
[実施の形態に係る冷凍装置100の流路切替装置5の変形例]
 図11は、本実施の形態に係る冷凍装置100の切替弁の変形例(冷凍装置101)である。図12は、冷凍装置101に係る流路切替装置50が第1の接続状態である場合の冷媒回路及び冷媒の流れなどについての説明図である。図13は、冷凍装置101に係る流路切替装置50が第2の接続状態である場合の冷媒回路及び冷媒の流れなどについての説明図である。図11~図13を参照して、冷凍装置100の冷凍装置101について説明する。冷凍装置100の流路切替装置5では、2つの四方弁を有する態様であったが、冷凍装置101の流路切替装置50では、複数の部屋を有する態様となっている。
 流路切替装置50は、冷媒流路としての第1の部屋50A、第2の部屋50B、第3の部屋50C及び第4の部屋50Dを有しているものである。また、流路切替装置50は、最低圧になる冷媒配管P1と最高圧になる冷媒配管P8とが接続される構成となっている。そして、流路切替装置5は、たとえば、2点(冷媒配管P1及び冷媒配管P8)の圧力差を利用し、従来の4方弁のような機構(図示省略)を用いて内部の流通経路(第3の部屋50C及び第4の部屋50D)を移動させて、第1の接続状態と第2の接続状態を切り替えることができるように構成することができる。
 第1の部屋50A内には、第2の部屋50B、第3の部屋50C及び第4の部屋50Dが設けられている。なお、第1の部屋50Aと第2の部屋50Bとは冷媒が混じらないように区画されているとともに、第1の部屋50Aと第3の部屋50Cとも冷媒が混じらないように区画されている。
 第2の部屋50B内には、第4の部屋50Dが設けられている。第2の部屋50Bと第4の部屋50Dとは冷媒が混じらないように区画されている。
 第3の部屋50C及び第4の部屋50Dは、たとえば半円状に形成される流路である。第3の部屋50C及び第4の部屋50Dは、図12に示す接続状態と図13に示す接続状態が切り替えられるように、移動自在に構成されているものである。たとえば、第3の部屋50C及び第4の部屋50Dは、冷媒配管P1と冷媒配管P8の圧力差により、移動自在に構成されているものである。この第3の部屋50C及び第4の部屋50Dを移動することで、第1の接続状態(図12参照)と第2の接続状態(図13参照)とを切り替えることができる。
 冷凍装置101であっても、本実施の形態に係る冷凍装置100と同様の効果を得ることができる。
 1 圧縮機、1A 密閉容器、1B 電動機部、1B1 固定子、1B2 回転子、1C 圧縮機構部、1C1 上軸受、1C10 バルブ溝、1C11 吐出弁部、1C2 吐出マフラー、1C3 シリンダ、1C5 クランク軸、1C50 偏心軸部、1C6 ローリングピストン、1C7 ベーン、1D アキュムレーター、1a 吐出管、2 凝縮器、2A 送風機、2B 凝縮器周囲温度センサ、3 絞り装置、4 蒸発器、4A 送風機、4B 蒸発器周囲温度センサ、5 流路切替装置、5A 切替弁、5B 切替弁、7d 吐出ポート、8 下軸受、9 ローリングピストン、12 シリンダ、20 制御部、20A モード判定手段、20B 流路切替装置制御手段、20C 開放圧力変更手段、20D 回転数制御手段、21 駆動回路、30 規定部材、50 流路切替装置、50A 第1の部屋、50B 第2の部屋、50C 第3の部屋、50D 第4の部屋、70 開放圧力変更装置、71 バルブ、72 バルブストッパー、73 固定部材、74 駆動部、75 軸部、76 弾性体支持部、77 弾性体、100 冷凍装置、101 冷凍装置、C 冷媒回路、P1 冷媒配管、P2 冷媒配管、P3 冷媒配管、P4 冷媒配管、P5 冷媒配管、P6 冷媒配管、P7 冷媒配管、P8 冷媒配管、R 圧縮室、R1 吐出穴、R2 突出部。

Claims (7)

  1.  圧縮機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器を有し、これらが冷媒配管で接続されて構成された冷媒回路を有する冷凍装置において、
     前記冷媒回路に接続され、前記冷媒回路の流路を切り替える流路切替装置と、
     前記凝縮器の周囲の温度を検出する凝縮器周囲温度センサと、
     前記蒸発器の周囲の温度を検出する蒸発器周囲温度センサと、
     前記凝縮器周囲温度センサ及び前記蒸発器周囲温度センサの検出結果に基づいて前記圧縮機及び前記流路切替装置を制御する制御部と、
     を有し、
     前記流路切替装置は、
     前記冷媒回路の流路が前記圧縮機、前記凝縮器、前記絞り装置及び前記蒸発器の順に接続される第1の接続状態と、前記冷媒回路の流路が前記圧縮機、前記絞り装置、前記蒸発器及び前記凝縮器の順に接続される第2の接続状態とを切り替え、
     前記圧縮機は、
     前記第1の接続状態のときにガス冷媒を圧縮して吐出するガス冷媒圧縮機能と、前記第2の接続状態のときに液冷媒を搬送する液冷媒搬送ポンプ機能とが切替可能に構成されている
     冷凍装置。
  2.  前記制御部は、
     前記凝縮器周囲温度センサ及び前記蒸発器周囲温度センサの検出結果に基づいて、前記圧縮機でガス冷媒の圧縮をさせるガス冷媒圧縮モードを実施するか、前記圧縮機で液冷媒を搬送する液冷媒搬送ポンプモードを実施するかを判定するモード判定手段と、
     前記モード判定手段が前記ガス冷媒圧縮モードを実施すると判定した場合に前記流路切替装置を前記第1の接続状態とし、前記液冷媒搬送ポンプモードを実施すると判定した場合に前記流路切替装置を前記第2の接続状態とする流路切替装置制御手段とを有する
     請求項1に記載の冷凍装置。
  3.  前記圧縮機は、
     前記ガス冷媒圧縮モードを実施している場合にガス冷媒を圧縮する圧縮機構部を有し、
     前記圧縮機構部は、
     内部に形成された圧縮室の吐出穴を閉塞するように配置された開閉自在の吐出弁部を有し、
     前記吐出弁部は、
     前記吐出穴が開放されるときの開放圧力として、第1の開放圧力と前記第1の開放圧力よりも大きい第2の開放圧力とが切替自在に構成されている
     請求項2に記載の冷凍装置。
  4.  前記制御部は、
     前記モード判定手段が前記ガス冷媒圧縮モードを実施すると判定した場合に前記吐出弁部の開放圧力を前記第2の開放圧力に切り替え、前記モード判定手段が前記液冷媒搬送ポンプモードを実施すると判定した場合に前記吐出弁部の開放圧力を前記第1の開放圧力に切り替える開放圧力切替手段とをさらに有する
     請求項3に記載の冷凍装置。
  5.  前記制御部は、
     前記モード判定手段が前記ガス冷媒圧縮モードを実施すると判定した場合に前記圧縮機を第1の回転数範囲で運転するように制御し、前記モード判定手段が前記液冷媒搬送ポンプモードを実施すると判定した場合に前記第1の回転数範囲よりも小さい第2の回転数範囲で運転するように制御する回転数制御手段をさらに有する
     請求項2~4のいずれか一項に記載の冷凍装置。
  6.  前記モード判定手段は、
     前記ガス冷媒圧縮モードを実施している場合において、前記凝縮器周囲温度センサの検出結果(Tout)が、前記蒸発器周囲温度センサの検出結果(Tin)から第1の所定温度値(△T1)を減算した値よりも低い場合に前記液冷媒搬送ポンプモードを実施すると判定し、
     前記液冷媒搬送ポンプモードを実施している場合において、前記凝縮器周囲温度センサの検出結果(Tout)が、前記蒸発器周囲温度センサの検出結果(Tin)から前記第1の所定温度値(△T1)よりも小さい第2の所定温度値(ΔT2)を減算した値よりも大きい場合に前記ガス冷媒圧縮モードを実施すると判定する
     請求項2~5のいずれか一項に記載の冷凍装置。
  7.  前記流路切替装置は、
     前記圧縮機の冷媒流出側と前記圧縮機の冷媒流入側とにそれぞれ接続され、前記冷媒流出側と前記冷媒流入側との圧力差で動作するように構成されている
     請求項1~6のいずれか一項に記載の冷凍装置。
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