WO2015189975A1 - 酸素濃度センサー - Google Patents

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  • the fuel supply system Lf includes a high-speed solenoid valve 11, a fuel injection nozzle 12, a fuel pump 20, a fuel tank 40 as a fuel supply source, a fuel suction line Lf1 including an oil strainer 28, and a fuel supply line. Lf2 and a fuel return line Lf3 are provided.
  • an electromagnetic on-off valve 25 is interposed in the fuel supply line Lf2.
  • the surplus fuel in the fuel pump 20 returns to the fuel tank 40 via the fuel return line Lf3.
  • the fuel suction line Lf1 with the oil strainer 28 interposed between the fuel tank 40 and the suction side 20i of the fuel pump 20 is connected.
  • a fuel supply line Lf2 having an electromagnetic opening / closing valve 25 is connected to the discharge side 20o of the fuel pump 20 and the high-speed electromagnetic valve 11.
  • the oil pump 20 is driven by the output shaft 31 of the motor 30.

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Abstract

 本発明は、高温気体における酸素濃度センサーを容易且つ正確に計測することが出来る酸素濃度センサーの提供を目的としている。そのため本発明の酸素濃度センサーは、外管(201)及び内管(202)を有する二重管構造をしており、外管(201)は、熱伝導性が低い材料で構成されて高温環境下に配置される第1の部分(201A)と、熱伝導性が高い材料で構成されて高温環境外に位置している第2の部分(201B)を備え、外管(201)と内管(202)の間の環状流路(210)を流過した気体が内管(202)に流入する箇所に感知部(208)が設けられている。

Description

酸素濃度センサー
 本発明は、例えば燃焼用のバーナー(特に比例制御式のバーナー)の排気のような高温気体における酸素濃度を計測するのに用いられる酸素濃度センサーに関する。
 図6は、従来技術に係る比例制御式のバーナーを示している。図6において、全体を符号100Jで示すバーナーは、送風ファン10Jと、送風ファン10Jの先端部に設けられた燃料噴射ノズル12と、燃料ポンプ20Jと、燃料供給系統Lfと、エアダンパー13、ダンパーモーター35、エアーコントロールディスク36、リンク37、38等の機械式の構成部品を備えている。そして燃料供給系統Lfは、燃料制御用のバルブ類21~23と、エア抜きバルブ24と、オイルストレーナー28と、燃料タンク40を備えている。
 バーナー100Jの燃焼に際しては、燃料噴射ノズル12からの燃料噴射量を調整するのみならず、送風ファン10Jによる空気供給量をも調整する必要がある。
 燃料噴射量の調整に際して、供給ラインLf12を介して燃料噴射ノズル12に供給される燃料供給量をQAj、燃料戻しラインLf13を介して燃料噴射ノズル12から燃料ポンプ20Jに戻る燃料戻り量をQBjとすれば、燃料噴射ノズル12で噴射される燃料QCは、式 QC=QAj-QBj で示される。
 図6で示す従来技術のバーナー100Jでは燃料供給量QAjは一定量である。そのため戻り量QBjを流量調整弁23で調節することにより(QBjを制御することにより)、噴射量QCを調節(制御)している。
 そして従来技術のバーナー100Jでは、送風ファン10Jの回転数も一定であるため、エアダンパー13で絞ることによって、燃料噴射ノズル12側に流れる空気量を制御している。
 図7は縦軸に燃料量と空気量を示している。そして図7では、バーナー100Jについて、燃料供給量QAjと、燃料戻り量QBjと、ノズル12からの燃料噴射量QCと、燃料ポンプ20Jから燃料タンク40に戻る燃料油の循環量QR(ポンプ燃料戻し量)と、送風ファン10Jによって供給される空気供給量Qaの特性或いは関係を示している。
 図7において、符号T-Qajは空気供給量の変化を示し、符号T-QAjは燃料供給量QAjの特性を示し(燃料供給量QAjは一定であり、変化しない)、符号T-QBjは燃料戻り量QBjの特性を示し、符号T-QCjは燃料噴射量の特性を示し、符号T-QRjはポンプ燃料戻し量QRjの特性を示している。
 図7において、垂直方向に延在するラインLHよりも左側の領域ではバーナー100Jが最大燃焼状態である。ラインLHよりも右側の領域では燃焼調整がされて、燃料噴射ノズル12で噴射される燃料QCjは右側に行くほど減少し、燃料戻り量QBjは右側に行くほど増加する。
 バーナー100Jで良好な燃焼を行うためには、空気供給量と燃料噴射量の比率は一定となる。そのため図7では、空気供給量特性T-Qajと燃料噴射量特性T-QCjは、平行に延在している。
 係る特性を実現するため、従来技術における比例制御式のバーナーでは、図6における燃料戻しラインLf13における流量調整弁23を制御するのと同期して、送風ファン10Jにおけるエアダンパー13を調節(制御)して、送風ファン10Jの風量を調節(制御)している。
 図6で示す従来技術に係るバーナー100Jでは、上述した様な流量調整弁23の制御とエアダンパー13の調節(制御)を、ダンパーモーター35と、エアーコントロールディスク36、リンク37、38等によって達成している。
 従来の燃焼装置においては、不完全燃焼を防止する目的で燃焼ガス中に多量の酸素が包含されていた。
 しかし、燃焼ガス中に多量の酸素が包含されていると、煙道を経由して排出される排気量が多くなり、排気に含まれる熱量が多量に無駄に捨てられてしまうという問題が存在する。
 そして、従来技術に係るバーナー100Jにおいて排気中の酸素濃度を計測しようとしても、排気温度が高温(例えば200℃)であり、通常のジルコニア(ZrO)製の酸素濃度センサーではその様な高温環境下で正確に酸素濃度を測定することは不可能であった。
 比例制御を行うバーナーについては従来から種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
 しかし、当該従来技術(特許文献1)においても、燃焼ガス中に多量の酸素が包含されており、酸素濃度センサーに関する上述した問題を解消してはいない。
特開2006-64301号公報
 本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、高温気体における酸素濃度センサーを容易且つ正確に計測することが出来る酸素濃度センサーの提供を目的としている。
 本発明の酸素濃度センサー(200)は、
 外管(201)及び内管(202)を有する二重管構造をしており、
 外管(201)は、熱伝導性が低い材料(例えば、ステンレス)で構成されて高温環境下(例えば、バーナー10の排気管E内)に配置される第1の部分(201A)と、熱伝導性が高い材料(例えば、アルミニウム)で構成されて高温環境外(例えば、バーナー10の排気管Eの外側)に位置している第2の部分(201B)を備え、前記外管(201)の第1の部分(201A)には、高温流体の流路の上流側(Px1)に開放され且つ外管(201)と内管(202)の間の環状流路(210)に連通している流入口(201i)と、高温流体の流路の下流側(Px2)に開放され且つ内管(202)に連通している流出口(201o)が形成されており、
 内管(202)は熱伝導性が低い材料(例えば、ステンレス)で構成され、
 外管(201)と内管(202)の間の環状流路(210)を流過した気体が内管(202)に流入する箇所に感知部(ZrO製のセンサー本体208)が設けられていることを特徴としている。
 本発明の酸素濃度センサー(200)は、外管(201)と内管(202)の間の環状流路(210)における感知部(ZrO製のセンサー本体208)側の端部にフィルター(207)が設けられているのが好ましい。
 本発明の酸素濃度センサー(200)はバーナー(100)の排気管(E)に設けられており、前記外管(201)の第1の部分(201A)は排気管(E)内に位置しており、第2の部分(201B)は排気管(E)の外側に位置しており、前記バーナー(100)は、
 燃料供給系統(Lf)と空気供給系統(La)を備え、
 燃料供給系統(Lf)は燃料供給用ポンプ(20)を介装しており、燃料供給系統(Lf)における燃料供給用ポンプ(20)よりも噴射側の領域(Lf2)には高速電磁弁(11)を設けており、高速電磁弁(11)は入力されるパルス信号がONの時に開き、OFFの時に閉じる機能を有しており、燃料供給用ポンプ(20)を駆動する駆動モーター(30)の電源回路(Le)にインバーター(50)が介装されており、
 空気供給系統(La)は空気供給用の送風ファン(10)を有しており、空気供給用の送風ファン(10)を駆動する駆動モーター(30)の電源回路にはインバーター(50)が介装されており、
 当該酸素濃度センサー(200)の計測結果が送出される制御装置(60)を有しており、当該制御装置(60)は酸素濃度センサー(200)で検出された燃焼ガス中の酸素濃度がゼロに近づくようにインバーター(50)の周波数を変化し、燃焼空気量を調節する機能を有しているのが好ましい。
 上述したバーナー(100)において、燃料供給系統(Lf)に設けられた高速電磁弁(11)の吐出側にノズル(12)を配置しているのが好ましい。
 上述したバーナー(100)の運転方法は、排気管(E)の燃焼排気側に配置された酸素濃度センサー(200)により燃焼ガスの酸素濃度を計測する工程(S1)と、
 酸素濃度センサー(200)で検出された燃焼ガス中の酸素濃度がゼロに近づくようにインバーター(50)の周波数を変化させて燃焼空気量を調整する工程(S3、S4)を有しているのが好ましい。
 上述したバーナー(100)は、燃料供給用ポンプ(20)及び送風ファン(10)は単一の駆動モーター(30)により駆動されており、前記インバーター(50)は当該単一の駆動モーター(30)の電源回路(Le)に介装されていることが好ましい。
 ただし、燃料供給用ポンプと送風ファンを別個の駆動モーターで駆動して、当該別個の駆動モーターの各々の駆動電源回路にインバーターが介装する様に構成することも可能である。
 上述した構成を具備する本発明の酸素濃度センサー(200)は、外管(201)及び内管(202)を有する二重管構造をしており、熱伝導性が低い材料(例えば、ステンレス)で構成されている外管(201)の第1の部分(201A)のみが高温環境下に配置されているので、高温環境下で使用することが可能である。
 そして、感知部(ZrO製のセンサー本体208)は外管(201)と内管の(202)間の環状流路(210)を流過した気体が内管(202)に流入する箇所に感知部(ZrO製のセンサー本体208)が設けられているため、外管(201)の第1の部分(201A)の流入口(201i)から外管(201)と内管の(202)間の環状流路(210)を流れる高温気体(酸素濃度を計測するべき気体)は熱伝導性が高い材料(例えば、アルミニウム)で構成されている外管(201)の第2の部分(201B)と内管(202)の間の領域(環状流路210)を流過する際に十分に降温される。そのため、感知部(ZrO製のセンサー本体208)が熱により損傷することが防止される。
 感知部(ZrO製のセンサー本体208)で酸素濃度が計測された気体は内管(202)を流れ、流出口(201o)を介して排出されるが、流入口(201i)は高温流体の流路の上流側(Px1)に開放されているのに対して、流出口(201o)は高温流体の流路の下流側(Px2)に開放されている。また、流出口(201o)から排出される気体は、降温し且つ各種管路抵抗を受ける。そのため、流入口(201i)から流入する高温気体の圧力に比較して、流出口(201o)から排出される気体の圧力は低く、流入口(201i)側と流出口(201o)側において圧力差が存在する。そして当該圧力差により、流入口(201i)から感知部(ZrO製のセンサー本体208)を介して流出口(201o)から排出する気体の流れが形成される。
 そのため本発明の酸素濃度センサー(200)によれば、別途吸引機構を設けること無く、高温環境下の高温気体が連続的に感知部(ZrO製のセンサー本体208)で計測される。
 本発明の酸素濃度センサー(200)を適用したバーナー(100)において、燃焼排気側に配置されて燃焼ガスの酸素濃度を計測する酸素濃度センサー(200)と、酸素濃度センサー(200)の計測結果が送出される制御装置(60)を設け、制御装置(60)が酸素濃度センサー(200)で検出された燃焼ガス中の酸素濃度がゼロに近づくようにインバーター(50)の周波数を変化し、送風ファン(10)の回転数を調節する機能を有する様に構成されていれば、燃焼ガス中の酸素濃度がゼロを近づく様にインバーター(50)の周波数を変化させ燃焼空気量を調節することにより、燃焼の際に供給される空気の量も少なくて済むため、燃焼ガスの量を最小にすることが出来る。また、排気に含まれている熱量の分だけエネルギーを節約することが出来る。
 そして燃焼ガスの量を最小にすることにより、排気量が減少し、煙道を介して排気される熱量も減少する。その結果、燃料が有効に利用され、バーナー(100)あるいはバーナー(100)を使用する設備(例えば、ボイラー)の熱効率が向上する。さらに、周囲環境に与える熱的影響が小さくなる。
 ここで、従来の比例制御式のバーナー(100J)は、ダンパーモーター(35)と、エアーコントロールディスク(36)、リンク(37、38)等による調節(制御)を行うので、複雑な構成の機械系部品が必要であった。そして、複雑な構成の機械系部品を用いる従来技術に係るバーナー(100J)では、構造が複雑となり、且つ、高い精度の制御が困難であった。さらに、初期投資はもちろん、メンテナンスにも多大な労力が必要となる。
 これに加えて、図6で示す従来技術に係るバーナー(100J)では、消費電力が大きく、ランニングコストが高額であるという問題も有している。
 これに対して、本発明の酸素濃度センサー(200)を適用したバーナー(100)において、燃料供給系統(Lf)と空気供給系統(La)を備え、
 燃料供給系統(Lf)は燃料供給用ポンプ(20)を介装しており、燃料供給系統(Lf)における燃料供給用ポンプ(20)よりも噴射側の領域(Lf2)には高速電磁弁(11)を設けており、高速電磁弁(11)は入力されるパルス信号がONのときに開きOFFのときに閉じる機能を有しており、燃料供給用ポンプ(20)を駆動する駆動モーター(30)の電源回路にインバーター(50)が介装されていれば、
 高速電磁弁(11)でパルス幅を制御して燃料噴射量を制御するので、従来の供給燃料量と戻り燃料量の差分により燃料噴射量を決定する比例制御タイプのバーナー(例えば、図6)に比較して、燃料噴射量の制御精度を向上することが出来る。
 そして上述した様なバーナー(100)であれば、インバーター(50)によって駆動モーター(30)の回転数を制御することにより、高速電磁弁(11)側(噴射側)へ燃料を供給する燃料供給用ポンプ(20)の回転数と、高速電磁弁(11)側(噴射側)へ空気を供給する送風ファン(10)の回転量を、適正な数値に変更することが出来る。その結果、無駄な電力消費を抑制することが可能である。
 上述したバーナー(100)では、燃料供給用ポンプ(20)の回転数が一定ではなくても、高速電磁弁(11)に入力される信号のパルス幅を制御して燃料噴射量を高精度で制御することにより、燃料噴射量を適正に制御することが出来る。換言すれば、本発明によれば、従来技術のように、ノズルから燃料供給源側に戻る燃料の流量を制御しなくても、燃料噴射量を適正に制御出来る。
 そのため、上述したバーナー(100)によれば、ノズル(12)から燃料供給源(40)側に戻る燃料配管は不要である。すなわち本発明では、燃料供給用ポンプ(20)と高速電磁弁(11)の間には燃料を供給する系統のみを設け、高速電磁弁(11)から燃料を燃料供給用ポンプ(20)側に戻す回路は設ける必要がない。そして、本発明における燃料を燃料供給源(40)側に戻す回路は、当該ポンプ(20)と燃料供給源(40)の間を連通する回路(Lf1、Lf3)のみにすることが出来る。
 従って、ノズルに燃料を供給する回路とノズルから噴射されずに燃料供給源側に戻る回路を有する従来技術に比較して、本発明によれば燃料供給系統の配管数を少なくして、メンテナンスに必要な労力を低減することが出来る。
 また上述したバーナー(100)において、インバーター(50)によって駆動モーター(30)の回転数を制御することにより、高速電磁弁(11)側(噴射側)へ燃料を供給する燃料供給用ポンプ(20)の回転数を制御することが出来るので、従来の比例制御タイプのバーナー(100J)とは異なり、噴射側へ供給される燃料供給量(送油量)を一定にする必要はない。運転時の状態に応じて、適宜、燃料供給量を変化することが出来る。
 その結果、燃料供給源(40)側に戻る燃料の流量を少なくして、燃料循環のために必要な電力を節減することが可能である。
 発明者の実験によれば、システム全体として、従来のバーナー(100J)に比較して、燃料の戻り流量を約7割減少して、バーナー(100)全体として約6割の電力消費を節約することができた。
 上述したバーナー(100)によれば、バーナー(100)の燃焼に必要な空気供給量は、空気供給用の送風ファン(10)を駆動する駆動モーター(30)の電源回路(Le)に介装されたインバーター(50)により、適正な回転数に制御することが出来る。
 その結果、バーナー(100)の燃焼条件に好適な流量の空気を供給して、バーナー(100)の燃焼効率を向上することが出来る。
 そして、燃料の余分な消費を抑制して、消費電力を低く抑えることが出来る。
 さらに上述したバーナー(100)によれば、高速電磁弁(11)でパルス幅を制御して燃料噴射量を制御すると共に、インバーター(50)によって駆動モーター(30)の回転数を制御しているので、従来の比例制御バーナー(100J)で必要とされていた機械要素、例えばエアダンパー(13)、リンク(37、38)、エアーコントロールディスク(36)等が不必要となる。そのため、構成が簡素化されて、製造やメンテナンスにおけるコストや労力を減少することが出来る。
 上述したバーナー(100)において、高速電磁弁(11)の吐出側にノズル(12)を設けることが好ましい。
 発明者の実験によれば、高速電磁弁(11)の吐出側にノズル(12)を設けることにより、燃焼性が向上することが確認されている。
本発明の実施形態を示すブロック図である。 実施形態で用いられる酸素センサーを示す断面図である。 実施形態で用いられる高速電磁弁の入力信号を示す特性図である。 実施形態における送風量、ポンプへの燃料供給量、燃料噴射量を示す特性図である。 実施形態の制御方法を説明するフローチャートである。 従来の比例制御タイプのバーナーを示すブロック図である。 従来の比例制御タイプのバーナー送風量、ポンプへの燃料供給量、燃料噴射量を示す特性図である。
 以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
 図示のバーナーは本発明の実施形態に係る酸素濃度センサーを用いている。図1に基づいて、実施形態に係る酸素濃度センサーを用いたバーナー100について説明する。
 図1において、バーナー100は、燃料供給系統Lfと、空気供給系統Laと、出力軸を2本備えたモーター30と、インバーター50と、制御手段であるコントロールユニット60を備えている。
 燃料供給系統Lfは、高速電磁弁11と、燃料噴射ノズル12と、燃料ポンプ20と、燃料の供給源である燃料タンク40と、オイルストレーナー28を介装した燃料吸い込みラインLf1と、燃料供給ラインLf2と、燃料戻しラインLf3を有している。ここで、燃料供給ラインLf2には電磁開閉弁25が介装されている。そして、燃料ポンプ20における余剰燃料は、燃料戻しラインLf3を経由して燃料タンク40に戻る。
 オイルストレーナー28を介装した燃料吸い込みラインLf1は、燃料タンク40と燃料ポンプ20の吸い込み側20iとを接続している。電磁開閉弁25を介装した燃料供給ラインLf2は、燃料ポンプ20の吐出側20oと高速電磁弁11を接続している。
 オイルポンプ20はモーター30の出力軸31によって駆動される。
 空気供給系統Laは送風ファン10を有しており、送風ファン10は前記モーター30により駆動される。そして送風ファン10は、前記モーター30の出力軸32に結合している。
 排気管Eの上流側(図1では右側:送風ファン10側)には、高速電磁弁11及び燃料噴射ノズル12が連通している。
 前記モーター30は出力軸を2本備えており、一方の出力軸31にはオイルポンプ20が接続されており、他方の出力軸32には送風ファン10が接続されている。図示のように出力軸を2本(31、32)有するモーターに代えて、2個の電動モーターを用意して、一方のモーターでオイルポンプ20を駆動し、他方のモーターで送風ファン10を駆動することも可能である。
 燃料供給ラインLf2(ポンプ20と燃料噴射ノズル12の間の領域)において、高速電磁弁11と直列に配置された電磁開閉弁25は、バーナー100の消火後にノズル12から燃料が漏れ出ることを防止するために設けられている。
 換言すれば、電磁開閉弁25は安全上の規制の一環として設けられた機器である。
 モーター30は、インバーター50を介装した電源回路Leによって交流電源70と接続している。
 制御手段であるコントロールユニット60は、インバーター50と制御信号ランSo1を介して接続している。またコントロールユニット60は、制御信号ラインSo2を介して高速電磁弁11と接続している。
 コントロールユニット60は、制御信号ラインSo1を介してインバーター50に制御信号を出力し、制御信号ラインSo2を介して高速電磁弁11に制御信号を出力する。
 コントロールユニット60からの制御信号を受信したインバーター50は、電源回路Leを流れる電流及び/または電圧を調整することにより、モーター30の回転速度を制御する。そして、モーター30の回転数を制御することにより、送風ファン10の風量(空気供給量)及び燃料ポンプ20から吐出される燃料供給量を制御している。
 図1のバーナー100において、排気管E内の燃焼排気側に燃焼ガスの酸素濃度を計測する酸素濃度センサー(以下、「Oセンサー」と言う)200を設けている。
 Oセンサー200はコントロールユニット60と入力信号ラインSiで接続されている。そしてコントロールユニット60は、Oセンサー200の計測結果に基づいて、Oセンサー200で検出された燃焼ガス中の酸素濃度がゼロに近づくようにインバーター50の周波数を変化し、送風ファン10の回転数を調整して燃焼空気量を調整(変化)する機能を有している。
 Oセンサー200を、主として図2を参照して説明する。
 図2において、Oセンサー200は、外管201及び内管202を有する二重管構造をしている。外管201の排気管Eの半径方向内方側端部(図2では左端)は、閉塞部材203によって閉塞している。そして外管201において、排気管Eから離隔する側(図2の右側)の端部は、閉塞部材204によって閉塞している。
 内管202は外管201よりも短い。
 外管201と内管202の間の環状流路210は、内管202の排気管Eの半径方向内方端部(図2の左端)側が、仕切り板205によって閉塞している。
 内管202の排気管Eから離隔する側(図2の右側)にはフィルター207が取り付けられており、フィルター207は外管201の半径方向内方の空間(外管201の内部空間)全体を仕切っている(カバーしている)。
 外管201は、第1の部分201Aと第2の部分201Bを有している。第1の部分201Aは、熱伝導性が低い材料(例えば、ステンレス)で構成されており、高温環境下であるバーナー10(図1参照)の排気管E内に配置されている。第2の部分201Bは、熱伝導性が高い材料(例えば、アルミニウム)で構成されて、バーナー10の排気管Eの外側(高温環境の外側)に位置している。
 外管201の第1の部分201Aには、流入口201iと流出口201oが形成されている。流入口201iは、高温流体の流路の上流側Px1に開放され、外管201と内管202の間の環状流路210に連通している。流出口201oは、高温流体の流路の下流側Px2に開放され、内管202に連通している。
 内管202は熱伝導性が低い材料(例えば、ステンレス)で構成され、感知部(ZrO製のセンサー本体)208が設けられている。感知部208は、外管201と内管202の間の環状流路210を流過した気体が内管202に流入する箇所(上述の内管202の右端部)の近傍に配置されている。そして感知部208は、排気管Eから離隔する側(図2の右側)の端部における閉塞部材204に対して、外管201内部側(排気管E側)に固設されている。
 通常のジルコニア(ZrO)製の酸素濃度センサーでは、高温環境下(例えば200℃以上)で正確に酸素濃度を測定することは不可能である。
 しかし、図示の実施形態によれば、例えばジルコニア(ZrO)製の酸素濃度センサー200は、その検知部(ジルコニアZrO製のセンサー本体208)が配置されているは、高温環境外であるバーナー10の排気管Eの外側の位置であり、第2の部分201Bの端部であり、且つ、排気管Eから最も離れた位置である。また、第2の部分201Bは熱伝導性が高い材料(例えば、アルミニウム)で構成されているため、排気管Eの外側環境における気温により降温し易い。
 そのため、酸素濃度センサー200の検知部(ジルコニアZrO製のセンサー本体208)は高温環境に曝されることはなく、正確に酸素濃度を検出することが出来る。
 コントロールユニット60は、酸素濃度センサー200で検出された燃焼ガス中の酸素濃度がゼロに近づくようにインバーター50の周波数を変化させ、送風ファン10の回転数を調節する機能を有している。そしてコントロールユニット60は、燃焼ガス中の酸素濃度がゼロに近づく様にインバーター50の周波数を変化させ燃焼空気量を調節する機能を有している。
 そのため図示の実施形態によれば、燃焼の際に供給される空気の量も少なくて済む。その結果、図示の実施形態によれば、燃焼ガスの量を最小にすることが出来る。また、排気に含まれている熱量の分だけエネルギーを節約することが出来る。
 そして燃焼ガスの量を最小にすることにより、排気量が減少し、排気管Eを介して排気される熱量も減少する。その結果、図示の実施形態によれば、燃料が有効に利用され、バーナー100あるいはバーナー100を使用する設備(例えば、ボイラー)の熱効率が向上する。さらに、周囲環境に与える熱的影響が小さくなる。
 次に、図5の制御フローチャートに従って、バーナー100の制御について説明する。
 図5のステップS1では、Oセンサー200により、ノズル12の吐出側の領域における燃焼ガスのO濃度を計測する。
 ステップS2では、コントロールユニット60はOセンサー200で計測されたO濃度から空気比λを演算し、空気比λが1.0以上であるか否かを判断する。空気比λが1.0未満であれば(ステップS2がNO)、空気量が少ないと判断してステップS3に進む。
 一方、空気比λが1.0以上であれば(ステップS2がYES)、空気量が多いと判断してステップS4に進む。
 ステップS3(空気量が少ない場合:ステップS2がNO)では、コントロールユニット60は、インバーター50に制御信号を出力し、インバーター50によって電動モーター30の回転数を増加して、送風ファン10の空気供給量を増加させる。
 ここで燃料噴射量は、バーナー100により加熱される機器(被加熱機器:例えばボイラー:図示せず)により要求される発熱量から一義的に決定される。従って、図示しない被加熱機器が要求する発熱量が変化しない限り、バーナー100の燃料噴射量は一定に維持する必要がある。
 図示の実施形態では、高速電磁弁11の開放時間を一定に制御することにより、被加熱機器が要求する発熱量が変化しない限り、バーナー100の燃料噴射量は一定に維持することが出来る。
 ここで、電動モーター30の回転数が増加すれば燃料供給ポンプ20の回転数が増大するが、燃料供給ポンプ20内に設置されたレリーフ弁(図示せず)を経由して、余剰の燃料はラインLf3を経由して燃料タンク40に戻される。
 被加熱側機器から要求される熱量が増加した場合には、パルス波の幅を広げて(図3を参照して後述)、高速電磁弁11の開放時間を延長する。一方、被加熱側機器から要求される熱量が減少した場合には、パルス波の幅を縮めて(図3を参照して後述)、高速電磁弁11の開放時間を短縮する。
 ステップS3において、送風ファン10からの空気供給量を増加することにより空気比λが1.0に近づく。そして、ステップS5に進む。
 ステップS4(空気量が多い場合:ステップS2がYES)では、インバーター50の周波数を減少させて、送風ファン10からの空気供給量を減少させる。これにより、空気比λを1.0に近づける。そして、ステップS5に進む。
 ステップS5では、バーナー100の運転を終了するのか否かを判断する。バーナー100の運転を終了するのであれば(ステップS5がYES)、制御を終了する。
 一方、バーナー100の運転を続行するのであれば(ステップS5がNO)、ステップS1まで戻り、再びステップS1以降を繰り返す。その結果、制御サイクルを繰り返す毎に空気比λは1.0に近づき、燃焼ガス中の酸素濃度がゼロに近づく。
 図5を参照して説明した制御を行なうことにより、空気比λを1.0に近づけ、燃焼ガス中の酸素濃度がゼロに近づく様に、インバーター50の周波数を変化させて、燃焼空気量を調節することにより、噴射される燃料が完全燃焼される状態に近づけることが出来る。
 噴射される燃料が完全燃焼する状態に近づけて、燃焼ガスの量を最小にすることにより、排気量が減少し、排気管Eを介して排気される熱量も減少する。その結果、燃料が有効に利用され、バーナー100あるいはバーナー100を使用するボイラー等の設備における熱効率が向上する。さらに、周囲環境に与える熱的影響が小さくなる。
 図3は、コントロールユニット60から高速電磁弁11に出力される制御信号であるパルス信号における信号波形を例示している。図3では2つのパターンの波形を例示している。
 図3において、上方のパターンと下方のパターンは、周期は同一である。上方のパターンは、高速電磁弁11が開弁している時間(ONの時間)が長く、燃料噴射量が比較的多い場合のパルス信号を示している。一方、下方のパターンは、高速電磁弁11が開弁している時間が短く、燃料噴射量が比較的少ない場合のパルス信号を示している。
 第1実施形態では、高速電磁弁11の開弁している時間(パルス幅:ONの時間)を調節することで、燃料噴射量を高精度にて制御することが出来る。
 バーナー100において、燃焼する燃料の量(燃料噴射量)が決まると、燃焼に必要な空気量も必然的に決定する。
 図示の実施形態では、例えば実験などで確認した上で、インバーター50からの供給電流及び/または供給電圧の制御パラメーターや、高速電磁弁11の制御パターン(図3のパルス波形におけるONの時間或いは開弁時間)や、燃料噴射量と供給空気量との比率等が決定されている。
 図3では、1制御サイクル(1周期)が例えば10msecに設定されているが、周期はこれに限定されるものではない。
 なお、1制御サイクル(1周期)が短いほど、高精度な制御が実行出来る。
 図4は、燃料供給量QAと、ノズル12に供給される燃料供給量QCと、燃料戻しラインLf3を流れる燃料の量QR(ポンプ燃料戻し量)と、送風ファン10によって供給される空気供給量Qaの特性を示している。
 図7と同様に、図4においても縦軸は燃料量と空気量を示している。図4において、符号T-Qaは空気供給量Qaの特性を示し、符号T-QAはポンプ20に供給される燃料供給量QAの特性を示し、符号T-QCは燃料噴射量QCの特性を示し、符号T-QRは燃料戻しラインLf3を流れるポンプ燃料戻し量QRの特性を示している。ここで、燃料噴射量QCは、ポンプ20に供給される燃料供給量QAからポンプ燃料戻し量QRを減算した値となる。
 図4においても、図7と同様に、垂直方向に延在するラインLHよりも左側の領域ではバーナーが最大燃焼されており、ラインLHよりも右側の領域ではバーナーの燃焼が調整されて、燃料噴射量QCが減少している。そして図4において、空気供給量特性T-Qaと燃料噴射量特性T-QCは平行に延在しており、空気量と燃料噴射量の比率が一定である。
 上述した様に、図7で示す従来技術においては、ポンプ20Jは、燃料供給量QAj、燃料戻り量QBj、ノズル12からの燃料噴射量QCj、ポンプ燃料戻し量QRjに相当する仕事を常に行なっている。
 それに対して図示の実施形態では、ポンプ20は、図7における燃料戻り量QBjに相当する仕事をする必要が無い。従って、その分だけ、ポンプ20の電力消費量を節約することが出来る。
 また、図4と図7を比較すれば明らかなように、図示の実施形態では、ポンプ燃料戻し量QRは従来技術のポンプ燃料戻し量QRjに比較して遥かに少なく、それに伴い、燃料供給量QAも従来技術に比較して少ない。さらに、図示の実施形態における空気供給量Qaは、図7で示す空気供給量Qajと同じであるが、消費電力は遥かに少ない。
 従って、図示の実施形態によれば、ポンプ20の消費電力と、モーター30の消費電力を節約することが出来る。
 換言すれば、図示の実施形態では、ポンプ20の回転数をインバーター50により制御して、燃料供給量をバーナー100の燃焼状態に対応して調節することが出来て、且つ、燃料噴射量を高速電磁弁11により高精度で制御することが出来るので、バーナー運転の際の消費電力を低減することが出来る。
 発明者の実験によれば、システム全体として、図6、図7で示す従来のバーナー100Jに比較して、図示の実施形態に係るバーナー100では燃料の戻り流量を約7割減少して、バーナー100全体の消費電力を約6割節約することができた。
 また、図示の実施形態によれば、高速電磁弁11でパルス幅を制御して燃料噴射量を制御するので、従来の様に供給燃料量と戻り燃料量の差分により燃料噴射量を決定するバーナー(例えば、図6)に比較して、燃料噴射量の制御精度を向上させることが出来る。
 そして図示の実施形態によれば、インバーター50によってモーター30の回転数を制御することにより、燃料供給用ポンプ20の回転数と、高速電磁弁11側(噴射側)へ空気を供給する送風ファン10の回転量を、適正な数値に変更することが出来る。その結果、無駄な電力消費を抑制することが可能である。
 図示の実施形態では、燃料供給ポンプ20の回転数が一定ではなくても、高速電磁弁11に入力される信号のパルス幅を制御して燃料噴射量を高精度で制御することにより、ノズル12から燃料供給源側に戻る燃料の流量を制御することなく、ノズル12からの燃料噴射量を適正に制御出来る。
 図示の実施形態において、ポンプ20に供給された燃料流量と、実際にノズル12から噴射される噴射量との差分は、ポンプ20からの戻り量として、ラインLf3を介して燃料タンク40に戻される。
 図示の実施形態によれば、ノズル12から燃料タンク40側に戻る燃料配管が不要となる。換言すれば、図示の実施形態では、燃料を燃料タンク40側に戻す回路は、オイルポンプ20と燃料タンク40の間を連通する回路Lf1、Lf3のみにすることが出来る。
 そのため、ノズル12に燃料を供給する回路Lf12(図6参照)とノズル12から噴射されずに燃料供給源側に戻る回路Lf13を有する従来技術に比較して、燃料供給系統の配管数を少なくして、メンテナンスに必要な労力を低減することが出来る。
 また図示の実施形態において、インバーター50によってモーター30の回転数を制御することにより、高速電磁弁11側(噴射側)へ燃料を供給する燃料供給ポンプ20の回転数を制御することが出来るので、従来の比例制御タイプのバーナー100Jとは異なり、噴射側へ供給される燃料供給量(送油量)を一定にする必要はない。すなわち、運転時の状態に応じて、適宜、燃料供給量を変化することが出来る。
 その結果、燃料戻しラインLf3を経由して燃料タンク40側に戻る燃料の流量を少なくすることが可能であり、燃料循環のために必要な電力を節減することが出来る。
 さらに図示の実施形態によれば、バーナー100の燃焼に必要な空気供給量は、空気供給用の送風ファン10を駆動するモーター30の電源回路Leに介装されたインバーター50により、適正な回転数に制御することが出来る。
 その結果、図6、図7で示す従来技術のように、送風ファン10の回転数を常に最大にしてエアダンパー13で送風量を絞る必要がなく、バーナー100の燃焼条件に好適な流量の空気を供給して、バーナー100の燃焼効率を向上することが出来る。それと共に、燃料の余分な消費を抑制することや、消費電力を低く抑えることが出来る。
 図示の実施形態によれば、高速電磁弁11でパルス幅を制御して燃料噴射量を制御すると共に、インバーター50によってモーター30の回転数を制御しているので、従来の比例制御バーナー100Jで必要とされていた機械要素、例えばエアダンパー13、リンク37、38、エアーコントロールディスク36等が不必要となる。そのため、構成が簡素化されて、製造やメンテナンスにおけるコストや労力を減少することが出来る。
 図示の実施形態において、高速電磁弁11の吐出側にノズル12が設けられている。
 発明者の実験によれば、高速電磁弁11の吐出側にノズル12を設けることにより、ノズル12を設けていない場合に比較して、燃焼性が向上することが確認された。
 図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
 例えば、図示の実施形態では、酸素濃度センサーをバーナー100の排気管Eにおける酸素濃度の計測のために用いているが、本発明の酸素濃度センサーは他の機器における酸素濃度の計測に用いることができる。
10・・・送風ファン
11・・・高速電磁弁
12・・・燃料噴射ノズル
20・・・オイルポンプ
25・・・電磁開閉弁
30・・・モーター
40・・・燃料タンク
50・・・インバーター
60・・・制御手段/コントロールユニット
70・・・交流電源
100・・・バーナー
200・・・酸素濃度センサー/Oセンサー

Claims (3)

  1.  外管及び内管を有する二重管構造をしており、
     外管は、熱伝導性が低い材料で構成されて高温環境下に配置される第1の部分と、熱伝導性が高い材料で構成されて高温環境外に位置している第2の部分を備え、前記外管の第1の部分には、高温流体の流路の上流側に開放され且つ外管と内管の間の環状流路に連通している流入口と、高温流体の流路の下流側に開放され且つ内管に連通している流出口が形成されており、
     内管は熱伝導性が低い材料で構成され、
     外管と内管の間の環状流路を流過した気体が内管に流入する箇所に感知部が設けられていることを特徴とする酸素濃度センサー。
  2.  請求項1の酸素濃度センサが排気管に設けられており、前記外管の第1の部分は排気管内に位置しており、第2の部分は排気管の外側に位置しており、
     燃料供給系統と空気供給系統を備え、
     燃料供給系統は燃料供給用ポンプを介装しており、燃料供給系統における燃料供給用ポンプよりも噴射側の領域には高速電磁弁を設けており、高速電磁弁は入力されるパルス信号がONのときに開きOFFのときに閉じる機能を有しており、燃料供給用ポンプを駆動する駆動モーターの電源回路にインバーターが介装されており、
     空気供給系統は空気供給用の送風ファンを有しており、空気供給用の送風ファンを駆動する駆動モーターの電源回路にはインバーターが介装されており、
     酸素濃度センサーの計測結果が送出される制御装置を有しており、当該制御装置は酸素濃度センサーで検出された燃焼ガス中の酸素濃度がゼロに近づくようにインバーターの周波数を変化し、燃焼空気量を調節する機能を有していることを特徴とするバーナー。
  3.  請求項2のバーナーの運転方法において、
     排気管の燃焼排気側に配置された酸素濃度センサーにより燃焼ガスの酸素濃度を計測する工程と、
     酸素濃度センサーで検出された燃焼ガス中の酸素濃度がゼロに近づくようにインバーターの周波数を変化させて燃焼空気量を調整する工程を有していることを特徴とするバーナーの運転方法。
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