WO2015125691A1 - オートテンショナ - Google Patents

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Abstract

 本発明は、円筒部を有するベースと、前記ベースに対して回動自在に支持された回動部材と、前記回動部材に回転自在に設けられたプーリと、前記円筒部の内周面と前記回動部材との間に前記円筒部の径方向に挟まれる摩擦部材と、一端が前記摩擦部材に係止され、他端が前記ベースに係止され、前記円筒部の軸方向に圧縮された状態で配置されて前記摩擦部材を前記回動部材に前記軸方向に押し付けるとともに、前記摩擦部材を介して前記回動部材を前記ベースに対して一方向に回動付勢するコイルばねと、を備え、前記摩擦部材は、前記円筒部の内周面に沿って摺接可能な円弧面と、前記円筒部の周方向に関して前記円弧面より前記一方向側に位置し、前記回動部材に係止される第1係止部と、前記コイルばねの前記一端と係止される第2係止部とを有する、オートテンショナに関する。

Description

オートテンショナ
 本発明は、ベルトの張力を自動的に適度に保つためのオートテンショナに関する。
 例えば自動車エンジンの補機駆動のためのベルトにおいては、エンジン燃焼に起因する回転変動によりベルト張力が変動する。このようなベルト張力の変動に起因してベルトスリップが発生し、そのスリップ音やベルトの摩耗などの問題が生じている。これを解決するために、従来から、ベルト張力が変動してもベルトスリップの発生を抑える機構として、オートテンショナが採用されている。
 例えば特許文献1のオートテンショナは、第1円筒部を有するベースと、第1円筒部の内側に配置される第2円筒部を有し、ベースに対して回動自在に支持され、ベルトが巻き掛けられるプーリを取り付け可能な回動部材と、第2円筒部の内側に配置され、ベースに対して回動部材を一方向に回動付勢するコイルばねと、第1円筒部と第2円筒部との間に配置され、第1円筒部の内周面に摺動可能であって、第2円筒部の外周面に設けられた凹部と係合する凸部を有する摩擦部材とを備えている。
 また、特許文献2のオートテンショナは、ベースと、ベースに対して回動自在に支持された回動部材と、ベースに対して回動部材を一方向に回動付勢するコイルばねと、回動部材(又はベース)に設けられた円筒部の内周面とコイルばねとの間に配置され、前記円筒部の内周面と摺動可能な摩擦部材と、摩擦部材に結合されており、一端が回動部材(またはベース)とコイルばねの端部との間に周方向に挟まれた板ばねとを備えている。
 特許文献1、2のようなオートテンショナは、ベルト張力が増加した場合と減少した場合で、摩擦部材の摺動面で生じる摩擦力の大きさが異なっており、回動部材の回動方向に応じて非対称な減衰特性(非対称ダンピング特性)を持つ。すなわち、ベルト張力が増加した場合には大きい摩擦力を発生させて、回動部材の揺動を十分に減衰させることができるようになっており、ベルト張力が減少した場合には小さい摩擦力を生じさせるため、回動部材をベルトの張力変動に追従させることができる。
日本国特開2006-118668号公報 日本国特許第5276520号公報
 しかしながら、特許文献1のオートテンショナは、ベースの第1円筒部とコイルばねとの間に、回動部材の第2円筒部と摩擦部材が配置されており、その上、第2円筒部の内周面と摩擦部材には互いに係合する凹凸形状が形成されているため、オートテンショナが径方向に大型化してしまう課題があった。また、第2円筒部は金属材料で構成されているため、オートテンショナが重くなるという課題もあった。
 また、特許文献2のオートテンショナでは、回動部材(またはベース)の円筒部とコイルばねとの間に配置される板ばねと摩擦部材の厚みが比較的薄いので、径方向の大型化や重量化は抑えることができるものの、部品点数が多いため、組立に手間を要するという課題があった。
 そこで、本発明は、部品点数が少なく、軽量でコンパクトな非対称ダンピング特性を有するオートテンショナを提供することを目的とする。
 本発明の第1の構成に係るオートテンショナは、円筒部を有するベースと、前記ベースに対して回動自在に支持された回動部材と、前記回動部材に回転自在に設けられたプーリと、前記円筒部の内周面と前記回動部材との間に前記円筒部の径方向に挟まれる摩擦部材と、一端が前記摩擦部材に係止され、他端が前記ベースに係止され、前記円筒部の軸方向に圧縮された状態で配置されて前記摩擦部材を前記回動部材に前記軸方向に押し付けるとともに、前記摩擦部材を介して前記回動部材を前記ベースに対して一方向に回動付勢するコイルばねと、を備え、前記摩擦部材は、前記円筒部の内周面に沿って摺接可能な円弧面と、前記円筒部の周方向に関して前記円弧面より前記一方向側に位置し、前記回動部材に係止される第1係止部と、前記コイルばねの前記一端と係止される第2係止部とを有する。
 本発明の第2の構成に係るオートテンショナは、第1の態様において、前記摩擦部材の前記第2係止部が、前記第1係止部より前記径方向外側で、且つ、前記第1係止部より前記周方向に関して前記一方向と逆方向側に位置している。
 本発明の第3の構成に係るオートテンショナは、第1または第2の態様において、前記摩擦部材が、第1部品と、前記第1部品よりも表面硬度が高い第2部品とを含み、前記第1部品は、前記円弧面と、前記円弧面に連続し前記摩擦部材における前記軸方向に前記回動部材と接触する面とを構成し、前記第2部品は、前記第1係止部と前記第2係止部とを構成する。
 本発明の第4の構成に係るオートテンショナは、第3の態様において、前記第1部品と前記第2部品とが、互いに前記周方向に関してかみ合うように構成されている。
 本発明の第5の構成に係るオートテンショナは、第1~第4の態様のいずれか一つにおいて、前記コイルばねの前記一端が、円弧状である。
 本発明の第6の構成に係るオートテンショナは、第1~第4の態様のいずれか一つにおいて、前記コイルばねの前記一端が、円弧状の部分と直線状の部分とを含む。
 本発明の第7の構成に係るオートテンショナは、第1~第6の態様のいずれか一つにおいて、前記ベースが、前記円筒部の一端部の内側に設けられた台座部を有し、前記台座部は、前記コイルばねの前記他端部を保持する端部保持手段と、前記コイルばねの前記他端部側の一巻き目領域における前記端部保持手段で保持された部分より前記一端側の部分を、前記軸方向および前記径方向に支持する姿勢支持手段とを有する。
 本発明の第8の構成に係るオートテンショナは、第1~第7の態様のいずれか一つにおいて、前記第1係止部が、径方向外側に向かうほど前記一方向側に向かうように径方向に対して傾斜している。
 本発明の第9の構成に係るオートテンショナは、第1~第7の態様のいずれか一つにおいて、前記第1係止部が、径方向外側に向かうほど前記一方向と逆方向側に向かうように径方向に対して傾斜している。
 本発明の第1の構成によると、ベルト張力が増加することによって、回動部材がコイルばねの付勢力に抗して回動すると、摩擦部材の円弧面がベースの円筒部の内周面に対して摺動し、摩擦部材の円弧面とベースの円筒部の内周面との間で摩擦力が発生する。摩擦部材の円弧面は、周方向に関して、摩擦部材の第1係止部よりもコイルばねの回動付勢方向(前記一方向)と逆方向側、すなわち、回動部材の回動方向側に位置している。そのため、摩擦部材の第1係止部が回動部材から受ける力を、摩擦部材の円弧面をベースの円筒部の内周面に押し付ける力に使うことができる。したがって、摩擦部材の円弧面とベースの円筒部の内周面との間に大きい摩擦力を生じさせることができ、回動部材の揺動を十分に減衰させるような大きな減衰力を発生させることができる。
 逆に、ベルト張力が減少することによって、回動部材がコイルばねの付勢力によって回動する場合には、摩擦部材はコイルばねから周方向の付勢力を受けることになるが、摩擦部材の円弧面が、周方向に関して、摩擦部材の第1係止部よりもコイルばねの回動付勢方向と逆方向側に位置しているため、コイルばねの周方向の付勢力によって摩擦部材の円弧面がベースの円筒部の内周面に押し付けられることがなく、摩擦部材の円弧面とベースの円筒部の内周面との間の摩擦力の増加を抑制できる。したがって、摩擦部材の円弧面とベースの円筒部の内周面との間に小さい摩擦力を生じさせることができ、回動部材の揺動をベルト張力の減少に対して十分に追従させることができる。
 また、本発明のオートテンショナは、摩擦部材とコイルばねだけで上述の非対称ダンピング特性を実現しているため、軽量であると共に、部品点数が少なく組立が容易である。また、ベースの円筒部と回動部材との間に径方向に挟まれた摩擦部材に、コイルばねの一端部が係止されているため、コイルばねとベースの円筒部との間に大きい空間を確保する必要がなく、オートテンショナをコンパクト化できる。
 本発明の第2の構成によると、摩擦部材の円弧面は第1係止部よりコイルばねの回動付勢方向(前記一方向)と逆方向側に形成されているため、第2係止部も第1係止部よりコイルばねの回動付勢方向と逆方向側に形成することにより、第2係止部の周方向範囲内に第1係止部が形成されている場合と比べて、摩擦部材を周方向にコンパクト化できる。
 本発明の第3の構成によると、第1係止部と第2係止部とが比較的表面硬度の高い第2部品で構成されているため、ベルト張力の増加に伴い第1係止部および第2係止部に作用する力が増大した場合でも、第1係止部および第2係止部の損傷(変形や陥没)を防止できる。また、第1係止部および第2係止部の損傷が防止されるため、大きなベルト張力が要求される高負荷駆動システムへの対応、摩擦部材のコンパクト化等の実現も可能である。なお、第1部品は、円弧面と円弧面に連続する摩擦部材における軸方向に回動部材と接触する面とを構成しており、軸方向の抜け落ちが防止されるようになっている。
 本発明の第4の構成によると、第1部品と第2部品とを、接着剤による接着やリベットによる固定等を行わなくても、互いに周方向に移動不能に配置することができ、容易に組み立てることができる。
 本発明の第5の構成によると、コイルばねの一端が直線状の部分を有さない分、コイルばねの長さを短縮できることから、第2係止部のサイズを小さくでき、摩擦部材を周方向にコンパクト化できる。また、コイルばねの長さ短縮と、摩擦部材の周方向のコンパクト化とによって、オートテンショナのさらなる軽量化を実現できる。さらに、コイルばねの一端を屈曲させる等の加工が不要であるため、製造工程の簡素化および製造コストの低減化を実現できる。
 本発明の第6の構成によると、コイルばねの一端が円弧状の部分のみを含む場合や直線状の部分のみを含む場合に比べ、第2係止部のサイズが大きくなることから、円弧面の面積を大きく確保でき、円弧面の摩耗を抑制できる。
 本発明の第7の構成によると、コイルばねの前記他端部側の一巻き目領域における端部保持手段で保持された部分より前記一端側の部分が、姿勢支持手段によって軸方向および径方向に支持されているため、コイルばねが安定してねじり変形できる。
 本発明の第8の構成によると、摩擦部材の組み付けが容易である。
 本発明の第9の構成によると、ベルト張力が減少した場合に摩擦部材が周方向に抜け出るのをより確実に防止できる。
図1は、本発明の第1実施形態のオートテンショナの断面図である。 図2は、図1のA‐A線断面図である。 図3は図2の部分断面図を示す図であり、図3の(a)は図2のD‐D線断面図であって、図3の(b)は図2のE‐E線断面図である。 図4は、図1のB‐B線断面図である。 図5はベルト張力が変化したときに摩擦部材に作用する力を説明するための図であり、図5の(a)はベルト張力が増加したときに摩擦部材に作用する力を示した図であり、図5の(b)はベルト張力が減少したときに摩擦部材に作用する力を示した図である。 図6は、本発明の第2実施形態のオートテンショナの図1に対応する断面図である。 図7は、本発明の第3実施形態のオートテンショナの図1に対応する断面図である。 図8は、図7のB‐B線断面図である。 図9は、本発明の第3実施形態の変形例における図7のB‐B線断面図である。 図10は、本発明の第4実施形態のオートテンショナの図4に対応する断面図である。 図11は、本発明の第5実施形態のオートテンショナの図4に対応する断面図である。 図12は、本発明の第6実施形態のオートテンショナの図4に対応する断面図である。
 次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、特に、自動車用エンジンの補機を駆動する伝動ベルト101の弛み側張力を一定に保つオートテンショナに本発明を適用した一例である。
 本実施形態のオートテンショナは、自動車用エンジンのクランクシャフトに連結された駆動プーリ(図示省略)と、オルタネータ等の補機を駆動する従動プーリ(図示省略)とにわたって伝動ベルトが巻き掛けられている補機駆動システムに用いられている。詳細には、オートテンショナの後述するプーリ4は、伝動ベルトの弛み側に接触するように配置されている。この補機駆動システムは、クランクシャフトの回転が伝動ベルトを介して従動プーリに伝達されて、補機が駆動されるようになっている。
 図1に示すように、本発明の第1実施形態のオートテンショナ1は、図1中二点鎖線で示すエンジンブロック100に固定されるベース2と、このベース2に対して軸Rを中心に回動自在に支持された回動部材3と、この回動部材3に回転自在に設けられたプーリ4と、コイルばね5と、摩擦部材6とを備えている。なお、図1中の左方向を後方向、右方向を前方向と定義する。また、軸Rを中心とした径方向を単に径方向、軸Rを中心とした周方向を単に周方向と定義する。
 ベース2は、例えば、アルミニウム合金鋳物等からなる金属部品であり、エンジンブロック100に固着される環状の台座部20と、台座部20の外縁部から前方に延びる外筒部(円筒部)21と、台座部20の中央部から前方に延びる内筒部22とを備えている。内筒部22の内側には軸受け7を介して、前後方向(軸R方向)に延びるシャフト8が回動自在に挿通されている。
 内筒部22および回動部材3の後述する突出部31と、外筒部21との間には、ばね収容室9が形成されている。このばね収容室9にコイルばね5が配置されている。図2および図4に示すように、コイルばね5は、後端部(他端)から前端部(一端)に向かってX方向に螺旋状に巻かれている。なお、図1は、図2および図4に示すC‐C線断面図である。
 図1および図2に示すように、台座部20の前面には、コイルばね5の後端部(他端)を保持(係止)する保持溝(端部保持手段)23が形成されている。コイルばね5は、後端近傍において後端が径方向内側に向かう方向に屈曲しており、この屈曲部より後端側の部分が直線状に延びている。この直線状の部分が保持溝23に保持されている。コイルばね5の後端部は、保持溝23の両側面に径方向に挟まれていると共に、保持溝23の底面に接触している。
 なお、コイルばね5の後端面はどの部材にも当接していないが、コイルばね5の後端部の直線状に延びる部分における屈曲部の近傍が保持溝23によって径方向に挟持されているため、コイルばね5の後端部が、ねじり変形による弾性復元力によって移動するのを防止できる。
 また、台座部20の前面には、前方に突出する2つの姿勢支持部(姿勢支持手段)24、25が周方向に間隔を空けて形成されている。姿勢支持部24、25は、保持溝23から周方向に離れており、保持溝23からX方向にこの順で並んでいる。図3(a)に示すように、姿勢支持部24は、軸Rに略直交する軸方向支持面24aと、周方向に沿った径方向支持面24bとを有する。図3(b)に示すように、姿勢支持部25は、軸Rに略直交する軸方向支持面25aを有する。
 軸方向支持面24a、25aには、コイルばね5の後面が接触し、径方向支持面24bには、コイルばね5の軸Rを中心とした径方向外側の面が接触する。したがって、コイルばね5の後端側の一巻き目領域における保持溝23で保持された部分より前端部側の部分は、2つの姿勢支持部24、25によって軸方向および径方向に支持される。これにより、コイルばね5が安定してねじり変形することができる。姿勢支持部24と姿勢支持部25が、本発明の姿勢支持手段に相当する。
 回動部材3は、ベース2の外筒部21の前方に配置される円盤部30と、円盤部30の中央部から後方に延びる突出部31と、円盤部30の外縁の一部から張り出して形成されたプーリ支持部32とを備えている。この回動部材3も前述のベース2と同様に、アルミニウム合金鋳物等からなる金属部品である。
 円盤部30と突出部31の中央部には、前後方向に延びる孔が形成されており、この孔にシャフト8が相対回転不能に挿入されている。したがって、回動部材3は、シャフト8を介して、ベース2に回動自在に支持されている。
 プーリ支持部32には、プーリ4が回転自在に取り付けられている。プーリ4には、伝動ベルト101が巻き掛けられる。伝動ベルト101の張力の増減に伴って、プーリ4(および回動部材3)は、軸Rを揺動中心として揺動する。なお、図1中、プーリ4の内部構造は省略して表示している。
 円盤部30の後面の外縁近傍には、ベース2の外筒部21の前端部が収容される環状溝30aが形成されている。また、円盤部30の後面において、突出部31より径方向外側で環状溝30aより径方向内側の部分は、軸Rに垂直な平坦状に形成されている。
 突出部31は、略円筒状に形成されている。図4に示すように、突出部31の前側部分には、扇形状の切欠きが形成されている。この切欠きの周方向両側は、係止面31aと接触面31bで構成されている。軸R方向から見て、係止面31aは、係止面31aの任意の点と軸Rとを通る直線に対して交差する。つまり、係止面31aは、径方向に対して傾斜している。より詳細には、係止面31aは、径方向外側に向かうほどX方向に向かうように径方向に対して傾斜している。また、接触面31bは、径方向外側に向かうほどX方向と逆方向に向かうように径方向に対して傾斜している。
 摩擦部材6は、ベース2の外筒部21の内周面と回動部材3の突出部31との間に径方向に挟まれている。摩擦部材6の前後方向長さは、係止面31aおよび接触面31bの前後方向長さとほぼ同じである。摩擦部材6の前面は、平坦状であって、その全面又は一部が回動部材3の円盤部30の後面に接触する。
 摩擦部材6は、合成樹脂に繊維、充填剤、固体潤滑材等を配合させた潤滑性の高い材料で形成されている。摩擦部材6を構成する合成樹脂としては、例えば、ポリアミド、ポリアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、ポロフェニレンサルファイド、超高分子量ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、または、フェノール等の熱硬化性樹脂が用いられる。なお、摩擦部材6は、前面と後述する円弧面60が上述の材料で構成されていれば、上記以外の材料を含んでいてもよい(例えば、第3実施形態参照)。
 摩擦部材6は、軸Rに直交する断面形状が略扇形状であって、円弧面60と、この円弧面60に対向する係止面61と、周方向に対向する2つの側面62、63を有する。円弧面60は、外筒部21の内周面とほぼ同じ曲率に形成されており、外筒部21の内周面に沿って摺接可能である。係止面(第1係止部)61は、回動部材3の突出部31の係止面31aに接触する。2つの側面62、63のうちX方向と逆方向側の側面63の径方向内側端部は、回動部材3の突出部31の接触面31bに接触する。
 係止面61は、円弧面60より周方向に関してX方向側に位置する。また、係止面61は、径方向外側に向かうほどX方向側に向かうように、径方向に対して傾斜している。2つの側面62、63は、径方向外側に向かうほどX方向と逆方向側に向かうように、径方向に対して傾斜している。側面62、63のうちX方向側の側面62は、係止面61に略直交している。
 摩擦部材6に外力が作用していない状態において、係止面61から円弧面60までの係止面61に直交する方向の長さは、回動部材3の係止面31aからベース2の外筒部21の内周面までの係止面31aに直交する方向の間隔よりも若干大きい。したがって、摩擦部材6は、係止面61に略直交する方向に若干圧縮した状態で、回動部材3の突出部31とベース2の外筒部21との間に配置されている。
 摩擦部材6の後面には、コイルばね5の前端部(一端)を保持(係止)する保持溝(第2係止部)64が形成されている。コイルばね5の前端部は、後端部と同様に、先端近傍において屈曲して、屈曲部より先端側の部分が直線状に延びている。この直線状の部分が保持溝64に保持されている。保持溝64は、係止面61より径方向外側に位置すると共に、周方向に関して係止面61よりX方向と逆方向側に位置する。
 コイルばね5は、軸R方向(前後方向)に圧縮された状態で配置されている。そのため、コイルばね5は、軸R方向の弾性復元力によって、摩擦部材6を回動部材3の円盤部30の後面に押し付けている。
 また、コイルばね5は、拡径方向にねじられた状態で配置されている。そのため、コイルばね5は、周方向の弾性復元力によって、摩擦部材6を介して回動部材3をX方向、即ち、プーリ4を伝動ベルト101に押し付けて伝動ベルト101の張力を増加させる方向に回動付勢している。
 次に、オートテンショナ1の動作について説明する。
 伝動ベルト101の張力が増加した場合には、回動部材3はコイルばね5の周方向の付勢力に抗して、図5の(a)に示す矢印A方向(X方向と逆方向)に回動する。摩擦部材6は回動部材3の係止面31aから力Faを受けて矢印A方向に回動し、摩擦部材6の円弧面60がベース2の外筒部21の内周面と摺動する。
 摩擦部材6の円弧面60は、摩擦部材6の係止面61よりも周方向に関してX方向と逆方向側(矢印A方向側)に位置している。さらに、本実施形態では、係止面61の任意の点における接線方向と円弧面60とが交差している。摩擦部材6の係止面61が回動部材3から受ける力Faは、係止面61における接線方向の力であるため、係止面61から力Faの方向の直線上に円弧面60が存在することになる。そのため、摩擦部材6の係止面61が回動部材3から受ける力Faを、摩擦部材6の円弧面60をベース2の外筒部21の内周面に押し付ける力に使うことができる。
 また、摩擦部材6は、コイルばね5を拡径方向にねじり変形させたことによる弾性復元力(以下、「ねじり復元力」という。)Fsを受けている。ねじり復元力Fsは、X方向の分力Fs1と、縮径方向の分力Fs2との合力である。
 したがって、摩擦部材6には、回動部材3から受けた力Faと、コイルばね5のねじり復元力Fsとの合力Frが作用する。力Faはねじり復元力Fsよりも大きいため、合力Frは径方向外向きの力となり、摩擦部材6の円弧面60は合力Frによってベース2の外筒部21の内周面に押し付けられる。そのため、摩擦部材6の円弧面60とベース2の外筒部21との間に大きい摩擦力を生じさせることができ、回動部材3の揺動を十分に減衰させるような大きな減衰力を発生させることができる。
 逆に、伝動ベルト101の張力が減少した場合には、コイルばね5のねじり復元力Fsにより、回動部材3が図5の(b)に示す矢印B方向(X方向と同じ方向)に回動し、プーリ4がベルト張力を回復させるように揺動する。摩擦部材6はコイルばね5からねじり復元力Fsを受けて矢印B方向に回動し、摩擦部材6の円弧面60がベース2の外筒部21の内周面と摺動する。摩擦部材6はねじり復元力Fsの縮径方向の分力Fs2によって径方向内側に付勢されるため、摩擦部材6の円弧面60とベース2の外筒部21の内周面との間に生じる摩擦力は小さい。
 仮に、円弧面60のX方向側端部が係止面61の周方向範囲まで延びている場合、コイルばね5のねじり復元力Fsの周方向の分力Fs1によって、摩擦部材6の円弧面60が外筒部21の内周面に押し付けられることになるが、本実施形態では、摩擦部材6の円弧面60が、摩擦部材6の係止面61よりも周方向に関してX方向と逆方向側に位置しているため、コイルばね5のねじり復元力Fsの周方向の分力Fs1によって、摩擦部材6の円弧面60が外筒部21の内周面に押し付けられることがなく、摩擦部材6の円弧面60と外筒部21の内周面との間の摩擦力の増加を防止できる。
 したがって、摩擦部材6の円弧面60とベース2の外筒部21の内周面との間には、回動部材3が矢印A方向に回動した場合に比べて小さい摩擦力が発生するため、回動部材3はコイルばね5のねじり復元力を十分に受けることができ、回動部材3の揺動をベルト張力の減少に対して十分に追従させることができる。
 また、摩擦部材6の円弧面60が係止面61よりもX方向と逆方向側に位置していることと、摩擦部材6がコイルばね5のねじり復元力Fsの縮径方向の分力Fs2によって径方向内側に付勢されていることから、摩擦部材6がコイルばね5のねじり復元力Fsの周方向の分力Fs1によって周方向に移動して係止面61が回動部材3の係止面31aから外れるのを防止できる。
 また、本実施形態のオートテンショナ1は、摩擦部材6とコイルばね5だけで非対称ダンピング特性を実現しているため、軽量であると共に、部品点数が少なく組立が容易である。また、ベース2の外筒部21と回動部材3との間に径方向に挟まれた摩擦部材6にコイルばね5の前端部が係止されているため、コイルばね5とベース2の外筒部21との間に大きい空間を確保する必要がなく、オートテンショナをコンパクト化できる。
 また、本実施形態では、摩擦部材6の円弧面60は係止面61よりX方向と逆方向側に形成されているため、保持溝64も係止面61よりX方向と逆方向側に形成することにより、保持溝64の周方向範囲内に係止面61が形成されている場合と比べて、摩擦部材6を周方向にコンパクト化できる。
 また、本実施形態では、摩擦部材6の係止面61が径方向外側に向かうほどX方向側に向かうように径方向に対して傾斜しているため、摩擦部材6の組み付けが容易である。
 続いて、図6を参照し、本発明の第2実施形態のオートテンショナ1について説明する。なお、第一実施形態と同様の構成の要素には同じ符号を付し、説明は省略する。上記第1実施形態では、回動部材3とシャフト8は別部材であって、回動部材3にシャフト8が固定されているが、第2実施形態では、回動部材203にシャフト208が一体化されている。シャフト208の根本部には突出部231が形成されており、この突出部231に、上記第1実施形態と同様に係止面31aと接触面31bが形成されている。
 続いて、図7および図8を参照し、本発明の第3実施形態のオートテンショナ1について説明する。上記第1実施形態では、摩擦部材6が1部品で構成されているが、第3実施形態では、摩擦部材306が2部品で構成されている。
 第3実施形態において、摩擦部材306は、第1部品306xと、第1部品306xよりも表面硬度が高い第2部品306yとを含む。第1部品306xは、例えば、ポリアミド(ナイロン6T)等の合成樹脂を射出成形したものである。第2部品306yは、例えば、アルミ合金鋳物(ADC12)等の金属製品である。第1部品306xは、円弧面60と前面(即ち、円弧面60に連続する、摩擦部材306における軸方向に回動部材3と接触する面)とを構成している。第2部品306yは、係止面(第1係止部)61と保持溝(第2係止部)64とを構成している。
 このように、係止面(第1係止部)61と保持溝(第2係止部)64とが比較的表面硬度の高い第2部品306yで構成されているため、ベルト張力の増加に伴い係止面61および保持溝64に作用する力が増大した場合でも、係止面61および保持溝64の損傷(変形や陥没)を防止できる。また、係止面61および保持溝64の損傷が防止されるため、大きなベルト張力が要求される高負荷駆動システムへの対応、摩擦部材306のコンパクト化等の実現も可能である。なお、第1部品306xは、円弧面60と前面とを構成しており、軸方向の抜け落ちが防止されるようになっている。
 また、第3実施形態において、第1部品306xと第2部品306yとは、それぞれ互いに対向する面に凹凸を有しており、互いに周方向に関してかみ合うように構成されている。これにより、第1部品306xと第2部品306yとを、接着剤による接着やリベットによる固定等を行わなくても、互いに周方向に移動不能に配置することができ、容易に組み立てることができる。
 なお、第1部品306xと第2部品306yとに形成される凹凸について、サイズ、形状、ピッチ等を任意に変更可能であり、図9に示す変形例のような、比較的小さいサイズ、尖った形状、狭いピッチ等を採用することができる。
 続いて、図10を参照し、本発明の第4実施形態のオートテンショナ1について説明する。上記第1実施形態では、コイルばね5の前端部(一端)が、先端近傍において屈曲して、屈曲部より先端側の部分が直線状に延びているが、第4実施形態では、コイルばね405の前端部(一端)が、円弧状であり、この円弧状の部分が摩擦部材6の保持溝(第2係止部)464に保持されている。
 第4実施形態によると、コイルばね405の一端が直線状の部分を有さない分、コイルばね405の長さを短縮できることから、保持溝(第2係止部)464のサイズを小さくでき、摩擦部材6を周方向にコンパクト化できる(例えば、図10に網掛けで示す部分Sを省略可能である)。また、コイルばね405の長さ短縮と、摩擦部材6の周方向のコンパクト化とによって、オートテンショナ1のさらなる軽量化を実現できる。さらに、コイルばね405の一端を屈曲させる等の加工が不要であるため、製造工程の簡素化および製造コストの低減化を実現できる。
 続いて、図11を参照し、本発明の第5実施形態のオートテンショナ1について説明する。上記第1実施形態では、コイルばね5の前端部(一端)が、先端近傍において屈曲して、屈曲部より先端側の部分が直線状に延びているが、第5実施形態では、コイルばね505の前端部(一端)が、円弧状の部分505aと直線状の部分505bとを含む。円弧状の部分505aと直線状の部分505bとの両方が、摩擦部材6の保持溝(第2係止部)564に保持されている。
 第5実施形態によると、コイルばね505の一端が円弧状の部分のみを含む場合や直線状の部分のみを含む場合に比べ、保持溝(第2係止部)564のサイズが大きくなる。したがって、摩擦部材6が図11に網掛けで示す部分Tだけ第1実施形態よりも大きくなっており、このため、円弧面60の面積を大きく確保でき、ひいては円弧面60の摩耗を抑制できる。
 続いて、図12を参照し、本発明の第6実施形態のオートテンショナ1について説明する。上記第1実施形態では、摩擦部材6の係止面(第1係止部)61が径方向外側に向かうほどX方向側に向かうように径方向に対して傾斜しているが、第6実施形態では、摩擦部材606の係止面(第1係止部)661が径方向外側に向かうほどX方向と逆方向側に向かうように径方向に対して傾斜している。また、係止面661に対応して、回動部材3の突出部631における係止面631aも、径方向外側に向かうほどX方向と逆方向側に向かうように径方向に対して傾斜している。
 第6実施形態によると、ベルト張力が減少した場合に摩擦部材606が周方向に抜け出るのをより確実に防止できる。
 以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。
 上記各実施形態では、シャフト8は、回動部材3に固定されて、ベース2に回動自在に取り付けられているが、シャフト8は、ベース2に固定されて、回動部材3に回動自在に取り付けられていてもよい。但し、この場合には、回動部材3の突出部31を環状に形成するなどして、摩擦部材6、306、606がシャフト8に接触しないようにする。
 摩擦部材6、606の係止面(第1係止部)61、661の径方向に対する傾斜角度は、図4及び図12に示すものに限定されるものではない。例えば、係止面(第1係止部)61、661は、径方向に沿って形成されていてもよい。当該変更例においても、上記第6実施形態と同様、ベルト張力が減少した場合に、摩擦部材6が周方向に抜け出るのをより確実に防止できる。
 姿勢支持部25は、姿勢支持部24と同様に、コイルばね5を径方向に支持する支持面を有していてもよい。
 上記第1実施形態では、姿勢支持部24と姿勢支持部25が、本発明の姿勢支持手段を構成しているが、本発明の姿勢支持手段の構成はこれに限定されるものではない。例えば、姿勢支持部25を設けずに、姿勢支持部24だけで姿勢支持手段が構成されていてもよい。また、姿勢支持部24または25と同様に形成された3つ以上の姿勢支持部によって、姿勢支持手段が構成されていてもよい。
 上記第3実施形態では、第1部品306xと第2部品306yとは、互いに周方向に関してかみ合うように構成されており、接着剤による接着やリベットによる固定等を行わずに組み立てられるが、これに限定されない。例えば、第1部品と第2部品とを、接着剤による接着やリベットによる固定等によって組み立ててもよい。また、第2部品をインサート材として金型に配置した後、第1部品となる合成樹脂を射出成形し、第1部品と第2部品とを一体化してもよい。
 上記各実施形態は、任意に組合せ可能である。例えば、第3実施形態の摩擦部材306と、第4実施形態のコイルばね405又は第5実施形態のコイルばね505とを、組み合わせてよい。また、例えば、第6実施形態の摩擦部材606と、第4実施形態のコイルばね405又は第5実施形態のコイルばね505とを、組み合わせてもよい。
 本出願は、2014年2月18日出願の日本特許出願2014-028133、2014年12月25日出願の日本特許出願2014-262127、及び2015年1月22日出願の日本特許出願2015-010210に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
 1 オートテンショナ
 2 ベース
 3、203 回動部材
 4 プーリ
 5、405、505 コイルばね
 6、306、606 摩擦部材
 306x 第1部品
 306y 第2部品
 20 台座部
 21 外筒部(円筒部)
 23 保持溝(端部保持手段)
 24、25 姿勢支持部(姿勢支持手段)
 24a、25a 軸方向支持面
 24b 径方向支持面
 31、231、631 突出部
 31a、631a 係止面
 31b 接触面
 60 円弧面
 61、661 係止面(第1係止部)
 62、63 側面
 64、464、564 保持溝(第2係止部)
 505a 円弧状の部分
 505b 直線状の部分

Claims (9)

  1.  円筒部を有するベースと、
     前記ベースに対して回動自在に支持された回動部材と、
     前記回動部材に回転自在に設けられたプーリと、
     前記円筒部の内周面と前記回動部材との間に前記円筒部の径方向に挟まれる摩擦部材と、
     一端が前記摩擦部材に係止され、他端が前記ベースに係止され、前記円筒部の軸方向に圧縮された状態で配置されて前記摩擦部材を前記回動部材に前記軸方向に押し付けるとともに、前記摩擦部材を介して前記回動部材を前記ベースに対して一方向に回動付勢するコイルばねと、を備え、
     前記摩擦部材は、
     前記円筒部の内周面に沿って摺接可能な円弧面と、
     前記円筒部の周方向に関して前記円弧面より前記一方向側に位置し、前記回動部材に係止される第1係止部と、
     前記コイルばねの前記一端と係止される第2係止部とを有する、オートテンショナ。
  2.  前記摩擦部材の前記第2係止部は、前記第1係止部より前記径方向外側で、且つ、前記第1係止部より前記周方向に関して前記一方向と逆方向側に位置している、請求項1に記載のオートテンショナ。
  3.  前記摩擦部材は、第1部品と、前記第1部品よりも表面硬度が高い第2部品とを含み、
     前記第1部品は、前記円弧面と、前記円弧面に連続し前記摩擦部材における前記軸方向に前記回動部材と接触する面とを構成し、
     前記第2部品は、前記第1係止部と前記第2係止部とを構成する、請求項1または2に記載のオートテンショナ。
  4.  前記第1部品と前記第2部品とは、互いに前記周方向に関してかみ合うように構成されている、請求項3に記載のオートテンショナ。
  5.  前記コイルばねの前記一端は、円弧状である、請求項1~4のいずれか一項に記載のオートテンショナ。
  6.  前記コイルばねの前記一端は、円弧状の部分と直線状の部分とを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のオートテンショナ。
  7.  前記ベースは、前記円筒部の一端部の内側に設けられた台座部を有し、
     前記台座部は、
     前記コイルばねの前記他端部を保持する端部保持手段と、
     前記コイルばねの前記他端部側の一巻き目領域における前記端部保持手段で保持された部分より前記一端側の部分を、前記軸方向および前記径方向に支持する姿勢支持手段とを有する、請求項1~6のいずれか一項に記載のオートテンショナ。
  8.  前記第1係止部は、前記径方向外側に向かうほど前記一方向側に向かうように前記径方向に対して傾斜している、請求項1~7のいずれか一項に記載のオートテンショナ。
  9.  前記第1係止部は、前記径方向外側に向かうほど前記一方向と逆方向側に向かうように前記径方向に対して傾斜している、請求項1~7のいずれか一項に記載のオートテンショナ。
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