WO2014185432A1 - 膜、テラヘルツ波検出器、膜の製造方法 - Google Patents

膜、テラヘルツ波検出器、膜の製造方法 Download PDF

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▲しゅん▼赫 張
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Abstract

 制御された微細な構造を有する膜、そのような膜を備えるテラヘルツ波検出器および膜の製造方法を提供する。膜は、共通の溶媒に溶けて二相に分離するとともに、前記溶媒に等量溶けている場合に前記二相のうち下側の相の体積が上側の相より小さくなる2種類のポリマーを含み、前記2種類のポリマーを前記溶媒に溶かした溶液を分散させて支持体上にキャストし、前記溶媒を除去することによって、前記2種類のポリマーのうち第1のポリマーの複数の粒子相が第2のポリマーの連続相に膜平面に沿って分散して配置された膜構造を有し、前記第1のポリマーの粒子相が一定のサイズを有し、前記一定のサイズが1~1000μmの範囲内にある。

Description

膜、テラヘルツ波検出器、膜の製造方法
 本発明は、膜、テラヘルツ波検出器、膜の製造方法に関する。
 表面に微細な構造を有する膜として、例えば、導電性粒子を含む微細なパターンが膜表面に形成されたものがある。このような膜は、電子デバイスに用いられる導電パターンとして用いられる。従来、導電パターンは、リソグラフィ、インクジェットプリント等の種々の方法により製造されている(特許文献1参照)。
特開2007-88382号公報
 しかし、膜の微細な構造を、例えばミクロンスケールの細かさで制御することは容易ではない。例えば、ミクロンスケールの多数の孔を有するハニカム構造の膜が、従来より知られている。しかし、上記ハニカム構造の膜を作成する際に孔のサイズを均一に揃えることは難しい。このように、制御された微細な構造を得ることは、従来、困難であった。
 本発明は、制御された微細な構造を有する膜、そのような膜を備えるテラヘルツ波検出器、および、膜の製造方法を提供する。
 本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、所定の条件を満たす2種類のポリマーおよび溶媒からなる溶液を分散させて支持体上にキャストし、溶媒を除去することによって、制御された微細な構造を有する膜が得られることを見出し、本発明を完成させた。
 すなわち、本発明は、共通の溶媒に溶けて二相に分離するとともに、前記溶媒に等量溶けている場合に前記二相のうち下側の相の体積が上側の相より小さくなる2種類のポリマーを含み、
 前記2種類のポリマーを前記溶媒に溶かした溶液を分散させて支持体上にキャストし、前記溶媒を除去することによって、前記2種類のポリマーのうち第1のポリマーの粒子相が第2のポリマーの連続相に膜平面に沿って分散して配置された膜構造を有し、
 前記第1のポリマーの複数の粒子相が一定のサイズを有し、前記一定のサイズが1~1000μmの範囲内にあることを特徴とする膜を提供する。
 また、本発明者は、所定の条件を満たす2種類のポリマーを含む場合に、制御された微細な構造を有する膜が得られることを見出し、本発明を完成させた。
 すなわち、本発明は、共通の溶媒に溶けて二相に分離するとともに、前記溶媒に等量溶けている場合に前記二相のうち下側の相の体積が上側の相より小さくなる2種類のポリマーを含み、
 前記下側の相に含まれる第1のポリマーの複数の粒子相が、前記上側の相に含まれる第2のポリマーの連続相に膜平面に沿って分散して配置された膜構造を有し、
 前記第1のポリマーの粒子相が一定のサイズを有し、前記一定のサイズが1~1000μmの範囲内にあることを特徴とする膜を提供する。
 さらに、本発明は、共通の溶媒に溶けて二相に分離するとともに、前記溶媒に等量溶けている場合に前記二相のうち下側の相の体積が上側の相より小さくなる2種類のポリマーを、前記溶媒に溶かして溶液とする工程と、
 前記溶液を分散して支持体上にキャストする工程と、
 前記溶液を支持体上にキャストした後、前記溶媒を除去する工程と、を含み、
 前記2種類のポリマーを溶液とする工程において、前記2種類のポリマーのうち第1のポリマーの複数の粒子相が一定のサイズを有しかつ前記一定のサイズが1~1000μmの範囲内となるよう、前記2種類のポリマー及び溶媒の配合比を調整することを特徴とする膜の製造方法を提供する。
 本発明によれば、制御された微細な構造を有する膜、および、そのような膜を備えたテラヘルツ波検出器が得られる。
本発明の一実施形態の膜の表面を示す平面図である。 本発明の一実施形態のテラヘルツ波検出器を示す図である。 本発明の一実施形態の膜の製造方法を説明するフローチャートである。 (a)~(d)は、サンプル1~4の位相像を示す図である。 (a)~(c)は、サンプル5~7の位相像を示す図である。 (a)~(c)は、サンプル8~10の位相像を示す図である。 (a)~(c)は、サンプル11~13の位相像を示す図である。 (a)、(b)は、サンプル6,7についてのスポットパターンを含む画像である。
 以下、本発明の膜、テラヘルツ波検出器、膜の製造方法について詳細に説明する。
(膜)
 本実施形態の膜は、共通の溶媒に溶けて二相に分離するとともに、溶媒に等量溶けている場合に二相のうち下側の相の体積が上側の相より小さくなる2種類のポリマーを含み、2種類のポリマーを前記溶媒に溶かした溶液を分散させて支持体上にキャストし、溶媒を除去することによって、2種類のポリマーのうち第1のポリマーの複数の粒子相が第2のポリマーの連続相に膜平面に沿って分散して配置された膜構造を有し、前記第1のポリマーの粒子相が一定のサイズを有し、前記一定のサイズが1~1000μmの範囲内にある。
 本実施形態において、2種類のポリマー及び溶媒は、以下の条件を満たす。
 i)第1のポリマーおよび第2のポリマーは、非相溶性のポリマーブレンドを構成する。
 ii)第1のポリマーと溶媒との溶解度パラメータの差は、第2のポリマーと溶媒との溶解度パラメータの差よりも大きい。
 iii)第1のポリマーは、第2のポリマーより比重が大きい。
 これらの条件を満たすことにより、2種類のポリマーは、上記したように、共通の溶媒に溶けて二相に分離するとともに、共通する溶媒に対する溶解度が第1のポリマーの方が第2のポリマーよりも小さいことから、2種類のポリマーが溶液中に等量含まれ二相に分離した状態では、第1のポリマーを含む下側の相の体積が、第2のポリマーを含む上側の相の体積よりも小さくなる。
 2種類のポリマーおよび溶媒は、上記条件を満たす範囲で特に制限されることなく適宜選択される。
 第1のポリマーの重量平均分子量Mwは、特に制限されず、例えば1.0×10~1.0×10g/molである。第1のポリマーとしては、例えば、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)等のゴムが挙げられる。中でも、NBRが好ましく用いられる。第1のポリマーがNBRである場合のニトリル含有量は、特に制限されず、例えば18~50wt%である。 第2のポリマーの重量平均分子量Mwは、特に制限されず、例えば1.0×10~1.0×10g/molである。第2のポリマーとしては、例えば、スチレンブタジエンゴム(SBR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)等のゴムが挙げられる。中でも、SBRが好ましく用いられる。SBRの種類は特に制限されず、乳化重合SBR(E-SBR)、溶液重合SBR(S-SBR)のいずれであってもよい。第2のポリマーがSBRである場合のスチレン含有量は、特に制限されず、例えば10~50wt%である。
 溶媒は、2種類のポリマーのいずれとも相溶性を有するものが用いられ、支持体上にキャストされた後の除去の容易さから、揮発性の高いものが好ましく用いられる。そのような溶媒としては、例えば、トルエン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。
 特に好ましい2種類のポリマーおよび溶媒の組み合わせは、NBR、SBR、トルエンである。
 本実施形態の膜は、溶液が撹拌により分散された後に支持体上にキャストされ、溶媒が除去されることによって、第1のポリマーの粒子相が第2のポリマーの連続相に分散して配置された膜構造を有している。溶液は、例えば撹拌されることで、第1のポリマーを含む相と第2のポリマーを含む相とが均一に混ざり合って、分散される。支持体には、例えばシリコン基板が用いられる。溶液のキャストは、例えば、スピンコート法、ドロップキャスト法によって行われる。溶媒の除去は、例えば揮発させることにより行われる。
 溶媒が除去される過程において、第1のポリマーの粒子相が第2のポリマーの連続相に膜平面に沿って分散して配置された膜構造が形成される。なお、膜平面とは、膜表面のうち膜の平面方向に延在する面をいう。上記膜構造は、図1に示す微細な構造を有している。図1は、本実施形態の膜1を平面視して示す図である。図1に示すように、第1のポリマーの粒子相3は、第2のポリマーの連続相5に分散して配置され、第1のポリマーの粒子相3を島、第2のポリマーの連続相5を海とする海島構造をなしている。この構造は、第1のポリマーの粒子相3をドメイン相、第2のポリマーの連続相5をマトリックス相とする構造ともいえる。
 第1のポリマーの粒子相3は第2のポリマーの連続相5に、図1に示すように規則的に並んで配置されてもよく、ランダムに配置されてもよい。隣接する2つの第1のポリマーの粒子相3の間隔Dは、例えば0.1~1000μmである。間隔Dは、図1に示すように、2つの粒子相3間の最短距離をいう。
 粒子相3は、例えば、連続相5の表面を凹ませるように一部が第2のポリマーの連続相5に入り込んでいてもよく、また、連続相5側の部分が平坦な形状となって連続相5の表面と面接触して配置されてもよい。粒子相3は、膜1の厚み方向の長さが粒子相3のサイズより短いパンケーキ状であってもよい。
 第1のポリマーの粒子相は一定のサイズを有するとともに、前記一定のサイズが1~1000μmの範囲にある。粒子相のサイズは、例えば、粒子相を、膜平面と平行な仮想面内で、あらゆる方向に測定したときの最大長さである。粒子相のサイズは、例えばAFM(原子間力顕微鏡)により観察される画像を粒子解析ソフトウェアを用いて求められる。また、一定のサイズとは、例えば、膜構造に含まれる複数の粒子相のうち最大の粒子相のサイズ(最大サイズ)および最小の粒子相のサイズ(最小サイズ)が、最大サイズと最小サイズの中間値の±20%の大きさの範囲内である、バラつきの小さいサイズをいう。なお、最大サイズおよび最小サイズには、膜構造に含まれる粒子相3の中から無作為に選択した所定個数(例えば、膜構造に含まれる粒子相が100個である場合に50個以上)または所定割合(例えば、膜構造に含まれる粒子相の数の50%以上)の粒子相3のうちの最大サイズおよび最小サイズを用いてもよい。前記一定のサイズは、例えば1.5~3.5μm、1.7~4.0μmである。このように、本実施形態の膜は、粒子相が一定のサイズを有し、当該一定のサイズが上記範囲にある、制御された微細な構造を有している。
 また、膜構造において、粒子相3の最大サイズの最小サイズに対する比は、例えば1~5の範囲内にある。
 本実施形態の膜は、上記膜構造を有し、第1のポリマーの粒子相が一定のサイズを有し、当該サイズが1~1000μmの範囲にある部分だけで構成されてもよく、この部分と、上記膜構造を有しない部分、または、第1のポリマーの粒子相が一定のサイズを有しない部分、または、当該一定のサイズが上記範囲にない部分と、が一体に接続された複合膜の一部であってもよい。
 本実施形態の膜の膜構造は、面方向に繰り返された繰り返し構造(以下、規則的な構造ともいう)を有するよう、第1のポリマーが第2のポリマー中に分散して配置されていることが好ましい。繰り返し構造は、例えば、第1ポリマーの粒子相が第2のポリマーの連続相の表面にヘキサゴナル状に配されたヘキサゴナル配列である。すなわち、図1に示すように、1つの第1のポリマーの粒子相3に対し、当該粒子相3を中心とする正六角形の各頂角と重なる位置に、隣接する6個の第1のポリマーの粒子相3が配された構造である。このような規則的な構造を有することにより、膜1の表面において、第1のポリマーの粒子相3が均一に分散されている。これにより、膜1に、例えば、後述する導電性粒子をさらに含ませた場合に、導電性粒子を含む相が規則的に配置された導電パターンが得られる。
 隣接する2つの第1のポリマーの粒子相の間隔の、当該2つの第1のポリマーの粒子相の平均サイズ(中間値)に対する比は、0.7~1000であることが好ましく、例えば、0.7~7であることがより好ましい。このような比を満たすことにより、粒子相の分散の均一性、延いては得られる膜の物理的性質の均一性に優れる。ここでいう隣接する2つの粒子相は、任意に選択した1つの粒子相、および、当該粒子相と最も短い間隔で隣接する他の粒子相、の2つである。平均サイズは、例えば、膜のAFM画像上に任意に引いた直線と直交する直線上の10個以上の粒子相について測定したサイズの平均が用いられる。なお、上記比の計算には、平均サイズに代えて、隣接する2つの粒子相のサイズのうち小さい方のサイズが用いられてもよい。
 本実施形態の膜は、さらに、第1のポリマーの粒子相に取り込まれた導電性粒子を含むことが好ましい。このような膜は、例えば電子デバイスに用いられる導電パターンとして用いることができる。上記した溶液は、この導電性粒子が支持体上に分散された後に支持体上にキャストされ、次いで、溶媒が除去されることによって、導電性粒子は第1のポリマーの粒子相に取り込まれる。このとき、導電性粒子は、第1のポリマーに選択的に取り込まれる。導電性粒子は、第1のポリマーの粒子相の表面、内部、その両方のいずれに存在していてもよい。なお、導電性粒子の支持体上への分散は、例えば、後述するように導電性粒子を適当な溶媒中に分散し、支持体上にキャストし、溶媒を除去することにより行われる。
 導電性粒子には、炭素系材料が用いられる。炭素系材料としては、カーボンブラック、カーボンファイバー、グラファイト、フラーレン、カーボンナノチューブ等が挙げられる。中でも、カーボンブラック、フラーレン、カーボンナノチューブ、又はこれらの組み合わせが好ましく用いられる。導電性粒子は、第1のポリマーがゴム成分である場合のなじみやすさから、カーボンブラックがより好ましい。カーボンブラックには、例えば、10~300nm程度の粒径を有するものが用いられる。導電性粒子の配合量は、用途に応じて適宜定められ、例えば、第1のポリマーの配合量に対し、30~300重量%である。
 本実施形態の膜は、膜表面の顕微鏡画像を二値化し、フーリエ変換して得られる画像がスポットパターンを含むものであることが好ましい。顕微鏡画像は例えばAFM画像である。スポットパターンとは、互いに間隔をあけて配置された複数のスポットからなるパターンである。顕微鏡画像から得られる上記画像にスポットパターンが含まれていることによって、第1のポリマーの粒子相が第2のポリマーの連続相に分散して配置された膜構造が確認できる。例えば、粒子相がヘキサゴナル配列をなして分散されている場合は、略ヘキサゴナル配列のスポットパターンが得られる。
 本実施形態の膜の厚みは、用途に応じて適宜設定され、例えばスピンコート法によって支持体上に成膜される場合は、支持体の回転速度、回転時間を調節することで適宜変えられる。例えば、第1のポリマーに導電性粒子が含まれている場合の膜厚は、例えば、0.1~1000μmである。なお、膜厚は、連続相の厚さ、および、連続相の表面から突出する粒子相の高さ、を合わせた長さである。
 以上説明した膜は、第1のポリマーの粒子相が一定のサイズを有し、当該一定のサイズが上記範囲内にある、制御された微細な構造を有している。これにより、膜は種々の用途に用いられる。例えば、導電性粒子が第1のポリマーの粒子相に取り込まれている場合は、導電パターンとして用いられる。このような導電パターンは、さらに、膜構造が規則的な構造を有することによって、例えば、後述するテラヘルツ波検出器として好適に用いられる。
 なお、本発明の膜は、他の実施形態では、上記した方法以外の方法によって上記膜構造を有していてもよい。すなわち、溶液を撹拌等させて支持体上にキャストし、溶媒を除去する方法以外の方法によって上記膜構造が形成された膜であってもよい。
(テラヘルツ波検出器)
 次に、本実施形態のテラヘルツ波検出器について説明する。
 図2に、本実施形態のテラヘルツ波検出器10を示す。
 テラヘルツ波検出器10は、100GHz以上、30THz以下の周波数を有する電磁波であるテラヘルツ波を検出する装置である。テラヘルツ波検出器10は、第1のポリマーの粒子相3に取り込まれた導電性粒子を含む、上記実施形態の膜1を備える。膜1は、一定の間隔Dを介して対向配置された1対の電極3,3、すなわち、隣接する2つの粒子相3,3を複数有する。なお、図2において、仮想的な破線で囲んでなる領域ごとに1対の電極3,3が配されている。複数の電極3,3は、粒子相3が規則的な構造を有するよう連続相5に分散して配置されていることで、アレイ化されている。
 1対の電極3,3は、ダイポール型の光伝導アンテナを構成するとともに、電流計7に接続されている。なお、図2では、説明の便宜のため、任意に選択した1対の電極3,3についてのみ、電流計7を接続して示す。
 なお、テラヘルツ波検出器10は、テラヘルツ波を発生する図示しないテラヘルツ波発生器に接続される。
 テラヘルツ波検出器10に、測定対象物を透過したテラヘルツ波が照射されると、電極3,3の間で電磁誘導による電流が検出される。1対の電極3、3間の間隔Dは、粒子相3が一定のサイズを有しかつ当該一定のサイズが上記範囲内にあるとともに規則的な構造を有するよう分散して配置されていることで、精度よく調節されている。このため、目的の波長のテラヘルツ波に対する検出精度が高くなっている。
 テラヘルツ波検出器10は、例えば検出結果に基いて画像データを生成する画像形成部と接続されることで、アレイ化された複数の電極3,3の検出結果に基づいて測定対象物の画像データを得ることができる。
 テラヘルツ波検出器10は、上記実施形態の膜を備えることで、リソグラフィやインクジェットプリントによらずに制御された微細な構造を有し、複数の電極対がアレイ化されている。
 なお、テラヘルツ波検出器は、例えば、テラヘルツ波の持つ透過性や、低エネルギーであることを利用して非破壊検査の用途で用いたり、分光計測に用いたりすることもできる。
(膜の製造方法)
 次に、本実施形態の膜の製造方法について説明する。
 図3に、本実施形態の膜の製造方法を説明するフローチャートを示す。
 本実施形態の膜の製造方法は、図3に示すように、共通の溶媒に溶けて二相に分離するとともに、前記溶媒に等量溶けている場合に前記二相のうち下側の相の体積が上側の相より小さくなる2種類のポリマーを、前記溶媒に溶かして溶液とする工程(ST10)と、前記溶液を撹拌等により分散させて(ST30)支持体上にキャストする工程(ST40)と、前記溶液を支持体上にキャストした後、前記溶媒を除去する工程(ST50)と、を含み、前記2種類のポリマーを溶液とする工程(ST10)において、前記2種類のポリマーのうち第1のポリマーの粒子相が一定のサイズを有しかつ前記一定のサイズが1~1000μmの範囲内となるよう、前記2種類のポリマー及び溶媒の配合比を調整する。
 本実施形態の膜の製造方法は、さらに、前記溶液をキャストする工程(ST40)の前に導電性粒子を前記支持体上に分散させる工程(ST20)を含む。
 溶液を作成する工程(ST10)では、上記実施形態で説明した2種類のポリマー及び溶媒を用いて溶液が作成される。2種類のポリマー及び溶媒の配合比は、粒子相が一定のサイズを有しかつ当該一定のサイズが1~1000μmの範囲内となるよう調整される。具体的に、2種類のポリマーの合計量は、溶液中の2種類のポリマーの濃度(以下、ポリマー濃度ともいう)が、2~4wt%となる量であることが好ましく、3wt%となる量であることがより好ましい。このようなポリマー濃度となるよう2種類のポリマーが配合されることにより、作成された膜に規則的な構造が形成されやすくなる。また、2種類のポリマーの合計量に対する第2のポリマーの比(以下、SBR組成φSBRともいう)は0.4~0.8であることが好ましく、0.5~0.7であることがより好ましい。このような配合比で配合されることで、第1のポリマーの粒子相のサイズが揃いやすくなるとともに、SBR組成が0.5~0.7である場合は、さらに、作成された膜において規則的な構造が得られやすくなる。
 導電性粒子を分散させる工程(ST20)では、上記実施形態で説明した導電性粒子が用いられる。導電性粒子を分散させる方法としては、支持体の表面に均一に分散させられる点で、例えば、導電性粒子をトルエン等の溶媒中に分散させた分散液を支持体上にキャストし、溶媒を揮発させて除去することが挙げられる。分散液に用いられる溶媒は、した2種類のポリマーを含む上記溶液に用いられる溶媒と同じものであってもよく、異なるものであってもよい。この方法では、上記分散液を支持体上にキャスト後、溶媒が除去されるまでの間、支持体に超音波振動を与えてもよい。これにより、導電性粒子が、支持体表面により均一に分散され、第1のポリマーの粒子相に取り込まれやすくなる。超音波振動は、超音波振動子を支持体に接触させて、例えば10kHz~100kHzの条件で振動させることで付与される。
 導電性粒子を分散させる工程(ST20)は、溶液をキャストする工程(ST40)の前に行われればよく、例えば、溶液を撹拌等により分散させる工程(ST30)が行われる間に行われる。
 溶液を撹拌等により分散させる工程(ST30)では、溶液をキャストする工程で作成した溶液を、例えば、スターラ等を用いて撹拌することにより、二相が均一に混ざり合った状態にする。スターラを用いた撹拌は、後述する自己組織化の際に、粒子相が一定のサイズを有しかつ当該一定のサイズが上記範囲内にあるとともに、さらに規則的な構造が得られるよう、十分に行われることが好ましい。例えば、スターラの回転速度を300~1000回転/分、撹拌時間を0.1~3時間として撹拌が行われる。撹拌により分散された溶液は、速やかに支持体上にキャストされることが好ましい。撹拌停止からキャスト完了までの時間は、溶液の温度によって適宜調節され、例えば、撹拌停止後75秒以内にキャストを完了させる。
 キャストする工程(ST40)において、キャストの方法は、特に制限されず、スピンコート法、ドロップキャスト法、スプレーコート法、塗布等の公知の方法で行われる。スピンコート法では、例えば、支持体を3000回転/分で1分間回転させることにより行われる。支持体には、種々の材質、表面形状のものが用いられ、例えば、平坦な表面を有するシリコン基板が用いられるが、曲面形状の表面を有するものが用いられてもよい。この場合は、例えばスプレーコート法によりキャストされる。
 溶媒を除去する工程(ST50)では、溶媒を、例えば揮発させることで除去する。この工程では、溶媒が除去されるにつれ、2種類のポリマーが相分離して導電性粒子が第1のポリマーに選択的に取り込まれるとともに、第1のポリマーの粒子相が第2のポリマーの連続相に分散して配置される自己組織化が行われる。溶媒の除去は、自己組織化を促進する観点から、室温にて自然乾燥させることが好ましい。
 本実施形態の膜の製造方法によれば、粒子相が一定のサイズを有しかつ当該一定のサイズが上記範囲内にある、微細な構造を有する膜が得られる。得られた膜は、導電パターン等、種々の用途に用いられる。
 なお、本発明の膜の製造方法は、他の実施形態では、導電性粒子を分散させる工程は省略されてもよい。すなわち、導電性粒子を含まない膜を作成するものであってもよい。
(実施例)
 以下、実施例を示して、本発明を詳細に説明する。
(膜の作成)
 トルエンに、NBR(日本ゼオン社製、Nipol 1042(アクリロニトリル含有量33.5wt%))およびSBR(日本ゼオン社製、Nipol 1502(スチレン含有量23.5wt%))を溶かし、種々のポリマー濃度、SBR組成のポリマーブレンド溶液を作成した。具体的には、NBR、SBRの合計量と溶媒との配合比を変えることで、ポリマー濃度の異なる4種類(3wt%、5wt%、10wt%、15wt%)の溶液を作成した。さらに、ポリマー濃度を3wt%としつつ、NBR、SBRの配合比を変えることで、SBR組成の異なる3種類(φSBR=0.3、0.5、0.7)の溶液を作成した。
 また、カーボンブラック(キャボットコーポレーション社製、Monarch880(平均粒径16nm))0.5gをトルエン20g中に分散させた分散液を、シリコン基板の表面にキャストし、超音波振動子を用いてシリコン基板に対し42kHzの超音波振動を30分間与えることにより、カーボンブラックを基板表面に分散させた。
 上記7種類の溶液のそれぞれを、500回転/分で30分間スターラにより撹拌してピペットで吸い取り、撹拌停止後60秒の間にカーボンブラックが分散されたシリコン基板表面に滴下し、室温で自然乾燥させて溶媒を揮発させ、7種類の膜サンプル(サンプル1~7)を作成した。
 上記の膜サンプルとは別に、NBR、SBRのポリマーブレンド溶液に、さらにカーボンブラックを添加した、種々のSBR組成、溶媒の混合溶液を用いて、膜サンプルを作成した。具体的には、SBR組成の異なる3種類(φSBR=0.3、0.5、0.7)の溶液と、トルエンに代えて、これと同量のテトラヒドロフラン(THF)を溶媒として用いた、SBR組成の異なる3種類の溶液と、を用いて、計6種類の膜サンプル(サンプル8~13)を作成した。なお、ポリマー濃度はいずれも3wt%とした。また、カーボンブラックの添加量はいずれも0.5gとした。
(NBR粒子相サイズの測定)
 得られた膜サンプル(サンプル1~13)の表面をAFMで観察し、カーボンブラックを含むNBRの粒子相が一定のサイズを有しかつ当該一定のサイズがミクロンオーダーである領域が存在する場合には、当該領域を測定対象とし、その領域内で位相モードにより位相像を取得した。また、そのような領域が存在しない場合には、粒子相のサイズが最も揃っている領域を測定対象とし、当該領域内で位相像を取得した。なお、粒子相であるか否かの判断は、AFM画像に表れる閉じた輪郭(例えば、円、楕円等)の内側の領域に位相差が反転する領域が存在しないものを粒子相と判断し、位相差が反転する領域を含むものは粒子相ではないと判断した。
 AFMには、エスエスアイ・ナノテクノロジー社製「E-sweep」を用いた。測定は、カンチレバー弾性率43N/m、走査範囲20μm、測定周波数386kHzで行った。なお、粒子相のサイズが揃っている領域が存在する場合において、さらに、規則的な構造をなす領域が存在する場合には、当該領域を測定対象とし、当該領域内で位相像を取得した。取得した位相像を、図4~7に示す。なお、各図に示すグレースケールのバーは、位相の遅れを表す。
 図4(a)~図4(d)は、サンプル1~4の位相像を、各サンプルの作成に用いた溶液のポリマー濃度と共に示す図である。
 図5(a)~図5(c)は、サンプル5~7の位相像を、各サンプルの作成に用いた溶液のSBR組成と共に示す図である。
 図6(a)~図6(c)は、サンプル8~10を、各サンプルの作成に用いた溶液(溶媒トルエン)のSBR組成と共に示す図である。
 図7(a)~図7(c)は、サンプル11~13を、各サンプルの作成に用いた溶液(溶媒THF)のSBR組成と共に示す図である。
 次に、これらのAFM画像を粒子解析ソフトウェアを用いて、測定対象中にあるNBRの粒子相のサイズを測定した。具体的には、AFMを用いて観察される3次元の画像情報から、高さデータと面積を用いて測定対象の粒子相の画像を輪郭抽出した上で、粒子相のサイズに関して統計処理を行った。粒子相の輪郭は、粒子相の画像において位相差が反転する境界とした。
 この結果、カーボンブラックをポリマーブレンド溶液に加えず直接シリコン基板上に分散させた場合(サンプル1,6,7)は、NBRの粒子相のサイズが1.7~4.0μmであり、このサイズの範囲が1~1000μmの範囲内にあることが確認された。
 一方、カーボンブラックをポリマーブレンド溶液に加えず直接シリコン基板上に分散させた場合であっても、NBR、SBR、溶媒の配合比によっては、粒子相のサイズのバラつきが大きいこと(サンプル2)、および、粒子相が形成されず、上記膜構造が得られないこと(サンプル3~5)が確認された。なお、粒子相のサイズのバラつきが大きいとは、粒子相のサイズが、膜構造に含まれる粒子相のうち最大サイズと最小サイズの中間値の±20%の大きさを超える大きさのものをいう。
 また、カーボンブラックをポリマーブレンド溶液に加えた混合溶液を用いてキャストを行った場合は(サンプル8~13)、図6、図7に示されるように、サイズが1μm未満の粒子相が多数形成され、粒子相のサイズのバラつきが大きいことが確認された。
(規則的な構造の観察)
 次に、トルエンを溶媒とし、SBR組成を下記表1に従って異ならせた6種類の溶液を用いて膜サンプルを作成し(実施例1~3、比較例1~3)、得られた膜サンプルについて上記AFM画像を観察し、膜サンプル中の測定対象となる領域における規則的な構造の有無を確認した。また、THFを溶媒とし、SBR組成を下記表2に従って異ならせた6種類の溶液を用いて膜サンプルを作成し(比較例4~9)、得られた膜サンプルについて実施例1~3および比較例1~3と同様にAFM画像を観察し、規則的な構造の有無を確認した。
 その結果、NBR粒子相がヘキサゴナル配列をなして分散している場合に、規則的な構造があると判断し、規則的な構造をなす領域のサンプル全体に占める割合が80%以上であり、粒子サイズも上記一定のサイズに揃っている場合をAとし、規則構造のサンプル全体に占める割合が80%未満であるが、粒子サイズが上記一定のサイズ(膜構造に含まれる複数の粒子相のうち最大サイズと最小サイズの中間値の±20%の大きさの範囲内のサイズ)に揃っている場合をBとし、下記表に示した。一方、ヘキサゴナル配列をなす領域がない場合は、規則的な構造が形成されていないと判断し、下記表においてCで示した。下記表1、表2は、SBR、NBRの配合比、カーボンブラック(CB)の添加量、および、規則的な構造に関する評価を示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 表1に示されるように、上述した条件i)~iii)を満たす2種類のポリマー及び溶媒を用いた場合は(実施例1~3)、粒子相が一定のサイズを有しかつ規則構造を得られることがわかった。特に、SBR組成φSBRが0.5~0.7である場合は、さらに、規則的な構造が一定割合以上の領域で確認された。
 一方、表2に示されるように、上述した条件i)~iii)を満たす2種類のポリマー及び溶媒を用いなかった場合は(比較例4~9)、カーボンブラックが第1のポリマーの粒子相に取り込まれず、規則的な相分離構造も発生しなかった。
(スポットパターンの確認)
 サンプル6,7のAFM画像を二値化して、高速フーリエ変換することにより得た画像中のスポットパターンの有無を確認した。図8に、これらの画像を示す。
 この結果、上述の条件i)~iii)を満たす2種類のポリマー及び溶媒を用いた場合は(サンプル6,7)、スポットパターンが確認された。
 以上、本発明の膜、テラヘルツ波検出器、膜の製造方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。

Claims (18)

  1.  共通の溶媒に溶けて二相に分離するとともに、前記溶媒に等量溶けている場合に前記二相のうち下側の相の体積が上側の相より小さくなる2種類のポリマーを含み、
     前記2種類のポリマーを前記溶媒に溶かした溶液を分散させて支持体上にキャストし、前記溶媒を除去することによって、前記2種類のポリマーのうち第1のポリマーの複数の粒子相が第2のポリマーの連続相に膜平面に沿って分散して配置された膜構造を有し、
     前記第1のポリマーの粒子相が一定のサイズを有し、前記一定のサイズが1~1000μmの範囲内にあることを特徴とする膜。
  2.  前記膜構造が、面方向に繰り返された繰り返し構造を含むよう、前記第1のポリマーの粒子相が前記第2のポリマーの連続相に分散して配置されている、請求項1に記載の膜。
  3.  前記膜表面の顕微鏡画像を二値化し、フーリエ変換して得られる画像がスポットパターンを含む、請求項1または2に記載の膜。
  4.  さらに、前記第1のポリマーの粒子相に取り込まれた導電性粒子を含み、
     前記導電性粒子が前記支持体上に分散された後に前記溶液がキャストされ、前記溶媒が除去されることによって、前記導電性粒子が前記第1のポリマーの粒子相に取り込まれている、請求項1から3のいずれかに記載の膜。
  5.  共通の溶媒に溶けて二相に分離するとともに、前記溶媒に等量溶けている場合に前記二相のうち下側の相の体積が上側の相より小さくなる2種類のポリマーを含み、
     前記下側の相に含まれる第1のポリマーの複数の粒子相が、前記上側の相に含まれる第2のポリマーの連続相に膜平面に沿って分散して配置された膜構造を有し、
     前記第1のポリマーの粒子相が一定のサイズを有し、前記一定のサイズが1~1000μmの範囲内にあることを特徴とする膜。
  6.  さらに、前記第1のポリマーの粒子相に取り込まれた導電性粒子を含む、請求項5に記載の膜。
  7.  前記導電性粒子は、カーボンブラック、フラーレン、カーボンナノチューブからなる群から選択された1種以上である、請求項4または6に記載の膜。
  8.  前記一定のサイズは、前記粒子相の最大サイズおよび最小サイズの中間値の±20%の大きさの範囲内である、請求項1から7のいずれかに記載の膜。
  9.  前記膜構造に含まれる前記粒子相の最大サイズの最小サイズに対する比が1~5である、請求項1から8のいずれかに記載の膜。
  10.  前記膜構造に含まれる前記粒子相のうち隣接する2つの粒子相のサイズの中間値に対する当該2つの粒子相の間隔の比は0.7~1000である、請求項1から9のいずれかに記載の膜。
  11.  請求項4,6または7に記載の膜を備えることを特徴とするテラヘルツ波検出器。
  12.  共通の溶媒に溶けて二相に分離するとともに、前記溶媒に等量溶けている場合に前記二相のうち下側の相の体積が上側の相より小さくなる2種類のポリマーを、前記溶媒に溶かして溶液とする工程と、
     前記溶液を分散して支持体上にキャストする工程と、
     前記溶液を支持体上にキャストした後、前記溶媒を除去する工程と、を含み、
     前記2種類のポリマーを溶液とする工程において、前記2種類のポリマーのうち第1のポリマーの複数の粒子相が一定のサイズを有しかつ前記一定のサイズが1~1000μmの範囲内となるよう、前記2種類のポリマー及び溶媒の配合比を調整することを特徴とする膜の製造方法。
  13.  さらに、前記溶液をキャストする工程の前に導電性粒子を前記支持体上に分散させる工程を含む、請求項12に記載の膜の製造方法。
  14.  前記導電性粒子は、カーボンブラック、フラーレン、カーボンナノチューブからなる群から選択された1種以上である、請求項13に記載の膜の製造方法。
  15.  前記導電性粒子を前記支持体上に分散させる工程では、前記導電性粒子を分散させた支持体に超音波振動を与える、請求項13または14に記載の膜の製造方法。
  16.  前記溶液中の前記2種類のポリマーの濃度は2~4wt%である、請求項12から15のいずれかに記載の膜の製造方法。
  17.  前記2種類のポリマーの合計量に対する前記第2のポリマーの比は0.4~0.8である、請求項12から16のいずれかに記載の膜の製造方法。
  18.  前記支持体が曲面形状の表面を有し、
     前記溶液をキャストする工程では、前記溶液は前記曲面形状の表面にキャストされる、請求項12から17のいずれかに記載の膜の製造方法。
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