WO2014162609A1 - 情報収集装置、情報送信装置、情報受信装置、情報収集方法および情報収集プログラム - Google Patents

Abstract

　情報収集装置（１００）は、充電装置（１２１）に関する情報を、充電装置（１２１）によって充電されるバッテリ（１１１）を保有する移動体（１１０）から収集する。情報収集装置（１００）は、移動体（１１０）が保有するバッテリ（１１１）が充電装置（１２１）により充電される際に、移動体（１１０）が充電装置（１２１）から取得する充電装置（１２１）の充電能力に関する第１情報を、移動体（１１０）から取得する第１取得部（１０１）と、移動体（１１０）の充電される際の充電位置情報を取得する第２取得部（１０２）と、第１情報と充電位置情報とを関連付けて記憶部に記憶させる記憶制御部（１０３）と、を備える。

Description

情報収集装置、情報送信装置、情報受信装置、情報収集方法および情報収集プログラム

　この発明は、充電装置の情報を収集する情報収集装置、情報送信装置、情報受信装置、情報収集方法および情報収集プログラムに関する。ただし、この発明の利用は、情報収集装置、情報送信装置、情報受信装置、情報収集方法および情報収集プログラムに限らない。

　従来、電気自動車（ＥＶ）のバッテリ残量が少なくなったときに、充電スタンドの情報を収集し、スタンドまで案内することが知られている。例えば、最小コスト経路を探索したのち、この経路周辺に存在する充電スタンドを予め検索しておき、バッテリ残量等に応じて充電スタンドまで案内を行う技術がある（例えば、下記特許文献１参照。）。

特開２０１１－１８５７８５号公報

　ＥＶのバッテリを充電する際には、そのバッテリ（あるいはバッテリを搭載した車種等）毎に、許容される適切な値として、充電電圧や、充電電流の上限値が予め決められている。また充電施設の設備では、充電電圧や、充電電流の仕様の違いが充電規格に従い一定の範囲内で認められており、そのため充電電圧や、充電電流が異なることがある。上記特許文献１の技術では、充電スタンドを探索する際に、このようなバッテリの充電能力を考慮していない。このため、例えば、自車のバッテリの充電電流の上限値が１２５Ａまで許容できるのに、充電装置が６０Ａまでしか供給できない充電スタンドに案内されてしまう可能性があり、本来より充電時間が長時間かかってしまう虞がある。

　上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項１の発明にかかる情報収集装置は、充電装置に関する情報を、当該充電装置によって充電されるバッテリを保有する移動体から収集する情報収集装置であって、前記移動体が保有するバッテリが前記充電装置により充電される際に、前記移動体が前記充電装置から取得する前記充電装置の充電能力に関する第１情報を、前記移動体から取得する第１取得部と、前記移動体の前記充電される際の充電位置情報を取得する第２取得部と、前記第１情報と前記充電位置情報とを関連付けて記憶部に記憶させる記憶制御部と、を備えることを特徴とする。

　また、請求項５の発明にかかる情報送信装置は、請求項１に記載の情報収集装置に、前記第１情報を送信する第１情報送信部を備えることを特徴とする。

　また、請求項６の発明にかかる情報受信装置は、請求項１に記載の情報収集装置から、前記第１情報と前記充電位置情報とを関連付けた情報を取得する第１情報受信部を備えることを特徴とする。

　また、請求項７の発明にかかる情報収集方法は、充電装置に関する情報を、当該充電装置によって充電されるバッテリを保有する移動体から収集する情報収集装置の情報収集方法であって、前記移動体が保有するバッテリが前記充電装置により充電される際に、前記移動体が前記充電装置から取得する前記充電装置の充電能力に関する第１情報を、前記移動体から取得する第１取得工程と、前記移動体の前記充電される際の充電位置情報を取得する第２取得工程と、前記第１情報と前記充電位置情報とを関連付けて記憶部に記憶させる記憶制御工程と、を含むことを特徴とする。

　また、請求項８の発明にかかる情報収集プログラムは、請求項７に記載の情報収集方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。

図１は、実施の形態にかかる情報収集装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図２は、実施の形態にかかる情報収集装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図３は、サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図４は、サーバ、充電スタンド、移動体からなる全体システムの機能を説明する図である。 図５は、サーバが作成する充電スタンド情報の内容を示す図表である。

（実施の形態）
　以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報収集装置、情報送信装置、情報受信装置、情報収集方法および情報収集プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。以下の説明では、情報収集装置は、充電装置に関する情報を、当該充電装置によって充電されるバッテリを保有する移動体、例えば、ＥＶ（Ｅｌｅｃｔｒｉｃ　Ｖｅｈｉｃｌｅ）車から収集する。

　図１は、実施の形態にかかる情報収集装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。実施の形態にかかる情報収集装置１００は、第１取得部１０１と、第２取得部１０２と、記憶制御部１０３と、を含む。また、受付部１０４と、送信部１０５とを含んでもよい。

　第１取得部１０１は、移動体１１０が保有するバッテリ１１１が充電装置１２１により充電される際に、移動体１１０が充電装置１２１から取得する充電装置１２１の充電能力に関する第１情報を、移動体１１０から取得する。第１情報は、充電装置１２１の充電能力に関する情報であり、例えば、充電時の最大電圧Ｖ、最大電流Ａ等である。

　第２取得部１０２は、移動体１１０の充電時に位置する、充電装置１２１に関する充電位置情報を移動体１１０から取得する。充電位置情報は、充電スタンド１２０の位置と、充電スタンド１２０に設けられた充電装置１２１の位置情報（例えば、緯度経度）である。

　記憶制御部１０３は、第１情報と、充電位置情報とを関連付けて記憶部に記憶させる。

　受付部１０４は、移動体１１０から位置を特定するための情報を含んだ、充電装置１２１に関する情報の取得要求を受け付ける。移動体１１０は、充電装置１２１に関する情報の取得要求時には、移動体１１０の位置を特定するための情報として、例えば、現在位置の情報を情報収集装置１００に送信する。

　情報収集装置１００の送信部１０５は、記憶制御部１０３によって記憶部に記憶された情報と、取得要求から特定される位置情報とに基づいて、取得要求に対応する充電装置１２１の第１情報を、取得要求を送信した移動体１１０に送信する。

　移動体１１０が送信する取得要求は、取得要求を送信した移動体１１０が保有するバッテリ１１１の充電能力（例えば、充電時の最大電圧や最大電流等の許容値）に関する情報を含む。この取得要求に応じて、送信部１０５は、バッテリ１１１の充電能力に応じた取得要求に対応する充電装置１２１の第１情報を移動体１１０に送信する。

　そして、移動体１１０は、第１情報を情報収集装置１００に送信する。例えば、充電装置１２１に関する情報を取得可能な車両（プローブカー等）がこの第１情報を第１情報送信部１１２を介して情報収集装置１００に送信する。移動体１１０は、第１情報受信部１１３を介して情報収集装置１００から第１情報を受信する。この第１情報を受信する移動体１１０は、充電時等に充電装置１２１に関する情報を情報収集装置１００に要求する移動体である。

　このほか、情報収集装置１００または移動体１１０は、移動体１１０の現在位置に基づき近傍の充電スタンド１２０（充電装置１２１）までの経路を探索する経路探索部の機能を備えてもよい。移動体１１０は、上記の取得要求を情報収集装置１００に現在位置とともに送信し、情報収集装置１００が近傍の充電スタンド１２０の位置を案内する。

　図２は、実施の形態にかかる情報収集装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。情報収集装置１００は、第１取得部１０１により、移動体１１０から充電装置１２１の充電能力に関する第１情報（充電時の最大電圧Ｖ、最大電流Ａ等）を取得する（ステップＳ２０１）。

　次に、情報収集装置１００は、第２取得部１０２により、移動体が充電時に位置する、充電装置１２１の充電位置情報を移動体から取得する（ステップＳ２０２）。充電位置情報は、充電スタンド１２０の位置と、充電スタンド１２０に設けられた充電装置１２１の位置情報（例えば、緯度経度）とをそれぞれ取得する。

　この後、情報収集装置１００は、記憶制御部１０３により、第１情報と、充電位置情報とを関連付けて記憶部に記憶させる（ステップＳ２０３）。これにより、情報収集装置１００の記憶部には、第１情報と、充電位置情報とが関連付けて記憶される。

　この後、移動体１１０からの取得要求時には、移動体１１０に対して充電スタンド１２０（充電装置１２１）の位置情報と、充電装置１２１の第１情報、すなわち、充電装置１２１の充電時の最大電圧Ｖ、最大電流Ａ等の情報を提供することができるようになる。

　この際、移動体１１０の取得要求に、移動体１１０が保有するバッテリ１１１の充電能力に関する情報が含まれていれば、情報収集装置１００は、送信部１０５を介して、バッテリ１１１の充電能力に応じた取得要求に対応する充電装置１２１の第１情報を移動体１１０に送信することができる。

　これにより、情報収集装置は、取得要求した移動体に対し、移動体が保有するバッテリ充電能力（許容値）に応じた、充電能力を有する最適な充電スタンドを案内することが可能となる。この際、充電スタンドの第１情報として充電時の最大電圧Ｖ、最大電流Ａ等を案内するため、移動体の利用者は、自車のバッテリの充電能力に適した充電スタンドに向けて効率的に移動することができるようになる。また、充電時においても、自車のバッテリの充電能力に適した充電スタンドを選択できるため、充電時間の増大を抑えることができ、効率的に短時間で充電できるようになる。

　以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、情報収集装置１００として、汎用のサーバを用いて構成した場合の一例について説明する。

（サーバ３００のハードウェア構成）
　次に、サーバ３００のハードウェア構成について説明する。図３は、サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図３において、サーバ３００は、ＣＰＵ３０１、ＲＯＭ３０２、ＲＡＭ３０３、磁気ディスクドライブ３０４、磁気ディスク３０５、光ディスクドライブ３０６、光ディスク３０７、音声Ｉ／Ｆ（インターフェース）３０８、マイク３０９、スピーカ３１０、入力デバイス３１１、映像Ｉ／Ｆ３１２、ディスプレイ３１３、通信Ｉ／Ｆ３１４を備えている。各構成部３０１～３１４は、バス３２０によってそれぞれ接続されている。

　ＣＰＵ３０１は、サーバ３００の全体の制御を司る。ＲＯＭ３０２は、ブートプログラム、情報収集プログラムを記録している。ＲＡＭ３０３は、ＣＰＵ３０１のワークエリアとして使用される。すなわち、ＣＰＵ３０１は、ＲＡＭ３０３をワークエリアとして使用しながら、ＲＯＭ３０２に記録された各種プログラムを実行することによって、サーバ３００の全体の制御を司る。

　磁気ディスクドライブ３０４は、ＣＰＵ３０１の制御にしたがって磁気ディスク３０５に対するデータの読み取り／書き込みを制御する。磁気ディスク３０５は、磁気ディスクドライブ３０４の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク３０５としては、例えば、ＨＤ（ハードディスク）やＦＤ（フレキシブルディスク）を用いることができる。

　また、光ディスクドライブ３０６は、ＣＰＵ３０１の制御にしたがって光ディスク３０７に対するデータの読み取り／書き込みを制御する。光ディスク３０７は、光ディスクドライブ３０６の制御にしたがってデータが読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク３０７は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。着脱可能な記録媒体として、光ディスク３０７のほか、ＭＯ、メモリカードなどを用いることができる。

　磁気ディスク３０５および光ディスク３０７に記録される情報の一例としては、地図データ、車両情報、道路情報、走行履歴などが挙げられる。地図データは、経路探索するときに用いられ、建物、河川、地表面、充電スタンドなどの地物（フィーチャ）をあらわす背景データ、道路の形状をリンクやノードなどであらわす道路形状データなどを含むベクタデータである。

　音声Ｉ／Ｆ３０８は、音声入力用のマイク３０９および音声出力用のスピーカ３１０に接続される。マイク３０９に受音された音声は、音声Ｉ／Ｆ３０８内でＡ／Ｄ変換される。マイク３０９は、例えば、車両のダッシュボード部などに設置され、その数は単数でも複数でもよい。スピーカ３１０からは、所定の音声信号を音声Ｉ／Ｆ３０８内でＤ／Ａ変換した音声が出力される。

　入力デバイス３１１は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス３１１は、リモコン、キーボード、タッチパネルのうちいずれか一つの形態によって実現されてもよいが、複数の形態によって実現することも可能である。

　映像Ｉ／Ｆ３１２は、ディスプレイ３１３に接続される。映像Ｉ／Ｆ３１２は、具体的には、例えば、ディスプレイ３１３全体を制御するグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するＶＲＡＭ（Ｖｉｄｅｏ　ＲＡＭ）などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいてディスプレイ３１３を制御する制御ＩＣなどによって構成される。

　ディスプレイ３１３には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ３１３としては、例えば、ＴＦＴ液晶ディスプレイ、有機ＥＬディスプレイなどを用いることができる。

　通信Ｉ／Ｆ３１４は、無線を介してネットワークに接続され、サーバ３００およびＣＰＵ３０１のインターフェースとして機能する。ネットワークとして機能する通信網には、ＣＡＮやＬＩＮ（Ｌｏｃａｌ　Ｉｎｔｅｒｃｏｎｎｅｃｔ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）などの車内通信網や、公衆回線網や携帯電話網、ＤＳＲＣ（Ｄｅｄｉｃａｔｅｄ　Ｓｈｏｒｔ　Ｒａｎｇｅ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）、ＬＡＮ、ＷＡＮなどがある。

　図１に示した情報収集装置１００は、上述したサーバ３００におけるＲＯＭ３０２、ＲＡＭ３０３、磁気ディスク３０５、光ディスク３０７などに記録されたプログラムやデータを用いて、ＣＰＵ３０１が所定のプログラムを実行し、サーバ３００における各部を制御することによってその機能を実現する。そして、このサーバ３００は、移動体から経路探索の要求時には、移動体の現在位置と目的地の情報に基づき、ＣＰＵ３０１のプログラム実行により経路探索を行う経路探索の機能を有する。

（全体システムの機能）
　図４は、サーバ、充電スタンド、移動体からなる全体システムの機能を説明する図である。情報収集装置１００として機能するサーバ３００の記憶部４０１は、例えば、図３に記載の磁気ディスク３０５等によって構成できる。この記憶部４０１には、移動体１１０から収集した充電スタンド１（１２０）の情報である、第１情報と充電位置情報とを関連付けた充電スタンド情報としてテーブル化して記憶する。サーバ３００は、通信部４０２（図３の通信Ｉ／Ｆ３１５）により移動体１１０と通信を行う。

　図４に示すように、移動体１１０は、実際に充電スタンド１２０に行き充電を行い、充電スタンド１２０の情報（第１情報と充電位置情報）をサーバ３００に送信する移動体１１０ａと、充電スタンド１２０の検索をサーバ３００に取得要求する移動体１１０ｂとに分けて記載してある。なお、移動体１１０ａと移動体１１０ｂは、取得要求の有無だけが異なり、同一の車両であっても移動体１１０ａは取得要求時には、移動体１１０ｂとなる。

　移動体１１０は、ＥＣＵ（Ｅｎｇｉｎｅ　Ｃｏｎｔｒｏｌ　Ｕｎｉｔ）４１０と、車載装置（ナビゲーション装置）４２０と、通信モジュール４３０とを備えている。ＥＣＵ４１０は、移動体１１０のエンジン等を電気制御する機能を有し、実施例のＥＣＵ４１０は、充電スタンド１２０の情報（第１情報と充電位置情報）を取得する機能を有する。

　ナビゲーション装置４２０は、図３に示したサーバ３００と同様のＣＰＵ３０１，ＲＯＭ３０２，ＲＡＭ３０３等の各機能を有する（図示略）。加えて、このナビゲーション装置４２０は、ＧＰＳ４２１と、各種センサ（図示略）を有する。ＧＰＳ４２１は、ＧＰＳ衛星からの電波を受信し、車両の現在位置を示す情報を出力する。ＧＰＳ４２１の出力情報は、各種センサの出力値とともに、ＣＰＵによる車両の現在位置の算出に際して利用される。現在位置を示す情報は、例えば、緯度・経度、高度などの、地図データ上の１点を特定する情報である。

　各種センサは、車速センサ、加速度センサ、角速度センサ、傾斜センサなどの、車両の位置や挙動を判断するための情報を出力する。各種センサの出力値は、ＣＰＵによる車両の現在位置の算出や、速度や方位の変化量の算出に用いられる。

　通信モジュール４３０は、図３の通信Ｉ／Ｆ３１４と同等の機能を有する。この通信モジュール４３０を介して無線によるネットワーク接続でサーバ３００と通信を行う。この通信モジュール４３０は、例えば、公衆回線用接続モジュールやＥＴＣ（ノンストップ自動料金支払いシステム）ユニット、ＦＭチューナー、ＶＩＣＳ（Ｖｅｈｉｃｌｅ　Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ　ａｎｄ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ　Ｓｙｓｔｅｍ：登録商標）／ビーコンレシーバなどである。

　このナビゲーション装置４２０は、一般的な経路探索機能を有する。経路探索部は、リンクおよびノードで表現されるネットワーク上の、最短経路探索アルゴリズムによって実現される。利用者が目的地を設定すると、最短経路探索アルゴリズムにより、出発地から目的地までの合計コストが最小となる経路を探索する。一般的な最短経路探索アルゴリズムとしては、Ａ＊（エースター）探索アルゴリズム、ダイクストラ法、ワーシャル・フロイド法等がある。

　経路探索部では、経路探索の条件（目的地、所要時間や所要距離等）、現在位置、車速、渋滞等の情報に基づき、探索を行う。この経路探索部は、記憶部等に格納されている道路データを読み出し、第一のノード（例えば現在位置）から第二のノード（例えば目的地）までの推奨経路を時間や距離のコストに基づいて決定する。

　そして、経路探索部は、サーバ３００から移動体１１０に適した充電スタンドの充電位置情報を取得すると、この充電スタンドを経由地に指定した経路探索を行う。

　図４に示す充電スタンド１２０には、一つあるいは複数の充電装置Ａ，Ｂ，…（１２１）が設けられている。各充電装置１２１にはＣＰＵ４４１が設けられており、移動体１１０の充電時に、充電ケーブル４５０を介して充電電力を供給するとともに、ＥＣＵ４１０と通信を行う。各充電装置１２１は、図示しない記憶部等に予め充電装置１２１の充電能力に関する情報が格納されており、ＣＰＵ４４１は、移動体１１０の充電時に、充電装置１２１の充電能力に関する情報（第１情報）を送信する。

　図４に示す充電スタンド１２０～移動体１１０～サーバ３００に至る、第１情報に関する送受信について説明する。充電装置Ａ（１２１）で、移動体１１０が充電を開始する場合を例に説明する。

（１）はじめに、所定の充電規格（例えば、ｃｈａｄｅｍｏ規格（登録商標））に基づいて、充電ケーブル４５０で接続された充電装置Ａ（１２１）のＣＰＵ４４１と、移動体１１０ａのＥＣＵ４１０とが通信を開始する。この際、充電装置Ａ（１２１）側が、充電装置Ａ（１２１）の電力供給能力に関する情報として、充電時の最大電圧と、最大電流の値を移動体１１０ａ側に送信する。

（２）移動体１１０ａ側は、自車のバッテリ充電時における充電能力に関する情報（例えば、最大電圧と最大電流の値）を充電装置Ａ（１２１）側に送信する。充電装置Ａ（１２１）と移動体１１０ａとの間の上記相互通信により、ＥＣＵ４１０は、充電装置Ａ（１２１）から充電時の電力供給能力に関する情報（第１情報に相当）を取得する。なお、充電装置Ａ（１２１）は、移動体１１０ａの充電能力に対応した充電が開始する。

（３）次に、移動体１１０ａのＥＣＵ４１０がＣＡＮ等を介してナビゲーション装置４２０と通信を開始する。そして、ＥＣＵ４１０は、充電装置Ａ（１２１）から取得した充電装置Ａ（１２１）の供給能力に関する情報（第１情報）を、ナビゲーション装置４２０に送信する。例えば、充電装置Ａ（１２１）は、供給能力に関する情報（第１情報）として、最大電圧３００Ｖ、最大電流１００Ａとの値を送信する。これは、充電装置Ａ（１２１）が最大電圧３００Ｖ、最大電流１００Ａまでの供給が可能であることを示す。

（４），（５）そして、ナビゲーション装置４２０は、通信モジュール４３０を介して、サーバ３００に供給能力に関する情報（第１情報）を送信する。この際、ナビゲーション装置４２０は、ＧＰＳ４２１により自車位置情報を取得し、充電装置Ａ（１２１）の供給能力に関する情報とともに、サーバ３００に送信する。ここで、自車位置情報とは、充電装置Ａ（１２１）の位置情報とみなしている。ＧＰＳ４２１は、充電スタンド１（１２０）中における充電装置Ａ，Ｂ（１２１）それぞれの位置を個別に特定する位置検出精度を有している。

　移動体１１０ａは、他の充電装置１２１において充電する際にも、上記同様に、サーバ３００に対して充電装置１２１の供給能力に関する情報（第１情報）とともに自車位置情報（充電装置１２１の位置情報）を送信する。

　図５は、サーバが作成する充電スタンド情報の内容を示す図表である。サーバ３００のＣＰＵ３０１が記憶部４０１に記憶保持する内容について説明する。サーバ３００は、移動体１１０ａから取得した充電装置１２１の供給能力に関する情報（第１情報）と、自車位置情報（充電装置１２１の位置情報）とを関連付けして充電スタンド情報として記憶する。

　図５に示す充電スタンド情報５００は、移動体１１０から収集した各充電スタンド１～ｎ（１２０）の位置情報（緯度経度ｘ，ｙ）と、充電スタンド１２０内の充電装置Ａ～Ｎ（１２１）の位置情報（緯度経度ｘ，ｙ）、および最大電力Ｖ、最大電流Ａからなるテーブルである。図４の例で説明した、移動体１１０ａから送信された情報により、充電スタンド１２０の充電装置Ａ（１２１）について、位置情報と、供給能力に関する情報（第１情報）として最大電圧３００Ｖ、最大電流１００Ａが新たに記憶される。この充電スタンド情報５００の作成により、充電スタンド１２０の地図上の位置と、充電スタンド１２０に設けられている複数の充電装置１２１毎の供給能力を容易に検索できるようになる。

　そして、サーバ３００は、移動体１１０ｂから充電スタンド１２０（充電装置１２１）の取得要求を受信すると、この移動体１１０ｂが保有するバッテリの充電能力（許容値）に適合した充電スタンド１２０および充電装置１２１の情報（位置情報と供給能力に関する情報）を移動体１１０ｂに送信することができる。

　充電スタンド１２０の情報を取得要求する移動体１１０ｂは、現在位置または目的地までの経路をサーバ３００に送信する。この際、移動体１１０ｂは、自車のバッテリの充電能力として、充電時の最大電圧や最大電流等の許容値を併せてサーバ３００に送信する。

　サーバ３００は、移動体１１０ｂから送信された移動体１１０ｂの位置を特定する情報（現在位置または目的地までの経路）に基づいて、充電スタンド情報５００を参照し、現在位置近傍あるいは経路上の充電スタンド１２０を検索する。そして、移動体１１０ｂの充電能力に適合した充電装置１２１を有する充電スタンド１２０を検索する。検索時、移動体１１０が保有するバッテリ１１１の充電能力（例えば、充電時の最大電圧や最大電流等の許容値）と、各充電装置１２１供給能力（最大電圧や最大電流）とを比較する。そして、比較結果が一致するかあるいは近い充電装置１２１を探し出す。

　そして、サーバ３００は、検索結果として移動体１１０が保有するバッテリ１１１の充電能力に適合した供給能力を有する充電装置１２１の充電スタンド１２０の情報（充電装置１２１を含む位置情報（緯度経度）と供給能力の情報）を移動体１１０ｂに送信する。この際、現在位置に最も近い充電スタンド１２０を１箇所だけ移動体１１ｂに通知するに限らず、現在位置からの距離順や、適合順に複数の充電スタンド１２０の位置情報を移動体１１０ｂに送信してもよい。

　サーバ３００から受信した充電スタンド１２０の情報に基づき、移動体１１０ｂは、該当する充電スタンド１２０の緯度経度に基づき、表示地図上で充電スタンド１２０の位置を特定し、表示させる。

　この際、充電スタンド１２０の充電装置１２１の位置情報と供給能力についても表示可能である。これにより、移動体１１０ｂのバッテリの充電能力に適合した充電スタンド１２０の位置を容易に把握でき、効率的に移動することができる。また、充電装置１２１の位置情報に基づき、充電スタンド１２０に到着後において適切な充電装置１２１の位置を特定して移動することができる。これにより、利用者は、移動体１１０ｂのバッテリの充電能力に適合した充電スタンド１２０を容易に把握できるようになる。

　なお、移動体１１０ｂにおいて、ナビゲーション装置４２０により目的地までの経路が設定されており、サーバ３００から提示された充電スタンド１２０が経路上にない場合には、ナビゲーション装置４２０は、充電スタンド１２０の位置情報に基づきこの充電スタンド１２０を経由する経路を再探索する。

　また、移動体１１０ｂが現在位置や目的地までの経路等をサーバ３００に送信する機能がない場合であっても、充電スタンド１２０の取得要求を送信できる通信機能があれば、充電スタンド１２０および充電装置１２１に関する情報を一覧として移動体１１０ｂに送信することができる。移動体１１０ｂ側は、受信した充電装置１２１に関する情報を絞り込み、自車のバッテリの充電能力に適した充電スタンド１２０を検索することができる。

　また、実施例では、位置情報の検出および地図表示にナビゲーション装置を用いた構成について説明したが、他のスマートフォンなどの情報端末を用いてもよい。

　以上説明したように、実施の形態によれば、移動体のバッテリを充電する際に、バッテリの充電能力に適合した充電装置を案内することができる。充電装置の供給能力は、実際に充電を行った移動体から充電装置の位置と充電装置の供給能力との情報に基づき、充電装置の位置と充電装置の供給能力とを関連付けて記憶しておく。これにより、移動体から充電装置の取得要求時には、移動体のバッテリの充電能力の情報に基づき、バッテリに適合した充電装置を案内することができる。この際、移動体の位置情報に基づいて、現在位置あるいは目的地までの経路上の充電装置を案内できるようになる。

　これにより、移動体は、バッテリの充電能力に適合した充電装置に効率的に移動できるようになる。また、移動後の充電についても効率的に短時間で効率的に充電できるようになる。

　なお、本実施の形態で説明した情報収集方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、ＣＤ－ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。

　１００　情報収集装置
　１０１　第１取得部
　１０２　第２取得部
　１０３　記憶制御部
　１０４　受付部
　１０５　送信部
　１１０（１１０ａ，１１０ｂ）　移動体
　１１１　バッテリ
　１１２　第１情報送信部
　１１３　第１情報受信部
　１２０　充電スタンド
　１２１　充電装置
　３００　サーバ

Claims (8)

1. 　充電装置に関する情報を、当該充電装置によって充電されるバッテリを保有する移動体から収集する情報収集装置であって、
   　前記移動体が保有するバッテリが前記充電装置により充電される際に、前記移動体が前記充電装置から取得する前記充電装置の充電能力に関する第１情報を、前記移動体から取得する第１取得部と、
   　前記移動体の前記充電される際の充電位置情報を取得する第２取得部と、
   　前記第１情報と前記充電位置情報とを関連付けて記憶部に記憶させる記憶制御部と、
   　を備えることを特徴とする情報収集装置。
2. 　移動体から、位置を特定するための情報を含んだ、前記充電装置に関する情報の取得要求を受け付ける受付部と、
   　前記記憶部に記憶された情報と前記取得要求から特定される位置情報とに基づいて、前記取得要求に対応する充電装置の第１情報を、前記取得要求を送信した移動体に送信する送信部と、
   　をさらに備えることを特徴とする請求項１に記載の情報収集装置。
3. 　前記取得要求は、前記取得要求を送信した移動体が保有するバッテリの充電能力に関する情報をさらに含み、
   　前記送信部は、前記バッテリの充電能力に応じた前記取得要求に対応する充電装置の第１情報を送信する、
   　ことを特徴とする請求項２に記載の情報収集装置。
4. 　前記移動体から前記バッテリの充電能力として前記バッテリの最大電圧および最大電流に関する情報を受信し、前記記憶部を検索し、前記充電装置の最大電圧および最大電流と比較し、比較結果が一致あるいは近い前記充電装置を求めることを特徴とする請求項１または２に記載の情報収集装置。
5. 　請求項１に記載の情報収集装置に、前記第１情報を送信する第１情報送信部を備えることを特徴とする情報送信装置。
6. 　請求項１に記載の情報収集装置から、前記第１情報と前記充電位置情報とを関連付けた情報を取得する第１情報受信部を備えることを特徴とする情報受信装置。
7. 　充電装置に関する情報を、当該充電装置によって充電されるバッテリを保有する移動体から収集する情報収集装置の情報収集方法であって、
   　前記移動体が保有するバッテリが前記充電装置により充電される際に、前記移動体が前記充電装置から取得する前記充電装置の充電能力に関する第１情報を、前記移動体から取得する第１取得工程と、
   　前記移動体の前記充電される際の充電位置情報を取得する第２取得工程と、
   　前記第１情報と前記充電位置情報とを関連付けて記憶部に記憶させる記憶制御工程と、
   　を含むことを特徴とする情報収集方法。
8. 　請求項７に記載の情報収集方法をコンピュータに実行させることを特徴とする情報収集プログラム。

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