WO2014136396A1 - 無線電力伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】送電コイルと受電コイルと間の距離が変化しても異物検知が可能な無線電力伝送システムを提供する。 【解決手段】送電装置10と受電装置20と送電コイル30と受電コイル40とを備え、送電コイル30と受電コイル40との間の磁界結合を利用して無接点で電力を伝送する無線電力伝送システム1であって、送電コイル30と受電コイル40とのうち、少なくとも一方のコイルは、対称性を有した形状のコイルであり、無線電力伝送システム1は、対称性を有した形状のコイルの周囲の磁界強度を検出する磁界強度検出手段60と、磁界強度検出手段60が検出した磁界強度を用いて異物検知を行う異物検知手段70と、を有し、異物検知手段70は、磁界強度検出手段60が検出した磁界強度から、磁界強度の対称性を検出し、磁界強度の対称性の変化に基いて異物検知を行うことを特徴とする。

Description

無線電力伝送システム
 本発明は、無線電力伝送システムに関し、特に、送電装置と受電装置と送電コイルと受電コイルとを備え、送電コイルと受電コイルとの間の磁界結合を利用して無接点で電力を伝送する、無線電力伝送システムに関する。
 近年、送電装置と受電装置と送電コイルと受電コイルとを備え、送電コイルと受電コイルとの間の磁界結合を利用して送電装置から受電装置に無接点で電力を伝送する、無線電力伝送システムが普及してきている。そして、このようなシステムが適用される製品分野も徐々に広がり、例えば数Wを超える大きい電力を伝送するような場合も増えてきている。このような大きい電力を伝送する場合、例えば送電コイルと受電コイルとの間に金属のような導電性を有する異物が侵入すると、送電コイルと受電コイルとの間の磁界の影響を受けて渦電流が発生し、異物が異常発熱する危険性が有った。そのため、このような異物が侵入した場合に送電停止等の措置を講じる必要が有り、如何にして異物の侵入を検知するかが課題となっていた。このような課題に対して、例えば特許文献1に示すような無接点電力伝送システム(無線電力伝送システム)が提案されている。
 図6は、特許文献1に係る従来の無接点電力伝送システムの構成を示す説明図である。図6に示すように、特許文献1に係る従来の無接点電力伝送システムは、1次コイルL1(送電コイル)と2次コイルL2(受電コイル)と送電装置110と受電装置140とバッテリ装置190とを備えている。バッテリ装置190は、バッテリ194と充電制御装置192とを有している。充電制御装置192は、バッテリ194への充電電流を制限する電流制御装置193を有し、電流制御装置193を用いてバッテリ194への充電を制御している。1次コイルL1は送電装置110と接続されている。2次コイルL2は受電装置140と接続されている。受電装置140はバッテリ装置190と接続されている。1次コイルL1と2次コイルL2とは電磁結合が可能である。そして、従来の無接点電力伝送システムでは、電磁結合された1次コイルL1と2次コイルL2とを経由して、送電装置110から受電装置140に対して無接点で電力を伝送している。そして、受電装置140と接続されたバッテリ装置190に対して電力を供給している。
 受電装置140は、更に、2次コイルL2の誘起電圧を直流電圧に変換する受電部と、受電装置140の動作を制御する受電側制御部と、受電装置140側の負荷を変調する負荷変調部と、を有している。そして、受電装置140は、負荷変調部による受電装置140側の負荷変化によって異物検出用信号を送信している。送電装置110は、受電装置140から送信される異物検出用信号を受信している。そして、1次コイルL1と2次コイルL2との間に金属等の異物が侵入した場合には、受電装置140側の負荷状態が変化し、それに対応して送電装置110が受信する異物検出用信号の状態が変化する。送電装置110は、このような異物検出用信号の状態の変化を検出し、検出した変化に基いて異物検知を行っている。
特開2011-155836
 このような無接点電力伝送システム(無線電力伝送システム)では、例えば電磁誘導方式のように、1次コイルL1(送電コイル)と2次コイルL2(受電コイル)との間の距離が固定されている場合には、異物検知は可能である。しかしながら、例えば磁気共鳴方式のように、1次コイルL1と2次コイルL2との間の距離が変化しても電力の伝送が可能な無接点電力伝送システムでは、1次コイルL1と2次コイルL2との間の距離が変化する度に受電装置140側の負荷状態が変化する。そのため、異物が侵入したのかコイル間の距離が変化したのかを識別することが困難である。その結果、1次コイルL1と2次コイルL2との間の距離が変化するような無接点電力伝送システムでの異物検知は困難となる。
 本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、送電コイルと受電コイルとの間の距離が変化しても異物検知が可能な無線電力伝送システムを提供することにある。
 この課題を解決するために、請求項1に記載の無線電力伝送システムは、電力を送電する送電装置と、前記送電装置からの電力を受電する受電装置と、前記送電装置に接続される送電コイルと、前記受電装置に接続される受電コイルと、を備え、前記送電コイルと前記受電コイルとの間の磁界結合を利用して、前記送電装置から前記受電装置に無接点で電力を伝送する無線電力伝送システムであって、前記送電コイルと前記受電コイルとのうち、少なくとも一方のコイルは、対称性を有した形状のコイルであり、前記対称性を有した形状のコイルの周囲の磁界強度を検出する磁界強度検出手段と、前記磁界強度検出手段が検出した前記磁界強度を用いて異物検知を行う異物検知手段と、を有し、前記異物検知手段は、前記磁界強度検出手段が検出した前記磁界強度から、前記磁界強度の対称性を検出し、前記磁界強度の対称性の変化に基いて異物検知を行うことを特徴とする。
 このような無線電力伝送システムにおいて、送電コイルと受電コイルとのうち、少なくとも一方のコイルは、対称性を有した形状のコイルである。そのため、異物が存在しない場合、対称性を有した形状のコイルの周囲の磁界分布は磁界強度の対称性を有した状態となる。このような磁界強度の対称性は、送電コイルと受電コイルとの間の距離が変化しても保たれる。そして、送電コイルと受電コイルとの間に異物が侵入した場合、異物の近くの磁界が乱れる。そして、磁界強度の対称性が変化し、対称性を有した形状のコイルの周囲の磁界分布は非対称な状態となる。このような、磁界強度の対称性を有した状態から非対称な状態へという、磁界強度の対称性の変化は、送電コイルと受電コイルとの間の距離が変化しても生じる。
 そして、無線電力伝送システムは、更に、対称性を有した形状のコイルの周囲に発生する磁界の磁界強度を検出する磁界強度検出手段と、磁界強度検出手段が検出した磁界強度を用いて異物検知を行う異物検知手段と、を有している。そのため、異物検知手段は、磁界強度検出手段が検出した磁界強度から磁界強度の対称性を検出し、磁界強度の対称性を有した状態から非対称な状態へという、磁界強度の対称性の変化に基いて異物の侵入の有無を判定することができる。しかも、このような磁界強度の対称性の変化は、送電コイルと受電コイルとの間の距離が変化しても生じるので、送電コイルと受電コイルとの間の距離が変化しても磁界強度の対称性の変化に基いて異物の侵入の有無を判定することができる。その結果、送電コイルと受電コイルとの間の距離が変化しても異物検知が可能となる。
 請求項2に記載の無線電力伝送システムでは、前記送電コイルは、対称性を有した形状のコイルであり、前記磁界強度検出手段は、前記送電コイルの周囲に配置された複数の検出用コイルを有し、前記複数の検出用コイルを用いて、前記送電コイルの周囲に発生する磁界の前記磁界強度を検出することを特徴とする。
 このような無線電力伝送システムでは、複数の検出用コイルは、送電コイルの周囲に配置されている。そして、送電コイルと検出用コイルとは同じコイルなので、送電コイルと検出用コイルとを同一の工程で一体的に形成することができる。その結果、送電コイルと検出用コイルとの加工が容易となる。また、磁界強度検出手段は、送電コイルの周囲に発生する磁界の磁界強度を検出するので、送電装置側で異物検知を行うことができる。そのため、磁界強度検出手段と異物検知手段とを送電装置側に配置し、送電開始や送電停止等の送電制御と異物検知とを一体的に行うことができる。その結果、異物が侵入した場合に素早く送電停止等の措置を講じることができる。
 請求項3に記載の無線電力伝送システムでは、前記送電コイルは、円形の外周を有したリング状のコイル部を有し、前記複数の検出用コイルは、前記円形の中心点に対して互いに点対称となる位置に配置された、少なくとも1対の検出用コイルを含み、前記磁界強度検出手段は、前記少なくとも1対の検出用コイルを用いて前記送電コイルの周囲の磁界強度を検出し、前記異物検知手段は、前記磁界強度検出手段が検出した磁界強度から、互いに点対称となる位置の磁界強度の差を検出し、前記磁界強度の差が基準値以上となった場合に異物の侵入が有ったと判定することを特徴とする。
 このような無線電力伝送システムでは、送電コイルのコイル部は、円形の外周を有したリング状のコイルなので、異物が存在しない場合、コイル部の周囲では円形の中心点に対して互いに点対称となる2つの位置での磁界強度はほぼ等しくなる。そのため、このような2つの位置の磁界強度の差を磁界強度の対称性の指標として使用することができる。しかも、円形の中心点からの距離や向きを変えることによって、円形の中心点に対して互いに点対称となる位置を多数設定することができる。そのため、複数の検知用コイルを配置することが容易であり、磁界強度の対称性を精度良く検知することができる。
 また、複数の検出用コイルは、円形の中心点に対して互いに点対称となる位置に配置された、少なくとも1対の検出用コイルを含み、磁界強度検出手段は、少なくとも1対の検出用コイルを用いて送電コイルの周囲の磁界強度を検出している。そのため、磁界強度検出手段は、このような検出用コイルを用いて、円形の中心点に対して互いに点対称となる位置の磁界強度を容易に検出することができる。また、異物検知手段は、磁界強度検出手段が検出した磁界強度から、互いに点対称となる位置の磁界強度の差を検出し、磁界強度の差が基準値以上となった場合に異物の侵入が有ったと判定している。そのため、磁界強度の検出値のばらつきを考慮して基準値を設定することができ、磁界強度の検出値のばらつきに伴う誤検知を防ぐことができる。その結果、このような無線電力伝送システムでは、異物検知を精度良く行うことができる。
 本発明の無線電力伝送システムにおいて、送電コイルと受電コイルとのうち、少なくとも一方のコイルは、対称性を有した形状のコイルである。そのため、異物が存在しない場合、対称性を有した形状のコイルの周囲の磁界分布は磁界強度の対称性を有した状態となる。このような磁界強度の対称性は、送電コイルと受電コイルとの間の距離が変化しても保たれる。そして、送電コイルと受電コイルとの間に異物が侵入した場合、異物の近くの磁界が乱れる。そして、磁界強度の対称性が変化し、対称性を有した形状のコイルの周囲の磁界分布は非対称な状態となる。このような、磁界強度の対称性を有した状態から非対称な状態へという、磁界強度の対称性の変化は、送電コイルと受電コイルとの間の距離が変化しても生じる。
 そして、無線電力伝送システムは、更に、対称性を有した形状のコイルの周囲に発生する磁界の磁界強度を検出する磁界強度検出手段と、磁界強度検出手段が検出した磁界強度を用いて異物検知を行う異物検知手段と、を有している。そのため、異物検知手段は、磁界強度検出手段が検出した磁界強度から磁界強度の対称性を検出し、磁界強度の対称性を有した状態から非対称な状態へという、磁界強度の対称性の変化に基いて異物の侵入の有無を判定することができる。しかも、このような磁界強度の対称性の変化は、送電コイルと受電コイルとの間の距離が変化しても生じるので、送電コイルと受電コイルとの間の距離が変化しても磁界強度の対称性の変化に基いて異物の侵入の有無を判定することができる。その結果、送電コイルと受電コイルとの間の距離が変化しても異物検知が可能となる。
 したがって、本発明によれば、送電コイルと受電コイルとの間の距離が変化しても異物検知が可能な無線電力伝送システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る無線電力伝送システム1の構成を示す説明図である。 図1に示す送電コイル30と検出用コイル50との構造を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る異物検知の原理を示す第1の説明図である。 本発明の実施形態に係る異物検知の原理を示す第2の説明図である。 本発明の実施形態に係る異物検知の手順を示すフローチャートである。 特許文献1に係る従来の無接点電力伝送システムの構成を示す説明図である。
 以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
 まず、本発明の実施形態に係る無線電力伝送システム1の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る無線電力伝送システム1の構成を示す説明図である。
 図1に示すように、無線電力伝送システム1は、電力を送電する送電装置10と、送電装置10からの電力を受電する受電装置20と、送電装置10に接続される送電コイル30と検出用コイル50と、受電装置20に接続される受電コイル40と、を備えている。
 送電装置10は、送電制御部11と送電部12と磁界強度検出部13と異物検知部14とを有している。受電装置20は、受電制御部21と受電部22とを有している。送電コイル30と受電コイル40とは、送電装置10から受電装置20へ電力を伝送するためのコイルである。検出用コイル50は、送電コイル30の周囲に発生する磁界の磁界強度を検出するためのコイルである。
 送電装置10の送電制御部11には、送電部12と異物検知部14と磁界強度検出部13とが接続されている。そして、送電制御部11は、送電部12に指示を出して送電開始や送電停止等の送電制御を行っている。また、送電制御部11は、磁界強度検出部13に磁界強度の検出に関する指示を出している。また、送電制御部11は、異物検知部14に異物検知に関する指示を出している。
 送電部12には送電コイル30が接続されている。送電部12は、図示しない電源装置から供給された電力を交流の電気信号に変換し、変換した交流の電気信号を送電コイル30に伝達している。送電コイル30は、送電部12から伝達された交流の電気信号に対応して、送電コイル30の周囲に磁界を発生させている。以下、送電コイル30の周囲に発生する磁界を、送電コイル30の周囲の磁界と略称する。また、送電コイル30の周囲の磁界の磁界強度を、送電コイル30の周囲の磁界強度と略称する。また、送電コイル30の周囲の磁界強度の分布を、送電コイル30の周囲の磁界分布と略称する。
 受電コイル40は、送電コイル30との間で磁界結合が可能な位置に配置されて使用される。そして、受電コイル40は、送電コイル30と受電コイル40との間の磁界結合を利用して、送電コイル30から交流の電気信号を受信している。
 受電装置20の受電制御部21には、受電部22が接続されている。そして、受電制御部21は、受電部22に指示を出して受電開始や受電停止等の受電制御を行っている。
 受電部22には受電コイル40が接続されている。そして、受電部22は、受電コイル40が受信した交流の電気信号を直流の電気信号に変換して電力を得ている。
 無線電力伝送システム1は、このようにして、送電コイル30と受電コイル40との間の磁界結合を利用して送電装置10から受電装置20に無接点で電力を伝送している。尚、受電装置20には、図示しない電子装置やバッテリ装置等が接続されている。そして、受電装置20は、送電装置10から伝送された電力を電子装置やバッテリ装置等に供給している。
 磁界強度検出部13と検出用コイル50とは、送電コイル30の周囲の磁界強度を検出する磁界強度検出手段60を構成している。検出用コイル50は、送電コイル30と磁界結合するように配置されている。そして、送電コイル30の周囲の磁界に対応して、検出用コイル50には電流が流れる。検出用コイル50には磁界強度検出部13が接続されている。磁界強度検出部13は、検出用コイル50を流れる電流を検出し、検出した電流から送電コイル30の周囲の磁界強度を算出している。
 異物検知部14は、磁界強度検出手段60が検出した送電コイル30の周囲の磁界強度を用いて異物検知を行う異物検知手段70である。異物検知部14は、磁界強度検出手段60が検出した送電コイル30の周囲の磁界強度から磁界強度の対称性を検出し、磁界強度の対称性を有した状態から磁界強度の非対称な状態へという、磁界強度の対称性の変化に基いて異物の進入の有無を判定している。磁界強度の対称性を有した状態とは、互いに対称性を有した位置にある複数の点の磁界強度がほぼ等しくなる状態のことである。磁界強度の非対称な状態とは、互いに対称性を有した位置にある複数の点の磁界強度が等しくない状態のことである。
 無線電力伝送システム1では、このようにして、磁界強度検出手段60が、検出用コイル50を用いて送電コイル30の周囲の磁界強度を検出している。そして、異物検知手段70が、磁界強度の対称性の変化に基いて異物検知を行っている。尚、異物の侵入が有った場合、送電制御部11が送電部12に送電停止の指示を出し、送電部12が送電を停止するようになっている。
 次に、送電コイル30と検出用コイル50との構造について、図2を用いて説明する。図2は、図1に示す送電コイル30と検出用コイル50との構造を示す模式図である。図2(a)は上面から見た模式図であり、図2(b)は図2(a)のA1-A1断面を示す模式図である。尚、図2において、X1方向を左、X2方向を右、Y1方向を前方、Y2方向を後方、Z1方向を上方、Z2方向を下方として、説明を進める。
 図2に示すように、送電コイル30と検出用コイル50とは、例えば合成樹脂でできた板状部材80の一方の板面に形成されている。以下、送電コイル30と検出用コイル50とが形成された板面をコイル形成面80aと略称する。図2において、コイル形成面80aは、板状部材80の上側の板面であり、左右方向と前後方向とに広がる平面となっている。
 送電コイル30は、第1コイル部30aと第1端子部30bと第2端子部30cとを有している。第1コイル部30aは、コイル形成面80a上に形成された巻数1回のリング状のコイルである。第1コイル部30aは、コイル形成面80a上の点P0を中心点とした円形の外周を有している。以下、第1コイル部30aの円形の外周の中心点P0を、中心点P0と略称する。第1コイル部30aの一方の端部は第1端子部30bと接続されている。第1コイル部30aの他方の端部は第2端子部30cと接続されている。
 第1端子部30bと第2端子部30cとは、それぞれ図示しない配線を介して送電装置10の送電部12と接続されている。そして、送電部12から送電コイル30に交流の電気信号が伝達された場合、第1端子部30bと第2端子部30cとの間に電位差が生じ、第1コイル部30aに電流が流れる。そして、第1コイル部30aに流れる電流に対応して、送電コイル30の周囲に磁界が発生する。
 送電コイル30の周囲(外側)には、6つの検出用コイル50が配置されている。6つの検出用コイル50は、第1検出用コイル51と第2検出用コイル52と第3検出用コイル53と第4検出用コイル54と第5検出用コイル55と第6検出用コイル56とからなる。
 第1検出用コイル51は、第1コイル部30aの左端部30d付近に配置されている。第2検出用コイル52は、第1コイル部30aの右端部30e付近に配置されている。第3検出用コイル53は、第1検出用コイル51の右斜め前方に配置されている。第4検出用コイル54は、第2検出用コイル52の左斜め後方に配置されている。第5検出用コイル55は、第1検出用コイル51の右斜め後方に配置されている。第6検出用コイル56は、第2検出用コイル52の左斜め前方に配置されている。
 第1検出用コイル51と第2検出用コイル52とは対となり、中心点P0に対して互いに点対称となる位置に、且つ、互いに左右方向に向き合うように配置されている。第3検出用コイル53と第4検出用コイル54とは対となり、中心点P0に対して互いに点対称となる位置に、且つ、互いに斜め方向に向き合うように配置されている。第5検出用コイル55と第6検出用コイル56とは対となり、中心点P0に対して互いに点対称となる位置に、且つ、互いに斜め方向に向き合うように配置されている。
 検出用コイル50は、それぞれ第2コイル部50aと第3端子部50bと第4端子部50cとを有している。第2コイル部50aは、第1コイル部30aよりも小さな円形の外周を有した巻数1回のリング状のコイルである。第2コイル部50aの一方の端部は第3端子部50bと接続されている。第2コイル部50aの他方の端部は第4端子部50cと接続されている。
 検出用コイル50は、送電コイル30の周囲に、送電コイル30との間で磁界結合が可能なように配置されている。そして、送電部12から送電コイル30に交流の電気信号が伝達された場合、送電コイル30の周囲の磁界に対応して検出用コイル50に電流が流れる。検出用コイル50を流れる電流は、送電コイル30の周囲の磁界強度に対応して変化する。
 第1端子部30bと第2端子部30cとは、それぞれ図示しない配線を介して送電装置10の磁界強度検出部13と接続されている。そして、磁界強度検出部13は、検出用コイル50を流れる電流を検出し、検出した電流から第1コイル部30aの周囲の磁界強度を算出している。
 このような送電コイル30と検出用コイル50とは、例えば、ガラスエポキシのような合成樹脂でできた基板の一方の板面に銅やアルミニウムのような材質でできた板状の金属を貼り付け、エッチング等の方法によって電極パターンとして形成することができる。
 受電コイル40の構造については詳細な説明は省略するが、例えば送電コイル30と同様に円形の外周を有するリング状のコイルが使用される。そして、受電コイル40は、送電コイル30との間で磁界結合が可能なように、例えば送電コイル30と対向する位置に配置して使用される。
 送電コイル30と受電コイル40との間の磁界結合を利用して無接点で電力を伝送する原理については、公知であるので詳細な説明は省略するが、例えば磁気共鳴方式と呼ばれる方式によって電力の伝送が行われる。磁気共鳴方式では、送電コイル30と受電コイル40とが離れた位置に配置されていても電力の伝送が可能である。そして、磁気共鳴方式では、電力の伝送中に送電コイル30と受電コイル40との間の距離(以下、コイル間の距離と略称)が変化しても電力の伝送が可能である。そのため、磁気共鳴方式の無線電力伝送システムは、コイル間の距離が変化しても異物検知が可能なシステムであることが望ましい。
 次に、無線電力伝送システム1における異物検知の原理について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、本発明の実施形態に係る異物検知の原理を示す第1の説明図である。図4は、本発明の実施形態に係る異物検知の原理を示す第2の説明図である。尚、図3及び図4において、X1方向を左、X2方向を右、Y1方向を前方、Y2方向を後方として説明を進める。異物としては、異常発熱する可能性が有る、金属のような導電性を有した異物90が、送電コイル30と受電コイル40との間に進入するものとして説明を進める。
 まず、磁界強度の対称性について説明する。送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が存在しない場合、送電コイル30の周囲には送電コイル30の形状に対応した分布の磁界が発生する。そして、送電コイル30が対称性を有した形状であれば、送電コイル30の周囲の磁界分布は磁界強度の対称性を有した状態となる。前述したように、磁界強度の対称性を有した状態とは、互いに対称性を有した位置にある複数の点の磁界強度がほぼ等しくなる状態のことである。
 このような磁界強度の対称性は、送電コイル30の形状に依存する。例えば、本実施形態では、送電コイル30の第1コイル部30aは、円形の外周を有したリング状のコイルなので、第1コイル部30aの周囲の磁界分布は、中心点P0に対してほぼ回転対称となるような分布となる。そして、中心点P0に対して互いに点対称となる2つの位置での磁界強度はほぼ同じ強度となる。
 送電コイル30の全体が対象な形状でなくても、送電コイル30が部分的に対称性を有した形状をしていれば、対称性を有した部分の形状に対応して、磁界強度の対称性が発生する。送電コイル30の第1コイル部30aが円形の外周を有したリング状のコイルでなくても、送電コイル30が対称性を有した形状をしていれば、送電コイル30の形状の対称性に対応して、磁界強度の対称性が発生する。
 そして、送電コイル30を流れる電流が変化して磁界強度の絶対値が変化しても、送電コイル30が対称性を有した形状をしていれば、磁界強度の対称性は保たれる。また、コイル間の距離が変化して送電コイル30と受電コイル40との間の磁界結合の強さが変化しても、送電コイル30が対称性を有した形状をしていれば、磁界強度の対称性は保たれる。
 次に、送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が存在しない場合の磁界分布について説明する。送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が存在しない場合、送電コイル30の周囲の磁界分布は、例えば図3のようになる。
 図3(a)は、異物90が存在しない場合の送電コイル30を上から見た模式図である。直線A2は、中心点P0を通って左右方向に延びる直線である。点P1は、送電コイル30の左端部30d付近の所定の位置にある直線A2上の点である。点P2は、送電コイル30の右端部30e付近で、中心点P0に対して点P1と点対称の位置にある直線A2上の点である。
 図3(b)は、異物90が存在しない場合の、送電コイル30の周囲の磁界分布を示す模式図である。図3(b)では、図3(a)に示す直線A2に沿った位置の磁界分布を示している。横軸は左右方向の位置Xであり、縦軸は磁界強度Hである。以下、点P1での磁界強度を第1磁界強度H1とし、点P2での磁界強度を第2磁界強度H2として説明を進める。
 図3(b)に示すように、異物90が存在しない場合、中心点P0から左方向に移動するにつれて磁界強度は徐々に増加し、送電コイル30の左端部30d付近で一旦減少した後に再び増加する。そして、更に左方向に移動して左端部30dから離れると磁界強度は再び減少に転じ、その後は徐々に低下する。このように、磁界強度は、中心点P0から離れるにしたがってM字のような曲線を描きながら変化する。
 送電コイル30の右端部30e付近には、左端部30d付近と大きさが同じで向きが互いに反対方向となるような電流が流れる。そのため、送電コイル30の右端部30e付近には、左端部30d付近と磁界強度の大きさがほぼ同じで磁界の向きが反対方向となるような磁界が発生する。その結果、中心点P0から右方向に移動した場合の磁界強度の分布は、中心点P0から左方向に移動した場合の分布とほぼ左右対称な分布となる。そして、点P1での第1磁界強度H1と、中心点P0に対して点P1と点対称の位置にある点P2での第2磁界強度H2とは、ほぼ等しい強度となる。このように、送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が存在しない場合、送電コイル30の周囲の磁界分布は磁界強度の対称性を有した状態となる。
 尚、送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が存在しない場合、コイル間の距離が変化して送電コイル30と受電コイル40との間の磁界結合の強さが変化しても、このような磁界強度の対称性を有した状態は保たれる。そのため、コイル間の距離が変化しても、第1磁界強度H1と第2磁界強度H2とは、ほぼ等しい強度となる。
 次に、送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が侵入した場合の磁界分布について説明する。送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が侵入した場合、送電コイル30の周囲の磁界分布は、例えば図4のようになる。
 図4(a)は、異物90が侵入した場合の送電コイル30を上から見た模式図である。直線A2は、中心点P0を通って左右方向に延びる直線である。点P1は、送電コイル30の左端部30d付近の所定の位置にある直線A2上の点である。点P2は、送電コイル30の右端部30e付近で、中心点P0に対して点P1と点対称の位置にある直線A2上の点である。異物90は、送電コイル30の左側から侵入している。
 図4(b)は、異物90が侵入した場合の、送電コイル30の周囲の磁界分布を示す模式図である。図4(b)では、図4(a)に示す直線A2に沿った位置の磁界分布を示している。横軸は左右方向の位置Xであり、縦軸は磁界強度Hである。
 図4(b)に示すように、異物90が侵入した場合、異物90に渦電流が流れることによって異物90の近くの磁界が乱れ、左端部30d付近の磁界強度が大きく変化する。そのため、点P1での第1磁界強度H1が大きく変化する。一方、送電コイル30の右端部30e付近は異物90の影響を受けないので、右端部30e付近の磁界強度は殆んど変化しない。そのため、点P1と点P2とが中心点P0に対して互いに点対称の位置にあっても、第1磁界強度H1と第2磁界強度H2とは大きく異なる強度となる。このように、送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が侵入した場合、磁界強度の対称性は変化し、送電コイル30の周囲の磁界分布は非対称な状態となる。前述したように、磁界強度の非対称な状態とは、互いに対称性を有した位置にある複数の点の磁界強度が等しくない状態のことである。
 尚、送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が侵入した場合、コイル間の距離が変化して送電コイル30と受電コイル40との間の磁界結合の強さが変化しても、このような磁界強度の非対称な状態は保たれる。そのため、コイル間の距離が変化しても、第1磁界強度H1と第2磁界強度H2とは異なる強度となる。
 以上説明したように、送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が存在しない場合、送電コイル30の周囲の磁界分布は磁界強度の対称性を有した状態となるが、送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が進入した場合、磁界強度の対称性が変化し、送電コイル30の周囲の磁界分布は非対称な状態となる。そして、送電コイル30の周囲の磁界分布に、磁界強度の対称性を有した状態から磁界強度の非対称な状態へという、磁界強度の対称性の変化が生じる。コイル間の距離が変化しても、このような磁界強度の対称性の変化は生じる。そのため、無線電力伝送システム1では、このような磁界強度の対称性の変化に基いて異物検知を行えば、コイル間の距離が変化しても異物90の侵入を検知することができる。
 次に、異物検知の方法について説明する。前述したように、送電コイル30の左端部30d付近には第1検出用コイル51が配置されており、送電コイル30の右端部30e付近には第2検出用コイル52が配置されている。そのため、第1検出用コイル51を用いて第1磁界強度H1を検出することができ、第2検出用コイル52を用いて第2磁界強度H2を検出することができる。そして、前述した原理を用いて、例えば、送電コイル30の左側からの異物90の進入を検知することができる。また、異物90が送電コイル30の右側や斜め方向から侵入した場合でも、左側から侵入した場合と同様に磁界強度の対称性が変化する。そのため、左側から侵入した場合と同様に異物90の侵入を検知することができる。このように、中心点P0に対して互いに点対称となる位置に配置された少なくとも1対の検出用コイル50を備えていれば、前述した原理を用いて異物90の進入を検知することができる。
 尚、無線電力伝送システム1では、送電コイル30の周囲には、更に第3検出用コイル53と第4検出用コイル54とが、中心点P0に対して互いに点対称となる位置に、且つ、互いに斜め方向に向き合うように配置されている。また、第5検出用コイル55と第6検出用コイル56とも、中心点P0に対して互いに点対称となる位置に、且つ、互いに斜め方向に向き合うように配置されている。そのため、6つの検出用コイル50(第1検出用コイル51と第2検出用コイル52と第3検出用コイル53と第4検出用コイル54と第5検出用コイル55と第6検出用コイル56)を同時に用いて磁界強度の対称性を検出すれば、様々な角度からの異物90が侵入しても、磁界強度の対称性の変化を精度良く検知することができる。
 そのため、本実施形態では、6つの検出用コイル50を同時に用いて磁界強度の対称性を検出する場合の異物検知方法について説明する。以下、第1検出用コイル51を用いて第1磁界強度H1を検出し、第2検出用コイル52を用いて第2磁界強度H2を検出するものとする。また、第3検出用コイル53を用いて検出する磁界強度を第3磁界強度H3とし、第4検出用コイル54を用いて検出する磁界強度を第4磁界強度H4とする。また、第5検出用コイル55を用いて検出する磁界強度を第5磁界強度H5とし、第6検出用コイル56を用いて検出する磁界強度を第6磁界強度H6とする。また、第1磁界強度H1と第2磁界強度H2との磁界強度の差を第1磁界強度差ΔH1とし、第3磁界強度H3と第4磁界強度H4との磁界強度の差を第2磁界強度差ΔH2とし、第5磁界強度H5と第6磁界強度H6との磁界強度の差を第3磁界強度差ΔH3とする。
 無線電力伝送システム1では、例えば、次のような方法で異物検知を行うことができる。まず、6つの検出用コイル50を用いて、送電コイル30の周囲の磁界強度である第1磁界強度H1と第2磁界強度H2と第3磁界強度H3と第4磁界強度H4と第5磁界強度H5と第6磁界強度H6とを検出する。そして、検出した第1磁界強度H1と第2磁界強度H2と第3磁界強度H3と第4磁界強度H4と第5磁界強度H5と第6磁界強度H6とから、第1磁界強度差ΔH1と第2磁界強度差ΔH2と第3磁界強度差ΔH3とを算出する。
 前述した原理により、送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が存在しない場合、第1磁界強度差ΔH1と第2磁界強度差ΔH2と第3磁界強度差ΔH3との値は、それぞれほぼ0となる。一方、送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が侵入した場合、磁界強度の対称性が乱れ、第1磁界強度差ΔH1と第2磁界強度差ΔH2と第3磁界強度差ΔH3とのうち、少なくとも1つの値が変化して0よりも大きい値となる。そのため、磁界強度の差に関する基準値St1を設定し、第1磁界強度差ΔH1と第2磁界強度差ΔH2と第3磁界強度差ΔH3とのうち、少なくとも1つの値が基準値St1以上となった場合に、異物90の侵入が有ったと判定すれば、異物90の侵入を検知することができる。
 基準値St1は、例えば実験的な手法を用いて磁界強度の検出値のばらつきを考慮した上で、送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が存在しない場合の磁界強度の差と送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が侵入した場合の磁界強度の差との中間の値となるように、基準値St1が設定される。このようにして基準値St1を設定することで、磁界強度の検出値のばらつきに伴う誤検知を防ぐことができる。
 また、送電コイル30の一部に第1端子部30bや第2端子部30cのような非対称な形状の部分が存在する場合、それらの影響を受けて送電コイル30の周囲の磁界の磁界強度の対称性がわずかに乱れ、送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が存在しなくても第1磁界強度差ΔH1と第2磁界強度差ΔH2と第3磁界強度差ΔH3との値が完全に0にはならない場合が有る。そのため、第1磁界強度差ΔH1と第2磁界強度差ΔH2と第3磁界強度差ΔH3とを算出する際に、こうした非対称な形状の部分の影響を考慮して補正を加えても構わない。
 無線電力伝送システム1では、このようにして、第1磁界強度差ΔH1と第2磁界強度差ΔH2と第3磁界強度差ΔH3とを磁界強度の対称性の指標として使用し、第1磁界強度差ΔH1と第2磁界強度差ΔH2と第3磁界強度差ΔH3との変化に基いて異物90の侵入を検知することができる。
 次に、本実施形態に係る異物検知の手順について、図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施形態に係る異物検知の手順を示すフローチャートである。本実施形態に係る無線電力伝送システム1では、例えば図5に示す手順に従って異物検知を行っている。
 まず、無線電力伝送システム1において送電が開始されると、磁界強度検出手段60が、送電コイル30の周囲の磁界強度を検出する(ステップS1)。ステップS1では、磁界強度検出手段60は、6つの検出用コイル50を用いて、第1磁界強度H1と第2磁界強度H2と第3磁界強度H3と第4磁界強度H4と第5磁界強度H5と第6磁界強度H6とを検出する。
 次に、磁界強度検出手段60が検出した送電コイル30の周囲の磁界強度から、異物検知手段70が、磁界強度の対称性を検出する(ステップS2)。ステップS2では、異物検知手段70は、磁界強度の対称性の指標として、第1磁界強度差ΔH1と第2磁界強度差ΔH2と第3磁界強度差ΔH3とを使用する。
 次に、磁界強度の対称性の変化に基き、異物検知手段70が異物90の侵入の有無を判定する(ステップS3)。ステップS3では、異物検知手段70は、第1磁界強度差ΔH1と第2磁界強度差ΔH2と第3磁界強度差ΔH3とのうち、少なくとも1つの値が基準値St1以上となった場合に、異物90の侵入が有ったと判定し、そうでない場合には、異物検知手段70が異物90の侵入が無かったと判定する。
 ステップS3において、異物90の侵入が無かったと異物検知手段70が判定した場合、ステップS1に戻る。そして、異物90の侵入が有ったとの判定が無い限り、ステップS1からステップS3までのサイクルを繰り返す。
 ステップS3において、異物90の侵入が有ったと異物検知手段70が判定した場合、送電制御部11が送電停止の指示を送電部12に出す(ステップS4)。そして、送電部12が送電を停止する(ステップS5)。
 次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の無線電力伝送システム1は、電力を送電する送電装置10と、送電装置10からの電力を受電する受電装置20と、送電装置10に接続される送電コイル30と、受電装置20に接続される受電コイル40と、を備えている。そして、無線電力伝送システム1は、送電コイル30と受電コイル40との間の磁界結合を利用して、送電装置10から受電装置20に無接点で電力を伝送している。
 このような無線電力伝送システム1において、送電コイル30の第1コイル部30aの形状は、対称性を有した形状である。そのため、送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が存在しない場合、送電コイル30の周囲の磁界分布は磁界強度の対称性を有した状態となる。本実施形態では、送電コイル30の第1コイル部30aは、円形の外周を有したリング状のコイルであるので、第1コイル部30aの周囲の磁界分布は、中心点P0に対してほぼ回転対称となるような分布となる。このような磁界強度の対称性は、送電コイル30と受電コイル40との間の距離が変化しても保たれる。一方、送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が侵入した場合、異物90の近くの磁界が乱れる。そして、磁界強度の対称性が変化し、送電コイル30の周囲の磁界分布は非対称な状態となる。このような、磁界強度の対称性を有した状態から非対称な状態へという、磁界強度の対称性の変化は、送電コイル30と受電コイル40との間の距離が変化しても生じる。
 そして、無線電力伝送システム1は、更に、送電コイル30の周囲の磁界強度を検出する磁界強度検出手段60と、磁界強度検出手段60が検出した磁界強度を用いて異物検知を行う異物検知手段70と、を有している。そのため、異物検知手段70は、磁界強度検出手段60が検出した磁界強度から磁界強度の対称性を検出し、磁界強度の対称性を有した状態から非対称な状態へという、磁界強度の対称性の変化に基いて異物90の侵入の有無を判定することができる。しかも、このような磁界強度の対称性の変化は、送電コイル30と受電コイル40との間の距離が変化しても生じるので、送電コイル30と受電コイル40との間の距離が変化しても磁界強度の対称性の変化に基いて異物90の侵入の有無を判定することができる。その結果、送電コイル30と受電コイル40との間の距離が変化しても異物検知が可能となる。
 また、本実施形態の無線電力伝送システム1では、6つの検出用コイル50は、送電コイル30の周囲に配置されている。そして、送電コイル30と検出用コイル50とは同じコイルであるので、例えば、合成樹脂でできた基板の板面に電極パターンとして形成すれば、送電コイル30と検出用コイル50とを同一の工程で一体的に形成することができる。その結果、送電コイルと検出用コイルとの加工が容易となる。
 また、本実施形態の無線電力伝送システム1では、磁界強度検出手段60は、送電コイル30の周囲に発生する磁界の磁界強度を検出するので、送電装置10側で異物検知を行うことができる。そのため、磁界強度検出手段60と異物検知手段70とを送電制御部11と共に送電装置10側に配置し、送電開始や送電停止等の送電制御と異物検知とを一体的に行うことができる。その結果、異物90が侵入した場合に素早く送電停止等の措置を講じることができる。
 また、本実施形態の無線電力伝送システム1では、送電コイル30の第1コイル部30aは、円形の外周を有したリング状のコイルなので、送電コイル30と受電コイル40との間に異物90が存在しない場合、第1コイル部30aの周囲の磁界分布は、中心点P0に対してほぼ回転対称となるような分布となる。そして、中心点P0に対して互いに点対称となる2つの位置での磁界強度はほぼ等しくなる。そのため、このような2つの位置の磁界強度の差を磁界強度の対称性の指標として使用することができる。しかも、中心点P0からの距離や向きを変えることによって、中心点P0に対して互いに点対称となる位置を多数設定することができる。そのため、複数の検出用コイル50を配置することが容易であり、磁界強度の対称性を精度良く検知することができる。尚、本実施形態では、送電コイル30の周囲には6つの検出用コイル50が配置されているが、第1コイル部30aがこのような形状であれば、更に多くの検出用コイル50を送電コイル30の周囲に配置することも容易である。そして、その場合、磁界強度の対称性を更に精度良く検知することができる。
 また、本実施形態の無線電力伝送システム1では、送電コイル30の周囲には、6つの検出用コイル50である第1検出用コイル51と第2検出用コイル52と第3検出用コイル53と第4検出用コイル54と第5検出用コイル55と第6検出用コイル56とが配置されている。そして、第1検出用コイル51と第2検出用コイル52とは対となり、中心点P0に対して互いに点対称となる位置に配置されている。第3検出用コイル53と第4検出用コイル54とも対となり、中心点P0に対して互いに点対称となる位置に配置されている。第5検出用コイル55と第6検出用コイル56とも対となり、中心点P0に対して互いに点対称となる位置に配置されている。そのため、磁界強度検出手段60は、このような6つの検出用コイル50を用いて、中心点P0に対して互いに点対称となる位置の磁界強度を容易に検出することができる。
 また、本実施形態の無線電力伝送システム1では、異物検知手段70は、6つの検出用コイル50を用いて検出した磁界強度から、互いに点対称となる位置の磁界強度の差である、第1磁界強度差ΔH1と第2磁界強度差ΔH2と第3磁界強度差ΔH3とを検出し、第1磁界強度差ΔH1と第2磁界強度差ΔH2と第3磁界強度差ΔH3とのうち、少なくとも1つの値が基準値St1以上となった場合に異物90の侵入が有ったと判定している。そのため、磁界強度の検出値のばらつきを考慮して基準値St1を設定することができ、磁界強度の検出値のばらつきに伴う誤検知を防ぐことができる。その結果、このような無線電力伝送システムでは、異物検知を精度良く行うことができる。
 以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することができる。
 例えば、本発明の実施形態において、受電コイル40は、対称性を有した形状のコイルであり、検出用コイル50は、受電コイル40の周囲に配置され、無線電力伝送システム1は、受電コイル40の周囲に発生する磁界の磁界強度を検出し、検出した磁界強度の対称性の変化に基いて異物検知を行っても構わない。このように、受電装置20側で異物検知を行っても、送電装置10と受電装置20とが通信機能を有していれば、異物90が侵入した場合に送電停止等の措置を講じることができる。
 また、例えば、本発明の実施形態において、送電コイル30と受電コイル40とは、対称性を有した形状のコイルであり、検出用コイル50は、送電コイル30の周囲と受電コイル40の周囲とに配置され、無線電力伝送システム1は、送電コイル30の周囲に発生する磁界の磁界強度を検出し、検出した磁界強度の対称性の変化に基いて異物検知を行うと共に、受電コイル40の周囲に発生する磁界の磁界強度を検出し、検出した磁界強度の対称性の変化に基づいて異物検知を行っても構わない。
 また、例えば、本発明の実施形態において、送電コイル30の第1コイル部30aは、内側に向って複数回巻き回された円形のスパイラルコイルでも構わない。また、第1コイル部30aは、上方に向って複数回巻き回された円形のヘリカルコイルでも構わない。また、第1コイル部30aは、正方形や正八角形等の正多角形の外周を有したコイルであっても構わない。
 また、例えば、本発明の実施形態において、複数の検出用コイル50は、送電コイル30の外側でなく内側に配置されていても構わない。また、複数の検出用コイル50は、中心点P0を通り上下方向に延びる軸に対して、互いに軸対象となる位置に配置されていても構わない。また、複数の検出用コイル50は、中心点P0を通り上下方向に延びる軸に対して、互いに回転対象となる位置に配置されていても構わない。また、複数の検出用コイル50は、中心点P0を通り、前後方向に延びる線に対して、互いに線対称となる位置に配置されていても構わない。
 また、例えば、本発明の実施形態において、送電コイル30と検出用コイル50とは、銅やアルミニウムのような板状の金属をプレス加工した後に、板状部材80の板面に貼り付けて形成されていても構わない。また、送電コイル30と検出用コイル50とは、銅やアルミニウムのような線状の金属を巻いてできた巻線コイルを使用しても構わない。
 また、例えば、本発明の実施形態において、送電コイル30は板状部材80の一方の板面に形成され、検出用コイル50は板状部材80の他方の板面に形成されていても構わない。また、送電コイル30と検出用コイル50とは、板状部材以外の部材に形成されていても構わない。
 また、例えば、本発明の実施形態において、検出用コイル50の代わりに、磁気抵抗効果素子のように磁界によって電気特性が変化する素子を用いて、送電コイル30の周囲の磁界強度を検出しても構わない。
 また、例えば、本発明の実施形態において、無線電力伝送システム1は、中継用の伝送コイルを備え、送電コイル30と受電コイル40とは、中継用の伝送コイルを介して磁界結合をしていても構わない。
 また、例えば、本発明の実施形態において、無線電力伝送システム1は、導電性を有した異物90の侵入だけを検知するのではなく、抵抗体の異物や強磁性体の異物の侵入を検知しても構わない。
 1 無線電力伝送システム
 10 送電装置
 11 送電制御部
 12 送電部
 13 磁界強度検出部
 14 異物検知部
 20 受電装置
 21 受電制御部
 22 受電部
 30 送電コイル
 30a 第1コイル部
 30b 第1端子部
 30c 第2端子部
 30d 左端部
 30e 右端部
 40 受電コイル
 50 検出用コイル
 50a 第2コイル部
 50b 第3端子部
 50c 第4端子部
 51 第1検出用コイル
 52 第2検出用コイル
 53 第3検出用コイル
 54 第4検出用コイル
 55 第5検出用コイル
 56 第6検出用コイル
 60 磁界強度検出手段
 70 異物検知手段
 80 板状部材
 80a コイル形成面
 90 異物

Claims (3)

  1.  電力を送電する送電装置と、前記送電装置からの電力を受電する受電装置と、前記送電装置に接続される送電コイルと、前記受電装置に接続される受電コイルと、を備え、
     前記送電コイルと前記受電コイルとの間の磁界結合を利用して、前記送電装置から前記受電装置に無接点で電力を伝送する無線電力伝送システムであって、
     前記送電コイルと前記受電コイルとのうち、少なくとも一方のコイルは、対称性を有した形状のコイルであり、
     前記対称性を有した形状のコイルの周囲の磁界強度を検出する磁界強度検出手段と、
     前記磁界強度検出手段が検出した前記磁界強度を用いて異物検知を行う異物検知手段と、を有し、
     前記異物検知手段は、
     前記磁界強度検出手段が検出した前記磁界強度から、前記磁界強度の対称性を検出し、
     前記磁界強度の対称性の変化に基いて異物検知を行うことを特徴とする、無線電力伝送システム。
  2.  前記送電コイルは、対称性を有した形状のコイルであり、
     前記磁界強度検出手段は、
     前記送電コイルの周囲に配置された複数の検出用コイルを有し、
     前記複数の検出用コイルを用いて、前記送電コイルの周囲に発生する磁界の前記磁界強度を検出することを特徴とする、
     請求項1に記載の無線電力伝送システム。
  3.  前記送電コイルは、円形の外周を有したリング状のコイル部を有し、
     前記複数の検出用コイルは、前記円形の中心点に対して互いに点対称となる位置に配置された、少なくとも1対の検出用コイルを含み、
     前記磁界強度検出手段は、前記少なくとも1対の検出用コイルを用いて前記送電コイルの周囲の磁界強度を検出し、
     前記異物検知手段は、
     前記磁界強度検出手段が検出した磁界強度から、互いに点対称となる位置の磁界強度の差を検出し、
     前記磁界強度の差が基準値以上となった場合に異物の侵入が有ったと判定することを特徴とする、
     請求項2に記載の無線電力伝送システム。
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