WO2014042258A1

WO2014042258A1 - 表示装置、携帯端末、モニター、テレビジョンおよび表示装置の制御方法

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Publication number: WO2014042258A1
Application number: PCT/JP2013/074936
Authority: WO
Inventors: 杉田　靖博; 知洋木村; 山岸　慎治; 小川　裕之; 藤原　晃史
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2012-09-14
Filing date: 2013-09-13
Publication date: 2014-03-20
Also published as: US9811216B2; CN104620206A; US20150261347A1; CN104620206B

Abstract

　表示装置（１）は、表示パネル（１２）と、表示パネル（１２）の表示領域（Ｐ）内への対象物の接触または接近を検知するタッチパネル（１４）と、表示パネル（１２）とタッチパネル（１４）とを格納している筐体（１７）とを備え、タッチパネル（１４）と外側表面（Ａ）との最短距離（ｄ）が、タッチパネル（１４）が外側表面（Ａ）への対象物の接触または接近を検知することが可能な検知可能距離以下である。

Description

表示装置、携帯端末、モニター、テレビジョンおよび表示装置の制御方法

　本発明は、画像を表示する表示装置などに関するものである。

　近年、タッチパネルを備えた表示装置の開発が進んでおり、その一例として特許文献１が挙げられる。

　特許文献１には、図２８に示すような、接触等に基づくユーザからの入力を受け付けるタッチ感知面を有するタッチスクリーン５０３を備えたポータブルマルチファンクション装置５００が開示されている。このポータブルマルチファンクション装置５００では、タッチスクリーン５０３上の接触等を検出し、当該接触をタッチスクリーン５０３上に表示されるユーザインタフェースオブジェクト（アイコン等）へと変換することにより、直感的なユーザ操作を可能としている。

　例えば、図２８では、１本並進移動ジェスチャ５０４を検出した場合には、そのジェスチャに応答して、フレームコンテンツ５０７とともにコンテンツ５０５を並進移動させ、ページコンテンツの新たな部分を表示する。一方、２本指並進移動ジェスチャ５０６を検出した場合には、そのジェスチャに応答して、フレームコンテンツ５０７の新たな部分を表示するようにフレームコンテンツ５０７を並進移動させ、他のコンテンツ５０５の並進移動は行われない。

　また、特許文献１のポータブルマルチファンクション装置５００の側面には、プッシュボタン５０２、音量調整ボタン５０３などの物理的なボタンが配置されている。

日本国公開特許公報「特表２０１０－５０３１２７号公報（２０１０年１月２８日公表）」米国公開特許公報「米国特許第６４５２５１４号（２００２年７月１７日登録）」日本国公開特許公報「特許４９５５１６号公報（２０１２年３月２３日登録）」

　しかしながら、特許文献１のポータブルマルチファンクション装置５００では、タッチスクリーン５０３上においてユーザが平面的な操作を行い、その接触を検知して直感的なユーザ操作を可能としているため、表示画像がその操作を行う指などに隠れてしまい、当該操作を行っている間、表示画像の視認性および操作性が低下する虞があった。

　また、ポータブルマルチファンクション装置５００の側面に配置された物理的なボタンは、その機構が複雑である一方で、操作の融通性を欠くことが多い。また、このような物理的なボタンの場合、各種ボタンの配置および機能をそれぞれユーザが覚える必要があり、利便性を損なう可能性があった。

　本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、その目的は、表示画像の視認性および操作性を低下させることを防ぐことが可能な表示装置などを提供することにある。

　本発明に係る表示装置は、上記の課題を解決するために、表示画面と、上記表示画面に重畳された、当該表示画面の表示領域内への対象物の接触または接近を検知する操作検知部材と、上記表示画面と上記操作検知部材とを格納している筐体と、を備え、上記操作検知部材と、上記表示領域以外の上記筐体の外側表面との最短距離が、上記操作検知部材が当該外側表面への上記対象物の接触または接近を検知することが可能な検知可能距離以下である構成である。

　さらに、本発明に係る表示装置は、上記の課題を解決するために、表示画面と、上記表示画面に重畳された、当該表示画面の表示領域内への対象物の接触または接近を検知する第１操作検知部材と、上記表示画面と上記第１操作検知部材とを格納している筐体と、を備え、さらに、上記表示領域以外の上記筐体の外縁を含む外側表面への対象物の接触または接近を検知する第２操作検知部材と、を備えている構成である。

　さらに、本発明に係る表示装置は、上記の課題を解決するために、画像を表示する表示装置であって、上記画像の表示制御を行うために、上記表示装置の外縁に対する対象物の入力操作を取得する操作取得手段を備えている構成である。

　さらに、本発明に係る表示装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、画像を表示する表示装置の制御方法であって、上記画像の表示制御を行うために、上記表示装置の外縁に対する対象物の入力操作を取得する操作取得ステップを含む構成である。

　さらに、本発明に係る表示装置は、上記の課題を解決するために、画像を表示する表示装置であって、上記表示装置の外縁に対する対象物の入力操作を取得する操作取得手段と、上記操作取得手段が取得した入力操作に従って、所定の機能の動作を制御する動作制御手段と、上記動作制御手段によって制御される所定の機能の動作に従って、上記画像を表示画面に表示させる表示制御手段と、を備えている構成である。

　さらに、本発明に係る表示装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、画像を表示する表示装置の制御方法であって、上記表示装置の外縁に対する対象物の入力操作を取得する操作取得ステップと、上記操作取得ステップにおいて取得した入力操作に従って、所定の機能の動作を制御する動作制御ステップと、上記動作制御ステップによって制御される所定の機能の動作に従って、上記画像を表示画面に表示させる表示制御ステップと、を含む構成である。

　本発明の表示装置などによれば、表示画像の視認性および操作性を低下させることを防ぐことができるという効果を奏する。

本発明の一実施形態に係る表示装置を説明するための、当該表示装置の概略構成の一例を示す断面図であり、（ａ）はカバーガラスを備えた場合の概略構成を示す図であり、（ｂ）はレンズを備えた場合の概略構成を示す図である。図１（ａ）に示す表示装置を備えた携帯端末の概略構成の一例を示す斜視図である。図１（ａ）に示す表示装置の概略構成の一例を示す断面図である。図１（ｂ）に示す表示装置を備えた携帯端末の概略構成の一例を示す斜視図である。図１（ｂ）に示す表示装置の概略構成の一例を示す断面図である。図１（ａ）または（ｂ）に示す表示装置を備えたテレビジョンの概略構成の一例を示す斜視図である。（ａ）および（ｂ）は、上記テレビジョンに備えられた表示装置の概略構成の一例を示す断面図である。上記表示装置が備えるタッチパネルの概略構成を説明するための概略的な断面図である。静電容量方式のタッチパネルの一例を示す平面図であり、（ａ）はタッチパネルの電極構成を説明するための平面図であり、（ｂ）は（ａ）のＡ－Ｂ断面図であり、（ｃ）はタッチパネルに指がタッチされた時のタッチパネルの動作を説明するための図である。相互容量方式のタッチパネルの位置検出回路の構成図である。図９の回路の動作を示すタイミングチャートである。上記タッチパネルの一例を示す概略的な上面図である。（ａ）および（ｂ）は、奥行き方向の入力操作の検知方法を説明するための図である。（ａ）および（ｂ）は、本発明の一実施形態の変形例に係る表示装置の概略構成の一例を示す斜視図である。上記各表示装置が備える制御部の概略構成の一例を示す機能ブロック図である。上記各表示装置における処理の一例を示すフローチャートである。上記各表示装置の外縁に指が触れているときの画像表示の一例を示す図である。（ａ）～（ｄ）は、上記各表示装置の外縁の１箇所に指が触れているときの入力操作例を示す図である。（ａ）～（ｄ）は、上記各表示装置の外縁の複数箇所に指が触れているときの入力操作例を示す図である。上記各表示装置の外縁に対する入力操作と、動作する機能との関係の一例を示す図である。上記各表示装置の外縁に対する入力操作と、動作する機能との関係の一例を示す図である。上記各表示装置の外縁に対する入力操作と、動作する機能との関係の一例を示す図であり、（ａ）は左手で把持したときの表示画像例を示し、（ｂ）は右手で把持したときの表示画像例を示している。上記各表示装置の外縁に対する入力操作と、動作する機能との関係の一例を示す図である。上記各表示装置の外縁に対する入力操作と、動作する機能との関係の一例を示す図である。上記各表示装置の外縁に対する入力操作と、動作する機能との関係の一例を示す図である。上記各表示装置の外縁に対する入力操作と、動作する機能との関係の一例を示す図である。上記各表示装置の外縁に対する入力操作と、動作する機能との関係の一例を示す図である。従来のポータブルマルチファンクション装置の一例を示す図である。

　本発明の実施の一形態について図１～図２７に基づいて説明すれば、以下のとおりである。

　〔表示装置１等の概略構成〕
　まず、表示装置１～４、４ａの概略構成について、図２～図７を用いて説明する。以下の説明では、表示装置１～４、４ａが液晶ディスプレイで実現される場合について説明するが、これに限らず、プラズマディスプレイ、有機ＥＬディスプレイ、電界放出ディスプレイ等から構成されていてもよい。また、表示装置１～４、４ａは、特に断りのない限り、その上面が矩形の板状部材であるものとして説明するが、これに限らず、その上面が楕円形状、円形状等であってもよく、また板状部材でなく、その表面に凹凸があるような形状であってもよい。すなわち、下記に説明する機能を実施可能な構成であれば、どのような形状であってもよい。

　＜表示装置１（携帯端末）＞
　表示装置１が携帯端末に備えられている（すなわち、表示装置１が携帯端末として機能する）場合について、図２および図３を用いて説明する。図２は、表示装置１を備えた携帯端末の概略構成の一例を示す斜視図である。また、図３は、表示装置１の概略構成の一例を示し、図２に示す表示装置１がＡ－Ａ’線により切り取られたときの概略的な断面図である。

　携帯端末としての表示装置１は、画像を表示するとともに、画像に対する入力操作を取得可能な装置である。表示装置１は、図２に示すように、筐体１７によってその形状が規定されており、表示画面（表示パネル１２）の表示領域Ｐ内に画像が表示される。

　より具体的には、図３に示すように、表示装置１は、バックライト１１の上に、表示パネル１２、透明粘着層（ＯＣＡ）１３、タッチパネル１４（操作検知部材）、透明粘着層１５およびカバーガラス１６がこの順で積層されて構成されている。また、これらの部材は、表示装置１が備える筐体１７にて支持されている。すなわち、筐体１７は、表示パネル１２とタッチパネル１４とを格納しているものである。

　表示パネル１２は、周知の構成を採用することができる。例えば、表示パネル１２は、ガラス等でなる絶縁性を有するアクティブマトリクス基板（不図示）と、このアクティブマトリクス基板に対して所定の間隔で対向するガラス等でなる光透過性を有する対向基板（不図示）と、アクティブマトリクス基板と対向基板との間に挟持された液晶層とで構成される。液晶層としては、種々のタイプの液晶層を用いることができる。例えば図３の例では、薄膜トランジスタ（ＴＦＴ）を備えたＴＦＴ層１２ｂを挟むように配置された２つの偏向板１２ａ、１２ｄが設けられており、これにより画像の階調表示が可能な構成となっている。また、対向基板側には、カラーフィルタ１２ｃが設けられており、これによりカラー表示が可能な構成となっている。

　表示パネル１２には、列方向に延伸するデータ信号線、行方向に延伸する走査信号線および容量配線、行および列方向に並べられた画素が設けられている。各種信号線はアクティブマトリクス基板に設けられている。

　各画素の構造は同一の構成であり、１つの画素に対応して、少なくとも１つの画素電極が設けられ、データ信号線と走査信号線と容量配線とがそれぞれ１本ずつ設けられている。各画素では、アクティブマトリクス基板において、画素電極が、走査信号線に接続された上記ＴＦＴ層１２ｂに配置された薄膜トランジスタを介してデータ信号線に接続されており、対向基板に設けられた対向電極との間に液晶容量が形成されている。

　各画素に設けられた薄膜トランジスタは、ソース電極が画素電極に接続され、ドレイン電極がデータ信号線に接続され、ゲート電極が走査信号線に接続されている。これにより、トランジスタは、走査信号線から供給される走査信号（ゲート信号）によってオン／オフ制御され、データ信号線に供給されるデータ信号に応じた電圧が液晶層に印加され、トランジスタがオフ時に、該電圧が保持される構成となっている。

　そして、表示パネル１２は、表示装置１が備える各種駆動回路および表示制御回路（いずれの回路も不図示）によって制御される。各種駆動回路としては、例えばデータ信号線駆動回路、走査信号線駆動回路等がある。これらの回路によって表示パネル１２が制御さることにより、表示画面Ｐに画像が表示される。

　より具体的には、表示制御回路は、タイミングコントローラから供給されるタイミング制御信号に基づいて画像表示タイミングを検知して、外部から入力された表示データおよび同期信号に基づいて、表示パネル１２に画像（映像）を表示するための表示制御信号を生成する。そして、生成した表示制御信号を各種駆動回路に供給して各種駆動回路の動作を制御する。

　走査信号線駆動回路は、表示制御回路から出力される表示制御信号に基づいて、走査信号（ゲート信号）を、各走査信号線に順次供給する。これにより、走査信号が供給された走査信号線の一部をゲート電極とするトランジスタがオン状態になる。

　データ信号線駆動回路は、表示制御信号に基づいて、データ信号をデータ信号線に供給する。これにより、オン状態になっているトランジスタを介して液晶層にデータ信号に応じた電圧が印加されて画像情報が書き込まれる。

　バックライト１１は、表示パネル１２に対して表示光を入射する。なお、バックライト１１は、表示装置１に対して外付けされるものであってもよい。

　タッチパネル１４は、表示パネル１２に重畳されており、少なくとも表示パネル１２の表示領域Ｐ内へのユーザの指、指示ペンなどの対象物の接触または接近を検知する部材である。これにより、表示領域Ｐに表示された画像に対するユーザの入力操作を取得し、当該入力操作に基づく所定の機能（種々のアプリケーション）の動作制御を行うことが可能となる。

　本実施形態に係るタッチパネル１４としては、例えば、静電容量方式のタッチパネルが採用することができる。

　また、表示パネル１２とタッチパネル１４との間には透明粘着層１３が設けられており、表示パネル１２およびタッチパネル１４が固定されている。この透明粘着層１３の代わりに空気層（エアギャップ）を設けることも可能であるが、その場合、透明粘着層１３とタッチパネル１４との間の界面反射が増加するため、外光が存在する環境で表示装置１を使用する場合には、表示される画像のコントラストが低下するなどの弊害が生じる可能性がある。本実施形態のように透明粘着層１３を設けることにより、表示装置１の光学特性を向上させることができる。その他、透明粘着層１３を設けることにより、各層の膜厚（ギャップ）制御性も向上させることができる。すなわち、本実施形態に係る表示装置１では、透明粘着層１３が設けられていることが好ましい。

　なお、タッチパネル１４の構成、入力操作例、および入力操作に基づく所定の機能の動作制御については、後述する。

　透明粘着層１５は、タッチパネル１４とカバーガラス１６との間に設けられ、タッチパネル１４およびカバーガラス１６を固定している。

　カバーガラス１６は、透明性を有する板状部材であり、タッチパネル１４を外因から保護するために、タッチパネル１４を覆うように配置されている。なお、本実施形態では、カバーガラス１６の形状が矩形状となっているが、これに限らず、その端部（外縁）に切り欠き形状を有していてもよい。この場合、カバーガラス１６の外縁からタッチパネル１４の外縁電極群（検出電極３１ａおよび駆動電極３２ａからなる電極群（図１参照））までの距離を短くすることができるので、表示装置１の外縁（表示領域Ｐ以外の表示装置１の外側表面Ａ（図１参照））における検知精度を高めることができる。

　筐体１７は、上述したように、表示パネル１２とタッチパネル１４とを格納している。また、筐体１７には、高誘電率を有する材質が用いられている。ここで、「高誘電率を有する材質」とは、上記表示装置１の外縁に対する指等の接触または接近をタッチパネル１４が検知することを容易にする程度の誘電率を有する材質をいう。

　具体的には、筐体１７に用いられる材質としては、比誘電率が６程度のカバーガラス１６として用いられるガラス（タッチパネル１４に用いられるガラス。なお、以下の表示装置２においてはレンズ１８として用いられるガラス。）が採用されているが、これに限らず、比誘電率が３程度のその他の樹脂であってもよい。すなわち、筐体１７には、上記検知を容易にする程度、すなわち３以上（好ましくは６以上）の比誘電率を有する材質が用いられることが好ましい。

　このような高誘電率を有する材質が筐体１７に用いられることにより、表示装置１の外縁における検知精度を高めることができる。

　また、表示装置１が携帯端末として適用される場合、その一実施例に係る表示装置１の各部材の厚みは以下のとおりである。

　すなわち、バックライト１１の厚みが０．７４ｍｍ、偏向板１２ａの厚みが０．１５ｍｍ、ＴＦＴ層１２ｂの厚みが０．２５ｍｍ、カラーフィルタ１２ｃの厚みが０．１５ｍｍ、偏向板１２ｄの厚みが０．１１ｍｍ、透明粘着層１３の厚みが０．２ｍｍ、タッチパネル１４の厚みが０．４ｍｍ、透明粘着層１５の厚みが０．１ｍｍ、カバーガラス１６の厚みｈ１が２ｍｍである。さらに、カバーガラス１６の表面からタッチパネル１４と透明粘着層１３との界面までの厚みｈ２は２．５ｍｍ、カバーガラス１６の表面からカラーフィルタ１２ｃとＴＦＴ層１２ｂとの界面までの厚みｈ３は２．９６ｍｍである。

　当然ながら、上記の厚みはあくまで一例を示すものであって、表示装置１を備える携帯端末の大きさ等によって適宜変更される。例えば、上記表示パネル１２の厚みは０．８６ｍｍとなっているが、０．７ｍｍ程度でもよく、また、上記タッチパネル１４の厚みも０．７ｍｍ程度であってもよい。なお、筐体１７の水平方向の長さ（幅）は、後述するように、タッチパネル１４が筐体１７の外側表面（端面）への指等の接触または接近を検知可能な長さ以下に設定されている。

　また、表示装置１が適用される携帯端末としては、多機能携帯電話機（所謂スマートフォン）、タブレットなどが挙げられる。

　＜表示装置２（携帯端末）＞
　表示装置２が備えられる携帯端末の変形例について、図４および図５を用いて説明する。図４は、図２の変形例である表示装置２を備えた携帯端末の概略構成の一例を示す斜視図である。また、図５は、当該表示装置２の概略構成の一例を示し、図４に示す表示装置２がＡ－Ａ’線により切り取られたときの概略的な断面図である。

　表示装置２は、図４および図５に示すように、カバーガラス１６の代わりにレンズ１８を備えている点で表示装置１と異なるが、それ以外の表示パネル１２、タッチパネル１４などの各部材の機能については、表示装置１の各部材と同一である。それゆえ、主として、表示装置１と異なる部分のみ説明し、それ以外の説明は省略する。

　表示装置２では、図５に示すように、タッチパネル１４の上にレンズ１８が積層されている。このレンズ１８は、透明性を有する板状部材であり、タッチパネル１４を外因から保護するために、タッチパネル１４を覆うように配置されている。また、レンズ１８は、その端部（外縁）に切り欠き部Ｒ１（切り欠き形状）を有しており、表示パネル１２から出射された光の進行方向を変更するものである。

　切り欠き部Ｒ１を有するレンズ１８を備えることにより、上記と同様、表示装置２の外縁におけるタッチパネル１４の検知精度を高めることができる。また、表示パネル１２の外縁に配置された画素から出射される光の進行方向が、切り欠き部Ｒ１によって変更され、当該画素の外側の領域（非表示領域）から出射される。したがって、画像の視野角度（ユーザからみたときの表示領域）を拡大することができる。なお、拡大機能がなくてもよい場合には、切り欠き部Ｒ１を有している必要は必ずしもない。

　また、表示装置２が携帯端末として適用される場合、その一実施例に係る表示装置２の各部材の厚みは、カバーガラス１６以外の各部材の厚みは上記表示装置１と同じである。レンズ１８の厚みｈ１’は２．１３ｍｍ、レンズ１８の表面からタッチパネル１４と透明粘着層１３との界面までの厚みｈ２’は２．６３ｍｍ、レンズ１８の表面からカラーフィルタ１２ｃとＴＦＴ層１２ｂとの界面までの厚みｈ３’は３．０９ｍｍである。また、切り欠き部Ｒ１の幅ｗ１は、２．１ｍｍである。表示装置１と同様、これらの厚みはあくまで一例を示すものであって、表示装置２を備える携帯端末の大きさ等によって適宜変更される。

　＜表示装置３（テレビジョン）＞
　表示装置３が備えられるテレビジョンについて、図６および図７を用いて説明する。図６は、表示装置３を備えたテレビジョンの概略構成の一例を示す斜視図である。また、図７は、当該表示装置３の概略構成の一例を示し、図６に示す表示装置３がＡ－Ａ’線により切り取られたときの概略的な断面図である。

　なお、ここでは表示装置３がテレビジョンに備えられる構成について説明するが、これに限らず、モニターに備えられてもよい。

　表示装置３は、図６に示すようにテレビジョンとして機能する以外は、表示装置２が有する機能と同一である。そのため、各部材の具体的な説明については省略する。

　図７（ａ）および（ｂ）に示すように、筐体１７は透明粘着層１５を保持するために突出部１７ａを備えている。また、図７（ａ）および（ｂ）では、タッチパネル１４の内部でかつ透明粘着層１５側に、透明電極（検出電極３１、駆動電極３２）が配置された基板２１が設けられているが、これは表示装置１、２においても同様の構成となっている。

　また、図７（ａ）および（ｂ）に示すように、表示装置３がテレビジョンとして適用される場合、その一実施例に係る表示装置３の各部材の厚みは、以下のとおりである。なお、表示パネル１２、透明粘着層１３およびタッチパネル１４のそれぞれの厚みは、表示装置１、２と同様である。

　図７（ａ）に示す構成（完全額縁レス、すなわち筐体１７の上にレンズ１８が設けられる構成）の場合、筐体１７の突出部１７ａの厚みｈ５は１．１０ｍｍ、レンズ１８の厚みｈ６は２２．６２ｍｍ、レンズ１８および透明粘着層１５の厚みｈ７は２３．５２ｍｍ（すなわち、透明粘着層１５の厚みは０．９ｍｍ）である。また、筐体１７の幅（フレーム厚）ｗ２は２．００ｍｍ、突出部１７ａの幅ｗ３は８．２５ｍｍ、筐体１７の端面（外側表面）から表示領域Ｐまでの長さｗ４が８．５０ｍｍ、切り欠き部Ｒ１の幅ｗ５が１６．８０ｍｍである。

　一方、図７（ｂ）に示す構成（額縁ありの構成、すなわち筐体１７とレンズ１８の側面とが接するように設けられている構成）の場合、筐体１７の突出部１７ａの厚みｈ９は１．１０ｍｍ、レンズ１８の厚みｈ１０は１９．１６ｍｍ、レンズ１８および透明粘着層１５の厚みｈ１１は２０．０６ｍｍ（すなわち、透明粘着層１５の厚みは０．９ｍｍ）である。また、筐体１７の幅ｗ６は２．００ｍｍ、突出部１７ａの幅ｗ７は６．２５ｍｍ、筐体１７の内側表面から表示領域Ｐまでの長さｗ８が６．５０ｍｍ、筐体１７の外側表面から表示領域Ｐまでの長さｗ９が８．５０ｍｍ、切り欠き部Ｒ１の幅ｗ１０が１３．６４ｍｍである。

　当然ながら、表示装置１、２と同様、これらの厚みはあくまで一例を示すものであって、表示装置３を備える携帯端末の大きさ等によって適宜変更される。例えば、上記長さｗ５、ｗ１０は、５～１０ｍｍ程度であればよい。

　なお、表示装置１～３が適用される装置は、上記携帯端末、テレビジョン、モニターに限らず、画像の表示および当該画像に対する入力操作を取得可能な装置に広く適用可能である。また、表示装置３において、レンズ１８は必須の構成ではなく、レンズ１８の代わりにカバーガラス１６を備える構成であってもよい。

　〔表示装置１等の具体的構成〕
　次に、表示装置１等の具体的構成について、図１を用いて説明する。図１は、本発明の一実施形態に係る表示装置１等を説明するための、当該表示装置１等の概略構成の一例を示す断面図であり、（ａ）はカバーガラス１６を備えた表示装置１の概略構成を示す図であり、（ｂ）はレンズ１８を備えた表示装置２の概略構成を示す図である。なお、表示装置３は、その大きさ以外については表示装置２と同様の構成であるため、表示装置３を用いた説明は省略する。

　＜表示装置１（携帯端末）＞
　まず、表示装置１の概略構成について図１（ａ）を用いて説明する。ここでは説明を簡略化するために、図３に示した透明粘着層１５などの構成の図示は省略している。

　タッチパネル１４は、基板の上に、指等の接触または接近を検知するための電極群としての検出電極３１および駆動電極３２を備えている。そして、上記電極群のうちのタッチパネル１４（すなわち、上記基板）の外縁に沿って配設された外縁電極群としての検出電極３１ａおよび駆動電極３２ａを備えている。

　また、図１（ａ）に示すように、表示パネル１２と筐体１７の内側表面との間には、表示パネル１２の各種配線が配設可能な第１配線格納部１２Ａが備えられ、タッチパネル１４と筐体１７との間には、タッチパネル１４の各種配線が配設される第２配線格納部１４Ａが備えられている。

　そして、本実施形態に係る表示装置１では、タッチパネル１４と、表示領域Ｐ以外の筐体１７の外側表面Ａ（筐体１７の端面）との最短距離ｄが、タッチパネル１４が当該外側表面Ａへの指等の接触または接近を検知することが可能な検知可能距離以下となっている。この構成によれば、表示領域Ｐ以外の筐体１７の外側表面Ａに対する指等の接触または接近を検知することができる。これにより、表示パネル１２に表示される画像上において、指等の接触または接近を検知する必要が必ずしもないため、当該画像の視認性および操作性を低下させることを防ぎつつ、指等による操作を取得することが可能となる。

　また、上記構成によれば、表示領域Ｐへの指等の接触または接近を検知するタッチパネル１４にて、外側表面Ａへの指等の接触または接近を検知することができるゆえ、当該外側表面Ａへの指等の接触または接近のための検知部材（専用のセンサ）を備える必要がない。それゆえ、表示装置１に対する部品点数を増やすことなく（検知機構を複雑化することなく）、外側表面Ａへの指等の接触または接近を検知することができる。

　さらに、この最短距離ｄは、具体的には図１（ａ）に示すように、タッチパネル１４が備える外縁電極群としての検出電極３１ａおよび駆動電極３２ａのそれぞれと外側表面Ａとの第１距離である。そして、この第１距離（最短距離ｄ）は、表示パネル１２と垂直方向で、かつ、タッチパネル１４（具体的には検出電極３１および駆動電極３２）とカバーガラス１６の外側表面（指等の接触面で、かつ表示装置１の上面）との距離である第２距離ｄ１以下であることが好ましい。この構成の場合、筐体１７の外側表面Ａに対する指等の接触または接近を確実に検知することができる。

　すなわち、表示装置１は、筐体１７の外側表面Ａに対する指等の接触または接近を検知することが可能なように最短距離ｄが規定された、狭額縁化（額縁レス化）が図られた構成である。これにより、上記外側表面Ａ（すなわち、表示装置１の外縁（端末エッジ））に対する指等の接触または接近のセンシングが可能となる。また、狭額縁化を図ることにより、表示装置１のデザイン性を向上させることも可能となる。

　また、筐体１７の外側表面Ａの一部である少なくとも一端面において、最短距離ｄが上記検知可能距離以下であればよい。この場合、少なくとも当該一端面に対する指等の接触または接近を検知することができる。

　＜表示装置２（携帯端末）＞
　次に、表示装置２の概略構成について図１（ｂ）を用いて説明する。ここでは説明を簡略化するために、図５に示した透明粘着層１５などの構成の図示は省略している。上述したように、表示装置２は、カバーガラス１６の代わりにレンズ１８を備えている点で表示装置１と異なる。

　この場合、タッチパネル１４と、表示領域Ｐ以外の筐体１７の外側表面Ｂ（筐体１７の端面）との最短距離ｄが、タッチパネル１４が当該外側表面Ｂへの指等の接触または接近を検知することが可能な検知可能距離以下となっている。この場合も表示装置１と同様、表示領域Ｐ以外の筐体１７の外側表面Ｂに対する指等の接触または接近を検知することができる。

　ここで、外側表面Ｂは、筐体１７の外側表面（図１（ａ）に示す外側表面Ａ）に加え、レンズ１８の切り欠き部Ｒ１の外側表面を含んでいる。すなわち、本実施形態において、筐体１７の外側表面Ｂとは、上記２つの外側表面を含むものと定義する。

　なお、表示装置２においては、上記最短距離ｄ（第１距離）は、図１（ｂ）に示すように、タッチパネル１４が備える外縁電極群としての検出電極３１ａおよび駆動電極３２ａのそれぞれと外側表面Ｂとの距離となる。そして、表示装置１と同様、この最短距離ｄが第２距離ｄ１以下であることが好ましく、また、外側表面Ｂの一部である少なくとも一端面において、最短距離ｄが検知可能距離以下であればよい。

　＜タッチパネルの構造＞
　次に、図８～図１２に基づき、タッチパネル１４の具体的構成について説明する。図８は、表示装置１～３が備えるタッチパネル１４の概略構成を説明するための概略的な断面図である。

　上述のように、表示装置１等は、表示パネル１２、透明粘着層１３、タッチパネル１４、透明粘着層１５およびカバーガラス１６（またはレンズ１８）を備えている。換言すれば、これらの構成によってタッチパネル機能が実現されている。

　本実施形態に係るタッチパネル１４としては、いわゆる抵抗膜（感圧）方式や静電容量方式等、種々のタイプのタッチパネルを用いることができるが、ここでは静電容量方式のタッチパネルが用いられている構成について説明する。また、そのなかでも、表示パネル１２の外側に搭載されるアウトセル（Out-Cell）型またはオンセル（On-Cell）型のタッチパネルが用いられている場合について説明する。静電容量方式のタッチパネルでは、指や入力用のペンを、表示装置１等の表面（カバーガラス１６またはレンズ１８の表面、および、外側表面ＡおよびＢ）に接触させたときの静電容量の変化を検出することで接触位置を検出する。このため、簡便な操作で接触位置を検出することができる。

　なお、タッチパネル１４は、アウトセル型またはオンセル型でなくてもよく、表示パネル等におけるセル内にタッチパネルを組み込んだインセル（In-Cell）型のタッチパネルが用いられてもよい。この場合、薄型軽量化および視認性の向上、並びに、インセル化による部品点数削減等のメリットが得られる。

　図９は、静電容量方式のタッチパネルの一例を示している。図９（ａ）は、タッチパネルの電極構成を説明するための平面図であり、図９（ｂ）は、図９（ａ）のＡ－Ｂ断面図であり、図９（ｃ）は、タッチパネルに指（検出対象物）がタッチされた時のタッチパネルの動作を説明するための図である。

　図９において、符号２１は透明な絶縁体（誘電体）よりなる基板であり、この基板２１の一方の面に複数の検出電極３１、複数の駆動電極３２が設けられている。検出電極３１及び駆動電極３２が設けられた面を覆って、カバーガラス１６が設けられている。カバーガラス１６は、所定の誘電率を有する絶縁体、例えば透明なガラスによって構成されている。

　図９（ａ）では、接続のための詳細な構成は示されていないが、複数の駆動電極３２は、各行毎にＸ軸方向に接続されており、複数の検出電極３１は、各列毎にＹ軸方向に接続されている。図９（ｂ）に示すように、駆動電極３２と検出電極３１に駆動電圧が印加されると、駆動電極３２と検出電極３１との間に、基板２１及びカバーガラス１６を介して静電容量が形成され、図示のような電気力線が形成される。

　このような状態で図９（ｃ）に示すように、指先９４がカバーガラス１６の表面にタッチされると、人体を介して接地との間に静電容量９５が形成されることになり、電気力線の一部は指先９４を介して接地されることになる。これは、指先９４がタッチした部分の駆動電極３２と検出電極３１との間の静電容量が大きく変化したことを示しており、これを検出することによって、指先９４がタッチした位置を検出することができる。

　本実施の形態において検出対象物の座標位置を検出するための位置検出回路としては、周知の回路（例えば特許文献２参照）を用いることができ、特に限定されるものではない。

　図１０は、特許文献２に係る、静電容量方式のタッチパネルの主流である相互容量方式の回路構成図であり、図１１は該回路の動作を示すタイミングチャートである。

　送信電極（駆動電極）１００及び受信電極（検出電極）１０４がクロス容量１０５で結合されており、受信電極側には、スイッチ４０１、蓄積容量４０２、リセットスイッチ４０４、及び出力アンプ４０３が設けられている。送信電極１００は、アンプ１０１により、１０９の矩形波形を発生する。まず、リセットを行い、電荷転送、ホールドを繰り返した後に測定を行う。ここで、指の有り無しによりクロス容量１０５が変化するため（例えば、指を置くことによりクロス容量が小さくなる）、出力電圧４０２の差を計測することにより、指先がタッチした位置を検出することができる。

　図１２は、本実施形態に係るタッチパネル１４の概略構成を示す上面図である。図示のように、タッチパネル１４は、基板２１の上に、指等の接触または接近を検知するための電極群としての検出電極３１および駆動電極３２を、マトリクス状に備えている。そして、上記電極群のうちのタッチパネル１４（すなわち、上記基板２１）の外縁に沿って配設された外縁電極群としての検出電極３１ａおよび駆動電極３２ａを備えている。そして、これらの検出電極３１および駆動電極３２の制御、すなわち図１０および図１１に示す回路制御は、ＴＰコントローラ（タッチパネルコントローラ）３３によって行われる。

　また、本実施形態に係る表示装置１等は、筐体１７の外側表面ＡまたはＢに対する指等の接触または接近を検知する構成となっている。そのため、タッチパネル１４の第２配線格納部１４Ａ（タッチパネル１４の額縁配線幅ｗ０）は、携帯端末として適用される表示装置１、２の場合、１ｍｍ以下であることが好ましい。

　また、レンズ１８を備えた表示装置２の場合、表示パネル１２から出射される光の光線経路を妨げないように、各電極および第２配線格納部１４Ａが配置されることが好ましい。

　（奥行き方向の検知）
　次に、図１３に基づいて、後述する奥行き方向の入力操作の検知方法について説明する。図１３（ａ）および（ｂ）は、奥行き方向の入力操作の検知方法を説明するための図である。なお、奥行き方向の入力操作を検知するためには、カバーガラス１６およびレンズ１８が切り欠き形状であることが好ましい。以下では、切り欠き部Ｒ１を有するレンズ１８を備えた表示装置２を用いて説明する。

　図１３（ａ）に示すように表示装置２の奥行き方向に対する入力操作がある場合、具体的には、図１３（ｂ）に示すように、指先９４が少なくともレンズ１８の切り欠き部Ｒ１（外側表面Ｂの一部）を沿うように移動することとなる。この場合、ＴＰコントローラ３３（図１２参照）が、各指先９４の位置において、互いに隣接する検出電極３１および検出電極３１ａからの信号（静電容量Ｃ１およびＣ２）を受信し、当該信号の差分（Ｃ１－Ｃ２）を算出することにより、上記奥行き方向の移動を検知することが可能となる。

　なお、上記差分の算出、すなわち隣接検出電極間における差動読み出しの制御については、周知の構成が採用されてよく、例えば特許文献３等が挙げられる。それゆえ、ここではその詳細な説明は省略する。

　〔表示装置４および４ａの概略構成〕
　次に、図１４に基づいて、本発明の一実施形態の変形例に係る表示装置４および４ａの概略構成について説明する。図１４（ａ）は、表示装置４の概略構成の一例を示す斜視図である。

　表示装置４は、図１４（ａ）には図示していないが、表示装置１～３のように、表示パネル１２、表示パネル１２に重畳された、当該表示パネル１２の表示領域Ｐ内への指等の接触または接近を検知するタッチパネル１４（第１操作検知部材）と、表示パネル１２とタッチパネル１４とを格納している筐体１７と、を備える構成である。

　表示装置１～３では、上記最短距離ｄ（図１参照）が、タッチパネル１４が当該外側表面ＡまたはＢへの指等の接触または接近を検知することが可能な検知可能距離以下となっていることにより、外側表面ＡまたはＢへの当該接触等を検知するための検知部材を備える必要がない。しかし、この構成に限らず、図１４（ａ）に示す表示装置４のように、タッチパネル１４とは異なる部材、すなわちタッチパネル１４ａ（第２操作検知部材）を備えることによって、筐体１７の外側表面ＡまたはＢへの指等の接触または接近を検知する構成であってもよい。

　このように表示装置４の構成においても、表示領域Ｐ以外の筐体１７の外側表面ＡまたはＢに対する指等の接触または接近を検知することができる。これにより、表示パネル１２に表示される画像上において、指等の接触または接近を検知する必要が必ずしもないため、当該画像の視認性および操作性を低下させることを防ぎつつ、指等による操作を取得することが可能となる。

　ここで、図１４（ａ）では、タッチパネル１４ａは、検出電極３１および駆動電極３２を交互にかつ１列に備えた構成となっているが、これに限らず、筐体１７の端面（側面）の高さ（カバーガラス１６またはレンズ１８の表面（表示装置４の上面）に垂直方向の長さ）によっては複数列となるように備えた構成であってもよい。

　また、例えば図１４（ｂ）に示す表示装置４ａのような構成であってもよい。図１４（ｂ）は、表示装置４の変形例である表示装置４ａの概略構成の一例を示す斜視図である。

　図１４（ｂ）に示すように、表示装置４ａは、タッチパネル１４ａに代えてタッチパネル１４ｂ（第２操作検知部材）を備えている点で表示装置４と異なる。タッチパネル１４ｂは、タッチパネル１４ａと同様、筐体１７の端面（側面）に配置され、筐体１７の外側表面ＡまたはＢへの指等の接触または接近を検知することが可能な構成となっているが、検出電極３１および駆動電極３２の配置方法がタッチパネル１４ａとは異なる。すなわち、タッチパネル１４ｂでは、上記高さ方向に２つの検出電極３１が配置されており、当該２つの検出電極３１を有する１組の検出電極３１と駆動電極３２とが交互に配置されている。

　このように、２つの検出電極３１が上記高さ方向に一列に配置されることによって、表示装置４ａのようにその側面にタッチパネルを配置した構成であっても、表示装置１～３と同様、後述する奥行き方向の入力操作の検知が可能となる。この場合、ＴＰコントローラ３３（図１２参照）が、上記高さ方向に配列された２つの検出電極３１のそれぞれと駆動電極３２との間の静電容量の変化を検知することによって、上記奥行き方向の入力操作を検知する。

　なお、図１４（ｂ）では、２つの検出電極３１が高さ方向に配列されているが、これに限らず、３つ以上の検出電極３１が高さ方向に配列されていてもよい。この場合、奥行き方向の入力操作をより確実に検知することができる。また、タッチパネル１４ａおよび１４ｂの制御については、上述したタッチパネル１４の制御と同様であるため、ここではその具体的な説明を省略する。

　〔制御部５０の構成〕
　次に、図１５に基づいて、表示装置１～４、４ａが備える制御部５０の概略構成について説明する。図１５は、表示装置１等が備える制御部５０の概略構成の一例を示す機能ブロック図である。この制御部５０については、主として、表示装置１等に対する入力操作（特に、表示装置１等の外縁（外側表面ＡまたはＢ）に対する入力操作）を取得したときの処理に特化して説明する。

　図１５に示すように、表示装置１等は、主として、タッチパネル１４（タッチパネル１４ａまたは１４ｂ）、表示パネル１２および制御部５０を備えている。タッチパネル１４および表示パネル１２については上述したので、以下、制御部５０について説明する。なお、制御部５０の構成はあくまで一例であって、この構成に限定されるものではない。

　制御部５０は、主として、操作取得部５１、入力操作判定部５２、動作制御部５３および表示制御部５４を備えている。制御部５０は、例えば制御プログラムを実行することにより、表示装置１等を構成する部材を制御するものである。制御部５０は、記憶部５５に格納されているプログラムを、例えばＲＡＭ（Random Access Memory）等で構成される一時記録部（不図示）に読み出して実行することにより、上記各部材の処理等の各種処理を行う。

　操作取得部５１は、画像の表示制御を行うために、表示装置１等の表示領域Ｐおよび表示装置１等の外縁に対する対象物の入力操作を取得するものである。これにより、少なくとも表示装置１等の外縁（すなわち、表示領域Ｐ以外の領域）に対する指等による入力操作を取得することができる。

　操作取得部５１による入力操作の取得は、ＴＰコントローラ３３からの検知信号を受信することにより行われる。具体的には、ＴＰコントローラ３３は、どの位置の検出電極３１または３１ａにおける容量変化であるのかを検知し、その検知結果を上記検知信号として操作取得部５１に送信する。

　入力操作判定部５２は、操作取得部５１が取得した入力操作が、表示領域Ｐ（例えば図２参照）への指等の接触または接近に基づくものであるか、表示装置１等の外縁への指等の接触または接近に基づくものであるかを判定するものである。入力操作判定部５２は、操作取得部５１が取得した検知信号が、どの位置の検出電極３１または３１ａにおける容量変化に基づくものであるのかを確認することにより、上記判定を行う。

　動作制御部５３は、操作取得部５１が取得した入力操作に従って、所定の機能の動作を制御するものである。具体的には、入力操作判定部５２の判定結果に基づいて、表示装置１等の外縁に対する入力操作か、表示領域Ｐに対する入力操作かを特定するとともに、当該入力操作がどのような操作であるか（すなわち、１箇所に対するタッチ操作、複数箇所に対するタッチ操作、スライド操作等）を特定する。そして、その入力操作に対応付けられた所定の機能（アプリケーション）の動作制御を行う。

　また、動作制御部５３は、上記入力操作を特定することによって、ユーザによる自装置の把持形態（表示装置１等を右手で把持している形態、および、左手で把持している形態）を識別し、その識別結果に基づいて、所定の機能の動作を制御してもよい。例えば、動作制御部５３は、上記識別結果に基づいて、所定の機能を動作させるためのアイコン（操作入力画像）（図２２の符号６０参照）の配置を変更してもよい。

　したがって、記憶部５５には、各種入力操作と、入力操作に対応付けられた所定の機能の動作制御内容とを対応付けたデータ（例えばテーブル）が格納されている。また、記憶部５５には、例えば、所定の入力操作（後述する検知位置の組み合わせ）と、上記把持形態と、アイコンの配置位置とを対応付けたデータ（例えばテーブル）が格納されている。

　表示制御部５４は、データ信号線駆動回路、走査信号線駆動回路、表示制御回路等を制御することにより、動作制御部５３によって制御される所定の機能の動作に従って、画像を表示パネル１２に表示させるものである。

　上記構成によれば、少なくとも表示装置１等の外縁に対する指等による入力操作を取得できるとともに、その入力操作に従った所定の機能の動作を制御することができる。それゆえ、上記外縁に対する入力操作に従った様々な動作制御に基づく機能を、画像として表示することができる。

　また、記憶部５５は、制御部５０が実行する（１）各部の制御プログラム、（２）ＯＳプログラム、（３）アプリケーションプログラム、および、（４）これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記録するものである。制御部５０は、例えばＲＯＭ（Read Only Memory）フラッシュメモリなどの不揮発性の記録装置によって構成されるものである。なお、上述した一時記憶部は、ＲＡＭなどの揮発性の記録装置によって構成されているが、本実施の形態では、記憶部５５が一時記憶部の機能も備えているものとして説明する場合もある。

　次に、図１６に基づき、表示装置１等における処理の一例について説明する。図１６は、表示装置１等における処理の一例を示すフローチャートである。

　まず、タッチパネル１４が指等の接触または接近を検知すると、操作取得部５１が当該検知に基づく入力操作を取得する（Ｓ１）。入力操作判定部５２が、当該入力操作が表示装置１等の外縁における検知に基づくものであるかを判定した後（Ｓ２）、動作制御部５３が、その判定結果に従って所定の機能の動作制御を行う（Ｓ３）。そして、表示制御部５４によって、その動作制御に従った表示パネル１２への画像表示制御が行われる。

　〔表示装置１等の外縁に対するユーザによる入力操作の一例〕
　次に、表示装置１等の外縁（端面）に対するユーザによる入力操作の一例について、図１７～図１９を用いて説明する。図１７は、表示装置１等の外縁に指が触れているときの画像表示の一例を示す図である。図１８（ａ）～（ｄ）は、表示装置１等の外縁の１箇所に指が触れているときの入力操作例を示す図である。図１９（ａ）～（ｄ）は、表示装置１等の外縁の複数箇所に指が触れているときの入力操作例を示す図である。なお、図１８および図１９における二重丸は、指等の接触または接近位置を示しており、矢印はその後の指等の移動を示している。

　図１７に示す実施例では、指等の接触または接近の検知に基づく入力操作に追従した画像表示を行うことが可能であることを示している。この場合、表示装置１等の外縁に指等の触れた位置と、その位置に表示される画像の動きとを一致させることができる。

　図１８は、より具体的な入力操作の実施例を示すものである。この場合、表示装置１等では、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂが、筐体１７の外側表面ＡまたはＢの一部である筐体１７の端面の１箇所において、指等の接触または接近を検知している。換言すれば、操作取得部５１が、表示装置１等の外縁の１箇所における入力操作を取得している。この構成によれば、筐体１７の端面における指等の一点検知が可能となるので、この一点検知に対応して表示装置１等の機能を動作させることが可能となる。

　より具体的には、図１８（ａ）は、指等が１箇所に触れた場合（１点タッチ）を示している。また、図１８（ｂ）は、指等が１箇所に触れた後、表示装置１等の外縁に沿って移動（スライド）している場合を示しており、図１８（ｃ）は、指等が１箇所に触れた後、表示装置１等の外縁の角部に沿って移動している場合を示している。また、図１８（ｄ）は、指等が１箇所に触れた後、表示装置１等の外縁（外側表面ＡまたはＢ）の奥行き方向に移動している場合を示している。

　さらに、図１９は、指等が複数箇所をタッチした場合を示している。この場合、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂが、筐体１７の外側表面ＡまたはＢの一部である端面の複数箇所において、指等の接触または接近を検知している。換言すれば、操作取得部５１が、表示装置１等の外縁の複数箇所における入力操作を取得している。この構成によれば、筐体１７の端面における指等の多点検知が可能となるので、この多点検知に対応して表示装置１等の機能を動作させることが可能となる。また、表示装置１等の外縁の指等の接触または接近の検知において課題となる、誤操作（所定の機能を動作制御することを意図していない指等の接触または接近）を防ぐことができる。

　より具体的には、図１９（ａ）は、表示装置１等の外縁の一部である１端面に対して、指等が２箇所に触れた後、それぞれの指等が当該端面に沿って移動している場合を示している。

　図１９（ｂ）は、指等が表示装置１等の外縁の一部で、かつ隣接する２端面のそれぞれに触れた後、それぞれの箇所に触れている指等が、当該２端面で形成された角部に向かって移動している場合を示している。なお、角部に向かっての移動でなくてもよく、隣接する端面どうしの３箇所以上に指等が触れていてもよい。

　図１９（ｃ）は、指等が表示装置１等の外縁の一部で、かつ対向する２端面のそれぞれに触れた後、それぞれの箇所に触れている指等が、同じ方向に移動している場合を示している。なお、これに限らず、２箇所における指等の移動は同じ方向でなくてもよい。また、対向する端面どうしの３箇所以上に指等が触れていてもよい。

　図１９（ｄ）は、指等が表示装置１等の外縁の一部である一端面の１箇所に触れるとともに、対向する端面の４箇所にも触れている場合を示している。これは、表示装置１等を片手で把持した場合を示している。なお、例えば、端面のうちの３辺分を把持してもよく、この場合には、ある一端面の１箇所、その端面に隣接する端面の１箇所、その端面（ある一端面）に対向する端面の３箇所において指等が触れている状態となる。また、例えば図１９（ｄ）の１箇所に触れている指等が移動してもよい。

　このように、例えば上記図１８（ｂ）～（ｄ）、図１９（ａ）～（ｃ）の場合、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂは、筐体１７の端面の面方向への指等の接触または接近の移動を検知している。換言すれば、操作取得部５１が取得する入力操作は、表示装置１等の外縁の一部である端面の面方向に対する指等の移動である。この構成によれば、筐体１７の端面における指等の移動を検知することが可能となるので、この移動に対応して表示装置１等の機能を動作させることが可能となる。

　また、例えば上記図１８（ｃ）、図１９（ｂ）の場合、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂは、筐体１７の端面のうちの隣接する２つの端面の接続位置およびその近傍の領域である特定領域（角部）において、指等の移動を検知している。換言すれば、操作取得部５１が取得する入力操作は、表示装置１等の外縁の一部である端面のうちの隣接する２つの端面の接続位置およびその近傍の領域である特定領域（角部）における指の移動である。この構成によれば、当該特定領域における指等の移動の検知が可能となるので、この特定領域における移動に対応して表示装置１等の機能を動作させることができる。

　また、例えば上記図１８（ｃ）の場合、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂは、筐体１７の端面のうちの一端面の面方向、および、当該一端面に対向する対向端面の面方向のそれぞれに対する指等の移動を検知している。換言すれば、操作取得部５１が取得する入力操作は、表示装置１等の外縁の一部である端面のうちの一端面の面方向、および、当該一端面に対向する対向端面の面方向のそれぞれに対する指等の移動である。この構成によれば、ある端面およびその対向端面に対する指等の移動の検知が可能となるので、そのような複数箇所の位置における指等の移動に対応して表示装置１等の機能を動作させることができる。

　また、例えば上記図１８（ｄ）の場合、タッチパネル１４または１４ｂは、表示パネル１２と垂直方向の指等の移動を検知している。換言すれば、操作取得部５１が取得する入力操作は、表示装置１等の表示パネル１２と垂直方向の指等の移動である。この構成によれば、外側表面ＡまたはＢにおいて、垂直方向の指等の移動を検知することが可能となるので、当該垂直方向の移動に対応して表示装置１等の機能を動作させることができる。

　また、例えば上記図１９（ｄ）の場合、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂは、筐体１７の一端面の１箇所、および、当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおいて、指等の接触または接近を検知している。換言すれば、操作取得部５１は、表示装置１等の外縁の一部である一端面の１箇所、および、当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおける入力操作を取得している。この構成によれば、ある一端面の１箇所と他端面の複数箇所に対する指等の接触または接近の検知が可能となるので、そのような接触または接近に対応して表示装置１等の機能を動作させることができる。

　このように、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂを備えることにより、指等が端面をなぞる、上記角部をつまむ、２端面を挟む（挟みつつ移動する）、把持する（片手で握る）などの各種の入力操作を行うことが可能となる。

　（入力操作取得領域の制限）
　上述したように、表示装置１等においては、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂにより、外側表面ＡまたはＢ（表示装置１等の外縁）の少なくとも一部に対する指等の接触または接近を検知し、当該検知に基づく入力操作を取得することができる。例えば、この外側表面ＡまたはＢ全体において指等の接触または接近を検知することも可能な構成となっている。

　この場合、外側表面ＡまたはＢの広い範囲において、指等の接触または接近を検知することができるので、種々の検知結果を組み合わせ、その組み合わせに対応した種々の機能を動作させることも可能である。しかし一方で、そのような広範囲の検知を許容した場合には、その分誤操作を取得してしまう可能性が高くなる。

　そこで、この誤操作取得の可能性を低減するために、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂが指等の接触または接近を検知可能な領域が、筐体１７の一端面、並びに、当該一端面と当該一端面に隣接する端面との接続位置およびその近傍の領域である特定領域に制限可能なように設定されていることが好ましい。換言すれば、操作取得部５１が取得する入力操作の取得領域は、表示装置１等の外縁の一部である一端面、並びに、当該一端面と当該一端面に隣接する端面との接続位置およびその近傍の領域である特定領域に制限可能なように設定されていることが好ましい。この場合、例えば、制御部５０は、所定の入力操作（例えば図１８（ｂ）の入力操作）を取得するたびに、入力操作の取得領域として上記特定領域への制限および非制限を切り替える。

　例えば、この特定領域としては、上辺側の端面と、当該端面の２つの角部とを含む領域が設定されている。

　〔アプリケーションについて〕
　次に、外側表面ＡまたはＢ（表示装置１等の外縁）に対する入力操作と、動作する所定の機能（アプリケーション）との関係の一例について、図２０～図２７を用いて説明する。

　図２０～図２７は、それぞれ表示装置１等の外縁に対する入力操作と、動作する機能との関係の一例を示す図であり、上述した種々の入力操作、およびその組み合わせによって動作する機能の一例を示すものである。なお、ここに示す入力操作と動作する機能との関係はあくまで一例である。すなわち、この関係は、表示装置１等が取得可能な入力操作と、表示装置１等が有する機能とによって様々な組み合わせを規定することが可能である。

　なお、図２０～図２２、図２３～図２７における二重丸は、図１８および図１９と同様、指等の接触または接近位置を示しており、図２０、図２３、図２４、図２６および図２７における矢印は指等の移動を示している。

　図２０は、筐体１７の外側表面ＡまたはＢの一部である一端面およびその対向端面のそれぞれ２箇所（計４箇所；４点タッチ）に指が触れた後、その両端に触れている右手の指をそれぞれの端面に沿って移動させた場合に、カメラ機能が起動、または、カメラ起動の起動を準備状態にする様子を示している。

　図２０では、両端に触れている右手の指を移動させているが、これに限らず、例えば右手の親指だけを移動させたとき、すなわち、４箇所に触れている指等のうちの１つの移動があったときに、上記カメラ機能を起動するか、またはその起動の準備状態としてもよい。

　この場合、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂが、筐体１７の一端面および対向端面のそれぞれの２箇所において指等の接触または接近の接触または接近を検知し、かつ、その検知した位置のうちの少なくとも１箇所において当該一端面および当該対向端面の面方向への指等の移動を検知した場合（すなわち、操作取得部５１がこれらの検知に基づく入力操作を取得した場合）に、動作制御部５３は、カメラ機能を起動するか、またはその起動の準備状態にしている。

　また、上記のような移動をトリガーにする必要は必ずしもなく、筐体１７の一端面およびその対向端面のそれぞれ２箇所に指が触れた場合に、カメラ機能を起動するか、またはその起動の準備状態としてもよい。この場合、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂが、筐体１７の一端面およびその対向端面のそれぞれの２箇所において指等の接触または接近を検知した場合（すなわち、操作取得部５１が当該検知に基づく入力操作を取得した場合）、動作制御部５３が、カメラ機能を起動するか、カメラ機能の起動を準備状態としてもよい。

　なお、図２０では、ユーザが表示装置１等を横持ち（表示装置１等の長辺側の２端面を把持）した場合を例に挙げて説明しているが、縦持ち（表示装置１等の短辺側の２端面を把持）した場合であっても同様である。

　次に、図２１では、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂの検知機能がロック状態にあるときに、筐体１７の外側表面ＡまたはＢの一部である一端面およびその対向端面のそれぞれの複数箇所に指が触れた場合に、そのロック状態を解除する様子を示している。図２１では、左手で２長辺のうちの１辺を親指で、その対向辺を残りの４本の指で把持している。これに限らず、例えば、左手で２長辺のうちの１辺を親指で、２短辺のうちの１辺を人差し指で、２長辺のもう１辺を残りの３本で把持した場合も、上記と同様、上記ロック状態を解除してもよい。

　この場合、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂが、筐体１７の一端面の１箇所、および、当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおいて指等の接触または接近を検知した場合（すなわち、操作取得部５１がこれらの検知に基づく入力操作を取得した場合）に、動作制御部５３は、ユーザ操作を取得可能としている。

　なお、上記検知機能がロック状態にあっても、表示パネル１２は常時オンの状態とし、画像の表示を行うことが可能となっていることが好ましい。また、図２１では、表示装置１等を左手で把持した場合を例に挙げて説明しているが、右手で把持した場合も同様にロック解除できる構成であってもよい。また、表示装置１等を横持ちした場合も同様にロック解除することができる構成であってもよい。この場合、長辺および短辺への検知箇所が上記で説明した場合と逆になる（例えば、２短辺のうち１辺を親指で、その対向辺を残りの４本の指で把持する）。

　次に、図２２では、筐体１７の外側表面ＡまたはＢの一部である一端面およびその対向端面のそれぞれの複数箇所に指が触れた場合に、その指の触れ方によって左手で把持しているのか、右手で把持しているのかを特定し、表示されている画像（例えば、アイコン６０（図中のＡ～Ｆ）の配置等）が変化する様子を示している。

　この場合、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂが、筐体１７の一端面の１箇所、および、当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおいて指等の接触または接近を検知したときの、その指等の接触または接近の検知位置の組み合わせに基づいて、動作制御部５３は、ユーザによる表示装置１等の把持形態（すなわち右手で把持しているのか、左手で把持しているのか）を識別する。換言すれば、操作取得部５１が上記検知に基づく入力操作を取得したときの、その取得位置の組み合わせに基づいて、動作制御部５３が上記把持形態を識別する。

　例えば、図２２（ａ）では、左手で把持する場合の例を示しており、２長辺のうちの左辺側（表示画像を視認する側、すなわちカバーガラス１６またはレンズ１８の表面側から見て左側の辺）を親指で、その対向する右辺側（表示画像を視認する側、すなわちカバーガラス１６またはレンズ１８の表面側から見て右側の辺）を残りの４本の指で把持している。この場合、検知位置の組み合わせとしては、左辺側において１箇所、および、右辺側において４箇所となる。

　また、図２１で述べたように、左手で把持する場合、上記左辺側を親指で、上辺側（表示画像を視認する側、すなわちカバーガラス１６またはレンズ１８の表面側から見て上側の辺）を人差し指で、上記右辺側を残りの３本で把持してもよい。この場合、検知位置の組み合わせとしては、左辺側において１箇所、上辺側において１箇所、および、右辺側において３箇所となる。

　一方、図２２（ｂ）では、右手で把持する場合の例を示しており、上記右辺側を親指で、上記左辺側を残りの４本の指で把持している。この場合、検知位置の組み合わせとしては、右辺側において１箇所、および、左辺側において４箇所となる。

　また、右手で把持する場合、上記右辺側を親指で、上記上辺側を人差し指で、上記左辺側を残りの３本で把持してもよい。この場合、検知位置の組み合わせとしては、右辺側において１箇所、上辺側において１箇所、および、左辺側において３箇所となる。

　また、記憶部５５には、例えば、上記のような検知位置の組み合わせと、把持形態（左手または右手で把持していることを示す識別子）と、各アイコン６０の配置位置とが対応付けて記憶されている。

　動作制御部５３は、記憶部５５を参照することにより、ユーザが右手で把持しているのか、左手で把持しているのかを識別する。そして、この識別結果に基づいて、アイコン６０の配置を、例えば図２２（ａ）および（ｂ）に示すように変更する。すなわち、動作制御部５３が把持形態に対応したアイコン６０の配置位置を決定することにより、表示制御部５４が、その配置位置に従って配置されたアイコン６０を含む画像を、表示パネル１２に表示させる。

　このようにアイコン６０の配置を変更することにより、左手で把持しているときには利き手が右手であるユーザが操作しやすいように、また、右手で把持しているときには利き手が左手であるユーザが操作しやすいようにアイコン６０を配置することができる。すなわち、表示装置１等が、上記把持形態を識別することによって、アイコン６０（ボタン）の配置を最適化でき、把持形態（すなわち、ユーザの利き手）に対応した画像表示を行うことができる。それゆえ、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。

　また、図２２では、表示装置１等を縦持ちした場合を例に挙げて説明しているが、横持ちした場合も同様に、把持形態を識別して表示画像（例えば、アイコン６０の配置位置）を変更してもよい。この場合、長辺および短辺への検知箇所が上記で説明した場合と逆になる（例えば、２短辺のうち１辺を親指で、その対向辺を残りの４本の指で把持する）。

　なお、上記では、把持形態の識別結果に基づく所定の機能の動作制御の一例として、アイコン６０の配置を変更する場合について説明したが、これに限られたものではない。例えば、動作制御部５３は、把持形態の識別結果に基づいて、タッチパネル１４等によって検出された座標を補正するなど、上記配置変更以外にも様々な機能の動作制御を行うことができる。すなわち、表示装置１等では、把持形態に対応させて機能の動作制御を行うことができ、それによりユーザの利便性を向上させることができる。

　次に、図２３は、筐体１７の外側表面ＡまたはＢの一部である一端面において、奥行き方向に指等が移動した場合に、その移動にあわせて、例えば表示されている電子書籍等の冊子のページを変更する（ページをめくる）様子を示している。

　この場合、タッチパネル１４または１４ｂが、表示パネル１２と垂直方向の指等の移動を検知した場合（すなわち、操作取得部５１が当該検知に基づく入力操作を取得した場合）に、動作制御部５３は、冊子の閲覧機能が有する、表示されている画像のページ変更機能を有効にしている。

　さらに、筐体１７の端面のうちの２箇所（図２３では、一端面とその対向端面）において、奥行き方向で、かつ同じ方向に指等が移動した場合に、その移動にあわせて、表示されている画像を拡大または縮小する様子を示している。例えば、画像表示側への移動であれば画像を拡大し、逆方向への移動であれば画像を縮小する。

　この場合、タッチパネル１４または１４ｂが、表示パネル１２と垂直方向の指等の移動を検知した場合（すなわち、操作取得部５１が当該検知に基づく入力操作を取得した場合）に、動作制御部５３は、その移動方向に応じて、表示されている画像の拡大縮小機能を有効にしている。

　さらに、上記表示装置１等の表面（カバーガラス１６またはレンズ１８の表面）から、当該表面と垂直方向でかつ上記筐体の底部への指等の移動を検知した場合（すなわち、操作取得部５１が当該検知に基づく入力操作を取得した場合）に、動作制御部５３は、指等の移動方向に追従して画像をスライドさせる構成であってもよい。

　次に、図２４は、筐体１７の外側表面ＡまたはＢの一部である一端面に触れた後に、表示装置１等の角部に沿って、その一端面と隣接する端面に移動した場合に、その移動に対応して、ダイヤルを回すユーザインターフェースを機能させている様子を示している。

　この場合、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂが、隣接する２つの端面の接続位置およびその近傍の領域である特定領域の１箇所において、当該特定領域の面方向への指等の移動を検知した場合（すなわち、操作取得部５１が当該検知に基づく入力操作を取得した場合）に、動作制御部５３は、指等の移動に応じて所定の機能の動作状態を変更している。

　ここで、図２４では、上記角部に対する指等の移動に応じてダイヤルが回り、所定の機能の動作状態を変更することができる。この場合の所定の機能とは、例えば、音量の調節機能、バックライト１１の輝度（明るさ）の調節機能、カレンダーの日めくり機能、番組等のチャンネル切り替え機能などが挙げられる。その動作状態を変更するとは、これらの調節や切り替え等を指す。

　また、図２４に示すように、表示装置１等の傾きに応じて、上記ダイヤルの位置を変更するようにしてもよい。例えば同図では、縦持ち、横持ちに関わらず、右上角部にダイヤルが表示されるように制御される。この場合、表示装置１等が備える加速度センサ（不図示）によって表示装置１等の傾きを検知し、動作制御部５３が検知した傾きと予め設定されている所定値とを比較することによって、縦持ちか横持ちかを判定し、ダイヤルの表示位置を変更する。この構成によれば、その把持の仕方に関係なく、ユーザからみて同じ位置にダイヤルが表示されることになるので、ダイヤルに対するユーザの操作性を向上させることができる。

　なお、この加速度センサを用いた表示装置１等の傾き検知については、周知の構成を用いることができるので、ここではその具体的な説明を省略する。また、図２４では、ダイヤルが右上角部に固定して表示される場合を例に挙げているが、これに限らず、どの角部に固定して表示されてもよい。

　次に、図２５は、指等が１箇所に触れた場合に、所定のゲームアプリケーションが起動、または、その起動の準備状態としている様子を示している。

　この場合、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂが、筐体１７の端面の１箇所に指等が接触または接近した場合（すなわち、操作取得部５１が当該検知に基づく入力操作を取得した場合）に、動作制御部５３は、表示装置１等が有する所定のゲームアプリケーションを起動するか、当該ゲームアプリケーションの起動を準備状態としている。

　次に、図２６は、指等が１箇所に触れた場合に、所定の機能を選択可能な選択画像の表示（ここでは、「スリープ」および「電源オフ」を選択可能なガイダンス表示）を行い、さらに、当該触れた端面において指等の移動（または、移動（フリック）後に指等が離れたこと）を検知した場合に、その移動方向に従って所定の機能（ここでは「スリープ」）が選択される様子を示している。

　この場合、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂが、筐体１７の端面の１箇所に指等が接触または接近したことを検知した場合に、動作制御部５３は、所定の機能を選択可能な選択画像の表示を行う。その後、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂが、その指等の移動（または、移動後に指等が離れたこと）を検知した場合に、動作制御部５３は、その移動方向に従って所定の機能を選択し、当該機能を実行している。なお、操作取得部５１は、上記の検知に基づく入力操作を取得している。

　次に、図２７は、指等が上記角部を形成する隣接する２端面にそれぞれ触れた後、それぞれの箇所に触れている指等が、当該角部に向かって移動した場合に、表示されている画像が拡大もしくは縮小、または最小化される様子を示している。この最小化とは、ブラウザーに表示されている画像が１つのボタン画像に切り替わり、表示領域Ｐの端部に表示される機能を指す。この機能は、ウィンドウズ（登録商標）の最小化ボタン機能と同様の機能である。

　この場合、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂが、隣接する２つの端面の接続位置およびその近傍の領域である特定領域の２箇所において、当該特定領域の面方向への指等の移動を検知した場合（すなわち、操作取得部５１が当該検知に基づく入力操作を取得した場合）に、動作制御部５３は、表示されている画像の拡大縮小機能または最小化機能を有効にしている。

　このように、タッチパネル１４、１４ａまたは１４ｂを備えることにより、指等が端面をなぞる、上記角部をつまむ、２端面を挟む（挟みつつ移動する）、把持する（片手で握る）などの各種の直感的な入力操作を従って、所定の機能の動作制御を行うことができる。それゆえ、直感的で使いやすいユーザインターフェースをユーザに提供できる。また、任意に入力操作を変更することが可能となるので、融通性（利便性）の向上を図ることができる。

　〔まとめ〕
　本発明の一態様に係る表示装置は、表示画面と、上記表示画面に重畳された、当該表示画面の表示領域内への対象物の接触または接近を検知する操作検知部材と、上記表示画面と上記操作検知部材とを格納している筐体と、を備え、上記操作検知部材と、上記表示領域以外の上記筐体の外側表面との最短距離が、上記操作検知部材が当該外側表面への上記対象物の接触または接近を検知することが可能な検知可能距離以下であるという構成である。

　上記構成によれば、表示領域以外の筐体の外側表面に対する対象物の接触または接近を検知することができる。これにより、表示画面に表示される画像上において、対象物の接触または接近を検知する必要が必ずしもないため、当該画像の視認性および操作性を低下させることを防ぎつつ、対象物による操作を取得することが可能となる。

　なお、上記「筐体の外側表面」には、筐体１７の外側表面Ａだけでなく、カバーガラス１６およびレンズ１８の切り欠き形状部分の表面も含まれる。すなわち、図１（ｂ）に示す外側表面Ｂも上記「筐体の外側表面」に含まれる。また、外側表面ＡおよびＢには、表示装置１等の側面も含まれる。

　また、本実施形態においては、操作検知部材としてタッチパネル１４を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば光センサなど、対象物の接触または接近を検知可能な部材であればどのような部材であってもよい。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記筐体の外側表面の一部である上記筐体の少なくとも一端面において、上記最短距離が上記検知可能距離以下であることが好ましい。

　上記構成によれば、少なくとも当該一端面に対する対象物の接触または接近を検知することができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作検知部材は、上記対象物の接触または接近を検知するための電極群を備え、上記最短距離は、上記電極群のうちの上記操作検知部材の外縁に沿って配設された外縁電極群のそれぞれと、上記筐体の外側表面との第１距離であり、上記第１距離は、上記表示画面と垂直方向で、かつ、上記操作検知部材と上記表示装置の表面との距離である第２距離以下であることが好ましい。

　上記構成によれば、筐体の外側表面に対する対象物の接触または接近を確実に検知することができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作検知部材には、透明性を有する板状部材が積層されており、上記板状部材は、その端部が切り欠き形状を有していることが好ましい。

　上記構成によれば、上記筐体の外側表面における操作検知部材の検知精度を高めることができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記板状部材は、上記表示画面から出射された光の進行方向を変更する光学部材であることが好ましい。

　上記構成によれば、表示画面から出射された光の進行方向が、上記切り欠き形状によって変更され、当該表示画面の外側の領域（非表示領域）からも出射されるようにすることができる。したがって、画像の視野角度（ユーザからみたときの表示領域）を拡大することができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記筐体には、高誘電率を有する材質が用いられていることが好ましい。

　上記構成によれば、上記筐体の外側表面における検知精度を高めることができる。そのため、上記検知可能距離の幅の範囲を広く設定することを可能にする。

　ここで、上記「高誘電率を有する材質」とは、上記筐体の外側表面に対する対象物の接触または接近を、操作検知部材が検知することを容易にする程度の誘電率を有する材質をいう。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作検知部材は、上記筐体の外側表面の一部である上記筐体の端面の１箇所において、上記対象物の接触または接近を検知することが好ましい。

　上記構成によれば、筐体の端面における対象物の一点検知が可能となるので、この一点検知に対応して表示装置の機能を動作させることが可能となる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作検知部材は、上記筐体の外側表面の一部である端面の複数箇所において、上記対象物の接触または接近を検知することが好ましい。

　上記構成によれば、筐体の端面における対象物の多点検知が可能となるので、この多点検知に対応して表示装置の機能を動作させることが可能となる。また、１点検知の場合に生じる可能性がある誤操作（所定の機能を動作制御することを意図していない対象物の接触または接近）を防ぐことができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作検知部材は、上記筐体の一端面の１箇所、および、当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおいて、上記対象物の接触または接近を検知することが好ましい。

　上記構成によれば、ある一端面の１箇所と他端面の複数箇所に対する対象物の接触または接近の検知が可能となるので、そのような接触または接近に対応して表示装置の機能を動作させることができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作検知部材は、上記筐体の端面の面方向への上記対象物の移動を検知することが好ましい。

　上記構成によれば、上記端面における対象物の移動を検知することが可能となるので、この移動に対応して表示装置の機能を動作させることが可能となる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作検知部材は、上記筐体の端面のうちの隣接する２つの端面の接続位置およびその近傍の領域である特定領域において、上記対象物の移動を検知することが好ましい。

　上記構成によれば、上記特定領域における対象物の移動の検知が可能となるので、この特定領域における移動に対応して表示装置の機能を動作させることができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作検知部材は、上記筐体の端面のうちの一端面の面方向、および、当該一端面に対向する対向端面の面方向のそれぞれに対する上記対象物の移動を検知することが好ましい。

　上記構成によれば、上記一端面およびその対向端面に対する対象物の移動の検知が可能となるので、そのような複数箇所の位置における対象物の移動に対応して表示装置の機能を動作させることができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作検知部材は、上記表示画面と垂直方向の上記対象物の移動を検知することが好ましい。

　上記構成によれば、上記垂直方向の対象物の移動を検知することが可能となるので、当該垂直方向の移動に対応して表示装置の機能を動作させることができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作検知部材が上記対象物の接触または接近を検知可能な領域は、上記筐体の一端面、並びに、当該一端面と当該一端面に隣接する端面との接続位置およびその近傍の領域である特定領域に制限可能なように設定されていることが好ましい。

　上記構成によれば、誤操作によって表示装置の機能が動作してしまう可能性を低減することができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、上記操作検知部材が、上記筐体の一端面、および、当該一端面に対向する対向端面のそれぞれの２箇所において、上記対象物の接触または接近を検知した場合には、上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれるカメラ機能を起動するか、または当該カメラ機能の起動を準備状態にすることが好ましい。

　また、本発明の一態様に係る表示装置では、上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、上記操作検知部材が、上記筐体の一端面、および、当該一端面に対向する対向端面のそれぞれの２箇所において、上記対象物の接触または接近を検知し、かつ、上記検知した位置のうちの少なくとも１箇所において、当該一端面および当該対向端面の面方向への上記対象物の移動を検知した場合には、上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれるカメラ機能を起動するか、または当該カメラ機能の起動を準備状態にすることが好ましい。

　上記構成によれば、上記のような直感的な入力操作を従って、カメラ機能を起動するか、またはその起動の準備状態とすることができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、上記操作検知部材が、上記筐体の一端面の１箇所、および、当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおいて、上記対象物の接触または接近を検知した場合には、上記動作制御手段は、上記所定の機能に対するユーザ操作を取得可能とすることが好ましい。

　上記構成によれば、上記のような直感的な入力操作を従って、ユーザ操作を取得可能とすることができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、上記動作制御手段は、上記操作検知部材が、上記筐体の一端面の１箇所および当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおいて上記対象物の接触または接近を検知したときの、当該対象物の接触または接近の検知位置の組み合わせに基づいて、ユーザによる自装置の把持形態を識別し、上記識別結果に基づいて、上記所定の機能の動作を制御することが好ましい。

　上記構成によれば、上記のような直感的な入力操作に基づく把持形態に対応して、所定の機能の動作制御を行うことができる。それゆえ、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、上記操作検知部材が、上記表示画面と垂直方向の上記対象物の移動を検知した場合には、上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれる冊子の閲覧機能が有する、表示されている画像のページ変更機能を有効にすることが好ましい。

　上記構成によれば、上記のような直感的な入力操作を従って、ページ変更機能を有効にすることができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、上記操作検知部材が、上記表示装置の表面から、当該表面と垂直方向でかつ上記筐体の底部への上記対象物の移動を検知した場合には、上記動作制御手段は、上記対象物の移動方向に追従して画像をスライドさせることが好ましい。

　上記構成によれば、上記のような直感的な入力操作を従って、画像をスライドさせることができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、上記操作検知部材が、上記特定領域の１箇所において、当該特定領域の面方向への当該対象物の移動を検知した場合には、上記動作制御手段は、上記対象物の移動に応じて上記所定の機能の動作状態を変更することが好ましい。

　上記構成によれば、上記のような直感的な入力操作を従って、所定の機能の動作状態を変更することができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記所定の機能は、音量の調節機能であり、上記動作制御手段は、上記対象物の移動に応じて上記音量を調節することが好ましい。

　上記構成によれば、上記のような直感的な入力操作を従って音量を調節することができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、上記操作検知部材が、上記特定領域の２箇所において、当該特定領域の面方向への当該対象物の移動を検知した場合には、上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれる、表示されている画像の拡大縮小機能または最小化機能を有効にすることが好ましい。

　上記構成によれば、上記のような直感的な入力操作を従って、画像の拡大縮小機能または最小化機能を有効にすることができる。

　さらに、本発明の一態様に係る携帯端末は、上記に記載の表示装置を備えている。

　また、本発明の一態様に係るモニターは、上記に記載の表示装置を備えている。

　また、本発明の一態様に係るテレビジョンは、上記に記載の表示装置を備えている。

　上記構成によれば、本発明の一態様に係る表示装置を、上記携帯端末、モニター、テレビジョンとして機能させることができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置は、表示画面と、上記表示画面に重畳された、当該表示画面の表示領域内への対象物の接触または接近を検知する第１操作検知部材と、上記表示画面と上記第１操作検知部材とを格納している筐体と、を備え、さらに、上記表示領域以外の上記筐体の外縁を含む外側表面への対象物の接触または接近を検知する第２操作検知部材と、を備えている構成である。

　また、本実施形態においては、操作検知部材としてタッチパネル１４ａおよび１４ｂを例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば光センサなど、対象物の接触または接近を検知可能な部材であればどのような部材であってもよい。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置は、画像を表示する表示装置であって、上記画像の表示制御を行うために、上記表示装置の外縁に対する対象物の入力操作を取得する操作取得手段を備えている構成である。

　また、本発明の一態様に係る表示装置の制御方法は、画像を表示する表示装置の制御方法であって、上記画像の表示制御を行うために、上記表示装置の外縁に対する対象物の入力操作を取得する操作取得ステップを含む方法である。

　上記構成によれば、少なくとも表示装置の外縁（すなわち、表示領域以外の領域）に対する対象物による入力操作を取得することができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作取得手段は、上記表示装置の外縁の１箇所における入力操作を取得することが好ましい。

　上記構成によれば、筐体の端面における対象物の一点検知が可能となるので、この一点検知に基づく入力操作に対応して表示装置の機能を動作させることが可能となる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作取得手段は、上記表示装置の外縁の複数箇所における入力操作を取得するが好ましい。

　上記構成によれば、筐体の端面における対象物の多点検知が可能となるので、この多点検知に基づく入力操作に対応して表示装置の機能を動作させることが可能となる。また、１点検知の場合に生じる可能性がある誤操作を防ぐことができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作取得手段は、上記表示装置の外縁の一部である一端面の１箇所、および、当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおける入力操作を取得することが好ましい。

　上記構成によれば、ある一端面の１箇所と他端面の複数箇所に対する対象物の接触または接近の検知が可能となるので、そのような検知に基づく入力操作に対応して表示装置の機能を動作させることができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作取得手段が取得する入力操作は、上記表示装置の外縁の一部である端面の面方向に対する上記対象物の移動であることが好ましい。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作取得手段が取得する入力操作は、上記表示装置の外縁の一部である端面のうちの隣接する２つの端面の接続位置およびその近傍の領域である特定領域における上記対象物の移動であることが好ましい。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作取得手段が取得する入力操作は、上記表示装置の外縁の一部である端面のうちの一端面の面方向、および、当該一端面に対向する対向端面の面方向のそれぞれに対する上記対象物の移動であることが好ましい。

　上記構成によれば、上記一端面およびその対向端面に対する対象物の移動の検知が可能となるので、そのような複数箇所の位置における移動に対応して表示装置の機能を動作させることができる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作取得手段が取得する入力操作は、上記表示装置の表示画面と垂直方向の上記対象物の移動であることが好ましい。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作取得手段が取得する入力操作の取得領域は、上記表示装置の外縁の一部である一端面、並びに、当該一端面と当該一端面に隣接する端面との接続位置およびその近傍の領域である特定領域に制限可能なように設定されていることが好ましい。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置は、表示画面と、上記表示画面に重畳された、当該表示画面の表示領域内への対象物の接触または接近を検知する操作検知部材と、上記表示画面と上記操作検知部材とを格納している筐体と、を備え、上記操作検知部材と、上記表示装置の外縁を含みかつ上記表示領域以外の上記筐体の外側表面との最短距離が、上記操作検知部材が当該外側表面への上記対象物の接触または接近を検知することが可能な検知可能距離以下であることが好ましい。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置は、画像を表示する表示装置であって、上記表示装置の外縁に対する対象物の入力操作を取得する操作取得手段と、上記操作取得手段が取得した入力操作に従って、所定の機能の動作を制御する動作制御手段と、上記動作制御手段によって制御される所定の機能の動作に従って、上記画像を表示画面に表示させる表示制御手段と、を備えている構成である。

　また、本発明の一態様に係る表示装置の制御方法は、画像を表示する表示装置の制御方法であって、上記表示装置の外縁に対する対象物の入力操作を取得する操作取得ステップと、上記操作取得ステップにおいて取得した入力操作に従って、所定の機能の動作を制御する動作制御ステップと、上記動作制御ステップによって制御される所定の機能の動作に従って、上記画像を表示画面に表示させる表示制御ステップと、を含む方法である。

　上記構成によれば、取得した入力操作に従って所定の機能を動作させるので、各種の直感的な入力操作を従って、所定の機能の動作制御を行うことができる。また、その動作させた機能に従った画像を表示することができるので、直感的で使いやすいユーザインターフェースをユーザに提供できる。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作取得手段が、上記表示装置の外縁の一部である一端面、および、当該一端面に対向する対向端面のそれぞれの２箇所において入力操作を取得した場合には、上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれるカメラ機能を起動するか、または当該カメラ機能の起動を準備状態にすることが好ましい。

　また、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作取得手段が、上記表示装置の外縁の一部である一端面、および、当該一端面に対向する対向端面のそれぞれの２箇所において入力操作を取得し、かつ、上記入力操作のうちの少なくとも１つを、当該一端面および当該対向端面の面方向への上記対象物の移動として取得した場合には、上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれるカメラ機能を起動するか、または当該カメラ機能の起動を準備状態にすることが好ましい。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作取得手段が、上記表示装置の外縁の一部である一端面の１箇所、および、当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおいて入力操作を取得した場合には、上記動作制御手段は、上記所定の機能に対するユーザ操作を取得可能とすることが好ましい。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記動作制御手段は、上記操作取得手段が、上記筐体の一端面の１箇所および当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおいて入力操作を取得したときの、当該入力操作の取得位置の組み合わせに基づいて、ユーザによる自装置の把持形態を識別し、上記識別結果に基づいて、上記所定の機能の動作を制御することが好ましい。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作取得手段が、上記表示画面と垂直方向の上記対象物の移動を上記入力操作として取得した場合には、上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれる冊子の閲覧機能が有する、表示されている画像のページ変更機能を有効にすることが好ましい。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作取得手段が、上記表示装置の表面から、当該表面と垂直方向でかつ上記表示装置の底部への上記対象物の移動を上記入力操作として取得した場合には、上記動作制御手段は、上記対象物の移動方向に追従して画像をスライドさせることが好ましい。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作取得手段が、上記表示装置の外縁の一部である端面のうちの隣接する２つの端面の接続位置およびその近傍の領域である特定領域の１箇所において、当該特定領域の面方向への当該対象物の移動を上記入力操作として取得した場合には、上記動作制御手段は、上記対象物の移動に応じて上記所定の機能の動作状態を変更することが好ましい。

　さらに、本発明の一態様に係る表示装置では、上記操作取得手段が、上記表示装置の外縁の一部である端面のうちの隣接する２つの端面の接続位置およびその近傍の領域である特定領域の２箇所において、当該特定領域の面方向への当該対象物の移動を上記入力操作として取得した場合には、上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれる、表示されている画像の拡大縮小機能または最小化機能を有効にすることが好ましい。

　〔ソフトウェアによる実現例〕
　最後に、表示装置１～４、４ａの各ブロック、特に制御部５０（操作取得部５１、入力操作判定部５２、動作制御部５３、表示制御部５４）は、集積回路（ＩＣチップ）上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、ＣＰＵ（Central Processing Unit）を用いてソフトウェア的に実現してもよい。

　後者の場合、表示装置１～４、４ａは、各機能を実現するプログラムの命令を実行するＣＰＵ、上記プログラムを格納したＲＯＭ（Read Only Memory）、上記プログラムを展開するＲＡＭ（Random Access Memory）、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置（記録媒体）などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである表示装置１～４、４ａの制御プログラムのプログラムコード（実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム）をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記表示装置１～４、４ａに供給し、そのコンピュータ（またはＣＰＵやＭＰＵ）が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。

　上記記録媒体としては、一時的でない有形の媒体（non-transitory tangible medium）、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー（登録商標）ディスク／ハードディスク等の磁気ディスクやＣＤ－ＲＯＭ／ＭＯ／ＭＤ／ＤＶＤ／ＣＤ－Ｒ等の光ディスクを含むディスク類、ＩＣカード（メモリカードを含む）／光カード等のカード類、マスクＲＯＭ／ＥＰＲＯＭ／ＥＥＰＲＯＭ（登録商標）／フラッシュＲＯＭ等の半導体メモリ類、あるいはＰＬＤ（Programmable logic device）やＦＰＧＡ（Field Programmable Gate Array）等の論理回路類などを用いることができる。

　また、表示装置１～４、４ａを通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、ＬＡＮ、ＩＳＤＮ、ＶＡＮ、ＣＡＴＶ通信網、仮想専用網（Virtual Private Network）、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、ＩＥＥＥ１３９４、ＵＳＢ、電力線搬送、ケーブルＴＶ回線、電話線、ＡＤＳＬ（Asymmetric Digital Subscriber Line）回線等の有線でも、ＩｒＤＡやリモコンのような赤外線、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、ＩＥＥＥ８０２．１１無線、ＨＤＲ（High Data Rate）、ＮＦＣ（Near Field Communication）、ＤＬＮＡ（登録商標）（Digital Living Network Alliance）、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。

　〔付記事項〕
　本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

　本発明は、表示装置の外縁（表示装置の筐体の外側表面）への指等の接触または接近を検知でき、特に多機能携帯電話機、タブレット、モニター、テレビジョン等に利用することができる。

１　　　表示装置（表示装置、携帯端末、モニター、テレビジョン）
２　　　表示装置（表示装置、携帯端末、モニター、テレビジョン）
３　　　表示装置（表示装置、携帯端末、モニター、テレビジョン）
４　　　表示装置（表示装置、携帯端末、モニター、テレビジョン）
４ａ　　表示装置（表示装置、携帯端末、モニター、テレビジョン）
１２　　表示パネル（表示画面）
１４　　タッチパネル（操作検知部材、第１操作検知部材）
１４ａ　タッチパネル（第２操作検知部材）
１４ｂ　タッチパネル（第２操作検知部材）
１６　　カバーガラス（板状部材）
１７　　筐体
１８　　レンズ（板状部材、光学部材）
３１　　検出電極（電極群）
３１ａ　検出電極（電極群、外縁電極群）
３２　　駆動電極（電極群）
３２ａ　駆動電極（電極群、外縁電極群）
５１　　操作取得部（操作取得手段）
５３　　動作制御部（動作制御手段）
５４　　表示制御部（表示制御手段）
６０　　アイコン（操作入力画像）
９４　　指先（対象物）
Ａ　　　外側表面（外側表面、端面、他端面、対向端面、表示装置の外縁）
Ｂ　　　外側表面（外側表面、端面、他端面、対向端面、表示装置の外縁）
Ｐ　　　表示領域
ｄ　　　最短距離（最短距離、第１距離）
ｄ１　　第２距離

Claims

　表示画面と、
　上記表示画面に重畳された、当該表示画面の表示領域内への対象物の接触または接近を検知する操作検知部材と、
　上記表示画面と上記操作検知部材とを格納している筐体と、を備え、
　上記操作検知部材と、上記表示領域以外の上記筐体の外側表面との最短距離が、上記操作検知部材が当該外側表面への上記対象物の接触または接近を検知することが可能な検知可能距離以下であることを特徴とする表示装置。
　上記筐体の外側表面の一部である上記筐体の少なくとも一端面において、上記最短距離が上記検知可能距離以下であることを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
　上記操作検知部材は、上記対象物の接触または接近を検知するための電極群を備え、
　上記最短距離は、上記電極群のうちの上記操作検知部材の外縁に沿って配設された外縁電極群のそれぞれと、上記筐体の外側表面との第１距離であり、
　上記第１距離は、上記表示画面と垂直方向で、かつ、上記操作検知部材と上記表示装置の表面との距離である第２距離以下であることを特徴とする請求項１または２に記載の表示装置。
　上記操作検知部材には、透明性を有する板状部材が積層されており、
　上記板状部材は、その端部が切り欠き形状を有していることを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載の表示装置。
　上記板状部材は、上記表示画面から出射された光の進行方向を変更する光学部材であることを特徴とする請求項４に記載の表示装置。
　上記筐体には、高誘電率を有する材質が用いられていることを特徴とする請求項１から５のいずれか１項に記載の表示装置。
　上記操作検知部材は、上記筐体の外側表面の一部である上記筐体の端面の１箇所において、上記対象物の接触または接近を検知することを特徴とする請求項１から６のいずれか１項に記載の表示装置。
　上記操作検知部材は、上記筐体の外側表面の一部である端面の複数箇所において、上記対象物の接触または接近を検知することを特徴とする請求項１から６のいずれか１項に記載の表示装置。
　上記操作検知部材は、上記筐体の一端面の１箇所、および、当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおいて、上記対象物の接触または接近を検知することを特徴とする請求項８に記載の表示装置。
　上記操作検知部材は、上記筐体の端面の面方向への上記対象物の移動を検知することを特徴とする請求項７から９のいずれか１項に記載の表示装置。
　上記操作検知部材は、上記筐体の端面のうちの隣接する２つの端面の接続位置およびその近傍の領域である特定領域において、上記対象物の移動を検知することを特徴とする請求項１０に記載の表示装置。
　上記操作検知部材は、上記筐体の端面のうちの一端面の面方向、および、当該一端面に対向する対向端面の面方向のそれぞれに対する上記対象物の移動を検知することを特徴とする請求項１０に記載の表示装置。
　上記操作検知部材は、上記表示画面と垂直方向の上記対象物の移動を検知することを特徴とする請求項１０から１２のいずれか１項に記載の表示装置。
　上記操作検知部材が上記対象物の接触または接近を検知可能な領域は、上記筐体の一端面、並びに、当該一端面と当該一端面に隣接する端面との接続位置およびその近傍の領域である特定領域に制限可能なように設定されていることを特徴とする請求項７から１３のいずれか１項に記載の表示装置。
　上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、
　上記操作検知部材が、上記筐体の一端面、および、当該一端面に対向する対向端面のそれぞれの２箇所において、上記対象物の接触または接近を検知した場合には、
　上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれるカメラ機能を起動するか、または当該カメラ機能の起動を準備状態にすることを特徴とする請求項８に記載の表示装置。
　上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、
　上記操作検知部材が、
　　上記筐体の一端面、および、当該一端面に対向する対向端面のそれぞれの２箇所において、上記対象物の接触または接近を検知し、かつ、
　　上記検知した位置のうちの少なくとも１箇所において、当該一端面および当該対向端面の面方向への上記対象物の移動を検知した場合には、
　上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれるカメラ機能を起動するか、または当該カメラ機能の起動を準備状態にすることを特徴とする請求項８に記載の表示装置。
　上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、
　上記操作検知部材が、上記筐体の一端面の１箇所、および、当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおいて、上記対象物の接触または接近を検知した場合には、
　上記動作制御手段は、上記所定の機能に対するユーザ操作を取得可能とすることを特徴とする請求項８に記載の表示装置。
　上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、
　上記動作制御手段は、
　　上記操作検知部材が、上記筐体の一端面の１箇所および当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおいて上記対象物の接触または接近を検知したときの、当該対象物の接触または接近の検知位置の組み合わせに基づいて、ユーザによる自装置の把持形態を識別し、
　　上記識別結果に基づいて、上記所定の機能の動作を制御することを特徴とする請求項８に記載の表示装置。
　上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、
　上記操作検知部材が、上記表示画面と垂直方向の上記対象物の移動を検知した場合には、
　上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれる冊子の閲覧機能が有する、表示されている画像のページ変更機能を有効にすることを特徴とする請求項１０に記載の表示装置。
　上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、
　上記操作検知部材が、上記表示装置の表面から、当該表面と垂直方向でかつ上記筐体の底部への上記対象物の移動を検知した場合には、
　上記動作制御手段は、上記対象物の移動方向に追従して画像をスライドさせることを特徴とする請求項１０に記載の表示装置。
　上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、
　上記操作検知部材が、上記特定領域の１箇所において、当該特定領域の面方向への当該対象物の移動を検知した場合には、
　上記動作制御手段は、上記対象物の移動に応じて上記所定の機能の動作状態を変更することを特徴とする請求項１１に記載の表示装置。
　上記所定の機能は、音量の調節機能であり、
　上記動作制御手段は、上記対象物の移動に応じて上記音量を調節することを特徴とする請求項２１に記載の表示装置。
　上記表示装置が有する所定の機能の動作を制御する動作制御手段を備え、
　上記操作検知部材が、上記特定領域の２箇所において、当該特定領域の面方向への当該対象物の移動を検知した場合には、
　上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれる、表示されている画像の拡大縮小機能または最小化機能を有効にすることを特徴とする請求項１１に記載の表示装置。
　請求項１から２３のいずれか１項に記載の表示装置を備えていることを特徴とする携帯端末。
　請求項１から２３のいずれか１項に記載の表示装置を備えていることを特徴とするモニター。
　請求項１から２３のいずれか１項に記載の表示装置を備えていることを特徴とするテレビジョン。
　表示画面と、
　上記表示画面に重畳された、当該表示画面の表示領域内への対象物の接触または接近を検知する第１操作検知部材と、
　上記表示画面と上記第１操作検知部材とを格納している筐体と、を備え、
　さらに、上記表示領域以外の上記筐体の外縁を含む外側表面への対象物の接触または接近を検知する第２操作検知部材と、を備えていることを特徴とする表示装置。
　画像を表示する表示装置であって、
　上記画像の表示制御を行うために、上記表示装置の外縁に対する対象物の入力操作を取得する操作取得手段を備えていることを特徴とする表示装置。
　上記操作取得手段は、上記表示装置の外縁の１箇所における入力操作を取得することを特徴とする請求項２８に記載の表示装置。
　上記操作取得手段は、上記表示装置の外縁の複数箇所における入力操作を取得することを特徴とする請求項２８に記載の表示装置。
　上記操作取得手段は、上記表示装置の外縁の一部である一端面の１箇所、および、当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおける入力操作を取得することを特徴とする請求項３０に記載の表示装置。
　上記操作取得手段が取得する入力操作は、上記表示装置の外縁の一部である端面の面方向に対する上記対象物の移動であることを特徴とする請求項２８から３１のいずれか１項に記載の表示装置。
　上記操作取得手段が取得する入力操作は、上記表示装置の外縁の一部である端面のうちの隣接する２つの端面の接続位置およびその近傍の領域である特定領域における上記対象物の移動であることを特徴とする請求項３２に記載の表示装置。
　上記操作取得手段が取得する入力操作は、上記表示装置の外縁の一部である端面のうちの一端面の面方向、および、当該一端面に対向する対向端面の面方向のそれぞれに対する上記対象物の移動であることを特徴とする請求項３２に記載の表示装置。
　上記操作取得手段が取得する入力操作は、上記表示装置の表示画面と垂直方向の上記対象物の移動であることを特徴とする請求項３２から３４のいずれか１項に記載の表示装置。
　上記操作取得手段が取得する入力操作の取得領域は、上記表示装置の外縁の一部である一端面、並びに、当該一端面と当該一端面に隣接する端面との接続位置およびその近傍の領域である特定領域に制限可能なように設定されていることを特徴とする請求項２８から３５のいずれか１項に記載の表示装置。
　画像を表示する表示装置の制御方法であって、
　上記画像の表示制御を行うために、上記表示装置の外縁に対する対象物の入力操作を取得する操作取得ステップを含むことを特徴とする表示装置の制御方法。
　表示画面と、
　上記表示画面に重畳された、当該表示画面の表示領域内への対象物の接触または接近を検知する操作検知部材と、
　上記表示画面と上記操作検知部材とを格納している筐体と、を備え、
　上記操作検知部材と、上記表示装置の外縁を含みかつ上記表示領域以外の上記筐体の外側表面との最短距離が、上記操作検知部材が当該外側表面への上記対象物の接触または接近を検知することが可能な検知可能距離以下であることを特徴とする請求項２８から３６のいずれか１項に記載の表示装置。
　画像を表示する表示装置であって、
　上記表示装置の外縁に対する対象物の入力操作を取得する操作取得手段と、
　上記操作取得手段が取得した入力操作に従って、所定の機能の動作を制御する動作制御手段と、
　上記動作制御手段によって制御される所定の機能の動作に従って、上記画像を表示画面に表示させる表示制御手段と、を備えていることを特徴とする表示装置。
　上記操作取得手段が、上記表示装置の外縁の一部である一端面、および、当該一端面に対向する対向端面のそれぞれの２箇所において入力操作を取得した場合には、
　上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれるカメラ機能を起動するか、または当該カメラ機能の起動を準備状態にすることを特徴とする請求項３９に記載の表示装置。
　上記操作取得手段が、
　　上記表示装置の外縁の一部である一端面、および、当該一端面に対向する対向端面のそれぞれの２箇所において入力操作を取得し、かつ、
　　上記入力操作のうちの少なくとも１つを、当該一端面および当該対向端面の面方向への上記対象物の移動として取得した場合には、
　上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれるカメラ機能を起動するか、または当該カメラ機能の起動を準備状態にすることを特徴とする請求項３９に記載の表示装置。
　上記操作取得手段が、上記表示装置の外縁の一部である一端面の１箇所、および、当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおいて入力操作を取得した場合には、
　上記動作制御手段は、上記所定の機能に対するユーザ操作を取得可能とすることを特徴とする請求項３９に記載の表示装置。
　上記動作制御手段は、
　　上記操作取得手段が、上記表示装置の外縁の一部である一端面の１箇所および当該一端面以外の他端面の複数箇所のそれぞれにおいて入力操作を取得したときの、当該入力操作の取得位置の組み合わせに基づいて、ユーザによる自装置の把持形態を識別し、
　　上記識別結果に基づいて、上記所定の機能の動作を制御することを特徴とする請求項３９に記載の表示装置。
　上記操作取得手段が、上記表示画面と垂直方向の上記対象物の移動を上記入力操作として取得した場合には、
　上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれる冊子の閲覧機能が有する、表示されている画像のページ変更機能を有効にすることを特徴とする請求項３９に記載の表示装置。
　上記操作取得手段が、上記表示装置の表面から、当該表面と垂直方向でかつ上記表示装置の底部への上記対象物の移動を上記入力操作として取得した場合には、
　上記動作制御手段は、上記対象物の移動方向に追従して画像をスライドさせることを特徴とする請求項３９に記載の表示装置。
　上記操作取得手段が、上記表示装置の外縁の一部である端面のうちの隣接する２つの端面の接続位置およびその近傍の領域である特定領域の１箇所において、当該特定領域の面方向への当該対象物の移動を上記入力操作として取得した場合には、
　上記動作制御手段は、上記対象物の移動に応じて上記所定の機能の動作状態を変更することを特徴とする請求項３９に記載の表示装置。
　上記所定の機能は、音量の調節機能であり、
　上記動作制御手段は、上記対象物の移動に応じて上記音量を調節することを特徴とする請求項４６に記載の表示装置。
　上記操作取得手段が、上記表示装置の外縁の一部である端面のうちの隣接する２つの端面の接続位置およびその近傍の領域である特定領域の２箇所において、当該特定領域の面方向への当該対象物の移動を上記入力操作として取得した場合には、
　上記動作制御手段は、上記所定の機能に含まれる、表示されている画像の拡大縮小機能または最小化機能を有効にすることを特徴とする請求項３９に記載の表示装置。
　画像を表示する表示装置の制御方法であって、
　上記表示装置の外縁に対する対象物の入力操作を取得する操作取得ステップと、
　上記操作取得ステップにおいて取得した入力操作に従って、所定の機能の動作を制御する動作制御ステップと、
　上記動作制御ステップによって制御される所定の機能の動作に従って、上記画像を表示画面に表示させる表示制御ステップと、を含むことを特徴とする表示装置の制御方法。
　表示画面と、
　上記表示画面に重畳された、当該表示画面の表示領域内への対象物の接触または接近を検知する操作検知部材と、
　上記表示画面と上記操作検知部材とを格納している筐体と、を備え、
　上記操作検知部材と、上記表示装置の外縁を含みかつ上記表示領域以外の上記筐体の外側表面との最短距離が、上記操作検知部材が当該外側表面への上記対象物の接触または接近を検知することが可能な検知可能距離以下であることを特徴とする請求項３９から４８のいずれか１項に記載の表示装置。