WO2013118711A1 - 情報端末及び情報提供サーバ - Google Patents

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Abstract

 情報端末は、マイクロフォンから入力される再生装置の再生音に含まれる情報コードを抽出する。再生装置は、放送局からの放送信号に含まれる放送コンテンツをユーザが認識可能な形態で再生し、当該放送信号に含まれる情報コードをユーザが認識困難な音声で再生する。情報端末は、抽出された情報コードを含む問合せ信号を情報提供サーバに送信し、当該問合せ信号に含まれる情報コードの放送前に放送された旧情報コードを情報提供サーバから受信する。更に、情報端末は、当該旧情報コードに対応するネットワークコンテンツを取得し、これをユーザに向けて出力する。

Description

情報端末及び情報提供サーバ 関連出願の相互参照
 本国際出願は、2012年2月8日に日本国特許庁に出願された日本国特許出願第2012-025271号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2012-025271号の全内容を参照により本国際出願に援用する。
 本発明は、放送コンテンツに付加される情報コードを用いた処理を実行するシステム及びこのシステムを構成する装置に関する。
 放送コンテンツに情報コードを付加した放送信号を放送局から出力する技術が知られている。例えば、情報コードは、ユーザが認識困難な音声の形態で、番組やコマーシャル等の放送コンテンツに付加される。
 テレビジョン装置は、受信した放送信号を再生することにより、放送コンテンツを映像及び音声の形態で出力すると共に、この放送コンテンツに付加された上記情報コードをユーザが認識困難な音声の形態で出力する。出力された情報コードは、例えば、マイクロフォンを介してスマートフォン等の情報端末により抽出される。
 上記情報コードを放送音声に組み込む技術としては、例えば、特許文献1記載の技術が知られている。この技術によれば、送信側では、拡散符号を送信対象のデータ符号で変調する。当該変調した拡散符号を差動符号化する。そして、この差動符号を人に聞こえ辛い周波数(例えば、16KHz)のキャリア信号と乗算して周波数シフトする。この符号変調信号を、可聴周波数帯の音声信号とミキシングして送信する。
 一方、受信側では、受信した音声信号から符号変調信号をフィルタにより抽出する。更に、当該抽出した符号変調信号を差動符号1チップ分の遅延時間で遅延検波する。そして、遅延検波された信号波形と拡散符号との同期を検出する。検出された同期点のピーク極性に基づきデータ符号を復調する。
特開2011-97242号公報
 上述したように、放送コンテンツに、情報コードを音声の形態で付加する放送サービスは、実験的に開始されはじめたばかりである。従って、本発明の一局面では、このサービスの普及のために、情報コードの利用を促進可能な技術を提供できることが好ましい。
 付言すれば、情報コードは、視聴者をインターネット上の広告ページ(サイト)に誘導するために、コマーシャルに対応付けて放送され得る。情報コードがコマーシャルに対応付けられて放送される場合、視聴者は、興味のあるコマーシャルの放送中に、情報端末を操作して、情報端末に放送音声を解析させることで、放送音声に含まれる情報コードから特定される、コマーシャルに対応した広告ページにアクセスすることができる。
 しかしながら、コマーシャルは、周知のように15秒や30秒といった短い単位で切り替えられる。従って、コマーシャルに対応付けて情報コードが放送される場合、情報コードもコマーシャルに合わせて短い単位で切り替えられることになる。
 そして、短い単位で情報コードが切り替えられる環境では、視聴者が放送中のコマーシャルに対応する広告ページを見たいと考えて、情報端末を操作しても、次のような問題が生じ得る。即ち、操作をしている途中にコマーシャル及び情報コードが切り替わってしまい、視聴者が関心を有するコマーシャルに対応した情報コードの情報端末による取得が間に合わないといった問題が生じる。このような環境では、視聴者が、所望する広告ページ等のネットワークコンテンツを、利用できないことが考えられる。
 従って、本発明の別の局面では、視聴者の操作遅れ等に起因して、視聴者の所望する情報コードやネットワークコンテンツが、視聴者の所有する情報端末側で取得できなくなるのを抑制できることが好ましい。
 本発明の第一局面の情報提供システムは、情報端末と情報提供サーバとを備える。第一局面の情報端末及び情報提供サーバは、次のように構成される。情報端末は、放送局から出力される放送信号を再生する再生装置の再生音を入力可能なマイクロフォンを備える。
 再生装置は、放送局から出力される放送信号に含まれる放送コンテンツをユーザが認識可能な形態で再生し、放送コンテンツと共に放送信号に含まれる情報コードをユーザが認識困難な音声で再生するものである。
 放送局としては、放送コンテンツに、当該放送コンテンツに対応する情報コードを付加した放送信号を出力する放送局を一例に挙げることができる。特に、放送コンテンツに、上記情報コードをユーザが認識困難な音声により付加した放送信号を出力する放送局を一例に挙げることができる。再生装置は、単なるディジタルデータの形態で放送される情報コードを、対応する放送コンテンツの再生時に、ユーザが認識困難な音声により再生するものであってもよい。
 第一局面の情報提供サーバは、記憶手段と、旧情報コード送信手段と、を備える。情報提供サーバは、情報端末と通信可能なネットワークに接続される。記憶手段は、放送局から出力される放送信号に組み込まれる情報コードの夫々を、放送局から出力される順序である放送順の情報を含んだ形態で記憶する。旧情報コード送信手段は、情報端末からネットワークを通じて問合せ信号を受信すると、問合せ信号に含まれる情報コードの放送前に放送された情報コードである旧情報コードを、記憶手段の参照により特定し、当該旧情報コードを問合せ信号の送信元である情報端末にネットワークを通じて送信する。
 一方、第一局面の情報端末は、マイクロフォンの他に、抽出手段、問合せ手段、旧情報コード受信手段及びコンテンツ出力手段を備える。抽出手段は、マイクロフォンから入力される再生音に含まれる情報コードを抽出する。問合せ手段は、抽出手段により抽出された情報コードを含む問合せ信号を情報提供サーバに送信する。
 旧情報コード受信手段は、問合せ信号に応じて情報提供サーバから送信される旧情報コードを受信する。コンテンツ出力手段は、旧情報コード受信手段により受信された旧情報コードに対応するネットワークコンテンツを、ネットワークを通じて取得し、取得したネットワークコンテンツを、ユーザに向けて出力する。具体的に、ネットワークコンテンツは、画像(映像)及び音声の少なくとも一方の形態で出力され得る。
 この情報提供システムによれば、情報コードを用いた情報端末からの問合せに対し、情報提供サーバが、この情報コードの前に放送された情報コードを情報端末に知らせる。従って、情報端末のユーザは、情報端末に対する操作の遅れにより、所望の放送コンテンツ(番組やコマーシャル等)に対応する情報コードを、情報端末を通じて放送音声から取得できない場合でも、この情報コードに対応したネットワークコンテンツを利用することができる。
 即ち、この情報提供システムによれば、ユーザの操作遅れ等の影響を抑えて、ユーザが望むネットワークコンテンツをユーザに提供することができ、情報コードの利用を促進することができる。
 付言すると、上述の情報端末は、旧情報コードに対応するネットワークコンテンツに限らず、抽出手段により抽出された情報コードに対応するネットワークコンテンツを取得し、このネットワークコンテンツをユーザに提供する構成にすることができる。
 即ち、コンテンツ出力手段は、旧情報コード受信手段により受信された旧情報コードに対応するネットワークコンテンツ及び抽出手段により抽出された情報コードに対応するネットワークコンテンツを取得可能な構成にすることができる。
 更に言えば、コンテンツ出力手段は、旧情報コードに対応するネットワークコンテンツ及び抽出手段により抽出された情報コードに対応するネットワークコンテンツのいずれか一方を、ユーザからの指示に従って選択的に出力する構成にすることができる。
 この構成によれば、情報端末により抽出された情報コードが、ユーザ所望のネットワークコンテンツに対応する情報コードであっても、適切にユーザに対しネットワークコンテンツを提供することができる。
 また、上述の情報提供システムは、放送局から出力される放送信号に組み込まれる情報コード毎に、この情報コードに対応するコンテンツ情報として、この情報コードに対応するネットワークコンテンツ、及び、このネットワークコンテンツのアドレス情報の少なくとも一方を記憶するコンテンツ情報記憶手段を備えた構成にすることができる。
 ネットワークコンテンツのアドレス情報とは、このネットワークコンテンツのネットワークにおける格納位置を表す情報のことである。アドレス情報としては、周知のURL情報を一例に挙げることができる。
 コンテンツ出力手段は、このコンテンツ情報記憶手段にアクセスして、旧情報コードに対応するネットワークコンテンツを取得する構成にすることができる。このコンテンツ情報記憶手段は、例えば、上記ネットワークに接続された情報提供サーバ及び情報提供サーバとは異なる外部サーバの一方に設けることができる。
 即ち、コンテンツ出力手段は、コンテンツ情報記憶手段として機能する情報提供サーバ及び情報提供サーバとは異なる外部サーバの一方から、旧情報コードに対応するネットワークコンテンツ及びアドレス情報の一方を取得し、この情報に基づき、旧情報コードに対応するネットワークコンテンツを出力する構成にすることができる。
 この構成によれば、放送局から放送される情報コードがネットワークコンテンツのアドレス情報等でなくても、情報端末側では、情報コードに基づき、この情報コードに対応するネットワークコンテンツを取得することができる。
 また、本発明の第二局面の情報提供システムは、当該システムを構成する情報端末及び情報提供サーバが次のように構成されていることを特徴とする。
 第二局面の情報提供サーバは、記憶手段及びコンテンツ情報送信手段を備える。コンテンツ情報送信手段は、情報端末からネットワークを通じて問合せ信号を受信すると、問合せ信号に含まれる情報コードの放送前に放送された情報コードである旧情報コードに対応するコンテンツ情報(ネットワークコンテンツ及びそのアドレス情報の一方)を、記憶手段の参照により特定し、当該コンテンツ情報を問合せ信号の送信元である情報端末にネットワークを通じて送信する。
 情報提供サーバの記憶手段は、放送局から出力される放送信号に組み込まれる情報コードの夫々を、放送局から出力される順序である放送順の情報を含んだ形態で記憶し、更に、情報コードの夫々に対応するネットワークコンテンツ及び当該ネットワークコンテンツのアドレス情報の一方を、コンテンツ情報として記憶する。
 第二局面の情報端末は、上述した第一局面の情報端末と同様の抽出手段及び問合せ手段に加えて、コンテンツ情報受信手段とコンテンツ出力手段とを備える。コンテンツ情報受信手段は、上記問合せ信号に応じて情報提供サーバから送信されるコンテンツ情報を受信する。
 コンテンツ出力手段は、コンテンツ情報受信手段により受信されたコンテンツ情報に基づき、旧情報コードに対応するネットワークコンテンツを、ユーザに向けて出力する。この情報提供システムによっても、第一局面の情報提供システムと同様の効果を得ることができる。
 付言すれば、この情報提供システムにおいて、情報提供サーバが備えるコンテンツ情報送信手段は、旧情報コードに対応するコンテンツ情報と共に、問合せ信号に含まれる情報コードに対応するコンテンツ情報を、問合せ信号の送信元である情報端末にネットワークを通じて送信する構成にすることができる。
 そして、情報端末のコンテンツ出力手段は、旧情報コードに対応するネットワークコンテンツ及び抽出手段により抽出された情報コードに対応するネットワークコンテンツを出力する構成にすることができる。更に、当該コンテンツ出力手段は、これら二つのネットワークコンテンツのいずれか一方を、ユーザからの指示に従って選択的に出力する構成にすることができる。
 この他、本発明の第三局面の情報提供システムは、当該システムを構成する情報端末及び情報提供サーバが次のように構成されていることを特徴とする。第三局面の情報端末は、第二局面の情報端末と同様に構成される。一方、第三局面の情報提供サーバは、上記放送局からの放送信号に含まれる情報コードが放送時刻を表す情報コードであることを前提として、次のように構成される。
 第三局面の情報提供サーバは、記憶手段及びコンテンツ情報送信手段を備える。記憶手段は、放送コンテンツ毎に、当該放送コンテンツの放送時刻に対応付けて、この放送コンテンツに対応するネットワークコンテンツ及び当該ネットワークコンテンツのアドレス情報の少なくとも一方を、コンテンツ情報として記憶する。
 コンテンツ情報送信手段は、情報端末からネットワークを通じて問合せ信号を受信すると、問合せ信号に含まれる情報コードが表す放送時刻に放送された放送コンテンツの前に放送された放送コンテンツである旧放送コンテンツに対応するコンテンツ情報を、記憶手段の参照により特定し、このコンテンツ情報を問合せ信号の送信元である情報端末にネットワークを通じて送信する。この構成によっても、第二局面の情報提供システムと同様の効果を得ることができる。
 ところで、放送局は、番組単位やコマーシャル単位等の放送コンテンツ単位で、放送する情報コードを切り替える構成にされてもよいが、放送局は、放送コンテンツの単位に依らない細かな時間単位(例えば秒単位)で、放送時刻を表す情報コードを放送する構成にされてもよい。
 そして、この情報コードを含む問合せ信号を処理する情報提供サーバは、問合せ信号に含まれる情報コードが表す放送時刻が、いずれの放送コンテンツの放送期間に属する時刻であるかを特定し、この結果に基づいて、旧放送コンテンツに対応するコンテンツ情報を特定する構成にすることができる。
 また、第三局面の情報提供システムにおいて、コンテンツ情報送信手段は、旧放送コンテンツに対応するコンテンツ情報と共に、問合せ信号に含まれる情報コードが表す放送時刻に放送された放送コンテンツに対応するコンテンツ情報を、問合せ信号の送信元である情報端末にネットワークを通じて送信する構成にすることができる。
 そして、コンテンツ出力手段は、コンテンツ情報受信手段により受信されたコンテンツ情報に基づき、旧放送コンテンツに対応するネットワークコンテンツ及び抽出手段により抽出された情報コードが表す放送時刻に放送された放送コンテンツに対応するネットワークコンテンツを出力する構成にすることができる。具体的に、コンテンツ出力手段は、これら二つのネットワークコンテンツのいずれか一方を、ユーザからの指示に従って選択的に出力する構成にすることができる。
 また、上述した第一~第三局面の情報提供システムの夫々において、情報コードは、この情報コードが付加される放送コンテンツを放送する放送局を表すコード部分を含む構成にすることができる。例えば、情報コードは、放送局を表すコード部分と、この情報コードが付加される放送コンテンツ別のコード部分及び放送時刻を表すコード部分の一方と、を含む構成にすることができる。
 この構成によれば、ユーザが情報端末に対して放送局コードを入力する等して、情報コードの放送元の情報を情報端末に提供しなくても、複数の放送局の夫々で放送される情報コードに対応したネットワークコンテンツをユーザに提供可能な情報提供システムを構成することができる。
 また、本発明の第四局面の再生装置は、放送局からの放送信号を受信して再生する再生装置であって、受信再生手段と、履歴記憶手段と、問合せ信号受信手段と、旧情報コード送信手段と、を備える。
 受信再生手段は、放送局から受信した放送信号に含まれる放送コンテンツをユーザが認識可能な形態で再生すると共に、放送信号に含まれる情報コードをユーザが認識困難な音声で再生する。一方、履歴記憶手段は、受信再生手段により再生された情報コードの再生履歴を記憶する。再生履歴は、例えば、再生された情報コードのリストとしての形態を採り得る。
 問合せ信号受信手段は、情報端末から情報コードを含む問合せ信号を受信する。旧情報コード送信手段は、問合せ信号受信手段が情報端末から問合せ信号を受信すると、問合せ信号に含まれる情報コードの再生前に再生された情報コードである旧情報コードを、履歴記憶手段の参照により特定し、当該旧情報コードを問合せ信号の送信元である情報端末に送信する。
 この再生装置を用いれば、情報端末のユーザは、操作遅れ等により、取得を望む情報コードの放送期間に情報端末を通じた情報コードの取得が間に合わない場合でも、この情報コードを、再生装置を通じて取得することができる。そして、当該情報コードに基づき、対応するネットワークコンテンツを取得することができる。
 更に、第四局面の再生装置に対応して、情報端末は、次の特徴を有する、マイクロフォンと、抽出手段と、問合せ手段と、旧情報コード受信手段と、コンテンツ出力手段と、を備えた構成にすることができる。
 即ち、情報端末は、マイクロフォンから入力される上記再生装置の再生音に含まれる情報コードを抽出手段により抽出し、当該抽出された情報コードを含む問合せ信号を問合せ手段により再生装置に送信する。
 情報端末は、この問合せ信号に応じて再生装置から送信される旧情報コードを旧情報コード受信手段により受信する。コンテンツ出力手段は、このように受信された旧情報コードに対応するネットワークコンテンツを、ネットワークを通じて外部サーバから取得し、当該取得したネットワークコンテンツを、ユーザに向けて出力する構成にすることができる。
 この情報端末及び再生装置を用いて情報提供システムを構成する場合、ネットワークには、情報コード毎に、当該情報コードに対応するネットワークコンテンツのアドレス情報を記憶する情報提供サーバを接続することができる。
 そして、情報端末が備えるコンテンツ出力手段は、ネットワークを通じて情報提供サーバにアクセスして、旧情報コードに対応するアドレス情報を取得し、当該アドレス情報に基づき、取得対象のネットワークコンテンツを、ネットワークを通じて外部サーバから取得する構成にすることができる。
 別例として、ネットワークには、情報コード毎に、当該情報コードに対応するネットワークコンテンツを記憶する情報提供サーバを上記外部サーバとして接続してもよい。そして、コンテンツ出力手段は、ネットワークを通じて情報提供サーバにアクセスして、旧情報コードに対応するネットワークコンテンツを取得する構成にされてもよい。
 この情報端末においても、コンテンツ出力手段は、旧情報コードに対応するネットワークコンテンツ及び抽出手段により抽出された情報コードに対応するネットワークコンテンツを、ネットワークを通じて外部サーバから取得して、ユーザに向けて出力する構成にすることができる。
 付言すれば、コンテンツ出力手段は、旧情報コードに対応するネットワークコンテンツ及び抽出手段により抽出された情報コードに対応するネットワークコンテンツの内、ユーザにより選択されたネットワークコンテンツをユーザに向けて出力する構成にすることができる。
 また、第四局面の再生装置と情報端末とを用いて情報提供システムを構成する場合には、再生装置と情報端末とを互いに無線通信可能な構成にされるとよい。このように無線通信可能に再生装置と情報端末とを構成すれば、情報端末のユーザは、当該情報端末の簡単な操作により再生装置から旧情報コードを取得することができる。
 また、再生装置は、旧情報コードではなく、旧情報コードに対応するコンテンツ情報を、情報端末に提供する構成にされてもよい。
 本発明の第五局面の再生装置は、第四局面の再生装置と同様の受信再生手段、履歴記憶手段及び問合せ信号受信手段を備えると共に、次の旧情報コード特定手段及びコンテンツ情報送信手段を備える。
 この再生装置において、旧情報コード特定手段は、問合せ信号受信手段が情報端末から問合せ信号を受信すると、問合せ信号に含まれる情報コードの再生前に再生された情報コードである旧情報コードを、履歴記憶手段の参照により特定する。コンテンツ情報送信手段は、コンテンツ情報記憶装置にアクセスして、旧情報コード特定手段により特定された旧情報コードに対応するコンテンツ情報を取得し、当該取得したコンテンツ情報を問合せ信号の送信元である情報端末に送信する。
 コンテンツ情報記憶装置は、放送局から出力される放送信号に組み込まれる情報コード毎に、当該情報コードに対応するネットワークコンテンツ、及び、このネットワークコンテンツのアドレス情報の少なくとも一方を、コンテンツ情報として記憶する構成にすることができる。このコンテンツ情報記憶装置は、例えば、再生装置が通信可能なネットワークにサーバとして設けられてもよいし、再生装置に内蔵されてもよい。このような構成によっても、第四局面の再生装置と同様の効果を得ることができる。
 ユーザの操作遅れが生じても、ユーザの所望する情報コードやネットワークコンテンツをユーザに提供できるようにすることは、次のように放送信号生成装置を構成することによっても実現できる。
 本発明の第六局面の放送信号生成装置は、放送局から出力する放送信号を生成する放送信号生成手段と、放送コンテンツに付加する情報コード群を設定する設定手段とを備える。放送信号生成手段は、予め定められた放送スケジュールに従う放送コンテンツに、設定手段により設定された情報コード群を付加することによって、放送コンテンツに情報コード群を付加した構成の放送信号を生成する。例えば、放送信号生成手段は、放送コンテンツに上記情報コード群をユーザが認識困難な音声により付加する。
 設定手段は、放送信号に組み込まれる放送コンテンツの変化に伴って放送コンテンツに付加する情報コード群の更新タイミングが到来する度、当該到来した更新タイミングまでに放送コンテンツに付加された情報コード群の内、放送コンテンツへの付加の開始時期が最新の情報コード又は開始時期が最新の情報コードから所定個前までの情報コードと、放送コンテンツの変化に伴って今回新たに付加する対象となった情報コードと、の組合せからなる情報コード群を、放送コンテンツに付加する情報コード群に設定する。
 この放送信号生成装置を用いれば、情報端末では、放送信号に基づき、現在放送中の放送コンテンツよりも古い放送コンテンツの放送に併せて放送された情報コードを抽出することができる。従って、この放送信号生成装置によれば、ユーザの操作遅れが生じても、ユーザの所望する情報コードやネットワークコンテンツをユーザに提供することができる。
 この放送信号生成装置によって生成された放送信号を受信して再生する再生装置に対応して、情報端末は、次のように構成することができる。再生装置は、放送信号に含まれる放送コンテンツをユーザが認識可能な形態で再生し、放送コンテンツと共に放送信号に含まれる上記情報コード群をユーザが認識困難な音声で再生する。
 この再生装置に対応する情報端末は、マイクロフォン、抽出手段及びコンテンツ出力手段を備える。そして、マイクロフォンから入力される上記再生装置の再生音に含まれる情報コード群を抽出手段により抽出する。このように抽出した情報コード群に属する情報コードの夫々に対応するネットワークコンテンツを、コンテンツ出力手段により、ネットワークを通じて外部サーバから取得する。情報端末は、このネットワークコンテンツを、ユーザに向けて出力する構成にすることができる。
 更に言えば、コンテンツ出力手段は、抽出手段により抽出された情報コード群に属する情報コードの夫々に対応するネットワークコンテンツの内、ユーザにより選択されたネットワークコンテンツを選択的に出力する構成にすることができる。このように情報端末を構成すれば、ユーザが所望するネットワークコンテンツを適切に出力することができる。
 また、放送信号生成装置は、次のように構成されてもよい。本発明の第七局面の放送信号生成装置は、放送局から出力する放送信号を生成する放送信号生成手段と、放送コンテンツに付加する情報コードを設定する第一及び第二の設定手段とを備える。
 この放送信号生成装置では、放送信号生成手段が、放送コンテンツに情報コードを付加した放送信号を生成する。一方、第一の設定手段は、当該放送コンテンツに付加する第一の情報コードとして、放送コンテンツに対応した情報コードを設定する。第二の設定手段は、放送コンテンツに付加する第二の情報コードとして、第一の設定手段により設定された第一の情報コードを第一の設定手段より遅れて設定する。
 即ち、放送信号生成手段は、第一の設定手段により設定された第一の情報コードと第二の設定手段により設定された第二の情報コードとを放送コンテンツに付加することによって、放送局から出力する放送信号を生成する。
 この放送信号生成手段は、例えば、第一及び第二の情報コードをユーザが認識困難な音声により付加した放送信号を生成する構成にすることができる。この他、放送信号生成手段は、第一の情報コード及び第二の情報コードの夫々を互いに異なる周波数帯の音声信号として、放送コンテンツに付加して上記放送信号を生成する構成にすることができる。
 この放送信号生成装置を用いて放送信号を生成すれば、放送信号を受信及び再生する再生装置では、放送コンテンツの再生時に、この放送コンテンツに対応する情報コード(第一の情報コード)の他に、その前に放送された放送コンテンツに対応する情報コード(第二の情報コード)を再生することができる。
 従って、この放送信号生成装置を用いれば、情報端末では、再生装置からの再生音に基づき、現在放送中の放送コンテンツよりも古い放送コンテンツの放送に併せて放送された情報コードを抽出することができる。
 この第七局面の放送信号生成装置によって生成された放送信号を受信して再生する再生装置に対応して、情報端末は、次のように構成することができる。再生装置は、放送信号に含まれる放送コンテンツをユーザが認識可能な形態で再生し、放送コンテンツと共に放送信号に含まれる上記第一及び第二の情報コードをユーザが認識困難な音声で再生する。
 この再生装置に対応する情報端末は、マイクロフォン、抽出手段及びコンテンツ出力手段を備える。そして、マイクロフォンから入力される上記再生装置の再生音に含まれる第一及び第二の情報コードを抽出手段により抽出する。このように抽出した第一及び第二の情報コードの夫々に対応するネットワークコンテンツを、コンテンツ出力手段により、ネットワークを通じて外部サーバから取得する。情報端末は、このネットワークコンテンツを、ユーザに向けて出力する構成にすることができる。
 更に言えば、コンテンツ出力手段は、抽出手段により抽出された第一及び第二の情報コードの夫々に対応するネットワークコンテンツの内、ユーザにより選択されたネットワークコンテンツを選択的に出力する構成にすることができる。このように情報端末を構成すれば、ユーザが所望するネットワークコンテンツを適切に出力することができる。
 また、情報コードの利用を促進するために、情報端末は、自動的に再生装置の再生音から情報コードを抽出する動作を繰り返し、これらの情報コードに対応するネットワークコンテンツをユーザに向けて出力する構成にされてもよい。
 但し、再生装置の再生音から情報コードを抽出する動作を繰り返す場合には、放送及び再生される情報コードの変化を考慮しないと、不必要な抽出動作が増えてしまう。そして、情報端末がバッテリで動作する携帯端末である場合には、不必要な抽出動作によってバッテリの消耗が激しくなる。
 そこで、情報端末での情報コードの効率的な収集(抽出)を実現するために、放送信号生成装置は次のように構成されてもよい。本発明の第八局面の放送信号生成装置は、放送局から出力する放送信号を生成する放送信号生成手段と、設定手段と、更新時刻特定手段と、を備える。設定手段は、放送コンテンツに付加する情報コードを、当該放送コンテンツの変化に合わせて切り替えるように設定する。放送信号生成手段は、予め定められた放送スケジュールに従う放送コンテンツに、設定手段により設定された情報コードをユーザが認識困難な音声により付加することによって、放送コンテンツに情報コードを付加した構成の放送信号を生成する。
 更新時刻特定手段は、放送局から出力される放送信号に組み込まれる情報コードが次に更新される時刻である更新時刻を、放送スケジュールに基づき特定する。上記放送信号生成手段は、放送コンテンツに、設定手段により設定された上記情報コードに加えて、この更新時刻特定手段により特定された更新時刻を表す付属コードを、ユーザが認識困難な音声により付加することによって、上記放送信号を生成する。
 この放送信号生成装置を用いれば、情報端末側では、放送信号に含まれる上記付属コードに基づいて、適切なタイミングで情報コードの抽出動作を実行することができる。従って、繰り返し情報コードの抽出動作を行う際に、これを効率的に行うことができて、結果として、情報コードの利用を促進することができる。
 第八局面の放送信号生成装置により生成された放送信号を受信して再生する再生装置に対応して、情報端末は、マイクロフォンの他に、次の抽出手段、コンテンツ出力手段、及び、抽出タイミング設定手段を備える構成にすることができる。再生装置は、放送信号に含まれる放送コンテンツをユーザが認識可能な形態で再生し、放送コンテンツと共に放送信号に含まれる上記情報コード及び付属コードをユーザが認識困難な音声で再生する。
 この再生装置に対応して、抽出手段は、マイクロフォンから入力される再生音に含まれる情報コード及び付属コードを抽出する。コンテンツ出力手段は、抽出手段により抽出された情報コードに対応するネットワークコンテンツを、ネットワークを通じて外部サーバから取得し、当該ネットワークコンテンツを、ユーザに向けて出力する。
 抽出タイミング設定手段は、抽出手段により抽出された付属コードに基づき、次回の抽出タイミングを設定する。即ち、抽出手段は、抽出タイミング設定手段により設定された抽出タイミングが到来する度に、マイクロフォンから入力される再生音に含まれる情報コード及び付属コードを抽出する。
 この情報端末によれば、情報コードの抽出動作を効率的に繰り返し実行することができる。結果、バッテリの消耗や処理負荷を抑えることができ、情報コードの利用を促進することができる。
 また、情報コードの利用を促進することは、例えば、ユーザの視聴行動を収集する用途で情報コードを利用することによっても実現できる。
 本発明の第九局面の視聴情報管理システムは、情報端末と、この情報端末と通信可能なネットワークに接続される管理サーバと、を備える。このシステムを構成する情報端末及び管理サーバは、次のように構成される。
 第九局面の情報端末は、放送局から出力される放送信号に含まれる放送コンテンツをユーザが認識可能な形態で再生し、放送コンテンツと共に放送信号に含まれる情報コードをユーザが認識困難な音声で再生する再生装置、の再生音を入力可能なマイクロフォンを備える。
 更に、この情報端末は、マイクロフォンから入力される再生音に含まれる情報コードを抽出する抽出手段と、抽出手段により抽出された情報コード及び当該情報端末のユーザの識別コードとしてのユーザコードを上記管理サーバに送信するコード送信手段と、を備える。
 一方、管理サーバは、情報端末のユーザ毎に、当該ユーザによる放送コンテンツの視聴履歴を記憶する視聴履歴記憶手段と、情報端末からネットワークを通じて情報コード及びユーザコードを受信すると、ユーザコードにより特定されるユーザの視聴履歴記憶手段が記憶する視聴履歴を、情報コードに基づいて更新する更新手段と、を備える。
 この視聴情報管理システムによれば、情報コードに対応した放送コンテンツを視聴しているというユーザの視聴行動に関する情報を収集することができ、この情報をユーザの視聴行動の把握に役立てることができる。
 上記情報収集に関するユーザの協力に対して、このユーザに対し何らかの特典を提供すれば、情報コードの利用は、一層促進される。特典の提供としては、特定の条件を満足する視聴行動を行ったユーザに特別なネットワークコンテンツ(特典映像や電子クーポン等)を提供する例を挙げることができる。
 例えば、管理サーバには、視聴履歴記憶手段が記憶する視聴履歴に基づき、視聴履歴が所定条件を満足するユーザの情報端末に対して選択的に、特定のネットワークコンテンツを配信するネットワークコンテンツ配信手段を設けることができる。
 その他、視聴情報管理システムは、ユーザの視聴行動を数値化して記録するシステムであってもよい。本発明の第十局面の視聴情報管理システムは、このシステムを構成する情報端末及び管理サーバが、次のように構成されていることを特徴とする。
 第十局面の情報端末は、放送局から出力される放送信号に含まれる放送コンテンツをユーザが認識可能な形態で再生し、放送コンテンツと共に放送信号に含まれる情報コードをユーザが認識困難な音声で再生する再生装置、の再生音を収集可能なマイクロフォンを備える。
 更に、この情報端末は、マイクロフォンから入力される再生音に含まれる情報コードを抽出する抽出手段と、管理サーバに、抽出手段により抽出された情報コード及び当該情報端末のユーザコードを送信するコード送信手段と、を備える。
 一方、管理サーバは、情報端末のユーザ毎に、当該ユーザによる放送コンテンツの視聴実績を数値化した視聴ポイントを記憶する手段であって、放送コンテンツの系統毎に当該系統に属する放送コンテンツの視聴実績を数値化した系統毎の視聴ポイントを記憶する視聴実績記憶手段を備える。
 更に、管理サーバは、情報端末からネットワークを通じて情報コード及びユーザコードを受信すると、ユーザコードにより特定されるユーザの視聴実績記憶手段が記憶する視聴ポイントであって、情報コードに対応する放送コンテンツの系統の視聴ポイントを更新する更新手段を備える。
 このような視聴情報管理システムの構成によれば、視聴行動を数値化して記録するので、ユーザの視聴行動の把握が容易になる。また、この視聴情報管理システムには、特典としてのネットワークコンテンツを提供する手段を設けることができる。
 即ち、管理サーバには、視聴ポイントの系統毎に、当該系統に対応するネットワークコンテンツ及び当該ネットワークコンテンツのネットワークにおける格納位置を表すアドレス情報の少なくとも一方を、コンテンツ情報として記憶するコンテンツ情報記憶手段を設けることができる。
 更に、この管理サーバには、視聴実績記憶手段が記憶するユーザ毎及び系統毎の視聴ポイントに基づき、視聴ポイントが所定レベルに到達した系統の上記コンテンツ情報を、当該視聴ポイントが所定レベルに到達したユーザの情報端末に対して選択的に、配信するコンテンツ情報配信手段を設けることができる。このように視聴情報管理システムを構成すれば、一層情報コードの利用を促進することができる。
 また、情報コードの利用を促進することは、例えば、情報コードを録画予約に用いるといった新たな用途(利用形態)を提供することによっても実現することができる。
 本発明の第十一局面の録画予約システムは、録画予約された放送コンテンツを、放送局から受信した放送信号に基づき録画する録画装置と、録画装置と通信可能な情報端末と、を備える。このシステムを構成する録画装置及び情報端末は、次のように構成される。
 第十一局面の録画装置は、放送コンテンツを構成する映像及び音声を放送局からの放送信号に基づき再生する再生装置とは、一体に又は別体で構成される。但し、ここでは、放送コンテンツに当該放送コンテンツに対応する情報コードを付加した放送信号を放送局が出力することを前提として、再生装置が、放送局からの放送信号に基づき、放送コンテンツを構成する映像及び音声を再生し、当該放送コンテンツに付加された情報コードに対応する音声を、ユーザが認識困難な音声により再生するものとする。
 第十一局面の情報端末は、上記再生装置の再生音を入力可能なマイクロフォンと、当該マイクロフォンから入力される再生音に含まれる情報コードを抽出する抽出手段と、抽出手段により抽出された情報コードに基づき、当該情報コードに対応する放送コンテンツの録画予約を要求する信号である予約要求信号を録画装置に送信する録画予約要求手段と、を備える。
 一方、録画装置は、情報端末から予約要求信号を受信する要求信号受信手段と、要求信号受信手段により予約要求信号が受信されると、この予約要求信号に基づき、上記要求された放送コンテンツの録画予約を行う録画予約手段と、を備える。
 この録画予約システムによれば、上記情報コードを利用することで、ユーザによる録画予約操作を簡便にすることができる。従って、情報コードの利用を促進することができる。
 付言すると、情報端末が有する録画予約要求手段は、例えば、抽出手段により抽出された情報コードに基づき、当該情報コードに対応する放送コンテンツの次回放送日時を特定可能な情報を含む上記予約要求信号を録画装置に送信する構成にすることができる。そして、録画装置が有する録画予約手段は、要求信号受信手段により受信された予約要求信号に含まれる上記放送コンテンツの次回放送日時を特定可能な情報に基づき、上記情報コードに対応する放送コンテンツの録画予約を行う構成にすることができる。
 この他、上記録画予約要求手段は、例えば、抽出手段により抽出された情報コードを含む予約要求信号を録画装置に送信する構成にされてもよい。そして、録画装置が有する録画予約手段は、要求信号受信手段により受信された予約要求信号に含まれる情報コードに基づき、情報コードに対応する放送コンテンツの録画予約を行う構成にされてもよい。
 放送信号に複数の情報コードが含まれ、再生装置から複数の情報コードが再生される場合、録画予約要求手段は、抽出手段により抽出された情報コードのうち、ユーザにより選択された情報コードを含む予約要求信号を録画装置に送信する構成にすることができる。
 また、録画予約手段は、記憶装置から、上記予約要求信号に含まれる情報コードに対応する放送コンテンツに関する情報を取得し、取得した放送コンテンツに関する情報に基づき、情報コードに対応する放送コンテンツの録画予約を行う構成にすることができる。記憶装置は、放送信号に組み込まれる情報コード毎に、当該情報コードに対応する放送コンテンツに関する情報として、録画装置にて放送コンテンツの次回放送日時を特定可能な情報を記憶することができる。
 このように録画予約手段を構成すれば、情報コードに、録画日時に関する詳細な情報が含まれない場合でも、記憶装置が記憶する情報から、適切な録画予約を行うことができる。この記憶装置は、ネットワークに接続された外部サーバに設けることができ、録画予約手段は、ネットワークを通じて当該記憶装置を備える外部サーバから上記予約要求信号に含まれる情報コードに対応する放送コンテンツに関する情報を取得する構成にすることができる。
 この他、放送コンテンツと情報コードとの対応関係が放送スケジュールと共に記述された電子番組表が放送局から放送される環境を前提とした場合、録画予約手段は、放送局から受信した電子番組表に基づき、上記予約要求信号に含まれる情報コードに基づいた放送コンテンツの録画予約を行う構成にすることができる。
 また、本発明の第十二局面の情報端末は、マイクロフォンと、抽出手段と、許可手段と、を備える。抽出手段は、マイクロフォンから入力される上述した再生装置の再生音に含まれる情報コードを抽出する。許可手段は、抽出手段により特定の情報コードが抽出されたことを条件に、情報端末を用いたコンピュータゲームのプレイを許可する。
 情報端末を用いたコンピュータゲームとしては、情報端末が自装置にインストールされたプログラムに従って実行可能なコンピュータゲームや、情報端末がサーバにアクセスして、サーバとの協働により実行可能なコンピュータゲームを一例に挙げることができる。コンピュータゲームには、例えば、スロットゲームが含まれる。
 上記特定の情報コードとしては、コンピュータゲームを提供する会社のコマーシャルに付加される情報コード等を一例に挙げることができる。この情報端末によっても、情報コードの利用を促進することができる。
 以上に説明した各局面の装置及びシステムが備える手段の内、その機能をプログラムによってコンピュータに実現させることが可能な手段については、当該手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録することができる。コンピュータ読取可能な記録媒体としては、例えば、ハードディスク等の磁気ディスクや、CD-ROMやDVD等の光ディスク、USBメモリ等の半導体製メモリを挙げることができる。
第一実施例における情報提供システムの構成を表すブロック図である。 第一実施例における放送信号の構成を表す図である。 第一実施例における音響IDの構成を表す図である。 第一実施例における情報提供サーバが有する放送局毎のコード時系列データの構成を表す図である。 第一実施例における情報提供サーバが有する音響ID毎のコンテンツ詳細データの構成を表す図である。 第一実施例における情報提供サーバの制御ユニットが繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 第一実施例における情報端末が送信する問合せ信号及び情報提供サーバが送信する応答信号の構成を表す図である。 第一実施例における情報端末の制御ユニットが繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 第一実施例における情報端末の制御ユニットが繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 変形例におけるコンテンツ詳細データの構成を表す図である。 変形例における情報提供サーバが送信する応答信号の構成を表す図である。 第二実施例における情報提供サーバが送信する応答信号の構成を表す図である。 第二実施例における情報端末の制御ユニットが実行する取得出力処理を表すフローチャートである。 第二実施例における情報提供サーバの制御ユニットが繰り返し実行するコンテンツ情報提供処理を表すフローチャートである。 第三実施例における音響IDの時間変化を表す図である。 第三実施例における情報提供サーバが有する放送局毎のスケジュールデータの構成を表す図である。 第三実施例における情報提供サーバの制御ユニットが繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 第四実施例における付加ユニットの構成を表すブロック図である。 第四実施例において放送信号に組み込まれる音響IDの第一構成例を表す図である。 第四実施例において放送信号に組み込まれる音響IDの第二構成例を表す図である。 第五実施例における放送信号の構成を表す図である。 第五実施例における情報端末の制御ユニットが繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 第五実施例における情報端末の制御ユニットが繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 第六実施例におけるテレビジョン装置及び情報端末の構成を表すブロック図である。 第六実施例におけるテレビジョン装置の制御ユニットが繰り返し実行する履歴書込処理を表すフローチャートである。 第六実施例におけるテレビジョン装置の制御ユニットが繰り返し実行する問合せ信号受付処理を表すフローチャートである。 第七実施例における付加ユニットが繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 第七実施例における音響ID列の更新態様を表す図である。 音響ID列に代えて放送コンテンツに付加可能なコードの構成を表す図である。 第七実施例における情報端末の制御ユニットが繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 第八実施例における付加ユニットが繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 第八実施例における放送信号に組み込まれる第一及び第二の音響IDの時間変化を示した図である。 第九実施例における音響IDの構成を表す図である。 第九実施例における放送信号に組み込まれる音響IDの時間変化を表す図である。 第九実施例における付加ユニットが繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 第九実施例における情報端末の制御ユニットが実行する処理を表すフローチャートである。 第十実施例における情報提供サーバが有するユーザ毎の視聴履歴データ及びコンテンツコード毎の提供条件データの構成を表す図である。 第十実施例における情報端末の制御ユニットが実行する視聴履歴送信処理を表すフローチャートである。 第十実施例における情報提供サーバの制御ユニットが繰り返し実行する登録受付処理を表すフローチャートである。 第十実施例における情報提供サーバの制御ユニットが繰り返し実行するリスト要求受付処理を表すフローチャートである。 第十実施例における情報端末の制御ユニットが繰り返し実行する取得操作受付処理を表すフローチャートである。 第十一実施例における録画予約システムの構成を表すブロック図である。 第十一実施例における情報管理サーバが有する録画条件データの構成を表す図である。 第十一実施例における情報管理サーバの制御ユニットが繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 第十一実施例における録画装置の制御ユニットが繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 第十一実施例における情報端末の制御ユニットが繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。 第十二実施例における情報端末の制御ユニットが繰り返し実行する処理を表すフローチャートである。
1…情報提供システム、10…放送局装置、11…入力ユニット、13…付加ユニット、15…出力ユニット、20…放送アンテナ、30,130…テレビジョン装置、31,131…スピーカ、33…モニタ、35…受信再生ユニット、37,55,71,155,171,191…制御ユニット、39,59,159,179…近距離通信ユニット、50,150…情報端末、51,151…マイクロフォン、53,73,153,173,193…通信ユニット、57,157…ユーザインタフェース、70…情報提供サーバ、75,175,195…記憶ユニット、90…ウェブサーバ、100…録画予約システム、131,132…変換ユニット、135…混合ユニット、170…録画装置、190…情報管理サーバ
 以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。
 [第一実施例]
 本実施例の情報提供システム1は、放送コンテンツに付加される情報コードとしての音響IDを用いて、この音響IDに対応するネットワークコンテンツを、視聴者(ユーザ)が有する情報端末50に提供するものである。この情報提供システム1は、図1に示すように、放送局装置10と、テレビジョン装置30と、情報端末50と、情報提供サーバ70と、ウェブサーバ90と、を備える。
 放送局に設置される放送局装置10は、放送信号を生成して出力するものであり、入力ユニット11と、付加ユニット13と、出力ユニット15と、を備える。入力ユニット11は、視聴者に認識可能な映像及び音声の形態で再生される番組やコマーシャル等の放送コンテンツを、予め定められた放送スケジュールに従って、付加ユニット13に入力すると共に、この放送コンテンツに付加する音響IDを、付加ユニット13に入力するものである。
 入力ユニット11の構成としては、時刻と対応付けて、当該時刻に放送されるべき放送コンテンツ及び音響IDの情報を有し、この情報に従って、放送コンテンツ及び音響IDを付加ユニット13に入力する構成を一例に挙げることができる。放送コンテンツは、入力ユニット11が読取可能な記録媒体に、動画データ等の形態で保存しておくことができる。
 一方、付加ユニット13は、入力ユニット11から入力される放送コンテンツ及び音響IDに基づき、放送コンテンツに、この放送コンテンツに対応して入力された音響IDを、周知の手法により電子透かしとして付加してなる放送信号を生成するものである。具体的に、この付加ユニット13は、上記放送信号として、図2Aに示すように、放送コンテンツにユーザにより認識困難な音声の形態で音響IDを付加した構成の信号を生成する。従って、この放送信号には、放送コンテンツに対応したユーザにより認識可能な映像及び音声の他に、ユーザが認識困難な音響IDに対応した音声の信号が含まれる。音響IDは、図2Bに示すように、この音響IDが付加される放送コンテンツを放送する放送局を表すコードである放送局コードと、この音響コードが付加される放送コンテンツの識別コードであるコンテンツコードと、を含む。
 この付加ユニット13は、例えば、不可聴周波数帯のキャリア信号(搬送波)を上記入力ユニット11から入力された音響IDにより変調してなる変調信号を、放送コンテンツの音声信号である可聴周波数帯の音声信号とミキシングして上記放送信号を生成する構成にすることができる。但し、ここで言う不可聴周波数帯は、人間にとって聞こえない周波数帯の他に、人間にとって聞こえ辛い周波数帯をも含む表現として広義に解釈され得る。
 この他、付加ユニット13は、放送コンテンツに含まれる音声に微小な変化を加えることによって、可聴周波数帯の音声信号であるがユーザが認識困難な音響IDの音声信号を放送コンテンツに加える構成にされてもよい。即ち、本明細書で言う「電子透かし」は、ユーザが認識可能な情報に付加されるユーザが認識困難な情報のことである。放送コンテンツに電子透かしとして付加される音響IDは、本実施例において、可聴周波数帯の音声信号及び不可聴周波数帯の音声信号のいずれの形態をも採り得る。
 また、出力ユニット15は、付加ユニット13により生成された放送信号を、放送アンテナ20を通じて放送電波の形態で出力するものである。このように出力された放送信号は、例えば、視聴者宅に設置されたテレビジョン装置30にて受信及び再生される。
 一方、テレビジョン装置30は、周知のテレビジョン装置と同様の構成にされ、放送局から受信した放送信号を再生し、その放送信号に含まれる放送コンテンツに対応する映像を画面に表示すると共に、その放送コンテンツに対応する音声を、スピーカ31を通じて音声出力するものである。
 但し、本実施例によれば、上述したように放送信号が生成される段階で、放送コンテンツに音響IDが付加される。このため、放送信号の再生によりテレビジョン装置30のスピーカ31から出力される放送信号の再生音には、放送コンテンツに対応するユーザが認識可能な音声の他に、ユーザが認識困難な音響IDに対応する音声が含まれる。
 この音響IDは、テレビジョン装置30の近くに位置する情報端末50により放送音声から抽出される。本実施例の情報端末50は、マイクロフォン51と、通信ユニット53と、制御ユニット55と、ユーザインタフェース57とを備える。情報端末50としては、携帯電話、スマートフォン、及びモバイルコンピュータ等を一例に挙げることができる。
 この情報端末50が備えるマイクロフォン51は、テレビジョン装置30から出力される放送信号の再生音(放送コンテンツに対応する音声及び音響IDに対応する音声)を収集可能なマイクロフォンであり、この再生音を電気信号として制御ユニット55に入力する。
 一方、通信ユニット53は、広域ネットワーク(例えばインターネット)に接続され、当該広域ネットワークに接続された情報提供サーバ70や、ウェブサーバ90等の各種サーバと通信可能な構成にされたものである。この通信ユニット53としては、視聴者宅等の無線LANを通じて広域ネットワークに接続される無線LANインタフェースや、セルラー網を通じて広域ネットワークに接続される通信インタフェースを一例に挙げることができる。
 また、制御ユニット55は、ROM55aに記録されたプログラムに従って、各種処理を実行し、情報端末50全体を統括制御するものである。この制御ユニット55は、ROM55aに記録されたプログラムに従う処理の一つとして、例えば、マイクロフォン51から電気信号として入力されるテレビジョン装置30の再生音を解析し、この再生音に含まれる上記音響IDを当該再生音から抽出し、この音響IDを用いて、情報提供サーバ70から、ネットワークコンテンツに関する情報を取得し、放送コンテンツに対応したネットワークコンテンツをユーザに向けて出力する処理を実行する。
 この他、ユーザインタフェース57は、ユーザと制御ユニット55との間の情報伝達を行うインタフェースであり、画面やスピーカを通じてユーザに対し各種情報を出力する一方、タッチパネルやキースイッチ等を通じてユーザからの入力を受け付ける。このユーザインタフェース57は、例えば、タッチパネル機能を有した液晶モニタから構成される。
 また、情報提供サーバ70は、制御ユニット71、通信ユニット73、及び、記憶ユニット75を備え、情報端末50から広域ネットワークを通じて送信されてくる問合せ信号に対応する応答信号を問合せ元の情報端末50に送信することにより、各種情報を情報端末50に提供するものである。
 具体的に、制御ユニット71は、内蔵のROM71aに記録されたプログラムに従う処理を実行して、各種機能を実現する。通信ユニット73は、情報端末50と同一の広域ネットワークに接続され、広域ネットワークを通じて情報端末50と通信可能に構成されたものである。
 この他、記憶ユニット75は、ハードディスク装置等から構成され、各種情報を記憶保持する。具体的に、記憶ユニット75は、放送日毎及び放送局毎のコンテンツコード時系列データ(以下、「コード時系列データ」と言う。)を記憶すると共に、音響ID毎のコンテンツ詳細データを記憶する。
 図3Aに例示するように、コード時系列データは、該当する日に該当する放送局で放送される音響IDが放送順に配列されたデータであり、詳細には、音響IDのうちのコンテンツコードが放送順に配列されたデータとして構成されたものである。
 一方、音響ID毎のコンテンツ詳細データは、図3Bに示すように、音響IDと、この音響IDと共に放送された放送コンテンツのタイトル情報と、この音響IDに対応するネットワークコンテンツの上記広域ネットワークにおける格納位置を表すURL情報とが記述されたデータである。
 情報提供サーバ70の制御ユニット71は、この記憶ユニット75が記憶する放送日毎及び放送局毎のコード時系列データと、音響ID毎のコンテンツ詳細データとを参照して、外部の情報端末50からの問合せに対し、各種情報を情報端末50に提供する。具体的に、情報提供サーバ70の制御ユニット71は、図4に示す処理を繰り返し実行することにより、情報端末50からの音響IDに関する問合せ信号に対し、この問合せ信号が示す音響IDを放送した放送局において、当該問合せ信号が示す音響IDからN個前までに放送された各音響IDのコンテンツ詳細データ群を格納した応答信号を、問合せ元の情報端末50に広域ネットワークを通じて送信する。
 詳述すると、制御ユニット71は、図4に示す処理を実行することにより、外部の情報端末50から送信される音響IDに関する問合せ信号を受け付ける。そして、広域ネットワーク及び通信ユニット73を通じて、外部の情報端末50から音響IDに関する問合せ信号を受信すると(S110でYes)、この問合せ信号が示す音響IDの放送局コードに基づき、この音響IDが放送された放送局を特定する(S120)。
 その後、制御ユニット71は、この問合せ信号が示す音響IDのコンテンツコードに基づき、上記特定した放送局において、この問合せ信号が示す音響IDからN個前までに放送された各音響IDを特定する(S130)。具体的には、上記特定した放送局に対応するコード時系列データにおいて、上記問合せ信号が示す音響IDのコンテンツコードの記載位置から放送順が前となる方向にコンテンツコードを参照することにより、この問合せ信号に含まれる音響IDからN個前までに放送された各音響IDを特定する。
 また、制御ユニット71は、この結果に基づき、問合せ信号が示す音響IDから遡ってN個前までに同一放送局にて放送された各音響IDに対応するコンテンツ詳細データを記憶ユニット75から読み出し、このコンテンツ詳細データ群を格納した応答信号を生成し(S140)、これを問合せ元(問合せ信号送信元)の情報端末50に広域ネットワークを通じて送信する(S150)。この応答信号には、問合せ信号が示す音響IDに対応するコンテンツ詳細データも格納される。
 尚、上記変数Nは、1以上の整数値で任意に情報提供サーバ70の管理者が設定することができる。この他、別例として、情報提供システム1は、上記変数Nを情報端末50のユーザが指定できるように構成されてもよい。情報端末50からは、音響IDに関する問合せ信号として、音響IDと共に変数Nの指定値を記した問合せ信号を送信し、情報提供サーバ70では、この問合せ信号に含まれる変数Nの指定値を用いて上述した処理を実行するといった具合である。
 ここで図5を用いて、情報端末50から送信される音響IDに関する問合せ信号の受信に対応して、情報提供サーバ70が問合せ元の情報端末50に送信する応答信号の構成例を説明する。この例によれば上記変数Nは値「2」である。図5によれば、放送局コードSTxx01で識別される放送局にて放送された音響ID「STxx01CTyy07」の一つ前に放送された音響ID「STxx01CTyy06」、音響ID「STxx01CTyy07」の二つ前に放送された音響ID「STxx01CTyy05」、及び、問合せのあった音響ID「STxx01CTyy07」についてのコンテンツ詳細データ(音響ID、タイトル情報及びURL情報)を格納した応答信号が情報端末50に送信される。
 一方、この音響IDに関する問合せ信号を送信する情報端末50は、起動すると、制御ユニット55にて、図6A及び図6Bに示す処理を繰り返し実行する。これによって、ネットワークコンテンツの出力を望むユーザの操作を、ユーザインタフェース57を通じて受け付けて、ユーザが望むネットワークコンテンツを、ユーザインタフェース57を通じ、画像(映像)及び音声の少なくとも一方の形態でユーザに向けて出力する。
 具体的に、制御ユニット55は、図6A及び図6Bに示す処理を開始すると、ネットワークコンテンツの出力を望む旨のユーザ操作(以下「コンテンツ出力操作」と表現する)がユーザインタフェース57を通じてなされるまで待機する(S210でNo)。そして、コンテンツ出力操作がなされると(S210でYes)、マイクロフォン51を占有し、マイクロフォン51からの入力信号である当該マイクロフォン51が収集した音声についての電気信号を所定時間分取得し、この入力信号を解析することにより、入力信号に含まれる現在放送及び再生中の音響IDを特定する(S220)。即ち、入力信号に含まれる音響IDを抽出する。
 尚、コンテンツ出力操作に対応する情報端末50の処理は、放送信号に含まれる音響IDを利用することを前提としているため、この処理を正常実行するためには、情報端末50がテレビジョン装置30のスピーカ31から出力される音響IDを含む放送信号の再生音を収集できるような位置に存在する必要がある。
 情報端末50がテレビジョン装置30の近くに存在しない等の理由により、S220で音響IDを特定することができなかった場合、制御ユニット55は、S225で否定判断し、音響IDを取得できなかった旨のメッセージを、ユーザインタフェース57を通じてユーザに表示した後(S229)、S210に処理を戻す。一方、S220で音響IDを正常に特定することができた場合には、S225で肯定判断して、S230以降の処理を実行する。
 S230に移行すると、制御ユニット55は、S220で特定した音響IDを、問合せ対象の音響IDとして記した上記音響IDに関する問合せ信号を、通信ユニット53から情報提供サーバ70に向けて出力することで、広域ネットワークを通じて情報提供サーバ70に対し音響IDに関する問合せ信号を送信する。尚、情報提供サーバ70に上記問合せ信号を送信するために、情報端末50には、予め情報提供サーバ70のアドレス情報を登録しておくことができる。
 情報端末50から音響IDに関する問合せ信号を情報提供サーバ70に送信すると、情報提供サーバ70からは、当該問合せ信号に対する応答信号として、当該問合せ信号に問合せ対象として記した音響IDを含む、この音響IDから遡ってN個前までに同一放送局にて放送された各音響IDに対応するコンテンツ詳細データを有する応答信号が送信されてくる。
 従って、情報端末50の制御ユニット55は、S230に続く処理として、通信ユニット53を通じて情報提供サーバ70から送信されてくる上記応答信号を受信する処理を行う(S240)。そして、応答信号を受信すると、受信した応答信号に含まれるコンテンツ詳細データ群に基づき、上記コンテンツ出力操作時に放送されマイクロフォン51にて収集された音響IDからN個前までに同一放送局にて放送された音響IDに対応するネットワークコンテンツのいずれを出力するかをユーザに選択させるための出力対象選択画面を、ユーザインタフェース57を通じてユーザに向けて出力する(S250)。
 上記応答信号に含まれる音響ID毎のコンテンツ詳細データには、音響IDに対応する放送コンテンツのタイトル情報が含まれる。このため、例えば、出力対象選択画面としては、図6Bの右領域に示すように、各音響IDに対応する放送コンテンツのタイトルを当該音響IDと共に列挙した画面であって、ネットワークコンテンツ出力対象の音響IDを選択するための操作オブジェクト(ラジオボタン等)を記した画面を表示することができる。
 情報端末50の制御ユニット55は、このような出力対象選択画面を表示すると、ユーザインタフェース57を通じて、出力対象選択画面に列挙された音響IDの一つがネットワークコンテンツ出力対象として選択されるまで待機する。そして、選択されると、当該選択された音響IDに対応するネットワークコンテンツを取得し、当該取得したネットワークコンテンツを、ユーザインタフェース57を通じて、ユーザに向けて出力する(S260)。
 本実施例によれば、情報提供サーバ70から得られる応答信号には、各音響IDに対応するネットワークコンテンツのURL情報が含まれる。このため、制御ユニット55は、応答信号が示すネットワークコンテンツ出力対象の音響IDに対応するURL情報に基づき、当該URL先のウェブサーバ90から、ネットワークコンテンツ出力対象の音響IDに対応するネットワークコンテンツを、通信ユニット53を通じて取得する。そして、取得したネットワークコンテンツを、当該ネットワークコンテンツの種類に応じた画像(映像)及び音声の少なくとも一方の形態で出力する。
 以上、本実施例の情報提供システム1について説明したが、本実施例によれば、放送コンテンツに音響IDが付加された放送信号が放送局から放送され、この放送信号に基づく放送コンテンツ及び音響IDがテレビジョン装置30により再生される。この際、情報端末50が、再生音から収集された音響IDを利用して、当該音響ID及び当該音響IDより前に同一放送局で放送された音響IDに対応するネットワークコンテンツのURL情報を、情報提供サーバ70から取得し、当該取得したURL情報に基づいて、ユーザが所望するネットワークコンテンツを出力する。
 具体的には、コンテンツ出力操作直後にマイクロフォン51にて収集された放送音声から抽出された音響IDに対応するネットワークコンテンツ、及び、抽出された音響IDの直前を含むそれ以前に放送された音響IDに対応するネットワークコンテンツの一つを、ユーザからの選択操作に従って、取得し出力する。
 従って、本実施例によれば、ユーザは、情報端末50に対する操作の遅れにより、所望の放送コンテンツ(番組やコマーシャル等)の音響IDを、その放送中に情報端末50を通じて取得できなかった場合でも、上記取得できなかった音響IDに対応するネットワークコンテンツを利用することができる。
 即ち、本実施例によれば、ユーザの操作遅れに依らず、音響IDを用いてユーザ所望のネットワークコンテンツをユーザに提供することができる。従って、本実施例によれば、音響IDの利用を促進させることができる。
 ところで、上記ネットワークコンテンツとしては、放送コンテンツがコマーシャルである場合、コマーシャルに対応する商品の広告ページ等を一例に挙げることができ、放送コンテンツがテレビドラマ等のコンテンツである場合には、このテレビドラマ等の特典映像(動画データ)や音楽等を一例に挙げることができる。
 また、本実施例では、情報提供サーバ70で、音響IDに対応するネットワークコンテンツそれ自体を記憶せず、当該ネットワークコンテンツのURL情報を記憶し、このURL情報をコンテンツ情報として情報端末50に提供するようにした。しかしながら、情報提供サーバ70は、音響IDに対応するネットワークコンテンツ自体を記憶保持する構成にされてもよく、情報端末50からの上記問合せ信号に対し、URL情報ではなくネットワークコンテンツ自体を格納した応答信号を情報端末50に送信する構成にされてもよい(変形例)。
 変形例における情報提供サーバ70は、図7Aに示すように、記憶ユニット75において、音響ID毎のネットワークコンテンツを記憶すると共に、音響ID毎のコンテンツ詳細データとして、音響IDと、この音響IDと共に放送された放送コンテンツのタイトル情報と、この音響IDに対応するネットワークコンテンツのファイル情報(記憶ユニット75におけるネットワークコンテンツの格納場所等を表す情報)と、を記憶する。
 そして、情報提供サーバ70の制御ユニット71は、音響IDに関する問合せ信号を情報端末50から受信すると、図4に示すようにS120以降の処理を実行する。S140では、問合せ信号が示す音響ID及び同一放送局にて当該音響IDから遡ってN個前までに放送された各音響IDに対応するコンテンツ詳細データに基づき、図7Bに示すように、応答信号を送信する。即ち、問合せ信号が示す音響ID及びこれより遡ってN個前までに放送された各音響IDに対応する放送コンテンツのタイトル情報及びネットワークコンテンツを当該音響IDと関連付けて格納した応答信号を問合せ元の情報端末50に送信する。
 情報端末50の制御ユニット55は、このネットワークコンテンツ自体を含む応答信号を受信し(S240)、図6Bに示すように、この応答信号に含まれるネットワークコンテンツのいずれを出力対象とするかをユーザに選択させるための出力対象選択画面を、ユーザインタフェース57を通じて表示する(S250)。そして、この画面を通じてユーザにより選択されたネットワークコンテンツを、S260にてユーザインタフェース57を通じて出力する。
 変形例の情報提供システム1によれば、S260では、URL情報に基づいてウェブサーバ90からネットワークコンテンツを取得しなくても、予め受信した応答信号に格納されたネットワークコンテンツに基づき、当該ネットワークコンテンツをユーザに出力することができる。従って、情報端末50にとっては、簡単な手順でユーザ所望のネットワークコンテンツを提供することができるといった利点がある。
 尚、本実施例において情報提供サーバ70の制御ユニット71が実行するS130~S150の処理(図4参照)は、上述した第二局面の情報提供サーバが有するコンテンツ情報送信手段によって実現される処理の一例に対応し、情報端末50の制御ユニット55が実行するS220の処理(図6A参照)は、第二局面の情報端末が有する抽出手段によって実現される処理の一例に対応し、S230の処理は、問合せ手段によって実現される処理の一例に対応し、S240の処理は、コンテンツ情報受信手段によって実現される処理の一例に対応し、S260の処理は、コンテンツ出力手段によって実現される処理の一例に対応する。
 [第二実施例]
 続いて、第二実施例の情報提供システム1について説明する。但し、第二実施例の情報提供システム1は、情報端末50から送信される音響IDに関する問合せ信号に対する応答信号の内容が第一実施例の情報提供システム1と異なる程度のものである。従って、以下では、第二実施例の情報提供システム1の構成として、第一実施例とは異なる構成を選択的に説明し、第一実施例と同一構成部分の説明を適宜省略する。
 第二実施例の情報提供サーバ70が有する制御ユニット71は、音響IDに関する問合せ信号を情報端末50から受信すると、図4に示すようにS120以降の処理を実行する。S140では、問合せ信号が示す音響IDから特定される同一放送局にてN個前までに放送された各音響IDと、各音響IDに対応する放送コンテンツのタイトル情報とを記した応答信号を生成し、S150では、この応答信号を問合せ元の情報端末50に送信する。この応答信号には、図8Aに示すように、問合せ信号が示す音響IDに対応する放送コンテンツのタイトル情報も含まれる。ここで留意されたいのは、本実施例の応答信号には、音響IDに対応するネットワークコンテンツのURL情報やネットワークコンテンツ自体が含まれない点である。
 一方、情報端末50の制御ユニット55は、ユーザインタフェース57を通じてコンテンツ出力操作がなされると(S210でYes)、図6A及び図6Bに示すようにS220以降の処理を実行する。S240では、問合せ信号に記した音響IDから同一放送局にてN個前までに放送された各音響ID及びその音響IDに対応する放送コンテンツのタイトル情報を含んだ応答信号を情報提供サーバ70から受信し、S250では、この応答信号に含まれる各音響IDのタイトル情報に基づき出力対象選択画面を表示し、出力対象選択画面を通じたユーザによるネットワークコンテンツ出力対象の選択操作が完了すると、S260にて、図8Bに示す取得出力処理を実行する。
 具体的に、図8Bに示す取得出力処理を開始すると、制御ユニット55は、ユーザにより選択されたネットワークコンテンツ出力対象の音響IDに基づき、この音響IDを記したコンテンツ問合せ信号を、情報提供サーバ70に送信する(S310)。
 一方、情報提供サーバ70の制御ユニット71は、図8Cに示す処理を繰り返し実行することにより、情報端末50からのコンテンツ問合せ信号を受け付ける。即ち、制御ユニット71は、S410において、情報端末50からのコンテンツ問合せ信号の受信を待機し、コンテンツ問合せ信号を受信すると(S410でYes)、S420に移行して、受信した問合せ信号が示す音響IDに対応するネットワークコンテンツのURL情報を、記憶ユニット75が記憶するコンテンツ詳細データ群を参照して特定する。そして、このURL情報を、コンテンツ問合せ信号に対する応答信号に格納して、当該応答信号を問合せ元の情報端末50に向けて通信ユニット73を通じて送信する(S430)。
 情報端末50の制御ユニット55は、コンテンツ問合せ信号の送信後、このように情報提供サーバ70から送信される応答信号の受信を待機する。この応答信号を受信すると、受信した応答信号に記されるURL情報に基づき、当該URL先のウェブサーバ90にアクセスして、当該URL先のウェブサーバ90から、当該URLに対応するネットワークコンテンツを取得し、このネットワークコンテンツを、ユーザインタフェース57を通じてユーザに向けて出力する(S320)。
 以上、第二実施例の情報提供システム1の構成について説明したが、本実施例によれば、音響IDに関する問合せ信号の受信時には、情報提供サーバ70が、ネットワークコンテンツ自体やそのURL情報を送信せず、問合せのあった音響IDを基準に、同一放送局において、この音響IDより遡ってN個前までに放送された音響IDのリストを、応答信号に格納して送信する。従って、本実施例によれば、応答信号のデータサイズを抑えることができ、ユーザが必要としていないネットワークコンテンツに関する通信量を抑えることができる。従って、本実施例によれば、ユーザが所望するネットワークコンテンツを効率的に提供することができる。
 ところで、上記実施例によれば、情報提供サーバ70では、音響IDに対応するネットワークコンテンツそれ自体を記憶することなく、当該ネットワークコンテンツのURL情報を記憶し、このURL情報を、コンテンツ問合せ信号に対応して情報端末50に提供するようにした。しかしながら、情報提供サーバ70は、音響IDに対応するネットワークコンテンツ自体を記憶保持する構成にされてもよく、情報端末50からのコンテンツ問合せ信号に対して、S420,S430(図8C参照)では、当該問合せ信号が示す音響IDに対応するネットワークコンテンツ自体を格納した応答信号を生成し、これを情報端末50に送信する構成にされてもよい。
 このように情報提供サーバ70を構成すれば、情報端末50の制御ユニット55は、S320(図8B参照)において、ウェブサーバ90にアクセスすることなく、応答信号に含まれるネットワークコンテンツをユーザに向けて出力することができる。
 また、コード時系列データの一群及びコンテンツ詳細データの一群は夫々、異なるサーバに設けられてもよい。即ち、本実施例の情報提供サーバ70としての機能は、複数のサーバによって実現されてもよい。
 この他、本実施例において情報提供サーバ70の制御ユニット71が実行するS130~S150の処理(図4参照)は、上述した第一局面の情報提供サーバが有する旧情報コード送信手段によって実現される処理の一例に対応し、情報提供サーバ70が有する記憶ユニット75は、コンテンツ情報記憶手段の一例に対応し、情報端末50の制御ユニット55が実行するS220の処理(図6A参照)は、第一局面の情報端末が有する抽出手段によって実現される処理の一例に対応し、S230の処理は、問合せ手段によって実現される処理の一例に対応し、S240の処理は、旧情報コード受信手段によって実現される処理の一例に対応し、S260の処理(図8Bに示す取得出力処理)は、コンテンツ出力手段によって実現される処理の一例に対応する。
 [第三実施例]
 続いて、第三実施例の情報提供システム1について説明する。但し、第三実施例の情報提供システム1は、放送局装置10が、放送局コード及び放送時刻の組合せからなる情報コードを音響IDとして組み込んだ放送信号を生成して出力することに起因して、情報端末50及び情報提供サーバ70の構成及び処理動作が第一実施例と異なる程度のものである。従って、以下では、第三実施例の情報提供システム1の構成として、第一実施例とは異なる構成を選択的に説明し、第一実施例と同一構成部分の説明を適宜省略する。
 まず、図9Aに示されるタイムチャートを用いて、放送局装置10から出力される放送信号に含まれる音響IDの時間変化を説明する。図9Aに示すように、本実施例の音響IDは、放送局コードに、コンテンツコードに代わる放送時刻を表すコード(以下「時刻コード」と表現する)が付加されたものである。この時刻コードは、放送コンテンツの変化とは無関係に、コマーシャル等よりも短い時間間隔(図9Aに示す例によれば5秒間隔)で切り替えられる。このような放送コンテンツに対する音響IDの付加は、放送局装置10が有する付加ユニット13によって実現される。
 一方、情報提供サーバ70は、第一及び第二実施例のような放送局毎のコード時系列データを記憶ユニット75に記憶しない代わりに、図9Bに示すように、放送時刻に関連付けて配列されたコンテンツ詳細データ群であるスケジュールデータを記憶ユニット75において放送局毎に記憶する。
 具体的に、記憶ユニット75は、放送局毎のスケジュールデータを、該当する放送局コードに関連付けて記憶し、このスケジュールデータを構成するコンテンツ詳細データとして、放送コンテンツの放送開始時刻と、放送コンテンツのタイトル情報と、その放送コンテンツに対応するネットワークコンテンツのURL情報と、からなるコンテンツ詳細データを放送コンテンツ毎に記憶する。但し、コンテンツ詳細データが示す放送開始時刻は、音響IDとして付加される放送時刻の単位(図9Aでは5秒単位)に限定されるものではなく、それよりも短い刻み(例えば1秒単位)であってもよい。
 このような放送局毎のスケジュールデータを有する情報提供サーバ70の制御ユニット71は、起動後繰り返し図10に示す処理を実行することにより、情報端末50から送信される音響IDに関する問合せ信号を受け付けて、この問合せ信号に対する応答信号を、問合せ元の情報端末50に送信する。
 具体的に、制御ユニット71は、情報端末50から音響IDに関する問合せ信号を受信すると(S510でYes)、S520にて、この問合せ信号が示す音響IDの放送局コードに基づき、この音響IDが放送された放送局を特定する。
 その後、制御ユニット71は、この問合せ信号が示す音響IDの時刻コード及びデータ要求範囲の情報に基づき、上記特定した放送局において、当該問合せ信号が示す音響IDと共に放送された放送コンテンツを含む上記データ要求範囲に該当する放送コンテンツの夫々に対応したコンテンツ詳細データを格納した応答信号を生成する(S530)。
 本実施例において、情報端末50から送信される問合せ信号には、問合せ対象の音響IDの他に、データ要求範囲の情報が含まれる。データ要求範囲は、要求するコンテンツ詳細データの数X、又は、要求するコンテンツ詳細データに対応する放送コンテンツの放送期間Tによって表現されるパラメータであり、例えば、3個とか30秒といった数又は時間を表す値として表現される。
 制御ユニット71は、データ要求範囲が、コンテンツ詳細データの数Xを表すものである場合、応答信号として、X個分のコンテンツ詳細データを格納した応答信号を生成する。具体的には、まず、この問合せ信号が示す音響IDに基づき、この音響IDが示す放送時刻に放送されていた放送コンテンツを、この音響IDが放送された放送局のスケジュールデータから特定する。
 スケジュールデータには、該当する放送局にて放送される放送コンテンツの放送開始時刻がもれなく記載されており、一つの放送コンテンツが放送される期間は、その放送開始時刻から次に放送される放送コンテンツの放送開始時刻までの期間としてスケジュールデータから特定できる。即ち、音響IDが示す放送時刻に放送されていた放送コンテンツの特定は、この音響IDが示す放送時刻と同時刻又はそれより前の放送開始時刻を示し、この音響IDが示す放送時刻より後に放送が終了する放送コンテンツをスケジュールデータから特定することにより実現することができる。
 制御ユニット71は、問合せ信号が示す音響IDと共に放送されていた放送コンテンツの特定後、この特定した放送コンテンツ(以下「基準放送コンテンツ」と表現する)を基準に、当該基準放送コンテンツより1つ前に同一放送局にて放送された放送コンテンツから、当該基準放送コンテンツより(X-1)個前に同一放送局にて放送された放送コンテンツまでを特定する。そして、これら各放送コンテンツのコンテンツ詳細データを、該当放送局のスケジュールデータから抽出して、これら基準放送コンテンツ及び基準放送コンテンツより(X-1)個前までに同一放送局にて放送された各放送コンテンツのコンテンツ詳細データを格納した応答信号を生成する。
 一方、制御ユニット71は、データ要求範囲が、放送期間Tを表すものである場合、応答信号として、音響IDが示す放送時刻を終点とし、当該音響IDが示す放送時刻からデータ要求範囲が示す時間分遡った時刻を始点とする放送期間Tにおいて放送された各放送コンテンツのコンテンツ詳細データを格納した応答信号を生成する。具体的には、上記放送期間Tの始点において放送中であった放送コンテンツ、上記放送期間Tの終点において放送中であった上記基準放送コンテンツ、及び、この二つの放送コンテンツの間に放送された放送コンテンツの夫々のコンテンツ詳細データを格納した応答信号を生成する。
 その後、制御ユニット71は、生成した上記応答信号を、問合せ信号送信元の情報端末50に、通信ユニット73を通じて送信する(S540)。制御ユニット71は、音響IDに関する問合せ信号を受信する度(S510でYes)、このようなS520~S540の処理を実行する。
 一方、情報端末50の制御ユニット55は、第一実施例と同様に図6A及び図6Bに示す処理を実行して、コンテンツ出力操作に対応した処理を実行する。S230では、S220で特定した音響IDを、問合せ対象の音響IDとして記した上記音響IDに関する問合せ信号であって、更に、予めユーザにより設定されたデータ要求範囲の情報を記した問合せ信号を、通信ユニット53から情報提供サーバ70に向けて送信する。このデータ要求範囲の設定情報は、電気的にデータ書換可能なフラッシュメモリ等のROMに記憶させておくことができる。例えば、ROM55aを、フラッシュメモリとすれば、このROM55aに、プログラムと共に、上記設定情報を記憶させておくことができる。
 また、S250では、受信した応答信号に示される放送コンテンツ毎のコンテンツ詳細データに基づき、ネットワークコンテンツを取得可能な放送コンテンツ毎に、当該放送コンテンツのタイトルを放送時刻と共に列挙した画面であって、各タイトルを選択するための操作オブジェクトを記した画面を表示することができる。即ち、出力利対象選択画面としては、例えば、図6Bに示す出力対象選択画面における音響IDに代えて放送時刻を記した構成の画面を表示することができる。
 本実施例の情報端末50の制御ユニット55は、このような形態で表示した出力対象選択画面に対するユーザ操作により、放送コンテンツの一つがネットワークコンテンツ出力対象として選択されると、当該選択された放送コンテンツに対応するネットワークコンテンツを、上記受信した応答信号に含まれるURL情報に基づき取得する。そして、当該取得したネットワークコンテンツを、ユーザインタフェース57を通じてユーザに出力する(S260)。
 以上、第三実施例の情報提供システム1の構成について説明した。本実施例によっても第一実施例と同様に、コンテンツ出力操作直後にマイクロフォン51にて収集された放送音声から抽出された音響IDに基づき、当該音響IDと共に放送された放送コンテンツに対応するネットワークコンテンツ、及び、それ以前に放送された放送コンテンツに対応するネットワークコンテンツの一つを、ユーザからの選択操作に従って出力することができる。従って、ユーザの操作遅れによって、ユーザ所望のネットワークコンテンツに対応する音響IDを放送音声から抽出することができない場合でも、このネットワークコンテンツをユーザに提供することができる。従って、本実施例によれば、音響IDの利用促進に役立つ。
 また、第三実施例の情報提供システム1に関しても、第一実施例の変形例と同様に、情報提供サーバ70には、音響IDに対応するネットワークコンテンツの情報として、ネットワークコンテンツのURL情報ではなく、ネットワークコンテンツ自体を記憶させることができる。情報提供サーバ70の制御ユニット71は、情報端末50から音響IDに関する問合せ信号を受信すると、データ要求範囲に該当する各放送コンテンツの放送時刻、タイトル、及び、当該放送コンテンツに対応するネットワークコンテンツ自体を格納した応答信号を、問合せ信号送信元の情報端末50に送信する構成にすることができる。
 具体的に、情報提供サーバ70は、ネットワークコンテンツのURL情報に代えて、該当するネットワークコンテンツを記憶ユニット75から読み出すためのファイル情報を有したコンテンツ詳細データを記憶した構成にされ得る。そして、このファイル情報に基づき、記憶ユニット75に記憶されたネットワークコンテンツを読み出して、これを情報端末50に送信する構成にすることができる。
 また、本実施例において情報提供サーバ70の制御ユニット71が実行するS530,S540の処理(図10参照)は、上述した第三局面の情報提供サーバが有するコンテンツ情報送信手段によって実現される処理の一例に対応し、情報端末50の制御ユニット55が実行するS220の処理(図6A参照)は、第三局面の情報端末が有する抽出手段によって実現される処理の一例に対応し、S230の処理は、問合せ手段によって実現される処理の一例に対応し、S240の処理は、コンテンツ情報受信手段によって実現される処理の一例に対応し、S260の処理は、コンテンツ出力手段によって実現される処理の一例に対応する。
 [第四実施例]
 続いて、第四実施例の情報提供システム1について説明する。第四実施例の情報提供システム1は、音響IDを搬送するキャリア信号の周波数として異なる複数のキャリア周波数を用いて、音響IDを複数同時に出力するように、放送局装置10を構成したものである。このように第四実施例の情報提供システム1は、放送局装置10が、音響IDを異なる周波数帯で複数同時に出力するシステムであるが、他の多くの構成は、第一実施例~第三実施例の情報提供システム1と共通する。以下では、第一実施例~第三実施例の情報提供システム1と共通する構成の説明を適宜省略する。
 第四実施例における放送局装置10の付加ユニット13は、図11に示すように、第一及び第二の変換ユニット131,132と、混合ユニット135と、を備える。第一の変換ユニット131は、第一のキャリア周波数を示すキャリア信号(搬送波)を、入力ユニット11から与えられた第一の音響IDにより変調することによって、第一の音響IDをユーザが認識困難な不可聴周波数帯の音声信号に変換して、混合ユニット135に入力するものである。
 一方、第二の変換ユニット132は、上記第一のキャリア周波数とは異なる第二のキャリア周波数を示すキャリア信号(搬送波)を、入力ユニット11から与えられた第二の音響IDにより変調することによって、第二の音響IDをユーザが認識困難な不可聴周波数帯の音声信号に変換して、混合ユニット135に入力するものである。
 混合ユニット135は、放送コンテンツの音声信号と、第一の変換ユニット131にて生成された上記第一の音響IDの音声信号と、第二の変換ユニット132にて生成された上記第二の音響IDの音声信号と、を混合(ミキシング)して、放送信号として出力する音声信号を生成し、これを出力ユニット15に入力する。
 第一及び第二実施例によれば、音響IDは、放送局コードに、放送コンテンツ別のコンテンツコードが付与されたものであり、第三実施例によれば、音響IDは、放送局コードに時刻コードが付与されたものである。第四実施例によれば、このような音響IDを二つに分離し、第一の音響IDとして、放送局コードを付加ユニット13に入力し、第二の音響IDとしてコンテンツコード又は時刻コードを付加ユニット13に入力する。
 第一の音響IDに放送局コードを採用し、第二の音響IDにコンテンツコードを採用したときに放送信号に組み込まれる第一及び第二の音響IDは、例えば、図12Aに示すように時間変化する。
 一方、第一の音響IDに放送局コードを採用し、第二の音響IDに時刻コードを採用したときに放送信号に組み込まれる第一及び第二の音響IDは、例えば、図12Bに示すように時間変化する。
 このような音響IDの入力によって、放送信号としては、放送コンテンツの映像及び音声、第一の音響IDに対応する音声、並びに、第二の音響IDに対応する音声信号が組み込まれた放送信号が放送局装置10にて生成され、放送アンテナ20から出力される。
 情報端末50では、このような複数のキャリア周波数で送信されてくる複数の音響IDの夫々をマイクロフォン51の入力信号を解析することにより抽出する(S220)。このように構成された第四実施例の情報提供システム1によっても、第一~第三実施例と同様の効果を得ることが可能である。
 [第五実施例]
 続いて、第五実施例の情報提供システム1について説明する。第五実施例の情報提供システム1は、第三実施例の情報提供システム1を変形したものであり、放送局装置10から音響IDとして、放送局コードのみを放送コンテンツに付加した放送信号を出力するようにしたものである。即ち、第五実施例によれば、各放送局の放送信号には、図13Aに示すように、放送コンテンツの切替に依らず、放送局コードからなる一定の音響IDが組み込まれる。
 情報端末50の制御ユニット55は、この音響IDを用いて、第三実施例と同様の応答信号を情報提供サーバ70から取得し、ユーザ所望のネットワークコンテンツをユーザに向けて出力する。尚、第五実施例の情報提供システム1は、情報端末50における処理が、第三実施例と異なる程度であるため、以下では、第五実施例の情報提供システム1の説明として、情報端末50の制御ユニット55が実行する処理を選択的に説明し、第三実施例と同一構成に係る説明を適宜省略する。
 第五実施例における情報端末50の制御ユニット55は、図6A及び図6Bに示す処理に代えて、図13B及び図13Cに示す処理を繰り返し実行する。即ち、制御ユニット55は、コンテンツ出力操作がユーザインタフェース57を通じてなされるまで待機する(S610でNo)。コンテンツ出力操作がなされると(S610でYes)、予め定められた時間マイクロフォン51からの入力信号を取得し、この入力信号を解析することにより、入力信号に含まれる現在放送及び再生中の音響IDを抽出し特定すると共に、この音響IDの放送時刻を、自装置の内部時計に基づき特定する。即ち、音響IDを特定した時刻を、この音響IDの放送時刻として特定する(S620)。
 そして、S620で音響IDを特定することができなかった場合には、S625で否定判断して、音響IDを取得できなかった旨のメッセージを表示した後(S629)、S610に処理を戻す。一方、S620で音響IDを正常に特定することができた場合には、S625で肯定判断して、S630以降の処理を実行する。
 S630に移行すると、制御ユニット55は、S620で特定した音響IDを、問合せ対象の音響IDとして記した上記音響IDに関する問合せ信号であって、更に、S620で特定した当該音響IDの放送時刻の情報と、予めユーザにより設定されたデータ要求範囲の情報とを記した問合せ信号を、通信ユニット53から情報提供サーバ70に向けて送信する。
 情報端末50から音響IDに関する問合せ信号を受信すると、情報提供サーバ70は、当該問合せ信号に示される音響ID、放送時刻及びデータ要求範囲の情報に基づき、第三実施例と同様の処理を実行する。即ち、問合せ信号に示される音響ID及び放送時刻を、第三実施例の音響IDとみなした場合に、第三実施例の情報提供サーバ70が実行する処理と同様の処理を実行して、問合せ信号送信元の情報端末50に応答信号を送信する。
 情報端末50の制御ユニット55は、この応答信号を受信すると(S640)、第三実施例と同様に、受信した応答信号に示される放送コンテンツ毎のコンテンツ詳細データに基づき、ネットワークコンテンツを取得可能な放送コンテンツ毎に、当該放送コンテンツのタイトルを放送時刻と共に列挙した画面であって、各タイトルを選択するための操作オブジェクトを記した画面を表示する(S650)。そして、出力対象選択画面に対するユーザ操作により、放送コンテンツの一つがネットワークコンテンツ出力対象として選択されると、当該選択された放送コンテンツに対応するネットワークコンテンツを、上記受信した応答信号に含まれるURL情報に基づき取得する。当該取得したネットワークコンテンツを、ユーザインタフェース57を通じて出力する(S660)。
 以上、第五実施例の情報提供システム1について説明したが、この情報提供システム1によっても、ユーザ所望の放送コンテンツに対応するネットワークコンテンツを、音響IDを用いて、ユーザに提供することができる。尚、第五実施例の情報提供システム1に関しても、情報提供サーバ70には、ネットワークコンテンツのURL情報ではなく、ネットワークコンテンツ自体を記憶させておくことができる。即ち、情報提供サーバ70の制御ユニット71は、情報端末50から音響IDに関する問合せ信号を受信すると、データ要求範囲に該当する各放送コンテンツの放送時刻、タイトル、及び、当該放送コンテンツに対応するネットワークコンテンツ自体を格納した応答信号を、問合せ信号送信元の情報端末50に送信する構成にすることができる。
 [第六実施例]
 続いて、第六実施例の情報提供システム1について説明する。本実施例の情報提供システム1は、第二実施例の情報提供システム1を変形したものであり、テレビジョン装置30が、音響IDの再生履歴を記憶し、この再生履歴を情報端末50に提供できるように構成されたものである。情報端末50は、マイクロフォン51の入力信号から抽出された音響IDより前に放送され再生された音響IDの情報を、このテレビジョン装置30から取得し、この取得した音響IDに対応するネットワークコンテンツのURL情報を、通信ユニット53及び広域ネットワークを通じて情報提供サーバ70から取得して、ユーザが所望するネットワークコンテンツをユーザに向けて出力する。
 図14に示すように本実施例のテレビジョン装置30は、スピーカ31と、モニタ33と、受信再生ユニット35と、制御ユニット37と、近距離通信ユニット39と、を備える。
 受信再生ユニット35は、各放送局から送信されてくる放送信号を受信し、その放送信号を再生することにより、放送信号に含まれる映像を、モニタ33を通じて出力すると共に、放送信号に含まれる音声を、スピーカ31を通じて出力するものである。本実施例の放送信号には、第二実施例と同じ音響IDが含まれるため、受信再生ユニット35による放送信号の再生時、スピーカ31を通じては、放送コンテンツに対応する音声がユーザにより認識可能な音声として出力されると共に、音響IDに対応する音声がユーザにより認識困難な音声として出力される。
 また、制御ユニット37は、テレビジョン装置30全体を統括制御するものであり、例えば、図示しないリモートコントローラ等を通じて入力されるユーザの操作信号に従って、受信再生ユニット35を制御し、ユーザが所望する放送局の放送信号を、受信再生ユニット35に受信及び再生させる。
 この他、近距離通信ユニット39は、例えばブルートゥース(登録商標)規格の無線通信ユニットとして構成されるものであり、例えば2.4GHz帯の無線電波を用いて外部装置と無線通信するものである。本実施例においてこの近距離通信ユニット39は、情報端末50との通信に用いられる。
 本実施例の情報端末50は、第一実施例や第二実施例等と同様に、マイクロフォン51、通信ユニット53、制御ユニット55、及び、ユーザインタフェース57を備える他、テレビジョン装置30と近距離無線通信するための近距離通信ユニット59を備える。この近距離通信ユニット59は、例えば、テレビジョン装置30から過去に再生された音響IDの情報を取得するために用いられる。
 テレビジョン装置30が備える制御ユニット37の話に戻る。本実施例のテレビジョン装置30が備える制御ユニット37は、受信再生ユニット35により再生された音響IDの情報を、当該制御ユニット37が備えるRAM37aに書き込む履歴書込処理PR1を、テレビジョン装置30の起動後に繰り返し実行する。また、履歴書込処理PR1とは並列に、情報端末50から近距離通信ユニット39を通じて音響IDに関する問合せ信号を受信し、この問合せ信号に対する応答信号を問合せ元の情報端末50に近距離通信ユニット39を通じて送信する問合せ信号受付処理PR2を、テレビジョン装置30の起動後に繰り返し実行する。
 図15Aに示すように、履歴書込処理PR1を開始すると、制御ユニット37は、受信再生ユニット35からスピーカ31に入力される音声信号を解析して、音声信号に含まれる音響IDを抽出する(S710)。そして、抽出された音響IDが前回抽出された音響IDから変化した否かを判断し(S720)。変化していないと判断すると(S720でNo)、S710に処理を戻し、変化したと判断すると(S720でYes)、S730に移行する。尚、S710で音響IDの抽出に失敗した場合には、S720において形式的に否定判断して、S710に処理を戻せばよい。
 S730に移行すると、制御ユニット37は、RAM37aが記憶する再生履歴データ内に、今回抽出された音響IDを登録することにより、この音響IDの再生履歴をRAM37aに記憶する。その後、当該履歴書込処理を終了し、再度S710から処理を開始する。
 図14に示すように、再生履歴データは、最も新しく登録された音響IDから、登録順に所定個の音響IDが配列されたデータとして構成される。即ち、再生履歴データは、放送局から放送されてテレビジョン装置30で再生された音響IDが、最も新しく再生された音響IDから、再生順に所定個配列された構成にされる。
 図14に示す例によれば、再生履歴データは、最新の音響ID、その1つ前に再生された音響ID、その2つ前に再生された音響IDの順に、最も新しく再生された音響IDから4つ前に再生された音響IDまでの音響ID群が配列された構成にされている。制御ユニット37は、S730の実行時に、再生履歴データに既に上記所定個の音響IDが登録されている場合、最も古い音響IDを削除して、最新の音響IDを当該再生履歴データに登録する。
 また、図15Bに示すように、問合せ信号受付処理を開始すると、制御ユニット37は、近距離通信ユニット39を通じて情報端末50から音響IDに関する問合せ信号を受信するまで待機する(S810)。この問合せ信号を受信すると(S810でYes)、この問合せ信号が示す音響IDを含む当該音響IDから遡ってN個前までにテレビジョン装置30にて再生された音響IDの一群を、RAM37aが記憶する再生履歴データを参照することにより特定する(S820)。そして、この音響IDの一群を記した応答信号を生成し(S830)、これを問合せ元の情報端末50に近距離通信ユニット39を通じて送信する(S840)。
 一方、このような音響IDに関する問合せ信号を送信する情報端末50の制御ユニット55は、図6Aに示すようにコンテンツ出力操作がなされると(S210でYes)、S220以降の処理を実行する。S230では、S220で特定した音響IDを記した当該音響IDに関する問合せ信号を、情報提供サーバ70ではなく、近距離通信ユニット59を通じて、テレビジョン装置30に送信し、S240では、テレビジョン装置30における上記問合せ信号受付処理PR2によって生成され送信される応答信号を、近距離通信ユニット59を通じて受信する。
 そして、S250では、この応答信号に含まれる音響IDの夫々を、当該音響IDを選択するための操作オブジェクトと共に記した出力対象選択画面を、ユーザインタフェース57を通じて表示し、この出力対象選択画面を通じたユーザによる選択操作が完了すると、S260にて、図8Bに示す取得出力処理を実行する。この動作によって、ユーザにより選択されたネットワークコンテンツ出力対象の音響IDに対応するネットワークコンテンツを取得し、このネットワークコンテンツを、ユーザインタフェース57を通じて出力する。
 以上、第六実施例の情報提供システム1について説明したが、この情報提供システム1によっても、ユーザは、情報端末50に対する操作の遅れにより、所望の音響IDを、情報端末50のマイクロフォン51を通じて、その放送中に取得できなかった場合でも、上記取得できなかった音響IDに対応するネットワークコンテンツを利用することができる。
 尚、第二実施例と同様に、情報提供サーバ70は、情報端末50からのコンテンツ問合せ信号に対して、コンテンツ問合せ信号が示す音響IDに対応するネットワークコンテンツのURL情報を格納した応答信号を生成し、これを送信する構成にされてもよいし、コンテンツ問合せ信号が示す音響IDに対応するネットワークコンテンツ自体を格納した応答信号を生成し、これを情報端末50に送信する構成にされてもよい。
 また、テレビジョン装置30の制御ユニット37は、次の処理を実行するように構成されてもよい。即ち、制御ユニット37は、問合せ信号を受信すると(S810でYes)、S820の処理を実行した後に、S830に移行し、S820で特定された上記音響IDの一群に属する音響IDの夫々に対応するネットワークコンテンツのURL情報(又はネットワークコンテンツ自体)、及び、対応する放送コンテンツのタイトル情報を情報提供サーバ70から取得する。制御ユニット37は、これら情報提供サーバ70から取得した情報(データ)を音響IDと共に格納した応答信号を生成し、S840では、この応答信号を、近距離通信ユニット39を通じて情報端末50に送信する構成にされてもよい。但し、この場合には、テレビジョン装置30に、情報提供サーバ70と広域ネットワークを通じて通信するための通信ユニットを設ける。
 一方、このようなテレビジョン装置30の構成に対応して、情報端末50は、図6A及び図6Bに示す処理を開始した場合、S230では、S220でマイクロフォン51の入力信号から抽出し特定した音響IDを記した当該音響IDに関する問合せ信号を、近距離通信ユニット59を通じて、テレビジョン装置30に送信し、S240では、テレビジョン装置30から送信されるネットワークコンテンツのURL情報(又はネットワークコンテンツ自体)を含む応答信号を、近距離通信ユニット59を通じて受信する構成にすることができる。
 S250では、この応答信号に含まれる各音響IDに対応する放送コンテンツのタイトルを当該音響IDと共に列挙した画面であって、ネットワークコンテンツ出力対象の音響IDを選択するための操作オブジェクトを記した出力対象選択画面を、ユーザインタフェース57を通じて表示する構成にすることができる。そして、この出力対象選択画面を通じたユーザによる選択操作が完了すると、S260にて、上記応答信号に含まれるURL情報に基づき、ユーザにより選択されたネットワークコンテンツ出力対象の音響IDに対応するネットワークコンテンツを取得し(又は応答信号に含まれる該当ネットワークコンテンツを取得し)、このネットワークコンテンツを、ユーザインタフェース57を通じて出力する構成にすることができる。
 本実施例のテレビジョン装置30は、上述した第四局面の再生装置の一例に対応し、制御ユニット37が近距離通信ユニット39を通じて情報端末50からの問合せ信号を受信する動作(S810)は、再生装置が有する問合せ信号受信手段の一例に対応し、制御ユニット37が実行するS820~S840の処理は、上記再生装置が有する旧情報コード送信手段によって実現される処理の一例に対応する。また、本実施例の情報端末50において制御ユニット55が実行するS220の処理(図6A参照)は、第四局面の再生装置に対応する情報端末が有する抽出手段によって実現される処理の一例に対応し、S230の処理は、問合せ手段によって実現される処理の一例に対応し、S240の処理は、旧情報コード受信手段によって実現される処理の一例に対応し、S260の処理は、コンテンツ出力手段によって実現される処理の一例に対応する。
 また、情報提供サーバ70からネットワークコンテンツのURL情報等を取得する上記変形例のテレビジョン装置30は、上述した第五局面の再生装置の一例に対応し、変形例におけるS820の処理は、旧情報コード特定手段によって実現される処理の一例に対応し、S830,S840の処理は、コンテンツ情報送信手段によって実現される処理の一例に対応する。
 [第七実施例]
 続いて、第七実施例の情報提供システム1について説明する。但し、本実施例の情報提供システム1は、第二実施例の情報提供システム1を変形したものであり、第二実施例において情報提供サーバ70から情報端末50に提供していた過去に放送した音響IDのリストを、放送信号に組み込んで情報端末50に提供するようにした程度のものである。従って、以下では、第七実施例の情報提供システム1の説明として、放送局装置10における放送信号の生成手順及び情報端末50におけるネットワークコンテンツの出力手順を説明し、第二実施例の情報提供システム1と同一構成の説明を適宜省略する。
 本実施例の放送局装置10は、図16A及び図16Bに示すように、番組やコマーシャル等の放送コンテンツに、この放送コンテンツに対応する音響IDの他、時間的に一つ前及び二つ前に放送した放送コンテンツに対応する音響IDを配列してなる音響ID列をユーザが認識困難な音声により付加し、この放送信号を出力する。
 具体的に、放送局装置10の付加ユニット13は、図16Aに示す処理を繰り返し実行することにより、入力ユニット11から入力された放送コンテンツに付加する音響ID列を切り替えて、放送信号を生成する。
 図16Aに示す処理を開始すると、付加ユニット13は、放送コンテンツに付加する音響ID列の切替タイミングが到来したか否かを判断する(S910)。付加ユニット13は、具体的に、放送コンテンツの切替に伴って、入力ユニット11から入力される音響IDが切り替わる度、放送コンテンツに付加する音響ID列の切替タイミングが到来したと判断することができる。
 そして、音響ID列の切替タイミングが到来していないと判断すると(S910でNo)、S920の処理を実行せずに、S930に移行し、音響ID列の切替タイミングが到来したと判断すると(S910でYes)、S920に移行し、次の規則に従って放送コンテンツに付加する音響ID列を切り替える。
 具体的に、付加ユニット13は、放送コンテンツに付加する音響ID列として現在設定されている音響ID列から、最も古い音響IDを削除し、代わりに、今回新たに入力ユニット11から入力された音響IDを音響ID列に加えて、放送コンテンツに付加する音響ID列を切り替える。
 ここで、最も古い音響IDとは、現在設定されている音響ID列を構成する音響IDの一群のうち、時間的に最も前から上記音響ID列を構成する音響IDとして用いられている音響IDのことを言う。例えば、音響ID列として、3つの音響IDを放送コンテンツに付加する場合であって、今回新たに入力ユニット11から入力された音響IDが「STxx01CTyy07」であり、その一つ前に入力ユニット11から入力された音響IDが「「STxx01CTyy06」であり、更に一つ前に入力ユニット11から入力された音響IDが「「STxx01CTyy05」であり、更に一つ前に入力ユニット11から入力された音響IDが「STxx01CTyy04」である場合を考える。
 この場合には、図16Bに示すように、現在設定されている音響ID列「STxx01CTyy04STxx01CTyy05STxx01CTyy06」を、「STxx01CTyy05STxx01CTyy06STxx01CTyy07」に切り替えるように、放送コンテンツに付加する音響ID列の設定変更をS920にて行う。
 その後、付加ユニット13は、S930に移行し、現在設定されている音響ID列(S920からS930に移行した場合には直前のS920による設定変更後の音響ID列)を、上述した手法でユーザにより認識困難な音声の形態で放送コンテンツに付加してなる放送信号を生成する。例えば、この音響ID列を、不可聴周波数帯の音声信号に変換し、当該音声信号を放送コンテンツの音声信号とミキシングすることで、放送コンテンツに音響ID列を付加してなる放送信号を生成する。付加ユニット13は、このような処理を繰り返し実行する。
 一方、情報端末50の制御ユニット55は、図6A及び図6Bに示す処理に代えて、図17に示す処理を実行する。図17に示す処理を開始すると、制御ユニット55は、コンテンツ出力操作がなされるまで待機する(S1010でNo)。コンテンツ出力操作がなされると(S1010でYes)、マイクロフォン51からの入力信号である当該マイクロフォン51が収集した音声についての電気信号を所定時間分取得し、この入力信号を解析することにより、入力信号に含まれる現在放送及び再生中の音響ID列を抽出し特定する(S1020)。
 S1020で音響ID列を特定することができなかった場合、制御ユニット55は、S1025で否定判断し、音響IDを取得できなかった旨のメッセージを、ユーザインタフェース57を通じて表示した後(S1029)、S1010に処理を戻す。一方、S1020で音響ID列を特定することができた場合には、S1025で肯定判断して、S1050に移行する。
 S1050に移行すると、制御ユニット55は、S1020において特定された音響ID列を構成する音響IDの夫々を、当該音響IDを選択するための操作オブジェクトと共に記した出力対象選択画面を、ユーザインタフェース57を通じて表示する。この際、音響ID列に組み込まれた時期が新しい音響IDの順に、S1020において特定された音響ID列を構成する音響IDの夫々を上記出力対象選択画面に配列することができる。
 そして、この出力対象選択画面を通じたユーザによる選択操作が完了すると、S1060にて、図8Bに示す取得出力処理を実行する。この動作によって、ユーザにより選択されたネットワークコンテンツ出力対象の音響IDに対応するネットワークコンテンツを取得し、このネットワークコンテンツを、ユーザインタフェース57を通じて出力する。
 以上、第七実施例の情報提供システム1の構成について説明した。本実施例によれば、情報提供サーバ70の制御ユニット71に、図4に示すような音響IDに関する問合せ信号の受付処理を実行させなくても、情報端末50のユーザに、コンテンツ出力操作時には、放送が終わってしまった放送コンテンツに対応するネットワークコンテンツを、その時点で放送されている音響ID列の情報に基づいて提供することができる。従って、本実施例によれば、ユーザ所望のネットワークコンテンツを提供することができ、音響IDの利用促進に役立つ。
 尚、本実施例では、放送信号に音響ID列を組み込むようにしたが、音響IDには、放送局コードとコンテンツコードとが含まれるため、放送信号に複数の音響IDを組み込むと、放送局コードが非効率に繰り返し記されることになる。従って、上記複数の音響IDに代えては、図16Cに示すように、放送局コードに続けて複数の音響IDについてのコンテンツコード部分のみを記した情報コードを、放送信号に組み込むように、付加ユニット13は構成されてもよい。
 本実施例の放送局装置10は、上述した第六局面の放送信号生成装置の一例に対応し、付加ユニット13によって実行されるS920の処理(図16A参照)は、設定手段によって実現される処理の一例に対応し、S930の処理は、放送信号生成手段によって実現される処理の一例に対応する。また、本実施例の情報端末50において制御ユニット55が実行するS1020の処理(図17参照)は、第六局面の放送信号生成装置に対応する情報端末が有する抽出手段によって実現される処理の一例に対応し、S1060の処理は、コンテンツ出力手段によって実現される処理の一例に対応する。
 [第八実施例]
 続いて、第八実施例の情報提供システム1について説明する。第八実施例の情報提供システム1は、第七実施例の情報提供システム1を変形したものであり、放送局装置10が二つの音響IDを異なる周波数帯のキャリア信号(搬送波)を用いて放送コンテンツに付加する構成にされたものである。以下では、第八実施例の情報提供システム1の説明として、主に放送局装置10における付加ユニット13が実行する処理の内容を、図18A及び図18Bを用いて説明し、第七実施例の情報提供システム1と同一構成部分の説明を、適宜省略する。
 本実施例の放送局装置10が備える付加ユニット13は、図18Aに示す処理を繰り返し実行することにより、二つの音響IDを、入力ユニット11から入力された放送コンテンツに付加して、放送信号を生成する。
 図18Aに示す処理を開始すると、付加ユニット13は、放送コンテンツに付加する第一の音響IDの切替タイミングが到来したか否かを判断する(S1110)。付加ユニット13は、放送コンテンツの切替に伴って、入力ユニット11から入力される音響IDが切り替わる度、放送コンテンツに付加する第一の音響IDの切替タイミングが到来したと判断することができる。
 そして、第一の音響IDの切替タイミングが到来していないと判断すると(S1110でNo)、S1120の処理を実行せずに、S1130に移行する。一方、第一の音響IDの切替タイミングが到来したと判断すると(S1110でYes)、S1120に移行し、第一の音響IDを、入力ユニット11から入力された音響IDに設定する。その後、S1130に移行する。
 S1130に移行すると、付加ユニット13は、第一の音響IDの切替タイミングから予め定められた所定時間が経過したか否かを判断する。所定時間が経過していないと判断すると(S1130でNo)、S1140の処理を実行せずに、S1150に移行する。一方、所定時間が経過したと判断すると(S1130でYes)、S1140に移行して、当該所定時間前の切替タイミングで切り替えられた上記第一の音響IDについての切替後の値を、第二の音響IDとして設定する。その後、S1150に移行する。
 S1150に移行すると、付加ユニット13は、予め定められた第一のキャリア周波数のキャリア信号(搬送波)を、現在設定されている第一の音響IDにより変調することによって、第一の音響IDをユーザが認識困難な第一の不可聴周波数帯の音声信号(以下「第一の電子透かし信号」と表現する)に変換する。更に、第一のキャリア周波数とは異なる第二のキャリア周波数のキャリア信号を、現在設定されている第二の音響IDにより変調することによって、第二の音響IDをユーザが認識困難な第二の不可聴周波数帯の音声信号(以下「第二の電子透かし信号」と表現する)に変換する。
 そして、これら第一及び第二の電子透かし信号を、入力ユニット11から入力される放送コンテンツの音声信号とミキシングすることにより、放送コンテンツの音声信号に第一及び第二の音響IDを付加した放送信号を生成し、これを出力ユニット15に入力する。
 一方、情報端末50の制御ユニット55は、第七実施例と同様に図17に示す処理を繰り返し実行し、コンテンツ出力操作がなされると(S1010でYes)、マイクロフォン51からの入力信号を解析して、第一及び第二の音響IDを抽出し特定する(S1020)。そして、S1050では、これら特定できた第一及び第二の音響IDの夫々を、当該音響IDを選択するための操作オブジェクトと共に記した出力対象選択画面を、ユーザインタフェース57を通じて表示する。
 この際、第一の音響IDと第二の音響IDとが同じである場合には、一方の音響IDのみを出力対象選択画面に表示することができる。そして、この出力対象選択画面を通じたユーザによる選択操作が完了すると、S1060にて、図8Bに示す取得出力処理を実行する。これにより、コンテンツ出力操作時に放送されていた放送コンテンツに対応するネットワークコンテンツ、又は、この放送コンテンツの直前に放送された放送コンテンツに対応するネットワークコンテンツを、ユーザの選択操作に従って出力する。
 以上、第八実施例の情報提供システム1について説明したが、本実施例によっても、第七実施例と同様、コンテンツ出力操作時には、放送が終わってしまった放送コンテンツに対応するネットワークコンテンツを、その時点で放送されている音響IDの情報に基づいて情報端末50のユーザに、提供することができる。
 尚、本実施例では、図18Bに示すように、第一の音響IDから所定時間遅れて、当該第一の音響IDと同一の音響IDを第二の音響IDとして放送することになるが、この時間遅れについては、ユーザの操作遅延を考慮して、例えば10秒くらいの値に設定することができる。
 また、上記実施例では、第一の音響IDの切替タイミングからの経過時間が所定時間となると、第二の音響IDを切り替えるようにしたが、第一の音響IDの切替タイミングと同時に、第二の音響IDを切り替えるようにしてもよい。この場合には、第一の音響IDの切替タイミングにおいて、第一の音響IDを新しい値に切り替えると同時に、第二の音響IDを、その切替前の第一の音響IDと同一値に設定することができる。このような実施態様は、第七実施例で、音響ID列として放送していた二つの音響IDを、異なる周波数帯で別々に放送することと基本的に等価である。
 本実施例の放送局装置10は、上述した第七局面の放送信号生成装置の一例に対応し、付加ユニット13によって実行されるS1120の処理(図18A参照)は、第一の設定手段によって実現される処理の一例に対応し、S1140の処理は、第二の設定手段によって実現される処理の一例に対応し、S1150の処理は、放送信号生成手段によって実現される処理の一例に対応する。また、情報端末50の制御ユニット55が実行するS1020の処理(図17参照)は、第七局面の放送信号生成装置に対応する情報端末が有する抽出手段によって実現される処理の一例に対応し、S1060の処理は、コンテンツ出力手段によって実現される処理の一例に対応する。
 [第九実施例]
 続いて、第九実施例の情報提供システム1について説明する。第九実施例の情報提供システム1は、第七実施例の情報提供システム1を変形したものであり、放送コンテンツに音響ID列を付加してなる放送信号を出力する代わりに、音響ID本体部の値が次に切り替えられるまでの残り時間を表す付属コードを、放送局コードとコンテンツコードとからなる音響IDの本体部に加えてなる音響IDを放送信号に組み込んで出力する構成にされたものである。
 従って、以下では、第九実施例の情報提供システム1の説明として、放送局装置10の付加ユニット13が実行する処理の内容を、図19A、図19B及び図19Cを用いて説明し、情報端末50が図17に示す処理に代えて実行する処理の内容を、図20を用いて説明する。一方、第九実施例の情報提供システム1における第七実施例の情報提供システム1と同一構成部分の説明を、適宜省略する。
 図19Aに示すように、本実施例の放送信号が有する音響IDは、第七実施例と同様の放送局コード及びコンテンツコードからなる本体部と、当該本体部の値が次回切り替えられるまでの残り時間を表す付属コードとの組合せからなる。図19Aに示す例は、残り時間「0015」秒にヘッダ「NT」が付加されてなる付属コードが、音響IDに組み込まれた例である。
 この音響IDが有する付属コードは、逐次更新されて、放送信号に組み込まれる。図19Bに示す例によれば、放送時刻18時15分10秒に音響ID本体部の値が「STxx01CTyy05」に切り替えられ、この音響ID本体部には、当該音響ID本体部の値が次に切り替えられる18時15分25秒までの残り時間15秒に対応した付属コード「NT0015」が付加されて、音響ID「STxx01CTyy05NT0015」が放送コンテンツと共に放送される。
 そして、放送時刻18時15分15秒には、付属コードが、18時15分25秒までの残り時間10秒に対応した値「NT0010」に更新されて、音響ID「STxx01CTyy05NT0010」が放送コンテンツと共に放送され、放送時刻18時15分20秒には、付属コードが、18時15分25秒までの残り時間5秒に対応した値「NT0005」に更新されて、音響ID「STxx01CTyy05NT0005」が放送コンテンツと共に放送される。
 更に、放送時刻18時15分25秒には、放送コンテンツの切替と共に音響ID本体部の値が「STxx01CTyy06」に切り替えられて、この音響ID本体部には、放送コンテンツ及び音響ID本体部が次に切り替えられる18時15分40秒までの残り時間15秒に対応した付属コード「NT0015」が付加されて、音響ID「STxx01CTyy06NT0015」が放送コンテンツと共に放送される。
 このような音響IDの切替は、付加ユニット13が図19Cに示す処理を繰り返し実行することにより実現される。
 図19Cに示す処理を開始すると、付加ユニット13は、まず音響ID本体部の設定値を切り替えるタイミングが到来したか否かを判断する(S1210)。例えば、付加ユニット13は、放送コンテンツの切替に伴って、入力ユニット11から入力される音響ID本体部の値(放送局コード+コンテンツコード)が切り替わる度、放送コンテンツに付加する音響ID本体部の設定値を切り替えるタイミングが到来したと判断することができる。
 音響ID本体部の設定値を切り替えるタイミングが到来していないと判断すると(S1210でNo)、付加ユニット13は、S1220の処理を実行せず、S1230に移行する。一方、音響ID本体部の設定値を切り替えるタイミングが到来したと判断すると(S1210でYes)、S1220に移行して、音響ID本体部の設定値を、入力ユニット11から入力された値(放送局コード+コンテンツコード)に切り替えた後、S1230に移行する。
 S1230に移行すると、付加ユニット13は、今回のS1250の処理で放送信号に組み込む音響IDの放送時刻を基準に、この放送時刻から音響ID本体部の値が放送信号において次に切り替わる時刻までの残り時間を記した付属コードを、今回のS1250の処理で放送信号に組み込む付属コードに設定する。尚、残り時間については、放送局装置10が有する放送コンテンツ及び音響ID本体部の放送スケジュールの情報を参照することにより特定することができる。
 S1230での処理を終えると、付加ユニット13は、今回のS1250の処理で放送信号に組み込む音響ID本体部の値であるS1220で設定された音響ID本体部の最新値に、S1230で設定した付属コードを付加してなる音響IDを、今回のS1250の処理で放送信号に組み込む音響IDに設定する(S1240)。そして、この音響IDをユーザが認識困難な音声により、入力ユニット11から入力された放送コンテンツに付加して、放送アンテナ20から出力する放送信号を生成する(S1250)。その後、再度S1210から処理を開始する。放送局装置10は、このようにして、放送コンテンツに、音響ID本体部の次回切替時刻までの残り時間の情報を付加した放送信号を生成し、これを、放送アンテナ20を通じて出力する。
 一方、情報端末50の制御ユニット55は、図20に示す処理を実行することにより、コンテンツ出力操作に依らず、テレビジョン装置30から再生される音響IDに対応するネットワークコンテンツを逐次取得し、これをユーザに向けて出力する。
 図20に示す処理を開始すると、制御ユニット55は、マイクロフォン51からの所定時間分の入力信号を解析して、入力信号に含まれる音響IDを抽出し特定する(S1310)。そして、音響IDを特定することができた場合には、S1320で肯定判断し、特定された音響IDに含まれる付属コードが示す音響ID本体部の次回切替時刻までの残り時間に基づき、現在時刻から当該残り時間分未来の時刻を、マイクロフォン51の入力信号の次回解析時刻(即ちS1310の次回実行時刻)に設定する(S1330)。
 更に、S1310で特定された音響ID本体部の値(放送局コード+コンテンツコード)を、音響IDの情報として記したコンテンツ問合せ信号を、情報提供サーバ70に送信する(S1340)。そして、この問合せ信号に対する応答信号として、情報提供サーバ70から、S1310で特定された放送局コード及びコンテンツコードに対応するネットワークコンテンツのURL情報(又はネットワークコンテンツ自体)を、通信ユニット53を通じて取得する(S1350)。
 尚、情報提供サーバ70は、付属コードを除いた音響IDの本体部分と、対応する放送コンテンツのタイトル情報と、対応するネットワークコンテンツのURL情報(又はファイル情報)とからなるコンテンツ詳細データの一群を記憶ユニット75に記憶するものとする。
 そして、制御ユニット55は、上記取得した応答信号の内容に基づき、S1310で特定された音響IDに対応するネットワークコンテンツを、ユーザインタフェース57を通じてユーザに出力する(S1360)。例えば、応答信号にネットワークコンテンツのURL情報が含まれる場合、制御ユニット55は、このURL情報に基づき、URL先のウェブサーバ90から、このURLに対応するネットワークコンテンツを、通信ユニット53を通じて取得し、このネットワークコンテンツを、ユーザインタフェース57を通じて出力する。
 また、S1360での処理を終えると、制御ユニット55は、S1370に移行し、S1330又はS1325の処理で設定された次回解析時刻が到来するか、S1310~S1360の処理ルーチンについての終了条件が満足されるまで待機する(S1370,S1380)。情報端末50の電源オフ操作がなされる等して上記終了条件が満足されると(S1380でYes)、当該図20に示す処理を終了する。一方、次回解析時刻が到来したと判断すると(S1370でYes)、S1310に移行して、再度マイクロフォン51から所定時間分の入力信号を取得及び解析し、S1320以降の処理を実行する。
 このような処理を実行することにより、情報端末50の制御ユニット55は、音響IDに含まれる付属コードの情報に従って、放送信号において音響ID本体部(詳細にはコンテンツコード)の値が切り替わるタイミングに合わせて、マイクロフォン51からの入力信号を取得及び解析し、音響IDが示す放送局コード及びコンテンツコードに対応するネットワークコンテンツを効率的に取得してユーザに出力する。
 尚、S1310で音響IDを特定することができず、S1320で否定判断した場合、制御ユニット55は、S1310の実行時刻から、予め定められたリトライ間隔に対応する時間経過後の時刻を、次回解析時刻に設定し(S1325)、S1370に移行する。
 以上に説明した第九実施例の情報提供システム1によれば、情報端末50が、音響IDに対応するネットワークコンテンツをユーザに向けて出力する動作を自動的に繰り返し実行する。従って、コンテンツ出力操作に応じて音響IDに対応するネットワークコンテンツの出力動作を行う情報提供システムのように、ユーザの操作遅れに対処しなくても、ユーザ所望のネットワークコンテンツをユーザに提供することができる。
 そして、本実施例によれば、情報端末50が、放送信号に含まれる上記付属コードに基づいて、適切な時期に効率的に音響IDの抽出動作を実行する。従って、ネットワークコンテンツを出力する動作を自動的に繰り返し実行することについてのデメリットが少なく、音響IDの利用を促進することができる。例えば、情報端末50がバッテリにて動作する電子機器である場合には、バッテリの消耗を抑えることができる。
 本実施例の放送局装置10は、上述した第八局面の放送信号生成装置の一例に対応し、付加ユニット13によって実行されるS1220の処理(図19C参照)は、設定手段によって実現される処理の一例に対応し、S1230の処理は、更新時刻特定手段によって実現される処理の一例に対応し、S1240,S1250の処理は、放送信号生成手段によって実現される処理の一例に対応する。また、本実施例の情報端末50において制御ユニット55が実行するS1310の処理(図20参照)は、第八局面の放送信号生成装置に対応する情報端末が有する抽出手段によって実現される処理の一例に対応し、S1330の処理は、抽出タイミング設定手段によって実現される処理の一例に対応し、S1340~S1360の処理は、コンテンツ出力手段によって実現される処理の一例に対応する。
 [第十実施例]
 続いて、放送信号に含まれる音響IDを用いてユーザの視聴履歴(換言すれば視聴実績)を記録し、ユーザの視聴履歴に応じて、ユーザが所有する情報端末50に対して提供するネットワークコンテンツを変更する第十実施例の情報提供システム1の構成を図21~図25を用いて説明する。但し、第十実施例の情報提供システム1は、第一実施例と同様のハードウェア構成を有する放送局装置10、テレビジョン装置30、情報端末50及び情報提供サーバ70を備える。従って、第十実施例の情報提供システム1を構成する各装置のハードウェア構成についての説明は、適宜省略する。
 第十実施例の情報提供システム1は、放送局装置10が第九実施例と同様の付属コードを含む音響IDを組み込んだ放送信号を出力する。一方、情報提供サーバ70の記憶ユニット75は、本実施例特有のデータを記憶する。また、情報提供サーバ70の制御ユニット71及び情報端末50の制御ユニット55は、本実施例特有の処理を実行する。これらの点で、本実施例の情報提供システム1は、第一実施例の情報提供システム1とはソフトウェア構成が異なる。
 以下では、第十実施例の情報提供システム1の説明として、情報提供サーバ70の記憶ユニット75が記憶するデータの構成、情報提供サーバ70の制御ユニット71及び情報端末50の制御ユニット55が実行する処理の内容を選択的に説明する。
 図21に示すように、本実施例の記憶ユニット75は、放送局装置10から出力される放送コンテンツに対応したネットワークコンテンツの一群を記憶すると共に、ユーザ毎の視聴履歴データと、コンテンツコード毎の提供条件データと、を記憶する。コンテンツコードは、上述したように音響IDの一部を構成するものである。
 本実施例によれば、予めユーザに対して、個別の識別コードであるユーザコードが割り当てられる。そして、情報端末50から情報提供サーバ70へは、視聴履歴の登録を要求する登録要求信号として、情報端末50を所有するユーザのユーザコード及び当該ユーザにより視聴された放送コンテンツに対応するコンテンツコードを含む信号が送信される。
 ユーザ毎の視聴履歴データは、このような登録要求信号に基づき更新されるものであり、記憶ユニット75は、各ユーザの視聴履歴データを、対応するユーザのユーザコードに関連付けて記憶する。具体的に、視聴履歴データは、該当ユーザによって視聴された放送コンテンツに対応するコンテンツコード、換言すれば、該当ユーザの情報端末50から送信される登録要求信号に含まれるコンテンツコード毎に、このコンテンツコードと、該当ユーザがこのコンテンツコードに対応する放送コンテンツを視聴した回数(以下「視聴回数」と表現する)の情報と、を有する。
 但し、本実施例においては、同じネットワークコンテンツを提供する対象の放送コンテンツの一群に対しては、同一のコンテンツコードを示す音響IDを付加して、これらを含んだ放送信号を放送するものとする。例えば、異なる製品のコマーシャルであっても、同一シリーズ製品のコマーシャルの放送時には、同一のコンテンツコードを示す音響IDを放送するといった具合である。本実施例では、このように同一系統の放送コンテンツに対し同一のコンテンツコードを付加することにより、同一系統の放送コンテンツの一群毎に、この系統の放送コンテンツの視聴回数を、視聴履歴データ内に記録する。
 また、上記コンテンツコード毎の提供条件データは、記憶ユニット75が、該当するコンテンツコードに関連付けて記憶するものである。これら各提供条件データは、該当コンテンツコードに対応する放送コンテンツの視聴回数毎に、ユーザに提供すべきネットワークコンテンツの名称及びファイル情報(記憶ユニット75における該当ネットワークコンテンツの格納位置を表す情報等)を有する。
 例えば、図21に示す例によれば、コンテンツコード「CTxx10」に対応する提供条件データは、視聴回数が1回以上であるときには、画像データ(具体的には静止画データ)をネットワークコンテンツとして提供し、視聴回数が5回以上であるときには、動画データをネットワークコンテンツとして提供するように、ネットワークコンテンツの提供条件が記されたデータとして構成されている。
 このような視聴回数に応じて提供するネットワークコンテンツを変更する手法は、例えば、放送コンテンツに対するユーザの関心を増大させたり、放送コンテンツの視聴を促したりする目的で採用することができる。例えば、視聴回数が少ないときには、放送コンテンツに対応する壁紙等のありふれた特典データをユーザに提供し、視聴回数が多いときには、放送コンテンツの特典映像等の稀少なデータをユーザに提供することができる。尚、提供条件データは、視聴回数が所定回未満では(例えば1回であるときには)、ネットワークコンテンツを提供しないように定義されたデータであってもよい。
 続いて、情報端末50の制御ユニット55が実行する視聴履歴送信処理について図22を用いて説明する。視聴履歴送信処理を開始すると、制御ユニット55は、マイクロフォン51からの所定時間分の入力信号を解析することで、入力信号に含まれる音響IDを抽出し特定する(S1410)。
 そして、音響IDを特定することができた場合には、S1420で肯定判断し、第九実施例におけるS1330での処理と同様、上記特定された音響IDに含まれる付属コードに基づき、マイクロフォン51の入力信号についての次回解析時刻(S1410の次回実行時刻)を設定した後に(S1430)、S1440に移行する。一方、音響IDを特定することができなかった場合には、S1420で否定判断し、S1410の実行時刻から、予め定められたリトライ間隔に対応する時間経過後の時刻を、次回解析時刻に設定した後に(S1425)、S1470に移行する。
 また、S1440に移行すると、制御ユニット55は、S1410で特定された音響IDが示すコンテンツコードと、予め情報端末50に登録されたユーザコードと、記した登録要求信号を、情報提供サーバ70に通信ユニット53を通じて送信する(S1440)。その後、S1470に移行する。
 S1470に移行すると、制御ユニット55は、S1430又はS1425の処理で設定された次回解析時刻が到来するか、S1410~S1440の処理ルーチンについての終了条件が満足されるまで待機し(S1470,S1480)、終了条件が満足されると(S1480でYes)、当該視聴履歴送信処理を終了する。
 一方、次回解析時刻が到来したと判断すると(S1470でYes)、S1410に移行して、再度マイクロフォン51から所定時間分の入力信号を取得及び解析し、S1420以降の処理を実行する。これによって、情報端末50の近くに位置するテレビジョン装置30にて再生される音響IDを、情報端末50のユーザが視聴する放送コンテンツに対応する情報として、マイクロフォン51の入力信号から取得し、この情報をユーザコードと共に情報提供サーバ70に送信して、当該ユーザの視聴履歴に関する情報を情報提供サーバ70に提供する。
 また、登録要求信号を受信する情報提供サーバ70の制御ユニット71は、図23に示す登録受付処理を起動後繰り返し実行する。そして、登録要求信号を、通信ユニット73を通じて受信すると(S1510でYes)、受信した登録要求信号が示すユーザコードに関連付けられた視聴履歴データを更新する。具体的には、上記登録要求信号が示すコンテンツコードの視聴回数を1カウントアップするように、視聴履歴データを更新する(S1520)。情報提供サーバ70の制御ユニット71は、このような処理を、登録要求信号を受信する度に実行することによって、各ユーザの視聴履歴を記憶ユニット75に記憶させる。
 また、情報提供サーバ70の制御ユニット71は、上記登録受付処理とは別に、図24に示すリスト要求受付処理を繰り返し実行する。このリスト要求受付処理を開始すると、制御ユニット71は、情報端末50から通信ユニット73を通じてリスト要求信号を受信するまで待機する。
 そして、リスト要求信号を受信すると(S1610でYes)、受信したリスト要求信号が示すユーザコードに対応付けられた視聴履歴データと、提供条件データ群とを比較して、当該ユーザに提供可能なネットワークコンテンツを特定する。そして、当該提供可能なネットワークコンテンツの名称及び対応するコンテンツコードを列挙したコンテンツリストを格納した応答信号を、要求元の情報端末50に、通信ユニット73を通じて送信する(S1620)。
 具体的に、S1620では、リスト要求信号が示すユーザコードの視聴履歴データを参照し、当該視聴履歴データに登録されているコンテンツコード毎に、当該視聴履歴データに記されている当該コンテンツコードに対応する放送コンテンツの視聴回数と、当該コンテンツコードに対応する提供条件データとを比較する。
 上述したように提供条件データには、ネットワークコンテンツ毎に、当該ネットワークコンテンツを提供可能な視聴回数が記されている。制御ユニット71は、上記比較によって、上記提供条件データが示すネットワークコンテンツの内、ユーザの視聴回数が提供条件を満足するネットワークコンテンツを特定し、当該条件を満足する一つ又は複数のネットワークコンテンツの名称及び対応するコンテンツコードを、当該ネットワークコンテンツの情報として、コンテンツリストに登録する。
 制御ユニット71は、このような処理を、視聴履歴データに登録されているコンテンツコード毎に実行することによって、ユーザに対して提供可能なネットワークコンテンツの名称を、コンテンツコードと共に記したコンテンツリストを生成し、このコンテンツリストを格納した応答信号を、要求元に送信する。
 このようなコンテンツリストの送信後、制御ユニット71は、情報端末50において、当該送信したコンテンツリストの中から、出力対象のネットワークコンテンツが選択されたか否かを判断する(S1630)。そして、選択されたと判断すると(S1630でYes)、該当するネットワークコンテンツを、記憶ユニット75から読み出し、当該読み出したネットワークコンテンツを、上記情報端末50に通信ユニット73を通じて送信する(S1640)。
 具体的に、制御ユニット71は、コンテンツリストの送信後、所定時間以内に、出力対象のネットワークコンテンツが選択されたことを示す選択通知信号を情報端末50から受信した場合、出力対象のネットワークコンテンツが選択されたと判断する(S1630でYes)。一方、所定時間以内に上記選択通知信号を情報端末50から受信できなかった場合、出力対象のネットワークコンテンツが選択されなかったと判断する(S1630でNo)。
 そして、出力対象のネットワークコンテンツが選択されたと判断すると(S1630でYes)、制御ユニット71は、上記選択通知信号に記された出力対象のネットワークコンテンツの名称及びコンテンツコードに基づき、このコンテンツコードに関連付けられた提供条件データが示す該当ネットワークコンテンツのファイル情報を参照する。このファイル情報に基づき、該当するネットワークコンテンツを、記憶ユニット75から読み出し、当該読み出したネットワークコンテンツを、上記情報端末50に対して通信ユニット73を通じて送信する(S1640)。その後、当該リスト要求受付処理を終了する。
 一方、出力対象のネットワークコンテンツが選択されなかったと判断すると(S1630でNo)、S1640の処理を実行せずに、当該リスト要求受付処理を終了する。
 また、リスト要求信号を送信する情報端末50の制御ユニット55は、図25に示す取得操作受付処理を繰り返し実行することにより、コンテンツリストの取得を望む旨のユーザ操作(以下「リスト取得操作」と表現する)を受け付けて、後続の処理を実行する。
 具体的に、図25に示す処理を開始すると、制御ユニット55は、ユーザインタフェース57を通じて上記リスト取得操作がなされるまで待機する(S1710)。リスト取得操作がなされると、利用可能なネットワークコンテンツのリストを要求する信号である上記リスト要求信号を、通信ユニット53を通じて情報提供サーバ70に送信する(S1720)。このリスト要求信号には、当該情報端末50に対して予め設定されたユーザコードを格納する。
 このようなユーザコードを含むリスト要求信号を情報提供サーバ70に送信すると、情報提供サーバ70からは、該当ユーザが利用可能なネットワークコンテンツのリスト(コンテンツリスト)を含む応答信号が送信されてくる。制御ユニット55は、この応答信号を、通信ユニット53を通じて受信し(S1730)、受信した応答信号に含まれるコンテンツリストに基づき、コンテンツリストに列挙されたネットワークコンテンツのいずれを出力するかをユーザに選択させるための出力対象選択画面を、ユーザインタフェース57を通じて出力する(S1740)。出力対象選択画面としては、例えば、選択可能なネットワークコンテンツ毎に、当該ネットワークコンテンツの名称を、当該ネットワークコンテンツを出力対象として選択するための操作オブジェクトと共に記した画面を表示することができる。
 そして、出力対象選択画面に対するユーザ操作により、出力対象のネットワークコンテンツが選択されると、当該選択されたネットワークコンテンツの名称及びコンテンツコードを記した上記選択通知信号を情報提供サーバ70に通信ユニット53を通じて送信する。これによって、情報提供サーバ70から上記選択されたネットワークコンテンツを取得し、この取得したネットワークコンテンツを、ユーザインタフェース57を通じて出力する(S1750)。
 ネットワークコンテンツが写真等の静止画データである場合には、その画像をユーザインタフェース57が備える画面(モニタ)に表示する。ネットワークコンテンツが動画データである場合には、その映像をユーザインタフェース57が備える画面に表示する一方、音声をユーザインタフェース57が備えるスピーカを通じて出力する。
 情報端末50の制御ユニット55は、このようにしてユーザに提供可能なネットワークコンテンツの内、ユーザにより選択されたネットワークコンテンツを出力して、当該取得操作受付処理を終了する。
 以上、第十実施例の情報提供システム1について説明したが、本実施例によれば、音響IDを用いることで、ユーザの視聴行動に関する情報を収集することができ、この情報をユーザの視聴行動の把握に役立てることができる。また、本実施例によれば、ユーザに対し視聴回数に応じたネットワークコンテンツを提供するので、当該ネットワークコンテンツに対応する放送コンテンツの視聴を促すことができ、又、ネットワークコンテンツに対応する放送コンテンツに対するユーザの関心を増大させることができる。
 例えば、放送コンテンツがコマーシャルである場合には、該当する製品の割引クーポンを表す画像データをネットワークコンテンツとして提供し、視聴回数に応じて割引率が増大するクーポンの画像データをネットワークコンテンツとして提供することによって、そのコマーシャルに対するユーザの関心を増大させることができる。従って、コマーシャルの効果が増大することが期待される。
 この他、放送コンテンツがテレビドラマ等である場合には、テレビドラマの視聴率を増大させること等を目的として、視聴回数に応じて当該テレビドラマの特典映像をネットワークコンテンツとして提供することが考えられる。ネットワークコンテンツとしては、テレビドラマの過去の放送回分を視聴可能な動画データを提供されてもよい。
 例えば、テレビドラマを、一定の話数視聴している場合に、このテレビドラマの過去放送分の動画データをネットワークコンテンツとして提供するようにすれば、何らかの事情でユーザが視聴できなかった放送回の動画データをユーザに提供することができて、ユーザの不満を解消することができる。尚、動画データの提供は、データファイルそのものをユーザの情報端末50に送信することによって実現されてもよいが、この動画データをストリーム配信することによって実現されてもよい。
 また、一話分のテレビドラマを複数区画に分けて、各区画に対して異なるコンテンツコードを割り当てれば、ユーザが、一話分のテレビドラマの内、どの区画までを視聴し、どの区画からを視聴しなかったかを情報提供サーバ70で視聴履歴として記録することができ、ユーザの視聴行動の詳細な分析が可能となる。また、テレビドラマの視聴していない区画の動画データを、ネットワークコンテンツとして提供するといったことも可能である。従って、本実施例によれば、音響IDの利用促進を図ることができる。
 尚、本実施例では、S1640においてネットワークコンテンツ自体を、情報端末50に送信するようにしたが、S1640においては、ネットワークコンテンツのURL情報を、情報端末に送信するようにしてもよい。
 また、本実施例の情報提供システム1は、上述した第九局面及び第十局面の視聴情報管理システムの一例に対応し、情報端末50の制御ユニット55が実行するS1410の処理(図22参照)は、抽出手段によって実現される処理の一例に対応し、S1440の処理は、コード送信手段によって実現される処理の一例に対応し、情報提供サーバ70の制御ユニット71が実行するS1520の処理(図23参照)は、管理サーバが有する更新手段によって実現される処理の一例に対応し、制御ユニット71が実行するリスト要求受付処理(図24参照)は、ネットワークコンテンツ配信手段及びコンテンツ情報配信手段の一例に対応する。
 [第十一実施例]
 続いて、放送信号に含まれる音響IDに基づき、放送コンテンツの録画予約を行う録画予約システム100の構成を、第十一実施例として説明する。
 本実施例の録画予約システム100は、図26に示すように、第一実施例と同一の放送局装置10からの放送信号を受信及び再生するテレビジョン装置130と、テレビジョン装置130による放送信号の再生音から音響IDを抽出する情報端末150と、放送局装置10からの放送信号を受信して放送コンテンツを録画する録画装置170と、を備える。この録画予約システム100は、視聴者によって所有されるテレビジョン装置130、情報端末150及び録画装置170とは別に、広域ネットワーク(例えばインターネット)を通じて録画装置170からアクセス可能な情報管理サーバ190を備える。
 テレビジョン装置130は、周知のテレビジョン装置と同様、放送局から受信した放送信号を再生し、その放送信号に含まれる放送コンテンツに対応する映像を画面に表示すると共に、その放送コンテンツに対応する音声を、スピーカ131を通じて音声出力するものである。第一実施例と同様、放送信号には音響IDが組み込まれているため、放送信号の再生によりテレビジョン装置130のスピーカ131から出力される放送信号の再生音には、放送コンテンツに対応するユーザが認識可能な音声の他、ユーザが認識困難な音響IDに対応する音声が含まれる。
 一方、情報端末150は、マイクロフォン151と、通信ユニット153と、制御ユニット155と、ユーザインタフェース157と、近距離通信ユニット159と、を備える。この情報端末150が備えるマイクロフォン151は、テレビジョン装置130から出力される放送信号の再生音を収集可能なマイクロフォンであり、この再生音を電気信号として制御ユニット155に入力する。
 一方、通信ユニット153は、第一実施例の通信ユニット53と同様、広域ネットワークに接続可能な構成にされたものである。また、制御ユニット155は、ROM155aに記録されたプログラムに従って、各種処理を実行し、情報端末全体を統括制御するものである。この制御ユニット155は、ROM155aに記録されたプログラムに従って、例えば、マイクロフォン151から電気信号として入力されるテレビジョン装置130の再生音を解析し、この再生音に含まれる音響IDを当該再生音から抽出し、この音響IDを含む要求信号であって、この音響IDに対応する放送コンテンツの次回放送分の録画予約を要求する予約要求信号を、録画装置170に送信する。
 また、ユーザインタフェース157は、第一実施例のユーザインタフェース57と同様、ユーザと制御ユニット155との間の情報伝達を行うインタフェースであり、画面やスピーカを通じてユーザに対し各種情報を出力する一方、タッチパネルやキースイッチ等を通じてユーザからの入力を受け付けるものである。
 この他、近距離通信ユニット159は、例えばブルートゥース(登録商標)規格の無線通信ユニットとして構成されるものであり、例えば2.4GHz帯の無線電波を用いて外部装置と無線通信する。この近距離通信ユニット159は、録画装置170との通信に用いられる。即ち、予約要求信号は、この近距離通信ユニット159を通じて録画装置170に送信される。
 また、録画装置170は、制御ユニット171と、通信ユニット173と、記憶ユニット175と、近距離通信ユニット179と、を備えるものである。
 制御ユニット171は、放送局から送信されてくる放送信号を受信し、その放送信号に基づき、録画予約された放送コンテンツを録画するものである。具体的に、制御ユニット171は、放送局からの放送信号を受信し、放送信号に含まれる放送コンテンツの録画データ(動画データ)を、例えばハードディスク装置によって構成される記憶ユニット175に記録することによって、録画予約された放送コンテンツを録画する。また、この制御ユニット171は、図示しないリモートコントローラ等を通じて、ユーザから録画データの再生要求信号が入力されると、要求された録画データを再生し、テレビジョン装置130の画面及びスピーカ131を通じて、録画データに対応する映像及び音声をユーザに向けて出力する。
 この他、制御ユニット171は、近距離通信ユニット179を通じて情報端末50と近距離無線通信し、情報端末50から近距離通信ユニット179を通じて受信した予約要求信号に従って、情報端末50が録画予約を要求する放送コンテンツの録画予約情報を記憶ユニット175に登録する。これにより、当該放送コンテンツの録画予約を行い、この録画予約情報に従って、対応する放送コンテンツを録画する。録画予約情報には、録画すべき放送コンテンツを放送する放送局及び放送日時の情報が含まれる。この制御ユニット171は、予約要求信号に基づく録画予約を行う際、広域ネットワークに接続された通信ユニット173を通じて、外部の情報管理サーバ190と通信し、情報管理サーバ190から上記録画予約を要求された放送コンテンツの録画予約に必要な情報を取得する。
 また、情報管理サーバ190は、制御ユニット191、通信ユニット193、及び、記憶ユニット195を備え、録画装置170から広域ネットワークを通じて送信されてくる問合せ信号に対応する応答信号を問合せ元の録画装置170に送信することにより、録画予約に必要な情報を録画装置170に提供するものである。
 具体的に、制御ユニット191は、ROM191aに記録されたプログラムに従って、問合せ信号に対応する応答信号を、通信ユニット193を通じて問合せ元の録画装置170に送信する。通信ユニット193は、録画装置170と同一の広域ネットワークに接続され、広域ネットワークを通じて録画装置170と通信可能に構成されたものである。
 この他、記憶ユニット195は、ハードディスク装置等から構成され、音響ID毎の録画条件データを記憶する。図27に示すように録画条件データは、音響IDと、当該音響IDに対応する放送コンテンツの次回放送日時を含む録画条件詳細データとが関連付けられてなるデータである。
 制御ユニット191は、起動すると図28に示す処理を繰り返し実行することにより、録画装置170からの問合せ信号を受け付けて、問合せ信号が示す音響IDに対応する録画条件データを格納した応答信号を問合せ元の録画装置170に送信する。
 即ち、図28に示す処理を開始すると、制御ユニット191は、録画装置170からの問合せ信号を、通信ユニット193を通じて受信するまで待機する。問合せ信号を受信すると(S1810でYes)、受信した問合せ信号が示す音響IDに基づき、当該音響IDに関連付けられた録画条件データを記憶ユニット195から読み出し、当該読み出した録画条件データを格納した応答信号を生成する(S1820)。その後、制御ユニット191は、S1820で生成した応答信号を、通信ユニット193を通じて、問合せ元の録画装置170に送信して(S1830)、図28に示す処理を終了する。
 一方、上記問合せ信号を送信する録画装置170の制御ユニット171は、図29に示す処理を繰り返し実行することにより、情報端末150からの予約要求信号を受け付けて、要求された放送コンテンツに対する録画予約を行う。図29に示す処理を開始すると、制御ユニット171は、情報端末150から近距離通信ユニット179を通じて予約要求信号を受信するまで待機する。予約要求信号を受信すると(S1910でYes)、受信した予約要求信号が示す音響IDを記した問合せ信号を、通信ユニット173を通じて情報管理サーバ190に送信し(S1920)、情報管理サーバ190から送信されてくる応答信号を受信する(S1930)。
 応答信号を受信すると、この応答信号が有する録画条件データに基づき録画予約を行う前に、当該録画予約を実行してもよいか否かを確認する信号である予約確認信号を、上記予約要求信号送信元の情報端末150に近距離通信ユニット179を通じて送信する(S1940)。この予約確認信号には、応答信号に含まれる録画条件データを格納することができる。
 この予約確認信号を情報端末150に送信すると、情報端末150は、録画条件データが示す放送コンテンツの次回放送日時等の情報と共に、ユーザに対して録画予約を許可するか否かを問い合わせるメッセージを、ユーザインタフェース157を通じて表示する。そして、このメッセージに応じたユーザの操作により、ユーザインタフェース57から入力された録画予約を許可するか否かのユーザの意思を表す信号を、録画装置170に近距離通信ユニット179を通じて送信する。
 録画装置170の制御ユニット171は、この録画予約を許可するか否かのユーザの意思を表す信号を、近距離通信ユニット179を通じて受信し、その受信結果に従って、ユーザにより録画予約の実行が許可されたか否かを判断する(S1950)。
 そして、録画予約の実行が許可されたと判断すると(S1950でYes)、受信した上記録画条件データに基づき、上記音響IDに対応する放送コンテンツの次回放送日時に対して録画予約を行う(S1960)。
 録画条件データには、次回放送日時の情報が含まれ、音響IDには、放送局コードが含まれる。制御ユニット171は、これらの情報に基づき、録画条件データが示す次回放送日時を録画日時に設定し、音響IDが示す放送局コードに対応する放送チャネルを放送コンテンツの受信チャネルに設定して、これらの設定内容を記した録画予約情報を記憶ユニット175に登録する。これにより、上記音響IDに対応する放送コンテンツの次回放送日時に対して録画予約を行う。その後、予約完了の旨を通知する予約完了通知信号を、近距離通信ユニット179を通じて、予約要求信号送信元の情報端末150に送信した後(S1970)、図29に示す処理を終了する。
 一方、録画予約の実行が許可されていない(即ち、キャンセルされた)と判断すると(S1950でNo)、制御ユニット171は、録画予約の実行をキャンセルした旨を通知するキャンセル通知信号を、近距離通信ユニット179を通じて、予約要求信号送信元の情報端末150に送信した後(S1980)、図29に示す処理を終了する。
 また、情報端末150の制御ユニット155は、起動後図30に示す処理を繰り返し実行する。図30に示す処理を開始すると、制御ユニット155は、音響IDを用いた放送コンテンツの録画予約を行う旨のユーザ操作(以下「録画予約操作」と表現する)がユーザインタフェース157を通じてなされるまで待機する(S2010でNo)。そして、録画予約操作がなされると(S2010でYes)、マイクロフォン151を占有し、マイクロフォン151からの入力信号である当該マイクロフォン151が収集した音声についての電気信号を所定時間分取得し、この入力信号を解析することにより、入力信号に含まれる現在放送及び再生中の音響IDを抽出して特定する(S2020)。
 S2020で音響IDを特定することができなかった場合、制御ユニット155は、S2025で否定判断し、音響IDを取得できなかった旨のメッセージを表示した後(S2029)、S2010に処理を戻す。一方、S2020で音響IDを正常に特定することができた場合、S2025で肯定判断し、S2030以降の処理を実行する。
 S2030に移行すると、制御ユニット155は、S2020で特定した音響IDを、録画予約対象の音響IDとして記した予約要求信号を、近距離通信ユニット179を通じて録画装置170に送信する(S2030)。予約要求信号を録画装置170に送信すると、録画装置170からは、上述した予約確認信号が送信されてくるので、予約要求信号の送信後には、録画装置170から送信されてくる上記予約確認信号を、近距離通信ユニット179を通じて受信する(S2040)。
 そして、受信した予約確認信号が有する録画条件データに基づき、録画装置170で録画予約される放送コンテンツについての放送日時や、この放送コンテンツの録画予約を行ってもよいか否かをユーザに問い合わせるメッセージを記した予約確認画面を、ユーザインタフェース157を通じて表示し、この予約確認画面に対するユーザの操作に従って、録画装置170が実行しようとする録画予約を許可するか否かについてのユーザの意思を表す信号を、近距離通信ユニット179を通じて録画装置170に送信する(S2050)。
 このような信号を録画装置170に送信すると、録画装置170から情報端末150に対しては、上述したように予約完了通知信号又はキャンセル通知信号が近距離通信ユニット179を通じて送信されてくる。
 情報端末150の制御ユニット155は、このような通知信号を受信すると(S2060)、この通知信号に基づき、録画予約が完了した否かを判断する(S2070)。録画予約が完了したと判断すると(S2070でYes)、録画予約が完了した旨のメッセージを、ユーザインタフェース157を通じて表示した後(S2080)、図30に示す処理を終了する。一方、録画予約がキャンセルされたと判断すると(S2070でNo)、録画予約がキャンセルされた旨のメッセージを、ユーザインタフェース157を通じて表示した後(S2090)、図30に示す処理を終了する。
 以上、本実施例の録画予約システム100について説明したが、この録画予約システム100によれば、音響IDを利用することで、ユーザによる録画予約操作を簡便にすることができる。例えば、ユーザは、次回も視聴しようと考えるドラマの放送中に、情報端末150に対して録画予約操作を行えば、情報端末150に、この際に放送される音響IDを用いた録画装置170に対する録画予約を実行させることができる。即ち、この録画予約操作に対する情報端末50からの問合せに対していくつかの簡単な操作を情報端末50に加える程度で、このドラマの次回放送分の録画予約を、録画装置170に対して行うことができる。従って、本実施例によれば、情報コードの利用を促進することができる。
 尚、本実施例では、情報端末150から録画装置170に対して音響IDを記した予約要求信号を送信し、録画装置170に、この音響IDに対応する録画条件データを情報管理サーバ190から取得させるようにした。しかしながら、録画予約システム100は、情報端末150が、S2020で特定した音響IDを記した問合せ信号をS2030において通信ユニット153を通じて情報管理サーバ190に送信し、その応答信号を受信し、この応答信号に含まれる録画条件データを格納した予約要求信号を録画装置170に近距離通信ユニット159を通じて送信する構成にされてもよい。
 そして、録画装置170の制御ユニット171は、予約要求信号を受信したと判断すると(S1910でYes)、S1920,S1930の処理を実行せずに、S1940において情報端末150から受信した予約要求信号が有する録画条件データに基づき、予約確認信号を送信して、S1950以降の処理を実行する構成にされてもよい。
 この他、放送局から放送コンテンツと音響IDとの対応関係が放送スケジュールと共に記述された電子番組表が放送される場合、録画装置170は、放送信号から電子番組表の情報を抽出して記憶ユニット175に記憶する構成にされてもよい。更に、録画装置170は、情報端末150から予約要求信号を受信すると(S1910でYes)、S1920,1530の処理に代えて、受信した予約要求信号が示す音響IDを電子番組表内で検索して、音響IDに対応する放送コンテンツの次回放送日時を特定する処理を実行し、この特定した情報を、上記録画条件データの代わりに用いて、S1940以降の処理を実行する構成にされてもよい。
 このような録画予約システムの構成によっても、音響IDを利用して、ユーザにとって簡単な操作でユーザ所望の放送コンテンツに対する録画予約を行うことができる。
 また、上記実施例によれば、録画装置170とテレビジョン装置130とが別体である録画予約システム100について説明したが、録画装置170とテレビジョン装置130とは一体に構成されてもよい。即ち、本実施例の録画予約システム100は、録画装置170及びテレビジョン装置130に代えて、録画機能付のテレビジョン装置を用いて構成されてもよい。
 本実施例の録画予約システム100は、上述した第十一局面の録画予約システムの一例に対応し、情報端末150の制御ユニット155が実行するS2020の処理(図30参照)は、抽出手段によって実現される処理の一例に対応し、S2030の処理は、録画予約要求手段によって実現される処理の一例に対応し、録画装置170の制御ユニット171が実行するS1910の処理(図29参照)は、要求信号受信手段によって実現される処理の一例に対応し、S1920,S1930,S1960の処理は、録画予約手段によって実現される処理の一例に対応し、情報管理サーバ190は、記憶装置の一例に対応する。
 [第十二実施例]
 続いて、第十二実施例の情報提供システム1について説明する。
 第十二実施例の情報提供システム1は、第一実施例の情報提供システム1(図1参照)と同様に、テレビジョン装置30と情報端末50とを備える。本実施例におけるテレビジョン装置30及び情報端末50のハードウェア構成は、第一実施例と同様である。
 但し、情報端末50における制御ユニット55は、図6A及び図6Bに示す処理に代えて、又は、図6A及び図6Bに示す処理に加えて、図31に示す処理を繰り返し実行する。また、ROM55aには、コンピュータゲームのプログラムがインストールされており、制御ユニット55は、当該プログラムに従ってコンピュータゲームを実行可能な構成にされている。これらの点で、本実施例は、第一実施例とは異なる。
 本実施例の情報端末50は、起動すると、制御ユニット55にて、図31に示す処理を繰り返し実行する。これによって、コンピュータゲームのプレイを望むユーザの操作を、ユーザインタフェース57を通じて受け付ける。
 制御ユニット55は、図31に示す処理を開始すると、コンピュータゲームのプレイを要求するユーザ操作がユーザインタフェース57を通じてなされるまで待機する(S2110)。そして、当該操作がなされると(S2110でYes)、マイクロフォン51からの入力信号を解析することにより、入力信号に含まれる現在放送及び再生中の音響IDを特定する(S2120)。即ち、入力信号に含まれる音響IDを抽出する。
 図31に示す処理は、第一実施例と同様、放送信号に含まれる音響IDを利用するものである。このため、情報端末50は、テレビジョン装置30のスピーカ31から出力される再生音を収集できるような位置に存在する必要がある。
 情報端末50がテレビジョン装置30の近くに存在しない等の理由により、S2120で音響IDを特定することができなかった場合、制御ユニット55は、S2125で否定判断し、音響IDを取得できなかった旨のメッセージを、ユーザインタフェース57を通じてユーザに表示した後(S2129)、S2110に処理を戻す。
 一方、S2120で音響IDを正常に特定することができた場合には、S2125で肯定判断して、S2130以降の処理を実行する。
 S2130に移行すると、制御ユニット55は、S2120で特定した音響IDが、予め登録されたコンピュータゲーム用の音響IDであるか否かを判断する。コンピュータゲーム用の音響IDは、上位コードと下位コードとからなる。上位コードは、コンピュータゲームの識別コードを表す。
 下位コードは、例えば、音響IDが付加される放送コンテンツの種類毎に異なるコードとして構成される。別例として、下位コードは、音響IDの放送毎に更新されるコードとして構成される。
 S2130では、コンピュータゲームのインストール時に当該ゲームの識別コードが登録されるデータベース(図示せず)を参照して、S2120で特定した音響IDに対応するコンピュータゲームが情報端末50にインストールされているか否かを判断する。このデータベースは、例えばフラッシュメモリで構成されるROM55aに記憶される。
 そして、音響IDに対応するコンピュータゲームがインストールされていないと判断すると(S2130でNo)、対応するコンピュータゲームがインストールされていない旨のエラーメッセージを、ユーザインタフェース57を通じてユーザに表示した後(S2139)、S2110に処理を戻す。
 一方、音響IDに対応するコンピュータゲームがインストールされていると判断すると(S2130でYes)、コンピュータゲームのプレイ履歴を参照して、S2120で特定した音響IDが使用済の音響IDであるか否かを判断する(S2140)。
 プレイ履歴には、コンピュータゲームのプレイ毎に、このゲームプレイを許可するのに用いた音響IDが登録される。本実施例では、コンピュータゲームのプレイを、このコンピュータゲームに対応する音響IDであって下位コードの異なる音響IDの取得毎に、ユーザに対して1度のみ許可する。S2140では、このような制御を行うために、S2120で特定した音響IDが使用済の音響IDであるか否かを、S2120で特定した音響IDがプレイ履歴に登録されているか否かによって判断する。
 そして、特定した音響IDが使用済の音響IDであると判断すると(S2140でYes)、コンピュータゲームのプレイを拒否する旨のメッセージを、ユーザインタフェース57を通じてユーザに表示した後(S2149)、S2110に処理を戻す。
 一方、特定した音響IDが使用済の音響IDではないと判断すると(S2140でNo)、制御ユニット55は、対応するコンピュータゲームを実行することにより、コンピュータゲームのプレイをユーザに対して許可する(S2150)。更に、S2120で特定した音響IDを上記プレイ履歴に登録する(S2160)。
 本実施例の制御ユニット55は、このような処理(S2110~S2160)を繰り返し実行することにより、新たな音響IDをテレビジョン装置30の再生音から抽出する度に、コンピュータゲームのプレイを許可する。
 コンピュータゲームとしては、スロットゲームを一例に挙げることができる。スロットゲームで得られたポイントに応じて、賞品(電子的な賞品を含む)をユーザに提供するようなサービスを提供すれば、例えば、放送コンテンツとしてのコマーシャルの広告効果を向上させることができ、広告主及び消費者の双方にとって利益のある広告システムを構築することができる。従って、本実施例によれば、情報コードの利用を促進することができる。
 特に、本実施例によれば、過去のプレイに用いた音響IDと同じ音響IDでは、ゲームのプレイを許可しないので、一層、コマーシャルの広告効果を向上させることができる。また、連続ドラマ等に関し、各回の放送毎に異なる音響IDを放送信号に含ませて、各回の視聴毎に、コンピュータゲームをプレイする権利をユーザに付与すれば、その連続ドラマ等の視聴率を向上させることができる。
 尚、本実施例において情報端末50の制御ユニット55が実行するS2120の処理は、上述した第十二局面の情報端末が有する抽出手段によって実現される処理の一例に対応する。また、S2130以降の処理は、許可手段によって実現される処理の一例に対応する。
 [最後に]
 第一実施例から第十二実施例までを以上に説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採り得ることは言うまでもない。例えば、第一実施例から第十二実施例に開示したシステムや装置の構成の内、両立し得る構成については、組み合わせることが可能である。また、上述した各システムを構成する装置は、専ら当該システムに用いられる装置として構成されてもよいし、当該システムへの適用に限定されない汎用の装置として構成されてもよい。
 この他、第一実施例では、出力対象選択画面を通じてユーザにより選択されたネットワークコンテンツを出力するようにした(S250,S260)。しかしながら、ユーザが所望するネットワークコンテンツを次のように推定して、このネットワークコンテンツを出力するように、情報端末50は構成されてもよい。
 即ち、情報端末50は、ユーザが所望するネットワークコンテンツに対応する情報コードの放送時刻から、ユーザの操作を契機に情報コードの取得動作を行うまでのタイムラグを推定し、取得した情報コードから推定したタイムラグ分前に放送された情報コードを情報提供サーバ70から取得し、この情報コードに対応するネットワークコンテンツをユーザに向けて出力するように構成されてもよい。
 また、第九実施例では、音響ID本体部の値が次に切り替えられるまでの残り時間に基づき、適切な時期に効率的に音響IDの抽出動作を実行するようにしたが、このような抽出動作は、情報端末50の周囲に人が存在しているときだけ行うようにしてもよい。即ち、情報端末50は、周囲に人がいるか否かを判断し、周囲に人がいない期間には、図20に示す処理の実行を一時停止する構成にされてもよい。また、情報端末50は、一時停止中において、スリープモードに移行する構成にされてもよい。
 また、情報端末50がテレビジョン装置30の近くに存在しない場合には、情報コードを抽出することができないため、図20に示す処理の実行は不要である。従って、情報端末50は、テレビジョン装置30からのウェイクアップ指令に基づいて、図20に示す処理を開始する構成にされてもよい。情報端末50は、図20に示す処理の開始後、一定期間、情報コードを抽出することができない場合に、図20に示す処理を終了して、スリープモードに移行する構成にすることができる。ウェイクアップ指令は、例えば、近距離無線通信によりテレビジョン装置30から情報端末50に入力することができる。
 この他、既存のシステムとして、ユーザが望む番組の放送時刻が近づくと、電子メールにより、番組が開始される旨をユーザに知らせるシステムが知られているが、このシステムを利用して、情報端末50に、図20に示す処理を開始させるようにしてよい。即ち、情報端末50は、特定の電子メールを受信すると、図20に示す処理を開始する構成にされてもよい。

Claims (2)

  1.  情報端末であって、
     放送局から出力される放送信号に含まれる放送コンテンツをユーザが認識可能な形態で再生し、前記放送コンテンツと共に前記放送信号に含まれる情報コードをユーザが認識困難な音声で再生する再生装置、の再生音を入力可能なマイクロフォンと、
     前記マイクロフォンから入力される前記再生音に含まれる前記情報コードを抽出する抽出手段と、
     前記抽出手段により抽出された前記情報コードを含む問合せ信号を、ネットワークを通じて情報提供サーバに送信する問合せ手段と、
     前記問合せ信号に応じて前記情報提供サーバから送信される、前記問合せ信号に含まれる前記情報コードの放送前に放送された情報コードである旧情報コードを、前記ネットワークを通じて受信する旧情報コード受信手段と、
     前記旧情報コード受信手段により受信された前記旧情報コードに対応するネットワークコンテンツを、前記ネットワークを通じて取得し、前記取得したネットワークコンテンツを、ユーザに向けて画像及び音声の少なくとも一方の形態で出力するコンテンツ出力手段と、
     を備える情報端末。
  2.  情報端末と通信可能なネットワークに接続される情報提供サーバであって、
     放送局から出力される放送信号に組み込まれる情報コードの夫々を、前記放送局から出力される順序である放送順の情報を含んだ形態で記憶する記憶手段と、
     前記情報端末であって、前記放送局から出力される前記放送信号に含まれる放送コンテンツをユーザが認識可能な形態で再生し、前記放送コンテンツと共に前記放送信号に含まれる前記情報コードをユーザが認識困難な音声で再生する再生装置、の再生音に含まれる前記情報コードを抽出し、当該抽出した前記情報コードを含む問合せ信号を送信する情報端末から、前記ネットワークを通じて前記問合せ信号を受信すると、前記問合せ信号に含まれる前記情報コードの放送前に放送された情報コードである旧情報コードを、前記記憶手段の参照により特定し、当該旧情報コードを前記情報端末に前記ネットワークを通じて送信する旧情報コード送信手段と、
     を備える情報提供サーバ。
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