WO2013094067A1

WO2013094067A1 - システム構築支援装置

Info

Publication number: WO2013094067A1
Application number: PCT/JP2011/079910
Authority: WO
Inventors: 晃治青山; 真哉尾上; 暁藤澤; 譲刀根
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2011-12-22
Filing date: 2011-12-22
Publication date: 2013-06-27

Abstract

　ＰＬＣのユニット構成を作成する負担を可及的に軽減するために、システム構築支援装置（１０）は、装着先のスロットにかかる条件と、装着先のスロットを決定する処理の実行順序を決めるための判定優先順位と、をユニット毎に記述した製品仕様情報を予め記憶する製品仕様情報記憶部（２４）と、ユーザにより選択された１以上のユニットを選択済ユニット情報に記録するユニット選択部（２２）と、選択済ユニット情報に記録されているユニットの夫々について、装着先のスロットにかかる条件を満たすように装着先のスロットを決定する処理を製品仕様情報に記述されている判定優先順位に基づく順序で順次実行し、ユニットとベースユニットの装着先のスロットとの対応付けを記述したユニット構成情報を生成するユニット構成生成部（２６）と、を備える。

Description

システム構築支援装置

　本発明は、プログラマブルコントローラ（ＰＬＣ）のユニット構成の構築を支援するシステム構築支援装置に関する。

　従来、産業用機械などの制御装置としてＰＬＣが用いられている。ＰＬＣは、ベースユニット（親ユニット）と、そのベースユニット上に装着される複数のユニット（子ユニット）と、を備えて構成されるシステムである。ベースユニットに装着されるユニットには、電源供給源の電源ユニット、ＰＬＣ全体の制御を統率するＣＰＵユニット、生産装置や設備装置の駆動部に取り付けたサーボアンプを介してサーボモータを制御するモーションＣＰＵユニット、生産装置や設備装置の適所に取り付けたスイッチやセンサの信号を入力する入力ユニット、アクチュエータなどに制御出力を出す出力ユニット、通信ネットワークに接続するための通信ユニットなど、様々な機能を有するものが用意されており、ユーザは、目的に合わせて所望のユニットを選択してＰＬＣを構成することができる。

　ベースユニットには基本ベースユニットと、基本ベースユニットと増設ケーブルで接続される増設ベースユニットとがある。基本ベースユニットはユニット構成上に最大１枚配置可能であり、ＣＰＵユニットは基本ベースにのみ装着可能である。また、増設ベースユニットは、基本ベースユニットが存在する場合のみ配置可能である。ベース上に配置されるユニットは、管理するＣＰＵユニットに応じて配置可能枚数に制約がある。ベースユニットは電源ユニット、ＣＰＵユニットなどのユニットを装着するためのスロットを備えている。スロットには、電源スロット、ＣＰＵスロット、スロット０、スロット１、等の名称が付与されている。

　また、複数台のＣＰＵユニットが基本ベースユニットに装着され、各々のＣＰＵユニットが入力ユニット、出力ユニット、通信ユニットなど様々なユニットを制御するように構成されたシステム（マルチＣＰＵシステム）が採用される場合がある。このマルチＣＰＵシステムでは、ＣＰＵユニットの配置可能なスロット位置や、配置可能数が予め定められている。

　しかしながら、上述のように、装着可能なベースユニットの種類や装着可能なスロットなど、装着先のスロットにかかる条件が決まっているユニットが存在するため、ＰＬＣのユニット構成を決定する作業には慎重な検討を要する。そして、ＰＬＣによる制御対象のシステムが複雑で大規模である程、ＰＬＣ構築時の検討にかかるユーザ負担が大きい。

　これに対し、例えば特許文献１には、ＰＬＣを構成するユニットの選定を支援する技術が開示されている。この技術によれば、ＣＰＵユニットとエンドカバーを１対１の固定された関係で配置することによって、ＣＰＵユニットおよびエンドカバーの配置を、１回の配置操作で済ますことができるようになる。

　また、特許文献２には、データ処理システムを構築するため技術が開示されている。この技術によれば、ユーザが、必要なユニットを選択するとともに、当該選択したユニット同士を接続することで、データ処理システムを構築することができるようになる。

特開２００２－１０８４２１号公報特開２００３－０２９９７３号公報

　しかしながら、上記特許文献１にかかる技術によれば、ＣＰＵユニットとエンドカバーの組み合わせ以外の複数のユニットを配置する場合は、配置したいユニットの数分、ユニットの配置操作が必要となるため、配置したいユニットの数が多い場合、ユニットの配置操作に手間がかかるという問題があった。

　また、特許文献２にかかる技術によれば、データ処理システムを構築するためには、システムに必要なユニットの数分ユーザがユニットを選択、接続する必要があり、ユニットの数が多い場合手間がかかるという問題があった。

　本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ＰＬＣのユニット構成を作成する負担を可及的に軽減するシステム構築支援装置を得ることを目的とする。

　上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のスロットを有する親ユニットのスロットに装着されて当該親ユニットとともにプログラマブルコントローラ（ＰＬＣ）を構成する子ユニットおよび親ユニットの一覧を表示して、ユーザに子ユニットの選択を促すユニット一覧表示部と、装着先のスロットにかかる条件と、装着先のスロットを決定する処理にかかる優先順位と、を子ユニット毎に記述した仕様情報を予め記憶する仕様情報記憶部と、前記一覧から選択された１以上の子ユニットを選択済ユニット情報に記録するユニット選択部と、前記選択済ユニット情報に記録されている子ユニットの夫々について、予め指定された親ユニットにおける装着先のスロットを前記仕様情報に記述されている装着先のスロットにかかる条件を満たすように決定する処理を、前記仕様情報に記述されている優先順位に基づく順序で子ユニット毎に順次実行し、子ユニットと前記指定された親ユニットの装着先のスロットとの対応付けを記述したユニット構成情報を生成するユニット構成生成部と、を備えることを特徴とする。

　本発明にかかるシステム構築支援装置は、ユーザが当該システム構築支援装置を用いることによって装着先のスロットにかかる条件を意識することなくユニット構成を作成することができるので、ＰＬＣのユニット構成を作成する負担を可及的に軽減することができるという効果を奏する。

図１は、実施の形態１のシステム構築支援装置のハードウェア構成例を説明するブロック図である。図２は、実施の形態１のシステム構築支援装置の機能構成を説明するブロック図である。図３は、表示装置に表示される表示画面例を示す図である。図４は、ユニット構成表示部の表示画面例を説明する図である。図５は、製品仕様情報のデータ構成例を説明する図である。図６は、実施の形態１のシステム構築支援装置の動作の概要を説明するための画面表示例を示す図である。図７は、実施の形態１のシステム構築支援装置の動作の概要を説明するための画面表示例を示す図である。図８は、実施の形態１のシステム構築支援装置の動作を説明するフローチャートである。図９は、実施の形態２のシステム構築支援装置による表示画面例を説明する図である。図１０は、実施の形態３のシステム構築支援装置による表示画面例を説明する図である。図１１は、判定優先順位が同一のユニットが複数選択された場合の画面表示例を示す図である。図１２は、判定優先順位が同一のユニットが複数選択された場合の実施の形態５の画面表示例を示す図である。図１３は、実施の形態５のシステム構築支援装置１０の動作を説明するフローチャートである。

　以下に、本発明にかかるシステム構築支援装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

実施の形態１．
　図１は、本発明の実施の形態１のシステム構築支援装置のハードウェア構成例を説明するブロック図である。図示するように、システム構築支援装置１０は、ＣＰＵ１１、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）１２、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）１３、入力装置１４、および表示装置１５を備えている。ＣＰＵ１１、ＲＡＭ１２、ＲＯＭ１３、入力装置１４、および表示装置１５は、夫々バスで接続されている。

　表示装置１５は、液晶モニタなどの表示装置であり、ＣＰＵ１１からの指示に基づいて、操作画面などのユーザに対する出力情報を表示する。入力装置１４は、ポインティングデバイスやキーボードを備えて構成され、ユーザからシステム構築支援装置１０に対する操作情報が入力される。入力装置１４に入力された操作情報は、ＣＰＵ１１へ送られる。ＲＯＭ１３は、本発明の実施の形態１のシステム構築支援装置１０の機能を実現するためのコンピュータプログラムであるシステム構成設定プログラム１６を記憶している。ＣＰＵ１１は、ユーザによる入力装置１４からの操作入力に従って、ＲＯＭ１３に格納されているシステム構成設定プログラム１６をＲＡＭ１２にロードする。そして、ＣＰＵ１１は、ＲＡＭ１２内にロードされたシステム構成設定プログラム１６による制御の下で、後述する各種動作を実行する。

　なお、システム構成設定プログラム１６を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供または配布するように構成してもよい。また、システム構成設定プログラム１６をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、システム構成設定プログラム１６を、ＲＯＭ１３等に予め組み込んで本第１の実施の形態のシステム構築支援装置１０に提供するように構成してもよい。また、システム構成設定プログラム１６を、着脱可能なメモリデバイス、ＣＤ－ＲＯＭなど、ＲＯＭ１３以外の記録媒体に格納して提供するようにしてもよい。

　図２は、本発明の実施の形態１のシステム構築支援装置１０の機能構成を説明するブロック図である。図示するように、システム構築支援装置１０は、表示画面制御部２１、ユニット選択部２２、選択済ユニット情報記憶部２３、製品仕様情報記憶部２４、ユニット構成情報記憶部２５およびユニット構成生成部２６を備えている。

　表示画面制御部２１、ユニット選択部２２およびユニット構成生成部２６は、例えば、ＲＡＭ１２内に展開されたシステム構成設定プログラム１６のうちの夫々対応するプログラムモジュールをＣＰＵ１１が実行することによって実現される。また、選択済ユニット情報記憶部２３、製品仕様情報記憶部２４およびユニット構成情報記憶部２５は、ＲＡＭ１２、ＲＯＭ１３、図示しない外部記憶装置などの記憶装置により実現される。

　表示画面制御部２１は、選択可能なユニット一覧やＰＬＣのユニット構成等を表示装置１５に表示するとともに、当該表示画面を介して入力される情報を受け付ける。

　図３は、表示画面制御部２１によって表示装置１５に表示される表示画面例を示す図である。図示するように、表示画面３０には、ＰＬＣのユニット構成を表示するユニット構成表示部３１と、選択可能なユニットの一覧を表示するユニット一覧表示部３２とを備えている。

　図４は、ユニット構成表示部３１の表示画面例を説明する図である。前述の通り、ベースユニットは複数のスロットを具備する。そして、ＰＬＣは、ベースユニットが備える各スロットに所望のユニットが装着されて構成される。ユニット構成表示部３１には、ベースユニットが備える各スロットにどのようなユニットが装着されているかが分かるようにＰＬＣの模式図が表示される。図４の表示画面例によれば、電源スロット（ＰＯＷ）と、ＣＰＵスロット（ＣＰＵ）と、および０～７の番号がＣＰＵスロット側から昇順に割り当てられた８個のスロットとを有するベースユニット４１が表示されている。そして、電源ユニット４３が電源スロットに、ＣＰＵユニット４４がＣＰＵスロットに、一般ユニット４５、４６がスロット０、１に夫々装着されていることが表示されている。なお、ベースユニット、ＣＰＵユニット、モーションＣＰＵユニットおよび電源ユニットを除く、他のユニットを、一般ユニットと総称する。一般ユニットとしては、例えば入力ユニット、出力ユニット、通信ユニットなどがある。スロット２～７は空きスロットとなっている。ユニット構成表示部３１は、選択されているものの装着スロットが決定されていない状態のユニットを表示することができる。ここでは、一般ユニット４２が何れのスロットにも装着されていない状態で仮置き表示されている。以降、何れのスロットにも装着されていない状態を未装着状態ということとする。

　ユニット選択部２２は、表示画面制御部２１が受け付けた入力情報のうちのユニットを選択する入力情報に基づいて、選択されたユニットを識別する情報（ここでは一例として形名とする）を選択済ユニット情報記憶部２３に選択済ユニット情報として記録する。ユニットが複数選択された場合には、ユニット選択部２２は、選択された複数のユニットの名称を選択された数だけ選択済ユニット情報に記録する。

　製品仕様情報記憶部２４は、ユニットの製品仕様を記述した製品仕様情報を予め格納している。

　図５は、製品仕様情報のデータ構成例を説明する図である。本図に示すように、製品仕様情報２４１は、形名、種別、判定優先順位、配置可能ベース、および配置可能スロットがユニット毎に記述されているテーブル形式のデータである。種別とは、複数のユニットを機能毎に分類するグループ名であり、本図では、ベースユニット、電源ユニット、ＣＰＵユニット、モーションＣＰＵユニット、一般ユニット（その他のユニット）が種別として使用されている。なお、ここでは、ベースユニットは、通常のサイズの電源ユニットが装着されるか、通常よりも小型のサイズの電源ユニットが装着されるか、に応じて基本ベースとスリムベースとにさらに分類されている。

　判定優先順位は、ベースユニットの装着位置を決定する処理の実行順序を決めるための優先順位を規定する。ここでは、ベースユニットの判定優先順位が最優先である旨の「１」が便宜的に設定されており、ベースユニットに続いて、電源ユニット、ＣＰＵユニット、モーションＣＰＵユニット、一般ユニットの順に優先されるように夫々判定優先順位が設定されている。

　配置可能ベースは、装着することが可能なベースユニットの種別を示す。配置可能スロットは、装着することが可能なスロットを示す。ここでは、装着可能なスロットに優先順位が設けられており、優先して装着されるスロットほど本図の左側に記述されている。また、「・・・」という記述は、その記述の左側に記述されているスロットよりも番号が大きい任意のスロットに装着可能であることを示している。

　このように、製品仕様情報２４１には、装着先のスロットにかかる条件として配置可能ベースおよび配置可能スロットが記述されており、装着先のスロットを決定する処理にかかる優先順位として判定優先順位が記述されている。

　ユニット構成生成部２６は、選択済ユニット情報記憶部２３に格納されている選択済ユニット情報と製品仕様情報記憶部２４に格納されている製品仕様情報に基づいて、ＰＬＣの構成情報（ユニット構成情報）を生成する。より詳しくは、ユニット構成生成部２６は、選択済ユニット情報に記録されているユニットの夫々について、予め指定されたベースユニットにおける装着先のスロットを製品仕様情報に記述されている装着先のスロットにかかる条件を満たすように決定する処理（以降、装着位置決定処理という）を、製品仕様情報に記述されている判定優先順位に基づく順序で選択済ユニット情報に記録されているユニット毎に順次実行する。ユニット構成生成部２６は、生成したユニット構成情報をユニット構成情報記憶部２５に格納する。

　なお、ユニット構成情報は、少なくとも、ＰＬＣを構成するユニットをどのベースユニットの何れの位置に装着するかをユニット毎に記述した情報を含んで構成される。ユニット構成情報は、表示画面制御部２１がユニット構成表示部３１の表示内容を作成するために用いられる。具体的には、表示画面制御部２１は、ベースユニットが具備する夫々のスロットにユニット構成情報によって夫々対応付けられているユニットが装着されて構成されているＰＬＣの模式図を作成して、作成した模式図を表示画面制御部２１に表示する。なお、未装着状態のユニットは、例えば、ユニット構成情報に、何れの装着位置にも対応付けられていない状態で記録されるようにしてもよいし、未装着状態である旨のフラグ情報が対応付けられて記録されるようにしてもよい。

　図６および図７はシステム構築支援装置１０の動作の概要を説明するための画面表示例を示す図である。

　図６は、ユーザがユニット一覧表示部３２に表示されているユニットの一覧からベースユニット「Ａ１３Ｂ」、ＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」、モーションＣＰＵユニット「Ａ１５ＭＣＰＵ」、電源ユニット「Ａ１１Ｐ」、および一般ユニットとしての入力ユニット「Ａ１３Ｉ」を選択し、選択したこれらのユニットを一括してユニット構成表示部３１にドラッグアンドドロップした場合の画面表示例を示している。図示するように、ユニット構成表示部３１には、基本ベースユニット５１の電源スロットに電源ユニット５２、ＣＰＵスロットにＣＰＵユニット５３、スロット０にモーションＣＰＵユニット５４、スロット１に入力ユニット５５が夫々装着されているＰＬＣのユニット構成が表示されている。

　図７は、ユーザが、図６の表示画面上でユニット一覧表示部３２から電源ユニット「Ａ１１Ｐ」および入力ユニット「Ａ１１Ｉ」を夫々１つずつ新たに選択し、新たに選択したこれらのユニットを一括してユニット構成表示部３１にドラッグアンドドロップした場合の画面表示例を示している。この操作により、新たに選択された入力ユニット５６が基本ベースユニット５１のスロット２に新たに装着された状態にユニット構成の表示が更新され、新たに選択された電源ユニット５７が未装着状態で表示される。

　次に、本発明の実施の形態１のシステム構築支援装置１０の動作を説明する。図８は、実施の形態１のシステム構築支援装置１０の動作を説明するフローチャートである。

　まず、ユーザがユニット一覧表示部３２上でユニットを選択すると、ユニット選択部２２は、選択されたユニット（正確にはユニットの形名）を選択済ユニット情報に記録する（ステップＳ１）。続いて、ユーザが前記選択したユニットをユニット構成表示部３１にドラッグアンドドロップすると、ユニット構成生成部２６は、製品仕様情報２４１に設定されている判定優先順位に基づき、選択済ユニット情報に記録されているユニットの夫々に対し、装着位置を決定するためのステップＳ４～ステップＳ９のループ処理（以降、装着位置決定処理）の実行順序を設定する（ステップＳ２）。具体的には、ユニット構成生成部２６は、選択済ユニット情報に記録されているユニットを判定優先順位でソートし、判定優先順位が高い（ここでは１に近い）ユニットから順番に実行されるように実行順序を設定する。

　そして、ユニット構成生成部２６は、選択済ユニット情報またはユニット構成情報記憶部２５に格納されているユニット構成情報にベースユニットが記録されているか否かを判定する（ステップＳ３）。何れの情報にもベースユニットが記録されていない場合（ステップＳ３、Ｎｏ）、ユニット構成生成部２６は、選択済ユニット情報に記録されている全ユニットを未装着状態としてユニット構成情報に記録する（ステップＳ１０）。何れかの情報にベースユニットが記録されている場合（ステップＳ３、Ｙｅｓ）、ユニット構成生成部２６は、ステップＳ２の処理により設定された順序で装着位置決定処理を実行する。

　装着位置決定処理の内容を具体的に説明する。ループ処理のためのカウンタの値をｎとする。ｎは値「１」からカウント開始され、ループ下端（ステップＳ９）に至ったときに値「１」が加算される。当該ループ処理において、ユニット構成生成部２６は、まず、設定された実行順序がｎ番目であるユニットが装着可能なベースユニットが選択済ユニット情報またはユニット構成情報に記録されているか否かを判定する（ステップＳ５）。当該判定処理は、製品仕様情報２４１に記述されている配置可能ベースを参照することによって行われる。

　何れかの情報にｎ番目のユニットが装着可能なベースユニットが記録されている場合には、ユニット構成生成部２６は、そのベースユニットにｎ番目のユニットが装着可能なスロットが空いているか否かをさらに判定する（ステップＳ６）。当該判定処理は、製品仕様情報２４１に記述されている配置可能スロットを参照することによって行われる。

　該当するベースユニットが何れの情報にも記録されていない場合（ステップＳ５、Ｎｏ）、または、該当するスロットが空いていない場合（ステップＳ６、Ｎｏ）、ユニット構成生成部２６は、ｎ番目のユニットを未装着状態としてユニット構成情報に記録する（ステップＳ７）。ｎ番目のユニットがベースユニットである場合には、ステップＳ５、Ｎｏに分岐して、ステップＳ７の処理が実行される。該当するスロットが空いている場合（ステップＳ６、Ｙｅｓ）、ユニット構成生成部２６は、前記空いているスロットのうちのもっとも高い優先順位が設定されているスロットをｎ番目のユニットの装着位置に決定し、当該ｎ番目のユニットを装着位置と対応付けてユニット構成情報に記録する（ステップＳ８）。

　ステップＳ７またはステップＳ８の処理の後、ユニット構成生成部２６は、選択済ユニット情報に記録されているユニットがある場合にはｎの値を「１」だけインクリメントしてステップＳ５の処理を実行する。

　選択済ユニット情報に記録されているユニットがない場合またはステップＳ１０の処理が行われた後、ユニット構成生成部２６は、選択済ユニット情報に記録されている全ての形名を削除する（ステップＳ１１）。そして、表示画面制御部２１は、生成したユニット構成情報に基づいてＰＬＣのユニット構成をユニット構成表示部３１に表示して（ステップＳ１２）、動作を終了する。

　次に、図６および図７の表示画面に表示されるユニット構成が生成される手順を図８のフローチャートにしたがって具体的に説明する。

　図６にて説明した操作がユーザによって行われると、ステップＳ２の処理により、基本ベースユニット「Ａ１３Ｂ」、電源ユニット「Ａ１１Ｐ」、ＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」、モーションＣＰＵユニット「Ａ１５ＭＣＰＵ」、入力ユニット「Ａ１３Ｉ」の順でループ処理の実行順序が設定される。そして、ベースユニット「Ａ１３Ｂ」が選択された状態となっているので、ステップＳ３の判定処理においては、ステップＳ３、Ｙｅｓと判定され、装着位置決定処理が開始される。

　１回目の装着位置決定処理においては、ベースユニット「Ａ１３Ｂ」の装着位置が決定される。具体的には、ステップＳ５の判定処理において、Ｎｏと判定され、ステップＳ７の処理により、ベースユニット「Ａ１３Ｂ」は未装着状態とされる。

　２回目の装着位置決定処理においては、電源ユニット「Ａ１１Ｐ」の装着位置が決定される。具体的には、電源スロットが存在するベースユニット「Ａ１３Ｂ」がユニット構成情報に記録された状態となっているので、ステップＳ５の判定処理において、Ｙｅｓと判定される。そして、ベースユニット「Ａ１３Ｂ」の電源スロットは空きスロットとなっているので、ステップＳ６の判定処理において、Ｙｅｓと判定され、ステップＳ８の処理により、当該電源スロットに電源ユニット「Ａ１１Ｐ」が装着される。

　３回目の装着位置決定処理においては、ＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」の装着位置が決定される。１回目の装着位置決定処理によって既にユニット構成情報に記録されているベースユニット「Ａ１３Ｂ」は、ＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」が装着可能なスロットである、ＣＰＵスロットおよびスロット０～２を有しており、これらのスロットが空きスロットとなっているので、ステップＳ５、Ｙｅｓ、ステップＳ６、Ｙｅｓと判定され、ステップＳ８の処理により、これらのスロットのうちの最も優先順位が高いスロットであるＣＰＵスロットにＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」が装着される。

　４回目の装着位置決定処理においては、モーションＣＰＵユニット「Ａ１５ＭＣＰＵ」の装着位置が決定される。ベースユニット「Ａ１３Ｂ」は、モーションＣＰＵユニット「Ａ１５ＭＣＰＵ」が装着可能なスロットであるスロット０～２を有しており、これらのスロットが空きスロットとなっているので、ステップＳ５、Ｙｅｓ、ステップＳ６、Ｙｅｓと判定され、ステップＳ８の処理により、これらのスロットのうちの最も優先順位が高いスロットであるスロット０にモーションＣＰＵユニット「Ａ１５ＭＣＰＵ」が装着される。

　５回目の装着位置決定処理においては、入力ユニット「Ａ１３Ｉ」の装着位置が決定される。ベースユニット「Ａ１３Ｂ」は、入力ユニット「Ａ１３Ｉ」が装着可能なスロットである、スロット０およびスロット０以降の番号を有するスロットを備えており、これらのスロットのうちのスロット１～７が空きスロットとなっているので、ステップＳ５、Ｙｅｓ、ステップＳ６、Ｙｅｓと判定され、ステップＳ８の処理により、これらのスロットのうちの最も優先順位が高いスロットであるスロット１に入力ユニット「Ａ１３Ｉ」が装着される。

　以上の５回の装着位置決定処理によりユニット構成が最終決定され、図６に示した表示画面が表示装置１５に表示されることとなる。

　図７にて説明した操作が実行される際には、ユニット構成情報に、ベースユニット「Ａ１３Ｂ」、電源ユニット「Ａ１１Ｐ」、ＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」、モーションＣＰＵユニット「Ａ１５ＭＣＰＵ」、入力ユニット「Ａ１３Ｉ」が上述の装着状態で記録されている状態となっている。図７にて説明した操作がユーザにより実行されると、ステップＳ２にて、新たに選択された電源ユニット「Ａ１１Ｐ」、入力ユニット「Ａ１１Ｉ」の順に装着位置決定処理の実行順序が設定される。そして、ユニット構成情報にベースユニット「Ａ１３Ｂ」が記録されているので、ステップＳ３の判定処理においては、ステップＳ３、Ｙｅｓと判定され、装着位置決定処理が開始される。

　１回目の装着位置決定処理においては、新たに選択された電源ユニット「Ａ１１Ｐ」の装着位置が決定される。具体的には、電源ユニット「Ａ１１Ｐ」が装着可能な電源スロットが存在するベースユニット「Ａ１３Ｂ」がユニット構成情報に記録されているが、当該電源スロットは空いていないため、ステップＳ５、Ｙｅｓ、ステップＳ６、Ｎｏと判定され、ステップＳ７の処理により、新たに選択された電源ユニット「Ａ１１Ｐ」は未装着状態とされる。

　２回目の装着位置決定処理においては、入力ユニット「Ａ１１Ｉ」の装着位置が決定される。ベースユニット「Ａ１３Ｂ」は、入力ユニット「Ａ１１Ｉ」が装着可能なスロットである、スロット０およびスロット０以降の番号を有するスロットを備えており、これらのスロットのうちのスロット２～７が空きスロットとなっているので、ステップＳ５、Ｙｅｓ、ステップＳ６、Ｙｅｓと判定され、ステップＳ８の処理により、これらのスロットのうちの最も優先順位が高いスロットであるスロット２に入力ユニット「Ａ１１Ｉ」が装着される。

　以上の２回の装着位置決定処理によりユニット構成が更新され、ステップＳ１１の処理により、図７に示した表示画面が表示装置１５に表示されることとなる。

　以上述べたように、実施の形態１によれば、システム構築支援装置１０は、装着先のスロットにかかる条件と、装着先のスロットを決定する処理の実行順序を決めるための判定優先順位と、をユニット毎に記述した製品仕様情報を予め記憶する製品仕様情報記憶部２４と、ユーザにより選択された１以上のユニットを選択済ユニット情報に記録するユニット選択部２２と、選択済ユニット情報に記録されているユニットの夫々について、装着先のスロットにかかる条件を満たすように装着先のスロットを決定する処理を製品仕様情報に記述されている判定優先順位に基づく順序で順次実行し、ユニットとベースユニットの装着先のスロットとの対応付けを記述したユニット構成情報を生成するユニット構成生成部２６と、を備えるように構成したので、ユーザは所望のユニットを選択するだけで前記選択した複数のユニットをＰＬＣのユニット構成を自動的に生成することができる。即ち、実施の形態１のシステム構築支援装置１０によれば、ユーザは、装着先のスロットにかかる条件を意識することなくユニット構成を作成することができるので、ＰＬＣのユニット構成を作成する負担を可及的に軽減することができる。

実施の形態２．
　ユニット一覧表示部３２に近傍に、選択済みのユニットの形名の一覧を表示するようにしてもよい。図９は、本発明の実施の形態２のシステム構築支援装置１０による表示画面例を説明する図である。図示するように、ユニット一覧表示部３２には、選択済ユニット一覧表示部６１が吹き出し表示されている。選択済ユニット一覧表示部６１は、選択済みのユニットを選択順に表示している。

　このようにするためには、例えば、ユニット選択部２２は、ステップＳ１の処理を実行する際に、選択入力されたユニットの形名を選択された順序と対応付けて選択済ユニット情報に記録しておく。そして、表示画面制御部２１は、選択済ユニット情報に記録されているユニットの形名を、当該形名に対応付けられている選択順序の順番で選択済ユニット一覧表示部６１に表示するようにするとよい。

　このように、実施の形態２によれば、ユニット一覧表示部３２は、選択済ユニットの一覧を選択順に表示する選択済ユニット一覧表示部６１を備える、ように構成したので、ユーザは、選択済みのユニットを選択順序とともに容易に確認できるようになる。

実施の形態３．
　同一のユニットが複数回にわたって選択されている場合には、選択済ユニット一覧表示部６１に、複数回にわたって選択されたユニットの形名の近傍に選択された回数を表示するようにしてもよい。図１０は、本発明の実施の形態３のシステム構築支援装置１０による表示画面例を説明する図である。図示するように、選択済ユニット一覧表示部６１において、ＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」が２回選択されている旨の「（２）」が表示され、入力ユニット「Ａ１３Ｉ」が３回選択されている旨の「（３）」が表示されている。なお、選択された回数の表示手法は、単に回数を表示するだけに限定されない。例えば、掛け算記号（×）と回数の組合せで「×２」等と表示しても良い。

　このように、実施の形態３によれば、選択済ユニット一覧表示部６１は、複数選択されたユニットを一つにまとめて表示するとともに、選択された回数を表示するようにしたので、ユーザが選択したユニットとその数量を容易に確認できるようになる。

実施の形態４．
　図１１は、判定優先順位が同一のユニットが複数選択された場合の画面表示例を示す図である。本図においては、基本ベースユニット「Ａ１３Ｂ」、２つのＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」および「Ａ１５ＣＰＵ」、電源ユニット「Ａ１１Ｐ」および入力ユニット「Ａ１３Ｉ」が選択されている。図５に示すように、２つのＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」および「Ａ１５ＣＰＵ」には同一の判定優先順位「３」が設定されている。実施の形態１によれば、ユニット構成生成部２６は、単に判定優先順位に基づいてループ処理の実行順序を設定するので、このように判定優先順位が同一のユニットが複数選択されている場合には、装着位置決定処理の実行順序が一意に決定されず、結果としてユニット構成が一意に決定されない。図１１に示す例においては、基本ベースユニット７１の電源スロットに電源ユニット７２が装着されるように決定されているが、ＣＰＵスロットに「Ａ１４ＣＰＵ」と「Ａ１５ＣＰＵ」とのうちのどちらが装着されるかが決定されていない。この問題を解決するためには、例えば、判定優先順位が同一のユニットが複数選択されている場合には、当該複数のユニットの間の装着位置決定処理の実行順序を、選択された順番に設定するようにしてもよい。

　例えば、ユニット選択部２２は、ステップＳ１の処理を実行する際に、選択入力されたユニットの形名を選択された順序と対応付けて選択済ユニット情報に記録しておく。そして、ユニット選択部２２は、ステップＳ２の処理を実行する際に、選択済ユニット情報に記録されているユニットを判定優先順位毎に並べ替えるとともに、同一の判定優先順位の複数のユニットがある場合には、当該複数のユニットを選択済ユニット情報に記録されている選択順序に基づく順番に並び替え、装着位置決定処理の実行順序を決定するようにするとよい。

　その結果、図１１において、ＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」がＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」よりも先に選択されている場合には、ステップＳ３の処理により、ループ処理の実行順序が、ベースユニット「Ａ１３Ｂ」、ＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」、ＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」、電源ユニット「Ａ１１Ｐ」、および入力ユニット「Ａ１３Ｉ」に一意に決定される。そして、最終的に、ベースユニット「Ａ１３Ｂ」の電源スロットに電源ユニット「Ａ１１Ｐ」が、ＣＰＵスロットにＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」が、スロット０にＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」が、スロット１に入力ユニット「Ａ１３Ｉ」が、夫々装着されるように、ユニット構成が一意に決定される。

　このように、実施の形態４によれば、ユニット構成生成部２６は、同一の判定優先順位が設定された複数のユニットが選択されている場合には、当該複数のユニットに対する装着位置決定処理の実行順序を選択順に基づいて設定するようにしたので、同一の判定優先順位が設定された複数のユニットが選択されている場合においてもユニット構成を一意に決定することができる。

実施の形態５．
　実施の形態４の説明においては、同一の判定優先順位が設定された複数のユニットが選択された場合には、選択順序に基づいて当該複数のユニットに対する装着位置決定処理の実行順序を決定するものとしたが、当該複数のユニットに対する装着位置決定処理の実行順序を決定するための入力をユーザに促すように構成してもよい。

　図１２は、判定優先順位が同一のユニットが複数選択された場合の実施の形態５の画面表示例を示す図である。図１２においては、図１１と同様に、ベースユニット「Ａ１３Ｂ」、２つのＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」および「Ａ１５ＣＰＵ」、電源ユニット「Ａ１１Ｐ」および入力ユニット「Ａ１３Ｉ」が選択されている。そして、２つのＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」および「Ａ１５ＣＰＵ」には同一の判定優先順位「３」が設定されている。そして、ユニット構成表示部３１には、同一の判定優先順位が設定されている２つのＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」および「Ａ１５ＣＰＵ」のうち、ＣＰＵスロットに装着するＣＰＵユニットを選択する入力を促すユニット選択ダイアログ９１が表示されている。実施の形態５によれば、ＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」を選択する入力をユーザがユニット選択ダイアログ９１に入力すると、ＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」がＣＰＵスロットに、ＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」がスロット０に、夫々装着される。反対に、ＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」を選択する入力をユーザがユニット選択ダイアログ９１に入力すると、ＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」がＣＰＵスロットに、ＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」がスロット０に、夫々装着される。

　図１３は、実施の形態５のシステム構築支援装置１０の動作を説明するフローチャートである。

　ステップＳ２１～ステップＳ２６において、既に説明したステップＳ１～ステップＳ６の処理と夫々同じ処理が実行される。ステップＳ２３の判定処理において、Ｎｏと判定された場合には、ユニット構成生成部２６は、選択済ユニット情報に記録されている全ユニットを未装着状態としてユニット構成情報に記録し、選択済ユニット情報から削除する（ステップＳ３３）。

　ステップＳ２５の判定処理において、Ｎｏと判定された場合、または、ステップＳ２６の判定処理において、Ｎｏと判定された場合、ユニット構成生成部２６は、ｎ番目のユニットを未装着状態としてユニット構成情報に記録するとともに、当該ｎ番目のユニットを選択済ユニット情報から削除する（ステップＳ２７）。ｎ番目のユニットがベースユニットである場合には、ステップＳ２５、Ｎｏに分岐して、ステップＳ２７の処理が実行される。

　ステップＳ２６の判定処理において、ユニット構成生成部２６がベースユニットにｎ番目のユニットが装着可能なスロットが空いていると判定した場合（ステップＳ２６、Ｙｅｓ）、ユニット構成生成部２６は、ｎ番目のユニットと同じ判定優先順位のユニットが選択済ユニット情報に記録されているか否かをさらに判定する（ステップＳ２８）。ｎ番目のユニットと同じ判定優先順位のユニットが選択済ユニット情報に記録されていない場合には（ステップＳ２８、Ｎｏ）、ユニット構成生成部２６は、前記空いているスロットのうちのもっとも高い優先順位が設定されているスロットをｎ番目のユニットの装着位置に決定し、当該ｎ番目のユニットを前記決定された装着位置と対応付けてユニット構成情報に記録するとともに、当該ｎ番目のユニットを選択済ユニット情報から削除する（ステップＳ２９）。

　ｎ番目のユニットと同じ判定優先順位のユニットが選択済ユニット情報に記録されている場合には（ステップＳ２８、Ｙｅｓ）、ユニット構成生成部２６は、表示画面制御部２１に指令して、ユニット選択ダイアログ９１を表示装置１５に表示せしめる（ステップＳ３０）。ユーザがユニット選択ダイアログ９１に１つのユニットを選択する入力を行うと、ユニット構成生成部２６は、当該選択されたユニットと現在装着位置決定処理の処理対象として着目しているｎ番目のユニットとの間で装着位置決定処理の実行順序を入れ替えて、空きスロットのうちの優先順位が最も高いスロットをユニット選択ダイアログ９１を介して選択入力されたユニットの装着位置に決定し、実行順序の入れ替えにより実行順序が新しくｎ番目となったユニットを、前記決定された装着位置と対応付けてユニット構成情報に記録するとともに、選択済ユニット情報から削除する（ステップＳ３１）。なお、装着位置決定処理の処理対象として着目しているｎ番目のユニットが選択された場合には、ユニット構成生成部２６は、装着位置決定処理の実行順序の入れ替えを行わないことは言うまでもない。

　ステップＳ２７、ステップＳ２９またはステップＳ３１の処理の後、システム構築支援装置１０の処理がループ下端（ステップＳ３２）に到達して、選択済ユニット情報に記録されているユニットがある場合、ユニット構成生成部２６は、ｎをインクリメントしてステップＳ２５の処理を実行する。

　選択済ユニット情報に記録されているユニットがない場合またはステップＳ３３の処理が行われた後、表示画面制御部２１は、生成したユニット構成情報に基づいてユニット構成をユニット構成表示部３１に表示して（ステップＳ３４）、動作を終了する。

　次に、図１２にて説明した複数のユニットが選択された場合のユニット構成が生成される手順を図１３のフローチャートにしたがって具体的に説明する。

　ベースユニット「Ａ１３Ｂ」、２つのＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」および「Ａ１５ＣＰＵ」、電源ユニット「Ａ１１Ｐ」および入力ユニット「Ａ１３Ｉ」が選択されると、ステップＳ２１の処理によりこれらのユニットが選択済ユニット情報に記録される。そして、これらのユニットを一括してユニット構成表示部３１にドラッグアンドドロップする操作が入力されると、ステップＳ２の処理により、ベースユニット「Ａ１３Ｂ」、電源ユニット「Ａ１１Ｐ」、ＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」、ＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」、入力ユニット「Ａ１３Ｉ」という順番が装着位置決定処理の実行順序として設定される。なお、ＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」およびＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」のうちのどちらの実行順序を先にするかは、ソートロジックやソート前の並びに依存する。その後、ベースユニット「Ａ１３Ｂ」が選択された状態となっているので、ステップＳ２３の判定処理においては、ステップＳ２３、Ｙｅｓと判定され、装着位置決定処理が開始される。

　装着位置決定処理の実行順序が１番目に設定されているユニットはベースユニット「Ａ１３Ｂ」である。１回目の装着位置決定処理において、ステップＳ２５でＮｏと判定され、ステップＳ２７の処理により、ベースユニット「Ａ１３Ｂ」は未装着状態とされる。

　装着位置決定処理の実行順序が２番目に設定されているユニットは電源ユニット「Ａ１１Ｐ」である。２回目の装着位置決定処理の時点では、電源スロットが存在するベースユニット「Ａ１３Ｂ」がユニット構成情報に記録された状態となっているので、ステップＳ２５の判定処理において、Ｙｅｓと判定される。そして、ベースユニット「Ａ１３Ｂ」の電源スロットは空きスロットとなっているので、ステップＳ２６の判定処理において、Ｙｅｓと判定される。そして、電源ユニット「Ａ１１Ｐ」と同じ判定優先順位が設定されたユニットは選択済ユニット情報に記録されていないので、ステップＳ２８の判定処理において、Ｎｏと判定され、ステップＳ２９の処理により、電源スロットに電源ユニット「Ａ１１Ｐ」が装着される。

　装着位置決定処理の実行順序が３番目に設定されているユニットはＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」である。３回目の装着位置決定処理が開始された時点では、既にユニット構成情報に記録されているベースユニット「Ａ１３Ｂ」は、ＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」が装着可能なスロットである、ＣＰＵスロットおよびスロット０～２を有しており、これらのスロットが空きスロットとなっているので、ステップＳ２５、Ｙｅｓ、ステップＳ２６、Ｙｅｓと判定される。そして、ＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」と同じ判定優先順位が設定されたＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」が選択済ユニット情報に記録されているので、ステップＳ２８の判定処理において、Ｙｅｓと判定され、ステップＳ３０の処理により、ＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」およびＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」のうちから１つのユニットを選択する入力を促すユニット選択ダイアログ９１が表示される。ユーザによりＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」を選択する入力がなされたとすると、ステップＳ３１の処理により、ＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」の実行順序が３番目、ＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」の実行順序が４番目に変更され、新たに実行順序が３番目に変更されたＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」がＣＰＵスロットおよびスロット０～２のうちの最も優先順位が高いスロットであるＣＰＵスロットに装着される。

　３回目の装着位置決定処理により装着位置決定処理の実行順序が変更され、当該３回目の装着位置決定処理が終了した時点で、ＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」が４番目に設定されている。４回目の装着位置決定処理において、ベースユニット「Ａ１３Ｂ」は、ＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」が装着可能なスロットであるＣＰＵスロットおよびスロット０～２を有しており、これらのスロットのうちのスロット０～２が空きスロットとなっているので、ステップＳ２５、Ｙｅｓ、ステップＳ２６、Ｙｅｓと判定される。そして、ＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」と同じ判定優先順位が設定されたユニットであるＣＰＵユニット「Ａ１５ＣＰＵ」は、すでに選択済ユニット情報から削除されているので、ステップＳ２８の判定処理において、Ｎｏと判定され、ステップＳ２９の処理により、スロット０にＣＰＵユニット「Ａ１４ＣＰＵ」が装着される。

　装着位置決定処理の実行順序が５番目に設定されているユニットは入力ユニット「Ａ１３Ｉ」である。５回目の装着位置決定処理において、ベースユニット「Ａ１３Ｂ」は、入力ユニット「Ａ１３Ｉ」が装着可能なスロットである、スロット０およびスロット０以降の番号を有するスロットを備えており、これらのスロットのうちのスロット１～７が空きスロットとなっているので、ステップＳ２５、Ｙｅｓ、ステップＳ２６、Ｙｅｓと判定される。そして、入力ユニット「Ａ１３Ｉ」と同じ判定優先順位が設定されたユニットが選択済ユニット情報に記録されていないので、ステップＳ２８の判定処理において、Ｎｏと判定され、ステップＳ２９の処理により、スロット１に入力ユニット「Ａ１３Ｉ」が装着される。

　なお、本実施の形態５ではダイアログを表示することによってスロットの選択を促すとしたが、他のどのような表示によって促すようにしてもよい。

　このように、実施の形態５によれば、ユニット構成生成部２６は、同一の判定優先順位が設定された複数のユニットが選択済ユニット情報に記録されている場合には、当該判定優先順位が同一の複数のユニットの夫々について装着先のスロットを決定する処理の実行順序を決定するための情報の入力を促して、入力された情報に基づく順序で前記処理を実行する、ように構成したので、同一の判定優先順位が設定された複数のユニットの装着位置をユーザの所望のように設定することができるようになる。

　以上のように、本発明にかかるシステム構築支援装置は、ＰＬＣのユニット構成の設定を支援するシステム構築支援装置に適用して好適である。

　１０　システム構築支援装置
　１１　ＣＰＵ
　１２　ＲＡＭ
　１３　ＲＯＭ
　１４　入力装置
　１５　表示装置
　１６　システム構成設定プログラム
　２１　表示画面制御部
　２２　ユニット選択部
　２３　選択済ユニット情報記憶部
　２４　製品仕様情報記憶部
　２５　ユニット構成情報記憶部
　２６　ユニット構成生成部
　３０　表示画面
　３１　ユニット構成表示部
　３２　ユニット一覧表示部
　４１、５１、７１　ベースユニット
　４２、４５　一般ユニット
　４３、５２、５７、７２　電源ユニット
　４４、５３、５４　ＣＰＵユニット
　４５　一般ユニット
　５１　基本ベースユニット
　５５、５６　入力ユニット
　６１　選択済ユニット一覧表示部
　９１　ユニット選択ダイアログ
　２４１　製品仕様情報

Claims

　複数のスロットを有する親ユニットのスロットに装着されて当該親ユニットとともにプログラマブルコントローラ（ＰＬＣ）を構成する子ユニットの一覧を表示して、ユーザに子ユニットの選択を促すユニット一覧表示部と、
　装着先のスロットにかかる条件と、装着先のスロットを決定する処理にかかる優先順位と、を子ユニット毎に記述した仕様情報を予め記憶する仕様情報記憶部と、
　前記一覧から選択された１以上の子ユニットを選択済ユニット情報に記録するユニット選択部と、
　前記選択済ユニット情報に記録されている子ユニットの夫々について、予め指定された親ユニットにおける装着先のスロットを前記仕様情報に記述されている装着先のスロットにかかる条件を満たすように決定する処理を、前記仕様情報に記述されている優先順位に基づく順序で子ユニット毎に順次実行し、子ユニットと前記指定された親ユニットの装着先のスロットとの対応付けを記述したユニット構成情報を生成するユニット構成生成部と、
　を備えることを特徴とするシステム構築支援装置。
　前記ユニット選択部は、前記選択された１以上の子ユニットを選択された順序と対応付けて選択済ユニット情報に記録し、
　前記ユニット構成生成部は、同一の優先順位が設定された複数の子ユニットが前記選択済ユニット情報に記録されている場合には、当該優先順位が同一の複数の子ユニットの夫々について装着先のスロットを決定する処理を、前記選択済ユニット情報に記録されている選択順序に基づく順序で実行する、
　ことを特徴とする請求項１に記載のシステム構築支援装置。
　前記ユニット構成生成部は、同一の優先順位が設定された複数の子ユニットが前記選択済ユニット情報に記録されている場合には、当該優先順位が同一の複数の子ユニットの夫々について装着先のスロットを決定する処理の実行順序を決定するための情報の入力を促して、入力された情報に基づく順序で前記処理を実行する、
　ことを特徴とする請求項１に記載のシステム構築支援装置。
　前記ユニット構成生成部は、１つの子ユニットについて装着先のスロットを決定する処理を実行する際に、装着先のスロットにかかる条件を満たす空きスロットがある場合には、当該空きスロットのうちから装着先のスロットを決定し、装着先のスロットにかかる条件を満たす空きスロットが無い場合には、当該処理対象の子ユニットを未装着状態として前記ユニット構成情報に記録する、
　ことを特徴とする請求項１に記載のシステム構築支援装置。
　前記生成されたユニット構成情報に基づいてＰＬＣのユニット構成を表示するユニット構成表示部をさらに備える、ことを特徴とする請求項１乃至請求項４の何れか一項に記載のシステム構築支援装置。
　前記ユニット一覧表示部は、前記選択済ユニット情報に基づいて、選択済みの子ユニットの一覧を表示する選択済ユニット一覧表示部を備える、
　ことを特徴とする請求項１乃至請求項４の何れか一項に記載のシステム構築支援装置。
　前記選択済ユニット一覧表示部は、前記選択済ユニット情報に同一の子ユニットが複数記録されている場合には、記録されている個数を表示することによって当該子ユニットの表示を１つにまとめる、
　ことを特徴とする請求項６に記載のシステム構築支援装置。
　前記ユニット選択部は、前記選択された１以上の子ユニットを選択された順序と対応付けて選択済ユニット情報に記録し、
　前記ユニット一覧表示部は、前記選択済ユニット情報に基づいて、選択済みの子ユニットの一覧を選択された順番で表示する選択済ユニット一覧表示部を備える、
　ことを特徴とする請求項１に記載のシステム構築支援装置。