WO2012160683A1 - 基地局装置、通信システム及び無線リソース割当方法 - Google Patents

基地局装置、通信システム及び無線リソース割当方法 Download PDF

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Abstract

 基地局装置(2)は、移動局装置(3)に割り当てた無線リソースにおいて隣接セルとの間に生じる干渉量が許容範囲にあるか否かを判断する干渉判断部(57)と、基地局装置(2)がアクセス可能な記憶装置に移動局装置(3)を登録する登録操作を受け付ける登録部(54)と、登録部(54)により登録された移動局装置(3)のみに無線リソースを割り当て、干渉量が許容範囲にない場合に登録された移動局装置(3)に割り当てる無線リソースを変更するリソース制御部(56)を備える。

Description

基地局装置、通信システム及び無線リソース割当方法
 本明細書で論じられる実施態様は、移動通信システムのセル間干渉を回避する技術に関する。
 セル間干渉を回避する技術として、Static FFR(Fractional Frequency Reuse)やICIC(Inter-Cell Interference Coordination)が知られている。
 なお、コードレス電話装置において、子機の主制御部もしくは親機の主制御部が、複数のチャネルの中から通話に使用する一部のチャネルを使用チャネルとして保持し、複数のチャネルの残りのチャネルを予備チャネルとして保持し、すべてのチャネルを周波数の高低によって複数のチャネル群に分割し、不良チャネルが発生した場合は、複数のチャネル群のうち、発生した不良チャネルの属していないチャネル群の予備チャネルと不良チャネルを交換することが知られている。
 また、フェムトセルのカバーエリアを定めるフェムトセル基地局において、保留された資源の割り当てを受信して、シグナリングおよびデータ伝送を制御することを含む干渉回避方法が知られています。この方法では、割り当てが、マクロセルのカバーエリアを定めるマクロセル基地局から受信される。フェムトセル基地局はマクロセルのカバーエリアの内に設置され、そしてフェムトセルがマクロセルのカバーエリアの一部を含む。この方法は、さらに、割り当ての受信に応答するフェムトセル基地局が保留された資源を利用できるようにして、フェムトセルとマクロセルの通信に関する干渉回避を提供することを含む。この方法は、さらに、保留された資源の割り当てに応答するマクロセル基地局が保留された資源を利用できないようにすることを含む。
特開2005-311931号公報 特開2010-246097号公報
 Static FFR及びICICは、基地局装置のアンテナの配置やセル配置が固定的であることを前提とする。したがって、この前提を満たさない基地局装置の場合には、これらの技術を利用してもセル間干渉が回避されない可能性がある。このような基地局装置の例としては、例えばフェムトセルを形成する小型基地局がある。
 したがって、基地局装置のアンテナの配置やセル配置が固定的でない状況で、セル間干渉を低減する無線リソースの割り当てを決定する技術が提供されることが望ましい。また、セル間干渉が低減される無線リソースの割り当てを決定する際に、割り当て処理を早期に完了できることが望ましい。
 開示の装置及び方法は、基地局装置のアンテナの配置やセル配置が固定的に運用されない状況で、セル間干渉を低減する無線リソースの割り当てを決定する方法を提供することを目的とする。また、開示の装置及び方法は、セル間干渉を低減する無線リソースの割り当ての決定処理において、処理時間を短縮することを目的とする。
 装置の一観点によれば、基地局装置が与えられる。この基地局装置は、移動局装置に割り当てた無線リソースにおいて隣接セルとの間に生じる干渉量が許容範囲にあるか否かを判断する干渉判断部と、基地局装置がアクセス可能な記憶装置に移動局装置を登録する登録操作を受け付ける登録部と、登録部により登録された移動局装置のみに無線リソースを割り当て、干渉量が許容範囲にない場合に登録された移動局装置に割り当てる無線リソースを変更するリソース制御部を備える。
 他の装置の一観点によれば、基地局装置と移動局装置とを有する通信システムが与えられる。基地局装置は、移動局装置に割り当てた無線リソースにおいて隣接セルとの間に生じる干渉量が許容範囲にあるか否かを判断する第1干渉判断部と、基地局装置がアクセス可能な記憶装置に移動局装置を登録する登録操作を受け付ける登録部と、登録部により登録された移動局装置のみに無線リソースを割り当て、干渉量が許容範囲にない場合に登録された移動局装置に割り当てる無線リソースを変更するリソース制御部と、を備える。移動局装置は、基地局装置に割り当てられた無線リソースにおいて隣接セルとの間に生じる干渉量が許容範囲にあるか否かを判断する第2干渉判断部と、干渉量が許容範囲にない期間が閾値を超える場合に警報メッセージを出力する出力部を備える。
 方法の一観点によれば、基地局装置への接続が認められる移動局装置を登録する登録操作を予め受け付け、基地局装置がアクセス可能な記憶装置に登録し、基地局装置により移動局装置に割り当てられた無線リソースにおいて隣接セルとの間に生じる干渉量を測定し、基地局装置のセル内の移動局装置のうち記憶装置に登録された移動局装置のみに無線リソースを割り当て、干渉量が許容範囲にない場合に登録された移動局装置に割り当てる無線リソースを変更する無線リソース割当方法が提供される。
 開示の装置又は方法によれば、基地局装置のアンテナの配置やセル配置が固定的に運用されない状況で、セル間干渉を低減する無線リソースの割り当てを決定する基地局装置及び方法が提供される。また、開示の装置及び方法によれば、セル間干渉を低減する無線リソースの割り当ての決定処理の処理時間が短かくなる。
 本発明の目的及び利点は、特許請求の範囲に示した要素及びその組合せを用いて具現化され達成される。前述の一般的な記述及び以下の詳細な記述の両方は、単なる例示及び説明であり、特許請求の範囲のように本発明を限定するものでないと解するべきである。
通信システムの全体構成例を示す図である。 移動局装置のハードウエア構成の一例を示す図である。 移動局装置の第1例の構成図である。 基地局装置のハードウエア構成の一例を示す図である。 基地局装置の第1例の構成図である。 ダウンリンクにおける無線リソース割当ての一例を示す図(その1)である。 ダウンリンクにおける無線リソース割当ての一例を示す図(その2)である。 (A)及び(B)は、2個の移動局装置に対する無線リソースの割当パターンの一例の説明図である。 (A)~(C)は、1個の移動局装置に対する無線リソースの割当パターンの一例の説明図である。 ダウンリンクにおける無線リソース割当処理の説明図である。 図10の処理における信号シーケンス図である。 アップリンクにおける無線リソース割当ての一例を示す図である。 アップリンクにおける無線リソース割当処理の説明図である。 図13の処理における信号シーケンス図である。 (A)~(D)は、不使用リソースが増加する場合の例を示す図である。 ダウンリンクにおける無線リソース割当の一例を示す図(その3)である。 基地局装置の第2例の構成図である。 (A)及び(B)は、指定部による設定値の例の説明図である。 隣接セルの基地局が、無線リソース割当の検索処理を同時に実行する状態の説明図である。 基地局装置間で無線リソースの割当変更時期が同期していない状態の説明図である。 基地局装置の第3例の構成図である。 基地局装置間で無線リソースの割当変更時期が同期している状態の説明図である。 基地局装置の第4例の構成図である。 移動局装置の第2例の構成図である。 (A)及び(B)は、移動局装置による警報出力処理の説明図である。
<1.通信システムの構成>
 以下、添付される図面を参照して、好ましい実施例について説明する。図1は、通信システムの全体構成例を示す図である。通信システム1は、基地局装置2a及び2bと、移動局装置3a1、3a2及び3bを備える。また、以下の説明において、基地局装置2a及び2bを総称して「基地局装置2」と表記することがある。また、移動局装置3a1、3a2及び3bを総称して「移動局装置3」と表記することがある。また、以下の説明において、基地局装置を単に「基地局」と表記し、移動局装置を単に「移動局」と表記する。
 基地局2は、例えばフェムトセルを形成する小型基地局であってよい。このような小型基地局は、例えば3GPPで仕様が定められるLTE(Long-term evolution)に準拠するHeNB(Home eNB)であってよい。小型基地局には、例えばユーザが家庭内に設置することできるものがある。
 移動局3は、例えば、携帯電話、移動携帯情報端末、パーソナルコンピュータ等であってよい。例えば、移動局3は、LTEに準拠するユーザ装置(UE: User Equipment)であってよい。
 基地局2は、無線通信リンクを介して移動局3と接続し、移動局3と地上側の通信ネットワーク4とを接続する。通信ネットワーク4は、例えばインターネットのような公衆網であってよく、通信事業者が運用するコアネットワークでもよい。参照符号5a及び5bは、それぞれ基地局2a及び2bによって形成されるセルの範囲を模式的に示す。図1に示す例において、移動局3a1及び3a2は、基地局2aのセル5a内に位置しており各々基地局2aに接続する。移動局3bは、基地局2bのセル5b内に位置しており基地局2bに接続する。以下に示す実施の形態の動作説明の全てにおいて、特に説明がない限り、上記接続関係の例が使用される。
<2.第1の実施の形態>
 続いて、各実施の形態における基地局2及び移動局3の構成及び機能について説明する。図2は、移動局3のハードウエア構成の一例を示す図である。移動局3は、プロセッサ10、補助記憶装置11、メモリ12、入力部13、出力部14、無線インタフェース15、アンテナ16、及びデータバス17を備える。以下に説明する他の実施の形態における移動局3も、同様のハードウエア構成を有していてよい。
 プロセッサ10は、補助記憶装置11に記憶される制御プログラムを実行することにより、移動局3の動作を制御するための各処理や、基地局2によって無線リソースを割り当てるための移動局3側で行う後述の処理を実行する。補助記憶装置11には、上記制御プログラムが記憶される。補助記憶装置11は、不揮発性メモリや読み出し専用メモリ(ROM: Read Only Memory)などを記憶素子として含んでいてもよい。
 メモリ12には、プロセッサ10により実行されている実行中のプログラムや、このプログラムによって一時的に使用されるデータが記憶される。メモリ12は、ランダムアクセスメモリ(RAM: Random Access Memory)を含んでいてよい。入力部13は、ユーザによる入力操作を受け付ける入力装置である。入力部13は、例えば、キーパッド、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル等であってよい。
 出力部14は、移動局3によって処理された信号を出力する出力デバイスである。例えば、出力部14は、移動局3によって処理された情報を利用者に可視的に表示する表示デバイスであってよい。出力部14は、例えば、液晶ディプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイであってよい。または、出力部14は、音声信号を出力するスピーカやその駆動回路であってよい。無線インタフェース15は、アンテナ16を介して無線信号の送受を行い基地局2との間の無線通信処理を行う。上記の構成要素10~15は、データバス17によって電気的に接続されている。
 なお、図2に示すハードウエア構成は、あくまで移動局3を実現するハードウエア構成の1つである。本明細書において以下に記載される処理を実行するものであれば、他のどのようなハードウエア構成が採用されてもよい。
 図3は、移動局3の第1例の構成図である。図2のプロセッサ10は、補助記憶装置11に記憶されるプログラムに従い、必要に応じて移動局3の他のハードウエア要素との協調動作を行うことにより、図示される移動局3の構成要素による情報処理を行う。他の実施の形態においても同様である。なお、図3は、以下の説明に関係する機能を中心として示している。
 移動局3は、増幅部20と、送受信処理部21と、信号処理部22と、干渉判断部23を備える。増幅部20は、アンテナ16において送受信する信号を増幅する。送受信処理部21は、アンテナ16において受信された受信信号の復調処理と、信号処理部22から出力される送信信号の変調処理を行う。ある実施例において増幅部20及び送受信処理部21による信号処理は、図2に示す無線インタフェース15により実行されてよい。また、信号処理部22及び干渉判断部22による信号処理はプロセッサ10により実行されてよい。他の実施例では、送受信処理部21による信号処理の一部をプロセッサ10が実行してもよく、また信号処理部22による信号処理の一部又は全部を無線インタフェース15が実行してもよい。
 信号処理部22は、基地局2と移動局3との間の通信プロトコルに従う通信処理と、移動局3の受信信号が受ける干渉量の測定処理を行う。信号処理部22は、干渉量測定部30及び干渉通知部31を備える。干渉量測定部30は、基地局2から移動局3に割り当てられたダウンリンク用の無線リソースにおいて、移動局3の受信信号が受ける干渉量を測定する。例えば、干渉量測定部30は、基地局2から移動局3へ送信された受信信号の信号電力と干渉電力とをそれぞれ測定し、その比(SIR: signal-to-interference)を干渉量として測定してよい。
 干渉判断部23は、干渉量測定部30の測定値を監視し、測定値が許容範囲を超えた場合に干渉値が許容範囲にないことを干渉通知部31に通知する。干渉通知部31は、ダウンリンクにて移動局3の受信信号が受けた干渉量が許容範囲に無いことを知らせる干渉通知信号を生成する。干渉通知部31は、干渉通知信号を基地局2へ送信する。
 次に、基地局2の構成及び機能について説明する。図4は、基地局2のハードウエア構成の一例を示す図である。基地局2は、プロセッサ40、補助記憶装置41、メモリ42、入力部43、無線インタフェース44、アンテナ45、ネットワークインタフェース46、及びデータバス47を備える。以下に説明する他の実施の形態における基地局2も、同様のハードウエア構成を有していてよい。
 プロセッサ40は、補助記憶装置41に記憶される制御プログラムを実行することにより、基地局2の動作を制御するための各処理や、移動局3に無線リソースを割り当てるため後述の処理を実行する。補助記憶装置41には、上記制御プログラムが記憶される。補助記憶装置41は、不揮発性メモリや読み出し専用メモリなどを記憶素子として含んでいてもよい。
 メモリ42には、プロセッサ40により実行されている実行中のプログラムや、このプログラムによって一時的に使用されるデータが記憶される。メモリ42は、ランダムアクセスメモリを含んでいてよい。入力部43は、ユーザによる入力操作を受け付ける入力装置である。入力部43は、例えば、キーパッド、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル等であってよい。
 無線インタフェース44は、アンテナ45を介して無線信号の送受を行い移動局3との間の無線通信処理を行う。ネットワークインタフェース26は、通信ネットワーク4との通信処理を行う。上記の構成要素40~44及び46は、データバス47によって電気的に接続されている。
 なお、図4に示すハードウエア構成は、あくまで基地局2を実現するハードウエア構成の1つである。本明細書において以下に記載される処理を実行するものであれば、他のどのようなハードウエア構成が採用されてもよい。
 図5は、基地局2の第1例の構成図である。図4のプロセッサ40は、補助記憶装置41に記憶されるプログラムに従い、必要に応じて基地局2の他のハードウエア要素との協調動作を行うことにより、図示される基地局2の構成要素による情報処理を行う。他の実施の形態においても同様である。なお、図5は、以下の説明に関係する機能を中心として示している。
 基地局2は、増幅部50と、送受信処理部51と、ベースバンド処理部52と、通信部53と、登録部54と、認証部55と、リソース制御部56と、干渉判断部57を備える。増幅部50は、アンテナ45において送受信する信号を増幅する。送受信処理部51は、アンテナ45において受信された受信信号の復調処理と、ベースバンド処理部52から出力される送信信号の変調処理を行う。ある実施例において増幅部50及び送受信処理部51による信号処理は、図4に示す無線インタフェース44により実行されてよい。また、ベースバンド処理部52、登録部54、認証部55、リソース制御部56及び干渉判断部57による信号処理はプロセッサ40により実行されてよい。通信部53の処理はネットワークインタフェース46により実行されてよい。他の実施例では、送受信処理部51及び/又は通信部53による信号処理の一部をプロセッサ10が実施してもよく、またベースバンド処理部52による信号処理の一部又は全部を無線インタフェース44が実行してもよい。
 ベースバンド処理部52は、基地局2と移動局3との間の通信プロトコルに従うベースバンド信号の信号処理と、移動局3から受信するアップリンク信号の測定処理を行う。またベースバンド処理部52は、移動局3から送信される干渉通知信号を受信する。ベースバンド処理部52は、干渉量測定部60と、干渉通知受信部61を備える。
 干渉量測定部60は、基地局2から移動局3に割り当てられたアップリンク用の無線リソースにおいて生じる干渉量を測定する。干渉通知受信部61は、移動局3から送信される干渉通知信号を受信し、干渉通知信号を干渉判断部57へ出力する。
 通信部53は、通信ネットワーク4を経由する通信を行うためのプロトコル変換等の信号処理を行い、通信ネットワーク4に接続される他の情報処理装置との通信機能を基地局2に提供する。ある実施例において、基地局2は、通信ネットワーク4を経由して外部の記憶装置にアクセス可能である。外部の記憶装置は例えばサーバ装置であってよい。
 登録部54は、基地局2への接続が許可される移動局3の登録処理を実行する。ユーザは、入力部43を介して移動局3の登録を要求する所定の登録操作を行うと、登録部54はこれを受け付ける。登録部54は、登録対象の移動局3の識別子を、通信ネットワーク4を経由してアクセス可能な外部の記憶装置に登録する。なお、登録部54が移動局3の識別子を登録する記憶装置は、基地局2内部に設けられてもよい。
 認証部55は、移動局3からの接続要求を基地局2が受信すると、移動局3が登録部54により記憶装置に登録されているか否かに応じて接続の可否を判断する。すなわち、接続要求の送信元の移動局3が登録部54により登録されていれば、認証部55は、移動局3と基地局2との接続を許可する。接続要求の送信元の移動局3が登録されていなければ、認証部55は、移動局3と基地局2との接続を禁止する。
 リソース制御部56は、認証部55により接続が許可された移動局3に対してのみ、移動局3と基地局2との間の通信のためのダウンリンク及びアップリンク用の無線リソースを割り当てる。以下の説明において、基地局2へ接続される移動局3の各々に無線リソースを割り当てる無線リソースの割当形態を「無線リソース割当て」と表記する。
 干渉判断部57は、干渉量測定部60の測定値を監視し、アップリンク用の無線リソースにおいて生じる干渉量が許容範囲内にあるか否かを判断する。干渉量が許容範囲を超えた場合には、干渉判断部57は干渉量が許容範囲にないことをリソース制御部56に通知する。また、干渉判断部57は、移動局3から送信される干渉通知信号の受信の有無に従って、移動局3に割り当てたダウンリンクの無線リソースにおいて生じた干渉量が許容範囲を超えたか否かを判断する。干渉量が許容範囲を超えた場合には、干渉判断部57は干渉量が許容範囲にないことをリソース制御部56に通知する。
 干渉判断部57からアップリンクにおける干渉量が許容範囲にないことを通知された場合、リソース制御部56は、アップリンクにおける無線リソース割当てを変更して、干渉量が許容範囲に収まるような無線リソース割当てを検索する。また、干渉判断部57からダウンリンクにおける干渉量が許容範囲にないことを通知された場合、リソース制御部56は、ダウンリンクにおける無線リソース割当てを変更して、干渉量が許容範囲に収まるような無線リソース割当てを検索する。
 無線リソース割当てを検索する場合に、リソース制御部56は、干渉判断部57からの通知が停止するまで、無線リソース割当てを繰り返し変更する。干渉判断部57からの通知が停止した場合、干渉が解消される無線リソース割当てが見つかった場合には、リソース制御部56は無線リソース割当ての変更処理を終了する。
 次に、基地局2によるダウンリンクにおける無線リソースの割当処理について説明する。図6は、ダウンリンクにおける無線リソース割当ての一例を示す。図6に示す例において基地局2aに接続する移動局3a2は、基地局2bが形成するセル5b内に位置している。したがって基地局2bから送信される無線信号は、移動局3a2にも到達する。このため、移動局3a2に割り当てられたダウンリンク用の無線リソースと同じリソースを基地局2bが使用すると、移動局3a2が基地局2aから受ける受信信号は、基地局2bの送信信号の干渉を受ける。
 参照符号100及び101は、ダウンリンクにおける基地局2a及び2bによる無線リソース割当ての例を示す。無線リソース200は、基地局2が接続中の移動局3に割当可能なダウンリンクの無線リソースの範囲として予め指定された全範囲を示す。
 図6に示す割り当て例では、基地局2a及び2bは、ダウンリンク用に割り当て可能な無線リソース200を、リソース221及び222へ2分割する。以下の説明において、割り当て可能な無線リソース200の全範囲を分割したそれぞれのリソースを、「部分リソース」と表記することがある。アップリンクにおいても同様である。
 無線リソース割当て100の場合、基地局2aは、部分リソース221を移動局3a2に割り当て、部分リソース222を移動局3a1に割り当てる。また、基地局2bは、部分リソース221を移動局3bに割り当て、部分リソース222は移動局3へ割り当てない。以下の説明において、基地局2が移動局3に割り当てない範囲を「不使用リソース」と表記することがある。
 この状態では、移動局3a2に割り当てられた部分リソース221が基地局2bにも使用されており、移動局3a2が受信するダウンリンク信号に干渉が生じる。基地局2aは、移動局3a2から送信される干渉通知信号によってダウンリンクにおける干渉量が許容範囲にないことを通知される。一方で、移動局3a2が接続していない基地局2bには、ダウンリンクにおける干渉の発生が通知されない。この結果、基地局2aが、ダウンリンクにおける無線リソース割当てを変更する。
 無線リソース割当て101は、ダウンリンクにおける干渉が解消された状態を示す。基地局2bが使用する部分リソース221は、移動局3a2に割り当てられた部分リソース222と異なる。したがって、移動局3a2が受信するダウンリンク信号に干渉は生じない。
 図7は、ダウンリンクにおける無線リソースの他の割当例を示す図である。基地局2aは、無線リソース200を、接続中の移動局数である「2」個よりも多い4個の部分リソース241~244に分割する。このため、部分リソース241~244のうち2個は不使用リソースとなる。部分リソース241及び242は部分リソース221と重複部分を有し、部分リソース243及び244は部分リソース222と重複部分を有すると想定する。
 無線リソース割当て102の場合、基地局2aは、部分リソース241を移動局3a2に割り当て、部分リソース242を移動局3a1に割り当てる。また、基地局2bは、部分リソース221を移動局3bに割り当てる。移動局3a2に割り当てられた部分リソース241は、基地局2bが使用する部分リソース221と重複するため、移動局3a2が受信するダウンリンク信号に干渉が生じる。
 この結果、基地局2aが、ダウンリンクにおける無線リソース割当てを変更する。無線リソース割当てが参照符号103の状態に変更されると、移動局3a2に割り当てられた部分リソース243と、基地局2bが使用する部分リソース221との重複が無くなるため、ダウンリンク信号の干渉が解消される。
 続いて、基地局2によって無線リソース200を割り当てる際の無線リソース割当てのパターンの一例について説明する。図8の(A)及び図8の(B)は、無線リソース200を2個の移動局A及びBに割り当てる無線リソースの割当パターンの例示である。図8の(A)は、無線リソース200を2個の部分リソース221及び222に分割し、それぞれを2個の移動局A及びBに割り当てたパターンを示す。ある実施例では、各割当パターンに、それぞれ一意のパターン番号を対応付けられる。
 例えばパターン番号1の割当パターンは、部分リソース221を移動局Aに割り当て、部分リソース222を移動局Bに割り当てる。パターン番号2の割当パターンは、部分リソース221を移動局Bに割り当て、部分リソース222を移動局Aに割り当てる。図8の(A)の割当パターンには不使用リソースが確保されない。
 図8の(B)は、無線リソース200を4個の部分リソース241~244に分割し、それぞれを2個の移動局A及びBに割り当てたパターンを示す。例えばパターン番号3の割当パターンは、部分リソース241及び242をそれぞれ移動局A及びBに割り当て、部分リソース243及び244を不使用リソースとする。また、パターン番号7の割当パターンは、部分リソース241及び243をそれぞれ移動局A及びBに割り当て、部分リソース242及び244を不使用リソースとする。他の実施例では、2個及び4個以外の他の自然数nによって無線リソース200を分割した場合の割当パターンについても同様に定めてよい。
 図9の(A)~図9の(C)は、無線リソース200を1個の移動局Aに割り当てる割当パターンの例示である。図9の(A)に示すパターン番号1の割当パターンでは、無線リソース200の全範囲を1個の移動局Aに割り当てる。従って、図9の(A)のパターンには、不使用リソースが確保されない。
 図9の(B)の割当パターンは、無線リソース200を2個の部分リソース221及び222に分割し、いずれかを移動局Aに割り当てる。例えばパターン番号2の割当パターンは、部分リソース221を移動局Aに割り当て、部分リソース222を不使用リソースにする。パターン番号3の割当パターンは、部分リソース222を移動局Aに割り当て、部分リソース221を不使用リソースにする。
 図9の(C)の割当パターンは、無線リソース200を4個の部分リソース241~244に分割し、いずれかを移動局Aに割り当てる。例えばパターン番号4の割当パターンは、部分リソース241を移動局Aに割り当て、部分リソース242~244を不使用リソースにする。パターン番号6の割当パターンは、部分リソース243を移動局Aに割り当て、部分リソース241、242及び244を不使用リソースにする。他の実施例では、2個及び4個以外の他の自然数nによって無線リソース200を分割した場合の割当パターンについても同様に定めてよい。
 ある実施例では、基地局2のリソース制御部56は、無線リソースの割当パターンを複数個定めるとともに割当パターン間の順位を予め定める。無線リソース割当てを検索する際に、リソース制御部56は、この順位に従って複数の割当パターンから順々にパターンを選択して無線リソース割当てに使用することにより、無線リソース割当てを切り換える。例えばリソース制御部56は、所定の順序で変数の値を順次変化させ、各時点の変数の値に対応するパターン番号の割当パターンを無線リソース割当てに使用する。ある実施例では、リソース制御部56は変数の値を昇順に変化させ、変数の値がパターン番号の最大値に至った際に変数の値をパターン番号の最小値に戻すことによって、変数の値を循環させる。
 次に、図10を参照して基地局2によるダウンリンクにおける無線リソースの割当処理を説明する。なお、他の実施態様においては、下記のオペレーションAA~AEはステップであってもよい。
 オペレーションAAにおいて基地局2のリソース制御部56は、認証部55により接続が許可された移動局3に対してのみ、移動局3と基地局2との間のダウンリンクの通信のための無線リソースを割り当てる。オペレーションABにおいて移動局3の干渉量測定部30は、基地局2から割り当てられたダウンリンク用の無線リソースにおいて生じる干渉量を測定する。
 オペレーションACにおいて干渉判断部23は、測定値が許容範囲内か否かを判断する。測定値が許容範囲内である場合(オペレーションAC:Y)には、処理はオペレーションABへ戻る。測定値が許容範囲内にない場合(オペレーションAC:N)には、処理はオペレーションADへ進む。オペレーションADにおいて干渉通知部31は、干渉通知信号を基地局2へ送信する。
 オペレーションAEにおいて基地局2の干渉判断部57は、干渉通知信号の受信に応答して、移動局3に割り当てたダウンリンクの無線リソースに生じた干渉量が許容範囲を超えたと判断する。リソース制御部56は、ダウンリンクにおける無線リソース割当てを変更する。
 その後、処理はオペレーションABへ戻る。移動局3に割り当てたダウンリンクの無線リソースに生じた干渉量が許容範囲内に入るまで、ペレーションAB~AEによる無線リソース割当ての変更が繰り返される。
 図11を参照して、図10の処理において基地局2と移動局3との間で送信される信号のシーケンスを説明する。なお、他の実施態様においては、下記のオペレーションBA~BOはステップであってもよい。
 オペレーションBAにおいて基地局2のリソース制御部56は、移動局3と基地局2との間のダウンリンクの通信のための無線リソースを割り当てる。オペレーションBBにおいて基地局2のベースバンド処理部52は、移動局3に割り当てた無線リソースを通知する制御信号である割当信号を生成し移動局3へ送信する。オペレーションBCにおいてベースバンド処理部52は、ダウンリンク信号を生成し移動局3へ送信する。
 オペレーションBDにおいて移動局3の干渉量測定部30は、オペレーションBCにおいて受信したダウンリンク信号が受けた干渉量を測定する。オペレーションBEにおいて干渉判断部23は、測定値が許容範囲内か否かを判断する。測定値が許容範囲内にない場合にはオペレーションBFにおいて干渉通知部31は、干渉通知信号を基地局2へ送信する。
 オペレーションBGにおいて基地局2の干渉判断部57は、ダウンリンクの無線リソースに生じた干渉量が許容範囲を超えたと判断する。リソース制御部56は、ダウンリンクにおける無線リソース割当てを変更する。
 オペレーションBHにおいて基地局2のベースバンド処理部52は、割当変更後の無線リソースを通知する割当信号を移動局3へ送信する。オペレーションBIにおいてベースバンド処理部52は、ダウンリンク信号を移動局3へ送信する。
 オペレーションBJにおいて移動局3の干渉量測定部30は、オペレーションBIで受信したダウンリンク信号が受けた干渉量を測定する。オペレーションBKにおいて干渉判断部23は、測定値が許容範囲内か否かを判断する。測定値が許容範囲内にない場合にはオペレーションBLにおいて干渉通知部31は、干渉通知信号を基地局2へ送信する。その後、測定値が許容範囲内になるまで、オペレーションBG~BLと同様の処理が繰り返され、ダウンリンクの無線リソース割当てが繰り返し変更される。
 オペレーションBNにおいて移動局3の干渉量測定部30は、オペレーションBMで受信したダウンリンク信号が受けた干渉量を測定する。ダウンリンク用の無線リソースにおいて生じる干渉量を測定する。オペレーションBOにおいて、測定値が許容範囲内にあると干渉判断部23が判断することにより無線リソース割当ての変更が終了する。
 次に、基地局2によるアップリンクにおける無線リソースの割当処理について説明する。図12は、アップリンクにおける無線リソースの割当ての一例を示す。図12に示す例において移動局3a2から送信される無線信号が基地局2bにも到達する。このため、移動局3a2に割り当てられたアップリンク用の無線リソースと基地局2bが移動局3bに割り当てたアップリンク用の無線リソースが重複すると、基地局2bが移動局3bから受信する信号が、移動局3a2の送信信号の干渉を受ける。
 参照符号150及び151は、アップリンクにおける基地局2a及び2bによる無線リソース割当ての例を示す。無線リソース300は、基地局2が接続中の移動局3に割当可能なアップリンクの無線リソースの範囲として予め指定された全範囲を示す。
 基地局2aは、無線リソース300を、4個の部分リソース341~344に分割する。基地局2bは、無線リソース300を、2個の部分リソース321~322に分割する。部分リソース341及び342は部分リソース321と重複部分を有し、部分リソース343及び344は部分リソース322と重複部分を有する。
 無線リソース割当て150の場合、基地局2aは、部分リソース341を移動局3a2に割り当て、部分リソース342を移動局3a1に割り当てる。また、基地局2bは、部分リソース321を移動局3bに割り当てる。移動局3a2に割り当てられた部分リソース341は、移動局3bに割り当てられた部分リソース321と重複するため、基地局2bが移動局3bから受信する信号は移動局3a2の送信信号の干渉を受ける。
 基地局2bは、干渉量測定部60によってアップリンク用の無線リソースにおいて生じる干渉量を測定することによって、アップリンクにおける干渉量が許容範囲に無いことを検出する。一方で、移動局3bから基地局2aへ至る電波が小さければ基地局2aはアップリンクにおける干渉を検出しない。
 この結果、基地局2bが、アップリンクにおける無線リソース割当てを変更する。無線リソース割当てが参照符号151の状態151になると、移動局3a2に割り当てられた部分リソース341と、移動局3bに割り当てられた部分リソース322との重複が無くなるため、アップリンク信号の干渉が解消される。
 基地局2は、図8の(A)及び図8の(B)並びに図9の(A)~図9の(C)を参照して説明したダウンリンクの無線リソースの割当パターンと同様に、アップリンクの無線リソースの割当パターンを定めてよい。また、ダウンリンクの割当パターンと同様に、基地局2はアップリンクの割当パターン間の順位を予め定めてよい。アップリンクの無線リソース割当てを検索する際に、リソース制御部56は、割当パターンの順位に従って複数の割当パターンから順々にパターンを選択して無線リソース割当てに使用することにより、無線リソース割当てを切り換えてよい。
 次に、図13を参照して基地局2によるダウンリンクにおける無線リソースの割当処理を説明する。なお、他の実施態様においては、下記のオペレーションCA~CDはステップであってもよい。
 オペレーションCAにおいて基地局2のリソース制御部56は、認証部55により接続が許可された移動局3に対してのみ、移動局3と基地局2との間のアップリンクの通信のための無線リソースを割り当てる。オペレーションCBにおいて干渉量測定部60は、移動局3に割り当てたアップリンク用の無線リソースにおいて生じる干渉量を測定する。
 オペレーションCCにおいて干渉判断部57は、測定値が許容範囲内か否かを判断する。測定値が許容範囲内である場合(オペレーションCC:Y)には、処理はオペレーションCBへ戻る。測定値が許容範囲内にない場合(オペレーションCC:N)には、処理はオペレーションCDへ進む。オペレーションCDにおいてリソース制御部56は、アップリンクにおける無線リソース割当てを変更する。
 その後、処理はオペレーションCBへ戻る。移動局3に割り当てたアップリンクの無線リソースに生じた干渉量が許容範囲内に入るまで、ペレーションCB~CDによる無線リソース割当ての変更が繰り返される。
 図14を参照して、図13の処理において基地局2と移動局3との間で送信される信号のシーケンスを説明する。なお、他の実施態様においては、下記のオペレーションDA~DNはステップであってもよい。
 オペレーションDAにおいて基地局2のリソース制御部56は、移動局3と基地局2との間のアップリンクの通信のための無線リソースを割り当てる。オペレーションDBにおいてベースバンド処理部52は、割当信号を移動局3へ送信する。オペレーションDCにおいて移動局3の信号処理部22は、アップリンク信号を生成し基地局2へ送信する。
 オペレーションDDにおいて基地局2の干渉量測定部60は、オペレーションDCにおいて受信したアップリンク信号が受けた干渉量を測定する。オペレーションDEにおいて干渉判断部57は、測定値が許容範囲内か否かを判断する。測定値が許容範囲内にない場合にはオペレーションDFにおいてリソース制御部56は、アップリンクにおける無線リソース割当てを変更する。
 オペレーションDGにおいて基地局2のベースバンド処理部52は、割当変更後の無線リソースを通知する割当信号を移動局3へ送信する。オペレーションDHにおいて移動局3の信号処理部22は、アップリンク信号を基地局2へ送信する。
 オペレーションDIにおいて基地局2の干渉量測定部60は、オペレーションDHにおいて受信したアップリンク信号が受けた干渉量を測定する。オペレーションDJにおいて干渉判断部57は、測定値が許容範囲内か否かを判断する。その後、測定値が許容範囲内になるまで、オペレーションDF~DJと同様の処理が繰り返され、アップリンクの無線リソース割当てが繰り返し変更される。
 オペレーションDLにおいて基地局2の干渉量測定部60は、オペレーションDKにおいて受信したアップリンク信号が受けた干渉量を測定する。オペレーションDMにおいて、測定値が許容範囲内にあると干渉判断部57が判断することにより無線リソース割当ての変更が終了する。
 本実施の形態によれば、基地局2のアンテナの配置状態やセル配置状態が変化しても、セル間干渉を低減する無線リソース割当ての決定が可能になる。したがって本実施の形態によれば、基地局2のアンテナの配置やセル配置が固定的に運用されない状況でも、セル間干渉を低減する無線リソース割当てを決めることが可能となる。一方で、基地局2のアンテナの配置やセル配置が固定的に運用されるシステムでも、同様に、本実施の形態を利用できることは明かである。
 なお、セル間干渉を受けやすい移動局3の数が少ない方が、セル間干渉を低減する無線リソース割当てを発見しやすい。本実施の形態によれば、予め登録された移動局3にのみ基地局2への接続が許される。このため、移動局3の接続数が制限されるので、セル間干渉が生じやすいセル端から基地局2へ接続する移動局3の数が低減する。この結果、セル間干渉を低減する無線リソース割当てを発見しやすくなり、検索処理の処理時間が低減される。
 特に、基地局2がユーザの家庭内やユーザが使用するオフィス内に設置される場合に、予定外の第三者が屋外やオフィス外から基地局2へ接続することを回避することによって、無線リソース割当処理が長時間かかることを防止できる。
 なお、図6の無線リソース割当てと図7の無線リソース割当てを比較すると、図6の場合は、基地局2bから送信するダウンリンク信号と干渉しない部分リソースは1個のリソース222だけしかない。これに対して図7の場合は、2個の部分リソース243及び244が基地局2bのダウンリンク信号と干渉しない。したがって、仮に移動局3a1がセル5b内に移動した場合に、図7の場合はセル間干渉が生じない無線リソース割当てを発見できるのに対し、図6の場合はセル間干渉が生じない無線リソース割当てはない。
 したがって、不使用リソースを確保することによって、セル間干渉が生じない無線リソース割当てを発見する可能性を高めることができる。すなわち、無線リソース200の分割数を接続中の移動局数よりも多くすることによって、セル間干渉が生じない無線リソース割当てを発見する可能性を高めることができる。
 このため、ある実施例においてリソース制御部56は、移動局3に割り当てたダウンリンクの無線リソースにおいて干渉量が許容範囲を超えた場合に、ダウンリンクの無線リソースの不使用リソースの範囲を増加させてよい。すなわち、無線リソースを部分リソースへ分割する際の分割数を増加させてよい。アップリンクの無線リソースについても同様である。
 不使用リソースの範囲が増加することで、セル間干渉が減らす無線リソース割当てが見つけ易くなる。または、部分リソースの数が増えることで、セル間干渉を減らす無線リソース割当てを見つけ易くなる。この結果、無線リソース割当ての検索処理の処理時間が低減される。
 図15の(A)~図15の(D)は、不使用リソースが増加する場合の例の説明図である。不使用リソースの範囲の増加には、不使用リソースが確保されない状態から不使用リソースが確保される状態へ変化することを含む。図15の(A)では、全リソース300が移動局3bに割り当てられる。図15の(B)では、部分リソース322が移動局3bに割り当てられ、部分リソース321は不使用リソースになる。不使用リソースの範囲の増加には、このような図15の(A)の状態から図15の(B)の状態へ変化を含む。
 不使用リソースの範囲の増加には、既に不使用リソースが確保されている状態から不使用リソースの範囲の大きさが増えることを含む。図15の(C)では、部分リソース321が移動局3bに割り当てられ、部分リソース322は不使用リソースになる。不使用リソースの大きさは全リソース300の1/2である。図15の(D)では、部分リソース341が移動局3bに割り当て、残りの部分リソース342~344は不使用リソースになる。不使用リソースの大きさは全リソース300の3/4である。不使用リソースの範囲の増加は、このような図15の(C)の状態から図15の(D)の状態へ変化を含む。
 また、ある基地局2がダウンリンクにおける干渉の発生を知った場合に、この基地局2がアップリンクにおいて不使用リソースを増加させても、干渉を低減する無線リソース割当てが見つけ易くなる場合がある。ある基地局2がアップリンクにおける干渉を知った場合に、この基地局2がダウンリンクにおいて不使用リソースを増加させても同様である。
 例えば図16に示すように、移動局3a2が基地局2bのセル5b内に位置する場合を想定する。このとき、移動局3a2に割り当てられたダウンリンクの無線リソースが、基地局2bが移動局3bに割り当てた無線リソースと重複すれば、移動局3a2の受信信号は干渉を受ける。このとき、移動局3a2から基地局2aへはダウンリンクにおける干渉の発生が通知されるが基地局2bへ通知されない。
 いま、基地局2a及び基地局2bによるダウンリンクにおける無線リソース割当てが、参照符号104に示す状態のようであったと想定する。基地局2aは、ダウンリンクの無線リソース200を4個の部分リソース241~244に分割する。また、基地局2bは、無線リソース200を2個の部分リソース221~222に分割し、部分リソース222を移動局3bに割り当て、部分リソース221を不使用リソースとする。このため、基地局2bが不使用リソースを増加させなければ、基地局2aが移動局3a2に割り当てることができる部分リソースの選択枝は、部分リソース241及び242の2通りである。
 移動局3a2が基地局2bのセル5b内に位置する場合には、基地局2bが受信するアップリンクの受信信号に移動局3a2からの送信信号が干渉することがある。したがって、基地局2bは、アップリンクの無線リソースにおける干渉を検出した場合にダウンリンクの無線リソースにおいても干渉が生じている可能性があると判断することができる。図16に示す例では、基地局2bは、アップリンクの無線リソースにおける干渉を検出した場合に、参照符号105に示す無線リソース割当てのようにダウンリンクの無線リソースの不使用領域を増加する。基地局2bは、ダウンリンクの無線リソース200を4個の部分リソース241~244に分割し、部分リソース244を移動局3bに割り当てる。
 この結果、基地局2aが移動局3a2に割り当てることができる部分リソースの選択枝は、部分リソース241~243の3通りに増加する。この結果、基地局2aにおいてダウンリンクのセル間干渉が生じない無線リソース割当てを見つけ易くなる。
 このため、ある実施例では、干渉判断部57によってダウンリンクにおける干渉量が許容範囲にないと判断された場合、リソース制御部56は、アップリンクにおける無線リソースの不使用リソースの量を増加する。すなわちリソース制御部56は、リソースを部分リソースに分割する分割数を増加する。また、干渉判断部57によってアップリンクにおける干渉量が許容範囲にないと判断された場合、リソース制御部56は、ダウンリンクにおける無線リソースの不使用リソースの量を増加する。
<3.第2の実施の形態>
 続いて他の実施の形態について説明する。上記の通り不使用リソースの量を増加させるとセル間干渉を低減しやすくなる一方で、使用できる無線リソースが減ることによって通信速度が低下する。セル間干渉の回避及び通信速度のどちらをどの程度優先するかはユーザにより又は状況によって異なる。そこで、本実施の形態では、不使用リソースを確保するか否かをユーザが指定する。これに代えて又はこれに加えて、本実施の形態では、不使用リソースの量をユーザが指定する。
 図17は、基地局2の第2例の構成図である。図5に示す構成要素と同一の構成要素については同一の参照符号を付する。同一の参照符号が付された構成要素の動作は特に説明しない限り同じである。また、図17に示す構成要素やその機能を他の実施の形態が備えていてもよい。
 基地局2は、指定部58を備える。指定部58は、ユーザが入力部43を介して行う、不使用リソースを確保するか否か及び/又は不使用リソースの量を指定する指定入力を受け付ける。リソース制御部56は、無線リソースの割り当てに際し、指定部58の指定に従って不使用リソースを確保するか否かを定める。これに代えて又はこれに加えて、リソース制御部56は、無線リソースの割り当てに際し、指定部58の指定に従って不使用リソースの量を定める。
 図18の(A)及び図18の(B)は、指定部58により指定される設定値の例の説明図である。図18の(A)に示す設定値の例では、ユーザは、不使用リソースを確保するか否かを指定できる。不使用リソースを確保する場合には、ユーザは設定値「ON」を入力する。不使用リソースの確保を禁止する場合には、ユーザは設定値「OFF」を入力する。
 図18の(A)に示す設定値の例では、ユーザは、不使用リソースの量を指定できる。不使用リソースとして全リソースの1/2、1/4、1/8、…1/(2n)を確保する場合には、ユーザは設定値「1」、「2」、「3」、…「n」を入力する。
 本実施の形態では、ユーザは、セル間干渉の回避及び通信速度のどちらをどの程度優先するかを自分で指定することができる。このため、本実施の形態によれば、ユーザの利用形態に適さない状態で基地局2が動作することが防止できる。例えば、低速な通信速度で足りるのにも関わらず、不使用リソースの不足のために基地局2と移動局3の接続自体ができない等の事態が回避される。また、不使用リソースの過大であるために不必要に通信速度が低下する等の事態が回避される。
<4.第3の実施の形態>
 続いて他の実施の形態について説明する。隣接するセルの基地局2が無線リソース割当ての検索処理を同時に実行する場合がある。図19は、基地局2a及び2aが、無線リソース割当ての検索処理を同時に実行する状態の説明図である。
 図19の例では、基地局2aに接続する移動局3a2が基地局2bのセル5b内に位置している。移動局3a2に割り当てられたダウンリンク用の無線リソースと同じリソースを基地局2bが使用すると移動局3a2は基地局2bの送信信号の干渉を受ける。また、基地局2bに接続する移動局3bは基地局2aのセル5a内に位置している。移動局3bに割り当てられたダウンリンク用の無線リソースと同じリソースを基地局2aが使用すると移動局3bは基地局2aの送信信号の干渉を受ける。この場合には、基地局2a及び2bは、ダウンリンクの無線リソース割当ての検索処理を同時に実行する。
 また、移動局3a2に割り当てられたアップリンク用の無線リソースと移動局3bに割り当てられたアップリンク用の無線リソースが重複すると、基地局2bが受信する信号が干渉を受ける。移動局3bに割り当てられたアップリンク用の無線リソースと移動局3a1又は3a2に割り当てられたアップリンク用の無線リソースが重複すると、基地局2aが受信する信号が干渉を受ける。この場合には、基地局2a及び2bは、アップリンクの無線リソース割当ての検索処理を同時に実行する。
 このように隣接セルの基地局2a及び2bで同時に無線リソース割当ての検索処理を行う場合において、無線リソース割当てが変わる割当変更時期が基地局2aと2bとの間で同期していない状態を想定する。
 図20は、基地局2a及び2b間で無線リソースの割当変更時期が同期していない状態の説明図である。なお、図20の例ではダウンリンクにける無線リソースの例を示すがアップリンクの場合も同様である。
 基地局2a及び2bは、周期的に到来する無線リソースの割当変更時期に無線リソースの割当変更を行う。図20の例において、基地局2aにおける割当変更時期は、それぞれ時期t11、t12、t13、t14、t15…に到来する。基地局2bにおける割当変更時期は、それぞれ時期t21、t22、t23、t24…に到来する。
 ここで、連続する2つの割当変更時期の間の期間を「変更サイクル」と表記する。基地局2aは、変更サイクルt11~t12、t12~t13、t13~t14、t14~t15…において、ダウンリンクで割り当てた無線リソースで生じる干渉の有無を検出する。変更サイクルのいずれかで許容範囲を超える干渉が検出されると、基地局2aは、この変更サイクルの直後の割当変更時期において無線リソース割当てを変更する。
 図20に示す例では、割当変更時期t11~t14において無線リソース割当てが変更されている。参照符号110~113は、割当変更時期t11~t14において割り当てられる無線リソース割当てを示す。なお、無線リソース割当て110~113の割り当て順序は、図8の(B)の割当パターンの移動局A及びBにそれぞれ移動局3a1及び3a2を当てはめ、パターン3~6をパターン番号の昇順で選択することにより得たものである。
 基地局2bは、変更サイクルt21~t22、t22~t23、t23~t24…において、ダウンリンクで割り当てた無線リソースで生じる干渉の有無を検出する。変更サイクルのいずれかで許容範囲を超える干渉が検出されると、基地局2bは、この変更サイクルの直後の割当変更時期において無線リソース割当てを変更する。
 この例では、基地局2bは、割当変更時期t21~t23において無線リソース割当てを変更している。参照符号120~122は、割当変更時期t21~t23において割り当てられる無線リソース割当てを示す。なお、無線リソース割当て120~122の割り当て順序は、図9の(B)の割当パターンの移動局Aに移動局3bを当てはめ、パターン1及び2を交互に選択することにより得たものである。
 変更サイクルt11~t12中の時期t31では、移動局3a2に割り当てられるリソース242と移動局3bに割り当てられているリソース221が重複している。このため基地局2aは、続く割当変更時期t12で無線リソース割当てを変更する。変更サイクルt12~t13中の時期t32では、移動局3a2に割り当てられるリソース241と移動局3bに割り当てられているリソース221が重複している。このため基地局2aは、続く割当変更時期t13で無線リソース割当てを変更する。
 変更サイクルt13~t14中の時期t33では、移動局3a2に割り当てられるリソース244と移動局3bに割り当てられているリソース222が重複している。このため基地局2aは、続く割当変更時期t14で無線リソース割当てを変更する。変更サイクルt14~t15では、移動局3a2に割り当てられるリソース243と移動局3bに割り当てられているリソース221の間に重複がない。したがって、基地局2aは、無線リソース割当てを変更しない。
 一方で、変更サイクルt21~t22中の時期t41では、移動局3a2に割り当てられるリソース241と移動局3bに割り当てられているリソース221が重複している。このため基地局2bは、続く割当変更時期t22で無線リソース割当てを変更する。変更サイクルt22~t23中の時期t42では、移動局3a2に割り当てられるリソース244と移動局3bに割り当てられているリソース222が重複している。このため基地局2bは、続く割当変更時期t23で無線リソース割当てを変更する。
 変更サイクルt23~t24では、移動局3a2に割り当てられるリソース244と移動局3bに割り当てられているリソース221の間に重複がない。このため基地局2bは、無線リソース割当てを変更しない。このようにして、基地局2a及び2bの無線リソース割当ての検索処理が終了する。
 図20に示されるように、基地局2aにおける1回の変更サイクルの途中で、基地局2bは、無線リソース割当てを変更している。このため、基地局2aの無線リソース割当て110~112のそれぞれについて、1回の変更サイクル中に、基地局2bの2つの無線リソース割当てとの間で干渉が生じるかどうか判断される。例えば、基地局2aの無線リソース割当て111は、基地局2bの無線リソース割当て120及び121との間で干渉が生じるかどうか判断される。また、基地局2aの無線リソース割当て112は、基地局2bの無線リソース割当て121及び122との間で干渉が生じるかどうか判断される。基地局2bの各無線リソース割当て120~122についても、1回の変更サイクルの中に、基地局2aの2つの無線リソース割当てとの間で干渉が生じるかどうか判断される。
 もし、基地局2a及び2bの間で割当変更時期が同期していれば、1つの変更サイクルの中では、1つのセル5aの無線リソース割当てと1つのセル5bの無線リソース割当てとの間でのみ干渉が生じるかどうか判断される。このため、基地局2a及び2bの間で割当変更時期が同期していない場合には、同期している場合と比べてセル5間で対比される無線リソース割当ての組み合わせ数が増え、干渉が検出される機会が増加する。この結果、割当変更時期が同期していない場合には、同期している場合と比べて無線リソース割当ての変更回数が多くなり、無線リソース割当ての検索処理の終了が遅れる可能性がある。
 そこで、本実施の形態では、基地局2間で割当変更時期を同期させる。図21は、基地局2の第3例の構成図である。図5に示す構成要素と同一の構成要素については同一の参照符号を付する。同一の参照符号が付された構成要素の動作は特に説明しない限り同じである。また、図21に示す構成要素やその機能を他の実施の形態が備えていてもよい。
 ベースバンド処理部52は、タイミング信号生成部62を備える。タイミング信号生成部62は、隣接セルの基地局2との間で同期した周期的なタイミング信号を生成する。例えばタイミング信号生成部62は、異なる基地局に属するセル間でフレームタイミングを同期させるためのフレームタイミング信号を生成してよい。
 ある実施例では、タイミング信号生成部62は、GPS(Global Positioning System)信号に基づいて基地局間で同期したタイミング信号を生成してよい。他の実施例では、タイミング信号生成部62は、他の基地局から送信した信号を受信することで基地局同士を同期させるエア同期によって、他の基地局と同期したタイミング信号を生成してよい。基地局2がフェムトセルを形成する小型基地局である場合には、タイミング信号生成部62は、マクロセルの基地局から送信された同期信号に基づいて他の小型基地局と同期することにより、他の基地局と同期したタイミング信号を生成してよい。リソース制御部56は、タイミング信号生成部62から出力されるタイミング信号に同期して、無線リソースの変更を行う。
 図22は、無線リソースの割当変更時期が同期している状態の説明図である。基地局2a及び2bは、同期した割当変更時期t11、t12、…に無線リソース割当ての変更を行う。比較のため、図20の検索処理と同様に図8の(B)及び図9の(B)の割当パターンを用いて無線リソース割当ての例を作成する。
 変更サイクルt11~t12中の時期t21では、移動局3a2に割り当てられるリソース242と移動局3bに割り当てられているリソース221が重複している。このため基地局2a及び2bは、続く割当変更時期t12で無線リソース割当てを変更する。時期t12以降の変更サイクルでは、移動局3a2に割り当てられるリソース241と移動局3bに割り当てられているリソース222が重複しない。このため、基地局2a及び2bは、無線リソース割当ての検索処理を終了する。
 図20の検索処理と比べると、図20の場合は、基地局2aが無線リソース割当てを3回変更し、基地局2bが無線リソース割当てを2回変更した後に無線リソース割当ての検索処理を終了した。図22の場合は、基地局2a及び2bが無線リソース割当てを1回変更しただけで無線リソース割当ての検索処理を終了する。このように、本実施例によれば、無線リソース割当ての検索処理を早期に終了させることが可能になる。
<5.第4の実施の形態>
 続いて他の実施の形態について説明する。隣接セルが同時に同じ無線リソースを使用しない方がセル間干渉を回避しやすい。そこで、本実施の形態の基地局2のリソース制御部56は、無線リソース割当てをランダムに決定する。
 図23は、基地局2の第4例の構成図である。図5に示す構成要素と同一の構成要素については同一の参照符号を付する。同一の参照符号が付された構成要素の動作は特に説明しない限り同じである。また、図23に示す構成要素やその機能を他の実施の形態が備えていてもよい。
 基地局2は、順次乱数を生成する乱数生成部59を備える。リソース制御部56は、無線リソースの複数の割当パターンと各パターンを一意に識別するパターン番号を記憶する。例えばリソース制御部56は、図8の(A)及び(B)や図9の(A)~図9の(C)に例示する無線リソースの複数の割当パターンとパターン番号を記憶してよい。
 ソース制御部56は、無線リソース割当てを切り換える際に、乱数生成部59が生成する乱数に対応するパターン番号の割当パターンを、切り換え後の無線リソース割当てとして選択する。
 本実施例によれば、無線リソース割当ての検索処理において、無線リソース割当ての切り換え順序がランダムに定まるので、隣接セルが同時に同じ無線リソースを使用する確率を低減することができる。この結果、セル間干渉を低減する無線リソース割当てが見つけ易くなるので、無線リソース割当ての検索処理の処理時間を短くすることが可能となる。
<6.第5の実施の形態>
 続いて他の実施の形態について説明する。移動局3と隣接セルの基地局2との相対位置関係及び隣接セルの基地局による無線リソース割当ての状況によって、移動局3が受ける干渉を回避することが難しい場合もある。このような場合には、移動局3が干渉を受けない場所までユーザを案内することによって、ユーザの利便性が向上する。このため本実施の形態では、移動局3は干渉の発生時に所定の警報メッセージを出力する。
 図24は、移動局3の第2例の構成図である。図3に示す構成要素と同一の構成要素については同一の参照符号を付する。同一の参照符号が付された構成要素の動作は特に説明しない限り同じである。また、図24に示す構成要素やその機能を他の実施の形態が備えていてもよい。
 移動局3は、出力部14を介して所定の警報メッセージを出力する警報部24を備える。干渉判断部23は、基地局2から移動局3へ割り当てられた無線リソースに生じる干渉量が許容範囲を超えた時に、計時用タイマーを作動させることにより計時を開始する。ある実施例において、干渉判断部23は、干渉量測定部30の測定値を監視することにより、基地局2から移動局3へ割り当てられたダウンリンクの無線リソースに生じる干渉量が許容範囲を超えるか否かを判断する。
 他の実施例では、アップリンクの無線リソースに生じる干渉量を移動局3へ通知するように基地局2を構成してよい。または、アップリンクに生じる干渉量が許容範囲を超えるか否かを知らせる干渉通知信号を移動局3へ送信するように基地局2を構成してもよい。例えば、基地局2のベールバンド処理部52は、これら干渉量や干渉通知信号を送信する干渉通知部を備えていてよい。干渉判断部23は、基地局2から送信される干渉量や干渉通知信号を受信することにより、基地局2から移動局3へ割り当てられたアップリンクの無線リソースに生じる干渉量が許容範囲を超えるか否かを判断する。
 干渉判断部23は、計時用タイマーの計時期間が所定のタイムアウト期間を超えても干渉量が許容範囲を超えている場合、警報部24に所定の警報メッセージを出力させる。警報メッセージは例えばユーザに移動を促す視覚的又は聴覚的メッセージであってよい。
 警報メッセージが出力された後、干渉判断部23は、干渉量が許容範囲に収まるか否かを判断する。干渉量が許容範囲に収まった場合に干渉判断部23は、所定の通知メッセージを警報部24に出力させる。通知メッセージは、例えば通信が可能になったことや移動を停止してよいことを知らせる視覚的又は聴覚的メッセージであってよい。
 図25の(A)は、移動局3による警報出力処理の説明図である。なお、他の実施態様においては、下記のオペレーションEA~EGはステップであってもよい。
 オペレーションEAにおいて干渉判断部23は、基地局2から移動局3へ割り当てられた無線リソースに生じる干渉量が許容範囲にあるか否かを判断する。干渉量が許容範囲にある場合(オペレーションEA:Y)には、処理はオペレーションEDへ進む。干渉量が許容範囲にない場合(オペレーションEA:N)には、処理はEBへ進む。
 オペレーションEBにおいて干渉判断部23は、計時用タイマーが計時中であるか否かを判断する。計時用タイマーが計時中である場合(オペレーションEB:Y)には、処理はオペレーションEFへ進む。計時用タイマーが計時中でない場合(オペレーションEB:N)には、処理はオペレーションECへ進む。オペレーションECにおいて干渉判断部23は、計時用タイマーによる計時を開始する。
 オペレーションEDにおいて干渉判断部23は、計時用タイマーが計時中であるか否かを判断する。計時用タイマーが計時中である場合(オペレーションED:Y)には、処理はオペレーションEEへ進む。計時用タイマーが計時中でない場合(オペレーションEC:N)には、処理はオペレーションEAへ戻る。オペレーションEEにおいて干渉判断部23は、計時用タイマーによる計時を停止する。その後、処理はオペレーションEAへ戻る。
 オペレーションEFにおいて干渉判断部23は、計時用タイマーの計時期間が所定のタイムアウト期間を超えるか否かを判断する。計時時間がタイムアウト期間を超える場合(オペレーションEF:Y)には、処理はオペレーションEGへ進む。計時時間がタイムアウト期間を超えない場合(オペレーションEF:N)には、処理はオペレーションEAへ戻る。オペレーションEGの後、処理はオペレーションEAへ戻る。
 図25の(B)は、オペレーションEGの処理の説明図である。なお、他の実施態様においては、下記のオペレーションFA~FCはステップであってもよい。
 オペレーションFAにおいて干渉判断部23は、移動を促す所定の警報メッセージを警報部24に出力させる。オペレーションFBにおいて干渉判断部23は、干渉量が許容範囲にあるか否かを判断する。干渉量が許容範囲にある場合(オペレーションFB:Y)には、処理はオペレーションFDへ進む。干渉量が許容範囲にない場合(オペレーションFB:N)には、処理はFCへ進む。
 オペレーションFCにおいて干渉判断部23は、移動を促す所定の警報メッセージを警報部24に出力させる。その後、処理はオペレーションFBへ戻る。オペレーションFDにおいて干渉判断部23は、通信が可能になったことを知らせる所定の通知メッセージを警報部24に出力させる。その後に処理は終了する。
 本実施例によれば、移動局3が受ける干渉の回避が難しい場合に、移動局3が干渉を受けない場所までユーザを案内することができるので、ユーザの利便性を向上することが可能となる。
 ここに記載されている全ての例及び条件的な用語は、読者が、本発明と技術の進展のために発明者により与えられる概念とを理解する際の助けとなるように、教育的な目的を意図したものであり、具体的に記載されている上記の例及び条件、並びに本発明の優位性及び劣等性を示すことに関する本明細書における例の構成に限定されることなく解釈されるべきものである。本発明の実施例は詳細に説明されているが、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であると解すべきである。
 1  通信システム
 2、2a、2b  基地局装置
 3、3a、3b  移動局装置
 54  登録部
 56  制御部
 57  干渉判断部

Claims (9)

  1.  基地局装置であって、
     該基地局装置により移動局装置に割り当てられた無線リソースにおいて隣接セルとの間に生じる干渉量が許容範囲にあるか否かを判断する干渉判断部と、
     該基地局装置がアクセス可能な記憶装置に移動局装置を登録する登録操作を受け付ける登録部と、
     前記登録部により登録された移動局装置のみに無線リソースを割り当て、前記干渉量が許容範囲にない場合に前記登録された移動局装置に割り当てる無線リソースを変更するリソース制御部と、
     を備えることを特徴とする基地局装置。
  2.  前記リソース制御部は、前記リソース制御部が移動局装置に割当可能な無線リソースの範囲として予め指定された範囲の一部に、移動局装置に割り当てない不使用範囲を設けることを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3.  前記リソース制御部は、前記干渉量が許容範囲にない場合に前記不使用範囲が増加するように移動局装置に割り当てる無線リソースを変更することを特徴とする請求項2に記載の基地局装置。
  4.  アップリンク及びダウンリンクの一方において前記干渉量が許容範囲にない場合に、リソース制御部は、前記アップリンク及びダウンリンクの他方において前記不使用範囲を設けることを特徴とする請求項3に記載の基地局装置。
  5.  前記不使用範囲の量の指定入力を受け付ける指定部を更に備えることを特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載の基地局装置。
  6.  前記隣接セルの基地局装置との間で同期した周期的なタイミング信号を生成するタイミング信号生成部を備え、
     前記リソース制御部は、前記干渉量が許容範囲にない場合に、前記タイミング信号に同期して無線リソースを変更することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の基地局装置。
  7.  前記リソース制御部は、前記移動局装置に割り当てる無線リソースの割当をランダムに決定することを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の基地局装置。
  8.  基地局装置と移動局装置とを有する通信システムであって、
     前記基地局装置は、
     該基地局装置により移動局装置に割り当てられた無線リソースにおいて隣接セルとの間に生じる干渉量が許容範囲にあるか否かを判断する第1干渉判断部と、
     該基地局装置がアクセス可能な記憶装置に移動局装置を登録する登録操作を受け付ける登録部と、
     前記登録部により登録された移動局装置のみに無線リソースを割り当て、前記干渉量が許容範囲にない場合に前記登録された移動局装置に割り当てる無線リソースを変更するリソース制御部と、
     を備え、前記移動局装置は、
     前記基地局装置に割り当てられた無線リソースにおいて隣接セルとの間に生じる干渉量が許容範囲にあるか否かを判断する第2干渉判断部と、
     前記干渉量が許容範囲にない期間が閾値を超える場合に警報メッセージを出力する警報部と、
     を備えることを特徴とする通信システム。
  9.  基地局装置への接続が認められる移動局装置を登録する登録操作を予め受け付け、該基地局装置がアクセス可能な記憶装置に登録し、
     前記基地局装置により移動局装置に割り当てられた無線リソースにおいて隣接セルとの間に生じる干渉量を測定し、
     前記基地局装置のセル内の移動局装置のうち前記記憶装置に登録された移動局装置のみに無線リソースを割り当て、前記干渉量が許容範囲にない場合に前記登録された移動局装置に割り当てる無線リソースを変更することを特徴とする無線リソース割当方法。
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