WO2012070366A1

WO2012070366A1 - 照明装置

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Publication number: WO2012070366A1
Application number: PCT/JP2011/075283
Authority: WO
Inventors: 山下　雅宣
Original assignee: コニカミノルタホールディングス株式会社
Priority date: 2010-11-26
Filing date: 2011-11-02
Publication date: 2012-05-31

Abstract

　発光パネルの交換作業のさらなる効率化が可能な照明装置を提供する。照明装置（１）は、発光面を有する複数の発光パネル（１００）と、発光面を外部に露出させる開口部（１３ｈ）を有し、発光面が開口部（１３ｈ）側となる方向に積層された複数の発光パネル（１００）を収容する収納筐体（１０）と、収納筐体（１０）内に収容されている発光パネル（１００）のうち、発光面が開口部（１３ｈ）から露出している発光パネル（１００）を、筐体（１０）から取り出すための排出部（３０）と、発光面が開口部（１３ｈ）から露出している発光パネル（１００）以外の発光パネルが収納筐体（１０）内にあるか否かを確認できるパネル確認部（２０）と、を備える。

Description

照明装置

　本発明は、照明装置に関し、特に、平面形状の発光パネルを備える照明装置に関する。

　近年、これまでの点発光照明に代わり、面発光光源の照明装置が注目されている。たとえば、特開２００８－２７７００９号公報（特許文献１）では、照明部とインジケータ部とを有し、インジケータ部の色が変わることによりパネルの取換時期を視覚的に認識させる、有機エレクトロルミネッセンスパネルが提案されている。

特開２００８－２７７００９号公報

　発光パネルを光源に用いた照明装置では、発光に伴い徐々に光の輝度が低下し、所定の期間（たとえば、数千時間）が過ぎると初期の半分以下の輝度となる。このような発光パネルの寿命・性能劣化や破損などを原因として、発光パネルの交換作業が必要となる。従来の電球や蛍光管と同様の、交換作業毎に発光パネルを照明装置から取り外し、その後に新しい発光パネルを照明装置に取り付ける、という交換作業では、交換作業の効率が低く、かつ労力を必要とする。そのため、発光パネルの交換作業の効率化が求められている。

　本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、発光パネルの交換作業のさらなる効率化が可能な、照明装置を提供することである。

　本発明に係る照明装置は、発光面を有する、複数の発光パネルと、発光面を外部に露出させる開口部を有し、発光面が開口部側となる方向に積層された複数の発光パネルを収容する筐体と、筐体内に収容されている発光パネルのうち、発光面が開口部から露出している発光パネルを、筐体から取り出すための排出部と、発光面が開口部から露出している発光パネル以外の発光パネルが筐体内にあるか否かを確認できるパネル確認部と、を備える。

　上記照明装置において好ましくは、パネル確認部は、筐体の内部を視認可能にする窓部を含む。

　上記照明装置において好ましくは、パネル確認部は、発光パネルの像を映し、窓部を介して像を視認可能にする、ミラーをさらに含む。

　上記照明装置において好ましくは、パネル確認部は、発光パネルを面方向にずらして積層させ、発光パネルの端部を支持する、ガイド部をさらに含む。

　上記照明装置において好ましくは、パネル確認部は、発光パネルの枚数が所定枚数以下であることを検出可能なセンサをさらに含む。

　上記照明装置において好ましくは、照明装置は、発光パネルの点灯状態を制御する制御部をさらに備える。制御部は、発光パネルの枚数が所定枚数以下であることを示す信号をセンサから受け取り、発光パネルの発光パターンを通常点灯状態から変化させて発光パネルを点灯させる。

　上記照明装置において好ましくは、照明装置は、発光パネルの点灯状態を制御する制御部と、制御部からの指令に基づき点灯および消灯する表示器と、をさらに備える。制御部は、発光パネルの枚数が所定枚数以下であることを示す信号をセンサから受け取り、表示器の点灯状態を変化させる。

　上記照明装置において好ましくは、表示器は、ＬＥＤ、液晶パネル、電球、またはＥＬパネルである。

　上記照明装置において好ましくは、排出部は、開口部から露出する発光面を有する発光パネルを自動で筐体から排出する、自動排出部を含む。自動排出部は、発光パネルの枚数が所定枚数以下であることをセンサが検出するとき、停止状態を維持する。

　本発明の照明装置によると、発光パネルの交換作業のさらなる効率化を達成することができる。

実施の形態１の照明装置の外観を示す斜視図である。実施の形態１の照明装置の発光パネルを引き出した状態における外観を示す斜視図である。実施の形態１の照明装置の取出口側から見た図である。実施の形態１の照明装置の照明用の開口部側から見た図である。図４中に示すＶ－Ｖ線に沿う照明装置の断面図である。図３中に示すＶＩ－ＶＩ線に沿う照明装置の断面図である。実施の形態１の照明装置の発光パネルを引き出した途中状態を示す断面図である。実施の形態１の照明装置の発光パネルを完全に引き出した状態を示す断面図である。実施の形態２の照明装置の構成を示す断面図である。実施の形態３の照明装置の構成を示す断面図である。実施の形態４の照明装置の構成を示す断面図である。実施の形態５の照明装置の構成を示す断面図である。実施の形態６の照明装置の構成を示す断面図である。センサの検出結果に基づいて発光パネルの発光パターンを制御するフローチャートである。実施の形態７の照明装置の構成を示す断面図である。実施の形態８の照明装置の構成を示す概念図である。センサの検出結果に基づいて第２搬送装置の運転を制御するフローチャートである。

　以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。

　（実施の形態１）
　本実施の形態の照明装置１は、天井２０００などに設置されることを想定したものであり、図１は実施の形態１の照明装置１の外観を見上げた状態を示す斜視図、図２は実施の形態１の照明装置１の発光パネル１００を引き出した状態における外観を見上げた状態を示す斜視図、図３は実施の形態１の照明装置１の取出口１１ｈ側から見た図、図４は実施の形態１の照明装置１の照明用の開口部１３ｈ側から見た図である。

　また、図５は図４中に示すＶ－Ｖ線に沿う照明装置１の断面図、図６は図３中に示すＶＩ－ＶＩ線に沿う照明装置１の断面図、図７は実施の形態１の照明装置１の発光パネル１００を引き出した途中状態を示す断面図、図８は実施の形態１の照明装置１の発光パネル１００を完全に引き出した状態を示す断面図である。

　まず、照明装置１に用いられる発光パネル１００の構造について説明する。発光パネル１００は、一例として、厚さが約０．２ｍｍ～約０．５ｍｍに対して、長手方向の長さが約５ｃｍ～約２０ｃｍである。この寸法関係を維持したまま図示した場合には、発光パネル１００の構造を明確に示すことはできない。そこで、発光パネル１００の図示においては、構造の理解のために、寸法関係は発光パネルの厚み方向を拡大して図示している。

　発光パネル１００は、平面視において長方形形状を有し、主表面１０１側の中央領域に発光面１０５を有し、主表面１０１側の周縁部に電極１０３，１０４が設けられている。発光パネル１００の形状は、長方形形状に限定されるものではなく、正方形形状、多角形形状、円形形状などの様々な形状の選択が可能である。

　発光パネル１００は、金属からなる電極１０３と電極１０４との間に直流電流（例えば、１５Ｖ程度）を流すことにより、発光面１０５が発光する。電極１０３，１０４の位置は、主表面１０１側の周縁部に設けられれば、特に限定されるものではない。電極１０３，１０４の表面は、発光パネル１００の主表面１０１から窪む凹部領域を有している。電極１０３，１０４の平面視における大きさは、一辺の長さが約３ｍｍ～５ｍｍ程度の矩形形状である。

　発光パネル１００は、有機ＥＬ（Electro-Luminescence）を使用して発光面１０５から発光する。発光パネル１００は、有機ＥＬを用いた発光パネルに限られず、無機ＥＬ、面発光レーザ、または面発光ＬＥＤを用いた面発光パネルなどの、同等の性能を有する面発光パネルが採用されてもよい。

　以下、照明装置１の構成について説明する。図１から図４を参照して、照明装置１は、側板１１と、天板１２と、開口部１３ｈの形成された支持部材１３と、を有する、収納筐体１０を備える。収納筐体１０は全体として、直方体形状を有している。収納筐体１０の一つの側板１１の支持部材１３側には、収納筐体１０の内部に収納される発光パネル１００を引き出すための取出口１１ｈが形成されている。取出口１１ｈの支持部材１３側には、発光パネル１００を容易に引き出すための切欠１４が形成されている。

　図５および図６を参照して、収納筐体１０の内部には、発光パネル１００が複数枚積層されて収容されている。本実施の形態では、収納筐体１０の内部に、最大４枚の発光パネル１００を積層させることができる。収納筐体１０の内部に積層状態で収容される発光パネル１００の枚数は、照明装置１に求められる仕様に応じて適宜変更されるものであり、４枚に限定されるものではない。

　支持部材１３において、発光パネル１００に設けられた電極１０３，１０４の対向する位置には、電極１０３，１０４に接し、電極１０３，１０４に対して電気を供給する端子部１５が設けられている。

　複数枚積層された発光パネル１００のうち、最も支持部材１３側の最下層の発光パネル１００が配置される位置が所定の発光位置であり、この発光位置に配置された発光パネル１００の電極１０３，１０４に端子部１５から電気が供給されることにより、当該発光パネル１００の発光面１０５が発光する。このとき、発光する発光面１０５は、支持部材１３に形成された開口部１３ｈを介して収納筐体１０の外部に露出しているので、発光パネル１００から収納筐体１０の外部へ光が照射され、照明装置１が機能する。端子部１５への電力供給は、収納筐体１０の外部に設けられるプラグをコンセントへ接続することにより行なわれる。

　発光パネル１００の積層体に対し天板１２側には、圧着板１６および複数のコイルばね１７が設けられ、発光パネル１００を支持部材１３側に押し付ける加圧機構を構成している。コイルばね１７の数量、設置は特に限定されないが、電極１０３，１０４を端子部１５に圧着させる観点からは、端子部１５に対向する位置にコイルばね１７を配設させておくことが好ましい。なお、加圧力を得ることができるものであれば、コイルばね１７に限定されることはなく、公知の弾性部材を用いることができる。

　また、発光パネル１００のみの自重により、発光パネル１００を支持部材１３側に押し付けることが可能な場合には、必ずしも発光パネル１００を支持部材１３側に押し付ける加圧機構を設ける必要はない。

　支持部材１３に設けられた開口部１３ｈの開口面積は、発光パネル１００の発光面１０５と略同一の面積に設けられ、発光パネル１００の周縁部は支持部材１３により支持される。発光面１０５は開口部１３ｈから収納筐体１０の外部に露出し、そのため、発光面１０５が発する光が開口部１３ｈから照明装置１の外部へ放射されて、対象物を照らすこととなる。なお、開口部１３ｈに透明のガラスプレートを配設することも可能である。

　電極１０３，１０４は、発光パネル１００の主表面１０１から厚み方向に窪む凹部領域を有し、端子部１５は、電極１０３，１０４の凹部領域に嵌る凸部領域を有している。その結果、端子部１５に対する発光パネル１００の位置決めが行なわれるとともに、凹部領域に凸部領域が嵌ることで、発光パネル１００の引き出し方向（取り外し方向）の移動を制限することができる。

　特に、圧着板１６および複数のコイルばね１７による加圧機構により、電極１０３，１０４が端子部１５に圧接された状態においては、外力が加わらなければ、発光パネル１００の引き出し方向の移動を有効に制限することができる。

　次に、図７および図８を参照して、寿命に伴う性能劣化や破損などにより交換が必要になった発光パネル１００を収納筐体１０から取り出す排出部３０について説明する。図７を参照して、開口部１３ｈから露出する発光面１０５を有する発光パネル１００（図７中においては、最下端（すなわち支持部材１３に近接する側）に位置する発光パネル１００）の交換が必要になった場合には、切欠１４から指を用いて発光パネル１００を把持しながら、発光パネル１００を発光面１０５に平行な面方向にスライドさせる。

　これにより、発光パネル１００はスライドを開始し、加圧機構による付勢力に対抗して端子部１５に乗り上げて、電極１０３，１０４の凹部領域が端子部１５から外れる。なお、図示においては、構造の理解のために、厚さ方向を幅方向よりも拡大して記載しているが、端子部１５の高さは約０．１ｍｍ～約０．３ｍｍ程度であることから、作業者が発光パネル１００を引く力で容易に、発光パネル１００を端子部１５に乗り上げさせることができる。

　面方向にスライド移動する発光パネル１００は、収納筐体１０の側板１１に形成された取出口１１ｈを経由して、収納筐体１０の内部空間から排出され、収納筐体１０の外部へ取り出される。本実施の形態の照明装置１では、収納筐体１０に形成された取出口１１ｈが、発光パネル１００を収納筐体１０から取り出す排出部３０として機能する。

　続いて図８に示すように、発光パネル１００を発光面１０５に平行な面方向にさらにスライドさせて、発光パネル１００を収納筐体１０から完全に取り出す。このとき、加圧機構が作用する付勢力に基づいて発光パネル１００は支持部材１３側に移動し、次の新しい発光パネル１００の発光面１０５が開口部１３ｈから露出する。また、この発光パネル１００の電極１０３，１０４と端子部１５とが接触することにより、発光パネル１００の発光面１０５が発光する。

　以上のように、実施の形態１の照明装置１では、現時点で開口部１３ｈから発光面１０５が露出しており発光面１０５が照明装置１の発光に用いられている発光パネル１００と、当該発光パネル１００の次に発光に用いられる発光パネル１００とを、収納筐体１０内に予め積層状態として収容させておく構成を採用している。これにより、交換が必要になった発光パネル１００を、発光面１０５に平行な面方向にスライドさせて収納筐体１０から取出すことのみで、特別な操作を必要とすることなく、次の新しい発光パネル１００を収納筐体１０内の適正位置に配置させることができる。その結果、発光パネル１００の交換作業を容易に完了させ、交換作業に係る労力を低減することができる。

　交換が必要になった発光パネル１００をスライドさせることのみで、発光パネル１００の交換ができるため、次の新しい発光パネル１００への損傷や傷付きを防止できる。また、照明装置１の構成が簡易となり、照明装置１のコスト低減を実現することができる。

　上述した通り、収納筐体１０の内部に積層された複数枚の発光パネル１００は、取出口１１ｈを経由して順に収納筐体１０から取り出される。これに伴い収納筐体１０内の発光パネル１００の枚数が減少するので、収納筐体１０内にスペアの発光パネル１００を常に準備するためには、適宜発光パネル１００を補充する必要がある。この場合、スペアの発光パネル１００の調達および交換を効率的に行なうためには、収納筐体１０に現時点で発光パネル１００が何枚残っているかを認識できる必要がある。また、複数の照明装置１が、ホテルのホール、結婚式場、イベントホールの吹き抜け天井などに敷き詰められるように取り付けられている状況において、発光パネル１００の補充作業を効率的に行なうためには、収納筐体１０内の発光パネル１００の残状況を簡単に確認できる必要がある。

　そこで、実施の形態１の照明装置１は、収納筐体１０の内部を視認可能にする窓部２１を含む。窓部２１は、収納筐体１０の側板１１の一部に、側板１１を厚み方向に貫通する貫通孔を加工することにより、形成されている。たとえば図１および図２に示すように、排出部３０として機能する取出口１１ｈが形成された側板１１に対して交差して配置される他の側板１１に、窓部２１が形成されてもよい。窓部２１は、図示されるように矩形状に形成されてもよく、円形状や他の多角形状などの任意の形状に形成されてもよい。

　照明装置１を使用するユーザは、窓部２１を通して収納筐体１０の内部を覗き見ることにより、収納筐体１０内に収納された発光パネル１００の端面を直接見ることができる。これによりユーザは、収納筐体１０内に積層配置された発光パネル１００の残数を直接確認することができる。窓部２１は、収納筐体１０内に収容されている発光パネル１００の枚数を確認するための、パネル数確認部２０として機能する。収納筐体１０の一部に窓部２１を形成するのみの簡単な構造で、収納筐体１０内の発光パネル１００の残枚数を容易に確認することができる。

　このようにすれば、窓部２１から発光パネル１００の残枚数をユーザが確認できるので、収納筐体１０内の発光パネル１００の残枚数が少ないことをユーザが認識することにより、スペアの発光パネル１００の事前準備を促すことができ、発光パネル１００の補充作業を効率的に行なうことができる。これにより、発光パネル１００の交換が必要なときに交換用の新品の発光パネル１００が準備されていない不具合の発生を防止できる。したがって、交換が必要になった発光パネル１００の次に用いられる予備の発光パネル１００を事前に準備しておくことで、交換対象の発光パネル１００を収納筐体１０から取出すのみの簡単な作業によって交換作業を完了することができるので、発光パネル１００の交換作業のさらなる効率化を達成することができる。

　窓部２１に対向する側の発光パネル１００の端面に着色しておくことにより、窓部２１から収納筐体１０の内部を見るときの視認性を向上させることができる。たとえば図５に示す４枚の発光パネル１００の積層体のうち最も上に積まれている発光パネル１００のように、複数枚積層された発光パネル１００のうち最後に近い発光パネル１００の端面に他の発光パネル１００と異なる色を着色すれば、収納筐体１０内の発光パネル１００の残枚数が少ないことをより確実に認識することができる。

　（実施の形態２）
　図９は、実施の形態２の照明装置１の構成を示す断面図である。実施の形態２の照明装置１は、上述した実施の形態１と基本的に同様の構成を備えている。しかし、実施の形態２の圧着板１６は、窓部２１が形成された側板１１に対向する側の端部が天板１２側に折れ曲がった、屈曲部２２を有する。屈曲部２２の、窓部２１に面する側の表面の一部には、周囲と異なる色に着色されたマーキング２４が設けられている。

　窓部２１と屈曲部２２とは、屈曲部２２の一部が窓部２１を介して外部へ露出するように、配置を調整されている。より具体的には、屈曲部２２に設けられたマーキング２４が収納筐体１０の外部から視認できるように、屈曲部２２は窓部２１に対してその位置を調整されている。マーキング２４は点状であってもよく、天板１２または支持部材１３に対して平行な屈曲部２２の延在方向（図９の紙面垂直方向）に延びる線状であってもよい。

　発光パネル１００の端面を直接視認して残枚数を確認する実施の形態１の例と比較して、窓部２１に対向する圧着板１６の一部に形成されたマーキング２４は、より容易に視認することができ、視認性が向上されている。実施の形態２の窓部２１とマーキング２４とは、収納筐体１０内に収容されている発光パネル１００の枚数を確認するためのパネル数確認部２０として機能する。したがって、発光パネル１００の残枚数を窓部２１からより容易に確認することができるので、収納筐体１０内に残存する発光パネル１００の枚数が少なくなったときに、予備用の発光パネル１００を確実に準備することができる。

　天板１２から支持部材１３へ向かう方向（図９中の上下方向）におけるマーキング２４の位置は、収納筐体１０内部の発光パネル１００の残枚数が所定枚数以下になったときに現れるように、調整されてもよい。または、収納筐体１０内部の発光パネル１００の残枚数が所定枚数以下になったときにマーキング２４が側板１１に覆われて視認できなくなるように、マーキング２４の位置が調整されてもよい。このようにすれば、窓部２１から発光パネル１００の残枚数を確認しようとするユーザは、残枚数が所定数以下であることをより確実に認識することができるので、発光パネル１００の補充時期をより明確に確認することができる。

　（実施の形態３）
　図１０は、実施の形態３の照明装置１の構成を示す断面図である。実施の形態１，２の照明装置１は天井２０００の表面から吊り下げられるように設置されていたのに対し、図１０に示す実施の形態３の照明装置は、天井２０００の内部に埋め込まれている。そのため、照明装置１の側板１１に窓部２１を形成しても、収納筐体１０の内部を視認することができず、発光パネル１００の残枚数を確認できない。

　そこで、実施の形態３の照明装置１では、発光面１０５と対向する支持部材１３の一部に、支持部材１３を厚み方向に貫通する貫通孔を加工することにより、窓部２１が形成されている。窓部２１は、収納筐体１０の内部に積層された発光パネル１００の端部と対向する位置に形成されている。複数枚積層された発光パネル１００のうち最後に近い発光パネル１００の、窓部２１に対向する一部を構成する着色部１１１には、他の発光パネル１００と異なる色が着色されている。

　図１０には、積層された上から２枚の発光パネル１００のみが着色部１１１を有し、残り２枚で窓部２１から見える発光パネル１００の色が変わる例が図示されている。実施の形態３の窓部２１と着色部１１１とは、収納筐体１０内に収容されている発光パネル１００の枚数を確認するためのパネル数確認部２０として機能する。

　天井２０００に埋め込まれた照明装置１をユーザが下側から見上げて、窓部２１を介して発光パネル１００に施された着色を視認することにより、収納筐体１０内の発光パネル１００の残枚数が少ないことをユーザがより確実に認識することができる。図１０では、端子部１５に嵌合する電極１０３，１０４（図２，４参照）が発光パネル１００に形成されている断面に沿う位置に窓部２１が形成され、窓部２１と対向するように発光パネル１００の端部が一部延長されて着色部１１１が形成されている。この例に限られず、発光パネル１００の端部と対向する任意の位置に窓部２１が形成されてもよい。

　（実施の形態４）
　図１１は、実施の形態４の照明装置１の構成を示す断面図である。上述した実施の形態３で説明した照明装置１では、最後に近い発光パネル１００のみが着色部１１１を有するように形成されている。

　つまり実施の形態３の構成では、発光パネル１００の一部の仕様を他と異ならせる必要があり、また着色部１１１を有する発光パネル１００を天板１２に近く支持部材１３から離れる側に配置する必要がある。そのため、発光パネル１００の製造および発光パネル１００の収納筐体１０内への配置の手順が複雑となる。加えて、収納筐体１０に収容された発光パネル１００の残枚数が少なくなり発光パネル１００の補充が必要となったとき、新品の発光パネル１００を上から継ぎ足しで補充してしまうと、最後に近い発光パネル１００が着色部１１１を有しておらず、その結果、正しい発光パネル１００の残枚数を知る上で不都合が生じる問題がある。

　そこで、図１１に示す実施の形態４の照明装置１では、収納筐体１０の内部にミラー２５が配置されている。ミラー２５は、その反射面２６において、発光パネル１００の端部の鏡像を映す。照明装置１を下側から見上げたユーザは、窓部２１を介して当該鏡像を視認可能である。実施の形態４の窓部２１とミラー２５とは、収納筐体１０内に収容されている発光パネル１００の枚数を確認するためのパネル数確認部２０として機能する。

　このようにすれば、実施の形態３のような着色部１１１を設けるなどの発光パネル１００の加工は必要なく、ミラー２５に反射した発光パネル１００の端部の像を窓部２１から確認することによって、発光パネル１００の残枚数を窓部２１から容易に確認することができる。

　このとき、収納筐体１０の内部が暗すぎると、発光パネル１００の像を窓部２１から覗いて確認することが困難となるが、収納筐体１０の内部を照射する光源を設けることで、この問題を解消可能である。この光源は、たとえば、積層された発光パネル１００の端面を照らすためのＬＥＤなどを収納筐体１０の内部に配置することで設けられてもよく、または、発光パネル１００の発する光の一部を発光パネル１００の端面にまで導くような導光路を形成することにより設けられてもよい。

　（実施の形態５）
　図１２は、実施の形態５の照明装置１の構成を示す断面図である。図１２に示すように、実施の形態５の照明装置１では、複数の発光パネル１００が面方向に少しずつずらされて積層されている。ここで面方向とは、平板形状の発光パネル１００の厚み方向に直交する方向を示す。図１２では、発光パネル１００を図中の左右方向にずらして積層している構成が図示されている。

　収納筐体１０の内部には、平板形状のガイド部２８が配置されている。収納筐体１０の天板１２と支持部材１３とは平行に配置されており、ガイド部２８は、天板１２と支持部材１３とに直交する方向に対して傾斜して配置されている。ガイド部２８は、透明な材料により形成されている。ガイド部２８は、発光パネル１００の一方の端部に対向する表面である対向面２９を有する。傾斜して配置された発光パネル１００の全ての、上記一方の端部は、ガイド部２８の対向面２９に接触して、ガイド部２８によって支持される。

　ガイド部２８の対向面２９に対して対向する側板１１は、天板１２側から支持部材１３側へ向かって徐々にその厚みが薄くなるテーパ部１８を有する。収納筐体１０の内側のテーパ部１８の表面は、発光パネル１００の上記一方の端部に対し反対側の他方の端部に対向する、対向面１９に含まれる。互いに向かい合い平行に配置された一対の対向面１９，２９により、発光パネル１００が保持されている。発光パネル１００は、収納筐体１０の側板１１とガイド部２８との間に保持されている。

　複数の発光パネル１００が面方向にずれて積層している結果、各々の発光パネル１００のガイド部２８に対向する端部と、発光パネル１００がガイド部２８を介在させて対向する側板１１と、の間隔は、各々の発光パネル１００について異なる。具体的には、当該間隔は、最も支持部材１３側の発光パネル１００において最大であり、支持部材１３側から天板１２側へ進むにつれて段階的に小さくなり、最も天板１２側の発光パネル１００において最小である。

　このような配置に発光パネル１００を保持することにより、実施の形態４で説明したミラー２５を使用することなく、ガイド部２８に対向する発光パネル１００の端面を窓部２１から確認できるようになる。実施の形態５の窓部２１とガイド部２８とは、収納筐体１０内に収容されている発光パネル１００の枚数を確認するためのパネル数確認部２０として機能する。ガイド部２８が透明な素材で形成されているので、窓部２１から収納筐体１０の内部を覗き見るユーザは、ガイド部２８を透かして発光パネル１００の端部を視認することができる。したがって、発光パネル１００の残枚数を窓部２１から容易に確認することができる。

　（実施の形態６）
　図１３は、実施の形態６の照明装置１の構成を示す断面図である。上述した実施の形態１～５では、照明装置１をメンテナンスしようとするユーザが、窓部２１を介して収納筐体１０の内部を視認することにより、発光パネル１００の残枚数を確認した。これに対し、実施の形態６の照明装置１では、発光パネル１００の枚数が所定枚数以下であることを検出可能なセンサ２７を使用して、発光パネル１００の残枚数を確認することができる。

　具体的には、図１３に示す実施の形態６の照明装置１において、圧着板１６は、支持部材１３側へ向かって突起した突起部２３を有する。支持部材１３の内側には、センサ２７が配置されている。発光パネル１００の枚数が減少することで圧着板１６が支持部材１３側へ近づくとき、突起部２３がセンサ２７と接触するように、突起部２３とセンサ２７とは配置されている。突起部２３がセンサ２７を押し下げてセンサ２７をオンにすることにより、センサ２７は、発光パネル１００の枚数が所定枚数以下であることを検出することができる。実施の形態６の突起部２３とセンサ２７とは、収納筐体１０内に収容されている発光パネル１００の枚数を確認するためのパネル数確認部２０として機能する。

　センサ２７は、発光パネル１００の残枚数を検出可能であれば、任意の仕様を有してもよく、かつ任意の位置に配置されてもよい。たとえば、天板１２の内面または圧着板１６の天板１２側の表面に、天板１２と圧着板１６との距離が増加することに基づいて発光パネル１００の残枚数を検出するセンサが配置されてもよい。または、圧着板１６の端面または側板１１に、側板１１に対して圧着板１６が相対的に平行移動することに基づいて発光パネル１００の残枚数を検出するセンサが配置されてもよい。図１３に示すセンサ２７は、発光パネル１００の残枚数が一定以下になったときにオンになる仕様であるが、発光パネル１００の残枚数が一定以下になったときにオフになるセンサを使用するのがより適切であるようなセンサの配置も考えられる。

　図１３に示す突起部２３とセンサ２７との配置の場合、収納筐体１０内の発光パネル１００の残枚数が１枚になったときに、突起部２３がセンサ２７に接触してセンサ２７が反応する。突起部２３をさらに長く形成すれば、残枚数がより多いときにセンサ２７が反応するように、照明装置１を構成することができる。この場合、長い突起部２３がセンサ２７につかえると圧着板１６がそれ以上支持部材１３側へ移動できなくなるが、センサ２７のスイッチ押し込みストロークを長くすることにより、問題なく圧着板１６が移動できるようにすることができる。

　図１３に示す照明装置１は、発光パネル１００の点灯状態を制御するための、図示しない制御部をさらに備える。この制御部は、発光パネル１００の枚数が所定枚数以下であることを示す信号をセンサ２７から受け取ったとき、発光パネル１００の発光パターンを通常点灯状態から変化させて、発光パネル１００を点灯させる。このような照明装置１の制御について、以下説明する。

　図１４は、センサ２７の検出結果に基づいて発光パネル１００の発光パターンを制御するフローチャートである。図１４のフローチャートに従った制御では、まずステップＳ１において、発光パネル１００を点灯させる指示を与える点灯スイッチ（不図示）がＯＮであるか判断される。点灯スイッチがＯＮにされ発光パネル１００の点灯を開始するとき、ステップＳ２において、収納筐体１０内の発光パネル１００の残枚数検出スイッチとして機能するセンサ２７がＯＮであるかが判断される。残枚数検出スイッチの状態を確認した結果、残枚数が一定残量以下であれば、ステップＳ３において、発光パネル１００の発光パターンを変化させる。

　発光パネル１００の発光パターンの変化としては、たとえば、発光パネル１００の点灯開始時に、一定時間（たとえば３秒間）発光パネル１００を点滅させてもよく、一定時間発光パネル１００の発する光の輝度を低下させる（たとえば通常の６０％の輝度で点灯させる）、または一定時間発光パネル１００の発する光の輝度を増大させる、なども想定され得る。また、発光パネル１００の消灯時に、発光パネル１００が点滅または発光パネル１００が発する光の輝度が低下もしくは増大するように、発光パターンの変化を設定してもよい。さらに、通常点灯時に発光パネル１００が発する光の輝度を増減させてもよい。

　その後ステップＳ４において、発光パネル１００は通常の発光パターンで点灯される。ステップＳ２で残枚数が一定残量を越えていると判断された場合には、発光パネル１００の発光パターンを変化させることなく、ステップＳ４に進み、発光パネル１００は通常の発光パターンで点灯される。

　このように、発光パネル１００の残枚数が所定枚数以下であることをセンサ２７を使用して検出し、発光パネル１００の発光パターンの変化によってユーザに通知する。これにより、ユーザは、発光パネル１００の残枚数が少ないことを確実に認識でき、発光パネル１００の補充時期を明確に確認することができる。

　（実施の形態７）
　図１５は、実施の形態７の照明装置１の構成を示す断面図である。実施の形態６では、発光パネル１００の発光パターンを通常点灯状態から変化させることにより発光パネル１００の枚数が所定枚数以下であることをユーザに認識させたが、発光パネル１００とは別に表示器４０を設け、表示器４０の点灯状態を変化させることで発光パネル１００の残枚数が少ないことをユーザに認識させてもよい。

　具体的には、図１５に示す照明装置１は、発光パネル１００の点灯状態を制御する図示しない制御部と、制御部からの指令に基づき点灯および消灯する表示器４０と、をさらに備える。表示器４０は、照明装置１において、ユーザから確認し易い位置に配置されている。図１５に示す、照明装置１の全体が天井２０００に埋め込まれている場合、天井２０００の表面から露出する支持部材１３の下面（外側の面）に、表示器４０が配置されている。表示器４０は、ＬＥＤ、液晶パネル、電球、またはＥＬパネルなどの、任意の光源であってもよい。

　実施の形態６で説明した図１４を参照して、制御部は、発光パネル１００の枚数が所定枚数以下であることを示す信号をセンサ２７から受け取ったとき、表示器４０の点灯状態を変化させる。具体的には、図１４中のステップＳ２において残枚数検出スイッチの状態を確認した結果、残枚数が一定残量以下であれば、表示器４０を点灯させる。発光パネル１００の残枚数が所定枚数以下であることをセンサ２７を使用して検出し、表示器４０を点灯によってユーザに提示することにより、ユーザは、発光パネル１００の残枚数が少ないことを確実に認識でき、発光パネル１００の補充時期を明確に確認することができる。

　表示器４０の点灯状態を変化させる他の例としては、たとえば、残枚数検出スイッチがオフになったときに表示器４０を点灯させることや、通常点灯時には表示器４０が点灯しており発光パネル１００の残枚数が一定以下になったときに表示器４０が消灯することなどが挙げられる。

　本実施の形態では、点灯および消灯の切換が可能な表示器４０を照明装置１に追加して、表示器４０の点灯状態を変更することで、発光パネル１００の残枚数を視覚的にユーザに認識させる例について説明した。変形例として、音を発生可能なブザーなどの音源を照明装置１に追加して、アラーム音を発生することにより、発光パネル１００の残枚数を聴覚的にユーザに認識させてもよい。また、表示器４０と音源とを併用してもよく、この場合、さらに確実に発光パネル１００の残枚数が少ないことをユーザに認識させることができる。

　（実施の形態８）
　図１６は、実施の形態８の照明装置１０００の構成を示す概念図である。図１６を参照して、実施の形態８の照明装置１０００の内部には、発光パネル１００の受電電極１０３，１０４（図２参照）に接する供電電極４０１，４０２、および搬送ローラ３０１，３０６，３０７が設けられている。本実施の形態において、この発光パネル１００が支持部材１３（図１６には不図示）によって支持される領域が、発光領域Ａ２を構成する。

　収納筐体１０の側板１１の一方側には、後述の第１搬送装置３００Ａ（図１６参照）により搬送される発光パネル１００が挿入される取出口１１ｈ（図１６には不図示）が設けられている。また、上記一方側に対向する側板１１の他方側にも、後述の第２搬送装置３００Ｂ（図１６参照）により搬出される発光パネル１００を送り出すための取出口１１ｈ（図１６には不図示）が設けられている。

　図１６を参照して、収納筐体１０の発光領域Ａ２の上方には、発光前の発光パネル１００を積層状態で待機させる待機領域Ａ１が設けられている。図示においては、発光領域Ａ２に１枚の発光パネル１００ａが収納され、待機領域Ａ１に３枚の発光パネル１００ｂ，１００ｃ，１００ｄが格納されている。また、待機領域Ａ１の上方には、付勢装置６００が設けられ、この付勢装置６００の上方には発光後の発光パネル１００を載置する載置領域Ａ３が設けられている。

　付勢装置６００は、積層状態の発光パネル１００ｂ～１００ｄを安定的に保持するものであり、発光パネル１００ｂ～１００ｄを下方側に向けて付勢する。より具体的には、付勢装置６００は、固定プレート６０１と、移動プレート６０２と、固定プレート６０１および移動プレート６０２の間に設けられる付勢コイルばね６０３を有している。

　収納筐体１０の一方面側には、第１搬送装置３００Ａが設けられている。この第１搬送装置３００Ａは、収納筐体１０に設けられた待機領域Ａ１に位置する発光パネル１００を発光領域Ａ２に搬送する。

　第１搬送装置３００Ａは、センサ２０１，２０２、および搬送ローラ３０２，３０３，３０４，３０５を有する。搬送ローラ３０２，３０３と搬送ローラ３０４，３０５との間には、搬送される発光パネル１００の搬送経路を規定するための搬送ガイド５０１，５０２が設けられている。

　収納筐体１０の第１搬送装置３００Ａとは反対側の他方面側には、第２搬送装置３００Ｂが設けられている。この第２搬送装置３００Ｂは、発光領域Ａ２に位置する発光パネル１００を付勢装置６００の上方に設けられた載置領域Ａ３に搬送する。

　第２搬送装置３００Ｂは、センサ２０３，２０４、および搬送ローラ３０８，３０９，３１０，３１１を有する。搬送ローラ３０８，３０９と搬送ローラ３１０，３１１との間には、搬送される発光パネル１００ａ～１００ｄの搬送経路を規定するための搬送ガイド５０３，５０４が設けられている。

　収納筐体１０に設けられる供電電極４０１，４０２、第１搬送装置３００Ａに設けられるセンサ２０１，２０２、搬送ローラ３０２，３０３，３０４，３０５、および、第２搬送装置３００Ｂに設けられるセンサ２０３，２０４、搬送ローラ３０８，３０９，３１０，３１１は、すべて制御部４０３によって制御され、待機領域Ａ１に位置する発光パネル１００の枚数、発光領域Ａ２に位置する発光パネル１００の認識および発光総時間、および、載置領域Ａ３に位置する発光パネル１００のすべてが管理される。なお、図１６において、制御部４０３から、各センサおよび各搬送ローラへの信号ケーブルの記載は便宜上省略している。

　次に、照明装置１０００の動作制御について、第１の発光パネル１００ａの搬送を例として説明する。照明装置１０００による第１の発光パネル１００ａの待機領域Ａ１から発光領域Ａ２への搬送においては、まず、搬送ローラ３０１を回転させ、待機領域Ａ１に位置する第１の発光パネル１００ａの搬送を開始し、センサ２０１により第１の発光パネル１００ａの存在を確認する。センサ２０１により第１の発光パネル１００ａが検知された場合には、搬送ローラ３０２，３０３を回転させ、さらに搬送ローラ３０４，３０５を回転させ、センサ２０２により第１の発光パネル１００ａの存在を確認する。センサ２０２により第１の発光パネル１００ａが検知された場合には、搬送ローラ３０６を回転させる。これにより、発光パネル１００ａは、待機領域Ａ１から発光領域Ａ２に搬送される。

　続いて、センサ２０１により第１の発光パネル１００ａの存在を確認し、センサ２０１により第１の発光パネル１００ａが未検知の場合には、搬送ローラ３０１の回転を停止させる。搬送ローラ３０１の回転を停止させた後、センサ２０２により第１の発光パネル１００ａの存在を確認し、センサ２０２により第１の発光パネル１００ａが未検知の場合には、搬送ローラ３０２，３０３，３０４，３０５，３０６の回転を停止させる。

　以上のフローにより、照明装置１０００による１枚の発光パネル１００の待機領域Ａ１から発光領域Ａ２への搬送工程が完了する。その後、発光領域Ａ２に位置する第１の発光パネル１００ａに対して通電され、発光パネル１００は発光を開始する。

　第１の発光パネル１００ａの発光領域Ａ２から載置領域Ａ３への搬送においては、まず、搬送ローラ３０７を回転させ、発光領域Ａ２に位置する第１の発光パネル１００ａの搬送を開始し、センサ２０３により第１の発光パネル１００ａの存在を確認する。センサ２０２により第１の発光パネル１００ａが検知された場合には、搬送ローラ３０８，３０９を回転させ、さらに搬送ローラ３１０，３１１を回転させ、センサ２０３により第１の発光パネル１００ａの存在を確認する。センサ２０３により第１の発光パネル１００ａが検知されない場合には、搬送ローラ３０７の回転を停止する。

　続いて、センサ２０４により第１の発光パネル１００ａの存在を確認する。センサ２０４により第１の発光パネル１００ａが検知されない場合には、搬送ローラ３０８，３０９を回転を停止させ、さらに、搬送ローラ３１０，３１１の回転を停止させる。

　以上のフローにより、照明装置１０００による第１の発光パネル１００ａの発光領域Ａ２から載置領域Ａ３への搬送工程が完了する。載置領域Ａ３への搬送が完了した第１の発光パネル１００ａは、付勢装置６００の固定プレート６０１の上に載置される。また、第１の発光パネル１００ａの次にスタンバイする第２の発光パネル１００ｂは、付勢装置６００の移動プレート６０２および付勢コイルばね６０３により下方に付勢され、安定的に収納筐体１０内に保持されている。

　以上のように、実施の形態８の照明装置１０００においては、第１搬送装置３００Ａを用いることで、発光パネルの待機領域Ａ１から発光領域Ａ２への搬送が可能となり、また、第２搬送装置３００Ｂを用いて発光パネルの発光領域Ａ２から載置領域への搬送が可能となる。開口部１３ｈから露出する発光面１０５を有する発光パネル１００を収納筐体１０から取り出す排出部３０は、第２搬送装置３００Ｂを含む。第２搬送装置３００Ｂは、開口部１３ｈから露出する発光面１０５を有する発光パネル１００を自動で収納筐体１０から排出する、自動排出部として機能する。第１搬送装置３００Ａは、次に発光に使用される発光パネル１００を自動で収納筐体１０へ供給する、自動供給部として機能する。

　その結果、発光パネル１００を光源に用いた照明装置１０００において、発光パネル１００の交換作業のさらなる効率化を図ることが可能となる。特に、照明装置１０００を天井２０００などに設置した場合であっても、照明装置１０００のユーザなどの作業者による交換作業を必要とせずに、容易に発光パネル１００の交換作業を行なうことが可能となる。

　照明装置１０００は、制御部４０３へ発光パネル１００の自動交換開始を指示する操作を行なうための自動交換スイッチ（不図示）を有し、ユーザはこの自動交換スイッチをＯＮにする操作を行なうことで簡単に発光パネル１００の自動交換を開始させることができる。照明装置１０００の本体に自動交換スイッチが取り付けられてもよく、有線または無線により制御部４０３とネットワーク接続された自動交換スイッチが照明装置１０００の本体とは別に設けられてもよい。

　図１６に示す照明装置１０００において、発光パネル１００の点灯状態および搬送を制御する制御部４０３は、移動プレート６０２の一部が突起して形成された突起部６２３がセンサ２７に接触することで発光パネル１００の枚数が所定枚数以下であることをセンサ２７が検出するとき、停止状態を維持するように、第２搬送装置３００Ｂを制御する。このような照明装置１０００の制御について、以下説明する。図１７は、センサ２７の検出結果に基づいて第２搬送装置３００Ｂの運転を制御するフローチャートである。

　図１７のフローチャートに従った制御では、まずステップＳ１１において、発光パネル１００の自動交換スイッチ（不図示）がＯＮであるか判断される。照明装置１０００をメンテナンスしようとするユーザは、収納筐体１０の開口部１３ｈから発光面１０５が露出しており発光に使用されている発光パネル１００の性能劣化または破損のために、発光パネル１００の交換が必要であると認識したとき、発光パネル１００を自動交換すべく、自動交換スイッチをＯＮにする。

　自動交換スイッチがＯＮにされると、続いてステップＳ１２において、収納筐体１０内の発光パネル１００の残枚数検出スイッチとして機能するセンサ２７がＯＮであるかが判断される。残枚数検出スイッチの状態を確認した結果、残枚数が一定残量以下であれば、第１搬送装置３００Ａおよび第２搬送装置３００Ｂは停止状態のままとされ、発光パネル１００の自動交換は行なわれない。

　これは、たとえば図１６に示す待機領域Ａ１に発光パネル１００が格納されておらず、次に発光領域Ａ２へ搬送されて発光に使用される予備の発光パネル１００が準備されていない状態で、現時点で発光領域Ａ２に配置されている発光パネル１００を発光領域Ａ２から載置領域Ａ３へ搬送してしまう、という不具合の発生を防止することを目的としている。そのため、夜間や暗所など照明が不可欠な場合において、誤って発光パネル１００の交換作業を行なって発光パネル１００を廃棄してしまうことを防止することができる。

　この場合において、収納筐体１０内の発光パネル１００の残枚数が少ないため自動交換ができなかったということを、ユーザに認識させる必要がある。そのため、次にステップＳ１３において、発光パネル１００の発光パターンを変化させる。発光パネル１００の発光パターンの変化としては、実施の形態６と同様に、発光パネル１００の点滅または発光パネル１００が発する光の輝度の低下もしくは増大などを設定できる。または、実施の形態７と同様に、表示器４０を設け、表示器４０を一定時間点灯または点滅させてもよい。

　このようにすれば、ユーザが自動交換スイッチを操作したにもかかわらず発光パネル１００の自動交換が行なわれなかった場合に、発光パネル１００の残枚数が一定以下であることが自動交換機能が使用できなかった理由であると、ユーザに認識させることができる。

　発光パターンの変化を視認したユーザが収納筐体１０に予備の発光パネル１００を供給することで、残枚数検出スイッチをＯＦＦ状態にすることができる。残枚数検出スイッチがＯＦＦになれば、次にステップＳ１４へ進んで、図１６を参照して説明した発光パネル１００の自動交換動作が行なわれる。続いてステップＳ１５において、たとえば図１４に示すフローチャートに従って、発光パネル１００が点灯される。

　このように、発光パネル１００の残枚数が所定枚数以下であることをセンサ２７を使用して検出したとき、発光パネル１００の自動交換の機能を使用できなくするとともに、発光パネル１００または表示器４０の発光パターンの変化によってユーザに提示する。これにより、ユーザは、発光パネル１００の残枚数が少ないことを確実に認識でき、発光パネル１００の補充時期を明確に確認することができる。

　以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、各実施の形態の構成を適宜組合せてもよい。また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

　１，１０００　照明装置、１０　収納筐体、１１　側板、１１ｈ　取出口、１２　天板、１３　支持部材、１３ｈ　開口部、１５　端子部、１６　圧着板、１７　コイルばね、１８　テーパ部、１９，２９　対向面、２０　パネル数確認部、２１　窓部、２２　屈曲部、２３　突起部、２４　マーキング、２５　ミラー、２６　反射面、２７　センサ、２８　ガイド部、３０　排出部、４０　表示器、１００　発光パネル、１０１　主表面、１０５　発光面、１１１　着色部、３００Ａ　第１搬送装置、３００Ｂ　第２搬送装置、４０３　制御部、２０００　天井。

Claims

　発光面（１０５）を有する、複数の発光パネル（１００）と、
　前記発光面（１０５）を外部に露出させる開口部（１３ｈ）を有し、前記発光面（１０５）が前記開口部（１３ｈ）側となる方向に積層された前記複数の発光パネル（１００）を収容する筐体（１０）と、
　前記筐体（１０）内に収容されている前記発光パネル（１００）のうち、前記発光面（１０５）が前記開口部（１３ｈ）から露出している前記発光パネル（１００）を、前記筐体（１０）から取り出すための排出部（３０）と、
　前記発光面（１０５）が前記開口部（１３ｈ）から露出している前記発光パネル（１００）以外の発光パネルが前記筐体（１０）内にあるか否かを確認できるパネル確認部（２０）と、を備える、照明装置（１）。
　前記パネル確認部（２０）は、前記筐体（１０）の内部を視認可能にする窓部（２１）を含む、請求項１に記載の照明装置（１）。
　前記パネル確認部（２０）は、前記発光パネル（１００）の像を映し、前記窓部（２１）を介して前記像を視認可能にする、ミラー（２５）をさらに含む、請求項２に記載の照明装置（１）。
　前記パネル確認部（２０）は、前記発光パネル（１００）を面方向にずらして積層させ、前記発光パネル（１００）の端部を支持する、ガイド部（２８）をさらに含む、請求項２に記載の照明装置（１）。
　前記パネル確認部（２０）は、前記発光パネル（１００）の枚数が所定枚数以下であることを検出可能なセンサ（２７）をさらに含む、請求項１に記載の照明装置（１）。
　前記照明装置（１）は、前記発光パネル（１００）の点灯状態を制御する制御部をさらに備え、
　前記制御部は、前記発光パネル（１００）の枚数が所定枚数以下であることを示す信号を前記センサ（２７）から受け取り、前記発光パネル（１００）の発光パターンを通常点灯状態から変化させて前記発光パネル（１００）を点灯させる、請求項５に記載の照明装置（１）。
　前記照明装置（１）は、前記発光パネル（１００）の点灯状態を制御する制御部と、前記制御部からの指令に基づき点灯および消灯する表示器（４０）と、をさらに備え、
　前記制御部は、前記発光パネル（１００）の枚数が所定枚数以下であることを示す信号を前記センサ（２７）から受け取り、前記表示器（４０）の点灯状態を変化させる、請求項５に記載の照明装置（１）。
　前記表示器（４０）は、ＬＥＤ、液晶パネル、電球、またはＥＬパネルである、請求項７に記載の照明装置（１）。
　前記排出部（３０）は、前記開口部（１３ｈ）から露出する前記発光面（１０５）を有する前記発光パネル（１００）を自動で前記筐体（１０）から排出する、自動排出部（３００Ｂ）を含み、
　前記自動排出部（３００Ｂ）は、前記発光パネル（１００）の枚数が所定枚数以下であることを前記センサ（２７）が検出するとき、停止状態を維持する、請求項５に記載の照明装置（１）。