WO2011111690A1

WO2011111690A1 - 表示装置

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Publication number: WO2011111690A1
Application number: PCT/JP2011/055343
Authority: WO
Inventors: 千幸神徳
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2010-03-12
Filing date: 2011-03-08
Publication date: 2011-09-15

Abstract

表示装置（１００）は、予め定められた領域（Ｃ）において、表示パネル（１１１）が装置前面（Fr）に向けて配置されており、切替機構（１１３）は、予め定められた領域（Ｃ）において、光電変換パネル（１１２ａ～１１２ｄ）が表示パネル（１１１）の前面側に重なった状態と、表示パネル（１１１）の前面側からずれた状態とを切り替える。この表示装置（１００）は、予め定められた領域（Ｃ）において、画像を表示したり、発電したり態様を切り替えることができる。

Description

表示装置

　本発明は表示装置に関する。なお、本明細書は本願の優先権の基礎である日本国特許出願２０１０－０５６２８４号の明細書および/または図面に記載される内容を包含する。

　近年、主として屋外等に設置される看板や広告、標識等の情報伝達媒体として液晶表示装置等を用いたものが検討されている。テレビやインフォメーションディスプレイ、ビルボードディスプレイ等に比較的大型の液晶表示装置が実用化されている点については、例えば、特開２００９－２９４４０２号公報（特許文献１）に開示されている。

特開２００９－２９４４０２号公報

　ところで、屋外に設置された表示装置は、例えば、太陽光の照り返しのために時間帯によっては見難くなる。太陽光で画面が見難くなる時間帯には、情報を表示するインフォメーションディスプレイとして表示装置を機能させても無駄な場合がある。また、街頭に設置される場合、時間帯によっては、情報を表示する必要がない場合がある。例えば、時間帯によって人通りに差が大きい場所に設置される場合、人通りが多い時間帯では、表示装置をインフォメーションディスプレイとして機能させるとよいが、人通りがほとんどない時間帯では、表示装置をインフォメーションディスプレイとして機能させる必要がない場合がある。また、大型化のインフォメーションディスプレイでは、消費電力が大きくなる。このため、インフォメーションディスプレイの省電力化を図ることが求められている。本発明は、例えば、上記のような状況において、表示領域をより有効に活用できる表示装置を提案する。

　ここで、新規に提案される表示装置は、画像を表示させる表示パネル；受光した光を電力に変換する光電変換パネル；及び、装置前面の予め定められた領域において、表示パネルが装置前面に向けて配置された状態と、光電変換パネルが装置前面に向けて配置された状態とを切り替える切替機構；を備えている。

　かかる表示装置によれば、表示パネルが装置前面に向けて配置された状態と、光電変換パネルが装置前面に向けて配置された状態とを適宜に切り替えることができる。これにより、例えば、人通りの多い時間帯などでは、表示パネルを装置前面に向けることによって、インフォメーションディスプレイとして機能させることができる。また、装置前面に太陽光が照射されるために画面が見難くなる時間帯では、光電変換パネルが装置前面に向けて配置された状態に切り替えることによって発電することができる。発電された電力は、例えば、蓄電池に蓄えることによって、インフォメーションディスプレイを機能させるための電力として利用することが可能である。

　この場合、表示パネルと光電変換パネルとは、装置前面に向けて延びた直線に対して直交するように設けられた回転軸の周りに配置されていてもよい。また、切替機構は、回転軸を回転させることによって、表示パネルが装置前面に向けて配置された状態と、光電変換パネルが装置前面に向けて配置された状態とを切り替えてもよい。

　また、画像表示エリア可変ディスプレイには、表示パネルが１つの画面を構成し得るように複数の表示装置が並べられている。そして、表示装置の切替機構をそれぞれ制御することによって、表示パネルが装置前面に向けて配置された状態と、光電変換パネルが装置前面に向けて配置された状態とが切り替えられる。これによって、複数の表示装置によって構成される画像表示エリアが変更される。

　また、他の形態では、表示装置は、予め定められた領域において、表示パネルが装置前面に向けて配置されている。この場合、切替機構は、予め定められた領域において、光電変換パネルが表示パネルの前面側に重なった状態と、表示パネルの前面側からずれた状態とを切り替えてもよい。

　さらに、他の構成では、表示装置は、予め定められた領域において、光電変換パネルが装置前面に向けて配置されている。この場合、切替機構は、予め定められた領域において、表示パネルが光電変換パネルの前面側に重なった状態と、光電変換パネルの前面側からずれた状態とを切り替えてもよい。

図１は、表示装置の一例を示す図である。図２は、表示装置の一例を示す図である。図３は、表示装置の略三角柱の枠体の一例を示す図である。図４は、表示装置の一例を示す図である。図５は、表示装置の制御フローの一例を示すフロー図である。図６は、他の表示装置を示す図である。図７は、他の表示装置を示す図である。図８は、他の表示装置を示す図である。図９は、画像表示エリア可変ディスプレイの一例を示す図である。図１０は、画像表示エリア可変ディスプレイの一例を示す図である。図１１は、画像表示エリア可変ディスプレイの受光センサの配置例を示す図である。図１２は、画像表示エリア可変ディスプレイの受光センサの配置例を示す図である。図１３は、画像表示エリア可変ディスプレイの受光センサの配置例を示す図である。図１４は、画像表示エリア可変ディスプレイの受光センサの配置例を示す図である。図１５は、画像表示エリア可変ディスプレイの一例を示す図である。図１６は、他の画像表示エリア可変ディスプレイを示す図である。図１７は、他の画像表示エリア可変ディスプレイを示す図である。図１８は、他の画像表示エリア可変ディスプレイを示す図である。図１９は、他の表示装置を示す図である。図２０は、他の表示装置を示す図である。図２１は、他の表示装置を示す図である。図２２は、他の表示装置を示す断面図である。図２３は、他の表示装置を示す断面図である。図２４は、他の表示装置を示す図である。図２５は、他の表示装置を示す図である。図２６は、他の表示装置を示す図である。図２７は、他の表示装置を示す断面図である。図２８は、他の表示装置を示す図である。図２９は、他の表示装置を示す図である。図３０は、他の表示装置を示す図である。図３１は、他の表示装置を示す図である。図３２は、他の表示装置を示す図である。図３３は、他の表示装置を示す図である。図３４は、他の表示装置を示す図である。図３５は、画像表示エリア可変ディスプレイの制御フローの一例を示すフロー図である。図３６は、画像表示エリア可変ディスプレイの制御フローの一例を示すフロー図である。

　以下、本発明の一実施形態に係る表示装置を図面に基づいて説明する。なお、同じ作用を奏する部材又は部位には適宜に同じ符号を付している。また、表示装置の前面の方向は、「Fｒ」で適宜表示している。

　表示装置１０は、図１に示すように、表示パネル１１と、光電変換パネル１２と、切替機構１３とを備えている。

≪表示パネル１１≫
　表示パネル１１は、画像を表示させるパネルである。かかる表示パネル１１としては、例えば、液晶表示装置や有機ＥＬディスプレイなどの種々のフラットパネルディスプレイを用いることができる。かかる表示パネル１１は、画像を表示させるパネルであればよく、液晶表示装置や有機ＥＬディスプレイなど、電気的な作用によって表示される画像が変更可能な種々のフラットパネルディスプレイに限らず、所定の表示が描かれたパネル（例えば、ポスター）でもよい。なお、この形態では、表示パネル１１には、電気的な作用によって表示される画像が変更可能な種々のフラットパネルディスプレイが用いられている。

≪光電変換パネル１２≫
　光電変換パネル１２は、受光した光を電力に変換するパネルである。かかる光電変換パネル１２としては、光電変換素子が実装されたパネルで構成することができ、例えば、太陽光発電用のパネルを採用することができる。

　かかる光電変換パネル１２に用いられる光電変換素子は、アモルファスシリコン層と微結晶シリコン層とが積層されてなるタンデム型の薄膜太陽電池によって形成されている。ここで、アモルファスシリコン層は、ａ－Ｓｉ：Ｈｐ層、ａ－Ｓｉ：Ｈｉ層及びａ－Ｓｉ：Ｈｎ層からなる。微結晶シリコン層は、μｃ－Ｓｉ：Ｈｐ層、μｃ－Ｓｉ：Ｈｉ層及びμｃ－Ｓｉ：Ｈｎ層からなる。光電変換素子の構造は、これに限定されるものではない。かかる光電変換素子は、例えば、プラズマＣＶＤ装置内でガス状のシリコンをプラズマ放電によって分解し、透明基板に薄いシリコン膜を積層することによって作製することができる。かかる光電変換素子は、液晶パネルを作製する際に必要なシリコン薄膜技術を利用できる。このため、光電変換パネル１２と表示パネル１１とは、生産設備の共有化を図ることができ、効率よく生産することができる。

　また、光電変換素子の構造は、上記に限らず、単一接合型セル、モノリシック多接合型セル、波長感度領域の異なる種々の太陽電池セルを接続したメカニカルスタック型など種々の形態の構造を適用することができる。また、光電変換素子は、薄膜型に限らず、結晶型の素子を採用してもよい。また、光電変換素子は、感度波長領域での光反射率を低減するために、光電変換素子の表面に適当な反射防止膜を設けてもよい。さらに、光電変換素子の感度波長領域以外の波長領域での光を反射するＵＶ反射膜、赤外線反射膜などを設けてもよい。

　この表示装置１０は、装置前面Frに向けて延びた直線Ｌに対して直交するように回転軸ｄが設けられている。そして、当該回転軸ｄの周りに、表示パネル１１と光電変換パネル１２とが配置されている。

　この形態では、表示パネル１１と光電変換パネル１２とは、回転軸ｄの周りに設定された三角柱の側面に沿って配置されている。具体的には、表示装置１０は、例えば、図３及び図４に示すように、略三角柱の枠体２０を備えている。枠体２０は、図３に示すように、両側に配置した略三角形の支持プレート２１、２２の角部の間に梁材２３～２５が架け渡されている。両側に配置した略三角形の支持プレート２１、２２には、外側に向けて回転軸ｄが設けられている。表示装置１０は、当該枠体２０の周側面に表示パネル１１と光電変換パネル１２とが配置されている。この表示パネル１１と光電変換パネル１２は、図４に示すように、かかる梁材２３～２５（図１及び図３参照）に取り付けられている。

　かかる表示装置１０では、図１に示すように、装置前面Frの予め定められた領域において、例えば、画像を表示させたい場合には、表示装置１０を、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置するとよい。また、図２に示すように、光電変換によって発電したい場合には、光電変換パネル１２を装置前面Frに向けて配置するとよい。なお、光電変換パネル１２を装置前面Frに向けて配置する場合、光電変換パネル１２は、太陽の高さに応じて、装置前面Frに対して適当な角度に傾けてもよい。

≪切替機構１３≫
　切替機構１３は、装置前面Frの予め定められた領域において、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態と、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態とを切り替える機構である。この形態では、切替機構１３は、図１及び図２に示すように、回転軸ｄを回転させることによって、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態と、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態とを切り替えることができる。

　このように、表示装置１０は、画像を表示させる表示パネル１１；受光した光を電力に変換する光電変換パネル１２；及び、装置前面Frの予め定められた領域において、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態と、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態とを切り替える切替機構１３；を備えている。

　この表示装置１０によれば、図１に示すように、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態と、図２に示すように、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態とを適宜に切り替えることができる。

　この表示装置１０は、例えば、屋外に置くことができる。この場合、時間帯によっては、装置前面Frに太陽光が強く当って表示パネル１１の画面が見難くなる場合がある。また、このような時間帯では、太陽光を利用した発電が効率よく行えるのに対して、表示される画像は見難い。かかる表示装置１０によれば、太陽光が強く当って表示パネル１１の画面が見難くなる時間帯では、図２に示すように、光電変換パネル１２を装置前面Frに向けて配置して発電することができる。これに対して、装置前面Frにおいて画面が見易い時間帯では、図１に示すように、装置前面Frにおいて、表示パネル１１を装置前面Frに向けて配置して画像を表示することができる。このように、この表示装置１０は、装置前面Frの状況に応じて適当な態様で使用することができる。

　これにより、例えば、人通りの多い時間帯などでは、図１に示すように、表示パネル１１を装置前面Frに向けることによって、インフォメーションディスプレイとして機能させることができる。また、装置前面Frに太陽光が照射され、装置前面Frにおいて画面が見難くなる時間帯では、例えば、光電変換パネル１２を装置前面Frに向けることによって発電することができる。光電変換パネル１２によって発電された電力は、蓄電池（図示省略）に蓄えることができ、インフォメーションディスプレイの電力として用いることが可能である。

≪切替制御部１３ａ≫
　次に切替機構１３の制御を説明する。この形態では、表示装置１０は、切替機構１３を制御する切替制御部１３ａを備えている。

≪受光センサ１３ａ１≫
　この形態では、表示装置１０は、図１および図２に示すように、装置前面Frに向けて照射される外部光を受光する受光センサ１３ａ１を備えている。切替制御部１３ａは、当該受光センサ１３ａ１によって得られた受光情報に基づいて切替機構１３を制御するように構成されている。かかる表示装置の制御方法は、例えば、受光センサ１３ａ１によって受光情報を取得する受光情報取得ステップと、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態と、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態とを切り替える切替ステップとを備えているとよい。ここで、切替ステップは、受光情報取得ステップで取得された受光情報に基づいて行われると良い。

　この場合、切替制御部１３ａは、例えば、受光情報に基づいて装置前面Frに照射される光の強さを検出し、検出された光の強さが予め定めた値（閾値Ａ）よりも高い場合には、光電変換パネル１２を装置前面Frに向けて配置するように制御することができる。これにより、装置前面Frに太陽光が強く当って表示パネル１１の画面が見難くなる場合に、光電変換パネル１２を装置前面Frに向けて配置して発電することができる。

　また、受光センサ１３ａ１によって検出された光の強さが予め定めた値（閾値Ｂ）よりも低い場合には、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置され、かつ、表示パネル１１に画像が表示されるように、表示装置１０を制御するとよい。これにより、装置前面Frに強い光が当っておらず、かつ、表示パネル１１の画面が見易い場合に、表示パネル１１を装置前面Frに向けて配置して画像を表示することができる。

　ところで、切替制御部１３ａは、受光センサ１３ａ１によって得られた受光情報に基づいて切替機構１３を制御する。かかる構成では、例えば、何らかの影響によって装置前面Frに影が生じ得る。そして、装置前面Frに影が生じることによって、受光センサ１３ａ１で検知される受光情報が変動した場合に、表示パネル１１と光電変換パネル１２とが不必要に切り替えられる可能性があると考えられる。

　このため、装置前面Frに向けて配置されるパネルを、表示パネル１１から光電変換パネル１２に切り替える場合に設定する閾値Ａと、光電変換パネル１２から表示パネル１１に切り替える場合に設定する閾値Ｂとは異なる値を設定するとよい。

　これにより、受光センサ１３ａ１によって得られた受光情報が閾値付近において細かく変動する場合でも、その都度、表示パネル１１と光電変換パネル１２とが切り替えられる事象を防止できる。また、さらにタイマーを設定し、表示パネル１１と光電変換パネル１２とが切り替えられた後、一定期間、当該状態が維持されるように制御してもよい。これにより、表示パネル１１と光電変換パネル１２とを安定して切り替えることができる。

≪タイマー１３ａ２≫
　また、切替制御部１３ａの他の構成として、表示装置１０は、例えば、図１に示すように、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態と、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態とを切り替えるタイミングが設定されたタイマー１３ａ２を備えていてもよい。

　例えば、装置前面Frに太陽光が強く当って表示パネル１１の画面が見難くなる時間帯が存在する。このような時間帯を考慮して、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態と、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態とを切り替えるタイミングをタイマー１３ａ２に設定するとよい。

　これにより、切替制御部１３ａは、タイマー１３ａ２に基づいて切替機構１３を制御することによって、装置前面Frに太陽光が強く当って表示パネル１１の画面が見難くなる時間帯では、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置することができる。そして、タイマー１３ａ２に設定されたタイミングで、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態から表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態に切り替えることができる。

　また、タイマー１３ａ２に基づく切替機構１３の制御と、受光センサ１３ａ１によって得られた受光情報に基づく切替機構１３の制御とは、組み合わせることができる。図５は、かかる制御の一例を示すフロー図である。

　かかる制御では、まず図５に示すように、表示装置１０に組み込まれた時計機能から現在時刻（ｔ）を取得する（Ｓ１）。次に、取得された現在時刻（ｔ）が、装置前面Frに太陽光が強く当って表示パネル１１の画面が見難くなる時間帯としてタイマー１３ａ２に設定された時間帯（ｔ１～ｔ２）に含まれるか（ｔ⊆（ｔ１～ｔ２））を判定する（Ｓ２）。次に、タイマー１３ａ２で設定された時間帯に基づいて、現在時刻（ｔ）が装置前面Frに太陽光が強く当って表示パネル１１の画面が見難くなる時間帯（ｔ１～ｔ２）に含まれると判定された場合（YES）に、さらに受光センサ１３ａ１によって得られた受光情報（ｖ）が閾値（ｖ１）よりも高いかを判定する（Ｓ３）。そして、当該判定に基づいて、予め定めた閾値（ｖ１）よりも強い光を受光していると判定された場合（YES）に、光電変換パネル１２を装置前面Frに向けて配置するように制御する（Ｓ４）。また、上記判定処理（Ｓ２）において、取得された現在時刻（ｔ）が、タイマー１３ａ２に設定された時間帯（ｔ１～ｔ２）に含まれないと判定された場合(NO)や、上記判定処理（Ｓ３）において、受光センサ１３ａ１によって得られた受光情報（ｖ）が閾値（ｖ１）よりも高くないと判定された場合（NO）には、表示パネル１１を装置前面Frに向けて配置するように制御する（Ｓ５）。そして、上記Ｓ１～Ｓ５の処理を繰り返す。

　図５に示す制御によれば、太陽光によって表示パネル１１の画面が見難くなる時間帯としてタイマー１３ａ２で設定された時間帯（ｔ１～ｔ２）において、実際に装置前面Frに十分な光が当っている場合に、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置されるように制御される。この制御によって、例えば、太陽光によって表示パネル１１の画面が見難くなる時間帯としてタイマー１３ａ２で設定された時間帯（ｔ１～ｔ２）であっても、曇りの日などで、太陽光の影響が弱い場合には、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置される。これにより、表示パネル１１に画像を表示することができる。このように、表示パネル１１を装置前面Frに向けて配置する状態と、光電変換パネル１２を装置前面Frに向けて配置する状態とを切り替える制御において、状況に応じたより適切な制御が可能になる。

　また、タイマー１３ａ２による制御では、表示装置１０を視聴する人が多い時間帯、時間帯によって視聴する人の年齢層や性別が異なる場合に表示内容を変えることができる。例えば、繁華街では、休日と平日、さらに時間帯によって、表示装置１０を視聴する人の年齢層や性別が異なる場合がある。このため、予め設定された曜日や時間帯によって、表示パネル１１を装置前面Frに配置するように制御し、さらに、表示装置１０を視聴する人の年齢層や性別に合った画像を表示パネル１１に表示させることができる。また、この表示装置１０は、装置前面Frに適宜に光電変換パネル１２を配置することができる。

≪表示装置１０Ａ≫
　図６は、他の表示装置１０Ａを示している。この表示装置１０Ａは、図６に示すように、表示パネル１１の表示面１１ａ１と光電変換パネル１２の受光面１２ａ１とをそれぞれ外側に向けて、表示パネル１１と光電変換パネル１２とが重ねられている。図６に示された例では、表示パネル１１と光電変換パネル１２とは、回転軸ｄを挟むように重ねられている。この場合、表示パネル１１と光電変換パネル１２とを重ねたユニットを、回転軸ｄ周りに回転させるとよい。これによって、装置前面Frの予め定められた領域において、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態と、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態とを切り替えることができる。このように、表示パネル１１の表示面１１ａ１と光電変換パネル１２の受光面１２ａ１とがそれぞれ外側を向くように、表示パネル１１と光電変換パネル１２とが重ねられていることによって、表示装置１０Ａは簡単な構成で具現化できる。

≪表示装置１０Ｂ≫
　また、図７及び図８は、他の表示装置１０Ｂを示している。この表示装置１０Ｂは、図７に示すように、回転軸ｄの周りに、表示パネル１１と、光電変換パネル１２と、光電変換パネル１２に向けて光を集める集光レンズ１６とが配置されている。

　この形態では、表示パネル１１は、図７及び図８に示すように、回転軸ｄの周りに設定された三角柱の少なくとも１つの側面に沿って配置されている。集光レンズ１６は三角柱の他の側面に沿って配置されている。また、光電変換パネル１２は、集光レンズ１６に対向する三角柱の内側の角部に配置されている。光電変換パネル１２の受光面は集光レンズ１６に向けられている。

　この場合、切替機構１３は、図８に示すように、回転軸ｄを回転させて、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態と、図７に示すように、集光レンズ１６が装置前面Frに向けて配置された状態とを切り替える。集光レンズ１６が装置前面Frに向けて配置された状態では、集光レンズ１６によって集められた光が光電変換パネル１２に入射する。集光レンズ１６が装置前面Frに向けて配置された状態では、図７に示すように、装置前面Fr側から集光レンズ１６に入射した光が、集光レンズ１６を通じて光電変換パネル１２に集められる。これにより、光電変換パネル１２は、装置前面Fr側から集光レンズ１６に入射した光に基づいて発電することができる。

≪集光レンズ１６≫
　集光レンズ１６としては、例えば、両凸レンズ、平凸レンズ、フレネルレンズ（Fresnel lens）を用いることができる。太陽光を受光する入射面が平坦で、太陽光を光電変換パネル１２に向けて照射する出射面が略三角断面のフレネルレンズは、重量・コスト・使用環境で扱い易い。集光レンズ１６には、例えば、通常の太陽電池モジュール（太陽光発電システム）などに一般的に使用される薄板ガラス、耐候性グレードのアクリル、ポリカーボネートなどを用いることができる。なお、集光レンズ１６の材料は、上記に限定されるものではなく、これら材料を複層構成としたものでも良い。集光レンズ１６は、光電変換パネル１２に用いられる太陽電池素子の感度波長光の透過率が高く、耐候性を有する集光レンズ１６を選択するとよい。また、これら材料に、集光レンズ１６自体やその他の部材の紫外線劣化を防ぐ目的で、適当な紫外線吸収剤を添加してもよい。

　この場合、図７に示すように、集光レンズ１６によって、光を集めることができるので、光電変換パネル１２を小さくできる。光電変換パネル１２は、集光レンズ１６に比べて高価である。このため、回転軸ｄの周りに設定された三角柱の１つの側面に光電変換パネル１２を配置する場合（図２参照）に比べて、集光レンズ１６を用いた形態では、表示装置１０の製造コストを低く抑えることができる。

　また、かかる表示装置１０は、小型化が可能であり、例えば、両側の三角形の１辺が数ｃｍ程度（例えば、約１ｃｍ～５ｃｍ程度）の三角柱に構成することができる。そして、表示装置１０を複数並べることによって、画像表示エリアをより細かく変更することが可能な画像表示エリア可変ディスプレイを構成することができる。

≪画像表示エリア可変ディスプレイ２００≫
　図９及び図１０は、表示装置１０を複数並べた画像表示エリア可変ディスプレイ２００を示す平面図である。

　画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、図９及び図１５に示すように、表示パネルが１つの画面を構成し得るように複数の表示装置１０が並べられている。また、画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、複数の表示装置１０によって構成される画像表示エリアを変更する画像表示エリア変更部２１０を備えている。

≪画像表示エリア変更部２１０≫
　画像表示エリア変更部２１０は、各表示装置１０の切替機構１３をそれぞれ制御する。これにより、画像表示エリア変更部２１０は、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態と、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態とを切り替えて、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の画像表示エリアを変更する。

　画像表示エリア変更部２１０は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の任意のエリアに画像表示エリアを設定することができる。例えば、図９に示すように、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の右斜め上側に画像表示エリアＡを設定することができる。また、画像表示エリア変更部２１０は、図１０に示すように、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の下部に画像表示エリアＡを設定することができる。

　この場合、画像表示エリア変更部２１０は、当該画像表示エリアＡでは、表示パネル１１が装置前面Frに向くように表示装置１０を制御するとよい。また、この際、当該画像表示エリアＡの外側では、光電変換パネル１２が装置前面Frに向くように表示装置１０を制御するとよい。これにより、画像表示エリアＡにおいて一つの画像を表示するとともに、当該画像表示エリアＡの外側では、光電変換パネル１２によって発電することができる。

≪受光センサ２２０≫
　以下、画像表示エリア可変ディスプレイ２００について、種々の形態を例示する。
　画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、例えば、図９に示すように、装置前面Frに照射される外部光を受光する受光センサ２２０を備えていてもよい。この場合、画像表示エリア変更部２１０は、受光センサ２２０によって得られた受光情報に基づいて画像表示エリアＡを変更するとよい。なお、図９及び図１０に示す形態では、受光センサ２２０は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００のフレーム２０１に設けられている。

≪受光センサ２２０の他の配置例≫
　図１１は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の受光センサ２２０の他の配置例を示している。受光センサ２２０は、例えば、図１１に示すように、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の装置前面Fr側の側面において、複数の位置に設けられていてもよい。これにより、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の複数の位置で太陽光を検出できる。図１１に示す例では、受光センサ２２０は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の中央部、上下左右、一対の対角位置のそれぞれ９箇所に設けられている。これにより、画像表示エリア可変ディスプレイ２００のどの位置に太陽光が強く当っているかを検知することができる。そして、画像表示エリア可変ディスプレイ２００に対して、視認するのに適当な位置に、画像表示エリアＡ（図９参照）を設定することができる。なお、受光センサ２２０は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の複数の位置に設けられているとよく、図１１に示す例に限定されない。

≪画像表示エリア変更部２１０の制御≫
　また、画像表示エリア変更部２１０は、予め定められた基準値を上回る受光情報が得られた位置において光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態になるように、画像表示エリアＡを変更してもよい。これにより、太陽光が強く当っている位置で、光電変換パネル１２を装置前面Frに向けて配置することができるので、画像表示エリア可変ディスプレイ２００は効率よく発電できる。

　また、画像表示エリア変更部２１０は、予め定められた基準値を上回る受光情報が得られた受光センサ２２０の数が、予め定められた数よりも多くなった場合に、全ての表示装置１０の光電変換パネル１２を装置前面Frに向けて配置するように構成してもよい。

　例えば、図１１に示すように、画像表示エリア変更部２１０に配置された複数の受光センサ２２０のうち多くの受光センサ２２０から予め定められた基準値を上回る受光情報が得られる場合がある。この場合には、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の装置前面Frに、概ね太陽光が強く当っていると考えられる。上記の構成によれば、画像表示エリア変更部２１０によって、全ての表示装置１０の光電変換パネル１２が、装置前面Frに向けて配置される。これにより、画像表示エリア可変ディスプレイ２００は効率よく発電することができる。

　また、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の中央部分は視聴者の視界に入りやすい。画像表示エリア可変ディスプレイ２００の中央部分に強い光が当って画像が見難い場合に、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の中央部分を除いて画像表示エリアを無理に設定しても、視聴者にストレスを生じさせることがある。このため、画像表示エリア変更部２１０は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の中央部分に配置された受光センサ２２０（ｃ）から得られた受光情報が、予め定められた基準値を上回った場合に、全ての表示装置１０の光電変換パネル１２を装置前面Frに向けて配置するように制御してもよい。上記の制御によれば、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の中央部分に配置された受光センサ２２０（ｃ）から得られた受光情報が、予め定められた基準値を上回った場合に、全ての表示装置１０の光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置される。これにより、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の中央部分に強い光が当って画像が見難い場合に、無理に画像を表示せず、画像表示エリア可変ディスプレイ２００全体を用いて発電することができる。

　また、画像表示エリア変更部２１０は、受光センサ２２０から得られた受光情報が予め定められた時間に継続して基準値を上回った場合に、受光情報が基準値を上回った場合の所定の処理を行うように構成してもよい。

　例えば、画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、屋外に設置された場合には、晴れた日でも雲などの影響で、画像表示エリア可変ディスプレイ２００に影が生じる場合がある。この場合、画像表示エリア可変ディスプレイ２００に照射される外部光が一時的に遮られる。画像表示エリア可変ディスプレイ２００に照射される外部光が一時的に遮られると、受光センサ２２０によって得られる受光情報が一時的に大きく変化する。このように、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の装置前面Frに照射される外部光の輝度が短時間に目まぐるしく変化する場合がある。

　この際、一時的に大きく変化した受光情報に基づいて、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態と、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態とが都度切り替えられる。このように、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態と、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態とが都度切り替えられると、画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、安定して画像を表示することができない。この場合、視聴者にストレスを与えかねないし、発電効率も悪くなる。このため、画像表示エリア変更部２１０は、受光センサ２２０から得られた受光情報が予め定められた時間に継続して基準値を上回った場合に、受光情報が基準値を上回った場合の所定の処理を行うように構成することによって、表示装置１０の上記切り替えが不必要に行われるのを防止できる。

　この際、基準値は、予め定められた異なるタイミングにおいて、受光センサによって得られた受光情報の差分に対して設定してもよい。この場合、受光センサによって得られた受光情報の経時的な変化量を反映して表示装置１０を切り替えることができる。かかる画像表示エリア変更部２１０によれば、外部光の明るさが一時的に大きく変化した場合であっても、不必要に表示装置１０が切り替えられるのを防止できる。

　例えば、画像表示エリア可変ディスプレイ２００に太陽光が強く当っているときに、雲の影響で一時的に陰ができた場合において、受光センサ２２０から取得された受光情報と、５分前の受光情報との差分を算出する。この場合、太陽光が強く当っているときに、５分後に雲の影響で一時的に陰ができた場合には、太陽光が強く当っているときに得られた受光情報と、当該５分後の受光情報との差分は大きくなる。さらに、５分後において雲の影響で陰が継続している場合には、当該５分後の受光情報とその５分前の受光情報との差分は小さくなる。このように、予め定められた異なるタイミングにおいて、受光センサによって得られた受光情報の差分によって、受光センサ２２０から得られた受光情報の変化が継続したものか否かを判定できるとともに、一時的に大きく変化した受光情報に基づいて、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態と、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態とが都度切り替えられるのを防止できる。この場合、予め定められた異なるタイミングにおいて、受光センサによって得られた受光情報の差分として、５分前の受光情報との差分を例示したが、予め定められた異なるタイミングは、５分前に限定されず、任意に決めることができる。例えば、予め定められた複数の異なるタイミングにおいて受光情報の差分を取り、当該差分に対して基準値を設定してもよい。

　また、図９及び図１０に示すように、表示装置１０が複数並べられた画像表示エリア可変ディスプレイ２００において、受光センサ２２０は各表示装置１０にそれぞれ設けられていてもよい。これにより、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の装置前面Frにおいてより細かく受光情報を得ることができ、より適切な切り替え制御が行える。

≪受光センサ２２０の他の配置例≫
　また、受光センサ２２０を設ける位置は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００のフレーム２０１に限定されない。以下に、受光センサ２２０を設ける位置を種々例示する。ここで、図１２から図１４は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の複数の表示装置１０（図９又は図１０参照）によって構成される１つの画面を横断又は縦断するように設定された線に沿って受光センサ２２０が配置された形態をそれぞれ示している。

　例えば、図１２に示す例では、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の複数の表示装置１０によって構成される１つの画面が略方形形状である。受光センサ２２０は、当該１つの画面の四辺のうち少なくとも対向した二辺の中間点を結ぶ線Ｌ１，Ｌ２に沿って配置されている。

　この場合、画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、当該中間点を結ぶ線に沿って装置前面Frに照射される外部光の受光情報を得ることができる。この場合、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の複数の表示装置１０（図９又は図１０参照）にそれぞれ受光センサ２２０を配置する場合に比べて、受光センサ２２０の配置数を少なくすることができる。また、外部光の受光情報を取得するための回路や配線を簡素化させることができ、製造コストを低く抑えることができる。

　また、図１２に示すように、画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、全体として矩形の表示領域を有している場合において、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の短い側の二辺の中間点を結ぶ線Ｌ１に沿って受光センサ２２０が配置されている。かかる線Ｌ１に沿って配置された受光センサ２２０によって、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の長手方向における外部光の受光情報を得ることができる。これにより、画像表示エリア可変ディスプレイ２００全体を照射する外部光の輝度分布を大まかに反映した受光情報を得ることができる。また、図１２に示すように、この形態では、画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の長い側の二辺の中間点を結ぶ線Ｌ２に沿って受光センサ２２０が配置されている。かかる線Ｌ２に沿って配置された受光センサ２２０によって、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の短手方向における外部光の受光情報を得ることができる。

　図１３に示す形態では、画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、複数の表示装置１０（図９又は図１０参照）によって構成される１つの画面が略方形形状である。この形態では、受光センサ２２０は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の四辺のうち対向した二辺（Ｌ３、Ｌ４）、（Ｌ５、Ｌ６）に沿った周縁部に配置されている。

　これにより、概ね、画像表示エリア可変ディスプレイ２００全体に受光センサ２２０が分散配置されているので、画像表示エリア可変ディスプレイ２００全体を照射する外部光の輝度分布を大まかに反映した受光情報を得ることができる。また、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の複数の表示装置１０（図９又は図１０参照）にそれぞれ受光センサ２２０を配置する場合に比べて、受光センサ２２０の配置数を少なくできる。また、外部光の受光情報を取得するための回路や配線を簡素化でき、製造コストを低く抑えることができる。さらに、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の四辺の周縁部は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の中央部分を中心に画像を表示する場合に、受光センサ２２０が配置されていても視聴者が気付きにくい部位である。図１３に示す形態では、受光センサ２２０が視聴者から気付かれにくいため、受光センサ２２０が配置されたことによって、表示される画像に与える影響を小さくできる。

　なお、図１３に示す例では、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の四辺の対向した二辺（Ｌ３、Ｌ４）、（Ｌ５、Ｌ６）の周縁部に、それぞれ受光センサ２２０が配置されている。受光センサ２２０は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の四辺の対向した二辺（Ｌ３、Ｌ４）、（Ｌ５、Ｌ６）のうち、何れか一方の対向した二辺の周縁部のみに配置されていてもよい。

　また、図１４に示す形態では、画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、複数の表示装置１０（図９又は図１０参照）によって構成される１つの画面が略方形形状である。受光センサ２２０は、１つの画面の対角線Ｌ７，Ｌ８に沿って配置されている。

　この場合、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の複数の表示装置１０（図９又は図１０参照）にそれぞれ受光センサ２２０を配置する場合に比べて、受光センサ２２０の配置数を少なくできる。また、外部光の受光情報を取得するための回路や配線を簡素化でき、製造コストを低く抑えることができる。また、概ね、画像表示エリア可変ディスプレイ２００全体に受光センサ２２０が分散配置されている。このため、画像表示エリア可変ディスプレイ２００全体を照射する外部光の輝度分布を大まかに反映した受光情報を得ることができる。なお、図１４に示す例では、１つの画面の２つの対角線Ｌ７，Ｌ８のそれぞれに沿って受光センサ２２０が配置されているが、受光センサ２２０は、１つの画面の２つの対角線Ｌ７，Ｌ８のうち、何れか一方のみに沿って配置されていてもよい。

≪画像表示エリア変更部２１０の制御≫
　次に、図１１～図１４に示すように、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の複数の位置に受光センサ２２０が設けられている場合について、画像表示エリア変更部２１０の制御を説明する。

　画像表示エリア変更部２１０は、受光センサ２２０のうち予め定められた基準となる受光センサによって得られた受光情報と、その他の受光センサによって得られた受光情報との差分を求め、当該差分に基づいて画像表示エリアを設定してもよい。この場合、画像表示エリア変更部２１０は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の装置前面Frに照射される外部光の輝度分布を正確に反映して、各表示装置１０（図９及び図１０参照）を制御できる。

　この場合、基準となる受光センサ２２０が、予め設定されているとよい。また、基準となる受光センサ２２０によって得られた受光情報と、その他の受光センサ２２０によって得られた受光情報との差分に対して画像表示エリア可変ディスプレイ２００の各表示装置１０をどのように制御するかについては、画像表示エリア変更部２１０に予め設定しておいてもよい。

≪画像表示エリア可変ディスプレイ２００の他の形態≫
　以下、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の他の形態を説明する。
　画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、上述したように、表示パネル１１（図１参照）が１つの画面を構成し得るように複数の表示装置１０が並べられている。そして、各表示装置１０の切替機構１３をそれぞれ制御することによって、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態（図１参照）と、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態（図２参照）とが切り替えられる。画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、複数の表示装置１０によって構成される画像表示エリアＡを変更する画像表示エリア変更部２１０を備えている。

≪画像表示エリア変更タイマー２３０≫
　画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、図９及び図１０に示すように、画像表示エリアＡを変更する時間が設定された画像表示エリア変更タイマー２３０を備えていてもよい。この場合、画像表示エリア変更部２１０は、画像表示エリア変更タイマー２３０に基づいて、予め定められた時間帯において予め定められた画像表示エリアを設定することができる。

　例えば、画像表示エリア変更タイマー２３０に設定された第１の時間帯では、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の各表示装置１０を、表示パネル１１が装置前面Fr面に向けて配置された状態（図１参照）にし、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の全体で画像を表示してもよい。また、他の時間帯では、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の各表示装置１０を、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態（図２参照）にして、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の全体で光電変換を行ってもよい。この場合、例えば、画像表示エリア可変ディスプレイ２００に太陽光が良く当たる時間帯においては、各表示装置１０の光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態（図２参照）になるように、画像表示エリア変更タイマー２３０を設定するとよい。

≪画像制御部２４０≫
　また、画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、図９及び図１０に示すように、画像表示エリア変更部２１０によって変更された画像表示エリアＡに応じて、画像表示エリアＡに表示させる画像を変更する画像制御部２４０を備えていてもよい。

　例えば、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の全体で１つの画像を表示する場合と、図９のように、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の右上に設定された画像表示エリアＡに画像を表示する場合とでは、画像の大きさを変える必要がある。

　この画像制御部２４０は、画像表示エリア変更部２１０によって変更された画像表示エリアＡ（図９参照）に応じて、画像表示エリアに表示させる画像の大きさを変更する機能を備えている。これにより、図９に示すように、画像表示エリアＡのサイズが変更された場合でも、適切に画像を表示することができる。

　また、例えば、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の全体で１つの画像を表示する場合と、図１０のように、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の下部に横長に設定された画像表示エリアＡに画像を表示する場合とでは、アスペクト比（縦横比）が大きく変わってしまう。このため画像自体を変える必要がある。

≪画像記憶部２５０≫
　この画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、表示装置１０によって構成される１つの画面の一部に表示される部分表示用画像を含んだ複数の画像を記憶した画像記憶部２５０を備えている。この場合、画像制御部２４０は、画像表示エリア変更部２１０によって変更された画像表示エリアＡに基づいて、画像記憶部２５０に記憶された複数の画像から画像表示エリアＡに表示させるのに適当な画像を選択し、当該画像表示エリアＡに表示することができる。これにより、アスペクト比が大きく変わるような画像表示エリアＡの変更が行われた場合でも、変更された画像表示エリアＡに適切な画像を表示することができる。

≪画像表示システム４００、外部処理装置３００≫
　また、例えば、図９及び図１０に示すように、画像表示エリア可変ディスプレイ２００と、外部処理装置３００とを備えた画像表示システム４００を構成してもよい。画像表示エリア可変ディスプレイ２００と外部処理装置３００とは相互に通信可能な通信装置を備えているとよい。また、外部処理装置３００は、例えば、インターネットのような相互に通信可能な通信ネットワークを通じて、画像表示エリア可変ディスプレイ２００から情報を取得し、かつ、画像表示エリア可変ディスプレイ２００を制御できるように構成するとよい。これにより、例えば、外部処理装置３００を介し、いわゆるデジタルサイネージ（Digital Signage＝電子看板）による画像表示エリアＡの変更や、画像の変更を行うことができる。なお、ここで、「デジタルサイネージ」とは、表示と通信にデジタル技術を活用して平面ディスプレイやプロジェクタなどによって映像や情報を表示する広告媒体をいう。

　この場合、外部処理装置３００は、例えば、画像表示エリア変更部２１０によって変更された画像表示エリアＡに応じて、当該画像表示エリアＡに表示する画像信号を画像制御部２４０に送るように構成することができる。この場合、外部処理装置３００によって、画像表示エリア可変ディスプレイ２００に表示させる画像を制御することができる。

　また、この画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、装置前面Frに照射される外部光を受光する受光センサ２２０を備えている。この場合、外部処理装置３００は、受光センサ２２０から得られる受光情報に基づいて画像表示エリアＡに表示する画像信号を設定してもよい。この場合、外部処理装置３００を通じて、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の装置前面Frに照射される外部光に応じて、適当な画像表示エリアＡの設定や画像の変更を行うことができる。

≪画像変更設定タイマー３１０≫
　また、この外部処理装置３００は、画像表示エリアＡに表示する画像信号を変更するタイミングが設定された画像変更設定タイマー３１０と、画像記憶部３２０とを備えている。画像記憶部３２０は、種々の画像を記憶している。この場合、外部処理装置３００は、画像変更設定タイマー３１０に設定された所定のタイミングで、画像表示エリアＡを変更できる。また、画像表示エリアＡに表示する画像には、例えば、外部処理装置３００の画像記憶部３２０に記憶された画像を用いることができる。

　また、外部処理装置３００は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００に表示させる画像を適当に変更するように構成することができる。この場合、例えば、繁華街において、通勤する人が多い平日の午前中の通勤時間帯と、買い物客が多い休日のお昼の時間帯などで、表示する画像を変えるように画像表示エリア可変ディスプレイ２００を制御することができる。このように、外部処理装置３００によって画像表示エリア可変ディスプレイ２００に表示させる画像を変更できるので、視聴者層を絞った広告の提供を行うことが容易になる。このように、外部処理装置３００を介し、いわゆるデジタルサイネージにおける画像表示エリアＡの変更や、画像の変更を行うことができる。

　また、この画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、表示パネル１１が装置前面Fr面に向けて配置された状態（図１参照）と、光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態（図２参照）とに各表示装置１０の状態を切り替えることができる。このため、上記のような広告を表示させない時間帯であって、太陽光が画像表示エリア可変ディスプレイ２００の装置前面Frによく当たる時間帯では、各表示装置１０を光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態（図２参照）に切り替えて発電を行うことができる。

≪画像情報入力部２６０≫
　また、画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、図９及び図１０に示すように、複数の表示装置１０によって構成される１つの画面に表示する画像情報が入力される画像情報入力部２６０を備えていてもよい。画像情報入力部２６０には、例えば、外部処理装置３００から画像情報が入力される。画像表示エリア変更部２１０は、画像情報入力部２６０に入力された画像情報に基づいて、複数の表示装置１０によって構成される１つの画面に画像を表示する画像表示エリアＡを設定する。このように、画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、受光センサ２２０や画像表示エリア変更タイマー２３０などによらず、画像情報入力部２６０に入力された画像情報に基づいて、画像表示エリアＡが設定されるように構成することができる。

　この場合、画像表示エリア変更部２１０は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の複数の表示装置１０のうち、前記画像表示エリアＡ内では表示装置１０の表示パネル１１を装置前面Frに向けて配置してもよい。さらに、この場合、画像表示エリア変更部２１０は、画像表示エリアを除いたエリアでは表示装置１０の光電変換パネル１２を装置前面Frに向けて配置してもよい。これにより、画像表示エリアＡでは、画像が表示できるとともに、画像表示エリアＡを除いたエリアでは、光電変換による発電が行われる。

　また、画像表示システム４００は、受光センサ２２０から得られる受光情報に基づいて画像情報入力部２６０に送る画像信号を設定するように外部処理装置３００を構成してもよい。また、外部処理装置３００の画像変更設定タイマー３１０は、画像情報入力部２６０に送る画像信号を変更するタイミングが設定されていてもよい。

　なお、上述した形態では、外部処理装置３００によって、画像表示エリア可変ディスプレイ２００に表示させる画像信号が、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の画像情報入力部２６０に送られる。かかる構成によらず、例えば、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の画像情報入力部２６０に直接、画像表示エリア可変ディスプレイ２００に表示させる画像信号を入力してもよい。

　次に、画像表示エリア可変ディスプレイの制御方法について一例を説明する。

　ここで、画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、例えば、図９に示すように、表示パネル１１と、光電変換パネル１２とを備えている。表示パネル１１は、上述したように１つの画面を構成し得るように複数並べられている。光電変換パネル１２は、複数の表示パネル１１に対して、それぞれ装置前面Frに向けて延びた直線に対して直交するように設けられた回転軸ｄの周りに配置されている。かかる画像表示エリア可変ディスプレイ２００の制御方法は、例えば、図３５に示すように、受光情報取得ステップ（Ｓ１）と、画像表示エリア設定ステップ（Ｓ２）と、切替ステップ（Ｓ３）とを備えている。

　受光情報取得ステップ（Ｓ１）は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の装置前面Frに照射される外部光を受光する受光センサ２２０によって受光情報を取得する。
　次に、画像表示エリア設定ステップ（Ｓ２）は、受光情報取得ステップ（Ｓ１）において取得された受光情報に基づいて、画像表示エリア可変ディスプレイ２００に画像を表示する画像表示エリアＡを設定する。
　そして、切替ステップ（Ｓ３）は、画像表示エリア設定ステップ（Ｓ２）で設定された画像表示エリアＡ内において、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態にするとともに、画像表示エリアＡを除いて光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態にする。

　これにより、装置前面Frに照射される外部光を受光した受光センサ２２０の受光情報に基づいて、適切な領域に画像表示エリアＡを設定することができる。

　次に、画像表示エリア可変ディスプレイの他の制御方法を説明する。
　ここでは、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の基本的な構成は、同じであるので説明を省略する。この形態では、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の制御方法は、図３６に示すように、画像情報入力ステップ（Ｓ１）と、画像表示エリア設定ステップ（Ｓ２）と、切替ステップ（Ｓ３）とを備えている。

　画像情報入力ステップ（Ｓ１）は、画像表示エリア可変ディスプレイ２００に表示させる画像情報が入力される。
　画像表示エリア設定ステップ（Ｓ２）は、画像情報入力ステップ（Ｓ１）において入力された画像情報に基づいて、画像表示エリア可変ディスプレイ２００に画像を表示する画像表示エリアＡを設定する。
　そして、切替ステップ（Ｓ３）は、画像表示エリア設定ステップ（Ｓ２）で設定された画像表示エリアＡ内において、表示パネル１１が装置前面Frに向けて配置された状態にするとともに、画像表示エリアＡを除いて光電変換パネル１２が装置前面Frに向けて配置された状態にする。

≪表示装置１０、画像表示エリア可変ディスプレイ２００の他の形態≫
　図１６は、かかる他の形態に係る表示装置１０Ｃを示している。この表示装置１０Ｃは、図１６に示すように、１つの表示パネル１１と２つの光電変換パネル１２ａ、１２ｂが、回転軸ｄの周りに設定された三角柱の側面に沿って配置されている。

≪表示装置１０Ｃ≫
　この表示装置１０Ｃは、上述した画像表示エリア可変ディスプレイ２００（図９参照）の表示装置１０として採用することができる。この場合、表示装置１０Ｃは、図１６に示すように、複数の表示装置１０Ｃの表示パネル１１が、１つの画面を構成し得るように並べられる。この場合、図１６に示すように、表示パネル１１を装置前面Frに向けることによって、表示装置１０Ｃは装置前面Frに向けて画像を表示することができる。

　また、光電変換パネル１２ａ、１２ｂを装置前面Frに向けて配置する場合には、図１７に示すように、２つの光電変換パネル１２ａ、１２ｂの角が装置前面Frに向けられるように、回転軸ｄを回転するとよい。

　この形態では、図１７に示すように、一方の光電変換パネル１２ａは、装置前面Frに対して斜め下方に向き、また、他方の光電変換パネル１２ｂは、装置前面Frに対して斜め上方に向く。このように、光電変換パネル１２ａ、１２ｂは、全体として山と谷を繰り返す波板状に配置される。この場合、図１７に示すように、太陽光は、一方の光電変換パネル１２ｂに照射される。当該一方の光電変換パネル１２ｂは照射された太陽光によって発電する。当該一方の光電変換パネル１２ｂに照射された太陽光は、他方の光電変換パネル１２ａに向けて反射される。そして、当該他方の光電変換パネル１２ａでも発電される。このため、この表示装置１０Ｃは照射された太陽光を利用して効率よく発電できる。

≪表示装置１０Ｄ≫
　図１８は、さらに他の形態に係る表示装置１０Ｄを示している。この表示装置１０Ｄは、図１８に示すように、異なる２種類の表示パネル１１ａ、１１ｂと１つの光電変換パネル１２とが、回転軸ｄの周りに設定された三角柱の側面に沿って配置されている。異なる２つの表示パネル１１ａ、１１ｂとしては、例えば、２Ｄ表示用の表示パネル１１ａと３Ｄ表示用の表示パネル１１ｂとが挙げられる。ここで、「２Ｄ表示用の表示パネル」は、２次元映像を表示する表示パネルであり、３Ｄ表示用の表示パネルは、３次元映像を表示する表示パネルを意味する。３Ｄ表示用の表示パネル１１ｂで表示された３次元映像を視聴するには、専用の眼鏡が必要になる場合もある。

　図１８に示す表示装置１０Ｄによれば、２次元映像を表示する場合には、２Ｄ表示用の表示パネル１１ａを装置前面Frに向けて配置するとよい。また、３次元映像を表示する場合には、図示は省略するが、３Ｄ表示用の表示パネル１１ｂを装置前面Frに向けて配置するとよい。これにより、画像表示エリア可変ディスプレイ２００は、２次元映像を表示する場合と、３次元映像を表示する場合とでパネルを切り替えることができる。

　なお、回転軸ｄの周りに設定された三角柱の側面に沿って配置されている異なる２種類の表示パネルとして、２Ｄ表示用の表示パネル１１ａと３Ｄ表示用の表示パネル１１ｂとを例示したが、当該２種類の表示パネルは、これに限定されない。

　以上、本発明に係る表示装置１０について、表示パネル１１と光電変換パネル１２とが、回転軸ｄの周りに配置された形態を種々説明したが、本発明に係る表示装置は、かかる形態に限定されない。以下に、他の形態に係る表示装置を説明する。

≪表示装置１００≫
　図１９から図２１は、他の形態に係る表示装置１００を示している。図２２は、図２０のＸＸＩＩ－ＸＸＩＩ断面図である。

　この表示装置１００は、図１９から図２１に示すように、予め定められた領域Ｃにおいて、表示パネル１１１が装置前面（ここでは、紙面の法線方向）に向けて配置されている。切替機構１１３は、予め定められた領域Ｃにおいて、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが表示パネル１１１の前面側に重なった状態（例えば、図２０、図２１参照）と、表示パネル１１１の前面側からずれた状態（例えば、図１９参照）とを切り替える。

　この形態では、表示装置１００は、複数の光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄを備えている。この表示装置１００は、予め定められた領域Ｃ（表示パネル１１１が配置された領域Ｃ）を分割した複数の区画Ｃ１～Ｃ４が設定されている。複数の光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄは、かかる複数の区画Ｃ１～Ｃ４にそれぞれ対応した形状を有している。また、予め定められた領域Ｃ（表示パネル１１１が配置された領域Ｃ）を縦横にそれぞれ半分の位置で分割した４つの区画Ｃ１～Ｃ４が設定されている。切替機構１１３は、複数の光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄを移動させる。この形態では、切替機構１１３は、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが表示パネル１１１の前面側に重なった状態と、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが表示パネル１１１の前面側からずれた状態とを、複数の区画Ｃ１～Ｃ４においてそれぞれ切り替える機構である。

　なお、この形態では、表示装置１００は、予め定められた領域Ｃ（表示パネル１１１が配置された領域Ｃ）を分割した複数の区画Ｃ１～Ｃ４が設定されている。複数の光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄは、かかる複数の区画Ｃ１～Ｃ４にそれぞれ対応した形状を有している。表示装置１００は、かかる形態に限定されない。また、この形態では、方形形状の予め定められた領域Ｃを縦横にそれぞれ半分の位置で分割した４つの区画Ｃ１～Ｃ４が設定されている。区画Ｃ１～Ｃ４の設定の仕方は、かかる形態に限定されない。

　この形態では、表示装置１００は、切替機構１１３を制御することによって画像表示エリアを変更する画像表示エリア変更部１１４を備えている。ここで、画像表示エリアは、表示パネル１１１によって画像を表示できるエリアである。この形態では、画像表示エリアは、複数の区画Ｃ１～Ｃ４のうち、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが表示パネル１１１の前面側からずれた区画によって区画される。この形態では、画像表示エリア変更部１１４は、切替機構１１３を制御することによって、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが表示パネル１１１の前面側からずれた区画によって構成される画像表示エリアを変更する。

　この形態では、表示装置１００は、図１９及び図２２に示すように、予め定められた領域Ｃにおいて、表示パネル１１１が装置前面Frに向けて配置されている。また、この形態では、表示パネル１１１として大型の矩形の表示パネルが用いられている。また、表示パネル１１１は、図２２に示すように、壁４０に設けられた窪み４０ａに嵌め込まれている。また、図１９～図２１に示すように、表示パネル１１１には、縦横にそれぞれ半分の位置で分割された４つの区画Ｃ１～Ｃ４が設定されている。光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄは、当該各区画Ｃ１～Ｃ４に概ね応じた形状と大きさで構成されている。

　また、この形態では、表示装置１００の当該予め定められた領域Ｃの周りに他の光電変換パネル４２が配置されている。かかる他の光電変換パネル４２と壁４０との間には、図２２に示すように、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが移動するための隙間４４、４６が設けられている。各光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄは、図１９から図２２に示すように、表示パネル１１１の前面側からずれる際に当該隙間４４、４６に移動する。

　このように、この表示装置１００の切替機構１１３は、当該予め定められた領域Ｃに対して、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが表示パネル１１１の前面側に重なった状態（図２１参照）と、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが表示パネル１１１の前面側からずれた状態（図１９参照）とを切り替える。

　かかる形態では、図１９から図２１に示すように、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄを表示パネル１１１の前面側に重ねたり、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄを表示パネル１１１の前面側からずらしたりすることによって、表示パネル１１１が画像を表示する範囲を変更することができる。

≪図１９に示す態様≫
　ここで、図１９に示す態様では、表示パネル１１１が配置された領域Ｃに設定された全ての区画Ｃ１～Ｃ４において、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが表示パネル１１１の前面側からずれている。この場合、表示装置１００は、領域Ｃの全ての区画Ｃ１～Ｃ４において画像を表示することができる。画像表示エリアは当該領域Ｃに設定されている。

≪図２０に示す態様≫
　また、図２０に示す態様では、表示パネル１１１が配置された領域Ｃのうち、区画Ｃ１、Ｃ２、Ｃ４において、光電変換パネル１１２ａ、１１２ｂ、１１２ｄが表示パネル１１１の前面側に重なっている。区画Ｃ３では、光電変換パネル１１２ｃが表示パネル１１１の前面側からずれている。この場合、表示装置１００は、区画Ｃ３において画像を表示することができる。画像表示エリアは当該区画Ｃ３に設定されている。また、この態様では、区画Ｃ１、Ｃ２、Ｃ４では、表示パネル１１１の前面側に重ねられた光電変換パネル１１２ａ、１１２ｂ、１１２ｄによって発電することができる。

　このように、この形態では、画像表示エリア変更部１１４は、図２０に示すように、画像表示エリア内の区画Ｃ３において、光電変換パネル１１２ｃが表示パネル１１１の前面側からずれた状態にする。さらに画像表示エリア変更部１１４は、当該画像表示エリアを除いた区画Ｃ１、Ｃ２、Ｃ４において、光電変換パネル１１２ａ、１１２ｂ、１１２ｄが表示パネル１１１の前面側に重なった状態にする。これにより、画像表示エリアを除く区画Ｃ１、Ｃ２、Ｃ４において発電することができる。

≪図２１に示す態様≫
　また、図２１に示す態様では、表示パネル１１１が配置された領域Ｃのうち、全ての区画Ｃ１～Ｃ４において、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが表示パネル１１１の前面側に重なっている。この態様では、区画Ｃ１～Ｃ４において、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄによって発電することができる。このように、表示装置１００は、表示パネル１１１によって画像が表示されるエリア（画像表示エリア）を変更することができる。

≪表示装置１０１≫
　図２３は、他の形態に係る表示装置１０１を示している。この表示装置１０１の表示パネル１１１は、液晶パネル１２０と、バックライト１４０と、バックライト制御部１６０を備えている。ここで、バックライト１４０は、液晶パネル１２０の背面を照射するとともに、液晶パネル１２０の背面に照射する光を部分的に消灯可能な構成を備えている。また、バックライト制御部１６０は、バックライト１４０を制御する制御装置である。

　この形態では、バックライト制御部１６０は、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが液晶パネル１２０の前面側に部分的に重なった場合に、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが液晶パネル１２０の前面側に重なった部分において、バックライト１４０を部分的に消灯する。かかるバックライト１４０は、例えば、光源として複数のＬＥＤが配置されており、液晶パネル１２０の背面に照射する光を部分的に消灯可能に構成するとよい。

　また、図２３に示された表示装置１０１では、例えば、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが表示パネル１１１の前面側からずれている場合（図１９参照）、バックライト制御部１６０は、全ての区画Ｃ１～Ｃ４においてバックライト１４０を点灯する。

　これに対して、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが表示パネル１１１の区画Ｃ１、Ｃ２、Ｃ４に対して、前面側に重なっている場合（図２０参照）、表示パネル１１１は区画Ｃ３で画像を表示する。しかしながら、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが前面側に重なった区画Ｃ１、Ｃ２、Ｃ４では、画像を表示しない。この場合、バックライト制御部１６０は、区画Ｃ１、Ｃ２、Ｃ４においてバックライト１４０を消灯し、区画Ｃ３のみ点灯するとよい。このように、図２３に示された形態では、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが液晶パネル１２０の前面側に重なった部分において、バックライト１４０を部分的に消灯するとよい。これによって、表示装置１００は、消費電力を抑えて省力化を図ることができる。

　このように、上述した表示装置１００、１０１では、図１９から図２２に示すように、予め定められた領域Ｃにおいて、表示パネル１１１が装置前面Frに向けて配置されている。そして、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが表示パネル１１１の前面側に重なった状態（図２１参照）と、表示パネル１１１の前面側からずれた状態（図１９参照）とに切り替えられる。

　次に、他の形態に係る表示装置１００Ａを説明する。図２４から図２７は、それぞれ表示装置１００Ａを示している。

　この表示装置１００Ａは、図２４から図２６に示すように、予め定められた領域Ｃにおいて、光電変換パネル１１２が装置前面Frに向けて配置されている。切替機構１１３Ａは、当該予め定められた領域Ｃにおいて、表示パネル１１１ａ～１１１ｄが光電変換パネル１１２の前面側に重なった状態（図２６参照）と、光電変換パネル１１２の前面側からずれた状態（図２４参照）とを切り替える。

　この形態では、表示装置１００Ａは、複数の表示パネル１１１ａ～１１１ｄを備えている。また、この形態では、表示装置１００Ａは、予め定められた領域Ｃ（光電変換パネル１１２が配置された領域Ｃ）を分割した複数の区画Ｃ１～Ｃ４が設定されている。この形態では、予め定められた領域Ｃ（光電変換パネル１１２が配置された領域Ｃ）を縦横にそれぞれ半分の位置で分割した４つの区画Ｃ１～Ｃ４が設定されている。表示パネル１１１ａ～１１１ｄは、各区画Ｃ１～Ｃ４にそれぞれ対応した形状を有している。

　切替機構１１３Ａは、複数の表示パネル１１１ａ～１１１ｄを移動させる。この形態では、切替機構１１３Ａは、表示パネル１１１ａ～１１１ｄが光電変換パネル１１２の前面側に重なった状態と、表示パネル１１１ａ～１１１ｄが光電変換パネル１１２の前面側からずれた状態とを、複数の区画Ｃ１～Ｃ４においてそれぞれ切り替える機構である。

　また、この形態では、表示装置１００Ａは、切替機構１１３Ａを制御することによって画像表示エリアを変更する画像表示エリア変更部１１４Ａを備えている。ここで、画像表示エリアは、表示パネル１１１ａ～１１１ｄによって画像を表示できるエリアである。この形態では、画像表示エリアは、複数の区画Ｃ１～Ｃ４のうち、表示パネル１１１ａ～１１１ｄが光電変換パネル１１２の前面側に重なった区画によって区画される。この形態では、画像表示エリア変更部１１４Ａは、切替機構１１３Ａを制御することによって画像表示エリアを変更する。

　この形態では、表示装置１００Ａは、図２４及び図２６に示すように、予め定められた領域Ｃにおいて、光電変換パネル１１２が装置前面Frに向けて配置されている。この形態では、大型の矩形の光電変換パネル１１２が用いられている。光電変換パネル１１２は、図２７に示すように、壁４０に設けられた窪み４０ａに嵌め込まれている。また、この形態では、図２４～図２６に示すように、光電変換パネル１１２には縦横にそれぞれ半分の位置で分割された４つの区画Ｃ１～Ｃ４が設定されている。表示パネル１１１ａ～１１１ｄは、当該各区画Ｃ１～Ｃ４に概ね応じた形状と大きさで構成されている。

　また、この形態では、表示装置１００Ａの当該予め定められた領域Ｃの周りに他の光電変換パネル４２が配置されている。光電変換パネル１１２の前面側からずれた表示パネル１１１ａ～１１１ｄは、他の光電変換パネル４２の背面側に移動する。この形態では、かかる他の光電変換パネル４２と壁４０との間には、図２７に示すように、表示パネル１１１ａ～１１１ｄが移動するための隙間４４Ａ、４６Ａが設けられている。表示パネル１１１ａ～１１１ｄは、図２４及び図２６に示すように、表示パネル１１１ａ～１１１ｄが光電変換パネル１１２の前面側からずれる際に、当該隙間４４Ａ、４６Ａに移動する。

　この形態では、光電変換パネル１１２の前面側からずれた表示パネル１１１ａ～１１１ｄによって、他の光電変換パネル４２が遮られることがなく、他の光電変換パネル４２による発電を維持することができる。これにより、この表示装置１００Ａでは、予め定められた領域Ｃ（図２４参照）の周りの領域で安定して発電することができる。

　このように、この表示装置１００Ａの切替機構１１３Ａは、当該予め定められた領域Ｃの各区画に対して、表示パネル１１１ａ～１１１ｄが光電変換パネル１１２の前面側に重なった状態（図２５、図２６参照）と、表示パネル１１１ａ～１１１ｄが光電変換パネル１１２の前面側からずれた状態（図２４、図２５参照）とを切り替える。

　かかる形態では、図２４～図２６に示すように、表示パネル１１１ａ～１１１ｄを光電変換パネル１１２の前面側に重ねたり、表示パネル１１１ａ～１１１ｄを光電変換パネル１１２の前面側からずらしたりすることができる。これによって、表示パネル１１１ａ～１１１ｄによって画像を表示する範囲、及び、光電変換パネル１１２によって発電できる範囲を変更することができる。

≪図２４に示す態様≫
　ここで、図２４に示す態様では、光電変換パネル１１２が配置された領域Ｃに設定された全ての区画Ｃ１～Ｃ４において、表示パネル１１１ａ～１１１ｄが光電変換パネル１１２の前面側からずれている。この場合、表示装置１００Ａは、光電変換パネル１１２によって領域Ｃの全ての区画Ｃ１～Ｃ４において発電することができる。

≪図２５に示す態様≫
　また、図２５に示す態様では、光電変換パネル１１２が配置された領域Ｃのうち、区画Ｃ３において、表示パネル１１１ｃが光電変換パネル１１２の前面側に重なっている。他の区画Ｃ１、Ｃ２、Ｃ４では、表示パネル１１１ａ、１１１ｂ、１１１ｄが光電変換パネル１１２の前面側からずれている。この場合、表示装置１００Ａは、区画Ｃ３において画像を表示することができる。画像表示エリアは当該区画Ｃ３に設定されている。また、この態様では、区画Ｃ１、Ｃ２、Ｃ４では、光電変換パネル１１２の前面側から表示パネル１１１ａ、１１１ｂ、１１１ｄがずれており、光電変換パネル１１２によって発電することができる。

　このように、画像表示エリア変更部１１４Ａは、図２５に示すように、画像表示エリア内の区画Ｃ３において、表示パネル１１１ｃが光電変換パネル１１２の前面側に重なった状態にする。さらに画像表示エリア変更部１１４は、当該画像表示エリアを除いた区画Ｃ１、Ｃ２、Ｃ４において、表示パネル１１１ａ、１１１ｂ、１１１ｄを光電変換パネル１１２の前面側からずらした状態にする。これにより画像表示エリアを除く区画Ｃ１、Ｃ２、Ｃ４において発電することができる。

≪図２６に示す態様≫
　また、図２６に示す態様では、光電変換パネル１１２が配置された領域Ｃのうち、全ての区画Ｃ１～Ｃ４において、表示パネル１１１ａ～１１１ｄが光電変換パネル１１２の前面側に重なっている。この態様では、光電変換パネル１１２が配置された領域Ｃは、表示パネル１１１ａ～１１１ｄによって画像を表示することができる。このように、表示装置１００Ａは、表示パネル１１１ａ～１１１ｄによって画像が表示されるエリア（画像表示エリア）を変更することができる。

　また、この形態では、各表示パネル１１１ａ～１１１ｄは、図２７に示すように、それぞれ液晶パネル１２０Ａと、液晶パネル１２０Ａの背面を照射するバックライト１４０Ａと、バックライト１４０Ａを制御するバックライト制御部１６０Ａとを備えている。バックライト制御部１６０Ａは、表示パネル１１１ａ～１１１ｄが他の光電変換パネル４２の背面側に移動した際にバックライト１４０Ａを消灯する。例えば、図２５に示す態様では、区画Ｃ１～Ｃ４のうち、領域Ｃ１、Ｃ２、Ｃ４では、表示パネル１１１ａ、１１１ｂ、１１１ｄが光電変換パネル１１２の前面側からずれ、それぞれ領域Ｃの周りに配置された他の光電変換パネル４２の背面側に移動している。この場合、光電変換パネル１１２の前面側からずれ、それぞれ領域Ｃの周りに配置された他の光電変換パネル４２の背面側に移動した表示パネル１１１ａ、１１１ｂ、１１１ｄについては、バックライト１４０Ａを消灯するとよい。これによって、表示装置１００Ａは、消費電力を抑えて省力化を図ることができる。

　以上の通り、表示装置１００では、図１９～図２３に示すように、予め定められた領域Ｃにおいて、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが表示パネル１１１に重なった状態と、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが表示パネル１１１の前面側からずれた状態とが切り替えられる。さらに、他の形態である表示装置１００Ａでは、図２４～図２７に示すように、予め定められた領域Ｃにおいて、表示パネル１１１ａ～１１１ｄが光電変換パネル１１２に重なった状態と、表示パネル１１１ａ～１１１ｄが光電変換パネル１１２の前面側からずれた状態とが切り替えられる。

　この場合、図１９～図２３に示す形態又は図２４～図２７に示す形態は、何れも予め定められた領域Ｃを分割した複数の区画Ｃ１～Ｃ４が設定されている。そして、予め定められた領域Ｃを分割した複数の区画Ｃ１～Ｃ４は、それぞれ表示パネル１１１又は表示パネル１１１ａ～１１１ｄによって画像を表示する態様と、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄ又は光電変換パネル１１２によって発電する態様とに切り替えることができる。

≪画像表示エリア、発電エリア≫
　表示装置１００、１００Ａでは、予め定められた領域Ｃのうち、表示パネル１１１又は表示パネル１１１ａ～１１１ｄによって画像が表示されるエリアを「画像表示エリア」という。また、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄ又は光電変換パネル１１２によって発電されるエリアを「発電エリア」という。例えば、図２０又は図２５に示す表示装置１００、１００Ａの態様では、区画Ｃ３が表示パネル１１１又は表示パネル１１１ｃによって画像が表示される「画像表示エリア」であり、区画Ｃ１、Ｃ２、Ｃ４が光電変換パネル１１２ａ、１１２ｂ、１１２ｄ又は光電変換パネル１１２によって発電される「発電エリア」である。

≪受光センサ１８０≫
　この場合、表示装置１００、１００Ａは、例えば、図２０又は図２５に示すように、装置前面Frに照射される外部光を受光する受光センサ１８０を備えていてもよい。受光センサ１８０によって得られた受光情報は、画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａに送られる。この場合、画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａは、受光センサ１８０によって得られた受光情報に基づいて画像表示エリアを変更するとよい。

　受光センサ１８０は、予め定められた領域Ｃに対して複数の位置に設けられているとよい。予め定められた領域Ｃに対して複数の位置に設けられているので、予め定められた領域Ｃにおいて装置前面に照射される外部光を適切に検出することができる。

　例えば、図１９に示す形態では、受光センサ１８０は、表示パネル１１１が配置された予め定められた領域Ｃの周りの複数の位置に設けられている。この形態では、図２２に示すように、当該予め定められた領域Ｃの周りに他の光電変換パネル４２が配置されている。光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄは、表示パネル１１１の前面側からずれる際に、他の光電変換パネル４２の背面側に移動する。この形態では、図１９に示すように、受光センサ１８０は、当該予め定められた領域Ｃの周りに配置された他の光電変換パネル４２に設けられている。これにより、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄの移動を阻害せずに、外部光を受光できる。

　また、例えば、図２４に示す形態では、受光センサ１８０は、光電変換パネル１１２が配置された予め定められた領域Ｃの周りの複数の位置に設けられている。この形態では、図２７に示すように、当該予め定められた領域Ｃの周りに他の光電変換パネル４２が配置されている。表示パネル１１１ａ～１１１ｄは、光電変換パネル１１２の前面側からずれる際に、他の光電変換パネル４２の背面側に移動する。この形態では、図２４に示すように、受光センサ１８０は、当該予め定められた領域Ｃの周りに配置された他の光電変換パネル４２に設けられている。これにより、表示パネル１１１ａ～１１１ｄの移動を阻害せずに、外部光を受光できる。

　画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａは、図１９又は図２４に示すように、予め定められた基準値を上回る受光情報が得られた位置に対応した区画Ｃ１～Ｃ４に、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄ又は光電変換パネル１１２によって発電が行われる発電エリアが設定されるように構成してもよい。これにより、表示装置１００、１００Ａは、屋外に設置された場合に、区画Ｃ１～Ｃ４のうち太陽光が良く当っている区画において、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄ又は光電変換パネル１１２で発電することができる。

　また、画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａは、予め定められた基準値を上回る受光情報が得られた受光センサ１８０が予め定められた数よりも多くなった場合に、予め定められた領域Ｃの全ての区画Ｃ１～Ｃ４を発電エリアにしてもよい。この場合において、発電エリアでは、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄ又は光電変換パネル１１２によって発電される。

　例えば、図１９又は図２４に示すように、予め定められた領域Ｃの周りに配置された複数の受光センサ１８０のうち多くの受光センサ１８０から予め定められた基準値を上回る受光情報が得られる場合がある。この場合、装置前面Frに、概ね太陽光が強く当っていると考えられる。このため、画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａは、図２１又は図２４に示すように、予め定められた領域Ｃの全ての区画Ｃ１～Ｃ４を発電エリアに設定するとよい。これにより、表示装置１００、１００Ａは、予め定められた領域Ｃの全ての区画Ｃ１～Ｃ４において発電できる。

≪受光センサ１８０の配置例≫
　また、図２８は、表示装置１００、１００Ａ（図１９及び図２４参照）について、他の形態を示している。この場合、表示装置１００、１００Ａは、図２８に示すように、予め定められた領域Ｃの少なくとも中央部分に受光センサ１８０（ｃ）が配置されている。画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａは、予め定められた領域Ｃの中央部分に配置された受光センサ１８０（ｃ）から得られた受光情報が、予め定められた基準値を上回った場合に、予め定められた領域Ｃの全ての区画Ｃ１～Ｃ４について、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄ又は光電変換パネル１１２によって発電が行われる発電エリアにする。

　表示装置１００、１００Ａの中央部分は、表示装置１００、１００Ａが、予め定められた領域Ｃの全体で画像を表示する際に、視聴者の視界に入りやすい。当該表示装置１００、１００Ａの中央部分に強い光が当って画像が見難くなるような場合に、表示装置１００、１００Ａに画像表示エリアを設定しても、視聴者にストレスを生じさせることがある。図２８に示す形態では、予め定められた領域Ｃの中央部分に配置された受光センサ１８０（ｃ）から得られた受光情報が、予め定められた基準値を上回った場合に、予め定められた領域Ｃの全ての区画Ｃ１～Ｃ４を、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄ又は光電変換パネル１１２によって発電が行われる発電エリアにすることができる。この場合に、表示装置１００、１００Ａの予め定められた領域Ｃの全ての区画Ｃ１～Ｃ４について、無理に画像を表示せず、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄ又は光電変換パネル１１２によって発電が行われる発電エリアにすることができる。

　また、表示装置１００、１００Ａは、図１９、図２４又は図２８に示すように、受光センサ１８０、１８０（ｃ）から得られた受光情報が予め定められた時間に継続して基準値を上回った場合に、受光情報が基準値を上回った場合の所定の処理が行われるようにしてもよい。

　例えば、表示装置１００、１００Ａが屋外に設置された場合には、晴れた日でも雲などの影響で、表示装置１００、１００Ａに影が生じる場合がある。このため、表示装置１００、１００Ａの装置前面Frに照射される外部光の輝度が大きく変化する場合がある。このような場合に、表示装置１００、１００Ａに照射される外部光が一時的に遮られる。表示装置１００、１００Ａに照射される外部光が一時的に遮られると、受光センサ１８０、１８０（ｃ）によって得られる受光情報が一時的に大きく変化する。この際、一時的に大きく変化した受光情報に基づいて、画像表示エリアが都度変更されると、表示装置１００、１００Ａは、安定して画像を表示することができない。この場合は、視聴者にストレスを与えかねないし、発電効率も悪くなる。このため、画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａは、受光センサ１８０、１８０（ｃ）から得られた受光情報が、予め定められた時間に継続して基準値を上回った場合に、受光情報が基準値を上回った場合の所定の処理を行うように構成されている。これによって、画像表示エリアが不必要に変更されるのを防止できる。

　また、基準値は、予め定められた異なるタイミングにおいて、受光センサ１８０、１８０（ｃ）によって得られた受光情報の差分に対して設定されていてもよい。この場合、受光センサ１８０、１８０（ｃ）によって得られた受光情報の経時的な変化量を反映して画像表示エリアが変更される。かかる表示装置１００、１００Ａによれば、外部光の明るさが一時的に大きく変化した場合であっても、不必要に画像表示エリアが変更されるのを防止できる。

≪受光センサ１８０の他の配置例≫
　また、図２９～図３２は、表示装置１００、１００Ａ（図１９及び図２４参照）について、他の形態を示している。受光センサ１８０は、図２９～図３２に示すように、表示装置１００、１００Ａの予め定められた領域Ｃ内に複数配置してもよい。

　例えば、受光センサ１８０は、図２９に示すように、複数の区画Ｃ１～Ｃ４にそれぞれ設けられていてもよい。この場合、各区画Ｃ１～Ｃ４に対して、装置前面Frに照射された外部光を受光センサ１８０によって検知することができ、表示装置１００、１００Ａに適切に画像表示エリアを設定することができる。

　また、受光センサ１８０は、例えば、図３０～図３２に示すように、予め定められた領域Ｃを横断又は縦断するように設定された線に沿って配置されていてもよい。例えば、図３０に示すように、表示装置１００、１００Ａの予め定められた領域Ｃが略方形形状である場合、受光センサ１８０は、予め定められた領域Ｃの四辺の対向した二辺の中間点を結ぶ線Ｌ１，Ｌ２に沿って配置されていてもよい。

　また、例えば、図３１に示すように、受光センサ１８０は、略方形形状である予め定められた領域Ｃの四辺のうち対向した二辺に沿った周縁部に配置されていてもよい。なお、図３１に示す例では、表示装置１００、１００Ａの予め定められた領域Ｃの四辺の対向した二辺（Ｌ３、Ｌ４）、（Ｌ５、Ｌ６）の周縁部に、それぞれ受光センサ１８０が配置されている。受光センサ１８０は、予め定められた領域Ｃの四辺の対向した二辺（Ｌ３、Ｌ４）、（Ｌ５、Ｌ６）のうち、何れか一方の対向した二辺の周縁部のみに配置されていてもよい。

　また、例えば、図３２に示すように、受光センサ１８０は、略方形形状である予め定められた領域Ｃの対角線（Ｌ７、Ｌ８）に沿って配置されていてもよい。なお、図３２に示す例では、予め定められた領域Ｃの２つの対角線Ｌ７，Ｌ８のそれぞれに沿って受光センサ１８０が配置されているが、予め定められた領域Ｃの２つの対角線Ｌ７，Ｌ８のうち、何れか一方のみに沿って受光センサ１８０が配置されていてもよい。

　なお、この場合、図１９に示す表示装置１００においては、当該予め定められた領域Ｃの各区画Ｃ１～Ｃ４に、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが移動する。また、図２４に示す表示装置１００Ａでは、当該予め定められた領域Ｃの各区画Ｃ１～Ｃ４に、表示パネル１１１ａ～１１１ｄが移動する。このため、図２９～図３２に示すように、表示装置１００、１００Ａの予め定められた領域Ｃ内に、受光センサ１８０が配置される場合には、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄや表示パネル１１１ａ～１１１ｄが移動しても、受光センサ１８０によって所要の受光情報が得られるように構成するとよい。

　例えば、図１９に示す表示装置１００においては、表示パネル１１１と光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄの両方の所定位置に受光センサ１８０を設けておくとよい。また、図２４に示す表示装置１００Ａにおいては、表示パネル１１１ａ～１１１ｄと、光電変換パネル１１２の両方の所定位置に受光センサ１８０を設けておくとよい。このように、表示装置１００、１００Ａにおいて、表示パネル（１１１、１１１ａ～１１１ｄ）と光電変換パネル（１１２ａ～１１２ｄ、１１２）の両方に設けるとよい。これにより、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄや表示パネル１１１ａ～１１１ｄが移動しても、受光センサ１８０によって表示装置１００、１００Ａの所定位置で所要の受光情報が得られる。

　上述したように、受光センサ１８０が、予め定められた領域Ｃに対して複数の位置に設けられている場合において、画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａは、複数の受光センサ１８０のうち予め定められた基準となる受光センサを定めてもよい。この場合、当該基準となる受光センサによって得られた受光情報と、その他の受光センサによって得られた受光情報との差分を求め、当該差分に基づいて画像表示エリアを設定してもよい。これにより、画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａは、表示装置１００、１００Ａの装置前面Frに照射される外部光の輝度分布を正確に反映して、適切に画像表示エリアを設定できる。

≪画像表示エリア変更タイマー１８５≫
　また、図３３は、図１９に示す表示装置１００及び図２４に示す表示装置１００Ａの他の形態を示している。表示装置１００、１００Ａは、図３３に示すように、画像表示エリアを変更する時間が設定された画像表示エリア変更タイマー１８５を備えていてもよい。この場合、画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａは、画像表示エリア変更タイマー１８５に基づいて、予め定められた時間帯において、予め定められた画像表示エリアが設定されるように構成してもよい。

　例えば、画像表示エリア変更タイマー１８５に設定された第１の時間帯では、図１９及び図２６に示すように、表示装置１００、１００Ａの予め定められた領域Ｃの全体に、画像表示エリアを設定する。また、他の時間帯では、図２０及び図２５に示すように、表示装置１００、１００Ａの区画Ｃ３に、画像表示エリアを設定する。また、他の時間帯では、図２１及び図２４に示すように、表示装置１００、１００Ａの予め定められた領域Ｃの全体に、発電エリアを設定する。この場合、例えば、表示装置１００、１００Ａに太陽光が良く当たる時間帯や、表示装置１００、１００Ａが設置された場所などにおいて、適当な大きさかつ適当な位置に画像表示エリアや発電エリアが設定されるように構成するとよい。

　≪画像制御部１９０≫
　また、表示装置１００、１００Ａは、図３３に示すように、画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａによって変更された画像表示エリアに応じて、画像表示エリアに表示させる画像を変更する画像制御部１９０を備えていてもよい。

　例えば、図１９又は図２６に示すように、表示装置１００、１００Ａが、予め定められた領域Ｃの全体で１つの画像を表示する場合と、図２０又は図２５に示すように、表示装置１００、１００Ａが、予め定められた領域Ｃのうち、一部の区画Ｃ３で１つの画像を表示する場合とでは、画像の大きさを変える必要がある。この場合、画像制御部１９０は、画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａによって変更された画像表示エリアに応じて、表示させる画像の大きさを変更する機能を備えているとよい。これにより、画像表示エリアのサイズが変更された場合でも、適切に画像を表示することができる。また、画像制御部１９０は、画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａによって変更された画像表示エリアに応じて、画像表示エリアに表示させる画像の大きさを変更してもよい。

　また、表示装置１００、１００Ａは、表示装置１００、１００Ａの一部に表示される部分表示用画像を含んだ複数の画像を記憶した画像記憶部１９２を備えていてもよい。この場合、画像制御部１９０は、画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａによって変更された画像表示エリアに基づいて、画像記憶部１９２に記憶された複数の画像から画像表示エリアに表示させるのに適当な画像を画像表示エリアに表示することができる。

≪画像表示システム４５０、外部処理装置３５０≫
　また、図３３に示すように、表示装置１００、１００Ａと相互に通信可能な外部処理装置３５０を備えた画像表示システム４５０を構成してもよい。この場合、外部処理装置３５０は、画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａによって変更された画像表示エリアに応じて、当該画像表示エリアに表示する画像信号を画像制御部１９０に送る。

　表示装置１００、１００Ａは、装置前面Frに照射される外部光を受光する受光センサ１８０を備えていてもよい（例えば、図２８～図３２参照）。この場合、外部処理装置３５０は、表示装置１００、１００Ａの受光センサ１８０から得られる受光情報に基づいて画像表示エリアに表示する画像信号を設定するように構成することができる。これにより、外部処理装置３５０を介し、いわゆるデジタルサイネージにおける画像表示エリアの変更や、画像の変更を行うことができる。外部処理装置３５０は、例えば、インターネットのような相互に通信可能な通信ネットワークを通じて、表示装置１００、１００Ａから情報を取得し、かつ、表示装置１００、１００Ａを制御できるように構成するとよい。

≪画像変更設定タイマー３６０≫
　この形態では、外部処理装置３５０は、画像表示エリアに表示する画像信号を変更するタイミングが設定された画像変更設定タイマー３６０と、画像記憶部３７０を備えている。画像記憶部３７０は、種々の画像を記憶している。この場合、外部処理装置３５０は、画像変更設定タイマー３６０に設定された所定のタイミングで、画像表示エリアＡを変更できる。また、この形態では、表示装置１００、１００Ａに表示する画像は、例えば、外部処理装置３５０の画像記憶部３７０に記憶された画像を用いることができる。

≪画像情報入力部１８６≫
　表示装置１００、１００Ａは、図３３に示すように、予め定められた領域Ｃに表示する画像情報が入力される画像情報入力部１８６を備えていてもよい。この場合、画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａは、画像情報入力部１８６に入力された画像情報に基づいて、予め定められた領域に画像を表示する画像表示エリアを設定することができる。

　また、この形態では、画像情報入力部１８６には、例えば、外部処理装置３５０から画像情報が入力される。画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａは、画像情報入力部１８６に入力された画像情報に基づいて、複数の区画Ｃ１～Ｃ４によって構成される予め定められた領域Ｃに、画像を表示する画像表示エリアを設定する。このように、表示装置１００、１００Ａは、受光センサ１８０（図２８～図３２参照）や画像表示エリア変更タイマー１８５（図３３参照）などによらず、画像情報入力部１８６に入力された画像情報に基づいて、画像表示エリアが設定されるように構成することができる。

　また、表示装置１００、１００Ａの画像情報入力部１８６には、図３３に示すように、外部処理装置３５０によって、表示装置１００、１００Ａに表示させる画像信号が入力されるように構成してもよい。この場合、外部処理装置３５０は、表示装置１００、１００Ａの装置前面Frに照射される外部光を受光する受光センサ１８０（図２８～図３２参照）から得られる受光情報に基づいて画像情報入力部１８６に送る画像信号を設定するようにしてもよい。これにより、外部処理装置３５０は、表示装置１００、１００Ａの装置前面Frに照射される外部光に応じて適当な画像を表示装置１００、１００Ａに表示させることができる。また、この場合、外部処理装置３５０の画像変更設定タイマー３６０によって、画像情報入力部１８６に送る画像信号を変更するタイミングが設定されていてもよい。

≪表示装置１００Ａの他の形態≫
　なお、上述した形態では、方形形状の予め定められた領域Ｃを縦横にそれぞれ半分の位置で分割した４つの区画Ｃ１～Ｃ４が設定されている。区画Ｃ１～Ｃ４の設定の仕方は、かかる形態に限定されない。また、予め定められた領域Ｃには、区画が設定されていなくてもよい。例えば、図３４に示すように、表示装置１００Ａは、予め定められた領域Ｃと概ね同じ形状の表示パネル１１１が、予め定められた領域Ｃに装置前面Frに向けて配置された光電変換パネル１１２の前面側において、光電変換パネル１１２に重なった状態と、光電変換パネル１１２からずれた状態（図２４参照）とで任意の位置に移動するように構成してもよい。この場合、予め定められた領域Ｃにおいて、表示パネル１１１が光電変換パネル１１２の前面側に重なった部分Ｃａ（画像表示エリア）では、表示パネル１１１によって画像を表示することができる。また、光電変換パネル１１２の前面側から表示パネル１１１がずれた部分Ｃｂ（発電エリア）では、光電変換パネル１１２によって発電できる。また、光電変換パネル１１２に対して表示パネル１１１を移動させることによって、予め定められた領域Ｃの任意の位置に画像表示エリアを設定することができる。

　以上、表示装置１００及び１００Ａの種々の形態を説明した。上述したが、表示装置１００、１００Ａは、図３３に示すように、画像を表示させる表示パネル１１１、１１１ａ～１１１ｄ；受光した光を電力に変換する光電変換パネル１１２、１１２ａ～１１２ｄ；及び、切替機構１１３、１１３Ａ；を備えている（図１９～図２１、及び、図２４～図２６参照）。

　ここで、表示パネル１１１、１１１ａ～１１１ｄと光電変換パネル１１２、１１２ａ～１１２ｄのうち何れか一方のパネルが、装置前面Frの予め定められた領域において装置前面Frに向けて配置されているとよい。また、切替機構１１３、１１３Ａは、表示パネル１１１、１１１ａ～１１１ｄと光電変換パネル１１２、１１２ａ～１１２ｄのうち他方のパネルを、予め定められた領域Ｃにおいて、一方のパネルの前面側に重なった状態と、一方のパネルの前面側からずれた状態とを切り替える。これによって、切替機構１１３、１１３Ａは、予め定められた領域Ｃにおいて、表示パネル１１１、１１１ａ～１１１ｄによって画像を表示できる状態と、光電変換パネル１１２、１１２ａ～１１２ｄによって発電できる状態とを切り替える。これにより、表示装置１００、１００Ａは、予め定められた領域Ｃにおいて、画像表示エリアＡを変更することができる。

　また、ある好適な実施形態において、予め定められた領域Ｃにおいて、画像表示エリアＡを除く部分に、発電エリアを設定することもできる。これにより、例えば、人通りの多い時間帯などでは、表示パネル１１１、１１１ａ～１１１ｄを装置前面Frに向けることによって、インフォメーションディスプレイとして機能させることができる。また、装置前面Frに太陽光が照射されるために画面が見難くなる時間帯では、光電変換パネル１１２、１１２ａ～１１２ｄが装置前面Frに向けて配置された状態に切り替えることによって発電することができる。発電された電力は、例えば、蓄電池に蓄え、インフォメーションディスプレイを機能させる場合の電力として利用することが可能である。

　この場合、切替機構１１３、１１３Ａを制御する切替制御部としての画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａを備えていてもよい。ここで、切替制御部１１４、１１４Ａは、例えば、装置前面Frに照射される外部光を受光する受光センサ１８０（図１９及び図２４参照）を設けるとともに、受光センサ１８０によって得られた受光情報に基づいて切替機構１１３、１１３Ａを制御するように構成することができる。これにより、装置前面Frに照射される外部光（例えば、太陽光）の強さなどを考慮した制御が行える。かかる制御では、例えば、受光センサ１８０によって受光情報を取得する受光情報取得ステップ；及び、受光情報取得ステップで取得された受光情報に基づいて切替機構を操作し、予め定められた領域において、表示パネル１１１、１１１ａ～１１１ｄによって画像を表示できる状態と、光電変換パネル１１２、１１２ａ～１１２ｄによって発電できる状態とを切り替える切替ステップ；を備えているとよい。

　また、表示パネル１１１、１１１ａ～１１１ｄが装置前面Frに向けて配置された状態と、光電変換パネル１１２、１１２ａ～１１２ｄが装置前面に向けて配置された状態とを切り替えるタイミングが設定されたタイマー（画像表示エリア変更タイマー１８５）を備えていてもよい。この場合、切替制御部としての画像表示エリア変更部１１４、１１４Ａは、タイマー（画像表示エリア変更タイマー１８５）に基づいて切替機構を制御するように構成してもよい。これにより、装置前面Frに太陽光が照射されて見難くなる時間帯や、人通りが多くインフォメーションディスプレイとして利用する時間帯などを予め設定することによって、表示装置１００、１００Ａは、適当な時間帯に適当な態様で利用することができる。

　次に、表示装置１００及び１００Ａの制御方法について一例を説明する。

　ここで、表示装置１００は、例えば、図１９に示すように、予め定められた領域Ｃにおいて、表示パネル１１１が装置前面Ｆｒに向けて配置されている。切替機構１１３は、予め定められた領域Ｃにおいて、光電変換パネル１１２ａ～１１２ｄが表示パネル１１１の前面側に重なった状態（例えば、図２０、図２１参照）と、表示パネル１１１の前面側からずれた状態（例えば、図２０参照）とを切り替える。表示装置１００Ａは、例えば、図２４に示すように、予め定められた領域Ｃにおいて、光電変換パネル１１２が装置前面Ｆｒに向けて配置されている。切替機構１１３Ａは、予め定められた領域Ｃにおいて、表示パネル１１１ａ～１１１ｄが光電変換パネル１１２の前面側に重なった状態（例えば、図２５、図２６参照）と、光電変換パネル１１２の前面側からずれた状態（例えば、図２４、図２５参照）とを切り替える。

≪表示装置１００、１００Ａの制御方法≫
　この場合、かかる表示装置１００、１００Ａの制御方法は、例えば、図３５に示すように、受光情報取得ステップ（Ｓ１）と、画像表示エリア設定ステップ（Ｓ２）と、切替ステップ（Ｓ３）とを備えている。

　受光情報取得ステップ（Ｓ１）は、表示装置１００、１００Ａの装置前面Frに照射される外部光を受光する受光センサ１８０（図２８～図３２参照）によって受光情報を取得する。
　次に、画像表示エリア設定ステップ（Ｓ２）は、受光情報取得ステップ（Ｓ１）において取得された受光情報に基づいて、表示装置１００、１００Ａに画像を表示する画像表示エリア（発電エリア）を設定する。
　そして、切替ステップ（Ｓ３）は、切替機構１１３、１１３Ａを操作し、複数の区画Ｃ１～Ｃ４のうち画像表示エリア設定ステップ（Ｓ２）で設定された画像表示エリア内の区画において、表示パネル１１１、１１１ａ～１１１ｄによって画像を表示できる状態にするとともに、画像表示エリアを除く区画において光電変換パネル１１２、１１２ａ～１１２ｄによって発電できる状態にする。

　この制御によれば、装置前面Frに照射される外部光を受光した受光センサ１８０の受光情報に基づいて、表示装置１００、１００Ａに適当な画像表示エリア（発電エリア）を設定することができる。

≪表示装置１００、１００Ａの他の制御方法≫
　次に、表示装置１００、１００Ａの他の制御方法を説明する。
　この形態では、表示装置１００、１００Ａの基本的な構成は同じであるので、ここでは説明を省略する。この形態では、表示装置１００、１００Ａの制御方法は、図３６に示すように、画像情報入力ステップ（Ｓ１）と、画像表示エリア設定ステップ（Ｓ２）と、切替ステップ（Ｓ３）とを備えている。

　画像情報入力ステップ（Ｓ１）は、表示装置１００、１００Ａに表示させる画像情報が入力される。
　画像表示エリア設定ステップ（Ｓ２）は、画像情報入力ステップ（Ｓ１）において入力された画像情報に基づいて、表示装置１００、１００Ａに画像を表示する画像表示エリアを複数の区画Ｃ１～Ｃ４に沿って設定する。
　そして、切替ステップ（Ｓ３）は、切替機構１１３、１１３Ａを操作し、複数の区画Ｃ１～Ｃ４のうち画像表示エリア設定ステップ（Ｓ２）で設定された画像表示エリア内の区画において、表示パネル１１１、１１１ａ～１１１ｄによって画像を表示できる状態にするとともに、画像表示エリアを除く区画において光電変換パネル１１２、１１２ａ～１１２ｄによって発電できる状態にする。

　この制御によれば、表示装置１００、１００Ａに入力された画像情報に基づいて、表示装置１００、１００Ａに適当な画像表示エリア（発電エリア）を設定することができる。

　以上、表示装置、画像表示エリア可変ディスプレイ及び画像表示システムについて種々の形態を説明したが、本発明は上述した形態に限定されない。

　例えば、表示装置の具体的構成は上記に限定されない。また、上述した種々の形態において、表示パネル、光電変換パネル、集光レンズ、液晶表示装置などは、例えば、種々の公知技術を採用することができる。これらの具体的な構成は上記に限定されない。また、上述した各制御は、予め設定されたプログラムや制御回路に基づいて実行されるように構成できる。また、各制御は、CPUなどの演算部と、不揮発性メモリなどの記憶部を備えた
コンピュータによって具現化することができる。

　上述したように、表示装置（１００）は、画像を表示させる表示パネル（１１１）と、受光した光を電力に変換する光電変換パネル（１１２）とを備えている。ここで、表示パネル（１１１）と光電変換パネル（１１２）のうち何れか一方のパネルが、装置前面の予め定められた領域（Ｃ）において装置前面（Ｆｒ）に向けて配置されており、表示パネル（１１１）と光電変換パネル（１１２）のうち他方のパネルが、予め定められた領域において、前記一方のパネルの前面側に重なった状態と、前記一方のパネルの前面側からずれた状態とに移動可能に設けられている。そして、このような形態において、前記予め定められた領域（Ｃ）において、前記表示パネル（１１１）によって画像を表示できる状態と、前記光電変換パネル（１１２）によって発電できる状態とを切り替える切替機構（１１３）を備えているとよい。この場合、表示パネル（１１１）と光電変換パネル（１１２）のうち前記他方のパネルが、予め定められた領域において、前記一方のパネルの前面側に重なった状態又は前記一方のパネルの前面側からずれた状態に切り替えられるとよい。

　かかる表示装置（１００）によれば、表示パネル（１１１）が装置前面（Ｆｒ）に向けて配置された状態と、光電変換パネル（１１２）が装置前面（Ｆｒ）に向けて配置された状態とを適宜に切り替えることができる。これにより、例えば、人通りの多い時間帯などでは、表示パネル（１１１）を装置前面（Ｆｒ）に向けることによって、インフォメーションディスプレイとして機能させることができる。また、装置前面（Ｆｒ）に太陽光が照射されるために画面が見難くなる時間帯では、光電変換パネル（１１２）が装置前面（Ｆｒ）に向けて配置された状態に切り替えることによって発電することができる。かかる表示装置（１００）の典型的な一例は、例えば、上述した図１９から図３４に示されており、カッコ内は、当該図中の符号を示している。

１０、１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ、１０Ｄ　表示装置
１１、１１ａ、１１ｂ　表示パネル
１１ａ１　表示面
１２、１２ａ、１２ｂ　光電変換パネル
１２ａ１　受光面
１３　切替機構
１３ａ　切替制御部
１３ａ１　受光センサ
１３ａ２　タイマー
１６　集光レンズ
２０　略三角柱の枠体
２１、２２　支持プレート
４０　壁
４０ａ　窪み
４２　他の光電変換パネル
４４、４４Ａ、４６、４６Ａ　隙間
１００、１０１、１００Ａ　表示装置
１１１、１１１ａ～１１１ｄ　表示パネル
１１２、１１２ａ～１１２ｄ　光電変換パネル
１１３、１１３Ａ　切替機構
１１４、１１４Ａ　画像表示エリア変更部
１２０、１２０Ａ　液晶パネル
１４０、１４０Ａ　バックライト
１６０、１６０Ａ　バックライト制御部
１８０　受光センサ
１８５　画像表示エリア変更タイマー
１８６　画像情報入力部
１９０　画像制御部
１９２　画像記憶部
２００　画像表示エリア可変ディスプレイ
２０１　フレーム
２１０　画像表示エリア変更部
２２０　受光センサ
２３０　画像表示エリア変更タイマー
２４０　画像制御部
２５０　画像記憶部
２６０　画像情報入力部
３００、３５０　外部処理装置
３１０、３６０　画像変更設定タイマー
３２０、３７０　画像記憶部
４００、４５０　画像表示システム
Ａ　画像表示エリア
Ｃ　予め定められた領域
Ｃ１-Ｃ４　予め定められた領域に設定された区画
ｄ　回転軸
Fr　装置前面

Claims

　画像を表示させる表示パネル；
　受光した光を電力に変換する光電変換パネル；及び、
　前記表示パネルと前記光電変換パネルのうち何れか一方のパネルが、装置前面の予め定められた領域において装置前面に向けて配置されており、
　前記表示パネルと前記光電変換パネルのうち他方のパネルを、前記予め定められた領域において、前記一方のパネルの前面側に重なった状態と、前記一方のパネルの前面側からずれた状態とを切り替えることによって、前記予め定められた領域において、前記表示パネルによって画像を表示できる状態と、前記光電変換パネルによって発電できる状態とを切り替える切替機構；を備えた、表示装置。
　前記装置前面に照射される外部光を受光する受光センサ；及び、
　前記受光センサによって得られた受光情報に基づいて前記切替機構を制御する切替制御部；を備えた請求項１に記載された表示装置。
　前記表示パネルが装置前面に向けて配置された状態と、前記光電変換パネルが装置前面に向けて配置された状態とを切り替えるタイミングが設定されたタイマー；及び、
　前記タイマーに基づいて前記切替機構を制御する切替制御部；を備えた請求項１に記載された表示装置。
　前記予め定められた領域において、前記表示パネルが装置前面に向けて配置されており、
　前記切替機構は、前記予め定められた領域において、前記光電変換パネルが前記表示パネルの前面側に重なった状態と、前記表示パネルの前面側からずれた状態とを切り替える、請求項１から３までの何れか一項に記載された表示装置。
　前記表示パネルは、前記液晶パネルと、前記液晶パネルの背面を照射するとともに、前記液晶パネルの背面に照射する光を部分的に消灯可能なバックライトと、前記バックライトを制御するバックライト制御部とを備えており、
　前記バックライト制御部は、前記光電変換パネルが前記液晶パネルの前面側に部分的に重なった場合に、前記光電変換パネルが前記液晶パネルの前面側に重なった部分において、前記バックライトを部分的に消灯することを特徴とする、請求項４に記載された表示装置。
　前記バックライトは、光源として複数のＬＥＤが配置された、請求項５に記載された表示装置。
　前記光電変換パネルとして、複数の光電変換パネルを備え、
　前記切替機構は、前記複数の光電変換パネルを移動させて、前記予め定められた領域を分割した複数の区画において、前記光電変換パネルが前記表示パネルの前面側に重なった状態と、前記光電変換パネルが前記表示パネルの前面側からずれた状態とを、それぞれ切り替える機構であり、
　前記切替機構を制御することによって、前記光電変換パネルが前記表示パネルの前面側からずれた区画によって構成される画像表示エリアを変更する画像表示エリア変更部；を備えた、請求項４から６までの何れか一項に記載された表示装置。
　前記画像表示エリア変更部は、前記画像表示エリア内の区画において、前記光電変換パネルが前記表示パネルの前面側からずれた状態にするとともに、前記画像表示エリアを除いた区画において、前記光電変換パネルが前記表示パネルの前面側に重なった状態にする、請求項７に記載された表示装置。
　前記予め定められた領域において、前記光電変換パネルが装置前面に向けて配置されており、
　前記切替機構は、前記予め定められた領域において、前記表示パネルが前記光電変換パネルの前面側に重なった状態と、前記光電変換パネルの前面側からずれた状態とを切り替える、請求項１から３までの何れか一項に記載された表示装置。
　前記予め定められた領域の周りに他の光電変換パネルが配置されており、
　前記光電変換パネルの前面側からずれた前記表示パネルは、前記予め定められた領域の周りに配置された他の光電変換パネルの背面側に移動する、請求項９に記載された表示装置。
　前記表示パネルは、液晶パネルと、前記液晶パネルの背面を照射するバックライトと、前記バックライトを制御するバックライト制御部とを備えており、
　前記バックライト制御部は、前記表示パネルが前記他の光電変換パネルの背面側に移動した際に前記バックライトを消灯する、請求項１０に記載された表示装置。
　前記表示パネルとして、複数の表示パネルを備え、
　前記切替機構は、前記複数の表示パネルを移動させて、前記予め定められた領域を分割した複数の区画において、前記表示パネルが前記光電変換パネルの前面側に重なった状態と、前記表示パネルが前記光電変換パネルの前面側からずれた状態とを、それぞれ切り替える機構であり、
　前記切替機構を制御することによって、前記表示パネルが前記光電変換パネルの前面側に重なった区画によって構成される画像表示エリアを変更する画像表示エリア変更部；を備えた、請求項９から１１までの何れか一項に記載された表示装置。
　前記画像表示エリア変更部は、前記画像表示エリア内の区画において、前記表示パネルが前記光電変換パネルの前面側に重なった状態にするとともに、前記画像表示エリアを除いた区画において、前記表示パネルが前記光電変換パネルの前面側からずれた状態にする、請求項１２に記載された表示装置。
　前記装置前面に照射される外部光を受光する受光センサを備え、
　前記画像表示エリア変更部は、前記受光センサによって得られた受光情報に基づいて前記画像表示エリアを変更する、請求項７、８、１２又は１３に記載された表示装置。
　前記受光センサは、前記予め定められた領域に対して複数の位置に設けられている、請求項１４に記載された表示装置。
　前記画像表示エリア変更部は、予め定められた基準値を上回る受光情報が得られた位置に対応した区画を、前記光電変換パネルによって発電が行われる発電エリアにする、請求項１５に記載された表示装置。
　前記画像表示エリア変更部は、予め定められた基準値を上回る受光情報が得られた前記受光センサが予め定められたよりも多くなった場合に、前記予め定められた領域の全ての区画において、前記光電変換パネルによって発電が行われる発電エリアにする、請求項１５に記載された表示装置。
　前記予め定められた領域の少なくとも中央部分に受光センサが配置されており、
　前記画像表示エリア変更部は、前記予め定められた領域の中央部分に配置された受光センサから得られた受光情報が、予め定められた基準値を上回った場合に、前記予め定められた領域の全ての区画について、前記光電変換パネルによって発電が行われる発電エリアにする、請求項７、８、１２又は１３に記載された表示装置。
　前記画像表示エリア変更部は、受光センサから得られた受光情報が予め定められた時間に継続して前記基準値を上回った場合に、前記受光情報が前記基準値を上回った場合の所定の処理を行う、請求項１６から１８までの何れか一項に記載された表示装置。
　前記基準値は、予め定められた異なるタイミングにおいて、前記受光センサによって得られた受光情報の差分に対して設定されている、請求項１６から１９までの何れか一項に記載された表示装置。
　前記受光センサは、前記複数の区画にそれぞれ設けられた、請求項１４から２０までの何れか一項に記載された表示装置。
　前記受光センサは、前記予め定められた領域を横断又は縦断するように設定された線に沿って配置されている、請求項１４から２１までの何れか一項に記載された表示装置。
　前記画像表示エリア変更部は、前記受光センサのうち予め定められた基準となる受光センサによって得られた受光情報と、その他の受光センサによって得られた受光情報との差分を求め、当該差分に基づいて前記画像表示エリアを設定する、請求項１５に記載された表示装置。
　前記画像表示エリアを変更する時間が設定された画像表示エリア変更タイマー；を備え、
　前記画像表示エリア変更部は、前記画像表示エリア変更タイマーに基づいて、予め定められた時間帯において、予め定められた前記画像表示エリアを設定する、請求項７、８、１２又は１３に記載された表示装置。
　前記画像表示エリア変更部によって変更された画像表示エリアに応じて、画像表示エリアに表示させる画像を変更する画像制御部；を備えた、請求項７、８、１２から２４までの何れか一項に記載された表示装置。
　前記画像制御部は、前記画像表示エリア変更部によって変更された画像表示エリアに応じて、画像表示エリアに表示させる画像の大きさを変更する、請求項２５に記載された表示装置。
　前記表示装置の一部に表示される部分表示用画像を含んだ複数の画像を記憶した画像記憶部を備え、
　前記画像制御部は、前記画像表示エリア変更部によって変更された画像表示エリアに基づいて、前記画像記憶部に記憶された複数の画像から前記画像表示エリアに表示させるのに適当な画像を前記画像表示エリアに表示する、請求項２５又は２６に記載された表示装置。
　請求項２５に記載された表示装置；及び、
　前記表示装置と相互に通信可能な外部処理装置；を備え、
　前記外部処理装置は、前記画像表示エリア変更部によって変更された画像表示エリアに応じて、当該画像表示エリアに表示する画像信号を前記画像制御部に送る、画像表示システム。
　前記表示装置は、前記装置前面に照射される外部光を受光する受光センサ；を備え、
　前記外部処理装置は、前記受光センサから得られる受光情報に基づいて前記画像表示エリアに表示する画像信号を設定する、請求項２８に記載された画像表示システム。
　前記外部処理装置は、前記画像表示エリアに表示する画像信号を変更するタイミングが設定された画像変更設定タイマーを備えた、請求項２８に記載された画像表示システム。
　前記予め定められた領域に表示する画像情報が入力される画像情報入力部；を備え、
　前記画像表示エリア変更部は、前記画像情報入力部に入力された画像情報に基づいて、前記予め定められた領域に画像を表示する画像表示エリアを設定する、請求項７、８、１２又は１３に記載された表示装置。
　請求項３１に記載された表示装置；及び、当該表示装置と相互に通信可能な外部処理装置；を備え、前記外部処理装置は、前記表示装置に表示させる画像信号を前記画像情報入力部に送る、画像表示システム。
　前記表示装置は、前記装置前面に照射される外部光を受光する受光センサ；を備え、
　前記外部処理装置は、前記受光センサから得られる受光情報に基づいて前記画像情報入力部に送る画像信号を設定する、請求項３２に記載された画像表示システム。
　前記外部処理装置は、前記画像情報入力部に送る画像信号を変更するタイミングが設定された画像変更設定タイマー；を備えた、請求項３２に記載された画像表示システム。
　画像を表示させる表示パネル；
　受光した光を電力に変換する光電変換パネル；
　前記表示パネルと前記光電変換パネルのうち何れか一方のパネルが、装置前面の予め定められた領域において装置前面に向けて配置されており、
　前記表示パネルと前記光電変換パネルのうち他方のパネルが、前記予め定められた領域において前記一方のパネルの前面側に重なった状態と、前記一方のパネルの前面側からずれた状態とを切り替える切替機構；及び、
　前記装置前面に照射される外部光を受光する受光センサ；
を備えた表示装置の制御方法であって、
　前記受光センサによって受光情報を取得する受光情報取得ステップ；及び、
　前記受光情報取得ステップで取得された受光情報に基づいて前記切替機構を操作し、前記予め定められた領域において、前記表示パネルによって画像を表示できる状態と、前記光電変換パネルによって発電できる状態とを切り替える切替ステップ；を備えた、表示装置の制御方法。
　画像を表示させる表示パネル；
　受光した光を電力に変換する光電変換パネル；及び、
　前記表示パネルと前記光電変換パネルのうち何れか一方のパネルが、装置前面の予め定められた領域において装置前面に向けて配置されており、
　前記表示パネルと前記光電変換パネルのうち他方のパネルが、前記予め定められた領域を分割した複数の区画において前記一方のパネルの前面側に重なった状態と、前記一方のパネルの前面側からずれた状態とをそれぞれ切り替える切替機構；を備えた表示装置の制御方法であって、
　前記表示装置の装置前面に照射される外部光を受光する受光センサによって受光情報を取得する受光情報取得ステップ；
　前記受光情報取得ステップにおいて取得された受光情報に基づいて、前記表示装置に画像を表示する画像表示エリアを、前記複数の区画に沿って設定する画像表示エリア設定ステップ；及び、
　前記切替機構を操作し、前記複数の区画のうち前記画像表示エリア設定ステップで設定された画像表示エリア内の区画において、前記表示パネルによって画像を表示できる状態にするとともに、前記画像表示エリアを除く区画において前記光電変換パネルによって発電できる状態にする切替ステップ；を備えた、表示装置の制御方法。
　画像を表示させる表示パネル；
　受光した光を電力に変換する光電変換パネル；及び、
　前記表示パネルと前記光電変換パネルのうち何れか一方のパネルが、装置前面の予め定められた領域において装置前面に向けて配置されており、
　前記表示パネルと前記光電変換パネルのうち他方のパネルが、前記予め定められた領域を分割した複数の区画において前記一方のパネルの前面側に重なった状態と、前記一方のパネルの前面側からずれた状態とをそれぞれ切り替える切替機構；を備えた表示装置の制御方法であって、
　前記表示装置に表示する画像情報が入力される画像情報入力ステップ；
　前記画像情報入力ステップにおいて入力された画像情報に基づいて、前記表示装置に画像を表示する画像表示エリアを、前記複数の区画に沿って設定する画像表示エリア設定ステップ；及び、
　前記切替機構を操作し、前記複数の区画のうち前記画像表示エリア設定ステップで設定された画像表示エリア内の区画において、前記表示パネルによって画像を表示できる状態にするとともに、前記画像表示エリアを除く区画において前記光電変換パネルによって発電できる状態にする切替ステップ；を備えた、表示装置の制御方法。