WO2011016155A1 - 携帯無線機 - Google Patents

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Abstract

 逆相電流によりアンテナ性能が劣化することを防ぐことができる携帯無線機。この携帯無線機(100)は、2つのケースをそれぞれ環状の合わせ面において嵌合した箱形の筐体を2つ以上有する。また、この携帯無線機(100)では、第1の回路基板(110)は、第1の筐体(101)に設けられる。第2の回路基板(115)は、第2の筐体(102)に設けられる。信号線(119)は、第1の回路基板(110)と第2の回路基板(115)とを電気的に接続する。防水パッキン(116)は、第2の筐体(102)を構成する2つのケースの合わせ面において、2つのケースにより狭持されるとともに、環状である。導電性素子(118)は、防水パッキン(116)と一体に形成され、第2の回路基板(115)の端部と電気的に接続するとともに、信号線(119)と電気的に接続する。

Description

携帯無線機
 本発明は、携帯無線機に関し、特に複数の筐体を備え、防水構造を有する携帯無線機に関する。
 従来、2つ以上の筐体を備える携帯無線機において、各筐体内の回路基板間を電気的に接続する信号線を設けるものが知られている。このような携帯無線機では、信号線においてアンテナ電流が強く分布するので、信号線に流れるアンテナ電流はアンテナ性能に大きな影響を与える。
 また、従来、上記の信号線が回路基板と接続する位置は、物作りまたは実装の観点から、回路基板の端部ではなくて、回路基板の内部である場合が多い。この場合、信号線と回路基板とは上下に重なって配置されるので、信号線と回路基板には互いに逆相となる電流が流れ、アンテナ性能が劣化するという課題がある。また、信号線の長さに応じて、信号線上を流れるアンテナ電流の位相が異なるので、アンテナ性能に対する影響も異なり、所望のアンテナ性能を確保することは困難である。
 従って、上記のような携帯無線機において、逆相電流の発生を最小限にし、かつ信号線上を流れるアンテナ電流を制御することにより、アンテナ性能を向上させることができる。
 また、従来、アンテナ電流を制御する携帯無線機として特許文献1に示す携帯無線機が知られている。特許文献1の携帯無線機では、筐体ダイポール構成を有し、アンテナ素子として機能するヒンジ金属部と結合する板金を設けることにより、ヒンジ金属部に流れるアンテナ電流を制御する。
特開2005-236396号公報
 しかしながら、特許文献1においては、上下の筐体を接続する信号線上を流れるアンテナ電流を制御することはできないので、信号線と回路基板とに互いに逆相電流が流れ、アンテナ性能が劣化するという問題がある。
 本発明の目的は、逆相電流によりアンテナ性能が劣化することを防ぐことができる携帯無線機を提供することである。
 本発明の携帯無線機は、2つのケースをそれぞれ環状の合わせ面において嵌合した箱形の筐体を2つ以上有する携帯無線機であって、第1の筐体に設けられる第1の回路基板と、第2の筐体に設けられる第2の回路基板と、前記第1の回路基板と前記第2の回路基板とを電気的に接続する信号線と、前記第2の筐体を構成する第1ケースと第2ケースとの前記合わせ面において前記第1ケースと前記第2ケースとにより狭持される環状の第1のパッキンと、前記第1のパッキンと一体に形成され、前記第2の回路基板の端部と電気的に接続するとともに、前記合わせ面において前記信号線と電気的に接続する第1の導電性素子と、を具備する構成を採る。
 本発明によれば、逆相電流によりアンテナ性能が劣化することを防ぐことができる。
本発明の実施の形態1に係る携帯無線機の開いた状態の平面図 本発明の実施の形態1に係る導電性素子を設けない場合のアンテナ電流の流れを示す携帯無線機の要部の斜視図 本発明の実施の形態1に係る導電性素子を設けない場合のアンテナ電流の流れを示す携帯無線機の要部の側面図 本発明の実施の形態1に係る導電性素子を設けた場合のアンテナ電流の流れを示す携帯無線機の要部の斜視図 本発明の実施の形態2に係る携帯無線機の開いた状態の平面図 本発明の実施の形態2に係る導電性素子を設けない場合のアンテナ電流の流れを示す携帯無線機の要部の斜視図 本発明の実施の形態2に係る導電性素子を設けない場合のアンテナ電流の流れを示す携帯無線機の要部の側面図 本発明の実施の形態2に係る導電性素子を設けた場合のアンテナ電流の流れを示す携帯無線機の要部の斜視図 本発明の実施の形態3に係る携帯無線機の開いた状態の平面図 本発明の実施の形態4に係る携帯無線機の開いた状態の平面図
 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
 (実施の形態1)
 図1は、本発明の実施の形態1に係る携帯無線機100の開いた状態の平面図である。
 携帯無線機100は、第1の筐体101と、第2の筐体102と、ヒンジ部103と、信号線119とから主に構成される。
 また、第1の筐体101は、第1の回路基板110と、給電部111と、コネクタ112と、防水パッキン113とを有する。また、第2の筐体102は、第2の回路基板115と、防水パッキン116と、コネクタ117と、導電性素子118とを有する。また、ヒンジ部103は、ヒンジ部金属部114を有する。以下に、各構成について、詳細に説明する。
 第1の筐体101は、2つのケースをそれぞれ環状の合わせ面において嵌合して形成した略箱形であり、ヒンジ部103を介して、第2の筐体102に対して回転自在に第2の筐体102に接続される。即ち、第1の筐体101は、第2の筐体102と上下方向において重なり合う図示しない閉じた状態から図1の開いた状態、または図1の開いた状態から閉じた状態になる。また、第1の筐体101は、第1の回路基板110を内部に有する。また、第1の筐体101は、2つのケースを嵌合する合わせ面に配置され、2つのケースによって狭持される防水パッキン113を有する。
 第2の筐体102は、2つのケースをそれぞれ環状の合わせ面において嵌合して形成した略箱形であり、ヒンジ部103を介して、第1の筐体101に対して回転自在に第1の筐体101に接続される。即ち、第2の筐体102は、第1の筐体101と上下方向において重なり合う図示しない閉じた状態から図1の開いた状態、または図1の開いた状態から閉じた状態になる。また、第2の筐体102は、第2の回路基板115を内部に有する。また、第2の筐体102は、2つのケースを嵌合する合わせ面に配置され、2つのケースによって狭持される防水パッキン116を有する。また、第2の筐体102は、ヒンジ部103側において、防水パッキン116と一体の導電性素子118を有する。
 ヒンジ部103は、第1の筐体101と第2の筐体102とを互いに回転自在に連結する。また、ヒンジ部103は、ヒンジ部金属部114を内部に有する。
 第1の回路基板110は、第1の筐体101の内部の略全面に渡って設けられる。また、第1の回路基板110は、給電部111を有する。また、第1の回路基板110は、コネクタ112が実装されており、コネクタ117と信号線119とコネクタ112とを介して、第2の回路基板115と電気的に接続する。
 給電部111は、第1の回路基板110に設けられ、ヒンジ金属部114に給電してヒンジ部金属部114を励振する。
 コネクタ112は、第1の回路基板110上に実装され、信号線119と第1の回路基板110とを電気的に接続する。また、コネクタ112は、第1の筐体101の防水パッキン113よりも内側において、第1の回路基板110上に実装される。
 防水パッキン113は、環状であり、第1の筐体101を構成する2つのケースを嵌合する際の合わせ面に設けられる。また、防水パッキン113は、2つのケースを嵌合する際に2つのケースによって狭持されることにより、2つのケースを嵌合した際の隙間を密閉する。また、防水パッキン113は、嵌合した2つのケースの間の隙間を確実に密閉可能な弾性力を有する材料により形成される。
 ヒンジ部金属部114は、ヒンジ部103の内部に設けられ、給電部111から給電されることによりアンテナとして機能する。
 第2の回路基板115は、第2の筐体102の内部の略全面に渡って設けられる。また、第2の回路基板115は、コネクタ117が実装されており、コネクタ112と信号線119とコネクタ117とを介して、第1の回路基板110と電気的に接続する。また、第2の回路基板115は、ヒンジ部103側の端部において、導電性素子118と電気的に接続する。
 防水パッキン116は、環状であり、第2の筐体102を構成する2つのケースを嵌合する際の合わせ面に設けられる。また、防水パッキン116は、2つのケースを嵌合する際に2つのケースによって狭持されることにより、2つのケースを嵌合した際の隙間を密閉する。また、防水パッキン116は、嵌合した2つのケースの間の隙間を確実に密閉可能な弾性力を有する材料により形成される。また、防水パッキン116は、導電性素子118が一体に設けられ、弾性力により導電性素子118と信号線119とを圧接させて、導電性素子118と信号線119とを強固に接続させる。
 コネクタ117は、第2の回路基板115上に実装され、信号線119と第2の回路基板115とを電気的に接続する。また、コネクタ117は、第2の筐体102の防水パッキン116よりも内側において、第2の回路基板115上に実装される。
 導電性素子118は、例えばフレキシブルプリント基板(以下「FPC」と記載する)の印刷パターンにより形成され、防水パッキン116と一体に第2の筐体102に設けられる。また、導電性素子118は、第2の筐体102を構成する2つのケースを嵌合する際のケースの合わせ面において、信号線119と電気的に接続する。また、導電性素子118は、第2の回路基板115の端部と電気的に接続する。また、導電性素子118は、幅広に形成されて信号線119と電気的に接続する幅広部118aと、幅広部118aから左右に延設され、第2の回路基板115の端部と電気的に接続する接続端部118b、118cとから構成される。
 信号線119は、例えばFPCであり、コネクタ112を介して第1の回路基板110と電気的に接続するとともに、コネクタ117を介して第2の回路基板115と電気的に接続する。即ち、信号線119は、第1の回路基板110と第2の回路基板115とを電気的に接続する。また、信号線119は、導電性素子118と電気的に接続する。この際、信号線119と導電性素子118とは、直接接続させるか、または等価的にキャパシタを介して容量結合させることにより、電気的に接続させることができる。
 以上で、携帯無線機100の構成の説明を終える。
 次に、携帯無線機100における電流の流れについて、図2~図4を用いて説明する。図2は、導電性素子118を設けない場合のアンテナ電流の流れを示す携帯無線機100の要部の斜視図である。また、図3は、導電性素子118を設けない場合のアンテナ電流の流れを示す携帯無線機100の要部の側面図である。また、図4は、導電性素子118を設けた場合のアンテナ電流の流れを示す携帯無線機100の要部の斜視図である。なお、図2~図4において、図1と同一構成の部分には同一の符号を付している。
 図2及び図3の場合、信号線119には、第1の回路基板110から第2の回路基板115の方向に向けてアンテナ電流e1が流れる。
 一方、コネクタ117は第2の回路基板115と電気的に接続していることにより、信号線119と上下方向において重なる第2の回路基板115の部分には、アンテナ電流e1とは逆相の逆相電流e2が流れる。従って、アンテナ電流e1は、逆相電流e2により打ち消されることにより、アンテナ性能が劣化する。
 これに対して、図4に示すように、導電性素子118を設けることにより、アンテナ電流e1の一部を導電性素子118に分散することができる。また、接続端部118b、118cを第2の回路基板115の端部と接続させることにより、導電性素子118に分散したアンテナ電流e3、e4を、第2の回路基板115においてアンテナ電流e1と同相になる上方向に流すことができる。また、信号線119において、第2の回路基板115と重なる部分のアンテナ電流e1は、導電性素子118に分散することにより、従来に比べて少なくすることができる。この結果、第2の回路基板115に流れる逆相電流e2を抑制することができるとともに、逆相電流e2により打ち消されるアンテナ電流e1を抑制することができる。
 このように、本実施の形態によれば、導電性素子を設けて信号線に流れるアンテナ電流を分散することにより、逆相電流によりアンテナ性能が劣化することを防ぐことができる。また、本実施の形態によれば、導電性素子を防水パッキンと一体に設けるので、防水パッキンの弾性力により導電性素子を信号線に強固に接続することができ、導電性素子と信号線との電気的接続を良好にすることができる。また、本実施の形態によれば、導電性素子における信号線との接続箇所を他の箇所よりも幅広に形成したので、導電性素子と信号線との電気的接続を良好にすることができる。また、本実施の形態によれば、導電性素子をFPCの印刷パターンにより形成したので、フレキシブルな素材の導電性素子と信号線との密着性が向上し、導電性素子と信号線との電気的接続を良好にすることができる。また、本実施の形態によれば、防水パッキンと導電性素子とを一体に形成したので、導電性素子の第2の筐体への取り付け作業を簡単にすることができ、製造コストを低減することができる。
 (実施の形態2)
 図5は、本発明の実施の形態2に係る携帯無線機500の開いた状態の平面図である。
 図5に示す携帯無線機500は、図1に示す実施の形態1に係る携帯無線機100に対して、導電性素子501を追加する。なお、図5において、図1と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
 携帯無線機500は、第1の筐体101と、第2の筐体102と、ヒンジ部103と、信号線119とから主に構成される。
 また、第1の筐体101は、第1の回路基板110と、給電部111と、コネクタ112と、防水パッキン113と、導電性素子501とを有する。以下に、本実施の形態において、上記の実施の形態1とは異なる構成について、詳細に説明する。
 第1の回路基板110は、第1の筐体101の内部の略全面に渡って設けられる。また、第1の回路基板110は、コネクタ112が実装されており、コネクタ112と信号線119とコネクタ117とを介して、第2の回路基板115と電気的に接続する。また、第1の回路基板110は、ヒンジ部103側の端部において、導電性素子501と電気的に接続する。
 導電性素子501は、例えばFPCの印刷パターンにより形成され、防水パッキン113と一体に第1の筐体101に設けられる。また、導電性素子501は、第1の筐体101を構成する2つのケースを嵌合する際のケースの合わせ面において、信号線119と電気的に接続する。また、導電性素子501は、第1の回路基板110の端部と電気的に接続する。また、導電性素子501は、幅広に形成されて信号線119と電気的に接続する幅広部501aと、幅広部501aから左右に延設され、第1の回路基板110の端部と電気的に接続する接続端部501b、501cとから構成される。
 防水パッキン113は、環状であり、第1の筐体101を構成する2つのケースを嵌合する際の合わせ面に設けられる。また、防水パッキン113は、2つのケースを嵌合する際に2つのケースによって狭持されることにより、2つのケースを嵌合した際の隙間を密閉する。また、防水パッキン113は、嵌合した2つのケースの間の隙間を確実に密閉可能な弾性力を有する材料により形成される。また、防水パッキン113は、導電性素子501が一体に設けられ、弾性力により導電性素子501と信号線119とを圧接させて、導電性素子501と信号線119とを強固に接続させる。
 信号線119は、例えばFPCであり、コネクタ112を介して第1の回路基板110と電気的に接続するとともに、コネクタ117を介して第2の回路基板115と電気的に接続する。即ち、信号線119は、第1の回路基板110と第2の回路基板115とを電気的に接続する。また、信号線119は、導電性素子118及び導電性素子501と電気的に接続する。この際、信号線119と導電性素子118とは、直接接続させるか、または等価的にキャパシタを介して容量結合させることにより、電気的に接続させることができる。同様に、信号線119と導電性素子501とは、直接接続させるか、または等価的にキャパシタを介して容量結合させることにより、電気的に接続させることができる。
 以上で、携帯無線機500の構成の説明を終える。
 次に、携帯無線機500における電流の流れについて、図6~図8を用いて説明する。図6は、導電性素子118及び導電性素子501を設けない場合のアンテナ電流の流れを示す携帯無線機500の要部の斜視図である。また、図7は、導電性素子118及び導電性素子501を設けない場合のアンテナ電流の流れを示す携帯無線機500の要部の側面図である。また、図8は、導電性素子118及び導電性素子501を設けた場合のアンテナ電流の流れを示す携帯無線機500の要部の斜視図である。なお、図6~図8において、図5と同一構成の部分には同一の符号を付している。
 図6及び図7の場合、信号線119には、第1の回路基板110から第2の回路基板115の方向に向けてアンテナ電流e10が流れる。
 一方、コネクタ112は第1の回路基板110と電気的に接続していることにより、信号線119と上下方向において重なる第1の回路基板110の部分には、アンテナ電流e10とは逆相の逆相電流e11が流れる。同様に、コネクタ117は第2の回路基板115と電気的に接続していることにより、信号線119と上下方向において重なる第2の回路基板115の部分には、アンテナ電流e10とは逆相の逆相電流e12が流れる。
 従って、アンテナ電流e10は、逆相電流e11及び逆相電流e12により打ち消されることにより、アンテナ性能が劣化する。
 これに対して、図8に示すように、導電性素子118を設けることにより、アンテナ電流e10の一部を導電性素子118に分散することができる。また、接続端部118b、118cを第2の回路基板115の端部と接続させることにより、導電性素子118に分散したアンテナ電流e13、e14を、第2の回路基板115においてアンテナ電流e10と同相になる上方向に流すことができる。また、信号線119において、第2の回路基板115と重なる部分のアンテナ電流e10は、アンテナ電流e10を導電性素子118に分散することにより、従来に比べて少なくすることができる。この結果、第2の回路基板115に流れる逆相電流e12を抑制することができるとともに、逆相電流e12により打ち消されるアンテナ電流e10を抑制することができる。
 また、図8の本実施の形態では、導電性素子501を設けるとともに接続端部501b、501cを第1の回路基板110の端部と接続させることにより、第1の回路基板110の信号線119と上下方向に重なる位置に流れる逆相電流e11を、導電性素子501に流すことができる(電流e15及び電流e16)。この結果、導電性素子501に流れる電流e15、e16は、信号線119のアンテナ電流e10と同相である上方向に流すことができ、逆相電流e11により打ち消されるアンテナ電流e10を抑制することができる。
 このように、本実施の形態によれば、上記の実施の形態1の効果に加えて、第1の筐体の第1の回路基板と接続する導電性素子を設けるので、信号線と第1の回路基板とが上下方向において重なる個所で、逆相電流により打ち消されるアンテナ電流をさらに抑圧することができ、アンテナ性能を向上させることができる。
 (実施の形態3)
 図9は、本発明の実施の形態3に係る携帯無線機900の開いた状態の平面図である。
 図9に示す携帯無線機900は、図1に示す実施の形態1に係る携帯無線機100に対して、リアクタンス素子901を追加する。なお、図9において、図1と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
 携帯無線機900は、第1の筐体101と、第2の筐体102と、ヒンジ部103と、信号線119とから主に構成される。
 また、第2の筐体102は、回路基板115と、防水パッキン116と、コネクタ117と、導電性素子118と、リアクタンス素子901とを有する。以下に、本実施の形態において、上記の実施の形態1とは異なる構成について、詳細に説明する。
 第2の回路基板115は、第2の筐体102の内部の略全面に渡って設けられる。また、第2の回路基板115は、コネクタ117が実装されており、コネクタ112と信号線119とコネクタ117とを介して、第1の回路基板110と電気的に接続する。また、第2の回路基板115は、ヒンジ部103側の端部において、導電性素子118と電気的に接続する。また、第2の回路基板115は、リアクタンス素子901が実装され、導電性素子118を、リアクタンス素子901を介して接地する。
 導電性素子118は、例えばFPCの印刷パターンにより形成され、防水パッキン116と一体に第2の筐体102に設けられる。また、導電性素子118は、第2の筐体102を構成する2つのケースを嵌合する際の合わせ面において、信号線119と電気的に接続する。また、導電性素子118は、第2の回路基板115の端部と電気的に接続するとともに、リアクタンス素子901を介して第2の回路基板115に接地される。また、導電性素子118は、幅広に形成されて信号線119と電気的に接続する幅広部118aと、幅広部118aから横方向に延設され、第2の回路基板115の端部と電気的に接続する接続端部118bと、幅広部118aから接続端部118bが延設される方向と反対の横方向に延設され、リアクタンス素子901と電気的に接続するとともに、リアクタンス素子901を介して第2の回路基板115に接地される接続端部118cとから構成される。
 リアクタンス素子901は、第2の回路基板115に設けられる。また、リアクタンス素子901は、第2の回路基板115と導電性素子118との間に直列に接続される。
 なお、携帯無線機900におけるアンテナ電流の流れは、上記の実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
 このように、本実施の形態によれば、上記の実施の形態1の効果に加えて、導電性素子を、リアクタンスを介して接地するので、使用周波数または信号線の長さに応じてアンテナ電流を制御することができ、アンテナ性能をさらに向上させることができる。
 なお、本実施の形態において、第2の筐体にのみ導電性素子を設けたが、本実施の形態はこれに限らず、第2の筐体に加えて、第1の筐体に導電性素子を設けても良いし、第1の筐体に設けた導電性素子を、リアクタンス素子を介して第1の回路基板に接地しても良い。
 (実施の形態4)
 図10は、本発明の実施の形態4に係る携帯無線機1000の開いた状態の平面図である。
 図10に示す携帯無線機1000は、図1に示す実施の形態1に係る携帯無線機100に対して、防水パッキン113を除き、アンテナ1003を追加し、第1の筐体101の代わりに第1の筐体1001を有し、給電部111の代わりに給電部1002を有する。なお、図10において、図1と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
 携帯無線機1000は、第1の筐体1001と、第2の筐体102と、ヒンジ部103と、信号線119とから主に構成される。
 また、第1の筐体1001は、第1の回路基板110と、コネクタ112と、給電部1002と、アンテナ1003とを有する。以下に、本実施の形態において、上記の実施の形態1とは異なる構成について、詳細に説明する。
 第1の筐体1001は、略箱形であるとともに平面視矩形状であり、ヒンジ部103を介して、第2の筐体102に対して回転自在に第2の筐体102に接続される。即ち、第1の筐体1001は、第2の筐体102と上下方向において重なり合う図示しない閉じた状態から図10の開いた状態、または図10の開いた状態から閉じた状態になる。また、第1の筐体1001は、第1の回路基板110を内部に有する。また、第1の筐体1001は、下方(図10の下方)の端部にアンテナ1003を有する。
 第2の筐体102は、2つのケースをそれぞれ環状の合わせ面において嵌合して形成した略箱形であり、ヒンジ部103を介して、第1の筐体1001に対して回転自在に第1の筐体1001に接続される。即ち、第2の筐体102は、第1の筐体1001と上下方向において重なり合う図示しない閉じた状態から図1の開いた状態、または図1の開いた状態から閉じた状態になる。また、第2の筐体102は、第2の回路基板115を内部に有する。また、第2の筐体102は、2つのケースを嵌合する合わせ面に配置され、2つのケースによって狭持される防水パッキン116を有するとともに、ヒンジ部103側において、防水パッキン116と一体の導電性素子118を有する。
 ヒンジ部103は、第1の筐体1001と第2の筐体102とを互いに回転自在に連結する。
 第1の回路基板110は、第1の筐体1001の内部の略全面に渡って設けられる。また、第1の回路基板110は、給電部1002を有する。また、第1の回路基板110は、コネクタ112が実装されており、コネクタ117と信号線119とコネクタ112とを介して、第2の回路基板115と電気的に接続する。
 給電部1002は、第1の回路基板110に設けられ、アンテナ1003に給電してアンテナ1003を励振する。
 アンテナ1003は、給電部1002から給電され、所望の周波数で共振する。
 なお、携帯無線機1000におけるアンテナ電流の流れは、上記の実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
 このように、本実施の形態によれば、第1の筐体の下方の端部にアンテナを配置する携帯無線機において、上記の実施の形態1と同一の効果を奏する。
 なお、本実施の形態において、導電性素子を回路基板の端部に直接接続したが、本実施の形態はこれに限らず、上記の実施の形態3と同様にリアクタンス素子を介して導電性素子を第2の回路基板に接地しても良い。また、本実施の形態において、第1の筐体に防水パッキンを設けない構造にしたが、本実施の形態はこれに限らず、第1の筐体に防水パッキンを設けても良いし、第1の筐体に設けた防水パッキンに、第1の回路基板の端部と電気的に接続する導電性素子を設けても良い。
 上記の実施の形態1~実施の形態4において、防水パッキンを用いたが、本発明はこれに限らず、防水パッキン以外の防塵用のパッキン等の、密閉性に優れた任意の用途のパッキンを用いることができる。また、上記の実施の形態1~実施の形態4において、折り畳み式の携帯無線機に適用する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、スライド式の携帯無線機等の任意の方式の携帯無線機に適用することができる。また、上記の実施の形態1~実施の形態4において、2つの筐体を用いる携帯無線機に適用する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、3つ以上の任意の数の筐体を用いる携帯無線機に適用することができる。
 2009年8月7日出願の特願2009-184693の日本出願に含まれる明細書、図面及び要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
 本発明は、特に複数の筐体を備え、防水構造を有する携帯無線機に適用するのに好適である。
 

Claims (5)

  1.  2つのケースをそれぞれ環状の合わせ面において嵌合した箱形の筐体を2つ以上有する携帯無線機であって、
     第1の筐体に設けられる第1の回路基板と、
     第2の筐体に設けられる第2の回路基板と、
     前記第1の回路基板と前記第2の回路基板とを電気的に接続する信号線と、
     前記第2の筐体を構成する第1ケースと第2ケースとの前記合わせ面において前記第1ケースと前記第2ケースとにより狭持される環状の第1のパッキンと、
     前記第1のパッキンと一体に形成され、前記第2の回路基板の端部と電気的に接続するとともに、前記合わせ面において前記信号線と電気的に接続する第1の導電性素子と、
     を具備する携帯無線機。
  2.  前記第1の筐体を構成する第3ケースと第4ケースとの前記合わせ面において前記第3ケースと前記第4ケースとにより狭持される環状の第2のパッキンと、
     前記第2のパッキンと一体に形成され、前記第1の回路基板の端部と電気的に接続するとともに、前記合わせ面において前記信号線と電気的に接続する第2の導電性素子とをさらに具備する請求項1記載の携帯無線機。
  3.  前記第1の導電性素子は、リアクタンス素子を介して前記第2の回路基板の端部と電気的に接続する請求項1記載の携帯無線機。
  4.  前記第1の筐体と前記第2の筐体とを互いに回転自在に接続するヒンジ部と、
     前記第1の回路基板に設けられる給電部と、
     前記ヒンジ部に設けられ、前記給電部から給電されるアンテナと、
     を具備する請求項1記載の携帯無線機。
  5.  前記第1の回路基板に設けられる給電部と、
     前記第1の筐体に設けられ、前記給電部から給電されるアンテナと、
     を具備する請求項1記載の携帯無線機。
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