WO2011007779A1

WO2011007779A1 - コンテンツ再生装置、プログラム、および記録媒体

Info

Publication number: WO2011007779A1
Application number: PCT/JP2010/061843
Authority: WO
Inventors: 博雄只木; 直大西; 秀義福岡
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2009-07-14
Filing date: 2010-07-13
Publication date: 2011-01-20

Abstract

　ＴＶユニット（１０）は、第１の情報のユーザによる入力を受け付けるユーザ入力部（１７）と、上記受け付けた第１の情報をＰＣユニット（２０）に送信する制御情報通信部（１８）とを備え、ＰＣユニット（２０）は、ＴＶユニット（１０）から送信された上記第１の情報を受信する制御情報通信部（２５）と、上記受信された第１の情報を処理するコンテンツ取得部（２２）とを備えている。

Description

コンテンツ再生装置、プログラム、および記録媒体

　本発明は、複数のユニットによって構成されるコンテンツ再生装置、プログラム、および記録媒体に関する。

　近年、放送番組を視聴しながら、同一画面上で別の映像を見たいという要望が、視聴者の間に高まっている。これを背景に、子画面を用いて放送番組以外の他の映像を表示する技術が色々と提案されている。たとえば、インターネットと映像機器を融合した機器としては、ＴＶチューナー内蔵ＰＣ、外部接続したＰＣ映像表示に対応したＴＶ、インターネット接続機能内臓ＴＶ等が製品化されている。

　特許文献１には、テレビ画面とインターネットに接続して得られたブラウザ画面を同時にディスプレイに表示する映像表示装置が開示されている。

　特許文献２には、デジタル放送を高解像度で短時間に視聴するとともに、ユーザのＴＶ／ＰＣ機能をシームレスに選択できるテレビ機能付きパーソナルコンピュータが開示されている。

　特許文献３には、ＰＣの負荷を増加することなくテレビや録画番組の視聴ができ、ＰＣ作業中にＰＣモニタ上の任意の位置にオーバーレイ表示によるテレビ画像を小画面表示することができるとともに、作業域とテレビのオーバーレイ領域が重なり操作性が悪くなった場合にも、作業域を任意の位置へ移動させ、かつ任意の大きさに変更することができ、操作性を大幅に改善することができる画像処理装置が開示されている。

日本国公開特許公報「特開２００８－７９０７７（公開日：２００８年４月３日）」日本国公開特許公報「特開２００６－３１０８９６（公開日：２００６年１１月９日）」日本国公開特許公報「特開２００７－３１１９５８（公開日：２００７年１１月２９日）」

　しかし、上述した従来技術には次のような問題がある。

　特許文献１の技術では、ブラウザ機能をテレビ装置の中で実現している。この構成では、テレビ装置のソフトウェアおよびハードウェアは、コンピュータのそれらに比べて貧弱であるため、限られたサービスしか処理できない。特に、インターネットを通じて提供されるサービスは日々進化しているため、特許文献１の技術では、オンラインゲームおよび動画再生サービスなど処理に多大な負荷を要する数多くのサービスには対応できない。その結果、ユーザに対して極僅かなサービスを提供できるに留まる。

　特許文献２の技術にも同様の問題がある。

　特許文献３の技術では、テレビと外部ＰＣとを接続することによって、テレビ画面とＰＣ画面とを混在させて表示する。この技術では、別体の２つの装置を互いに接続するため、配線等が複雑になる。結果、装置の設置および持ち運びが面倒なものとなる。また、テレビ放送の処理とコンピュータの処理とが互いに無関係に動作しているため、それぞれを別々の操作装置で操作せざるを得ない。また、両者の連携を実現することは困難である。

　また、ＴＶチューナーを内蔵したＰＣにおいては、ＴＶを視聴する場合に、ＰＣの操作装置を用いて基本的な操作をする必要がある。このため、ＰＣ操作に精通しないユーザにとっては、その機能を使いこなすことが困難である。

　また、外部接続されたＰＣの映像を表示するＴＶにおいては、ＰＣ側での出力設定およびＴＶ側でのＰＣ入力設定をする必要がある。したがって、基本的なＰＣ操作に加えて、ＰＣのスペック等にも精通している必要がある。

　また、インターネット接続機能を内蔵したＴＶにおいては、リモコンを操作することによってネット接続し、インターネットを利用する。しかしながら、リモコンを用いた操作では、インターネットを利用する操作は制限される。たとえば、インターネット上のサイトを呼び出す場合に、リモコンの各ボタンにサイト各々を登録することが考えられるが、サイト数と同数のボタンが必要となるため現実的ではない。

　また、ＰＣを内蔵したＴＶは、画面表示および制御をＴＶとＰＣ間において単に切り換えているだけであり、両システム相互の制御ができない。このため、ＴＶのリモコンを用いてＰＣ機能の操作はできない。また、ＰＣ画面表示時に、ＴＶ機能におけるチャンネルの選局、音量調節、または電子番組ガイド情報を用いた視聴予約はできない。すなわち、ＴＶを操作する場合には、ＰＣを用いた作業を一時中断してＴＶを制御するモードに切り換える必要がある。

　さらに、ＰＣまたはＴＶ機能が内蔵された機器であっても、現状は映像機器の中でＴＶ機能およびＰＣ機能が個々に動作しているだけであり、双方が保有又は取得した情報を共有または活用するような制御はできない。この情報とは、たとえばＰＣにおいては、インターネットから取得できる情報やデータ、電子メールのテキスト情報や添付データ、およびＰＣ自体の設定情報や登録情報が挙げられる。また、ＴＶにおいては、ＴＶ自体の映像、音声などの設定情報や登録情報、デジタル放送から取得した情報、デジタル受信の為の設定情報や登録情報、およびＨＤＭＩ－ＣＥＣ（Ｈｉｇｈ　Ｄｅｆｉｎｉｔｉｏｎ　ＭｕｌｔｉｍｅｄｉａＩｎｔｅｒｆａｃｅ－Ｃｏｎｓｕｍｅｒ　Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃｓ　Ｃｏｎｔｒｏｌ）を介して接続された機器の情報等が挙げられる。１つの機器内において、一方はインターネット環境を持ち、もう一方はデジタル放送受信環境を持ちながら、双方のこのような情報は個々でしか活用できない。このため、１つの機器として、ユーザにとってユーザビリティ性は低い状態である。

　本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、２つの異なるユニット各々が有する情報を両ユニット間において共有および活用することによって、ユーザにユニットが複数あることを意識させないシームレスな制御および操作性を有する、ユーザビリティ性の高いコンテンツ再生装置、プログラム、および記録媒体を提供することにある。

　少なくとも第１の映像を含む第１のコンテンツを処理する第１のユニットと、少なくとも第２の映像を含む第２のコンテンツを処理する第２のユニットとを備えたコンテンツ再生装置であって、
　上記第１のユニットは、
　　第１の情報のユーザによる入力を受け付ける第１の入力手段と、
　　上記受け付けた第１の情報を上記第２のユニットに送信する第１の情報送信手段とを備え、
　上記第２のユニットは、
　　上記第１のユニットから送信された上記第１の情報を受信する第１の情報受信手段と、
　　上記受信された第１の情報を処理する第１の情報処理手段とを備えていることを特徴としている。

　上記の構成によれば、コンテンツ再生装置において、第１のユニットと第２のユニットとはユーザによって入力された第１の情報を通じて互いに連携して動作する。すなわち、第２のユニットは、第１のユニットから送信された第１の情報を処理する。第１のユニットはたとえばテレビジョン機能を有し、一方、第２のユニットはたとえばコンピュータ機能を有する。

　また、コンテンツ再生装置は、第１のユニットの操作によって、上記両ユニットが本来保有している情報を共有し、互いのユニット制御および動作に反映させ、１つの装置を連携して動作させることができる。また、第１のユニットの簡単な操作により両ユニットを相互に制御することによって、第２のユニットが情報を処理できる。また、両ユニットをシームレスに相互制御できるため、ユーザに同一機器内にユニットが２つあることを意識させない。これにより、ＴＶとＰＣ機能が共存しているシステムにおいて、ＰＣ操作またはインターネット検索操作等を苦手としているユーザ、またはデジタル放送に付加されている情報を活用できていないユーザに、わずかな操作で機能を有効活用させることができる。したがって、使い勝手が良くユーザビリティ性が高い。

　すなわち、コンテンツ再生装置は、２つの異なるユニット各々が有する情報を両ユニット間において共有および活用する。これにより、ユーザにユニットが複数あることを意識させないシームレスな制御および操作性を有し、使い勝手が良くユーザビリティ性が高くなるという効果を奏する。

　（プログラム、記録媒体）
　なお、上記コンテンツ再生装置は、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記コンテンツ再生装置をコンピュータにおいて実現するプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。

　本発明の他の目的、特徴、および優れた点は、以下に示す記載によって十分分かるであろう。また、本発明の利点は、添付図面を参照した次の説明で明白になるであろう。

　以上のように、本発明に係るコンテンツ再生装置は、２つの異なるユニット間の親和性を高め、２つの異なるユニット各々が有する情報を両ユニット間において共有および活用する。これにより、ユーザにユニットが複数あることを意識させないシームレスな制御および操作性を有し、使い勝手が良くユーザビリティ性が高い。

本発明の一実施形態に係るＰＣ内蔵テレビの要部構成を示すブロック図である。図中の（ａ）は、本発明の一実施形態に係るＰＣ内蔵テレビを表示画面側から見た場合の外観を示す図であり、図中の（ｂ）は、ＰＣ内蔵テレビを上から見た場合の外観を示す図である。本発明の一実施形態に係るＰＣ内蔵テレビの詳細な内部構成を示すブロック図である。図中の（ａ）は、リモコンを使用してＰＣ内蔵テレビを操作する際の信号伝達の流れを図であり、図中の（ｂ）は、入力装置（キーボードまたはマウス）を使用してＰＣ内蔵テレビを操作する際の信号伝達の流れを図である。ＰＣ内蔵テレビにおける映像合成の流れの一例を示す図である。本発明のＰＣ内蔵テレビにおいてリモコン操作によりインターネットから情報を取得する際の処理の流れを示すシーケンス図である。本発明のＰＣ内蔵テレビを操作するリモコンの一部を示す図である。図中の（ａ）は、図６に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される画面の一例を示す図であり、図中の（ｂ）は、ディスプレイに表示される画面の他の例を示す図である。図６に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。図中の（ａ）は、図６に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される画面の一例を示す図であり、図中の（ｂ）は、ディスプレイに表示される画面の他の例を示す図である。図中の（ａ）は、図６に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される画面の一例を示す図であり、図中の（ｂ）および図中の（ｃ）は、ディスプレイに表示される画面の他の例を示す図である。図中の（ａ）は、図６に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される画面の一例を示す図であり、図中の（ｂ）は、ディスプレイに表示される画面の他の例を示す図である。図６に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。図６に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される検索結果の一例を示す図である。図６に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される検索結果の一例を示す図である。図６に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される検索結果の一例を示す図である。図中の（ａ）は、図６に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される画面の一例を示す図であり、図中の（ｂ）は、図６に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される検索結果の一例を示す図である。図６に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。図６に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される検索結果の一例を示す図である。図６に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される詳細情報の一例を示す図である。図中の（ａ）は、本発明の一実施形態に係るＰＣ内蔵テレビの概観図であり、図中の（ｂ）は、本発明の一実施形態に係るプリンターに接続されているＰＣ内蔵テレビの概観図である。図２３に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。本発明のＰＣ内蔵テレビにおいて文字列を印刷する処理の流れを示すシーケンス図である。本発明のＰＣ内蔵テレビにおいてディスクメディアから取得したキーワードと電子番組表に含まれるキーワードとを照合して処理するフローチャートである。図２４に示すフローチャートによってディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。本発明のＰＣ内蔵テレビにおいてディスクメディアから取得したキーワードと放送波から取得した現在視聴中の番組の情報に含まれるキーワードとを照合して処理するフローチャートである。図２６に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。本発明のＰＣ内蔵テレビにおいて検索サイトの文字列をＴＶユニット上に表示させる処理の流れを示すシーケンス図である。図２８に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。図中の（ａ）は、文字列が入力される際におけるディスプレイに表示される画面の一例を示す図であり、図中の（ｂ）は他の例を示す図である。ディスプレイに表示される画面の各例を示す図である。ＰＣ内蔵テレビが、ＰＣ機能メニューの選択に応じてＰＣ子画面の表示を切り換える様子の一例を示す図である。ＰＣ内蔵テレビが、ＰＣ機能メニューを示す情報の選択結果に応じて、ＰＣ子画面を表示したりＰＣ子画面の表示位置を変更したりする様子の一例を示す図である。本発明のＰＣ内蔵テレビにおいてＴＶ全画面およびＰＣ子画面を表示する際の情報処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図３４に示すシーケンス処理によってディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。図中の（ａ）は、着脱可能なＰＣユニットがＴＶユニットに装着された後のＰＣ内蔵テレビを表示画面側から見た場合の外観を示す図であり、図中の（ｂ）は、着脱可能なＰＣユニットがＴＶユニットに装着される前のＰＣ内蔵テレビを背面側から見た場合の外観を示す図である。本発明の他の実施形態に係るＰＣ内蔵テレビの要部構成を示すブロック図である。着脱可能なＢＤユニットがＴＶユニットに装着された後のＢＤ内蔵テレビの外観例を示す図である。

　本発明に係るＰＣ内蔵テレビ１の一実施形態について、図面を参照して以下に説明する。

　（ＴＶユニット１０の外観）
　まず、ＰＣ内蔵テレビ１の外観について、図２を参照して以下に説明する。図２中の（ａ）は、本発明の一実施形態に係るＰＣ内蔵テレビ１を表示画面側から見た場合の外観を示す図である。図２中の（ｂ）は、ＰＣ内蔵テレビ１を横（ＰＣユニット２０の設置側）から見た場合の外観を示す図である。

　図２中の（ａ）および図２中の（ｂ）に示すように、ＰＣ内蔵テレビ１（コンテンツ再生装置）は、ＴＶユニット１０（第１のユニット）にＰＣユニット２０（第２のユニット）が設けられた構成の装置である。本実施形態のＴＶユニット１０は、液晶テレビジョン装置としての構成および機能を備えたサブユニット（サブシステム）である。一方、ＰＣユニット２０はいわゆるパーソナルコンピュータとしての構成および機能を備えたサブユニット（サブシステム）である。両者が一体化されて一つのＰＣ内蔵テレビ１を構成する。さらに両者は互いに連携して動作することによって、ユーザに対し、これまでにない充実したコンテンツ再生（視聴、閲覧）体験を提供する。

　ユーザはリモコン９を使用してＰＣ内蔵テレビ１を操作する。リモコン９さえあれば、ＴＶユニット１０を操作して放送番組を視聴することができる。さらに、同じリモコン９を使用することによって、ＰＣユニット２０を操作して各種のソフトウェアアプリケーションを実行したり、インターネット上のウェブサイトにアクセスしてウェブページを閲覧したりすることができる。

　（ＰＣ内蔵テレビ１の要部構成）
　ＰＣ内蔵テレビ１の内部構成および機能について、図１を参照して以下に説明する。図１は、本発明の一実施形態に係るＰＣ内蔵テレビ１の要部構成を示すブロック図である。

　図１に示すように、ＰＣ内蔵テレビ１のＴＶユニット１０は、映像出力部１１、音声出力部１２、コンテンツ処理部１３、コンテンツ合成部１４、コンテンツ取得部１５、コンテンツ受信部１６、ユーザ入力部１７、制御情報通信部１８および制御部１９を備えている。一方、ＰＣユニット２０は、コンテンツ処理部２１、コンテンツ取得部２２、コンテンツ送信部２３、記憶部２４、制御情報通信部２５、ユーザ入力部２６、制御部２７およびアプリケーション実行部２８を備えている。

　本実施形態ＰＣ内蔵テレビ１は、映像の合成機能を有している。具体的には、ＴＶユニット１０は、放送波（テレビ放送）を受信してデコードすることによって、放送番組（第１のコンテンツ）を取得する。ＰＣユニット２０は、ウェブページ、動画コンテンツ等などのＰＣコンテンツ（第２のコンテンツ）を取得しＴＶユニット１０に提供する。ＴＶユニット１０は、少なくとも放送番組内の映像（第１の映像）およびＰＣコンテンツ内の映像（第２の映像）を合成して一つの合成映像を生成し、ディスプレイ２に出力する。これによりディスプレイ２は当該合成映像を表示する。ディスプレイ２は、たとえば液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ＥＬディスプレイとして実現される。

　（ＴＶユニット１０の詳細）
　ＴＶユニット１０に備えられる各ブロックの機能について、それぞれ以下に説明する。

　映像出力部１１は、コンテンツ合成部１４から送られた映像信号をディスプレイ２に出力する。

　音声出力部１２は、コンテンツ合成部１４から送られた音声信号をスピーカ３に出力する。

　コンテンツ処理部１３は、コンテンツ取得部１５から入力されたコンテンツを処理する。本実施形態では、受信された放送波をデコードして放送番組を生成し、コンテンツ合成部１４に出力する。また、コンテンツに含まれる情報を保存しておくこともできる。

　コンテンツ合成部１４は、コンテンツ処理部１３から入力された放送番組、およびコンテンツ受信部１６がＰＣユニット２０から受信したＰＣコンテンツを合成して、一つの合成コンテンツを生成する。

　コンテンツ取得部１５は、アンテナ４を通じて放送波を受信し、コンテンツ処理部１３に出力する。なお、放送波の受信方法はアンテナ４を通じたものに限定されない。コンテンツ取得部１５は、ケーブルテレビ放送網を通じて放送波を受信することもできる。他にも、インターネット８を通じてＩＰ放送データ（ＩＰ放送波）を受信することもできる。また、ディスクメディアから情報を取得することもできる。

　コンテンツ受信部１６は、ＰＣユニット２０から送信されたＰＣコンテンツを受信し、コンテンツ合成部１４に出力する。

　ユーザ入力部１７は、ユーザによるＰＣ内蔵テレビ１に対する入力操作を受け付ける。具体的には、たとえばユーザによる入力操作に応じてリモコン９が発した信号を受信し、制御部１９に出力する。他にも、ＴＶユニット１０本体へのユーザの直接操作によって発生せられた信号を受信することもできる。

　制御情報通信部１８は、ＰＣユニット２０と制御情報をやり取りする。具体的には、制御情報をＰＣユニット２０の制御情報通信部２５に送信したり、あるいは、制御情報通信部２５から送信された制御情報を受信したりする。ここで制御情報には、たとえば、ＰＣユニット２０ａまたはＴＶユニット１０ａを操作するための操作情報が含まれる。他にも、取得したコンテンツを他方のユニットに提供すべき旨を規定した情報が含まれる。さらに、コンテンツを取得するためのアクセス情報（リンク情報）が含まれる。

　制御部１９は、ＴＶユニット１０を構成する各ブロックを統括制御する。

　（ＰＣユニット２０の詳細）
　ＰＣユニット２０を構成する各ブロックの機能について、以下に説明する。

　コンテンツ処理部２１は、コンテンツ取得部２２が取得したＰＣコンテンツを処理する。

　コンテンツ取得部２２は、外部からＰＣコンテンツを取得する。たとえば、記録ディスク７またはインターネット（通信ネットワーク）８からＰＣコンテンツを取得する。ＰＣコンテンツは、コンピュータによって処理され再生可能なコンテンツのことである。たとえばテキスト、映像、音声、動画等のコンテンツがこれに該当し、さらにこれらの組み合わせからなるマルチメディアコンテンツも該当する。他にも、ウェブページもＰＣコンテンツに含まれる。これらのＰＣコンテンツは各所から取得できる。取得先はたとえばインターネット８上のウェブサイト、ＰＣ内蔵テレビ１に接続された外部装置、および記録ディスク７である。また、コンテンツ取得部２２は、たとえばプリンターといったＰＣユニット２０の外部装置に情報を送信することもできる。

　コンテンツ送信部２３は、コンテンツ処理部２１が処理したコンテンツをコンテンツ受信部１６へ送信する。

　記憶部２４は、各種のＰＣコンテンツを記憶する。たとえば、ハードディスク、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置として実現される。記憶部２４には、ＰＣコンテンツに加えて、アプリケーション実行部２８によって実行される各種のソフトウェアアプリケーションが記憶されている。

　制御情報通信部２５は、制御情報通信部１８と制御情報のやり取りをする。具体的には、制御情報をＴＶユニット１０の制御情報通信部１８に送信したり、あるいは、制御情報通信部１８から送信された制御情報を受信したりする。

　ユーザ入力部２６は、ユーザによるＰＣ内蔵テレビ１に対する入力操作を受け付ける。具体的には、ユーザによる入力操作に応じて操作装置（本実施形態ではマウス５およびキーボード６）が発した信号を受信し、制御部２７に出力する。当該操作装置の他の例として、トラックボールおよびトラックパッドなどのポインティングデバイス、ならびにジョイスティックも含まれる。

　制御部２７は、ＰＣユニット２０における各種動作を制御する。

　アプリケーション実行部２８は、記憶部２４に記憶されているソフトウェアアプリケーションを読み出し、実行する。

　（ＰＣ内蔵テレビ１の詳細な内部構成）
　次に、ＰＣ内蔵テレビ１の詳細な内部構成について、図３を参照して説明する。図３は、本発明の一実施形態に係るＰＣ内蔵テレビ１の詳細な内部構成を示すブロック図である。図１に示す各機能ブロックは、図３に示す各ブロックのいずれかまたはその組み合わせによって、実現される。

　ＲＦ（Ｒａｄｉｏ　Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ）受信部１０１は、外部から送られてくる信号を受信する。すなわち、ＲＦ受信部１０１は、たとえば、地上波デジタル放送として無線で送られてくる映像信号等のデジタル放送信号を受け付ける映像信号入力部である。なお、ＲＦ部１０１が受信する信号は、地上波デジタル放送として送られてくる信号に限定されるものではなく、たとえば、一般のアナログ放送、衛星放送、またはケーブルテレビ放送等として送られてくる信号であってもよい。

　これらの信号としては、たとえば、デジタル放送の場合はＭＰＧ２またはＭＰＥＧ４等のシステムとしてデジタル化された映像信号が挙げられる。また、ＲＦ受信部１０１に入力される信号は、当該映像信号に限定されるものではなく、たとえば、デジタル化されたオーディオ信号、データ放送、電子番組表情報またはネットワーク情報などのデジタル放送信号（放送波）であってもよい。

　デモジュレータ１０２は、ＲＦ受信部１０１に入力されたデジタル放送信号を復調し、デコーダ１０３に送る。

　デコーダ１０３は、たとえばＭＰＥＧ２ＴＳなどの復調された信号を、ビデオ成分（信号）とオーディオ成分（信号）とに分解する。また、デコーダ１０３は、分解した信号のうちビデオ信号をデコードし、オーディオ信号をオーディオプロセッサ１０４に送る。このとき、オーディオ信号に付随するデータは、ＣＰＵ１０９に送られ、そこで処理される。

　オーディオプロセッサ１０４は、デコーダ１０３から受け取ったオーディオ信号をデコードする。なお、オーディオ信号には多数のフォーマットがあるため、通常、オーディオ信号のデコード処理はオーディオプロセッサ１０４にて行う。しかしながら、これに限定されるものではなく、デコーダ１０３またはＣＰＵ１０９において、オーディオ信号をデコードしてもよい。処理されたオーディオ信号は、スピーカ１０５に送られる。

　スピーカ１０５は、オーディオプロセッサ１０４においてデコードされたオーディオ信号を出力する。なお、本実施形態では、表示部１１２およびスピーカ１０５を備えたテレビの形態を示すが、これに限定されるものではなく、たとえば、ＢＤ（ＢｌｕＲａｙ）レコーダまたはＳＴＢ（Ｓｅｔ　Ｔｏｐ　Ｂｏｘ）などの場合、スピーカ１０５の代わりに、外部機器にオーディオ信号を出力してもよい。

　リモコン通信部１０６は、図示しないリモコンからの制御信号を受信する。制御信号を送信するリモコン９としては、たとえば、１方向に信号を送信する赤外線リモコン、または双方向に信号を送信する無線リモコンが挙げられる。リモコン通信部１０６が受信した制御信号は、ＣＰＵ１０９に送られる。

　外部入力部１０７は、ＰＣユニット２０の映像出力部２０８から出力された信号を受信する。外部入力部１０７としては、たとえば、ＨＤＭＩインターフェースまたはＤＶＩ・Ｄ端子などが挙げられる。また、外部入力部１０７が受信する信号は、デコードされたデータまたは圧縮形式のデータ（たとえば、ＭＰＥＧ４等）を含む。

　外部入力部１０７が受信したオーディオ信号は、オーディオプロセッサ１０４に出力される。一方、外部入力部１０７が受信した映像信号は、グラフィックメモリ１１０に出力され、展開される。また、たとえば、外部入力部１０７が受信した映像信号が圧縮画像であって場合、受信した映像信号は、デコーダ１０３をいったん経由してグラフィックメモリ１１０に送られる。なお、デコーダ１０３を経由するか否かによって、グラフィックメモリ１１０に出力される映像信号に本質的な差異はない。

　メモリ１０８は、プログラムまたはデータを格納するメモリである。

　ＣＰＵ１０９は、ＴＶユニット１０全体の制御を行うＣＰＵである。

　グラフィックメモリ１１０は、２つ以上の映像および表示データを保持する。表示データとしては、たとえば、データ放送、およびＯＳＤ（オンスクリーンディスプレイ）データ、および設定メニュー等のデータが挙げられる。グラフィックメモリ１１０は、複数のプレーンからなり、それぞれのプレーンを重ね合わせたり、アルファブレンディングを行ったりすることが可能である。

　グラフィックコントローラ１１１は、グラフィックメモリ１１０に保持される映像および表示データを合成し、１画面を作成する。すなわち、グラフィックコントローラ１１１は、ＣＰＵ１０９からの制御に応じて、たとえば、複数のプレーンの拡大縮小または位置設定などを行い、合成して最終画面を作り出す。この最終画面は、表示部１１２へ送られる。

　表示部１１２は、グラフィックコントローラ１１１から受け取った映像を表示する。たとえば液晶パネルなどの表示デバイスに映像を表示してもよいし、外部機器に映像データを出力してもよい。

　ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）コントローラ１１３は、ネットワークを通じて外部機器と接続する。ＬＡＮコントローラ１１３は、ＤＬＮＡ（Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｌｉｖｉｎｇ　Ｎｅｔｗｏｒｋ　Ａｌｌｉａｎｃｅ）などのホームネットワーク規格によって他の機器と接続しても、インターネットを通じて映像サービスと接続してもよい。また、外部機器との接続は、有線または無線のどちらでもよい。なお、ＬＡＮコントローラ１１３から取得された映像信号は、特に限定されないが、ＲＦ受信部１０１を通じて取得された映像信号と同様に扱うことが好ましい。

　Ｉ／Ｆ部１１４は、ＬＡＮ、ＵＳＢまたはシリアル等を制御するインターフェース部である。Ｉ／Ｆ部１１４では、静止画等を含む制御情報をＰＣユニット２０とやり取りする。なお、Ｉ／Ｆ部１１４における制御情報の送受信方式は、特に限定されない。

　電源部１１５は、ＴＶユニット１０における電源回路である。また、電源部２０４は、ＰＣユニット２０における電源回路である。これらの電源部１１５，２０４は、共通の電源１４０から電力の供給を受ける。この際、１つのＡＣプラグによって電力の供給を受けることが望ましい。

　入力部２０１は、外部からの入力を受け付ける。このように、ＰＣユニット２０は、独自の入力部が存在し得る。入力部２０１としては、たとえば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈのワイヤレスキーボードまたはワイヤレスマウス等を利用できることが好ましい。

　ＩＯプロセッサ２０２は、各種外部インターフェースを制御する。

　ＬＡＮコントローラ２０３は、ＩＰネットワークと接続する。なお、ＬＡＮコントローラ１１３とＬＡＮコントローラ２０３とは、互いに１つのＩＰアドレスを共用することが好ましい。また、ＴＶユニット１０およびＰＣユニット２０において、それぞれ個別のＬＡＮコントローラ１１３，２０３を備えている場合、ＰＣ内蔵のテレビ１の内部においてブリッジ機能を有することが好ましい。これにより、たとえば、有線ＬＡＮを接続する場合に、１つのＬＡＮケーブルを挿すだけで、ＴＶユニット１０およびＰＣユニット２０を同時にネットワークに接続させることができる。

　メモリ２０５は、各種制御を行うＣＰＵ２０６のメモリである。

　ＣＰＵ２０６は、ＰＣユニット２０に含まれる各ブロックを統括的に制御する。たとえば、圧縮されたＰＣコンテンツをソフトウェア的にデコードして、元のサイズのＰＣコンテンツに変換する。本実施形態において、ＰＣユニット２０は、ＴＶユニット１０におけるデコーダ１０３のようなハードウェアを備えていない。しかしながら、これに限定されるものではなく、たとえば、ＰＣユニット２０がデコーダ１０３のようなハードウェアを備えていてもよい。

　グラフィックコントローラ２０７は、映像描画時のグラフィック処理を高速化する。

　映像出力部２０８は、グラフィックコントローラ２０７によって処理された映像信号を、たとえばＨＤＭＩ等の形式によって出力する。なお、オーディオ信号も映像信号と同様に、ＴＶユニット１０に送信される。

　記憶部２０９は、インターネット８または記録ディスク７を通じて取得されたＰＣコンテンツを恒久的に記憶する。記憶部２０９としては、たとえば、ハードディスク、ＢＤ（Ｂｌｕ－ｒａｙ　Ｄｉｓｃ）、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｖｉｄｅｏ　Ｄｉｓｃ）またはＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ　Ｓｅｒｉａｌ　Ｂｕｓ）メモリ等が挙げられる。ＣＰＵ２０６は、ネットワークを経由して取得した映像、または記憶部２０９に記憶されている映像を再生し、ＴＶユニット１０に送信する。

　ここで、映像とは、動画に限定されるものではなく、音楽、書籍、写真、スライドショー、ワープロドキュメント、またはゲーム等のアプリケーションが作成する画面が挙げられる。

　（ＰＣ内蔵テレビ１の操作方法）
　図４中の（ａ）は、リモコン９を使用してＰＣ内蔵テレビ１を操作する際の信号伝達の流れを図である。図４中の（ｂ）は、入力装置（キーボード６またはマウス５）を使用してＰＣ内蔵テレビ１を操作する際の信号伝達の流れを図である。

　上述したように、ユーザは、リモコン９を使用してＴＶユニット１０およびＰＣユニット２０の両方を操作できる。ユーザの入力に応じてリモコン９が発信する信号（操作信号）は、ユーザ入力部１７を経由して制御部１９に入力される。制御部１９は、操作信号を解析することによって、ＴＶユニット１０を操作するための信号か、またはＰＣユニット２０を操作するための信号なのかを判定する。前者だと判定した場合には、操作信号の内容に応じて、ＴＶユニット１０内の各ブロックを制御する。これらの処理の結果、ユーザはリモコン９を使用してＴＶユニット１０を操作できる。

　一方、制御部１９は、操作信号がＰＣユニット２０を操作するための信号だと判定した場合には、ＰＣユニット２０を制御するための制御情報を生成し、制御情報通信部１８を通じてＰＣユニット２０に送信する。当該制御情報は制御情報通信部２５を経由してＰＣユニット２０の制御部２７に入力される。ＰＣユニット２０は、入力された制御情報に基づき、ＰＣユニット２０内の各ブロックを制御する。これらの処理の結果、ユーザは、リモコン９を使用してＰＣユニット２０を操作できる。

　上述したように、ユーザは、マウス５またはキーボード６（以下、操作装置と総称）を使用して、ＰＣユニット２０およびＴＶユニット１０の両方を操作できる。ユーザの入力に応じて操作装置が発信する信号（操作信号）は、ユーザ入力部２６を経由して制御部２７に入力される。制御部２７は、操作信号を解析することによって、ＰＣユニット２０を操作するための信号か、またはＴＶユニット１０を操作するための信号なのかを判定する。前者だと判定した場合には、操作信号の内容に応じて、ＰＣユニット２０内の各ブロックを制御する。これらの処理の結果、ユーザはマウス５またはキーボード６を使用してＰＣユニット２０を操作できる。

　一方、制御部２５は、操作信号がＴＶユニット１０を操作するための信号だと判定した場合には、ＴＶユニット１０を制御するための制御情報を生成し、制御情報通信部２５を通じてＴＶユニット１０に送信する。当該制御情報は制御情報通信部１８を経由してＴＶユニット１０の制御部１９に入力される。制御部１９は、入力された制御情報に基づき、ＴＶユニット１０内の各ブロックを制御する。これらの処理の結果、ユーザは、操作装置（マウス５またはキーボード６）を使用してＴＶユニット１０を操作できる。

　以上のように、本実施形態のＰＣ内蔵テレビ１は、１つの操作装置を使用して、まったく異なる機能を持った２つのユニット（ＴＶユニット１０、ＰＣユニット２０）を操作できる。特に、ＰＣユニット２０の操作がリモコン９によって可能になる点は、ユーザにとってのメリットが大きい。マウス５またはキーボード６に比べて、リモコン９の操作は洗練され、直感的で分かりやすいからである。したがって、本実施形態のＰＣ内蔵テレビ１を使用するユーザは、ＰＣユニット２０によって提供される各種のサービス（アプリケーションの実行、ウェブページの閲覧）を、汎用のパーソナルコンピュータを用いる場合よりも手軽に体験できる。

　（映像合成の流れの例）
　ＰＣ内蔵テレビ１における、複数の映像の合成および表示処理の流れについて、図５を参照して説明する。図５は、ＰＣ内蔵テレビ１における映像合成および表示の流れの一例を示す図である。

　この図に示すように、ＰＣユニット２０のコンテンツ取得部２２は、映像５０（第２のコンテンツに含まれる第２の映像）および関連情報５２を取得する。取得先はたとえばインターネット８または記録ディスク７である。これらの映像５０および関連情報５２は、コンテンツ取得部２２、コンテンツ処理部２１、およびコンテンツ送信部２３を経由してＴＶユニット１０に送信される。ＴＶユニット１０では、コンテンツ受信部１６を経由してコンテンツ合成部１４に提供される。

　一方、ＴＶユニット１０のコンテンツ取得部１５は、映像５４（第１のコンテンツに含まれる第１の映像）および関連情報５６を取得する。取得先はたとえば放送局である。これらの映像５４および関連情報５２は、コンテンツ取得部１５、コンテンツ処理部１３を経由してコンテンツ合成部１４に提供される。なお、ＰＣユニット２０ａには、ＴＶユニット１０ａから、映像５０および関連情報５２をＴＶユニット１０ａに提供すべきことを規定した制御情報が事前に送信されている。ＰＣユニット２０ａは、この制御情報の受信に応じて映像５０および関連情報５２をＴＶユニット１０ａに提供する。

　コンテンツ合成部１４は、入力された映像５０、関連情報５２、映像５４、および関連情報５６を合成して１つの合成映像（合成コンテンツ）を生成する。本実施形態ではグラフィックメモリ１１０を利用し、３つのプレーンのそれぞれにデータを書き込む。具体的には第１のプレーンに映像５０、第２のプレーンに映像５４、そして第３のプレーンに関連情報５２および関連情報５６を書き込む。こうして得た３つのプレーンを重ね合わせ、図５に示す１つの合成映像を生成する。当該合成映像は映像出力部１１を経由してディスプレイ２に入力される。これらの処理の結果、ユーザはディスプレイ２を通じて当該合成映像を視認する。結果、放送番組を視聴しながら映画コンテンツをサブ画面で楽しむ、といったことが可能になる。

　（インターネットから情報を取得する流れの概要）
　次に、リモコン９の操作によりインターネットから情報を取得するＰＣ内蔵テレビ１における処理の概要について図６を参照して説明する。図６は、本発明のＰＣ内蔵テレビ１において、リモコン９の操作によりインターネットから情報を取得する処理の流れを示すシーケンス図である。

　図６に示すように、まず、ユーザはリモコン９を操作することによって、番組情報を表示するための信号をＴＶユニット１０に送信する（ステップＳ２１）。ＴＶユニット１０は、この信号を受信すると、ディスプレイ２に番組情報を表示する（ステップＳ２２）。次に、ＴＶユニット１０は、ＰＣユニット２０がインターネットに接続可能かを確認する（ステップＳ２３）。ＰＣユニット２０は、インターネットに接続可能であれば、その旨をＴＶユニット１０に通知する（ステップＳ２４）。

　次に、ユーザは、リモコン９を操作することによって、検索キーワードを選択する（ステップＳ２５）。ＴＶユニット１０は、この検索キーワードをＰＣユニット２０に送信する（ステップＳ２６）。ＰＣユニット２０は、この検索キーワードに基づいて、インターネットから検索結果を取得する（ステップＳ２７）。次に、ＰＣユニット２０は、取得した検索結果をＴＶユニット１０に送信する（ステップＳ２８）。ＴＶユニット１０は、この検索結果をディスプレイ２に表示する（ステップＳ２９）。

　次に、ユーザは、リモコン９を操作することによって、検索結果におけるサイトを選択する（ステップＳ３０）。これにより、インターネットにおける詳細情報を要求する。ＴＶユニット１０は、この選択された検索サイトの情報をＰＣユニット２０に送信する（ステップＳ３１）。ＰＣユニット２０は、インターネット上におけるこの検索サイト内の詳細情報を取得する（ステップＳ３２）。次に、ＰＣユニット２０は、取得した詳細情報をＴＶユニット１０に送信する（ステップＳ３３）。ＴＶユニット１０は、この詳細情報をディスプレイ２に表示する（ステップＳ３４）。

　（インターネットから情報を取得する流れの詳細）
　次に、インターネットから情報を取得するＰＣ内蔵テレビ１における処理の詳細について図１および図７～図２２を参照して説明する。

　まず、リモコン９の詳細について図７を参照して説明する。図７は、リモコン９の操作キーの一部を示す図である。図７に示すようにリモコン９は、上下左右各々の「方向キー」、「決定キー」および「番組情報キー」を備えている。

　ユーザは、テレビ番組を視聴中である場合には、リモコン９に配置されている「番組情報」キーを押下することによって、当該番組の番組情報を含む番組に関する情報を表示する。一方、テレビを視聴していない場合には、電子番組表上において、リモコン９を操作することにより番組を選択し、当該番組の番組情報をディスプレイ２に表示する。図８中の（ａ）は、番組情報を含む番組に関する情報が表示されたディスプレイ２を示す図である。なお、番組情報は、文字数が多く全ての文字が表示されない場合には、図８中の（ａ）に示すように一部の文字が表示される。

　ＴＶユニット１０は、図８中の（ａ）に示す番組に関する情報を表示してしばらくすると、番組情報を用いてインターネットから情報を取得するか否かを選択する画面をディスプレイ２に表示する。この画面を図８中の（ｂ）に示す。

　図８中の（ｂ）に示す画面において、ユーザがリモコン９の「左方向キー」を押下しカーソルを「はい」に移動させた後に、「決定キー」を押下することによって、ＴＶユニット１０の制御情報通信部１８は、ＰＣユニット２０の制御情報通信部２５と通信する。これにより、ＴＶユニット１０はＰＣユニット２０が起動しているかを確認し、ＰＣユニット２０が起動していない場合には、ＰＣユニット２０を起動する。なお、ユーザが「いいえ」を選択すると、図８中の（ａ）に示す画面に戻る。また、図８中の（ｂ）に示すような、インターネットから情報を取得するか否かを選択する画面を表示せずに、ＰＣユニット２０の起動を確認するようにしてもよい。すなわち、この場合には、図８中の（ａ）に示す画面においてユーザが「はい」を選択した場合と同様の処理がされる。まず、ユーザはリモコン９を操作することによって、番組についての詳細な説明である番組情報を表示するための信号をＴＶユニット１０のユーザ入力部１７に送信する（ステップＳ２１）。ユーザ入力部１７は、この信号を制御部１９に出力する。制御部１９はこの信号を受信し、コンテンツ取得部１５を制御する。これにより、コンテンツ取得部１５は、アンテナ４を通じて放送波を受信し、地上波デジタル放送またはＢＳデジタル放送の放送波と共に送信される放送関連情報として電子番組表（ＥＰＧ）や文字放送等を取得する。番組情報は、この電子番組表や文字放送等に含まれる、番組に関する情報に含まれている。また、この番組に関する情報には、番組情報の他にも放送局名、番組名、および放送時間などの情報が含まれている。ＴＶユニット１０は、この番組に関する情報をディスプレイ２に表示する（ステップＳ２２）。

　次に、ＴＶユニット１０の制御情報通信部１８は、ＰＣユニット２０の制御情報通信部２５と通信することによって、ＰＣユニット２０がインターネットに接続可能か否かを確認する（ステップＳ２３）。ＰＣユニット２０がインターネットに接続可能な状態にある場合には、制御情報通信部２５は制御情報通信部１８に接続可能であることを通知する（ステップＳ２４）。ＴＶユニット１０はこの通知を受けると、図９に示す画面をディスプレイ２に表示する。一方、ＰＣユニット２０がインターネットに接続できない状態にある場合には、制御情報通信部２５は、インターネットに接続できないことを制御情報通信部１８に通知する。ＴＶユニット１０はこの通知を受けると、「インターネットに接続できない」旨の画面をディスプレイ２に表示する。この画面が表示された場合には、ユーザはＰＣユニット２０をインターネットに接続する。

　図９に示す画面が表示されると、次に、ユーザはリモコン９を操作することによって、検索キーワードを選択する（ステップＳ２５）。なお、ここでいう検索キーワードは、放送局名、番組名、またはその他の文字列、すなわち番組情報におけるキーワードを含むものとする。まず、ユーザは、「放送局名から検索」、「番組名から検索」、または「番組情報からキーワード検索する」のうちの１つをリモコン９を操作することによって選択し、ユーザ入力部１７に入力する。具体的には、図９に示す画面において、リモコン９の「上下方向キー」を押下しカーソルを移動させた後に、「決定キー」を押下することによって選択する。

　ユーザが「放送局名から検索」を選択した場合には、ＴＶユニット１０のユーザ入力部１７は、検索キーワードとして放送局名、すなわちこの場合には「ＪＨＫ」という検索キーワードを選択する。また、「番組名から検索」を選択した場合には、検索キーワードとして番組名、すなわちこの場合には「スポーツのニュース」という検索キーワードを選択する。

　また、「番組情報からキーワード検索する」を選択した場合には、ユーザは番組情報の文字列の中から任意に検索キーワードを選択することができる。すなわち、リモコン９を操作することによって、番組情報において予め設定されている単語単位の文字列か、番組情報における任意の文字列を検索キーワードとして選択できる。まず、番組情報において予め設定されている単語単位の文字列の選択を図１０および図１１を参照して説明する。まず、ユーザが「番組情報からキーワード検索する」を選択すると、番組情報における全ての文字がディスプレイ２に表示される。この際に、図１０中の（ａ）に示すように、番組情報がその位置において拡大表示されてもよいし、図１０中の（ｂ）に示すように、番組情報が別枠において表示されてもよい。

　番組情報における全ての文字が表示されると、文頭における予め定められている文字列にカーソルが合わされる。図１１中の（ａ）に示す例においては、予め定められている文字列である「今夜のプロ野球」という文字列にカーソルが合わされる。ここで、ユーザが一回「右方向キー」を押下すると、図１１中の（ｂ）に示すように、次の予め定められている文字列である「メジャーリーグの結果」という文字列にカーソルが移動する。このように、リモコン９の「左右方向キー」を任意の回数押下することによって、予め定められている任意の文字列にカーソルを移動させることができる。次に、ユーザが「決定キー」を押下することによって、ユーザ入力部１７は、カーソル上の文字列を基本キーワードとして選択する。図１１中の（ｃ）に示す例においては、ユーザ入力部１７は文字列「カーリング選手権」を基本キーワードとして選択する。ここで、ユーザが再度「決定キー」を押下すると、最終的な検索キーワードとして、ユーザ入力部１７は文字列「カーリング選手権」という検索キーワードを選択する。

　また、ユーザは、任意の検索キーワードを選択することもできる。これを図１２を参照して説明する。ユーザは、基本キーワードとして「カーリング選手権」を選択した後にリモコン９の「左方向キー」を押下することによって、文字列「カーリング選手権」の前の文字も「カーリング選手権」と併せて選択することができる。すなわち、「左方向キー」を１回押下する毎に、「カーリング選手権」の前の文字が一文字ずつ選択される。図１２中の（ａ）に示す例においては、「左方向キー」を１１回押下することによって、文字列「カナダで開催されているカーリング選手権」を選択できる。ここで、「決定キー」を押下することによって、ユーザ入力部１７は、最終的な検索キーワードとして、文字列「カナダで開催されているカーリング選手権」という検索キーワードを選択できる。同様に、図１２中の（ｂ）に示す例においては、「右方向キー」を１０回押下して文字列「カーリング選手権の予選一回戦の組合せ」を選択し、「決定キー」を押下することによって、最終的な検索キーワードとして、文字列「カーリング選手権の予選一回戦の組合せ」という検索キーワードを選択できる。

　また、予め定められた文字列である「カーリング選手権」よりも短い文字列を選択する場合には、基本キーワード選択後に「戻るキー」を押下してから、「左右方向キー」を押下すればよい。たとえば、文字列「カーリング選手権」を基本キーワードとして選択後に「戻るキー」を押下してから、「左方向キー」を３回押下することにより、文字列「カーリング」を選択することができる。次に、「決定キー」を押下することによって、最終的な検索キーワードとして、文字列「カーリング」を選択できる。

　次に、ＴＶユニット１０は、選択した検索キーワード１つを文字列として制御情報通信部１８を介してＰＣユニット２０に送信する（ステップＳ２６）。

　ＰＣユニット２０の制御情報通信部２５は、ＰＣユニット２０から送信された検索キーワードを受信する。次に、コンテンツ取得部２２は、インターネット８における検索サイトにおいて当該検索キーワードである文字列を用いて検索し、検索結果を取得する（ステップＳ２７）。次に、制御情報通信部２５は、この検索結果をＴＶユニット１０に送信する（ステップＳ２８）。

　なお、図８、図９および図１０に示した、番組情報を含む画面は、ディスプレイ２全体に表示してもよいし、図１３に示すように、ＴＶ番組視聴中においてはディスプレイ２中央にＴＶ番組を再生し、ディスプレイ２の一部に表示させてもよい。

　次に、検索サイトにおいて検索キーワードを入力することによって、取得する検索結果について、図１４～図１６を参照して説明する。

　図１４は、放送局名である「ＪＨＫ」という検索キーワードを入力することによって取得した検索結果を示す図である。図１４に示すように、この場合には、コンテンツ取得部２２は「ＪＨＫ」という検索キーワードを用いて検索された検索結果を取得する。同様に、番組名である「スポーツのニュース」という検索キーワードを入力した場合には、コンテンツ取得部２２は、図１５に示すように、「スポーツのニュース」に関連する検索結果を取得する。同様に、ユーザが番組情報から選択した検索キーワード、すなわち図１１に示す番組情報における「カーリング選手権」を入力した場合には、コンテンツ取得部２２は、図１６に示すように、「カーリング選手権」に関連する検索結果を取得する。番組情報から選択した検索キーワードを用いた他の例を図１７に示す。図１７中の（ｂ）は、図１７中の（ａ）に示す番組情報における文字列「偉い作家さん」を用いて検索した検索結果を示す図である。以上のように、ＰＣユニット２０は、検索結果を取得する。

　なお、この検索結果の取得中には、図１８に示すように、ディスプレイ２に情報検索中の文字列を表示するようにしてもよい。また、図１３を参照して説明したのと同様に、ＴＶ番組視聴中において、番組情報を画面一部に表示するようにしてもよい。

　次に、制御情報通信部２５は、この取得した検索結果をテキスト情報として、ＴＶユニット１０に送信する。ＴＶユニット１０の制御情報通信部１８は、このテキスト情報を受信する。次に、ＴＶユニット１０は、このテキスト情報をディスプレイ２に表示する（ステップＳ２９）。この画面が表示されたディスプレイ２を図１９に示す。

　図１９に示すように、ディスプレイ２には、番組情報を含む番組に関する情報にＰＣユニット２０から受信した検索結果を追加した情報が表示される。図１３を参照して説明したように、検索結果と番組情報とをディスプレイ２の一部に表示し、残りの画面にＴＶ番組を再生させてもよい。これによりユーザは、ＴＶ番組を視聴しながら、検索結果を確認することができる。また、画面全体を、検索結果および番組に関する情報を表示する画面と、ＴＶ番組を再生する画面とに切り換えて表示するようにしてもよい。この場合には、画面を切り換えることによって、検索結果とＴＶ番組とを交互に確認または視聴することができる。

　次に、ユーザは、図１９に示す画面において、リモコン９操作により検索結果における検索サイトのうちの「ＪＨＫオンライン」を選択する（ステップＳ３０）。次に、ＴＶユニット１０は、選択された検索サイトの情報をＰＣユニット２０に送信する（ステップＳ３１）。ＰＣユニット２０は、インターネット上における検索サイトである「ＪＨＫオンライン」内の詳細情報を取得する（ステップＳ３２）次に、ＰＣユニット２０は、当該詳細情報を文字列としてＴＶユニット１０に送信する（ステップＳ３３）。ＴＶユニット１０は、当該詳細情報をディスプレイ２に表示する（ステップＳ３４）。当該詳細情報が表示されたディスプレイ２を図２０に示す。

　図２０は、検索サイトである「ＪＨＫオンライン」を示している。図２０に示すように、ディスプレイ２には、番組情報を含む番組に関する情報に当該詳細情報を追加した情報が表示される。これにより、ユーザは、詳細情報を確認することができる。また、図１３において説明した検索結果と同様に、この詳細情報をディスプレイ２の一部に表示し、残りの画面にＴＶ番組を再生させてもよい。また、詳細情報と、ＴＶ番組を再生する画面とを切り換えて表示してもよい。これにより、ユーザは詳細情報を確認するとともに、ＴＶ番組を視聴することができる。

　以上のように、ＰＣ内蔵テレビ１においては、リモコン９を用いた簡単な操作によってインターネットの検索サイトから情報を取得することができる。したがって、ユーザにユニットが複数あることを意識させないほどのシームレスな制御および操作性を有し、使い勝手が良く、ユーザビリティ性が高い。

　また、インターネット検索に用いる検索キーワードは、番組情報以外から取得することもできる。

　これを図２１および図２２を参照して説明する。図２１中の（ａ）は、ＴＶユニット１０に内蔵されているか、またはＨＤＭＩ接続されているディスクドライブユニットを備えたＰＣ内蔵テレビ１である。図２１中の（ａ）に示すＰＣ内蔵テレビ１においては、ディスクドライブユニットの挿入口１７０にディスクを挿入することによって、ディスクメディアを読み取ることができる。このようなＰＣ内蔵テレビ１において、挿入されたディスクメディアのタイトル情報を検索キーワードとしてインターネット検索することができる。

　具体的には、ユーザが挿入口１７０にディスクメディアを挿入すると、図２２に示すように、ディスプレイ２にディスクメディアのタイトル情報が複数表示される。図２２に示す画面においては、タイトル情報として、「ハングル地球街角」、「恵みの自然」、「ショッキングテレビ」、「グリーングリーン大作戦」および「Ｎｅｗｓ　Ａｄｄｒｅｓｓ　７３００」が表示されている。図２２に示すように、各々のタイトル情報には「ネット検索」という文字が表示されている。次に、ユーザは、リモコン９の上下左右各々の「方向キー」および「決定キー」を押下することによって、タイトル情報「ハングル地球街角」における「ネット検索」を選択する。これにより、ユーザ入力部１７は検索キーワードとして「ハングル地球街角」を選択し、ＴＶユニット１０は、当該検索キーワードをＰＣユニット２０に送信する。以降の処理は、上述した図６のステップＳ２７移行の処理と同様であるため説明は省略する。以上により、ユーザは、検索キーワード「ハングル地球街角」に関連する検索結果を取得できる。

　（文字列を印刷する流れの概要）
　次に、文字列を印刷するＰＣ内蔵テレビ１における処理の概要について説明する。図２１中の（ｂ）に示すＰＣ内蔵テレビ１は、プリンター１８０に接続されている。図２３は、図２１中の（ｂ）に示すＰＣ内蔵テレビ１において、リモコン９の操作によりＴＶユニット１０から送信された文字列をＰＣユニット２０における処理を介して印刷する流れを示すシーケンス図である。

　まず、ユーザはリモコン９を操作することによって、図２２に示す、タイトル情報が複数表示されるディスプレイ２における「印刷情報送信」を選択する（ステップＳ４１）。これにより、ＴＶユニット１０は、図２２に示す複数のタイトル情報を含む文字列を、印刷情報として選択し（ステップＳ４２）、当該文字列をＰＣユニット２０に送信する（ステップＳ４３）。次に、ユーザは、必要に応じて、ＰＣユニット２０を操作することによって、この文字列を編集する（ステップＳ４４）。これにより、ＰＣユニット２０は文字列を編集する（ステップＳ４５）。次に、ユーザは、ＰＣユニット２０を操作することによって、この文字列をディスクメディアに印刷する操作をする（ステップＳ４６）。これにより、ＰＣユニット２０は当該文字列をプリンター１８０に送信して、上記ディスクメディアに印刷する（ステップＳ４７）。

　次に、文字列を印刷するＰＣ内蔵テレビ１における処理の詳細について説明する。

　まず、ユーザは、図２１中の（ｂ）に示す、プリンター１８０が接続されたＰＣ内蔵テレビ１において、ＴＶユニット１０に内蔵されているか、またはＨＤＭＩ接続されているディスクドライブユニットの挿入口１７０にディスクメディアを挿入する。これにより、ディスプレイ２に、図２２に示すように、ディスクメディアに含まれるコンテンツのタイトル情報が複数表示される。次に、ユーザはリモコン９の上下左右各々の「方向キー」および「決定キー」を押下することによって、「印刷情報送信」を選択する（ステップＳ４１）。

　これにより、ＴＶユニット１０のユーザ入力部１７は、複数のタイトル情報である文字列を選択する（ステップＳ４２）。次に、ＴＶユニット１０の制御情報通信部１８は、この文字列をＰＣユニット２０の制御情報通信部２５に送信する（ステップＳ４３）。制御情報通信部２５はこの文字列を受信すると、文字列を編集および修飾するソフトウェアを有するアプリケーション実行部２８に送信する。次に、ユーザは、ユーザ入力部２６を介してこの文字列を編集するように、マウス５およびキーボード６を操作する（ステップＳ４４）。これにより、アプリケーション実行部２８は文字列を編集する（ステップＳ４５）。この編集においては、文字列をディスクメディアの表面に印刷できる形式に編集する。また、文字列の色、形状、またはフォントなどを編集することもできる。なお、ユーザが文字列の編集をしなくとも、ディスクメディアの表面に印刷できる所定の形式になるようにしてもよい。この場合には、ユーザは、文字列を編集する必要はない。

　ユーザは文字列を編集した後に、挿入口１７０からディスクメディアを取り出して、ＰＣユニット２０に接続されているプリンター１８０にセットする。次に、ユーザは、この文字列を印刷するように、マウス５およびキーボード６を操作する（ステップＳ４６）。この操作により、コンテンツ取得部２２は、この文字列をプリンター１８０に送り、プリンター１８０にセットされているディスクメディアの表面に当該文字列を印刷、すなわちレーベル印刷する（ステップＳ４７）。

　また、印刷対象となる文字列はタイトル情報に限らない。たとえば、上述した番組情報から選択した検索キーワードを印刷対象となる文字列としてもよい。すなわち、番組情報における「放送局名」、「番組名」、または任意の文字列として選択した「出演者名」あるいは「番組内容」などを印刷することができる。この場合には、ＴＶユニット１０は、インターネットから情報を取得する実施形態において説明したように番組情報における文字列をＰＣユニット２０に送信し、ＰＣユニット２０は、文字列を印刷する流れの実施形態において説明したように当該文字列を印刷する。また、ＰＣユニット２０は、以上の実施形態においてＴＶユニット１０から受信した文字列を、ディスクメディアにおける録画コレクションのデータベースとして保存するようにしてもよい。

　次に、再生するディスクメディアから取得した情報を用いたＰＣ内蔵テレビ１における処理について、図２４～図２７を参照して説明する。図２４は、再生するディスクメディアから取得したキーワードと、電子番組表に含まれる文字列であるキーワードとを用いたＰＣ内蔵テレビ１における処理を示すフローチャートである。

　まず、ユーザが、図２１中の（ａ）に示すような、ＴＶユニット１０に内蔵されているか、またはＨＤＭＩ接続されているディスクドライブユニットの挿入口１７０にディスクメディアを挿入すると、ＰＣ内蔵テレビ１は当該ディスクメディアを再生する（ステップＳ６１）。ＴＶユニット１０のコンテンツ取得部１５は、再生したディスクメディアに含まれるコンテンツ情報が取得可能であるか判定する（ステップＳ６２）。ディスクメディアに含まれるコンテンツ情報であるキーワードが取得可能であれば、この再生中に、コンテンツ取得部１５は、ディスクメディアに含まれるキーワードを取得する。具体的には、当該ディスクメディアに含まれる、映画タイトル「ブルクリフ」、映画監督「ウージョン」、および出演者「ドニーライオン」のキーワードを取得する。なお、このキーワードには、映画の他の出演者または公開年度といったキーワードが含まれていてもよい。

　次に、コンテンツ処理部１３はこのキーワードを保存する（ステップＳ６３）。なお、ディスクメディアに含まれる情報が取得可能でない場合には、ＴＶユニット１０は当該ディスクメディアを単に再生する。すなわち、ディスクメディアに含まれる情報の処理はしない。

　次に、上述したように、ユーザのリモコン９操作により、コンテンツ取得部１５はアンテナ４を通じて電子番組表を取得する（ステップＳ６４）。コンテンツ処理部１３は、この電子番組表における複数の番組情報に含まれるキーワードを保存する。このキーワードには、「放送局名」、「番組名」、「出演者名」、および「映画監督名」といった情報が含まれる。

　次に、ユーザは、リモコン９の「上下左右方向キー」および「決定キー」を操作することにより、電子番組表における「一致キーワード検索」を選択する。ユーザが「一致キーワード検索」を選択すると、ＴＶユニット１０は、取得した情報を表示するための使用されていない空きチャンネルを選択する。なお、空きチャンネルは必ずしも選択する必要はない。

　ＴＶユニット１０が空きチャンネルを選局すると、次に、コンテンツ処理部１３は、当該コンテンツ処理部１３に保存されているディスクメディアに含まれるキーワードのうちの１つを選択する（ステップＳ６５）。具体的には、コンテンツ処理部１３は、まずキーワード「ブルクリフ」を選択する。

　次に、コンテンツ処理部１３は、選択したキーワード「ブルクリフ」と、上述した保存している電子番組表の番組情報に含まれる複数のキーワードとを照合する（ステップＳ６６）。キーワード「ブルクリフ」と一致するキーワードが番組情報から取得して保存しているキーワードに含まれていない場合には、コンテンツ処理部１３は、次に、ディスクメディアに含まれる全てのキーワードの処理を終了したかを判定する（ステップＳ６８）。全てのキーワードについての処理を終了していなければ、ディスクメディアに含まれる他のキーワードである「ドニーライオン」を選択する。次に、コンテンツ処理部１３は、キーワード「ドニーライオン」と、番組情報から取得して保存している複数のキーワードとを照合する。コンテンツ処理部１３は、この照合の結果、キーワード「ドニーライオン」と一致するキーワードが、番組情報から取得して保存しているキーワードにあれば、当該番組情報を保存する（ステップＳ６７）。

　次に、コンテンツ処理部１３は、ディスクメディアに含まれる全てのキーワードの処理を終了したかを判定し、ディスクメディアに含まれる全てのキーワードについて同様の処理をする。この処理において、キーワードが一致する番組情報がある場合には、コンテンツ処理部１３は番組情報を蓄積して保存していく。全てのキーワードについての処理が終了したら、コンテンツ処理部１３は、番組情報が保存されているか否かを判定する（ステップＳ６９）。番組情報が１つでも保存されている場合には、上述した予め選局されている空きチャンネルに番組情報を表示する（ステップＳ７０）。この表示方法について図２５を参照して説明する。保存されている番組情報が無い場合には、処理を終了する。

　図２５は、「ドニーライオン」というキーワードが番組情報に含まれる番組をディスプレイ２に表示した図である。図２５に示すように、ディスプレイ２には、過去に再生したディスクメディアに含まれるキーワードである「ドニーライオン」と、「ドニーライオン」というキーワードが番組情報に含まれている電子番組表における番組とが表示されている。図２５に示す例においては、キーワード「ドニーライオン」を番組情報に含む番組である「ブルクリフＰａｒｔ２」、「ドラコンの鉄拳」、および「グルメ紀行」がディスプレイ２に表示されている。なお、ディスプレイ２の表示は、必ずしも空きチャンネルを使用する必要はない。例えば、現在視聴中のチャンネルにおける番組の映像を一時的にミュート（停止）して、図２５に示すような、情報を表示する画面に一時的に切り替えるようにしてもよい。

　ユーザはこのディスプレイ２を確認することにより、電子番組表に含まれる番組のうち、「ドニーライオン」すなわち過去に再生したディスクメディアの出演者が出演している番組を確認することができる。

　また、ＴＶユニット１０は、異なるディスクメディアを再生するごとに、当該ディスクメディアに含まれるキーワードを上書きして保存してもよいし、複数のディスクメディアに含まれるキーワードを蓄積して保存するようにしてもよい。これにより、最新のディスクメディアに含まれるキーワードのみを検索対象とすることもできるし、過去に再生した全てのディスクメディアに含まれるキーワードを検索対象とすることもできる。

　次に、ＴＶユニット１０は、一致したキーワードを検索キーワードとしてＰＣユニット２０に送信し、インターネットから情報を取得できる。すなわち、図６のシーケンス図において説明したように、一致したキーワードである「ドニーライオン」を検索キーワードとしてインターネットから情報を取得できる。

　以上により、ユーザは、過去に再生したディスクメディアの出演者名または監督名などを記憶していなくとも、当該出演者または監督などに関連する番組を電子番組表から取得することができる。また、当該出演者または監督についての情報をインターネットから取得することができる。

　また、ディスクメディアを再生する際に取得したキーワードと、放送波から取得した、現在視聴中の番組情報に含まれるキーワードとを照合するようにしてもよい。これを図２６を参照して説明する。図２６は、ディスクメディアを再生する際に取得したキーワードと、放送波から取得した、現在視聴中の番組情報に含まれるキーワードとを用いたＰＣ内蔵テレビ１における処理を示すフローチャートである。図２６に示すフローチャートの説明においては、図２４と同様の箇所は省略する。なお、図２６に示すフローチャートにおいては、放送波から取得した、現在視聴中の番組情報を用いる点で図２４に示すフローチャートにおける処理と異なる。

　まず、図２４において説明したのと同様に、コンテンツ処理部１３は、ディスクメディアを再生し（ステップＳ７１）、再生したディスクメディアに含まれるコンテンツ情報が取得可能であるか判定し（ステップＳ７２）、当該ディスクメディアから取得したキーワードを保存する（ステップＳ７３）。次に、ユーザは、リモコン９を操作することにより、放送波から現在視聴中の番組情報を取得する（ステップＳ７４）。コンテンツ処理部１３は、この番組情報に含まれるキーワードを保存する。

　次に、ユーザがリモコン９を操作することにより、「一致キーワード検索」を選択すると、コンテンツ処理部１３は、当該コンテンツ処理部１３に保存されているディスクメディアに含まれるキーワードのうちの１つを選択する（ステップＳ７５）。次に、コンテンツ処理部１３は、選択したキーワードと、上述した現在視聴中の番組情報に含まれている保存しているキーワードとを照合する（ステップＳ７６）。コンテンツ処理部１３は、この照合の結果、キーワード「ドニーライオン」と一致するキーワードが、番組情報から取得して保存しているキーワードにある場合には、当該番組情報を保存する（ステップＳ７７）。

　次に、コンテンツ処理部１３は、ディスクメディアに含まれる全てのキーワードの処理を終了したかを判定する（ステップＳ７８）。全てのキーワードについての処理を終了していなければ、コンテンツ処理部１３は、ディスクメディアに含まれる他のキーワードについても順番に同様の処理をする。この処理において、キーワードが一致する番組情報がある場合には、コンテンツ処理部１３は同じ番組情報であれば上書きして保存する。全てのキーワードについての処理が終了したら、コンテンツ処理部１３は、番組情報が保存されている否かを判定する（ステップＳ７９）。番組情報が１つでも保存されている場合には、その番組情報を表示する（ステップＳ８０）。この表示方法について図２７を参照して説明する。

　図２７中の（ａ）に示すように、放送波から取得した番組情報は、番組視聴中のディスプレイ２の下部分にテロップとして表示される。なお、このテロップ表示は、図２７中の（ｂ）に示すようにディスプレイ２に向かって左部分にも表示するようにしてもよい。また、画面を分割することによって、画面の一部に取得した番組情報を表示し、他の部分に視聴中の番組を表示するようにしてもよい。

　以上により、ユーザは、過去に再生したディスクメディアの出演者名または監督名などを記憶していなくとも、当該出演者または監督などに関連する、現在視聴中の番組情報を放送波から取得することができる。また、当該出演者または監督についての情報をインターネットから取得することができる。

　（検索サイトの文字列をＴＶユニット１０上で表示させる流れの概要）
　次に、検索サイトの文字列をＴＶユニット１０上で表示させるＰＣ内蔵テレビ１における処理の概要について図２８を参照して説明する。図２８は、本発明のＰＣ内蔵テレビ１において、リモコン検索サイトの文字列をＴＶユニット１０上で表示させる処理の流れを示すシーケンス図である。

　図２８に示すように、まず、ユーザはマウス５またはキーボード６を操作することによって、ＰＣユニット２０におけるインターネット検索サイト内の情報を呼び出す。次に、当該検索サイト内の情報における文字列をテキストデータとしてコピーする（ステップＳ４１）。次に、ユーザがＴＶユニット１０を操作することによって、当該テキストデータを要求する（ステップＳ４２）。次に、ＰＣユニット２０は、当該テキストデータを文字列としてＴＶユニット１０に送信する（ステップＳ４３）。ＴＶユニット１０は、当該文字列を貼り付ける（ステップＳ４４）。

　（検索サイトの文字列をＴＶユニット１０上で表示させる流れの詳細）
　次に、検索サイトの文字列をＴＶユニット１０上で表示させる処理の詳細について図２９および図３０を参照して説明する。

　まず、ユーザは、マウス５またはキーボード６を操作することによって、ＰＣユニット２０におけるインターネット検索サイト内の情報を呼び出す。この検索サイトである映画上映スケジュール情報サイトが表示されたディスプレイ２を図２９に示す。次に、ユーザは、マウス５またはキーボード６を操作することによって、「有名俳優×日本女優共演　戦国の戦い」というテキストデータをクリップボードにコピーする（ステップＳ４１）。

　ここで、たとえば）機能が内蔵されたＰＣ内蔵テレビ１、またはＨＤＭＩ－ＣＥＣ接続された録画機器において、ユーザ、図２１中の（ａ）に示すようなＴＶユニット１０にＢｌｕ－ｒａｙ（ブルーレイ、登録商標がＴＶユニット１０にタイトル設定などの文字列を入力したいとする。このような場合に、ＴＶユニット１０の制御情報通信部１８は、ＰＣユニット２０の制御情報通信部２５にテキストデータを要求する信号を送信する（ステップＳ４２）。次に、ＰＣユニット２０がこの信号を受信すると、制御情報通信部２５は、クリップボードに保存されているテキストデータを制御情報通信部１８に送信する（ステップＳ４３）。制御情報通信部１８は、このテキストデータを受信し、ＴＶユニット１０は、図３０中の（ｂ）に示すタイトル設定などの画面において、当該テキストデータすなわち「有名俳優×日本女優共演　戦国の戦い」を貼り付ける。これにより、図３０中の（ａ）に示すように、ＴＶユニット１０を操作することによって、文字を１文字ずつ入力する必要がない。したがって、ＰＣ内蔵テレビ１のユーザビリティ性が高くなる。

　（ディスプレイ２に表示される画面の例）
　図３１は、ディスプレイ２に表示される画面の各例を示す図である。

　図３１中の（ａ）では、ＴＶ全画面６０のみがディスプレイ２の全面に表示されている。このとき、リモコン９に設けられた「ＰＣボタン」をユーザが押下することにより、図３１中の（ａ）の画面が図３１中の（ｂ）のそれに切り替わる。図３１中の（ｂ）では、ＴＶ主画面６１、ＰＣ機能メニュー６２～６５、およびＰＣ子画面６６がディスプレイ２に表示されている。ユーザは、ＴＶユニット１０によって再生されるＴＶコンテンツ（放送番組）の視聴を中心にＰＣ内蔵テレビ１を使用する。一方、ＰＣコンテンツは補助的に視聴する。

　図３１中の（ｂ）の画面が表示されているとき、リモコン９に設けられた「ＰＣボタン」をユーザが押下することにより、図３１中の（ｂ）の画面が図３１中の（ｃ）のそれに切り替わる。図３１中の（ｃ）では、ＴＶ画面の表示位置とＰＣ画面の表示位置とが入れ替わる。具体的には、ＴＶ主画面６１の表示位置にＰＣ主画面６９が表示され、一方、ＰＣ子画面６６の表示位置にＴＶ子画面６８が表示される。これらの処理によって、ユーザは、ＰＣユニット２０の操作および当該操作によって再生されるＰＣコンテンツの視聴を中心にＰＣ内蔵テレビ１を使用する。一方、放送番組は補助的に視聴する。

　図３１中の（ｃ）の画面が表示されている時、ユーザがＰＣ機能メニュー６２～６５におけるその他のメニューを選択すれば、図３１中の（ｄ）に示すように、ＰＣ子画面６８を最大化することもできる。すなわち、ＰＣ全画面６７がディスプレイ２に表示される。なお、ユーザが「ＰＣボタン」を押下した場合も、同様に、図３１中の（ｄ）の表示に切り替わる。

　（ＰＣ子画面の切り換えの例）
　図３２は、ＰＣ内蔵テレビ１が、ＰＣ機能メニューの選択に応じてＰＣ子画面の表示を切り換える様子の一例を示す図である。

　図３２中の（ａ）では、ディスプレイ２に、ＴＶ主画面６１、メニュー項目７１～７４、およびＰＣ子画面７５を表示している。ＰＣ子画面７５は、メニュー項目７１を選択した時に表示される。ここで、ユーザがメニュー項目７２を選択した時、図３２中の（ｂ）に示すように、当該メニュー項目７２に関連するＰＣ子画面７６が直ちに表示される。

　（ＰＣ機能メニューの選択に応じた処理の例）
　本実施形態のＰＣ内蔵テレビ１は、ＰＣ機能のメニューを表すＨＴＭＬ形式のデータを処理することによって、当該ＰＣ機能メニューをディスプレイ２に表示する。そのため、選択された項目に対応するリンク情報に応じた処理を実行する。この具体例について、図を参照して以下に説明する。

　図３３は、ＰＣ内蔵テレビ１が、ＰＣ機能メニューを示す情報の選択結果に応じて、ＰＣ子画面を表示したりＰＣ子画面の表示位置を変更したりする様子の一例を示す図である。

　図３３中の（ａ）の例では、ＰＣ内蔵テレビ１は、メニューデータ８０を処理してＰＣ機能メニューを表示する。メニューデータ８０には、リンク情報８１およびリンク情報８２を含む４つのリンク情報が含まれている。各リンク情報は、項目名（グルメ、検索、ゲーム等）に個別に対応している。

　ここで、ユーザが「グルメ」項目を選択したとする。このときＰＣ内蔵テレビ１は、当該項目に対応したリンク情報８１を処理する。具体的には、リンク情報（アクセス情報）８１が示すウェブサイト（通信ネットワーク上の外部装置）にアクセスし、サーバが返信してくるウェブページ（第２のコンテンツ）を取得して、ＰＣ子画面８４に表示する。なお、このときＴＶ主画面８３も同時に表示する。

　一方、ユーザが「ゲーム２（サイズ指定）」項目を選択したとする。このときＰＣ内蔵テレビ１は、当該項目に対応したリンク情報８２を処理する。具体的には、リンク情報８２が示すゲームアプリケーションを起動し、このアプリが出力するコンテンツ（第２のコンテンツ、第２の映像）をＰＣ子画面８５に表示する。このとき、リンク情報８２に規定されている表示制御情報を参照して、ＰＣ子画面８５の表示位置およびサイズを決定する。なお、ディスプレイ２にはＴＶ主画面８３も同時に表示する。ＴＶ主画面８３のサイズは、ディスプレイ２の画面サイズからＰＣ子画面８５のサイズを演算（たとえば減算）して得た値に基づき決定する。

　（画面表示処理の流れの例）
　図３４は、本発明のＰＣ内蔵テレビ１においてＴＶ全画面およびＰＣ子画面を表示する際の情報処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図３５は、図３４に示すシーケンス処理によってディスプレイ２に表示される画面の一例を示す図である。

　図３４の処理が始まる前の前提として、ＴＶユニット１０は、事前に、放送局から放送波を受信してデコードし、放送番組を取得済みである。また、各種の放送関連情報を、放送波の受信に合わせて随時受信している。放送関連情報としては、たとえばデータ放送、電子番組表、字幕、クローズドキャプション、ネットワークからの情報、現在視聴しているチャンネルを表す情報、ユーザの居住地域を表す情報などがある。

　図３４のシーケンスでは、まずＴＶユニット１０がＴＶ主画面６１を表示する（ステップＳ１）。次にユーザがリモコン９を用いてＰＣ表示コマンドを入力する。この入力に基づきＴＶユニット１０はメニュー情報をＴＶユニット１０にリクエストする（ステップＳ２）。ＰＣユニット２０は受信したリクエストをサービスサーバ（外部装置）に転送する（ステップＳ４）。サービスサーバはメニュー情報をＰＣ内蔵テレビ１に送信し、これをＰＣユニット２０が受信する。ＰＣユニット２０は受信したメニュー情報をＴＶユニット１０に転送する。ＴＶユニット１０は、受信したメニュー情報に処理してメニュー６２～６５をディスプレイ２に表示する（ステップＳ７）。さらに、ＰＣ子画面６６を表示する（ステップＳ８）。

　ユーザは、リモコン９を用いてメニュー項目のいずれかを選択する（ステップＳ９）。ＴＶユニット１０は、選択されたメニュー項目を表す選択情報をＰＣユニット２０に送信する（ステップＳ１０）。ＰＣユニット２０は、受信した選択情報によって特定されるソフトウェアアプリケーションを実行する（ステップＳ１１）。この実行時にアプリケーションが生成した映像をＴＶユニット１０に送信する。なお、ＰＣユニット２０は、アクセス履歴、購買履歴、コンテンツ視聴履歴、アクセス時刻、アクセス時間等の各種ＰＣコンテンツ情報も、ＴＶユニット１０に送信する。ＴＶユニット１０は、受信した映像をＰＣ子画面７５に表示する。結果、ＰＣ子画面７５の表示が変化する（ステップＳ１２）。

　このときＴＶユニット１０は、放送コンテンツ関連情報および受信したＰＣコンテンツ情報を使用して、これら２つの情報に基づく表示情報を生成し、メニュー項目６２～６５のいずれかに表示してもよい。図３５の例ではメニュー項目６５がその例である。すなわちＰＣ内蔵テレビ１は、放送関連情報およびＰＣコンテンツ関連情報を用いて、表示メニューを適応的に切り換える。なお、このような適応的なメニューの生成は、ＴＶユニット１０に限らずＰＣユニット２０またはサービスサーバが実行することもできる。この場合、ＴＶユニット１０は生成されたメニューをＰＣユニット２０から取得しディスプレイ２に表示する。

　以上に説明したほか、ＰＣ内蔵テレビ１には次のような様々な工夫が可能である。

　（メニュー表示の工夫）
　ＰＣ内蔵テレビ１では、カテゴリの分類および操作を直感的に分かり易くする。これにより、コンピュータの初心者であっても、ＰＣ内蔵テレビ１を簡単に操作することができる。ポータルウェブサイトを踏襲したカテゴリに対応したメニュー項目を一覧にして表示する。これによりユーザは、普段使用しているコンピュータと同じ操作によって、同様にメニュー項目を選択できる。

　ＰＣ内蔵テレビ１は、フォーカス中のメニュー項目に応じたコンテンツをＰＣ子画面に表示する。そのためユーザがコンテンツを選択するたびに、ＰＣ子画面に表示されている映像が切り換わる。結果、ユーザは直感的にコンテンツを選択できる。なお、初期設定として、ユーザにとって魅力的なウェブサイトを予め用意しておくことが好ましい。

　さらにＰＣ内蔵テレビ１にはカテゴリの一種として「便利機能」というメニュー項目がある。ユーザは、使用頻度の高いソフトウェアアプリケーションを当該便利機能に登録できる。なお、ＴＶ画面に表示されるメニュー項目の表示順位は、コンテンツプロバイダーに応じて変更してもよい。さらに、表示順位に応じて決まる掲載料金を、コンテンツプロバイダーから徴収するビジネスも可能になる。

　ＰＣ内蔵テレビ１は、ディスプレイ２にたとえばユーザがよく利用するウェブサイトへのリンクをカテゴリ別に分類して項目として易く表示する。この結果、インターネット８上のウェブサイトへアクセスする際の入り口として、ＰＣ機能メニューを活用できる。ユーザは、ＰＣ主画面６９に切り換える設定等をすることなく、ＴＶ主画面６１を通じて放送番組を視聴中に、この入り口（ＰＣ機能メニュー）から項目を選択することによって、インターネットに直接アクセスできる。これらの工夫によって本発明は、コンピュータの初心者から上級者に至るまで、ＰＣ内蔵テレビ１に対する購入意欲を高めることができる。

　メニュー項目の具体例として、検索ウェブサイト、ウェブログ、ＳＮＳ（Ｓｏｃｉａｌ　Ｎｅｔｗｏｒｋｉｎｇ　Ｓｅｒｖｉｃｅ）、一般情報（たとえば、ニュース、天気、交通情報または路線案内）、暮らしの情報（たとえば、病気、地域情報または子育て）、食べ物（たとえば、飲食店またはレシピ集）、学習（たとえば、辞書または子供の教育）、趣味（たとえば、株、旅行、ショッピングまたはファッション）、または娯楽（たとえば、ゲーム、動画ウェブサイトまたは音楽ダウンロードウェブサイト）などが挙げられる。

　ユーザは、次の手順によって、上述したカテゴリごとのウェブサイトに接続できる。まず、画面上に表示されたカテゴリ別のＰＣ機能メニューの中から、所望のカテゴリに関するメニュー項目を選択する。次に、選択した項目のカテゴリに属するウェブサイトのＵＲＬリストが表示されるので、当該ＵＲＬリストの中から所望のウェブサイトを選択する。具体的には、画面上にＴＶ主画面、複数のメニュー項目、およびＰＣ子画面が表示されているとき、ユーザがリモコン操作によって所望のカテゴリのメニュー項目を選択する。その後、たとえばＰＣ主画面を表示するように選択すれば、画面上ではＰＣ画面が大きくなり、インターネット視聴用に切り換わる。

　（利用サービスの多様性）
　ＰＣ内蔵テレビ１のユーザは、従来の汎用コンピュータによって利用可能なインターネットサービスを、全てＰＣ内蔵テレビ１においても利用できる。完全なコンピュータとして機能し、ＴＶユニット１０と連携して動作するＰＣユニット２０が、ＰＣ内蔵テレビ１に備えられているからである。したがってＰＣ内蔵テレビ１は、従来のように限られたインターネットサービスしか利用できないネットテレビに比べて、その活用範囲は遥かに広い。

　（大画面化による利点）
　ディスプレイ２にＰＣ全画面を表示した場合、ユーザは、ＰＣユニット２０をマウス５またはキーボード６を使用して操作できる。ディスプレイ２を大画面としたＰＣ内蔵テレビ１では、ユーザは、ＰＣコンテンツを大画面かつ高画質のディスプレイ２を通じて楽しむことができる。従来のコンピュータではこのような用途のためにはＰＣ本体の他に別途大画面のディスプレイを用意する必要があった。しかしＰＣ内蔵テレビ１はこれ一台で、コンピュータも大いに活用するパワーユーザの要望をも満たすことができる。特にＰＣユニット２０はコンピュータであるため各種の周辺機器と連携して機能を柔軟に追加することが可能であり、こうした機能追加によって得られる利点を、大画面かつ高画質の表示を通じてユーザに実感させることができる。

　（電源の連動）
　ユーザは、ＰＣユニット２０を起動するための煩雑な操作をしなくてもよい。ＰＣ内蔵テレビ１において、ＴＶユニット１０の電源と、ＰＣユニット２０の電源とが連動するからである。すなわち、ＴＶユニット１０ａの電源を入れると同時にＰＣの電源も入る。ＴＶユニット１０の起動完了後、ユーザは直ちに放送番組の視聴が可能になる。一方、その後もＰＣユニット２０の起動処理は続く。ＴＶユニット１０よりもＰＣユニット２０の方が、起動の完了に要する時間が長いからである。ユーザは、ＰＣユニット２０の起動完了まで無用にまたせることなく、放送番組を楽しめる。また、ＰＣユニット２０の起動完了後は、リモコン９による簡単な操作によって、いつでもＰＣユニット２０を操作できる。

　（設置の容易性）
　ＴＶユニット１０およびＰＣユニット２０が一体化されているため、ユーザはＰＣ内蔵テレビ１を簡単に設置できる。ＴＶユニット１０のディスプレイ２にＬＥＤバックライト採用してもよい。これにより、ＴＶユニット１０ａの軽量化および薄型化が可能になるため、ＰＣ内蔵テレビ１の設置方向を縦横のいずれにも自由にできる。

　（ＰＣ内蔵テレビ１の販売）
　ＰＣ内蔵テレビ１の外観は、通常のテレビジョン装置のそれに酷似している。したがって、販売店はＰＣ内蔵テレビ１をコンピュータ売り場ではなくテレビ売り場に置く。販売員は、ＰＣ内蔵テレビ１を見込み客に売り込むときに、簡単な操作でコンピュータも利用できることを訴求できる。結果、コンピュータ売り場は行かないがテレビの売り場なら行くような顧客、すなわちコンピュータは苦手だがテレビは使える一般的なユーザに対し、ＰＣ内蔵テレビ１への購入意欲を高めさせることができる。ＰＣ内蔵テレビ１はコンピュータも使えるという付加価値を有しており、その分単価を高く設定でき、利益率も高い。したがって、ＰＣ内蔵テレビ１の製造会社も、販売店もより高い利益をＰＣ内蔵テレビ１によって得られる。

　（消費電力の表示）
　ＰＣ内蔵テレビ１は、自身の消費電力に関する情報を取得し、表示用の情報に変換して、ディスプレイ２に表示してもよい。

　〔実施形態３〕
　本発明に係る第３の実施形態について、図３６および図３７を参照して以下に説明する。なお、上述した第１の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。

　（ＰＣ内蔵テレビ１ａの外観例）
　図３６中の（ａ）は、着脱可能なＰＣユニット２０ａがＴＶユニット１０ａに装着された後のＰＣ内蔵テレビ１ａを表示画面側から見た場合の外観を示す図である。図３６中の（ｂ）は、着脱可能なＰＣユニット２０ａがＴＶユニット１０ａに装着される前のＰＣ内蔵テレビ１ａを背面側から見た場合の外観を示す図である。

　この図に示すように、本実施形態のＰＣ内蔵テレビ１ａは、ＴＶユニット１０ａおよびＰＣユニット２０ａによって構成されている。この点において、第１の実施形態に係るＰＣ内蔵テレビ１と何ら変わりはない。しかし本実施形態のＰＣ内蔵テレビ１ａでは、ＰＣユニット２０ａがＰＣ内蔵テレビ１ａから着脱可能である。したがって、ＰＣ内蔵テレビ１の拡張性および保守性を高めることができる。なお、装着を解除した後、ＴＶユニット１０ａもＰＣユニット２０ａもそれぞれ単独で利用できる。

　ＰＣユニット２０ａには、図３６中の（ａ）に示すように、複数の外部端子１５０～１５２が設けられている。具体的にはイーサネット（登録商標）端子１５０、ＵＳＢ端子１５１、および映像／音声入出力端子１５２である。また、図３６中の（ｂ）に示すように、ＰＣユニット２０ａには、ＴＶユニット１０ａと信号をやり取りするための外部端子１５３～１５５も設けられている。具体的には、映像信号（ＨＤＭＩ信号を含むＳＤＶＯ：Ｓｅｒｉａｌ　Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｖｉｄｅｏ　ＯｕｔＰｕｔ）端子１５３、制御信号端子１５４、および電源端子１５５である。これらの端子があることによって、ＰＣユニット２０ａとＴＶユニット１０ａとの間で、映像信号、制御信号、および電源信号を互いに送受信できる。なお、これらに加えて音声信号端子を設け、音声信号を互いに送受信することも当然に可能である。

　ＰＣユニット２０ａは単体で動作可能であり、製品として成り立つ。回路および配線はＰＣユニット２０ａの内部に全て収められ、外部には一切むき出しにされていない。ＴＶユニット１０ａも同様である。したがって両者の接続時に配線の手間が一切不要である。結果、ユーザは簡便な手順によってＰＣユニット２０ａをＴＶユニット１０ａに装着できる。すなわち、ＰＣユニット２０ａをその装着位置にただ差し込めば良いのである。

　ＰＣ内蔵テレビ１から外したＰＣユニット２０は、周辺機器に接続させることによって、様々な用途に活用できる。たとえば、モニタと接続可能なクレードルに、取り外したＰＣユニット２０を装着する。こうすれば、ＰＣユニット２０をデスクトップコンピュータとして使用できる。なお、ＰＣユニット２０ａとクレードルとを接続する端子としては、他にもイーサネット（登録商標）端子、およびシリアルポート端子を利用できる。

　（ＰＣ内蔵テレビ１ａの要部構成）
　図３７は、本発明の一実施形態に係るＰＣ内蔵テレビ１の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、ＴＶユニット１０ａのコンテンツ取得部１５は、アンテナ４を通じての他、記録ディスク７からも、インターネット８を通じてからも、また外部機器（外部記憶装置）１６０からも、再生対象のコンテンツを取得できる。すなわち、本実施形態のＴＶユニット１０ａが処理するコンテンツは、放送番組に限らず、たとえばテキスト、映像、音声、動画等のコンテンツも該当し、さらにこれらの組み合わせからなるマルチメディアコンテンツも該当する。他にも、ウェブページも含まれる。

　以上のように、ＰＣユニット２０ａは周辺機器を活用した拡張性を有しており、従来の汎用コンピュータに比べて活用の幅が広い。また、仮にＰＣユニット２０ａをＴＶユニット１０ａから離脱させた状態でも、あるいはＰＣユニット２０ａが故障した場合でも、ＴＶユニット１０ａ単独で、放送番組および各種のコンテンツを外部から取得できる。

　〔実施形態３〕
　本発明に係る第３の実施形態について、図３８を参照して以下に説明する。なお、上述した第１および第２の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。

　本実施形態では、本発明はＢＤ内蔵テレビ１ｂとして実現される。ここで「ＢＤ」とはＢｌｕ－ｒａｙ（ブルーレイ、登録商標）録画再生機器のことである。ＢＤ内蔵テレビ１ｂは、放送番組の再生および記録ディスク７への録画、ならびにブルーレイコンテンツの再生が可能な装置である。

　（ＢＤ内蔵テレビの外観例）
　図３８は、着脱可能なＢＤユニット２０ｂ（第２のユニット）がＴＶユニット１０ａに装着された後のＢＤ内蔵テレビ１ｂの外観例を示す図である。ＢＤユニット２０ｂはブルーレイ録画再生装置としての構成および機能を有しており、それ単体でも動作するユニットである。本実施形態では、ＰＣユニット２０ａの装着が可能なＴＶユニット１０ａに、ＢＤユニット２０ｂを装着して１つのＢＤ内蔵テレビ１ｂを構成する。すなわち、ＴＶユニット１０ａの装着スロットにはＰＣユニット２０ａもＢＤユニット２０ｂもそれぞれが着脱式で装着可能になっている。また、これらのユニット以外にも、たとえばＤＶＤレコーダとしての構成および機能を有するＤＶＤユニットも、ＴＶユニット１０ａに装着可能である。

　ＴＶユニット１０ａは、装着されたＢＤ内蔵テレビ１ｂと連携して動作する。したがって、ユーザはリモコン９を使用してＴＶユニット１０ａもＢＤユニット２０ｂも操作できる。すなわち、放送番組の視聴、放送番組の記録ディスク７への録画、記録ディスク７に録画されたコンテンツの再生は、１つのリモコン９によっていずれも可能である。

　なお、ＢＤユニット２０ｂは、第１の実施形態に係るＴＶユニット１０に支持される形で装着されることもできる。この場合、たとえばＵＳＢ２．０の規格に従った端子間での接続が可能である。

　（付記事項）
　なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。当業者は、請求項に示した範囲内において、本発明をいろいろと変更できる。すなわち、請求項に示した範囲内において、適宜変更された技術的手段を組み合わせれば、新たな実施形態が得られる。

　本発明のコンテンツ再生装置は、第１のユニットおよび複数の第２のユニットによって構成されていても良い。第２のユニットは、汎用コンピュータ、ブルーレイ再生（録画）機器、ＤＶＤ再生（録画）機器、およびハードディスクレコーダのいずれかとして実現され得る。これらのうち任意の複数の第２のユニットと、第１のユニットとを組み合わせて、１つのコンテンツ再生装置を構成する。結果、たとえば１つのコンテンツ再生装置が２つのＰＣユニット２０を備えている構成、ならびに、１つのコンテンツ再生装置が１つのＰＣユニット２０ａおよび１つのＢＤユニット２０ｂを備えている構成は、いずれも本発明の範疇に含まれる。如何なる第２のユニットも、第１のユニットから着脱可能とすることもできるし、または、第１のユニットの筐体本体に内蔵することもできる。

　ＰＣユニット２０ａがＴＶユニット１０ａの筐体本体に内蔵された構成のＰＣ内蔵テレビ１も、実現可能である。この場合、ＰＣユニット２０ａはＴＶユニット１０ａの内部に完全に隠されている。したがって、ＰＣユニット２０ａを外部環境から守ることができる。なお、ユーザは、ＰＣユニット２０ａをＴＶユニット１０ａの内部から取り出して、別のＰＣユニット２０ａに交換することができる。

　（プログラムおよび記録媒体）
　最後に、ＰＣ内蔵テレビ１に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）を用いてソフトウェアによって実現してもよい。

　すなわちＰＣ内蔵テレビ１は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するＣＰＵ、このプログラムを格納したＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）、上記プログラムを実行可能な形式に展開するＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）、および、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置（記録媒体）を備えている。この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても、達成できる。

　この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアであるＰＣ内蔵テレビ１のプログラムのプログラムコード（実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム）をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。ＰＣ内蔵テレビ１に、この記録媒体を供給する。これにより、コンピュータとしてのＰＣ内蔵テレビ１（またはＣＰＵやＭＰＵ）が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すればよい。

　プログラムコードをＰＣ内蔵テレビ１に供給する記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー（登録商標）ディスク／ハードディスク等の磁気ディスクやＣＤ－ＲＯＭ／ＭＯ／ＭＤ／ＤＶＤ／ＣＤ－Ｒ等の光ディスクを含むディスク系、ＩＣカード（メモリカードを含む）／光カード等のカード系、あるいはマスクＲＯＭ／ＥＰＲＯＭ／ＥＥＰＲＯＭ／フラッシュＲＯＭ等の半導体メモリ系などとすることができる。

　また、ＰＣ内蔵テレビ１を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介してＰＣ内蔵テレビ１に供給する。この通信ネットワークはＰＣ内蔵テレビ１にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえばインターネット、イントラネット、エキストラネット、ＬＡＮ、ＩＳＤＮ、ＶＡＮ、ＣＡＴＶ通信網、仮想専用網（Ｖｉｒｔｕａｌ　Ｐｒｉｖａｔｅ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。

　この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえばＩＥＥＥ１３９４、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ　Ｓｅｒｉａｌ　Ｂｕｓ）、電力線搬送、ケーブルＴＶ回線、電話線、ＡＤＳＬ（Ａｓｙｍｍｅｔｒｉｃ　Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ　Ｌｉｎｅ）回線等の有線でも、ＩｒＤＡやリモコンのような赤外線、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、８０２．１１無線、ＨＤＲ、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。

　〔実施形態の総括〕
　以上のように、本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第２のユニットは、
　　第２の情報のユーザによる入力を受け付ける第２の入力手段と、
　　上記受け付けた第２の情報を上記第１のユニットに送信する第２の情報送信手段とを備え、
　上記第１のユニットは、
　　上記第２のユニットから送信された上記第２の情報を受信する第２の情報受信手段と、
　　上記受信された第２の情報を処理する第２の情報処理手段とを備えていることが好ましい。

　上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、第２のユニットの操作によって、上記両ユニットが本来保有している情報を共有し、互いのユニット制御および動作に反映させ、１つの装置を連携して動作させることができる。また、第２のユニットの簡単な操作により両ユニットを相互に制御することによって、第１のユニットが情報を処理できる。また、両ユニットをシームレスに相互制御できるため、ユーザに同一機器内にユニットが２つあることを意識させない。したがって、使い勝手が良くユーザビリティ性が高いという効果を奏する。

　（コンテンツ合成）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第１のユニットは、
　　上記第２のユニットから送信された上記第２のコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
　　少なくとも上記第１の映像と上記第２の映像とを合成することによって、合成コンテンツを生成するコンテンツ合成手段と、
　　上記合成コンテンツを再生するコンテンツ再生手段とを備え、
　上記第２のユニットは、
　　上記第２のコンテンツを上記第１のユニットに送信するコンテンツ送信手段とを備えていることが好ましい。

　上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、第１のユニットが取得した第１のコンテンツと、第２のユニットが取得した第２のコンテンツとを合成して一つの合成コンテンツを得る。こうして得た合成コンテンツを再生してユーザに視聴させる。その際、両ユニットが本来保有している情報を共有し、互いのユニット制御および操作に反映させる。したがって、ユーザは、第１のユニットと第２のユニットとを連携して動作させ、その結果、２つの異なる映像を合成させてディスプレイに表示させることができる。

　（テキストコピーペースト）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第２の情報処理手段は、上記第２の情報が画面上において上記第１のコンテンツに重ね合わせて表示されるように、上記第２の情報と上記第１の情報とを合成することが好ましい。

　上記の構成によれば、上記第２の情報処理手段は、上記第２の情報と上記第１の情報とを合成することによって、画面上においてたとえば文字列といった上記第２の情報を上記第１のコンテンツに重ね合わせて表示することができる。

　（検索情報取得）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第１の情報処理手段は、上記第１の情報に関連する情報を、上記第２のコンテンツとして外部から取得することが好ましい。

　上記の構成によれば、第１の情報処理手段は、上記第１の情報に関連する情報を、上記第２のコンテンツとして外部から取得する。したがって、コンテンツ再生装置は、上記第１の情報に関連する情報を外部から取得することができる。

　（第１のコンテンツの取得源）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　放送波、通信ネットワーク、外部記憶装置、内部記憶装置、および記録メディアの少なくともいずれかを通じて、上記第１のコンテンツを取得する第１のコンテンツ取得手段をさらに備えていることが好ましい。

　上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、仮に第２のユニットが故障して動作しなくなった場合でも、様々なコンテンツを再生できる。

　（番組情報の取得）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第１のコンテンツ取得手段は、上記第１のコンテンツとして、放送番組を取得し、
　上記第１のユニットは、上記放送番組を表す番組情報を取得する番組情報取得手段をさらに備えていることが好ましい。

　上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、放送番組を取得するとともに上記放送番組を表す番組情報を取得できる。

　（番組情報に対する入力）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第１の入力手段は、上記第１の情報に対する入力として、上記番組情報に含まれる情報に対するユーザによる入力を受け付けることが好ましい。

　上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、上記番組情報に含まれる情報に対するユーザによる入力を受け付けることができる。

　（タイトル情報に対する入力）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第１のコンテンツ取得手段は、上記第１のコンテンツを記録メディアを通じて取得し、上記第１の入力手段は、上記第１の情報に対する入力として、上記記録メディアに含まれるタイトル情報に対するユーザによる入力を受け付けることが好ましい。

　上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、上記記録メディアに含まれるタイトル情報に対するユーザによる入力を受け付けることができる。

　（タイトル情報印刷）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第１の情報処理手段は、上記番組情報に含まれる情報または上記タイトル情報を文字列として印刷する処理をすることが好ましい。

　上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、上記番組情報に含まれる情報または上記記録メディアに含まれるタイトル情報を文字列として印刷する処理をすることができる。

　（記録メディアと取得した番組情報との一致キーワード検索）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第１のコンテンツ取得手段は、上記記録メディアを通じて取得した上記第１のコンテンツに含まれるキーワードと同一のキーワードが含まれている、電子番組表における番組情報を取得することが好ましい。

　上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、上記記録メディアを通じて取得した上記第１のコンテンツに含まれるキーワードと同一のキーワードが含まれている、電子番組表における番組情報を取得することができる。結果、過去に再生した記録メディアに関連する情報を記憶していなくとも、当該記録メディアに関連する番組を電子番組表から取得することができる。

　（記録メディアと視聴中の番組情報との一致キーワード検索）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第１のコンテンツ取得手段は、上記記録メディアを通じて取得した上記第１のコンテンツに含まれるキーワードと同一のキーワードが含まれている、視聴中の番組に関連する、上記放送波から取得した情報を取得することが好ましい。

　上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、上記記録メディアを通じて取得した上記第１のコンテンツに含まれるキーワードと同一のキーワードが含まれている、視聴中の番組に関連する、上記放送波から取得した情報を取得することができる。結果、過去に再生した記録メディアに関連する、現在視聴中の番組についての情報を取得することができる。

　（検索結果取得）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第１の情報処理手段は、上記第１の情報に関連する情報として、外部のサーバから検索した検索結果を取得することが好ましい。

　上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、上記関連情報を用いて外部のサーバから検索した検索結果を取得することができる。

　（詳細情報取得）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第１の情報処理手段は、上記検索結果を利用して、上記第１の情報に関する詳細情報をさらに取得することが好ましい。

　上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、上記検索結果を利用して、上記第１の情報に関する詳細情報をさらに取得することができる。

　（第１のユニット＝ＴＶ）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第１のユニットは、
　　アンテナまたはケーブルを通じて上記放送波を受信する放送波受信手段をさらに備え、
　　上記第１のコンテンツ取得手段は、上記受信された放送波をデコードして上記第１のコンテンツを取得することが好ましい。

　上記の構成によれば、第１のユニットが放送番組を再生できる。結果、コンテンツ再生装置をテレビジョン装置の一種として実現できる。

　（第２のユニット＝ＰＣ）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第２のユニットは、
　　ソフトウェアアプリケーションを実行する実行手段と、
　　上記ソフトウェアアプリケーションの実行時に生成されるコンテンツを、第２のコンテンツとして取得する第２のコンテンツ取得手段とをさらに備え、
　上記コンテンツ送信手段は、上記第２のコンテンツ取得手段によって取得された上記第２のコンテンツを上記第１のユニットに送信することが好ましい。

　上記の構成によれば、第２のユニットが汎用コンピュータとしての機能を有する。結果、コンテンツ再生装置を、コンピュータ機能を有する装置として実現できる。特に、第１のユニットが放送番組の再生機能を有する場合、コンテンツ再生装置は、コンピュータ内蔵のテレビジョン装置として実現できる。

　（第２のコンテンツの取得源）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第２のコンテンツ取得手段は、
　　通信ネットワーク、外部記憶装置、内部記憶装置、および記録メディアの少なくともいずれかを通じて、上記第２のコンテンツを取得することが好ましい。

　上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は多種多様なコンテンツを再生できる。

　（アクセス情報に基づく第２のコンテンツの取得）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第１のユニットは、
　　上記第２のユニットを制御するための制御情報を第２のユニットに送信する制御情報送信手段をさらに備えており、
　上記第２のユニットは、
　　上記第１のユニットから送信された上記制御情報を受信する制御情報受信手段をさらに備えており、
　上記制御情報は、上記通信ネットワーク内の上記外部記憶装置における上記第２のコンテンツへのアクセス情報を含んでおり、
　上記第２のコンテンツ取得手段は、上記アクセス情報に基づき上記第２のコンテンツを上記外部記憶装置から取得することが好ましい。

　上記の構成によれば、第２のユニットにおける第２のコンテンツの取得を、第１のユニットを操作することによって実現できる。

　（合成映像の表示）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記コンテンツ再生手段は、合成された上記第１の映像および第２の映像をディスプレイに出力することが好ましい。

　上記の構成によれば、ユーザに、２つの異なる映像を同時に視認させることができる。

　（コンテンツ情報の合成）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第２のユニットは、
　　上記第２のコンテンツに関するコンテンツ情報を上記第１のユニットに送信するコンテンツ情報送信手段をさらに備え、
　上記第１のユニットは、
　　上記第２のユニットから送信されたコンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信手段をさらに備え、
　上記コンテンツ合成手段は、上記第１の映像、第２の映像、および上記コンテンツ情報を合成して上記合成コンテンツを生成することが好ましい。

　上記の構成によれば、２つの異なる映像に加え、第２のコンテンツに関する情報も同時にユーザに視認させることができる。結果、再生中のコンテンツに対するユーザの理解をより深めることができる。

　（コンテンツ情報の詳細）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記コンテンツ情報は、上記第２の映像に関する情報であることが好ましい。

　上記の構成によれば、２つの異なる映像に加え、第２の映像に関する情報も同時にユーザに視認させることができる。結果、視認中の映像に対するユーザの理解をより深めることができる。

　（第２のユニットは着脱可能）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第２のユニットは、上記第１のユニットから着脱可能であることが好ましい。

　上記の構成によれば、コンテンツ再生装置の拡張性および保守性をより高めることができる。

　（第２のユニットは内蔵）
　本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
　上記第２のユニットは、上記第１のユニットの筐体本体に内蔵されていることが好ましい。

　上記の構成によれば、第２のユニットを外部環境から守ることができる。

　発明の詳細な説明の項においてなされた具体的な実施形態または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と次に記載する請求の範囲内で、いろいろと変更して実施することができるものである。

　本発明は、コンピュータを内蔵したテレビジョン装置として幅広く利用できる。

　１　　ＰＣ内蔵テレビ（コンテンツ再生装置）
　１ａ　　ＰＣ内蔵テレビ（コンテンツ再生装置）
　１ｂ　　ＢＤ内蔵テレビ（コンテンツ再生装置）
　２　　ディスプレイ
　３　　スピーカ
　４　　アンテナ
　５　　マウス
　６　　キーボード
　７　　記録ディスク（記録メディア）
　８　　インターネット（通信ネットワーク）
　９　　リモコン
　１０　ＴＶユニット（第１のユニット）
　１０ａ　ＴＶユニット（第１のユニット）
　１１　映像出力部（コンテンツ再生手段）
　１２　音声出力部（コンテンツ再生手段）
　１３　コンテンツ処理部（コンテンツ再生手段）
　１４　コンテンツ合成部（コンテンツ合成手段）
　１５　コンテンツ取得部（第１のコンテンツ取得手段、放送波受信手段、番組情報取得手段、第２の情報処理手段）
　１６　コンテンツ受信部（コンテンツ受信手段、コンテンツ情報受信手段）
　１７　ユーザ入力部（第１の入力手段）
　１８　制御情報通信部（制御情報送信手段、第１の情報送信手段、第２の情報受信手段）
　１９　制御部
　２０　ＰＣユニット（第２のユニット）
　２０ａ　ＰＣユニット（第２のユニット）
　２０ｂ　ＢＤユニット（第２のユニット）
　２１　コンテンツ処理部
　２２　コンテンツ取得部（第２のコンテンツ取得手段、第１の情報処理手段）
　２３　コンテンツ送信部（コンテンツ送信手段、コンテンツ情報送信手段）
　２４　記憶部（内部記憶装置）
　２５　制御情報通信部（制御情報受信手段、第１の情報受信手段、第２の情報送信手段）
　２６　ユーザ入力部（第２の入力手段）
　２７　制御部
　２８　アプリケーション実行部（実行手段）

Claims

　少なくとも第１の映像を含む第１のコンテンツを処理する第１のユニットと、少なくとも第２の映像を含む第２のコンテンツを処理する第２のユニットとを備えたコンテンツ再生装置であって、
　上記第１のユニットは、
　　第１の情報のユーザによる入力を受け付ける第１の入力手段と、
　　上記受け付けた第１の情報を上記第２のユニットに送信する第１の情報送信手段とを備え、
　上記第２のユニットは、
　　上記第１のユニットから送信された上記第１の情報を受信する第１の情報受信手段と、
　　上記受信された第１の情報を処理する第１の情報処理手段とを備えていることを特徴とするコンテンツ再生装置。
　上記第２のユニットは、
　　第２の情報のユーザによる入力を受け付ける第２の入力手段と、
　　上記受け付けた第２の情報を上記第１のユニットに送信する第２の情報送信手段とを備え、
　上記第１のユニットは、
　　上記第２のユニットから送信された上記第２の情報を受信する第２の情報受信手段と、
　　上記受信された第２の情報を処理する第２の情報処理手段とを備えていることを特徴とする請求項１に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第１のユニットは、
　　上記第２のユニットから送信された上記第２のコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
　　少なくとも上記第１の映像と上記第２の映像とを合成することによって、合成コンテンツを生成するコンテンツ合成手段と、
　　上記合成コンテンツを再生するコンテンツ再生手段とを備え、
　上記第２のユニットは、
　　上記第２のコンテンツを上記第１のユニットに送信するコンテンツ送信手段とを備えていることを特徴とする請求項１または２に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第２の情報処理手段は、上記第２の情報が画面上において上記第１のコンテンツに重ね合わせて表示されるように、上記第２の情報と上記第１の情報とを合成することを特徴とする請求項２または３に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第１の情報処理手段は、上記第１の情報に関連する情報を、上記第２のコンテンツとして外部から取得することを特徴とする請求項１～４のいずれか１項に記載のコンテンツ再生装置。
　放送波、通信ネットワーク、外部記憶装置、内部記憶装置、および記録メディアの少なくともいずれかを通じて、上記第１のコンテンツを取得する第１のコンテンツ取得手段をさらに備えていることを特徴とする請求項１～５のいずれか１項に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第１のコンテンツ取得手段は、上記第１のコンテンツとして、放送番組を取得し、
　上記第１のユニットは、上記放送番組を表す番組情報を取得する番組情報取得手段をさらに備えていることを特徴とする請求項６に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第１の入力手段は、上記第１の情報に対する入力として、上記番組情報に含まれる情報に対するユーザによる入力を受け付けることを特徴とする請求項７に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第１のコンテンツ取得手段は、上記第１のコンテンツを記録メディアを通じて取得し、上記第１の入力手段は、上記第１の情報に対する入力として、上記記録メディアに含まれるタイトル情報に対するユーザによる入力を受け付けることを特徴とする請求項６～８のいずれか１項に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第１の情報処理手段は、上記番組情報に含まれる情報または上記タイトル情報を文字列として印刷する処理をすることを特徴とする請求項８または９に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第１のコンテンツ取得手段は、上記記録メディアを通じて取得した上記第１のコンテンツに含まれるキーワードと同一のキーワードが含まれている、電子番組表における番組情報を取得することを特徴とする請求項７～１０のいずれか１項に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第１のコンテンツ取得手段は、上記記録メディアを通じて取得した上記第１のコンテンツに含まれるキーワードと同一のキーワードが含まれている、視聴中の番組に関連する、上記放送波から取得した情報を取得することを特徴とする請求項７～１１のいずれか１項に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第１の情報処理手段は、上記第１の情報に関連する情報として、外部のサーバから検索した検索結果を取得することを特徴とする請求項５～１２のいずれか１項に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第１の情報処理手段は、上記検索結果を利用して、上記第１の情報に関する詳細情報をさらに取得することを特徴とする請求項１３に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第１のユニットは、
　　アンテナまたはケーブルを通じて上記放送波を受信する放送波受信手段をさらに備え、
　　上記第１のコンテンツ取得手段は、上記受信された放送波をデコードして上記第１のコンテンツを取得することを特徴とする請求項６～１４のいずれか１項に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第２のユニットは、
　　ソフトウェアアプリケーションを実行する実行手段と、
　　上記ソフトウェアアプリケーションの実行時に生成されるコンテンツを、第２のコンテンツとして取得する第２のコンテンツ取得手段とをさらに備え、
　上記コンテンツ送信手段は、上記第２のコンテンツ取得手段によって取得された上記第２のコンテンツを上記第１のユニットに送信することを特徴とする請求項３～１５のいずれか１項に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第２のコンテンツ取得手段は、
　　通信ネットワーク、外部記憶装置、内部記憶装置、および記録メディアの少なくともいずれかを通じて、上記第２のコンテンツを取得することを特徴とする請求項１６に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第１のユニットは
　　上記第２のユニットを制御するための制御情報を第２のユニットに送信する制御情報送信手段をさらに備えており、
　上記第２のユニットは、
　　上記第１のユニットから送信された上記制御情報を受信する制御情報受信手段をさらに備えており、
　上記制御情報は、上記通信ネットワーク内の上記外部記憶装置における上記第２のコンテンツへのアクセス情報を含んでおり、
　上記第２のコンテンツ取得手段は、上記アクセス情報に基づき上記第２のコンテンツを上記外部記憶装置から取得することを特徴とする請求項１７に記載のコンテンツ再生装置。
　上記コンテンツ再生手段は、合成された上記第１の映像および第２の映像をディスプレイに出力することを特徴とする請求項３～１８のいずれか１項に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第２のユニットは、
　　上記第２のコンテンツに関するコンテンツ情報を上記第１のユニットに送信するコンテンツ情報送信手段をさらに備え、
　上記第１のユニットは、
　　上記第２のユニットから送信されたコンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信手段をさらに備え
　上記コンテンツ合成手段は、上記第１の映像、第２の映像、および上記コンテンツ情報を合成して上記合成コンテンツを生成することを特徴とする請求項３～１９のいずれか１項に記載のコンテンツ再生装置。
　上記コンテンツ情報は、上記第２の映像に関する情報であることを特徴とする請求項２０に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第２のユニットは、上記第１のユニットから着脱可能であることを特徴とする請求項１～２１のいずれか１項に記載のコンテンツ再生装置。
　上記第２のユニットは、上記第１のユニットの筐体本体に内蔵されていることを特徴とする請求項１～２２のいずれか１項に記載のコンテンツ再生装置。
　請求項１～２３のいずれか１項に記載のコンテンツ再生装置を動作させるプログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるためのプログラム。
　請求項２４に記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。