WO2010137111A1 - ファスナーストリンガー及びスライドファスナー、並びにファスナー被着物 - Google Patents

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昌芳 小島
康之 高林
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Abstract

 本発明に係るファスナーストリンガー(4,44,64) は、左右一対のファスナーテープ(2,42,62) が、テープ主体部(2a,42a,62a)と、同テープ主体部(2a,42a,62a)の一側縁に配されたエレメント取付部(2b,42b,62b)とを有し、前記エレメント取付部(2b,42b,62b)にエレメント列(3,43,63) が取着され、前記ファスナーテープ(2,42,62) を構成する主要な構成糸条(11,12) に導電糸が用いられ、同ファスナーテープ(2,42,62) が電磁波をシールド可能な導電性を有している。また、一対の前記ファスナーテープ(2,42,62) は、前記エレメント列(3,43,63) が噛合したときに、相手側の前記ファスナーテープ(2,42,62) と互いに密着する導電性のテープ密着部(16,49,62c) を有しており、噛合状態にある前記エレメント列(3,43,63) は、前記テープ密着部(16,49,62c) の密着時に前記テープ密着部(16,49,62c) により覆われている。このようなファスナーストリンガー(4,44,64) であれば、噛合状態にあるエレメント列(3,43,63) から電磁波が漏れることを防ぎ、電磁波を確実に遮蔽することができる。

Description

ファスナーストリンガー及びスライドファスナー、並びにファスナー被着物
 本発明は、電磁波を遮蔽(シールド)することが可能なファスナーストリンガー、同ファスナーストリンガーを用いて構成されたスライドファスナー、及び、同スライドファスナーが取着されたファスナー被着物に関する。
 近年、情報通信機器やデジタル電子機器が普及しているものの、その一方で、これらの機器から放出される電磁波の問題が重視されてきている。例えば、通信機器等から放出された電磁波は様々な機器を誤作動させたり、故障させたりすることが知られている。
 また、OA機器などの情報機器からも電磁波が放射されているため、例えばこのような情報機器の電磁波を外部で受信することにより、個人情報や企業の機密事項などが盗み見られることもある。このように電磁波は様々な弊害を引き起こし、新たな環境問題となってきている。このため、様々な場面で電磁波対策を行うことが求められてきている。
 電磁波対策の1つとして、導電性の電磁波シールド体を用いて電磁波を遮蔽する電磁波シールド技術がある。また、このような電磁波シールド体の連結・分離や、電磁波シールド体に設けた開口部の開閉などを容易に行うためにスライドファスナーが用いられることがあり、この場合、同スライドファスナー自体も電磁波シールド機能を有することが望ましい。
 このような電磁波シールド機能を有するスライドファスナーとしては、例えば特公昭56-32921号公報(特許文献1)、実開昭58-164290号公報(特許文献2)、特開平2-174297号公報(特許文献3)、及び特開2000-77881号公報(特許文献4)などに開示されているスライドファスナー又はファスナーチェーンが知られている。
 例えば、前記特許文献1には、電磁波シールド機能については直接的に説明されていないものの、図13に示したように、金属製繊維からなるファスナーテープ82に、金属製のファスナーエレメント83又は合成樹脂製のコイル状ファスナーエレメントが取着されたスライドファスナー81が記載されている。
 このような特許文献1のスライドファスナー81であれば、金属製繊維からなるファスナーテープ82によって電磁波を遮蔽することができる。更に、金属製のファスナーエレメント83が取着されている場合は、同ファスナーエレメント83によっても電磁波を遮蔽することができる。
 前記特許文献2に記載されているファスナーチェーンでは、針金で編成された遮蔽部材が袋状に折り返され、その遮蔽部材の中空部に芯材が設けられている。また、遮蔽部材の一方の折返し部と芯材の側縁部とにより芯紐部が形成されており、この芯紐部に金属製のファスナーエレメントが遮蔽部材と電気的に接続した状態で固着されている。
 このような特許文献2のファスナーチェーンであっても、ファスナーテープによって電磁波を遮蔽することが可能である。また、特許文献2によれば、当該ファスナーチェーンは、柔軟性を有するとともに、各ファスナーエレメントが、大きな取付強度をもって一定のピッチでファスナーテープに取り付けられているとしている。
 前記特許文献3に記載されているファスナーチェーンは、合成繊維又は天然繊維製のファスナーテープに、導電性の金属又は合金を無電解メッキにより被着させ、その後、同ファスナーテープに導電性を有するファスナーエレメントを取着することにより構成されている。
 特に、特許文献3では、ファスナーテープが、ニッケルメッキ、銅メッキ、及びニッケルメッキの3層状のメッキ層で被覆されている。また、導電性を有するファスナーエレメントとしては、丹銅、アルミ、ニッケル、銅等の金属製ファスナーエレメント、又は、合成樹脂製のファスナーエレメントに金属メッキが施されたものが用いられている。
 このような特許文献3のファスナーチェーンであれば、電磁波シールド性に優れており、また、柔軟性にも優れている。特に、ファスナーテープのメッキ層を、ニッケルメッキ、銅メッキ、及びニッケルメッキの3層状に形成することにより、電磁波シールド性や柔軟性だけでなく、耐触性やメッキ層のファスナーテープへの密着性にも優れたファスナーチェーンが得られる。
 前記特許文献4に記載されているスライドファスナー91は、図14に示したように、導電性ファスナーテープ92と、ステンレス鋼やニッケル鋼などの金属からなら導電性ファスナーエレメント93によって構成されている。この場合、導電性ファスナーテープ92は、絶縁性のプラスチックシートの表面に、ポリエステル繊維等にニッケルメッキ等を行った導電性繊維を貼り合わせて形成されている。
 また、導電性ファスナーエレメント93は、頭部と、首部と、脚部とを有しており、脚部が導電性ファスナーテープに食い込むことによって、導電性ファスナーエレメント93と導電性ファスナーテープ92とが電気的に接続している。このような特許文献4のスライドファスナー91もまた電磁波シールド機能を有しており、また、長期の使用に対する信頼性に優れている。
特公昭56-32921号公報 実開昭58-164290号公報 特開平2-174297号公報 特開2000-77881号公報
 特許文献1~特許文献4に記載されている従来のスライドファスナーやファスナーチェーンでは、左右のファスナーエレメントが噛合し、スライドファスナー又はファスナーチェーンが閉鎖している状態のときに、導電性を有するファスナーテープ及び導電性を有するファスナーエレメントによって電磁波が遮蔽される。
 しかしながら、このような従来のスライドファスナーやファスナーチェーンでは、左右のファスナーエレメントを噛合させた状態のときに、左右のファスナーエレメントの間や、テープ長さ方向にて互いに隣接するファスナーエレメントの間にて小さな隙間が数多く形成されている。
 このため、従来のスライドファスナーやファスナーチェーンでは、電磁波シールド機能を得るためにファスナーテープ及びファスナーエレメントが導電性を有していても、噛合状態のエレメント列に形成される数多くの隙間を介して電磁波が漏れてしまうという問題があった。このため、電磁波をより確実に遮蔽することが可能なスライドファスナーを開発することが求められていた。
 本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、噛合状態にあるエレメント列から電磁波が漏れることを防ぎ、電磁波を確実に遮蔽することが可能なファスナーストリンガー、及び同ファスナーストリンガーを用いて構成されたスライドファスナーを提供することにある。
 上記目的を達成するために、本発明により提供されるファスナーストリンガーは、基本的な構成として、左右一対のファスナーテープは、テープ主体部と、同テープ主体部の一側縁に配されたエレメント取付部とを有し、前記エレメント取付部にエレメント列が取着され、前記ファスナーテープを構成する主要な構成糸条に導電糸が用いられ、同ファスナーテープが電磁波をシールド可能な導電性を有するファスナーストリンガーであって、一対の前記ファスナーテープは、前記エレメント列が噛合したときに、相手側の前記ファスナーテープと互いに密着する導電性のテープ密着部を有し噛合状態にある前記エレメント列は、前記テープ密着部の密着時に、少なくとも一方の前記ファスナーテープに配された前記テープ密着部により覆われてなることを最も主要な特徴とするものである。
 本発明に係るファスナーストリンガーにおいて、前記エレメント列は、噛合頭部と脚部とを有するファスナーエレメントにより形成され、同ファスナーエレメントの前記脚部は、前記噛合頭部を前記テープ主体部側に向けた状態にて前記エレメント取付部に取着され、前記ファスナーテープは、前記エレメント取付部が前記テープ主体部側に折り返されるようにテープ幅方向にU字状に折り曲げられ、左右の前記噛合頭部が前記テープ主体部のU字状テープ折曲部からテープ外方へ突出して配され、前記テープ密着部は、前記テープ主体部のテープ幅方向にて、前記エレメント列が噛合状態のときに左右の前記ファスナーテープが互いに密着する密着位置から前記エレメント列の脚部側の端縁に対応する位置に亘るテープ領域により構成されていることが好ましい。
 この場合、少なくとも前記エレメント取付部を構成する構成糸条に、合成繊維又は天然繊維が含まれていることが好ましい。
 特に、前記ファスナーテープは、平織組織からなる構造を有し、前記エレメント取付部に配される経糸に、ポリエステル繊維が用いられ、前記ファスナーテープの緯糸と、前記テープ主体部の少なくとも前記密着位置から前記テープ主体部の他側縁に亘って配される経糸とに、前記導電糸が用いられていることが好ましい。
 更に、前記ファスナーエレメントは、前記ファスナーテープに熱可塑性合成樹脂を射出成形することにより形成された単独ファスナーエレメントであることが好ましい。
 また、前記ファスナーエレメントは、モノフィラメントをコイル状又はジグザグ状に成形した連続ファスナーエレメントであっても良い。
 この場合、前記エレメント列が噛合状態のときに、前記テープ密着部が離間する方向へ移動することを規制する規制部材が前記エレメント取付部に取着されていることが好ましい。特に、前記規制部材は、複数の小片状の規制本体部を有し、同規制本体部は、前記ファスナーテープの長さ方向に間欠的に取着されていることが好ましい。
 また、本発明に係るファスナーストリンガーにおいて、前記エレメント列は、噛合頭部と脚部とを有するファスナーエレメントにより形成され、同ファスナーエレメントの前記脚部は、前記噛合頭部を前記エレメント取付部からテープ外方に突出させた状態にて前記エレメント取付部に取着され、前記テープ密着部は、前記ファスナーテープの前記テープ主体部から分岐して前記エレメント取付部側に延設されたテープ延設部により構成されていても良い。
 この場合、少なくとも前記エレメント取付部を構成する構成糸条に、合成繊維又は天然繊維が含まれていることが好ましい。
 特に、前記ファスナーテープは、平織組織からなる構造を有し、前記エレメント取付部に配される経糸に、ポリエステル繊維が用いられ、前記ファスナーテープの緯糸と、前記テープ延設部及び前記テープ主体部の少なくとも前記テープ延設部が分岐する分岐位置から前記テープ主体部の他側縁に亘って配される経糸とに、前記導電糸が用いられていることが好ましい。
 更に、左右の前記テープ密着部の対向する先端縁に、互いに吸着し合う磁石が配されていること、又は、左右の前記テープ密着部の対向する側縁部に一対のレールファスナーが配されていることが好ましい。
 また、本発明によれば、前述の構成を有するファスナーストリンガーにスライダーが挿通されているスライドファスナーが提供される。
 更に、本発明によれば、前記スライドファスナーが取着されているファスナー被着物が提供される。この場合、前記スライドファスナーがラミネート溶着により取着されていることが好ましい。
 本発明に係るファスナーストリンガーは、導電性を備えた左右のファスナーテープのエレメント取付部にエレメント列が取着されている。また、左右一対のファスナーテープは、エレメント列が噛合したときに、相手側のファスナーテープと互いに密着する導電性のテープ密着部を有しており、噛合状態にあるエレメント列は、テープ密着部の密着時に、少なくとも一方のファスナーテープに配されたテープ密着部により覆われている。
 このような本発明のファスナーストリンガーであれば、噛合状態にあるエレメント列が、相手側のファスナーテープに密着する導電性を備えたテープ密着部で覆われるため、噛合している左右のファスナーエレメントの間や、テープ長さ方向にて互いに隣接するファスナーエレメント同士の間に小さな隙間が形成されていても、そのエレメント列を覆っている導電性を備えたテープ密着部によって電磁波を確実に遮蔽することができる。
 このような本発明に係るファスナーストリンガーにおいて、前記エレメント列は、噛合頭部と脚部とを有するファスナーエレメントにより形成され、同ファスナーエレメントの前記脚部は、前記噛合頭部を前記テープ主体部側に向けた状態にて前記エレメント取付部に取着されている。
 また、前記ファスナーテープは、エレメント取付部がテープ主体部側に折り返されるようにテープ幅方向にU字状に折り曲げられ、左右の噛合頭部がテープ主体部のU字状テープ折曲部からテープ外方へ突出して配されている。更に、前記テープ密着部は、テープ主体部のテープ幅方向にて、エレメント列が噛合状態のときに左右のファスナーテープが互いに密着する密着位置からエレメント列の脚部側の端縁に対応する位置に亘るテープ領域により構成されている。
 即ち、本発明に係るファスナーストリンガーは、所謂、隠しスライドファスナー用のファスナーストリンガーとして構成されている場合に、前記テープ密着部が、ファスナーテープのテープ密着位置からエレメント列の脚部側の端縁に対応する位置に亘るテープ領域により構成されている。これにより、左右のファスナーテープのテープ密着部によって、噛合状態にあるエレメント列を確実に覆うことができ、且つ、同テープ密着部同士を安定して密着させることができる。
 また、本発明に係るファスナーストリンガーにおいて、少なくとも前記エレメント取付部を構成する構成糸条に合成繊維又は天然繊維が含まれている。これにより、ファスナーテープを構成する主要な構成糸条に導電糸が用いられていても、エレメント取付部にファスナーエレメントを安定して取着することができる。
 特にこの場合、ファスナーテープは平織組織からなる構造を有しており、エレメント取付部に配される経糸に、ポリエステル繊維が用いられている。また、ファスナーテープの緯糸と、テープ主体部の少なくとも前記密着位置から前記テープ主体部の他側縁に亘って配される経糸とに、導電糸が用いられている。これにより、ファスナーテープのテープ密着部を含むテープ主体部によって電磁波を確実に遮蔽できるとともに、エレメント取付部にファスナーエレメントを安定して取着できる。
 本発明において、前記ファスナーエレメントに、ファスナーテープに熱可塑性合成樹脂を射出成形することにより形成された単独ファスナーエレメント、又は、モノフィラメントをコイル状又はジグザグ状に成形した連続ファスナーエレメントを用いることができる。これにより、隠しスライドファスナー用のファスナーストリンガーを容易に形成でき、電磁波の遮蔽も確実に行うことができる。
 また本発明では、前記ファスナーエレメントに連続ファスナーエレメントを用いた場合、エレメント列が噛合状態のときに、テープ密着部が離間する方向へ移動することを規制する規制部材がエレメント取付部に取着されている。これにより、例えば左右のエレメント列が噛合している状態にて、左右のファスナーテープが横引き力を受けてテープ幅方向の外側に向けて引っ張られても、エレメント列を覆って密着状態にあるテープ密着部の状態を維持できるため、同テープ密着部によって電磁波を安定して遮蔽することができる。
 特にこの場合、前記規制部材が複数の小片状の規制本体部を有し、同規制本体部がファスナーテープの長さ方向に間欠的に取着されている。これにより、例えばファスナーテープに規制部材を縫着しても、ファスナーストリンガーの可撓性を容易に確保することができる。従って、本発明のファスナーストリンガーを用いて隠しスライドファスナーを構成したときに、スライダーを円滑に摺動させることができ、スライドファスナーの開閉操作を安定して行うことが可能となる。
 また、本発明に係るファスナーストリンガーにおいて、エレメント列は、噛合頭部と脚部とを有する複数のファスナーエレメントにより形成されており、同ファスナーエレメントの脚部は、噛合頭部をエレメント取付部からテープ外方に突出させた状態にてエレメント取付部に取着されていても良い。この場合、テープ密着部は、ファスナーテープのテープ主体部から分岐してエレメント取付部側に延設されたテープ延設部により構成されている。
 即ち、本発明に係るファスナーストリンガーは、通常のスライドファスナー用のファスナーストリンガーとして構成されている場合に、前記テープ密着部が、ファスナーテープのテープ主体部から分岐してエレメント取付部側に延設されたテープ延設部により構成されている。これによっても、ファスナーテープのテープ密着部によって、噛合状態にあるエレメント列を確実に覆うことができ、且つ、同テープ密着部同士を安定して密着させることができる。
 またこの場合に、少なくとも前記エレメント取付部を構成する構成糸条に合成繊維又は天然繊維が含まれていることにより、ファスナーテープを構成する主要な構成糸条に導電糸が用いられていても、エレメント取付部にファスナーエレメントを安定して取着することができる。
 特に、ファスナーテープは平織組織からなる構造を有しており、エレメント取付部に配される経糸に、ポリエステル繊維が用いられている。また、ファスナーテープの緯糸と、テープ延設部及びテープ主体部の少なくともテープ延設部が分岐する分岐位置からテープ主体部の他側縁に亘って配される経糸とに、導電糸が用いられている。これにより、ファスナーテープのテープ主体部とテープ延設部とによって電磁波を確実に遮蔽できるとともに、エレメント取付部にファスナーエレメントを安定して取着できる。
 更にこの場合、左右の前記テープ密着部の対向する先端縁に、互いに吸着し合う磁石、又は、一対のレールファスナーが配されている。これにより、左右のテープ密着部を容易に密着させることができるとともに、テープ密着部の密着状態を安定して維持することができる。従って、例えば左右のエレメント列を噛合させた状態でファスナーストリンガーを湾曲させても、左右のテープ密着部同士が離れることを防いで、電磁波をより安定して遮蔽することができる。
 また、本発明によれば、上述のファスナーストリンガーにスライダーが挿通されて構成されたスライドファスナーが提供され、更に、同スライドファスナーが取着されたファスナー被着物が提供される。このような本発明に係るスライドファスナー及びファスナー被着物は、左右のエレメント列間から電磁波が漏れることを防止して、電磁波を確実に遮蔽することができる。
 更に、このようなファスナー被着物において、スライドファスナーはラミネート溶着によって被着物に取着されている。例えばスライドファスナーが被着物に縫製により取着されている場合、スライドファスナーのファスナーテープや被着物自体にミシン孔が形成され、同ミシン孔から電磁波が漏れる虞がある。しかしながら、スライドファスナーが被着物にラミネート溶着によって取着されていれば、ファスナーテープや被着物にミシン孔は形成されないため、電磁波の遮蔽を確実に行うことができる。
図1は、本発明の実施例1に係るスライドファスナーを示す正面図である。 図2は、図1に示したII-II線断面図である。 図3は、同スライドファスナーにおけるファスナーテープの織構造を模式的に示す部分斜視図である。 図4は、同スライドファスナーに用いられるファスナーエレメントを示す斜視図である。 図5は、同スライドファスナーを取着したテントを示す斜視図である。 図6は、同スライドファスナーを取着したコード類保持具を示す斜視図である。 図7は、本発明の実施例2に係るスライドファスナーを示す断面図である。 図8は、本発明の実施例3に係るスライドファスナーを示す正面図である。 図9は、図8に示したIX-IX線断面図である。 図10は、同スライドファスナーに用いられる規制部材を示す斜視図である。 図11は、本発明の実施例4に係るスライドファスナーを示す断面図である。 図12は、本発明の実施例5に係るスライドファスナーを示す断面図である。 図13は、導電性のファスナーテープ及びファスナーエレメントを有する従来のスライドファスナーを示す正面図である。 図14は、導電性のファスナーテープ及びファスナーエレメントを有する従来のスライドファスナーを示す正面図である。
 以下、本発明の実施の形態について、実施例を挙げて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
 図1は、本発明の実施例1に係るスライドファスナーを示す正面図であり、図2は、図1に示したII-II線断面図である。また、図3は、同スライドファスナーにおけるファスナーテープの織構造を模式的に示す部分斜視図であり、図4は、同スライドファスナーに用いられるファスナーエレメントを示す斜視図である。
 なお、本実施例1及び後述する実施例2~実施例5では、ファスナーテープのテープ長さ方向を前後方向とし、テープ幅方向を左右方向とし、その前後方向と左右方向に直交する方向(又はテープ表裏方向)を上下方向として、各スライドファスナーの説明を行うこととする。
 本実施例1のスライドファスナー1は、所謂、隠しスライドファスナーとして構成されており、ファスナーテープ2にエレメント列3が取着された左右一対のファスナーストリンガー4と、同ファスナーストリンガー4のエレメント列3に挿通されるスライダー5とを有している。また、左右の各ファスナーストリンガー4は、それぞれ、ファスナーテープ2と、同ファスナーテープ2に取着され、エレメント列3を形成する複数のファスナーエレメント6とを有している。
 本実施例1における左右のファスナーテープ2は、テープ主体部2aと、同テープ主体部2aの一側縁に配されたエレメント取付部2bとをそれぞれ有しており、各エレメント取付部2bの対向するテープ側縁には芯紐部2cが形成されている。なお、ここで、エレメント取付部2bとは、ファスナーエレメント6が固着されるテープ領域を指している。
 また、同ファスナーテープ2におけるテープ主体部2aのテープ領域と、エレメント取付部2bの芯紐部2c以外のテープ領域には、図3に示したように、経糸11と緯糸12とが1本ごとに交互に交差した平織組織からなる構造を有している。更に、エレメント取付部2bの芯紐部2cには、芯紐部2cを形成する芯紐用経糸13が、エレメント取付部2bを挟んでテープ表面側とテープ裏面側とに2本ずつ配されている。
 この場合、エレメント取付部2bに配される経糸11には、ポリエステル系のマルチフィラメント(ポリエステル繊維)が用いられている。特に、エレメント取付部2bの芯紐部2c以外のテープ領域に配されるポリエステル繊維は、380デシテックスの太さを有しており、芯紐用経糸13となるポリエステル繊維は、500デシテックスの太さを有している。
 この場合、テープ主体部2aのテープ領域に配される経糸11と、テープ主体部2a及びエレメント取付部2bに緯挿入される緯糸12とには、導電糸が用いられている。この導電糸は、ポリエステル繊維に銅製のマルチフィラメント(銅線)を巻き付けることによって構成されており、380デシテックスの太さを有している。
 なお、本実施例1のファスナーテープ2では、スライドファスナー1を構成して左右のエレメント列3を噛合させたときに、少なくとも左右のファスナーテープ2が密着する密着位置15からテープ主体部2aの他側縁に亘るテープ領域に導電糸が配されていれば良く、テープ主体部2aにおける密着位置15からエレメント取付部2b側の端縁までのテープ領域には、導電糸の代わりに合成繊維又は天然繊維を配置することも可能である。なお、ここで言う密着位置15とは、図2に示したように左右のファスナーテープ2が密着している状態のときに、左右のファスナーテープ2が密着している部分のうちの最もファスナー外表面側(上面側)の位置を指している。
 このファスナーテープ2のエレメント取付部2bには、図4に示されている複数の合成樹脂製の単独ファスナーエレメント6が固着されて、エレメント列3が形成されている。単独ファスナーエレメント6は、エレメント取付部2bにポリアセタール等の合成樹脂材料を所定の形状に射出成形することにより形成されている。本実施例1の場合、エレメント取付部2bの経糸11には、前述のようにポリエステル繊維が用いられている。
 ここで、例えばエレメント取付部2bの経糸11に、ポリエステル繊維ではなく導電糸を用いてファスナーテープ2を形成した場合について想定する。例えば、エレメント取付部2bの経糸11に導電糸を用いた場合、同エレメント取付部2bにファスナーエレメント6を射出成形する際に、以下のような問題が生じる虞があった。
 即ち、エレメント成形用の上型及び下型を用いて射出成形する際には、ファスナーテープ2のエレメント取付部2bが上型及び下型によって挟持されるが、このとき、エレメント取付部2bが型閉めされる上型及び下型で押圧されることによって、同エレメント取付部2bに用いた導電糸の断面形状が扁平状に塑性変形する。その結果、例えばファスナーテープ2の各ファスナーエレメント6間に配されているテープ部分がテープ長さ方向に延びてしまい、ファスナーエレメント6のピッチ間隔を変化させる虞があったり、また、エレメント取付部2bが波打った状態となって、スライダー5の摺動性を低下させる虞があった。
 一方、エレメント取付部2bに配された導電糸の塑性変形を防ぐために、上型及び下型によってエレメント取付部2bを挟持する際に上型及び下型の押圧力を小さくしてしまうと、上下型間のキャビティ内に射出した溶融樹脂がパーティングラインから漏れてしまい、ファスナーエレメント6を所定の形状に成形することができなくなる虞があった。
 これに対して、本実施例1のようにエレメント取付部2bの経糸11にポリエステル繊維を用いることによって、エレメント取付部2bにファスナーエレメント6を射出成形する際に、上型及び下型を十分に型閉めすることによって溶融樹脂の漏れを防ぐことができる。また、上型及び下型の型閉めによりエレメント取付部2bが押圧されて、経糸11として配されたポリエステル繊維の断面形状が扁平状になったとしても、射出成形後に上型及び下型を開くと、ポリエステル繊維の弾性変形によりその断面形状を元に戻すことができる。
 従って、本実施例1のスライドファスナー1では、エレメント取付部2bにファスナーエレメント6を所定の形状に安定して成形することができ、また、ファスナーエレメント6のピッチ間隔の変化や、スライダー5の摺動性の低下を招くこともない。しかも、エレメント取付部2bの経糸11にポリエステル繊維が用いられることによって、ファスナーエレメント6を射出成形した際に、溶融樹脂がポリエステル繊維間に容易に入り込むため、ファスナーエレメント6の固着強度を高めることができる。
 本実施例1において、射出成形された単独ファスナーエレメント6は、図4に示したように、エレメント取付部2bを挟持する脚部6aと、脚部6aの一端からテープ主体部2a側に向けて延設され、前後方向に括れた形状を有する首部6bと、同首部6bの先端から更にテープ主体部2a側に延設された膨大状の噛合頭部6cと、同噛合頭部6cと脚部6aの一端部とを連結する三角錐状の補強部6dとを有している。また、同単独ファスナーエレメント6における脚部6aの他端部には、テープ長さ方向に膨出する膨出部6eを有しており、同脚部6aの他端部側の先端面が、一端部側の先端面よりも広く形成されている。
 更に、各単独ファスナーエレメント6は、その噛合頭部6cをファスナーテープ2のテープ主体部2a側に向けた状態で、脚部6aをエレメント取付部2bに固着するようにして射出成形されている。このため、ファスナーテープ2は、単独ファスナーエレメント6が射出成形された後に、エレメント取付部2bがテープ主体部2a側に折り返されるようにテープ幅方向にU字状に折り曲げられることによって、単独ファスナーエレメント6の噛合頭部6cをテープ主体部2aのU字状テープ折曲部2dからテープ外方へ突出させている。
 本実施例1における前記スライダー5は、従来の隠しスライドファスナーにおいて一般的に使用されているスライダーと同様のものである。即ち、本実施例1のスライダー5は、左右の側縁に逆L字断面の第1フランジが立設された下翼板と、同下翼板の前端部に立設された案内柱と、同案内柱の上面側周縁部から延設された第2フランジと、同第2フランジの上面にスライダー摺動方向に延在する門型の引手取付柱と、同引手取付柱に回動自在に取着された引手とを有している。また、下翼板と第1フランジとに囲まれるようにエレメント案内路が形成されている。
 このような構成を有する本実施例1のスライドファスナー1は、左右のエレメント列3を噛合させてスライドファスナー1を閉鎖したときに、図2に示したように、左右のファスナーテープ2のU字状テープ折曲部2d同士が密着し、噛合状態にある左右のエレメント列3がスライドファスナー1の外表面側(図2の上面側)から見えないように隠蔽される。
 このとき、ファスナーテープ2のテープ主体部2aにおいて、左右のファスナーテープ2の密着位置15からエレメント列3の脚部6a側の端縁に対応する位置に亘るテープ領域によってテープ密着部16が形成されており、このテープ密着部16が、相手側のファスナーテープ2と密着するとともに、エレメント列3を被覆している。更に、そのテープ密着部16を含むテープ主体部2a全体が、経糸11と緯糸12とに導電糸を用いた平織組織で構成されている。
 即ち、スライドファスナー1を閉鎖したときに、噛合している左右のファスナーエレメント6の間や、テープ長さ方向にて互いに隣接するファスナーエレメント6の間に小さな隙間が形成されていても、エレメント列3の上面側に左右のファスナーテープ2の導電性を有するテープ主体部2a同士が密着状態で配されるため、例えば図2において電磁波がスライドファスナー1の上方から下方に向けて(又は、下方から上方に向けて)流れようとする場合に、その電磁波を、ファスナーテープ2のテープ主体部2aによって確実に遮蔽することができる。
 このような本実施例1のスライドファスナー1は、電磁波を遮蔽することが求められる製品、具体的には、図5に示したようなテント21の開閉部や、実験室等で電磁波を遮蔽するシールドゲージの開閉部、及び、図6に示したようなコード類保持具(シールドチューブ)31の連結部などに好適に使用される。
 例えば図5に示したテント21は、導電性を有するテント本体部22と、同テント本体部22に開閉可能に配され、導電性を有する入口カバー部23とを備えている。また、入口カバー部23の一側縁はテント本体部22に一体に連結されており、同入口カバー部23のその他の側縁部とテント本体部22とには、本実施例1のスライドファスナー1が取着されている。
 この場合、本実施例1のスライドファスナー1は、入口カバー部23にラミネート溶着によって取着されている。例えばスライドファスナー1を縫製により取着する場合、スライドファスナー1のファスナーテープ2や入口カバー部23に、電磁波を漏洩させるミシン孔が形成されるが、上述のようにラミネート溶着をもってスライドファスナー1を取着することによって、ファスナーテープ2や入口カバー部23にミシン孔を形成することなく、スライドファスナー1を入口カバー部23に安定して取着することができる。
 このような本実施例1のスライドファスナー1が取着されたテント21であれば、入口カバー部23を容易に開閉できるだけでなく、スライドファスナー1によって入口カバー部23を閉鎖したときに、テント外部からテント内部に向けて電磁波が侵入することを防止でき、また、テント内部からテント外部に向けて電磁波が漏洩することも防止できる。従って、例えばテント21内にて情報通信機器やデジタル電子機器等を使用する場合において、これらの機器がテント外部から電磁波を受けて誤作動を起こすことを防止でき、また、これらの機器から発生する電磁波がテント外部にて盗聴されることも確実に防止できる。
 一方、図6に示したコード類保持具31は、複数のワイヤーやコード等のコード類32を保持するように円筒状に形成されており、コード類32を包み込むための導電性を有する保持具本体31aを有している。また、この保持具本体31aには、その長手方向に沿って切れ目が設けられており、その切れ目に沿って本実施例1のスライドファスナー1のファスナーエレメント6が取着されている。言い換えると、保持具本体31aは、同スライドファスナー1におけるファスナーテープ2によって構成されており、同ファスナーテープ2の左右のテープ主体部2aは、その一側縁にファスナーエレメント6が取着されたエレメント取付部2bを備えるとともに、左右のテープ主体部2aの他側縁が互いに連結されて、コード類32を包み込んでいる。また、同スライドファスナー1では、左右のエレメント列3を噛合させたときに、同エレメント列3は保持具内側に配されている。このようなコード類保持具31であれば、その内部にコード類32を保持した状態でスライドファスナー1を閉鎖することにより、コード類32から発生する電磁波を確実に遮蔽でき、電磁波が外部に漏れることを防止できる。
 なお、本実施例1のスライドファスナー1では、エレメント列3が合成樹脂製の複数の単独ファスナーエレメント6により形成されているが、本発明はこれに限定されず、ファスナーテープ2のエレメント取付部2bに、モノフィラメントをコイル状若しくはジグザグ状に成形した連続ファスナーエレメントを縫着することによって、又は、金属製のファスナーエレメントを取着することによって、エレメント列3を構成することも可能である。
 図7は、本発明の実施例2に係るスライドファスナーを示す断面図である。なお、本実施例2、及び、後述する実施例3~5において、既述の実施例にて説明した部材と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて表すことによってその説明を省略することとする。
 本実施例2のスライドファスナー41は、隠しスライドファスナーとして構成されており、ファスナーテープ42にエレメント列43が取着された左右一対のファスナーストリンガー44と、同ファスナーストリンガー44のエレメント列43に挿通される図示しないスライダーとを有している。また、左右の各ファスナーストリンガー44は、それぞれ、ファスナーテープ42と、同ファスナーテープ42に取着され、エレメント列43を形成するコイル状の連続ファスナーエレメント46とを有している。
 本実施例2における左右のファスナーテープ42は、それぞれ、テープ主体部42aと、同テープ主体部42aの一側縁に配されたエレメント取付部42bとを有している。また、同ファスナーテープ42は、経糸と緯糸とが1本ごとに交互に交差した平織組織からなる構造を有している。
 この場合、エレメント取付部42bに配される経糸には、380デシテックスの太さを有するポリエステル繊維が用いられている。また、テープ主体部42aに配される経糸と、ファスナーテープ42に緯挿入される緯糸とには、380デシテックスの太さを有する導電糸が用いられている。なお、このファスナーテープ42には、前記実施例1におけるファスナーテープ2のような芯紐部2cは設けられていない。
 前記連続ファスナーエレメント46は、ポリアミド又はポリエステルのモノフィラメントをコイル状に成形することにより形成されており、噛合頭部46aと、同噛合頭部46aから延設された上下脚部46b,46cと、その上脚部46b(又は下脚部46c)の端部を、隣接するファスナーエレメント46の下脚部46c(又は上脚部46b)と連結する反転部46dとを有している。
 この連続ファスナーエレメント46は、上下脚部46b,46c間に芯紐47を挿通させた状態で、ファスナーテープ42のエレメント取付部42bに、縫製糸48の二重環縫によって縫着されている。この場合、エレメント取付部42bに配される経糸には、上述のようにポリエステル繊維が用いられている。このため、ミシン針を用いて連続ファスナーエレメント46をエレメント取付部42bに縫製する際に、ミシン針をエレメント取付部42bに円滑に刺通でき、連続ファスナーエレメント46の縫着を安定して行うことができる。
 本実施例2における前記スライダーには、前記実施例1のスライダーと実質的に同様のものが使用される。
 このような構成を有する本実施例2のスライドファスナー41は、左右のエレメント列43を噛合させてスライドファスナー41を閉鎖したときに、左右のファスナーテープ42のテープ折曲部42d同士が密着するため、噛合状態にある左右のエレメント列43がスライドファスナー41の外表面側から見えないように隠蔽されている。
 このとき、前記実施例1と同様に、ファスナーテープ42のテープ主体部42aにおいて、左右のファスナーテープ42の密着位置15からエレメント列43の上下脚部46b,46c側の端縁に対応する位置に亘るテープ領域によってテープ密着部49が形成されており、このテープ密着部49を含むテープ主体部42a全体が、経糸11と緯糸12とに導電糸を用いた平織組織で構成されている。
 即ち、スライドファスナー41を閉鎖したときに、噛合状態にある左右のエレメント列43の上面側に、左右のファスナーテープ42の導電性を有するテープ主体部42aが密着状態で配されるため、スライドファスナー41の上方から下方に向けて(又は、下方から上方に向けて)流れる電磁波をテープ主体部42aによって確実に遮蔽することができる。このため、本実施例2のスライドファスナー41も、図5に示したテント21等のような、電磁波を遮蔽することが求められる製品に好適に使用される。
 図8は、本発明の実施例3に係るスライドファスナーを示す正面図であり、図9は、図8に示したIX-IX線断面図である。また、図10は、同スライドファスナーに用いられる規制部材を示す斜視図である。
 本実施例3のスライドファスナー51は、U字状に折り曲げられたファスナーテープ42のエレメント取付部42bの内面(エレメント取付部42bの連続ファスナーエレメント46が縫着されているテープ面とは反対側のテープ面)に、連続ファスナーエレメント46とともに、縫製糸48の二重環縫いによって縫着された規制部材52を備えており、この規制部材52を有すること以外の構成については前述の実施例2と実質的に同じである。
 本実施例3の規制部材52は、図10に示したように、薄肉の小片状に形成され、正面視にて矩形状を呈する複数の規制本体部52aと、同規制本体部52aをテープ長さ方向に連結する連結部52bとを有している。前記連結部52bは一定の幅寸法を有するフィルム状に形成されており、同連結部52bには、小片状の規制本体部52aがテープ長さ方向に所定の間隔をもって一体成形されている。このため、各規制本体部52aは、連結部52bを介してひとつながりに連結されて規制部材52を構成している。
 この場合、小片状の規制本体部52aとフィルム状の連結部52bとは二色成形により形成されている。また、規制本体部52aは、ポリアミド、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレートなどの硬質の合成樹脂を用いて成形され、連結部52bは、例えばポリウレタン、シリコーンゴム、熱可塑性エラストマーなどの規制本体部52aよりも軟質の合成樹脂を用いて成形されている。
 また、ファスナーテープ42のエレメント取付部42bに縫着された規制部材52の規制本体部52aは、エレメント取付部42bの連続ファスナーエレメント46が縫着されるテープ面とは反対側のテープ面であって、左右のエレメント列43が噛合したときに、同規制部材52の一側縁が、ファスナーテープ42のテープ折曲部42dにおける内側テープ面に当接する位置に配されている。
 このような規制部材52を有する本実施例3のスライドファスナー51は、前記実施例1や前記実施例2と同様に、同スライドファスナー51を閉鎖したときに、噛合状態にある左右のエレメント列43の上面側に、左右のファスナーテープ42のテープ主体部42aが密着状態で配される。このため、同スライドファスナー51のテープ主体部42aによって、スライドファスナー51の上方から下方に向けて(又は、下方から上方に向けて)流れる電磁波を確実に遮蔽することができる。
 また、本実施例3のスライドファスナー51は規制部材52を有しているため、左右のエレメント列43を噛合させたときに、左右のテープ折曲部42d同士を確実に密着させるとともに、規制部材52がテープ折曲部42dを押さえて、左右のファスナーテープ42の密着状態を安定して保持することができる。
 その上、同スライドファスナー51は、例えば左右のエレメント列43が噛合している状態にて、左右のファスナーテープ42が横引き力を受けてテープ幅方向に沿って外側に引っ張られた場合に、規制部材52によって、左右のU字状テープ折曲部42dが互いに離間する方向へ移動することを規制して、左右のテープ折曲部42dの位置が変動することを防止している。これにより、本実施例3のスライドファスナー51は、左右のエレメント列43が噛合している状態で横引き力を受けても、左右のファスナーテープ42が密着している状態を安定して保持でき、電磁波の遮蔽をより確実に行うことができる。
 更に、本実施例3のスライドファスナー51では、硬質の規制本体部52aがテープ長さ方向に間欠的に配されており、これらの規制本体部52aを連結する連結する連結部52bが軟質樹脂により形成されている。このため、規制部材52がエレメント取付部42bに縫着されていても、同エレメント取付部42bの可撓性(屈曲性)を確保することができる。従って、スライダーを摺動させてスライドファスナー51を開閉する際に、ファスナーテープ42のエレメント取付部42bを容易に撓ませながらスライダーを円滑に摺動させて、スライドファスナー51の開閉操作を容易に行うことができる。
 なお、前述の実施例2のスライドファスナー41及び本実施例3のスライドファスナー51では、エレメント列43がコイル状の連続ファスナーエレメント46により形成されているが、本発明はこれに限定されず、ファスナーテープ42のエレメント取付部42bに、合成樹脂製の単独ファスナーエレメントを射出成形することによって、又は、金属製のファスナーエレメントを取着することによって、エレメント列を構成することも可能である。
 図11は、本発明の実施例4に係るスライドファスナーを示す断面図である。
 本実施例4のスライドファスナー61は、ファスナーテープ62にエレメント列63が取着された左右一対のファスナーストリンガー64と、同ファスナーストリンガー64のエレメント列63に挿通される図示しないスライダーとを有している。また、左右の各ファスナーストリンガー64は、それぞれ、ファスナーテープ62と、同ファスナーテープ62に取着され、エレメント列63を形成するコイル状の連続ファスナーエレメント66とを有している。
 本実施例4における左右のファスナーテープ62は、テープ主体部62aと、同テープ主体部62aの一側縁に配されたエレメント取付部62bと、テープ主体部62aから分岐して延設され、テープ密着部として機能するテープ延設部62cとを有している。また、左右のテープ延設部62cの互いに対向する先端部は袋状に形成されており、その袋状の先端部内には、ネオジウムやフェライトなどからなる磁石65が取り付けられている。
 このファスナーテープ62は、経糸と緯糸とが1本ごとに交互に交差した平織組織からなる構造を有している。この場合、エレメント取付部62bに配される経糸には、380デシテックスの太さを有するポリエステル繊維が用いられている。また、テープ主体部62a及びテープ延設部62cに配される経糸と、ファスナーテープ62に緯挿入される緯糸とには、380デシテックスの太さを有する導電糸が用いられている。
 なお、本実施例4のファスナーテープ62では、少なくともテープ延設部62cと、そのテープ延設部62cが分岐する分岐位置62dからテープ主体部62aの他側縁に亘るテープ領域に導電糸が配されていれば良く、テープ主体部62aにおける分岐位置62dからエレメント取付部62b側の端縁までのテープ領域には、導電糸の代わりに合成繊維又は天然繊維を配置することも可能である。
 前記連続ファスナーエレメント66は、ポリアミド又はポリエステルのモノフィラメントをコイル状に成形することにより形成されており、噛合頭部66aと、同噛合頭部66aから延設された上下脚部66b,66cと、その上脚部66b(又は下脚部66c)の端部を、隣接するファスナーエレメント66の下脚部66c(又は上脚部66b)と連結する反転部66dとを有している。
 この連続ファスナーエレメント66は、上下脚部66b,66c間に芯紐67を挿通させた状態で、ファスナーテープ62のエレメント取付部62bに、縫製糸68の二重環縫によって縫着されている。この場合、エレメント取付部62bに配される経糸には、上述のようにポリエステル繊維が用いられている。このため、ミシン針を用いて連続ファスナーエレメント66をエレメント取付部62bに縫着する際に、ミシン針をエレメント取付部62bに円滑に刺通でき、連続ファスナーエレメント66の縫着を安定して行うことができる。
 本実施例4の図示しないスライダーには、従来の通常のスライドファスナー61において使用されている一般的なスライダーと同様のものが用いられる。
 以上のような本実施例4のスライドファスナー61は、左右のエレメント列63を噛合させてスライドファスナー61を閉鎖したときに、左右のテープ延設部62cが噛合状態にある左右のエレメント列63を被覆するとともに、各テープ延設部62cの先端部に配した磁石65が互いに吸着して、テープ延設部62c同士が密着する。
 即ち、本実施例4のスライドファスナー61は、左右のエレメント列63を噛合したときに、導電性を有する左右のテープ延設部62cが互いに密着した状態でエレメント列63の上面側に配される。従って、電磁波が本実施例4のスライドファスナー61の上方から下方に向けて(又は、下方から上方に向けて)流れようとする場合に、その電磁波を、ファスナーテープ62のテープ延設部62cと、テープ主体部62aにおける分岐位置62dから他側縁に亘るテープ領域とによって、確実に遮蔽することができる。このため、本実施例4のスライドファスナー61も、図5に示したテント等のような、電磁波を遮蔽することが求められる製品に好適に使用される。
 図12は、本発明の実施例5に係るスライドファスナーを示す断面図である。
 本実施例5のスライドファスナー71は、テープ延設部62cの先端部に、磁石65の代わりにレールファスナー72が取着されていること以外の構成については、前述の実施例4のスライドファスナー61と実質的に同じである。
 本実施例5において用いられるレールファスナー72は、右側のテープ延設部62cに固着される雄部材72aと、左側のテープ延設部62cに固着され、雄部材72aを嵌脱可能な雌部材72bと、雄部材72a及び雌部材72bに沿って摺動可能に配され、雄部材72aと雌部材72bとを嵌脱させる図示しないスライダーとを有している。
 この場合、雄部材72a及び雌部材72bは、トリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、又はポリアニリン等のような導電性を有する合成樹脂を所定の形状に射出成形することにより形成されている。一方、スライダーの材質は特に限定されないが、例えば雄部材72a及び雌部材72bと同じ材質の合成樹脂や、ポリオレフィンやポリ塩化ビニル等の合成樹脂を用いることができる。なお、このレールファスナー72の具体的な形態は特に限定されるものではなく、左右のテープ延設部62cの先端部同士を密着させるように雄部材72aを雌部材72bに嵌着させることが可能であれば、種々の形態のレールファスナー72を使用することができる。
 このようなレールファスナー72を有する本実施例5のスライドファスナー71は、左右のエレメント列63を噛合させてスライドファスナー71を閉鎖し、更に、レールファスナー72の雄部材72aを雌部材72bに嵌着させる。これによって、左右のテープ延設部62cが噛合状態にある左右のエレメント列63を被覆するとともに、左右のテープ延設部62cを、導電性を有するレールファスナー72を介してしっかりと密着させることができるため、前述の実施例4のスライドファスナー61と同様に、電磁波の遮蔽を確実に行うことができる。
 なお、前述の実施例4及び本実施例5では、エレメント列63がコイル状の連続ファスナーエレメント66により形成されているスライドファスナー61,71について説明しているが、本発明はこれに限定されず、例えばファスナーテープ62のエレメント取付部62bに、合成樹脂製の単独ファスナーエレメント66を射出成形することによって、又は、金属製のファスナーエレメント66を取着することによって、エレメント列63を構成することも可能である。
 また、実施例4及び実施例5のスライドファスナー61,71では、左右のテープ延設部62cが同じ長さで形成されている。しかし本発明では、例えばスライドファスナー61,71の用途等に応じて、テープ延設部によって噛合状態にある左右のエレメント列63を被覆し、且つ、同テープ延設部が相手側のファスナーテープ62に密着することが可能であれば、各テープ延設部62cの長さを任意に変更することが可能である。更には、テープ延設部62cを一方のファスナーテープ62のみに形成し、そのテープ延設部62cを、相手側のファスナーテープの導電性を有する部分(例えばテープ主体部)に直接密着させるようにしてスライドファスナーを構成することも可能である。
 更に、実施例1~実施例5の各スライドファスナーでは、エレメント取付部を構成する経糸にポリエステル繊維が用いられているが、本発明はこれに限定されず、例えば単独ファスナーエレメントの成形性や接着性、又は、連続ファスナーエレメントを縫着する際の作業性などについて影響がなければ、エレメント取付部の経糸にも導電糸を用いることが可能である。
  1        スライドファスナー
  2        ファスナーテープ
  2a       テープ主体部
  2b       エレメント取付部
  2c       芯紐部
  2d       テープ折曲部
  3        エレメント列
  4        ファスナーストリンガー
  5        スライダー
  6        ファスナーエレメント
  6a       脚部
  6b       首部
  6c       噛合頭部
  6d       補強部
  6e       膨出部
 11        経糸
 12        緯糸
 13        芯紐用経糸
 15        密着位置
 16        テープ密着部
 21        テント
 22        テント本体部
 23        入口カバー部
 31        コード類保持具
 31a       保持具本体
 32        コード類
 41        スライドファスナー
 42        ファスナーテープ
 42a       テープ主体部
 42b       エレメント取付部
 42d       テープ折曲部
 43        エレメント列
 44        ファスナーストリンガー
 46        ファスナーエレメント
 46a       噛合頭部
 46b       上脚部
 46c       下脚部
 46d       反転部
 47        芯紐
 48        縫製糸
 49        テープ密着部
 51        スライドファスナー
 52        規制部材
 52a       規制本体部
 52b       連結部
 61        スライドファスナー
 62        ファスナーテープ
 62a       テープ主体部
 62b       エレメント取付部
 62c       テープ延設部
 62d       分岐位置
 63        エレメント列
 64        ファスナーストリンガー
 65        磁石
 66        ファスナーエレメント
 66a       噛合頭部
 66b       上脚部
 66c       下脚部
 66d       反転部
 67        芯紐
 68        縫製糸
 71        スライドファスナー
 72        レールファスナー
 72a       雄部材
 72b       雌部材

Claims (16)

  1.  左右一対のファスナーテープ(2,42,62) は、テープ主体部(2a,42a,62a)と、同テープ主体部(2a,42a,62a)の一側縁に配されたエレメント取付部(2b,42b,62b)とを有し、前記エレメント取付部(2b,42b,62b)にエレメント列(3,43,63) が取着され、前記ファスナーテープ(2,42,62) を構成する主要な構成糸条(11,12) に導電糸が用いられ、同ファスナーテープ(2,42,62) が電磁波をシールド可能な導電性を有するファスナーストリンガー(4,44,64) であって、
     一対の前記ファスナーテープ(2,42,62) は、前記エレメント列(3,43,63) が噛合したときに、相手側の前記ファスナーテープ(2,42,62) と互いに密着する導電性のテープ密着部(16,49,62c) を有し
     噛合状態にある前記エレメント列(3,43,63) は、前記テープ密着部(16,49,62c) の密着時に、少なくとも一方の前記ファスナーテープ(2,42,62) に配された前記テープ密着部(16,49,62c) により覆われてなる、
    ことを特徴とするファスナーストリンガー。
  2.  前記エレメント列(3,43)は、噛合頭部(6c,46a)と脚部(6a,46b,46c)とを有するファスナーエレメント(6,46)により形成され、同ファスナーエレメント(6,46)の前記脚部(6a,46b,46c)は、前記噛合頭部(6c,46a)を前記テープ主体部(2a,42a)側に向けた状態にて前記エレメント取付部(2b,42b)に取着され、
     前記ファスナーテープ(2,42)は、前記エレメント取付部(2b,42b)が前記テープ主体部(2a,42a)側に折り返されるようにテープ幅方向にU字状に折り曲げられ、左右の前記噛合頭部(6c,46a)が前記テープ主体部(2a,42a)のU字状テープ折曲部(2d,42d)からテープ外方へ突出して配され、
     前記テープ密着部(16,49) は、前記テープ主体部(2a,42a)のテープ幅方向にて、前記エレメント列(3,43)が噛合状態のときに左右の前記ファスナーテープ(2,42)が互いに密着する密着位置(15)から前記エレメント列(3,43)の脚部(6a,46b,46c)側の端縁に対応する位置に亘るテープ領域により構成されてなる、
    請求項1記載のファスナーストリンガー。
  3.  少なくとも前記エレメント取付部(2b,42b)を構成する構成糸条に、合成繊維又は天然繊維が含まれてなる請求項2記載のファスナーストリンガー。
  4.  前記ファスナーテープ(2,42)は、平織組織からなる構造を有し、
     前記エレメント取付部(2b,42b)に配される経糸に、ポリエステル繊維が用いられ、
     前記ファスナーテープ(2,42)の緯糸と、前記テープ主体部(2a,42a)の少なくとも前記密着位置(15)から前記テープ主体部(2a,42a)の他側縁に亘って配される経糸とに、前記導電糸が用いられてなる、
    請求項2記載のファスナーストリンガー。
  5.  前記ファスナーエレメント(6) は、前記ファスナーテープ(2) に熱可塑性合成樹脂を射出成形することにより形成された単独ファスナーエレメント(6) である請求項2記載のファスナーストリンガー。
  6.  前記ファスナーエレメント(46)は、モノフィラメントをコイル状又はジグザグ状に成形した連続ファスナーエレメント(46)である請求項2記載のファスナーストリンガー。
  7.  前記エレメント列(43)が噛合状態のときに、前記テープ密着部(49)が離間する方向へ移動することを規制する規制部材(52)が前記エレメント取付部(42b) に取着されてなる請求項6記載のファスナーストリンガー。
  8.  前記規制部材(52)は、複数の小片状の規制本体部(52a) を有し、同規制本体部(52a) は、前記ファスナーテープ(42)の長さ方向に間欠的に取着されてなる請求項7記載のファスナーストリンガー。
  9.  前記エレメント列(63)は、噛合頭部(66a) と脚部(66b,66c) とを有するファスナーエレメントにより形成され、同ファスナーエレメントの前記脚部(66b,66c) は、前記噛合頭部(66a) を前記エレメント取付部(62b) からテープ外方に突出させた状態にて前記エレメント取付部(62b) に取着され、
     前記テープ密着部(62c) は、前記ファスナーテープ(62)の前記テープ主体部(62a) から分岐して前記エレメント取付部(62b) 側に延設されたテープ延設部(62c) により構成されてなる、
    請求項1記載のファスナーストリンガー。
  10.  少なくとも前記エレメント取付部(62b) を構成する構成糸条に、合成繊維又は天然繊維が含まれてなる請求項9記載のファスナーストリンガー。
  11.  前記ファスナーテープ(62)は、平織組織からなる構造を有し、
     前記エレメント取付部(62b) に配される経糸に、ポリエステル繊維が用いられ、
     前記ファスナーテープ(62)の緯糸と、前記テープ延設部(62c) 及び前記テープ主体部(62a) の少なくとも前記テープ延設部が分岐する分岐位置(62d) から前記テープ主体部(62a) の他側縁に亘って配される経糸とに、前記導電糸が用いられてなる、
    請求項9記載のファスナーストリンガー。
  12.  左右の前記テープ密着部(62c) の対向する先端縁に、互いに吸着し合う磁石(65)が配されてなる請求項9記載のファスナーストリンガー。
  13.  左右の前記テープ密着部(62c) の対向する先端縁に、一対のレールファスナー(72)が配されてなる請求項9記載のファスナーストリンガー。
  14.  請求項1~13のいずれかに記載のファスナーストリンガー(4,44,64) にスライダー(5) が挿通されてなることを特徴とするスライドファスナー。
  15.  請求項14記載のスライドファスナー(1,41,51,61,71) が取着されてなることを特徴とするファスナー被着物。
  16.  前記スライドファスナー(1,41,51,61,71) がラミネート溶着により取着されてなる請求項15記載のファスナー被着物。
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