WO2010073918A1 - ばね - Google Patents

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典拓 田嶋
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    • F16F1/00Springs
    • F16F1/02Springs made of steel or other material having low internal friction; Wound, torsion, leaf, cup, ring or the like springs, the material of the spring not being relevant
    • F16F1/32Belleville-type springs

Abstract

 ばね1の本体部10では、第1角部13の本体部10側の接線Uが、本体部10の内周部と外周部とを結ぶ直線Hに対して所定の角度θを有している。これにより、ばね1では、第1角部13における荷重の垂直成分が、本体部の内周部と外周部とが直線状に接続されている比較例のばねの垂直成分と比較して、小さくなる。したがって、第1角部13において反時計回りに発生する曲げモーメントを小さくすることができるので、そこで発生する応力を低減することができる。その結果、本体部10における第1角部13に近傍する部分の局所変形を抑制することができる。このような効果は、第2角部14でも同様に得ることができる。その結果、荷重特性でのヒステリシスの発生を防止することができることはもちろんのこと、発生荷重を増大させることができる。 

Description

ばね
 本発明は、第1部材と第2部材との間に設けられ、それら部材間での高周波振動の伝達を抑制するばねに係り、特にばねの形状の改良に関する。 
 自動車産業や、精密機器産業、家電、建築等の各種分野では、振動伝達を抑制する技術が要求されている。振動伝達の抑制技術は、エンジンや、高速回転するモータ、洗濯機の脱水槽、建築物等に適用されている。振動伝達の抑制技術としては、対象物と支持部により構成される系の固有振動数を、所定の振動数帯域よりも十分に低く設定することが有効である。その手法として、支持部のばね定数を小さくすることが考えられるが、この場合、ばね定数を小さくすると、荷重を支えるためには、ばねを大きくしなければならない。
 そこで、対象物と支持部との間に皿ばねを用いる手法が提案されている(たとえば特許文献1,2)。皿ばねの荷重特性は、図6に示す曲線のように設計することができるから、荷重を支えることができるとともにばね定数を小さく設定することができる領域Aを設定することができる。
 皿ばねは、その形状が荷重印加により略平坦状をなすように変形するときに、皿ばねの内周縁部および外周縁部が、相手部材に対して摺動して摩擦が発生する。このため、皿ばねの使用範囲を図6の領域Aの範囲に設定した場合、実際の荷重曲線には、図7(A)に示すヒステリシスが生じる。その結果、皿ばねの使用範囲での実質的な動的ばね定数は、図7(A)の点Pと点Qを結ぶ対角線lの傾きとなる。この場合、使用範囲の振幅を小さくしたとき、図7(B)に示すように、対角線lの傾きが大きくなるため、動的ばね定数が大きくなってしまう。このように皿ばねが適用された系では、高周波振動のような微振幅の振動を入力すると、皿ばねの動的ばね定数が大きくなるため、系の固有振動数が増加し、その結果、高周波振動の伝達を抑制できないという問題があった。
 以上のような問題を解決するために本出願人は、図8に示すばね200を提案している(ばね200はまだ開示されていない)。図8は、ばね200の構成を表し、(A)は斜視図、(B)は、ばね200の右側部分の断面図である。図8(B)は、ばね200が第1部材101と第2部材102の間に設置されている状態を表している。ばね200は、中心部に孔部210Aが形成された本体部210を備えている。
 本体部210の内周部には、第1部材101に向けて突出する第1円筒部211が設けられ、本体部210の外周部には、第2部材102に向けて突出する第2円筒部212が設けられている。本体部210と第1円筒部211との境界部には第1角部213が形成され、本体部210と第2円筒部212との境界部には第2角部214が形成されている。ばね200では、角部213,214が、荷重印加時に相手部材101,102からの押圧力に応じて、その角度を変化させるように弾性変形することができるので、筒状部211,212の相手部材101,102に対する摺動を防止することができる。
 しかしながら、ばね200では、円筒部211,212の剛性が他の部位より高いため、荷重印加時の本体部210の変形が制限される。このため、角部213,214において、大きな応力が発生するため、図9に示すように、本体部210における角部213,214に近傍する部分Eが、そこで発生する曲げモーメントMによって、局所的に大きく変形し、その結果、ある応力以下で設計しようとすると、発生荷重が小さくなる虞があった。なお、図9では、角部213およびその近傍部分Eのみを図示している。
特開平5-172171号公報 特開2002-54685号公報
 したがって、本発明は、荷重特性でのヒステリシスの発生を防止することができることはもちろんのこと、発生荷重を増大させることができるばねを提供することを目的としている。
 本発明のばねは、第1部材と第2部材との間に設けられるばねであって、孔部を有する本体部と、本体部の内周部および外周部に設けられた筒状部と、本体部と筒状部との境界部に形成された角部とを備え、本体部は、第1部材および第2部材からの押圧力の方向に交差する方向に延在し、筒状部は、本体部の周部から第1部材および第2部材のいずれかの部材に向けて突出してそこに当接する当接部を有し、角部は、その角度が押圧力に応じて変化するように弾性変形可能であり、角部の本体部側湾曲部の接線のうちの少なくとも一方は、本体部の内周部と外周部とを結ぶ直線に対して所定の角度を有することを特徴としている。なお、本願でいう断面形状とは、筒状部の軸線方向に平行方向の断面形状(側断面形状)のことであり、以下、断面形状と表記している。
 本発明のばねでは、相手部材(第1部材および第2部材)から受ける荷重が圧縮荷重である場合、角部の本体部側の接線は、本体部の内周部と外周部とを結ぶ直線に対して時計回り方向側に位置するように設定する。
 本発明のばねでは、荷重印加時に角部が弾性変形することができるので、筒状部における角部と相手部材との間の距離を適宜設定することにより、荷重印加時に筒状部の相手部材近傍の部位の変形を防止することができる。したがって、筒状部の相手部材に対する摺動を防止することができるので、筒状部と相手部材との間に摩擦が発生しなく、その結果、ばねの荷重特性にヒステリシスが発生しない。
 ここで、本発明のばねは、角部の本体部側の接線のうち少なくとも一方は、本体部の内周部と外周部とを結ぶ直線に対して所定の角度を有している。これにより、本発明のばねでは、角部における荷重の垂直成分(角部の本体部側の接線に対する垂直方向の成分)が、本体部の内周部と外周部とが直線状に接続されている比較例のばねの垂直成分(本体部の内周部と外周部とを結ぶ直線に対する垂直方向の成分)と比較して、小さくなる。したがって、角部で発生する曲げモーメントを小さくすることができるから、本体部における角部に近傍する部分の局所変形を抑制することができ、その結果、ある応力以下で設計した場合でも、発生荷重の増大を図ることができる。
 本発明のばねは種々の構成を用いることができる。たとえば本体部の断面は種々の形状を有することができる。たとえば本体部の断面は、少なくとも一つのS字形状を有することができる。この態様では、上記効果をより良く得ることができる。また、本体部の断面は、直線形状を含んでいてもよい。
 本発明のばねによれば、荷重特性でのヒステリシスの発生を防止することができることはもちろんのこと、角部で発生する応力を低減することができるので、本体部における角部に近傍する部分の局所変形を抑制することができる、その結果、ある応力以下で設計した場合でも、発生荷重の増大を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るばねの構成を表し、(A)は斜視図、(B)は、ばねの右側部分の側断面図である。 図1のばねの右側部分の動作状態を表し、(A)は、ばねの動作前(点線)と動作時(実線)の側断面図であり、(B)は、ばねの動作時の第1角部および第2角部の拡大側断面図である。 図2(B)の第1角部における荷重印加時に作用する荷重の各成分を説明するための図である。 本発明例および比較例のばねについて第1角部で発生する応力および荷重のシミュレーション結果を表すグラフである。 本発明の一実施形態に係るばねの変形例の構成を表し、ばねの変形例の右側部分の側断面図である。 皿ばねの荷重特性を表すグラフである。 ヒステリシスが生じる実際の皿ばねの荷重特性を表すグラフであり、(A)使用範囲の振幅が所定の大きさの場合、(B)は使用範囲の振幅が(A)の場合よりも小さい場合のグラフである。 比較例のばねの構成を表し、(A)は斜視図、(B)は、比較例のばねの右側部分の側断面図である。 比較例のばねにおいて曲げモーメントにより発生する局所的変形状態を表す部分の側断面図である。
 1…ばね、10…本体部、10A…孔部、11…第1円筒部(筒状部)、12…第2円筒部(筒状部)、13…第1角部(角部)、14…第2角部(角部)、101…第1部材、102…第2部材、U,V…接線、H…直線、θ ,θ…角度
(1)実施形態の構成
 以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るばね1の構成を表し、(A)は斜視図、(B)は、ばね1の右側部分の断面図である。図1(B)は、ばね1が第1部材101と第2部材102の間に設置されている状態を表している。図1(B)において、符号Hは、本体部10の内周部と外周部とを結ぶ直線、符号Uは、第1角部13の本体部10側の接線、符号Vは、第2角部14の本体部10側の接線を示している。ばね1は、たとえば相手部材(第1部材101,第2部材102)から受ける荷重が圧縮荷重である場合に適用されるばねである。
 ばね1は、たとえば中心部に孔部10Aが形成された本体部10を備えている。本体部10は、たとえば第1部材101および第2部材102からの押圧力の方向に対して交差する方向に延在し、皿ばねとしての機能を有する。 
 孔部10Aは、たとえば円形状をなしている。本体部10の内周部には、第1部材101に向けて突出する第1円筒部11(筒状部)が設けられている。第1円筒部11の上端部は、第1部材101に当接する当接部である。本体部10の外周部には、第2部材102に向けて突出する第2円筒部12(筒状部)が設けられている。第2円筒部12の下端部は、第2部材102に当接する当接部である。 
 本体部10と第1円筒部11との境界部には第1角部13が形成され、本体部10と第2円筒部12との境界部には第2角部14が形成されている。第1角部13および第2角部14は、第1部材101および第2部材102からの押圧力に応じて、その角度(図2の角度α,β)を変化させるように弾性変形可能である。第1角部13および第2角部14は、種々の手法により形成することができる。第1角部13および第2角部14は、たとえば、本体部10と第1円筒部11の境界部および本体部10と第2円筒部12の境界部を折り曲げて形成することができる。また、たとえば、本体部10と第1円筒部11の溶接および本体部10と第2円筒部12の溶接により形成することができる。
 本体部10の断面は、たとえば第1角部13側湾曲部および第2角部14側湾曲部を有するS字状をなしている。この場合、本体部10の形状は、次のような条件を満たすように設定されている。図1(B)に示すように、第1角部13の本体部10側湾曲部の接線Uは、本体部10の内周部と外周部とを結ぶ直線Hに対して所定の角度θを有し、直線Hに対して時計回り方向側に位置している。第2角部14の本体部10側湾曲部の接線Vは、本体部10の内周部と外周部とを結ぶ直線Hに対して所定の角度θを有し、直線Hに対して時計回り方向側に位置している。なお、第1角部13の本体部10側および第2角部14の本体部10側には、S字形状の湾曲部に加えて、板厚の1~2倍程度の大きさを有する製造上必要な湾曲部(図示略)が形成されている。
 荷重印加時における円筒部11,12の機能について、おもに図2を参照して説明する。図2は、ばね1の動作状態を表し、(A)は、ばね1の動作前(点線)と動作時(実線)の断面図であり、(B)は、ばね1の動作時の第1角部13および第2角部14の拡大断面図である。なお、図2では、図1(B)と同様にばね1の右側部分のみを図示している。
 図2(A)の点線で示すように、第1部材101と第2部材102の間に配置されたばね1に対して、第1部材101から下側方向の荷重を加える。すると、図2(B)の実線で示すように、ばね1は撓んで第1部材101が下方に移動する。図中の符号dは、ばね1の撓みの大きさを示している。 
 本体部10は、第1部材101からの押圧力の方向に交差する方向に延在し、ばね1の上側において、第1円筒部11は、本体部10の内周部から第1部材101に向けて突出してそこに当接している。そのような本体部10と第1円筒部11の境界部に形成した第1角部13は、荷重印加時に第1部材101からの押圧力に応じて角度αが変化するように弾性変形することができる。この場合、第1角部13は、上記のような位置関係にある本体部10と第1円筒部11の境界部に形成された部位であるから、そのような第1角部13は、荷重印加時に角度αを変化させながら、本体部10の内周部の内側(図の左側)に移動することができる。 
 このように荷重印加時に第1角部13は弾性変形することができるので、第1円筒部11が荷重印加時に第1部材101側の不変形部分(図2(B)中の点Sより上側)を有するように第1円筒部11の長さを適宜設定することにより、第1円筒部11の第1部材101側部分の変形を防止することができる。 
 一方、ばね1の下側において、第2円筒部11は、本体部10の内周部から第2部材102に向けて突出してそこに当接している。この場合、第1角部13と同様な機能を有する第2角部14は、荷重印加による弾性変形時に、第2部材102からの押圧力に応じて、角度βを変化させながら、本体部10の外周部の外部側(図の右側)に移動することができる。 
 このように荷重印加時に第2角部14は弾性変形することができるので、第2円筒部12が荷重印加時に第2部材102側の不変形部分(図2(B)中の点Tより下側)を有するように第2円筒部12の長さを適宜設定することにより、第2円筒部12の第2部材102側部分の変形を防止することができる。
 以上のようにばね1は、円筒部11,12に不変形部分を有するので、ばね1と相手部材との摺動を防止することができる。その結果、ばね1の荷重特性では、皿ばねで問題となっていたヒステリシスが発生しない。 
(2)実施形態の動作
 以上のような構成を有するばね1の角部13,14の荷重印加時の変形状態について、おもに図3を参照して説明する。図3は、図2(B)の第1角部13における荷重印加時に作用する荷重の各成分を説明するための図である。なお、荷重印加時の第2角部14の変形状態は、第1角部13のものと同様であるから、その説明は省略する。符号Pは、第1部材101から第1円筒部11を通じて加えられる荷重である。
 符号PJ1は、本発明例のばねに加えられる荷重の垂直成分(接線Uに対して垂直な荷重成分)、符号PK1は、本発明例のばねに加えられる荷重の平行成分(接線Uに対して平行な荷重成分)である。本発明例のばねは、第1角部13の本体部10側湾曲部の接線Uが本体部10の内周部と外周部とを結ぶ直線Hに対して所定の角度θをなす断面形状の本実施形態の本体部10を有するばねである。
 比較例のばねは、本体部10の内周部と外周部とを結ぶ直線Hと同様な断面形状を有する本体部を有するばね(図8のばね200)であり、本体部の形状以外は、本発明例のばねと同様な構成を有している。符号PJ0は、比較例のばねに加えられる荷重の垂直成分(直線Hに対して垂直な荷重成分)、符号PK0は、比較例のばねに加えられる荷重の平行成分(直線Hに対して平行な荷重成分)である。
 荷重Pの印加時、本発明例のばねでは、以上のように荷重Pの垂直成分がPJ1となり、比較例のばねでは、以上のように荷重Pの垂直成分がPJ0となる。ここで、本発明例のばねは、第1角部13の本体部10側の接線Uは、本体部10の内周部と外周部とを結ぶ直線Hに対して所定の角度θを有している。これにより、本発明例のばねでは、第1角部13における荷重の垂直成分PJ1が、本体部の内周部と外周部とが直線状に接続されている比較例のばねの垂直成分PJ0と比較して、小さくなる。したがって、第1角部13において反時計回りに発生する曲げモーメントを小さくすることができるので、そこで発生する応力を低減することができる。その結果、本体部10における第1角部13に近傍する部分の局所変形を抑制することができるので、発生荷重の増大を図ることができる。
 図4は、本発明例および比較例(従来例)のばねについて第1角部で発生する応力および荷重のシミュレーション結果を表すグラフである。シミュレーションでは、本発明例および比較例のばねについてともに、ばねの板厚を0.4mm、第1円筒部の内径を13mm、第2円筒部の内径を50mmに設定し、本発明例のばねの本体部の湾曲部の曲げ半径を40mmに設定した。なお、ばねの板厚を0.4mmに設定した場合、第1角部13の本体部10側および第2角部14の本体部10側には、板厚の1~2倍程度の大きさ(0.4~0.8mm)を有する製造上必要な湾曲部が形成される。
 図4から判るように、本発明例のばねでは、比較例のばねと比較して、角部で発生する応力を低減することができるとともに、発生荷重の増大を図ることができることを確認した。
 以上のように本実施形態のばね1では、荷重特性でのヒステリシスの発生を防止することができることはもちろんのこと、角部13,14で発生する応力を低減することができるので、本体部10における角部13,14に近傍する部分の局所変形を抑制することができ、その結果、ある応力以下で設計した場合でも、発生荷重の増大を図ることができる。
(3)変形例
 以上のように上記実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。なお、以下の変形例では、上記実施形態と同様な構成要素には同符号を付し、その説明は省略している。
 上記実施形態では、本発明の本体部はS字形状をなすようにしたが、これに限定されるものではない。本発明の本体部の断面において、角部13,14の本体部10側の接線U,Vが、本体部10の内周部と外周部とを結ぶ直線Hに対して所定の角度を有しているような形状であればよい。具体的には、本体部10は、種々の曲面形状をなすことができ、S字形状を複数含んでいてもよい。また、本体部10の断面は、曲線だけではなく直線形状を含んでいてもよく、さらに図5に示す本体部20のように複数の直線形状からなるようにしてもよい。この場合、角度θは、第1角部13の本体部20側直線部と、本体部20の内周部と外周部とを結ぶ直線Hとのなす角度であり、角度θは、第2角部14の本体部20側直線部と、本体部20の内周部と外周部とを結ぶ直線Hとのなす角度である。
 上記実施形態では、本発明の筒状部として第1,第2円筒部11,12を用いたが、これに限定されるものではなく、筒状部は種々の構成を用いることができる。たとえば、ばねのたわみが小さい場合には、第1,第2円筒部11,12のいずれか一方のみを用いることができる。また、筒状部の形状は、上記実施形態に示す円筒状に限定されるものではなく、円錐状等の種々の形状を用いることができる。また、この場合、その断面は、直線状に限定されるものではなく、略S字状などの曲線状であってもよい。 
 本発明のばねの本体部および筒状部には、軽量化のためにスリットを形成することができる。加えて、第1円筒部101および第2円筒部102が当接する第1部材101および第2部材102には、そこに第1円筒部101および第2円筒部102を固定するストッパを形成することができる。本発明のばねは、締結機構等の各種機構や、防振装置等の各種装置に適用することができる。また、本発明のばねの角部の本体部側湾曲部は、角部13,14のいずれか一方に形成してもよい。
 以上のような各種変形例は適宜組み合わせることができるのは言うまでもない。 

Claims (4)

  1.  第1部材と第2部材との間に設けられるばねにおいて、
     孔部を有する本体部と、
     前記本体部の内周部および外周部に設けられた筒状部と、
     前記本体部と前記筒状部との境界部に形成された角部とを備え、
     前記本体部は、前記第1部材および前記第2部材からの押圧力の方向に交差する方向に延在し、
     前記筒状部は、前記本体部の前記周部から前記第1部材および前記第2部材のいずれかの部材に向けて突出してそこに当接する当接部を有し、
     前記角部は、その角度が前記押圧力に応じて変化するように弾性変形可能であり、
     前記角部の前記本体部側の接線のうちの少なくとも一方は、前記本体部の前記内周部と前記外周部とを結ぶ直線に対して所定の角度を有することを特徴とするばね。
  2.  前記本体部の断面は、少なくとも一つのS字形状を有することを特徴とする請求項1に記載のばね。
  3.  前記本体部の断面は、直線形状を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のばね。
  4.  前記角部の前記本体部側の接線は、前記本体部の前記内周部と前記外周部とを結ぶ直線に対して時計回り方向側に位置していることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のばね。
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