WO2010064511A1 - ビーズ環作成台 - Google Patents

Abstract

　ビーズの径の値に関わらず、完成した環状の装飾品における内径が一定となり、且つ、複数のサイズの装飾品の作成が可能な治具であるビーズ環作成台を提供するため、本発明のビーズ環作成台(1)は、方形状の平板部(21)と、平板部(21)の外周縁から垂下する壁部(22)と、壁部(22)の外周縁から外方に突出する枠部(23)と、を備え、平板部(21)には、複数の立体形状のデザイン確認部(3)が形成され、デザイン確認部(3)は、ビーズ誘導部(5)と、ビーズ当接部(6)と、ビーズ収納部(7)を有し、このビーズ誘導部(5)は、環状の傾斜面であり、この環状の傾斜面は、平板部(21)の平面から中心に向かって下方に傾斜するように形成され、ビーズ当接部(6)は、ビーズ誘導部(5)の内周縁から略垂直に立ち上がる壁面(61)を備えた円筒形状であり、このビーズ当接部(6)の直径は、環状の装飾品の内径と等しく形成されている。

Description

ビーズ環作成台

　本発明は、複数のビーズが連綴された環状の装飾品を作成するために使用される治具であって、該装飾品の完成時におけるデザインを完成する前に確認することが可能なビーズ環作成台に関する。

　従来、ビーズ飾りやネックレス等の装飾品における完成時のデザインを確認する方法として、次のような方法がある。最も簡易な方法は、紙面上に筆記具によってイラストを描く方法である。又、パーソナルコンピュータでドローイングソフトやＣＡＤソフト等を用いて装飾品のデザイン設計を行なう方法もある。
　しかし、上述した紙面上に筆記具によってイラストを描く方法では、紙と筆記具があれば誰でも手軽に実行できるというメリットがある反面、完成品の質感や外観のイメージを正確に描くのは困難であるというデメリットがある。又、パーソナルコンピュータを用いてデザイン設計を行なう方法では、簡単に訂正等ができ設計の自由度が高いというメリットがある反面、ドローイングソフトやＣＡＤソフト等を使いこなす技術を習得するのに時間がかかるというデメリットがあった。
　そこで、本願出願人は、特開２００６−１２２５１４号公報の中で、ビーズ飾り等用のデザイン用具（本発明では、ビーズ環作成台である。）の提案をしている。このデザイン用具は、ビーズを並べることにより装飾品の完成形状を視認できる治具である。又、このビーズ環作成台は、立体形状の本体の上面にビーズ配置部が設けられ、平板部には、環状のビーズ配置溝が形成されている。
　このデザイン用具では、環状のビーズ配置溝にビーズを敷設することにより、装飾品の完成状態を視認できる。つまり、このデザイン用具を使用することにより、装飾品の作成者は、イラストを描く技術や、ドローイングソフト又はＣＡＤソフトを使いこなす技術が無くとも、装飾品の完成状態を確認でき、容易に装飾品を作成することができる。

特開２００６−１２２５１４号公報

　上述したデザイン用具では、ビーズ配置溝に敷設するビーズの大きさ、つまり、球体のビーズにおける径の値によって、作成する装飾品の内径が変化するという問題点があった。これは、ビーズ配置溝にビーズを敷設した場合、各ビーズの中心を繋いだ環の長さがビーズ配置溝の円周値となるため、完成した装飾品の内径は、各ビーズの半径の分小さくなるためである。
　よって、上述したデザイン用具では、作成したい装飾品の内径に合わせて紐をカットした場合、完成した装飾品の内径は、各ビーズの半径の分だけ小さくなるため、紐を解いてビーズを追加する、或いは、作り直すといった作業が必要となっていた。
　又、装飾品は、使用する人によって様々なサイズが必要となるが、上述したデザイン用具では、作成可能な装飾品のサイズには限りがあり（１サイズ乃至２サイズ程度）、異なるサイズの装飾品を作成するためには、ビーズ配置溝の円周値が異なるデザイン用具を新たに購入する必要があった。
　本発明は、上述したような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、ビーズの径の値に関わらず、完成した環状の装飾品における内径が一定となり、且つ、複数のサイズの装飾品の作成が可能な治具であるビーズ環作成台を提供することを目的としている。

　上記課題を解決するため、本発明のビーズ環作成台は、複数のビーズが連綴された環状の装飾品を作成する治具であって、平板部と、該平板部の外周縁から垂下する壁部と、を備え、前記平板部には、立体形状のデザイン確認部が形成され、該デザイン確認部は、ビーズ誘導部と、ビーズ当接部と、を有し、該ビーズ誘導部は、環状の傾斜面であり、この環状の傾斜面は、前記平板部の平面から中心に向かって下方に傾斜するように形成され、前記ビーズ当接部は、前記ビーズ誘導部の内周縁から略垂直に立ち上がる壁面を備えた円筒形状であり、該ビーズ当接部の直径は、前記環状の装飾品の内径と等しく形成され、前記ビーズが前記ビーズ誘導部に載置されると、該ビーズが転動し、前記ビーズ当接部の壁面に当接して停止することを特徴とする。
　そして、前記平板部は、外周に当該平板部より上方に突出する周辺立上部を有し、前記壁部は、前記周辺立上部を介して前記平板部の外周縁から垂下されていることを特徴とする。
　又、前記平板部は、方形状であって複数の前記デザイン確認部が形成され、該複数のデザイン確認部における前記ビーズ当接部の直径は、夫々異なる値に形成されていることを特徴とする。
　更に、前記ビーズ当接部の内側にビーズ収納部が形成されていることを特徴とする。
　又、前記平板部及び壁部の表面には、衝撃吸収性を備えた部材が貼着されていることを特徴とする。
　そして、前記ビーズ収納部は、寸法表示部を有し、該寸法表示部には、前記ビーズ当接部の円周値を示す数字が記載されていることを特徴とする。

　本発明のビーズ環作成台によれば、デザイン確認部を環状の傾斜面としたビーズ誘導部と、ビーズ当接部と、から構成することにより、ビーズはビーズ当接部に当接した状態で停止する。よって、ビーズ当接部の周縁に敷設されたビーズによって形成される環状体の直径は、ビーズの径に関わらず常に一定のものとなる。これにより、作成者は、予め測定した手首等の太さに合わせて任意のデザイン確認部を選択することで、所望の内径とされた装飾品を作成することができる。
　そして、このビーズ環作成台は、平板部の外周に当該平板部より上方に突出する周辺立上部を有しているため、ビーズの転落を防止することができ、これにより、作成者はビーズの転落及び紛失を懸念することなく容易に装飾品を作成することができる。
　又、平板部にサイズの異なる複数のデザイン確認部が形成されているため、一つのビーズ環作成台で様々なサイズの装飾品を作成することができ、サイズに合わせて複数のビーズ環作成台を購入する必要がない。
　更に、ビーズ収納部を設けることにより、使用するビーズを収納することができ、ビーズが散乱する、或いは、ビーズを紛失することを防止できる。
　又、平板部の表面に布等を貼着することにより、ビーズを平板部上に載置した場合に、転動してバラバラに散乱してしまう、或いは、ビーズを紛失してしまうことを防止できる。又、石等で形成された堅いビーズを平板部に載置した場合の衝撃を吸収することもできる。
　そして、各デザイン確認部に寸法表示部が設けられているため、作成したい装飾品のサイズに合うデザイン確認部を、容易に選択することができる。
　そして、本発明によれば、ビーズの径の値に関わらず、完成した環状の装飾品における内径が一定となり、且つ、複数のサイズの装飾品の作成が可能な治具であるビーズ環作成台を提供することができる。

　図１は、本発明に係る本実施例のビーズ環作成台の上面図である。
　図２は、図１におけるＡ−Ａ′の断面図である。
　図３は、図１におけるＢ−Ｂ′の断面図である。

　１　　ビーズ環作成台　　　　　　３　　デザイン確認部
　５　　ビーズ誘導部　　　　　　　６　　ビーズ当接部
　７　　ビーズ収納部　　　　　　　８　　周辺立上部
　２１　平板部　　　　　　　　　　２２　壁部
　２３　枠部　　　　　　　　　　　６１　壁面
　７１　寸法表示部　　　　　　　　７２　連結部

　本発明を実施するための最良の形態のビーズ環作成台１は、複数のビーズが連綴された環状の装飾品を作成する治具である。このビーズ環作成台１は、方形状の平板部２１と、この平板部２１の外周において平板部２１より上方に突出する周辺立上部８と、この周辺立上部８を介して平板部２１の外周縁から垂下する壁部２２と、壁部２２の外周縁から外方に突出する枠部２３と、を備えている。又、平板部２１には、複数の立体形状のデザイン確認部３が形成されている。
　デザイン確認部３は、ビーズ誘導部５と、ビーズ当接部６と、ビーズ収納部７を有している。このビーズ誘導部５は、環状の傾斜面である。又、この環状の傾斜面は、平板部２１の平面から中心に向かって下方に傾斜するように形成されている。ビーズ当接部６は、ビーズ誘導部５の内周縁から垂直に立ち上がる壁面６１を備えた円筒形状である。このビーズ当接部６の直径は、環状の装飾品の内径と等しく形成されている。更に、ビーズ収納部７は、ビーズ当接部６の内側に凹部として形成されている。
　又、平板部２１に形成された複数のデザイン確認部３は、夫々異なる直径とされたビーズ当接部６を備えている。更に、平板部２１及び壁部２２並びに枠部２３の表面には、衝撃吸収性を備えた部材が貼着されている。そして、ビーズ収納部７は、寸法表示部７１を有し、該寸法表示部７１には、対応するビーズ当接部６の円周値を示す数字が記載されている。

　以下、本発明の実施例を図に基づいて詳説する。図１は、本実施例におけるビーズ環作成台１の上面図であり、図２は、図１のＡ−Ａ′における断面図であり、図３は、図１のＢ−Ｂ′における断面図である。尚、本実施例において上とは、図１で視認できるビーズ環作成台１の表面側の方向をさし、下とは、図１で視認できないビーズ環作成台１の裏面側の方向をさす。
　本実施例のビーズ環作成台１は、複数のビーズが連綴された環状の装飾品を作成する治具である。又、このビーズ環作成台１は、装飾品の完成状態を実際に作成する前に視認可能とする治具である。更に、このビーズ環作成台１は、使用するビーズの径の値に関わらず、常に所望の内径を有する装飾品を作成するために用いる治具である。尚、このビーズ環作成台１は、装飾品として特にブレスレットを作成するために使用される。
　図１及び図２に基づいてビーズ環作成台１の構成を述べる。ビーズ環作成台１は、樹脂製の台であり、平板部２１と、壁部２２と、枠部２３と、を備える。この平板部２１は、長方形状の平板である。又、この平板部２１は、外周に当該平板部２１より上方に突出する周辺立上部８を有している。
　そして、壁部２２は、周辺立上部８を介して平板部２１の外周縁から垂下する壁体である。更に、枠部２３は、壁部２２の下端縁から外方に突出するように形成された枠体である。そして、平板部２１及び壁部２２並びに枠部２３の表面には、衝撃吸収性を有した布等が貼着されている。これは、球体のビーズを転がり難くすると共に、石等で形成された堅いビーズを平板部２１上に載置する場合の衝撃を和らげるためである。又、平板部２１には、複数（図面においては８つ）のデザイン確認部３が形成されている。
　このデザイン確認部３は、ビーズを用いて環状の装飾品を作成する場合に、ビーズに紐を通さずとも複数のビーズを完成品と同じように配列保持することが可能な部位である。そして、デザイン確認部３は、プレス加工等によって平板部２１の平面から上方或いは下方に突出するように立体的に形成されている。更に、デザイン確認部３は、平板部２１に不規則な配列で形成されている。又、各デザイン確認部３は、各デザイン確認部３が重ならないように、隣接するデザイン確認部３と所定の間隔をあけて形成されている。本実施例では、上段と下段に夫々３つのデザイン確認部３が形成され、中段に２つのデザイン確認部３が形成されている。
　以下、図２及び図３に基づいてデザイン確認部３の構成を述べる。このデザイン確認部３は、ビーズ誘導部５と、ビーズ当接部６と、ビーズ収納部７と、から構成されている。
　ビーズ誘導部５は、ビーズが載置される部位であり、環状の傾斜面とされている。この環状の傾斜面は、平板部２１の平面から環状体（環状の傾斜面）の中心に向かって下方に傾斜するように形成されている。このようにビーズ誘導部５が中心に向かって傾斜しているため、ビーズ誘導部５に載置されたビーズは、環状体の中心に向かって転動することとなる。
　ビーズ当接部６は、ビーズ誘導部５の内周縁から垂直に立ち上がる壁面６１を備えた円筒形状である。又、壁面６１の上端は、平板部２１の平面よりも上方に突出するように形成されている。このビーズ当接部６の直径は、作成する環状の装飾品における内径の値と等しく形成されている。又、このビーズ当接部６の直径は、平板部２１に形成された夫々のデザイン確認部３で異なる値に形成されている。本実施例のビーズ環作成台１は、ブレスレットを作成するための治具であるため、ビーズ当接部６の円周値は、人間の一般的な手首の太さである１３ｃｍ乃至２０ｃｍまでの８パターン形成されている。そして、ビーズ当接部６は、ビーズ誘導部５上に載置され転動するビーズを壁面６１で停止させる役目を果たしている。
　ビーズ収納部７は、上面を開口、底面を閉口とする円筒形状であり、ビーズ当接部６の内側に形成されている。又、ビーズ収納部７の側面の上端は、ビーズ当接部６の壁面６１の上端と連結部７２によって連結されている。更に、この連結部７２とビーズ当接部６の連結部分、及び、連結部７２とビーズ収納部７との連結部分は、角取りをされて丸みを帯びた形状とされている。これは、本実施例のビーズ環作成台１が樹脂製であり、鋭角に形成した場合、鋭角の部分が鋭利になり怪我をする可能性があるため、安全面を考慮してなされたものである。
　又、ビーズ収納部７の底面の表面には、寸法表示部７１が形成されている（図１参照）。この寸法表示部７１には、ビーズ当接部６の円周値を示す数字が記載されている。更に、ビーズ収納部７の底面は、上述した枠部２３と同一平面上に形成されている。つまり、ビーズ環作成台１の最下端に、枠部２３及びビーズ収納部７の底面が位置している。よって、ビーズ環作成台１は、枠部２３及びビーズ収納部７の底面によって支えられている。
　そして、このビーズ収納部７は、使用するビーズを収納しておくための凹部である。つまり、ビーズ収納部７は、袋等に収納されたビーズを載置する度に取り出すという手間を省き、更に、球体のビーズが散乱することを防止するために形成されている。よって、本実施例においては円筒形状としているが、凹部であればあらゆる形状とすることができる（例えば、半球面形状の凹部等）。
　以上のような構成としたデザイン確認部３では、ビーズ誘導部５にビーズを載置すると、ビーズがビーズ誘導部５上を転動し、ビーズ当接部６と当設した状態で停止する。つまり、ビーズ当接部６の周縁に複数のビーズを敷設した場合、全てのビーズがビーズ当接部６の壁面６１と当設した状態となる。よって、敷設された複数のビーズによって形成される環状体の内径は、使用するビーズの大小に関わらず、常にビーズ当接部６の直径と等しくなる。
　次に、本実施例のビーズ環作成台１の使用方法について述べる。まず、使用者は作成する装飾品の内径の値を決定する。つまり、作成者自身のブレスレットを作成する場合、作成者自身の手首の太さを測定する。次に、決定した装飾品の内径の値と近似する（正確には決定した装飾品の内径の値よりも僅かに大きい）デザイン確認部３を、寸法表示部７１に記載されている数値から選択する。
　そして、作成者は、任意のデザイン確認部３を選択した後、選択したデザイン確認部３のビーズ当接部６の周縁にビーズを敷設する。この時、各ビーズ間に間隙ができないように敷設する。ビーズの敷設作業を終えると、作成者は、作成する装飾品の完成状態（プレビュー）を視認できるため、使用者は自身の嗜好にあった装飾品であるかを確認する。作成者自身の嗜好にあった装飾品である場合、作成者は任意の位置からビーズを取りだし、ビーズの孔から紐を通して全てのビーズを順番が変わらないように連綴する。そして、全てのビーズを連綴した後、紐の両端を結合して終了する。以上のように作成した装飾品は、予め完成状態を確認した後に作成したものであるため、作成者自身の嗜好を満たしていると同時に、装飾品の内径の値も所望のものとなる。
　以下、本実施例のビーズ環作成台１による効果を述べる。本実施例のビーズ環作成台１によれば、デザイン確認部３を環状の傾斜面としたビーズ誘導部５と、ビーズ当接部６と、から構成することにより、ビーズはビーズ当接部６に当接した状態で停止する。よって、ビーズ当接部６の周縁に敷設されたビーズによって形成される環状体の直径は、ビーズの径に関わらず常に一定のものとなる。これにより、作成者は、予め測定した手首等の太さに合わせて任意のデザイン確認部３を選択することで、所望の内径とされた装飾品を作成することができる。
　又、このビーズ環作成台１は、平板部２１の外周に周辺立上部８が設けられているため、平板部２１に載置されたビーズが外方へ転動したとしても、ビーズ環作成台１からビーズが転落することはない。したがって、平板部２１の外側に配置されるデザイン確認部３を使用する場合であっても、使用者はビーズの転落及び転落による紛失を懸念することなく容易に装飾品を作成することができる。
　又、平板部２１にサイズの異なる複数のデザイン確認部３が形成されているため、一つのビーズ環作成台１で様々なサイズの装飾品を作成することができ、サイズに合わせて複数のビーズ環作成台１を購入する必要がない。
　更に、ビーズ収納部７を設けることにより、使用するビーズを収納することができ、ビーズが散乱する、或いは、ビーズを紛失することを防止できる。
　又、平板部２１の表面に布等を貼着することにより、ビーズを平板部２１上に載置した場合に、転動してバラバラに散乱してしまう、或いは、ビーズを紛失してしまうことを防止できる。又、石等で形成された堅いビーズを平板部２１に載置した場合の衝撃を吸収することもできる。
　そして、各デザイン確認部３に寸法表示部７１が設けられているため、作成したい装飾品のサイズに合うデザイン確認部３を、容易に選択することができる。
　尚、本実施例では、ビーズ当接部６の円周値を１３ｃｍ乃至２０ｃｍとしたビーズ環作成台１に関して述べているが、平板部２１におけるデザイン確認部３の配置場所を変える、或いは、デザイン確認部３の数を変える、又は、平板部２１の面積を変えることで、様々なサイズの装飾品を作成できる治具とすることができる。
　又、本実施例のビーズ環作成台１は、ビーズ収納部７を備えているが、ビーズ収納部７を設けず、ビーズ当接部６の上面を平面として形成することもできる。更に、本実施例のビーズ環作成台１は、周辺立上部８を平板部２１の外周に設けているが、周辺立上部８を設けずに平板部２１の外周縁より直接壁部２２を垂下させることとしてもよい。又、平板部２１を方形状としているが、平板部２１を円形や長円形又は六角形や八角形等の多角形とすることもできる。
　更に、本実施例のビーズ環作成台１は、ビーズの大小にかかわらず装飾品の内径が変ることのないように、ビーズ誘導部５の内周縁から立ち上がる壁面６１を平板部２１の平面に対して垂直となるように形成したが、下方から上方に向かってビーズ当接部６の直径が僅かに小さくなるように、壁面６１を僅かに傾斜させることもある。
　もっともこの場合は、ビーズ環作成台１の成形や量産を容易とすることができ、この壁面６１と平板部２１の平面とのなす角を８０°や８５°程度の略垂直とし、ビーズの径が異なる装飾品同士の内径の差を極僅かとするものである。
　そして、本実施例では、一つの装飾品に同一の径であるビーズを複数用いて装飾品を作成しているが、径の異なるビーズを一つの装飾品に散りばめて装飾品を作成することもできる。この場合、完成した装飾品の内径がビーズ当接部６の直径よりも小さくなることはないため、作成した装飾品が小さすぎるために再度作成する必要があるといった問題が発生することを防止できる。
　又、本発明は、以上の実施例に限定されるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。

Claims (14)

1. 複数のビーズが連綴された環状の装飾品を作成する治具であって、平板部と、該平板部の外周縁から垂下する壁部と、を備え、前記平板部には、立体形状のデザイン確認部が形成され、該デザイン確認部は、ビーズ誘導部と、ビーズ当接部と、を有し、該ビーズ誘導部は、環状の傾斜面であり、この環状の傾斜面は、前記平板部の平面から中心に向かって下方に傾斜するように形成され、前記ビーズ当接部は、前記ビーズ誘導部の内周縁から略垂直に立ち上がる壁面を備えた円筒形状であり、該ビーズ当接部の直径は、前記環状の装飾品の内径と等しく形成され、前記ビーズが前記ビーズ誘導部に載置されると、該ビーズが転動し、前記ビーズ当接部の壁面に当接して停止することを特徴とするビーズ環作成台。
2. 前記平板部は、外周に当該平板部より上方に突出する周辺立上部を有し、前記壁部は、前記周辺立上部を介して前記平板部の外周縁から垂下されていることを特徴とする請求項１に記載のビーズ環作成台。
3. 前記平板部は、方形状であって複数の前記デザイン確認部が形成され、該複数のデザイン確認部における前記ビーズ当接部の直径は、夫々異なる値に形成されていることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のビーズ環作成台。
4. 前記ビーズ当接部の内側にビーズ収納部が形成されていることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のビーズ環作成台。
5. 前記ビーズ当接部の内側にビーズ収納部が形成されていることを特徴とする請求項３に記載のビーズ環作成台。
6. 前記平板部及び壁部の表面には、衝撃吸収性を備えた部材が貼着されていることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のビーズ環作成台。
7. 前記平板部及び壁部の表面には、衝撃吸収性を備えた部材が貼着されていることを特徴とする請求項３に記載のビーズ環作成台。
8. 前記平板部及び壁部の表面には、衝撃吸収性を備えた部材が貼着されていることを特徴とする請求項４に記載のビーズ環作成台。
9. 前記平板部及び壁部の表面には、衝撃吸収性を備えた部材が貼着されていることを特徴とする請求項５に記載のビーズ環作成台。
10. 前記ビーズ収納部は、寸法表示部を有し、該寸法表示部には、前記ビーズ当接部の円周値を示す数字が記載されていることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のビーズ環作成台。
11. 前記ビーズ収納部は、寸法表示部を有し、該寸法表示部には、前記ビーズ当接部の円周値を示す数字が記載されていることを特徴とする請求項３に記載のビーズ環作成台。
12. 前記ビーズ収納部は、寸法表示部を有し、該寸法表示部には、前記ビーズ当接部の円周値を示す数字が記載されていることを特徴とする請求項４に記載のビーズ環作成台。
13. 前記ビーズ収納部は、寸法表示部を有し、該寸法表示部には、前記ビーズ当接部の円周値を示す数字が記載されていることを特徴とする請求項５又は請求項７乃至請求項９のいずれかに記載のビーズ環作成台。
14. 前記ビーズ収納部は、寸法表示部を有し、該寸法表示部には、前記ビーズ当接部の円周値を示す数字が記載されていることを特徴とする請求項６に記載のビーズ環作成台。

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