WO2010053211A1

WO2010053211A1 - 卓上カレンダーのリング開閉機構付きリーフベースの製造

Info

Publication number: WO2010053211A1
Application number: PCT/JP2009/069306
Authority: WO
Inventors: 福実李; 豊平原
Original assignee: 株式会社カレンダー広告; 有限会社マイアド
Priority date: 2008-11-10
Filing date: 2009-11-06
Publication date: 2010-05-14

Abstract

　課題は、従来のリング綴じ卓上カレンダーでは、月表紙と三角形ベース厚紙と綴じ具が一体に機械綴じ製造され、これらは毎年度に分別又は一体に廃棄されるので勿体ない。環境に良くない。リーフ交換できない。少量製本単価が高い。製本ミスは全部廃棄される。解決手段は、綴じ穴付きカレンダーリーフと台座の立体台形型リーフベースと用紙吊り金具であるリング開閉機構の３部材を製造して、そのベース頂上面に該開閉機構をネジで合体固着する手段で新規の卓上カレンダーベ一スを製造する。ユーザーはこの開閉機構付きリーフベースの頂上のリングを開閉させて上記カレンダーリーフの孔に通して綴じる。即ち、吊り部位を持つ新規型バインダーの開閉機構Ｈａｎｇ　Ｂｉｎｄｅｒを製造し、これを台形べースの頂上面に取り付けて新規のＦｉｌｅ　Ｈａｎｇｅｒを製造する。よって、耐久力あるべースに詰め替えカレンダーリーフだけを供すると、毎年の暦が刷新できる。

Description

卓上カレンダーのリング開閉機構付きリーフベースの製造

本発明は、卓上カレンダー及びその綴じ具に関するものである。

　従来のリング綴じ型の卓上カレンダー製造は、カレンダーリーフとこれを支持する立体三角形型ベースを１輪型リングまたはＷリング等のワイヤーリング綴じ材でまとめて機械綴じされる。ついては、１年分の１３枚リーフが天頂部で一体型に綴じ製本されている。
　よって、この卓上カレンダーは年度を終えると分別又は一体に廃棄される構造である。

　前記したような従来の卓上カレンダーにあっては、次のような問題点がある。
〈１〉毎年度に卓上カレンダーの月表紙が捨てられるのは致し方ないが、その綴じ具と全体を支えている三角形ベースの厚紙までも廃棄されるのは、勿体ない。環境にも悪い。
〈２〉従来の卓上カレンダーの提供が無償または有償であっても、廃棄される綴じ具と厚紙の材料費の他に製本費や流通費用等のコスト負担がその都度毎年に加算されている。
〈３〉従来のカレンダー製造は、例年８月頃が最盛期であるが、祝日変更や印刷変更もしくは製本ミスが生じた場合に、リーフ交換できないので完成品を廃棄することになる。
〈４〉機械綴じのカレンダー製造は、少数量の製本単価が高く、製品の多様化も困難で、これを有用な広告用具とする場合は顧客ニーズで差別化するリーフ群の綴じが難しい。
〈５〉上記の課題解決方法を先行文献で調べると、特開２００８−８９３号の紙製リングの綴じ手段は一部有用であるが、リーフ交換できずに廃棄されるので解決手段にはならない。又、リーフ交換を求めて従来型のファイルバインダーを採用するにも問題がある。例えば、特表平６−５０７５８２号の「バインダーを支持する装置」と称する図面のバインダーが吊り部を持たない従来形の真円型リングなので、リングに綴じた紙の孔の綴じ部が折れ曲がって跡形を生じ、めくった紙は反対側壁面に安着せずに跳ね上がる。

　上記の課題を解決するため、本発明の開閉機構付き卓上カレンダーは、リーフベースを台形型にしたベース天頂部面に、複数の月表紙や広告を綴じて吊り下げれる程のスペース幅を持つ２本の契合環が自在に開閉して噛み合い、更に、綴じた月表リーフが垂直に吊り下がり、且つ、閉姿勢にあるリング形状が開閉機構胴体部の背幅より左右方向に迫り出して傾斜する姿勢の吊り幅付きリングを備え設けた構造に、リーフがリーフベース壁側に自然に落ちて安定密着するように取り付けられた開閉機構付きリーフベースを製造する。更に、この台形型ベース製造材を金属又は樹脂製にすることで堅牢化と耐久性を確保する。

　本発明のファイルハンガーと称する綴じ具製品を用いて製造した開閉機構付き卓上カレンダーは、以上に説明した形態で実施され、以下に記載される効果を得ることができる。
〈１〉従来型の卓上カレンダーの綴じ具と全体を支持している厚紙の三角形ベースが廃棄されなくなり、問題点であった使い捨てで勿体なく環境に良くないことが克服できる。
〈２〉カレンダーの提供方法が有償または無償でも、毎年に廃棄される従来の三部品一体型の製造コストは軽減され、毎年度のリーフ供給だけで卓上カレンダーを刷新できる。
〈３〉カレンダーの製品完成後に、印刷変更や内容物変更もしくは印刷や製本の丁合いにミスや間違いを発見しても、簡単にリーフ交換できるので完成品の廃棄を回避できる。
〈４〉綴じ具のリングを随意に開閉できるので、多種多様で低廉な完成品カレンダーを少量でも提供できる。即ち、本品の提供者又は愛用者からの少数注文製品も製造できる。
〈５〉カレンダーリーフを差し替えできるので、月や年度が変わってもリーフベースだけでなく、リーフをも廃棄せずにメモや家計簿等のデータを永年に取り重ね保存できる。
〈６〉当リーフベースを企業商店が顧客に一度だけ提供すると、年末に翌年度暦リーフと広告付きリーフを増設提供することが可能で、長い顧客関係を維持することができる。
〈７〉ユーザーがこの開閉機構付き卓上カレンダーを一度だけ購入すると、パソコンを用いて年末に翌年の新しい月表紙面に好みの写真等を掲載し、プリントアウトしてパンチで綴じ穴を設けると、当ベースによるオリジナル卓上カレンダーを作ることができる。

以下図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。

　〈１〉全体の構成
　本発明のリング開閉機構付き卓上カレンダー（図６）を構成している立体台形型リーフベース２ａ上の開閉機構３ｂは、そのベース頂上平面部の位置に取り付けたリング開閉機構の胴体カバー４ｃから左右に迫り出して傾斜する吊り幅スペース８ｇを持つ２本の契合環７ｆで構成されるものである。即ち、この２本の契合環が自在に離合することで開閉するリング体を形成して綴じ具となり、複数のリングの数とその間隔に適合する孔の綴じ穴付きカレンダーリーフを上記リングに通し閉じて吊った卓上カレンダー（図４）並びに、リング開閉機構付きリーフベース（図１）を用いた開閉機構付き卓上カレンダーを特徴とする。

　〈２〉リング開閉機構
　リング開閉機構は、一般にリングファイルバインダーと称される部材であり、システム手帳やルーズリーフに用いてシートで支持され覆われている。その構造は、公知である。
　ファイルバインダーとは、複数箇所に孔を持つ用紙群を保持するためのリング機構であり、用紙を出し入れする場合はリングを断割／分離した隙間から紙を挿入してから紙孔に通し、用紙が分散しないよう結束するために再びリングの係部で合体する機構である。
　該バインダーは、契合環と跳ね板を固着した２個の座金を合わせ噛ませて上から金属カバー板の蓋で包み掴んだ構造である。さらに、ＪＩＳ規格品をはじめ全ての閉姿勢にあるリング形状は真円型、角型、だ円型、Ｄ型、変形Ｄ型にあって、ファイルを覆い包む目的でカバーシートに固着させ製品提供されている。よって、バインダーの閉リングを金属製胴体の背幅より左右に迫り出す必要性もそれを吊り具に用いた製品も過去に存在しない。

〈３〉吊り下げ用リング開閉機構の構造
　本発明の吊り下げ用リング開閉機構は、立体台形型リーフベース２ａ及びこの頂上平面部に搭載したリング開閉機構３ｂがカシメ等で固着された状態で机上にデスクトップされてそびえ立ち、ベース上の機構のリング開口部が上に向いて左右に開閉する構造である。
　リング開閉機構の内部は、複数の契合環７ｆを固着させた細長い２枚の跳ね板９ｈを噛み合わせて並行配置し、これらが空中分解しないように外壁部を胴体にした鋼板のカバー蓋４ｃで包み込む構造でもって機構全体を保持形成している。更に詳細説明すると、閉姿勢でリング状となる２本の契合環７ｆは、上記カバー鋼板の背幅より左右に傾斜しながら迫り出して上方向に突出させ、その傾斜して迫り出たスペース８ｇは後述するカレンダー紙を吊り下げて密着安定させる手段のスペース幅員に確保した用紙群の厚さと等しい。又、閉じリングを片手で容易に開ける手段で、てこのレバー６ｅを設けるのが好ましい。
　ついては、契合環７ｆの接合で吊り下げ部位８ｇを持つ形状のリング５ｄが形成されるので、本発明のリング開閉機構によるリングの開姿勢（図２）および閉姿勢（図３）を示す。

〈４〉立体台形型リーフベースの構造
　本発明の吊り下げ用のリング開閉機構を支持する立体台形型リーフベースの製造材は、天頂部の開閉機構とリーフ群の荷重に耐え、且つ、製品の耐用年数も得る目的から金属製又は樹脂製とした。この立体台形型リーフベースは、卓上用のカレンダーリーフを狭い？デスク上で吊り立つ状態を保たせる道具であるから、ベース本体が転倒しない程度までに底面部の長方形面積を最小化するのが良い。また、ベースの頂上平面部の長方形の幅員はそこに設置する開閉機構部材の胴体部である上記鋼板カバー蓋４ｃの背幅と同等にする。

〈５〉吊り下げ用リング開閉機構と立体台形型リーフベースの合体
　前述の吊り下げ用リング開閉機構と立体台形型リーフベースを合体すると紙束を吊れるリングを持つ開閉機構付きリーフベース（図１）が製造できる。上記２体を固着する部材はカシメを使わず＋ネジで接合すると製造費と将来の分別資源回収と環境対策に好ましい。
　本発明は、　Ｈａｎｇ　Ｂｉｎｄｅｒ　と商標した吊り部を持つ新規型バインダー（図３）を製造し立体台形型リーフベース頂上面に設けたものである。更に、上記の合体製品を汎用文房具である　Ｆｉｌｅ　Ｈａｎｇｅｒ　と商標して卓上用カレンダーリーフベースを提供する。

〈６〉カレンダーリーフの挿入
　上記の吊り下げ用リングを有する開閉機構付きリーフベースをファイルハンガーと命名しカレンダー紙を挿入する方法で製品の卓上カレンダーを製造する。即ち、上記のリーフベースを汎用の綴じ具にする手段で、この卓上カレンダーを構成するカレンダーのリーフ群に個々の企業商店団体等又は国や地域別のオリジナル月表紙面を挿入することで、低廉で少量多品種の商品提供要求課題に対応できる製品の卓上カレンダー製造を可能にする。
　本発明の吊り下げ用契合環は、胴体から左右に傾斜して迫り出す部分８ｇの吊り部を拡幅できるので、挿入する日めくりや月表紙群の厚みを吸収する幅スペースを確保できる。即ち、年度末用の１５月カレンダーや日めくり用の薄紙３０~３６５枚綴が可能になる。

〈７〉カレンダーリーフ及び広告リーフの入れ替え
　本発明は、新規型バインダーの開閉機構　Ｈａｎｇ　Ｂｉｎｄｅｒ　を製造して台形型リーフベース頂上面に取り付けた　Ｆｉｌｅ　Ｈａｎｇｅｒ　と称する汎用文具の卓上用カレンダーリーフベースを提供するのであるから、暦紙面と広告紙面と各種のリーフをも同梱できる。
　ついては、登録意匠第１３４９８４２号にある広告付きカレンダーリーフをはじめ各種印刷物やシートの他、年末に入れ替える翌年度の新暦リーフの注文ハガキも綴じ込める。

本発明の実施形態を示す立体台形型リーフベースの姿を表す全体図。上記リーフベース頂上面に設けた開閉機構の開姿勢リングを表す図。上記リーフベース頂上面に設けた開閉機構の閉姿勢リングを表す図。本発明の開閉機構付き卓上カレンダーの実施形態の側面図。本発明の開閉機構付き卓上カレンダーの実施形態の上面図。本発明の実施製品のリングバインダー付き卓上カレンダーの参考図。

　　２ａ　　用紙吊り台座である、立体台形型リーフベース
　　３ｂ　　用紙吊り金具である、リング開閉機構
　　４ｃ　　開閉機構を構成する、鋼板カバー蓋
　　５ｄ　　契合で成り立つ、リング
　　６ｅ　　リングの開閉を容易くする、レバー
　　７ｆ　　契合環
　　８ｇ　　用紙群を保持する、吊り幅スペース
　　９ｈ　　跳ね板
　１０ｋ　　カレンダーリーフ
　１１ｍ　　スポンサー企業商店の名入れ広告スペース

　堅牢な立体台形ベース上に取付けた、本発明の用紙吊り下げ用リングバインダー装置の卓上カレンダーで、ユーザーは毎年の暦を容易にリーフ交換できて、該リーフベースを広告用具にするスポンサーは広告付きリーフだけを提供し、永年に顧客関係を維持できる。

Claims

　複数の綴じ穴付きカレンダーリーフとその綴じ具であるリング開閉機構部及びこの開閉機構を固着する立体台形型ベース部の３部材で構成した卓上カレンダーであって、用紙群を吊るスペース幅を備えた２本の契合環が開閉自在作用する装置のリング開閉機構を上記台形ベースの頂上平面部の位置に取り付けた、用紙吊り部位を備えたリングの綴じ部材と台形型ベース部材を固着した、詰め替えカレンダーで新旧の月表リーフを刷新できるよう形成した、ベース天頂部の左右に迫り出すリングの幅員でファイル吊り機能を有する開閉機構付きリーフベースを製造した、該リーフベースを毎年に再活用できることを特徴とする、リングバインダー付き卓上カレンダーの製造。
　カレンダーリーフの他に各種シートや広告紙を混ぜ綴じて吊り下げる、バインダー付き卓上リーベースの綴じ金具であるリング開閉機構を堅牢かつ耐久的に支持する台座部位の立体台形型ベースの製品形成において、当該ベース体の材質を金属又は樹脂製で製造することを特徴とする、請求項１、記載の用紙群吊り部位を持つリングバインダー付きリーフベース、バインダー付き卓上カレンダー。