WO2010047033A1 - 撮像光学系 - Google Patents

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Abstract

 撮像光学系は、正の屈折力を有し物体側面が凸形状である第1レンズと、負の屈折力を有し、像側面が凹形状の第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、正の屈折力を有し、物体側に凸のメニスカス形状を有する第4レンズと、からなる。第4レンズの物体側面の光軸を含む断面の形状をZ=f(r)として、Z=f(r)は、光軸との交点の他に、Zのrに関する極値点を少なくとも2つ含む。

Description

撮像光学系
 本発明は、デジタルカメラ、撮像機能付き携帯電話、スキャナなど、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの受光素子を用いた小型撮像光学系に関する。
 デジタルカメラや撮像機能付き携帯電話などに対する小型化及び高画素化の要請が強くなっており、その結果、これらの機器に使用される撮像光学系に対する小型化及び高解像度化の要請も強くなっている。高解像度化の要請に対応するには、球面収差、コマ収差、非点収差、像面湾曲、歪曲収差、色収差といった諸収差を抑えた光学系を作成する必要があり、収差を抑えた状態で小型化を実現することが求められる。また、設計上で収差を抑えても、レンズ成形時に生じる面間の偏芯や傾き、面形状の誤差、更にはレンズ組み立て時に生じるレンズ間の偏芯や傾きなどが原因で、撮像面の一部領域もしくは全領域において、設計通りに収差補正ができなくなることがある。したがって、光学系設計時に、レンズ成形時及び組み立て時に生じうる誤差に対して可能な限り影響を受けにくいようにする必要がある。
 小型の撮像光学系として、物体側から像側に、屈折力が、それぞれ正・負・負・正の4枚のレンズを組み合わせた撮像光学系が考えられる(たとえば、特開2007-225833号公報(特許文献1)及び特開2006-184783号公報(特許文献2))。特許文献1に記載された撮像光学系は、収差は良好に補正されているものの、光学長(第1レンズの物体側面から像面までの距離)が比較的長く、十分に小型化されていない。特許文献2に記載された撮像光学系は、湾曲した像面を使用するためコストが高くなる。
 このように、屈折力が、それぞれ正・負・負・正の4枚のレンズを組み合わせた小型の撮像光学系であって、十分に収差を抑え、しかも、レンズ成形時及び組み立て時に生じうる誤差に対して影響を受けにくく、製造コストを低くできる撮像光学系は開発されていない。
特開2007-225833号公報 特開2006-184783号公報
 したがって、屈折力が、それぞれ正・負・負・正の4枚のレンズを組み合わせせた小型の撮像光学系であって、十分に収差を抑え、しかも、レンズ成形及び組み立てに誤差を生じにくく製造コストを低くできる撮像光学系に対するニーズがある。
 本発明による撮像光学系は、物体側から像面側に配置された、正の屈折力を有し物体側面が凸形状である第1レンズと、負の屈折力を有し、像側面が凹形状の第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、正の屈折力を有し、物体側に凸のメニスカス形状を有する第4レンズと、からなり、絞りは、前記第1レンズの像側面より物体側に配置されている。本発明による撮像光学系において、rを光軸からの距離、Zを、物体側から像側の方向を正とし、光学面と光軸との交点を含む光軸に垂直な平面を基準とした光軸方向の位置座標として、前記第4レンズの物体側面の光軸を含む断面の形状をZ=f(r)として、Z=f(r)は、光軸との交点の他に、Zのrに関する極値点を少なくとも2つ含む。
 上記のレンズ構成により、オートフォーカス用にバックフォーカスを確保しながら、コンパクトな光学系を構成することができる。また、第4レンズの物体側面の形状を上記のように構成することにより、像面湾曲を小さく保った状態で歪曲収差を補正することができる。このように、本発明によれば、コンパクトで収差が十分に補正された撮像光学系が得られる。
実施例1の撮像光学系の構成を示す図である。 実施例1の撮像光学系の、球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す収差図である。 実施例2の撮像光学系の構成を示す図である。 実施例2の撮像光学系の、球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す収差図である。 実施例3の撮像光学系の構成を示す図である。 実施例3の撮像光学系の、球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す収差図である。 最大像高位置に到達する主光線が、第2レンズを通過後に光軸と成す角度θmを説明するための図である。 第4レンズの物体側面の光軸を含む断面の形状において、光線有効半径位置における接線と光軸との成す角度であるθRを説明するための図である。 最大像高位置に到達する主光線が、第4レンズの物体側面に入射する角度であるθiを説明するための図である。
 図1は、本発明の一実施形態による撮像光学系の構成を示す図である。本実施形態による撮像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ110、第2レンズ120、第3レンズ130および第4レンズ140を備える。絞り100は、第1レンズの像側面より物体側にある。第1レンズ110、第2レンズ120、第3レンズ130および第4レンズ140を通過した光は、可視光透過フィルタもしくはセンサ保護目的のためのガラス板150を通過して像面160に至る。
 以下において、本発明による撮像光学系の特徴について説明する。
符号の説明
 最初に本明細書で使用する符号について説明する。
TTL
 TTLは、第1レンズの物体側面から像面までの距離である。光学長とも呼称する。
IH
 IHは、像面における撮像エリアの対角長の半分である最大像高である。

 Pは、光学系全体の屈折力である。屈折力は、焦点距離の逆数である。
P12
 P12は、第1レンズと第2レンズの合成屈折力である。
P1f
 P1fは、第1レンズの物体側面の屈折力、P1rは、第1レンズの像側面の屈折力である。
P2f
 P2fは、第2レンズの物体側面の屈折力、P2rは、第2レンズの像側面の屈折力である。
θm
 θmは、図7に示すように、最大像高位置に到達する主光線1205が、第2レンズを通過後に光軸と成す角度である。

 rは、光軸からの距離である。

 Zは、物体側から像側の方向を正とし、光学面と光軸との交点を含む光軸に垂直な平面を基準とした光軸方向の位置座標である。
θR
 θRは、図8に示すように、第4レンズの物体側面の光軸を含む断面の形状において、光線有効半径位置1405における接線1410と光軸との成す角度である。ここで、光線有効半径とは、像面に入射する光線の内、その面を通過する光軸から最も離れた光線とその面との交点と光軸との距離である。光線有効半径位置とは、上記交点の位置である。
θi
 θiは、図9に示すように、最大像高位置に到達する主光線1420が、第4レンズの物体側面に入射する角度である。
レンズの種類
 本発明の実施形態による撮像光学系は、物体側から像面側に配置された、正の屈折力を有し物体側面が凸形状である第1レンズと、負の屈折力を有し、像側面が凹形状の第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、正の屈折力を有し、物体側に凸のメニスカス形状を有する第4レンズと、からなり、絞りは、前記第1レンズの像側面より物体側に配置されている。この配置は、焦点距離に対して光学長を短くするテレフォトタイプ(正・負)と、広角でバックフォーカスを長くするレトロフォーカスタイプ(負・正)をこの順で組み合わせたものであり、オートフォーカス用にバックフォーカスを確保しながら、コンパクトな光学系を構成するのに向いている。また、前絞りにすることで、有効半径が大きくなることによる光学長の増加を抑えている。
光学長TTLと最大像高IHとの比
 本発明の実施形態による光学系は、
    1.4 ≦ TTL/IH ≦ 2.0     ・・・(1)
を満足するように構成される。一般に、撮像センサの大きさに対して光学長が長いほど、収差補正は容易になる。しかし、光学長を長くすることは、光学系の小型化の要請に反する。式(1)の下限を下回ると、主にコマ収差や非点収差、像面湾曲、歪曲収差の補正が困難になり、良質な画像を得ることができない。式(1)の上限を上回ると、撮像センサの大きさに対する光学系のコンパクト性に欠ける。
光学長TTLと光学系の全体の焦点距離(1/P)との比
 本発明の実施形態による光学系は、
    1.05 ≦ P×TTL ≦ 1.20    ・・・(2)
を満足するように構成される。P×TTLが式(2)の下限を下回ると、収差補正が十分に行えなくなり光学性能が急激に劣化する。P×TTLが式(2)の上限を上回ると、第1レンズと第2レンズによるテレフォトタイプの特性を十分に活用できず、光学系のコンパクト性に欠ける。
第1レンズと第2レンズの合成屈折力P12と光学系全体の屈折力Pとの比
 本発明の実施形態による光学系は、
    0.65 ≦ P12/P ≦ 0.90     ・・・(3)
を満足するように構成される。式(3)を満足するように構成することによって、光学系全体の屈折力を、主に第1レンズと第2レンズとが担うようにする。その結果、第1レンズと第2レンズに対する第3レンズと第4レンズの組み立て偏芯に対する敏感度を小さく抑えることが可能となり、レンズ製造上、またレンズ組み立て上有利となる。なお、第1レンズ及び第2レンズに球面収差と軸上色収差の補正機能を担わせ、第3レンズと第4レンズには、主にコマ収差、非点収差、像面湾曲と歪曲収差の補正機能を担わせる。
最大像高位置に到達する主光線が第2レンズを通過後に光軸と成す角度θm
 本発明の実施形態による光学系は、
    40° ≦ θm ≦ 60°        ・・・(4)
を満足するように構成される。式(4)を満足するように構成することによって、第2レンズが、光線を最大像高方向に跳ね上げるようにして、光学長を短くする。θmが式(4)の下限を下回ると、光線が最大像高位置に到達するまでに必要な距離が長くなる分、光学長が長くなる。θmが式(4)の上限を上回ると、設計において第3レンズや第4レンズでの光線の制御が困難になる。また、第3レンズ及び第4レンズのレンズ成形時及び組み立て時に生じうる誤差に対する影響が大きくなり、製造上不利になる。
式(1)から(4)を満足することによって得られる特徴
 式(1)乃至(4)を満足するように撮像光学系構成することにより、コンパクト性を確保しながら、収差を十分に補正することができる。特に、主に第1及び第2レンズに光学系全体の屈折力を担わせ、第1レンズ及び第2レンズに球面収差と軸上色収差の補正機能を担わせ、第3及び第4レンズにコマ収差、非点収差、像面湾曲と歪曲収差の補正機能を担わせることができる。
第4レンズの物体側面の形状
 本発明の実施形態による光学系の第4レンズの物体側面は、物体側に凸である。rを光軸からの距離、Zを、物体側から像側の方向を正とし、光学面と光軸との交点を含む光軸に垂直な平面を基準とした光軸方向の位置座標として、第4レンズの物体側面の光軸を含む断面の形状をZ=f(r)として、Z=f(r)は、光軸との交点の他に、Zのrに関する極値点を少なくとも2つ含む。第4レンズの物体側面を上記のように構成することにより、像面湾曲を小さく保った状態で歪曲収差を補正することができる。
 本発明の実施形態による光学系の第4レンズの物体側面の光軸を含む断面の形状は、光軸に近い方からZ=f(r)の極大値点と極小値点を備え、Riは、光軸から極大値点までの距離、Roは、光軸から極小値点までの距離、R4fは、前記第4レンズの物体側面の光線有効半径として、
   0.4 ≦ Ri/R4f ≦ 0.6     ・・・(5)
   0.7 ≦ Ro/R4f ≦ 0.9     ・・・(6)
を満足する。
 式(5)と式(6)を同時に満たすことで、全像高にわたって歪曲収差を小さく抑えることが可能となる。本実施形態においては、Z=f(r)は、光軸との交点の他に、Zのrに関する極大値点及び極小値点を有することで、像高によって、歪曲収差を正方向(糸巻き型)と負方向(樽型)に向けるように制御している。このため、式(5)と式(6)のどちらか一方が満足されないと、歪曲収差の正方向に向かう量と負方向に向かう量のバランスが悪くなり、絶対量として大きな歪曲収差が残ってしまう。
 本発明の実施形態による光学系の第4レンズの物体側面の光軸を含む断面の形状は、さらに、
   0.2 ≦ (Ro-Ri)/R4f ≦ 0.4 ・・・(7)
を満足する。
 式(7)の条件を満足することにより、正負のバランス良く歪曲収差を補正することが可能となる。式(7)の条件を満足しないと、正方向もしくは負方向のどちらかに偏った歪曲収差をもってしまう。
 本発明の実施形態による光学系の第4レンズの物体側面の光軸を含む断面の形状において、θRは、光線有効半径位置におけるZ=f(r)の接線と光軸との成す角度であるとして
   60° ≦ θR ≦ 85°       ・・・(8)
を満足する。
 θRが式(8)の下限を下回ると、周辺(最大像高付近)での歪曲収差の補正が過剰になり、逆にθRが式(8)の上限を上回ると、歪曲収差の補正が十分に行えなくなってしまう。
 本発明の実施形態による光学系は、θiは、最大像高位置に到達する主光線が、前記第4レンズの物体側面に入射する角度であるとして、
   35° ≦ θi ≦ 75°       ・・・(9)
を満足する。
 θiが式(9)の下限を下回ると、光線が最大像高位置に到達するまでに必要な距離が長くなり、光学長が長くなる。もしくは、最大像高位置に到達する光線の像面への入射角制御が困難になる。θiが式(9)の上限を上回ると、設計において第3レンズや第4レンズでの光線の制御が困難になる。また、第3レンズや第4レンズのレンズ成形時及び組み立て時に生じうる誤差に対する影響が大きくなり、製造上不利になる。
第3レンズの形状
 本発明の実施形態による光学系の第3レンズにおいて、rを光軸からの距離、Zf(r)を、物体側面上において光軸からの距離がrである点の、物体側から像側の方向を正とし、物体側面と光軸との交点を含む光軸に垂直な平面を基準とした物体側面上の位置座標、Zr(r)を、像側面上において光軸からの距離がrである点の、物体側から像側の方向を正とし、像側面と光軸との交点を含む光軸に垂直な平面を基準とした像側面上の位置座標、R3fは、前記第3レンズ物体側面の光線有効半径、R3rは、前記第3レンズ像側面の光線有効半径であるとして、光線有効半径の内側の領域において
    |Zf(r)/R3f| ≦ 0.25     ・・・(10)
    |Zr(r)/R3r| ≦ 0.25     ・・・(11)
を満足する。
 上述したように、第3レンズと第4レンズは、主にコマ収差、非点収差、像面湾曲と歪曲収差の補正機能を担うレンズであるため、大きな屈折力を有する必要はなく、効率良く各収差を補正しつつ、製造容易な形状にすることが望ましい。式(10)及び式(11)を満足することによって、第3レンズのレンズ成形時及び組み立て時に生じうる誤差に対する影響の小さい光学系を実現することができる。
 本発明の実施形態による光学系の第3レンズにおいて、Zf(r)およびZr(r)が、光線有効半径の7割以下の領域において、
    |Zf(r)/R3f| ≦ 0.1     ・・・(12)
    |Zr(r)/R3r| ≦ 0.1     ・・・(13)
を満足する。
 式(12)及び式(13)を満足することによって、光線有効半径の7割以下の領域において、第3レンズのレンズ成形時及び組み立て時に生じうる誤差に対する影響の小さい光学系を実現することができる。
第1レンズ及び第2レンズの像側面及び物体側面の屈折力配分
 P1fは、第1レンズの物体側面の屈折力、P1rは、第1レンズの像側面の屈折力、
P2fは、第2レンズの物体側面の屈折力、P2rは、第2レンズの像側面の屈折力であるとして、
    |P1f/P1r| ≧ 4.5       ・・・(14)
    |P2r/P2f| ≧ 1.5       ・・・(15)
を満足する。
 式(14)及び式(15)を満足することで、第1レンズの屈折力を主に物体側面に担わせ、第2レンズの屈折力を主に像側面に担わせることによって、それぞれのレンズの製造時に生じうる面間偏芯の光学性能に対する影響を小さくすることができる。
実施例の説明
 以下に本発明の実施例を説明する。実施例の数値に関し、長さの単位はミリメータ、屈折力の単位はミリメータの逆数、角度の単位は度である。また、屈折率及びアッベ数は、d線(波長587.6ナノメータ)における値である。
 rを光軸からの距離、Zを、物体側から像側の方向を正とし、光学面と光軸との交点を含む光軸に垂直な平面を基準とした光軸方向の位置座標として、レンズの光軸を含む断面の形状は、以下の式で表せる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
ここで、Rは、中心曲率半径、kは、円錐係数、A4、A6、A8、A10、A12及びA14は、それぞれ、4次、6次、8次、10次、12次及び14次の非球面係数である。
実施例1
 図1は、実施例1の撮像光学系の構成を示す図である。実施例1の撮像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ110、第2レンズ120、第3レンズ130および第4レンズ140を備える。絞り100は、第1レンズの物体側面の頂点より物体側に位置する。第1レンズ110、第2レンズ120、第3レンズ130および第4レンズ140を通過した光は、ガラス板150を通過して像面160に至る。図1は、さらに、像高50%、70%、85%、100%の位置に結像する光線束を示している。
 図2は、実施例1の撮像光学系の、球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す収差図である。それぞれの横軸は、物体側から像側の方向を正として収差の大きさを示す。球面収差図の縦軸は、射出瞳上での光軸からの距離を表す。非点収差図の縦軸は、像高を表す。非点収差図に関し、実線はサジタル像面に対する収差を表し、点線はタンジェンシャル像面に対する収差を表す。歪曲収差図の縦軸は、像高を表す。
 表1は、実施例1のレンズなどの面間隔、レンズなどの屈折率、アッベ数及び光線有効半径を示す表である。
 実施例1及び3における絞り位置は、それぞれ、第1レンズの物体側面の頂点より物体側及び第1レンズの物体側面の頂点の位置にあるため、表1、2、5、6において、面番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11及び12は、それぞれ、絞り、第1レンズの像側面、第1レンズの物体側面、第2レンズの像側面、第2レンズの物体側面、第3レンズの像側面、第3レンズの物体側面、第4レンズの像側面、第4レンズの物体側面、ガラス板の像側面、ガラス板の物体側面及び像面を表す。面番号nの欄の面間隔は、面番号nの面と面番号n+1の面との間隔を表す。
 表2は、実施例1のレンズの面形状データを示す表である。
 なお、実施例1において、F値は2.81、画角は36.49°、光学系全体の焦点距離は1ミリメータである。
 実施例1によれば、図2の収差図から明らかなように、各収差を良好に補正することができる。また、解像度の高い構成も可能であり、画質の良い小型な撮像光学系を実現することができる。

Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001

Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
実施例2
 図3は、実施例2の撮像光学系の構成を示す図である。実施例2の撮像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ210、第2レンズ220、第3レンズ230および第4レンズ240を備える。絞り200は、第1レンズの物体側面の有効径位置で規定される。第1レンズ210、第2レンズ220、第3レンズ230および第4レンズ240を通過した光は、ガラス板250を通過して像面260に至る。図3は、さらに、像高50%、70%、85%、100%の位置に結像する光線束を示している。
 図4は、実施例2の撮像光学系の、球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す収差図である。それぞれの横軸は、物体側から像側の方向を正として収差の大きさを示す。球面収差図の縦軸は、射出瞳上での光軸からの距離を表す。非点収差図の縦軸は、像高を表す。非点収差図に関し、実線はサジタル像面に対する収差を表し、点線はタンジェンシャル像面に対する収差を表す。歪曲収差図の縦軸は、像高を表す。
 表3は、実施例2のレンズなどの面間隔、レンズなどの屈折率、アッベ数及び光線有効半径を示す表である。
 実施例2における絞りは、第1レンズの物体側面の有効径位置で規定さる面絞りであるため、表3、4において、面番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10及び11は、それぞれ、第1レンズの像側面(面絞り)、第1レンズの物体側面、第2レンズの像側面、第2レンズの物体側面、第3レンズの像側面、第3レンズの物体側面、第4レンズの像側面、第4レンズの物体側面、ガラス板の像側面、ガラス板の物体側面及び像面を表す。面番号nの欄の面間隔は、面番号nの面と面番号n+1の面との間隔を表す。
 表4は、実施例2のレンズの面形状データを示す表である。
 なお、実施例2において、F値は2.85、画角は35.29°、光学系全体の焦点距離は1ミリメータである。
 実施例2によれば、図4の収差図から明らかなように、各収差を良好に補正することができる。また、解像度の高い構成も可能であり、画質の良い小型な撮像光学系を実現することができる。

Figure JPOXMLDOC01-appb-T000003

Figure JPOXMLDOC01-appb-T000004
実施例3
 図5は、実施例3の撮像光学系の構成を示す図である。実施例3の撮像光学系は、物体側から像側に、第1レンズ310、第2レンズ320、第3レンズ330および第4レンズ340を備える。絞り300は、第1レンズの物体側面の頂点位置にある。第1レンズ310、第2レンズ320、第3レンズ330および第4レンズ340を通過した光は、ガラス板350を通過して像面360に至る。図5は、さらに、像高50%、70%、85%、100%の位置に結像する光線束を示している。
 図6は、実施例3の撮像光学系の、球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す収差図である。それぞれの横軸は、物体側から像側の方向を正として収差の大きさを示す。球面収差図の縦軸は、射出瞳上での光軸からの距離を表す。非点収差図の縦軸は、像高を表す。非点収差図に関し、実線はサジタル像面に対する収差を表し、点線はタンジェンシャル像面に対する収差を表す。歪曲収差図の縦軸は、像高を表す。
 表5は、実施例3のレンズなどの面間隔、レンズなどの屈折率、アッベ数及び光線有効半径を示す表である。
 表6は、実施例3のレンズの面形状データを示す表である。
 なお、実施例3において、F値は2.86、画角は36.41°、光学系全体の焦点距離は1ミリメータである。
 実施例3によれば、図6の収差図から明らかなように、各収差を良好に補正することができる。また、解像度の高い構成も可能であり、画質の良い小型な撮像光学系を実現することができる。

Figure JPOXMLDOC01-appb-T000005

Figure JPOXMLDOC01-appb-T000006
 表7は、実施例における、式(1)乃至(15)で使用される変数の値を示す表である。

Figure JPOXMLDOC01-appb-T000007
 表8は、実施例における、式(1)乃至(15)の項の値を示す表である。
 
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000008
実施形態の変形について
 上記の実施例において、レンズの材料は、ポリオレフィン系樹脂とポリカーボネート樹脂を使用した。しかし、各レンズの材料として、樹脂ではなく、ガラス材を用いることで環境温度特性などの良好な光学系を実現することも可能である。また、第1レンズと第2レンズを接合して用いることで、色収差補正の良好な光学系を実現することも可能である。さらには、レンズの光学面上に軸対称の回折格子を施すことによって、色収差の補正を行うことも可能である。
撮像装置及び携帯電話端末
 本発明のいずれかの実施形態による撮像光学系を搭載した撮像装置及び携帯電話端末は、十分に収差を抑えた画像を提供することができ、製造コストも低い。
100、200、300…絞り、110、210、310…第1レンズ、120、220、320…第2レンズ、130、2130、330…第3レンズ、140、240、340…第4レンズ、160、260、360…像面

Claims (11)

  1.  物体側から像面側に配置された、正の屈折力を有し物体側面が凸形状である第1レンズと、負の屈折力を有し、像側面が凹形状の第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、正の屈折力を有し、物体側に凸のメニスカス形状を有する第4レンズと、からなり、絞りは、前記第1レンズの像側面より物体側に配置されている撮像光学系であって、
     rを光軸からの距離、Zを、物体側から像側の方向を正とし、光学面と光軸との交点を含む光軸に垂直な平面を基準とした光軸方向の位置座標として、前記第4レンズの物体側面の光軸を含む断面の形状をZ=f(r)として、Z=f(r)は、光軸との交点の他に、Zのrに関する極値点を少なくとも2つ含む、撮像光学系。
  2.  TTLは、第1レンズの物体側面から像面までの距離、IHは、像面における撮像エリアの対角長の半分である最大像高、Pは、光学系全体の屈折力、P12は、第1レンズと第2レンズの合成屈折力、θmは、最大像高位置に到達する主光線が、前記第2レンズを通過後に光軸と成す角度であるとして、
       1.4 ≦ TTL/IH ≦ 2.0    ・・・(1)
       1.05 ≦ P×TTL ≦ 1.20   ・・・(2)
       0.65 ≦ P12/P ≦ 0.90   ・・・(3)
       40° ≦ θm ≦ 60°        ・・・(4)
    を満足する、請求項1に記載の撮像光学系。
  3.  前記断面の形状は、光軸に近い方からZ=f(r)の極大値点と極小値点を備え、Riは、光軸から極大値点までの距離、Roは、光軸から極小値点までの距離、R4fは、前記第4レンズの物体側面の光線有効半径として、
       0.4 ≦ Ri/R4f ≦ 0.6    ・・・(5)
       0.7 ≦ Ro/R4f ≦ 0.9    ・・・(6)
    を満足する、請求項1または2に記載の撮像光学系。
  4.  さらに、
      0.2 ≦(Ro-Ri)/R4f ≦ 0.4 ・・・(7)
    を満足する、請求項1から3のいずれかに記載の撮像光学系。
  5.  前記断面の形状において、θRは、光線有効半径位置におけるZ=f(r)の接線と光軸との成す角度であるとして
      60° ≦ θR ≦ 85°        ・・・(8)
    を満足する、請求項1から4のいずれかに記載の撮像光学系。
  6.  θiは、最大像高位置に到達する主光線が、前記第4レンズの物体側面に入射する角度であるとして、
      35° ≦ θi ≦ 75°        ・・・(9)
    を満足する、請求項1から5のいずれかに記載の撮像光学系。
  7.  前記第3レンズにおいて、rを光軸からの距離、Zf(r)を、物体側面上において光軸からの距離がrである点の、物体側から像側の方向を正とし、物体側面と光軸との交点を含む光軸に垂直な平面を基準とした光軸方向の物体側面上の位置座標、Zr(r)を、像側面上において光軸からの距離がrである点の、物体側から像側の方向を正とし、像側面と光軸との交点を含む光軸に垂直な平面を基準とした光軸方向の像側面上の位置座標、R3fは、前記第3レンズ物体側面の光線有効半径、R3rは、前記第3レンズ像側面の光線有効半径であるとして、光線有効半径の内側の領域において
      |Zf(r)/R3f| ≦ 0.25     ・・・(10)
      |Zr(r)/R3r| ≦ 0.25     ・・・(11)
    を満足する、請求項1から6のいずれかに記載の撮像光学系。
  8.  前記第3レンズにおいて、Zf(r)およびZr(r)が、光線有効半径の7割以下の領域において、
      |Zf(r)/R3f| ≦ 0.1     ・・・(12)
      |Zr(r)/R3r| ≦ 0.1     ・・・(13)
    を満足する、請求項7に記載の撮像光学系。
  9.  P1fは、第1レンズの物体側面の屈折力、P1rは、第1レンズの像側面の屈折力、
    P2fは、第2レンズの物体側面の屈折力、P2rは、第2レンズの像側面の屈折力であるとして、
      |P1f/P1r| ≧ 4.5       ・・・(14)
      |P2r/P2f| ≧ 1.5       ・・・(15)
    を満足する、請求項1から8のいずれかに記載の撮像光学系。
  10.  請求項1から9のいずれかに記載の撮像光学系を搭載した撮像装置。
  11.  請求項1乃至10のいずれかに記載の撮像光学系を搭載した携帯電話末端。
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