WO2009157228A1 - スパッタリング装置、スパッタリング方法及び発光素子の製造方法 - Google Patents

スパッタリング装置、スパッタリング方法及び発光素子の製造方法 Download PDF

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    • C23C14/54Controlling or regulating the coating process
    • C23C14/541Heating or cooling of the substrates

Definitions

  • the substrate holding structure has a mechanism for holding or holding the substrate or the periphery of the tray on which the substrate is mounted with a plate, or holding any two or more locations on the periphery of the substrate with chuck pins.
  • a mechanism for fixing is used.
  • a structure in which an electrostatic chucking electrode is provided on the side of the substrate holder that holds the substrate and the substrate is held by electrostatic chucking is employed.
  • the film forming material adheres to the chuck plate and the chuck pin as the film is formed.
  • the stress of the film increases and peels off, and falls on the target located below to induce abnormal discharge.
  • the substrate holder 40 has a built-in heating mechanism 50 for heating the substrate surface.
  • an electric heater is employed as the heating mechanism 50, but the present invention is not limited to this.
  • the heating mechanism 50 may be configured as a heat medium flow path.
  • the heating mechanism 50 heats the substrate holder 40 at a set temperature of 1100 ° C., and maintains the surface temperature of the substrate 8 at 950 ° C.
  • the substrate holder 40 may be provided with a rotation mechanism (not shown).
  • the film formation of GaN has been described, but the gist of the present invention is that the surface of the substrate holders 40 to 43 where the substrate 8 does not exist (the surface facing the target 16) is the decomposition temperature or evaporation temperature of the film formation material. Heating to the above temperature prevents the deposition material from adhering. Therefore, the film forming material is not limited to GaN described in the above embodiment, and various materials such as metals, alloys, and AlN and InN which are nitrides similar to GaN can be used.
  • FIG. 9 showing a laminated structure of light-emitting elements obtained by the sputtering apparatus of the above-described embodiment.
  • a buffer layer 112 made of a group III nitride compound is laminated on a substrate 8, and an n-type semiconductor layer 114, a light emitting layer 115, and a p-type semiconductor layer 116 are sequentially formed on the buffer layer 112. Is formed.
  • the target 16 when forming the n-type contact layer 114b was a target in which silicon (Si) serving as an n-type dopant was mixed with Ga at 1 ⁇ 10 18 / cm 3 .
  • silicon Si
  • germanium (Ge), tin (Sn), or the like may be used in addition to Si, and the doping amount may be mixed at a concentration at which desired film characteristics can be obtained. What is necessary is just to be mixed so that it may become the range of 1 * 10 ⁇ 17 > / cm ⁇ 3 > -1 * 10 ⁇ 20 > / cm ⁇ 3 >.
  • the base layer 114a has better crystallinity when not doped, and therefore the Ga described in the first embodiment is used as a target.

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Abstract

 スパッタリング装置は、真空排気することが可能な真空容器1と、真空容器1の内部に配設され、その処理されるべき面を下方へ臨ませて基板8を保持する保持機構30,31を備えた基板ホルダ40と、基板ホルダ40の直下に基板8に対向させて配置され、ターゲット16を支持するターゲット支持部15と、基板ホルダ40の、ターゲット16から生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面温度を成膜材料の分解温度または蒸発温度以上に加熱する加熱機構60,61と、を備える。

Description

スパッタリング装置、スパッタリング方法及び発光素子の製造方法
 本発明は、ターゲット物質をスパッタして基板上に成膜するスパッタリング装置及びスパッタリング方法、並びに、前記スパッタリング装置を使用する発光素子の製造方法に関する。詳しくは、基板の処理されるべき面を下方に臨ませて基板を保持する基板ホルダを備えたフェイスダウン型のスパッタリング装置及びスパッタリング方法、並びに、前記フェイスダウン型のスパッタリング装置を使用する発光素子の製造方法に関する。
 スパッタリング装置は、基板とターゲットとの配置関係から、フェイスアップ型とフェイスダウン型とに大別される。
 フェイスアップ型のスパッタリング装置は、真空容器内の下部に基板ホルダを備え、基板ホルダに基板をその処理されるべき面を鉛直方向上方へ臨ませて保持し、基板ホルダの直上に基板に対向させてターゲット支持部を配置し、ターゲット支持部の下面にターゲットを支持している。
 他方、フェイスダウン型のスパッタリング装置は、真空容器内の上部に基板ホルダを備え、基板ホルダに基板をその処理されるべき面を鉛直方向下方へ臨ませて保持し、基板ホルダの直下に基板に対向させてターゲット支持部を配置し、ターゲット支持部の上面にターゲットを支持している(特許文献1参照)。このフェイスダウン型のスパッタリング装置は、フェイスアップ型のスパッタリング装置と比較して、基板の処理されるべき面に付着するパーティクルが少ない等の利点がある。
 しかし、フェイスダウン型のスパッタリング装置では、基板ホルダに基板を設置する場合に、基板あるいは基板を搭載したトレイが重力で落下しないように、基板ホルダの下面(設置面)に基板を固定または保持する必要がある。基板の保持構造には、基板あるいは基板を搭載したトレイの周辺部の全周をプレートで押さえて固定または保持する機構や、基板等の周辺部の2点以上の任意の箇所をチャックピンで押さえて固定する機構等が一般に用いられる。その他、基板ホルダの基板を保持する側に静電吸着用電極を配設し、静電吸着により基板を保持する構造が採用されている。
 特に、ターゲットとしてガリウム(Ga)を用いた窒素(N2)リアクティブスパッタリング法による窒化ガリウム(GaN)の成膜では、Gaの融点が低い。したがって、Gaを固体のままでターゲットとして使用することが困難であり、液体ターゲットとして収容しなければならないため、フェイスダウン型のスパッタリング装置を用いて成膜を行う必要がある。この場合、チャックプレートあるいはチャックピンを用いて、基板あるいは基板を搭載したトレイを基板ホルダの下面に保持した状態で、スパッタリング成膜が行われている。
 ところで、従来のスパッタリング装置では、成膜にともないチャックプレートやチャックピンにも成膜材料が付着する。この付着した膜は、厚みが増加するにつれて膜自身の応力が増大して剥離し、下方に位置するターゲット上に落下して、異常放電を誘発する。
 異常放電が発生すると、基板上に成膜される膜の品質が低下するため成膜工程が維持できなくなる。そのため、付着膜が剥離する前にチャックプレートやチャックピンを交換する等のメンテナンスを行う必要があった。この交換作業は、基板上への積算膜厚が数μm程度になる毎に頻繁に行う必要があり、生産性を低下させる要因となっていた。
特開2003-13219号公報
 本発明は、基板ホルダの、基板が存在せず、ターゲットから生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面に成膜材料が付着するのを防止することができ、基板上に成膜される膜の品質及び生産性を向上させることができるスパッタリング装置、スパッタリング方法、及び、発光素子の製造方法を提供することを目的とする。
 本発明の第1の側面は、真空排気することが可能な真空容器と、前記真空容器の内部に配設され、その処理されるべき面を下方へ臨ませて基板を保持する保持機構を備えた基板ホルダと、前記基板ホルダの直下に前記基板に対向させて配置され、ターゲットを支持するターゲット支持部と、を備えたスパッタリング装置であって、前記基板ホルダの、前記ターゲットから生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面温度を前記成膜材料の分解温度または蒸発温度以上に加熱する加熱機構を有することを特徴とする。
 本発明の第2の側面は、その処理されるべき面を下方へ臨ませて基板を基板ホルダに保持する工程と、前記基板ホルダの直下に前記基板に対向させて配置されたターゲット支持部にターゲットを支持する工程と、イオン化された不活性ガスあるいは不活性ガスと窒素ガスを前記ターゲットに衝突させて前記ターゲット物質をスパッタし、前記基板上に成膜する工程と、を含むスパッタリング方法であって、前記成膜工程において、前記基板の表面温度は前記基板上に成膜する成膜材料の分解温度または蒸発温度未満に制御され、前記基板ホルダの前記ターゲットから生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面温度は前記成膜材料の分解温度または蒸発温度以上に制御されることを特徴とする。
 本発明の第3の側面は、基板と、前記基板上に配置されたIII族元素の窒化物半導体層とを含む発光素子の製造方法であって、その処理されるべき面を下方へ臨ませて基板を基板ホルダに保持する工程と、前記基板ホルダの直下に前記基板に対向させて配置されたターゲット支持部にIII族元素を含むターゲットを支持する工程と、イオン化された不活性ガスあるいは不活性ガスと窒素ガスを前記ターゲットに衝突させて前記ターゲット物質をスパッタし、前記基板上にIII族元素の窒化物半導体を成膜する工程と、を含み、前記成膜工程において、前記基板の表面温度はIII族元素の窒化物半導体の分解温度または蒸発温度未満に制御され、前記基板ホルダの前記ターゲットから生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面温度はIII族元素の窒化物半導体の分解温度または蒸発温度以上に制御されることを特徴とする。
 本発明によれば、基板ホルダの、基板が存在せず、ターゲットから生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面温度を基板上に成膜する成膜材料の分解温度または蒸発温度以上に加熱するので、基板ホルダの基板が存在しない領域の表面に成膜材料が付着するのを防止することができる。したがって、基板上に成膜される膜の品質を向上させることができ、メンテナンスの頻度が減少するので、生産性を向上させることができる。
 添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施の形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明に係るフェイスダウン型スパッタリング装置の第1の実施形態の構成を示す模式図である。 チャックプレートを下方から見た模式図である。 第2の実施形態のフェイスダウン型スパッタリング装置の構成を示す模式図である。 第3の実施形態のフェイスダウン型スパッタリング装置の構成を示す模式図である。 第4の実施形態のフェイスダウン型スパッタリング装置の構成を示す模式図である。 第5の実施形態のフェイスダウン型スパッタリング装置の構成を示す模式図である。 第6の実施形態のフェイスダウン型スパッタリング装置の構成を示す模式図である。 チャックピンを下方から見た模式図である。 発光素子の一例を示す模式図である。
 以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
 〔第1の実施形態〕
 図1は、本発明に係るフェイスダウン型スパッタリング装置の第1の実施形態の構成を示す模式図である。
 図1に示すように、第1の実施形態のスパッタリング装置は、処理室として真空排気することが可能な真空容器(チャンバ)1を備えている。この真空容器1には、不図示のコンダクタンスバルブを介して排気ポンプ等を備えた排気系2が接続されている。また、真空容器1には、スパッタリングガスの導入手段として、マスフローコントローラ等の自動流量制御器(不図示)を介して、ガスボンベ等のガス導入系3が接続され、このガス導入系3からスパッタリングガスが所定の流量で導入される。本実施形態では、スパッタリングガスとして、例えば、アルゴン(Ar)、や窒素(N2)、あるいはこれらの混合ガス等を使用する。
 本実施形態のスパッタリング装置は、所謂フェイスダウン型のマグネトロンスパッタリング装置であって、真空容器1の上部に基板8を保持する基板ホルダ40を配置し、その直下にカソード電極10及びターゲット16を配置している。
 基板ホルダ40は、ターゲット16の直上に位置し、ターゲット16と互いに対向するように配設されている。基板ホルダ40は、例えば、基板8を保持する円板状の保持機構を備えている。基板ホルダ40は、その基板を保持する面を鉛直方向下方へ臨ませて配設されている。即ち、基板ホルダ40は、保持機構により基板ホルダ40の下面(表面)にその処理すべき面を鉛直方向下方へ臨ませて基板8を保持する。
 基板8としては、例えば、半導体ウエハが挙げられ、基板のみの状態もしくはトレイに搭載された状態で、基板ホルダ40に保持される。
 本実施形態の基板ホルダ40は、基板ホルダ40の下面に基板8を保持するために、基板8の周辺部を下方から支持する機械的な保持機構を備えている。機械的な保持機構としては、例えば、チャックプレート30、31が採用されている。チャックプレート30、31により基板ホルダ40の下面に保持された基板8は、その処理すべき面を直下(鉛直方向下方)のターゲット16に臨ませて配置される。なお、チャックプレート30、31の詳細構造については、後述する。
 また、基板ホルダ40は、基板表面を加熱する加熱機構50を内蔵している。本実施形態では、加熱機構50として、電熱ヒータが採用されているが、これに限定されず、例えば、熱媒体の流通経路として構成してもよい。この加熱機構50は、例えば、基板ホルダ40を1100℃の設定温度で加熱し、基板8の表面温度を950℃に維持する。なお、基板上に均一な成膜を行うため、基板ホルダ40に不図示の回転機構を備えてもよい。
 カソード電極10には、直流電力または高周波電力を供給する不図示の放電用の電源が接続されている。カソード電極10の表面側(上面側)には、裏板15を介して、ターゲット16が支持されている。本実施形態では、ターゲット16としてガリウム(Ga)を採用し、窒素(N2)リアクティブスパッタリング法による窒化ガリウム(GaN)を成膜する。前述したように、Gaは、融点が低く液体ターゲットとして収容しなければならないため、裏板15を容器状に形成し、その内部に液体ターゲット16を収容する。本実施形態では、カソード電極10の容器状の裏板15をターゲット支持部としたが、ターゲット支持部をカソード電極10とは別に設けることも可能である。
 カソード電極10の本体内には、マグネトロン放電用の磁石ユニット11が配置されている。磁石ユニット11は、例えば、ヨーク12上にそれぞれ逆方向に磁化された中央磁石13と外側磁石14とが固定された構造を有している。磁石ユニット11は、不図示の回転機構に接続され、カソード電極10の面内方向に沿って回転可能と成っており、カソード表面にマグネトロン放電用の磁場を形成する。不活性ガスの導入下において、回転機構によって磁石ユニット11を回転させながらカソード電極10に放電用の電力を投入して高電圧を印可することで、基板ホルダ40との間でマグネトロン放電が行われ、ターゲット物質がスパッタされる。
 ターゲット16の周囲は、ターゲット以外の部分がスパッタされるのを防止するため、絶縁材7を介して、真空容器1と同電位に接地されたカソードシールド6で覆われている。
 また、本実施形態のスパッタリング装置では、基板ホルダ40とカソード10との間の空間を取り囲むように、略筒体状の開閉可能な防着シールド20、21が配されている。防着シールド20、21は、基板ホルダ40とカソード電極10との間の空間を覆って、スパッタされた粒子が真空容器1の内壁に付着するのを防止する。固定側の防着シールド20は、真空容器1の底部のカソード電極10の周囲に固定されて、上方へと起立している。他方、可動側の防着シールド21は、真空容器1の上部の不図示の駆動機構に接続された操作ロッド24の下部に固定されている。この操作ロッド24は、伸縮可能なベローズ22内に挿通され、矢印23に示す上下方向に操作されて、可動側の防着シールド21を開閉させる。
 可動側の防着シールド21の一側方の真空容器1の側壁にはゲートバルブ4が配設され、基板ホルダ40に保持される基板8が矢印5に示す基板搬送経路で搬入または搬出される。
 次に、チャックプレート30、31の構造について説明する。図2は、チャックプレート30,31を下方から見た模式図である。
 図2に示すように、基板(ウエハ)8を保持するチャックプレート30、31は、角度(円弧長さ)の異なる円弧状の帯板であって、不図示の駆動機構に接続された操作ロッド51、52の下部に固定されている。これらの操作ロッド51、52は、伸縮可能なベローズ35、37内に挿通され、矢印36、38に示す上下方向に操作されて、チャックプレート30、31を昇降動作させる。操作ロッド51、52によってチャックプレート30、31が上昇したときに、基板8の周辺部の全周を下方から支持(チャック)して基板ホルダ40の下面に押し付けるようになっている。
 また、基板ホルダ40は、基板8が存在せず、ターゲット16から生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面温度を、基板8上に成膜する成膜材料の分解温度または蒸発温度以上に加熱する加熱機構60、61を有する。第1の実施形態では、加熱機構60、61は、機械的な保持機構であるチャックプレート30、31に沿って配設されている。具体的には、加熱機構60、61は、チャックプレート30、31の直下(前面側)に配置され、チャックプレート30、31に沿ってリング状に形成された電熱ヒータによって構成されている。したがって、基板ホルダ40の基板8が存在しない領域の表面(ターゲット16の対向面)が加熱される。
 本実施形態では、ヒータ50で基板8の表面を950℃に加熱し、ヒータ60、61で基板ホルダ40の基板8が存在しない領域の表面を1000℃以上に加熱する。なお、ここにいう基板ホルダ40とは、機械的な保持機構であるチャックプレート30、31を含む概念である。GaNが分解または蒸発する温度は、1Pa程度の圧力では約1000℃である。
 したがって、基板8上にはGaNが成膜されるが、ヒータ60、61及びこれによって加熱された基板ホルダ40の基板8が存在しない領域の表面には成膜されない。これにより、基板8上への成膜を繰り返し行っても、ヒータ60、61及び基板ホルダ40からの膜剥れが発生することはない。よって、チャックプレート30、31やヒータ60、61の交換作業を行う必要がなく、メンテナンスの頻度が減少して、生産性を従来よりも大幅に向上させることができる。
 さらに、本実施形態のスパッタリング装置には、上記した加熱機構50の温度、加熱機構60、61の温度、排気ポンプ、磁石ユニット11の回転機構、カソード10の給電、防着シールド21の駆動機構、チャックプレート30、31の駆動機構等の各構成要素の動作を制御する不図示の制御装置が備えられている。制御装置は、CPUやROM、RAM等の記憶部等からなるコンピュータを備えて構成されている。CPUは、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理等を行う。記憶部は、予め各種プログラムやパラメータを格納しておくROM、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM等からなる。この制御装置は、不図示の温度センサ、ダイアフラムゲージやB-A(Bayarad-Alpert)ゲージ等の各種センサに接続され、各センサの検出信号に基づいて、制御指令を出力する。特に、制御装置は、ヒータ50に制御指令を出力して基板8の処理されるべき面の加熱温度を制御し、ヒータ60、61に制御指令を出力して基板ホルダ40の基板が存在しない領域の表面(ターゲット16の対向面)の加熱温度を制御する。
 次に、第1の実施形態のスパッタリング装置の作用と共に、本発明に係るスパッタリング方法について説明する。本実施形態のスパッタリング方法は、準備工程、基板の搬入工程、成膜工程及び基板の搬出工程の順に行われる。
 以下、各工程の順に説明するが、成膜条件は次の通りである。ターゲット16はGaであって、ターゲットサイズはφ9.3インチとする。基板8はサファイア基板であって、基板サイズはφ4インチとする。ヒータ50による基板ホルダ40の設定温度は約1100℃であり、基板8の表面温度は950℃である。Ar流量は25sccmで、N2流量は12sccmである。スパッタリング圧力は1Paであり、放電用の電力はパルス(DC)2kW(周波数:35kHz,duty:82.5%)とする。
 <準備工程>
 真空容器1内を排気系2により所定の圧力まで排気する。基板ホルダ40に内蔵されたヒータ50に不図示の電源より電力を供給し、基板ホルダ40を設定温度に加熱する。
 <基板の搬入工程>
 次に、真空容器1の側壁に配設されたゲートバルブ4を開ける。そして、不図示の駆動機構の操作ロッド24により、可動側の防着シールド21を矢印23の上方向へ動作させ、矢印5に示す基板の搬送経路を開放する。
 さらに、不図示の駆動機構の操作ロッド51、52を介して、チャックプレート30、31を矢印36、38の下方向へ動作させ、基板の搬送経路の下方(アンチャック位置)まで降下させる。
 この状態で、ロボットアーム等の不図示の搬送アームを用いて、基板8を基板ホルダ40の下面(前面)へと搬送する。そして、駆動機構の操作ロッド52により、チャックプレート31を図1に示した位置まで矢印38の上方向へと動作させ、基板8の周辺部を保持する。さらに、上記搬送アームを後退させた後、駆動機構の操作ロッド51により、チャックプレート30を図1に示した位置まで矢印36の上方向へ動作させ、基板8を保持する。
 そして、駆動機構の操作ロッド24により、可動側の防着シールド21を矢印23の下方向へと動作させ、図1に示す位置に戻す。その後、ゲートバルブ4を閉じる。
 <成膜工程>
 基板8の表面温度が所定の温度(950℃)に到達するまで加熱時間をおいた後、ガス導入系3より所定の流量のArとN2を導入する。また、排気系2のコンダクタンスバルブにより真空容器1の内部を任意の圧力に調整する。
 この不活性ガスの導入下において、不図示の回転機構によって磁石ユニット11を回転させながら、カソード電極10に放電用の電力を投入する。カソード電極10に高電圧を印可すると、カソード10と基板ホルダ40との間でマグネトロン放電が行われ、ターゲット物質がスパッタされ、ターゲット16に対向配置された基板8の処理されるべき面に薄膜(GaN膜)が堆積される。
 その際、ヒータ50で基板8の表面温度は基板8上に成膜する成膜材料の分解温度または蒸発温度未満に制御され、ヒータ60、61で基板ホルダ40の基板8が存在しない領域の表面温度は上記成膜材料の分解温度または蒸発温度以上に制御される。具体的には、ヒータ50で基板表面を950℃に加熱し、ヒータ60、61で基板ホルダ40の基板8が存在せず、ターゲット16から生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面を1000℃以上に加熱する。なお、ここにいう基板ホルダ40とは、機械的な保持機構であるチャックプレート30、31を含む概念である。GaNが分解または蒸発する温度は、1Pa程度の圧力では約1000℃である。
 基板8上に所定の膜厚を堆積後、放電用の電源からの電力供給を停止する。さらに、ガス導入系3からのAr及びN2の導入を停止し、排気系2のコンダクタンスバルブを開放して真空容器1の内部を排気する。
 <基板の搬出工程>
 次に、ゲートバルブ4を開けた後、駆動機構の操作ロッド24により、可動側の防着シールド21を矢印23の上方向へ動作させ、矢印5に示す基板の搬送経路を開放する。
 さらに、駆動機構の操作ロッド51により、チャックプレート30を矢印36の下方向へ動作させ、矢印5に示す基板の搬送経路の下(アンチャック位置)まで下降させる。
  不図示の搬送アームを挿入し、駆動機構の操作ロッド52により、チャックプレート31を矢印38の下方向へと動作させ、上記アンチャック位置まで下降させて、搬送アームに基板8を載置する。
 次に、搬送アームを後退させ、真空容器1から基板8を搬出する。また、駆動機構の操作ロッド24により、可動側の防着シールド21を矢印23の下方向へ動作させ、図1の位置に戻す。さらに、駆動機構の操作ロッド51、52により、チャックプレート30、31を矢印36、38の上方向へ動作させ、チャック位置に戻す。最後に、ゲートバルブ4を閉じて、全工程を終了する。
 本実施形態のスパッタリング装置を用いたスパッタリング方法の成膜工程では、ヒータ60、61によって、基板ホルダ40の基板8が存在しない領域の表面を成膜材料の分解温度または蒸発温度以上の温度に加熱するので、ターゲット16に対向する基板8が存在しない領域の表面(前面)に成膜材料が付着しなくなる。そのため、ターゲット16上へ付着された膜が落下することがなく、この付着された膜の落下による異常放電の発生を抑制して、基板8上に堆積される膜の品質を向上させることができる。また、チャックプレート30、31やヒータ60、61の交換作業を行う必要がなく、メンテナンスの頻度が減少して、生産性を従来よりも大幅に向上させることができる。
 〔第2の実施形態〕
 図3は、第2の実施形態のフェイスダウン型スパッタリング装置の構成を示す模式図である。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
 第2の実施形態では、基板ホルダ40に備えられた保持機構は機械的な保持機構であって、加熱機構62、63は機械的な保持機構に内蔵されている。具体的には、チャックプレートをチャックプレート形状(円弧状)のヒータ62、63で形成し、これらのヒータ62、63で基板ホルダ40の基板8が存在しない領域の表面(ターゲット16の対向面)を加熱するように構成されている。即ち、ヒータ50で基板8の表面を950℃に加熱し、チャックプレート形状のヒータ62、63で基板ホルダ40の基板8が存在しない領域の表面(ターゲット16の対向面)を1000℃以上に加熱する。これにより、基板ホルダ40の基板8が存在しない領域の表面には成膜材料が付着しない。
 第2の実施形態のスパッタリング装置は、基本的に第1の実施形態のスパッタリング装置と同様の作用効果を奏する。特に第2の実施形態によれば、機械的な保持機構に加熱機構50を内蔵しているので、部品点数が少なくして装置構造を簡略化できるという特有の効果を奏する。
 〔第3の実施形態〕
 図4は、第3の実施形態のフェイスダウン型スパッタリング装置の構成を示す模式図である。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
 第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に、保持機構は機械的な保持機構であって、加熱機構64、65は機械的な保持機構に沿って配設されている。具体的には、機械的な保持機構であるチャックプレート30、31の上部(背面)にヒータ64、65を配置し、ヒータ64、65によって、チャックプレート30、31を加熱するように構成されている。これにより、基板ホルダ40の基板8が存在しない領域の表面(ターゲット16の対向面)が加熱される。即ち、ヒータ50で基板8の表面を950℃に加熱し、ヒータ64、65で基板ホルダ40の基板8が存在しない領域の表面を1000℃以上に加熱する。これにより、基板ホルダ40の基板8が存在しない領域の表面には成膜材料が付着しない。
 第3の実施形態のスパッタリング装置は、基本的に第1の実施形態のスパッタリング装置と同様の作用効果を奏する。
 〔第4の実施形態〕
 図5は、第4の実施形態のフェイスダウン型スパッタリング装置の構成を示す模式図である。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
 第4の実施形態では、基板ホルダ51に基板8を保持する保持機構が、静電吸着により基板8を保持する静電吸着用電極(ESC電極)70、71によって構成されている。静電吸着用電極70、71は、基板ホルダ41の基板を保持する側(下面側)に配設されている。この基板ホルダ41は、基板8の表面を加熱する加熱機構(電熱ヒータ)51を内蔵している。
 且つ、基板ホルダ41は、基板8が存在しない領域の表面温度を基板8上に成膜する成膜材料の分解温度または蒸発温度以上に加熱する加熱機構66を有する。加熱機構66は、基板ホルダ41及び基板8を囲繞するリング状の電熱ヒータであり、基板8が存在しない領域の表面(ターゲット16の対向面)を加熱する。即ち、ヒータ51で基板8の表面を950℃に加熱し、ヒータ66で基板8が存在しない領域の表面を1000℃以上に加熱する。これにより、基板ホルダ41の基板8が存在しない領域の表面には成膜材料が付着しない。
 第4の実施形態のスパッタリング装置は、基本的に第1の実施形態のスパッタリング装置と同様の作用効果を奏する。特に第4の実施形態によれば、保持機構を静電吸着用電極70、71により構成しているので、機械的な保持機構を採用する場合に比して、装置構造を簡略化できるという特有の効果を奏する。
 〔第5の実施形態〕
 図6は、第5の実施形態のフェイスダウン型スパッタリング装置の構成を示す模式図である。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
 第5の実施形態では、基板ホルダ41に基板8を保持する保持機構が、静電吸着により基板8を保持する静電吸着用電極(ESC電極)70、71によって構成されている。静電吸着用電極70、71は、基板ホルダ41の基板を保持する側(下面側)に配設されている。基板ホルダ42のホルダ本体がターゲット16の表面以上(上面以上)の大きさに形成され、基板ホルダ42に内蔵された加熱機構52は基板ホルダ42の表面全体(下面全体)を加熱するように構成されている。これにより、基板ホルダ42の基板8が存在しない領域の表面には成膜材料が付着し難くなる。
 なお、加熱機構52は、例えば、電熱ヒータにより構成され、基板8の処理すべき面を加熱するヒータ部分に電力供給する不図示の閉回路と、基板8が存在しない領域の表面(ターゲット16の対向面)を加熱するヒータ部分に電力供給する不図示の閉回路と、を備えていてもよい。この場合、各閉回路は不図示の制御装置に接続され、基板8の処理すべき面の加熱温度と、基板8が存在しない領域の表面の加熱温度と、を別個に制御可能に構成されている。即ち、基板8の表面(処理されるべき面)を950℃に加熱し、基板8が存在しない領域の表面を1000℃以上に加熱制御する。これにより、基板ホルダ42の基板8が存在しない領域の表面には成膜材料が付着しない。
 第5の実施形態のスパッタリング装置は、基本的に第1の実施形態のスパッタリング装置と同様の作用効果を奏する。特に第5の実施形態によれば、保持機構を静電吸着用電極70、71で構成し、基板ホルダ42のホルダ本体をターゲット16の表面以上の大きさに形成しているので、装置構造を大幅に簡略化できるという特有の効果を奏する。
 〔第6の実施形態〕
 図7は、第6の実施形態のフェイスダウン型スパッタリング装置の構成を示す模式図である。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
 第6の実施形態では、基板ホルダ43のホルダ本体がターゲット16の表面以上の大きさに形成されている。この基板ホルダ43には、基板8の処理すべき面を加熱する加熱機構53と、基板ホルダ43の基板8が存在しない領域の表面(ターゲット対向面)を加熱する加熱機構54と、が内蔵されている。
 各加熱機構53、54は、例えば、電熱ヒータであって、各ヒータ53、54は別個に温度制御可能に構成されている。具体的には、各ヒータ53、54は、それぞれ基板8の処理すべき面の加熱温度と、基板8が存在しない領域の表面の加熱温度と、を別個に制御可能な不図示の制御装置に接続されている。上記基板8の処理すべき面を加熱する加熱機構53は、基板8上に成膜する成膜材料の分解温度または蒸発温度未満の温度に加熱し、基板以8が存在しない領域の表面を加熱する加熱機構54は上記成膜材料の分解温度または蒸発温度以上の温度に加熱する。即ち、基板8の表面(処理すべき面)を950℃に加熱し、基板8が存在しない領域の表面を1000℃以上に加熱制御する。これにより、基板ホルダ43の基板8が存在しない領域の表面には成膜材料が付着しない。
 第6の実施形態のスパッタリング装置は、基本的に第1の実施形態のスパッタリング装置と同様の作用効果を奏する。特に第6の実施形態によれば、保持機構を静電吸着用電極70、71で構成し、基板ホルダ42のホルダ本体をターゲット16の表面以上の大きさに形成し、基板ホルダ42に各ヒータ53、54を内蔵する構造であるので、装置構造を簡略化できるという特有の効果を奏する。また、第5の実施形態に比べ、静電吸着型基板ホルダ43の基板8が存在しない領域の表面温度を基板8の温度と別個に制御することができ、これらの温度の差をより大きくしたい場合に好適である。
 〔第7の実施形態〕
 第7の実施形態のスパッタリング装置は、第1から第6の実施形態における基板ホルダ40~43の少なくとも基板8が存在しない領域の表面(ターゲット対向面)に窒化アルミニウム(AlN)が被覆されている。
 スパッタリング装置では、スパッタリング圧力が一般に1Paより低い場合、ターゲットの対向面で高エネルギー粒子の衝撃によるスパッタが生じる。そのため、ターゲットに対向する基板8が存在しない領域の表面がスパッタリングされ、その構成元素が不純物として基板上に堆積する膜中に直接混入したり、ターゲット上に付着してターゲット物質と共に再スパッタリングされて混入したりする。したがって、これらの不純物元素の混入により膜の特性が劣化してしまう。
 GaNの場合、Alが混入しても膜の特性を劣化させる不純物とはならない。また、AlNの分解温度は、GaNのそれよりも若干高い。これらのことから、例え低いスパッタリング圧力でスパッタリングして基板ホルダ40~43の基板8が存在しない表面がスパッタリングされ、その構成元素が基板8上に堆積される膜中に混入しても、その元素がAl及びNであるため膜の特性を劣化させる不純物とはならない。
 したがって、第7の実施形態によれば、基板8上に成膜される膜の品質特性を積極的に向上させることができるという特有の効果を要する。
 以上の実施形態では、GaNの成膜について述べたが、本発明の要旨は、基板ホルダ40~43の基板8が存在しない表面(ターゲット16の対向面)を成膜材料の分解温度または蒸発温度以上の温度に加熱して、成膜材料が付着しないようにすることである。したがって、成膜材料は上記の実施形態で述べたGaNに限るものではなく、金属や合金、GaNと同様の窒化物であるAlNやInN等、色々な材料を使用可能である。
 なお、GaN等の窒化物の分解温度は、N2の分圧に依存し、低圧ほど低温度で分解する。したがって、1000℃という加熱温度は例示に過ぎず、1000℃に限定されない。
 また、上記の実施形態では、機械的な保持機構としてチャックプレートを例示したが、これに限定されない。図8に示すように、機械的な保持機構として、例えば、基板8または基板8を搭載したトレイの周辺部を2点以上の任意の箇所で支持(チャック)するチャックピン32を採用しても構わない。この図示例では、基板8を3本のチャックピン32でチャックした状態が表されている。
 本発明は、スパッタリング装置のみならず、ドライエッチング装置、プラズマアッシャ装置、CVD装置及び液晶ディスプレイ製造装置等の基板ホルダを備えた処理装置に応用して適用可能である。
 [発光素子の製造方法]
 以下に、本発明に係る発光素子の製造方法の一実施形態について、上述した実施形態のスパッタリング装置によって得られる発光素子の積層構造を示す図9を用いて説明する。発光素子の積層半導体100は、基板8上にIII族窒化物化合物からなるバッファ層112が積層され、該バッファ層112上に、n型半導体層114、発光層115及びp型半導体層116が順次形成されている。n型半導体層114は、下地層114a、n型コンタクト層114b、n型クラッド層114cから構成される。発光層115は、障壁層115a、井戸層115bとが交互に繰り返して積層され、p型半導体層116は、p型クラッド層116a、p型コンタクト層116bから構成されている。なお、n型コンタクト層114bはn型クラッド層114cを、p型コンタクト層116aはp型クラッド層116bを兼ねることが可能である。
 本発明に係る発光素子の製造方法は、前述したスパッタリング装置を用い、例えば基板8上に積層半導体100を構成する層を成膜する方法であり、本実施形態では、積層半導体100の内、n型半導体層114を構成する下地層114a及びn型クラッド層114cを兼ねるn型コンタクト層114bを成膜している。その他の層は、例えばバッファ層112はスパッタリング法によって成膜したAlNであり、発光層115及びp型半導体層116は、現在量産工程で使用されているMOCVD(有機金属化学気相成長法)により形成した。
 本実施形態の製造方法では、パルス的にパワーを印加するパルス式DCスパッタリング法を用い、スパッタリングガスとしてArにN2を添加するリアクティブスパッタリング法を用いている。
 成膜条件は、前記第1の実施形態で述べた通りである。ただし、n型コンタクト層114bを形成する際のターゲット16は、n型のドーパントとなるシリコン(Si)をGaに1×1018/cm混合したターゲットを用いた。n型のドーパントとしては、Si以外にゲルマニウム(Ge)や錫(Sn)等を用いてもよく、ドープ量は所望の膜特性が得られる濃度に混合されていればよく、好ましくは膜中で1×1017/cm~1×1020/cmの範囲になるように混合されていればよい。下地層114aは、基板8にサファイア基板を用いた場合、ドープしない方が結晶性が良好になるため、前記第1の実施形態で述べたGaをターゲットとした。
 上述のn型半導体層114を構成する下地層114a及びn型コンタクト層114bの形成において、前述したスパッタリング装置を用い、その処理されるべき面を下方へ臨ませて基板8を基板ホルダ40~43に保持する工程と、前記基板ホルダ40~43の直下に基板8に対向させて配置されたターゲット支持部にIII族元素を含むターゲット16を支持する工程と、イオン化された不活性ガスあるいは不活性ガスと窒素ガスをターゲット16に衝突させてターゲットをスパッタし、基板8上にIII族窒化物を主体とする半導体を成膜する工程と、を含み、成膜工程において、基板8の表面温度はIII族元素の窒化物半導体の分解温度または蒸発温度未満に制御され、基板ホルダ40~43のターゲットから生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面温度はIII族元素の窒化物半導体の分解温度または蒸発温度以上に制御されることにより、n型半導体層114を構成する下地層114a及びn型コンタクト層114bを成膜する際に、異常放電が起きることがなく、所定の条件のn型半導体層114を構成する下地層114a及びn型コンタクト層114bを形成することができ、結晶性の良い積層半導体100を有する発光素子が形成可能となる。
 以上の発光素子の製造方法に係る実施形態では、前述したスパッタリング装置を用い、積層半導体100の内、n型半導体層114を構成する下地層114a及びn型コンタクト層114bを成膜した場合について述べたが、積層半導体100のその他の層も、ターゲット16に各層を構成する元素からなるターゲットを適用することにより形成することが可能である。例えば、発光層115の障壁層115aの成膜には40%以下のInを含有したGa、井戸層115bの成膜には30%以下のAlを含有したGa、p型半導体層116のp型クラッド層116aやp型コンタクト層116bの成膜にはマグネシウム(Mg)を含有したGaをターゲット16として用いればよい。本発明の要旨は、基板上に配置されたIII族元素の窒化物半導体層とを含む発光素子を製造する方法であって、基板ホルダ40~43の基板8が存在しない表面(ターゲット16の対向面)を成膜材料の分解温度または蒸発温度以上の温度に加熱して、成膜材料が付着しないようにすることであり、何れの層の成膜にも適用可能である。
 以上、本発明の好ましい実施形態を添付図面の参照により説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々な形態に変更可能である。
 本願は、2008年6月26日提出の日本国特許出願特願2008-166756を基礎として優先権を主張するものであり、その記載内容の全てを、ここに援用する。

Claims (14)

  1.  真空排気することが可能な真空容器と、前記真空容器の内部に配設され、その処理されるべき面を下方へ臨ませて基板を保持する保持機構を備えた基板ホルダと、前記基板ホルダの直下に前記基板に対向させて配置され、ターゲットを支持するターゲット支持部と、を備えたスパッタリング装置であって、
     前記基板ホルダの、前記ターゲットから生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面温度を前記成膜材料の分解温度または蒸発温度以上に加熱する加熱機構を有することを特徴とするスパッタリング装置。
  2.  前記保持機構は機械的な保持機構を含み、前記加熱機構は前記機械的な保持機構に沿って配設されていることを特徴とする請求項1に記載のスパッタリング装置。
  3.  前記保持機構は機械的な保持機構を含み、前記加熱機構は前記機械的な保持機構に内蔵されていることを特徴とする請求項1に記載のスパッタリング装置。
  4.  前記保持機構は、静電吸着用電極を含むことを特徴とする請求項1に記載のスパッタリング装置。
  5.  前記加熱装置は、前記基板ホルダ及び基板を囲むように配置されていることを特徴とする請求項4に記載のスパッタリング装置。
  6.  前記基板ホルダのホルダ本体は前記ターゲットの表面以上の大きさに形成され、前記加熱機構は前記基板ホルダの表面全体を加熱することを特徴とする請求項4に記載のスパッタリング装置。
  7.  前記基板ホルダに、前記基板の処理されるべき面を加熱する加熱機構と、前記ターゲットから生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面を加熱する加熱機構と、が内蔵され、各加熱機構は別個に温度制御可能であることを特徴とする請求項4または請求項6に記載のスパッタリング装置。
  8.  前記基板の処理されるべき面を加熱する加熱機構は、前記基板上に成膜される成膜材料の分解温度または蒸発温度未満の温度に加熱し、前記ターゲットから生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面を加熱する加熱機構は、前記成膜材料の分解温度または蒸発温度以上の温度に加熱することを特徴とする請求項7に記載のスパッタリング装置。
  9.  前記基板の処理されるべき面の加熱温度と、前記ターゲットから生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面の加熱温度と、を別個に制御可能な制御装置を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のスパッタリング装置。
  10.  前記基板ホルダの前記ターゲットから生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面に窒化アルミニウムが被覆されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のスパッタリング装置。
  11.  前記成膜材料は窒化ガリウムを含むことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のスパッタリング装置。
  12.  その処理されるべき面を下方へ臨ませて基板を基板ホルダに保持する工程と、前記基板ホルダの直下に前記基板に対向させて配置されたターゲット支持部にターゲットを支持する工程と、イオン化された不活性ガスあるいは不活性ガスと窒素ガスを前記ターゲットに衝突させて前記ターゲット物質をスパッタし、前記基板上に成膜する工程と、を含むスパッタリング方法であって、
     前記成膜工程において、前記基板の表面温度は前記基板上に成膜する成膜材料の分解温度または蒸発温度未満に制御され、前記基板ホルダの前記ターゲットから生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面温度は前記成膜材料の分解温度または蒸発温度以上に制御されることを特徴とするスパッタリング方法。
  13.  前記成膜材料は、窒化ガリウムを含むことを特徴とする請求項12に記載のスパッタリング方法。
  14.  基板上と、前記基板上に配置されたIII族元素の窒化物半導体層とを含む発光素子の製造方法であって、
     その処理されるべき面を下方へ臨ませて基板を基板ホルダに保持する工程と、
     前記基板ホルダの直下に前記基板に対向させて配置されたターゲット支持部にIII族元素を含むターゲットを支持する工程と、
     イオン化された不活性ガスあるいは不活性ガスと窒素ガスを前記ターゲットに衝突させて前記ターゲット物質をスパッタし、前記基板上にIII族元素の窒化物半導体を成膜する工程と、を含み、
     前記成膜工程において、前記基板の表面温度はIII族元素の窒化物半導体の分解温度または蒸発温度未満に制御され、前記基板ホルダの前記ターゲットから生成される成膜材料に曝される領域の少なくとも一部の表面温度はIII族元素の窒化物半導体の分解温度または蒸発温度以上に制御されることを特徴とする発光素子の製造方法。
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