WO2009125837A1 - 皮膚下陰圧維持具 - Google Patents

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Abstract

 皮膚下の細胞の新陳代謝を促進させ、細胞を活性化させることができるだけの陰圧を皮膚下に生じさせることができる、極めて簡易な構造で、使用も容易な皮膚下陰圧維持具である。皮膚下陰圧維持具(1)は、皮膚(S)に貼り付けておく貼着部(10)と、皮膚(S)に貼り付けた貼着部(10)の上から被せるように皮膚(S)の上に置いて貼着部(10)を所定位置に保持するための保持部(20)と、を有し、皮膚(S)に貼り付けたままの貼着部(10)を持ち上げた状態に保持部(20)で所定位置に保持し、持ち上げた皮膚(S)下に陰圧が生じた状態を維持する。

Description

皮膚下陰圧維持具
 本発明は、皮膚を持ち上げて皮膚下に陰圧が生じた状態を維持して、陰圧が生じている皮膚下の細胞の新陳代謝を促進させ、細胞を活性化させる皮膚下陰圧維持具に関する。
 従来の技術で皮膚を持ち上げた状態を維持することによって皮膚下に陰圧の生じた状態を維持し、それによって皮膚下の細胞の新陳代謝を促進させるものは知られていないが、皮膚の所定範囲を密閉空間に晒し、その密閉空間を減圧して陰圧を生じさせるものとして特許文献1に示すようなものがある。
 すなわち、気体に対して不浸透性の剛性を有する覆いを患者の創傷部位上に被せて、その覆いと皮膚との間に形成されるキャビティ内の空気から酸素を取り除いてキャビティ内を密閉減圧することでキャビティ内に陰圧を生成し、これにより創傷の治癒を促進させようとするものである。
 また、剛性の覆いに代えてゴム製の覆いを用い、創傷を覆う位置に置いた覆いを押圧することによってキャビティ内の空気を外部に押し出してキャビティ内を減圧し、これにより、キャビティ内に陰圧を生成して創傷の治癒を促進させようとするものである。
 また、他の従来技術として一般に吸い玉あるいは吸角等として知られている医療器具がある。これは、ガラス等で作られたカップを皮膚に吸い付けて、うみ・悪血等を吸い出すものがある。これは皮膚とカップとで閉ざされた密閉空間内に大きな陰圧を生じさせて、皮膚をカップ内に相当程度吸引することができる。
特表2007-509639号公報
 しかしながら、このような従来の技術のうち剛性を有する覆いを用いたものの場合は、密閉されたキャビティ内の空気から酸素を除去するものであるので、皮膚の上方の空間に陰圧を生じさせることはできるが、皮膚よりも内側に大きな陰圧を生じさせることはできない。
 また、ゴム製の覆いを用いるものの場合には、空気中の酸素を除去するのではなく、覆いと皮膚との間に形成されるキャビティから空気自体を減圧するものであるが、やはり皮膚よりも内側に大きな陰圧を生じさせることはできない。
 また、吸い玉は、皮膚と吸い玉との気密性を高く保つ必要があること、皮膚の外側から皮膚表面を強く吸引することなどから施術時間は数分から数十分程度と短時間である。それでも皮膚下に内出血を起こして赤や紫色の跡が残ることがある。
 本願の発明者は、皮膚下の細胞の新陳代謝を促進して細胞を活性化させることができるような大きい陰圧を、皮膚を外側から吸引することなく皮膚下に生じさせ、且つ、長時間に亘って大きな陰圧を発生させても不都合のない従来技術が存在しないことを認識して本願発明を成した。その本願発明の目的とするところは、皮膚下の細胞の新陳代謝を促進させ、細胞を活性化させることができるだけの陰圧を長時間に亘って不都合なく皮膚下に生じさせることができる、極めて簡易な構造で、容易に使用することができる皮膚下陰圧維持具を提供することにある。
 かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]皮膚下に陰圧が生じた状態を維持して、皮膚下の細胞の新陳代謝を促進させる皮膚下陰圧維持具であって、
 皮膚に貼り付けておく貼着部と、皮膚の上に置いて前記貼着部を所定位置に保持するための保持部と、を有し、
 皮膚に貼り付けたままの前記貼着部を持ち上げた状態に前記保持部で前記所定位置に保持して、前記持ち上げた皮膚下に陰圧が生じた状態を維持する皮膚下陰圧維持具。
[2]皮膚下に陰圧が生じた状態を維持して、皮膚下の細胞の新陳代謝を促進させる皮膚下陰圧維持具であって、
 皮膚に貼り付けておく貼着部と、皮膚に貼り付けた前記貼着部の上から被せるように皮膚の上に置いて前記貼着部を所定位置に保持するための保持部と、を有し、
 前記貼着部は、皮膚に接着させる接着面と、前記保持部に支持される被支持部とを有し、
 前記保持部は、前記貼着部の被支持部を支持して前記貼着部を前記所定位置に保持する支持部を有し、
 皮膚に貼り付けたままの前記貼着部を持ち上げ、前記保持部の支持部で前記貼着部の被支持部を支持して前記貼着部を前記所定位置に保持して、前記持ち上げた皮膚下に陰圧が生じた状態を維持する皮膚下陰圧維持具。
[3]前記貼着部は、プレートの片面に前記接着面を有し、もう一方の面に前記被支持部を有するものであり、
 前記保持部は、皮膚に置かれる下部と、前記貼着部の被支持部を支持する支持部が形成された上部とを有するものであり、
 皮膚に貼り付けた前記貼着部は、前記保持部の下部と上部との間で前記所定位置に保持されることを特徴とする[2]に記載の皮膚下陰圧維持具。
[4]前記貼着部の被支持部は、側面に少なくとも1つの係止溝が刻設されており、
 前記保持部の支持部は、前記被支持部を挿通可能な係止開口を有し、
 前記被支持部と前記係止開口とは、前記被支持部を前記係止開口に挿通した前記貼着部と前記保持部とを相対変位させると、前記被支持部の係止溝と前記保持部の係止開口の周縁とが係止して、前記貼着部を前記所定位置に保持可能となることを特徴とする[2]または[3]に記載の皮膚下陰圧維持具。
[5]前記貼着部の被支持部は、棒状または紐状に延びたものであり、
 前記保持部の支持部は、前記被支持部を挿通可能な挿通口を有し、
 前記挿通口を通した前記被支持部に取り付けて、持ち上げた貼着部が戻らないように止めておく、前記挿通口を通過しない大きさの止め具を備えたことを特徴とする[2]から[4]のいずれか一項に記載の皮膚下陰圧維持具。
[6]皮膚下に陰圧が生じた状態を維持して、皮膚下の細胞の新陳代謝を促進させる皮膚下陰圧維持具であって、
 皮膚に貼り付けておく貼着部と、皮膚の上に置いて前記貼着部を所定位置に保持するための保持部と、を有し、
 前記貼着部は、皮膚に接着させる接着面を有し、該接着面が前記保持部の上部と下部との間に位置するように、前記保持部に固定され、
 前記保持部は弾性を有するものであり、
 前記接着面を皮膚に貼り付けたままの前記貼着部を前記保持部の弾性に因る復元力によって前記所定位置まで持ち上げた状態に保持して、前記持ち上げた皮膚下に陰圧が生じた状態を維持する皮膚下陰圧維持具。
[7]皮膚下に陰圧が生じた状態を維持して、皮膚下の細胞の新陳代謝を促進させる皮膚下陰圧維持具であって、
 皮膚に貼り付けておく貼着部と、皮膚に貼り付けた前記貼着部を所定位置に保持するための保持部と、を有し、
 前記貼着部は、皮膚に接着させる接着面を一端に設け、もう一端が前記保持部の上部に固定された固定部を有し、
 前記接着面は、前記保持部の上部と皮膚に置かれる下部との間に位置し、
 前記保持部は弾性を有するものであり、
 前記接着面を皮膚に貼り付けたままの前記貼着部を前記保持部の弾性に因る復元力によって前記所定位置まで持ち上げた状態に保持して、前記持ち上げた皮膚下に陰圧が生じた状態を維持する皮膚下陰圧維持具。
[8]前記固定部が固定された前記保持部の上部は、前記下部から離れる方向に突き出た形状であることを特徴とする[7]に記載の皮膚下陰圧維持具。
[9]皮膚下に陰圧が生じた状態を維持して、皮膚下の細胞の新陳代謝を促進させる皮膚下陰圧維持具であって、
 皮膚に貼り付けておく貼着部と、皮膚の上に置いて前記貼着部を所定位置に保持するための保持部と、からなり、
 前記保持部は弾性を有するものであり、
 前記貼着部は、前記保持部の上部のうち皮膚上に置いた前記保持部が皮膚に対向する側の天井面に設けられた接着面を有し、
 前記接着面を皮膚に貼り付けたままの前記貼着部を前記保持部の弾性に因る復元力によって前記所定位置まで持ち上げた状態に保持して、前記持ち上げた皮膚下に陰圧が生じた状態を維持する皮膚下陰圧維持具。
[10]前記貼着部の接着面は、皮膚を接着するための接着剤が塗布されていることを特徴とする[2]から[9]のいずれか一項に記載の皮膚下陰圧維持具。
[11]前記貼着部の接着面は、皮膚を接着するための接着テープが貼り付けられることを特徴とする[2]から[9]のいずれか一項に記載の皮膚下陰圧維持具。
 前記本発明は次のように作用する。 
 皮膚下陰圧維持具を使用する際には、先ず、貼着部を皮膚に貼り付ける。貼着部は、皮膚に接着する接着面に接着剤を塗布してあるので、皮膚に容易に接着することができる。
 次に、皮膚に貼り付けた貼着部を保持するための保持部を皮膚の上に置き、貼着部を皮膚に貼り付けたままに持ち上げておき、保持部で貼着部を所定位置に保持する。これにより、持ち上げられ、引っ張られた皮膚下には、皮膚下の細胞の新陳代謝を促進させ、細胞を活性化させることができるだけの陰圧が生じ、この陰圧が生じている状態を維持させることができる。
 貼着部の接着面には、接着剤を塗布してもよいし、両面テープを貼り付けてもよい。このような貼着部は、例えば、合成樹脂等によって形成されたプレートの片面を接着面とし、もう一方の面に被支持部を有するようにしたものである。被支持部は、例えば、横断面が楕円形の棒状のものであり、プレートと一体に形成してもよいし、プレートとは別体に形成したものをプレートに固着したものであってもよい。
 この被支持部を支持して保持する保持部は、例えば、横断面が円形の植木鉢のような、円錐台のような形状をしたものである。開口となっている下部は、皮膚に貼り付けた貼着部の上から被せるようにして保持部を皮膚の上に置くときに皮膚に触れる側であり、皮膚に置いた状態で上になる上部に形成された支持部によって貼着部の被支持部を支持する。
 この支持部は、貼着部の棒状に形成された被支持部の横断面の形状と同形か、または僅かに大きい相似形の係止開口が形成されている。前記に例示したように、被支持部が楕円の横断面形状を有するものである場合は、係止開口の形状も楕円である。
 この係止開口に貼着部を挿通した状態では、係止開口の楕円の長径(または短径)の延びる方向と被支持部の楕円形横断面の長径(または短径)の延びる方向とはほぼ一致している。係止開口に挿通した貼着部の被支持部を引っ張ると、貼着部が貼り付いている皮膚が持ち上がる。
 次に、被支持部の側面に刻設された係止溝と保持部の支持部に穿設された係止開口とをほぼ同じ位置にしてから、保持部を回して係止溝と係止開口とを相対変位させると、保持部側の係止開口の周縁部と被支持部の係止溝とが係止するので、引っ張られている皮膚が戻ろうとする力に抗して、貼着部をその位置(所定位置)に保持することができる。これにより、皮膚が引っ張られ、持ち上げられている状態を維持することができる。
 皮膚下陰圧維持具を取り外すときは、被支持部を引っ張って、貼着部の接着面を皮膚から剥がせばよい。
 なお、被支持部は、係止溝の刻設されていない棒状のものであってもよいし、紐状のものであってもよい。この場合、係止開口と同様な位置に穿設された挿通口に被支持部を通し、被支持部を引っ張って皮膚を持ち上げた状態で被支持部に止め具を取り付けておくことにより、前記と同様に皮膚下に陰圧が生じた状態を維持しておくことができる。
 また、貼着部の被支持部と保持部の係止開口との関係は、係止開口の形状が被支持部の挿通を可能にするとともに、係止開口に被支持部を挿通した状態で保持部と貼着部とを相対回転するなどして相対変位させたときに、係止開口の周縁と被支持部に刻設された係止溝とが係止するような関係にあればよく、その形状は前記のような楕円等に限られるものではない。
 また、貼着部のプレートは、真円の他、楕円や多角形でもよく、保持部は、その横断面に現れる、側面によって囲まれた形状がプレートの形状と相似形であることが好ましい。
 また、貼着部が皮膚に接着させる接着面を有し、該接着面が保持部の上部と下部との間に位置するように保持部に固定されているものでは、皮膚下陰圧維持具の下部側を皮膚の上に置いてから接着面が皮膚に向かう方向に皮膚下陰圧維持具を指で押込んで接着面を皮膚に接着させる。
 接着面が皮膚に接着したら皮膚下陰圧維持具を押込んでいた指を離せばよい。押込む力が除かれた皮膚下陰圧維持具は、その弾性に因る復元力によって元の形状に戻ろうとする。これにより、接着面に貼着している皮膚は元の位置に戻ろうとする接着面によって所定位置まで持ち上げられて、その状態が保持され、以って、持ち上げられた皮膚下に陰圧が生じた状態が維持される。
 皮膚に接着させる接着面を一端に設け、もう一端が保持部の上部に固定された固定部を有するものの場合には、皮膚下陰圧維持具の下部側を皮膚に置いてから保持部の上部を皮膚に向かって押込むことにより、接着面を皮膚に貼着させればよい。
 同様に、保持部を皮膚上に置いたとき、保持部の上部のうち皮膚に対向する側の天井面に接着面を有する貼着部を設けたものの場合にも、上部を皮膚に向かって押込んで、接着面を皮膚に貼着させればよい。
 本発明にかかる皮膚下陰圧維持具によれば、皮膚に貼着部を貼り付けて、貼着部を持ち上げることによって皮膚を持ち上げて皮膚下に陰圧を生じさせ、貼着部を保持部に保持させることにより、皮膚下に陰圧の生じた状態を維持することが容易にできる。このように皮膚下に陰圧が生じたままの状態を維持すると、陰圧がかかっている皮膚下では、陰圧による力を受け続ける細胞の新陳代謝を促進させ、細胞を活性化させることができる。これにより、皮膚に現れたしみなどの消失を促すことができる。
 また、皮膚下陰圧維持具は、皮膚に貼り付ける貼着部と、この貼着部を保持する保持部だけから成るので、極めて簡易な構造のものとすることができる。
 また、皮膚の外側に密閉空間を作って該密閉空間を減圧して皮膚を吸引する必要がないので、皮膚に優しく、且つ、皮膚に使用する箇所を選ばず、さらに、長時間に亘って継続使用することができるので、細胞の新陳代謝を促進させ、細胞を活性化させる効果が向上する。
 さらに、被支持部に複数の係止溝を設けたものによれば、皮膚を引き上げる度合いを適宜に選択することができるので、陰圧の大小を適宜に調節することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る皮膚下陰圧維持具を示す斜視図である。 図1の皮膚下陰圧維持具の保持部を示す斜視図である。 図1の皮膚下陰圧維持具の貼着部を示す斜視図である。 図1の皮膚下陰圧維持具の保持部が貼着部を保持している状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る皮膚下陰圧維持具によって皮膚下に陰圧の発生した状態を14日間継続した後の組織切片を示す写真図であり、(a)は、皮膚下陰圧維持具を装着した部分の組織を示し、(b)は、皮膚下陰圧維持具を装着した部分の近傍皮膚の組織を示す。 図5の(a)および(b)と同一の組織切片を拡大して示す写真図である。 図5の(a)および(b)と同一の組織切片を拡大して示す写真図であり、図6よりもさらに拡大したものである。 本発明の第2の実施の形態に係る皮膚下陰圧維持具を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る皮膚下陰圧維持具と同タイプのものの作用を説明する摸式図である。 本発明の第3の実施の形態に係る皮膚下陰圧維持具を示す正面図である。 図10の皮膚下陰圧維持具の平面図である。 図10の皮膚下陰圧維持具の底面図である。
 以下、図面に基づき本発明の好適な各種の実施の形態を説明する。 
 図1は、本発明の第1の実施の形態を示す斜視図であり、皮膚下陰圧維持具1を実際に使用しているときの様子を示すものである。図2は、図1の皮膚下陰圧維持具1の保持部20を示す斜視図である。図3は、図1の皮膚下陰圧維持具1の貼着部10を示す斜視図である。図4は、図1の皮膚下陰圧維持具1の保持部20が貼着部10を保持している状態を示す平面図である。
 図1~図3に示すように、皮膚下陰圧維持具1は、大きく分けて2つの部分から成る。すなわち、皮膚Sに貼り付けておく貼着部10と、皮膚Sに貼り付けた貼着部10の上から被せるように皮膚Sの上に置いて貼着部10を所定位置に保持するための保持部20とから成る。
 貼着部10および保持部20は、ある程度の硬度を持った素材によって作られていればよく、例えばプラスチック等の合成樹脂や金属などから作られている。この貼着部10は、皮膚Sに貼り付ける円板状のプレート11と保持部20に支持される被支持部12とを有している。
 プレート11は、片面が皮膚Sに接着させる接着面11aであり、もう一方の被支持部取付け面11bの中心部からは横断面が楕円形の棒状に形成された前記被支持部12が延びている。接着面11aには、皮膚Sに貼り付けることができる不図示の接着剤が塗布されている。なお、接着面11aに接着剤を塗布する代わりに両面に接着面を持つ不図示の両面テープを貼付しておいてもよい。
 被支持部12は、プレート11と一体に形成したものでもよいし、プレート11とは別体に作ったものをプレート11の被支持部取付け面11bに固定したものでもよい。被支持部12の側面には、切込みである係止溝12aが被支持部12の長手方向に沿って等間隔に刻設されている。この係止溝12aは、被支持部12の横断面の楕円形の長径が交差する所が最も深く切り込まれており、次に説明する保持部20に設けられた係止開口23aに係止させることができるものである。図示した例では、被支持部12の延びる方向に沿って側面の複数個所に係止溝12aが刻設されているが、被支持部12の側面の少なくとも一箇所に刻設されていればよい。
 貼着部10を所定位置に保持する保持部20は、図1および図2に例示したものでは、側面部24に囲まれた内側の形状が横断面に円形として現れる植木鉢のような、円錐台のような形状をしている。この保持部20は、図示したように開口となっている下部21を下にして、皮膚Sに貼り付けた貼着部10の上から被せるようにして皮膚S上に置いて使用するものである。
 下部21からは側面部24が延び、円形の平面状に形成された上部22の中央部には被支持部12を支持するための支持部23が設けられている。図示した例では、貼着部10のプレート11の直径は、保持部20の下部21の開口の直径よりも小さく、上部22の直径よりも大きくなっているが、上部22の直径よりも小さくしてもよい。また、貼着部10の被支持部12の長さは、保持部20の下部21から上部22までの高さよりも大きいものになっている。
 支持部23には、楕円形の係止開口23aが穿設されている。この係止開口23aは、周縁を貼着部10の被支持部12と係止させて貼着部10を支持するためのものであり、その楕円形状は、被支持部12の横断面の楕円形状とほぼ同一か、または僅かに大きい相似形に形成されている。
 このため被支持部12を係止開口23aに通しただけでは係止開口23aと係止溝12aとは係止しないが、係止開口23aと係止溝12aとを係止可能な位置に合わせて貼着部10と保持部20とを相対的に回転させることにより、図4に示したように係止開口23aと係止溝12aとを係止させることができる。
 このように貼着部10は、被支持部12を係止開口23aに通して、係止溝12aと係止開口23aとを係止させることにより、その位置(所定位置)に保持することができる。
 次に第1の実施の形態の作用を説明する。 
 皮膚下陰圧維持具1を使用する際には、先ず、貼着部10の接着面11aを覆っているシートを剥がして接着剤または両面テープの接着面を露出させてから貼着部10を皮膚Sの所望の場所に貼り付ける。接着面11aに接着剤を塗布しておらず、また、両面テープを貼付していないものの場合には、別に接着面11aに貼付する両面テープを付属しておき、使用の度に両面テープを接着面11aに貼付してから皮膚Sに貼着部10を貼り付けるようにしてもよい。
 次に、皮膚Sに貼り付けた貼着部10の上から保持部20を被せるようにして皮膚Sの上に置く。この際、貼着部10の被支持部12が保持部20の係止開口23aを通るように被支持部12と係止開口23aとの位置を合わせた状態で保持部20を被せる。
 このようにして保持部20を皮膚S上に被せると、被支持部12の先端部が係止開口23aから突き出た状態になる。この係止開口23aから突き出た被支持部12の先端部を手で持って被支持部12を係止開口23aからさらに引っ張り出すようにすると、貼着部10に貼り付いた皮膚Sが持ち上げられる。皮膚Sを所望する所定位置まで持ち上げたら、被支持部12の係止溝12aと保持部20の係止開口23aとをそれらが互いに係止可能となる位置まで貼着部10と保持部20との位置を微調整する。
 この状態では、係止開口23aの楕円の長径(または短径)の延びる方向と被支持部12の楕円形横断面の長径(または短径)の延びる方向とはほぼ一致しているので、係止溝12aと係止開口23aとは係止しない。係止溝12aと係止開口23aとを係止させるためには、係止溝12aと係止開口23aとが係止可能な位置に調整した後に、係止溝12aと係止開口23aとが確実に係止するところまで貼着部10と保持部20を相対回転すればよい。
 このようにして、係止溝12aと係止開口23aの周縁部とを係止させると、貼着部10を持ち上げていた手を離しても、引っ張られている皮膚Sが戻ろうとする力に抗して、貼着部10をその所定位置に保持することができる。なお、貼着部10と保持部20を相対回転するときは、貼着部10を回転させるのではなく、保持部20を回転させることが好ましい。これにより、回転中に皮膚Sから貼着部10が剥がれてしまう可能性がほぼなくなる。
 これにより、持ち上げられ、引っ張られた状態に維持される皮膚Sは、その皮膚S下に陰圧が生じ、その状態が維持される。このようにして陰圧が維持された皮膚下では、図5~図7に示したように、細胞の状態が変化していることが分かる。
 皮膚下陰圧維持具1を皮膚Sから取り外すときは、被支持部12を引っ張り、保持部20と貼着部10とを相対回転させてそれらの係止状態を解除してから保持部20を取り外すことにより、貼着部10の接着面11aを皮膚Sから剥がすことができる。また、保持部20をそのままにした状態で被支持部12を捩じりながら引っ張ることにより、貼着部10の接着面11aを皮膚Sから剥がしてもよい。
 図5~図7は、本願発明に係る皮膚下陰圧維持具1をマウスの背尾部の皮膚に装着して、皮膚下に陰圧を生じさせた状態を14日間継続した後、皮膚および皮下組織を採取して、その組織切片をHE染色したものである。各図の右下に示したスケールバー(Scale Bar)は、その長さが100μmである。
 図5の(a)は、皮膚下陰圧維持具1を装着した部分の組織を示し、図5の(b)は、皮膚下陰圧維持具1を装着した部分の近傍皮膚の組織を示している。図6の(a)および図7の(a)は、それぞれ図5の(a)を拡大したものである。図6の(b)および図7の(b)は、それぞれ図5の(b)を拡大したものである。
 採取した組織切片を皮膚厚、瘢痕形成、血管数について評価をした結果、図5~図7より明らかなように、皮下脂肪層の線維化が見られるとともに皮下脂肪層および筋層の厚みが増していることが確認できた。
 このように、本実施の形態に係る皮膚下陰圧維持具1によれば、皮膚下に陰圧の生じた状態を継続させることにより、皮膚下の細胞の新陳代謝を促進し、細胞を活性化させることができるので、皮膚に現れたシミなどの消失を促すことができる。
 また、本実施の形態に係る皮膚下陰圧維持具1によれば、皮膚に貼り付ける貼着部10と、この貼着部10を保持する保持部20だけから成るので、極めて簡易な構造のものとすることができる。
 さらに、本実施の形態に係る皮膚下陰圧維持具1によれば、皮膚の外側に密閉空間を作って該密閉空間を減圧して皮膚を吸引する必要がないので、皮膚に優しく、且つ、皮膚に使用する箇所を選ばず、さらに、長時間に亘って継続使用することができるので、細胞の新陳代謝を促進させ、細胞を活性化させる効果が持続し、向上する。
 さらに、被支持部12に高さの異なる複数の係止溝12aを設けたものによれば、皮膚を引き上げる度合いを適宜に選択することができるので、陰圧の大小を適宜に調節することができる。
 なお、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、貼着部10のプレート11を円形のものとし、保持部20は、横断面に現れる側面部24が囲む空間の形状が円形である植木鉢状のものとしたが、それらは円形に限られることなく、楕円形や多角形であってもよい。
 また、保持部20の横断面に現れる側面部24が囲む空間の形状は、プレート11の形状と相似形であることが好ましいが必ずしも相似形である必要はない。
 また、貼着部10の被支持部12の横断面形状および保持部20の係止開口23aの形状は、楕円形でなく三角形や四角形その他の多角形等であってもよい。すなわち、貼着部10の被支持部12と保持部20の係止開口23aとの関係は、係止開口23aの形状が被支持部12の挿通を可能にするとともに、係止開口23aに被支持部12を挿通した状態で保持部20と貼着部10とを相対回転させたときに、係止開口23aの周縁と被支持部12に刻設された係止溝12aとが係止するような関係にあれば、その形状はどのようなものであってもよい。
 さらに、被支持部12の長手方向に沿って刻設した係止溝12aは、等間隔に刻設しなくてもよく、例えば、プレート11側から先端部に近付くにしたがって間隔を狭くしてもよい。
 また、貼着部10の被支持部12は、係止溝12aを刻設していない棒状のものであってもよいし、紐状に延びたものでもよい。この場合、保持部20の支持部23には、被支持部12の横断面の形状に限定されない形状の開口で被支持部12を通すことができる挿通口を係止開口23aと同様の位置に穿設し、この挿通口を通して保持部20の上に出した被支持部12に挿通口を通過しない大きさの止め具を取り付けて、持ち上げた貼着部10が皮膚に引っ張られて戻らないように止めておくようにしてもよい。
 また、貼着部10の被支持部12に雄螺子部を刻設して、保持部20の挿通口に螺合するようにしてもよい。
 あるいは、貼着部10の被支持部12は、被支持部取付け面11bから延びる複数本の紐状のものでもよい。この場合、保持部20の上部22の一面に前記複数本の紐状のものと同数の開口を穿設し、これらの開口に前記複数本の紐状のものを通すようにすればよい。持ち上げた貼着部10が戻らずに適切な位置に留めておくためには、単に紐を結わっておくだけでもよいし、上部22に当たる止め具によって留めておくようにしてもよい。
 また、貼着部10は、プレート11に代えて、シリコンゴム等のシリコン含有素材、天然ゴム、柔軟性のある合成樹脂等によって作られた吸盤を有するものであってもよい。この場合、吸盤が皮膚と接触する面に接着剤を塗布してもよいし、接着テープを貼り付けておいてもよい。
 また、図1および図2においては、保持部20の上部22を平面状であるように示したが、中心の係止開口23aに向かって盛り上がるように傾斜したものであってもよい。
 さらに、この傾斜に略合致するように貼着部10のプレート11の被支持部取付け面11bを傾斜したものとすることによって貼着部10を持ち上げたときに貼着部10の収まりを良くすることができる。
 図8は、本発明の第2の実施の形態に係る皮膚下陰圧維持具を示す斜視図である。 
 なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
 本実施の形態に係る皮膚下陰圧維持具1Aでは、貼着部10を保持部20Aに固定したものであり、保持部20Aは弾性を有するものから成っている。例えば、種々の合成樹脂であって、力を加えて曲げた状態のときに弾性による復元力が生じて元の形状に戻ろうとする素材を使用することができる。また、このような復元力を適切に発揮するものであれば、シリコンゴム等のシリコン含有素材や天然ゴムであってもよい。この弾性による復元力によって皮膚Sに貼り付けたままの貼着部10を所定位置まで持ち上げた状態に維持することができる。保持部20Aは、成形が容易で弾性を有するような素材であればよい。
 図8に示すように、保持部20Aの上部22Aには、第1の実施の形態に係る皮膚下陰圧維持具1に形成されているような係止開口23aは形成されていない。使用時にこの保持部20Aの天井部となる上部22Aには、保持部20Aの内側で上部22Aからほぼ垂直に延びる棒状の固定部12Aが設けられている。
 この固定部12Aの一端には、第1の実施の形態と同様の円板状のプレート11が設けられている。このプレート11は、固定部12Aに取り付けられている面とは反対側の面が接着面となっている。この接着面は、皮膚下陰圧維持具1Aの下部21と上部22Aの間に位置している。
 保持部20Aは、その側面に上部22Aの周縁部から下部21に向かって延びる肉厚部分(図示せず)を設けてもよい。この肉厚部分は、保持部20Aの強度を高めると同時に復元力を大きくする効果がある。
 なお、保持部20Aの上部22Aは、図8に示したように平面形状である必要はなく、半球状など球面の一部の形状や楕円球をその長径に直交する面で切断した形状など、保持部の上部が下部から離れる方向に突き出た形状であってもよい。このような形状にすることにより、接着面から皮膚までの距離をより大きくすることができ、以ってより大きい復元力を得ることができる。
 次に第2の実施の形態の作用を説明する。 
 図9を参照しながら、本実施の形態を使用する際の皮膚下陰圧維持具1Aと皮膚との様子を説明する。図9では、皮膚下陰圧維持具1Aとして同タイプの皮膚下陰圧維持具であって保持部20Aの上部の形状が平面形状ではなく上記のように楕円球をその長径に直交する面で切断した形状を有するものが例示されている。
 図9の(a)は、皮膚下陰圧維持具1Aを皮膚Sに置いたときの状態を示し、(b)は、プレート11の接着面が皮膚Sに付くように保持部20Aの上部を押込んだ状態を示し、(c)は、皮膚Sがプレート11の接着面に貼着した後に保持部20Aの上部を押込んでいた力を抜いて、保持部20Aがその弾性に因る復元力によって皮膚Sを所定位置まで持ち上げて保持している状態を示している。
 皮膚下陰圧維持具1Aを使用するときは、先ず、接着面を覆っているシートを剥がして接着剤または両面テープの接着面を露出させてから、(a)に示したように皮膚下陰圧維持具1Aの保持部20Aの下部を皮膚S上の所望の位置に置く。
 次に、(b)に示したように皮膚下陰圧維持具1Aの保持部20Aの上部を指などで皮膚Sに向けて押込んで接着面を皮膚Sに押し付ける。皮膚下陰圧維持具1Aは、弾性を有するのでその弾性に因る復元力に抗して上部を押込むことになる。このようにしてプレート11の接着面を皮膚Sに貼着させる。
 プレート11の接着面を皮膚Sに貼着することができたら、次に、保持部20Aの上部を押込んでいた指を離す。これにより、復元力に抗して押込まれていた保持部20Aは、(a)に示した状態に戻ろうとする。これにより、(c)に示したように皮膚Sが持ち上げられ、その状態が保持される。この状態では、持ち上げられた皮膚Sの下に陰圧が生じている。
 (c)のように、皮膚Sに貼着されているプレート11を皮膚Sから取り外すには、固定部12Aの先端に設けられたプレート11が固定部12Aを介して保持部20Aに固定されているので、保持部20Aを捩じりながら皮膚から離すように持ち上げればよい。
 本実施の形態においては、保持部20Aおよび貼着部10のプレート11を第1の実施の形態における保持部20およびプレート11とほぼ同じ形状のものと、上部の形状が異なるものとを図示して説明したが、保持部20Aおよびプレート11は図示したものに限られず、第1の実施の形態の説明で既述したような様々な形状が可能である。
 次に本発明の第3の実施の形態に係る皮膚下陰圧維持具を説明する。図10は、本発明の第3の実施の形態に係る皮膚下陰圧維持具を示す正面図であり、図11は、図10の皮膚下陰圧維持具の平面図であり、図12は、図10の皮膚下陰圧維持具の底面図である。
 本実施の形態に係る皮膚下陰圧維持具1Bは、皮膚Sに貼り付けておく貼着部10Bと、皮膚Sの上に置いて貼着部10Bを所定位置に保持するための保持部20Bを有する点での第1および第2の実施の形態と共通するが、貼着部10Bは、保持部20Bの上部22Bのうち皮膚S上に置いたときに保持部20Bが皮膚に対向する側の天井面25に接着面を設けた点が異なっている。すなわち、前記各実施の形態における被支持部12、固定部12Aを有していない点が主たる特徴となっている。
 図示した皮膚下陰圧維持具1Bは、半球状の形状部分を有するヘルメットに類似した形状のものであり、皮膚に置かれる下部21Bは、帽子のつばのように外側にやや径が大きくなっている。これにより、上部22Bを皮膚に向けて押込んで行くときや、接着面を皮膚Sに貼り付けたままの貼着部10Bを保持部20Bの弾性に因る復元力によって所定位置まで持ち上げて保持している状態が安定したものになる。
 皮膚下陰圧維持具1Bは、図示したものに限られず、上方から見た平面形状あるいは下方から見た形状が円以外にも、多角形や楕円形であってもよい。
 なお、本実施の形態の作用や使用方法は、第2の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
 前記の各実施の形態において、貼着部や接着剤は、皮膚に直接に接触するものであるので、実施においてはアレルギーが起こらないようなものを使用することとなる。
 S…皮膚
 1,1A,1B…皮膚下陰圧維持具
 10,10B…貼着部
 11…プレート
 11a…接着面
 11b…被支持部取付け面
 12…被支持部
 12a…係止溝
 12A…固定部
 20,20A,20B…保持部
 21,21B…下部
 22,22A,22B…上部
 23…支持部
 23a…係止開口
 24…側面部
 25…天井面

Claims (11)

  1.  皮膚(S)下に陰圧が生じた状態を維持して、皮膚(S)下の細胞の新陳代謝を促進させる皮膚下陰圧維持具(1)であって、
     皮膚(S)に貼り付けておく貼着部(10)と、皮膚(S)の上に置いて前記貼着部(10)を所定位置に保持するための保持部(20)と、を有し、
     皮膚(S)に貼り付けたままの前記貼着部(10)を持ち上げた状態に前記保持部(20)で前記所定位置に保持して、前記持ち上げた皮膚(S)下に陰圧が生じた状態を維持する皮膚下陰圧維持具(1)。
  2.  皮膚(S)下に陰圧が生じた状態を維持して、皮膚(S)下の細胞の新陳代謝を促進させる皮膚下陰圧維持具(1)であって、
     皮膚(S)に貼り付けておく貼着部(10)と、皮膚(S)に貼り付けた前記貼着部(10)の上から被せるように皮膚(S)の上に置いて前記貼着部(10)を所定位置に保持するための保持部(20)と、を有し、
     前記貼着部(10)は、皮膚(S)に接着させる接着面と、前記保持部(20)に支持される被支持部(12)とを有し、
     前記保持部(20)は、前記貼着部(10)の被支持部(12)を支持して前記貼着部(10)を前記所定位置に保持する支持部(23)を有し、
     皮膚(S)に貼り付けたままの前記貼着部(10)を持ち上げ、前記保持部(20)の支持部(23)で前記貼着部(10)の被支持部(12)を支持して前記貼着部(10)を前記所定位置に保持して、前記持ち上げた皮膚(S)下に陰圧が生じた状態を維持する皮膚下陰圧維持具(1)。
  3.  前記貼着部(10)は、プレート(11)の片面に前記接着面を有し、もう一方の面に前記被支持部(12)を有するものであり、
     前記保持部(20)は、皮膚(S)に置かれる下部(21)と、前記貼着部(10)の被支持部(12)を支持する支持部(23)が形成された上部(22)とを有するものであり、
     皮膚(S)に貼り付けた前記貼着部(10)は、前記保持部(20)の下部(21)と上部(22)との間で前記所定位置に保持されることを特徴とする請求項2に記載の皮膚下陰圧維持具(1)。
  4.  前記貼着部(10)の被支持部(12)は、側面に少なくとも1つの係止溝(12a)が刻設されており、
     前記保持部(20)の支持部(23)は、前記被支持部(12)を挿通可能な係止開口(23a)を有し、
     前記被支持部(12)と前記係止開口(23a)とは、前記被支持部(12)を前記係止開口(23a)に挿通した前記貼着部(10)と前記保持部(20)とを相対変位させると、前記被支持部(12)の係止溝(12a)と前記保持部(20)の係止開口(23a)の周縁とが係止して、前記貼着部(10)を前記所定位置に保持可能となることを特徴とする請求項2または3に記載の皮膚下陰圧維持具(1)。
  5.  前記貼着部(10)の被支持部(12)は、棒状または紐状に延びたものであり、
     前記保持部(20)の支持部(23)は、前記被支持部(12)を挿通可能な挿通口を有し、
     前記挿通口を通した前記被支持部(12)に取り付けて、持ち上げた貼着部(10)が戻らないように止めておく、前記挿通口を通過しない大きさの止め具を備えたことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の皮膚下陰圧維持具(1)。
  6.  皮膚(S)下に陰圧が生じた状態を維持して、皮膚(S)下の細胞の新陳代謝を促進させる皮膚下陰圧維持具(1A)であって、
     皮膚(S)に貼り付けておく貼着部(10)と、皮膚(S)の上に置いて前記貼着部(10)を所定位置に保持するための保持部(20A)と、を有し、
     前記貼着部(10)は、皮膚(S)に接着させる接着面を有し、該接着面が前記保持部(20A)の上部(22A)と下部(21)との間に位置するように、前記保持部(20A)に固定され、
     前記保持部(20A)は弾性を有するものであり、
     前記接着面を皮膚(S)に貼り付けたままの前記貼着部(10)を前記保持部(20A)の弾性に因る復元力によって前記所定位置まで持ち上げた状態に保持して、前記持ち上げた皮膚(S)下に陰圧が生じた状態を維持する皮膚下陰圧維持具(1A)。
  7.  皮膚(S)下に陰圧が生じた状態を維持して、皮膚(S)下の細胞の新陳代謝を促進させる皮膚下陰圧維持具(1A)であって、
     皮膚(S)に貼り付けておく貼着部(10)と、皮膚(S)に貼り付けた前記貼着部(10)を所定位置に保持するための保持部(20A)と、を有し、
     前記貼着部(10)は、皮膚(S)に接着させる接着面を一端に設け、もう一端が前記保持部(20A)の上部(22A)に固定された固定部(12A)を有し、
     前記接着面は、前記保持部(20A)の上部(22A)と皮膚に置かれる下部(21)との間に位置し、
     前記保持部(20A)は弾性を有するものであり、
     前記接着面を皮膚(S)に貼り付けたままの前記貼着部(10)を前記保持部(20A)の弾性に因る復元力によって前記所定位置まで持ち上げた状態に保持して、前記持ち上げた皮膚(S)下に陰圧が生じた状態を維持する皮膚下陰圧維持具(1A)。
  8.  前記固定部(12A)が固定された前記保持部(20A)の上部(22A)は、前記下部(21)から離れる方向に突き出た形状であることを特徴とする請求項7に記載の皮膚下陰圧維持具(1A)。
  9.  皮膚(S)下に陰圧が生じた状態を維持して、皮膚(S)下の細胞の新陳代謝を促進させる皮膚下陰圧維持具(1B)であって、
     皮膚(S)に貼り付けておく貼着部(10B)と、皮膚(S)の上に置いて前記貼着部(10B)を所定位置に保持するための保持部(20B)と、からなり、
     前記保持部(20B)は弾性を有するものであり、
     前記貼着部(10B)は、前記保持部(20B)の上部(22B)のうち皮膚(S)上に置いた前記保持部(20B)が皮膚に対向する側の天井面(25)に設けられた接着面を有し、
     前記接着面を皮膚(S)に貼り付けたままの前記貼着部(10B)を前記保持部(20B)の弾性に因る復元力によって前記所定位置まで持ち上げた状態に保持して、前記持ち上げた皮膚(S)下に陰圧が生じた状態を維持する皮膚下陰圧維持具(1B)。
  10.  前記貼着部(10,10B)の接着面は、皮膚(S)を接着するための接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項2から9のいずれか一項に記載の皮膚下陰圧維持具(1,1A,1B)。
  11.  前記貼着部(10,10B)の接着面は、皮膚(S)を接着するための接着テープが貼り付けられることを特徴とする請求項2から9のいずれか一項に記載の皮膚下陰圧維持具(1,1A,1B)。
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