WO2009119488A1

WO2009119488A1 - 空気調和機

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Publication number: WO2009119488A1
Application number: PCT/JP2009/055629
Authority: WO
Inventors: 知哉浅利; 広明東地
Original assignee: 東芝キヤリア株式会社
Priority date: 2008-03-27
Filing date: 2009-03-23
Publication date: 2009-10-01
Also published as: CN101981386A; JP2009236423A

Abstract

　空気調和機（１）であって、空気調和機本体（２）と、データ表示装置（５）とを備える。空気調和機本体（２）は、空気調和機（１）の消費電力を計測する計測部（９）と、計測した消費電力又は消費電力に基づく電気料金を積算し、その積算データを記憶する制御部（６）と、積算データをデータ表示装置（５）に送信する送信部（１２）と、外部からの信号を受信する受信部（１３）と、を含む。データ表示装置（５）は、時計部（３２）と、表示部（２９）と、時計部（３２）において月が変わった場合にリセット信号を空気調和機本体（２）に送信する送信部（３３）と、空気調和機本体（２）から送信された積算データを受信する受信部（３４）と、受信された積算データを前記表示部に表示させる制御部（２８）と、を含む。受信部（１３）がリセット信号を受信したとき、制御部（６）は記憶した積算データをリセットする。

Description

空気調和機

　本発明は、空気調和機に関し、特に、消費電力や電気料金を計測する機能及びその計測結果を表示する機能を備えた空気調和機に関する。

　近年普及し、家庭やオフィス等で使用される空気調和機では、室内機（空気調和機本体）とリモートコントローラとが、赤外線信号を利用した互いに各種のデータを送受信する双方向通信機能を有する。このような空気調和機は、下記特許文献１に記載されたものが知られている。

　特許文献１に記載された空気調和機では、室内機に、消費電力又は電気料金を計測する手段と、予め設定した期間（例えば、３０日）を計測するタイマと、計測した消費電力又は電気料金を設定した期間内において積算する手段とが設けられている。リモートコントローラには室内機に対してデータの送信を要求する手段が設けられている。リモートコントローラから室内機に対してデータの送信要求が行なわれた場合には、積算された消費電力（消費電力量）又は電気料金のデータが室内機からリモートコントローラに送信される。リモートコントローラに送信された消費電力量又は電気料金のデータは、リモートコントローラの表示部に表示される。

　なお、予め設定した期間が経過した場合には、積算された消費電力（消費電力量）又は電気料金がリセットされ、新たな積算が開始される。
特開２００１－９９４６５号公報

　しかしながら、特許文献１に記載された空気調和機では、以下の点について考慮されていない。

　室内機において消費電力又は電気料金を積算する所定の期間は、室内機の電源が投入された時に開始される。したがって、室内機で消費電力又は電気料金を積算する起算日は個々の空気調和機によって異なり、ユーザは、表示部に表示された消費電力量又は電気料金が何時から積算された消費電力量又は電気料金であるのかがが判らない。また、一般にユーザは、当月での消費電力量又は電気料金を知ることを望む。しかしながら、起算日を毎月１日にしなければ、当月分の消費電力量又は電気料金を確認できない。ユーザが起算日を毎月１日に設定することも考えられるが、毎回の操作は非常に面倒である。

　また、空気調和機の室内機にカレンダ機能を持つ時計を組み込み、この時計のカレンダを基準として消費電力又は電気料金を積算することも考えられる。しかしながら、空気調和機は一般的な家庭用の商用電源を電源としているため、停電等により電源遮断されると時計がリセットされてしまい使えなくなるため、実用的でない。

　本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、各月ごとの消費電力量又は電気料金を正確に知ることができる空気調和機を提供することである。

　本発明の実施の形態に係る第１の態様は、空気調和機本体の消費電力を計測して、計測した前記消費電力又は前記計測した前記消費電力に基づく電気料金を積算するとともにリセット信号を受信したとき、記憶した積算データをリセットする空気調和機において、カレンダ機能を有する時計部と、前記時計部において月が変わった場合にリセット信号を前記空気調和機本体に送信する送信部とを備えた送信装置を設けたことを特徴とする。

　本発明の実施の形態に係る第２の態様は空気調和機であって、赤外線信号による双方向通信が可能な空気調和機本体と、データ表示装置とを備える。前記空気調和機本体は、前記空気調和機の消費電力を計測する計測部と、計測した前記消費電力又は前記計測した前記消費電力に基づく電気料金を積算し、積算した前記消費電力又は前記電気料金の積算データを記憶する第１の制御部と、前記積算データを前記データ表示装置に送信する第１の送信部と、外部からの信号を受信する第１の受信部と、を含む。前記データ表示装置は、カレンダ機能を有する時計部と、表示部と、前記時計部において月が変わった場合にリセット信号を前記空気調和機本体に送信する第２の送信部と、前記空気調和機本体から送信された前記消費電力又は前記電気料金の積算データを受信する第２の受信部と、前記第２の受信部によって受信された前記積算データを前記表示部に表示させる第２の制御部と、を含む。前記第1の受信部が前記リセット信号を受信したとき、前記制御部は記憶されている前記積算データをリセットする。

　本発明によれば、各月ごとの消費電力又は電気料金を正確に知ることができる。

図１は、本発明の一実施の形態に係る空気調和機の全体構成を示す斜視図である。図２は、データ表示装置の表示部の表示例を示す正面図である。図３は、空気調和機の全体構成を示すブロック図である。図４は、室内機の制御について説明するフローチャートである。図５は、データ表示装置の制御について説明するフローチャートである。

　以下、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明する。本発明の一実施の形態に係る空気調和機１は、図１に示すように、空気調和機本体である室内機２及び室外機３と、リモートコントローラ４と、データ表示装置（送信装置）５とを備えている。

　室内機２は室内の壁面等に取付けられ、この室内機２と室外に設置された室外機３とが接続されている。

　リモートコントローラ４は、空気調和機１を運転操作するために用いられ、リモートコントローラ４と室内機２との間で赤外線信号による双方向通信が行われる。

　データ表示装置５は、空気調和機１の運転状態等に関する各種のデータを表示する。データ表示装置５と室内機２との間では、赤外線信号による双方向通信が行われる。データ表示装置５は三角筒状の筐体４０を有する。筐体４０の前面部４１には、室内機２から送信されたデータを表示する表示部２９と、操作ボタン３１と、送信部（第２の送信部）３３と、受信部（第２の受信部）３４とが設けられている。なお、送信部３３の送信素子（赤外線発光ＬＥＤ）と受信部３４の受光素子（赤外線受光フォトトランジスタ）とは、前面部４１とその裏側に位置する背面部４５とに設けられている。これにより、データ表示装置５が赤外線信号を発信する範囲、及び、赤外線信号を受信する範囲が広くなり、室内機２との間での赤外線信号の送受信の性能が向上する。

　図２は、データ表示装置５の表示部２９の表示例を示す正面図である。表示部２９は、３つの表示領域４２、４３、４４に区分けされている。左側の表示領域４２は、西暦の年月日表示部４２ａと、午前と午後の時刻表示部４２ｂとを有している。中央の表示領域４３は、室内の摂氏温度と湿度の表示部４３ａと、おすすめ運転の摂氏温度（推奨運転温度）の表示部４３ｂと、屋外摂氏温度表示部４３ｃとを有している。右側の表示領域４４は、赤外線による受信信号の受信エラー通知表示部４４ａと、運転時間表示部４４ｂと、今月の積算した消費電力（消費電力量）を表示する消費電力量表示部４４ｃとを有している。なお、この消費電力量表示部４４ｃは、今月の電気料金を表示してもよい。

　図３は、空気調和機１の内部構成を示すブロック図である。

　室内機２は、この室内機２に設けられた各部を制御する制御部（第１の制御部）６を有する。制御部６は、各種の演算を行うＣＰＵ、プログラム等の固定データを格納したＲＯＭ、計測したデータ等の可変データを記憶したり演算時の演算領域として使用されるＲＡＭを含む。さらに、室内機２は、送風ファン７、室内熱交換器８、電流センサ（計測部）９、室内温度センサ１０、時計手段であるタイマ１１、送信部（第１の送信部）１２、受信部（第１の受信部）１３等を有する。

　送風ファン７は、室内の空気を室内熱交換器８に向けて送風する。送風ファン７により送風された空気は室内熱交換器８により加熱され又は冷却され、温風又は冷風となって室内に吹き出す。これにより、室内の暖房又は冷房が行なわれる。

　電流センサ９は、商用交流電源に接続され、空気調和機１の運転時の消費電流を計測する。電流センサ９で電流が計測されると、制御部６は、計測された電流に基づいて瞬時消費電力を算出し、算出された消費電力を積算し、その積算値を制御部６内のＲＡＭまたは別途設けられたＥＥＰＲＯＭ（不揮発性メモリ）に記録する。なお、後述するように、積算された消費電力は、データ表示装置５からリセット信号が送信されたタイミングで、又は、室内機２内での日数のカウント結果に基づいてリセット（クリア）される。

　室内温度センサ１０は、室内の温度を計測する。

　計時手段であるタイマ１１は、少なくともカウントスタート時から経過した日数をカウントする。タイマ１１の動作は、ＣＰＵの演算によって実行されてもよい。

　送信部１２は、室内機２とリモートコントローラ４との間、又は、室内機２とデータ表示装置５との間で赤外線信号による通信が行われるときに、赤外線信号を送信する。

　受信部１３は、室内機２とリモートコントローラ４との間、又は、室内機２とデータ表示装置５との間で赤外線信号による通信が行われるときに、赤外線信号を受信する。

　室外機３には、この室外機３に設けられた各部を制御する制御部１４が設けられている。制御部１４は、各種の演算を行うＣＰＵ、プログラム等の固定データを格納したＲＯＭ、計測したデータ等の可変データを記憶したり演算時の演算領域として使用されるＲＡＭを備えている。さらに、室外機３には、送風ファン１５、室外熱交換器１６、圧縮機１７、室外温度センサ１８等が設けられている。

　送風ファン１５は室外の空気を室外熱交換器１６に向けて送風し、室外熱交換器１６内の冷媒に放熱又は吸熱を行なわせる。

　圧縮機１７は、冷媒の圧縮を行なう。

　室外温度センサ１８は、室外の温度を計測する。

　室外熱交換器１６と室内熱交換器８とは、冷媒が流れる冷媒配管１９により接続されている。室外機３の制御部１４と室内機２の制御部６とは、信号線２０により接続されている。前述のように、消費電流の計測、瞬時消費電力の演算、消費電力の積算は、室内機２内で行われる。しかしながら、室内機２と室外機３とは信号線２０により通信可能であるため、これらの各機能をすべて室外機３に設けたり、各機能を室内機２と室外機３とに分散させてもよい。また、電気料金は電力量×電気料金単価（ｋＷ／円）に基づき算出できる。このため、瞬時消費電力の演算ができれば、これに電気料金単価を掛けて瞬時電気料金が算出できる。また、積算電気料金の算出は、瞬時電気料金を積算してもよいし、積算消費電力（消費電力量）に電気料金単価を掛けて積算電気料金を算出してもよい。消費電力の計測及びその積算は、空気調和機本体１すなわち室内機２または室外機３でしかできないが、電気料金への換算は、室内機２または室外機３だけでなく、リモートコントローラ４やデータ表示装置５でも実行可能である。リモートコントローラ４は、空気調和機１を運転操作する場合や室内機２のデータ取得に用いられる。

　リモートコントローラ４は、このリモートコントローラ４に設けられた各部を制御する制御部２１を有する。制御部２１は、各種の演算を行うＣＰＵ、プログラム等の固定データを格納したＲＯＭ、通信されるデータ等の可変データを記憶したり演算時の演算領域として使用されるＲＡＭを含む。さらに、リモートコントローラ４は、表示部２２、各種の操作ボタン２３、送信部２４、受信部２５、乾電池２７等を有する。

　送信部２４は、リモートコントローラ４と室内機２との間で赤外線信号による通信が行われるときに、赤外線信号を送信する。

　受信部２５は、リモートコントローラ４と室内機２との間で赤外線信号による通信が行われるときに、赤外線信号を受信する。

　表示部２２は、リモートコントローラ４と室内機２との間で送受信される各種のデータ、例えば、設定温度や設定風量等の空気調和機１の運転条件のデータや、空気調和機１の消費電力の積算データ（消費電力量）や、室内温度のデータや、室外温度のデータ等を表示する。具体的には、操作ボタン２３の内の、データ送信要求に対応する操作ボタンが押圧されるとデータ送信要求信号が室内機２に送られる。室内機２はデータ送信要求信号を受信し、積算された消費電力（消費電力量）、室内温度、室外温度を含む各種の空気調和機１のデータが、室内機２からリモートコントローラ４に赤外線信号等で送信される。リモートコントローラ４は、このデータ信号を受信部２５にて受信し、その内容を表示部２２に表示する。本実施形態においては、リモートコントローラ４が送信されてきた積算消費電力に電気料金単価を掛けて積算電気料金を算出した後、それを表示部２２に表示する。

　データ表示装置５は、室内機２から送信される空気調和機１の消費電力量、他の各種データを表示する。データ表示装置５は、リモートコントローラ４と同様に、室内機２との間で赤外線信号による双方向通信を行うことができる。なお、データ表示装置５と室内機２との間及びリモートコントローラ４と室内機２との間の通信信号は、同じ命令や同じデータであれば同じコードを使用し、通信の簡素化が図られる。

　データ表示装置５は、このデータ表示装置５に設けられた各部を制御する制御部（第２の制御部）２８を有する。制御部２８は、各種の演算を行うＣＰＵ、プログラム等の固定データを格納したＲＯＭ、通信されるデータ等を記憶したり演算時の演算領域として使用されるＲＡＭとを含む。さらに、データ表示装置５は、表示部２９、バックライト３０、操作ボタン３１、カレンダ機能を有する時計部（時計手段）３２、送信部３３、受信部３４、乾電池３５等を含む。

　送信部３３は、室内機２との間で赤外線信号による通信が行われるときに、赤外線信号を送信する。また、カレンダ機能を有する時計部３２において月が変わったときには、室内機２で求められた消費電力の積算データをリセットするためのリセット信号が送信部３３から室内機２に対して自動的に送信される。

　受信部３４は、室内機２との間で赤外線信号による通信が行われるときに、赤外線信号を受信する。

　表示部２９は、室内機２から送信される各種のデータ、例えば、室内機２で求められた消費電力の積算データや、室内温度のデータや、室外温度のデータ等を表示する。なお、室内機２からデータ表示装置５へのデータ送信は、データ表示装置５から室内機２に対してデータ送信要求の赤外線信号が送信されたときに行なわれる。

　操作ボタン３１は、データ表示装置５から室内機２に対してデータ送信要求をする場合に押されるボタンである。操作ボタン３１が押されることにより、送信部３３から室内機２に向けてデータ送信要求の赤外線信号が送信される。

　バックライト３０は、表示部２９の表示面を照明し、これによって表示部２９に表示されるデータを見易くする。

　カレンダ機能を有する時計部３２は、時分を計測する機能に加えて、少なくとも何月何日という月日を計測する機能を有する。時計部３２は、制御部２８とは別のＣＰＵを設けて時間カウントを行なわせても良いし、制御部２８のＣＰＵで演算処理させて生成させてもよい。

　ここで、データ表示装置５と室内機２との間で行なわれる赤外線信号による双方向通信の制御について、図４及び図５のフローチャートに基づいて説明する。なお、図４は室内機２の制御について示し、図５はデータ表示装置５の制御について示している。

　室内機２においては、図４に示すように、空気調和機１の電源がオンになることによりタイマ１１による日数（Ｔ）のカウントが開始され（Ｓ１）、さらに、電流センサ９による消費電流の計測が開始され（Ｓ２）、計測された消費電流の値と商用電源の電圧値とに基づいて消費電力が演算される（Ｓ３）。演算された消費電力は積算される（Ｓ４）。

　ついで、タイマ１１がカウントしている日数（Ｔ）が、３１日を越えたか否かが判断される（Ｓ５）。この３１日という数値は、ひと月の日数が最も多い月の日数である。

　カウントした日数（Ｔ）が３１日以下である場合には（Ｓ５のＮＯ）、受信部１３がデータ送信要求の赤外線信号を受信したか否かが判断される（Ｓ６）。データ送信要求の赤外線信号を受信した場合には（Ｓ６のＹＥＳ）、消費電力の積算データ（消費電力量）等の各種データを送信部１２から送信し（Ｓ７）、ステップＳ２に戻る。ここで、データ送信要求の赤外線信号は、データ表示装置５またはリモートコントローラ４のいずれからも送信可能になっている。データ表示装置５またはリモートコントローラ４のいずれにおいても、消費電力量低減のため、受信部２５，３４が動作するのはデータ送信要求の信号を出力してから所定期間に限られている。したがって、データ送信要求の赤外線信号を送信したデータ表示装置５またはリモートコントローラ４のみが室内機２のデータを受信し、その表示部２２，２９に表示することとなる。言い換えると、操作ボタン３１または２３が操作されなかった方のデータ表示装置５またはリモートコントローラ４は、受信部２５または３４が動作していないため、室内機２がその送信部１２からデータ信号を送信しても受信はしない。ちなみに、室内機２は、商用電源を電源とするため、消費電力量の低減は不要であるため、受信部１３は常に動作している。

　データ送信要求の赤外線信号を受信しない場合は（Ｓ６のＮＯ）、データ表示装置５からリセット信号（赤外線信号）を受信したか否かが判断される（Ｓ８）。リセット信号を受信しない場合には（Ｓ８のＮＯ）、ステップＳ２に戻る。一方、リセット信号を受信した場合には（Ｓ８のＹＥＳ）、消費電力の積算データがリセットされ（Ｓ９）、日数（Ｔ）のカウントデータがリセットされ（Ｓ１０）、ステップ１に戻る。

　一方、カウントした日数（Ｔ）が３１日を越えた場合（Ｓ５のＹＥＳ）、自動的に消費電力の積算データがリセットされ（Ｓ９）、日数（Ｔ）のカウントデータがリセットされ（Ｓ１０）、ステップ１に戻る。後述するようにデータ表示装置５からリセット信号が送信されるのは月の変更があった場合である。このため、データ表示装置５からは、最長で３１日の間隔でリセット信号が自動的に送信される。したがって、室内機２のステップＳ９に示す積算データのリセットの間隔（３１日）は、データ表示装置５から自動的に出力されるリセット信号の送信時間間隔と同じか僅かに長い（１～３日）ことになる。

　データ表示装置５においては、図５に示すように、図示しない時刻設定ボタンの操作によってデータ表示装置５の時計部３２の出力する日時を現在の日時に設定する操作が行われたか否かが判断され（Ｓ１１）、日時の設定が行なわれた場合には（Ｓ１１のＹＥＳ）、室内機２の消費電力の積算データをリセットするリセット信号が室内機２に対して送信される（Ｓ１２）。この日時設定は、一般的にはデータ表示装置５の乾電池３５交換時等にユーザによって実施されるもので、通常の使用時にはほとんど操作されることはない。このリセット信号が室内機２に送信されると、室内機２では、図４のフローチャートのステップＳ８で示したリセット信号の受信が行なわれる。

　ステップＳ１１にて日時の設定が行なわれた場合（Ｓ１１のＹＥＳ）、行なわれなかった場合（Ｓ１１のＮＯ）のいずれにおいても、時計部３２においてカウントが行なわれる（Ｓ１３）。そして、時計部３２でカウントしている日時がある月の１日の午前０：００時になったか否か、別の言い方をすると、月が変わったか否かが判断される（Ｓ１４）。

　月が変わったと判断された場合には（Ｓ１４のＹＥＳ）、リセット信号が室内機２に対して送信され（Ｓ１５）、ステップＳ１１に戻る。このリセット信号が室内機２に送信されると、このリセット信号は、図４のフローチャートのステップＳ８に示したように室内機２で受信され、消費電力の積算データがリセットされ（Ｓ９）、日数（Ｔ）のカウントデータがリセットされる（Ｓ１０）。

　一方、ステップＳ１４において月が変わっていないと判断された場合には（Ｓ１４のＮＯ）、操作ボタン３１が押されたか否かが判断される（Ｓ１６）。操作ボタン３１が押されていない場合には（Ｓ１６のＮＯ）、ステップＳ１に戻る。

　操作ボタン３１が押された場合には（Ｓ１６のＹＥＳ）、室内機２に対してデータ送信要求の赤外線信号が送信され（Ｓ１７）、バックライト３０が点灯され（Ｓ１８）、バックライト３０の点灯時間（ｔ）のカウントが開始される（Ｓ１９）。バックライト３０の点灯時間（ｔ）は、例えば、５秒などの短時間に設定されている。乾電池３５の消耗を抑えるためである。

　なお、データ送信要求の赤外線信号が室内機２に送信され、このデータ送信要求の赤外線信号が図４のフローチャートのステップＳ６に示したように室内機２で受信されると、図４のフローチャートのステップＳ７に示したように消費電力の積算データが室内機２からデータ表示装置５に送信される。

　つぎに、消費電力の積算データを受信したか否かが判断され（Ｓ２０）、受信した場合には（Ｓ２０のＹＥＳ）、受信した消費電力の積算データが、今月(当月)の現時点での消費電力量として表示部２９に表示される（Ｓ２１）。なお、本実施形態においては、リモートコントローラ４と同様にデータ表示装置５の消費電力量表示部４４ｃに電気料金を表示させることもでき、その場合には、送信されてきた積算消費電力（消費電力量）に電気料金単価を掛けて積算電気料金を算出した後、それを表示する。

　一方、消費電力の積算データを受信できなかった場合は（Ｓ２０のＮＯ）、表示部３６に受信失敗の表示が行なわれる（Ｓ２２）。そして、ステップＳ２１又はＳ２２の表示が行なわれた後、バックライト３０の点灯時間（ｔ）が設定時間を経過したか否かが判断され（Ｓ２３）、点灯時間（ｔ）が設定時間を経過した場合には（Ｓ２３のＹＥＳ）、ステップＳ２１又はＳ２２の表示が終了し（Ｓ２４）、バックライト３０が消灯し（Ｓ２５）、点灯時間（ｔ）がクリアされ（Ｓ２６）、ステップＳ１１に戻る。

　上記の処理によれば、図５のステップＳ１４に示すように、データ表示装置５において月が変わったか否かが判断され、月が変わった場合にはステップＳ１５に示すようにデータ表示装置５から室内機２にリセット信号が送信され、ステップＳ９に示すように室内機２において求められた消費電力の積算データがリセットされる。

　従って、月が変わった場合には室内機２における消費電力のデータの積算が新たに開始される。また、消費電力の積算データはデータ表示装置５の操作ボタン３１を押すことにより表示部２９に表示され、消費電力の積算データは、その月（当月）の積算値を表わすデータを示す。これにより、ユーザは、その月における空気調和機１の消費電力を正確に知ることができ、その月のその時点までの空気調和機１の消費電力が多いか否かを認識することができる。

　なお、室内機２が保有する消費電力の積算データは単一であるため、リモートコントローラ４操作によるデータ送信要求の場合もデータ表示装置５と同じように、その月（当月）のその時点までの消費電力の積算データが表示されることになる。

　また、データ表示装置５において、図５のステップＳ１１に示すような日時が設定された場合には、ステップＳ１２に示すようにリセット信号が室内機２に送信され、ステップＳ９に示すように消費電力の積算データがリセットされる。このため、日時の設定を行なった月の消費電力量の積算開始日が明確になる。従って、日時の設定を行なった月の消費電力量がいつから積算されたものであるかが不明であるという事態の発生を防止することができる。

　また、室内機２にはタイマ１１が設けられており、このタイマ１１が図４のステップＳ１に示すように日数（Ｔ）のカウントを行なっている。そして、この日数（Ｔ）がステップＳ５に示すように３１日を越えた場合には、言い換えると、カウントした日数（Ｔ）が直近の積算データのリセットが行なわれた後にデータ表示装置５からリセット信号が送信される最大間隔（３１日）より遅れた場合には、ステップＳ９によって消費電力の積算データがリセットされ、ステップＳ４に示すように消費電力量の積算が新たに開始される。

　したがって、月が変わった場合にデータ表示装置５から送信されるリセット信号（Ｓ１５参照）を何等かの原因で室内機２が受信できず、リセット信号を受信することにより行なわれる消費電力の積算データのリセット（Ｓ８、Ｓ９参照）が行なわれなかった場合でも、直近の積算データのリセットが行なわれてから３１日を越えた場合には、消費電力の積算データのリセットが自動的に行なわれる（Ｓ５、Ｓ９参照）。

　従って、例えば、２月（２月の日数は２８日）から３月に月が変わった場合にデータ表示装置５から送信されるリセット信号を室内機２が受信できなかった場合でも、タイマ１１のカウント結果に基づいて消費電力の積算データがリセットされる。この場合のリセットは正規にリセットされた場合に比べて３日遅れとなり、３月分の消費電力の積算期間の開始日も３日遅れとなるが、３月分の消費電力の積算期間が大幅にずれることを防止することができる。

　積算データのリセットが室内機２のタイマ１１によって自動的に行われた場合において、翌月（４月）に月が変わった場合にデータ表示装置５から送信されるリセット信号を室内機２が受信すれば、４月分の消費電力の積算はその月の１日から正確に開始される。

　なお、本実施の形態では、室内機２では各月ごとの消費電力が積算され、消費電力の積算データがデータ表示装置５の表示部２９に表示される例を挙げて説明したが、この消費電力に代えて、室内機２（制御部６）が電気料金を求めて積算し、積算した電気料金を表示部２９が表示してもよい。この際、室内機２で消費電力を積算し、消費電力の積算データをデータ表示装置５に送信し、データ表示装置５において消費電力量から電気料金に換算し、表示部２９に電気料金の積算データを表示してもよい。

　なお、以上の実施の形態においては、毎月１日の０：００時にリセット信号が送信され、カレンダー上の月を区切りに消費電力または電気料金が積算される。他の実施形態として、データ表示装置５は、各種の設定キーと、これらの設定キーを操作することにより室内機２にリセット信号を送信する最初の日時と、以後のリセット信号を送信する間隔をユーザが任意に設定する手段とを有してもよい。

　上記の場合、ユーザがリセット信号を送信する日時を任意に設定することにより、例えば、正月休み期間中などのある一定期間中の消費電力量を知ることができる。また、ユーザがリセット信号を送信する間隔を任意に設定することにより、例えば、１週間毎の消費電力量を知ることができるようになる。また、毎月の特定の日にリセット信号を送信するように設定することも可能となる。

産業上の利用の可能性

　本発明によれば、各月の、或いは任意の期間の消費電力又は電気料金を正確に知ることができる。

Claims

　空気調和機本体の消費電力を計測して、計測した前記消費電力又は前記計測した前記消費電力に基づく電気料金を積算するとともにリセット信号を受信したとき、記憶した積算データをリセットする空気調和機において、
　カレンダ機能を有する時計部と、前記時計部において月が変わった場合にリセット信号を前記空気調和機本体に送信する送信部とを備えた送信装置を設けたことを特徴とする空気調和機。
　空気調和機であって、
　赤外線信号による双方向通信が可能な空気調和機本体と、
　データ表示装置と
を備え、
　前記空気調和機本体は、
　前記空気調和機の消費電力を計測する計測部と、
　計測した前記消費電力又は前記計測した前記消費電力に基づく電気料金を積算し、積算した前記消費電力又は前記電気料金の積算データを記憶する第１の制御部と、
　前記積算データを前記データ表示装置に送信する第１の送信部と、
　外部からの信号を受信する第１の受信部と、
を含み、
　前記データ表示装置は、
　カレンダ機能を有する時計部と、
　表示部と、
　前記時計部において月が変わった場合にリセット信号を前記空気調和機本体に送信する第２の送信部と、
　前記空気調和機本体から送信された前記消費電力又は前記電気料金の積算データを受信する第２の受信部と、
　前記第２の受信部によって受信された前記積算データを前記表示部に表示させる第２の制御部と、
を含み、
　前記第1の受信部が前記リセット信号を受信したとき、前記制御部は記憶されている前記積算データをリセットする。
　請求項２記載の空気調和機であって、
　前記時計部の設定操作が行なわれたとき、前記第２の送信部は前記リセット信号を前記空気調和機本体に送信する。
　請求項３の空気調和機であって、
　前記空気調和機本体は更に、計時部を備え、
前記第１の制御部は前記積算データを前記計時部の計時結果に基づいてリセットし、前記計時結果に基づくリセットの時間間隔は、前記データ表示装置から前記リセット信号が送信される最大間隔と同じか僅かに長い。