WO2009107487A1 - 動きぼやけ検出装置及び方法、画像処理装置、並びに画像表示装置 - Google Patents

動きぼやけ検出装置及び方法、画像処理装置、並びに画像表示装置 Download PDF

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Abstract

 第1の映像信号(d1)と第2の映像信号(d2)の階調差(g1)と、第2の映像信号(d2)と第3の映像信号(d3)の階調差(g2)と、第2の映像信号(d2)の階調の遷移期間(h)の検出結果を元に、動きぼやけ期間(bf)を検出し(14)、検出された動きぼやけ期間(bf)の間のみ第2の映像信号(d2)を補正する(3)。例えば、第2の映像信号の階調変化の絶対値が、第1の所定の閾値(S1)よりも大きく、かつ第2の所定の閾値S2(<S2))よりも小さいときに、遷移期間内(h)であると判定する。回路規模を増大させることなく、映像信号に含まれる動きぼやけを検出することができ、従って、検出された動きぼやけを低減することが可能になる。

Description

動きぼやけ検出装置及び方法、画像処理装置、並びに画像表示装置
 本発明は、動きぼやけ検出装置及び方法、画像処理装置、並びに画像表示装置に関する。
 映像表示用のディスプレイは、従来のCRTから液晶ディスプレイやプラズマディスプレイといった薄型ディスプレイへの置き換えが急速に進んでいる。特に液晶ディスプレイが開発された当初は、動画表示性能がCRTに比べて大きく劣ることが問題視されていた。これは液晶の応答速度が遅かったことに加え、ホールド型表示であることに起因する動画ぼやけの影響が大きかった。
 近年技術が進歩し、例えば液晶の応答速度が遅い問題は、液晶材料の改良や、オーバードライブ技術の開発により大きく改善された。また、ホールド型表示に起因する問題に関しても、表示するフレーム間に黒画像を表示する方法や、画像補間技術を用いて、新たにサブフレームを生成する方法等が提案されてきている。このように薄型ディスプレイの動画表示性能の改善が進む中、表示装置が受信する映像に含まれる動画のぼやけを改善したいという要求がでてきた。
 表示装置が受信する映像信号は、カメラの受光部がフレーム蓄積時間(例えば1/60秒)の間に被写体から受ける受光総量を量子化し、規格によって決められた画素順に並べて送られてくるものである。カメラの受光部と被写体が相対的に動く場合、被写体の輪郭部にはフレーム蓄積時間と、カメラと被写体の相対速度によって決まるぼやけ(以下では動きぼやけとする)が発生する。
 画像に含まれるぼやけを改善する方法として、例えば特許文献1に開示されているように、拡大縮小回路を用いる方法が開示されている。この方法は、オーバーシュートやアンダーシュートを付加することなく、フィルタリング技術を用いて映像の輪郭部の立ち上がり、立下りを急峻にできるため、撮像時の焦点ずれ等による、等方的な、ぼやけ幅の狭いぼやけに対しては効果的であると予想される。しかし動きぼやけは、焦点ずれ等で発生する画像のぼやけとは異なり、カメラと被写体の相対速度によりぼやけの幅が大きく変動する上に、ぼやけの発生する方向が、非等方的(カメラと被写体の速度ベクトル方向のみ)であるため、従来技術を適用するのが困難であった。
 また、特許文献2には、動きベクトル検出を用いた、ぼやけ関数のデコンボブル手法が開示されている。この手法は計算量が膨大になり、実際の回路に実装するのはコスト的に困難であった。
特開2002-16820公報 特許第3251127号明細書
 映像信号に含まれる動きぼやけは、焦点ずれ等で発生する等方的ぼやけとは異なり、ぼやけの幅が広いものから狭いものまである上に、ぼやけの発生する方向が、非等方的であるため、フィルタリング技術を用いて画面一様に周波数変換する方法では、適切な効果が得られない場合があった。
 また、ぼやけ幅の広い動きぼやけを補正できるように、フィルタの最適化を行なった場合、ランプ画像等に見られる、輝度変化率の低い輪郭を有する画像に対してもフィルタリングを行なってしまい、本来表示したい画像と異なる画像に誤変換してしまう恐れがあった。
 さらに、動きベクトル検出手法を用いて被写体の移動方法を特定し、適応的にフィルタリング処理を行う場合、検出回路規模が増大してしまうため、コスト的に利用が難しいという問題があった。
 本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、回路規模を増大させることなく、映像信号に含まれる動きぼやけを検出し、これにより検出された動きぼやけを低減することを可能することを目的とする。
 本発明に係る動きぼやけ検出装置は、
 入力された映像信号に対してフレーム遅延していない第1の映像信号と、入力された映像信号に対して、第1の所定のフレーム数遅延している第2の映像信号と、前記第2の映像信号に対して、前記第1の所定のフレーム数遅延している第3の映像信号とを生成する遅延手段と、
 前記第1の映像信号と前記第2の映像信号の階調差を検出する第1の差分検出手段と、
 前記第2の映像信号と前記第3の映像信号の階調差を検出する第2の差分検出手段と、
 前記第1の映像信号と前記第3の映像信号の階調差を検出する第3の差分検出手段と、
 前記第3の差分検出手段で検出された階調差の隣接する画素間の信号の変化を検出する微分手段と、
 前記第2の映像信号において、隣接する画素間の階調変化を検出し、前記階調変化を元に映像信号に含まれる階調の遷移期間を検出する遷移期間検出手段とを有し、
 前記第1の差分検出手段で検出された前記階調差と、前記第2の差分検出手段で検出された前記階調差と、前記微分手段で検出された微分結果と、前記遷移期間検出手段で検出された前記第2の映像信号の階調の遷移期間を元に、動きぼやけ期間を検出する
 ことを特徴とする。
 本発明によれば、入力された映像信号に含まれる動きぼやけ部を検出することができ、従って、例えば動きぼやけ部のみを適応的に補正することによって、入力された映像信号に含まれる動きぼやけ幅を低減し、動画の画質を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る画像表示装置を示すブロック図である。 遅延部1の詳細を示すブロック図である。 ぼやけ検出部2の詳細を示すブロック図である。 ぼやけ補正部3の詳細を示した図である。 (a)~(f)は、遅延部1の動作を説明する図である。 映像信号の例を示した図である。 高周波成分を除去した映像信号の例を示した図である。 高周波成分を除去した映像信号の微分結果を示す図である。 遷移期間検出部13の詳細構成を示した図である。 (a)~(c)は、遷移期間検出部13の動作を説明する図である。 (a)及び(b)は、連続した3フレームの映像信号の例を示す図である。 差分検出部11の詳細な構成を示した図である。 (a)~(c)は、差分検出部11の動作を説明する図である。 (a)~(d)は、差分検出部27及び微分部28の動作を説明する図である。 ぼやけ期間判定部14の構成を示す図である。 (a)及び(b)は、2値化部22の動作を説明する図である。 ステート判定部25の内部構成を示す図である。 (a)~(c)は、状態比較部21の動作を説明する図である。 (a)~(e)は、状態補正部29の動作を説明する図である。 (a)~(c)は、ぼやけ判定部26の動作を説明する図である。 輪郭形状計算部15の詳細の構成を示した図である。 (a)~(d)は、輪郭形状計算部15の動作を説明する図である。 (a)~(c)は、変換信号生成部34の動作を説明する図である。 (a)~(c)は、画素変換部16の動作を説明する図である。
符号の説明
 1 遅延部、 2 ぼやけ検出部、 3 ぼやけ補正部、 4 画像表示部、 5 フレームメモリ制御部、 6 フレームメモリ、 7、8、9 ローパスフィルタ、 10 微分部、 11、12 差分検出部、 13 遷移期間検出部、 14 ぼやけ期間判定部、 15 輪郭形状計算部、 16 判定フラグ生成部、 17 3値化部、 18 判定フラグ生成部、 19 差分計算部、 20 差分補正部、 21 状態比較部、 22、23、24 2値化部、 25 ステート判定部、 26 ぼやけ判定部、 27 差分検出部、 28 微分部、 29 状態補正部、 30 画素カウンタ部、 31 ステートDカウンタ部、 32 中心検出部、 33 コア位置判定部、 34 変換信号生成部、 81 映像表示装置。
実施の形態1.
 図1は、本発明に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図示の画像表示装置81は、遅延部1と、ぼやけ検出部2と、ぼやけ補正部3と、画像表示部4とを備える。上記のうち、遅延部1と、ぼやけ検出部2とで、動きぼやけ検出装置が構成されている。
 画像表示装置81に入力された映像信号は、遅延部1に供給される。遅延部1はフレームメモリを用いて、入力された信号のフレーム遅延を行い、複数のフレーム遅延された信号d1~d3をぼやけ検出部2及びぼやけ補正部3に出力する。
 ぼやけ検出部2は、遅延部2から出力された複数の異なるフレームの映像信号d1~d3から映像中に含まれる動きぼやけ領域を検出し、動きぼやけ検出フラグbfを出力する。
 ぼやけ補正部3は、ぼやけ検出部2にて検出された、動きぼやけ検出フラグbfを元に、遅延部1から出力された映像信号d2を変換し、画像表示部4に出力する。
 図2は、遅延部1の詳細を示すブロック図である。遅延部1はフレームメモリ制御部5と、フレームメモリ6から構成されている。フレームメモリ6は入力された映像信号を少なくとも2フレーム記憶可能な容量を有している。
 フレームメモリ制御部5は、入力された映像信号d0に含まれる同期信号を元に生成した、メモリアドレスに従い、入力映像信号の書込みと、蓄積された映像信号の読み出しとを行い、連続する3フレームの映像信号d1、d2、d3を生成する。映像信号d1は、入力映像信号d0に対して遅延がないものであり、現フレーム映像信号とも呼ばれる。映像信号d2は、映像信号d1に対して1フレーム遅延したものであり、1フレーム遅延映像信号とも呼ばれる。映像信号d3は、映像信号d2に対して1フレーム遅延したもの、即ち映像信号d1に対して2フレーム遅延したものであり、2フレーム遅延映像信号とも呼ばれる。また、以下のように、映像信号d2を対象として処理を行うので、映像信号d2を注目フレーム映像信号と呼び、映像信号d1を前フレーム映像信号、映像信号d3を後フレーム映像信号と呼ぶこともある。
 図3はぼやけ検出部2の詳細を示すブロック図である。ぼやけ検出部2は、ローパスフィルタ(以下LPF)7、8、9と、微分部10と、差分検出部11、12と、遷移期間検出部13と、ぼやけ期間判定部14と、差分検出部27と、微分部28とを備える。
 遅延部1から出力された映像信号d1、d2、d3はそれぞれLPF7、8、9に供給される。
 LPF7は、遅延部1から出力された現フレーム映像信号d1の高周波成分を除去して映像信号e1を生成し、差分検出部11及び27に出力する。
 LPF8は、遅延部1から出力された1フレーム遅延映像信号d2の高周波成分を除去して映像信号e2を生成し、微分部10、並びに差分検出部11及び12に出力する。
 LPF9は、遅延部1から出力された2フレーム遅延映像信号d3の高周波成分を除去して映像信号e3を生成し、差分検出部12及び27に出力する。
 微分部10は、入力された映像信号e2の隣接画素間変化量、即ち隣接画素間差分を検出し、検出結果fを遷移期間検出部13に出力する。
 遷移期間判定部13は、微分部10の検出結果fを元に、動きぼやけと予想される輪郭を判定し、判定結果hをぼやけ期間判定部14に出力する。
 差分検出部11は、入力された映像信号e1と映像信号e2の差分、即ち映像信号の各画素についての1フレーム間の差分をとり、差分補正信号g1をぼやけ期間判定部14に出力する。
 差分検出部12は、入力された映像信号e3と映像信号e2の差分、即ち映像信号の各画素についての1フレーム間の差分をとり、差分補正信号g2をぼやけ期間判定部14に出力する。
 差分検出部27は、入力された映像信号e1と映像信号e3の差分、即ち映像信号の各画素についての2フレーム間の差分をとり、差分補正信号g3を微分部28に出力する。
 微分部28は、差分補正信号g3の隣接画素間変化量、即ち隣接画素間差分を検出し、2フレーム間差分微分結果f3をぼやけ期間判定部14に出力する。
 ぼやけ期間判定部14は、遷移期間判定部13から出力された判定結果hと、差分検出部11及び12で求められた差分補正信号g1及びg2と、微分部28で求められた2フレーム間差分微分結果f3とを元に、動きぼやけが発生したか否か、即ちぼやけ期間か否かを判定し、判定結果bfを出力する。
 図4は、ぼやけ補正部3の詳細を示した図である。ぼやけ補正部3は、輪郭形状計算部15と、画素変換部16とを備える。
 輪郭形状計算部15は、入力される動きぼやけ判定結果bfを元に、輪郭形状を計算し、画素変換部16に対して、変換制御信号jを出力する。
 画素変換部16は、変換制御信号jと、入力される映像信号d1及びd3を元に、映像信号d2を変換し、変換後の映像信号kを出力する。
 以下、画像表示装置81の各構成要素の動作についてさらに詳しく説明する。
 画像表示装置81に入力された映像信号d0は遅延部1に入力される。
 図5(a)~(f)は、遅延部1に入力される映像信号d0と、出力される映像信号d1、d2、d3の関係を説明する図である。図5(a)に示される入力垂直同期信号SYIに同期して、図5(b)に示すように、フレームF0、F1、F2、F3の入力映像信号d0が順次入力される。フレームメモリ制御部5は入力垂直同期信号SYIを元にフレームメモリ書込みアドレスを生成し、入力映像信号d0をフレームメモリ6に記憶させると共に、図5(c)に示す出力垂直同期信号SYO(入力垂直同期信号SYIに対して遅れがないものとして示してある)に同期して、図5(d)に示すように、入力映像信号d0に対してフレーム遅延のない映像信号d1(フレームF0、F1、F2、F3の映像信号)を出力する。フレームメモリ制御部5はまた、入力垂直同期信号を元にフレームメモリ読み出しアドレスを生成し、フレームメモリ6に蓄えられた、1フレーム遅延映像信号d2(図5(e))及び2フレーム遅延映像信号d3(図5(f))をそれぞれ読み出して出力する。この結果、遅延部1からは、連続する3フレームの映像信号d1、d2、d3が同時に出力される。即ち、フレームF2の映像信号が映像信号d0として入力されるタイミング(フレーム期間)に、フレームF2、F1、F0の映像信号が映像信号d1、d2、d3として出力され、フレームF3の映像信号が映像信号d0として入力されるタイミング(フレーム期間)に、フレームF3、F2、F1の映像信号が映像信号d1、d2、d3として出力される。
 遅延部1から出力された、連続する3フレームの映像信号d1、d2、d3は、ぼやけ検出部2及びぼやけ補正部3へ出力される。ぼやけ検出部2に入力された映像信号d1、d2、d3は、LPF7、8、9にそれぞれ入力される。
 図6は、映像信号d1、d2、d3の例を示す。水平方向は画素位置を、垂直方向は階調を示しており、階調が緩やかに変化している画像の輪郭部を示している。
 LPF7、8、9では、図6に示される映像信号の高周波成分を除去する。これは、フレーム蓄積時間に起因するぼやけは比較的遷移幅の広い、言い換えれば比較的動きの速い映像で問題となるため、入力信号の高周波数成分はフレーム蓄積時間に起因するぼやけの検出には不要な成分であるからである。
 図7に、図6に示す映像信号を、LPF7、8、9を用いて高周波成分を除去した映像信号eの例を示す。
 1フレーム遅延映像信号d2の高周波成分を除去することで生成された映像信号e2は、微分部10、並びに差分検出部11及び12に供給される。
 微分部10は、入力される映像信号e2の微分値を算出する。この微分値の算出においては、隣接画素間の差分の絶対値が求められる。図8は、図7に示す映像信号e2の微分結果fを示す。
 微分部10は微分結果(微分結果信号)fを遷移期間検出部13に出力する。
 図9は遷移期間検出部13の詳細構成を示す。図示の遷移期間検出部13は、3値化部17と、判定フラグ生成部18とを備える。
 3値化部17は、予め決められた2つの閾値S1、S2(S1<S2)を用いて入力信号fを3値化し、3値化信号fkを出力する。
 判定フラグ生成部18は、3値化信号fkを元に遷移期間判定結果hを出力する。
 図10(a)~(c)は遷移期間検出部13内での信号の例を示す。横軸は画素位置を示す。図10(a)は、入力信号fを示し、図10(b)は、図10(a)に示す信号fを3値化した結果として得られる3値化信号fkを示し、図10(c)は図10(b)に示す3値化信号fkから、中間値とそれ以外の値で分類し、遷移期間判定結果hを求めた結果を示す。
 一般的に被写体の動き(カメラに対する相対的な動き)が速くなる(ぼやけの幅が広くなる)に従い、画像の復元がより困難となる。よって被写体の動きが速い場合に見られる変化の小さい輪郭は、閾値S1を設定し、信号fが閾値S1より小さい場合には、遷移期間内ではないと判定する(遷移期間であることを示す信号hをLoとする)ことで補正対象から除外することが可能となる。また傾きが急峻な輪郭は、被写体の動きがゆっくりの場合に発生するが、そもそも輪郭が急峻なものは補正を行なわなくとも鮮鋭度を確保できているため、閾値S2を設定し、信号f3が閾値S2よりも大きい場合には、遷移期間内ではないと判定する(遷移期間であることを示す信号hをLoとする)ことで、補正対象から除外することが可能となる。
 以上のように、信号hは、
 S1<f<S2のときに、h=Hiとなり、
 それ以外のとき、即ち、f≦S1又はf≧S2のときには、h=Loとなる。
 LPF8から出力された信号e2は、差分検出部11、12にも入力され、LPF7から出力された信号e1は、差分検出部11、27に入力され、LPF9から出力された信号e3は、差分検出部12、27に入力される。
 図11(a)及び(b)は、連続した3フレームの信号e1、e2、e3の関係を示す図である。
 通常、60Hzで送信されてくる映像は、フレーム蓄積時間1/60秒で撮影されているため、被写体が動いている場合、その輪郭部Ce3、Ce2、Ce1は図11(a)及び(b)に示すようにフレーム間で連続して観測される。具体的には、被写体が動いている場合、図11(a)に示すように、2フレーム遅延信号e3の階調変化が終わった画素位置から、1フレーム遅延信号e2の階調変化が始まる。同様に、図11(b)に示すように、1フレーム遅延信号e2の階調変化が終わった画素位置から、現フレーム信号e1の階調が変化し始める。
 図12は差分検出部11の詳細な構成を示した図である。図示の差分検出部11は差分計算部19と、差分補正部20とを備える。
 差分計算部19は、入力信号e1、e2相互間の差分を計算し、計算結果deを出力する。差分計算結果deは差分補正部20に供給する。
 差分補正部20は、予め与えられた閾値S3を用いて差分計算結果deを補正し、差分補正信号g1を生成し出力する。
 図13(a)及び(b)は、差分検出部11の動作を説明するための図である。
 図13(a)は、入力される2フレーム分の信号e1、e2を示す。図13(b)は差分計算結果de(=e2-e1)を示す。図13(c)は生成された差分補正信号g1を示す。ここでそれぞれの図の横軸は画素位置を示している。
 入力される、連続する2フレームの信号e2、e1(図13(a))に、被写体が動いている箇所がある場合、差分計算部19にてフレーム間差分を取ると、図13(b)に示すように、フレーム間で輪郭が連続する画素位置Eeをピークとする、差分計算結果deが得られる。
 差分計算部19より出力された差分計算結果deは差分量補正部20に入力される。映像信号にはノイズ成分が重畳されていることが多く、本来被写体が動いていない箇所でも、フレーム間で差分量を計算すると、若干の差が検出されることがある。そこで差分量補正部20では、差分計算結果deの大きさを閾値S3の大きさだけ減少させる処理を行う。即ち、差分計算結果deの絶対値から閾値S3を減算する。これにより、ノイズによる誤検出を低減した差分補正信号g1(図13(c))を生成し出力する。
 なお、以下の説明から理解されるように、ぼやけ検出部2内における処理では、差分の絶対値のみが問題になるので、差分検出部27において差分を求める場合、2つの信号のどちらからどちらを減算するかは問題とならない。差分検出部11、12においても同じである。
 差分計算部12の構成及び動作は差分計算部11と同じであるが、信号e1、e2の代わりに、信号e2、e3が入力され、信号g1の代わりに信号g2を出力する。
 同様に、差分計算部27の構成及び動作は差分計算部11と同じであるが、信号e1、e2の代わりに、信号e1、e3が入力され、信号g1の代わりに信号g3を出力する。
 差分演算部27においては、信号e1、e3(図14(a))から、e1とe3の差de(図14(b))を求め、さらに差分補正信号g3(図14(c))をが生成する過程を示す。
 g1、g2、g3は以下の式で表される。
 |e2-e1|>S3の場合には、g1=|e2-e1|-S3
 そうでない場合には、g1=0
 |e3-e2|>S3の場合には、g2=|e3-e2|-S3
 そうでない場合には、g2=0
 |e3-e1|>S3の場合には、g3=|e3-e1|-S3
 そうでない場合には、g3=0
 差分計算部27から出力された差分補正信号g3(図14(c))は、微分部28に入力される。微分部28は微分部10と同様に、信号g3の微分値f3(図14(d))を算出する。この微分値f3の算出においても、隣接画素間の差分の絶対値が求められる。
 被写体の動きが原因で輪郭部がぼやけている場合、注目フレームの信号(1フレーム遅延信号)の輪郭部Ce2では、前後のフレーム相互間の差分(2フレーム遅延信号e3と現フレーム信号e1の差)を微分した結果f3(図14(d))はほぼ0になる。
 差分検出部11、12から出力された差分補正信号g1、g2と、微分部28から出力された微分値f3と、遷移期間検出部13から出力された遷移期間判定結果hとは、ぼやけ期間判定部14に入力される。
 図15は、ぼやけ期間判定部14の構成を示す図である。微分値f3は2値化部22に入力される。2値化部22では、微分値f3を予め与えられた閾値S4を用いて2値化を行い、2値化差分補正信号dg3をステート判定部25に出力する。
 差分補正信号g1は2値化部23に入力される。2値化部23では2値化部22と同様に、予め与えられた閾値S5を用いて、入力された差分補正信号g1の2値化を行い、2値化差分補正信号dg1をステート判定部25に出力する。
 同様に、差分補正信号g2は2値化部24に入力される。2値化部24では2値化部22、23と同様に、予め与えられた閾値S6を用いて、入力された差分補正信号g2の2値化を行い、2値化差分補正信号dg2をステート判定部25に出力する。
 ステート判定部25は、2値化差分補正信号dg1、dg2、dg3を元に、輪郭状態フラグgsを生成し、ぼやけ判定部26に出力する。ぼやけ判定部26は、輪郭状態フラグgsと、遷移期間判定結果hを元に、ぼやけ検出フラグbfを出力する。
 図16(a)及び(b)は2値化部22の動作を説明するための図であり、入力信号f3と出力信号dg3の関係を示している。
 入力された信号f3(図16(a))は、その絶対値が予め与えられた閾値S4より大きい場合は1、小さい場合は0に2値化され、ステート判定部25に出力される。2値化された結果得られる信号dg3が図16(b)に示されている。
 2値化部23、24の動作は2値化部22と同様であるが、信号f3の代わりに、信号g1、g2が入力され、信号dg3の代わりに、信号dg1、dg2が出力される。
 図17はステート判定部25の内部構成を示す図である。図示のステート判定部25は、状態比較部21と状態補正部29とを備える。
 ステート判定部25に入力される2値化差分補正信号dg1、dg2は状態比較部21に入力する。状態比較部21は、入力された2つの差分補正信号dg1、dg2を比較した結果、状態比較信号gssを状態補正部29に出力する。状態補正部29では、状態比較信号gssを、2値化差分補正信号dg3を元に補正し、状態補正信号<gsを出力する。
 図18(a)~(c)は、状態比較部21の動作を説明するための図である。状態比較部21に入力される2値化差分補正信号dg1、dg2は、それぞれ図18(a)、(b)に示すようであったとする。状態比較部21は、2つの2値化差分補正信号の状態により3つのステート(A、B、C)をもつ状態比較信号gss(図18(c))を出力する。2値化差分補正信号dg1、dg2が共にLoである場合に、状態比較信号gssはステートAとなる。2値化差分補正信号dg1、dg2の状態が互いに異なる場合(dg1≠dg2のとき)に状態比較信号gssはステートBとなる。2値化差分補正信号dg1、dg2が共にHiの場合に状態比較信号gssはステートCとなる。
 図19(a)~(e)は状態補正部29の動作を説明するための図である。状態比較部21から入力される状態比較信号gssは、図19(a)に示すように、3つのステートA、B、Cを持つ信号である。状態補正部29では、信号gssがステートCの場合に、2値化差分補正信号dg3(図19(b)、(d))の状態に応じて補正を行なって、状態補正信号(フラグ)gs(図19(c)、(e)を生成する。
 具体的には、信号gssがステートAの場合には、gsを(gssと同じく)ステートAとし、信号gssがステートBの場合には、gsを(gssと同じく)ステートBとする。
 一方、信号gssがステートCで、かつdg3=Loの場合、gsをステートDとする。
 なお、図19(d)に示すように、信号gssがステートCで、かつdg3=Hiの場合には、図19(e)に示すように、gsを(gssと同じく)ステートCとする。
 以上のようにして、状態補正部29が出力する状態補正信号gsは4つのステートを持つ信号になる。
 図20(a)~(c)は、ぼやけ判定部26の動作を説明する図である。
 ステート判定部25から出力される、図20(a)に示される状態補正信号gsは4つのステートA、B、C、Dを持つ信号であり、遷移期間判定結果hは図20(b)に示すように2値信号である。
 ぼやけ判定部26では、状態補正信号gsのステートB、C、Dの信号に対して作用し、遷移期間判定信号hがLoの場合は、ステートB、C、Dのそれぞれの信号をステートAに変換して出力する。ステートAは、ぼやけ補正の対象外のステートである。一方、遷移期間判定信号hがHiの場合は、ステートB、C、Dのそれぞれの信号をそのままB、C、Dとして出力する。なお、ステートAの信号は、遷移期間判定信号hがHiであるかLoであるかに拘わらず、そのまま出力される。このようにして、ぼやけ判定部26は、4つのステートA、B、C、Dを持つ動きぼやけ検出フラグbf(図20(c))を生成して出力する。
 ぼやけ検出部2から出力された、4つのステートA、B、C、Dを持つ動きぼやけ検出フラグbfと、遅延部1から出力された映像信号d1、d2、d3とは、ぼやけ補正部3に入力される。ぼやけ補正部3の構成は図4で説明しているとおりであり、ここでは、ぼやけ補正部3の動作について説明する。
 ぼやけ補正部3に入力された動きぼやけ検出フラグbfは輪郭形状計算部15に入力される。図21は輪郭形状計算部15の詳細の構成を示した図であり、輪郭形状計算部15は、画素カウンタ部30と、ステートDカウンタ部31と、中心検出部32と、コア位置判定部33と、変換信号生成部34とを備える。
 動きぼやけ検出フラグbfは、画素カウンタ部30と、ステートDカウンタ部31と、変換信号生成部34とに入力される。
 画素カウンタ部30は、画素クロックを、画面上の各ラインの処理の開始時点からカウントすることで得られるカウント値c1を、当該ライン上の画素位置を示すデータとして出力する。
 ステートDカウンタ部31は、画素クロックを、動きぼやけ検出フラグbfに含まれるステートDの開始時点から終了時点までカウントすることで得られるカウント値c2をステートDの幅(持続時間)を示すデータとして出力する。
 画素クロックは、画像処理装置内の各部において、処理を同期させるために発生されるクロックであり、画素クロックが発生される度に一つの画素の信号が処理される。
 画素カウンタ部30とステートDカウンタ部31から出力されるカウント結果c1、c2は中心検出部32に入力される。
 中心検出部32では、カウント結果c1とc2から、ステートD期間の中心位置(を示すデータ)c3を検出する。検出されたステートD期間の中心位置c3はコア位置判定部33に出力される。コア位置判定部33では、予め与えられた閾値S7を用いて、ぼやけ補正時のコア領域を計算し、コア領域判定フラグc4を出力する。
 コア領域判定フラグc4は変換信号生成部34に送られる。変換信号生成部34では、入力された動きぼやけ検出フラグbfと、コア領域判定フラグc4を元に変換制御信号jを出力する。
 図22(a)~(d)は動きぼやけ検出フラグbfと、画素カウンタ出力c1、ステートDカウンタ出力c2とからコア領域判定フラグc4を生成する動作を示す。
 図22(a)に示す動きぼやけ検出フラグbfがステートDカウンタ部31に入力されたとき、ステートDのカウント値c2(図22(c))は9までカウントアップされ、最大カウント値c2maxは9となる。中心検出部32は、ステートDの最大カウント値c2maxと、最大カウント値c2maxとなったときの画素カウンタ部30の出力結果c1(図22(b))に基づき、
 c3=c1-(c2max-1)/2
   =12-(9-1)/2=8
の演算を行い(端数を切り上げ又は切り下げることにより、ステートDの中心位置c3を求める。図示の例では、c3は「8」となる。中心位置(を示すデータ)c3は、コア位置判定部33に出力される。
 コア位置判定部33では、中心検出部32から出力されるステートDの中心位置c3と予め与えられた閾値S7を元に、ぼやけ補正時のコア領域を計算し、コア領域判定フラグc4(図22(d))を出力する。例えば、c3-S7からc3+S7までをコア領域として、その間コア領域判定フラグc4がHiとなるようにする。例えば閾値S7が「2」であったとする。
 図22(a)~(c)に示される条件で中心検出部32から出力されるステートDの中心位置c3は「8」であるので、コア領域判定フラグc4は、c1b=c3-S7=8-2=6からc1e=c3+S7=8+2=10までの画素位置においてフラグc4(図22(d))がHiになる。
 図23(a)~(c)は変換信号生成部34の動作を説明するための図であり、入力される動きぼやけ検出フラグbf(図23(a))、コア領域判定フラグc4(図23(b))と、出力される変換制御信号j(図23(c))の関係を示す。変換信号生成部34では、コア領域判定フラグc4がHiの期間は、入力される動きぼやけ検出フラグbfのステートを、ステートEに変換して出力する。一方、c4がLoの期間は、bfをそのまま変換制御信号jとして出力する。
 つまり、変換信号生成部34から出力される変換制御信号jは5つのステートA、B、C、D、Eを持つ信号である。
 輪郭形状計算部15から出力された変換制御信号jは、映像信号d1、d2、d3と共に、画素変換部16に入力される。画素変換部16では、変換制御信号jのステートを元に、入力される映像信号d1、d2、d3から画像表示部4に出力される映像信号kを生成する。
 図24(a)~(c)に映像信号kの生成の過程の一例を示す。画素変換部16に入力される映像信号d1、d2、d3が図24(a)に示すごとくであり、変換制御信号jが図24(b)に示す通りであるとする。ここで、変換制御信号jがステートB又はDであるときは、
 |d2-d1|>|d2-d3|ならば、d3を出力映像信号kとして出力し、
 |d2-d1|≦|d2-d3|ならば、d1を出力映像信号kとして出力する(図24(c))。即ち、d3、d1のうち、d2との差が小さいものを出力映像信号kとして出力する。
 変換制御信号jがステートB、D以外である場合(即ち、ステートA、C、Eである場合)、d2を出力映像信号kとして出力する。このようにして、ステートE(ぼやけ期間のうちの中心部分に位置するコア領域)において、映像信号d2がkとして出力され、ステートD(ほやけ期間のうちのコア領域以外の領域)において、信号d3、d1のうちのd2との差がより小さいものを出力映像信号kとして出力している。
 このような処理により、本処理を行わずに映像信号d2を表示に用いる場合と比較して、ぼやけの原因となる輪郭の遷移幅が狭くすることが可能となる。
 以上説明したように、入力された画像信号のフレーム間の差分量の特徴から、映像中に含まれる動きぼやけの発生している領域を検出し、検出された動きぼやけの大きさに合わせてぼやけ幅を狭くすることにより、動画表示時の画質を向上させることが可能となる。
また、回路規模が比較的小さくて済むので、省エネルギー効果も得られる。

Claims (14)

  1.  入力された映像信号に対してフレーム遅延していない第1の映像信号と、入力された映像信号に対して、第1の所定のフレーム数遅延している第2の映像信号と、前記第2の映像信号に対して、前記第1の所定のフレーム数遅延している第3の映像信号とを生成する遅延手段と、
     前記第1の映像信号と前記第2の映像信号の階調差を検出する第1の差分検出手段と、
     前記第2の映像信号と前記第3の映像信号の階調差を検出する第2の差分検出手段と、
     前記第1の映像信号と前記第3の映像信号の階調差を検出する第3の差分検出手段と、
     前記第3の差分検出手段で検出された階調差の隣接する画素間の信号の変化を検出する微分手段と、
     前記第2の映像信号において、隣接する画素間の階調変化を検出し、前記階調変化を元に映像信号に含まれる階調の遷移期間を検出する遷移期間検出手段とを有し
     前記第1の差分検出手段で検出された前記階調差と、前記第2の差分検出手段で検出された前記階調差と、前記微分手段で検出された微分結果と、前記遷移期間検出手段で検出された前記第2の映像信号の階調の遷移期間を元に、動きぼやけ期間を検出することを特徴とする動きぼやけ検出装置。
  2.  前記遅延手段が、入力された映像信号を複数フレーム分蓄積可能なフレームメモリを有し、前記入力された映像信号をフレーム遅延させることなく前記第1の映像信号を生成し、前記第1の映像信号を前記フレームメモリを用いることで前記第1の所定のフレーム数遅延させることで前記第2の映像信号を生成し、前記第2の映像信号を前記フレームメモリを用いることで前記第1の所定のフレーム数遅延させることで前記第3の映像信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の動きぼやけ検出装置。
  3.  前記遅延手段は、2フレーム分の蓄積可能なフレームメモリを有し、
     前記第1の映像信号と、前記第1の映像信号を1フレーム遅延させた第2の映像信号と、前記第2の映像信号を1フレーム遅延させた第3の映像信号を生成することを特徴とする請求項2に記載の動きぼやけ検出装置。
  4.  前記遷移期間検出手段は、前記第2の映像信号の隣接する画素間の階調変化の絶対値が、第1の所定の閾値よりも大きく、かつ第2の所定の閾値よりも小さいときに、遷移期間内であると判定することを特徴とする請求項1に記載の動きぼやけ検出装置。
  5.  前記ぼやけ判定手段は、前記遷移期間検出手段で検出された前記第2の映像信号の階調の遷移期間と、
     前記第1の差分検出手段で検出した前記第1の映像信号と前記第2の映像信号の階調差と、
     前記第2の差分検出手段で検出した前記第2の映像信号と前記第3の映像信号の階調差とを元に、
     前記動きぼやけ期間を判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の動きぼやけ検出装置。
  6.  前記ぼやけ判定手段は、
     前記第1の映像信号と前記第2の映像信号の階調差の絶対値が所定値より大きく、
     前記第2の映像信号と前記第3の映像信号の階調差の絶対値が所定値より大きく、
     前記微分手段で検出された微分結果の絶対値が所定値より小さく、
     前記第2の映像信号の階調が遷移期間内にあるぼやけ期間であると判定することを特徴とする請求項5に記載の動きぼやけ検出装置。
  7.  前記ぼやけ判定手段は、
     前記遷移期間検出手段で検出された前記第2の映像信号に含まれる階調の遷移期間と、前記差分検出手段において検出した前記第1の映像信号と前記第3の映像信号の階調差を、前記微分手段で微分した結果を元に、動きぼやけ期間を判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の動きぼやけ検出装置。
  8.  前記ぼやけ判定手段は、微分手段の微分結果が、所定の第3の閾値よりも小さい場合のみ動きぼやけ期間と判定することを特徴とする請求項7に記載の動きぼやけ検出装置。
  9.  前記ぼやけ判定手段は、前記第1の差分検出手段で検出した前記第1の映像信号と前記第2の映像信号の階調差と、前記第2の差分検出手段で検出した前記第2の映像信号と前記第3の映像信号の階調差の、少なくとも一方が所定の第4の閾値よりも大きい場合にのみ動きぼやけ期間と判定することを特徴とする請求項1、5又は7に記載の動きぼやけ検出装置。
  10.  請求項1乃至9のいずれかに記載のぼやけ検出装置による動きぼやけ期間の検出結果を元に、前記第2の映像信号を補正するぼやけ補正手段を有し、
     前記ぼやけ補正手段は、前記ぼやけ判定装置で検出された前記動きぼやけ期間の間のみ前記第2の映像信号を補正する
     ことを特徴とする画像処理装置。
  11.  前記ぼやけ補正手段は、前記ぼやけ判定手段で判定された結果に基づき、前記第1の映像信号、前記第2の映像信号及び前記第3の映像信号のいずれかを選択して出力することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12.  前記ぼやけ補正手段は、
     輪郭形状計算部と、画素変換部とを有し、
     前記輪郭形状計算部は、
     前記ぼやけ判定手段で検出したぼやけ期間のうちの中心部分に位置するコア領域を検出し、
     前記画素変換部は、
     前記コア領域においては、前記第2の映像信号を選択して出力し、
     前記ぼやけ期間のうち、前記コア領域以外の領域においては、前記第1の映像信号及び前記第3の映像信号のうち、前記第2の映像信号との差がより小さいものを出力する
     ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13.  請求項10乃至12のいずれかに記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置から出力された画像データに基づく画像を表示する表示手段を有することを特徴とする画像表示装置。
  14.  入力された映像信号に対してフレーム遅延していない第1の映像信号と、入力された映像信号に対して、第1の所定のフレーム数遅延している第2の映像信号と、前記第2の映像信号に対して、前記第1の所定のフレーム数遅延している第3の映像信号とを生成する遅延ステップと、
     前記第1の映像信号と前記第2の映像信号の階調差を検出する第1の差分検出ステップと、
     前記第2の映像信号と前記第3の映像信号の階調差を検出する第2の差分検出ステップと、
     前記第1の映像信号と前記第3の映像信号の階調差を検出する第3の差分検出ステップと、
     前記第3の差分検出ステップで検出された階調差の隣接する画素間の信号の変化を検出する微分ステップと、
     前記第2の映像信号において、隣接する画素間の階調変化を検出し、前記階調変化を元に映像信号に含まれる階調の遷移期間を検出する遷移期間検出ステップとを有し
     前記第1の差分検出ステップで検出された前記階調差と、前記第2の差分検出ステップで検出された前記階調差と、前記微分ステップで検出された微分結果と、前記遷移期間検出ステップで検出された前記第2の映像信号の階調の遷移期間を元に、動きぼやけ期間を判定することを特徴とする動きぼやけ検出方法。
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