WO2007110932A1

WO2007110932A1 - ひざ掛け、吊下げ具、および机構造体

Info

Publication number: WO2007110932A1
Application number: PCT/JP2006/306287
Authority: WO
Inventors: Nobuyoshi Tanaka
Original assignee: Nam Corporation
Priority date: 2006-03-28
Filing date: 2006-03-28
Publication date: 2007-10-04
Also published as: JP5295757B2; JPWO2007110932A1

Abstract

　使用者が着座して屈曲させた脚を収納空間に挿入したのみで、脚を覆うことになり、しかも、使用中においては、ずれることがなくなって、掛けなおす必要がないひざ掛け、このひざ掛けを構成する生地部材を吊下げるための吊下げ具、およびこのひざ掛けを使用した机構造体である。着座状態の使用者Ｓの屈曲させた脚１が前方から出入り可能な収納空間２を有する台部材３に、ひざ掛け４を構成するための生地部材Ｋが装着可能である。生地部材Ｋにて構成したひざ掛け４に、前方開口状の脚挿入部１６を少なくとも１個以上設けた。

Description

明細書

ひざ掛け、吊下げ具、および机構造体

技術分野

[0001] 本発明は、ひざ掛け、ひざ掛けを構成する生地部材を吊下げるための吊下げ具、および机やテーブル等にひざ掛けが装着されてなる机構造体に関する。

背景技術

[0002] オフィス等でデスクワークを行う場合や、子供が勉強部屋で勉強する場合等において、ひざ掛けを使用することがある。この場合、椅子に対して着座状態の使用者の屈曲させた脚に、使用者自身がひざ掛けを掛けてデスクワーク等を行うことになる。しかしながら、ひざ掛けを単に掛けるだけであるので、ひざ掛けがひざ力ずれたり、さらにはずれ落ちたりする場合があり、このような場合には、再度掛け直す作業を行う必要があった。また、席を外すときには、そのひざ掛けを折畳んだりして、机の上に置いたり、椅子の背もたれに引っ掛けたりする。そして、再度着席する際には、そのひざ掛けを掛けることになる。

[0003] そのため、ひざ掛けを使用するに際しては、その使用者にとって煩わしい作業を行わなければならな力つた。そこで、従来には、ひざ掛けを机の天板の下面に取付け、席を立った際に、ひざ掛けを椅子の背もたれ等に引っ掛けたりする必要がないようにしたものがある (特許文献 1)。

特許文献 1 :特開 2002— 61010号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] 特許文献 1に記載のものでは、ひざ掛けを机の天板の下面に取付けるようにしたものであって、使用していないときには、ひざ掛けが天板から吊り下げられている状態である。このため、使用する際には、その吊り下げ状態のひざ掛けを広げてひざにかける作業を行う必要があり、その作業が煩わしぐし力も、使用中に、ひざ掛けがずれるおそれもあり、ずれれば、掛けなおさなければならなかった。

[0005] 本発明は、上記課題に鑑みて、使用者が着座して屈曲させた脚を収納空間に挿入したのみで、脚を覆うことができ、し力も、使用中においては、ずれることがなくなって、掛けなおす必要がないひざ掛け、このひざ掛けを構成する生地部材を吊下げるための吊下げ具、およびこのひざ掛けを使用した机構造体を提供する。

課題を解決するための手段

[0006] 本発明のひざ掛けは、着座状態の使用者の屈曲させた脚が前方力出入り可能な収納空間を有する台部材に装着可能であって、前方開口状の脚挿入部を少なくとも 1個以上設けたものである。ここで、台部材とは、事務机、勉強机、及び食卓 (テープル)等の机、さら〖こは、各種の作業を行う作業台等を含み、既存のものであっても、このひざ掛け用に別途製作したものであってもよ、。

[0007] 本発明のひざ掛けでは、台部材にひざ掛けを装着できるので、この台部材の前に着座すれば、使用者の屈曲させた脚を脚挿入部に挿入することができる。

[0008] 本発明の吊下げ具は、ひざ掛けを構成する生地部材の上端が着脱可能に取付けられて、前記生地部材の天板力もの吊下げを可能としたものである。なお、生地部材には、生地 (布）、不織布、プラスチックフィルム等を含むものであって、保温性があつてひざ掛け等として機能するものであればょ、。

[0009] 本発明の吊下げ具では、天板を有する台部材に、ひざ掛けを構成する生地部材の上端を吊下げることができる。このため、生地部材を吊下げた状態で、この台部材の前に着座すれば、使用者の屈曲させた脚をこの生地部材にて覆うことができる。

[0010] ひざ掛けを構成する生地部材が着脱可能に取付けられて、前方開口状の脚挿入部を少なくとも 1個以上設けた形状での前記生地部材の天板力の吊下げを可能とした。このため、使用者は、使用者の屈曲させた脚を脚挿入部に挿入することができ、安定して脚をこの生地部材にて覆うことができる。

[0011] また、吊下げ具を、台部材の天板に取付け部材を介して着脱可能に取付けることができる。これによつて、既存 (市販）の机等の天板に取付けることができ、し力も、生地部材としても、既存 (市販)の布等を使用することができる。

[0012] 本発明の机構造体は、着座状態の使用者の屈曲させた脚が出入り可能な収納空間を有する台部材と、この台部材に装着されて前記使用者の屈曲させた脚を覆うひざ掛けとを備え、ひざ掛けに前方開口状の脚挿入部を少なくとも 1個以上設けたものである。

[0013] 本発明の机構造体では、ひざ掛けに前方開口状の脚挿入部を設けているので、使用者が着座して、その屈曲させた脚を収納空間に挿入すれば、ひざ掛けの脚挿入部に脚を挿入することができる。また、脚挿入部から脚を抜けば、席を立つことができ、その際、ひざ掛けは台部材に装着されているので、ひざ掛けを折り畳んだりする作業を行う必要がない。

[0014] ひざ掛けを台部材に固着手段を介して固定したり、接合手段を介して着脱可能としたりすることができる。固着手段を介して固定した場合、使用中等においてひざ掛けが不意に台部材カも外れることがなくなる。また、接合手段を介して着脱可能とすれば、ひざ掛けが汚れたりした場合には、取り外して洗濯したりすることができる。

[0015] 前記台部材が、天板の下方に前記収納空間が形成される机であったり、前方に開口する前記収納空間を有する箱体であったりする。

発明の効果

[0016] 本発明のひざ掛けでは、台部材にひざ掛けを装着することによって、この台部材の前に着座すれば、使用者の屈曲させた脚を脚挿入部に挿入することができる。このため、脚挿入部に脚を挿入することができ、脚をこのひざ掛けにて覆うことができる。使用者はひざ掛けを直接的に取り扱うことなぐ着座 (着席）したのみで、ひざ掛けにて脚を覆うことができ、脚の寒さを防ぐことができる。また、ひざ掛けは、脚挿入部を形成したままの形状を維持でき、脚を覆っている状態が崩れることがなくなって、使用者がひざ掛けを掛けなおす作業も行う必要がなくなるとともに、席を立つ際においても、ひざ掛けを折畳んだりする煩わしい作業を行う必要がない。し力も、既存の机等の台部材に装着することも可能であって、ひざ掛けを必要とする際に机等に装着すればよぐ逆に、デスクワーク等を行ううえで、ひざ掛けが不用であれば、机等から取り外せばよい。

[0017] 本発明の吊下げ具では、この吊下げ具を介して天板から吊下げた生地部材にて使用者の屈曲させた脚を覆うことができる。このため、この生地部材にて脚の寒さを防ぐことができる。し力も、生地部材は、その上端が引っ掛けられるので、全体が天板から吊下げられた状態である。このため、着座する際に使用者力 Sこの吊り下がつている生地部材にひざを押し込めば、ひざをこの生地部材にて覆うことができ、生地部材をひざに掛けるという作業を行う必要もなり、また、生地部材は台部材に装着されているので、席を立つ際に、生地部材を折畳んだりする煩わしい作業を行う必要がない。

[0018] 生地部材の形状を、前方開口状の脚挿入部が設けられた形状とすれば、この台部材の前に着座すれば、使用者の屈曲させた脚を脚挿入部に挿入することができる。すなわち、この既存 (市販)の布等力なる生地部材にて使用者の脚を確実に覆うことができるひざ掛けを構成することができる。

[0019] また、吊下げ具を、台部材の天板に取付け部材を介して着脱可能に取付けることができる。これによつて、既存 (市販）の机等の天板に取付けることができ、し力も、生地部材としても、既存 (市販)の布等を使用することができる。このため、コストの低減を図ることができる。また、使用しないときには、この吊下げ具のみを単独で保管することができ、嵩張らず取り扱いが至便である。これに対して、使用時には、台部材の天板に取付け、この吊下げ具に生地部材を吊下げればよぐひざ掛け付きの机等を簡単に構成することができる。

[0020] 本発明の机構造では、使用者が着座して、その屈曲させた脚を収納空間に挿入すれば、ひざ掛けの脚挿入部に脚を挿入することができ、これによつて、屈曲させた脚をひざ掛けにて覆うことができる。このため、使用者はひざ掛けをひざに掛ける作業を省略することができる。すなわち、使用者はひざ掛けを直接的に取り扱うことなぐ着座 (着席）したのみで、ひざ掛けにて脚を覆うことができ、脚の寒さを防ぐことができる。また、ひざ掛けは、前方開口状の脚挿入部を形成した状態で台部材に装着されるので、使用中にひざ掛けがずれことがなくなる。このため、使用者がひざ掛けを掛けなおす作業も行う必要がなくなる。さらに、脚挿入部から脚を抜けば、席を立つことができ、その際、ひざ掛けは台部材に装着されているので、ひざ掛けを折畳んだりする煩わし、作業を行う必要がな、。

[0021] ひざ掛けを固着手段を介して固定した場合、使用中等においてひざ掛けが不意に台部材カも外れることがなくなる。このため、ひざ掛けを安定した姿勢のまま使用することができ、至便である。接合手段を介して着脱可能とすれば、ひざ掛けが汚れたりした場合には、取り外して洗濯したりすることができる。このため、ひざ掛けを常時清潔な状態で使用できる。また、ひざ掛けが破れたりして損傷した場合には、取り外して、補修したり、新しいものと交換したりすることができる。さらに、ひざ掛けが不用であれば、取り外しておけばよい。

図面の簡単な説明

[0022] [図 1]本発明のひざ掛けを使用した机構造体の第 1実施形態を示す断面側面図である。

[図 2]前記机構造体のひざ掛けの形状を示し、 (a)は使用前の状態の簡略断面平面図であり、 (b)は使用中の略断面平面図である。

[図 3]前記机構造体のひざ掛けの形状を示し、 (a)は図 2 (a)の A— A線断面図であり、（b)は図 2 (b)の B— B線断面図である。

[図 4]前記机構造体のひざ掛けを固着手段にて台部材に固着した状態の要部断面図である。

[図 5]前記机構造体のひざ掛けを接合手段にて台部材に接合した状態を示し、 (a) は取付具とマグネット体とで構成した接合手段の断面図であり、 (b)はマグネットからなる取付具にて構成した接合手段の断面図であり、 (c)は面ファスナー力も構成した接合手段の断面図である。

[図 6]本発明の机構造体の第 2実施形態を示す簡略断面平面図である。

[図 7]本発明の机構造体の第 3実施形態を示す平面図である。

[図 8]本発明の吊下げ具の実施形態を示す簡略底面図である。

[図 9]前記吊下げ具の取付け状態を示す簡略図である。

[図 10]前記吊下げ具の変形例を示す簡略底面図である。

[図 11]本発明の机構造体の第 4実施形態を示す簡略斜視図である。

符号の説明

[0023] 1 脚

2 収納空間

3 台部材

4 ひざ掛け

16 脚挿入部 17 固着手段

18 接合手段

K 生地部材

発明を実施するための最良の形態

[0024] 本発明に係るひざ掛け、吊下げ具、および机構造体の実施形態を図 1〜図 8に基づいて説明する。

[0025] このひざ掛けは、生地 (布）、不織布、プラスチックフィルム等にて構成して、る。すなわち、ひざ掛け 4を構成する生地部材 K (生地、不織布、プラスチックフィルム等からなる）は可撓性を有し、図 2に示すように、平面視において、 V字状に湾曲された湾曲部 15が形成される。この湾曲部 15によって、半長円形状の前方開口状の脚挿入部 16、 16が形成される。

[0026] そして、ひざ掛け 4は、図 1に示すように、着座状態の使用者 Sの屈曲させた脚 1が前方から出入り可能な収納空間 2を有する台部材 3に装着される。この台部材 3とひざ掛け 4とで、本発明に係る机構造体を構成することができる。このため、机構造体を構成する場合、台部材 3に装着する前においては、ひざ掛け 4は脚挿入部 16、 16が形成されていなくて、装着によって脚挿入部 16、 16が形成されるものであっても、台部材 3に装着する前にお、ても揷入部 16、 16が形成されて、るものであってもよ、。しかしながら、台部材 3に装着しないで、ひざ掛け 4を単独で使用する場合等においては、挿入部 16、 16が形成されて型くずれしにくいようにいわゆるくせを付けておくのが好ましい。この場合、型くずれ防止用の骨枠等をいれておくとよい。

[0027] 図 1と図 2に示す机構造体の第 1実施形態の台部材 3は、天板 5と、左右の側板 6, 6と、裏板 7とを備える机 14力もなる。このため、使用者が椅子 10に座った状態 (着座状態)で、屈曲させた脚 1を台部材 3の前方開口部力も挿入することができる。なお、机 14として、引出し 8を有さない場合もある。また、椅子 10は、座部 11と、背もたれ 1 2と、脚体 13等力もなる。そして、ひざ掛け 4の脚挿入部 16は、机 14の前に着座した使用者 Sの脚 1が挿入されればよいので、その深さ Dは例えば 5cm〜30cm程度とされ、幅寸法 Wは後述するように狭、ほうが好まし、。

[0028] 机構造体を構成するひざ掛け 4は、例えば、図 4に示すように、固着手段 17を介して台部材 3である机 14に固着される。この場合、ひざ掛け 4の上端 4aが、固着手段 1 7である接着材 19を介して引出し 8 (又は天板 5)の下面に固着される。この場合、ひざ掛け 4の上端 4aの全体に亘つて連続して接着材 19を塗布するようにしても、所定間隔に接着材 19を塗布してもよヽ。

[0029] また、図 4の場合と相違して、図 5に示すように、接合手段 18を介して台部材 3である机 14に着脱可能に取付けるようにしてもよい。すなわち、図 5 (a)では、接合手段 1 8を、ひざ掛け 4の上端 4aに装着される断面 U字状の取付具 21と、この取付具 21に一体的に取付けられるマグネット体 22とから構成している。そして、机 14をスチール机として、マグネット体 22を引出し 8 (又は天板 5)の下面に吸着している。図 5 (b)では、取付具 21をマグネットにて構成し、この取付具 21を引出し 8 (又は天板 5)の下面に吸着させている。なお、机 14がスチール机でない場合には、マグネット体 22を天板 5の下面に磁性体を取付け、この磁性体に図 5 (a)に示すマグネット体 22を吸着させたり、図 5 (b)に示す取付具 21を吸着させたりすることができる。

[0030] 図 5 (c)では、接合手段 18に面ファスナ 23を使用している。ここで、面ファスナとは、細かいループを多数密生させた第 1テープ体 23aと、細かいフックを多数密生させた第 2テープ体 23bと力もなる。そして、第 1テープ体 23aを机 14の引出し 8の下面に接着材等を介して取付けるとともに、第 2テープ体 23bをひざ掛け 4の上端 4aに接着材等を介して取付けている。また、第 1テープ体 23aをひざ掛け 4側とするとともに、第 2テープ 23bを机 14側としてもよ!/、。

[0031] このように、図 5 (a) (b) (c)等に示す接合手段 18を使用すれば、ひざ掛け 4を机 14 力も取り外すことができ、また、その取り外し状態から、取付けることができる。

[0032] 本発明のひざ掛けを使用した机構造体では、使用前 (台部材 3にひざ掛け 4が吊り下げられて、使用者 Sが着座して、な、状態)では図 2 (a)と図 3 (a)に示すように、脚挿入部 16の幅寸法 Wが上下で略同一の小となっている。その状態から、使用者 Sが着座して、その屈曲させた脚 1を収納空間 2に挿入すれば、ひざ掛け 4の脚挿入部 1 6に脚 1を挿入することができ、これによつて、屈曲させた脚 1をひざ掛け 4にて覆うことができる。この際、図 2 (b)と図 3 (b)に示すように、ひざ掛け 4の脚挿入部 16の上端部 16aにおいては幅寸法 W (Wa)が小さいままである力脚 1の対応部においては、幅寸法 W(Wb)が脚 1の幅に対応して大きくなる。このため、使用者 Sのひざよりも上部の太もも（水平状となって、る）をも覆うことができる。

[0033] このように、机構造体では、使用者 Sが着座して、その屈曲させた脚 1を収納空間 2 に挿入すれば、ひざ掛け 4の脚挿入部 16に脚 1を挿入するのみで、屈曲させた脚 1 をひざ掛け 4にて覆うことができることになり、使用者 Sはひざ掛け 4をひざに掛ける作業を省略することができる。すなわち、使用者 Sはひざ掛け 4を直接的に取り扱うことなぐ着座 (着席）したのみで、ひざ掛け 4にて脚を覆うことができ、脚 4の寒さを防ぐことができる。また、ひざ掛け 4は、前方開口状の脚挿入部 16を形成した状態で台部材 3に装着されるので、使用中にひざ掛け 4がずれることがなくなる。このため、使用者がひざ掛けを掛けなおす作業も行う必要がなくなる。さらに、脚挿入部から脚を抜けば、席を立つことができ、その際、ひざ掛け 4は台部材 3に装着されているので、ひざ掛け 4を折畳んだりする煩わ、作業を行う必要がな!、。

[0034] 図 4に示すように、ひざ掛け 4を固着手段 17を介して固定した場合、使用中等においてひざ掛け 4が不意に台部材カも外れることがなくなる。このため、ひざ掛け 4を安定した姿勢のまま使用することができ、至便である。また、図 5に示すように、接合手段 18を介して着脱可能とすれば、ひざ掛け 4が汚れたりした場合には、取り外して、洗濯したりすることができる。このため、ひざ掛け 4を常時清潔な状態で使用できる。また、ひざ掛け 4が破れたりして損傷した場合には、取り外して補修したり、新しいものと交換したりすることができる。すなわち、既存の机 14等の台部材 3に装着することも可能であって、ひざ掛け 4を必要とする際に机等に装着すればよぐ逆に、デスクヮ一ク等を行ううえで、ひざ掛け 4が不用であれば、机等から取り外せばよい。

[0035] 次に、図 6は机構造体の第 2実施形態を示し、この場合、 U字状に湾曲された湾曲部 15を形成している。すなわち、平面視において扁平矩形状一対の脚挿入部 16が所定間隔で略平行に配設されている。このため、脚挿入部 16間にもこのひざ掛け 4 を構成する生地を有することになる。そして、湾曲部の開口部 15aの開口幅 W1も、脚挿入部 16の幅寸法 Wと同様小さくしている。この机構造体も、ひざ掛け 4が天板 5 の裏面等に図 4に示す固着手段 17や図 5に示す接合手段 18を介して装着される。このため、開口部 15aを介して使用者 Sの脚 1を挿入することができ、図 1に示す机構造体と同様の作用効果を奏することができる。

[0036] ところで、前記第 1実施形態等では、ひざ掛け 4の脚挿入部 16は 2個であつたが、脚挿入部 16として 3個以上の複数個であってもよい。図 7に示す机構造体の第 3実施形態では、図 2に示す形状の脚挿入部 16を 4個形成している。このように、複数個の脚挿入部 16を設けることによって、複数人が同時に使用することができるテーブル 25等に適用することができる。なお、図 7に示すテーブル 25は、天板 26と、天板 26 の下面のコーナ部力も垂下される棒状の脚体 27と力もなる。このため、ひざ掛け 4が、図 4に示す固着手段 17や図 5に示す接合手段 18を介してテーブル 25の天板 26 の下面 (裏面）に装着される。

[0037] 従って、この図 7に示す机構造体も、図 1に示す机構造体と同様の作用効果を奏することができる。し力も、脚挿入部 16を 4個有することによって、二人同時に利用しても、この二人の使用者の脚をひざ掛け 4にて覆うことができる。なお、脚挿入部 16を複数個設ける場合、もちろん 5個以上であってもよい。

[0038] 次に図 8は本発明に係る吊下げ具 Sを示し、この吊下げ具 Sは、天板 5に取付けられる支持フレーム 35と、この支持フレーム 35に支持されるクリップ部材 36とを備え、クリップ部材 36を介して、ひざ掛け 4を構成する生地部材 Kを天板 5に吊下げることができる。

[0039] すなわち、支持フレーム 35を天板 5に付設し、この支持フレーム 35に、図 9に示すように、クリップ部材 36を支持する。支持フレーム 35は、一対の直線部 35a、 35bと、この直線部 35a、 35b間に配設される略 Vの字状の湾曲部 35cとからなる。また、タリップ部材 36は、例えば、図 9に示すように、一対のアーム 40と、このアーム 40を揺動自在に枢支する枢支軸と、アームの一端 (先端)側の端部挟持部 40aを相互に接近する方向に弾性的に付勢する弾発部材 (パネ部材)を備えたクリップ体等にて構成することができる。そして、複数のクリップ部材 36を支持アーム 35に所定ピッチで付設している。なお、支持フレーム 35は、例えば、天板 5に取付け部材としてのねじ部材 38 を介して着脱に付設される支持フレーム 37に設けられる。

[0040] このため、各クリップ部材 36を、アーム 40の他端 (上端)側を弹発部材の弹発力に抗して相互に接近する方向に押圧することによって、アーム 40の端部挟持部 40aを相互に離間させることができる。そして、この離間させた状態で、端部挟持部 40a間にひざ掛け 4を挿入し、アーム 40の他端 (上端)側の押圧力を解除すれば、弹発部材の復元力にて、端部挟持部 40aが相互に接近して生地部材 Kを挟持することができ、これによつて、生地部材 Kを天板 5に吊り下げることができる。

[0041] このように生地部材 Kの上端を吊下げ具 Sを介して天板 5に吊り下げれば、図 8に示すものでは、生地部材 Kが図 2 (a)に示すような形状となってひざ掛け 4を構成する。このため、生地部材 Kを吊下げた状態で、この台部材 3の前に着座すれば、使用者の屈曲させた脚 1を脚挿入部 16に挿入することができる。すなわち、この既存 (市販）の布等力もなる生地部材 Kにて使用者の脚を覆うひざ掛けを構成することができる。し力も、生地部材 Kは、その上端が引っ掛けられるので、全体が天板 5から吊下げられた状態である。このため、着座する際に使用者がこの吊り下がつている生地部材 Kにひざを押し込めば、ひざをこの生地部材 Kにて覆うことができ、生地部材 Kをひざに掛けるという作業を行う必要もなり、また、生地部材 Kは台部材 3に装着されているので、席を立つ際に、生地部材 Kを折畳んだりする煩わしい作業を行う必要がない。

[0042] また、吊下げ具 Sを、台部材 3の天板 5に取付け部材 (ねじ部材 38)を介して着脱可能に取付けることができる。これによつて、既存 (市販）の机等の天板 5に取付けることができ、し力も、生地部材 Kとしても、既存 (市販)の布等を使用することができる。このため、コストの低減を図ることができる。し力も、使用しないときには、この吊下げ具のみを単独で保管することができ、嵩張らず取り扱いが至便である。また、使用時には、台部材 3の天板 5に取付け、この吊下げ具 Sに生地部材 Kを吊下げればよぐひざ掛け付きの机等を簡単に構成することができる。

[0043] また、複数のクリップ部材 36を図 10に示すように配設すれば、図 6に示すような生地部材 Kを図 6に示すような形状でもって天板 5に吊下げることができる。このため、この吊下げ具 Sあっても、生地部材 Kを吊下げた際には、図 6に示す机構造体と同様の作用効果を奏することができる。

[0044] 次に図 11は、机構造体の第 4実施形態を示し、この場合、台部材 3として、机ゃテ一ブルではなぐ前方に開口する収納空間 2を有する箱体 30にて構成している。すなわち、この箱体 30は、上壁 31と、側壁 32、 32と、後壁 33とからなる。そして、ひざ掛け 4が上壁 31に図 4に示す固着手段 17や図 5に示す接合手段 18等を介して装着される。なお、この箱体 30においては後壁 33を省略することができる。

[0045] 図 11に示す机構造体であっても、箱体 30の前に置いた椅子に使用者 Sが着座すれば、その屈曲させた脚 1を開口部 28を介して収納空間 2に挿入することができ、これによって、ひざ掛け 4の脚揷入部 16に脚を挿入することができる。このため、この机構造体を机やテーブル等として使用することができ、しかも図 1等に示す机構造体と同様の作用効果を奏することができる。また、このような箱体 30を使用する場合、この箱体 30と既存の机やテーブル等とを組み合わせて使用したり、この箱体 30を単独で使用したりすることができる。

[0046] 以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、脚挿入部 16の形状として、図 2に示すような半長円形状以外に、脚 1を覆うことが出来る種々のものに変更可能である。すなわち、ひざ掛け 4は可撓性を有する生地等であるので、種々の形状に変形でき、し力も脚挿入前の形状が脚 1に対して多少相違していても、ひざ掛け 4を脚形状に合わせることができる。

[0047] 図 4に示すように接着材 19からなる固着手段 17を使用する場合、接着材 19を直接的にひざ掛け 4に塗布せずに、木板、金属板、プラスチック板等を介して塗布するようにしてもよい。また、使用する接着材 19としては、ひざ掛け 4の材質及び台部材 3の材質等に基づいて種々選択できる。また、固着手段 17として、リベット等の取付具を使用してちょい。

[0048] 図 5 (a) (b)に示す接合手段 18の取付具 21として、断面 Uの字状のものを使用せずに、帯状平板体を使用してもよい。また、図 5 (a)においては、取付具 21にマグネット体 22を取付けることになるので、この取付具 21は金属以外の木製やプラスチック製等であってもよい。

[0049] さらに、接合手段 18を使用してひざ掛け 4の取り外しを可能とする場合、接合手段 18として、天板 5の下面に付設されるリング体と、ひざ掛け 4に付設されるフック体とから構成することができる。このように、リング体とフック体とから構成すれば、フック体をリング体に係合させることによって、ひざ掛け 4を机 14等の収納空間 2に吊り下げることができ、し力も、このフック体のリング体係合状態を解除すれば、ひざ掛け 4を机 14 力も取り外すことができる。また、リング体をひざ掛け 4側に装着するとともに、フック体を台部材 3側に付設してもよヽ。

[0050] 吊下げ具 Sとして、窓枠等に装着されるカーテンレールと同様なレールと、このレールに沿って走行可能なローラとを備え、このローラに生地部材 Kを着脱可能に取付けるようにしたものであってもよい。このようにすれば、レール形状に沿った形状に生地部材 Kを吊り下げることができ、し力もこのレールに沿ってひざ掛け 4を移動させることができる。また、生地部材 Kを挟むものとして、マグネットと、このマグネットが吸着する磁性体とから構成して、このマグネットと磁性体とで生地部材 Kを挟持するようにしてもよく、さらに、フック部材等にて生地部材 Kを引っ掛けるようにしてもよい。

[0051] また、吊下げ具 Sとして、格子状又は目の荒いメッシュ状のネット体等力もなる網目状素材を使用してもよい。すなわち、このような網目状素材を机等の天板 5の裏面（下面）に付設し、この網目状素材にて構成される吊下げ具に生地部材 Kを吊下げるようにしてもよい。この場合、網目状素材に生地部材 Kを挟むクリップ等を付設してもよく、このようなクリップを付設することなぐ網目状素材にて生地部材 Kを直接挟むものであってもよい。このような網目状素材を使用すれば、使用者の所望も形状でもって生地部材 Kを天板 5から吊下げることができる。このため、使用者の体格等に応じて生地部材 Kの形状を変更することができ、使用者にとって使、勝手がょ、。

[0052] 図 2や図 6に示すものでは、台部材 3として机 14 (事務机や勉強机等)であったが、この図 2や図 6に示すひざ掛け 4を、図 7に示すようなテーブル (食卓等）に使用してもよぐまた、図 7にひざ掛け 4を図 2や図 6に示す机 14に使用してもよい。さらに、図 8 に示すような箱体 30に、図 6や図 7に示すひざ掛け 4を使用してもよい。また、ひざ掛け 4として、図 2に示すものと図 6に示すものとを組み合わせたものであってもよい。ひざ掛け 4を構成する生地等も、 1枚であっても、複数枚を重ねたものであってもよい。産業上の利用可能性

[0053] 台部材とは、事務机、勉強机、及び食卓 (テーブル)等の机、さらには、各種の作業を行う作業台等を含み、既存のものであっても、このひざ掛け用に別途製作したものであってもよい。

Claims

請求の範囲

[1] 着座状態の使用者の屈曲させた脚が前方力出入り可能な収納空間を有する台部材に装着可能であって、前方開口状の脚挿入部を少なくとも 1個以上設けたことを特徴とするひざ掛け。

[2] ひざ掛けを構成する生地部材の上端が着脱可能に取付けられて、前記生地部材の天板からの吊下げを可能としたことを特徴とする吊下げ具。

[3] ひざ掛けを構成する生地部材が着脱可能に取付けられて、前方開口状の脚挿入部を少なくとも 1個以上設けた形状での前記生地部材の天板力の吊下げを可能としたことを特徴とする吊下げ具。

[4] 台部材の天板に取付け部材を介して着脱可能に取付けることを特徴とする請求項

2又は請求項 3の吊下げ具。

[5] 着座状態の使用者の屈曲させた脚が前方力出入り可能な収納空間を有する台部材と、この台部材に装着されて前記使用者の屈曲させた脚を覆うひざ掛けとを備え、ひざ掛けに前方開口状の脚挿入部を少なくとも 1個以上設けたことを特徴とする机構造体。

[6] ひざ掛けを前記台部材に固着手段を介して固定したことを特徴とする請求項 5の机構造体。

[7] ひざ掛けを前記台部材に対して接合手段を介して着脱可能としたことを特徴とする請求項 5の机構造体。

[8] 前記台部材が、天板の下方に前記収納空間が形成される机であることを特徴とする請求項 5〜請求項 7の、ずれかの机構造体。

[9] 前記台部材が、前方に開口した前記収納空間を有する箱体であることを特徴とする請求項 5〜請求項 7の、ずれかの机構造体。