WO2006100955A1

WO2006100955A1 - 通信端末及びネットワーク制御装置

Info

Publication number: WO2006100955A1
Application number: PCT/JP2006/304921
Authority: WO
Inventors: Ming Qiang Xu; Sachiko Takeshita; Maki Amishima; Kentaro Takei
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2005-03-24
Filing date: 2006-03-13
Publication date: 2006-09-28
Also published as: JP2006270576A; US20080130563A1; CN101147414A

Abstract

　通信端末（１）は、通信方式の異なる複数のネットワークを通じて受信する電波の強度を検知する無線インターフェース（１９）と、無線インターフェース（１９）にて検知された電波強度に基づいて、移動先のネットワークを予測する移動予測部（１４）と、移動先として予測された移動先ネットワークにおいて通信接続を制御する移動先ネットワーク制御装置（４）と現在通信接続中のネットワーク制御装置（３）との間の帯域の確保、および通信接続中の通信情報の移動先ネットワーク制御装置への転送を要求する帯域予約要求を、通信接続中のネットワーク制御装置に送信する予測情報送信部（１３）とを備える。これにより、異なるネットワークへの切替えを円滑に行える。

Description

明細書

通信端末及びネットワーク制御装置

技術分野

[0001] 本発明は、通信中の端末がネットワーク間を移動するときのデータ伝送制御に関する。

背景技術

[0002] 近年、公衆モパイル網、ホットスポット、会社内の PHS網などのように、モバイルネットワークは多様ィ匕してきて、る。通信端末が異なるネットワークをまた、で移動する場合に、移動先のネットワークにおけるアプリケーションの最適な通信品質の確保、および、ネットワーク切替え時間の最小化が求められている。

[0003] 異なった IPネットワークの切替えの従来技術としては、 IETF (Internet Engineer ing Task Force)で策定しているモパイル IP技術が有名である。モパイル IP技術では、通信端末がネットワーク間を移動したときに、移動先のネットワークの外部エージェント FA (Foreign Agent)から CoA (Care of Address)を取得し、取得したアドレスを自分のホームネットワークにあるホームエージェント HA (Home Agent) に登録する。そして、 HAが FAとのトンネルをはることにより、受信したデータを通信端末へ転送する。

[0004] 特開 2002— 325275号公報は、モパイル IP技術に改良をカ卩える形で、通信端末がネットワーク間を移動するときの通信断の時間を削減する技術を開示して、る。特開 2002— 325275号公報に記載された通信端末は、自端末がネットワークを超えて移動する力否力を予測する移動予測手段を備える。この移動予測手段にて得られた移動予測情報に基づき、移動先で利用可能な外部エージェント FAを予測し、選定する。そして、通信端末は、選定した外部エージェントをホームエージェントに事前登録し、移動先のネットワークに入る前にデータルートを設定する。これにより、ネットヮーク切替え時に、データルートを設定する時間を削減することができる。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題 [0005] 特開 2002— 325275号公報に記載された技術では、通信中に確立された IPレイャにおけるデータのルーティングを行うことはできる力移動先のネットワークの帯域幅変化は考慮されて、な、。移動先のネットワークにお、てリアルタイムコミュニケ一シヨンを最適な通信品質で実現するために、必要な帯域の予約、利用するコーデックの変更などを行っていない。従って、上記した従来の技術では、移動先のネットヮークにおいて、再度、通信相手とのセッションネゴシエーションをする必要があった。例えば、 SIP (RFC3261)であれば、移動先のネットワークに入った後に、 Relnviteによって帯域を確保する必要があった。上記した従来の技術では、移動先のネットヮークに入った後に通信相手とのネゴシエーションが必要なため、最適な通信品質でァプリケーシヨンを受信するまでに時間が力かってしまっていた。

[0006] そこで、本発明は、上記背景に鑑み、異なるネットワークへの切替えを円滑に行えるように制御する通信端末およびネットワーク制御装置を提供することを目的とする。課題を解決するための手段

[0007] 本発明の通信端末は、通信方式の異なる複数のネットワークを通じて受信する電波の強度を検知する電波強度検知部と、前記電波強度検知部にて検知された電波強度に基づいて、移動先のネットワークを予測する移動予測部と、移動先として予測された移動先ネットワークにおいて通信接続を制御する移動先ネットワーク制御装置と現在通信接続中のネットワーク制御装置との間の帯域の確保と通信接続中の通信情報の前記移動先ネットワーク制御装置への転送とを要求する帯域予約要求を、通信接続中のネットワーク制御装置に送信する帯域予約要求送信部とを備える。

[0008] このように移動予測部にて自通信端末の移動先のネットワークを予測し、移動先のネットワークに入る前に帯域予約要求を送信することにより、移動先のネットワークの移動先ネットワーク制御装置と現在のネットワークのネットワーク制御装置との間の帯域を確保する。これにより、通信端末が移動先のネットワークに入ったときに、現在のネットワークのネットワーク制御装置力移動先のネットワークのネットワーク制御装置への帯域を確保する処理を行う時間を省略でき、異なるネットワークへの切替えを円滑に行える。また、帯域予約要求によって、現在通信接続中の通信情報を現在のネットワークのネットワーク制御装置力移動先のネットワーク制御装置に送信するので、通信端末が移動先のネットワークに入ったときに、通信相手端末との間で再度ネゴシエーシヨンを行う必要がなぐ異なるネットワークへの切替えを円滑に行える。

[0009] 上記通信端末は、ユーザによって設定された帯域幅をユーザニーズとして記憶したユーザニーズ記憶部を備え、前記帯域予約要求送信部は、前記ユーザニーズ記憶部から帯域幅を読み出し、読み出した帯域幅の予約を要求する帯域予約要求を送信してちょい。

[0010] このようにユーザによってあら力じめ設定された帯域幅を予約するための帯域予約要求を送信することによって、ユーザのニーズに合った帯域幅を確保できる。

[0011] 上記通信端末において、前記ユーザニーズ記憶部は、前記帯域幅をアプリケーシヨンに関連付けて記憶し、前記帯域予約要求送信部は、前記通信端末が通信接続中の通信で実行中のアプリケーションに対応する帯域幅を前記ユーザニーズ記憶部から読み出し、読み出した帯域幅の予約を要求する帯域予約要求を送信してもよい

[0012] このようにアプリケーションごとに帯域幅を記憶しておき、通信中のアプリケーションに必要な帯域幅要求を送信することにより、移動先ネットワークにおいてアプリケーシヨンに必要な帯域を確保することができる。

[0013] 上記通信端末において、前記帯域予約要求送信部は、帯域の確保に成功するまで繰り返し帯域予約要求を送信してもよヽ。

[0014] このように帯域予約要求を繰り返し送信することにより、時々刻々と状況が変化するネットワークの帯域を確保できる可能性が高まる。

[0015] 上記通信端末において、前記帯域予約要求送信部は、帯域の確保に成功するまで、予約する帯域幅を段階的に小さくして繰り返し帯域予約要求を送信してもよい。

[0016] このように予約する帯域幅を段階的に小さくして帯域予約要求を送信することにより

、帯域を確保できる可能性が高まる。

[0017] 上記通信端末は、ユーザによって設定された帯域幅をユーザニーズとして記憶したユーザニーズ記憶部を備え、前記帯域予約要求送信部は、前記ユーザニーズ記憶部から読み出された帯域幅の範囲で、帯域を段階的に小さくして繰り返し帯域予約処理を行ってもよい。 [0018] このようにユーザによってあら力じめ設定された帯域幅の範囲内で予約する帯域幅を段階的に小さくすることにより、ユーザのニーズを満たす範囲で帯域を確保できる可能性を高めることができる。

[0019] 上記通信端末において、前記帯域予約要求送信部は、帯域の確保に成功した後

、確保した帯域より大きい帯域を確保するための帯域予約要求を送信してもよい。

[0020] この構成により、通信端末は、最低限の要求を満たす帯域を確保しつつ、さらに大きヽ帯域を確保することができる。

[0021] 上記通信端末は、前記帯域予約要求送信部にて送信された帯域予約要求によつて確保された帯域を解放する帯域解放要求を送信する帯域解放要求送信部を備えてもよい。

[0022] この構成により、利用されていない帯域を解放して、ネットワークの帯域を有効に活用できる。

[0023] 上記通信端末において、前記帯域解放要求送信部は、帯域を予約してから所定時間内に通信端末が前記移動先のネットワークに移動しない場合に、前記帯域解放要求を送信してもよい。

[0024] このように帯域が確保されて力所定時間内に移動先のネットワークに移動しな！、場合に確保された帯域が利用されないと判定し、その帯域を解放することにより、使用されない帯域を長時間確保するという不都合を防止できる。

[0025] 上記通信端末において、前記帯域解放要求送信部は、前記帯域予約要求にて帯域が確保されたネットワークとは異なるネットワークを移動先として予測した場合に、前記帯域解放要求を送信してもよヽ。

[0026] この構成により、帯域を確保したネットワークとは異なるネットワークを移動先として予測した場合に、確保した帯域を解放することにより、重複して帯域を確保する不都合を防止できる。

[0027] 本発明のネットワーク制御装置は、通信方式の異なる複数のネットワークに接続可能な通信端末の通信接続を制御するネットワーク制御装置であって、通信接続中の通信端末の移動先として予測された移動先ネットワークを示す移動予測情報を前記通信端末から受信する移動予測情報受信部と、前記移動予測情報に示される移動先ネットワークにお、て通信接続を制御する移動先ネットワーク制御装置と自ネットヮーク制御装置との間の帯域を、前記通信端末が移動先ネットワークへ移動する前に確保する帯域予約制御部と、通信接続中の通信情報を前記移動先ネットワーク制御装置に送信する通信情報送信部と、を備える。

[0028] このように移動予測情報受信部にて通信端末の移動先ネットワークの情報を受信し、移動先ネットワークに入る前に、移動先ネットワークの移動先ネットワーク制御装置との間の帯域を確保する。これにより、通信端末が移動先ネットワークに入ったときに、現在のネットワークのネットワーク制御装置から移動先ネットワークのネットワーク制御装置への帯域を確保する処理を行う時間を省略でき、異なるネットワークへの切替えを円滑に行える。また、帯域を予約できた場合には、通信情報を移動先ネットヮーク装置に送信することにより、通信端末が移動先ネットワークに入ったときに、通信相手端末との間で再度ネゴシエーションを行う必要がなぐ異なるネットワークへの切替えを円滑に行える。

[0029] 上記ネットワーク制御装置は、ユーザによって設定された帯域幅をユーザニーズとして記憶したユーザニーズ記憶部を備え、前記帯域予約制御部は、通信接続中の通信端末に対応する帯域幅を前記ユーザニーズ記憶部から読み出し、読み出した帯域幅を確保してもよい。

[0030] このようにユーザによってあら力じめ設定された帯域幅を記憶しておくことにより、ュ一ザのニーズにあった帯域幅を確保できる。

[0031] 上記ネットワーク制御装置にお!/、て、前記ユーザニーズ記憶部は、前記帯域幅をアプリケーションに関連付けて記憶し、前記帯域予約制御部は、前記通信端末が通信接続中の通信において実行中のアプリケーションに対応する帯域幅を前記ユーザニーズ記憶部から読み出し、読み出した帯域幅を確保してもよい。

[0032] このようにアプリケーションごとに帯域幅を記憶しておき、アプリケーションに必要な帯域幅を予約することにより、移動先ネットワークにおいてアプリケーションに必要な帯域を確保することができる。

[0033] 上記ネットワーク制御装置において、前記帯域予約制御部は、帯域の確保に成功するまで繰り返し帯域予約処理を行ってもょ、。 [0034] このように帯域予約処理を繰り返し行うことにより、時々刻々と状況が変化するネットワークの帯域を確保できる可能性が高まる。

[0035] 上記ネットワーク制御装置において、前記帯域予約制御部は、帯域の確保に成功するまで、予約する帯域幅を段階的に小さくして繰り返し帯域予約処理を行ってもよい。

[0036] このように予約する帯域幅を段階的に小さくして帯域予約処理を繰り返し行うことにより、帯域を確保できる可能性が高まる。

[0037] 上記ネットワーク制御装置は、ユーザによって設定された帯域幅をユーザニーズとして記憶したユーザニーズ記憶部を備え、前記帯域予約制御部は、前記ユーザニーズ記憶部から読み出された帯域幅の範囲で、帯域を段階的に小さくして繰り返し帯域予約処理を行ってもょヽ。

[0038] このようにユーザによってあら力じめ設定された帯域幅の範囲内で予約する帯域幅を段階的に小さくすることにより、ユーザのニーズを満たす範囲で帯域を確保できる可能性を高めることができる。

[0039] 上記ネットワーク制御装置において、前記帯域予約要求送信部は、帯域の確保に成功した後、確保した帯域より大きい帯域を確保するための帯域予約要求を送信してもよい。

[0040] この構成により、ネットワーク制御装置は、最低限の要求を満たす帯域を確保しつつ、さらに大きい帯域を確保することができる。

[0041] 上記ネットワーク制御装置は、前記帯域予約制御部によって確保された帯域を解放する帯域解放部を備えてもょヽ。

[0042] この構成により、利用されていない帯域を解放して、ネットワークの帯域を有効に活用できる。

[0043] 上記ネットワーク制御装置において、前記帯域解放部は、帯域を確保して力も所定時間内に前記通信端末が前記移動先ネットワークに移動しない場合に、確保された帯域を解放してもよい。

[0044] このように帯域が確保されて力所定時間内に移動先のネットワークに移動しな!、場合に確保された帯域が利用されないと判定し、その帯域を解放することにより、使用されない帯域を長時間確保するという不都合を防止できる。

[0045] 上記ネットワーク制御装置にお、て、前記帯域解放部は、帯域が確保された前記移動先ネットワークとは異なるネットワークを示す移動予測情報を前記通信端末から受信した場合に、確保された帯域を解放してもよい。

[0046] この構成により、帯域を確保したネットワークとは異なるネットワークを移動先として予測した場合に、確保した帯域を解放することにより、重複して帯域を確保する不都合を防止できる。

[0047] 本発明のネットワークの切替制御方法は、通信方式の異なる複数のネットワーク間におけるネットワーク切替えを通信端末によって制御する方法であって、通信端末が通信方式の異なる複数のネットワークを通じて受信する電波の強度を検知する電波強度検知ステップと、通信端末が前記電波強度検知ステップにお、て検知された電波強度に基づいて、移動先のネットワークを予測する移動予測ステップと、移動先として予測された移動先ネットワークにおいて通信接続を制御する移動先ネットワーク制御装置と現在通信接続中のネットワーク制御装置との間の帯域の確保と通信接続中の通信情報の前記移動先ネットワーク制御装置への転送とを要求する帯域予約要求を、通信接続中のネットワーク制御装置に送信する帯域予約要求送信ステップとを備える。

[0048] この構成により、本発明の通信端末と同様に、通信端末が移動先のネットワークに入ったときに、現在のネットワークのネットワーク制御装置から移動先のネットワークのネットワーク制御装置への帯域を確保する処理を行う時間を省略でき、かつ、通信相手端末との間で再度ネゴシエーションを行う必要がな、ので、異なるネットワークへの切替えを円滑に行える。

[0049] 本発明のネットワークの切替制御方法は、通信方式の異なる複数のネットワークに接続可能な通信端末の通信接続を制御するネットワーク制御装置によって、異なるネットワーク間におけるネットワーク切替えを制御する方法であって、通信接続中の通信端末の移動先として予測された移動先ネットワークを示す移動予測情報を前記通信端末から受信する移動予測情報受信ステップと、前記移動予測情報に示される移動先ネットワークにお、て通信接続を制御する移動先ネットワーク制御装置と自ネットワーク制御装置との間の帯域を、前記通信端末が移動先ネットワークへ移動する前に確保する帯域予約ステップと、通信接続中の通信情報を前記移動先ネットヮーク制御装置に送信する通信情報送信ステップとを備える。

[0050] この構成により、本発明のネットワーク制御装置と同様に、通信端末が移動先のネットワークに入ったときに、現在のネットワークのネットワーク制御装置力も移動先のネットワークのネットワーク制御装置への帯域を確保する処理を行う時間を省略でき、かつ、通信相手端末との間で再度ネゴシエーションを行う必要がないので、異なるネットワークへの切替えを円滑に行える。

[0051] 以下に説明するように、本発明には他の態様が存在する。この発明の開示は、本発明の一部の態様の提供を意図しており、発明の範囲を制限することは意図していない。

図面の簡単な説明

[0052] [図 1]図 1は、第 1の実施の形態に係る通信端末の機能ブロック図

[図 2]図 2は、第 1の実施の形態に係るユーザ要望情報を説明する図

[図 3]図 3は、第 1の実施の形態に係るネットワーク制御装置の機能ブロックを示す図

[図 4]図 4は、第 1の実施の形態による通信システム構成図

[図 5]図 5は、第 1の実施の形態に係る MPEG— FGSの構成を示す図

[図 6]図 6は、第 1の実施の形態に係るシーケンスを示す図

[図 7A]図 7Aは、通信端末力ネットワーク制御装置に送信される情報を示す図

[図 7B]図 7Bは、ネットワーク制御装置力も通信端末に送信される情報を示す図

[図 8A]図 8Aは、第 1の実施の形態に係るルーティングテーブルの構成を示す図

[図 8B]図 8Bは、第 1の実施の形態に係るルーティングテーブルの構成を示す図

[図 9]図 9は、第 1の実施の形態に係るシーケンスを示す図

[図 10]図 10は、第 1の実施の形態に係るシーケンスを示す図

[図 11A]図 11Aは、帯域予約解放のシーケンスを示す図

[図 11B]図 11Bは、帯域予約解放のシーケンスを示す図

[図 12]図 12は、第 2の帯域予約解放メッセージの構成を示す図

[図 13]図 13は、第 2の実施の形態に係る通信端末の機能ブロックの構成を示す図 [図 14]図 14は、第 2の実施の形態に係る通信端末の送信情報の構成を示す図

[図 15]図 15は、第 2の実施の形態に係るネットワーク制御装置の機能ブロックの構成を示す図

[図 16]図 16は、第 2の実施の形態に係るシーケンスを示す図

[図 17]図 17は、第 2の実施の形態に係るシーケンスを示す図

[図 18]図 18は、第 2の実施の形態に係るシーケンスを示す図

[図 19]図 19は、変形例に係るシーケンスを示す図

発明を実施するための最良の形態

[0053] 以下に、本発明の詳細な説明を述べる。ただし、以下の詳細な説明と添付の図面は発明を限定するものではない。発明の範囲は、添付の特許請求の範囲により規定される。

[0054] 以下、本発明の実施の形態に係るネットワーク制御装置および通信端末について図面を用いて説明する。

[0055] (第 1の実施の形態）

図 1は第 1の実施の形態の通信端末 1の構成を示す図、図 3は第 1の実施の形態のネットワーク制御装置 3を示す図である。これらの図を用いて説明する前に、本発明の第 1の実施の形態に係るネットワーク制御装置 3および通信端末 1が適用される環境について説明する。

[0056] 図 4は、第 1の実施の形態の通信端末 1およびネットワーク制御装置 3が適用される環境を示す通信ネットワークシステムの構成図である。通信端末 1と通信端末 2とは、インターネット 5を介して通信を行う。ネットワーク 6は、通信端末 1のホームネットヮークである。ネットワーク 8は、通信端末 2のホームネットワークである。

[0057] ここで、本実施の形態において、通信されるデータの符号化方法について説明する。図 4で示すシステムで、通信端末 1と通信端末 2は、 MPEG—4FGSでリアルタイムの映像コミュニケーションを行う。 MPEG— 4FGSは、 ISO/IEC 14496— 2Ame nedment 4 Streaming Video Profileに規疋されてヽる。

[0058] 図 5は、 FGSの動画像を構成する基本レイヤ（Base Layer)と拡張レイヤ（Enhan cement Layer)を示す図である。基本レイヤは、通常の MPEG— 4により生成され、最低限の画質を提供する。これに対して、レイヤ 1—3とレイヤ 5— 7の拡張レイヤは、高品質の動画像を提供する。拡張レイヤは、基本レイヤから復号される画像と原画像の差分により、離散コサイン変換、ビットプレーン変換などで復号される。レイヤ 0とレイヤ 4は、動き優先の部分、レイヤ 1 3は画質優先の部分、レイヤ 5— 7は動き優先のレイヤに対して画質を向上させる部分である。送信側は、動画像を、各レイヤに分けて符号化して送信する。受信側は、各レイヤを自由に選択して復号化することができる。送信側から受信側への伝送方法は、階層型マルチキャストより実現される。階層型マルチキャストは、階層符号ィ匕で受信者毎にマルチレート伝送を実現する技術である。送信側は、送信データを基本レイヤと拡張レイヤの各レイヤに分けて、マルチキャストで送信する。受信側は、使われるマルチキャスト IPアドレスに応じてレイャを分け、必要なレイヤのデータを選択して受信できる。以上、本実施の形態において通信されるデータの符号ィ匕方式について説明した。

[0059] ネットワーク制御装置 3およびネットワーク制御装置 4は、通信端末 1の IPアドレスの発行、通信端末 1と通信端末 2との間のデータルーティング機能を有する。以下の説明においては、通信端末 1がネットワーク 6にカバーされるエリアから、ネットワーク 7にカバーされるエリアへ移動する場合を想定する。通信端末 1がネットワーク 7に入ると、ネットワーク制御装置 3は、通信端末 2からのデータをネットワーク制御装置 4へ転送し、ネットワーク制御装置 4は転送されたデータを通信端末 1に送信する。ネットヮーク制御装置 4は、ネットワーク 6において通信端末 1と通信端末 2とが通信を行って Vヽたコ一デックタイプでデータを送信する。

[0060] 次に、第 1の実施の形態の通信端末 1について図 1を参照しながら説明する。図 1 に示すように、通信端末 1は、階層化された構成を有する。上位層 17は、 OSI参照モデルのアプリケーションレイヤに相当し、下位層 18は、 OSI参照モデルのトランスポートレイヤカゝら物理レイヤに相当する。通信端末 1は、上位層 17と下位層 18との間に下位層 18の情報を収集する移動予測部 14を有する。

[0061] 通信端末 1の上位層 17は、ユーザインターフェース 10と、ユーザ要望蓄積部 11と、アプリケーション 12と、予測情報送受信部 13と、予約状況蓄積部 20と、帯域予約制御部 21とを有する。下位層 18は、通信プロトコル制御部 15と、無線インターフエ一ス制御部 16と、無線インターフェース 19を有する。以下、通信端末 1のそれぞれの構成要素について説明する。

[0062] ユーザインターフェース 10は、ユーザからの入力を受け付ける機能と、ユーザに対して情報を出力する機能を有する。

[0063] ユーザ要望蓄積部 11は、アプリケーションの種類と、ネットワークの帯域のレベルと、映像品質 (サービスのクオリティ）とを関連付けて記憶する。

[0064] 図 2は、ユーザ要望蓄積部 11に蓄積されるユーザ要望の例を示す図である。ユーザ要望蓄積部 11は、利用するアプリケーションの種類およびネットワークの帯域のレベルに応じて、映像品質 (サービスのクオリティ)を蓄積する。ユーザ要望蓄積部 11 に蓄積される映像品質についてのユーザ要望は、ユーザによって設定される。例えば、アプリケーションが映画の場合に、帯域レベルが低下したときに画質を優先することを設定できる。例えば、アプリケーションがスポーツの場合には、一般に、ボール、選手の移動などが重視されるので、帯域レベルが低下したときに動きを優先することを設定できる。

[0065] アプリケーション 12は、ユーザへ提供する通信サービスに要求される条件とサービスロジックを提供する機能を有する。

[0066] 移動予測部 14は、無線インターフェース 19で監視する電波強度と、通信プロトコル制御部 15で監視するパケットロスなどのパケット送受信クオリティなどの情報に基づいて、移動先となるネットワークを予測する。例えば、通信プロトコル制御部 15に含まれるモパイル IPを利用し、通信端末 1の移動先のネットワーク 7での IPアドレスを移動予測情報として取得することができる。移動予測部 14は、このような予測情報を帯域予約制御部 21に送信する。

[0067] 予測情報送受信部 13は、通信端末 1における移動予測に関する情報をネットヮーク制御装置 3へ送信する機能と、ネットワーク制御装置 3から送信される帯域予約結果を受信する機能を有する。

[0068] 通信プロトコル制御部 15は、無線インターフェース 19における通信プロトコルに関する制御を行う機能を有する。通信プロトコル制御部 15は、 OSI参照モデルのトランスポート層およびネットワーク層に相当する。 [0069] 無線インターフェース制御部 16は、無線通信を行うために必要な無線インターフエース 19を制御する機能を有する。無線インターフェース制御部 16は、 OSI参照モデルのデータリンク層に相当する。

[0070] 無線インターフェース 19は、無線アクセスネットワークにアクセスする機能を有し、 O

SI参照モデルの物理層に相当する。無線インターフェース 19は、複数の異なるネットワークの電波強度を検知する。

[0071] 予約状況蓄積部 20は、ネットワーク制御装置 3から受信した帯域予約結果を蓄積する。

[0072] 帯域予約制御部 21は、ネットワーク制御装置 3に送信する帯域予約のためのメッセージを作成し、帯域予約を制御する機能を有する。例えば、ネットワーク制御装置 3 力受信した帯域予約結果が現在利用中のサービスに要求される帯域を満たさない場合に、ユーザ要望蓄積部 11に保存されるユーザ要望に基づいて、適切な帯域を予約するための帯域予約要求を作成し、予測情報送受信部 13からネットワーク制御装置 3へ送信する。

[0073] 次に、ネットワーク制御装置 3について、図 3を参照しながら説明する。データのル一ティング制御機能を有するネットワーク制御装置 3は、従来のルータが持つデータルーティング機能と通信プロトコルで定められた機能の他に、自ネットワーク制御装置 3とネットワーク制御装置 4との間の帯域予約を行う機能を有する。図 3に示すように、ネットワーク制御装置 3は、パケット受信部 30と、パケット送信部 35と、通信プロトコル制御部 31と、シグナリング処理部 32と、ルーティング制御部 33と、帯域予約制御部 34と、コーデック変換制御部 37と、通信情報送信部 38とを有する。以下、ネットワーク制御装置 3のそれぞれの構成要素について説明する。

[0074] パケット受信部 30は、パケットを受信し、受信したパケットからメッセージを作成する機能を有する。パケット送信部 35は、送信メッセージをパケットとして送信する機能を有する。

[0075] 通信プロトコル制御部 31は、パケット受信部 30およびパケット送信部 35を制御する機能を有する。通信プロトコル制御部 31は、 OSI参照モデルのトランスポート層およびネットワーク層に相当する。 [0076] シグナリング処理部 32は、パケット受信部 30にて受信したメッセージから、移動予測情報およびアプリケーションに要求される帯域要求を抽出する。そして、シグナリング処理部 32は、抽出した移動予測情報をルーティング制御部 33へ送信すると共に、抽出した移動予測情報および帯域要求を帯域予約制御部 34へ送信する。

[0077] 帯域予約制御部 34は、シグナリング処理部 32から移動予測情報および現在のァプリケーシヨンに要求される帯域要求の通知を受けると、ネットワーク 6の移動先のネットワーク制御装置 4と自ネットワーク制御装置 3との間の帯域を確保するための帯域予約要求メッセージを移動先のネットワーク制御装置 4へ送信する。帯域予約制御部 34は、帯域予約レスポンスを受信すると、受信した帯域予約レスポンスを、シグナリング処理部 32、ルーティング制御部 33および通信情報送信部 38へ通知する。帯域予約レスポンスには、帯域を予約できたことを示す OKレスポンスと、帯域を予約できなかったことを示す NGレスポンスがある。

[0078] 通信情報送信部 38は、帯域予約制御部 34から受信した帯域予約レスポンスが O Kである場合に、通信端末 1と通信端末 2との間で現在行われて、る通信の通信情報を移動先のネットワーク制御装置 4に送信する。

[0079] ルーティング制御部 33は、通信端末 2から受信したデータの転送先を決めるルーティング制御を行う機能を有する。本実施の形態のルーティング制御部 33は、シグナリング処理部 32から受信した移動予測情報に応じて、ルーティングテーブルに新しいルーティングパスを追加する。例えば、ネットワーク 7への移動予測情報を受信したときには、ルーティング制御部 33は、ネットワーク制御装置 4へのルーティングパスを追加する。ルーティング制御部 33は、帯域予約制御部 34から送られた帯域予約レスポンスが OKの場合に、追加したルーティングパスを帯域予約状態にする。

[0080] コーデック変換制御部 37は、コーデック変能を有する。すなわち、コーデック変換制御部 37は、通信相手力送信されるデータのコーデックタイプがルーティングパスで要求されるコーデックタイプと違う場合に、コーデックタイプの変換を行う。

[0081] 以上のように構成された第 1の実施の形態の通信端末 1およびネットワーク制御装置 3の動作にっ、て説明する。

[0082] 図 4を参照して、通信端末 1およびネットワーク制御装置 3の動作の概要について説明する。最初、通信端末 1は、ホームネットワークであるネットワーク 6内に存在する。通信端末 1は、ネットワーク 6への移動を予測すると、実際にネットワーク 7に移動する前に、ネットワーク 7での IPアドレス（CoAアドレス）をもらう。通信端末 1は、その IP アドレスと受信中のアプリケーションに要求される帯域を、ネットワーク制御装置 3へ通知する。この通知を受けると、ネットワーク制御装置 3は、データの転送先となるネットワーク 7でのネットワーク制御装置 4との帯域予約を開始する。

[0083] 以下、本実施の形態による帯域予約の動作について説明する。図 6は、通信端末 1 の移動先のネットワーク 7における帯域を確保する動作を示す図、図 9は帯域予約を行えない場合にリトライする動作を示す図、図 10は帯域予約を行えない場合に要求する帯域幅を下げてリトライする動作を示す図である。以下の説明では、図 6、図 9、図 10に示すそれぞれの態様の動作について順に説明する。

[0084] 図 6を参照して、帯域予約の動作について説明する。通信端末 1と通信端末 2は、ネットワーク 6およびネットワーク 8が提供できる帯域によって、アプリケーション 2のフルクオリティのリアル映像通信でのセッションを確立する（S10)。通信端末 1と通信端末 2とのメディア送受信は、ネットワーク制御装置 3を経由して行われる（S12、 S 14)

[0085] 通信端末 1が、ネットワーク 6のエリア力ネットワーク 7のエリアに近づくと、移動予測部 14は、受信電波強度等に基づいて、通信端末 1の移動先のネットワークを予測する。例えば、 IETFで検討中の Low Latency Handoffs in Mobile IPv4 «d raft-ietf-mobileip-lowlatency-handolFs-v4-09.txt)を利用して、移動先となるネットヮークにおける CoA (Care of Address)の情報を予測することができる。通信端末 1は、移動予測部 14にて取得した移動予測情報を帯域予約制御部 21へ通知する（S16 、 S18) ₀

[0086] 次に、通信端末 1の予測情報送信部 13は、帯域予約要求のメッセージをネットヮーク制御装置 3へ送信する（S20)。送信の手段としては、例えば、 SIPの Registerを利用してもょ、。ここで送信されるメッセージにつ、て説明する。

[0087] 図 7Aは、通信端末 1の予測情報送受信部 13が網側のネットワーク制御装置 3へ送信されるメッセージの内容を示す図である。図 7Aに示すように、ネットワーク制御装置 3に送信されるメッセージには、通信端末 1が現在アクセスしているネットワークで利用している IPアドレスと、移動先での IPアドレスと、通信相手の IPアドレスと、現在利用中のアプリケーションからの帯域要求が含まれる。

[0088] 通信端末 1からネットワーク制御装置 3に帯域予約要求のメッセージが送信されると、ネットワーク制御装置 3のシグナリング処理部 32は、受信したメッセージ力も移動予測情報と帯域要求を抽出する。シグナリング処理部 32は、帯域予約制御部 34へ帯域予約の要求を通知して、帯域予約を起動する（S22)。帯域予約制御部 34は、帯域予約要求のメッセージを、移動先として予測されたネットワーク 7へ送信する。ネットワーク 7内のネットワーク制御装置 4は、例えば、 IETFで定められていた RSVP (RF C2205) t 、うような帯域予約プロトコルにより、帯域予約を行う（S24)。

[0089] ネットワーク制御装置 3の帯域予約制御部 34は、ネットワーク制御装置 4から帯域予約の結果を受信する (S26)。帯域予約制御部 34は、受信した帯域予約の結果をシグナリング処理部 32に通知する。ネットワーク制御装置 3のシグナリング処理部 32 は、帯域予約結果を通信端末 1に送信する（S28)。ここで送信される帯域予約結果のメッセージにつ、て説明する。

[0090] 図 7Bは、ネットワーク制御装置 3から通信端末 1の予測情報送受信部 13へ送信される帯域予約結果を示す図である。図 7Bに示されるように、ネットワーク制御装置 3 は、通信端末 1から受信した帯域予約要求に帯域予約結果を加えて、通信端末 1へ送信する。

[0091] ネットワーク制御装置 3の帯域予約制御部 34は、帯域予約結果が成功または失敗か判断する（S30)。帯域予約結果が成功の場合、帯域予約制御部 34はルーティング制御部 33へ通知し、ネットワーク制御装置 3からネットワーク制御装置 4へ認証情報を送る（S31)。これにより、通信端末 1がネットワーク 7に入るときに、ネットワーク制御装置 4がネットワーク制御装置 3に対して認証情報を獲得する必要がな、。ルーテイング制御部 33は、ルーティングテーブルに移動先ネットワークへルーティングする情報を追加する（S32)。

[0092] 図 8Aは、ネットワーク制御装置 3が有するルーティングテーブルを示す図である。

カラム T10は、通信端末 1が現在利用中のルーティングパスを示す。カラム T11は、通信端末 1の移動先ネットワークとの帯域予約が成功した場合に追加されたルーティングパスを示す。予約されたルーティングパス T11のコーデックは、現在利用中のル一ティングパス T10に対応するコーデック LayerO— 7となる。帯域予約状態の「Y」は、帯域が予約されていることを示す。予約されたルーティングパス T11での通信は、移動先のネットワーク 7からの登録があつたときに開始する。移動先のネットワーク 7からの登録がな!、限り、ルーティングテーブルに追加したルーティングパスは Inactive の状態である。

[0093] 通信端末 1の予約情報送受信部 13は、ネットワーク制御装置 3のシグナリング処理部 32から、図 7Bで示すような帯域予約結果を受信すると、受信した帯域予約結果を予約状況蓄積部 20に保存する（S34)。

[0094] 通信端末 1が移動先のネットワーク 7に入ると、通信端末 1はネットワーク制御装置 3 への登録を行う（S42)。ネットワーク制御装置 3の通信プロトコル制御部 31は、通信端末 1からの登録を受信すると、通信端末 1とその通信相手の通信端末 2の IPァドレスとポート番号をルーティング制御部 33へ通知し、ルーティング制御部 33はルーティングテーブル力もルーティングノスを探す。ルーティングパスが見つかった場合には、ルーティング制御部 33は、見つ力つたルーティングパスにより通信端末 1へ通信相手からのデータを送信する（S44)。ここでは、図 8Aを例として説明する。通信端末 2 力通信端末 1へのパス IPb→IPcは存在するので (T11)、その使用状態を Inactiv eから Activeに変更し、そのルーティングパスでデータの転送を行う。ルーティングパスが見つ力もない場合には、通信端末 2から移動元のネットワーク 6内の通信端末 1 へのルーティングパスの転送先を、移動先での通信端末 1の IPアドレスに指定して、通信相手からのデータをルーティングする。

[0095] 次に、ネットワーク制御装置 3による帯域予約が失敗した場合の動作について図 9 を参照しながら説明する。通信端末 1からの移動予測情報を受けて、ネットワーク制御装置 3が帯域予約を行うまでの動作 (S10〜S28)は、図 6で説明した動作と同じである。ネットワーク制御装置 3から通信端末 1に帯域予約結果が送信された後、通信端末 1は帯域予約結果の判定を行う（S36)。この判定の結果、帯域予約が失敗と判定された場合に、通信端末 1の予測情報送受信部 13は、ネットワーク制御装置 3へ再び帯域予約要求を送信する（S36で NO)。このように帯域予約要求を繰り返し送信することにより、混雑状況が頻繁に変化するネットワーク 7の帯域を予約できる確率が高くなる。

[0096] 次に、ネットワーク制御装置 3による帯域予約が失敗した場合の動作の別の態様について図 10を参照しながら説明する。通信端末 1からの移動予測情報を受けて、ネットワーク制御装置 3が帯域予約を行うまでの動作 (S10〜S28)は、図 6で説明した動作と同じである。

[0097] ネットワーク制御装置 3から通信端末 1に帯域予約結果 (図 7B参照）が送信された後、通信端末 1は帯域予約結果を予約状況蓄積部 20に保存すると共に、帯域予約制御部 21に通知する。帯域予約制御部 21は、帯域予約結果の判定を行う（S36)。帯域予約結果が失敗の場合に (S36で NO)、帯域予約制御部 21は、ユーザ要望蓄積部 11の情報を読み出して、帯域予約が失敗した帯域より低いレベルの帯域でュ一ザニーズを満たせるか否かを判定する（S38)。ユーザニーズを満たす低いレベルの帯域がない場合には（S38で NO)、失敗した帯域と同じレベルの帯域の予約を再度行う。ユーザニーズを満たすことができる低いレベルの帯域がある場合には（S38 で YES)、帯域のレベルを下げて（S40)、再度帯域予約要求を送信する（S20)。

[0098] 例えば、移動元のネットワーク 6の帯域のレベルが「2」であった場合、移動先のネットワーク 7においても帯域レベル「2」の帯域予約要求を送信し、この帯域予約に失敗した場合に、次のような動作を行う。まず、ユーザ要望蓄積部 11からユーザニーズを読み出す。ユーザニーズの帯域レベルが「2」である場合には、これ以上帯域レベルを下げることができないので、帯域レベル「2」の帯域予約要求を再度送信する。ユーザニーズの帯域レベルが「1」である場合には、予約する帯域レベルを一段階下げて帯域レベル「1」として帯域予約要求を再度送信する。

[0099] 図 8Bはこれに対応するルーティングテーブルを示す。カラム T12はカラム T10と同じである。カラム T13は、レベル 2での帯域予約が失敗した後、レベル 1でリトライして、追加したルーティングパスである。追加されたルーティングパスのコーデックは、レベル 1に対応する LayerO - 3になる。

[0100] 通信端末 1は、移動先のネットワークに入る際に、ネットワーク制御装置 3へ登録する（S42)。ネットワーク制御装置 3の通信プロトコル制御部 31は、通信端末からの登録を受信した後、ルーティング制御部 33へ通信端末 1と通信相手の IPアドレスとポート番号を送信し、ルーティング制御部 33はそれによりルーティングテーブルからルーティングパスを探す。図 8Bに示す例では、通信端末 2から通信端末 1へのパス IPb→ IPcは存在するので (T13)、その使用状態を Inactiveから Activeに変更し、そのル一ティングパスでデータの転送を行う。コーデック変更制御部 37は、ルーティングパスにより、通信相手からの LayerO— 7コーデックを LayerO— 3へ変更し、通信端末 1 へ送信する（S44)。

[0101] 以上の動作により、移動先のネットワーク 6の帯域リソースをユーザニーズにより有効に利用することが可能になる。

[0102] 次に、予約した帯域の解放について説明する。帯域予約を行った移動先ネットヮークに通信端末 1が入らない場合に、予約した帯域を解放することが必要である。帯域のリソースを有効に活用するために、使用される見込みのない帯域予約をしておくことは望ましくないからである。本実施の形態では、タイマを利用した解放方法と、通信端末 1からの通知を利用した方法の 2つの予約帯域の解放方法について説明する。

[0103] 図 11Aは、タイマによる予約帯域の解放について説明する図である。この方法を採用する場合には、ネットワーク制御装置 3は、帯域予約制御部 34にタイマを備える。帯域予約制御部 34のタイマは、帯域予約成功の結果を受けたときに起動され、カウントを始める。移動先のネットワーク 7からの登録が届いたときには、タイマを停止させる。帯域予約制御部 34は、タイマのカウントがあら力じめ設定された時間になったか否かを判定する（S50)。タイマのカウントが設定された時間になったときに、予約されたルーティングパスが Activeであるか否かを判定する（S52)。 Activeでない場合に、予約した帯域を解放するメッセージを送出して予約した帯域を解放し (S54)、タイマを停止する（S56)。 Activeである場合に、帯域解放をしないでタイマを停止する（ S56)。

[0104] なお、予約した帯域を解放するタイマは、ネットワーク制御装置 3ではなぐ通信端末 1の移動先のネットワーク 7のネットワーク制御装置 4にも設置してもよい。

[0105] 次に、通信端末 1からの通知を利用した予約帯域の解放を説明する。図 11Bは、通信端末 1の通知による帯域予約解放の手順を示す。通信端末 1は、図 6で説明したのと同様に、移動予測情報に基づいて帯域予約要求をネットワーク制御装置 3へ送信する（S60)。ネットワーク制御装置 3は、帯域予約要求を受信した後、帯域の予約を行う（S62)。通信端末 1は、帯域予約要求を送信した後、移動予測部 14により、通信端末 1の移動を継続的に監視する（S64)。通信端末 1は、予測したネットワーク 7 へ移動していない、すなわち元のネットワークまたは別のネットワークを利用するか否かを、移動予測情報に基づいて判定する（S66)。移動していないと判定された場合に（S66で YES)、図 12で示すような予約した帯域を解放するメッセージをネットヮーク制御装置 3へ送信する（S68)。ここで、このメッセージの送信手段としては、 SIPの Registerメソッドを利用してもよい。ネットワーク制御装置 3は、解放メッセージを受信すると、ネットワーク制御装置 3の帯域予約制御部 34が予約した帯域を解放する（S7 0)。なお、帯域予約処理中の場合には、帯域予約制御部 34はその処理を停止する。ネットワーク制御装置 3は、現在アクセス中のネットワークを利用し、データをルーテイングする。

[0106] 以上、本発明の第 1の実施の形態の通信端末 1およびネットワーク制御装置 3について説明した。

[0107] 本実施の形態のネットワーク制御装置 3は、通信端末 1から移動予測情報を受けて、通信端末 1の移動先と予測されるネットワーク 7との間の帯域を予約しておくので、実際に通信端末 1がネットワーク 7に入ったときに、ネットワークの帯域を確保する時間を要しな、で通信を継続して行うことができるので、円滑なネットワーク切替えを実現できる。

[0108] また、通信端末 1が移動先のネットワーク 7に入る前に、現在通信中の通信情報を移動先のネットワーク制御装置 4に送信しておくので、実際に通信端末 1がネットヮーク 7に入ったときに、通信相手の通信端末 2とのセッションネゴシエーションを行わな V、で通信を継続でき、円滑なネットワーク切替えを実現できる。

[0109] また、ネットワーク制御装置 3は、帯域予約に失敗したときには、帯域予約をリトライすることにより、帯域を予約できる可能性を高めることができる。このときに、予約する帯域のレベルを下げることにより、帯域を確保できる可能性をさらに高めることができる。

[0110] (第 2の実施の形態）

次に、本発明の第 2の実施の形態の通信端末 1、ネットワーク制御装置 3およびデータ制御方式について説明する。第 2の実施の形態の通信端末 1とネットワーク制御装置 3は、第 1の実施の形態と同じ通信ネットワークシステムに適用される（図 4参照）

[0111] 本発明の第 2の実施の形態では、アプリケーションの品質と帯域の関係に関するュ一ザ要望を、通信端末 1からネットワーク制御装置 3へ送信する。ネットワーク制御装置 3は、ユーザ要望を蓄積しておき、ユーザ要望に基づいて帯域予約を行う。

[0112] 以下、本発明の第 2の実施の形態の通信端末 1とネットワーク制御装置 3の構成および動作について、第 1の実施の形態と同様に 3つの動作例を挙げて説明する。

[0113] 図 13は、第 2の実施の形態の通信端末 1の構成を示す図である。第 2の実施の形態の通信端末 1は、第 1の実施の形態の通信端末 1と基本的な構成は同じである。第 2の実施の形態の通信端末 1は、帯域予約制御部 21および予測情報送受信部 13に代えて、端末情報送受信部 22を備える点が第 1の実施の形態の通信端末 1と異なる。端末情報送受信部 22は、移動予測部 14からの移動予測情報、利用中のアプリケーシヨンに要求される帯域要求およびユーザ要望蓄積部 11で格納されるユーザ要望を含めて、図 14に示すようなメッセージをネットワーク制御装置 3へ送信する。

[0114] 図 15は、第 2の実施の形態のネットワーク制御装置 3の構成を示す図である。第 2 の実施の形態のネットワーク制御装置 3は、第 1の実施の形態のネットワーク制御装置 3と基本的な構成は同じであるが、ユーザ要望蓄積部 36をさらに備えている点が異なる。ユーザ要望蓄積部 36は、通信端末 1から送信されたメッセージ力抽出したユーザ要望情報を蓄積する。

[0115] 図 16は、通信端末 1およびネットワーク制御装置 3による帯域予約の動作を示すフローチャートである。図 16に示すように、第 2の実施の形態の通信端末 1およびネットワーク制御装置 3の動作は、第 1の実施の形態と基本的に同じである力ステップ S6 0にて通信端末 1からネットワーク制御装置 3へ送信されるメッセージの内容が異なる。通信端末 1からネットワーク制御装置 3へ送信されるメッセージには、移動予測情報と通信中のアプリケーションに要求される帯域に加え、ユーザ要望を示す情報が含まれる。例えば、映画を受信するときに、図 14に示すように、帯域レベルが高い場合にはフルクオリティに対応するコーデックを、帯域レベルが低、場合には画質優先に対応するコーデックをユーザ要望としてカ卩える。

[0116] ネットワーク制御装置 3の帯域予約制御部 34が帯域予約を行って（S62、 S64)、帯域予約結果を受信すると (S66)、受信した帯域予約結果が帯域予約要求を満足するか判定する (S68)。受信した帯域予約結果が帯域予約要求を満足する場合 (S 68で YES)、帯域予約制御部 34はルーティング制御部 33へ通知し、ネットワーク制御装置 3からネットワーク制御装置 4へ認証情報を送る（S73)。次に、ネットワーク制御装置 3は、成功または失敗を示す帯域予約結果をシグナリング処理部 32から通信端末 1へ知らせる（S74)。

[0117] また、ネットワーク制御装置 3は、帯域予約要求に満たす場合に、帯域予約制御部 34からルーティング制御部 33へ通知し、ルーティング制御部 33は、ルーティングテ一ブルに通信端末 1の移動先のルーティング利用情報を追加する（S76)。

[0118] 通信端末 1の予約情報送受信部 13は、ネットワーク制御装置 3のシグナリング処理部 32から図 7Bに示すような帯域予約結果を受信した後、受信した帯域予約結果を予約状況蓄積部 20に保存する（S78)。

[0119] 通信端末 1は、移動先のネットワーク 7に入る際に、ネットワーク制御装置 3へ登録する（S80)。ネットワーク制御装置 3の通信プロトコル制御部 31は、通信端末 1からの登録を受信した後、ルーティング制御部 33へ通信端末 1と通信相手の IPアドレスとポート番号を送信し、ルーティング制御部はそれによりルーティングテーブルからル一ティングパスを探す。見つけたルーティングパスにより通信相手力のデータを送信する（S82)。

[0120] 図 17は、帯域予約が失敗した場合に、ネットワーク制御装置 3が帯域予約をリトライする、通信端末 1とネットワーク制御装置 3の動作を示すシーケンス図である。通信端末 1からの端末情報を受けて、ネットワーク制御装置 3が帯域予約を行うまでの動作（ S50〜S66)は、図 16で説明した動作と同じである。

[0121] ネットワーク制御装置 3の帯域予約制御部 34が帯域予約を行って（S62、 S64)、帯域予約結果を受信すると (S66)、受信した帯域予約結果が帯域予約要求を満たすか否かを判定する (S68)。帯域予約要求を満たさない場合に、帯域予約を起動し、帯域予約を繰り返し行う（S62)。この動作は、帯域予約に成功するか、通信端末 1 力帯域予約の解除がなされるまで行う。

[0122] 以上の動作により、ネットワーク制御装置 3は、頻繁に状況が変化するネットワークの帯域を確保できる可能性が高くなる。

[0123] 図 18は、帯域予約が失敗した場合に、ネットワーク制御装置 3は蓄積されたユーザ要望に基づいて帯域要求を下げて、リトライする場合の通信端末 1とネットワーク制御装置 3の動作を示すシーケンス図である。

[0124] 通信端末 1からの端末情報を受けて、ネットワーク制御装置 3が帯域予約を行うまでの動作（S50〜S66)は、図 16で説明した動作と同じである。

[0125] ネットワーク制御装置 3の帯域予約制御部 34が帯域予約を行って（S62、 S64)、帯域予約結果を受信すると (S66)、受信した帯域予約結果は帯域予約要求を満たすか否かを判定する（S68)。帯域予約要求に満たさない場合に（S68で NO)、ネットワーク制御装置 3は、ユーザ要望蓄積部 36からユーザ要望を取得し、ユーザ要望の範囲で帯域予約要求を下げて、帯域予約を行えるか否かを判定する（S70)。予約を失敗した帯域より一段階低い帯域でユーザ要望を満たすことができる場合に、一段階低い帯域で帯域予約をリトライする（S72)。例えば、移動先のネットワーク 7でフルクオリティに対応する帯域レベルの予約ができな、場合、帯域レベルを一段階下げて帯域レベル 1での帯域予約プロトコルを起動し、低、帯域レベル 1で予約する。ユーザ要望に対応する帯域を取得できない場合に、予約失敗という結果を通信端末 1へ送信する（S74)。

[0126] ユーザ要望を満たす帯域予約を行えた場合 (S68で YES)、帯域予約制御部 34はルーティング制御部 33へ通知し、ネットワーク制御装置 3からネットワーク制御装置 4 へ認証情報を送る（S73)。次に、ネットワーク制御装置 3は、シグナリング処理部 32 によって、帯域予約成功という結果を通信端末 1へ送信する（S74)。また、ネットヮーク制御装置 3の帯域予約制御部 34は、帯域の予約成功をルーティング制御部 33へ通知し、ルーティング制御部 33はルーティングテーブルに通信端末 1の移動先ヘル一ティング利用情報を追加する。

[0127] 第 2の実施の形態は、第 1の実施の形態と同様に、移動先として予測された移動先ネットワーク 7のネットワーク制御装置 4との帯域を予約し、また移動先ネットワーク 7のネットワーク制御装置 4に現在通信中の通信情報を送信しておくので、通信端末 1が実際に移動先ネットワーク 7に入ったときに円滑にネットワーク切替えを行なうことができる。

[0128] また、第 2の実施の形態では、通信端末 1からの移動予測情報と共にユーザ要望をネットワーク制御装置 3へ送信し、ネットワーク制御装置 3がユーザ要望に基づヽて帯域予約を行うので、通信端末 1とネットワーク制御装置 3との間のシーケンスを少なくできる。

[0129] なお、本発明の第 1の実施の形態で説明した帯域解放部は、第 2の実施の形態にち適用でさる。

[0130] 以上、本発明の通信端末およびネットワーク制御装置について実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。

[0131] 上記した実施の形態では、帯域予約に成功した後は、通信端末 1が移動先のネットワークに入るまで、確保した帯域を保持し、所定時間経過したときに帯域を解放する例について説明しているが、帯域予約に成功した後に、より広い帯域を確保する制御を行ってもよい。

[0132] 図 19は、通信端末 1が帯域予約の制御を行う第 1の実施の形態と同様の例で、帯域予約に成功した後にさらに広帯域を要求する動作を示す図である。通信端末 1およびネットワーク制御装置 3, 4は、基本的には図 10に示すフローと同じ動作をする。図 19に示すフローでは、帯域予約結果 OKか否かの判定によって（S36)、帯域予約 OKと判定されたときに（S36で YES)、通信端末 1が移動先ネットワークに入ったか否かを判定する（S37)。この判定の結果、移動先ネットワークに入ったと判定されな力つたときは (S37で NO)、確保した帯域より帯域幅を上げてリトライするか否かを判定する（S39)。そして、この判定により、帯域幅を上げてリトライすると判定された場合には (S39で YES)、通信端末 1は予約する帯域を上げて (S41)、再度帯域予約を行う（S20)。 [0133] このように、帯域予約に成功した後に、通信端末 1が移動先ネットワークにすぐに入らない場合には、確保した帯域より大きい帯域の予約要求を行う。これにより、通信端末 1は、最低限の要求を満たす帯域を確保しつつ、さらに大きい帯域を確保することができる。

[0134] 上記した実施の形態では、ネットワーク制御装置 3からネットワーク制御装置 4へ送信する認証情報の例として、セキュリティの情報を取り上げたが、通信情報はセキユリティの情報に限られない。通信情報は、例えば、コーデックの情報等でもよい。

[0135] 上記した実施の形態では、ユーザ要望蓄積部 11がユーザのニーズをアプリケーシヨンに関連付けて記憶する例について説明した力ユーザのニーズは必ずしもアプリケーシヨンに関連付けて記憶する必要はない。ユーザ要望蓄積部 11は、例えばユーザのニーズを通信相手に関連付けて記憶してもよ、し、他の情報との関連を持たなくてもよい。なお、上記した実施の形態では、通信端末は IPネットワーク間の移動となる力異なるネットワーク間の移動でも適用できる。

[0136] 以上に現時点で考えられる本発明の好適な実施の形態を説明した力本実施の形態に対して多様な変形が可能なことが理解される。本発明の真実の精神と範囲内にあるそのようなすべての変形を添付の特許請求の範囲が含むことが意図されている。産業上の利用可能性

[0137] 以上説明したように、本発明によれば、異なるネットワークへの切替えを円滑に行えるといすぐれた効果を有し、通信中の通信端末が異なるネットワーク間を移動するときのデータ伝送制御等に有用である。

Claims

請求の範囲

[1] 通信方式の異なる複数のネットワークを通じて受信する電波の強度を検知する電波強度検知部と、

前記電波強度検知部にて検知された電波強度に基づいて、移動先のネットワークを予測する移動予測部と、

前記移動先として予測された移動先ネットワークの通信接続を制御する移動先ネットワーク制御装置と現在通信接続中のネットワーク制御装置との間の帯域の確保と通信接続中の通信情報の前記移動先ネットワーク制御装置への転送とを要求する帯域予約要求を、通信接続中のネットワーク制御装置に送信する帯域予約要求送信部と、

を備える通信端末。

[2] ユーザによって設定された帯域幅をユーザニーズとして、アプリケーションに関連付けて記憶するユーザニーズ記憶部を備え、

前記帯域予約要求送信部は、前記通信端末が通信接続中の通信で実行中のアブリケーシヨンに対応する帯域幅を前記ユーザニーズ記憶部力読み出し、読み出した帯域幅の予約を要求する帯域予約要求を送信する請求項 1に記載の通信端末。

[3] 前記帯域予約要求送信部は、帯域の確保に成功するまで、繰り返し帯域予約要求を送信する請求項 1に記載の通信端末。

[4] 前記帯域予約要求送信部は、帯域の確保に成功するまで、予約する帯域幅を段階的に小さくして繰り返し帯域予約要求を送信する請求項 1に記載の通信端末。

[5] ユーザによって設定された帯域幅をユーザニーズとして記憶したユーザニーズ記憶部を備え、

前記帯域予約要求送信部は、前記ユーザニーズ記憶部から読み出された帯域幅の範囲で、帯域を段階的に小さくして繰り返し帯域予約処理を行う請求項 4に記載の迪信端末。

[6] 前記帯域予約要求送信部は、帯域の確保に成功した後、確保した帯域より大きい帯域を確保するための帯域予約要求を送信することを特徴とする請求項 1に記載の迪信端末。

[7] 前記帯域予約要求送信部にて送信された帯域予約要求によって確保された帯域を解放する帯域解放要求を送信する帯域解放要求送信部を備える請求項 1に記載の通信端末。

[8] 前記帯域解放要求送信部は、帯域を確保してから所定時間内に通信端末が前記移動先のネットワークに移動しない場合に、前記帯域解放要求を送信する請求項 7 に記載の通信端末。

[9] 前記帯域解放要求送信部は、前記帯域予約要求にて帯域が確保されたネットヮークとは異なるネットワークを移動先として予測した場合に、前記帯域解放要求を送信する請求項 7に記載の通信端末。

[10] 通信方式の異なる複数のネットワークに接続可能な通信端末の通信接続を制御するネットワーク制御装置であって、

通信接続中の通信端末の移動先として予測された移動先ネットワークを示す移動予測情報を前記通信端末から受信する移動予測情報受信部と、

前記移動予測情報に示される移動先ネットワークの通信接続を制御する移動先ネットワーク制御装置と自ネットワーク制御装置との間の帯域を、前記通信端末が移動先ネットワークへ移動する前に確保する帯域予約制御部と、

通信接続中の通信情報を前記移動先ネットワーク制御装置に送信する通信情報送信部と、

を備えるネットワーク制御装置。

[11] ユーザによって設定された帯域幅をユーザニーズとして、アプリケーションに関連付けて記憶するユーザニーズ記憶部を備え、

前記帯域予約制御部は、前記通信端末が通信接続中の通信により実行中のアブリケーシヨンに対応する帯域幅を前記ユーザニーズ記憶部力読み出し、読み出した帯域幅を確保する請求項 10に記載のネットワーク制御装置。

[12] 前記帯域予約制御部は、帯域の確保に成功するまで、繰り返し帯域予約処理を行う請求項 10に記載のネットワーク制御装置。

[13] 前記帯域予約制御部は、帯域の確保に成功するまで、予約する帯域幅を段階的に小さくして繰り返し帯域予約処理を行う請求項 10に記載のネットワーク制御装置。

[14] ユーザによって設定された帯域幅をユーザニーズとして記憶したユーザニーズ記憶部を備え、

前記帯域予約制御部は、前記ユーザニーズ記憶部から読み出された帯域幅の範囲で、帯域を段階的に小さくして繰り返し帯域予約処理を行う請求項 13に記載のネットワーク制御装置。

[15] 前記帯域予約要求送信部は、帯域の確保に成功した後、確保した帯域より大きい帯域を確保するための帯域予約要求を送信することを特徴とする請求項 10に記載のネットワーク制御装置。

[16] 前記帯域予約制御部によって確保された帯域を解放する帯域解放部を備える請求項 10に記載のネットワーク制御装置。

[17] 前記帯域解放部は、帯域を確保してから所定時間内に前記通信端末が前記移動先ネットワークに移動しない場合に、確保された帯域を解放する請求項 16に記載のネットワーク制御装置。

[18] 前記帯域解放部は、帯域が確保された前記移動先ネットワークとは異なるネットヮークを示す移動予測情報を前記通信端末から受信した場合に、確保された帯域を解放する請求項 16に記載のネットワーク制御装置。

[19] 通信方式の異なる複数のネットワーク間におけるネットワーク切替えを通信端末によって制御する方法であって、

通信端末が通信方式の異なる複数のネットワークを通じて受信する電波の強度を検知する電波強度検知ステップと、

通信端末が前記電波強度検知ステップにより検知された電波強度に基づいて、移動先のネットワークを予測する移動予測ステップと、

移動先として予測された移動先ネットワークの通信接続を制御する移動先ネットヮーク制御装置と現在通信接続中のネットワーク制御装置との間の帯域の確保と通信接続中の通信情報の前記移動先ネットワーク制御装置への転送とを要求する帯域予約要求を、通信接続中のネットワーク制御装置に送信する帯域予約要求送信ステップと、

を備えるネットワークの切替制御方法。通信方式の異なる複数のネットワークに接続可能な通信端末の通信接続を制御するネットワーク制御装置によって、異なるネットワーク間によるネットワーク切替えを制御する方法であって、

通信接続中の通信端末の移動先として予測された移動先ネットワークを示す移動予測情報を前記通信端末から受信する移動予測情報受信ステップと、

前記移動予測情報に示される移動先ネットワークの通信接続を制御する移動先ネットワーク制御装置と自ネットワーク制御装置との間の帯域を、前記通信端末が移動先ネットワークへ移動する前に確保する帯域予約ステップと、

通信接続中の通信情報を前記移動先ネットワーク制御装置に送信する通信情報送信ステップと、

を備えるネットワークの切替制御方法。