明 細 書
通信ノード及び通信制御方法
技術分野
[0001] 本発明は、 IP (Internet Protocol)を用いた通信を行う通信ノード及び通信制御方 法に関し、特に、マルチホーム機能及びモパイル機能の両方を実装した通信ノード 及び通信制御方法に関する。
背景技術
[0002] まず、通信ノードがマルチホームの状態となる場合にっ 、て説明する。なお、ここで 言うマルチホームの状態とは、ある通信ノード力 異なるプレフィックス力 生成された 複数の IPアドレス(以下、単にアドレスと呼ぶこともある)を保持して 、る状態のことを 指すものとする。
[0003] 通信ノードが、マルチホームの状態となる場合には、大きく分けて、以下の 2つの場 合が存在する。
[0004] 第 1の場合:通信ノードが接続するネットワーク力 複数の異なるプレフィックスを通 知(advertise)して 、る場合
第 2の場合:通信ノードが複数のインタフェースを持っており、かつそれぞれのイン タフエースが異なるネットワークに同時に接続している場合
上記の第 1の場合 (通信ノードが接続するネットワークが、複数の異なるプレフィック スを通知している場合)は、例えば、通信ノードが接続するネットワークが属している サイトが、複数のインターネットサービスプロバイダ(ISP : Internet Service Provider) にコネクションを持って 、る場合 (サイトマルチホームの状態にある場合)に起こり得る 。この場合、そのサイトに属しているネットワーク内には、各 ISPからのプレフィックスに 基づく複数のプレフィックスが通知されるため、そのネットワークに接続する通信ノー ドは、そのネットワーク上で使用可能なアドレスとして、プレフィックスが異なる複数の アドレスを保持することができる。つまり、この場合には、サイト側の構成によって、通 信ノードが複数のアドレスを保持するかどうかが定まる。なお、サイトマルチホームの 状態ではな 、サイトが、そのネットワーク上で有効なプレフィックスを複数通知すること
も可能である。
[0005] また、上記の第 2の場合 (通信ノードが複数のインタフェースを持っており、かつそ れぞれのインタフェースが異なるネットワークに同時に接続している場合)には、通信 ノードの複数のインタフェースのそれぞれに対して接続先のネットワークからプレフィ ッタスが通知されているため、複数のインタフェースのそれぞれには、各ネットワーク で使用可能な IPアドレスが少なくとも 1つ割り当てられる。したがって、通信ノード単体 として見た場合には、その通信ノードにはプレフィックスが異なる複数のアドレスが割 り当てられることになる。つまり、この場合には、通信ノードの構成によって、通信ノー ドが複数のアドレスを保持するかどうかが定まる。
[0006] なお、複数のインタフェースを持っている通信ノードが複数の異なるプレフィックスを 通知しているネットワークに接続する場合や、複数のインタフェースを持っている通信 ノードのインタフェースの少なくとも 1つが複数の異なるプレフィックスを通知している ネットワーク(上記の第 1の場合)に接続する場合などのように、上記の第 1及び第 2の 場合が組み合わさった場合においても、通信ノードは、マルチホームの状態となるこ とが可能である。
[0007] 現在、 IETF MULTI6 Working Group (http:〃 www.ietf.org/html.charters/multi6- ch arter.html)では、マルチホームの状態にある通信ノード力 複数の IPアドレスを用い た通信を可能とするための方法として、ネットワークレイヤとその上位レイヤ又は下位 レイヤとの間に新たなレイヤを追加したり、あるいはネットワークレイヤの中に新たなサ ブレイヤを追加したりすることで、複数の IPアドレスを上位レイヤの 1つの識別子(Iden tifier)にマッピングする方法や、トランスポートレイヤ自身が直接複数の IPアドレスを 扱う方法などが提案されている(下記の非特許文献 1、 2参照)。なお、複数の IPアド レスを管理するための上記の方法は、いずれもトランスポートレイヤにおけるコネクシ ヨンを維持するためのものである。
[0008] このような複数の IPアドレスを管理して、マルチホームの状態を扱う方法では、送信 側及び受信側の双方において、アドレス情報の交換、送信元アドレスやあて先ァドレ スの選択など、複数のアドレスを利用するための処理が行われる。
[0009] 次に、モパイル IP (以下、 MIPと記載することもある、下記の非特許文献 3参照)に
ついて簡単に説明する。モパイル IPにおける通信ノード(MN : Mobile Node,モバイ ルノード、なお、 MNは一般的に MH (Mobile Host,モパイルホスト)と MR (Mobile R outer,モパイルルータ)の両方を表す)は、自身のホームネットワークから、少なくとも 1つの HoAが割り当てられている。この MNは、別のサブネットワーク(フォーリンネッ トワーク)に移動した場合には、その移動先のネットワーク上で少なくとも 1つの CoA( Care- of Address:気付アドレス)を取得し、取得した CoAとホームネットワーク上で割 り当てられた HoAとの関連を示す情報 (バインディング情報)を、 MNのホームネット ワーク上に存在する HA (Home Agent:ホームエージェント)に通知する。これにより、 HAは、 MNの HoAあてに送信されたパケットを代理受信して、 CoAあてに転送でき るようになり、 MNは、フォーリンネットワーク上に存在しながら、 HoAあてのパケットを 受信することが可能となる。
[0010] なお、非特許文献 3で規定されて 、るように、 MNが HAに登録することができるアド レス関係は、 HoAとプライマリ CoAの 1対 1の関係であり、この情報は MNが送信する バインディングアップデート(Binding Update)によって通知される。
[0011] モパイル IPでは、複数の CoAを持つように構成されて!、る MNが HAに登録するこ とができるバインディング情報としては、複数の CoAの中力も選択された 1つのプライ マリ CoAと、 1つの HoAとの 1対 1の関連を示す情報となる。つまり、 MNが複数の Co Aを持っていたとしても、 HAに登録できるのは 1つの CoAのみである。その結果、 1 つの HoAに対して複数の CoAを関連付けようとして、 MNが複数のバインディングァ ップデートを送信したとしても、 HAは、単なる CoAの更新とみなしてしまうため、結果 として、 HAでは最後のバインディングアップデートで送信されたバインディング情報 しか保持されない。
[0012] こうした問題点に対して、下記の非特許文献 4では、 1つの HoAに対して複数の Co Aを登録する方法が開示されており、この方法を使うことによって、 MNはバインディ ング情報として、 1つの HoAに対して複数の CoAの関係(1対多の関係)を登録する ことが可能となる。
[0013] 一方、ホームネットワークがサイトマルチホームの状態にある場合や、 MNにホーム ネットワークが複数割り当てられて 、る状態の場合にお!、て、 MNが複数の HoAを保
持しているときには、 MNはそれぞれの HoAに対して 1つのプライマリ CoAを関連付 けて、 HoAとプライマリ CoAとの関連を示す情報を、それぞれの HoAを管理する HA に登録する。このとき、それぞれの HoAを管理する HAが異なる場合には、 MNは、 それぞれの HoAを管理する HAに対してバインディングアップデートを送信し、その 結果、それぞれの HAにおいてバインディングキャッシュ(Binding Cache)が作成され ることになる。
[0014] これに対して、複数の HoAを管理する HAが 1つである場合には、 MNはその HA に対して、それぞれの HoAに関するバインディングアップデートを送信する。バイン デイングアップデートを受信した HAは、それぞれのバインディングアップデートに対 するバインディングキャッシュを生成する力 それらのバインディングキャッシュが同一 の MN力も送信されたバインディングアップデートに対するものであるという認識を持 つことはなぐ別々のバインディングキャッシュを作成して管理する。そのため、それら のバインディングキャッシュ間には何も関連付けが行われないため、 HAは、同一の MNのバインディングキャッシュであると!/、う認識を持たな!、。
[0015] これまでの説明で述べたように、通信ノードがマルチホームを行うための機能は、モ パイル IPの機能とは別の機能であり、固定ノード及び移動ノードの両方に適用される ものである。し力し、マルチホームを行っている通信ノードにモパイル IPを適用した場 合には、マルチホーム制御部が管理することになる複数の IPアドレスには、その MN が保持する複数の HoA及び CoAが含まれることになる。これは、マルチホーム制御 部及びモノ ィル IPの両方の機能が配置されるレイヤの構成に依存するものであり、 一般的にマルチホーム制御部は、モノくィル IPよりも上位に配置される力もである。 M Nが複数の HoA及び CoAを保持する場合、モパイル IPは上位に対してそれらの Ho A及び CoAを見せるため、必然的にマルチホーム制御部は、それらの複数の HoA 及び CoAを扱うことになる。
[0016] このように、 MNに複数の HoAが割り当てられている場合、それらの HoAはマルチ ホーム制御部によって管理されること力 マルチホーム制御部及びモノィル IPの両 方の機能を備える MNの特徴である。
[0017] また、下記の非特許文献 5には、ホストが複数の IPアドレスを保持する場合に、送信
元アドレスを選択する際の方法について規定されている。ここでは、送信元アドレス の選択をする際に用いるルールが規定されており、このルールの中に「Prefer Home Address」と存在している。この「Prefer Home Address」は、複数のアドレスのうち、 Co Aよりもホームネットワークに接続しているアドレス(HoA)のほうを優先するというもの である。
非特干文献 1: Erik Nordmark, Marcelo Bagnulo, Multihoming L3 Shim Approach , draft-ietf-multi6-13shim-00.txt, 10 Jan 2005.
非特許文献 2 : R.Stewart, Q.Xie, "Stream Control Transmission Protocol", RFC2960 , Octover 2000.
非特許文献 3 : Johnson, D. B" Perkins, C. E" and Arkko, J" "Mobility Support in IP v6〃, RFC3775, June 2004.
非特許文献 4 : Ryuji Wakikawa, Keisuke Uehara, Tnierry Ernst, Multiple Care- of A ddresses Registration" IETF Internet Draft: draft- wakikawa- mobileip-multiplecoa-0 3.txt, 19 Jun 2004.
非特許文献 5 : R. Draves, "Default Address Selection for Internet Protocol version 6 (IPv6)", RFC3484, February 2003.
[0018] しかしながら、マルチホーム制御部は、通信ノードの移動は感知せず、あくまでも通 信ノードが保持する複数のアドレスの管理を行うように構成されているため、マルチホ ーム制御部が管理しているアドレス力 通信ノードの移動によってモパイル IPにおけ る HoA又は CoAであるという認識を持つことはない。このため、例えば、非特許文献 5に記載されている上記のルールをマルチホーム制御部にそのまま導入することはで きない。
[0019] したがって、 MNのホームネットワークが属するサイトがマルチホームを行っていたり 、同時に複数のホームネットワークが MNに割り当てられていたりすることによって、 M Nが複数のアドレスを持つ場合、これらのアドレスを管理するマルチホーム制御部が モノィル IPに係る機能を有する MIPレイヤ(以下、 MIP制御部と呼ぶ)と分離してい るため、例えば、マルチホーム制御部が送信元アドレスとして、あるアドレスを選択し たとしても、実際にはこの MNの移動によって、そのアドレスがモパイル IPにおける H
oAに変化し、インタフェースには接続先で取得した CoAが割り当てられているような 場合には、マルチホーム制御部が送信元アドレスとして選択したアドレスは、もはや MNの正確な現在地を表すものではなくなつて!/、る。
[0020] すなわち、 MNの移動によって新たな条件が発生したにもかかわらず、マルチホー ム制御部は、そのことを認識することはできずに、あくまでもマルチホーム制御部の独 自のポリシーに基づいて、自身が保持する複数のアドレスの中の 1つを送信元ァドレ スとして選択する。このような構成の下では、マルチホーム制御部によるアドレス選択 は、実際に MNが置かれている状況を反映したものとは言えず、モビリティ (Mobility) t 、う観点力も考慮されるべき条件は 、つさ 、参照されることはな 、。
[0021] その結果、例えば、 MN力 送信されるパケットが HAを経由して送信される場合、 マルチホーム制御部が選択したホームアドレスを割り当てたホームネットワーク上に 存在する HAを経由して送信されることになり、複数の HAの状態などが考慮された H Aの選択が行われな 、ため、不適切なアドレスが選択されてパケットが送信されてし まい、遅延やパケットロスなどの様々な不具合が発生してしまうという課題が生じる。
[0022] 以上のように、従来の技術では、モパイル IP及びマルチホームを実現するプロトコ ルの両方が 1つの MNに実装されている場合、 MNの移動に伴って発生するモビリテ ィ条件が適切に反映されないという課題について、図 29を参照しながら説明する。図 29は、従来の技術に係る課題を説明するための MN内の構成の第 1の例を示す模 式図である。
[0023] 図 29には、 MNが実装している MIP制御部 1920及びマルチホーム制御部 1930 が図示されている。なお、この MIP制御部 1920の存在は、 MNが移動管理を実現 する MIPなどのプロトコルを実装していることを示しており、また、マルチホーム制御 部 1930の存在は、 MNがマルチホームを実現するプロトコルを実装していることを示 している。
[0024] 今、例えば、 MNがマルチホーム状態にあり、マルチホーム制御部 1930で 2つのァ ドレス(Addrl及び Addr2)が管理されて!、るとする。ここで、 MNが自身のホームネ ットワークからフォーリンネットワークに移動を行って、 Addrl ( = MN1. HoAl)に対 応する CoA(MNl. CoAl)と、 Addr2 ( = MNl. HoA2)に対応する CoA(MNl.
CoA2)とを取得したとする。
[0025] しかしながら、マルチホーム制御部 1930は、管理する 2つのアドレス (Addrl及び Addr2)が MNの HoAとなったことを把握することができず、 MNの移動とは無関係 に、所定の通信相手との通信において使用するアドレスの選択を行う。例えば、マル チホーム制御部 1930は、 2つのアドレス(Addrl及び Addr2)のうちの Addrlを選択 した場合、 MIP制御部 1920に対して、使用するアドレスとして Addrlを通知する。 M IP制御部 1920は、マルチホーム制御部 1930力も通知されたアドレスを利用したパ ケットの生成を行う機能しか有しておらず、この Addrlの通知を受けて、 Addrlと同 一の MN1. ΗοΑ1、又は MN1. HoAlに対応する MN1. CoAlを送信元アドレス に設定して、パケットの送信を行う。したがって、従来の技術によれば、 MNの移動に 伴って、 MN1. HoA2や MN1. CoA2がパケットの送信元アドレスに設定されたほう が良 、条件となった場合でも、マルチホーム制御部 1930で選択されたアドレスがパ ケットの送信元アドレスとして設定されてしまうと 、う課題がある。
[0026] また、図 29には、マルチホーム制御部がモパイル IPよりも上位に配置される場合の 課題について図示されている力 図 30に図示されているように、マルチホーム制御 部がモパイル IPよりも下位に配置される場合においても同様に、アドレス選択の際に 、 MIP制御部とマルチホーム制御部との間で適切な連携が行われず、 MNのマルチ ホーム状態に起因する条件 (アドレス選択条件)が適切に反映されないという課題が 生じる。上記の課題について、図 30を参照しながら説明する。図 30は、従来の技術 に係る課題を説明するための MN内の構成の第 2の例を示す模式図である。
[0027] 図 29には、 MNが実装している MIP制御部 1920及びマルチホーム制御部 1930 が図示されている。なお、上述のように図 30では、 MIP制御部 2020は、マルチホー ム制御部 2030の上位に配置されて!、る。
[0028] 今、例えば、 MNがマルチホーム状態にあり、マルチホーム制御部 2030で 2つのァ ドレス (Addrl及び Addr2)が管理されているとする。なお、 MIP制御部 2020の下位 に存在するマルチホーム制御部 2030は、インタフェースに割り当てられている IPアド レス(マルチホームに係る技術ではロケータとも呼ばれる)を、 ULID (Upper- Layer Id entifier)と関連付けて管理するように構成されており、 MIP制御部 2020は、この ULI
Dとの関連付けを行って、ホームアドレスを管理するように構成されている。ここでは、 マルチホーム制御部 2030力 Addrl ( = MN1. CoAl)と ULID1との対応関係、及 び Addr2 ( = MNl. CoA2)と ULID2との対応関係を保持し、 MIP制御部 2920が 、 MN1. HoAlと ULID1との対応関係、及び MN1. HoA2と ULID2との対応関係 を保持しているものとする。
[0029] なお、マルチホーム制御部 2030は、複数の ULIDの管理を行うことが可能である。
また、マルチホーム制御部 2030は、 1つの ULIDに対して複数のアドレスを関連付 けて管理することが可能であり、例えば図 30において、 ULID1に対して、 Addrlと は異なる複数のアドレスを同時に関連付けて管理することが可能である。この場合、 マルチホーム制御部 2030は、例えば上位レイヤ力 ULID1の使用の指示を受けた 場合、 ULID1に関連付けられている複数のアドレスのうちの 1つを、自身で選択する ことができる。
[0030] このとき、例えば MNの移動に係る環境が変化した場合などにぉ 、て、 MIP制御部 2020は、自身が把握するモビリティに起因する条件 (モピリティ条件)に基づき、所定 の通信相手との通信において使用するアドレスの選択を行う。例えば、 MIP制御部 2 030は、 2つのアドレス(MN1. HoAl及び MN1. HoA2)のうちの MN1. HoAlを 選択した場合、マルチホーム制御部 2030に対して、使用するアドレスとして ULID1 を通知する。マルチホーム制御部 2030は、この ULID1に基づいて、 ULID1に関連 付けられている 1つ又は複数のアドレス(図 30に図示されている例では、 Addrl)の 選択を行う機能しか有しておらず、この Addrl (MN1. CoAl)を送信元アドレスに設 定して、パケットの送信を行う。したがって、従来の技術によれば、マルチホームに起 因するアドレス選択条件に従うと、 MN1. CoA2がパケットの送信元アドレスに設定さ れたほうが良い場合でも、パケットの送信元アドレスとして、 MIP制御部 2020で選択 された ULIDに制限されたアドレスしカゝ設定されないという課題がある。
発明の開示
[0031] 本発明は、上記の課題に鑑み、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチ ホームの機能の両方を有して 、る場合に、適切なアドレスの選択が行われるようにす ることを目的とする。
[0032] 上記の目的を達成するため、本発明の通信ノードは、異なるネットワークに由来す る複数のアドレスを有するマルチホームの管理を行うマルチホーム制御手段と、前記 マルチホーム制御手段より下位レイヤに配置されており、移動の管理を行う移動管理 手段とを有する通信ノードであって、
前記移動管理手段が取得可能な自身又は通信相手の移動により発生したモビリテ ィ条件を考慮して、前記通信相手との通信に適したアドレスを判断するモビリティ条 件判断手段と、
前記モビリティ条件判断手段による判断結果に基づいて前記通信相手との通信に 適したアドレスが設定されたパケットの生成を行う送信データパケット生成手段とを有 する。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、移動によって発生した条件に基づいて、マルチホーム状 態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0033] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記移動管理手段が前記モ ピリティ条件判断手段を有しており、前記モビリティ条件判断手段が前記マルチホー ム制御手段に対して前記判断結果を通知することにより、前記マルチホーム制御手 段が前記複数のアドレスの中から前記通信相手との通信に適したアドレスの選択を 行うように構成されている。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、移動によって発生した条件に基づいて、マルチホーム状 態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0034] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記移動管理手段が前記モ ピリティ条件判断手段を有しており、前記モビリティ条件判断手段が、前記マルチホ ーム制御手段が取得可能なマルチホーム状態に係るアドレス選択条件を無視して、 前記通信相手との通信に適したアドレスを判断するように構成されて 、る。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、移動によって発生した条件に基づいて、マルチホーム状 態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0035] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記移動管理手段が前記モ ピリティ条件判断手段を有しており、前記マルチホーム制御手段が前記モビリティ条 件判断手段に対して、前記マルチホーム制御手段が取得可能なマルチホーム状態 に係るアドレス選択条件を通知し、前記モビリティ条件判断手段が、前記モビリティ条 件に加えて、さらに前記アドレス選択条件を考慮して、前記通信相手との通信に適し たアドレスを半 IJ断するように構成されて!、る。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、移動によって発生した条件に基づいて、マルチホーム状 態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0036] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記移動管理手段が、前記 モビリティ条件を取得して前記モビリティ条件判断手段に通知するモビリティ条件通 知手段を有するとともに、前記マルチホーム制御手段が前記モビリティ条件判断手段 を有しており、前記マルチホーム制御手段が、前記モビリティ条件判断手段による前 記判断結果に基づいて、前記複数のアドレスの中から前記通信相手との通信に適し たアドレスの選択を行うように構成されている。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、移動によって発生した条件に基づいて、マルチホーム状 態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0037] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記モビリティ条件判断手段 力 前記モビリティ条件にカ卩えて、さらに前記マルチホーム制御手段が取得可能なマ ルチホーム状態に係るアドレス選択条件を考慮して、前記通信相手との通信に適し たアドレスを半 IJ断するように構成されて!、る。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、移動によって発生した条件及びマルチホーム状態に係る 条件の両方に基づいて、マルチホーム状態における複数のアドレスの中力 適切な アドレスを選択することが可能となる。
[0038] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記移動管理手段が、前記 モビリティ条件を取得して前記モビリティ条件判断手段に通知するモビリティ条件通
知手段を有するとともに、前記マルチホーム制御手段及び前記移動管理手段とは独 立して前記モビリティ条件判断手段が設けられており、前記マルチホーム制御手段 力 前記モビリティ条件判断手段から通知される前記判断結果に基づいて、前記複 数のアドレスの中力 前記通信相手との通信に適したアドレスの選択を行うように構 成されている。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、移動によって発生した条件に基づいて、マルチホーム状 態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0039] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記移動管理手段が、
前記複数のアドレスのそれぞれをホームアドレスとして、前記複数のホームアドレス 及び前記複数のホームアドレスに対応した気付アドレスの関連情報を保持する複数 ホームアドレス情報保持手段と、
他の通信ノードに対して、複数の前記関連情報のそれぞれを有するとともに、前記 通信ノードを識別するための識別情報が付加された複数のメッセージを生成して送 信するメッセージ生成手段とを有する。
この構成により、通信ノードは、 自身の複数のホームアドレス、及びそれぞれに対応 する気付アドレスのバインディング情報を、通信相手に通知するためのバインディン グアップデートメッセージを送信することが可能となる。
[0040] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記メッセージ生成手段が、 前記関連情報に加えて、前記関連情報に含まれるアドレスの使用優先度を含む前 記メッセージを生成して送信するように構成されて 、る。
この構成により、通信ノードは、 自身の複数のホームアドレス、及びそれぞれに対応 する気付アドレスのバインディング情報に係るアドレス使用の優先度を設定すること が可能となる。
[0041] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記移動管理手段が、
他の通信ノードから、前記他の通信ノードが有するホームアドレス及び前記ホーム アドレスに対応した気付アドレスの関連情報を有するとともに、前記他の通信ノードを 識別するための識別情報が付加されたメッセージを受信するメッセージ受信手段と、
前記メッセージ受信手段で受信した前記関連情報及び前記識別情報を関連付け て格納するバインディングキャッシュ保持手段とを有する。
この構成により、通信ノードは、通信相手の複数のホームアドレス、及びそれぞれに 対応する気付アドレスのバインディング情報を、通信相手から受信して、同一の通信 相手に係る複数のバインディング情報を特定することができる状態で、複数のバイン デイング情報を保持することが可能となる。
[0042] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記メッセージ受信手段が、 前記関連情報に加えて、前記関連情報に含まれるアドレスの使用優先度が含まれて いる前記メッセージを受信し、前記バインディングキャッシュ保持手段が、前記関連 情報及び前記識別情報に加えて、アドレスの使用優先度を関連付けて格納するよう に構成されている。
この構成により、通信ノードは、同一の通信相手に係る複数のバインディング情報 を特定することができる状態で、複数のバインディング情報を保持する際に、複数の ノインデイング情報のそれぞれに係るアドレス使用の優先度を同時に保持することが 可能となる。
[0043] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記モビリティ条件判断手段 によって考慮される前記モビリティ条件を、前記バインディングキャッシュ保持手段に よって保持されて 、る情報力 取得可能な条件として利用するように構成されて 、る この構成により、通信ノードは、通信相手力も受信したバインディングアップデートメ ッセージの内容をモビリティ条件として利用することが可能となる。
[0044] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記移動管理手段が、
前記複数のアドレスのうちの 1つをホームアドレスとして、前記ホームアドレス及び前 記ホームアドレスに対応した複数の気付アドレスの関連情報を保持するアドレス情報 保持手段と、
他の通信ノードに対して、前記関連情報を有する第 1メッセージと、前記複数の気 付アドレスの中からいずれか 1つを選択する際の条件として使用される気付アドレス 選択情報を含む第 2メッセージとを生成して送信するメッセージ送信手段とを、
有する。
この構成により、通信ノードは、 自身が有する 1つのホームアドレスに対して複数の 気付アドレスの関連付けが行われている場合、このバインディング情報に加えて、複 数の気付アドレスの中からいずれか 1つを選択する際の条件として使用される気付ァ ドレス選択情報を他の通信ノードに送信することが可能となる。なお、上記の第 1及び 第 2メッセージはそれぞれ別々に送信されてもよぐあるいは 1つのメッセージに統合 されて送信されてもよい。
[0045] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記移動管理手段が、
他の通信ノードから、前記他の通信ノードのホームアドレス及び前記ホームアドレス に対応した複数の気付アドレスの関連情報を有する第 1メッセージと、前記複数の気 付アドレスの中からいずれか 1つを選択する際の条件として使用される気付アドレス 選択情報を含む第 2メッセージとを受信するメッセージ受信手段と、
前記メッセージ受信手段が受信した第 2メッセージに含まれる前記気付アドレス選 択情報に基づいて前記複数の気付アドレスの中力 いずれ力 1つを選択し、前記他 の通信ノードに到達させるべきパケットのあて先アドレスに前記選択された気付アドレ スを設定するあて先アドレス設定手段とを、
有する。
この構成により、通信ノードは、他の通信ノードに係る 1つのホームアドレスに対する 複数の気付アドレスの関連付けを示すバインディング情報と、上記の他の通信ノード に係る複数の気付アドレスの中からいずれか 1つを選択する際の条件として使用され る気付アドレス選択情報とを受信し、気付アドレス選択情報に基づいて、上記の他の 通信ノードに到達させるべきパケットのあて先アドレスとして使用する気付アドレスを 選択することが可能となる。なお、上記の第 1及び第 2メッセージはそれぞれ別々に 送信されてもよぐあるいは 1つのメッセージに統合されて送信されてもよい。
[0046] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記移動管理手段が、
他の通信ノードから、前記他の通信ノードの複数のアドレスを有する第 1メッセージ と、前記複数のアドレスの中からいずれ力 1つを選択する際の条件として使用される アドレス選択情報を含む第 2メッセージとを受信するメッセージ受信手段と、
前記メッセージ受信手段が受信した第 2メッセージに含まれる前記アドレス選択情 報に基づいて前記複数のアドレスの中力 いずれ力 1つを選択し、前記他の通信ノ ードに到達させるべきパケットのあて先アドレスに前記選択されたアドレスを設定する あて先アドレス設定手段とを、
有する。
この構成により、通信ノードは、他の通信ノードに係る複数のアドレスと、上記の他 の通信ノードに係る複数のアドレスの中力 いずれか 1つを選択する際の条件として 使用されるアドレス選択情報とを受信し、アドレス選択情報に基づいて、上記の他の 通信ノードに到達させるべきパケットのあて先アドレスとして使用するアドレスを選択 することが可能となる。なお、上記の第 1及び第 2メッセージはそれぞれ別々に送信さ れてもよぐあるいは 1つのメッセージに統合されて送信されてもよい。
[0047] また、上記目的を達成するため、本発明の通信ノードは、異なるネットワークに由来 する複数のアドレスを有するマルチホームの管理を行うマルチホーム制御手段と、前 記マルチホーム制御手段より上位レイヤに配置されており、移動の管理を行う移動管 理手段とを有する通信ノードであって、
前記マルチホーム制御手段が取得可能なマルチホーム状態に係るアドレス選択条 件を考慮して、通信相手との通信に適したアドレスを判断するアドレス選択条件判断 手段と、
前記アドレス選択条件判断手段による判断結果に基づいて前記通信相手との通信 に適したアドレスが設定されたパケットの生成を行う送信データパケット生成手段とを 有する。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、マルチホーム状態に係る条件に基づいて、マルチホーム 状態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0048] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記マルチホーム制御手段 が前記アドレス選択条件判断手段を有しており、前記アドレス選択条件判断手段が 前記移動管理手段に対して前記判断結果を通知することにより、前記移動管理手段
が前記複数のアドレスの中から前記通信相手との通信に適したアドレスの選択を行う ように構成されている。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、マルチホーム状態に係る条件に基づいて、マルチホーム 状態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0049] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記マルチホーム制御手段 が前記アドレス選択条件判断手段を有しており、前記アドレス選択条件判断手段が、 前記移動管理手段が取得可能な自身又は通信相手の移動により発生したモビリティ 条件を無視して、前記通信相手との通信に適したアドレスを判断するように構成され ている。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、マルチホーム状態に係る条件に基づいて、マルチホーム 状態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0050] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記マルチホーム制御手段 が前記アドレス選択条件判断手段を有しており、前記移動管理手段が前記アドレス 選択条件判断手段に対して、前記移動管理手段が取得可能な自身又は通信相手 の移動により発生したモビリティ条件を通知し、前記アドレス選択条件判断手段が、 前記アドレス選択条件に加えて、さらに前記モビリティ条件を考慮して、前記通信相 手との通信に適したアドレスを判断するように構成されて 、る。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、マルチホーム状態に係る条件に基づいて、マルチホーム 状態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0051] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記マルチホーム制御手段 力 前記アドレス選択条件を取得して前記アドレス選択条件判断手段に通知するァ ドレス選択条件通知手段を有するとともに、前記移動管理手段が前記アドレス選択 条件判断手段を有しており、前記移動管理手段が、前記アドレス選択条件判断手段 による前記判断結果に基づ!、て、前記複数のアドレスの中から前記通信相手との通 信に適したアドレスの選択を行うように構成されて 、る。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、マルチホーム状態に係る条件に基づいて、マルチホーム 状態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0052] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記アドレス選択条件判断手 段が、前記アドレス選択条件に加えて、さらに前記移動管理手段が取得可能な自身 又は通信相手の移動により発生したモビリティ条件を考慮して、前記通信相手との通 信に適したアドレスを判断するように構成されて 、る。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、移動によって発生した条件及びマルチホーム状態に係る 条件の両方に基づいて、マルチホーム状態における複数のアドレスの中力 適切な アドレスを選択することが可能となる。
[0053] また、本発明の通信ノードは、上記の構成に加えて、前記マルチホーム制御手段 力 前記アドレス選択条件を取得して前記アドレス選択条件判断手段に通知するァ ドレス選択条件通知手段を有するとともに、前記移動管理手段及び前記マルチホー ム制御手段とは独立して前記アドレス選択条件判断手段が設けられており、前記移 動管理手段が、前記アドレス選択条件判断手段から通知される前記判断結果に基 づ 、て、前記複数のアドレスの中力 前記通信相手との通信に適したアドレスの選択 を行うように構成されて 、る。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、マルチホーム状態に係る条件に基づいて、マルチホーム 状態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0054] また、上記目的を達成するため、本発明の通信ノードは、 1つのホームアドレスに対 応して複数の気付アドレスを取得することが可能な通信ノードであって、
前記ホームアドレス及び前記ホームアドレスに対応した複数の気付アドレスの関連 情報を保持するアドレス情報保持手段と、
他の通信ノードに対して、前記関連情報を有する第 1メッセージと、前記複数の気 付アドレスの中からいずれか 1つを選択する際の条件として使用される気付アドレス 選択情報を含む第 2メッセージとを生成して送信するメッセージ送信手段とを、
有する。
この構成により、通信ノードは、 自身が有する 1つのホームアドレスに対して複数の 気付アドレスの関連付けが行われている場合、このバインディング情報に加えて、複 数の気付アドレスの中からいずれか 1つを選択する際の条件として使用される気付ァ ドレス選択情報を他の通信ノードに送信することが可能となる。なお、上記の第 1及び 第 2メッセージはそれぞれ別々に送信されてもよぐあるいは 1つのメッセージに統合 されて送信されてもよい。
[0055] また、上記目的を達成するため、本発明の通信ノードは、パケットの送信又は転送 を行う通信ノードであって、
他の通信ノードから、前記他の通信ノードのホームアドレス及び前記ホームアドレス に対応した複数の気付アドレスの関連情報を有する第 1メッセージと、前記複数の気 付アドレスの中からいずれか 1つを選択する際の条件として使用される気付アドレス 選択情報を含む第 2メッセージとを受信するメッセージ受信手段と、
前記メッセージ受信手段が受信した第 2メッセージに含まれる前記気付アドレス選 択情報に基づいて前記複数の気付アドレスの中力 いずれ力 1つを選択し、前記他 の通信ノードに到達させるべき前記パケットのあて先アドレスに前記選択された気付 アドレスを設定するあて先アドレス設定手段とを、
有する。
この構成により、通信ノードは、他の通信ノードに係る 1つのホームアドレスに対する 複数の気付アドレスの関連付けを示すバインディング情報と、上記の他の通信ノード に係る複数の気付アドレスの中からいずれか 1つを選択する際の条件として使用され る気付アドレス選択情報とを受信し、気付アドレス選択情報に基づいて、上記の他の 通信ノードに到達させるべきパケットのあて先アドレスとして使用する気付アドレスを 選択することが可能となる。なお、上記の第 1及び第 2メッセージはそれぞれ別々に 送信されてもよぐあるいは 1つのメッセージに統合されて送信されてもよい。
[0056] また、上記目的を達成するため、本発明の通信ノードは、パケットの送信を行う通信 ノードであって、
他の通信ノードから、前記他の通信ノードの複数のアドレスを有する第 1メッセージ
と、前記複数のアドレスの中からいずれ力 1つを選択する際の条件として使用される アドレス選択情報を含む第 2メッセージとを受信するメッセージ受信手段と、
前記メッセージ受信手段が受信した第 2メッセージに含まれる前記アドレス選択情 報に基づいて前記複数のアドレスの中力 いずれ力 1つを選択し、前記他の通信ノ ードに到達させるべき前記パケットのあて先アドレスに前記選択されたアドレスを設定 するあて先アドレス設定手段とを、
有する。
この構成により、通信ノードは、他の通信ノードに係る複数のアドレスと、上記の他 の通信ノードに係る複数のアドレスの中力 いずれか 1つを選択する際の条件として 使用されるアドレス選択情報とを受信し、アドレス選択情報に基づいて、上記の他の 通信ノードに到達させるべきパケットのあて先アドレスとして使用するアドレスを選択 することが可能となる。なお、上記の第 1及び第 2メッセージはそれぞれ別々に送信さ れてもよぐあるいは 1つのメッセージに統合されて送信されてもよい。
[0057] また、上記目的を達成するため、本発明の通信制御方法は、異なるネットワークに 由来する複数のアドレスを有するマルチホームの管理を行うマルチホーム制御手段 と、前記マルチホーム制御手段より下位レイヤに配置されており、移動の管理を行う 移動管理手段とを有する通信ノードにおける通信制御方法であって、
前記移動管理手段が取得可能な自身又は通信相手の移動により発生したモビリテ ィ条件を考慮して、前記通信相手との通信に適したアドレスが設定されたパケットの 生成を行う。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、移動によって発生した条件に基づいて、マルチホーム状 態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0058] また、本発明の通信制御方法は、上記の構成に加えて、前記移動管理手段が、前 記モビリティ条件を考慮して前記通信相手との通信に適したアドレスの選択を行う。 この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、移動によって発生した条件に基づいて、マルチホーム状 態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0059] また、本発明の通信制御方法は、上記の構成に加えて、前記移動管理手段が、前 記マルチホーム制御手段に対して前記モビリティ条件を通知し、前記マルチホーム 制御手段が、前記モビリティ条件を考慮して前記複数のアドレスの中から前記通信 相手との通信に適したアドレスの選択を行う。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、移動によって発生した条件に基づいて、マルチホーム状 態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0060] また、本発明の通信制御方法は、上記の構成に加えて、前記移動管理手段が、前 記マルチホーム制御手段及び前記移動管理手段とは独立して設けられているモビリ ティ条件判断手段に対して前記モビリティ条件を通知し、前記モビリティ条件判断手 段が、前記モビリティ条件を考慮して前記通信相手との通信に適したアドレスの選択 を行う。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、移動によって発生した条件に基づいて、マルチホーム状 態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0061] また、本発明の通信制御方法は、上記の構成に加えて、前記モビリティ条件に加え て、さらに前記マルチホーム制御手段が取得可能なマルチホーム状態に係るアドレ ス選択条件が考慮される。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、移動によって発生した条件及びマルチホーム状態に係る 条件の両方に基づいて、マルチホーム状態における複数のアドレスの中力 適切な アドレスを選択することが可能となる。
[0062] また、上記目的を達成するため、本発明の通信制御方法は、異なるネットワークに 由来する複数のアドレスを有するマルチホームの管理を行うマルチホーム制御手段 と、前記マルチホーム制御手段より上位レイヤに配置されており、移動の管理を行う 移動管理手段とを有する通信ノードにおける通信制御方法であって、
前記マルチホーム制御手段が取得可能なマルチホーム状態に係るアドレス選択条 件を考慮して、前記通信相手との通信に適したアドレスが設定されたパケットの生成
を行う。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、マルチホーム状態に係る条件に基づいて、マルチホーム 状態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0063] また、本発明の通信制御方法は、上記の構成にカ卩えて、前記マルチホーム制御手 段が、前記アドレス選択条件を考慮して前記通信相手との通信に適したアドレスの選 択を行う。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、マルチホーム状態に係る条件に基づいて、マルチホーム 状態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0064] また、本発明の通信制御方法は、上記の構成にカ卩えて、前記マルチホーム制御手 段が、前記移動管理手段に対して前記アドレス選択条件を通知し、前記移動管理手 段が、前記アドレス選択条件を考慮して前記複数のアドレスの中から前記通信相手と の通信に適したアドレスの選択を行う。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、マルチホーム状態に係る条件に基づいて、マルチホーム 状態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0065] また、本発明の通信制御方法は、上記の構成にカ卩えて、前記マルチホーム制御手 段が、前記移動管理手段及び前記マルチホーム制御手段とは独立して設けられて V、るアドレス選択条件判断手段に対して前記アドレス選択条件を通知し、前記アドレ ス選択条件判断手段が、前記アドレス選択条件を考慮して前記通信相手との通信に 適したアドレスの選択を行う。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、マルチホーム状態に係る条件に基づいて、マルチホーム 状態における複数のアドレスの中力 適切なアドレスを選択することが可能となる。
[0066] また、本発明の通信制御方法は、上記の構成に加えて、前記アドレス選択条件に 加えて、さらに前記移動管理手段が取得可能な自身又は通信相手の移動により発 生したモビリティ条件が考慮される。
この構成により、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の 両方を有している場合に、移動によって発生した条件及びマルチホーム状態に係る 条件の両方に基づいて、マルチホーム状態における複数のアドレスの中力 適切な アドレスを選択することが可能となる。
[0067] 本発明は、上記の課題に鑑み、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチ ホームの機能の両方を有して 、る場合に、マルチホーム状態における複数のァドレ スの中力 適切なアドレスの選択が行われるようにすると!/、う効果を有して 、る。
図面の簡単な説明
[0068] [図 1]本発明において前提とされるマルチホーム状態について説明するための図 [図 2]本発明の第 1の実施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図 [図 3]本発明の第 1の実施の形態の MN内の構成の一例を示すブロック図
[図 4]本発明に係るネットワーク構成の一例を示す図
[図 5]本発明に係るバインディングアップデートメッセージに付加されるユニーク IDォ プシヨンの一例を示す図
[図 6A]本発明に係るバインディングアップデートメッセージに付加される CoAォプシ ヨンの第 1の例を示す図
[図 6B]本発明に係るバインディングアップデートメッセージに付加される CoAォプショ ンの第 2の例を示す図
[図 6C]本発明に係る MNにおいて、 1つの HoA(HoAx)に複数の CoA(CoA α、 C οΑ β )が関連付けられて!/ヽる状態を模式的に示す図
[図 6D]本発明に係るバインディングアップデート(1つの ΗοΑに複数の CoAが関連 付けられて 、る場合に送信されるバインディングアップデートメッセージ)の一例を示 す図
[図 7A]本発明に係るバインディングキャッシュの第 1の例を示す図
[図 7B]本発明に係るバインディングキャッシュの第 2の例を示す図
[図 8A]本発明に係るバインディングキャッシュの第 3の例を示す図
[図 8B]本発明に係るバインディングキャッシュの第 4の例を示す図
[図 9]本発明の第 1の実施の形態における HAの構成の一例を示すブロック図
[図 10]本発明に係る MNによって送信されるカプセルィ匕されたパケットの一例を示す 図
[図 11]本発明の第 2の実施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図
[図 12]本発明の第 2の実施の形態の MN内の構成の一例を示すブロック図 圆 13]本発明の第 3の実施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図
[図 14]本発明の第 3の実施の形態の MN内の構成の第 1の例を示すブロック図
[図 15]本発明の第 3の実施の形態の MN内の構成の第 2の例を示すブロック図 圆 16]本発明の第 4の実施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図
[図 17]本発明の第 4の実施の形態の MN内の構成の第 1の例を示すブロック図
[図 18]本発明の第 4の実施の形態の MN内の構成の第 2の例を示すブロック図 圆 19]本発明の第 5の実施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図
[図 20]本発明の第 5の実施の形態の MN内の構成の一例を示すブロック図 圆 21]本発明の第 6の実施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図
[図 22]本発明の第 6の実施の形態の MN内の構成の一例を示すブロック図 圆 23]本発明の第 7の実施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図
[図 24]本発明の第 7の実施の形態の MN内の構成の一例を示すブロック図 圆 25]本発明の第 8の実施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図
[図 26]本発明の第 8の実施の形態の MN内の構成の一例を示すブロック図 圆 27]本発明の第 9の実施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図
[図 28]本発明の第 9の実施の形態の MN内の構成の一例を示すブロック図
[図 29]従来の技術に係る課題を説明するための MN内の構成の第 1の例を示す模 式図
[図 30]従来の技術に係る課題を説明するための MN内の構成の第 2の例を示す模 式図
発明を実施するための最良の形態
以下、図面を参照しながら、本発明の第 1〜第 9の実施の形態について説明する。 なお、本発明の第 1〜第 4の実施の形態では、図 29に図示されているマルチホーム 制御部 1930が MIP制御部 1920の上位に配置されている場合に生じる課題に鑑み
た構成及び動作が説明され、本発明の第 5〜第 9の実施の形態では、図 30に図示さ れて 、るマルチホーム制御部 2030が MIP制御部 2020の下位に配置されて!、る場 合に生じる課題に鑑みた構成及び動作が説明される。
[0070] まず、図 1を参照しながら、本発明において前提とされるマルチホーム状態につい て説明する。図 1には、 2つのホームネットワーク(ホームネットワーク A及びホームネッ トワーク B)が割り当てられている MN100力 フォーリンネットワークへの移動を行つ て CoAを取得した状態が模式的に図示されている。なお、図 1では、 1つのインタフエ ース(IF— a)を有する MNlOOaがフォーリンネットワーク Aに接続して CoAlを取得 した状態と、 2つのインタフェース(IF— b及び IF— c)を有する MNlOObが、 IF— bに よってフォーリンネットワーク Bに接続して CoA2を取得するとともに、 IF— cによってフ オーリンネットワーク Cに接続して CoA3を取得した状態とが図示されている。
[0071] 上述のように MN100がマルチホームを行う要因はいくつかある力 図 1では、割り 当てられている複数のホームネットワークのそれぞれが通知するプレフィックスからホ ームアドレスを生成した結果、 MN100が複数のホームアドレスを保持してマルチホ ームの状態になった場合が示されている。
[0072] MN100は、ホームネットワーク Aのプレフィックス Aから生成された HoAlと、ホー ムネットワーク Bのプレフィックス Bから生成された HoA2とを保持している。なお、当 然のことながら、ホームネットワーク A、 Bのそれぞれには HA(HA— A150a、 HA— B150b)力存在し、 HoAlは HA—A150aによって、 HoA2は HA—B150bによつ てそれぞれ管理される。
[0073] また、図 1に示されているように、移動後の MN100が複数のホームアドレスを保持 することによるマルチホームは、 MN100が備えるインタフェースの数に依存するもの ではない。すなわち、たとえ MN100が 1つし力インタフェースを有していない場合で も、 MN100に複数のホームネットワークを割り当てることが可能である。
[0074] なお、割り当てられるホームネットワークが 1つであっても、 MN100が 1つのプレフィ ックス力も複数のアドレスを生成するように構成されて 、る場合や、そのホームネットヮ ークがサイトマルチホームによって複数のプレフィックスを通知して 、る場合には、 M N100はマルチホームを行うことが可能である。
[0075] また、図 1では、 MN100がフォーリンネットワークへ移動を行って CoAを取得した 状態として図示されているが、この状態は、複数のホームアドレスを保持することによ つて生じるマルチホームの状態とは独立した事象であり、 MN100は、移動せずにホ ームネットワークに接続して 、る状態であってもよ 、し、複数のインタフェースを保持 している場合は、ホームネットワークとフォーリンネットワークの両方に同時に接続して いる状態であってもよい。
[0076] <第 1の実施の形態 >
まず、本発明の第 1の実施の形態について説明する。図 2は、本発明の第 1の実施 の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図である。
[0077] 図 2には、 MNが実装している MIP制御部 120及びマルチホーム制御部 130が図 示されている。なお、この MIP制御部 120の存在は、 MNが移動管理を実現する Ml Pなどのプロトコルを実装していることを示しており、また、マルチホーム制御部 130の 存在は、 MNがマルチホームを実現するプロトコルを実装して!/、ることを示して!/、る。
[0078] 本発明の第 1の実施の形態に係る MIP制御部 120は、モビリティ条件判断部 126 を有している。このモビリティ条件判断部 126は、 MNの移動に伴って発生する様々 な条件 (以下、モビリティ条件と呼ぶ)を取得、参照するとともに、このモビリティ条件に 基づき、 MN及び Z又は通信相手の現在の接続状況にぉ 、て最も適した HoA及び CoAの組み合わせを判断する機能を有している。モビリティ条件としては、後述のよ うに、例えば、通信相手との経路が最も短くなる条件、通信相手との経路のセキユリテ ィが最も安全となる条件、通信相手から要請された通信条件など、 MIP制御部 120 が取得可能な様々な条件が挙げられる。
[0079] 今、例えば、 MNがマルチホーム状態にあり、マルチホーム制御部 130で 2つのァ ドレス(Addrl及び Addr2)が管理されて!、るとする。ここで、 MNが自身のホームネ ットワークからフォーリンネットワークに移動を行って、 Addrl ( = MN1. HoAl)に対 応する CoA(MNl. CoAl)と、 Addr2 ( = MNl. HoA2)に対応する CoA(MNl. CoA2)とを取得したとする。
[0080] 本発明の第 1の実施の形態に係る MIP制御部 120のモビリティ条件判断部 126は 、モビリティ条件に基づいて、例えば、所定の通信相手との通信には、 MN1. HoAl
及び MNl. CoAlの組み合わせよりも、 MNl. Ho A2及び MNl. Co A2の組み合 わせを使用したほうが、より適した通信を行うことが可能であると判断した場合には、 マルチホーム制御部 130に対して、 MNl. HoA2を使用したほうがよい旨を通知す る。
[0081] なお、 MN100がホームネットワークに接続している状態のときは、モビリティ条件判 断部 126は、そのホームネットワーク上で有効なアドレスを、使用したほうがよぃァドレ スとして判断することも可能である。例えば、図 1において、 MN100の IF_cがホー ムネットワーク Bに接続していた場合は、 MNl. HoA2を使用したほうがよい旨力 モ ピリティ条件判断部 126からマルチホーム制御部 130に対して通知されることもあり 得る。
[0082] マルチホーム制御部 130は、モビリティ条件判断部 126からの通知に応じて、 Addr 2 ( = MN1. HoA2)を選択し、 MIP制御部 120に対して、使用するアドレスとして Ad dr2を通知する。 MIP制御部 120は、この Addr2の通知を受けて、 Addr2と同一の MNl. HoA2、又は MNl. HoA2に対応する MNl. CoA2を送信元アドレスに設 定して、パケットの送信を行う。これにより、 MNからは、モビリティ条件が反映された アドレス設定が行われたパケットが送信されるようになる。
[0083] 次に、本発明の第 1の実施の形態について、具体的に説明する。図 3は、本発明の 第 1の実施の形態の MN内の構成の一例を示すブロック図である。図 3に示す MNは 、送受信部 110、 MIP制御部 120、マルチホーム制御部 130、上位レイヤ 140を有し ている。
[0084] 送受信部 110は、 MNが接続するネットワーク内の通信ノードや、さらに上位のネッ トワークに存在する任意の通信ノードとの通信を行うための機能を有している。また、 上位レイヤ 140は、通常のレイヤ構成における IPよりも上位のレイヤ(例えば、 TCP ZUDPレイヤ)である。
[0085] また、 MIP制御部 120は、 MNの移動を管理する機能である。 MIP制御部 120は、 受信データパケット処理部 121、送信データパケット生成部 122、複数 HoA情報保 持部 123、複数 HoA情報管理部 124、 UIDバインディングアップデート生成,処理 部 125、モビリティ条件判断部 126を有している。
[0086] 受信データパケット処理部 121は、受信したデータパケットの転送が MIPを使用し て行われている場合に、そのパケットを元の形式のパケットに変換するための機能を 有している。 MIPを使用した場合のパケット転送には、 HAによってカプセルィ匕されて いる場合や、通信相手によってルーティングヘッダが挿入され、直接自分あてに送信 されている場合などがある。
[0087] また、送信データパケット生成部 122は、マルチホーム制御部 130から通知された あて先アドレス及び送信元アドレスに対し、 MIPを使用してパケットを転送するための 変換を行う機能を有して 、る。
[0088] また、複数 HoA情報管理部 124は、自身が保持する複数の HoAに関する管理を 行い、 HAに登録する複数の HoAと、それらの HoAに関連付ける CoAの決定を行う 機能を有している。また、複数 HoA情報管理部 124は、 HAへ送信する複数のバイ ンデイングアップデートメッセージを同一の MNからのものである旨を示すためのュ- ーク IDと共に、登録するバインディング情報を UIDノインデイングアップデート生成 · 処理部 125へ通知し、バインディングアップデートメッセージを生成するように指示を 行う機能を有している。また、複数 HoA情報管理部 124は、通信相手から受信した ノインデイング情報を複数 HoA情報保持部 123に通知する機能を有して 、る。さら に、複数 HoA情報管理部 124は、 MIP制御部 120において取得可能な様々な条件 の取得及び管理を行う機能を有している。また、複数 HoA情報管理部 124は、モビリ ティ条件判断部 126に対して複数 HoA情報保持部 123に保持されて ヽるモピリティ 条件を通知する機能も有して 、る。
[0089] また、複数 HoA情報保持部 123は、自身が保持する複数の HoAと、複数の HoA のそれぞれに関連付けられた CoAに係る情報を保持する機能を有して 、る。例えば 、複数 HoA情報保持部 123では、例えば、 MN1. HoAl及びこの HoAに対応する MN1. CoAl、 MN1. HoA2及びこの HoAに対応する MN1. CoA2がそれぞれ関 連付けられて保持される。また、さらに複数 HoA情報保持部 123は、通信相手から の位置登録 Z更新情報 (バインディング情報)を保持するが、このとき、マルチホーム 状態の通信相手力 送られてくる複数の HoA及び CoAの組 (これは、例えば、後述 のように識別情報 (ユニーク ID:以下、 UIDと記載することもある)が付加されたノ イン
デイングアップデートメッセージによって送信されてくる)を保持する機能を有して 、る 。なお、以降の説明では、主に、 UIDが付加されたバインディングアップデートメッセ ージによってバインディング情報の通知が行われる場合について説明を行うが、 UI Dが付加されたバインディングアップデートメッセージの使用は一例に過ぎず、本発 明は、 UIDが付加されたバインディングアップデートメッセージの使用に限定されるも のではない。
[0090] また、 UIDバインディングアップデート生成 ·処理部 125は、複数 HoA情報管理部 124から通知された情報 (ユニーク ID及びバインディング情報)に基づき、複数の Ho Aを HAに登録するためのバインディングアップデートメッセージを、複数の HoAのそ れぞれに関して生成し、送信する機能を有している。また、 UIDバインディングアップ デート生成 ·処理部 125は、通信相手力 受信したバインディングアップデートメッセ ージを処理し、バインディングアップデートメッセージ内に含まれるノインデイング情 報を複数 HoA情報管理部 124に通知する機能を有している。なお、 UIDバインディ ングアップデート生成 ·処理部 125によって生成及び処理されるバインディングアップ デートメッセージに関しては、後で詳細に説明する。
[0091] また、モビリティ条件判断部 126は、 MNの移動に伴って発生するモビリティ条件、 及び通信相手力も通知されたモビリティ条件を、複数 Ho A情報管理部 124から取得 して参照し、これらのモビリティ条件に基づき、 MN及び Z又は通信相手の現在の接 続状況にお!、て最も適した HoA及び CoAの組み合わせを判断して、その判断結果 をマルチホーム制御部 130に通知する機能を有して 、る。
[0092] また、マルチホーム制御部 130は、 MNのマルチホーム状態を管理する機能である 。マルチホーム制御部 130は、複数アドレス処理部 131、複数アドレス管理部 132、 あて先 ·送信元アドレス選択部 133を有して 、る。
[0093] 複数アドレス処理部 131は、 MIP制御部 120によるパケット変換が完了したパケット を取得し、そのパケットに係る処理を行った後に上位レイヤ 140へ渡す機能を有して いる。
[0094] また、複数アドレス管理部 132は、この MNが有する複数のアドレスを管理する機能 を有している。複数アドレス管理部 132では、例えば、マルチホーム状態における複
数のアドレス (Addrl及び Addr2)が保持され管理される。また、複数アドレス管理部 132は、複数アドレス処理部 131又はあて先 ·送信元アドレス選択部 133からの要求 に応じて、必要な情報を渡す。また、複数アドレス管理部 132は、通信相手が有する 複数のアドレスも管理することができる。なお、通信相手がアドレスを取得する方法は 任意である力 例えば、マルチホーム制御部 130や、 MIP制御部 120が扱うメッセ一 ジ (後述する UIDが付加されたバインディングアップデートメッセージなど)を受信す ることで取得してもよいし、 DNS (Domain Name System)サーバから取得してもよい。
[0095] また、あて先 ·送信元アドレス選択部 133は、 MIP制御部 120のモビリティ条件判断 部 126から通知された情報に基づ 、て、複数アドレス管理部 132で保持されて 、る アドレスの中から、送信パケットの送信元アドレス、及びあて先アドレスに使用するァ ドレスを選択して、 MIP制御部 120に通知する機能を有している。なお、あて先'送 信元アドレス選択部 133は、モビリティ条件判断部 126による判断結果を、モビリティ 条件判断部 126から受動的に通知を受けるように構成されていてもよぐまた、モビリ ティ条件判断部 126から能動的に参照及び取得できるように構成されていてもよい。
[0096] なお、図 3に図示されている MIP制御部 120、モビリティ条件判断部 126、マルチ ホーム制御部 130は、図 2に図示されている MIP制御部 120、モビリティ条件判断部 126、マルチホーム制御部 130に対応している。
[0097] 次に、モビリティ条件判断部 126によって参照されるモビリティ条件について具体的 に説明する。 MNでは、基本的に MIP制御部 120において、 MNの移動の管理が行 われており、移動に伴って発生する様々な条件の取得が可能である。ここでは、モビ リティ条件判断部 126に、従来のバインディングアップデートメッセージを改変した UI D付きのバインディングアップデートメッセージの生成、処理を行う機能を設けること で、例えば、通信相手との経路が最も短くなる条件、通信相手との経路のセキュリティ が最も安全となる条件、通信相手力 要請された通信条件などの様々なモビリティ条 件を取得する態様にっ 、て説明する。
[0098] ここでは、図 4に示すネットワーク構成を一例に挙げて説明する。図 4には、ホーム ネットワーク 1〜3、フォーリンネットワーク 1、 2力 それぞれグローバルネットワークに 接続されて ヽるネットワーク構成が図示されて ヽる。
[0099] 図 4において、 MN1は、ホームネットワーク 1に属する HA1によって管理されるアド レス(MN1. Addrl)と、ホームネットワーク 2に属する HA2によって管理されるァドレ ス(MN1. Addr2)とを保持している。一方、 MN2は、ホームネットワーク 2に属する HA2によって管理されるアドレス(MN2. Addr2)と、ホームネットワーク 3に属する H A3によって管理されるアドレス(MN2. Addr3)とを保持している。したがって、 MN1 及び MN2は、それぞれ共通するホームネットワーク 2に由来するアドレスを保持して いる。
[0100] また、 MN1は、移動によってフォーリンネットワーク 1に接続し、フォーリンネットヮー ク 1において、アドレス(MN1. Addrl)に等しい Ho A (MN1. HoAl)に対応する C oA(MNl. CoAl)を取得するとともに、アドレス(MN1. Addr2)に等しい HoA (M Nl. HoA2)に対応する CoA (MNl. CoA2)を取得する。一方、 MN2も移動によ つてフォーリンネットワーク 2に接続し、フォーリンネットワーク 2において、アドレス(M N2. Addr2)に等しい HoA(MN2. HoA2)に対応する CoA(MN2. CoA2)を取 得するとともに、アドレス(MN2. Addr3)に等しい HoA(MN2. HoA3)に対応する CoA(MN2. CoA3)を取得する。なお、ホームネットワーク 1〜3のそれぞれには、 H Al〜3が設置されており、 MN1及び MN2の HoA及び CoAの管理を行っている。
[0101] 以下、上記の状態において、 MN1と MN2とが通信を行う場合について説明する。
なお、 MN1及び MN2は共に、図 3に示す内部構成を有しているものとする。
[0102] MN1は、自身が保持する複数の HoA (MN1. HoAl, MN1. HoA2)に関する バインディング情報を HA1及び HA2のそれぞれに登録するために、各 HoAに関す るバインディング情報を別々のバインディングアップデートメッセージによって、 HA1 及び HA2のそれぞれに対して送信する。
[0103] すなわち、 MN1は、 HA1に対して、 HoA(MNl. HoAl)と、フォーリンネットヮー ク 1で取得した CoA(MNl. CoAl)とのバインディング情報を含むバインディングァ ップデートメッセージを送信するとともに、 HA1に対して、 ΗοΑ(ΜΝ1. HoA2)と、フ オーリンネットワーク 1で取得した CoA (MN1. CoA2)とのバインディング情報を含む バインディングアップデートメッセージを送信する。また、 MN1は、 HA2に対して同 様に、 HoA(MNl. HoAl)と、フォーリンネットワーク 1で取得した CoA (MN1. Co
Al)とのバインディング情報を含むバインディングアップデートメッセージを送信する とともに、 ΗοΑ(ΜΝ1. HoA2)と、フォーリンネットワーク 1で取得した CoA(MNl. CoA2)とのバインディング情報を含むバインディングアップデートメッセージを送信 する。
[0104] なお、内部に含まれる HoAがそれぞれ異なる複数のバインディングアップデートメ ッセージを受信した HA1及び HA2力 それらのバインディングアップデートメッセ一 ジが同一の MN1から送信されてきたものであることを認識できるようにするために、 MN1は、各バインディングアップデートメッセージに対して、 UIDを含むオプション( ユニーク IDオプション)を付カ卩する。これ〖こより、 HA1及び HA2は、同一の UIDを含 むバインディングアップデートメッセージ力 同一の MN1から送信されてきたもので あることを認識できるようになる。
[0105] ユニーク IDオプションは、例えば図 5に示すように、タイプ(Type)、長さ(Length)、 UIDの各フィールドにより構成される。タイプ(Type)フィールドには、モビリティォプシ ヨンのタイプを示す 8ビットの識別子が含まれる。また、長さ(Length)フィールドには、 タイプ及び長さフィールドを除くユニーク IDオプションの長さをオクテット単位で表す 8ビットの符号無し整数が含まれる。また、 UIDフィールドには、 MNをユニークに識 別可能とする整数値が含まれる。
[0106] また、 MN2も MN1と同様に、複数の HoA(MN2. HoA2、 MN2. HoA3)に関す るバインディング情報を登録するために、 MN2であることを示す UIDを含んだュニー ク IDオプションが付カ卩されたバインディングアップデートメッセージを、 HA2及び HA 3のそれぞれに対して送信する。なお、 1つのノインデイングアップデートメッセージ の中に複数の HoAに関するバインディング情報が含まれて送信されてもょ 、。その 場合、 UIDは送信側で付加されてもよぐそのバインディングアップデートメッセージ を受信した側で付加されてもよい。また、複数の HoAを通知しない場合は、受信側に 対して、複数のバインディングアップデートメッセージを同一の MNから送信されたも のであることを認識させる必要はな 、ので、そのための UIDは必ずしも付加される必 要はない。
[0107] また、 1つの HoAに複数の CoAが関連付けられている場合 (例えば、図 6Cに図示
されているように、ある HoAxに対して 2つの CoA (CoA α、 CoA j8 )が関連付けられ ている場合)には、 1つのバインディングアップデートメッセージ内に、例えば図 6Aに 示すような構成の CoAオプションを複数含めて送信することで(図 6Dに図示されて いるバインディングアップデートメッセージを参照)、 1つの HoAに対する複数の CoA のバインディング情報を登録することが可能となる。また、 1つの HoAに対する複数 の CoAのバインディング情報を登録する場合には、受信側が各バインディング情報 を区別することができるように、それぞれの CoAのバインディングに対しても UIDを付 加してもよい。なお、複数の CoAオプションの送信方法としては、 1つのバインディン グアップデートメッセージに複数の CoAオプションを含めて送信する方法に限られる ものではなく、複数のバインディングアップデートメッセージのそれぞれに対応して各 CoAオプションを挿入することで、複数の Co Aオプションの送信を行うことも可能であ る。
[0108] 図 6Aに示す CoAオプションは、タイプ(Type)、長さ(Length)、 CoA (Care- of Addr ess)の各フィールドにより構成される。タイプ(Type)フィールドには、モビリティォプシ ヨンのタイプを示す 8ビットの識別子が含まれる。また、長さ(Length)フィールドには、 タイプ及び長さフィールドを除くユニーク IDオプションの長さをオクテット単位で表す 8ビットの符号無し整数が含まれる。また、 CoAフィールドには、インタフェースに割り 当てられた Co Aが含まれる。
[0109] また、例えば CoAオプションを図 6Bに示すような構成として、各 CoAに優先度など のオプション情報を付カ卩してもよい。図 6Bに示す CoAオプションは、図 6Aに示す構 成に加えて、さらに、優先度(Priority)、 Pフラグ(PFlags)、インタフ ース ID (IFID)、 ライフタイム(Lifetime)を有している。優先度(Priority)フィールドには、当該インタフ エースの使用に係る優先度を示す 8ビットの符号無し整数が含まれる。また、 Pフラグ (PFlags)フィールドは、 8つの 1ビットフラグであり、当該インタフェースにおける通信 のトラフィックタイプ (例えば、ビデオ、音声、インタラクティブ通信、ベストエフオートな ど)を示す値が含まれる。また、インタフェース ID (IFID)フィールドには、 CoAが割り 当てられているインタフェースを識別可能とする 4ビットの符号無し整数が含まれる。 このインタフェース IDフィールドには、例えば、セルラ、 WLAN802. l l (a/b/g/
n)、 802. 16、 802. 20、ブルートゥース(登録商標)などの各種のインタフェースタイ プを識別可能とする情報が挿入される。また、ライフタイム (Lifetime)フィールドには、 バインディングが期限切れとなるまでの残り時間を示す単位時間(例えば、 1単位時 間 =4秒)に乗算される値(16ビットの符号無し整数)が含まれる。また、不図示だが、 オプション情報として、帯域幅や ISP名を付加することも可能であり、さらに、 MNは、 通信中のフローに関する情報を付加することで、特定のフローに関するパケットを転 送する際に使用するべき CoAとして、任意の CoAを HAへ登録することも可能である 。なお、ここでは、 CoAにオプション情報を付加した場合について説明した力 これら のオプション情報を HoAに対する情報として付カ卩してもよい。これは、例えば、 1つ又 は複数の CoAと複数の HoAとが関連付けられている場合に有効である。
[0110] なお、ここでは、バインディングアップデートメッセージによって、バインディング情報 やオプション情報が通知される場合におけるバインディングアップデートメッセージの 構造について説明した力 例えば、ノインデイングアップデートメッセージとは異なる メッセージ内にオプション情報が挿入されて通知されてもよい。この場合には、バイン デイング情報の受信側において、バインディング情報の登録 (例えば、後述の図 8A、 図 8Bに示すバインディングキャッシュの作成)が正しくできるように、別々のメッセ一 ジに挿入されているバインディング情報とオプション情報との関連付けが行われる必 要がある。この関連付けには、例えばバインディング情報及びオプション情報の両方 (あるいはバインディング情報が含まれるメッセージ及びオプション情報が含まれるメ ッセージの両方)に、関連付けを行うための同一の識別子が含まれるようにすることが 望ましぐこの識別子には、例えば CoAそのものを用いてもよぐまた、非特許文献 4 に § 載 れて ヽる BID (Binding Unique Identification number)を用 、てもよ 、。
[0111] HA1及び HA2は、受信したバインディングアップデートメッセージが、 UIDによつ て同一の MN1からのものであることを認識した場合、バインディングアップデートメッ セージに含まれて 、るバインディング情報と、バインディングアップデートメッセージ のユニーク IDオプションに記述されて 、る UIDとを関連付けて、ノインデイングキヤッ シュに格納する。すなわち、 MN1の HoA及び CoAは、 MN1を識別する UIDをキー として、バインディングキャッシュに保持される。
[0112] HA1及び HA2によって保持される MNlに関するバインディングキャッシュは、例 えば図 7Aに図示されているような構成を有している。なお、ここでは、 MN1の UIDを UID1と記載する。 MN1に関するバインディングキャッシュには、 MN1を示す UID1 をキーとして、 MN1の HoA(MNl. HoAl)と CoA(MNl. CoAl)との関係が保持 される。また同様に、 MN1を示す UID1をキーとして、 MN1の ΗοΑ(ΜΝ1. HoA2) と CoA (MNl. CoA2)との関係も保持される。
[0113] また、 MN2の HoA及び CoAも同様に、 MN2を識別する UIDをキーとして、バイン デイングキャッシュに保持される。 HA2及び HA3によって保持される MN2に関する バインディングキャッシュは、例えば図 7Bに図示されているような構成を有している。 なお、ここでは、 MN2を示す UIDを UID2と記載する。 MN2に関するバインディング キャッシュには、 MN2を示す UID2をキーとして、 MN2の HoA (MN2. HoA2)と C oA(MN2. CoA2)との関係が保持される。また同様に、 MN2を示す UID2をキーと して、 MN2の HoA(MN2. HoA3)と CoA(MN2. CoA3)との関係も保持される。
[0114] なお、ここでは、 MN1の HoA(MNl. HoAl)に CoA (MNl. CoAl)が割り当て られ、 MNlの HoA (MNl. Ho A2)に Co A (MNl. CoA2)が割り当てられる場合な どのように、個々の HoAに対して異なる CoAが 1つずつ割り当てられる場合につ!ヽて 説明しているが、例えば、 MN1の HoAに 2つの CoAが割り当てられる場合などのよ うに、 1つの HoAに複数の CoAが割り当てられる場合は、 MN1に関するバインディ ングキャッシュには、 MN1を示す UID1をキーとして、 MN1の HoAと 2つの CoAとの 関係が保持される。なお、それぞれの CoAにも UIDが付加されている場合には、そ れらの UIDも含んだバインディング情報として保持される。
[0115] また、バインディング情報と共に、図 6Bに示す CoAオプション内の情報を保持する ためのバインディングキャッシュは、例えば図 8Aに示すような構成を有する。
[0116] 図 8Aには、 MN2からユニーク IDオプションが付カ卩されたバインディングアップデ ートメッセージを受信した HA2によって保持される MN2に関するバインディングキヤ ッシュが図示されている。例えば図 8Aに図示されているように、 UID、 HoA、 CoAの 関連を示すエントリ内に、さらに、上述の CoAオプションの各フィールド(ライフタイム 、優先度、 Pフラグ、 IFIDなど)に記載されていた情報が格納される。
[0117] また、図 6Dに図示されているバインディングアップデートメッセージに図 6Bに示す CoAオプションが含まれて!/、る場合には、このバインディングアップデートメッセージ を受信した HAは、図 8Aと同様の構成を有するノインデイングキャッシュ(図 8Bを参 照)を保持することになる。なお、図 8Bには、 MNxを示す UIDxをキーとして、 MNx の HoA(MNx. HoAx)と 2つの CoA(MNx. CoA a及び MNx. CoA jS )との関係 が保持されており、さらに、それぞれの CoAに関連するエントリ内に、それぞれの Co Aに対応する CoAオプションの各フィールド(ライフタイム、優先度、 Pフラグ、 IFIDな ど)に記載されていた情報が格納される。
[0118] また、不図示だが、フローに関する情報が CoAオプション内に付加され、特定のフ ローに関するパケットを転送する際に使用するべき CoAとして登録された場合、それ らのフローに関する情報もそれぞれの CoAに関連するエントリ内に格納される。なお 、バインディングアップデートメッセージとは異なるメッセージで CoA選択情報が通知 された場合も同様に、各フィールドに記載されている情報が格納される。なお、これら の情報の格納場所としては、既存のノインデイングキャッシュを用いることが効果的で はあるが、 CoAとの関連付けが正しく行われさえすれば、例えば QoS情報が保持さ れて 、る格納部や、フロー情報リストなどに格納されてもょ 、。
[0119] なお、上述のような構造を有するアドレス登録メッセージ (バインディングアップデー トメッセージ)を受信した HAは、従来の技術と同様に、登録確認メッセージ (バインデ イングァクノレッジメントメッセージ)を返信することが望ましいが、この登録確認メッセ ージにオプション情報の登録結果を挿入してもよ 、。アドレス登録メッセージの送信 元である MNは、登録確認メッセージ内のオプション情報の登録結果を参照すること によって、例えば、 HAにおいて、後述のパケットのあて先アドレスの選択動作が行わ れるか否かを判断することが可能となる。
[0120] 上述のように、 1つの MNに由来する複数のバインディング情報を保持することが可 能な HAの内部構成は、例えば、図 9に示すようになる。図 9は、本発明の第 1の実施 の形態における HAの構成の一例を示すブロック図である。図 9に示す HAは、送受 信部 810、 MIP制御部 820、上位レイヤ 840を有している。なお、図 9に図示されて Vヽる HAは、図 4に図示されて!ヽる HA1や HA2に対応する。
[0121] 送受信部 810は、管理を行っている MNからのパケット、又は管理を行っている M Nあてのパケットの送受信を行うための機能を有している。また、上位レイヤ 840は、 通常のレイヤ構成における IPよりも上位のレイヤ(例えば、 TCPZUDPレイヤ)であ る。
[0122] また、 MIP制御部 820は、同じく MIP制御部が実装されている MNとの間で情報の 共有や交換を行うことによって、 MNの移動を管理する機能である。 MIP制御部 820 は、 UIDバインディングアップデート処理部 821、バインディングキャッシュ保持部 82 2、受信データパケット処理部 823、転送先選択部 824、カプセル化データパケット 生成部 825を有している。
[0123] UIDバインディングアップデート処理部 821は、 MNから受信するユニーク IDォプ シヨンが付加されたバインディングアップデートメッセージの処理を行う機能を有して いる。 UIDバインディングアップデート処理部 821において、バインディングアップデ ートメッセージ力 抽出された UID及びバインディング情報は、ノインデイングキヤッ シュ保持部 822に送られる。
[0124] また、バインディングキャッシュ保持部 822は、 MN力も受信したノインデイング情報 を保持する機能を有している。なお、このノインディングキャッシュ保持部 822は、上 述のように、同一の MNが有する複数の HoAに係るバインディング情報を、 MNを示 す UIDと関連付けが行われた状態 (例えば図 7Aや図 7Bに図示する状態)で保持す る。
[0125] また、受信データパケット処理部 823は、受信したデータパケットの転送が MIPを使 用して行われている場合に、そのパケットを元の形式のパケットに変換するための機 能を有している。なお、 MIPを使用した場合のパケット転送には、 HAによってカプセ ルイ匕されている場合や、通信相手によってルーティングヘッダが挿入され、直接自分 あてに送信されている場合などがある。 HAあてのパケットは受信データパケット処理 部 823力ら上位レイヤ 840に送られ、ある MNから他の MNに対して HAを経由して 送信されるパケットは、例えばデカプセルィ匕された後、受信データパケット処理部 82 3から転送先選択部 824に送られる。
[0126] また、転送先選択部 824は、受信データパケット処理部 823から受け取ったパケット
のあて先アドレスをチェックして、そのあて先アドレスと同じ HoAを含むバインディング キャッシュ力 バインディングキャッシュ保持部 822に登録されているかどうかをチエツ クし、バインディングキャッシュ保持部 822に登録されている場合には、その HoAに 関連付けられている CoA (転送先)と、受信データパケット処理部 823から受け取つ たパケットを、カプセルィ匕データパケット生成部 825に渡す機能を有している。なお、 転送先選択部 824で転送先が見つ力もない場合には、受信データパケット処理部 8 23から受け取ったパケットの状態で送受信部 810に送られ、外部に送出される。
[0127] また、カプセルィ匕データパケット生成部 825は、転送先選択部 824から受け取った パケットを、同じく転送先選択部 824から受け取った CoAをあて先としてカプセルィ匕 して、送受信部 810に渡す機能を有している。カプセルィ匕データパケット生成部 825 でカプセルィ匕されたパケットは、送受信部 810から外部に送出される。
[0128] このように、 HAは、 MNからユニーク IDオプションが付カ卩されたバインディングアツ プデートメッセージを受信し、このバインディングアップデートメッセージに含まれて ヽ る UID及びバインディング情報を関連付けてノインデイングキャッシュ保持部 822で 保持することにより、同一の MNが有する複数の HoAに係るバインディング情報をす ベて保持できるとともに、 MNを識別可能とする UIDをキーとして、任意の MNに係る 複数のバインディング情報を特定することが可能となる。
[0129] MN1と MN2とが通信を行う場合、 HAを経由した通信経路(三角経路)によってパ ケットが伝送される。ここで、 HA1が図 7Aに図示されているバインディングキャッシュ を保持し、 HA2が図 7A及び図 7Bに図示されて ヽるバインディングキャッシュを保持 し、 HA3が図 7Bに図示されているバインディングキャッシュを保持した状態で、 MN 1と MN2との間の通信が開始されたとする。なお、ここでは、 MN1は、あら力じめ M N2の HoA (MN2. HoA3)を知っているものとする。
[0130] MN1は、あらかじめ把握して!/、る MN2の HoA (MN2. HoA3)をあて先アドレスと して設定したパケットの送信を行おうとしている。この際、 MN1はフォーリンネットヮー ク 1に移動しているので、 HA1又は HA2に対して、パケットをカプセル化して送信す る必要がある。ここでは、 MN1が、 HA2に対してパケットをカプセル化して送信する ことを選択したとする。この場合、 MN1は、図 10に示すような構成を有するパケットを
HA2に送信する。
[0131] 図 10に示すパケットは、内部パケットを外部パケットによってカプセルィ匕したバケツ トである。内部パケットには、送信元アドレスとして MN1の ΗοΑ(ΜΝ1. HoA2)が設 定され、あて先アドレスとして MN2の HoA (MN2. HoA3)が設定される。また、外 部パケットには、送信元アドレスとして MN1の CoA (HoA (MNl. HoA2)に対応す る CoA(MNl. CoA2) )が設定され、あて先アドレスとして HA2のアドレスが設定さ れる。
[0132] HA2は、 MN1から図 10に示すような構成を有するパケットを受信した場合、デカ プセル化した後の内部パケットのあて先アドレスである MN2. HoA3が、バインディ ングキャッシュに含まれているかどうかをチェックする。このチェックの結果、 MN2. H ◦A3がバインディングキャッシュに含まれている場合 (例えば、図 7Bの例の場合)に は、 HA2は、その MN2. HoA3のバインディングキャッシュに付カ卩されている UID2 と同一の UIDが付加されたバインディングキャッシュの中から、パケット転送に適切で ある HoAを含むバインディングキャッシュを検索する。例えば、 UID2によって特定さ れる MN2に関するバインディングキャッシュの中から、ホームネットワーク 2上で有効 な HoAを含むバインディングキャッシュ(すなわち、同一のホームネットワーク 2から割 り当てられている MN2の HoA(MN2. HoA2)を含むバインディングキャッシュ)が 選択される。
[0133] そして、 HA2は、検索の結果、選択されたバインディングキャッシュに保持されてい る HoA (ここでは、 MN2の HoA(MN2. HoA2) )に対応する CoA(MN2. CoA2) をあて先アドレスとして、パケットをカプセル化して送信する。 MN2は、 HA2からカプ セルイ匕されたパケットを受信した場合、そのパケットをデカプセルィ匕することで、 MN1 力も送信されたパケットを正しく受信することができる。
[0134] このように、同一の MNが有する複数の HoAに係るバインディング情報をすベて保 持することが可能な HAは、例えば、上述のように他のネットワークの HAを経由せず にパケットの伝送が行われるようにパケットのあて先アドレスを変更することが可能で あり、これによつて、冗長な通信経路の削減や、他のネットワークへのパケット伝送に よるセキュリティ低下の防止などが実現されるようになる。
[0135] また、同一の MNが有する複数の HoAに係るバインディング情報と共にアドレスの 優先度などを始めとする様々なオプション情報を保持することが可能な HAは、例え ば、 MN1から受信したパケットを MN2に向けて転送する際に、このバインディングキ ャッシュ内の優先度の値を比較し、最も優先度が高く設定されて 、る CoAをあて先ァ ドレスとしたカプセルィ匕パケットを生成して、送信することも可能である。これによつて 、パケットのあて先アドレス力 パケットの受信側で設定されたアドレスに変更され、受 信側は、例えばストリームの種類などに応じて好適なインタフェースによりパケットの 受信を行えるようになる。
[0136] すなわち、例えば、 HAが上述の図 8Aに示す MN2に関するバインディングキヤッ シュを保持している場合には、 HAは、 MN1から受信したパケットを MN2に向けて転 送する際に、図 8Aに示すバインディングキャッシュ内のそれぞれのエントリ(図 8Aで は、 MN2. HoA2と MN2. CoA2との関連に係るエントリ及び MN2. HoA3と MN2 . CoA3との関連に係るエントリ)に含まれる様々なオプション情報を CoA選択情報と して使用し、各エントリの CoA選択情報を比較することによって、 MN2に対して送信 するカプセルィ匕パケットのあて先アドレスとして使用する CoAを選択することが可能 である。
[0137] また、例えば、 HAが上述の図 8Bに示す MNxに関するバインディングキャッシュを 保持している場合には、 HAは、 MN1から受信したパケットを MNxに向けて転送す る際に、図 8Bに示すバインディングキャッシュ内のそれぞれのエントリ(図 8Bでは、 MNx. HoAxと MNx. CoA αとの関連に係るエントリ及び MNx. HoAxと MNx. C οΑ |8との関連に係るエントリ)に含まれる様々なオプション情報を CoA選択情報とし て使用し、各エントリの CoA選択情報を比較することによって、 MNxに対して送信す るカプセルィ匕パケットのあて先アドレスとして使用する CoAを選択することが可能であ る。
[0138] なお、送信するパケットのあて先アドレスの選択を行う上述の動作は、 HAだけでは なぐ CN (Correspondent Node : MNの通信相手)で行われてもよいことは明白であ る。すなわち、例えば、 MN1 (CNに相当)から MN2 (又は MNx)への経路として Ml Pの最適化経路を使用する場合には、後述のように MN2 (又は MNx)に関するバイ
ンデイング情報(例えば、図 8Aや図 8Bに示すバインディングキャッシュ)が MN1の バインディングキャッシュに保持されるので (後述)、 MN1は、オプション情報を CoA 選択情報として使用し、各エントリの CoA選択情報を比較することによって、 MN2 ( 又は MNx)に対して送信するパケットのあて先アドレスとして使用する CoAを選択す ることが可能である。
[0139] また、送信するパケットのあて先アドレスの選択を行う上述の動作は、 MNから HA に対して送信されるパケットのあて先アドレスの選択動作に対しても適用可能である。 この場合、 MNは、例えば複数のアドレスを有する HAから、この HAの複数のァドレ ス (複数 HAアドレス情報)及びこれらの複数のアドレスの選択条件を示す情報 (HA アドレス選択情報)を取得する。そして、 MNは、複数 HAアドレス情報及び HAァドレ ス選択情報を参照して、複数の HAアドレスのそれぞれに対応する各 HAアドレス選 択情報を比較することによって、 CNあてのカプセル化パケットのあて先アドレスや H Aあてのパケットのあて先アドレスとして使用する HAのアドレスを選択することが可能 である。なお、複数 HAアドレス情報及び HAアドレス選択情報は、例えばモビリティ 条件に含まれており、モビリティ条件判断部 126であて先アドレスとして最適なァドレ スの選択が行われる。
[0140] また、 HA力 MNに対する複数 HAアドレス情報及び HAアドレス選択情報の通知 は、任意のメッセージによって行われてもよい。 HAは、例えば、既存の Home Agent Address Discovery Reply Messageや Mobile Prenx Advertisement Message^ノ ンァ イングァクノレッジメントメッセージ、新規メッセージ (複数 HAアドレス情報及び HAT ドレス選択情報を通知するための新たなメッセージ)、あるいはその他の既存メッセ一 ジに、複数 HAアドレス情報及び HAアドレス選択情報を挿入して、 MNに送信するこ とが可能である。また、複数 HAアドレス情報及び HAアドレス選択情報は、 MNから 受信した任意のメッセージの応答メッセージ内に含まれてもよぐ HAからの Unsolicit edなメッセージ (要求なく自発的に送信されるメッセージ)として送信されてもよい。さ らに、 MNは、複数 HAアドレス情報及び HAアドレス選択情報の通知を HAに要求 するための要求情報を HAに対して送信してもよい。 MNは、 HoAと CoAとの関係や オプション情報を登録するためのアドレス登録メッセージ (バインディングアップデート
メッセージや新規メッセージなど)の送信によって、複数 HAアドレス情報及び HAァ ドレス選択を含む登録確認メッセージを要求してもよぐ Dynamic HA Address Reques t Messageの送信によって、複数 HAアドレス情報及び HAアドレス選択を含む Home Agent Address Discovery Reply Messageを要求してもよく、 Mobile Prefix Solicitation Messageの送信によって、複数 HAアドレス情報及び HAアドレス選択を含むや Mobil e Prefix Advertisement Messageを要求してもよ ヽ。
[0141] なお、上述のように、 MN、 HA、 CNのそれぞれにお!/、て、送信するパケットのあて 先アドレスの選択処理が動作可能である力 これらの各動作は独立している。したが つて、すべての動作が行われる必要はなぐいずれ力 1つのみの動作が行われてもよ い。また、複数又はすベてのあて先アドレスの選択処理に係る動作が同時に行われ てもよい。
[0142] また、 MIPでは、 MN間における通信経路として、 HAを経由する三角経路のほか に、 MN間で直接パケットの交換を行う最適化経路の使用が可能である。この場合に は、 MN間でユニーク IDオプションが付加された複数のバインディングアップデートメ ッセージの交換を行うことによって、 MNは相互に複数の HoAに係るバインディング 情報を保持することが可能となる。すなわち、 MN1の複数 HoA情報保持部 123には 、図 7Bに図示されている MN2に関するバインディングキャッシュが保持され、 MN2 の複数 HoA情報保持部 123には、図 7Aに図示されている MN1に関するバインディ ングキャッシュが保持されるようになる。なお、この最適化経路は必ずしも使用される 必要はない。また、例えば、 MN1から MN2への通信は最適化経路によって行われ 、 MN2から MN1への通信は三角経路で行われるなどのように、片方向の経路のみ 最適化が行われてもよい。この場合には、 MN2から MN1に対してバインディングァ ップデートメッセージが送信され、 MN1が MN2に関するバインディングキャッシュを 保持している。
[0143] ここで、 HA1〜HA3のそれぞれが保持するバインディングキャッシュのエントリに、 MN1及び MN2のバインディング情報が登録されており、さらに、複数のホームアド レスに関するバインディングアップデートメッセージが MN2から MN 1に対して送信 済み(つまり、 MN1から MN2へのパケットは最適化経路を通じて伝送可能な状態)
である一方、 MN2から MN1への経路最適化は行われていない状況において、 MN 1が、例えば自身の CoAが明らかにならないように、 MN2に対して、最適化経路を 利用せずに三角経路を利用したパケット送信を開始する場合について説明する。
[0144] MN1から MN2に対して送信されるパケットの送信元アドレスには、 MN1が有する 複数の HoAの中から 1つが選択されて、設定される。このとき、 MN1のモビリティ条 件判断部 126は、複数 HoA情報保持部 123に保持されている自身の複数の HoAと 、 MN2が有する複数の HoAとの比較を行い、その比較の結果、 MN1. HoA2のプ レフィックスと、 MN2. HoA2のプレフィックスとがー致しており、両者は、同一の HA 2によって管理されて ヽるアドレスであることを把握する。
[0145] そして、モビリティ条件判断部 126は、 MN1. HoA2と MN2. HoA2との組み合わ せ力 MN2あてのパケットの送信元アドレス及びあて先アドレスの組み合わせに適し て 、る旨をマルチホーム制御部 130に通知する。マルチホーム制御部 130の送信元 •あて先アドレス選択部 133は、この通知に基づいて、 MIP制御部 120に対して、 M Nl. HoA2と同一の Addr2を送信元アドレス、 MN2. HoA2をあて先アドレスとして 使用するように通知する。
[0146] そして、送信データパケット生成部 122は、送信元アドレスに MN1. HoA2、あて 先アドレスに MN2. HoA2に関連付けられている CoA (MN2. CoA2)が設定され、 さらに MN2. HoA2を含むルーティングヘッダが挿入されたパケットを生成するととも に、この生成されたパケットを内部パケットとして、 HA2あてにカプセル化されたパケ ットの送信を行う。
[0147] これにより、 HA2によってデカプセルィ匕された後、転送される内部パケットは、同一 の管理下のネットワーク(ホームネットワーク 2)を通って MN2にまで届けられることに なり、 HA2と MN2との間の通信を効率化するとともに、共通のホームネットワーク 2内 におけるパケット伝送が行われることで、パケットの伝送に係るセキュリティの信頼性 が向上する。
[0148] なお、ここでは上述のように、モビリティ条件判断部 126力 MN1及び MN2の Ho A同士のプレフィックスの一致を検出することによって、アドレスの選択を行っている 力 上記の状況に限らず、通信相手へパケットを送信する際には、アドレスの優先度
などを始めとした様々な情報に基づいて、アドレスの選択を行うようにしてもよい。例 えば、 MN2が有する複数のアドレスに関する情報を MN1に対して通知する際に、ホ ームネットワークに接続しているインタフェースに関して、そのインタフェースに割り当 てられて!/、るアドレスがホームネットワーク上で有効なアドレスであること(ホームネット ワークに接続中であること)、あるいは接続しているホームネットワーク上で有効なアド レスでな 、こと(ホームネットワークに接続して 、な 、こと)を、 MN1に対して MIPを利 用して通知できるようにしてもよい。この場合、 MN1は、 MN2のどのアドレス力 MN 2が接続して!/、るホームネットワーク上で有効なアドレスである力、つまりどのアドレス を使えば MN2へ直接パケットを届けることができる力、あるいはどのアドレスを使えば HAを経由した転送経路となるかという条件 (ホームネットワーク接続条件)を、モビリ ティ条件の 1つとして利用することが可能となる。なお、このモビリティ条件も複数 Ho A情報保持部 123に保持されることが可能である。
[0149] 以上、説明したように、本発明の第 1の実施の形態によれば、以下の効果が生まれ る。
[0150] 第 1の効果: MIP制御部力 MNの移動によって発生したモビリティ条件を考慮して 、使用するアドレスの選択を行うことにより、マルチホーム制御部力 MIP制御部から の通知に基づくアドレスの選択を行うことが可能となり、モビリティ条件が考慮された アドレスの選択及び使用が可能となる。
[0151] 第 2の効果: MIP制御部が複数の HoAを持った状態を通知できるバインディングァ ップデートメッセージを生成、送信することによって、複数の HoAに係るバインディン グ状態を通信相手に通知することが可能となる。さらに、ノインデイングアップデートメ ッセージにオプション情報を含ませることによって、複数の HoAのそれぞれに関する オプション情報の通知も行うことが可能となる。
[0152] 第 3の効果:上記のノインデイングアップデートメッセージを受けた通信ノードが、同 一 MNの複数の HoAに係るバインディング情報を保持するとともに、通信相手で設 定されたオプション情報を保持することが可能となり、これらの情報をモビリティ条件と して考慮することによって、モビリティ条件が考慮されたアドレスの選択及び使用が可 能となる。
[0153] 第 4の効果: MIP制御部力 モビリティ条件に基づくアドレス選択を行うことによって 、通信の効率化 (例えば、パケット伝送経路の短縮)を実現するアドレスの選択、セキ ユリティ向上を実現するアドレスの選択、パケット受信側の条件を考慮したアドレスの 選択などが実現され、マルチホーム状態にぉ ヽて適切なアドレスの選択が可能とな る。
[0154] <第 2の実施の形態 >
次に、本発明の第 2の実施の形態について説明する。図 11は、本発明の第 2の実 施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図である。
[0155] 図 11には、 MNが実装して!/、る MIP制御部 220及びマルチホーム制御部 230が 図示されている。なお、図 2と同様に、この MIP制御部 220の存在は、 MNが移動管 理を実現する MIPなどのプロトコルを実装していることを示しており、また、マルチホ ーム制御部 230の存在は、 MNがマルチホームを実現するプロトコルを実装して!/、る ことを示している。
[0156] 本発明の第 2の実施の形態に係る MIP制御部 220は、モビリティ条件判断部 226 を有している。このモビリティ条件判断部 226は、モビリティ条件を取得、参照するとと もに、このモビリティ条件に基づき、 MN及び Z又は通信相手の現在の接続状況に ぉ 、て最も適した HoA及び CoAの組み合わせを判断する機能を有して 、る。
[0157] 今、例えば、 MNがマルチホーム状態にあり、マルチホーム制御部 230で 2つのァ ドレス(Addrl及び Addr2)が管理されて!、るとする。ここで、 MNが自身のホームネ ットワークからフォーリンネットワークに移動を行って、 Addrl ( = MN1. HoAl)に対 応する CoA(MNl. CoAl)と、 Addr2 ( = MNl. HoA2)に対応する CoA(MNl. CoA2)とを取得したとする。
[0158] 本発明の第 2の実施の形態に係るマルチホーム制御部 230は、従来の技術に係る マルチホーム制御部 1930と同様に、独自にアドレス選択を行い、 MIP制御部 230に 対して選択されたアドレスを通知する。一方、本発明の第 2の実施の形態に係る MIP 制御部 220のモビリティ条件判断部 226は、マルチホーム制御部 230から通知され たアドレスを受けるとともに、さらに、モビリティ条件に鑑みて、送信されるパケットに使 用するアドレスの決定を行う。なお、このとき、モビリティ条件判断部 226は、マルチホ
ーム制御部 230からの通知を無視してアドレスの決定を行ってもよい。
[0159] 例えば、マルチホーム制御部 230力 2つのアドレス(Addrl及び Addr2)のうちの Addrlを選択して、 MIP制御部 220に対して、使用するアドレスとして Addrlを通知 したとする。 MIP制御部 220のモビリティ条件判断部 226が、マルチホーム制御部 2 30から Addrlの通知を受けるとともに、さらに、モビリティ条件に鑑みて、例えば、 Ad drl ( = MNl. HoAl)や MN1. HoAlを使用するよりも、 MN1. HoA2や MN1. HoA2に対応する MN1. CoA2を使用したほうが、より適切な通信を行うことが可能 であると判断した場合には、 MIP制御部 220では、 MN1. HoA2、又は MN1. Ho A2に対応する MN1. CoA2を送信元アドレスに設定して、パケットの送信を行う。一 方、あて先アドレスの設定に関しても送信元アドレスと同様に、 MIP制御部 220のモ ピリティ条件判断部 226が、モビリティ条件を考慮してあて先アドレスを決定し、その アドレスを設定してパケットの送信を行う。これにより、 MNからは、モビリティ条件が反 映されたアドレス設定が行われたパケットが送信されるようになる。
[0160] なお、 MN100がホームネットワークに接続している状態のときは、モビリティ条件判 断部 126は、そのホームネットワーク上で有効なアドレスを、使用したほうがよぃァドレ スとして判断することも可能である。例えば、図 1において、 MN100の IF_cがホー ムネットワーク Bに接続していた場合は、 MN1. HoA2を送信元アドレスに設定して、 パケットの送信を行う。
[0161] 次に、本発明の第 2の実施の形態について、具体的に説明する。図 12は、本発明 の第 2の実施の形態の MN内の構成の一例を示すブロック図である。図 12に示す M Nは、送受信部 210、 MIP制御部 220、マルチホーム制御部 230、上位レイヤ 240を 有している。また、 MIP制御部 220は、受信データパケット処理部 221、送信データ パケット生成部 222、複数 HoA情報保持部 223、複数 HoA情報管理部 224、 UID バインディングアップデート生成'処理部 225、モビリティ条件判断部 226を有してお り、マルチホーム制御部 230は、複数アドレス処理部 231、複数アドレス管理部 232 、あて先 ·送信元アドレス選択部 233を有している。なお、図 12に図示されている Ml P制御部 220、モビリティ条件判断部 226、マルチホーム制御部 230は、図 11に図 示されている MIP制御部 220、モビリティ条件判断部 226、マルチホーム制御部 230
に対応している。
[0162] 以下、本発明の第 1の実施の形態の MN内の構成(図 3に示す構成)と比較しなが ら、本発明の第 2の実施の形態の MN内の構成について説明する。
[0163] 本発明の第 1の実施の形態の MN内の構成と比較した場合、本発明の第 1の実施 の形態の MN内の構成では、送信データパケット生成部 222、モビリティ条件判断部 226、あて先'送信元アドレス選択部 233の機能が異なっている。
[0164] あて先 ·送信元アドレス選択部 233は、マルチホーム制御部 230内における独自の ポリシーに従って、使用するアドレスの選択を行う機能を有している。あて先送信元ァ ドレス選択部 233で選択されたアドレスは、 MIP制御部 220のモビリティ条件判断部 226に通知される。なお、あて先'送信元アドレス選択部 233がアドレスの選択を行わ ずに、マルチホーム制御部 230内におけるアドレス選択条件 (マルチホーム制御部 2 30にお 、て、アドレスの選択の際に参照される条件)を通知してもよ!/、。
[0165] また、モビリティ条件判断部 226は、マルチホーム制御部 230のあて先'送信元アド レス選択部 233から通知されたアドレス情報又はアドレス選択条件を受けた場合に、 MNの移動に伴って発生するモビリティ条件を、複数 HoA情報管理部 224から取得 して参照し、このアドレス情報又はアドレス選択条件と、モビリティ条件とに基づき、 M N及び Z又は通信相手の現在の接続状況において最も適した Ho A及び Co Aの組 み合わせを判断する機能を有している。モビリティ条件判断部 226による判断結果( 最も適していると判断された HoA及び CoAの組み合わせ)は、送信データパケット生 成部 222に通知される。
[0166] また、送信データパケット生成部 222は、モビリティ条件判断部 226から通知された あて先アドレス及び送信元アドレスに対し、 MIPを使用してパケットを転送するための 変換を行う機能を有して 、る。
[0167] 以上の構成によって、 MNは、モビリティ条件(さらには、マルチホーム制御部 230 にお 、て参照されるアドレス選択条件)を考慮したアドレスの選択を行うことが可能と なる。なお、上述の本発明の第 1の実施の形態と同様に、モビリティ条件として、ュ- ーク IDオプションが付カ卩されたバインディングアップデートメッセージの受信によって 得られたバインディング情報や、アドレスの優先度などのオプション情報、ホームネッ
トワーク接続条件の参照が可能である。
[0168] 以上、説明したように、本発明の第 2の実施の形態によれば、上述の本発明の第 1 の実施の形態における第 1〜第 4の効果と同様の効果が生まれる。また、さらに、 Ml P制御部 220が、 MNの移動によって発生したモビリティ条件にカ卩えて、マルチホー ム制御部 230で参照されるアドレス選択条件を考慮して、使用するアドレスの選択を 行うことも可能となる。
[0169] <第 3の実施の形態 >
次に、本発明の第 3の実施の形態について説明する。図 13は、本発明の第 3の実 施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図である。
[0170] 図 13には、 MNが実装している MIP制御部 320及びマルチホーム制御部 330が 図示されている。なお、図 2と同様に、この MIP制御部 320の存在は、 MNが移動管 理を実現する MIPなどのプロトコルを実装していることを示しており、また、マルチホ ーム制御部 330の存在は、 MNがマルチホームを実現するプロトコルを実装して!/、る ことを示している。
[0171] 本発明の第 3の実施の形態に係る MIP制御部 320は、モビリティ条件通知部 327 を有している。このモビリティ条件通知部 327は、 MIP制御部 320において取得可能 なモビリティ条件をマルチホーム制御部 330に通知する機能を有している。
[0172] 今、例えば、 MNがマルチホーム状態にあり、マルチホーム制御部 330で 2つのァ ドレス(Addrl及び Addr2)が管理されて!、るとする。ここで、 MNが自身のホームネ ットワークからフォーリンネットワークに移動を行って、 Addrl ( = MN1. HoAl)に対 応する CoA(MNl. CoAl)と、 Addr2 ( = MNl. HoA2)に対応する CoA(MNl. CoA2)とを取得したとする。
[0173] 本発明の第 3の実施の形態に係る MIP制御部 320のモビリティ条件通知部 327は 、マルチホーム制御部 330に対して、モビリティ条件を通知する。一方、本発明の第 3 の実施の形態に係るマルチホーム制御部 330のモビリティ条件判断部 334は、モビリ ティ条件通知部 327から通知されたモビリティ条件に基づいて、所定の通信相手との 通信に使用するアドレスを 2つのアドレス(Addrl及び Addr2)のうちのいずれかより 選択する機能を有している。なお、この際、モビリティ条件判断部 334は、マルチホー
ム制御部 330に係る条件 (例えば、所定の通信相手のマルチホーム制御部との間で 交換されたアドレス選択条件など)を更に考慮して、アドレス選択を行うことも可能で ある。
[0174] この結果、例えば、マルチホーム制御部 330のモビリティ条件判断部 334は、 2つ のアドレス(Addrl及び Addr2)のうちの Addr2を選択した場合、 MIP制御部 320に 対して、使用するアドレスとして Addr2を通知する。 MIP制御部 320は、マルチホー ム制御部 330から Addr2の通知を受けて、 Addr2と同一の MN1. HoA2、又は MN
1. HoA2に対応する MN1. CoA2を送信元アドレスに設定して、パケットの送信を 行う。一方、あて先アドレスの設定に関しても送信元アドレスと同様に、モビリティ条件 通知部 327から通知されたモビリティ条件に基づいて、モビリティ条件判断部 334が MN及び Z又は通信相手の現在の接続状況において最も適したアドレスを選択し、 そのアドレスを MIP制御部 320へ通知する。これにより、 MNからは、モビリティ条件 が反映されたアドレス設定が行われたパケットが送信されるようになる。
[0175] 次に、本発明の第 3の実施の形態について、具体的に説明する。図 14は、本発明 の第 3の実施の形態の MN内の構成の第 1の例を示すブロック図である。図 14に示 す MNは、送受信部 310、 MIP制御部 320、マルチホーム制御部 330、上位レイヤ 3 40を有している。また、 MIP制御部 320は、受信データパケット処理部 321、送信デ ータパケット生成部 322、複数 HoA情報保持部 323、複数 HoA情報管理部 324、 U IDバインディングアップデート生成'処理部 325、モビリティ条件通知部 327を有して おり、マルチホーム制御部 330は、複数アドレス処理部 331、複数アドレス管理部 33
2、あて先'送信元アドレス選択部 333、モビリティ条件判断部 334を有している。な お、図 14に図示されている MIP制御部 320、モビリティ条件通知部 327、マルチホ ーム制御部 330、モビリティ条件判断部 334は、図 13に図示されている MIP制御部 320、モビリティ条件通知部 327、マルチホーム制御部 330、モビリティ条件判断部 3 34に対応している。
[0176] 以下、本発明の第 1の実施の形態の MN内の構成(図 3に示す構成)と比較しなが ら、本発明の第 3の実施の形態の MN内の構成について説明する。
[0177] 本発明の第 1の実施の形態の MN内の構成と比較した場合、本発明の第 3の実施
の形態の MN内の構成では、 MIP制御部 320内に、モビリティ条件判断部 126の代 わりにモビリティ条件通知部 327が設けられており、マルチホーム制御部 330内に、 モビリティ条件判断部 334が設けられて 、る。
[0178] モビリティ条件通知部 327は、 MIP制御部 320で取得可能なモビリティ条件を、マ ルチホーム制御部 330のモビリティ条件判断部 334に通知する機能を有している。 すなわち、モビリティ条件通知部 327は、自身の HoA及び CoAのバインディング情 報、通信相手の HoA及び CoAのバインディング情報、通信相手から取得したバイン デイング情報と関連付けられた優先度などのオプション情報などを始めとして、様々 な情報をモビリティ条件判断部 334に通知する。また、 MIP制御部 320のモビリティ 条件通知部 327は、マルチホーム制御部 330が管理して 、る通信相手の複数の Ho A及び複数の CoAの中に、マルチホーム制御部によるアドレス選択の選択肢として 使われるべきでな 、と判断されるアドレスが含まれて 、る場合、そのことをモビリティ 条件の 1つとして、モビリティ条件判断部 334へ通知する。この場合、例えば、モビリ ティ条件通知部 327がモビリティ条件判断部 334へモビリティ条件を通知する際に、 選択するべきでな 、アドレスの優先度を 0として通知し、モビリティ条件判断部 334は 、優先度 0のアドレスを選択肢に含めずにアドレス選択を行う。さらに、 MIP制御部 3 20のモビリティ条件通知部 327は、マルチホーム制御部 330によるアドレス選択の選 択肢に含めるべき新たなアドレスがある場合、そのアドレスをモビリティ条件の 1つとし て通知する。なお、そのアドレスをマルチホーム制御部 330へ渡す際、新規追加とし て通知してもよ 、し、既存のアドレスと置き換えるアドレスとして通知してもよ!/、。
[0179] また、モビリティ条件判断部 334は、 MIP制御部 320のモビリティ条件通知部 327 力 モビリティ条件を受けて、このモビリティ条件、又はモビリティ条件とマルチホーム 制御部 330で参照されるアドレス選択条件とに基づき、 MN及び Z又は通信相手の 現在の接続状況において最も適した HoA及び CoAの組み合わせを判断する機能 を有して!/、る。モビリティ条件判断部 334による判断結果 (最も適して ヽると判断され たアドレス)は、あて先'送信元アドレス選択部 333に通知され、あて先 ·送信元アドレ ス選択部 333は、このアドレスを MIP制御部 320の送信データパケット生成部 322に 通知する。なお、あて先 ·送信元アドレス選択部 333は、モビリティ条件通知部 327が
モビリティ条件判断部 334へ通知したモビリティ条件を参照し、それらの情報を考慮 して、あて先アドレス及び送信元アドレスの選択を行ってもよい。また、この際に考慮 する情報としては、モビリティ条件だけでなぐマルチホーム制御部 330が参照する 他の条件も考慮してアドレス選択を行ってもよい。なお、モビリティ条件判断部 334は 、モビリティ条件を、モビリティ条件通知部 327から受動的に受けるように構成されて いてもよぐまた、複数 HoA情報管理部 324から能動的に参照及び取得できるように 構成されていてもよい。
[0180] 以上の構成によって、 MNは、モビリティ条件(さらには、マルチホーム制御部 330 にお 、て参照されるアドレス選択条件)を考慮したアドレスの選択を行うことが可能と なる。
[0181] また、本発明の第 3の実施の形態では、マルチホーム制御部 330にモビリティ条件 判断部 334が置かれるが、この構成は、特に、図 15に図示されるように、自身が有す る複数の HoA及び CoAのそれぞれ力 複数の MIP制御部 320のそれぞれにお!/ヽ て管理される状態 (複数の MIP制御部 320が存在する状態)に有効である。
[0182] 図 15は、本発明の第 3の実施の形態の MN内の構成の第 2の例を示すブロック図 である。図 15に示す MNは、送受信部 310、複数の MIP制御部 320、マルチホーム 制御部 330、上位レイヤ 340を有している。また、各 MIP制御部 320が、モビリティ条 件通知部 327を有しており、マルチホーム制御部 330のモビリティ条件判断部 334は 、複数のモビリティ条件通知部 327のそれぞれから各 HoAに係るモビリティ条件を受 けて、これらのモビリティ条件を集約し、総合的に最も適したアドレスの選択を行うよう に構成されている。
[0183] 以上の構成によって、 MNが複数の MIP制御部 320によって各 HoAの管理を行つ ている場合においても、モビリティ条件(さらには、マルチホーム制御部 330において 参照されるアドレス選択条件)を考慮したアドレスの選択を行うことが可能となる。
[0184] 以上、説明したように、本発明の第 3の実施の形態によれば、上述の本発明の第 1 の実施の形態における第 1〜第 4の効果と同様の効果が生まれる。また、さらに、 Ml P制御部 320力 MNの移動によって発生したモビリティ条件にカ卩えて、マルチホー ム制御部 330で参照されるアドレス選択条件を考慮して、使用するアドレスの選択を
行うことも可能となる。また、さらに、複数の MIP制御部 320が各 HoAの管理を独立 して行っている場合でも、各 HoAに係るモビリティ条件を参照して、アドレスの選択を 行うことが可能となる。
[0185] <第 4の実施の形態 >
次に、本発明の第 4の実施の形態について説明する。図 16は、本発明の第 4の実 施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図である。
[0186] 図 16には、 MNが実装している MIP制御部 420、マルチホーム制御部 430、モビリ ティ条件判断部 450が図示されている。なお、図 2と同様に、この MIP制御部 420の 存在は、 MNが移動管理を実現する MIPなどのプロトコルを実装して 、ることを示し ており、また、マルチホーム制御部 430の存在は、 MNがマルチホームを実現するプ ロトコルを実装していることを示している。また、さらに、モビリティ条件判断部 450の 存在は、 MIP制御部 420及びマルチホーム制御部 430の両方力 独立したモビリテ ィ条件判断に係る機能が実装されて 、ることを示して 、る。
[0187] 本発明の第 4の実施の形態に係る MIP制御部 420は、モビリティ条件通知部 427 を有している。このモビリティ条件通知部 427は、 MIP制御部 420において取得可能 なモビリティ条件をモビリティ条件判断部 450に通知する機能を有している。
[0188] 今、例えば、 MNがマルチホーム状態にあり、マルチホーム制御部 430で 2つのァ ドレス(Addrl及び Addr2)が管理されて!、るとする。ここで、 MNが自身のホームネ ットワークからフォーリンネットワークに移動を行って、 Addrl ( = MN1. HoAl)に対 応する CoA(MNl. CoAl)と、 Addr2 ( = MNl. HoA2)に対応する CoA(MNl. CoA2)とを取得したとする。
[0189] 本発明の第 4の実施の形態に係る MIP制御部 420のモビリティ条件通知部 427は 、モビリティ条件判断部 450に対して、モビリティ条件を通知する。一方、本発明の第 4の実施の形態に係るモビリティ条件判断部 450は、モビリティ条件を参照するととも に、このモビリティ条件に基づき、 MN及び Z又は通信相手の現在の接続状況にお V、て最も適した HoA及び CoAの組み合わせを判断する機能を有して 、る。そして、 例えば、モビリティ条件判断部 450は、モビリティ条件に基づいて、所定の通信相手 との通信には、 MN1. HoAl及び MN1. CoAlの組み合わせよりも、 MN1. HoA2
及び MN1. CoA2の組み合わせを使用したほうが、より適した通信を行うことが可能 であると判断した場合には、マルチホーム制御部 430に対して、 MN1. HoA2を使 用したほうがよ!/、旨を通知する。
[0190] マルチホーム制御部 430は、モビリティ条件判断部 450からの通知に応じて、 Addr 2 ( = MN1. HoA2)を選択し、 MIP制御部 420に対して、使用するアドレスとして Ad dr2を通知する。 MIP制御部 420は、この Addr2の通知を受けて、 Addr2と同一の MN1. HoA2、又は MN1. HoA2に対応する MN1. CoA2を送信元アドレスに設 定して、パケットの送信を行う。一方、あて先アドレスの設定に関しても送信元アドレス と同様に、モビリティ条件通知部 427から通知されたモビリティ条件に基づいて、モビ リティ条件判断部 450が MN及び Z又は通信相手の現在の接続状況において最も 適した HoA及び CoAの組み合わせを判断し、その情報をマルチホーム制御部 430 へ通知する。マルチホーム制御部 430は、その通知に応じて、使用するアドレスを M IP制御部 420へ通知する。これにより、 MNからは、モビリティ条件が反映されたアド レス設定が行われたパケットが送信されるようになる。
[0191] 次に、本発明の第 4の実施の形態について、具体的に説明する。図 17は、本発明 の第 4の実施の形態の MN内の構成の第 1の例を示すブロック図である。図 17に示 す MNは、送受信部 410、 MIP制御部 420、マルチホーム制御部 430、上位レイヤ 4 40、モビリティ条件判断部 450を有している。また、 MIP制御部 420は、受信データ パケット処理部 421、送信データパケット生成部 422、複数 HoA情報保持部 423、 複数 HoA情報管理部 424、 UIDバインディングアップデート生成'処理部 425、モビ リティ条件通知部 427を有しており、マルチホーム制御部 430は、複数アドレス処理 部 431、複数アドレス管理部 432、あて先 ·送信元アドレス選択部 433を有している。 なお、図 17に図示されている MIP制御部 420、モビリティ条件通知部 427、マルチホ ーム制御部 430、モビリティ条件判断部 450は、図 16に図示されている MIP制御部 420、モビリティ条件通知部 427、マルチホーム制御部 430、モビリティ条件判断部 4 50に対応している。
[0192] 以下、本発明の第 3の実施の形態の MN内の構成(図 14、 15に示す構成)と比較 しながら、本発明の第 4の実施の形態の MN内の構成について説明する。
[0193] 本発明の第 3の実施の形態の MN内の構成と比較した場合、本発明の第 4の実施 の形態の MN内におけるモビリティ条件判断部 450が、 MIP制御部 420及びマルチ ホーム制御部 430とは独立して設けられて ヽる点で異なって ヽる。
[0194] モビリティ条件判断部 450は、 MIP制御部 420のモビリティ条件通知部 427からモ ピリティ条件を受けて、このモビリティ条件に基づき、 MN及び Z又は通信相手の現 在の接続状況において最も適した HoA及び CoAの組み合わせを判断する機能を 有して 、る。モビリティ条件判断部 450による判断結果 (最も適して 、ると判断された アドレス)は、あて先 ·送信元アドレス選択部 433に通知され、あて先 ·送信元アドレス 選択部 433は、このアドレスを MIP制御部 420の送信データパケット生成部 422に通 知する。
[0195] なお、モビリティ条件判断部 450が、マルチホーム制御部 430で参照されるアドレス 選択条件をマルチホーム制御部 430から取得できるようにしてもよい。この場合には 、モビリティ条件判断部 450は、モビリティ条件とマルチホーム制御部 430で参照さ れるアドレス選択条件とに基づ 、て、 MN及び Z又は通信相手の現在の接続状況に おいて最も適したアドレスを判断する。さらに、あて先'送信元アドレス選択部 433は 、モビリティ条件通知部 427がモビリティ条件判断部 450へ通知したモビリティ条件を 参照し、それらの情報を考慮して、あて先アドレス及び送信元アドレスの選択を行つ てもよい。また、この際に考慮する情報としては、モビリティ条件だけでなぐマルチホ ーム制御部 430が参照する他の条件も考慮してアドレス選択を行ってもょ 、。なお、 モビリティ条件判断部 450は、モビリティ条件を、モビリティ条件通知部 427から受動 的に受けるように構成されていてもよぐまた、複数 HoA情報管理部 424から能動的 に参照及び取得できるように構成されて 、てもよ 、。
[0196] 以上の構成によって、 MNは、モビリティ条件(さらには、マルチホーム制御部 430 にお 、て参照されるアドレス選択条件)を考慮したアドレスの選択を行うことが可能と なる。
[0197] また、本発明の第 4の実施の形態では、上述の本発明の第 3の実施の形態と同様 に、自身が有する複数の HoA及び CoAのそれぞれが、複数の MIP制御部 420のそ れぞれにお 1、て管理される状態 (複数の MIP制御部 420が存在する状態)に有効で
ある。
[0198] 図 18は、本発明の第 4の実施の形態の MN内の構成の第 2の例を示すブロック図 である。図 18に示す MNは、送受信部 410、複数の MIP制御部 420、マルチホーム 制御部 430、上位レイヤ 440を有している。また、各 MIP制御部 420が、モビリティ条 件通知部 427を有しており、モビリティ条件判断部 450は、複数のモビリティ条件通 知部 427のそれぞれ力も各 HoAに係るモビリティ条件を受けて、これらのモビリティ 条件を集約し、総合的に最も適したアドレスの選択を行うように構成されている。なお 、この場合も、モビリティ条件判断部 450が、マルチホーム制御部 430で参照される アドレス選択条件をマルチホーム制御部 430から取得できるようにしてもょ 、。なお、 モビリティ条件判断部 450は、モビリティ条件を、モビリティ条件通知部 427から受動 的に受けるように構成されていてもよぐまた、各 MIP制御部 420の複数 HoA情報管 理部 424から能動的に参照及び取得できるように構成されて 、てもよ 、。
[0199] 以上の構成によって、 MNが複数の MIP制御部 420によって各 HoAの管理を行つ ている場合においても、モビリティ条件(さらには、マルチホーム制御部 430において 参照されるアドレス選択条件)を考慮したアドレスの選択を行うことが可能となる。
[0200] 以上、説明したように、本発明の第 4の実施の形態によれば、上述の本発明の第 3 の実施の形態における効果と同様の効果が生まれる。
[0201] 上述の本発明の第 1〜第 4の実施の形態では、マルチホーム制御部が MIP制御部 の上位に配置される場合について説明を行ったが、以下に説明する本発明の第 5〜 第 9の実施の形態では、マルチホーム制御部が MIP制御部の下位に配置される場 合について説明する。
[0202] <第 5の実施の形態 >
まず、本発明の第 5の実施の形態について説明する。図 19は、本発明の第 5の実 施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図である。
[0203] 図 19には、 MNが実装している MIP制御部 1120及びマルチホーム制御部 1130 が図示されている。なお、この MIP制御部 1120の存在は、 MNが移動管理を実現 する MIPなどのプロトコルを実装していることを示しており、また、マルチホーム制御 部 1130の存在は、 MNがマルチホームを実現するプロトコルを実装していることを示
している。
[0204] また、上述のように、 MIP制御部 1120の下位に存在するマルチホーム制御部 113 0は、インタフェースに割り当てられている IPアドレスを、 ULIDと関連付けて管理する ように構成されており、 MIP制御部 1120は、この ULIDとの関連付けを行って、ホー ムアドレスを管理するように構成されている。ここでは、マルチホーム制御部 1130が、 Addrl ( = MNl. CoAl)と ULID1との対応関係、及び Addr2 ( = MNl. CoA2)と ULID2との対応関係を保持し、 MIP制御部 1120が、 MN1. HoAlと ULID1との 対応関係、及び MN1. HoA2と ULID2との対応関係を保持しているものとする。な お、マルチホーム制御部 1130は、複数の ULIDの管理を行うことが可能であり、さら に、 1つの ULIDに対して複数のアドレスを関連付けて管理することも可能である。
[0205] 本発明の第 5の実施の形態に係るマルチホーム制御部 1130は、アドレス選択条件 判断部 1138を有している。このアドレス選択条件判断部 1138は、アドレス選択条件 (マルチホーム制御部 1130においてアドレスの選択の際に参照されるマルチホーム に起因する条件)を取得、参照するとともに、このアドレス選択条件に基づき、 MN及 び Z又は通信相手の現在の接続状況にぉ 、て最も適した ULID (あるいは、 ULID に対応するアドレス)を判断する機能を有している。アドレス選択条件としては、例え ば、通信相手との経路が最も短くなる条件、通信相手との経路のセキュリティが最も 安全となる条件、通信相手から要請された通信条件、インタフェースの速度や安定性 、コストに係る条件など、マルチホーム制御部 1130が取得可能な様々な条件が挙げ られる。
[0206] 今、例えば MNの通信環境の変化やその他の要因によって、マルチホームに係る アドレス選択条件が変化したとする。この場合、本発明の第 5の実施の形態に係るマ ルチホーム制御部 1130のアドレス選択条件判断部 1138は、アドレス選択条件に基 づいて、例えば、所定の通信相手との通信には、 ULID1に関連付けられているアド レス (Addrl)よりも、 ULID2に関連付けられて!/、るアドレス (Addr2)を使用したほう 力 より適した通信を行うことが可能であると判断した場合には、 MIP制御部 1120に 対して、アドレスとして ULID2を使用したほうがよ!/ヽ旨を通知する。
[0207] MIPffilJ¾]¾1120«,アドレス選択条件判断部 1138からの通知に応じて、 ULID2
を選択し、マルチホーム制御部 1130に対して、使用するアドレスとして ULID2を通 知する。マルチホーム制御部 1130は、この ULID2の通知を受けて、 ULID2に対応 するアドレス (Addr2)を送信元アドレスに設定して、パケットの送信を行う。これ〖こより 、 MNからは、モビリティ条件が反映されたアドレス設定が行われたパケットが送信さ れるようになる。
[0208] 次に、本発明の第 5の実施の形態について、具体的に説明する。図 20は、本発明 の第 5の実施の形態の MN内の構成の一例を示すブロック図である。図 20に示す M Nは、送受信部 1110、 MIP制御部 1120、マルチホーム制御部 1130、上位レイヤ 1 140を有している。なお、図 20に図示されている MIP制御部 1120、アドレス選択条 件判断部 1138、マルチホーム制御部 1130は、図 19に図示されている MIP制御部 1120、アドレス選択条件判断部 1138、マルチホーム制御部 1130に対応している。
[0209] 送受信部 1110は、 MNが接続するネットワーク内の通信ノードや、さらに上位のネ ットワークに存在する任意の通信ノードとの通信を行うための機能を有している。また 、上位レイヤ 1140は、通常のレイヤ構成における IPよりも上位のレイヤ(例えば、 TC PZUDPレイヤ)である。
[0210] また、 MIP制御部 1120は、 MNの移動を管理する機能である。 MIP制御部 1120 は、受信データパケット処理部 1121、送信データパケット生成部 1122、バインディ ング情報保持部 1123、バインディング情報管理部 1124を有して 、る。
[0211] 受信データパケット処理部 1121は、受信したデータパケットの転送が MIPを使用 して行われている場合に、そのパケットを元の形式のパケットに変換するための機能 を有している。 MIPを使用した場合のパケット転送には、 HAによってカプセルィ匕され ている場合や、通信相手によってルーティングヘッダが挿入され、直接自分あてに送 信されて!ヽる場合などがある。
[0212] また、送信データパケット生成部 1122は、例えば上位レイヤ 1140から受けたデー タをパケットィ匕する機能を有している。なお、ここでは、送信データパケット生成部 11 22は、マルチホーム制御部 1130のアドレス選択条件判断部 1138から通知された U LIDに対応するアドレスを、パケットの送信元アドレスとして使用するように選択する。 なお、マルチホーム制御部 1130が MIP制御部 1120の下位に配置されて!、る構成
では、 MIP制御部 1120は、マルチホーム制御部 1130から ULIDの通知を受ける。 したがって、通常、 MIP制御部 1120は、 CoAではなく ULIDを取り扱うことになり、送 信データパケット生成部 1122は、例えばパケットの送信元アドレスとして使用する U LIDを選択して、下位のマルチホーム制御部 1130に ULIDを通知することになる。 なお、送信データパケット生成部 1122は、アドレス選択条件判断部 1138による判断 結果を、アドレス選択条件判断部 1138から受動的に通知を受けるように構成されて いてもよぐまた、アドレス選択条件判断部 1138から能動的に参照及び取得できるよ うに構成されていてもよい。
[0213] また、バインディング情報保持部 1123は、自身が保持する HoAとマルチホーム制 御部 1130から通知される ULIDとが関連付けられたバインディング情報を保持する 機能を有している。例えば、バインディング情報保持部 1123には、図 19に図示され ているように、 MN1. HoAlと ULID1とのバインディング情報や、 MN1. HoA2と U LID2とのバインディング情報などが保持される。なお、 1つの HoAに対して複数の U LIDがマッピングされてもよぐ逆に、 1つの ULIDに対して複数の HoAがマッピング されてちょい。
[0214] また、バインディング情報管理部 1124は、自身が保持するアドレスの管理を行う機 能を有している。さらに、バインディング情報管理部 1124は、 MIP制御部 1120にお いて取得可能な様々な条件 (例えば、モビリティ条件)の取得及び管理を行うとともに 、使用するアドレスの選択を行う機能を有している。なお、本発明の第 5の実施の形 態では、送信データパケット生成部 1122は、マルチホーム制御部 1130のアドレス選 択条件判断部 1138から通知された ULIDに基づいてアドレスの選択を行うが、送信 データパケット生成部 1122がバインディング情報管理部 1124からのアドレス通知を 受けて、 MIP制御部 1120における通常のアドレス選択方法 (バインディング情報管 理部 1124がモビリティ条件に基づいて、使用するアドレスを選択)によるアドレス選 択が行われるようにすることも可能である。例えば、送信データパケット生成部 1122 は、マルチホーム制御部 1130のアドレス選択条件判断部 1138から通知された ULI Dに対応するアドレスと、バインディング情報管理部 1124から通知されたアドレスとを 、適宜切り替えて使用することも可能である。
[0215] 一方、マルチホーム制御部 1130は、 MNのマルチホーム状態を管理する機能であ る。マルチホーム制御部 1130は、複数アドレス処理部 1131、複数アドレス管理部 1 132、あて先 ·送信元アドレス選択部 1133、アドレス選択条件判断部 1138を有して いる。
[0216] 複数アドレス処理部 1131は、送受信部 1110において外部から受信したパケットを 取得し、そのパケットに係る処理を行った後に MIP制御部 1120へ渡す機能を有して いる。例えば、受信パケットのあて先アドレスに設定されている CoAを、対応する ULI Dに変換して、 MIP制御部 1120に通知するなどの処理が行われる。
[0217] また、複数アドレス管理部 1132は、この MNが有する複数のアドレスを管理する機 能を有している。複数アドレス管理部 1132では、例えば、マルチホーム状態におけ る複数のアドレス (Addrl及び Addr2)が ULIDと関連付けられて保持、管理される。 また、複数アドレス管理部 1132は、複数アドレス処理部 1131又はあて先'送信元ァ ドレス選択部 1133からの要求に応じて、必要な情報を渡す。
[0218] また、あて先 ·送信元アドレス選択部 1133は、 MIP制御部 1120の送信データパケ ット生成部 1122から送信パケットを受信し、受信した送信パケットの送信元アドレス、 及びあて先アドレスに使用するアドレスを選択する機能を有している。なお、あて先 · 送信元アドレス選択部 1133は、送信データパケット生成部 1122から ULIDの通知 を受け、この ULIDに対応したアドレスを選択して送信元アドレスに設定する。
[0219] また、アドレス選択条件判断部 1138は、マルチホーム状態の変化に伴って発生す る条件や、通信相手力 通知されたマルチホームに係る条件などのマルチホーム制 御部 1130で取得可能な様々なアドレス選択条件を複数アドレス管理部 1132から取 得し、これらのアドレス選択条件に基づき、 MN及び Z又は通信相手の現在の接続
、て最も適したアドレス (又は ULID)を判断して、その判断結果を MIP制 御部 1120に通知する機能を有して 、る。
[0220] 以上の構成によって、 MNは、マルチホーム制御部 1130で取得可能なアドレス選 択条件を考慮して選択されたアドレス(さらには、 MIP制御部 1120で取得可能なモ ピリティ条件を考慮して選択されたアドレス)を使用して、パケットの送信を行うことが 可能となる。
[0221] 以上、説明したように、本発明の第 5の実施の形態によれば、マルチホーム制御部 1130が、 MNのマルチホーム状態に起因するアドレス選択条件を考慮して、使用す るアドレスの選択を行うことにより、 MIP制御部1120カ マルチホーム制御部 1130 力 の通知に基づくアドレスの選択を行うことが可能となり、アドレス選択条件が考慮 されたアドレスの選択及び使用が可能となる。
[0222] <第 6の実施の形態 >
次に、本発明の第 6の実施の形態について説明する。図 21は、本発明の第 6の実 施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図である。
[0223] 図 21には、 MNが実装している MIP制御部 1220及びマルチホーム制御部 1230 が図示されている。なお、図 19と同様に、この MIP制御部 1220の存在は、 MNが移 動管理を実現する MIPなどのプロトコルを実装していることを示しており、また、マル チホーム制御部 1230の存在は、 MNがマルチホームを実現するプロトコルを実装し ていることを示している。また、図 19と同様に、マルチホーム制御部 1230力 Addrl ( = MN1. CoAl)と ULID1との対応関係、及び Addr2 ( = MNl. CoA2)と ULID 2との対応関係を保持し、 MIP制御部 1220力 MN1. HoAlと ULID1との対応関 係、及び MN1. HoA2と ULID2との対応関係を保持しているものとする。
[0224] 本発明の第 6の実施の形態に係るマルチホーム制御部 1230は、アドレス選択条件 判断部 1238を有している。このアドレス選択条件判断部 1238は、アドレス選択条件 を取得、参照するとともに、このアドレス参照条件に基づき、 MN及び Z又は通信相 手の現在の接続状況にお 、て最も適した ULID (ある 、は、 ULIDに対応するァドレ ス)を判断する機能を有して 、る。
[0225] 本発明の第 6の実施の形態に係る MIP制御部 1220は、従来の技術に係る MIP制 御部 2020 (図 30を参照)と同様に、独自にアドレス選択を行い、マルチホーム制御 部 1230に対して選択されたアドレス (ULID)を通知する。一方、本発明の第 6の実 施の形態に係るマルチホーム制御部 1230のアドレス選択条件判断部 1238は、マ ルチホーム制御部 1230が MIP制御部 1220から送信パケットを受けた場合に、マル チホーム制御部 1230で取得可能なアドレス選択条件に鑑みて、送信されるパケット に使用するアドレスの決定を行う。なお、このとき、アドレス選択条件判断部 1238は、
MIP制御部 1220からの通知を無視してアドレスの決定を行ってもよい。
[0226] 例えば、 MIP制御部 1220力 2つのアドレス(ULID1及び ULID2)のうちの Addr 1に対応する ULID1を選択して、マルチホーム制御部 1230に対して、使用するアド レスとして ULID1を通知したとする。このとき、マルチホーム制御部 1230のアドレス 選択条件判断部 1238は、アドレス選択条件に鑑みて、例えば、 ULID1に対応する アドレス (Addrl)を使用するよりも、 ULID2に対応するアドレス (Addr2)を使用した ほうが、より適切な通信を行うことが可能であると判断した場合には、マルチホーム制 御部 1230では、 ULID2に対応するアドレス (Addr2)を送信元アドレスに設定して、 パケットの送信を行う。また、あて先アドレスの設定に関しても送信元アドレスと同様に 、マルチホーム制御部 1230のアドレス選択条件判断部 1238が、アドレス選択条件 を考慮してあて先アドレスを決定し、そのアドレスを設定してパケットの送信を行う。こ れにより、 MNからは、アドレス選択条件が反映されたアドレス設定が行われたバケツ トが送信されるようになる。
[0227] 次に、本発明の第 6の実施の形態について、具体的に説明する。図 22は、本発明 の第 6の実施の形態の MN内の構成の一例を示すブロック図である。図 22に示す M Nは、送受信部 1210、 MIP制御部 1220、マルチホーム制御部 1230、上位レイヤ 1 240を有している。また、 MIP制御部 1220は、受信データパケット処理部 1221、送 信データパケット生成部 1222、バインディング情報保持部 1223、バインディング情 報管理部 1224を有しており、マルチホーム制御部 1230は、複数アドレス処理部 12 31、複数アドレス管理部 1232、あて先 ·送信元アドレス選択部 1233、アドレス選択 条件判断部 1238を有している。なお、図 22に図示されている MIP制御部 1220、マ ルチホーム制御部 1230、アドレス選択条件判断部 1238は、図 21に図示されている MIP制御部 1220、マルチホーム制御部 1230、アドレス選択条件判断部 1238に対 応している。
[0228] 以下、本発明の第 5の実施の形態の MN内の構成(図 20に示す構成)と比較しな がら、本発明の第 6の実施の形態の MN内の構成について説明する。
[0229] 本発明の第 5の実施の形態の MN内の構成と比較した場合、本発明の第 6の実施 の形態の MN内の構成では、送信データパケット生成部 1222、あて先'送信元アド
レス選択部 1233、アドレス選択条件判断部 1238の機能が異なっている。
[0230] 本発明の第 6の実施の形態に係る MIP制御部 1220は、従来の MIP制御部と同様 にモビリティ条件を考慮して、使用するアドレスを独自に選択するように構成されてい る。したがって、送信データパケット生成部 1222は、例えばバインディング情報管理 部 1224で選択されたアドレス(ULID)をパケットに設定し、そのパケットをマルチホ ーム制御部 1230に渡す。
[0231] 一方、マルチホーム制御部 1230のアドレス選択条件判断部 1238は、上述のよう に、マルチホーム制御部 1230で取得可能なアドレス選択条件に鑑みて、送信される パケットに使用するアドレスの決定を行う機能を有して 、る。マルチホーム制御部 12 30のあて先 ·送信元アドレス選択部 1233は、 MIP制御部 1220の送信データバケツ ト生成部 1233から送信パケットを受けた場合に、アドレス選択条件判断部 1238に対 して通信相手のアドレスなどの情報を渡す。そして、アドレス選択条件判断部 1238 は、アドレス選択条件に基づいて、このパケットに係る通信において最も適した ULID (あるいは ULIDに対応するアドレス)を判断して、その判断結果をあて先'送信元ァ ドレス選択部 1233に通知する。あて先 ·送信元アドレス選択部 1233は、送信バケツ トの送信元アドレスを、アドレス選択条件判断部 1238から通知された ULIDに対応 するアドレスに変換した後、パケットの送信を行う。
[0232] 以上の構成によって、 MNは、マルチホーム制御部 1230で取得可能なアドレス選 択条件を考慮したアドレスの選択を行うことが可能となり、例えば、使用するアドレスと して MIP制御部 1220から通知された ULIDに関連付けられて ヽな 、アドレス(他の ULIDに関連付けられているアドレス)も含めて、管理するすべてのアドレスの中から 、通信に最も適したアドレスを選択して、パケットの送信を行うことが可能となる。
[0233] 以上、説明したように、本発明の第 6の実施の形態によれば、マルチホーム制御部 1230が、 MNのマルチホーム状態に起因するアドレス選択条件を考慮して、使用す るアドレスの選択を行うことにより、 MIP制御部 1220力らの通知に依存せずにァドレ スの選択を行うことが可能となり、アドレス選択条件が考慮されたアドレスの選択及び 使用が可能となる。
[0234] <第 7の実施の形態 >
次に、本発明の第 7の実施の形態について説明する。図 23は、本発明の第 7の実 施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図である。
[0235] 図 23には、 MNが実装している MIP制御部 1320及びマルチホーム制御部 1330 が図示されている。なお、図 19と同様に、この MIP制御部 1320の存在は、 MNが移 動管理を実現する MIPなどのプロトコルを実装していることを示しており、また、マル チホーム制御部 1330の存在は、 MNがマルチホームを実現するプロトコルを実装し ていることを示している。また、図 19と同様に、マルチホーム制御部 1330力 Addrl ( = MN1. CoAl)と ULID1との対応関係、及び Addr2 ( = MNl. CoA2)と ULID 2との対応関係を保持し、 MIP制御部 1320力 MN1. HoAlと ULID1との対応関 係、及び MN1. HoA2と ULID2との対応関係を保持しているものとする。
[0236] 本発明の第 7の実施の形態に係る MIP制御部 1320は、モビリティ条件通知部 132 7を有している。このモビリティ条件通知部 1327は、 MIP制御部 1320で取得可能な モビリティ条件をマルチホーム制御部 1330に通知する機能を有している。一方、本 発明の第 7の実施の形態に係るマルチホーム制御部 1330は、アドレス選択条件判 断部 1338を有している。このアドレス選択条件判断部 1338は、アドレス選択条件を 取得、参照するとともに、さらにモビリティ条件通知部 1327から通知されたモビリティ 条件を参照して、これらの条件に基づき、 MN及び Z又は通信相手の現在の接続状 況にお 、て最も適した ULID (ある 、は、 ULIDに対応するアドレス)を判断する機能 を有している。
[0237] 例えば、 MIP制御部 1320力 2つのアドレス(ULID1及び ULID2)のうちの Addr 1に対応する ULID1を選択して、マルチホーム制御部 1330に対して、使用するアド レスとして ULID1を通知したとする。一方、この ULID1の通知とは独立して、モビリ ティ条件通知部 1327は、マルチホーム制御部 1330に対して、 MIP制御部 1320で 取得可能なモビリティ条件の通知を行う。マルチホーム制御部 1330のアドレス選択 条件判断部 1338は、アドレス選択条件及びモビリティ条件の両方に鑑みて、例えば 、 ULID1に対応するアドレス (Addrl)を使用するよりも、 ULID2に対応するアドレス (Addr2)を使用したほうが、より適切な通信を行うことが可能であると判断した場合に は、アドレス選択条件判断部 1338に対して ULID2の使用を指示する。これにより、
マルチホーム制御部 1330では、 ULID2に対応するアドレス (Addr2)が送信元アド レスに設定されて、パケットの送信が行われる。また、あて先アドレスの設定に関して も送信元アドレスと同様に、マルチホーム制御部 1330のアドレス選択条件判断部 13 38が、アドレス選択条件及びモビリティ条件を考慮してあて先アドレスを決定し、その アドレスを設定してパケットの送信を行う。これにより、 MNからは、アドレス選択条件 及びモビリティ条件の両方が反映されたアドレス設定が行われたパケットが送信され るよつになる。
[0238] 次に、本発明の第 7の実施の形態について、具体的に説明する。図 24は、本発明 の第 7の実施の形態の MN内の構成の一例を示すブロック図である。図 24に示す M Nは、送受信部 1310、 MIP制御部 1320、マルチホーム制御部 1330、上位レイヤ 1 340を有している。また、 MIP制御部 1320は、受信データパケット処理部 1321、送 信データパケット生成部 1322、バインディング情報保持部 1323、バインディング情 報管理部 1324、モビリティ条件通知部 1327を有しており、マルチホーム制御部 133 0は、複数アドレス処理部 1331、複数アドレス管理部 1332、あて先 ·送信元アドレス 選択部 1333、アドレス選択条件判断部 1338を有している。なお、図 24に図示され ている MIP制御部 1320、モビリティ条件通知部 1327、マルチホーム制御部 1330、 アドレス選択条件判断部 1338は、図 23に図示されている MIP制御部 1320、モビリ ティ条件通知部 1327、マルチホーム制御部 1330、アドレス選択条件判断部 1338 に対応している。
[0239] 以下、本発明の第 6の実施の形態の MN内の構成(図 22に示す構成)と比較しな がら、本発明の第 7の実施の形態の MN内の構成について説明する。
[0240] 本発明の第 6の実施の形態の MN内の構成と比較した場合、本発明の第 7の実施 の形態の MN内の構成では、 MIP制御部 1320内にモビリティ条件通知部 1327力 S 設けられて 、る点で大きく異なって 、る。
[0241] 本発明の第 7の実施の形態では、 MIP制御部 1320のモビリティ条件通知部 1327 から、マルチホーム制御部 1330のアドレス選択条件判断部 1338に対して、 MIP制 御部 1320で取得可能なモビリティ条件が通知されるように構成されている。なお、こ の通知の態様は任意であり、例えば、定期的な通知、モビリティ条件が変化した場合
のみ通知、モビリティ条件が変化した差分のみ通知、アドレス選択条件判断部 1338 力もの要求に応じた通知などによって実現可能である。
[0242] 一方、マルチホーム制御部 1330のアドレス選択条件判断部 1338は、マルチホー ム制御部 1330で取得可能なアドレス選択条件にカ卩えて、モビリティ条件通知部 132 7から通知されたモビリティ条件もアドレス選択のために参照される条件の 1つとして 考慮する。その結果、アドレス選択条件判断部 1338は、マルチホームに係るアドレ ス選択条件及びモビリティ条件の両方に鑑みて、送信されるパケットに使用するアド レスの決定を行うことが可能となる。アドレス選択条件判断部 1338は、アドレス選択 条件及びモビリティ条件に基づ 、て、このパケットに係る通信にぉ 、て最も適した UL ID (あるいは ULIDに対応するアドレス)を判断して、その判断結果をあて先'送信元 アドレス選択部 1333に通知する。なお、本発明の第 7の実施の形態では、送信デー タパケット生成部 1322は、あて先 ·送信元アドレス選択部 1333に送信パケットを渡 す際に、 ULIDの指定を行わないようにしてもよぐまた、あて先'送信元アドレス選択 部 1333が、送信データパケット生成部 1322から通知された ULIDを無視するように 構成されてもよい。なお、アドレス選択条件判断部 1338は、モビリティ条件を、モビリ ティ条件通知部 1327から受動的に受けるように構成されていてもよぐまた、バイン デイング情報管理部 1324から能動的に参照及び取得できるように構成されて 、ても よい。
[0243] 以上の構成によって、 MNは、 MIP制御部 1320で取得可能なモビリティ条件、及 びマルチホーム制御部 1330で取得可能なアドレス選択条件の両方を考慮したアド レスの選択を行うことが可能となり、 MIP制御部 1320から通知された ULIDに関連付 けられて 、な 、アドレス(他の ULIDに関連付けられて!/、るアドレス)も含めて、管理 するすべてのアドレスの中力 通信に最も適したアドレスを総合的な条件に基づ!/、て 選択し、このアドレスを使用してパケットの送信を行うことが可能となる。
[0244] 以上、説明したように、本発明の第 7の実施の形態によれば、マルチホーム制御部 1330が、モビリティ条件及びアドレス選択条件を考慮して、使用するアドレスの選択 を行うことにより、 MNの通信に係る総合的な条件が考慮されたアドレスの選択及び 使用が行われるようになる。
[0245] <第 8の実施の形態 >
次に、本発明の第 8の実施の形態について説明する。図 25は、本発明の第 8の実 施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図である。
[0246] 図 25には、 MNが実装している MIP制御部 1420及びマルチホーム制御部 1430 が図示されている。なお、図 19と同様に、この MIP制御部 1420の存在は、 MNが移 動管理を実現する MIPなどのプロトコルを実装していることを示しており、また、マル チホーム制御部 1430の存在は、 MNがマルチホームを実現するプロトコルを実装し ていることを示している。また、図 19と同様に、マルチホーム制御部 1430力 Addrl ( = MN1. CoAl)と ULID1との対応関係、及び Addr2 ( = MNl. CoA2)と ULID 2との対応関係を保持し、 MIP制御部 1420力 MN1. HoAlと ULID1との対応関 係、及び MN1. HoA2と ULID2との対応関係を保持しているものとする。
[0247] 本発明の第 8の実施の形態に係るマルチホーム制御部 1430は、アドレス選択条件 通知部 1439を有している。このアドレス選択条件通知部 1439は、マルチホーム制 御部 1430で取得可能なマルチホームに係るアドレス選択条件を MIP制御部 1420 に通知する機能を有している。一方、本発明の第 8の実施の形態に係る MIP制御部 1420は、アドレス選択条件判断部 1428を有している。このアドレス選択条件判断部 1428は、アドレス選択条件通知部 1439から通知されたアドレス選択条件を参照す るとともに、さらに MIP制御部 1420で取得可能なモビリティ条件を取得、参照して、 これらの条件に基づき、 MN及び Z又は通信相手の現在の接続状況において最も 適した ULID (ある 、は、 ULIDに対応するアドレス)を判断する機能を有して!/、る。
[0248] MIP制御部 1420のアドレス選択条件判断部 1428は、マルチホーム制御部 1430 のアドレス選択条件通知部 1439から通知されるアドレス選択条件を取得するとともに 、モビリティ条件も取得して、これらのアドレス選択条件及びモビリティ条件の両方に 基づくアドレス選択を行う。そして、 MIP制御部 1420が、使用するアドレスとして 2つ のアドレス (ULID1及び ULID2)うちのいずれかを送信パケットに設定する際には、 アドレス選択条件判断部 1428が、アドレス選択条件及びモビリティ条件の両方に鑑 みて、例えば、 ULID1に対応するアドレス (Addrl)を使用するよりも、 ULID2に対 応するアドレス (Addr2)を使用したほうが、より適切な通信を行うことが可能であると
判断し、送信データパケット生成部 1422に対して ULID2の設定を指示する。この結 果、 MIP制御部 1420からマルチホーム制御部 1430に対して、 ULID2に対応する アドレス (Addr2)が送信元アドレスに設定されたパケットが渡される。また、あて先ァ ドレスの設定に関しても送信元アドレスと同様に、 MIP制御部 1420のアドレス選択 条件判断部 1428が、アドレス選択条件及びモビリティ条件を考慮してあて先アドレス を決定し、そのアドレスを設定してパケットの送信を行う。これにより、 MNからは、アド レス選択条件及びモビリティ条件の両方が反映されたアドレス設定が行われたバケツ トが送信されるようになる。
[0249] 次に、本発明の第 8の実施の形態について、具体的に説明する。図 26は、本発明 の第 8の実施の形態の MN内の構成の一例を示すブロック図である。図 26に示す M Nは、送受信部 1410、 MIP制御部 1420、マルチホーム制御部 1430、上位レイヤ 1 440を有している。また、 MIP制御部 1420は、受信データパケット処理部 1421、送 信データパケット生成部 1422、バインディング情報保持部 1423、バインディング情 報管理部 1424、アドレス選択条件判断部 1428を有しており、マルチホーム制御部 1 430は、複数アドレス処理部 1431、複数アドレス管理部 1432、あて先 ·送信元アド レス選択部 1433、アドレス選択条件通知部 1439を有している。なお、図 26に図示 されている MIP制御部 1420、アドレス選択条件判断部 1428、マルチホーム制御部 1430、アドレス選択条件通知部 1439は、図 25に図示されている MIP制御部 1420 、アドレス選択条件判断部 1428、マルチホーム制御部 1430、アドレス選択条件通 知部 1439に対応している。
[0250] 以下、本発明の第 5の実施の形態の MN内の構成(図 20に示す構成)と比較しな がら、本発明の第 8の実施の形態の MN内の構成について説明する。
[0251] 本発明の第 5の実施の形態の MN内の構成と比較した場合、本発明の第 8の実施 の形態の MN内の構成では、マルチホーム制御部 1430内に、アドレス選択条件判 断部 1138の代わりにアドレス選択条件通知部 1439が設けられており、 MIP制御部 1420内に、アドレス選択条件判断部 1428が設けられている点で大きく異なっている
[0252] 本発明の第 8の実施の形態では、マルチホーム制御部 1430のアドレス選択条件
通知部 1439から、 MIP制御部 1420のアドレス選択条件判断部 1428に対して、マ ルチホーム制御部 1430で取得可能なアドレス選択条件が通知されるように構成され ている。なお、上述の本発明の第 7の実施の形態のモビリティ条件通知部 1327と同 様に、アドレス選択条件通知部 1439による通知の態様は任意である。
[0253] 一方、 MIP制御部 1420のアドレス選択条件判断部 1428は、 MIP制御部 1430で 取得可能なモビリティ条件に加えて、アドレス選択条件通知部 1439から通知された アドレス選択条件もアドレス選択のために参照される条件の 1つとして考慮する。その 結果、アドレス選択条件判断部 1428は、マルチホームに係るアドレス選択条件及び モビリティ条件の両方に鑑みて、送信パケットに使用する ULIDの決定を行うことが可 能となる。アドレス選択条件判断部 1428は、アドレス選択条件及びモビリティ条件に 基づ 、て、このパケットに係る通信にぉ 、て最も適した ULID (あるいは ULIDに対応 するアドレス)を判断して、その判断結果を送信データパケット生成部 1422に通知す る。送信データパケット生成部 1422は、下位のマルチホーム制御部 1430に渡す送 信パケットにおいて使用されるアドレスに、アドレス選択条件判断部 1428から通知さ れた ULIDを設定する。なお、アドレス選択条件判断部 1428は、アドレス選択条件を 、アドレス選択条件通知部 1439から受動的に受けるように構成されていてもよぐま た、複数アドレス管理部 1432から能動的に参照及び取得できるように構成されてい てもよい。
[0254] 以上の構成によって、 MNは、 MIP制御部 1420で取得可能なモビリティ条件、及 びマルチホーム制御部 1430で取得可能なアドレス選択条件の両方を考慮したアド レスの選択を行うことが可能となり、例えば、 MIP制御部 1420で保持されているバイ ンデイング情報内の ULIDの中から、通信に最も適した ULIDを総合的な条件に基 づいて選択し、この ULIDに対応するアドレスを使用してパケットの送信を行うことが 可能となる。
[0255] 以上、説明したように、本発明の第 8の実施の形態によれば、 MIP制御部 1430が 、モビリティ条件及びアドレス選択条件を考慮して、使用するアドレスの選択を行うこ とにより、 MNの通信に係る総合的な条件が考慮されたアドレスの選択及び使用が行 われるようになる。
[0256] <第 9の実施の形態 >
次に、本発明の第 9の実施の形態について説明する。図 27は、本発明の第 9の実 施の形態の概要を説明するための MN内の構成の模式図である。
[0257] 図 27には、 MNが実装している MIP制御部 1520及びマルチホーム制御部 1530 が図示されている。なお、図 19と同様に、この MIP制御部 1520の存在は、 MNが移 動管理を実現する MIPなどのプロトコルを実装していることを示しており、また、マル チホーム制御部 1530の存在は、 MNがマルチホームを実現するプロトコルを実装し ていることを示している。また、図 19と同様に、マルチホーム制御部 1530力 Addrl ( = MN1. CoAl)と ULID1との対応関係、及び Addr2 ( = MNl. CoA2)と ULID 2との対応関係を保持し、 MIP制御部 1520力 MN1. HoAlと ULID1との対応関 係、及び MN1. HoA2と ULID2との対応関係を保持しているものとする。
[0258] 本発明の第 9の実施の形態に係るマルチホーム制御部 1530は、アドレス選択条件 通知部 1539を有している。このアドレス選択条件通知部 1539は、マルチホーム制 御部 1530で取得可能なマルチホームに係るアドレス選択条件をアドレス選択条件 判断部 1550に通知する機能を有している。一方、アドレス選択条件判断部 1550は 、アドレス選択条件通知部 1539から通知されたアドレス選択条件を参照するとともに 、さらに MIP制御部 1520からモビリティ条件を取得、参照して、これらの条件に基づ き、 MN及び Z又は通信相手の現在の接続状況にぉ 、て最も適した ULID (ある ヽ は、 ULIDに対応するアドレス)を判断する機能を有している。なお、アドレス選択条 件判断部 1550は、 MIP制御部 1520及びマルチホーム制御部 1530とは独立して 存在している。
[0259] アドレス選択条件判断部 1550は、マルチホーム制御部 1530のアドレス選択条件 通知部 1539から通知されるアドレス選択条件を取得するとともに、 MIP制御部 1520 力 モビリティ条件を取得して、これらのアドレス選択条件及びモビリティ条件の両方 に基づくアドレス選択を行う。そして、 MIP制御部 1520が、使用するアドレスとして 2 つのアドレス (ULID1及び ULID2)うちのいずれかを送信パケットに設定する際には 、アドレス選択条件判断部 1550が、アドレス選択条件及びモビリティ条件の両方に 鑑みて、例えば、 ULID1に対応するアドレス (Addrl)を使用するよりも、 ULID2に
対応するアドレス (Addr2)を使用したほうが、より適切な通信を行うことが可能である と判断し、 MIP制御部 1520に対して ULID2の設定を指示する。この結果、 MIP制 御部 1520において、 ULID2に対応するアドレス (Addr2)が送信元アドレスに設定 されたパケットが生成されて、マルチホーム制御部 1530に渡される。また、あて先ァ ドレスの設定に関しても送信元アドレスと同様に、アドレス選択条件判断部 1550が、 アドレス選択条件及びモビリティ条件を考慮してあて先アドレスを決定し、そのアドレ スを設定してパケットの送信を行う。これにより、 MNからは、アドレス選択条件及びモ ピリティ条件の両方が反映されたアドレス設定が行われたパケットが送信されるように なる。
[0260] なお、アドレス選択条件判断部 1550は、マルチホーム制御部 1530のアドレス選択 条件通知部 1539から通知されるアドレス選択条件のみに基づいて、アドレス選択条 件が考慮された判断結果 (ULID)を MIP制御部 1520に通知し、 MIP制御部 1520 において、アドレス選択条件判断部 1550から通知された ULIDをそのまま採用する 力 あるいは、さらにモビリティ条件を考慮して ULIDを決定することも可能である。
[0261] 次に、本発明の第 9の実施の形態について、具体的に説明する。図 28は、本発明 の第 9の実施の形態の MN内の構成の一例を示すブロック図である。図 28に示す M Nは、送受信部 1510、 MIP制御部 1520、マルチホーム制御部 1530、上位レイヤ 1 540、アドレス選択条件判断部 1550を有している。また、 MIP制御部 1520は、受信 データパケット処理部 1521、送信データパケット生成部 1522、バインディング情報 保持部 1523、バインディング情報管理部 1524を有しており、マルチホーム制御部 1 530は、複数アドレス処理部 1531、複数アドレス管理部 1532、あて先 ·送信元アド レス選択部 1533、アドレス選択条件通知部 1539を有している。なお、図 28に図示 されている MIP制御部 1520、マルチホーム制御部 1530、アドレス選択条件通知部 1539、アドレス選択条件判断部 1550は、図 27に図示されている MIP制御部 1520 、マルチホーム制御部 1530、アドレス選択条件通知部 1539、アドレス選択条件判 断部 1550に対応している。
[0262] 以下、本発明の第 8の実施の形態の MN内の構成(図 26に示す構成)と比較しな がら、本発明の第 9の実施の形態の MN内の構成について説明する。
[0263] 本発明の第 8の実施の形態の MN内の構成と比較した場合、本発明の第 9の実施 の形態の MNは、アドレス選択条件判断部 1550が MIP制御部 1520及びマルチホ ーム制御部 1530とは独立して設けられている点で異なっている。
[0264] 本発明の第 9の実施の形態では、マルチホーム制御部 1530のアドレス選択条件 通知部 1539からアドレス選択条件判断部 1550に対して、マルチホーム制御部 153 0で取得可能なアドレス選択条件が通知されるように構成されている。なお、上述の 本発明の第 7の実施の形態のモビリティ条件通知部 1327と同様に、アドレス選択条 件通知部 1539による通知の態様は任意である。
[0265] 一方、アドレス選択条件判断部 1550は、アドレス選択条件通知部 1539から通知さ れたアドレス選択条件に鑑みて、送信パケットに使用する ULIDの決定を行うことが 可能である。アドレス選択条件判断部 1550は、アドレス選択条件に基づいて、この パケットに係る通信にぉ 、て最も適した ULID (あるいは ULIDに対応するアドレス) を判断して、その判断結果を MIP制御部 1520の送信データパケット生成部 1522に 通知する。送信データパケット生成部 1522は、下位のマルチホーム制御部 1530に 渡す送信パケットにお 、て使用されるアドレスに、アドレス選択条件判断部 1550から 通知された ULIDを設定する。なお、アドレス選択条件判断部 1550は、アドレス選択 条件を、アドレス選択条件判断部 1539から受動的に受けるように構成されていても よぐまた、複数アドレス管理部 1532から能動的に参照及び取得できるように構成さ れていてもよい。
[0266] また、アドレス選択条件判断部 1550は、 MIP制御部 1520のバインディング情報管 理部 1524からモビリティ条件を取得して、アドレス選択条件及びモビリティ条件の両 方に鑑みて、送信パケットに使用する ULIDの決定を行うことも可能である。この場合 には、アドレス選択条件判断部 1550から MIP制御部 1520に対して通知される ULI Dは、アドレス選択条件及びモビリティ条件の両方が考慮された総合的な条件に基 づ 、て決定されたものとなる。
[0267] 以上の構成によって、 MNは、マルチホーム制御部 1530で取得可能なアドレス選 択条件(さらには、 MIP制御部 1520で取得可能なモビリティ条件)を考慮したァドレ スの選択を行うことが可能となり、例えば、 MIP制御部 1520で保持されているバイン
デイング情報内の ULIDの中から、通信に最も適した ULIDを総合的な条件に基づ いて選択し、この ULIDに対応するアドレスを使用してパケットの送信を行うことが可 能となる。
[0268] 以上、説明したように、本発明の第 9の実施の形態によれば、アドレス選択条件判 断部 1550が、モビリティ条件及びアドレス選択条件を考慮して、使用するアドレスの 選択を行うことにより、 MIP制御部 1520が、アドレス選択条件判断部 1550からの通 知に基づくアドレスの選択を行うことが可能となり、アドレス選択条件が考慮されたァ ドレスの選択及び使用が可能となる。
[0269] なお、本発明の第 1〜第 4の実施の形態において共通する構成要素として、 MNは 、マルチホームを実現するプロトコルを実装して ヽることを示す存在であるマルチホ ーム制御部と、移動管理を実現する MIPなどのプロトコルを実装して 、ることを示す 存在であるモビリティ制御部を有しており、それぞれの制御部は、異なる機能を持つ た別々の制御部として扱われている。モビリティ制御部は、 MNの移動透過性を実現 する機能であり、これは MNのみに必要な機能である。一方、マルチホーム制御部は 、ノードのマルチホーム状態から生じる複数のアドレスを管理する機能であり、 MNの みならず、固定ノードがサイトマルチホームによってマルチホーム状態にある場合な どでも利用される機能である。
[0270] このように、マルチホーム状態は、 MN、固定ノードに関係なく起こり得る状態である 力 MNの場合は、図 1で想定したように、マルチホーム制御部が管理する複数のァ ドレスが、 MIPにおける HoAであるという場合が容易に起こり得る。このような場合を 考えると、複数の HoAによるマルチホーム状態は、 MIPの動作、及び構成と強い関 係があると言える。この複数の HoAによるマルチホーム(以降、 MIPマルチホーム) は、上記マルチホーム制御部が扱うマルチホーム状態の一形態であると言えるため、 この MIPマルチホームを扱う機能を上記のマルチホーム制御部とは別の制御部(Ml Pマルチホーム制御部)として実現することも可能である。したがって、この場合、本発 明の第 1〜第 4の実施の形態において説明したマルチホーム制御部が保持する機能 を MIPマルチホーム制御部に持たせることで、上記の各実施の形態と同様の効果を 得ることが可能である。さら〖こは、本発明の第 5〜第 9の実施の形態において述べた
ような、 MIP制御部の下位で起こるマルチホームの場合であっても、これらの状態を 扱う機能を、下位のマルチホームを扱う MIPマルチホーム制御部として実現すること も可能である。また、モビリティだけに注目した場合、 MIPマルチホーム以外のマル チホームを扱うマルチホーム制御部の存在は無視できるものであり、 MIPマルチホー ム以外のマルチホームが存在しな 、場合には、 MIPマルチホーム単独でも動作する 。したがって、本発明の第 1〜第 9の実施の形態で述べた機能を持つ MIPマルチホ ーム制御部と MIP制御部の 2つの制御部の機能を用いて、本発明におけるマルチホ ームの問題を解決することが可能である。
[0271] また、上述の本発明の各実施の形態に開示されている技術内容は、本発明の一態 様を表現したものに過ぎず、本発明は、上述の各実施の形態に開示されている技術 内容から理解、類推される範囲を有している。また、上述の本発明の各実施の形態 にお 、て用いられて 、る用語が示す意味や用語の定義、上述の本発明の各実施の 形態で開示されている概念などは、その実施の形態に限定されることなぐ他の実施 の形態に適用可能である。
[0272] なお、上記の本発明の各実施の形態の説明で用いた各機能ブロックは、典型的に は集積回路である LSI (Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に 1 チップ化されてもよいし、一部又はすベてを含むように 1チップ化されてもよい。なお、 ここでは、 LSIとした力 集積度の違いにより、 IC (Integrated Circuit)、システム LSI、 スーパー LSI、ウノレ卜ラ LSIと呼称されることもある。
[0273] また、集積回路化の手法は LSIに限るものではなぐ専用回路又は汎用プロセッサ で実現してもよい。 LSI製造後に、プログラムすることが可能な FPGA (Field Program mable Gate Array)や、 LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィ ギュラブノレ ·プロセッサを利用してもよ 、。
[0274] さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術により LSIに置き換わる集積回 路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積ィ匕を行って もよい。例えば、バイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
産業上の利用可能性
[0275] 本発明は、通信ノードが、移動の管理を行う機能及びマルチホームの機能の両方
を有している場合に、マルチホーム状態における複数のアドレスの中力も適切なアド レスの選択が行われるようにすることが可能になると 、う効果を有しており、 IPを用い た通信に係る技術や、マルチホーム機能及びモパイル機能の両方を実現するため の技術に適用可能である。