WO2006080236A1

WO2006080236A1 - 移動通信システム、基地局、移動局、位置管理局、着信制御方法及びプログラム

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Publication number: WO2006080236A1
Application number: PCT/JP2006/300747
Authority: WO
Inventors: Masahisa Ikeda
Original assignee: Nec Corporation
Priority date: 2005-01-26
Filing date: 2006-01-19
Publication date: 2006-08-03
Also published as: CN101107870A; CN101107870B; EP1843608A4; JPWO2006080236A1; EP1843608A1; US20080261618A1

Abstract

　移動局がバッテリセービングを行いつつ基地局間の移行による呼損を防止することができる移動通信システムを得る。　基地局２００及び２１０は、端末１１０から端末１００への着信がある場合に端末１００を呼び出すためにページング信号１０，１１を送信すると共に、端末１００を示す識別情報を報知情報２０，２１に付加して送信する。端末１００がゾーンＡからゾーンＢへ移行する際に端末１００への着信がある場合、端末１００はゾーン移行処理中に報知情報２１に付加された識別情報を受信して着信を認識し、ゾーン移行処理後（端末１００が移行先ゾーンＢにて待ち受け状態に遷移した後）に直ちに通常の着信処理を行う。

Description

明細書

移動通信システム、基地局、移動局、位置管理局、着信制御方法及びプログラム

技術分野

[0001] 本発明は移動通信システム、基地局、移動局、位置管理局、着信制御方法及びプログラムに関し、特に移動局と基地局とを含む移動通信システムに関する。

背景技術

[0002] 携帯電話等の電源容量に制限のあるシステムにおける着信処理の課題として、端末 (移動局）が待ち受け状態において基地局間 (ゾーン間）を移行する場合に、ゾーン移行処理中に端末への着信が発生すると、呼損が発生する問題がある。端末が現在待ち受けている基地局力の受信電力が減少、及び周辺基地局からの受信電力が増加することにより、端末が基地局間を移行する際、移行先の基地局より BCH (Br oadcast Channel)を介して報知される報知情報 (Broadcast Information)を受信し、再度待ち受け状態に復帰するまでの間は端末呼び出しのための受信チャネル (ページング信号受信のための PCH (Paging Channel) )をクローズした状態であり、端末への着信ができないため、呼損が発生する。

[0003] この問題を解決するための方法として、ゾーン移行処理後、端末が再度待ち受け状態に復帰したことを基地局に通知する方法がある（例えば、特許文献 1〜3参照)。特許文献 1 :特開 2000— 341759号公報

特許文献 2 :特開 2002— 198893号公報

特許文献 3：特開 2003 - 9249号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] し力しながらこの方法では、端末が頻繁に基地局間を移行する場合、移行毎に基地局へ通知する必要があり、電源容量に制限のあるシステムでは端末の待ち受け可能時間に多大に影響を及ぼす。待ち受け可能時間を増やすためには、極力端末と基地局間の送受信を減らすことが望ましい。 [0005] 本発明の目的は、移動局がバッテリセ一ビングを行いつつ基地局間の移行による呼損を防止することができる移動通信システム、基地局、移動局、位置管理局、着信制御方法及びプログラムを提供することである。

課題を解決するための手段

[0006] 本発明による移動通信システムは、移動局と、基地局とを含む移動通信システムであって、前記基地局は、前記移動局への着信がある場合に前記移動局を示す識別情報を報知情報に付加して送信するようにしたことを特徴とする。

[0007] 前記移動通信システムにお!/、て、前記移動局は、前記報知情報に含まれる前記識別情報の受信に応答して着信応答信号を前記基地局に送信し着信動作をなすことを特徴とする。また、前記識別情報の受信は、前記移動局のゾーン移行処理中になされることを特徴とする。

[0008] 前記移動通信システムにお!/、て、前記基地局は、前記移動局への着信から所定時間内に前記着信応答信号を受信できな!、場合、前記報知情報から前記識別情報を削除することを特徴とする。

[0009] 本発明による着信制御方法は、移動局と、基地局とを含む移動通信システムの着信制御方法であって、前記基地局において、前記移動局への着信がある場合に前記移動局を示す識別情報を報知情報に付加して送信するステップを含むことを特徴とする。

[0010] 本発明による基地局は、移動通信システムの基地局であって、移動局への着信がある場合に前記移動局を示す識別情報を報知情報に付加して送信するようにしたことを特徴とする。

[0011] 前記基地局において、前記移動局からの着信応答信号を前記移動局への着信から所定時間内に受信できな、場合、前記報知情報から前記識別情報を削除することを特徴とする。また、前記識別情報の受信は、前記移動局のゾーン移行処理中になされることを特徴とする。

[0012] 本発明による着信制御方法は、移動通信システムの基地局の着信制御方法であつて、移動局への着信がある場合に前記移動局を示す識別情報を報知情報に付加して送信するステップを含むことを特徴とする。 [0013] 本発明によるプログラムは、移動通信システムの基地局の着信制御方法をコンビュータに実行させるためのプログラムであって、移動局への着信がある場合に前記移動局を示す識別情報を報知情報に付加して送信する処理を含むことを特徴とする。

[0014] 本発明による移動局は、移動通信システムの移動局であって、前記移動局への着信がある場合に基地局が送信する報知情報に含まれる前記移動局を示す識別情報の受信に応答して着信応答信号を前記基地局に送信し着信動作をなすことを特徴とする。

[0015] 前記移動局にお!、て、前記識別情報の受信は、ゾーン移行処理中になされることを特徴とする。

[0016] 本発明による着信制御方法は、移動通信システムの移動局の着信制御方法であつて、前記移動局への着信がある場合に基地局が送信する報知情報に含まれる前記移動局を示す識別情報を受信するステップと、この受信に応答して着信応答信号を前記基地局に送信し着信動作をなすステップとを含むことを特徴とする。

[0017] 本発明によるプログラムは、移動通信システムの移動局の着信制御方法をコンビュータに実行させるためのプログラムであって、前記移動局への着信がある場合に基地局が送信する報知情報に含まれる前記移動局を示す識別情報を受信する処理と、この受信に応答して着信応答信号を前記基地局に送信し着信動作をなす処理とを含むことを特徴とする。

[0018] 本発明による位置管理局は、移動局と、所定の位置登録エリア内の基地局と、前記位置登録エリアに存在する前記移動局の管理を行う位置管理局とを含む移動通信システムの位置管理局であって、前記移動局への着信がある場合に前記基地局が報知情報に付加して送信する前記移動局を示す識別情報の受信に応答して前記移動局から前記基地局に送信される着信応答信号を前記基地局が受信した場合、前記報知情報から前記識別情報を削除するよう前記位置登録エリア内の基地局全てに通知することを特徴とする。

[0019] 本発明による着信制御方法は、移動局と、所定の位置登録エリア内の基地局と、前記位置登録エリアに存在する前記移動局の管理を行う位置管理局とを含む移動通信システムの位置管理局の着信制御方法であって、前記移動局への着信がある場合に前記基地局が報知情報に付加して送信する前記移動局を示す識別情報の受信に応答して前記移動局から前記基地局に送信される着信応答信号を前記基地局が受信した場合、前記報知情報から前記識別情報を削除するよう前記位置登録エリァ内の基地局全てに通知するステップを含むことを特徴とする。

[0020] 本発明によるプログラムは、移動局と、所定の位置登録エリア内の基地局と、前記位置登録エリアに存在する前記移動局の管理を行う位置管理局とを含む移動通信システムの位置管理局の着信制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記移動局への着信がある場合に前記基地局が報知情報に付加して送信する前記移動局を示す識別情報の受信に応答して前記移動局から前記基地局に送信される着信応答信号を前記基地局が受信した場合、前記報知情報から前記識別情報を削除するよう前記位置登録エリア内の基地局全てに通知する処理を含むことを特徴とする。

[0021] 報知情報はシステム情報やセル情報などであり、移動局は基地局間（ゾーン間）を移行する際、ページング信号受信用チャネルである PCHをクローズし、ゾーン移行処理中に移行先基地局から報知情報を受信して、移行先ゾーンにて待ち受け状態に遷移して PCHをオープンする。本発明では、基地局は、移動局への着信がある場合に移動局を示す識別情報を報知情報に付加して送信するようにして、るので、ゾーン移行処理中に移動局への着信があっても、報知情報に付加された識別情報を受信することにより、移動局は移行先ゾーンにて待ち受け状態に遷移した後に基地局に着信の有無を問い合わせることなく着信を認識して着信処理を行うことができる発明の効果

[0022] 本発明によれば、移動局と基地局とを含む移動通信システムにおいて、基地局は、移動局への着信がある場合に移動局を示す識別情報を報知情報に付加して送信するようにして、るので、移動局がバッテリセ一ビングを行、つつ基地局間の移行による呼損を防止することができるという効果が得られる。

発明を実施するための最良の形態

[0023] 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。 [0024] 図 1は本発明の実施例による移動通信システムの構成を示す図である。図 1に示すように、本発明の実施例による移動通信システムは、端末 (移動局） 100及び 110と、基地局 200, 210及び 270と、位置管理局 300及び 310とを有する。基地局 200及び 210は、それぞれゾーン A、ゾーン Bをカバーし、端末 100と通信ネットワーク間の中継を行う。基地局 270は、端末 110と通信ネットワーク間の中継を行う。

[0025] 位置管理局 300及び 310の各々は、自局に割り当てられた所定の位置登録エリア内の基地局に接続され (位置管理局 300は基地局 200及び 210に、位置管理局 30 0は基地局 270に接続され)、自局が管轄する基地局に対し位置登録を行った端末の管理を行う。位置管理局 300及び 310の各々は、着信要求を受けた端末が自局に割り当てられた所定の位置登録エリア内に存在する場合には自局が管轄する基地局全部に対し、端末を呼び出す着信信号となるページング信号を送信するよう要求する。要求された基地局の各々は、該当端末へページング信号を送信する。

[0026] また、端末 100及び 110の各々は、基地局間を移行する場合には、ー且ページング信号受信用のチャネル (PCH (Paging Channel) )をクローズし、移行先の基地局と同期を取って移行先基地局から BCH (Broadcast Channel)を介して報知される報知情報（Broadcast Information)を受信し、移行先ゾーン（移行先基地局力 Sカバーするゾーン）にて待ち受け状態に遷移し、再度 PCHをオープンする。すなわち、各端末はゾーン移行処理を行う際、このゾーン移行処理中に報知情報を受信し、ゾーン移行処理終了後に待ち受け状態に遷移する。なお、報知情報は、基地局 200, 210及び 270の各々力も繰り返し送信される、すなわち基地局 200, 210及び 270の各々から常に送信されて!、る。

[0027] 次に、本発明の実施例の動作について図面を用いて説明する。図 2及び 3は図 1に示した移動通信システムの動作を示すシーケンスチャートであり、図 1と同等部分は同一符号にて示している。なお、図 2及び 3において、基地局 270が示されていない力端末 110と位置管理局 310間のやりとりは基地局 270を介して行なわれることは勿論である。

[0028] 図 2及び 3は、端末 100がゾーン Aからゾーン Bへ移行途中に端末 110から端末 10 0へ着信がある場合の動作を示す。端末 100はゾーン Aからゾーン Bへの移行の途中であり（ゾーン移行処理中であり）、 PCHをクローズし、ゾーン Bで報知される報知情報 21を受信する前の状態で、端末 110から端末 100への呼び出しがなされるものとする（図 2のステップ S1)。端末 110の位置管理を行う位置管理局 310は端末 110 力も端末 100への呼び出しがあることを端末 100の位置管理を行う位置管理局 300 へ通知し（図 2のステップ S2)、位置管理局 300は自局が管轄する基地局 200及び 2 10全てに端末 100への呼び出しがあることを通知する（図 2のステップ S3)。

[0029] 図 4は図 1の位置管理局 300が有する端末管理情報を示す図である。位置管理局 300は、自局が管轄する基地局に対し位置登録を行った端末の情報として図 4に示す端末管理情報を持つ。端末管理情報は、端末を示す識別情報である端末番号と、状態情報と、タイマ情報とを含む。端末番号は例えば、 IMSI (International Mo bile subscriber Identity)また is TMsI (Temporary Mobile Subscrioer la entity)である。状態情報は、端末が待ち受け状態である力他の端末力の着信により呼び出し中状態であるかを示す情報である。タイマ情報は、端末への呼び出し開始によりスタートするタイマの起動状態を示す情報である。

[0030] 図 2のステップ S2の後、位置管理局 300は、端末 100への呼び出しがあることを基地局 200及び 210に通知すると共に（図 2のステップ S3)、図 4に示すように、端末 10 0の状態情報を呼び出し中状態としてタイマをスタートする（図 2のステップ S4)。

[0031] 図 5は図 1の基地局 200及び 210各々が有する呼び出し中端末リストを示す図である。図 5に示すように、位置管理局 300管轄内の基地局 200及び 210の各々は位置管理局 300より呼び出しがあることを通知された端末のリストを持ち、このリスト内に呼び出しのある端末の端末番号を登録してタイマをスタートする。したがって、図 2のステツプ S3の後、基地局 200及び 210の各々は図 5に示すように、端末 100の端末番号をリストに登録してタイマをスタートする（図 2のステップ S5, S8)。

[0032] そして、基地局 200及び 210の各々は、報知情報（20, 21)に端末 100の端末番号を付加して送信する（図 2のステップ S6, S9)。なお、端末番号は、報知情報のフォーマットの未使用部分に挿入することにより報知情報に付加される。また、基地局 2

00及び 210の各々は、端末 100にページング信号（10, 11)を送信して端末 100を呼び出す（図 2のステップ S7, S10)。 [0033] PCHは各ゾーンで通知されるタイミングが異なり、端末は誤受信防止のためにゾーン移行時にー且ページング受信用チャネルをクローズし、ゾーン移行処理終了後に移行先のゾーンで再びオープンする必要がある。上述したように端末 100はゾーン移行処理の途中であり、 PCHをオープンしていないため、ページング信号は受信できない状態であり、ページング信号の受信に応答して着信動作に遷移することができない。しかしながら、端末 100はゾーン移行処理中に報知情報を受信するため、報知情報に含まれる自端末の端末番号の受信により自端末への着信を認識することができる。

[0034] すなわち、端末 100はゾーン Aからゾーン Bへのゾーン移行処理中に基地局 210 力もの報知情報 21を受信する（図 2のステップ S 11)。報知情報 21には端末 100の端末番号が含まれているので、端末 100は自端末への着信中であることを認識し、ゾーン移行処理終了後に直ちに着信応答信号を基地局 210へ送信して通常の着信動作 (ページング信号の受信に応答してなされる着信動作と同様の動作)へと遷移する（図 2のステップ S12)。基地局 210は端末 100から着信応答信号を受信すると、位置管理局 300へ端末 100から応答があることを通知しタイマを停止すると共に（図 2のステップ S13)、図 5に示したリストから端末 100の端末番号を削除して報知情報 21から端末 100の端末番号を削除する（図 3のステップ S14)。また、基地局 210は端末 100との着信処理を継続する（図 3のステップ S15)。

[0035] 位置管理局 300は基地局 210からの通知を受けると、端末 100から応答があることを位置管理局 310へ通知しタイマを停止する（図 3のステップ S16)。位置管理局 31 0は位置管理局 300からの通知を受けると、端末 100から応答があることを端末 110 へ通知し（図 3のステップ S17)、端末 100と端末 110の接続処理が行われる（図 3のステップ S18)。また、位置管理局 300は、自局が管轄する基地局 200及び 210全てに端末 100の端末番号を図 5に示したリストから削除するよう通知し（図 3のステップ S 19)、基地局 200は、図 5に示したリストから端末 100の端末番号を削除して報知情報 20力も端末 100の端末番号を削除する（図 3のステップ S20)。なお、基地局 210 はステップ S14において端末 100の端末番号を削除済みであるので、位置管理局 3 00はステップ S19の通知を基地局 210に対してのみ行なわな!/、ようにしてもよ!、。 [0036] このように、本発明の実施例では、端末が基地局間の移行途中によりページング信号を受信できない場合でも移行先基地局からの報知情報に端末への呼び出しがあることを示す情報 (端末を示す識別情報である端末番号)が存在するため、呼損が発生することなぐ着信処理を行うことが可能となる。また、基地局間の移行後に端末は基地局に対して着信有無の問、合わせ等を行なう必要がな、ので、バッテリセービングが可能となる。すなわち、ノッテリ駆動等、電源の容量が限られる端末において、ノッテリセ一ビングを行いつつ呼損を削減することが可能となる。また、移行先基地局に対して端末は着信有無の問、合わせを行わな、ため、従来のシステムと比較して着信に対する応答時間が短縮される。

[0037] なお、図 2のステップ S6及び S9において基地局 200及び 210の各々は、報知情報に端末 100の端末番号を付加して送信するようにしてヽるが、端末 100の端末番号に加えて、端末 100への着信があってから (ステップ S3の位置管理局 300からの通知を受けてから)経過した時間情報も報知情報に付加して送信するようにしてもょヽ。この時間情報は、システムが留守番電話サービスや転送サービスなどのサービスを提供している場合に、端末 100が該サービスを受けるためのトリガとして用いることができる（例えば、時間情報が所定の閾値より大である場合に、端末 100は留守番電話サービスの録音開始をシステムに要求する)。なお、報知情報は上述したように繰り返し送信されるため、その度に時間情報は更新されて送信される。

[0038] また、端末 100の位置登録がされてヽな、状態で端末 110から端末 100への呼び出しがある場合、端末 100が位置登録を解除した位置登録エリア内の基地局が報知情報に端末 100の端末番号を付加して送信するようにしてもよい。端末 100が再び上記位置登録エリアにおいて位置登録をする際に報知情報に含まれる自端末の番号を受信することで、端末 100は直ちに自端末への着信を認識することができる。

[0039] 次に、端末 100の移動に従った各移動タイミングでの着信発生時の動作について図面を用いて説明する。図 6は本発明の実施例による移動通信システムの構成を示す図であり、図 1と同等部分は同一符号にて示している。

[0040] 図 6においては、基地局 220, 230, 240, 250及び 260力 ^追カロされており、位置管理局 300【こ接続されて!ヽる。すなわち、基地局 220, 230, 240, 250及び 260ίま基地局 200及び 210と同様に位置管理局 300の管轄下の基地局であり、位置管理局 3 00は自局が管轄する基地局に対し位置登録を行った端末 100の管理を行う。基地局 200, 210, 220, 230, 240, 250及び 260はそれぞれゾーン A、ゾーン B、ゾーンじ、ゾーン D、ゾーン E、ゾーン F及びゾーン Gの範囲で無線信号を送信する。なお、基地局 220, 230, 240, 250及び 260の動作は図 2及び 3に示した基地局 200及び 210の動作と同様である。

[0041] まず、端末 100が基地局 240のゾーン E内で静止している状態で端末 110から端末 100への着信がある場合の動作について説明する。端末 100がゾーン E内で静止して、る状態で端末 110から端末 100への着信がある場合、位置管理局 300は端末 100への着信力 Sあることを基地局 200, 210, 220, 230, 240, 250及び 260全てに通知し（図 2のステップ S3)、この結果、基地局 200, 210, 220, 230, 240, 250及び 260の各々は図 2のステップ S5及び S6 (S8及び S9)を経た後、端末 100を呼び出すためのページング信号を送信する（図 2のステップ S7 (S10) )。この時、端末 10 0はゾーン移行処理中ではなくゾーン E内で PCHをオープン中の状態であるため、基地局 240からのページング信号を受信する。基地局 240からのページング信号の受信に応答して、端末 100は基地局 240へ着信応答信号を送信して着信動作に遷移し、これにより端末 110との通話が可能となる。

[0042] なお、基地局 240は、端末 100からの着信応答信号を受信すると図 2のステップ S1 3以降の処理と同様の処理を行い、また、位置管理局 300は図 3のステップ S 16及び S19の処理と同様の処理を行うので、基地局 200, 210, 220, 230, 240, 250及び 260の各々力も送信される報知情報から、端末 100の端末番号は削除される。

[0043] 次に、端末 100が基地局 240から基地局 210に（ゾーン Eからゾーン Bに）移行する途中で端末 110から端末 100への着信がある場合の動作について説明する。この場合の動作は、図 1〜図 3を用いて既に説明した動作 (端末 100がゾーン A力もゾーン Bへ移行途中に端末 110から端末 100へ着信がある場合の動作）と同様である。したがって、ゾーン Eからゾーン Bへのゾーン移行処理中の端末 100はページング信号を受信できない状態ではあるが、移行先基地局 210からの報知情報に含まれる端末 1 00の端末番号を受信することにより、自端末への着信があることを認識することができる。そして、端末 100は基地局 210に着信応答信号を送信して着信動作へと遷移し、これにより端末 110との通話が可能となる。したがって、ゾーン移行処理中の端末 100への着信は呼損とはならな、。

[0044] 次に、端末 100がゾーン Bから圏外への移行途中に端末 110から端末 100への着信力 Sあり、基地局 200, 210, 220, 230, 240, 250及び 260の!ヽずれも端末 100力らの着信応答信号を受信できな、場合の動作にっ、て説明する。

[0045] 端末 100がゾーン Bから圏外への移行によって PCHをクローズした状態にある場合に、端末 110から端末 100への着信がある場合、位置管理局 300は端末 100への着信力 Sあることを基地局 200, 210, 220, 230, 240, 250及び 260全てに通知すると共に（図 2のステップ S3)、端末 100の状態情報を呼び出し中状態として端末 100に対するタイマをスタートする（図 2のステップ S4、図 4)。

[0046] そして、基地局 200, 210, 220, 230, 240, 250及び 260の各々は端末 100の端末番号をリストに登録して端末 100に対するタイマをスタートする（図 2のステップ S 5 (S8)、図 5)。また、基地局 200, 210, 220, 230, 240, 250及び 260の各々は、報知情報に端末 100の端末番号を付加して送信すると共に（図 2のステップ S6 (S9) )、端末 100にページング信号を送信して端末 100を呼び出す（図 2のステップ S7 (S 10) )。

[0047] し力し、端末 100は、ゾーン Bから圏外への移行によって PCHをクローズした状態にあり、ページング信号または報知情報を受信して着信応答信号を返すことができない。図 2のステップ S7及び S 10において各基地局がページング信号を送信した後、端末 100からの応答がない場合のシステムの動作が図 7に示されている。なお、図 7 で ίま、基地局 220, 230, 240, 250及び 260力 ^示されて!/ヽな!ヽカここにお!/ヽても基地局 220, 230, 240, 250及び 260の動作は図 7に示した基地局 200及び 210の動作と同様である。

[0048] 図 2のステップ S7及び S10において各基地局がページング信号を送信した後、基地局 200, 210, 220, 230, 240, 250及び 260の!ヽずれも端末 100力らの着信応答信号を受信できず、各基地局及び位置管理局 300におけるタイマのスタートから所定時間経過すると、タイマがタイムアウトする（図 7のステップ S31 (S32)及びステツプ S33)。これにより、基地局 200, 210, 220, 230, 240, 250及び 260の各々は、リストから端末 100の端末番号を削除して報知情報力も端末 100の端末番号を削除する（図 7のステップ S34 (S35)、図 5)。これにより、端末 100が圏外に移動しているにもかかわらず、報知情報を用いた端末 100への呼び出しが継続されてしまうことを防止することができる。また、位置管理局 300は、端末 100の状態情報を待ち受け状態とし（図 7のステップ S36、図 4)、位置管理局 310を介して端末 100への呼び出しが呼損となったことを端末 110へ通知する（図 7のステップ S37及び S38)。

[0049] なお、図 2、図 3及び図 7に示したシーケンスチャートに従った各端末、各基地局、各位置管理局の処理動作は、予め ROM等の記憶媒体に格納されたプログラムを、 CPU (制御部）となるコンピュータに読み取らせて実行せしめることにより、実現できることは勿論である。

図面の簡単な説明

[0050] [図 1]本発明の実施例による移動通信システムの構成を示す図である。

[図 2]本発明の実施例による移動通信システムの動作を示すシーケンスチャートである。

[図 3]本発明の実施例による移動通信システムの動作を示すシーケンスチャートである。

[図 4]図 1の位置管理局が有する端末管理情報を示す図である。

[図 5]図 1の基地局が有する呼び出し中端末リストを示す図である。

[図 6]本発明の実施例による移動通信システムの構成を示す図である。

[図 7]本発明の実施例による移動通信システムの動作を示すシーケンスチャートである。

符号の説明

[0051] 10, 11 ページング信号

20, 21 報知情報

100, 110 端末

200〜270 基地局

300, 310 位置管理局

Claims

請求の範囲

[1] 移動局と、基地局とを含む移動通信システムであって、

前記基地局は、前記移動局への着信がある場合に前記移動局を示す識別情報を報知情報に付加して送信するようにしたことを特徴とする移動通信システム。

[2] 前記移動局は、前記報知情報に含まれる前記識別情報の受信に応答して着信応答信号を前記基地局に送信し着信動作をなすことを特徴とする請求項 1記載の移動通信システム。

[3] 前記識別情報の受信は、前記移動局のゾーン移行処理中になされることを特徴とする請求項 2記載の移動通信システム。

[4] 前記基地局は、前記移動局への着信から所定時間内に前記着信応答信号を受信できなヽ場合、前記報知情報から前記識別情報を削除することを特徴とする請求項

2または 3記載の移動通信システム。

[5] 前記基地局は、前記識別情報に加えて前記移動局への着信から経過した時間情報を前記報知情報に付加して送信することを特徴とする請求項 1〜4いずれか記載の移動通信システム。

[6] 前記基地局は、前記移動局への着信がある場合にページング信号を送信して前記移動局を呼び出すことを特徴とする請求項 1〜5いずれか記載の移動通信システム。

[7] 所定の位置登録エリアに存在する前記移動局の管理を行う位置管理局を含み、前記基地局は前記位置登録エリア内の基地局であることを特徴とする請求項 1〜6いずれか記載の移動通信システム。

[8] 前記位置管理局は、前記位置登録エリア内の基地局のいずれかが前記移動局からの着信応答信号を受信した場合、前記報知情報から前記識別情報を削除するよう前記位置登録エリア内の基地局に通知することを特徴とする請求項 7記載の移動通信システム。

[9] 移動局と、基地局とを含む移動通信システムの着信制御方法であって、

前記基地局において、前記移動局への着信がある場合に前記移動局を示す識別情報を報知情報に付加して送信するステップを含むことを特徴とする着信制御方法

[10] 前記移動局において、前記報知情報に含まれる前記識別情報の受信に応答して着信応答信号を前記基地局に送信し着信動作をなすステップを含むことを特徴とする請求項 9記載の着信制御方法。

[11] 前記識別情報の受信は、前記移動局のゾーン移行処理中になされることを特徴とする請求項 10記載の着信制御方法。

[12] 前記基地局にお!/、て、前記移動局への着信から所定時間内に前記着信応答信号を受信できな、場合、前記報知情報から前記識別情報を削除するステップを含むことを特徴とする請求項 10または 11記載の着信制御方法。

[13] 前記識別情報を報知情報に付加して送信するステップは、前記識別情報に加えて前記移動局への着信から経過した時間情報を前記報知情報に付加して送信することを特徴とする請求項 9〜 12 ヽずれか記載の着信制御方法。

[14] 前記基地局において、前記移動局への着信がある場合にページング信号を送信して前記移動局を呼び出すステップを含むことを特徴とする請求項 9〜 13いずれか記載の着信制御方法。

[15] 前記移動通信システムは所定の位置登録エリアに存在する前記移動局の管理を行う位置管理局を含み、前記基地局は前記位置登録エリア内の基地局であることを特徴とする請求項 9〜 14いずれか記載の着信制御方法。

[16] 前記位置管理局において、前記位置登録エリア内の基地局のいずれかが前記移動局からの着信応答信号を受信した場合、前記報知情報から前記識別情報を削除するよう前記位置登録エリア内の基地局に通知するステップを含むことを特徴とする請求項 15記載の着信制御方法。

[17] 移動通信システムの基地局であって、

移動局への着信がある場合に前記移動局を示す識別情報を報知情報に付加して送信するようにしたことを特徴とする基地局。

[18] 前記移動局からの着信応答信号を前記移動局への着信から所定時間内に受信できない場合、前記報知情報から前記識別情報を削除することを特徴とする請求項 17 記載の基地局。

[19] 前記識別情報の受信は、前記移動局のゾーン移行処理中になされることを特徴とする請求項 18記載の基地局。

[20] 前記識別情報に加えて前記移動局への着信から経過した時間情報を前記報知情報に付加して送信することを特徴とする請求項 17〜 19 、ずれか記載の基地局。

[21] 前記移動局への着信がある場合にページング信号を送信して前記移動局を呼び出すことを特徴とする請求項 17〜20いずれか記載の基地局。

[22] 前記移動通信システムは所定の位置登録エリアに存在する前記移動局の管理を行う位置管理局を含み、前記位置登録エリア内の基地局であることを特徴とする請求項 17〜21いずれか記載の基地局。

[23] 前記位置登録エリア内の基地局のいずれかが前記移動局からの着信応答信号を受信した場合になされる前記位置管理局力前記位置登録エリア内の基地局への通知に応答して、前記報知情報から前記識別情報を削除することを特徴とする請求項 22記載の基地局。

[24] 移動通信システムの基地局の着信制御方法であって、

移動局への着信がある場合に前記移動局を示す識別情報を報知情報に付加して送信するステップを含むことを特徴とする着信制御方法。

[25] 前記移動局からの着信応答信号を前記移動局への着信から所定時間内に受信できなヽ場合、前記報知情報から前記識別情報を削除するステップを含むことを特徴とする請求項 24記載の着信制御方法。

[26] 前記識別情報の受信は、前記移動局のゾーン移行処理中になされることを特徴とする請求項 25記載の着信制御方法。

[27] 前記識別情報を前記報知情報に付加して送信するステップは、前記識別情報に加えて前記移動局への着信から経過した時間情報を前記報知情報に付加して送信することを特徴とする請求項 24〜26いずれか記載の着信制御方法。

[28] 前記移動局への着信がある場合にページング信号を送信して前記移動局を呼び出すステップを含むことを特徴とする請求項 24〜27いずれか記載の着信制御方法

[29] 前記移動通信システムは所定の位置登録エリアに存在する前記移動局の管理を行う位置管理局を含み、前記基地局は前記位置登録エリア内の基地局であることを特徴とする請求項 24〜28いずれか記載の着信制御方法。

[30] 前記位置登録エリア内の基地局のいずれかが前記移動局からの着信応答信号を受信した場合になされる前記位置管理局力前記位置登録エリア内の基地局への通知に応答して、前記報知情報から前記識別情報を削除するステップを含むことを特徴とする請求項 29記載の着信制御方法。

[31] 移動通信システムの基地局の着信制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、

移動局への着信がある場合に前記移動局を示す識別情報を報知情報に付加して送信する処理を含むことを特徴とするプログラム。

[32] 移動通信システムの移動局であって、

前記移動局への着信がある場合に基地局が送信する報知情報に含まれる前記移動局を示す識別情報の受信に応答して着信応答信号を前記基地局に送信し着信動作をなすことを特徴とする移動局。

[33] 前記識別情報の受信は、ゾーン移行処理中になされることを特徴とする請求項 32 記載の移動局。

[34] 移動通信システムの移動局の着信制御方法であって、

前記移動局への着信がある場合に基地局が送信する報知情報に含まれる前記移動局を示す識別情報を受信するステップと、この受信に応答して着信応答信号を前記基地局に送信し着信動作をなすステップとを含むことを特徴とする着信制御方法。

[35] 前記識別情報の受信は、ゾーン移行処理中になされることを特徴とする請求項 34 記載の着信制御方法。

[36] 移動通信システムの移動局の着信制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、

前記移動局への着信がある場合に基地局が送信する報知情報に含まれる前記移動局を示す識別情報を受信する処理と、この受信に応答して着信応答信号を前記基地局に送信し着信動作をなす処理とを含むことを特徴とするプログラム。

[37] 移動局と、所定の位置登録エリア内の基地局と、前記位置登録エリアに存在する前記移動局の管理を行う位置管理局とを含む移動通信システムの位置管理局であつて、

前記移動局への着信がある場合に前記基地局が報知情報に付加して送信する前記移動局を示す識別情報の受信に応答して前記移動局から前記基地局に送信される着信応答信号を前記基地局が受信した場合、前記報知情報から前記識別情報を削除するよう前記位置登録エリア内の基地局全てに通知することを特徴とする位置管理局。

[38] 移動局と、所定の位置登録エリア内の基地局と、前記位置登録エリアに存在する前記移動局の管理を行う位置管理局とを含む移動通信システムの位置管理局の着信制御方法であって、

前記移動局への着信がある場合に前記基地局が報知情報に付加して送信する前記移動局を示す識別情報の受信に応答して前記移動局から前記基地局に送信される着信応答信号を前記基地局が受信した場合、前記報知情報から前記識別情報を削除するよう前記位置登録エリア内の基地局全てに通知するステップを含むことを特徴とする着信制御方法。

[39] 移動局と、所定の位置登録エリア内の基地局と、前記位置登録エリアに存在する前記移動局の管理を行う位置管理局とを含む移動通信システムの位置管理局の着信制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、

前記移動局への着信がある場合に前記基地局が報知情報に付加して送信する前記移動局を示す識別情報の受信に応答して前記移動局から前記基地局に送信される着信応答信号を前記基地局が受信した場合、前記報知情報から前記識別情報を削除するよう前記位置登録エリア内の基地局全てに通知する処理を含むことを特徴とするプログラム。